JP2020093261A - 通電加熱装置 - Google Patents

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正之 石塚
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公宏 野際
章博 井手
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章博 井手
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紀条 上野
雅之 雑賀
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Abstract

【課題】加熱時における金属パイプ材料の軸方向の温度分布のむらを低減することができる通電加熱装置を提供する。【解決手段】金属パイプ材料14に対してバイパス部104が取り付けられる。バイパス部104は、第1の電極101と第2の電極102との間の位置において、金属パイプ材料14の部分E1,E3と部分E2,E4とを接続することで電流の一部をバイパスさせることができる。従って、金属パイプ材料14のうち、部分E1,E3と部分E2,E4との間の領域が電流の集中し易い頂部14dの内周部付近であっても、当該位置に流れる電流の一部をバイパス部104にバイパスさせることができる。これにより、金属パイプ材料14の軸方向における特定の位置に電流が集中して流れることを抑制することで、当該位置で発熱量が大きくなることを抑制できる。【選択図】図4

Description

本発明は、金属パイプ材料に通電して加熱する通電加熱装置に関する。
従来、金属パイプを成形金型により型閉してブロー成形する成形装置が知られている。例えば、特許文献1に開示された成形装置は、成形金型と、金属パイプ材料内に気体を供給する気体供給部と、を備えている。この成形装置では、加熱された金属パイプ材料を成形金型内に配置し、成形金型を型閉した状態で金属パイプ材料に気体供給部から気体を供給して膨張させることによって、金属パイプ材料を成形金型の形状に対応する形状に成形する。
特開2015−112608号公報
従来の成形装置では、膨張成形前に電極で金属パイプ材料を保持し、電極を介して通電を行うことで金属パイプ材料の加熱が行われる。ここで、完成品としての金属パイプは、様々な形状のものが求められていたため、それに伴って金属パイプ材料も様々な形状のものが用いられていた。ここで、金属パイプ材料として、全体が大きく曲がったものが用いられる場合があった。しかしながら、大きく曲がった金属パイプ材料の場合、当該金属パイプ材料内を電流が最短経路で流れようとするため、曲がった部分の内周側に電流が集中することにより、当該位置で大きく発熱を行う。従って、加熱時における金属パイプ材料には軸方向の温度分布にむらができてしまう場合がある。
そこで、本発明は、加熱時における金属パイプ材料の軸方向の温度分布のむらを低減することができる通電加熱装置を提供することを目的とする。
本発明に係る通電加熱装置は、金属パイプ材料に通電して加熱する通電加熱装置であって、金属パイプ材料を保持する第1の電極と、金属パイプ材料を保持する第2の電極と、第1の電極及び第2の電極で金属パイプ材料を保持した状態で、第1の電極と第2の電極との間で通電させる電力供給部と、第1の電極と第2の電極との間の位置において、金属パイプ材料の第1の部分と第2の部分とを接続することで電流の一部をバイパスさせるバイパス部と、を備える。
この通電加熱装置によれば、電力供給部は、第1の電極及び第2の電極で金属パイプ材料を保持した状態で、第1の電極と第2の電極との間で通電させる。従って、金属パイプ材料には、第1の電極と第2の電極との間に電流が流れる。この金属パイプ材料に対してバイパス部が取り付けられる。バイパス部は、第1の電極と第2の電極との間の位置において、金属パイプ材料の第1の部分と第2の部分とを接続することで電流の一部をバイパスさせることができる。従って、金属パイプ材料のうち、第1の部分と第2の部分との間の領域に電流が集中し易い場合は、当該位置に流れる電流の一部をバイパス部にバイパスさせることができる。これにより、金属パイプ材料の軸方向における特定の位置に電流が集中して流れることを抑制することで、当該位置で発熱量が大きくなることを抑制できる。以上により、加熱時における金属パイプ材料の軸方向の温度分布のむらを低減することができる。
