JP2020077121A - 睡眠提案方法及び睡眠提案装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両が予定経路を走行する間に乗員が就寝できる就寝時間の推定精度を向上する。【解決手段】睡眠提案方法では、自車両がこれから走行する予定経路上の地点における他車両の乗員の睡眠履歴情報を取得し(S20)、睡眠履歴情報に基づいて、予定経路上の地点の環境が睡眠に向いている度合い示す睡眠適合度を、各予定経路上の各地点について算出し(S22)、睡眠適合度に基づいて、自車両が予定経路上を走行する間に自車両の乗員が就寝できる就寝時間を推定し(S23)、推定した就寝時間を自車両の乗員に提案する(S24)。【選択図】図8

Description

本発明は、睡眠提案方法及び睡眠提案装置に関する。
特許文献1には、走行経路を走行中のユーザの行動を推定して、推定したユーザの行動に基づいて、レストラン情報、渋滞情報、新着DVD情報などの情報を提供するナビゲーション装置が提案されている。
特開2008‐82940号公報
走行中の車両の乗員に対して提供できる有用な情報として、自車両がこれから走行する予定経路において乗員が就寝できる就寝時間に関する情報が考えられる。
しかしながら、予定経路の途中には未知の外的要因(例えば工事現場の騒音など)があるため、予定通りの睡眠がとれるとは限らず就寝時間の推定精度が低下することがある。
本発明は、自車両が予定経路を走行する間に乗員が就寝できる就寝時間の推定精度を向上することを目的とする。
本発明の一態様に係る睡眠提案方法では、自車両がこれから走行する予定経路上の地点における他車両の乗員の睡眠履歴情報を取得し、睡眠履歴情報に基づいて、予定経路上の地点の環境が睡眠に向いている度合いを示す睡眠適合度を各予定経路上の各地点について算出し、自車両が予定経路上を走行する間に自車両の乗員が就寝できる就寝時間を睡眠適合度に基づいて推定し、推定した就寝時間を自車両の乗員に提案する。
本発明の態様によれば、自車両が予定経路を走行する間に乗員が就寝できる就寝時間の推定精度を向上できる。
本発明の実施形態の睡眠提案システムの一例の概略構成図である。 本発明の実施形態の睡眠提案装置の一例の概略構成図である。 本発明の実施形態の睡眠提案システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 総睡眠時間及び就寝開始時間の決定方法の第1例の説明図である。 総睡眠時間及び就寝開始時間の決定方法の第2例の説明図である。 総睡眠時間及び就寝開始時間の決定方法の第3例の説明図である。 車両用シートのシートポジションの第1例の説明図である。 車両用シートのシートポジションの第2例の説明図である。 車両用シートのシートポジションの第3例の説明図である。 本発明の実施形態の睡眠提案方法の一例のフローチャートである。 図8に示す就寝時間決定処理の一例のフローチャートである。 図8に示す睡眠状態推定関数調整処理の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1を参照する。実施形態の睡眠提案システム1は、自車両2Aに搭載される睡眠提案装置14Aと、他車両2Bに搭載される睡眠提案装置14Bと、サーバ装置3を備える。なお、図1には1台の他車両2Bが図示されているが、他車両2Bは2台以上存在していてもよい。
睡眠提案装置14A及び睡眠提案装置14Bは、例えば移動通信網などの無線通信回線を介してサーバ装置3と通信可能である。
自車両2Aには、睡眠提案装置14Aの他に、ナビゲーション装置10Aと、車載センサ11Aと、走行制御部12Aと、アクチュエータ13Aと、内装機器15Aが設けられている。他車両2Bにも、睡眠提案装置14Bの他に、ナビゲーション装置10Bと、車載センサ11Bと、走行制御部12Bと、アクチュエータ13Bと、内装機器15Bが設けられている。
睡眠提案装置14Aと睡眠提案装置14Bは、同様の構成及び機能を有する。また、車載センサ11B、走行制御部12B、アクチュエータ13B、内装機器15Bは、それぞれナビゲーション装置10A、車載センサ11A、走行制御部12A、アクチュエータ13Aと、内装機器15Aと、同様又は類似の構成及び機能を有する。
ナビゲーション装置10Aは、全地球型測位システム(GNSS)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して自車両2Aの現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であってよい。ナビゲーション装置10Aは、例えばオドメトリにより自車両2Aの現在位置を測定してもよい。
乗員がナビゲーション装置10Aを操作して目的地を入力すると、ナビゲーション装置10Aは、ダイキストラ法やA*などのグラフ探索理論に基づく手法により、現在位置から目的地まで自車両2Aがこれから走行する予定経路を設定する。ナビゲーション装置10Aは、設定した予定経路に基づく経路案内を介して乗員に提示する。
また、ナビゲーション装置10Aは、設定した予定経路の情報と自車両2Aの現在位置情報を走行制御部12Aと睡眠提案装置14Aへ出力する。
車載センサ11Aは、自車両2Aの周囲環境、例えば自車両2Aの周囲の物体を検出する。車載センサ11Aは、自車両2A周囲に存在する物体、自車両2Aと物体との相対位置、自車両2Aと物体との距離、物体が存在する方向等の自車両2Aの周囲環境を検出する。
車載センサ11Aは、レーザレンジファインダ(LRF)やレーダなどの測距装置や、カメラを備えてよい。カメラは、例えばステレオカメラであってよい。カメラは、単眼カメラであってもよく、単眼カメラにより複数の視点で同一の物体を撮影して、物体までの距離を計算してもよい。また、撮像画像から検出された物体の接地位置に基づいて、物体までの距離を計算してもよい。車載センサ11Aは、検出した周囲環境の情報である周囲環境情報を走行制御部12Aへ出力する。
走行制御部12Aは、自車両2Aの自動運転制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。走行制御部12Aは、プロセッサと、記憶装置等の周辺部品とを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。記憶装置は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路で走行制御部12Aを実現してもよい。例えば、走行制御部12AはFPGA等のPLD等を有していてもよい。
