JP2020086316A - 可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び車両 - Google Patents

可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】可動装置を低コスト化すること。【解決手段】開示の技術の一態様に係る可動装置は、反射面を備える可動部と、前記可動部にそれぞれの一端が接続され、前記可動部を挟んで、前記可動部を回動可能に支持する1対の駆動梁と、前記1対の駆動梁のそれぞれの他端に接続され、前記1対の駆動梁を固定する固定部と、を有し、前記可動部は、支持層と、前記支持層の積層方向に設けられた可動層と、を含み、前記固定部は、前記支持層と同じ材料で構成された固定支持層を含み、前記支持層の厚みをt1とし、前記可動層の厚みをt2とし、前記固定支持層の厚みをt3とした場合に、t1≧t2であり、かつt1<t3である。【選択図】図16

Description

本発明は、可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び車両に関する。
近年、半導体製造技術を応用したマイクロマシニング技術の発達に伴い、シリコンやガラスを微細加工して製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの開発が進んでいる。
MEMSデバイスとして、反射面を設けた可動部と弾性梁とをウエハ上に一体に形成し、弾性梁に薄膜化した圧電材料を重ね合わせて構成した駆動梁で、可動部を駆動(回動)させる可動装置が知られている。
このような可動装置では、可動部の下側に、可動部を駆動させるための空間を確保する必要があり、可動装置を収容するパッケージの構造が複雑化する場合があった。これに対し、可動部を収容しつつ、可動部の駆動を許容する内部空間を固定支持層により形成した可動装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の装置では、固定支持層をウエハ状態で接合されたガラスウエハにより形成する必要があり、材料の異なる複数のウエハを用いるため、製造工程が複雑化し、可動装置のコストが増大する場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、可動装置を低コスト化することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る可動装置は、反射面を備える可動部と、前記可動部にそれぞれの一端が接続され、前記可動部を挟んで、前記可動部を回動可能に支持する1対の駆動梁と、前記1対の駆動梁のそれぞれの他端に接続され、前記1対の駆動梁を固定する固定部と、を有し、前記可動部は、支持層と、前記支持層の積層方向に設けられた可動層と、を含み、前記固定部は、前記支持層と同じ材料で構成された固定支持層を含み、前記支持層の厚みをtとし、前記可動層の厚みをtとし、前記固定支持層の厚みをtとした場合に、t≧tであり、かつt<tである。
開示の技術によれば、可動装置を低コスト化することができる。
光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 ライダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ライダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの構成の一例を説明する概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一例を示す概略斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一部の一例を示す図である。 パッケージングされた可動装置の一例を示す概略図である。 第1の実施形態の可動装置の構成の一例を示す平面図である。 第1の実施形態の可動装置の構成の一例を示す断面図である。 比較例の可動装置の構成を示す断面図である。 可動層と支持層の厚みの比と、可動部の重心位置との関係の一例を示す図である。 第1の実施形態のパッケージングされた可動装置を示す概略図である。 第2の実施形態の可動装置の一例を示す断面図である。 比較例のパッケージングされた可動装置を示す概略図である。 第2の実施形態のパッケージングされた可動装置を示す概略図である。 第2の実施形態の可動装置の変形例の構成の一例を示す断面図である。 第3の実施形態の可動装置の構成の一例を示す斜視図である。 第4の実施形態の可動装置の構成の一例を示す断面図である。 第5の実施形態の可動装置の構成の一例を示す平面図である。 第5の実施形態の可動装置の変形例の構成の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図1に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、制御装置11,光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14を可動可能なMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。
