JP2020086403A - 投射用ズームレンズおよび投写型画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
投射型画像表示装置に用いられる投射用レンズは、投射画像を拡大投射するスクリーンの最適なサイズを容易に実現できるように、ズーム機能を有する「投射用ズームレンズ」が一般的に用いられている。
(1) 1.0 < Bf/fw < 3.0
(2) 1.5 < ft/fw < 2.5
(3) 1.0 < |f1/fw| < 2.0
を満足する。
図1ないし図6に、この発明の投射用ズームレンズの実施の形態を6例示す。これらの投射用ズームレンズはこの順に、後述する実施例1ないし6の投射用ズームレンズに対応する。
これら図1ないし図6において、図の左方が拡大側(スクリーンのある側)であり、右方が縮小側(表示デバイスの画像表示面がある側)である。また、上側の図は「広角端におけるレンズ配置」を示し、下側の図は「望遠端におけるレンズ配置」を示している。
図1ないし図6に示す実施形態は、3枚の液晶パネルを用いる所謂「3板型の液晶デバイス」を表示デバイスとするものを想定している。
繁雑を避けるため、図1ないし図6において符号を共通化する。即ち、投射用ズームレンズは、拡大側から縮小側へ向かって順に、第1群G1、第2群G2、第3群G3、第4群G4、第5群G5、第6群G6、第7群G7を配してなり、第5群G5の近傍に開口絞りS(図中には「絞りS」と表示。)を有する。何れの例においても、開口絞りSは第5群G5の最も拡大側の面に固定的に配置されている。勿論、開口絞りSの配置は、これらの例に限らず、第5群の近傍に配置することもできる。
各群の屈折力(パワー)は、以下の通りである。
第1群G1は「負のパワー」、第2群G2及び第3群G3は「正のパワー」、第4群G4は「負のパワー」である。第5群G5および第6群G6は「正または負のパワー」を取ることができ、第7群G7は「正のパワー」である。
広角端(上の図)から望遠端(下の図)への変倍(ズーミング)に際しては、上記の如く、第1群G1と第7群G7は固定であって移動しない。即ち、第1群G1および第7群G7は「ズーミングに対する固定群」である。
第2群G2、第3群G3、第4群G4、第5群G5および第6群G6は「移動群」であり、これらの移動群は、広角端から望遠端へのズーミングに際して何れも「拡大側」へ移動するが、その際、隣接する群の間隔が変化する。
(1) 1.0 < Bf/fw < 3.0
(2) 1.5 < ft/fw < 2.5
(3) 1.0 < |f1/fw| < 2.0
これらの条件式において、「Bf」は、拡大側の共役点が無限遠の時の空気中におけるバックフォーカス、「fw」は、広角端における全系の焦点距離、「ft」は、望遠端における全系の焦点距離であり、「f1」は、第1群G1の焦点距離である。
上記の如く、この発明の投射用ズームレンズは、第5群G5及び第6群G6が「正または負のパワー」を有する。即ち、第5群G5、第6群G6のパワーの正負が逆転しても、性能を維持できる構成となっている。
また、開口絞りSを第5群G5に近接して配置することで「絞り前後における収差のバランス」が取れるように構成されている。
下限値を超えると、バックフォーカス:Bfが過小となり、図示の形態例のような場合に色合成プリズムPRの配置が困難となる。
また、上限値を超えると、バックフォーカス:Bfが過大となり、広角性の実現が困難となる。
条件式(2)は、変倍比の範囲を規定する。
条件式(2)の下限を超えると、変倍できる範囲が狭くなり、収差補正に対しては有利に働くが、投射画像の被投射面(一般的にスクリーンである。)に対する投射型画像表示装置の設置位置(スクリーンに対する距離)が制限され、設置の自由度が小さくなる。
条件式(3)は、広角性と収差のバランスを取る条件である。