走行制御部12Aは、車載センサ11Aから入力した周囲環境情報と、ナビゲーション装置10Aにより測定された自車両2Aの現在位置とに基づいて、ナビゲーション装置10Aにより設定された予定経路を自車両2Aに走行させる走行軌道を生成する。
また、走行制御部12Aは、生成した走行軌道を自車両2Aが走行するようにアクチュエータ13Aを駆動して自動的に自車両2Aを走行させる。
アクチュエータ13Aは、走行制御部12Aからの制御信号に応じて、自車両2Aのステアリングホイール、アクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両2Aの車両挙動を発生させる。アクチュエータ13Aは、例えば、ステアリングアクチュエータと、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備えてよい。ステアリングアクチュエータは、自車両2Aのステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。アクセル開度アクチュエータは、自車両2Aのアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両2Aのブレーキ装置の制動動作を制御する。
睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの走行中に乗員の呼吸指標及び体動指標を測定する。睡眠提案装置14Aは、測定した呼吸指標及び体動指標を変数とする睡眠状態推定関数に基づいて、乗員の睡眠状態を推定する。
睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの走行経路上の各地点における乗員の睡眠状態と、睡眠状態が推定された各地点の位置情報とを組み合わせた睡眠状態情報を、サーバ装置3へ送信する。
同様に、他車両2Bの睡眠提案装置14Bも、他車両2Bの乗員の睡眠状態情報をサーバ装置3へ送信する。
サーバ装置3は、自車両2Aや他車両2Bの乗員の睡眠状態情報が格納されるデータベースを有する情報処理装置である。例えばサーバ装置3は、インターネット上のクラウドサーバであってよい。
サーバ装置3は、プロセッサ16と、記憶装置17等の周辺部品とを含む。プロセッサ16は、例えばCPUやMPUであってよい。
記憶装置17は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置17は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。プロセッサ16は、記憶装置17に格納されるコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明するサーバ装置3の機能を実現する。
サーバ装置3は、自車両2Aや他車両2Bなど、複数の車両の乗員の睡眠状態情報をデータベースに記憶して、各地点を走行する車両の乗員の睡眠状態の履歴である睡眠履歴を生成する。
睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの予定経路上の各地点の睡眠履歴情報をサーバ装置3から取得する。この睡眠履歴情報には、予定経路上の地点を実際に走行した他車両2Bの乗員の当該地点における睡眠状態の履歴である睡眠履歴が含まれている。
睡眠提案装置14Aは、予定経路上の各地点の睡眠履歴に基づいて、自車両2Aが予定経路上を走行する間に自車両2Aの乗員が就寝できる就寝時間(例えば、総睡眠時間及び就寝開始時間)を推定して乗員に提案する。
さらに睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの乗員が覚醒している間の呼吸指標及び体動指標を、覚醒中の呼吸指標及び体動指標を示す教師データとして、サーバ装置3へ送信する。
サーバ装置3は、受信した教師データを覚醒段階の教師データとして使用して、睡眠状態推定関数の学習を行い、睡眠状態推定関数に含まれる係数パラメータを調整する。睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの乗員の睡眠状態を推定する際に使用する睡眠状態推定関数に含まれる係数パラメータを、サーバ装置3により調整された係数パラメータで更新する。
内装機器15Aは、自車両2Aに設けられる車両用シート、照明装置、音響装置やエアコンディショナである。
睡眠提案装置14Aは、内装機器15Aを動作させることによって睡眠中の乗員の覚醒を支援する。また、睡眠提案装置14Aは、乗員によるこれらの装置の操作状態に基づいて乗員の活動状況を検出し、乗員が覚醒しているか否かを判断する。
睡眠提案装置14A及びサーバ装置3の構成及び動作の詳細は後述する。
図2を参照する。睡眠提案装置14Aは、通信機20と、呼吸指標センサ21と、体動指標センサ22と、活動センサ23と、コントローラ24と、ユーザインタフェース25を備える。
通信機20は、サーバ装置3との間で、例えば移動通信網などの無線通信回線を介して無線通信を行う。
呼吸指標センサ21は、乗員の呼吸運動状態(すなわち、呼吸に伴う胸部及び/又は腹部の収縮・膨張運動の状態)を表す呼吸指標の検出に使用される、乗員の呼吸運動に伴う体表面の変位を測定する。例えば、呼吸指標センサ21は、被検者の呼吸運動に伴う胸部又は腹部の収縮・膨張による体表面の変位を圧力値として計測する圧力センサであってよい。また、呼吸指標センサ21は、乗員を撮影する車内カメラであってもよい。コントローラ24は乗員の映像を画像解析することにより体表面の変位を算出して呼吸指標を検出してもよい。
体動指標センサ22は、乗員の体動状態(すなわち、身体及び/又はその一部の運動(位置・向きの変化))を表す体動指標値の検出に使用される、乗員の体動に伴って変化する加速度値を測定する。例えば、体動指標センサ22は、乗員の身体に装着又は接触された加速度センサであってよい。また、体動指標センサ22は、乗員を撮影する車内カメラであってもよい。コントローラ24は乗員の映像を画像解析することにより加速度値を算出して体動指標を検出してもよい。
活動センサ23は、乗員の活動状況を検出するセンサである。活動センサ23は、乗員を撮影する車内カメラであってもよく、車両用シートなどに設けられ乗員の体重移動を検出する圧力センサであってもよい。
コントローラ24は、乗員の睡眠状態の推定と就寝時間の提案を行う電子制御ユニットである。