光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10一例のハードウェア構成について図2を用いて説明する。図2は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。図2に示すように、光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置トライバは、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図2に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図3を用いて説明する。図3は、光走査システムの制御装置の一例の機能ブロック図である。
図3に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。
駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図4を用いて説明する。図4は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。
ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。
ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。
ステップ14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、一つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図5および図6を用いて詳細に説明する。
図5は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図6はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図5に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図6に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R,501G,501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502,503,504と、2つのダイクロイックミラー505,506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R,501G,501B、コリメータレンズ502,503,504、ダイクロイックミラー505,506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R,501G,501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502,503,504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505,506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R,501G,501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載されてもよい。
尚、ヘッドアップディスプレイ装置500は、特許請求の範囲に記載の「ヘッドアップディスプレイ」の一例である。また自動車400は、特許請求の範囲に記載の「車両」の一例である。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置13を適用した光書込装置について図7および図8を用いて詳細に説明する。
図7は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図8は、光書込装置の一例の概略図である。
図7に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図8に示すように、光書込装置600において、レーザ素子などの光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズなどの結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
[物体認識装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した物体認識装置について、図9および図10を用いて詳細に説明する。
図9は、物体認識装置の一例であるライダ(LiDAR;Laser Imaging Detection and Ranging)装置を搭載した自動車の概略図である。また、図10はライダ装置の一例の概略図である。
物体認識装置は、対象方向の物体を認識する装置であり、例えばライダ装置である。
図9に示すように、ライダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図10に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理回路708に出力する。信号処理回路708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなライダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
