JP2020093885A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理媒体の斜行の補正に係る処理に要する時間を短縮すること。【解決手段】複合機は、処理媒体の斜行を補正する整列部と、処理媒体に印刷する印刷部と、整列部、及び印刷部を制御する制御部と、を備え、整列部は、処理媒体の後端部を検出可能な整列センサーを複数有し、複数の整列センサー、及び印刷部は、処理媒体の搬送路に設けられ、制御部は、複数の整列センサーの検出結果に基づいて処理媒体の斜行の有無を判定し、斜行が有ると判定した場合に、整列部を制御して斜行を補正する。【選択図】図4
Description
本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、搬送路において搬送される印刷媒体の斜行を補正する際に、印刷媒体の斜行を検出する技術が知られている。例えば、特許文献1は、印刷媒体の搬送方向において搬送ローラーより上流に設けられた第1センサーと、印刷媒体の搬送方向において搬送ローラーより下流に配されたキャリッジに搭載された第2センサーとにより、搬送時の印刷媒体の斜行を検出する技術を開示する。
しかしながら、特許文献1は、印刷媒体の斜行を検出する際にキャリッジの走査が必要になるため、印刷媒体の斜行の補正に係る処理において多くの時間を要する場合がある。
上記課題を解決する一態様は、印刷媒体の斜行を補正する斜行補正部と、前記印刷媒体に印刷する印刷部と、前記斜行補正部、及び前記印刷部を制御する制御部と、を備え、前記斜行補正部は、前記印刷媒体の後端部を検出可能な検出部を複数有し、複数の前記検出部、及び前記印刷部は、前記印刷媒体の搬送路に設けられ、前記制御部は、複数の前記検出部の検出結果に基づいて前記印刷媒体の前記斜行の有無を判定し、前記斜行が有ると判定した場合に、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正する、印刷装置である。
上記印刷装置において、前記制御部は、前記後端部を検出した前記検出部の数に基づいて前記斜行を判定する、構成でもよい。
上記印刷装置において、前記搬送路に設けられ、前記印刷媒体に対して磁気情報を読み書きする磁気情報読書部を備え、前記制御部は、前記斜行が無いと判定した場合、前記印刷媒体を前記磁気情報読書部まで搬送し、前記斜行が有ると判定した場合、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正し、前記印刷媒体を前記磁気情報読書部まで搬送する、構成でもよい。
上記印刷装置において、前記制御部は、前記斜行が無いと判定した場合、前記印刷媒体を前記印刷部まで搬送し、前記斜行が有ると判定した場合、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正し、前記印刷媒体を前記印刷部まで搬送する、構成でもよい。
上記印刷装置において、前記印刷媒体を搬送する搬送部を備え、前記斜行補正部は、前記搬送路において、前記斜行を補正する補正用部材を前記印刷媒体の搬送方向と交差する方向に複数有し、前記搬送部は、前記印刷媒体を搬送し、前記斜行補正部は、前記印刷媒体の先端部が前記補正用部材に突き当てられることにより、前記斜行を補正する、構成でもよい。
上記印刷装置において、前記搬送路に設けられ、前記印刷媒体に対して磁気情報を読み書きする磁気情報読書部を備え、前記斜行補正部は、前記搬送路において前記印刷部と前記磁気情報読書部との間に設けられる、構成でもよい。
上記印刷装置において、前記搬送路に設けられ、前記印刷媒体に対してスキャンを行うスキャン部を備え、前記印刷部は、前記搬送路において前記斜行補正部と前記スキャン部との間に設けられる、構成でもよい。
上記課題を解決する別の一態様は、印刷媒体の斜行を補正する斜行補正部と、前記印刷媒体に印刷する印刷部とを備える印刷装置の制御方法であって、前記斜行補正部は、前記印刷媒体の後端部を検出可能な検出部を複数有し、複数の前記検出部、及び印刷部は、前記印刷媒体を搬送する搬送路に設けられ、前記印刷装置は、複数の前記検出部の検出結果に基づいて前記印刷媒体の前記斜行の有無を判定し、前記斜行が有ると判定した場合に、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正する、印刷装置の制御方法である。
図1は、複合機1の外観を示す正面斜視図である。複合機1は、印刷装置の一例に対応する。図2は、複合機1の本体10を示す外観斜視図である。図3は、複合機1の側断面図である。
図1、図2、及び図3において、X方向は、キャリッジ18が走査する主走査方向を示し、また、複合機1の左右方向を示す。X方向のうち+X方向は、複合機1の右方向を示し、X方向のうち−Y方向は、複合機1の左方向を示す。また、図1、図2、及び図3において、Y方向は、主走査方向と直交する副走査方向を示し、また、処理媒体Sを搬送する搬送方向を示し、また、複合機1の前後方向を示す。なお、主走査方向は、副走査方向である搬送方向と交差する方向の一例に対応する。Y方向のうち+Y方向は、複合機1の前方を示し、Y方向のうち−Y方向は、複合機1の後方を示す。また、図1、図2、及び図3において、Z方向は、複合機1の上下方向を示す。Z方向のうち+Z方向は、複合機1の上方を示し、Z方向のうち−Z方向は、複合機1の下方を示す。
複合機1は、処理対象の媒体である処理媒体Sの両面をスキャン部24によって光学的にスキャンするスキャナー機能を有する装置である。処理媒体Sは、印刷媒体の一例に対応する。また、複合機1は、処理媒体Sの印刷面にSIDM(Serial Impact Dot Matrix)方式の印刷ヘッド17により印刷する印刷機能を有する装置である。また、複合機1は、処理媒体Sに設けられた磁気ストライプに記録された情報の読み取り及び書き込みを行うMSR(Magnetic Stripe Reader)機能を有する装置である。また、複合機1は、処理媒体Sに磁気インクで記録された文字を読み取るMICR(Magnetic Ink Character Recognition)機能を有する装置である。
複合機1で使用可能な処理媒体Sとしては、所定長さに切断されたカット媒体と、複数枚が連接された連続紙とが挙げられる。カット媒体としては、例えば単票紙や単票複写紙などの他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続紙には連続複写紙やミシン目などで連接されたファンフォールド紙を含む。本実施形態では、処理媒体Sとして、金融機関等が発行する通帳や、金融機関等が発行する小切手又は手形であるカット媒体を例示する。通帳は、複数枚の印刷用紙が綴じられた冊子形態であり、冊子を開いた内側の面が印刷面であり、印刷面に入金や、出金、振込み等に関する情報が印刷される。通帳の裏表紙の面には、磁気ストライプが設けられる。また、小切手は、磁気インクによって、表面の一部の領域に使用者の口座番号や小切手のシリアル番号等のMICR情報が印刷された単票紙である。MICR情報は、磁気情報の一例に対応する。
なお、以下の説明では、矩形の処理媒体Sの4辺のうち、複合機1へ向かって差し込まれる側の辺を処理媒体Sの先端STとし、この先端STと対向する側の辺を処理媒体Sの後端KTとする。
図1に示すように、複合機1は、上部カバー2、上部ケース3、及び下部ケース4を備える。上部ケース3、及び下部ケース4の正面には、処理媒体Sを挿入、及び処理媒体Sを排出する手差口5が形成される。一方、上部ケース3、及び下部ケース4の背面には、処理媒体Sを排出する排出口6が形成される。
図2、及び図3に示すように、複合機1は、上部カバー2、上部ケース3、及び下部ケース4に覆われた本体10を有する。本体10は、下本体部10Aと、下本体部10Aの後端部に軸10Bで支持される上本体部とを備える。上本体部については、図示を省略している。