通電加熱装置は、金属パイプ材料に対するバイパス部の取付位置を調整可能な第1の位置調整部を更に備えてよい。これにより、金属パイプ材料の適切な位置にバイパス部を取り付けることができる。
通電加熱装置は、金属パイプ材料に対する第1の電極による保持の位置を調整可能な第2の位置調整部と、金属パイプ材料に対する第2の電極による保持の位置を調整可能な第3の位置調整部と、を更に備えてよい。これにより、第1の電極及び第2の電極は、金属パイプ材料の適切な位置を保持することができる。
本発明の通電加熱装置によれば、加熱時における金属パイプ材料の軸方向の温度分布のむらを低減することができる。
本実施形態に係る通電加熱装置で加熱した金属パイプ材料が用いられる成形装置を示す概略構成図である。 電極周辺の拡大図であって、(a)は電極が金属パイプ材料を保持した状態を示す図、(b)は電極にシール部材を押し付けた状態を示す図、(c)は電極の正面図である。 本実施形態に係る通電加熱装置の斜視図である。 本実施形態に係る通電加熱装置の模式図である。
以下、本発明による通電加熱装置で加熱した金属パイプ材料が用いられる成形装置の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
〈成形装置の構成〉
図1は、本実施形態に係る成形装置の概略構成図である。図1に示されるように、金属パイプを成形する成形装置10は、上型12及び下型11からなる成形金型13と、上型12及び下型11の少なくとも一方を移動させる駆動機構80と、上型12と下型11との間に配置される金属パイプ材料14を保持するパイプ保持機構30と、上型12及び下型11の間に保持され加熱された金属パイプ材料14内に高圧ガス(気体)を供給するための気体供給部60と、パイプ保持機構30で保持された金属パイプ材料14内に気体供給部60からの気体を供給するための一対の気体供給機構40,40と、成形金型13を強制的に水冷する水循環機構72とを備えると共に、上記駆動機構80の駆動、上記パイプ保持機構30の駆動、及び上記気体供給部60の気体供給をそれぞれ制御する制御部70と、を備えて構成されている。
成形金型13の一方である下型11は、基台15に固定されている。下型11は、大きな鋼鉄製ブロックで構成され、その上面に例えば矩形状のキャビティ(凹部)16を備える。下型11には冷却水通路19が形成され、略中央に下から差し込まれた熱電対21を備えている。この熱電対21はスプリング22により上下移動自在に支持されている。
更に、下型11の左右端(図1における左右端)近傍にはスペース11aが設けられており、当該スペース11a内には、パイプ保持機構30の可動部である後述する下側の保持部材17,18等が、上下に進退動可能に配置されている。そして、下側の保持部材17,18上に金属パイプ材料14が載置されることで、下側の保持部材17,18は、上型12と下型11との間に配置される金属パイプ材料14に接触する。
下側の保持部材17,18は、パイプ保持機構30を構成するアクチュエータ(不図示)の可動部である進退ロッド95に固定されている。このアクチュエータは、下側の保持部材17,18等を上下動させるためのものであり、アクチュエータの固定部は、下型11と共に基台15側に保持されている。
成形金型13の他方である上型12は、駆動機構80を構成する後述のスライド81に固定されている。上型12は、大きな鋼鉄製ブロックで構成され、内部に冷却水通路25が形成されると共に、その下面に例えば矩形状のキャビティ(凹部)24を備える。このキャビティ24は、下型11のキャビティ16に対向する位置に設けられる。
上型12の左右端(図1における左右端)近傍には、下型11と同様に、スペース12aが設けられており、当該スペース12a内には、パイプ保持機構30の可動部である後述する上側の保持部材17,18等が、上下に進退動可能に配置されている。そして、上側の保持部材17,18上に金属パイプ材料14が載置された状態において、上側の保持部材17,18は、下方に移動することで、上型12と下型11との間に配置された金属パイプ材料14に接触する。
上側の保持部材17,18は、パイプ保持機構30を構成するアクチュエータの可動部である進退ロッド96に固定されている。このアクチュエータは、上側の保持部材17,18等を上下動させるためのものであり、アクチュエータの固定部は、上型12と共に駆動機構80のスライド81側に保持されている。
