JP2020102569A - 保持テーブル - Google Patents

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誠 竹島
祐輝 久保
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祐輝 久保
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Ryuhei Yamaguchi
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Abstract

【課題】ダイシングされたチップ部品が保持されているチップ保持領域にエア噛みやしわを生じさせず、吸着完了までの時間が短くでき、シンプルな構造の保持テーブルを提供する。【解決手段】ダイシングされたチップ部品Dを保持するウエハリングWrに取り付けられたエキスパンドシートWsの保持テーブル1であって、エキスパンドシートは、粘着性の第1面と、非粘着性の第2面とを有し、チップ部品が保持されるチップ保持領域Rdよりも外周部分を、所定の姿勢で支える外周支持部2と、エキスパンドシートにおけるチップ保持領域を含む内周部分を、第2面側から当接させて平坦な姿勢で支える内周支持部3と、外周支持部及び内周支持部がエキスパンドシートの第2面と当接する領域を負圧にする負圧吸引部4とを備え、外周支持部は、ウエハリングが配置される領域よりも内側に、内周支持部よりも突出した突出部5を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイシングされたチップ部品を保持するための、環状のウエハリングに取り付けられた伸縮性を有するエキスパンドシートを、所定の姿勢で保持する保持テーブルに関する。
半導体デバイスは、1枚の半導体ウエハ上に多数の半導体デバイス回路が形成され、個々のチップ部品に個片化され、当該チップ部品がパッケージングされて、電子部品として単体で出荷されたり電気製品に組み込まれたりする。
そして、1枚の半導体ウエハは、環状のウエハリング(エキスパンドリング、ダイシングフレームとも言う)に取り付けられた伸縮性を有するエキスパンドシート(ダイシングテープとも言う)に貼り付け固定された状態でハンドリングされ、当該半導体ウエハをダイシングして多数のチップ部品に個片化される(例えば、特許文献1)。
そして、ダイシングされたチップ部品は、エキスパンドシートに貼り付けられた状態で、検査された後に良品がピックアップされ、パッケージング等される(例えば、特許文献2,3)。
この環状のウエハリングには、略円環状の金属板にエキスパンドシートを貼り付け固定したものや、刺繍フレームのような二重の環状枠体でエキスパンドシートを挟み込んで固定したもの等がある。
国際公開第2018/079536号 特許第5917492号 特開2006−332468号
環状のウエハリングに取り付けられたエキスパンドシートは、ウエハがダイシングされた後は剛性が失われ、弛みやしわが生じ易い。そのため、エキスパンドシートを平坦な面からなる保持テーブルに載置して吸着保持しようとすると、ダイシングされたチップ部品が保持されているチップ保持領域にエア噛み(密着領域内に排出されなエア溜まりが点在すること)が発生したり、しわが残ったままになったりして、エキスパンドシートを所定の姿勢で保持できない等の課題があった。
一方、ウエハリングの空洞部にあたる部位を、ウエハリングを支える部位よりも上方に持ち上げる機構により、予めエキスパンドシートを押し上げて張力を付与させる構成では、構造や機構が複雑であったり、張力を付与するための動作時間が余分にかかったりするなどの課題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
ダイシングされたチップ部品が保持されているチップ保持領域にエア噛みやしわを生じさせず、吸着完了までの時間が短くでき、比較的シンプルな構造の保持テーブルを提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
ダイシングされたチップ部品を保持するための、環状のウエハリングに取り付けられた伸縮性を有するエキスパンドシートを、所定の姿勢で保持する保持テーブルであって、
エキスパンドシートは、チップ部品を保持するための粘着性を有する第1面と、当該第1面とは表裏の関係にあって非粘着性を有する第2面とを有し、
エキスパンドシートにおけるチップ部品が保持されるチップ保持領域よりも外側の外周部分を、第2面側から当接させて所定の姿勢で支える外周支持部と、