本体10は、ベースフレーム11と、ベースフレーム11の両端に固定される一対の右サイドフレーム12A及び左サイドフレーム12Bとを備える。右サイドフレーム12A、左サイドフレーム12Bの外側には、上本体部の両サイドフレームがあり、その間にキャリッジガイド軸13が架け渡される。また、右サイドフレーム12A、及び左サイドフレーム12B間には、平坦面形状の前方媒体案内部14及び後方媒体案内部15が固定して設けられる。
前方媒体案内部14、及び後方媒体案内部15は、上面に、処理媒体Sを搬送する搬送路Pの搬送面PAを形成する。なお、搬送路Pには、磁気情報読書部23、整列部22、印刷部104、及びスキャン部24が、−Y方向に向かってこの順で設けられる。これら各部については、後述する。整列部22は、斜行補正部の一例に対応する。
前方媒体案内部14と後方媒体案内部15との間には、搬送路Pにおいてプラテン16が設けられる。プラテン16の上方には、搬送路Pにおいてプラテン16に対向する位置に印刷ヘッド17が設けられる。
印刷ヘッド17は、キャリッジガイド軸13に摺動自在に挿通されるキャリッジ18に搭載される。キャリッジ18は、キャリッジ18を駆動するキャリッジ駆動モーター104Aにより駆動され、キャリッジガイド軸13に案内されて主走査方向において往復移動する。印刷ヘッド17は、キャリッジ18と共に移動する間に、プラテン16に対向する面に設けられるワイヤー突出部からワイヤーを突出させて、ワイヤーをインクリボンに打ち当てる。これにより、印刷ヘッド17は、プラテン16と印刷ヘッド17との間に搬送される処理媒体Sの印刷面にインクリボンのインクを付着させて、処理媒体Sの印刷面に文字を含む画像を印刷する。
印刷ヘッド17の後方には、図3に示すように、プラテン16の上方に位置するように媒体幅センサー19が設けられる。媒体幅センサー19は、キャリッジ18に搭載されてキャリッジ18とともにプラテン16上を移動し、処理媒体Sを検出して、処理媒体Sの主走査方向における端部の位置や処理媒体Sの幅等を求めるために使用される。
プラテン16は、図2、及び図3に示すように、主走査方向に延在して平面形状に形成され、ばね20により印刷ヘッド17に向けて付勢される。ばね20の付勢力により、印刷ヘッド17の印刷動作時におけるワイヤーの突出力が支持される。また、プラテン16は、処理媒体Sの搬送中に処理媒体Sの厚さが変化した場合、又は、本体10に厚さの異なる処理媒体Sが搬入された場合、ばね20の付勢力に抗して、印刷ヘッド17により押圧されて印刷ヘッド17から離れる方向に移動する。これにより、処理媒体Sの厚さに関わらず、印刷ヘッド17と処理媒体Sの印刷面との間のギャップが一定に保たれる。
本体10は、図3に示すように、処理媒体Sを搬送する搬送部21と、搬送部21により搬送される処理媒体Sの先端STが突き当てられることにより処理媒体Sの副走査方向に対する斜行を補正する整列部22と、磁気情報の読み書きを行う磁気情報読書部23と、処理媒体Sの両面をスキャンするスキャン部24とを有する。
搬送部21は、図2、図3に示すように、プラテン16、第1駆動ローラー211A、第1従動ローラー211B、第2駆動ローラー212A、第2従動ローラー212B、第3駆動ローラー213A、第3従動ローラー213B、前方媒体案内部14、後方媒体案内部15、媒体搬送モーター215、及び、駆動輪列部216を備える。第1駆動ローラー211Aは、搬送ローラーの一例に相当する。
搬送部21は、前方媒体案内部14、及び後方媒体案内部15上に、各ローラーを介して処理媒体Sを搬送する搬送路Pを構成する。
第1駆動ローラー211A、及び、第1従動ローラー211Bは、搬送路Pにおいて、プラテン16及び印刷ヘッド17より前方で、上下方向に対を成して設けられる。第2駆動ローラー212A、及び第2従動ローラー212Bは、搬送路Pにおいて、プラテン16及び印刷ヘッド17より後方で、上下方向に対を成して設けられる。第3駆動ローラー213A、及び第3従動ローラー213Bは、搬送路Pにおいて、第2駆動ローラー212A及び第2従動ローラー212Bより後方で、上下方向に対を成して設けられる。
第1駆動ローラー211A、第2駆動ローラー212A、及び第3駆動ローラー213Aは、媒体搬送モーター215、及び駆動輪列部216によって回転駆動される駆動ローラーである。第1従動ローラー211B、第2従動ローラー212B、及び第3従動ローラー213Bは、それぞれ対応する駆動ローラーの回転に従動する従動ローラーである。
駆動輪列部216は、図2に示すように、右サイドフレーム12Aの外側に配置される。駆動輪列部216は、正転又は逆転可能な媒体搬送モーター215の駆動軸に回転一体に固定されたモーターピニオン216Aを備える。モーターピニオン216Aからの駆動力は、減速ギア216Bを介して第2駆動ローラー212Aの第2ローラー軸212Cに取り付けられた第2駆動ギア216Cへ伝達される。更に、モーターピニオン216Aからの駆動力は、第2駆動ギア216Cから中間ギア216Dを介して第1駆動ローラー211Aの第1ローラー軸211Cに取り付けられた第1駆動ギア216Eに伝達される。また、第2駆動ローラー212Aの第2ローラー軸212Cの回転力は、図示せぬ駆動ベルトによって第3駆動ローラー213Aの第3ローラー軸213Cに伝達される。これにより、第1駆動ローラー211A、第2駆動ローラー212A、及び、第3駆動ローラー213Aは、同一方向に回転して、処理媒体Sを本体10内において搬送する。
より詳細には、図3に示す第1駆動ローラー211A、第2駆動ローラー212A、及び、第3駆動ローラー213Aは、媒体搬送モーター215が正転している場合、副走査方向において符号Aで示す方向に処理媒体Sを搬送する。以下の説明では、副走査方向において符号Aで示す方向を、「正方向」という。また、図3に示す第1駆動ローラー211A、第2駆動ローラー212A、及び、第3駆動ローラー213Aは、媒体搬送モーター215が逆転している場合、副走査方向において符号Bで示す方向に処理媒体Sを搬送する。以下の説明では、副走査方向において符号Bで示す方向を、「逆方向」という。
整列部22は、複数の整列板221と、整列板221を駆動する整列モーター222と、複数の整列センサー25を備える。整列板221は、補正用部材の一例に対応する。整列センサー25は、検出部の一例に相当する。複数の整列板221は、第1駆動ローラー211A及び第1従動ローラー211Bと、印刷ヘッド17及びプラテン16との間において、主走査方向に並べて設けられ、整列モーター222の駆動により搬送路P内に突出する。整列部22は、整列モーター222を駆動して、搬送路P内に複数の整列板221を突出させる。これより、整列部22は、突出させた複数の整列板221に処理媒体Sの先端STが突き当てられることで、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行を解消するように補正することで、処理媒体Sの副走査方向に対する傾きを整える。
本体10は、図2に示すように、搬送路Pにおいて整列板221の近傍に、整列板221に突き当てられた処理媒体Sの有無を検出する複数の整列センサー25を備える。整列センサー25は、光透過型のセンサーで構成され、主走査方向に並べて設けられる。整列センサー25は、搬送路Pを挟んで対向するLED等の発光部とフォトトラントランジスター等の受光部とを備える。制御部100は、処理媒体Sを検出した整列センサー25の数に基づいて、整列部22による斜行の補正後或いは補正前の処理媒体Sが、副走査方向に対する斜行しているか否かを判定する。