パイプ保持機構30の右側部分において、保持部材18,18が互いに対向する面のそれぞれには、金属パイプ材料14の外周面に対応した半円弧状の凹溝18aが形成されていて(図2参照)、当該凹溝18aの部分に丁度金属パイプ材料14が嵌り込むように載置可能とされている。また、保持部材18の正面(金型の外側方向の面)には、凹溝18aに向って周囲がテーパー状に傾斜して窪んだテーパー凹面18bが形成されている。よって、パイプ保持機構30の右側部分で金属パイプ材料14を上下方向から挟持すると、丁度金属パイプ材料14の右側端部の外周を全周に渡って密着するように取り囲むことができるように構成されている。
パイプ保持機構30の左側部分において、保持部材17,17が互いに対向する面のそれぞれには、金属パイプ材料14の外周面に対応した半円弧状の凹溝17aが形成されていて(図2参照)、当該凹溝17aの部分に丁度金属パイプ材料14が嵌り込むように載置可能とされている。また、保持部材17の正面(金型の外側方向の面)には、凹溝17aに向って周囲がテーパー状に傾斜して窪んだテーパー凹面17bが形成されている。よって、パイプ保持機構30の左側部分で金属パイプ材料14を上下方向から挟持すると、丁度金属パイプ材料14の左側端部の外周を全周に渡って密着するように取り囲むことができるように構成されている。
図1に示されるように、駆動機構80は、上型12及び下型11同士が合わさるように上型12を移動させるスライド81と、上記スライド81を移動させるための駆動力を発生するシャフト82と、該シャフト82で発生した駆動力をスライド81に伝達するためのコネクティングロッド83とを備えている。シャフト82は、スライド81上方にて左右方向に延在していると共に回転自在に支持されており、その軸心から離間した位置にて左右端から突出して左右方向に延在する偏心クランク82aを有している。この偏心クランク82aと、スライド81の上部に設けられると共に左右方向に延在している回転軸81aとは、コネクティングロッド83によって連結されている。駆動機構80では、制御部70によってシャフト82の回転を制御することにより偏心クランク82aの上下方向の高さを変化させ、この偏心クランク82aの位置変化をコネクティングロッド83を介してスライド81に伝達することにより、スライド81の上下動を制御できる。ここで、偏心クランク82aの位置変化をスライド81に伝達する際に発生するコネクティングロッド83の揺動(回転運動)は、回転軸81aによって吸収される。なお、シャフト82は、例えば制御部70によって制御されるモータ等の駆動に応じて回転又は停止する。
図1に戻り、一対の気体供給機構40の各々は、シリンダユニット42と、シリンダユニット42の作動に合わせて進退動するシリンダロッド43と、シリンダロッド43におけるパイプ保持機構30側の先端に連結されたシール部材44とを有する。シリンダユニット42はブロック41上に載置固定されている。シール部材44の先端には先細となるようにテーパー面45が形成されており、保持部材17,18のテーパー凹面17b,18bに合わさる形状に構成されている(図2参照)。シール部材44には、シリンダユニット42側から先端に向かって延在し、詳しくは図2(a),(b)に示されるように、気体供給部60から供給された高圧ガスが流れるガス通路46が設けられている。
気体供給部60は、ガス源61と、このガス源61によって供給されたガスを溜めるアキュムレータ62と、このアキュムレータ62から気体供給機構40のシリンダユニット42まで延びている第1チューブ63と、この第1チューブ63に介設されている圧力制御弁64及び切替弁65と、アキュムレータ62からシール部材44内に形成されたガス通路46まで延びている第2チューブ67と、この第2チューブ67に介設されている圧力制御弁68及び逆止弁69とからなる。圧力制御弁64は、シール部材44の金属パイプ材料14に対する押力に適応した作動圧力のガスをシリンダユニット42に供給する役割を果たす。逆止弁69は、第2チューブ67内で高圧ガスが逆流することを防止する役割を果たす。第2チューブ67に介設されている圧力制御弁68は、制御部70の制御により、金属パイプ材料14を膨張させるための作動圧力を有するガスを、シール部材44のガス通路46に供給する役割を果たす。
制御部70は、気体供給部60の圧力制御弁68を制御することにより、金属パイプ材料14内に所望の作動圧力のガスを供給することができる。また、制御部70は、図1に示す(A)から情報が伝達されることによって、熱電対21から温度情報を取得し、駆動機構80等を制御する。
水循環機構72は、水を溜める水槽73と、この水槽73に溜まっている水を汲み上げ、加圧して下型11の冷却水通路19及び上型12の冷却水通路25へ送る水ポンプ74と、配管75とからなる。省略したが、水温を下げるクーリングタワーや水を浄化する濾過器を配管75に介在させることは差し支えない。