コントローラ24は、プロセッサ26と、記憶装置27等の周辺部品とを含む。プロセッサ26は、例えばCPUやMPUであってよい。記憶装置27は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置27は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。プロセッサ26は、記憶装置27に格納されるコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する睡眠提案装置14Aの機能を実現する。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路でコントローラ24を実現してもよい。例えば、コントローラ24はFPGA等のPLD等を有していてもよい。
ユーザインタフェース25は、入力装置28と、スピーカ29と、表示装置30を備える。
入力装置28は、乗員による睡眠提案装置14Aの操作を受け付ける。入力装置28は、例えばボタン、ダイヤル、スライダなどであってよく、表示装置30に設けられたタッチパネルであってもよい。また、入力装置28は睡眠提案装置14Aと別体の入力端末(例えばタブレット装置)であってよく、無線通信又は有線通信によってコントローラ24と通信してよい。
スピーカ29は、睡眠提案装置14Aにより提供される様々な音声情報を出力する。例えば、睡眠提案装置14Aは、スピーカ29を介して就寝時間(例えば、総睡眠時間及び就寝開始時間)を乗員に提案する音声信号(例えば音声メッセージなど)を出力してよい。また、睡眠提案装置14Aは、スピーカ29から音声信号を出力することにより乗員の覚醒を支援してもよい。
表示装置30は、睡眠提案装置14Aにより提供される様々な視覚的情報を出力する。例えば、睡眠提案装置14Aは、就寝時間を乗員に提案する視覚的信号(例えば文字メッセージなど)を表示装置30に表示してよい。
(睡眠提案装置14Aの機能構成)
図3を参照する。睡眠提案装置14Aは、睡眠履歴受信部40と、交通状況受信部41と、睡眠適合度算出部42と、総睡眠時間算出部43と、就寝開始時刻算出部44と、就寝時間提示部45と、呼吸指標検出部46と、体動指標検出部47と、睡眠状態推定部48と、パラメータ受信部49と、総睡眠時間推定部50と、覚醒支援部51と、睡眠状態送信部52と、覚醒期間推定部53と、教師データ送信部54を備える。
睡眠履歴受信部40は、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の各地点の睡眠履歴情報をサーバ装置3から受信する。この睡眠履歴情報には、予定経路上の地点を実際に走行した他車両2Bの乗員の睡眠履歴が含まれている。
睡眠履歴情報は、各地点を実際に走行した時点の他車両の乗員の睡眠の質を表す情報である。睡眠履歴情報は、例えば睡眠段階(すなわち睡眠の深さ)Lv、中途覚醒割合Rw、睡眠潜時Lsの情報であってよい。睡眠履歴受信部40は予定経路上の各地点の位置情報をサーバ装置3に送信することによって、これらの地点の睡眠履歴情報をサーバ装置3に要求する。
中途覚醒割合Rwは、対象の地点を他車両が走行した全回数に対する、対象の地点で乗員が中途覚醒した回数の割合である。
睡眠潜時は、就寝開始時刻(すなわち乗員が睡眠の準備を開始する時刻)から入眠時刻(睡眠段階が初めて覚醒以外になった時刻)までの時間である。例えば、睡眠履歴情報に含まれる睡眠潜時Lsは、就寝開始時刻から入眠時刻までの間に対象の地点を走行した場合の睡眠潜時の平均値であってよい。
交通状況受信部41は、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の地点の交通状況に関する交通状況情報をサーバ装置3から受信する。
交通状況には、定常的な交通状況と非定常的な交通状況とが含まれる。定常的な交通状況は、例えば道路形状、店舗の有無、信号機の有無であってよい。非定常的な交通状況は、例えば、渋滞、工事、事故、店舗の営業状態、景色、環境、天気であってよい。
睡眠適合度算出部42は、予定経路上の各地点の睡眠履歴と交通状況に基づいて、各地点の環境が乗員の睡眠に向いている度合いを示す睡眠適合度Ssを、これらの地点のそれぞれについて算出する。
例えば、睡眠適合度算出部42は、交通状況情報に基づいて各地点の交通状況が睡眠に悪影響を及ぼす程度を示す交通状況変数Tvを決定する。例えば、交通状況変数Tvは、睡眠に及ぼす悪影響が大きいほど大きな値に設定される。例えば、急激な車両挙動が生じる道路形状や、工事、綺麗な景色、悪天候は、睡眠に及ぼす悪影響が大きい交通状況である。反対に、緩慢な車両挙動が生じる道路形状や渋滞などは、睡眠に及ぼす悪影響が小さい交通状況である。
睡眠適合度算出部42は、睡眠履歴と交通状況変数Tvの加重和を睡眠適合度Ssとして算出する。ここで、睡眠段階Lvが深いほど(すなわち睡眠が深いほど)対象の地点が睡眠に向いていると考えられる。したがって睡眠適合度算出部42は、睡眠段階Lvが深いほど大きな睡眠適合度Ssを算出する。
また、中途覚醒割合Rwが大きいほど対象の地点が睡眠に向いていないと考えられる。したがって睡眠適合度算出部42は、中途覚醒割合Rwが大きいほど小さな睡眠適合度Ssを算出する。
また、睡眠潜時Lsが長いほど寝付きにくく対象の地点が睡眠に向いていないと考えられる。したがって睡眠適合度算出部42は、睡眠潜時Lsが長いほど小さな睡眠適合度Ssを算出する。例えば、睡眠適合度算出部42は、次式にしたがって睡眠適合度Ssを算出してよい。
Ss=c1×Lv−c2×Rw−c3×Ls−c4×Tv
ただし、c1、c2、c3、c4は正の定数である。
総睡眠時間算出部43は、予定経路上の各地点の睡眠適合度Ssに基づいて、現在位置から目的地までの間に、すなわち現在時刻から目的地への到着予想時刻までの間に、乗員が睡眠することができる総睡眠時間を算出する。
具体的には、総睡眠時間算出部43は、睡眠適合度Ssが所定閾値以上である睡眠適合区間と、睡眠適合度Ssが所定未満以上である睡眠不適合区間を決定する。
総睡眠時間算出部43は、自車両2Aが睡眠適合区間を走行すると予想される睡眠適合期間と、睡眠不適合区間を走行すると予想される睡眠不適合期間を決定する。総睡眠時間算出部43は、睡眠適合期間の長さに応じて総睡眠時間を算出する。
図4A及び図4Bを参照する。例えば総睡眠時間算出部43は、現在時刻から到着予想時刻までの間の睡眠適合期間の総計から、乗員固有の睡眠潜時を減じた時間(T1+T2+T4)を総睡眠時間と算出してもよい。
図5を参照する。例えば総睡眠時間算出部43は、乗員固有の睡眠段階の遷移傾向である睡眠段階パターン70に基づいて総睡眠時間を算出してよい。