本体10において、第1駆動ローラー211Aの前方には、搬送路Pへの処理媒体Sの挿入を検出する複数の媒体挿入センサー26が設けられる。これら媒体挿入センサー26は、搬送路Pに向けて光を発する発光部と反射光を受光する受光部とを備えた光反射型センサーであり、手差口5から挿入された処理媒体Sを検出する。なお、媒体挿入センサー26は、搬送路Pを挟んで対向するように発光部と受光部とを配した光透過型センサーであっても良い。例えば、制御部100は、全ての媒体挿入センサー26の受光部が受光した状態から、いずれか1つの媒体挿入センサー26で受光が遮られた状態になった場合、処理媒体Sが搬送路P内に挿入されたと判別する。
磁気情報読書部23は、通帳に設けられた磁気ストライプに対する磁気情報の読み取り又は書き込みや、小切手に設けられたMICR情報の読み取り等を行う磁気ヘッド231を備える。磁気ヘッド231は、図示せぬ磁気ヘッド駆動モーターにより主走査方向に走査し、磁気情報の読み取り又は書き込みや、MICR情報の読み取り等を行う。また、磁気情報読書部23は、磁気ヘッド231が磁気情報の読み取りを含む処理の実行時に、処理媒体Sの浮き上がりを抑制すべく、処理媒体Sを上から押える媒体押え部232を備える。
スキャン部24は、第1スキャナーモジュール241、及び第2スキャナーモジュール242を備える。第1スキャナーモジュール241は、複合機1に挿入された処理媒体Sの上面をスキャンする。第2スキャナーモジュール242は、搬送路Pにおいて第1スキャナーモジュール241と対向する位置に設けられ、処理媒体Sの下面をスキャンする。通常、処理媒体Sは、印刷ヘッド17により印刷を行う印刷面が上面になるように、また、磁気情報が印刷されている面が下面になるよう手差口5から挿入される。第1スキャナーモジュール241及び第2スキャナーモジュール242は、第2駆動ローラー212Aと第3駆動ローラー213Aとの間に設けられ、搬送路Pにおいて搬送される処理媒体Sの両面を連続的にスキャンする。なお、第1スキャナーモジュール241、及び第2スキャナーモジュール242は、それぞれ、R、G、Bの光源を備え、モノクロ、及びフルカラーでのスキャンが可能である。
第1スキャナーモジュール241は、処理媒体Sに密着する平坦なカバーガラス241Aと、このカバーガラス241Aを保持する本体ケース241Bとを備える。第2スキャナーモジュール242は、処理媒体Sに密着する平坦なカバーガラス242Aと、このカバーガラス242Aを保持する本体ケース242Bとを備える。本体ケース241B、242Bには、LED等の光源から出力される光を処理媒体Sに照射する照射部と、主走査方向に並んで設けた複数の受光部と、この受光部に基づくデータを制御部100に出力する出力部とを備える。
図4は、複合機1の機能的構成を示す図である。
複合機1は、制御部100、通信部101、入力部102、表示部103、印刷部104、搬送部21、整列部22、磁気情報読書部23、スキャン部24、及びセンサー部105を備える。
複合機1は、制御部100、通信部101、入力部102、表示部103、印刷部104、搬送部21、整列部22、磁気情報読書部23、スキャン部24、及びセンサー部105を備える。
制御部100は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサー110、及び記憶部120を備え、複合機1の各部を制御する。制御部100は、プロセッサー110が、記憶部120に記憶された制御プログラム120Aを読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
記憶部120は、プロセッサー110が実行するプログラムや、プロセッサー110により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。記憶部120は、プロセッサー110が実行する制御プログラム120A、及び、設定データ120Bを記憶する。設定データ120Bは、複合機1の動作に関する設定値を含む。記憶部120は、制御プログラム120A、及び設定データ120Bのほか、その他のプログラムやデータを記憶してもよい。記憶部120は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、記憶部120は、揮発性記憶領域を備え、プロセッサー110を実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
通信部101は、コネクターやインターフェース回路等の通信に必要なハードウェアを備え、制御部100の制御で、所定の通信規格に従って外部装置と通信する。通信部101が外部装置との通信で使用する通信規格は、いずれの通信規格を採用でき、例えば、USB、RS232C等のシリアル通信に係る通信規格や、LANに係る通信規格等のいずれの通信規格であっても採用できる。また、通信部101が外部装置との通信で使用する通信規格は、無線通信に係る通信規格でもよく、有線通信に係る通信規格でもよい。
本実施形態では、複合機1と通信する外部装置として、ホスト装置7を例示する。ホスト装置7は、複合機1を制御する制御装置であって、例えば、デスクトップ型のコンピューターや、ノート型のコンピューター、タブレット型のコンピューター等を用いることができる。
入力部102は、複合機1の筐体に設けられた操作スイッチを有し、操作スイッチに対する操作を検出し、検出した操作を示す信号を制御部100に出力する。制御部100は、入力部102からの入力に応じて、操作に対応する処理を実行する。
表示部103は、複数のLEDや、表示パネル等を備え、制御部100の制御で、LEDを所定の態様での点灯/消灯や、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
印刷部104は、印刷ヘッド17や、印刷ヘッド17を搭載するキャリッジ18、キャリッジ18を主走査方向に走査させるキャリッジ駆動モーター104A等の処理媒体Sへの印刷に係る機構を備える。印刷部104は、制御部100の制御で、キャリッジ18を主走査方向に走査させて、搬送路Pにおいて搬送される処理媒体Sの上面に印刷ヘッド17により印刷する。
搬送部21は、制御部100の制御で、媒体搬送モーター215を正転させることで、第1駆動ローラー211A、第2駆動ローラー212A、及び第3駆動ローラー213Aにより、搬送路Pにおいて正方向に処理媒体Sを搬送する。また、搬送部21は、制御部100の制御で、媒体搬送モーター215を逆転させることで、第1駆動ローラー211A、第2駆動ローラー212A、及び第3駆動ローラー213Aにより、搬送路Pにおいて処理媒体Sを逆方向に搬送する。
整列部22は、制御部100の制御で、整列モーター222を駆動させて複数の整列板221を搬送路P内に突出させて、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行を解消するように補正することで、処理媒体Sの傾きを整える。
磁気情報読書部23は、制御部100の制御で、磁気ヘッド231により、通帳に設けられた磁気ストライプに対する磁気情報の読み取り又は書き込みや、小切手に設けられたMICR情報の読み取り等を行う。
スキャン部24は、制御部100の制御で、第1スキャナーモジュール241、及び第2スキャナーモジュール242により、処理媒体Sに対してスキャンを行う。
センサー部105は、媒体幅センサー19、媒体挿入センサー26、及び、整列センサー25を備える。媒体幅センサー19、媒体挿入センサー26、及び、整列センサー25は、検出値を制御部100に出力する。
次に、複合機1の動作を説明する。
図5は、複合機1の動作を示すフローチャートである。
図5に例示する動作は、処理媒体Sが手差口5から挿入された場合に、挿入された処理媒体Sに対して、スキャン部24によるスキャン、磁気情報読書部23による処理、及び印刷部104による印刷を行って排紙する一連の動作である。なお、磁気情報読書部23による処理は、処理媒体Sが通帳である場合、磁気情報の読み取り又は書き込みであり、処理媒体Sが小切手である場合、MICR情報の読み取りである。