〈成形装置を用いた金属パイプの成形方法〉
次に、成形装置10を用いた金属パイプの成形方法について説明する。最初に、焼入れ可能な鋼種の円筒状の金属パイプ材料14を準備する。この金属パイプ材料14を、後述のロボットアーム等を用いて、下型11側に備わる保持部材17,18上に載置(投入)する。投入時における金属パイプ材料14は、後述の通電加熱装置100によって加熱された状態である。保持部材17,18には凹溝17a,18aが形成されているので、当該凹溝17a,18aによって金属パイプ材料14が位置決めされる。
次に、制御部70は、駆動機構80及びパイプ保持機構30を制御することによって、当該パイプ保持機構30に金属パイプ材料14を保持させる。具体的には、駆動機構80の駆動によりスライド81側に保持されている上型12及び保持部材17,18等が下型11側に移動すると共に、パイプ保持機構30に含まれる保持部材17,18等及び保持部材17,18等を進退動可能としているアクチュエータを作動させることによって、金属パイプ材料14の両方の端部付近を上下からパイプ保持機構30により挟持する。この挟持は保持部材17,18に形成される凹溝17a,18aの存在によって、金属パイプ材料14の両端部付近の全周に渡って密着するような態様で挟持されることとなる。
なお、このとき、図2(a)に示されるように、金属パイプ材料14の保持部材18側の端部は、金属パイプ材料14の延在方向において、保持部材18の凹溝18aとテーパー凹面18bとの境界よりもシール部材44側に突出している。同様に、金属パイプ材料14の保持部材17側の端部は、金属パイプ材料14の延在方向において、保持部材17の凹溝17aとテーパー凹面17bとの境界よりもシール部材44側に突出している。また、上側の保持部材17,18の下面と下側の保持部材17,18の上面とは、それぞれ互いに接触している。ただし、金属パイプ材料14の両端部全周に渡って密着する構成に限られず、金属パイプ材料14の周方向における一部に保持部材17,18が当接するような構成であってもよい。
続いて、制御部70による駆動機構80の制御によって、加熱後の金属パイプ材料14に対して成形金型13を閉じる。これにより、下型11のキャビティ16と上型12のキャビティ24とが組み合わされ、下型11と上型12との間のキャビティ部内に金属パイプ材料14が配置密閉される。
その後、気体供給機構40のシリンダユニット42を作動させることによってシール部材44を前進させて金属パイプ材料14の両端をシールする。このとき、図2(b)に示されるように、金属パイプ材料14の保持部材18側の端部にシール部材44が押し付けられることによって、保持部材18の凹溝18aとテーパー凹面18bとの境界よりもシール部材44側に突出している部分が、テーパー凹面18bに沿うように漏斗状に変形する。同様に、金属パイプ材料14の保持部材17側の端部にシール部材44が押し付けられることによって、保持部材17の凹溝17aとテーパー凹面17bとの境界よりもシール部材44側に突出している部分が、テーパー凹面17bに沿うように漏斗状に変形する。シール完了後、高圧ガスを金属パイプ材料14内へ吹き込んで、加熱により軟化した金属パイプ材料14をキャビティ部の形状に沿うように成形する。
金属パイプ材料14は高温(950℃前後)に加熱されて軟化しているので、金属パイプ材料14内に供給されたガスは、熱膨張する。このため、例えば供給するガスを圧縮空気とし、950℃の金属パイプ材料14を熱膨張した圧縮空気によって容易に膨張させることができる。
ブロー成形されて膨らんだ金属パイプ材料14の外周面が下型11のキャビティ16に接触して急冷されると同時に、上型12のキャビティ24に接触して急冷(上型12と下型11は熱容量が大きく且つ低温に管理されているため、金属パイプ材料14が接触すればパイプ表面の熱が一気に金型側へと奪われる。)されて焼き入れが行われる。このような冷却法は、金型接触冷却又は金型冷却と呼ばれる。急冷された直後はオーステナイトがマルテンサイトに変態する(以下、オーステナイトがマルテンサイトに変態することをマルテンサイト変態とする)。冷却の後半は冷却速度が小さくなったので、復熱によりマルテンサイトが別の組織(トルースタイト、ソルバイト等)に変態する。従って、別途焼戻し処理を行う必要がない。また、本実施形態においては、金型冷却に代えて、あるいは金型冷却に加えて、冷却媒体を例えばキャビティ24内に供給することによって冷却が行われてもよい。例えば、マルテンサイト変態が始まる温度までは金型(上型12及び下型11)に金属パイプ材料14を接触させて冷却を行い、その後型開きすると共に冷却媒体(冷却用気体)を金属パイプ材料14へ吹き付けることにより、マルテンサイト変態を発生させてもよい。