例えば、乗員の睡眠段階が深い時間帯に睡眠不適合区間を走行することにより目が覚めると乗員は不快感を覚える。したがって、総睡眠時間算出部43は、睡眠段階パターン70に基づいて、睡眠不適合期間の睡眠段階がレム睡眠となるように(例えばレム睡眠中に睡眠不適合期間が開始するように)入眠時刻を推定して、入眠時刻から睡眠不適合期間の開始時刻までの長さを総睡眠時間として算出する。
総睡眠時間算出部43は、乗員固有の睡眠周期に基づいて総睡眠時間を算出してよい。ノンレム睡眠とそれに続くレム睡眠までの睡眠単位の長さである。総睡眠時間算出部43は、睡眠周期に基づいて、睡眠不適合期間の睡眠段階がレム睡眠となるように(例えばレム睡眠中に睡眠不適合期間が開始するように)入眠時刻を推定して、入眠時刻から睡眠不適合期間の開始時刻までの長さを総睡眠時間として算出してもよい。
図3を参照する。就寝開始時刻算出部44は、予定経路上の各地点の睡眠適合度Ssに基づいて就寝開始時刻を算出する。
図4Aの例では、現在時刻が睡眠適合期間に含まれているため、就寝開始時刻算出部44は就寝開始時刻を現在時刻に決定してよい。図4Bの例では、現在時刻が睡眠不適合期間に含まれているため、睡眠不適合期間の終了時刻、すなわちこの睡眠不適合期間に続く睡眠適合期間の開始時刻を就寝開始時刻として算出してよい。
図5を参照する。就寝開始時刻算出部44は、睡眠段階パターン70に基づいて就寝開始時刻を算出してもよい。就寝開始時刻算出部44は、睡眠段階パターン70に基づいて、睡眠不適合期間の睡眠段階がレム睡眠となるように(例えばレム睡眠中に睡眠不適合期間が開始するように)入眠時刻を推定し、この入眠時刻よりも乗員固有の睡眠潜時だけ早い時刻を就寝開始時刻として算出してよい。すなわち、就寝開始時刻算出部44は、乗員固有の睡眠潜時特性に基づいて就寝開始時刻を算出する。
就寝開始時刻算出部44は、睡眠周期に基づいて就寝開始時刻を算出してもよい。就寝開始時刻算出部44は、睡眠周期に基づいて、睡眠不適合期間の睡眠段階がレム睡眠となるように(例えばレム睡眠中に睡眠不適合期間が開始するように)入眠時刻を推定し、この入眠時刻よりも乗員固有の睡眠潜時だけ早い時刻を就寝開始時刻として算出してよい。
図3を参照する。就寝時間提示部45は、総睡眠時間算出部43が算出した総睡眠時間と、就寝開始時刻算出部44が算出した就寝開始時刻を、現在位置から目的地までの間に乗員が実際に就寝できる就寝時間として、スピーカ29や表示装置30から出力する。
就寝時間提示部45は、乗員が座る車両用シートのシートポジションのモードを、就寝開始時刻算出部44が算出した就寝開始時刻が到来した時点で変更することにより、乗員に就寝開始時刻が到来したことを知らせて就寝を促してもよい。
図6A〜図6Cを参照する。車両用シート80は、乗員が座る座部となるシートクッション80aと、背もたれとなるシートバック80bと、ヘッドレスト80cと、乗員の前腕を載せるためのアームレスト80dと、乗員の足を載せるためのオットマン80eを備える。参照符号81はステアリングホイールを示し、参照符号82はダッシュボードを示す。
なお、本願の明細書の記載において車両用シート80の「シートポジション」とは、車両用シート80の前後位置(例えばシートクッション80aの前後位置)、車両用シート80の上下位置(例えばシートクッション80aの上下位置)、シートバック80bのリクライニング角度、ヘッドレスト80cの後傾角度、アームレスト80dの位置、及びオットマン80eの位置の組み合わせを意味する。
自動運転中の車両用シート80のシートポジションのモードとして、例えば、運転以外の何らかのアクティビティを行っている「アクティブモード」、アクティビティを行わずにリラックスしている「リラックスモード」、及び車両用シートに仰向け又は横になっている「スリープモード」を想定する。
図6Bに示すリラックスモードでは、図6Aに示すアクティブモードに比べて、シートクッション80aが後方に後退し、シートバック80bの後方への傾斜角が大きくなっている。また、乗員が足を載せることができるようにオットマン80eが上昇している。
図6Cに示すスリープモードでは、シートバック80bが更に後方に倒れて、シートクッション80aとシートバック80bとがほぼフラットになり、乗員の睡眠に適したシートポジションを提供している。
就寝時間提示部45は、就寝開始時刻が到来した時点で、例えば車両用シート80のシートポジションを、アクティブモードやリラックスモードからスリープモードに変更することにより乗員に就寝開始時刻が到来したことを知らせて就寝を促してもよい。
図3を参照する。呼吸指標検出部46は、呼吸指標センサ21の測定結果に基づき呼吸指標を検出し、呼吸指標の時系列データを生成する。
体動指標検出部47は、体動指標センサ22の測定結果に基づき体動指標を検出し、体動指標の時系列データを生成する。
このとき、体動指標検出部47は、乗員が座る車両用シート80のシート角度(例えばシートバック80bのリクライニング角度やシートクッション80aの傾斜角度)を検出してよい。体動指標検出部47は、車両用シートのシート角度に応じて検出した体動指標を補正してよい。例えば、リクライニング角度の後傾が小さい場合には乗員の体動が大きくなる傾向があるので、このような場合には体動指標を低減してよい。
就寝時間提示部45が、乗員に就寝時間を提示すると、睡眠状態推定部48は、呼吸指標の時系列データから呼吸状態特徴量を抽出し、体動指標の時系列データから体動特徴量を抽出する。睡眠状態推定部48は、呼吸指標の時系列データにおける所定時間間隔(エポック)毎の統計量を、呼吸状態特徴量として抽出する。また、睡眠状態推定部48は、体動指標の時系列データにおけるエポック毎の統計量を体動特徴量として抽出する。
具体例として、睡眠状態推定部48は、呼吸状態特徴量として、特開2017−169884公報に記載の4つの特徴量「平均呼吸数」、「呼吸変動係数」、「振幅振動係数」及び「自己相関ピーク比」を算出する。
また、睡眠状態推定部48は、体動特徴量として、特開2017−169884公報に記載の「加速度差分ノルム」のエポック内の最大値を算出する。
睡眠状態推定部48は、呼吸運動特徴量と体動特徴量を正規化することにより、これらの特徴量の個人差及び個人内差を除去する。例えば、睡眠状態推定部48は、各エポックの呼吸運動特徴量と体動特徴量から、全エポックの呼吸運動特徴量と体動特徴量の中央値をそれぞれ差し引くことにより呼吸運動特徴量と体動特徴量を正規化する。
次に、睡眠状態推定部48は、呼吸状態特徴量及び体動特徴量を変数として、睡眠状態推定関数に基づいて、各睡眠段階の出現確率を算出する。睡眠状態推定関数は、例えば以下のように定義してよい。
まず、呼吸運動特徴量と体動特徴量とにより以下の特徴量ベクトルXを定義する。