下限値を超えると、第1群G1の負のパワーが過大となり、広角性には有利であるが、像面湾曲、歪曲収差等の収差の補正が困難となる。
上限値を超えた場合、第1群G1における負のパワーが過小となり、像面湾曲、コマ収差等の補正に対しては有利となるが、広角性の達成が困難となる。
(4) 5.0 < LA/L1G < 9.0
を満足することが好ましい。
条件式(4)は投射用ズームレンズの「コンパクト性と広角性の両立」に有効な条件である。
条件式(4)のパラメータが小さくなると、全系の長さ:LAに対する第1群G1の長さ:L1Gが長くなり、第1群G1における負のパワーを弱めることが出来、像面湾曲やコマ収差等の収差発生を抑えることが出来、良好な性能で広角性を達成することが可能となるが、条件式(4)の下限値を超えると、第1群G1の長さが過大となって、投射用ズームレンズのコンパクト化が難しくなる。
条件式(4)のパラメータが大きくなると、全系の長さ:LAに対する第1群G1の長さ:L1Gが短くなりコンパクト化には有利であるが、第1群G1における負のパワーが強くなるので、上限値を超えると、第1群G1における負のパワーが過大となって、コマ収差、像面湾曲等の諸収差の補正と広角性の達成の両立が困難となり易い。
非球面レンズの使用は、収差の良好な補正と広角性に有効であり、また、負のパワーの球面レンズは像面湾曲の補正と広角化達成に有効である。
図1ないし図6に示す実施の形態例では、第1群G1の「拡大側のレンズ」が非球面レンズであり、「縮小側の両凹レンズ」は球面レンズである。
変倍に際しては、第2群G2ないし第6群G6の5群が移動するが、これら5群のうちの1つの群を「複数枚のレンズ」で構成し、他の群は「単レンズ」で構成することが好ましい。
変倍の際に移動する移動群は、変倍量に応じて拡大側および/または縮小側に移動するので、軽量であることが好ましい。上記の如く、5群の移動群のうちの1群のみを複数のレンズで構成し、残りの4群を単レンズで構成することにより、投射用ズームレンズを軽量化できる。
(5) 1.7 < Ndp
を満足するように選択することが好ましい。
条件式(5)の下限値を超えると、単レンズで構成されて正のパワーをもつ移動群のレンズのレンズ面の曲率半径が大きくなり、コマ収差、球面収差の補正が困難となり易い。条件式(5)を満足することにより、大きい変倍量を達成しつつ、変倍の全領域に渡って性能を良好にすることが可能となる。
(6) 35.0 < νdp
を満足するものとすることが好ましい。
条件式(6)の下限値を超えると、単レンズで構成されて正のパワーをもつ移動群のレンズの材質のアッベ数が過小となり、変倍領域の全域にわたる倍率色収差、軸上色収差等の収差補正が困難となり易い。条件式(6)を満足することにより、大きい変倍量を達成しつつ、変倍の全領域にわたって良好な性能の実現が容易になる。
なお、条件式(5)および(6)は、条件式(1)ないし(3)とともに、もしくは条件式(1)ないし(4)とともに満足される。条件式(5)と(6)とは、どちらか一方が満足されてもよいが、これらが同時に満足されることが好ましい。
投射用ズームレンズに含まれる開口絞りは、第5群G5の近傍に配置される。このような配置では、複数枚のレンズで構成される移動群は、開口絞りを含むか絞り近傍に配置されており「画面全域に渡り性能への影響」が発生するため、両凹レンズと両凸レンズの組み合わせた接合レンズを用いることにより、収差をより低減出来るようになる。
(7) 1.55 < Nd1 < 1.75
を満足するようにすることが好ましい。
負の球面レンズの材質の屈折率:Nd1が小さくなると、球面レンズの焦点距離:fn(<0)と屈折率:Nd1の積の逆数:{1/(fn・Nd1)}である「ペッツバール和への寄与分」が負の方向に大きくなり、像面の平坦性を規定するペッツバール和の補正に有利になるが、条件式(7)の下限値を超えて材質の屈折率が小さくなると、負の球面レンズに必要とされるパワーを実現するために、レンズ面の曲率半径が小さくなり、コマ収差等の補正が難しくなり易い。