上述のように金属パイプ材料14に対してブロー成形を行った後に冷却を行い、型開きを行うことにより、例えば略矩形筒状の本体部を有する金属パイプを得る。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る通電加熱装置100について説明する。なお、本実施形態で用いられる金属パイプ材料14は、軸方向における何れかの位置に曲がっている部分を有している。ここでは、軸方向における中央部にて山なりに湾曲する湾曲部14aを有している。通電加熱装置100は、このような金属パイプ材料14を保持すると共に、通電加熱する機能を有している。また、通電加熱装置100は、保持した金属パイプ材料14を成形金型13にセットする機能を有している。図4に示すように、通電加熱装置100は、第1の電極101と、第2の電極102と、電力供給部103と、バイパス部104と、制御部106と、を備えている。また、図3に示すように、通電加熱装置100は、第1の位置調整部107と、第2の位置調整部108と、第3の位置調整部109と、を備えている。
図4に示すように、第1の電極101は、金属パイプ材料14を保持し、第2の電極102との間で金属パイプ材料14に通電を行う部材である。第1の電極101は、保持部材101A及び保持部材101Bを備えている。第1の電極101は、保持部材101Aと保持部材101Bとの間で金属パイプ材料14を挟み込むことによって保持する。第1の電極101は、金属パイプ材料14の軸方向における一方の端部14b付近を保持する。なお、一方の保持部材101Aが電力供給部103から延びる導線110と接続されている。保持部材101Aのうち、少なくとも金属パイプ材料14と接触する部分は、導電部材によって構成されている。これにより、保持部材101Aは、金属パイプ材料14へ電流を流すことができる。なお、保持部材101Bは、導電部材によって構成されてもよいが、保持部材101Aが電流を流す機能を有するので、絶縁部材によって構成されてもよい。
第2の電極102は、第1の電極101と異なる位置で、金属パイプ材料14を保持し、第1の電極101との間で金属パイプ材料14に通電を行う部材である。第2の電極102は、保持部材102A及び保持部材102Bを備えている。第2の電極102は、保持部材102Aと保持部材102Bとの間で金属パイプ材料14を挟み込むことによって保持する。第2の電極102は、金属パイプ材料14の軸方向における他方の端部14c付近を保持する。なお、一方の保持部材102Aが電力供給部103から延びる導線111と接続されている。保持部材102Aのうち、少なくとも金属パイプ材料14と接触する部分は、導電部材によって構成されている。これにより、保持部材102Aは、金属パイプ材料14へ電流を流すことができる。なお、保持部材102Bは、導電部材によって構成されてもよいが、保持部材102Aが電流を流す機能を有するので、絶縁部材によって構成されてもよい。
電力供給部103は、第1の電極101及び第2の電極102で金属パイプ材料14を保持した状態で、第1の電極101と第2の電極102との間で通電させる装置である。電力供給部103は、少なくとも直流電源及びスイッチを備えて構成されている。電力供給部103は、導線110を介して第1の電極101の保持部材101Aと電気的に接続され、導線111を介して第2の電極102の保持部材102Aと電気的に接続されている。制御部106は、電力供給部103のスイッチのON/OFFを切り替える制御を行うことができる。従って、制御部106は、所定のタイミングで電力供給部103のスイッチをONとし、金属パイプ材料14に電流を流すことができる。
バイパス部104は、第1の電極101と第2の電極102との間の位置において、接続箇所における電流の一部をバイパスさせる部材である。バイパス部104は、金属パイプ材料14を保持する機能も有しており、保持部材104A及び保持部材104Bを備えている。バイパス部104は、金属パイプ材料14のうち、湾曲部14aを保持部材104A及び保持部材104Bで挟み込むことによって保持する。保持部材104A及び保持部材104Bは、導電部材によって構成されている。