図5は、複合機1の動作を示すフローチャートである。
図5に例示する動作は、処理媒体Sが手差口5から挿入された場合に、挿入された処理媒体Sに対して、スキャン部24によるスキャン、磁気情報読書部23による処理、及び印刷部104による印刷を行って排紙する一連の動作である。なお、磁気情報読書部23による処理は、処理媒体Sが通帳である場合、磁気情報の読み取り又は書き込みであり、処理媒体Sが小切手である場合、MICR情報の読み取りである。
図6は、搬送路Pにおける処理媒体Sの位置を模式的に示す図である。図6は、図5で例示する一連の動作における処理媒体Sの位置を複数示している。図6に示すX方向は、図1、図2、及び図3に示すX方向と同じ方向である。また、図6に示すY方向は、図1、図2、及び図3に示すY方向と同じ方向である。
図6は、理解容易のため、搬送路Pに設けられる各部、及び、搬送路Pにおける各部の配置を模式的に示している。そのため、図6に示す各部の形状は、実際の形状であるとは限らない。例えば、磁気情報読書部23は、図6において主走査方向に長い矩形のブロック図として図示しているが、実際は矩形の形状であるとは限らない。図6では、図5のフローチャートの説明に要する各部を図示しており、実際の搬送路Pにはさらに他の各部が設けられている。
また、図6では、副走査方向に並べて処理媒体Sを複数図示している。これは、理解便宜のため、図5で例示する一連の動作での搬送路Pにおける処理媒体Sの位置を示しているのであり、実際に図5で例示する一連の動作で処理媒体Sが副走査方向に搬送されることを示していない。
また、図6に示す各処理媒体Sに重畳して図示している矢印は、処理媒体Sの面に画像として記録されている矢印を示しているのではなく、処理媒体Sが搬送路Pにおいて各位置する際の搬送方向を示している。
また、図6では、副走査方向に並べて処理媒体Sを複数図示している。これは、理解便宜のため、図5で例示する一連の動作での搬送路Pにおける処理媒体Sの位置を示しているのであり、実際に図5で例示する一連の動作で処理媒体Sが副走査方向に搬送されることを示していない。
また、図6に示す各処理媒体Sに重畳して図示している矢印は、処理媒体Sの面に画像として記録されている矢印を示しているのではなく、処理媒体Sが搬送路Pにおいて各位置する際の搬送方向を示している。
図5を参照して、複合機1の制御部100は、手差口5に処理媒体Sが挿入されたか否かを判別する(ステップS1)。前述した通り、制御部100は、ステップS1において、媒体挿入センサー26の検出値に基づいて、手差口5に処理媒体Sが挿入されたか否かを判別する。
制御部100は、手差口5に処理媒体Sが挿入されていないと判別した場合(ステップS1:NO)、再度、ステップS1の処理を実行する。一方で、制御部100は、手差口5に処理媒体Sが挿入されたと判別した場合(ステップS1:YES)、搬送部21及び整列部22を制御し、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行を解消するように処理媒体Sの斜行を補正する整列動作を行う(ステップS2)。
整列動作において、処理媒体Sは、図6に示すように、搬送路Pにおいて位置I1に位置する。すなわち、処理媒体Sは、先端部STBの先端STが搬送路Pに突出した整列板221に突き当たる位置I1に位置する。
ここで、制御部100は、整列センサー25の出力値に基づいて、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が解消されたと判別した場合、整列部22を制御して、全ての整列板221を搬送路Pから退避させ、整列動作を終了する。
制御部100は、整列部22による整列動作を実行すると、搬送部21を制御して、搬送路Pにおいて処理媒体Sを位置I1から、媒体幅センサー19によって処理媒体Sの検出が可能な検出可能位置まで正方向に搬送する(ステップS3)。検出可能位置は、図6において位置I2である。位置I1から位置I2までの正方向への搬送量は、予め適切に定められている。
位置I2は、キャリッジ18を走査して媒体幅センサー19が処理媒体Sの主走査方向における端部を検出可能な副走査方向における位置である。位置I2は、例えば、処理媒体Sの先端STが、媒体幅センサー19が走査する副走査方向における位置IAより正方向下流側に位置するような処理媒体Sの位置である。位置I2は、印刷を開始する際の副走査方向における処理媒体Sの位置でもよい。
次いで、制御部100は、処理媒体Sを位置I2まで正方向に搬送すると、印刷部104を制御し、キャリッジ18を走査して媒体幅センサー19によって処理媒体Sを検出し、処理媒体Sの主走査方向における端部の位置、及び処理媒体Sの主走査方向の幅を取得する(ステップS4)。
次いで、制御部100は、ステップS4の処理を実行すると、搬送部21を制御して、搬送路Pにおいて処理媒体Sをスキャン部24まで正方向に搬送する(ステップS5)。
ステップS5では、処理媒体Sは、図6に示す位置I2から位置I3まで搬送路Pにおいて搬送される。図6に示す位置I3は、処理媒体Sの先端STが、搬送路Pにおいてスキャン部24が設けられる位置に位置する場合の処理媒体Sの副走査方向における位置である。
次いで、制御部100は、搬送部21及びスキャン部24を制御し、処理媒体Sを正方向に搬送しつつ、第1スキャナーモジュール241、及び第2スキャナーモジュール242により処理媒体Sに対してスキャンを行う(ステップS6)。
次いで、制御部100は、第1スキャナーモジュール241、及び第2スキャナーモジュール242が出力する出力データに基づいて、処理媒体Sの両面のそれぞれについて画像データを生成し、通信部101を制御して、生成した画像データをホスト装置7に送信する(ステップS7)。
ホスト装置7は、複合機1から画像データを受信すると、受信した画像データに基づく処理を実行する。
例えば、ホスト装置7は、画像データが通帳を示す画像の画像データであり、画像データが通帳の識別情報を含む場合、所定の手段で入力されたパスワードを利用して認証を行い、認証が成功した場合に、入金や出金等に関する情報の印刷を指示する印刷データを生成する。
また、例えば、ホスト装置7は、画像データが小切手を示す画像の画像データである場合、画像データを所定の記憶領域に保存し、小切手が使用済であることを示す情報の印刷を指示する印刷データを生成する。
例えば、ホスト装置7は、画像データが通帳を示す画像の画像データであり、画像データが通帳の識別情報を含む場合、所定の手段で入力されたパスワードを利用して認証を行い、認証が成功した場合に、入金や出金等に関する情報の印刷を指示する印刷データを生成する。
また、例えば、ホスト装置7は、画像データが小切手を示す画像の画像データである場合、画像データを所定の記憶領域に保存し、小切手が使用済であることを示す情報の印刷を指示する印刷データを生成する。
制御部100は、スキャン部24によるスキャンを実行すると、搬送部21を制御して処理媒体Sを逆方向に搬送しつつ、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBの検出を開始する(ステップS8)。
制御部100は、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したか否かを判別する(ステップS9)。例えば、整列センサー25のいずれかが処理媒体Sを検出した場合、制御部100は、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したと判別する。
制御部100が処理媒体Sの後端部KTBを検出したと判別したとき、処理媒体Sは、例えば、図6に示す位置I4に搬送路Pにおいて位置する。位置I4は、処理媒体Sの後端KTが、副走査方向において整列センサー25が主走査方向に並ぶ位置IBに位置する場合の処理媒体Sの副走査方向における位置である。