(8) 45.0 < νd1
を満足することが好ましい。
条件式(8)の下限値を超えると、倍率色収差の補正が困難となり、投影画面に「色のにじみ」等が発生し易くなり、所望の画像を得ることが困難になり易い。
プロジェクタ本体のケーシング1内には、投射用ズームレンズPZLと、液晶パネル等の「表示デバイス」を用いる画像生成装置ISR、ISB、ISGと、色合成用プリズムPRが装荷されている。
IMG :表示デバイス(液晶パネル)の画像表示面
Ri(≧0):前記第i番目の面の曲率半径
Di(≧0):前記第i番目の面からその縮小側に隣接する面までの軸上面間隔
D0 :スクリーンから第1レンズ面(i=1)までの距離
j :拡大側から数えて第j番目のレンズ
PR :色合成プリズム
Ndj :前記第j番目のレンズの材質のd線に対する屈折率
νdj :前記第j番目のレンズの材質のアッべ数
f :全系の焦点距離
Fno :Fナンバ
Bf :バックフォーカス
ω :半画角(度)
Y :像高(mm) 。
+ΣEm・Hm(m=3〜20)
Zを光軸方向の座標、hを光軸直行方向の座標とし、軸上曲率半径:Ri、円錐定数:K、3次以降の係数:Emを与えて特定する。
長さの次元を有する量の単位は特に断らない限り「mm」である。
付言すると、以下に挙げる実施例1ないし6において、開口絞りSは、第5群5Gの最も拡大側の面(i=12)に合致して設けられている。
実施例1の投射用ズームレンズは、図1にレンズ構成を示した例である。
実施例1の投射用ズームレンズのデータを図7に示す。図7のデータは、広角端におけるデータである。
実施例1においては、第5群G5は正のパワー、第6群G6は負のパワーを有する。
図8の左図には、ズーミングに伴う可変間隔:D5、D7、D9、D11、D13、D22のデータを、広角端および望遠端につき示す。
また、図8の右図には、第i群と第i+1群(i=1〜6)の群間隔の、広角端および望遠端における値(左図)および、広角端(WIDE)、中間(MEAN)、望遠端(TELE)における値(右図)を示す。
図9には、実施例1の投射用ズームレンズの非球面(i=1面(i1)およびi=2面(i2))の非球面データを示す。
図10(a)には、実施例1の投射用ズームレンズの性能値を示し、(b)には、条件式(1)〜(8)のパラメータの値を示す。
図10(a)の性能値における1G_fd〜7G_fdは、第1群1G〜第7群7Gの各群のd線に対する焦点距離(mm)を示す。
図11には、実施例1の投射用ズームレンズの球面収差(左図)、非点収差(中図)、歪曲収差(右図)を示す。図11の上図(a)は広角端におけるものであり、下図(b)は望遠端におけるものである。
球面収差および非点収差の図における横軸の単位は「mm」で最大値:0.2mm、最小値:−0.2mmである。歪曲収差の図における横軸の単位は「%」で、最大値:5%、最小値:−5%である。また、非点収差の図および歪曲収差の図における縦軸は、像高:Yであり、最大値は共にY=11.15mmである。なお、非点収差の図における実線はメリディオナル光線、破線はサジタル光線を示す。
広角端におけるFナンバはFno:1.49、望遠端におけるFナンバはFno:1.78である。
図12には、実施例1の投射用ズームレンズのコマ収差を示す。上図は広角端のコマ収差図、下図は望遠端におけるコマ収差図である。0.0H〜1.0Hは、像高上の位置であり、最大像高:Y=11.15mmとの対応は、以下の通りである。
0.0H 0.5H 0.7H 0.9H 1.0H
Y=0.00 Y=5.575 Y=7.805 Y=10.035 Y=11.15 。
実施例2の投射用ズームレンズは、図2にレンズ構成を示した例である。
実施例2の投射用ズームレンズの広角端におけるデータを図13に示す。