保持部材104Aは、断面U字状に構成されており、金属パイプ材料14と接触する接触部104Aaと、当該接触部104Abから離間した位置にて金属パイプ材料14と接触する接触部104Abと、接触部104Aaと接触部104Abとを連結する連結部104Acと、を備える。接触部104Aaと接触部104Abは、先端に接触面を有し、当該接触面とは反対側の方向へ延びている。連結部104Acは、接触部104Aaと接触部104Abのうち、接触面とは反対側の端部で、接触部104Aaと接触部104Abとを連結している。本実施形態では、保持部材104Aの接触部104Aaは、金属パイプ材料14のうち、部分(第1の部分)E1と接触している。保持部材104Aの接触部104Abは、金属パイプ材料14のうち、部分(第2の部分)E2と接触している。部分E1及び部分E2は、湾曲部14aの頂部14dの軸方向における両側に位置している。このような構成により、保持部材104Aは、頂部14dを挟んだ部分E1と部分E2とを電気的に接続することで、金属パイプ材料14の当該部分E1と部分E2との間に流れる電流の一部をバイパスさせる。
保持部材104Bは、保持部材104Aと同趣旨の構成を有しており、接触部104Ba、接触部104Bb、及び連結部104Bcを備える。本実施形態では、保持部材104Bの接触部104Baは、金属パイプ材料14のうち、部分(第1の部分)E3と接触している。保持部材104Bの接触部104Bbは、金属パイプ材料14のうち、部分(第2の部分)E4と接触している。部分E3及び部分E4は、湾曲部14aの頂部14dの軸方向における両側に位置している。このような構成により、保持部材104Bは、頂部14dを挟んだ部分E3と部分E4とを電気的に接続することで、金属パイプ材料14の当該部分E3と部分E4との間に流れる電流の一部をバイパスさせる。なお、図4において、電流の流れは「EF」の矢印で示している。
図3に示すように、第1の位置調整部107、第2の位置調整部108、及び第3の位置調整部109は、ロボットアームによって構成されている。例えば、第1の位置調整部107は、金属パイプ材料14を把持するロボットハンド107a、ロボットハンド107aの姿勢を三次元的に変更可能な可動部107b、及び可動部107b及びロボットハンド107a全体を水平方向に回転させる台座107cなどを備えている。これにより、第1の位置調整部107は、あらゆる角度及び方向から金属パイプ材料14を保持することができる。また、第1の位置調整部107は、金属パイプ材料14をあらゆる姿勢に保持することが可能であり、保持した金属パイプ材料14を可動域の範囲内であらゆる位置に配置することができる。第2の位置調整部108、及び第3の位置調整部109は、第1の位置調整部107と同趣旨の構成を有している。
第1の位置調整部107は、第2の位置調整部108と第3の位置調整部109との間に並ぶように設けられている。第1の位置調整部107は、ロボットハンド107aの先端部にバイパス部104を備えている。これにより、第1の位置調整部107は、金属パイプ材料14に対するバイパス部104の取付位置を調整可能となる。第2の位置調整部108は、ロボットハンド108aの先端部に第1の電極101を備えている。これにより、金属パイプ材料14に対する第1の電極による保持の位置を調整可能となる。第3の位置調整部109は、ロボットハンド109aの先端部に第2の電極102を備えている。これにより、金属パイプ材料14に対する第2の電極102による保持の位置を調整可能となる。
各位置調整部107,108,109は、金属パイプ材料14を成形金型13外で保持し、当該金属パイプ材料14を搬送して成形金型13内に設置することができる。なお、各位置調整部107,108,109は、制御部106(図4参照)によって制御されてよい。従って、制御部106は、各位置調整部107,108,109で金属パイプ材料14を保持し、通電加熱を行った後、加熱された当該金属パイプ材料を成形金型13に配置することができる。
次に、本実施形態に係る通電加熱装置100の作用・効果について説明する。
まず、比較例に係る通電加熱装置について説明する。比較例に係る通電加熱装置は、上述の実施形態における保持部材17を第1の電極とし、保持部材18を第2の電極とし、バイパス部を有さないものである。この場合、金属パイプ材料14には第1の電極と第2の電極との間に電流が流れる。しかしながら、電流は金属パイプ材料14内を最短経路で流れようとする。従って、金属パイプ材料14は湾曲部14aで大きく湾曲するものであるため、湾曲部14aの頂部14dの内周部付近にて電流が集中することにより、当該位置で大きく発熱を行う。従って、加熱時における金属パイプ材料14には軸方向の温度分布にむらができてしまう場合がある。