制御部100は、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出していないと判別した場合(ステップS9:NO)、処理をステップS8に戻し、整列センサー25による処理媒体Sの後端部KTBの検出を継続する。
一方で、制御部100は、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したと判別した場合(ステップS9:YES)、副走査方向に対する処理媒体Sの斜行の有無を判定する(ステップS10)。
ステップS10について、図7を参照して説明する。
図7は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無の判定を説明するための図である。図7に示すX方向は、図1、図2、及び図3に示すX方向と同じ方向である。また、図7に示すY方向は、図1、図2、及び図3に示すY方向と同じ方向である。
図7は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無の判定を説明するための図である。図7に示すX方向は、図1、図2、及び図3に示すX方向と同じ方向である。また、図7に示すY方向は、図1、図2、及び図3に示すY方向と同じ方向である。
図7では、搬送路Pに設けれる複数の整列板221として整列板221A、221B、221C、221D、221Eの5つの整列板221を例示する。なお、ステップS10の処理では、整列板221A、221B、221C、221D、221Eは、搬送路Pに突出していない。
図7において、整列板221Aの左方向には、整列センサー25Aが搬送路Pにおいて設けられる。また、整列板221Bの左方向には、搬送路Pにおいて整列センサー25B1が設けられ、整列板221Bの右方向には、搬送路Pにおいて整列センサー25B2が設けられる。また、整列板221Cの右方向には、整列センサー25Cが設けられる。また、整列板221Dの左方向には、整列センサー25Dが設けられる。また、整列板221Eの左方向には、整列センサー25E1が設けられ、整列板221Eの右方向には、整列センサー25E2が設けられる。
図7は、副走査方向に対して−X方向に角度α斜行した処理媒体Sが、逆方向に搬送される場合を示している。
処理媒体Sが逆方向に搬送されると、搬送が進むにつれて整列センサー25B1、25B2、25C、25D、25E1、25E2の順で、整列センサー25は、処理媒体Sの後端部KTBを検出していく。一方、図7に示すように処理媒体Sが斜行していなく処理媒体Sの後端KTが主走査方向と並行である場合、処理媒体Sが逆方向に搬送されると、整列センサー25B1、25B2、25C、25D、25E1、25E2は、同時に処理媒体Sの後端部KTBを検出する。
このように、整列センサー25B1、25B2、25C、25D、25E1、25E2は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行度合に応じて、同時に検出する整列センサー25の数が異なる。
このように、整列センサー25B1、25B2、25C、25D、25E1、25E2は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行度合に応じて、同時に検出する整列センサー25の数が異なる。
そこで、制御部100は、全ての整列センサー25のうちいずれか1つの整列センサー25が処理媒体Sを検出した際、同時に検出した整列センサー25の数に基づいて、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定する。なお、同時に検出したと見做せる期間は、事前のテストやシミュレーション等によって予め適切に定められている。制御部100は、同時に処理媒体Sを検出した整列センサー25の数が所定の閾値以上である場合、処理媒体Sが副走査方向において斜行していないと判定する。一方で、制御部100は、同時に処理媒体Sを検出した整列センサー25の数が所定の閾値を下回る場合、処理媒体Sが副走査方向において斜行していると判定する。この閾値は、事前のテストやシミュレーション等によって、適切に定められ記憶部120に記憶される。
例えば、図7の場合、制御部100は、処理媒体Sの後端部KTBを検出した際、同時に4つ以上の整列センサー25が処理媒体Sを検出した場合、処理媒体Sが副走査方向において斜行していないと判定する。一方で、制御部100は、処理媒体Sの後端部KTBを検出した際、同時に4つ以上の整列センサー25が処理媒体Sを検出しなかった場合、処理媒体Sが副走査方向において斜行していると判定する。
なお、図7を参照して、処理媒体Sの搬送速度が大きければ大きいほど、整列センサー25B1、25B2、25C、25D、25DE1、25E2の全てが処理媒体Sを検出するまでの時間が短くなる。したがって、処理媒体Sが副走査方向に斜行している場合でも、処理媒体Sの搬送速度が大きければ大きいほど、同時と見做せる期間に閾値以上の整列センサー25が処理媒体Sを検出し、制御部100は、正確に処理媒体Sの斜行の有無を判定できない。そこで、記憶部120は、処理媒体Sの搬送速度が大きくなればなるほど、値が大きくなる閾値を複数記憶する。これにより、制御部100は、処理媒体Sの搬送速度に応じて正確に処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定できる。
図5を参照して、制御部100は、ステップS10において、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が有ると判定したか、無いと判定したかを判別する(ステップS11)。
制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が有ると判定した場合(ステップS11:「斜行有り」)、搬送部21を制御して、処理媒体Sの搬送方向を正方向に切り替える切替位置まで搬送する(ステップS12)。切替位置は、図6において位置I5である。位置I4から位置I5までの逆方向への搬送量は、予め適切に定められている。
図6に示すように、位置I5は、処理媒体Sが第1駆動ローラー211A上にあって、処理媒体Sの先端STが整列センサー25より正方向上流側に位置する場合の処理媒体Sの副走査方向における位置である。
制御部100は、処理媒体Sを切替位置まで搬送すると、処理媒体Sの搬送方向を正方向に切り替え、搬送部21及び整列部22を制御し、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行を補正する整列動作を行う(ステップS13)。
ステップS13での整列動作では、処理媒体Sは、図6に示すように、搬送路Pにおいて位置I6に位置する。位置I6は、位置I1と同じ副走査方向における処理媒体Sの位置である。
制御部100は、整列動作により、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が解消されたか否かを判別する(ステップS14)。制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が解消されていないと判別した場合(ステップS14:NO)、再度、整列動作を実行する。一方、制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が解消したと判別した場合(ステップS14:YES)、ステップS16の処理を実行する。
ステップS11の説明に戻り、制御部100は、処理媒体Sが副走査方向に対して斜行していないと判定した場合(ステップS11:「斜行無し」)、搬送部21を制御して、処理媒体Sの搬送方向を正方向に切り替える切替位置まで搬送する(ステップS15)。