実施例2においては、第5群G5は負のパワー、第6群G6は正のパワーを有する。
図14の左図には、ズーミングに伴う可変間隔:D5、D7、D9、D11、D20、D22のデータを、広角端および望遠端につき示す。
また、図14の右図には、第i群と第i+1群(i=1〜6)の群間隔の、広角端および望遠端における値(左図)および広角端(WIDE)、中間(MEAN)、望遠端(TELE)における値(右図)を示す。
図15には、実施例2の投射用ズームレンズの非球面(i=1面(i1)およびi=2面(i2))の非球面データを示す。
図16(a)には、実施例2の投射用ズームレンズの性能値、(b)には、条件式(1)〜(8)のパラメータの値を、図10に倣って示す。
図17には、実施例2の投射用ズームレンズの球面収差(左図)、非点収差(中図)、歪曲収差(右図)を図11に倣って示す。
球面収差の図における横軸の最大値:0.2mm、最小値;−0.2mmである。歪曲収差の図における横軸の単位は「%」であり、最大値:5%、最小値:−5%である。また、非点収差の図および歪曲収差の図における縦軸は、像高:Yであり、最大値は共にY=11.15mmである。
広角端におけるFナンバはFno:1.70、望遠端におけるFナンバはFno:2.08である。
図18には、実施例2の投射用ズームレンズのコマ収差を示す。上図は広角端のコマ収差図、下図は望遠端におけるコマ収差図である。0.0H〜1.0Hは、像高上の位置であり、最大像高:Y=11.15mmとの対応は実施例1と同じである。
実施例3の投射用ズームレンズは、図3にレンズ構成を示した例である。
実施例3の投射用ズームレンズの広角端におけるデータを図19に示す。
実施例3においては、第5群G5は正のパワー、第6群G6は負のパワーを有する。
図20の左図には、ズーミングに伴う可変間隔:D5、D7、D9、D11、D13、D22のデータを、広角端および望遠端につき示す。
また、図20の右図には、第i群と第i+1群(i=1〜6)の群間隔の、広角端および望遠端における値(左図)および広角端(WIDE)、中間(MEAN)、望遠端(TELE)における値(右図)を示す。
図21には、実施例3の投射用ズームレンズの非球面(i=1面(i1)およびi=2面(i2)、i=21面(i21)、i=22面(i22))の非球面データを示す。
図22(a)には、実施例2の投射用ズームレンズの性能値、(b)には、条件式(1)〜(8)のパラメータの値を、図10に倣って示す。
図23には、実施例3の投射用ズームレンズの球面収差(左図)、非点収差(中図)、歪曲収差(右図)を図11に倣って示す。
球面収差の図における横軸の最大値:0.2mm、最小値;−0.2mmである。歪曲収差の図における横軸は最大値:5%、最小値:−5%である。像高:Yの最大値はY=11.15mmである。
広角端におけるFナンバはFno:1.49、望遠端におけるFナンバはFno:1.78である。
図24には、実施例3の投射用ズームレンズのコマ収差を示す。上図は広角端のコマ収差図、下図は望遠端におけるコマ収差図である。0.0H〜1.0Hは、像高上の位置であり、最大像高:Y=11.15mmとの対応は実施例1と同じである。
実施例4の投射用ズームレンズは、図4にレンズ構成を示した例である。
実施例4の投射用ズームレンズの広角端におけるデータを図25に示す。
実施例4においては、第5群G5は負のパワー、第6群G6は正のパワーを有する。
図26の左図には、ズーミングに伴う可変間隔:D5、D7、D9、D11、D20、D22のデータを、広角端および望遠端につき示す。
図26の右図には、第i群と第i+1群(i=1〜6)の群間隔の、広角端および望遠端における値(左図)および広角端(WIDE)、中間(MEAN)、望遠端(TELE)における値(右図)を示す。