X=(x1,x2,x3,x4,x5)
xi(i=1〜5)は、呼吸運動特徴量と体動特徴量を示し、本実施形態では、x1は平均呼吸数であり、x2は呼吸変動係数であり、x3は振幅振動係数であり、x4は自己相関ピーク比であり、x5は加速度差分ノルムの最大値である。
また、判定されるべき睡眠段階(クラス)を、y∈{Wake,REM,Light,Deep}と定義する。Wakeは覚醒段階であり、REMはレム睡眠段階であり、Lightは浅いノンレム睡眠であり、Deepは深いノンレム睡眠である。
ここで、N個の教師データ群Xtn(n=1〜N)が在るとき(nは、データ点の符号である)、特徴量ベクトルXが得られた際の各睡眠段階yの出現確率p(y/X)、即ち、睡眠状態推定関数は、最小二乗確率的分類器にしたがって次式で与えられる。
p(y/X)=[max(0,q(y|X:θ))]/Σ[max(0,q(ya|X:θya))]
ここで、yaは、各睡眠段階の符号であり、Σは、ya=睡眠段階についての総和である。なお、出現確率p(y/X)は、特徴量ベクトルXであるときの睡眠段階yが出現する事後確率に相当する。q(y|X:θ)は、特徴量ベクトルの張られる空間(特徴量空間)における、睡眠段階yである教師データの各点の位置と特徴量ベクトルXの点の位置との間の距離に依存した状態の近似の度合を表す値の総和に相当し、具体的には、次式であらわされる。
q(y|X:θ)=Σθy,n・φn(X)
Σは、教師データのn=1〜Nについての総和である。θy,n・φn(X)は、特徴量ベクトルXの点と教師データの点Xtnとの近似の度合の分布を表す値を表す関数(分布関数)である。
φn(X)は、特徴量空間に於ける特徴量ベクトルXの点と教師データの点Xtnとの間の距離Lnを用いて、φn(X)=exp(−Ln/2σ)により定義されるガウス型の基底関数であり、θy,nは、分布関数の高さを決定する係数パラメータであり、σは、分布関数の幅を決定するパラメータである。
これらのパラメータθy,n,σは、サーバ装置3によって調整されてパラメータ受信部49により受信される。
睡眠状態推定部48は、睡眠状態推定関数に基づいて出現確率を算出した各睡眠段階のうち、最も出現確率が高い睡眠段階を乗員の睡眠段階(すなわち睡眠状態)と推定する。
総睡眠時間推定部50は、睡眠状態推定部48が推定した睡眠状態に基づいて、就寝時間提示部45が就寝時間を提示してから現在時刻までに乗員が実際に睡眠した総睡眠時間を推定する。
覚醒支援部51は、乗員の総睡眠時間が、就寝時間提示部45が提示した総睡眠時間に達したか否か、すなわち就寝時間提示部45が提示した総睡眠時間が満了したか否かを判断する。総睡眠時間が満了した場合に覚醒支援部51は、乗員の覚醒支援を行う。
例えば覚醒支援部51は、乗員が座る車両用シート80のシートポジションのモードを変更することにより乗員の覚醒支援を行ってよい。就寝時間提示部45は、総睡眠時間が満了した時点で、例えば車両用シート80のシートポジションを、スリープモードからアクティブモードやリラックスモードに変更することにより、乗員の覚醒支援を行ってよい。
また例えば覚醒支援部51は、自車両2Aの内装機器15Aを作動させることによって、乗員の覚醒支援を行ってよい。
睡眠状態送信部52は、自車両2Aが予定経路上を走行している間に、現在地点で睡眠状態推定部48が推定した睡眠段階、現在地点で中途覚醒したか否か、睡眠潜時に現在地点を通過したかの情報と、現在地点の位置情報と、を組み合わせて睡眠状態情報を生成する。睡眠状態送信部52は、睡眠状態情報をサーバ装置3に送信する。これによって、自車両2Aが送信した睡眠状態情報が、他車両2Bの睡眠提案装置14Bに利用可能になる。
覚醒期間推定部53は、自車両2Aの乗員の活動状況を検出する。覚醒期間推定部53は、例えば活動センサ23の検出結果に基づいて自車両2Aの乗員の活動状況を検出してよい。また覚醒期間推定部53は、例えば、内装機器15Aや入力装置28の操作状態に応じて乗員の活動状況を検出してよい。覚醒期間推定部53は、内装機器15Aや入力装置28の状態信号や車内カメラの映像に基づいて内装機器15Aや入力装置28の操作状態を検出してよい。
覚醒期間推定部53は、検出した乗員の活動状況に応じて乗員の覚醒期間を推定する。例えば、乗員による内装機器15Aや入力装置28の操作間隔が所定期間以上の場合に乗員の睡眠が開始したと推定してよい。
また、乗員が内装機器15Aや入力装置28を操作した場合に乗員の睡眠が終了したと推定してよい。
覚醒期間推定部53は、乗員による車両用シート80のシートポジションのモード変更に応じて覚醒期間を推定してよい。例えば、車両用シート80のシートポジションがスリープモードに変更してから睡眠潜時が経過した時点で乗員の睡眠が開始したと推定してよい。また、車両用シート80のシートポジションがスリープモードから他のモードへ変更した時点で乗員の睡眠が終了したと推定してよい。
教師データ送信部54は、自車両2Aの乗員が覚醒している間の呼吸指標及び体動指標を、覚醒段階の呼吸指標及び体動指標を示す教師データとして、サーバ装置3へ送信する。これらの覚醒段階の教師データは、サーバ装置3による睡眠状態推定関数の学習に用いられる。これにより、覚醒中の呼吸指標及び体動指標に基づいて運転者が睡眠中であると誤判定することが抑制され、総睡眠時間を適切に推定することができる。
教師データ送信部54は、教師データと共に、自車両2Aの乗員が覚醒している間の車両用シートのシート角度をサーバ装置3へ送信してもよい。
なお、教師データ送信部54は、自車両2Aの乗員にコンテンツの利用を提案することにより、乗員が覚醒状態であることを促し、覚醒期間の呼吸指標及び体動指標の検出を促進してもよい。教師データ送信部54は、コンテンツの利用の一例として、音響装置による音楽コンテンツの再生や、ナビゲーション装置10Aが備えるディスプレイ装置上での映像コンテンツの再生を提案してもよい。
(サーバ装置3の機能構成)
次に、サーバ装置3の機能構成を説明する。サーバ装置3は、睡眠状態受信部60と、睡眠履歴検索部61と、睡眠履歴送信部62と、交通状況送信部63と、教師データ受信部64と、睡眠状態推定関数調整部65と、パラメータ送信部66と、睡眠履歴データベース67と、教師データ群記憶部68を備える。なお、図面においてデータベースを「DB」と表記する。
睡眠状態受信部60は、睡眠提案装置14Aや睡眠提案装置14Bから送信された睡眠状態情報を睡眠履歴データベース67に記憶する。
睡眠履歴検索部61は、睡眠提案装置14Aが位置情報を送信して睡眠履歴情報を要求すると、この地点の睡眠履歴情報を睡眠履歴データベース67から読み出す。睡眠履歴送信部62は、睡眠履歴検索部61が読み出した睡眠履歴情報を睡眠提案装置14Aへ送信する。