上記物体認識装置では、一例としてのライダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図11 を用いて説明する。図11は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図12〜13を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図12は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図12において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図13は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図13では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメータレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、ダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
[パッケージング]
次に、本実施形態の可動装置のパッケージングについて図14を用いて説明する。
図14は、パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
図14に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材801の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
以上に説明した光偏向システム、光走査システム、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、レーザヘッドランプ、及びヘッドマウントディスプレイに使用される本実施形態の可動装置の詳細について、以下で図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態の説明では、第1軸を回動の中心とした光走査を副走査とし、第2軸を回動の中心とした光走査を主走査とする。また実施形態の用語における回動、揺動、可動は同義であるとする。さらに、矢印により示した方向のうち、X方向は第1軸と平行な方向、Y方向は第2軸と平行な方向、Z方向はXY平面と直交する方向とする。なお、Z方向は「積層方向」の一例である。
[第1の実施形態]
<可動装置の構成>
図15は、第1の実施形態の可動装置の構成の一例を示す平面図である。可動装置13は、第1軸、及び第2軸回りに回動可能な両持ちタイプ(両端支持梁)の可動装置である。
図15に示すように、可動装置13は、可動部110と、第1駆動梁120a及び120bと、固定部130と、電極端子140とを有する。また可動部110は、反射面14を含む反射部112と、支持部113と、接続部114a及び114bと、トーションバー115a及び115bと、第2駆動梁116a及び116bとを有する。
反射部112は、シリコン活性層等から形成される。但しこれに限定されるものではなく、酸化材料や無機材料、有機材料等で構成してもよい。反射面14は、反射部112の正のZ方向の面上に形成される。反射面14は、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜やその多層膜を用いて、図示されているように、円形状に形成される。
反射部112の負のZ方向の面には、反射部112を補強するためのリブが設けられている。リブは、シリコン支持層及び酸化シリコン層等で形成され、リブを設けることで、可動時に生じる反射部112及び反射面14の変形歪が抑制されている。
トーションバー115a及び115bは、Y方向に延在し、Y方向において反射部112を挟み込むように形成される。トーションバー115aの一端は反射部112に接続され、トーションバー115bの一端は反射部112に接続されている。反射部112は、トーションバー115a及び115bにより支持されている。
トーションバー115aの他端は、第2駆動梁116aに接続され、トーションバー115bの他端は、第2駆動梁116bに接続されている。第2駆動梁116a及び116bには、弾性梁の正のZ方向の面に圧電部が設けられている。第2駆動梁116aは、電極端子140からレイアウトされる電気配線を通して駆動電圧が印加されると、屈曲変形してトーションバー115aにねじれを生じさせる。
同様に、第2駆動梁116bは、電極端子140からレイアウトされる電気配線を通して駆動電圧が印加されると、屈曲変形してトーションバー115bにねじれを生じさせる。
このようなトーションバー115a及び115bのねじれが回動力となり、反射部112は、第2軸回りに回動する。
一方、支持部113は、反射部112と、トーションバー115a及び115bと、第2駆動梁116a及び116bとを四方から囲むように形成されている。支持部113は、第2駆動梁116a及び116bに接続され、第2駆動梁116a及び116bを支持拘束する。また支持部113は、第2駆動梁116a及び116bを介して、間接的に反射部112と、トーションバー115a及び115bとを支持している。
支持部113の図中の右上角には接続部114aが形成され、支持部113は、接続部114aを介して第1駆動梁120aに接続している。接続部114aは、第1駆動梁120aとの接続箇所から負のX方向に延在して、第1駆動梁120aと支持部113とを接続している。
また支持部113の図中の左下角には接続部114bが形成され、支持部113は、接続部114bを介して第1駆動梁120bに接続している。接続部114bは、第1駆動梁120bとの接続箇所から正のX方向に延在して、第1駆動梁120bと支持部113とを接続している。