図27には、実施例4の投射用ズームレンズの非球面(i=1面(i1)およびi=2面(i2)、i=21面(i21)、i=22面(i22))の非球面データを示す。
図28(a)には、実施例4の投射用ズームレンズの性能値、(b)には、条件式(1)〜(8)のパラメータの値を、図10に倣って示す。
図29には、実施例4の投射用ズームレンズの球面収差(左図)、非点収差(中図)、歪曲収差(右図)を図11に倣って示す。
球面収差の図における横軸の最大値:0.2mm、最小値;−0.2mmである。歪曲収差の図における横軸は最大値:5%、最小値:−5%である。像高:Yの最大値はY=11.15mmである。
図30には、実施例4の投射用ズームレンズのコマ収差を示す。上図は広角端のコマ収差図、下図は望遠端におけるコマ収差図である。0.0H〜1.0Hは、像高上の位置であり、最大像高:Y=11.15mmとの対応は実施例1と同じである。
実施例5の投射用ズームレンズは、図5にレンズ構成を示した例である。
実施例5の投射用ズームレンズの広角端におけるデータを図31に示す。
実施例5においては、第5群G5は負のパワー、第6群G6は正のパワーを有する。
図32の左図には、ズーミングに伴う可変間隔:D5、D7、D9、D11、D20、D22のデータを、広角端および望遠端につき示す。
図32の右図には、第i群と第i+1群(i=1〜6)の群間隔の、広角端および望遠端における値(左図)および広角端(WIDE)、中間(MEAN)、望遠端(TELE)における値(右図)を示す。
図33には、実施例5の投射用ズームレンズの非球面(i=1面(i1)およびi=2面(i2))の非球面データを示す。
図34(a)には、実施例5の投射用ズームレンズの性能値、(b)には、条件式(1)〜(8)のパラメータの値を、図10に倣って示す。
図35には、実施例5の投射用ズームレンズの球面収差(左図)、非点収差(中図)、歪曲収差(右図)を図11に倣って示す。
球面収差の図における横軸の最大値:0.2mm、最小値;−0.2mmである。歪曲収差の図における横軸は最大値:5%、最小値:−5%である。像高:Yの最大値はY=10.6mmである。
広角端におけるFナンバはFno:1.49、望遠端におけるFナンバはFno:1.68である。
図36には、実施例5の投射用ズームレンズのコマ収差を示す。上図は広角端のコマ収差図、下図は望遠端におけるコマ収差図である。0.0H〜1.0Hは、像高上の位置であり、最大像高:Y=10.6の対応は、以下の通りである。
0.0H 0.5H 0.7H 0.9H 1.0H
Y=0.00 Y=5.300 Y=7.420 Y=9.540 Y=10.600 。
実施例6の投射用ズームレンズは、図6にレンズ構成を示した例である。
実施例6の投射用ズームレンズの広角端におけるデータを図37に示す。
実施例6においては、第5群G5は負のパワー、第6群G6は正のパワーを有する。
図38の右図には、第i群と第i+1群(i=1〜6)の群間隔の、広角端および望遠端における値(左図)および広角端(WIDE)、中間(MEAN)、望遠端(TELE)における値(右図)を示す。
図39には、実施例6の投射用ズームレンズの非球面(i=1面(i1)およびi=2面(i2))の非球面データを示す。
図40(a)には、実施例6の投射用ズームレンズの性能値、(b)には、条件式(1)〜(8)のパラメータの値を、図10に倣って示す。
図41には、実施例6の投射用ズームレンズの球面収差(左図)、非点収差(中図)、歪曲収差(右図)を図11に倣って示す。
上に説明した実施例1ないし6は何れも、各実施例の収差図に示すように収差が良好に補正されて性能良好であり、長いバックフォーカスと広い画角を有し、変倍比も大きい。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
G2 第2群
G3 第3群
S 開口絞り
G4 第4群
G5 第5群