なお、睡眠履歴情報に含まれる他車両2Bの乗員の睡眠状態情報が古すぎると、自車両2Aがその地点を走行する時点では既に状態が変化している恐れがある。したがって、睡眠履歴情報の履歴の期間の長すぎると、精度のよい睡眠適合度Sを算出できない。一方、睡眠履歴情報に含めることができる睡眠状態情報の有効期間が短すぎても、睡眠履歴情報の情報量が不十分になり、精度のよい睡眠適合度Sを算出できない。したがって、睡眠履歴情報の履歴の期間は、適切な長さ(例えば、5〜10日程度)に設定される。
また、睡眠提案装置14Aが位置情報を送信して睡眠履歴情報を要求すると、交通状況送信部63は、地図情報や高度道路交通システム(ITS)からこの地点の交通状況情報を取得して、睡眠提案装置14Aへ送信する。
教師データ受信部64は、乗員が覚醒している間の呼吸指標及び体動指標を、覚醒中の呼吸指標及び体動指標を示す教師データとして、睡眠提案装置14Aや睡眠提案装置14Bから受信する。
教師データ受信部64は、受信した教師データを覚醒段階の教師データとして教師データ群記憶部68に記憶する。
教師データ群記憶部68には、ポリソムノグラフィを用いて判定された各睡眠段階(すなわち覚醒段階(Wake)、レム睡眠段階(REM)、浅いノンレム睡眠(Light)、深いノンレム睡眠(Deep))においてそれぞれ測定された呼吸指標及び体動指標が、各睡眠段階の教師データとして記憶されている。
自車両2Aや他車両2Bから受信した教師データは、覚醒段階の教師データとして教師データ群記憶部68に追加される。
教師データ受信部64は、教師データと共に乗員が覚醒している間の車両用シートのシート角度を、睡眠提案装置14Aや睡眠提案装置14Bから受信してもよい。教師データ受信部64は、受信した体動指標を車両用シートのシート角度に応じて補正してよい。
睡眠状態推定関数調整部65は、教師データ群記憶部68に記憶された各睡眠段階の呼吸指標及び体動指標を教師データとして用いた学習処理によって、睡眠状態推定関数の係数パラメータθy,n,σを調整する。例えば、睡眠状態推定関数調整部65は、最小二乗確率的分類器の理論にしたがって睡眠状態推定関数の学習を行ってよい。
パラメータ送信部66は、睡眠状態推定関数調整部65が調整した睡眠状態推定関数の係数パラメータθy,n,σを、睡眠提案装置14Aや睡眠提案装置14Bへ送信する。パラメータ受信部49は、パラメータ送信部66から送信された係数パラメータθy,n,σを受信する。パラメータ受信部49が受信した係数パラメータθy,n,σは、睡眠状態推定部48の睡眠状態推定関数に使用される。
(睡眠提案方法)
次に、図7、図8及び図9を参照して本実施形態に係る睡眠提案方法を説明する。
ステップS1において睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの走行モードが自動運転モードであるか否かを判定する。自車両2Aの走行モードが自動運転モードである場合(ステップS1:Y)に処理はステップS2へ進む。自車両2Aの走行モードが自動運転モードでない場合(ステップS1:N)に処理はステップS14へ進む。
ステップS2において睡眠提案装置14Aは、自車両2Aの乗員が走行中の睡眠を希望するか否かを判定する。例えば、入力装置28に対する乗員の操作に応じて睡眠を希望するか否かを判定してよい。睡眠を希望する場合(ステップS2:Y)に処理はステップS3へ進む。睡眠を希望しない場合(ステップS2:N)に処理はステップS13へ進む。
ステップS3において睡眠提案装置14Aは、乗員に提案する就寝時間を決定する就寝時間決定処理を実行する。図8を参照して就寝時間決定処理を説明する。
ステップS20において睡眠履歴受信部40は、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の各地点の睡眠履歴情報をサーバ装置3から受信する。
ステップS21において交通状況受信部41は、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の地点の交通状況情報をサーバ装置3から受信する。
ステップS22において睡眠適合度算出部42は、予定経路上の各地点の睡眠履歴と交通状況に基づいて、各地点の環境が乗員の睡眠に向いている度合いを示す睡眠適合度Ssを、これらの地点のそれぞれについて算出する。
ステップS23において総睡眠時間算出部43は、予定経路上の各地点の睡眠適合度Ssに基づいて、現在位置から目的地までの間に乗員が睡眠することができる総睡眠時間を算出する。また、就寝開始時刻算出部44は、予定経路上の各地点の睡眠適合度Ssに基づいて就寝開始時刻を算出する。
ステップS24において就寝時間提示部45は、総睡眠時間算出部43が算出した総睡眠時間と、就寝開始時刻算出部44が算出した就寝開始時刻を、スピーカ29や表示装置30から出力して乗員に提示する。その後に就寝時間決定処理が終了する。
図7を参照する。ステップS4において就寝時間提示部45は、就寝開始時刻算出部44が算出した就寝開始時刻が到来したか否かを判定する。就寝開始時刻が到来した場合(ステップS4:Y)に処理はステップS5へ進む。就寝開始時刻が到来しない場合(ステップS4:N)に処理はステップS4に戻る。
ステップS5において就寝時間提示部45は、乗員が座る車両用シート80のシートポジションのモードをスリープモードへ変更することにより、乗員に就寝開始時刻が到来したことを知らせて就寝を促す。
ステップS6において呼吸指標検出部46は、呼吸指標センサ21の測定結果に基づき呼吸指標を検出する。また、体動指標検出部47は、体動指標センサ22の測定結果に基づき体動指標を検出する。体動指標検出部47は、車両用シート80のシート角度を検出し、体動指標を補正する。
ステップS7において睡眠状態推定部48は、呼吸指標の時系列データと体動指標の時系列データを変数として、睡眠状態推定関数に基づいて乗員の睡眠状態を推定する。
ステップS8において睡眠状態送信部52は、現在地点で推定した睡眠段階、現在地点で中途覚醒したか否か、睡眠潜時に現在地点を通過したかの情報と、現在地点の位置情報と、を組み合わせて睡眠状態情報を生成する。睡眠状態送信部52は、睡眠状態情報をサーバ装置3に送信する。
ステップS9においてサーバ装置3の睡眠状態受信部60は、睡眠状態送信部52が送信した睡眠情報を睡眠履歴データベース67に記憶する。
ステップS10において総睡眠時間推定部50は、睡眠状態推定部48が推定した睡眠状態に基づいて、就寝時間提示部45が就寝時間を提示してから現在時刻までに乗員が実際に睡眠した総睡眠時間を推定する。