エキスパンドシートにおけるチップ保持領域を含む内周部分を、第2面側から当接させて平坦な姿勢で支える内周支持部と、
外周支持部及び内周支持部がエキスパンドシートの第2面と当接する領域を負圧にする負圧吸引部とを備え、
外周支持部は、ウエハリングが配置される領域よりも内側に、内周支持部よりも突出した突出部を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ダイシングされたチップ部品が保持されているチップ保持領域にエア噛みやしわを生じさせず、吸着完了までの時間が短くできる。さらに、比較的シンプルな構造の保持テーブルを具現化できる。
本発明を具現化する形態の一例を示す斜視図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示す断面図である。 本発明を具現化する形態の変形例を示す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
なお、以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、水平方向をX方向、Y方向と表現し、XY平面に垂直な方向(つまり、重力方向)をZ方向と表現する。また、Z方向は、重力に逆らう方向を上、重力がはたらく方向を下と表現する。また、Z方向を中心軸として回転する方向をθ方向とする。
図1は、本発明を具現化する形態の一例を示す斜視図である。図1には、本発明に係る保持テーブル1の外観が斜視図で示されている。
保持テーブル1は、ダイシングされたチップ部品Dを保持するための、環状のウエハリングWrに取り付けられた伸縮性を有するエキスパンドシートWs(単にワークWと呼ぶ)を所定の姿勢で保持するものである。具体的には、保持テーブル1は、外周支持部2、内周支持部3、負圧吸引部4等を備えている。
エキスパンドシートWsは、チップ部品Dを保持する第1面(例えば上面)S1側が粘着性を有し、第1面S1と表裏の関係にある第2面(例えば下面)S2側が非粘着性を有する構成をしている。そして、粘着性を有する第1面S1側にダイシングされたチップ部品Dが貼り付けられている(つまり、保持されている)。さらに、エキスパンドシートWsは、ポリ塩化ビニル(PVC),ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリオレフィン(PO)等の可とう性に優れた材料が配合された樹脂フィルムで構成されており、伸縮性を有する。
ウエハリングWrは、エキスパンドシートWsの外周を固定するものである。具体的には、ウエハリングWrは、円形の外周縁Wxと内周縁Wnとを有する、内側がくり抜かれた環状の形状をしており、アルミやステンレス、樹脂等の薄板で構成されている。より具体的には、ウエハリングWrの下面側はに、エキスパンドシートWsが貼り付けられており、エキスパンドシートWsの外周縁Wtは、ウエハリングWrの外周縁Wxと同じかそれより内側に配置されている。
外周支持部2は、エキスパンドシートWsにおけるチップ部品Dが保持されるチップ保持領域Rdよりも外側の外周部分を、非粘着性を有する第2面S2側から当接させて支持し、ワークWを所定の姿勢で支持するものである。
具体的には、外周支持部2は、当接面21と、詳細を後述する穴溝部41と、突出部5を備えている。
当接面21は、エキスパンドシートWsの外周部分を第2面S2側から当接させて支持する部位である。具体的には、当接面21は、上面が平滑な面で構成されており、環状のウエハリングWrの内周縁Wnが配置される部位(破線Cnで示す)よりも外側かつ、貼り付けられエキスパンドシートWsの外周縁Wtが配置される部位(破線Ctで示す)よりも内側の環状領域Rwに負圧を作用させて、エキスパンドシートWsを密着保持するものである。
なお、当接面21に求められる平滑さとは、研磨された状態(狭義の平滑な面)のみならず、環状領域Rwに所定の負圧が作用して、エキスパンドシートWsを密着保持させることができる程度に成形加工や切削加工等された状態(広義の平滑な面)を含む。
内周支持部3は、エキスパンドシートWsにおけるチップ部品Dが保持されるチップ保持領域Rを含む内周部分を、非粘着性を有する第2面S2側から当接させて平坦な姿勢で支えるものである。
具体的には、内周支持部3は、エキスパンドシートWsのチップ保持領域Rと当接する部位(つまり、当接面31)が、粗面(非平滑面とも言う)で構成されており、粗面の各山の頭頂部分がXY方向に概ね平坦な構成をしている。