第1駆動梁120aと第1駆動梁120bは、X方向の両側から支持部113を挟み込むようにして支持する。
第1駆動梁120aは、3つの折り返し部と3つの連結部とを有し、複数の弾性梁が連結されたミアンダ構造を含んでいる。複数の弾性梁の正のZ方向の面には、それぞれ圧電部が設けられている。第1駆動梁120aの接続部114aと接続していない側の端部は、固定部130に接続され、固定部130は第1駆動梁120aを固定(支持拘束)する。
同様に第1駆動梁120bは、3つの折り返し部と3つの連結部とを有し、複数の弾性梁が連結されたミアンダ構造を含む。複数の弾性梁の正のZ側の面には、それぞれ圧電部が設けられている。第1駆動梁120bの接続部114bと接続していない側の端部は、固定部130に接続され、固定部130は第1駆動梁120bを固定(支持拘束)する。尚、第1駆動梁120a及び120bは、「1対の駆動梁」の一例である。
図15に示すように、固定部130は、4つの枠辺を有する長方形状の枠構造をしており、4つの枠辺により、可動部110、並びに第1駆動梁120a及び120bを四方から囲んでいる。
一方、第1駆動梁120a及び120bに設けられた圧電部には、電極端子140からレイアウトされる電気配線を通して駆動電圧が印加される。
ここで、第1駆動梁120aが有する複数の弾性梁うち、最も反射部112に距離が近いものから数えて奇数番目の弾性梁に設けられた圧電部を圧電駆動部群150Aとする。また第1駆動梁120bが有する複数の弾性梁のうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて偶数番目の弾性梁に設けられた圧電部を同様に圧電駆動部群150Aとする。圧電駆動部群150Aは、駆動電圧が各圧電部に対して同時に印加されると、同一方向に屈曲変形する。この変形を回動力として、可動部110が第1軸回りに回動する。
また、第1駆動梁120aが有する弾性梁のうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて偶数番目の弾性梁に設けられた圧電部を圧電駆動部群150Bとする。また第1駆動梁120bが有する弾性梁のうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて奇数番目の弾性梁を同様に圧電駆動部群150Bとする。圧電駆動部群150Bは、駆動電圧が各圧電部に対して同時に印加されると、同一方向に屈曲変形する。この変形を回動力として、可動部110が、圧電駆動部群150Aによる回動とは逆方向に第1軸回りに回動する。
第1駆動梁120a及び120bでは、圧電駆動部群150A及び150Bが有する複数の圧電部を同時に屈曲変形させることで、屈曲変形による回動量を累積させ、可動部110の第1軸回りの振れ角度を大きくすることができる。電圧を印加された時の圧電駆動部群150Aによる可動部110の回動量と、電圧を印加された時の圧電駆動部群150Bによる可動部110の回動量が釣り合っている時は、振れ角はゼロとなる。
ここで、可動装置13を形成する基板(ウエハ)には、SOI(Silicon On Insulator)基板等の半導体を用いることができる。半導体製造技術で加工することで、可動装置13の各構成要素を一体的に形成することができる。なお、第1駆動梁120a及び120b、並びに第2駆動梁116a及び116bの形成は、SOI基板を成形した後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
<可動装置の駆動方法>
次に、可動装置13の駆動方法の一例を、図15を参照して説明する。第2軸回りの回動のために、反射部112と、トーションバー115a及び115bと、第2駆動梁116a及び116bからなる一体構造の共振周波数で、第2駆動梁116a及び116bに駆動電圧が印加される。共振周波数は、20kHz等である。
トーションバー115aの一端が接続された第2駆動梁116aの圧電部は、上部電極、及び下部電極を通じて駆動電圧が印加されると変形する。圧電部の変形により、第2駆動梁116aは屈曲変形し、トーションバー115aがねじれる。
同様に、トーションバー115bの一端が接続された第2駆動梁116bの圧電部は、上部電極、及び下部電極を通じて駆動電圧が印加されると変形する。圧電部の変形により、第2駆動梁116bは屈曲変形し、トーションバー115bがねじれる。
トーションバー115a及び115bのねじれが回動力となり、反射部112は第2軸回りに往復回動する。第2駆動梁116a及び116bに印加される駆動電圧の波形は、正弦波等である。反射部112は、正弦波の駆動電圧波形の周期で共振駆動し、往復回動する。
第1軸回りの回動においては、圧電駆動部群150Aに印加される駆動電圧の波形は、例えばノコギリ波状の波形を含む。また駆動電圧の周波数は、60HZ等である。駆動電圧の波形は、電圧値が極小値から次の極大値まで増加する立ち上がり期間の時間幅をTr、電圧値が極大値から次の極小値まで減少する立ち下がり期間の時間幅をTfとすると、例えば、Tr:Tf=9:1となる比率があらかじめ設定されている。このとき、一周期に対するTrの比率を駆動電圧のシンメトリという。
圧電駆動部群150Bに印加される駆動電圧の波形は、同様に、ノコギリ波状等の波形を含む。また駆動電圧の周波数は、60HZ等である。駆動電圧の波形は、例えば、Tf:Tr=9:1となる比率があらかじめ設定されている。
また、圧電駆動部群150Aに印加される駆動電圧の波形の周期と、圧電駆動部群150Bに印加される駆動電圧の波形の周期は、同一となるように設定されている。