これに対し、本実施形態に係る通電加熱装置100によれば、電力供給部103は、第1の電極101及び第2の電極102で金属パイプ材料14を保持した状態で、第1の電極101と第2の電極102との間で通電させる。従って、金属パイプ材料14には、第1の電極101と第2の電極102との間に電流が流れる。この金属パイプ材料14に対してバイパス部104が取り付けられる。バイパス部104は、第1の電極101と第2の電極102との間の位置において、金属パイプ材料14の部分E1,E3と部分E2,E4とを接続することで電流の一部をバイパスさせることができる。従って、金属パイプ材料14のうち、部分E1,E3と部分E2,E4との間の領域が電流の集中し易い頂部14dの内周部付近であると、当該位置に流れる電流の一部をバイパス部104にバイパスさせることができる。これにより、金属パイプ材料14の軸方向における特定の位置に電流が集中して流れることを抑制することで、当該位置で発熱量が大きくなることを抑制できる。以上により、加熱時における金属パイプ材料14の軸方向の温度分布のむらを低減することができる。
通電加熱装置100は、金属パイプ材料14に対するバイパス部104の取付位置を調整可能な第1の位置調整部107を更に備える。これにより、金属パイプ材料14の適切な位置にバイパス部104を取り付けることができる。
通電加熱装置100は、金属パイプ材料14に対する第1の電極101による保持の位置を調整可能な第2の位置調整部108と、金属パイプ材料に対する第2の電極102による保持の位置を調整可能な第3の位置調整部109と、を更に備える。これにより、第1の電極101及び第2の電極102は、金属パイプ材料14の適切な位置を保持することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、バイパス部104は、保持部材104Aと保持部材104Bの両方で電流のバイパスを行っていたが、一方の保持部材のみでバイパスを行ってもよい。このとき、他方の保持部材は絶縁部材によって構成され、金属パイプ材料14を保持するだけの機能を有する。
また、第1の電極及び第2の電極は、成形装置10に設けられてもよい。例えば、保持部材17を第1の電極とし、保持部材18を第2の電極としてよい。この場合、第1の位置調整部107は、金属パイプ材料14を成形金型13内にセットした後、第1の電極及び第2の電極で通電を行っているときも、バイパス部104による保持を継続する。
なお、金属パイプ材料の形状は上述のものに限定されない。例えば、金属パイプ材料は、湾曲ではなく屈曲している形状でもよい。金属パイプ材料は、複数箇所で湾曲又は屈曲していてもよい。なお、金属パイプ材料が複数箇所で湾曲・屈曲している場合、バイパス部も湾曲・屈曲箇所の数と同じ数だけ設けてもよい。ただし、湾曲・屈曲の角度が小さい場合には、湾曲・屈曲箇所の数とバイパス部の数とを同じにしなくてもよい。
100…通電加熱装置、101…第1の電極、102…第2の電極、103…電力供給部、104…バイパス部、107…第1の位置調整部、108…第2の位置調整部、109…第3の位置調整部。

Claims (3)

  1. 金属パイプ材料に通電して加熱する通電加熱装置であって、
    前記金属パイプ材料を保持する第1の電極と、
    前記金属パイプ材料を保持する第2の電極と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極で前記金属パイプ材料を保持した状態で、前記第1の電極と前記第2の電極との間で通電させる電力供給部と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の位置において、前記金属パイプ材料の第1の部分と第2の部分とを接続することで電流の一部をバイパスさせるバイパス部と、を備える通電加熱装置。
  2. 前記金属パイプ材料に対する前記バイパス部の取付位置を調整可能な第1の位置調整部を更に備える、請求項1に記載の通電加熱装置。
  3. 前記金属パイプ材料に対する前記第1の電極による保持の位置を調整可能な第2の位置調整部と、
    前記金属パイプ材料に対する前記第2の電極による保持の位置を調整可能な第3の位置調整部と、を更に備える、請求項1又は2に記載の通電加熱装置。
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