ステップS16では、制御部100は、搬送部21を制御して、切替位置から、処理媒体Sを磁気情報読取部23の磁気ヘッド231が処理する磁気ヘッド処理位置まで正方向に搬送する(ステップS16)。磁気ヘッド処理位置は、図6において位置I7である。切替位置から磁気ヘッド処理位置までの搬送量は、予め適切に定められている。
位置I7は、処理媒体Sが通帳である場合、通帳の裏表紙の面に設けられた磁気ストライプが、磁気ヘッド231の走査する副走査方向における位置ICに位置する場合の処理媒体Sの位置である。また、位置I7は、処理媒体Sが小切手である場合、小切手に印刷されたMICR情報が、位置ICに位置する場合の処理媒体Sの位置である。
制御部100は、磁気ヘッド処理位置まで正方向に搬送すると、磁気情報読書部23を制御して、磁気ヘッド231を走査させ処理媒体Sに対して処理を実行する(ステップS17)。処理媒体Sが通帳である場合、ステップS17では、通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取り又は書き込みを行う。
このように、制御部100は、整列センサー25による処理媒体Sの後端部KTBの検出結果に基づいて、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定する。制御部100は、斜行が有ると判定した場合、整列部22を制御して、斜行を解消するように処理媒体Sの斜行を補正し、補正後の処理媒体Sを磁気情報読書部23まで搬送する。
一般的に、処理媒体Sに設けられる磁気ストライブや、処理媒体Sに印刷されたMICR情報等は、複合機1に挿入される処理媒体Sにおいて後端部KTB側に副走査方向に延存する。制御部100は、処理媒体Sの後端部KTBを検出することで、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定するため、処理媒体Sの斜行の有無を処理媒体Sの後端部KTBの副走査方向に対する斜行に基づいて判定できる。そのため、制御部100は、判定後に斜行を補正する場合でも補正しない場合でも、処理媒体Sの後端部KTBが副走査方向に対して斜行していない状態で、処理媒体Sの後端部KTBを磁気ヘッド231が走査する位置ICに位置させることができる。したがって、制御部100は、磁気ヘッド231による処理精度が低下することを防止できる。
次いで、制御部100は、磁気ヘッド231による処理媒体Sの処理を実行すると、搬送部21を制御して、処理媒体Sを搬送路Pにおいて正方向に搬送して、印刷部104まで処理媒体Sを搬送する(ステップS18)。
ステップS18では、処理媒体Sは、図6に示す位置I7から位置I8まで搬送される。図6に示す位置I8は、処理媒体Sに対して印刷を開始する際の処理媒体Sの副走査方向における位置である。
ここで、ホスト装置7から印刷データが送信されると、制御部100は、受信した印刷データに基づいて、印刷を開始する(ステップS19)。制御部100は、ステップS4で取得した処理媒体Sの主走査方向おける端部の位置に基づく主走査方向における印刷ヘッド17の印刷開始位置から印刷を開始する。なお、制御部100は、副走査方向における印刷ヘッド17の印刷開始位置については、処理媒体Sの種類やホスト装置7との通信等によって適切に決定し、適切に決定した副走査方向における印刷開始位置から印刷ヘッド17により印刷を開始する。例えば、処理媒体Sが通帳の場合、制御部100は、ホスト装置7から、副走査方向において印刷面の何行目から印刷すべきかを示す情報を受信し、この情報に基づいて副走査方向における印刷開始位置を決定する。
制御部100は、搬送部21及び印刷部104を制御し、印刷データに基づいて、処理媒体Sを正方向にしながら処理媒体Sの印刷面に印刷を行う。制御部100は、1行の印刷、1行分の搬送を交互に実行する。この一連の印刷が終了すると、制御部100は、搬送部21を制御し、処理媒体Sを搬送路Pにおける印刷終了位置まで搬送する(ステップS20)。より詳細には、処理媒体Sの後端KTが、搬送路Pにおいて印刷ヘッド17が設けられる位置に位置するまで正方向に搬送する。
このように、制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行が有ると判定した場合、整列部22を制御して斜行するように処理媒体Sの斜行を補正し、補正後の処理媒体Sを印刷部104まで搬送する。
これにより、制御部100は、処理媒体Sに副走査方向に対する斜行が有る場合、斜行を補正した処理媒体Sを印刷部104まで搬送でき、斜行した状態の処理媒体Sに対して印刷を行うことを防止できる。したがって、制御部100は、印刷部104による印刷品質が低下することを防止できる。
次いで、制御部100は、搬送部21を制御して、処理媒体Sを手差口5又は排出口6から排出し(ステップS21)、その後、処理媒体Sの挿入を待機する状態に移行して(ステップS22)、本処理を終了する。
以上のように、制御部100は、複数の整列センサー25の検出結果に基づいて処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定し、斜行が有ると判定した場合、整列部22により処理媒体Sの斜行を補正する。これにより、制御部100は、搬送路Pに整列センサー25が設けられていることを利用して、処理媒体の斜行の有無を判定して処理媒体Sの斜行を補正できる。したがって、制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無の判定に際してキャリッジ18等のメカ動作を実行する必要がない。そのため、制御部100は、処理媒体Sの斜行の補正に係る処理に要する時間を短縮できる。
本実施形態の複合機1は、搬送路Pにおいて、磁気情報読書部23、整列部22、印刷部104、及びスキャン部24が正方向にこの順番で設けられる。これら各部がこのように搬送路Pに設けられる構成では、1の処理媒体Sに対する処理において、複数回、正方向、及び逆方向に搬送され得る。図5で例示した一連の動作によって1の処理媒体Sに対して処理を行う場合では、正方向、及び逆方向にそれぞれ2回ずつ処理媒体Sが搬送される。したがって、1の処理媒体Sに対して複数の処理が行われる場合では、搬送路Pにおける搬送距離が長くなるため、処理媒体Sが副走査方向に対する斜行度合が累積的に大きくなり得る。しかしながら、制御部100は、搬送路Pにおける処理媒体Sの搬送の途中で整列部22により処理媒体Sの斜行を補正できるため、処理媒体Sの搬送によって累積的に処理媒体Sの斜行度合が大きくなることを防止できる。
また、1の処理媒体Sに対して複数の処理を実行する構成では、1の処理媒体Sに対する処理に要する時間が長くなる。しかしながら、処理媒体Sの斜行の補正に係る処理に要する時間を短縮できるため、複合機1は、1の処理媒体Sに複数の処理を行う場合でも、1の処理媒体Sに対する処理に要する時間がさらに長期化することを回避でき、且つ、処理媒体Sの斜行による処理精度が低下することを防止できる。
なお、図5で例示した複合機1の動作は、処理媒体Sが手差口5から挿入された場合に、挿入された処理媒体Sに対して、スキャン部24によるスキャン、磁気情報読書部23による処理、及び、印刷部104による印刷を行って排紙する一連の動作である。しかしながら、図5で例示した一連の動作は、あくまで一例であり、複合機1の動作は図5で例示した動作に限定されない。例えば、複合機1は、スキャン部24によるスキャン、磁気情報読書部23による処理、及び、印刷部104による印刷をそれぞれ複数回行ってもよいし、任意の動作を複数回行ってよいし、任意の動作を省略してもよい。但し、磁気情報読書部23による処理、及び印刷部104による印刷を実行する前に、制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定する。