上記の駆動電圧のノコギリ波状の波形は、正弦波の重ね合わせによって生成される。ここで本実施形態では、駆動電圧の波形としてノコギリ波状の波形を用いる例を示したが、これに限定されるものではない。ノコギリ波状の波形の頂点を丸くした波形の駆動電圧や、ノコギリ波状の波形の直線領域を曲線とした波形の駆動電圧等、可動装置のデバイス特性に応じて波形を変えてもよい。
駆動電圧を印加された場合の第1駆動梁120a及び120bの動作は上述の通りで、圧電駆動部群150A及び150Bの屈曲変形により、可動部110が第1軸回りに往復回動する。
<可動装置の断面形状>
次に、可動装置13の断面形状を、図16を参照して説明する。図16は、図15において破線で示されているAA断面の断面図である。
図16は、第1駆動梁120a及び120b、可動部110、並びに固定部130の断面構造を示している。
第1駆動梁120a及び120bは、活性層303と、活性層303の正のZ方向側の面上に形成された圧電駆動部群150A及び150Bとを有している。
活性層303は、圧電駆動部群150A及び150Bの変形に応じて変形する弾性体であり、SOI基板のシリコン活性層で構成される。
圧電駆動部群150A及び150Bは、活性層303の正のZ方向の面上に順に形成された下部電極201と、圧電材料202と、上部電極203とを含んでいる。下部電極201及び上部電極203は、金(Au)又は白金(Pt)等の金属薄膜で構成され、圧電材料202は、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等から構成される。
圧電駆動部群150A及び150Bに含まれる各圧電駆動部は、何れも上記と同様の層構成を含んでいる。なお、圧電駆動部群150A及び150BをSiO2(酸化シリコン)のような絶縁層で覆い、その正のZ方向に電気配線を施してもよい。
次に、可動部110は、支持層351と、支持層351の正のZ方向の面に積層された層間膜352と、層間膜352の正のZ方向の面に積層された可動層353とを有している。
支持層351は、SOI基板の単結晶シリコンや、或いは無機材料、有機材料等で構成され、層間膜352は、酸化シリコン等で構成される。また可動層353は、第2駆動梁116a及び116bの変形に応じて変形する弾性体であり、SOI基板のシリコン活性層等で構成される。ここで、支持層351には、図16に示すように、反射面14の負のZ方向側にある反射面支持層351aと、支持部113の負のZ方向側にある支持部支持層351bとが含まれている。
次に、固定部130は、固定支持層361と、固定支持層361の正のZ方向の面に積層された層間膜362と、層間膜362の正のZ方向の面に積層された活性層363とを有する。
固定支持層361は、SOI基板の単結晶シリコンや、或いは無機材料、有機材料等で構成され、層間膜362は、酸化シリコン等で構成される。また活性層363は、SOI基板のシリコン活性層で構成される。
なお、上記の活性層303及び363と、可動層353は、SOI基板のシリコン活性層に限定されるものではなく、酸化剤や無機材料、有機材料等で構成されてもよい。また支持層351及び固定支持層361は、無機材料、有機材料等で構成されてもよい。
ところで、可動部110における第2駆動梁116a及び116b(図15参照)は、梁状部材と、該梁状部材に上部電極、圧電部材、下部電極を有し、少なくとも上部電極、圧電部材、下部電極が絶縁層で覆われている。また、絶縁層は駆動梁が駆動すると圧電部材と共に伸縮する。
さらに、第2駆動梁116aの一端はトーションバー115aと接続されており、第2駆動梁116aの他端は、可動枠(支持部113)に接続されており、上部電極と下部電極の少なくとも一方の電極の第2駆動梁116aの一端の側の先端の角が面取形状(例えば円弧形状やテーパ形状)になっている。
同様に、第2駆動梁116bの一端はトーションバー115bと接続されており、第2駆動梁116bの他端は、可動枠(支持部113)に接続されており、上部電極と下部電極の少なくとも一方の電極の第2駆動梁116bの一端の側の先端の角が面取形状(例えば円弧形状やテーパ形状)になっている。
なお、本実施形態では、第2駆動梁116a及び116bを、それぞれの両端が支持部113に接続する両持ち梁構造とする例を示したが、第2駆動梁116a及び116bを片持ち梁構造としてもよい。片持ち梁構造においては、第2駆動梁116aの一端は支持部113に接続し、他端はトーションバー115aに接続する。また第2駆動梁116bの一端は支持部113に接続し、他端はトーションバー115bに接続する。
片持ち梁構造とした場合には、第2駆動梁116a及び116bに設けられた上部電極と下部電極の少なくとも一方は、トーションバーに接続している側の先端の角部が円弧形状またはテーパ形状に形成される。より好ましくは、上部電極と下部電極の両方が同じく円弧形状またはテーパ形状に形成される。
以上の構成により、第2駆動梁116a及び116bの駆動に伴う絶縁耐力の低下が発生しても、沿面放電を抑制する事が可能となり、可動装置13の耐久性の向上が図られる。
図16に戻り、本実施形態では可動装置13では、可動部110の支持層351の厚みをtとし、可動部110の可動層353の厚みをtとし、固定部130の固定支持層361の厚みをtとした場合、次の数式(1)及び数式(2)の関係を満たすように、各部が形成されている。
≧ t ・・・(1)
< t ・・・(2)