ステップS11において覚醒支援部51は、乗員の総睡眠時間が、就寝時間提示部45が提示した総睡眠時間に達したか否かを判断する。乗員の総睡眠時間が、就寝時間提示部45が提示した総睡眠時間に達した場合(ステップS11:Y)に処理はステップS12へ進む。乗員の総睡眠時間が、就寝時間提示部45が提示した総睡眠時間に達しない場合(ステップS11:N)に処理はステップS6へ戻る。
ステップS12において覚醒支援部51は、乗員の覚醒支援を行う。
ステップS13において睡眠提案装置14A及びサーバ装置3は、乗員の睡眠状態の推定に用いる睡眠状態推定関数を調整する睡眠状態推定関数調整処理を実行する。図9を参照して睡眠状態推定関数調整処理を説明する。
ステップS30において覚醒期間推定部53は、自車両2Aの乗員の活動状況を検出する。
ステップS31において覚醒期間推定部53は、乗員が覚醒中であるか否かを判定する。乗員が覚醒中の場合(ステップS31:Y)に処理はステップS32へ進む。乗員が覚醒中でない場合(ステップS31:N)にその後の処理を中止して睡眠状態推定関数調整処理が終了する。
ステップS32において呼吸指標検出部46は、呼吸指標センサ21の測定結果に基づき呼吸指標を検出する。また、体動指標検出部47は、体動指標センサ22の測定結果に基づき体動指標を検出する。体動指標検出部47は、車両用シート80のシート角度を検出する。
ステップS33において教師データ送信部54は、自車両2Aの乗員が覚醒している間の呼吸指標及び体動指標を、覚醒段階の教師データとしてサーバ装置3へ送信する。また、教師データ送信部54は、教師データと共に、自車両2Aの乗員が覚醒している間の車両用シートのシート角度をサーバ装置3へ送信する。
サーバ装置3の教師データ受信部64は、教師データ送信部54が送信した教師データ及びシート角度を受信する。
ステップS34において教師データ受信部64は、受信した体動指標を車両用シートのシート角度に応じて補正する。教師データ受信部64は、受信した呼吸指標と補正した体動指標を、覚醒段階の教師データとして教師データ群記憶部68に記憶する。
ステップS35において睡眠状態推定関数調整部65は、教師データ群記憶部68に記憶された各睡眠段階の呼吸指標及び体動指標を教師データとして用いた学習処理によって、睡眠状態推定関数の係数パラメータθy,n,σを調整する。
ステップS36においてパラメータ送信部66は、睡眠状態推定関数調整部65が調整した睡眠状態推定関数の係数パラメータθy,n,σを、睡眠提案装置14Aや睡眠提案装置14Bへ送信する。パラメータ受信部49は、パラメータ送信部66から送信された係数パラメータθy,n,σを受信する。その後に睡眠状態推定関数調整処理が終了する。
図7を参照する。
ステップS14において睡眠提案装置14Aは、自車両2Aのイグニッションスイッチ(IGN)がオフになったか否かを判定する。イグニッションスイッチがオフになっていない場合(ステップS14:N)に処理はステップS1へ戻る。イグニッションスイッチがオフになった場合(ステップS14:Y)に処理は終了する。
(実施形態の効果)
(1)睡眠履歴受信部40は、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の地点における他車両の乗員の睡眠履歴情報を取得する。睡眠適合度算出部42は、睡眠履歴情報に基づいて、予定経路上の地点の環境が睡眠に向いている度合い示す睡眠適合度Ssを、各予定経路上の各地点について算出する。総睡眠時間算出部43及び就寝開始時刻算出部44は、睡眠適合度Ssに基づいて、自車両2Aが予定経路上を走行する間に自車両2Aの乗員が就寝できる就寝時間を推定する。就寝時間提示部45は、推定した就寝時間を自車両2Aの乗員に提案する。
これにより、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の地点の環境が睡眠に向いているか否かを考慮して就寝時間を推定できるので、予定経路上の未知の外的要因による推定精度の低下を防止できる。したがって、自車両が予定経路を走行する間に乗員が就寝できる就寝時間の推定精度が向上する。
(2)交通状況受信部41は、予定経路上の地点の交通状況に関する交通状況情報を取得する。睡眠適合度算出部42は、交通状況情報に基づいて睡眠適合度Ssを算出する。
これにより、自車両2Aがこれから走行する予定経路上の地点の道路状況が睡眠に向いているか否かを考慮して就寝時間を推定できるので、予定経路上の未知の外的要因による推定精度の低下を防止できる。したがって、自車両が予定経路を走行する間に乗員が就寝できる就寝時間の推定精度が向上する。
(3)総睡眠時間算出部43及び就寝開始時刻算出部44は、睡眠適合度と自車両2Aの乗員の睡眠周期に基づいて、自車両2Aの乗員の就寝開始時刻及び総睡眠時間を決定する。
これにより、乗員が特定の睡眠段階であるときに通過する地点を任意に設定できる。例えば、乗員の睡眠段階が浅いときに、睡眠適合度Ssが小さな睡眠不適合区間を走行して、乗員の睡眠段階が浅いときに乗員を覚醒させることができる。これにより乗員の睡眠段階が深い状態で乗員が覚醒して、乗員が不快感を覚えるのを回避できる。
(4)総睡眠時間算出部43及び就寝開始時刻算出部44は、睡眠適合度と自車両2Aの乗員の睡眠段階の遷移傾向に基づいて、自車両2Aの乗員の就寝開始時刻及び総睡眠時間を決定する。
これにより、乗員が特定の睡眠段階であるときに通過する地点を任意に設定できる。例えば、乗員の睡眠段階が浅いときに、睡眠適合度Ssが小さな睡眠不適合区間を走行して、乗員の睡眠段階が浅いときに乗員を覚醒させることができる。これにより乗員の睡眠段階が深い状態で乗員が覚醒して、乗員が不快感を覚えるのを回避できる。
(5)就寝開始時刻算出部44は、睡眠適合度に基づいて自車両2Aの乗員の入眠時刻を推定し、入眠時刻と自車両2Aの乗員の睡眠潜時特性に基づいて、自車両2Aの乗員の就寝開始時刻を決定する。
これにより、乗員の睡眠潜時特性を考慮した就寝開始時刻を提案できる。
(6)呼吸指標検出部46及び体動指標検出部47は、自車両2Aの乗員の呼吸指標及び体動指標を検出する。睡眠状態推定部48は、検出した呼吸指標及び体動指標に基づいて自車両2Aの乗員の睡眠状態を推定する。総睡眠時間推定部50は、推定した睡眠状態に基づいて自車両2Aの乗員の総睡眠時間を算出する。
これにより、自車両2Aの乗員が実際に睡眠した総睡眠時間を推定できる。
(7)覚醒支援部51は、総睡眠時間が所定の長さに達したか否かを判定し、総睡眠時間が所定の長さに達したときに自車両2Aの乗員の覚醒支援を行う。