より具体的には、この粗面は、平滑な板状部材の表面にサンドブラスト、切削、熱プレス等の物理的処理や、エッチング等の化学的処理を施して、ダイシングされたチップ部品Dの外形寸法よりも細かな繰り返しピッチで凹凸加工されたものである。そのため、内周支持部3において、エキスパンドシートWsのチップ保持領域Rとの当接面31は、マクロ的にみれば、粗面の各山の頭頂部分が、概ね平坦で、各チップ部品Dを水平な状態で支えることができる形状をしている。
負圧吸引部4は、エキスパンドシートWsの非粘着層側の面(つまり下面)S2と外周支持部2とが当接する部位を負圧(減圧とも言い、大気圧よりも低い状態)にするものである。
具体的には、負圧吸引部4は、穴溝部41、負圧発生手段42、切換バルブ44等を含んで構成されている。
穴溝部41は、エキスパンドシートWsが当接する当接面21の所定領域に負圧を作用させるものである。具体的には、穴溝部41は、当接面21に点在させた穴や円弧状の溝で構成されており、負圧発生手段等と接続されている。そして、穴溝部41は、これら穴や溝の上部にエキスパンドシートWsが覆い被さった状態で内部を負圧にすることで、当接面21の環状領域Rwに負圧を作用させることができる。
負圧発生手段42は、穴溝部41を負圧にするものである。具体的には、負圧発生手段42は、保持テーブル1の外部に設置された真空ポンプやエジェクタ等のほか、内部を負圧にした容器(いわゆる、真空タンク)が例示できる。より具体的には、負圧発生手段42は、穴溝部41と連通した接続ポート43に、不図示の圧力調整器(いわゆる、真空レギュレータ)や切換バルブ44を介して、接続されている。
接続ポート43は、切換バルブ44の切り換え操作により、穴溝部41を負圧状態にさせたり、真空破壊や大気解放と呼ばれる状態にさせたりできる。
切換バルブ44は、手動バルブや電磁弁が例示できる。
突出部5は、内周支持部3でエキスパンドシートWsを支える際に、エキスパンドシートWsに張力を付与するものである。そして、突出部5は、外周支持部2におけるウエハリングWrが配置される領域よりも内側に、内周支持部3よりも上方に突出した位置に配置されている。
具体的には、突出部5は、保持テーブル1を平面視した(つまり、上方から見下ろした)際に、外周支持部2において、ウエハリングWrの内周縁Wnが配置される領域よりも内側かつ、エキスパンドシートWsのチップ部品Dが保持されているチップ保持領域Rdよりも外側に配置されており、側方から見たとき(或いは、断面視したときとも言う)、内周支持部3の当接面31(具体的には、粗面の各山の頭頂部分)よりも突出して配置されている。
より具体的には、突出部5は、同心円状の段差dで構成されている。そして、この段差dの角部が、円周状に360度連続して配置されている。換言すれば、保持テーブル1は、外周支持部2に対して、内周支持部3が同心円状の段差d分だけ凹んだ状態になっており、外周支持部2の段差dの角部が突出部5を構成している。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示す断面図である。図2(a)〜(d)には、本発明に係る保持テーブル1にワークWを載置し保持させる様子が、時系列的に図示されている。
まず、図2(a)には、保持テーブル1にワークWを載置する直前の状態が示されている。ワークWは、作業者や移載ロボット等によりハンドリングされ、図示する様な保持テーブル1と対向する位置に運ばれる。そして、ワークWを保持テーブル1に直接載置したり、不図示のリフトピンと呼ばれる昇降装置にて上下する棒状の支持部材にワークWを仮置きした後、リフトピンを下降させてワークWを保持テーブル1に載置したりする。
図2(b)には、保持テーブル1にワークWを載置した直後の状態が示されている。このとき、エキスパンドシートWsの下面S2は、外周部分が外周支持部2の当接面21と当接している。一方、エキスパンドシートWsのチップ保持領域Rdの下面S2は、内周支持部3と当接していない状態か、中央部付近の一部が内周支持部3と当接した状態となる。
そのため、突出部5は、外周支持部2でエキスパンドシートWsを支えたとき、エキスパンドシートWsの第2面S2が内周支持部3に全体的に当接させるのではなく、突出部5の段差dで少しエキスパンドシートWsを内周支持部3から遠ざけ、エア溜まりPができるようにすることができる。
図2(c)には、負圧吸引部4を負圧状態にし、エキスパンドシートWsの下面S2が内周支持部3に当接している状態が示されている。