また本実施形態では、シリコン活性層と層間膜とシリコン支持層からなる多層構造のSOI基板(ウエハ)等から半導体製造技術により可動装置13を形成している。支持層351と固定支持層361を同じシリコン支持層から形成するため、支持層351と固定支持層361は同じ材料で構成されることになる。なお、層間膜352及び362も、同じ層から形成するため、同じ材料となり、また可動層353と活性層303及び363も、同じシリコン支持層で形成するため、同じ材料となる。
図17に、比較例の可動装置13Gの断面図を示すが、可動装置13Gでは、厚みtと厚みtが等しくなっている。これに対し、図16に示す本実施形態の可動装置13では、厚みtより厚みtが大きく(厚く)なっており、その結果、可動部110の負のZ方向側に空隙部が形成されている。
ところで、可動部110の可動層353の厚みtが、支持層351の厚みtより大きくなると、可動部110の重量が増えることで、可動部110の共振周波数が低下したり、第1駆動梁120a及び120b、第2駆動梁116a及び116bの梁の破損リスクが高くなったりする場合がある。
また、可動部110の重心位置が可動層353の負のZ方向側の面よりも低い状態になると、可動部110等がZ方向に並進しやすくなって、外乱に対する耐性や走査の均一性が低下する場合がある。
本実施形態によれば、数式(1)の関係を満たすことで、可動部110の重心位置を可動層353の負のZ方向側の面に対して高い状態を維持することができる。これにより上記の共振周波数の低下や梁の破損リスク、外乱に対する耐性の低下、走査の均一性の低下等を回避することができる。
ここで、図18は、可動部110における支持層351の厚みtと可動層353の厚みtの比と、可動部110の重心位置との関係の一例を示す図である。図18の横軸は厚みtと厚みtの比t/tを示し、縦軸は可動部の重心位置を示している。重心位置が可動層353の負のZ方向側の面上にある状態を、重心位置がゼロの状態としている。
図18に示すように、比t/tが5より大きくなると、可動部110の重心位置が可動層353の負のZ方向側の面より低くなる。従って厚みtを厚みtの5倍以下とすることで、可動部110の重心位置を可動層353の負のZ方向側の面に対して高い状態を維持することができ、好適である。つまり、t≧tであり、かつt≦5×tとなるように可動部110を形成することが好適である。
図16に戻り、数式(2)の関係を満たすことで、固定部130の固定支持層361が厚くなるため、固定部130の剛性が上がる。これにより、固定部130は第1駆動梁120a及び120bを安定して固定することができる。また固定部130の剛性が上がることで、可動装置13のハンドリング時の破損を抑制することができ、さらにダイボンド時の安定性を確保することができる。
また可動装置13をパッケージング部材にパッケージングする場合、可動部110の負のZ方向側に空間が確保されていないと、回動時に、可動部110がパッケージング部材内の底部に衝突する場合がある。そのため可動部110の負のZ方向側に空間を確保するために、パッケージング部材内の底部に座繰り孔を設けたり、スペーサ部材を設けたりしなければならない場合があった。
本実施形態では、数式(2)の関係を満たすことで、可動部110の負のZ方向側に空隙部を形成できるため、可動部110が回動するための空間を確保することができる。座繰り孔やスペーサ部材等を設ける必要がないため、パッケージングされた可動装置13を低コスト化することができる。
図19は、可動装置13を筐体にパッケージングした場合の構成の一例を示す図であり、図13と比較して、スペーサ部材として機能する取付部材802を設けることなく、可動部110の負のZ方向側に、可動部110が回動するための空間が確保されている。
尚、パッケージング部材801は「筐体」の一例であり、パッケージングは「収容」の一例である。
一方、半導体基板とガラス基板等の異なる基板を組み合わせて可動装置を構成し、可動部110の負のZ方向側に空隙部を形成することも考えられるが、このようにすると材料の異なる複数のウエハを用いるため、製造工程が複雑化して可動装置のコストが増大する場合がある。
本実施形態では、シリコン活性層と層間膜とシリコン支持層からなる多層構造のSOI基板(ウエハ)等から半導体製造技術により可動装置13を形成し、支持層351と固定支持層361を同じ材料で構成する。そのため、製造工程を複雑化することなく可動装置13を製造でき、可動装置13を低コスト化することができる。
なお、上述では、圧電材料を活性層303の正のZ方向の面に形成する例を説明したが、活性層303の負のZ方向の面に設けてもよいし、活性層303の両面に設けてもよい。
また反射部112を第1軸回り、又は第2軸回りに回動させられるのであれば、各構成要素の形状は本実施形態で説明した形状に限定されない。例えば、トーションバー115a及び115b、第1駆動梁120a及び120b、第2駆動梁116a及び116b等は、平面形状でなく曲率を有する形状にしても構わない。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の可動装置を、図20を参照して説明する。なお、第2の実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する場合がある。
図14を用いて上述したように、透過部材803を含むパッケージ部材801の内部に可動装置13をパッケージングし、透過部材803を介して可動装置13により光を走査させる場合がある。この場合、透過部材803で多重反射される光がパッケージ部材801の外に出ないように、透過部材803と可動装置13とを相対的に傾斜させて、可動装置13をパッケージ部材801に配置する場合がある。