ここで一例を挙げる。例に挙げる一連の動作は、処理媒体Sに対して、処理媒体Sが手差口5から挿入された場合に、挿入された処理媒体Sに対して、磁気情報読取部23による処理、及び、印刷部104による印刷を行って排紙する複合機1の動作である。すなわち、例に挙げる複合機1の動作は、図5に示す一連の動作においてスキャン部24によるスキャンが省略された動作である。
図5を参照して、例に挙げた一連の動作では、制御部100は、ステップS1からステップS4の処理を行うと、ステップS5からステップS7の処理を実行せずに、ステップS8の処理を実行する。例に挙げた一連の動作におけるステップS8の処理では、制御部100は、搬送部21を制御して処理媒体Sを正方向に搬送しつつ、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBの検出を開始する。次いで、制御部100は、ステップS9の処理を実行して、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したか否かを判別する。例に挙げた一連の動作におけるステップS9の処理では、処理媒体Sを検出している整列センサー25のいずれかが処理媒体Sを検出していない状態になった場合、制御部100は、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したと判別する。次いで、制御部100は、ステップS10において、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定する。例に挙げた一連の動作におけるステップS10の処理では、同時に処理媒体Sを検出していない状態になった整列センサー25の数、及び搬送速度に基づいて、判定する。そして、制御部100は、搬送部21を制御して搬送方向を正方向から逆方向に切り替え、判定結果に基づいてステップS11以降の処理を実行する。
図5を参照して、例に挙げた一連の動作では、制御部100は、ステップS1からステップS4の処理を行うと、ステップS5からステップS7の処理を実行せずに、ステップS8の処理を実行する。例に挙げた一連の動作におけるステップS8の処理では、制御部100は、搬送部21を制御して処理媒体Sを正方向に搬送しつつ、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBの検出を開始する。次いで、制御部100は、ステップS9の処理を実行して、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したか否かを判別する。例に挙げた一連の動作におけるステップS9の処理では、処理媒体Sを検出している整列センサー25のいずれかが処理媒体Sを検出していない状態になった場合、制御部100は、整列センサー25により処理媒体Sの後端部KTBを検出したと判別する。次いで、制御部100は、ステップS10において、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定する。例に挙げた一連の動作におけるステップS10の処理では、同時に処理媒体Sを検出していない状態になった整列センサー25の数、及び搬送速度に基づいて、判定する。そして、制御部100は、搬送部21を制御して搬送方向を正方向から逆方向に切り替え、判定結果に基づいてステップS11以降の処理を実行する。
以上、説明したように、複合機1は、処理媒体Sの斜行を補正する整列部22と、処理媒体Sに印刷する印刷部104と、整列部22、及び印刷部104を制御する制御部100と、を備える。整列部22は、処理媒体Sの後端部KTBを検出可能な整列センサー25を複数有する。複数の整列センサー25、及び印刷部104は、処理媒体Sの搬送路Pに設けられる。制御部100は、複数の整列センサー25の検出結果に基づいて処理媒体Sの斜行の有無を判定し、斜行が有ると判定した場合に、整列部22を制御して処理媒体Sの斜行を補正する。
この構成によれば、制御部100は、搬送路Pに整列センサー25が設けられていることを利用して、処理媒体の斜行の有無を判定して処理媒体Sの斜行を補正できる。したがって、制御部100は、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無の判定に際してキャリッジ18等のメカ動作を実行する必要がない。そのため、制御部100は、処理媒体Sの斜行の補正に係る処理に要する時間を短縮できる。
制御部100は、処理媒体Sの後端部KTBを検出した整列センサー25の数に基づいて斜行の有無を判定する。
この構成によれば、搬送路Pに設けられる整列センサー25を利用して、処理媒体Sの斜行の有無を判定するため、判定用のセンサーを複合機1が具備する必要がない。また、この構成によれば、処理媒体Sを検出した整列センサー25の数に基づいて斜行の有無を判定するため、判定に際して他のメカの動作を伴う必要がなく、正確に且つ容易に処理媒体Sの斜行の有無を判定できる。
複合機1は、搬送路Pに設けられ、処理媒体Sに対して磁気情報を読み書きする磁気情報読書部23を備える。制御部100は、処理媒体Sに斜行が無いと判定した場合、処理媒体Sを磁気情報読書部23まで搬送し、処理媒体Sに斜行が有ると判定した場合、整列部22を制御して処理媒体Sの斜行を補正し、処理媒体Sを磁気情報読書部23まで搬送する。
前述の通り、一般的に、処理媒体Sに設けられる磁気ストライブや、処理媒体Sに印刷されたMICR情報等は、複合機1に挿入される処理媒体Sにおいて後端部KTB側に副走査方向に延存する。制御部100は、処理媒体Sの後端部KTBを検出することで、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定するため、処理媒体Sの斜行の有無を処理媒体Sの後端部KTBの副走査方向に対する斜行に基づいて判定できる。そのため、制御部100は、判定後に斜行を補正する場合でも補正しない場合でも、処理媒体Sの後端部KTBが副走査方向に対して斜行した状態で、処理媒体Sを磁気情報読取部23が設けられる位置に位置させることができ、磁気情報読取部23による処理精度が低下することを防止できる。
制御部100は、処理媒体Sに斜行が無いと判定した場合、処理媒体Sを印刷部104まで搬送し、処理媒体Sに斜行が有ると判定した場合、整列部22を制御して斜行を補正し、処理媒体Sを印刷部104まで搬送する。
この構成によれば、制御部100は、処理媒体Sに副走査方向に対する斜行が有る場合、斜行を補正した処理媒体Sを印刷部104まで搬送でき、斜行した状態の処理媒体Sに対して印刷を行うことを防止できる。したがって、制御部100は、印刷部104による印刷品質が低下することを防止できる。
複合機1は、処理媒体Sを搬送する搬送部21を備える。整列部22は、搬送路Pにおいて、処理媒体Sの斜行を補正する整列板221を主走査方向に複数有する。搬送部21は、処理媒体Sを搬送する。整列部22は、処理媒体Sの先端部STBが整列板221に突き当てられることにより、処理媒体Sの斜行を補正する。
この構成によれば、主走査方向に複数ある整列板221に処理媒体Sの先端部STBが突き当てられることで、処理媒体Sの副走査方向に対する斜行を補正できるため、複雑な処理を実行することなく速やかに処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の補正を行うことができる。
複合機1は、搬送路Pに設けられ、処理媒体Sに対して磁気情報を読み書きする磁気情報読書部23を備える。整列部22は、搬送路Pにおいて印刷部104と磁気情報読書部23との間に設けられる。
このように搬送路Pには、印刷部104と磁気情報読書部23との間に整列部22が設けられる。これら各部がこのように搬送路Pに設けられる構成では、複数回、正方向、及び逆方向における処理媒体Sの搬送が行われ得る。したがって、このような構成では、処理媒体Sの搬送距離が長くなり、処理媒体Sが副走査方向に対する斜行度合が搬送に伴って累積的に大きくなり得る。しかしながら、制御部100は、搬送路Pにおける処理媒体Sの搬送の途中で整列部22により処理媒体Sの斜行を補正できるため、処理媒体Sの搬送に伴って累積的に処理媒体Sの斜行度合が大きくなることを防止できる。