この後、負圧吸引部4を負圧状態にし、エキスパンドシートWsの下面S2、外周支持部2の突出部5および壁面、ならびに、内周支持部3の表面で囲まれた空間を減圧(大気圧より低い圧力に)する。このとき、エキスパンドシートWsは、上面S1にかかる大気圧と、下面S2にかかる圧力との差と、エキスパンドシートWsの弾性変形(伸びが生じる)により、チップ保持領域Rdの中央部が下方に垂れ下がった状態となり、中央部付近から徐々に内周支持部3の表面と当接する面積が増えてゆく。そして、突出部5付近には、エア溜まりPが形成されるが、減圧がすすむにつれて、エキスパンドシートWsの密着領域が外周部へと広がる。
つまり、エキスパンドシートWsを負圧吸引するにつれて、突出部5から遠いチップ保持領域Rdの中央部から内周支持部3の表面に倣いながら密着し、密着する部位が中央部から外周側へと徐々に広がり、エア溜まりPの体積が徐々に減少して行く。このとき、エキスパンドシートWsは、張力が付与されながら内周支持部3の表面に倣って密着してゆくので、弛みやしわが生じるのを防ぐことができる。また、エア噛みの発生を防ぎつつ、効率よく吸引排気できる。
図2(d)には、負圧吸引部4による減圧をし続け、エキスパンドシートWsの下面S2が内周支持部3に当接し終わった状態が示されている。
このとき、エキスパンドシートWsの下面S2、外周支持部2の突出部5および壁面、ならびに、内周支持部3の表面で囲まれた空間がより真空に近い状態となり、エキスパンドシートWsがもつ伸縮性と相まって、エキスパンドシートWsが内周支持部3の表面に倣う。そして、突出部5付近のエア溜まりPは小さくなり、エキスパンドシートWsの下面S2は、チップ保持領域Rdの全域のみならず、突出部5の側面付近まで、内周支持部3の表面に密着した状態となる。このとき、エキスパンドシートWsは、内周支持部3の表面および突出部5の段差部分に密着することで伸ばされた状態となっており、張力が生じている。
この後、ワークWは、保持テーブル1に保持されたまま、所定の処理が行われる。そして、所定の処理が終われば、負圧吸引部4からの負圧吸引を解除する。
そうすると、突出部5付近のエア溜まりPが負圧から大気圧に戻り、エキスパンドシートWsに作用している張力により、エキスパンドシートWsの下面S2が内周支持部3から剥離してゆく。この剥離は、外周側(つまり、突出部5付近)からチップ保持領域Rdの中心Rc側へと徐々に広がってゆく。このとき、突出部5があることで、エキスパンドシートWsが内周支持部3に密着しているときに作用している張力が、エキスパンドシートWsを伸びた状態から元の状態に戻そうとする復元力としてはたらくので、剥離が速やかに進む。
本発明に係る保持テーブル1は、上述の様な構成をしているため、ダイシングされたチップ部品Dが保持されているチップ保持領域Rdにエア噛みやしわを生じさせず、吸着完了までの時間が短くできる。さらに、比較的シンプルな構造の保持テーブルを具現化できる。さらに、吸着解除させる際も、突出部5があることで、エキスパンドシートWsの復元力がはたらくので、速やかに剥離が進み、吸着解除が完了するまでの時間を短縮できる。
[内周支持部3について]
上述では、内周支持部3において、エキスパンドシートWsのチップ保持領域Rと当接する部位(当接面とも言う)31が、粗面で構成されている例を示した。そうすることで、吸着させる際や、吸着解除させる際に、面接触でなく点接触に近い状態となるため、エキスパンドシートWsの伸縮を妨げず、しわや弛みの発生を防ぐことができる。さらに、この当接面31が粗面で構成されていることで、エキスパンドシートWsと密着させる際の空気の澱みを減らし、エア噛み等の発生を防ぎ、平滑面よりも効率よく空気を排除できるので、吸引完了までの時間をより短くできるので、好ましい。。また、負圧吸引を解除する際、真空破壊のエアが回り込みやすくなるので、内周支持部3からエキスパンドシートWsを剥離できる状態まで時間を短くすることができる。
しかし、この当接面31は、粗面に限らず、チップ部品Dの外形寸法よりも細かな溝が、放射状やランダム方向に刻まれた構成であっても良い。そうすることで、多数あるチップ部品Dそれぞれをほぼ同一平面に水平な状態で支えることができる。
一方、内周支持部3からエキスパンドシートWsを剥離しやすい場合、当接面31は平滑な面で構成されていても良い。
[突出部5について]
本発明を具現化する上で、突出部5は、図1,2を示しつつ説明した上述の構成に限定されず、種々の形状や配置からなる構成を採用しうる。以下に、突出部5の変形例を示す。