図21は、比較例として、透過部材803と可動装置13とを相対的に傾斜させた場合を示している。この例では、透過部材803をパッケージ部材801に対して傾斜して取り付けることで、パッケージ部材801に配置された可動装置13に対して透過部材803を傾斜させている。傾斜角度は、可動装置13に含まれる反射面14と透過部材803との間で多重反射された光がパッケージ部材801の外に出ないような角度に設定されている。
このような構成により、多重反射光による画像ノイズ等が防止される。しかしながら、透過部材803と可動装置13とを相対的に傾斜させるための部材が必要となるため、パッケージングされた可動装置13のコストが増大する場合があった。
そこで、本実施形態の可動装置13Aでは、固定部130Aは可動部110及び第1駆動梁120a及び120bを囲み、それぞれに固定支持層が含まれる4つの枠辺を備え、枠辺毎に固定支持層の厚みが異ならせている。
図20は、本実施形態の可動装置13Aの構成の一例を示す断面図である。可動装置13Aの平面図は図15で示したものと同様であり、図20は図15におけるAA断面を示す断面図である。
可動装置13Aは固定部130Aを備えている。固定部130Aは、固定部130と同様に4つの枠辺を有する長方形状の枠構造をしており、4つの枠辺により、可動部110、並びに第1駆動梁120a及び120bを囲んでいる(図15参照)。
4つの枠辺のうち、X方向において対向する2つの枠辺の一方の枠辺の固定支持層361aと、他方の枠辺の固定支持層361bは、図20に示すように厚みが異なっている。
一方、図22は、可動装置13Aを、透過部材803を含むパッケージ部材801の内部にパッケージングした場合の構成の一例を示す図である。
固定部130Aの固定支持層361aと固定支持層361bとで厚みを異ならせているため、可動装置13Aをパッケージ部材801内の底部に配置すると、図22に示すように、透過部材803に対して可動装置13Aは傾斜する。
これにより、透過部材803と可動装置13とを相対的に傾斜させることができ、多重反射光を抑制することができる。透過部材803と可動装置13とを相対的に傾斜させるための部材を設けないため、パッケージングされた可動装置13Aを低コスト化することができる。
さらに図23は、第2の実施形態の可動装置の変形例である可動装置13Bの構成の一例を示す断面図である。可動装置13Bの固定部130Bは、固定支持層361c及び361dの負のZ方向側の面が活性層363等の積層方向(厚み方向)に対して傾斜している。
これにより、透過部材803を含むパッケージ部材801の内部に可動装置13Bを配置し、可動装置13Bをパッケージングした場合に、透過部材803に対して可動装置13Bを傾斜させることができ、上記と同様の効果を得ることができる。
尚、固定支持層361c及び361dの負のZ方向側の面は、「積層方向に対して傾斜した面」の一例である。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の可動装置を、図24を参照して説明する。
可動装置13CによりY方向(図15参照)に光を走査する場合、Y方向では反射面14と枠辺までの距離が短いため、走査角が大きくなると、固定部130Cの枠辺により光が遮光される場合がある。
そこで、本実施形態では、固定部130Cの備える4つの枠辺のうち、長い方の枠辺の固定支持層の厚みを、短い方の枠辺の固定支持層の厚みに対して薄くしている。
図24は、第3の実施形態の可動装置13Cの構成の一例を示す斜視図である。
図24に示すように、長い方の枠辺の固定支持層の厚みが、短い方の枠辺の固定支持層の厚みに対して薄くなっている。短い方の枠辺に対して長い方の枠辺が反射面14に近い。また枠辺の厚みを薄くすることで、反射面の高さに対して枠辺の遮光部の高さを近づけることができる。
これにより、長い方の枠辺の固定支持層の厚みを、短い方の枠辺の固定支持層の厚みに対して薄くすることで、走査光の枠辺による遮光を抑制し、走査光の光量の減少を抑制することができる。
なお、長い方の枠辺の固定支持層の厚みを部分的に薄くしてもよい。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態の可動装置を、図25を参照して説明する。
パッケージングされた可動装置13において、固定部130はパッケージ部材801の底部に接着される。この場合、固定部130の底面(固定支持層361の負のZ方向側の面)全体がパッケージ部材801に接触すると、固定部130と第1駆動梁120a及び120bとの接続部109a及び109b(図15参照)が、パッケージ部材801に加わる振動や電気的な外乱ノイズの影響を直接的に受ける場合がある。これにより可動部110が適切に回動しなくなる場合がある。
そこで、本実施形態の可動装置13Dでは、固定部130Dの厚みを部分的に変え、パッケージ部材801の底部から接続部109a及び109b(図15参照)までのノイズの伝達経路を長く(遠回りに)している。
図25は、図15におけるBB断面の一例を示す断面図である。
図25に示すように、固定部130Dの固定支持層361Dに凹部361Daが設けられ、固定支持層361Dの厚みtが、部分的に厚みt3Dになっている。尚、凹部361Daは固定支持層501DをY方向に貫通する溝である。但し、これに限定されるものではなく、窪みであってもよい。
このように構成することで、パッケージ部材801の底部から接続部109a及び109b(図15参照)までのノイズの伝達経路を長く(遠回りに)し、パッケージ部材801に加わる振動や電気的な外乱ノイズの影響を抑制することができる。