複合機1は、搬送路Pに設けられ、処理媒体Sに対してスキャンを行うスキャン部24を備える。印刷部104は、搬送路Pにおいて整列部22とスキャン部24との間に設けられる。
このように搬送路Pには、整列部22とスキャン部24との間に印刷部104が設けられる。これら各部がこのように搬送路Pに設けられる構成では、複数回、正方向、及び逆方向における処理媒体Sの搬送が行われ得る。したがって、このような構成では、処理媒体Sの搬送距離が長くなり、処理媒体Sが副走査方向に対する斜行度合が搬送に伴って累積的に大きくなり得る。しかしながら、制御部100は、搬送路Pにおける処理媒体Sの搬送の途中で整列部22により処理媒体Sの斜行を補正できるため、処理媒体Sの搬送に伴って累積的に処理媒体Sの斜行度合が大きくなることを防止できる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
上述した複合機1は、整列センサー25によって処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定する構成である。しかしながら、複合機1は、この構成に加えて、一連の動作においてスキャンを伴う場合、スキャン部24のスキャンにより得られた画像から斜行の有無を判定してもよい。これにより、複合機1は、2種の方法で処理媒体Sの副走査方向に対する斜行の有無を判定可能となり、判定精度を高めることができる。
例えば、印刷装置の制御方法の一例に対応する複合機1の制御方法を、複合機1が備えるコンピューター、又は、複合機1に接続される外部装置を用いて実現される場合、本発明を、当該方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムをコンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。
また、制御部100の機能を実現は、1のプロセッサー110により実現する場合を例示したが、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
また、例えば、図5の処理単位は、処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよいし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、その処理の順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
また、図4に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、複合機1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、上述した実施形態では、SIDM方式の印刷ヘッド17を備えた複合機1を例に挙げて説明したが、複合機1が備える印刷ヘッド17の印刷方式は、インクジェット式や、サーマル式等の他の方式でもよい。
1…複合機(印刷装置)、7…ホスト装置、14…前方媒体案内部、15…後方媒体案内部、16…プラテン、17…印刷ヘッド、18…キャリッジ、19…媒体幅センサー、21…搬送部、22…整列部(斜行補正部)、23…磁気情報読書部、24…スキャン部、25、25A、25B1、25B2、25C、25D、25E1、25E2…整列センサー(検出部)、26…媒体挿入センサー、100…制御部、101…通信部、102…入力部、103…表示部、104…印刷部、104A…キャリッジ駆動モーター、105…センサー部、110…プロセッサー、120…記憶部、120A…制御プログラム、120B…設定データ、211A…第1搬送ローラー、211B…第1従動ローラー、212A…第2駆動ローラー、212B…第2従動ローラー、213A…第3駆動ローラー、213B…第3従動ローラー、215…媒体搬送モーター、216…駆動輪列部、221、221A、221B、221C、221D、221E…整列板(補正用部材)、222…整列モーター、231…磁気ヘッド、KTB…後端部、P…搬送路、S…処理媒体(印刷媒体)、STB…先端部。
Claims (8)
- 印刷媒体の斜行を補正する斜行補正部と、
前記印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記斜行補正部、及び前記印刷部を制御する制御部と、を備え、
前記斜行補正部は、前記印刷媒体の後端部を検出可能な検出部を複数有し、
複数の前記検出部、及び前記印刷部は、前記印刷媒体の搬送路に設けられ、
前記制御部は、
複数の前記検出部の検出結果に基づいて前記印刷媒体の前記斜行の有無を判定し、前記斜行が有ると判定した場合に、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正する、
印刷装置。 - 前記制御部は、
前記後端部を検出した前記検出部の数に基づいて前記斜行の有無を判定する、
請求項1に記載の印刷装置。 - 前記搬送路に設けられ、前記印刷媒体に対して磁気情報を読み書きする磁気情報読書部を備え、
前記制御部は、前記斜行が無いと判定した場合、前記印刷媒体を前記磁気情報読書部まで搬送し、前記斜行が有ると判定した場合、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正し、前記印刷媒体を前記磁気情報読書部まで搬送する、
請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 前記制御部は、
前記斜行が無いと判定した場合、前記印刷媒体を前記印刷部まで搬送し、前記斜行が有ると判定した場合、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正し、前記印刷媒体を前記印刷部まで搬送する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記印刷媒体を搬送する搬送部を備え、
前記斜行補正部は、前記搬送路において、前記斜行を補正する補正用部材を前記印刷媒体の搬送方向と交差する方向に複数有し、
前記搬送部は、前記印刷媒体を搬送し、前記斜行補正部は、前記印刷媒体の先端部が前記補正用部材に突き当てられることにより、前記斜行を補正する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記搬送路に設けられ、前記印刷媒体に対して磁気情報を読み書きする磁気情報読書部を備え、
前記斜行補正部は、前記搬送路において前記印刷部と前記磁気情報読書部との間に設けられる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記搬送路に設けられ、前記印刷媒体に対してスキャンを行うスキャン部を備え、
前記印刷部は、前記搬送路において前記斜行補正部と前記スキャン部との間に設けられる、
請求項1から6のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 印刷媒体の斜行を補正する斜行補正部と、前記印刷媒体に印刷する印刷部とを備える印刷装置の制御方法であって、
前記斜行補正部は、前記印刷媒体の後端部を検出可能な検出部を複数有し、
複数の前記検出部、及び印刷部は、前記印刷媒体を搬送する搬送路に設けられ、
前記印刷装置は、複数の前記検出部の検出結果に基づいて前記印刷媒体の前記斜行の有無を判定し、前記斜行が有ると判定した場合に、前記斜行補正部を制御して前記斜行を補正する、
印刷装置の制御方法。
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