G6 第6群
PR 色合成用プリズム
IM 表示デバイスの画像表示面
Claims (10)
- 拡大側から縮小側に向かって順に、負のパワーの第1群、正のパワーの第2群、正のパワーの第3群、負のパワーの第4群、正または負のパワーの第5群、正または負のパワーの第6群、正のパワーの第7群を配してなり、前記第5群の近傍に開口絞りを有し、
変倍時に前記第1群及び前記第7群が固定で、広角端から望遠端への変倍時に、前記第2群、前記第3群、前記第4群、前記第5群、前記第6群が前記縮小側から前記拡大側へ、隣接群の間隔が変化しつつ移動し、前記開口絞りは前記第5群と一体に移動し、
前記拡大側の共役点が無限遠の時の空気中におけるバックフォーカス:Bf、前記広角端における全系の焦点距離:fw、前記望遠端における前記全系の焦点距離:ft、前記第1群の焦点距離:f1が、条件式:
(1) 1.0 < Bf/fw < 3.0
(2) 1.5 < ft/fw < 2.5
(3) 1.0 < |f1/fw| < 2.0
を満足する投射用ズームレンズ。 - 請求項1記載の投射用ズームレンズであって、
光軸上における前記第1群の最も拡大側のレンズから最も縮小側のレンズまでの距離:L1G、前記光軸上における前記第1群の最も拡大側のレンズから前記第7群の最も縮小側のレンズまでの距離:LAが、条件式:
(4) 5.0 < LA/L1G < 9.0
を満足する投射用ズームレンズ。 - 請求項1または2記載の投射用ズームレンズであって、
前記第1群が非球面レンズと負のパワーを有する球面レンズとの2枚で構成される投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし3の任意の1項に記載の投射用ズームレンズであって、
ズーミングに際して移動する5つの群のうちの1つは複数枚のレンズにより構成され、残りの群は単レンズで構成されている投射用ズームレンズ。 - 請求項4記載の投射用ズームレンズであって、
前記ズーミングに際して移動する群のうち、前記単レンズで構成される4つの群のうち、正のパワーを有する群のレンズの材質の屈折率の平均値:Ndpが、条件式:
(5) 1.7 < Ndp
を満足する投射用ズームレンズ。 - 請求項4または5記載の投射用ズームレンズであって、
前記ズーミングに際して移動する群のうち、前記単レンズで構成される前記4つの群のうち、前記正のパワーを有する群のレンズの材質のアッベ数:νdpが、条件式:
(6) 35.0 < νdp
を満足する投射用ズームレンズ。 - 請求項4ないし6の何れか1項に記載の投射用ズームレンズであって、
前記ズーミングに際して移動する群のうち、前記複数枚のレンズで構成される1つの群は前記第5群もしくは前記第6群であって、群内に両凹レンズと両凸レンズの接合レンズを少なくとも1組含む投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし7の何れか1項に記載の投射用ズームレンズであって、
前記第1群が非球面レンズと負のパワーを有する球面レンズとの2枚で構成され、
前記負のパワーを有する球面レンズの材質の屈折率:Nd1が、条件式:
(7) 1.55 < Nd1 < 1.75
を満足する投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし8の何れか1項に記載の投射用ズームレンズであって、
前記第1群が非球面レンズと負のパワーを有する球面レンズとの2枚で構成され、
前記負のパワーを有する球面レンズの材質のアッベ数:νd1が、条件式:
(8) 45.0 < νd1
を満足する投射用ズームレンズ。 - 請求項1ないし9の何れか1項に記載の投射用ズームレンズを搭載してなる投写型画像表示装置。
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