なお、部分的に厚みを変えるための凹部361Daを設ける箇所は、1箇所に限定されるものではなく、複数設けてもよい。また、可動装置13Dを製造後に、ポストプロセスにより凹部361Daを設けてもよい。
[第5の実施形態]
図26は、第5の実施形態の可動装置13Eの構成の一例を示す平面図である。
可動装置13Eは、第1駆動梁120a及び120bと、反射面14を備える可動部110Eとを有し、X軸回りにのみ回動が可能な1軸の可動装置である。
また図27は第5の実施形態の可動装置13Eの変形例である可動装置13Fの構成の一例を示す平面図である。
可動装置13Fは、トーションバー115a及び115bと、第2駆動梁116a及び116bと、反射面14を備える可動部110Fとを有し、Y軸回りにのみ回動が可能な1軸の可動装置である。
このような1軸の可動装置13E及び13Fにおいても、上述の実施形態を適用し、上述の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 光走査システム
11 制御装置
12、12b 光源装置
13、13A、13B、13C、13D、13E、13F 可動装置
14 反射面
15 被走査面
25 光源装置ドライバ
26 可動装置ドライバ
30 制御部
31 駆動信号出力部
50 レーザヘッドランプ
51 ミラー
52 透明板
60 ヘッドマウントディスプレイ
60a フロント
60b テンプル
61 導光板
62 ハーフミラー
63 装着者
110 可動部
112 反射部
113 支持部
114a、114b 接続部
115a、115b トーションバー
116a、116b 第2駆動梁
120a、120b 第1駆動梁
130 固定部
140 電極端子
150A、150B 圧電駆動部群
201 下部電極
202 圧電材料
203 上部電極
303 活性層
351 支持層
351a 反射面支持層
351b 支持部支持層
352 層間膜
353 可動層
361、361a、361b、361c、361d 固定支持層
362 層間膜
363 活性層
400 自動車(車両の一例)
500 ヘッドアップディスプレイ装置(画像投影装置の一例、ヘッドアップディスプレイの一例)
650 レーザプリンタ
700 ライダ装置(物体認識装置の一例)
702 被対象物
801 パッケージ部材
802 取付部材
803 透過部材
特許6092590号公報

Claims (13)

  1. 反射面を備える可動部と、
    前記可動部にそれぞれの一端が接続され、前記可動部を挟んで、前記可動部を回動可能に支持する1対の駆動梁と、
    前記1対の駆動梁のそれぞれの他端に接続され、前記1対の駆動梁を固定する固定部と、を有し、
    前記可動部は、支持層と、前記支持層の積層方向に設けられた可動層と、を含み、
    前記固定部は、前記支持層と同じ材料で構成された固定支持層を含み、
    前記支持層の厚みをtとし、前記可動層の厚みをtとし、前記固定支持層の厚みをtとした場合に、t≧tであり、かつt<tである
    可動装置。
  2. ≧tであり、かつt≦5×tである
    請求項1に記載の可動装置。
  3. 前記固定部は、前記可動部及び前記1対の駆動梁を囲み、それぞれに前記固定支持層が含まれる4つの枠辺を備え、前記枠辺毎に前記固定支持層の厚みが異なる
    請求項1、又は2に記載の可動装置。
  4. 前記固定部は、前記積層方向に対して傾斜した面を備える
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の可動装置。
  5. 前記固定部は、前記可動部及び前記1対の駆動梁を囲み、それぞれに前記固定支持層が含まれる長方形状の4つの枠辺を備え、前記4つの枠辺のうちの長い方の枠辺は、短い方の枠辺に対し、前記固定支持層の厚みが薄い
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の可動装置。
  6. 前記固定支持層は、部分的に厚みが異なる凹部を有する
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の可動装置。
  7. 透過部材を備え、前記可動装置を収容する筐体を備える
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の可動装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の可動装置を有する画像投影装置。
  9. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の可動装置を備えるヘッドアップディスプレイ。
  10. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の可動装置を備えるレーザヘッドランプ。
  11. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の可動装置を備えるヘッドマウントディスプレイ。
  12. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の可動装置を備える物体認識装置。
  13. 請求項9に記載のヘッドアップディスプレイ、請求項10に記載のレーザヘッドランプ、及び請求項12に記載の物体認識装置の少なくとも1つを有する車両。
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