図3は、本発明を具現化する形態の変形例を示す斜視図である。図3(a)〜(d)には、本発明に係る保持テーブル1A〜1Dの外観が斜視図で例示されており、それぞれが形状や配置が異なる突出部5A〜5Dを備えた構成をしている。
例えば、図3(a)に例示するように、保持テーブル1Aは、内周支持部3の中心に対して同じ間隔で複数配置された突出部5Aを備えた構成をしている。
突出部5Aは、円筒状の部材が3つ、外周支持部2においてウエハリングWrが配置される領域よりも内側かつ、内周支持部3におけるチップ保持領域Rdよりも外側に、チップ保持領域Rdの中心Rcから同じ距離で、互いに均等な間隔(均等な角度とも言う)で配置されている。そして、突出部5Aは、内周支持部3よりも上方に突出した位置に配置されている。
なお、突出部5Aを構成する円筒状の部材は、2つでも良いし、4つ以上でも良い。例えば、円筒状の部材は、図3(a)中に破線で示す様な位置の3つを含めて6つ配置しても良いし。また、突出部5Aの形状は、円筒状に限らず、半球状、角柱状、扇型等であっても良い。
なお、保持テーブル1Aにおいて、外周支持部2の当接面21と内周支持部3の当接面31は、同じ高さ(つまり、同一平面)で構成しても良いし、段差があっても(同一平面で無くても)良い。
一方、図3(b)に例示するように、保持テーブル1Bは、互いに所定の間隔で離隔配置された円弧島状の突出部5Bを複数備え、当該所定の間隔が、内周支持部3の中心Rc側に向かって放射状に延びている構成をしている。
突出部5Bは、外周支持部2においてウエハリングWrが配置される領域よりも内側かつ、内周支持部3におけるチップ保持領域Rdよりも外側に、内周支持部3よりも上方に突出した位置に配置されている。
なお、円弧島状の突出部5Bは、同じ形状のものがそれぞれ、同じ間隔5gで複数配置されていても良いし、異なる形状のものが不等ピッチで配置されていても良い。
なお、保持テーブル1Bにおいて、外周支持部2の当接面21と内周支持部3の当接面31は、同じ高さ(つまり、同一平面)で構成しても良いし、段差があっても(同一平面で無くても)良い。
一方、図3(c)に例示するように、保持テーブル1Cは、内周支持部3の中心Rcに対して、同心円の環島状に配置された突出部5Cを備えた構成をしている。
突出部5Cは、外周支持部2においてウエハリングWrが配置される領域よりも内側かつ、内周支持部3におけるチップ保持領域Rdよりも外側に、内周支持部3よりも上方に突出した位置に配置されている。
なお、保持テーブル1Cにおいて、外周支持部2の当接面21と内周支持部3の当接面31は、同じ高さ(つまり、同一平面)で構成しても良いし、段差があっても(同一平面で無くても)良い。
一方、図3(d)に例示するように、保持テーブル1Dは、複数の不連続な凹凸内周形状をした突出部5Dを備えた構成をしている。
突出部5Dは、外周支持部2においてウエハリングWrが配置される領域よりも内側かつ、内周支持部3におけるチップ保持領域Rdよりも外側に設けられた、内周支持部3よりも上方に突出した段差で構成されている。突出部5Dの表面は、外周支持部2の当接面21と概ね同一平面で構成されている。
なお、突出部5,5A〜5Dは、表面を平滑な面で構成しても良いが、粗面で構成しても良い。粗面であれば、負圧吸引する際のエアの往き来が速やかにできるので、吸着完了までの時間が短くでき、好ましい。また、吸引解除する際も同様である。
或いは、突出部5,5A〜5Dの表面には、内周支持部3の中心Rc側に向かって放射状に延びた溝部5gを有する構成であっても良い。
具体的には、図3(b)に例示するような突出部5Bに対して、図3(c)に例示する突出部5Cのような溝部5gを設けて構成としても良い。或いは、図1に例示するような突出部5に対して、図3(d)に例示する突出部5Dのような溝部5gを設けた構成としても良い。
このように、突出部の表面に設けた溝部5gが、内周支持部3の中心Rc側に向かって放射状に延び構成をしていることで、負圧吸引する際のエアの往き来が速やかにできるので、吸着完了までの時間が短くでき、好ましい。また、吸引解除する際も同様である。
この様な構成をしているので、突出部5A〜5Dを備えた保持テーブル1A〜1Dは、外周支持部2でエキスパンドシートWsを支えたとき、エキスパンドシートWsの第2面S2が内周支持部3に全体的に当接させるのではなく、突出部5の段差dで少しエキスパンドシートWsを内周支持部3から遠ざけ、エア溜まりPができるようにすることができる。そのため、内周支持部3でエキスパンドシートWsを支える際に、エキスパンドシートWsに張力を付与することができる。
[ワークWについて]
なお上述では、ワークWの一例として、円形のウエハリングWrを図示して詳細な説明をした。しかし、ウエハリングWrの実施例として、この様な構成に限定されず、例えば外周の一部に方向付けのための直線部(オリエンテーションフラット)を有する略円環状や、四角形や八角形等の環状をした薄板部材からなる構成であっても良い。
また上述では、ワークWの一例として、ウエハリングWrが環状の薄板部材からなるものを図示し、エキスパンドシートWsがウエハリングWrの下面に貼り付け固定された構成を例示した。しかし、ワークWの実施例として、この様な構成に限定されず、例えば円形や角形の2重フレーム(インナーリングと呼ばれる内枠と、アウターリングと呼ばれる外枠)からなり、これらの部材でエキスパンドシートWsを挟み込んで固定される構成であっても良い。
[外周支持部2について]
なお上述では、外周支持部2として、負圧吸引部4による負圧で、当接面21にエキスパンドシートWsを密着保持させる構成を例示した。しかし、本発明に係る保持テーブル1は、この様な構成に限定されず、ウエハリングWrを上方から下方へ押さえ付ける構成(いわゆる、クランプ機構)を備えても良い。この場合、大気圧状態で当接面21にエキスパンドシートWsを密着保持させ、その後にエア溜まりPを負圧吸引して、内周支持部3にエキスパンドシートWsを密着させる。
[保持テーブルについて]
本発明に係る保持テーブルは、ワークWを保持するために単体で用いる形態のほか、ワークWを搬送、加工、処理、観察、検査などを行う種々の装置や形態に組み込んで用いることができる。
1 保持テーブル
2 外周支持部
3 内周支持部
4 負圧吸引部
5 突出部
5g 溝部(間隔)
21 当接面
31 当接面
41 穴溝部
42 負圧発生手段
43 接続ポート
44 切換バルブ
W ワーク
Wr ウエハリング
Wn ウエハリングの内周縁
Wx ウエハリングの外周縁
Ws エキスパンドシート
Wt エキスパンドシートの外周縁
S1 粘着層側の面
S2 非粘着層側の面
D チップ部品
d 段差
Rd チップ保持領域
Rc 中心
P 空気溜まり

Claims (6)

  1. ダイシングされたチップ部品を保持するための、環状のウエハリングに取り付けられた伸縮性を有するエキスパンドシートを、所定の姿勢で保持する保持テーブルであって、
    前記エキスパンドシートは、前記チップ部品を保持するための粘着性を有する第1面と、当該第1面とは表裏の関係にあって非粘着性を有する第2面とを有し、
    前記エキスパンドシートにおける前記チップ部品が保持されるチップ保持領域よりも外側の外周部分を、前記第2面側から当接させて所定の姿勢で支える外周支持部と、
    前記エキスパンドシートにおける前記チップ保持領域を含む内周部分を、前記第2面側から当接させて平坦な姿勢で支える内周支持部と、
    前記外周支持部及び前記内周支持部が前記エキスパンドシートの第2面と当接する領域を負圧にする負圧吸引部とを備え、
    前記外周支持部は、前記ウエハリングが配置される領域よりも内側に、前記内周支持部よりも上方に突出した突出部を備えた
    ことを特徴とする、保持テーブル。
  2. 前記突出部は、前記内周支持部の中心に対して、同じ間隔で複数配置されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の保持テーブル。
  3. 前記突出部は、互いに所定の間隔で離隔配置された円弧島状の突出部を複数備え、
    前記所定の間隔が、前記内周支持部の中心側に向かって放射状に延びている
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の保持テーブル。
  4. 前記突出部は、前記内周支持部の中心に対して、同心円の環島状に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の保持テーブル。
  5. 前記突出部の表面には、前記内周支持部の中心側に向かって放射状に延びた溝部を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の保持テーブル。
  6. 前記内周支持部は、前記エキスパンドシートの第2面と当接する部位が、粗面で構成されており、
    前記突出部は、前記粗面の各山の頭頂部よりも上方に突出している
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の保持テーブル。
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