これにより、自車両2Aの乗員が実際に睡眠した総睡眠時間が、提案した総睡眠時間に達した時点で乗員の眠りを覚ますことができる。
(8)覚醒支援部51は、自車両2Aの乗員が座るシートのシートポジションを変更することにより覚醒支援を行う。
これにより、自車両2Aの乗員の眠りを覚ましやすくすることができる。
(9)呼吸指標検出部46及び体動指標検出部47は、自車両2Aの乗員の呼吸指標及び体動指標を検出する。覚醒期間推定部53は、自車両2Aの乗員の活動状況を検出し、検出した活動状況に基づいて自車両2Aの乗員の覚醒期間を推定する。教師データ送信部54は、推定した覚醒期間に検出した呼吸指標及び体動指標をサーバ装置3へ送信する。サーバ装置3は、呼吸指標及び体動指標を教師データとして用いる学習処理により睡眠状態推定関数のパラメータを調整する。パラメータ受信部49は、調整されたパラメータをサーバ装置3から受信する。
これにより、覚醒中の呼吸指標及び体動指標に基づいて運転者が睡眠中であると誤判定することが抑制され、総睡眠時間を適切に推定することができる。
(10)教師データ送信部54は、自車両2Aの乗員にコンテンツの利用を提案することにより覚醒期間の呼吸指標及び体動指標の検出を促す。これにより、睡眠状態推定関数のパラメータの調整する覚醒段階の教師データが収集しやすくなる。
1…睡眠提案システム、2A…自車両、2B…他車両、3…サーバ装置、10A、10B…ナビゲーション装置、11A、11B…車載センサ、12A、12B…走行制御部、13A、13B…アクチュエータ、14A、14B…睡眠提案装置、15A、15B…内装機器、16…プロセッサ、17…記憶装置、20…通信機、21…呼吸指標センサ、22…体動指標センサ、23…活動センサ、24…コントローラ、25…ユーザインタフェース、26…プロセッサ、27…記憶装置、28…入力装置、29…スピーカ、30…表示装置、40…睡眠履歴受信部、41…交通状況受信部、42…睡眠適合度算出部、43…総睡眠時間算出部、44…就寝開始時刻算出部、45…就寝時間提示部、46…呼吸指標検出部、47…体動指標検出部、48…睡眠状態推定部、49…パラメータ受信部、50…総睡眠時間推定部、51…覚醒支援部、52…睡眠状態送信部、53…覚醒期間推定部、54…教師データ送信部、60…睡眠状態受信部、61…睡眠履歴検索部、62…睡眠履歴送信部、63…交通状況送信部、64…教師データ受信部、65…睡眠状態推定関数調整部、66…パラメータ送信部、67…睡眠履歴データベース、68…教師データ群記憶部

Claims (11)

  1. 自車両がこれから走行する予定経路上の地点における他車両の乗員の睡眠履歴情報を取得する処理と、
    前記睡眠履歴情報に基づいて、前記予定経路上の地点の環境が睡眠に向いている度合いを示す睡眠適合度を、各予定経路上の各地点について算出する処理と、
    前記睡眠適合度に基づいて、前記自車両が前記予定経路上を走行する間に前記自車両の乗員が就寝できる就寝時間を推定する処理と、
    推定した前記就寝時間を前記自車両の乗員に提案する処理と、
    をコントローラが実行することを特徴とする睡眠提案方法。
  2. 前記予定経路上の地点の交通状況に関する交通状況情報を取得する処理と、
    前記交通状況情報に基づいて前記睡眠適合度を算出する処理と、
    を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項1に記載の睡眠提案方法。
  3. 前記睡眠適合度と前記自車両の乗員の睡眠周期に基づいて、前記自車両の乗員の就寝開始時刻及び総睡眠時間の少なくとも一方を推定する処理を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の睡眠提案方法。
  4. 前記睡眠適合度と前記自車両の乗員の睡眠段階の遷移傾向に基づいて、前記自車両の乗員の就寝開始時刻及び総睡眠時間の少なくとも一方を推定する処理を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の睡眠提案方法。
  5. 前記睡眠適合度に基づいて前記自車両の乗員の入眠時刻を推定し、前記入眠時刻と前記自車両の乗員の睡眠潜時特性に基づいて、前記自車両の乗員の就寝開始時刻を推定する処理を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の睡眠提案方法。
  6. 前記自車両の乗員の呼吸指標及び体動指標を検出する処理と、
    検出した前記呼吸指標及び前記体動指標に基づいて前記自車両の乗員の睡眠状態を推定する処理と、
    推定した前記睡眠状態に基づいて前記自車両の乗員の総睡眠時間を算出する処理と、
    を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の睡眠提案方法。
  7. 前記総睡眠時間が所定の長さに達したか否かを判定する処理と、
    前記総睡眠時間が所定の長さに達したときに前記自車両の乗員の覚醒支援を行う処理と、
    を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項6に記載の睡眠提案方法。
  8. 前記自車両の乗員が座るシートのシートポジションを変更することにより前記覚醒支援を行う処理を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項7に記載の睡眠提案方法。
  9. 前記自車両の乗員の呼吸指標及び体動指標を検出する処理と、
    前記自車両の乗員の活動状況を検出する処理と、
    検出した前記活動状況に基づいて前記自車両の乗員の覚醒期間を推定する処理と、
    推定した前記覚醒期間に検出した前記呼吸指標及び前記体動指標をサーバ装置へ送信する処理と、
    前記呼吸指標及び前記体動指標を教師データとして用いる学習処理により前記サーバ装置が調整した睡眠状態推定関数のパラメータを受信する処理と、
    を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の睡眠提案方法。
  10. 前記自車両の乗員にコンテンツの利用を提案することにより前記覚醒期間の前記呼吸指標及び前記体動指標の検出を促す処理を前記コントローラが実行することを特徴とする請求項9に記載の睡眠提案方法。
  11. 通信機と、
    スピーカ又は表示装置を含むユーザインタフェースと、
    自車両がこれから走行する予定経路上の地点における他車両の乗員の睡眠履歴情報を前記通信機により取得し、前記睡眠履歴情報に基づいて、前記予定経路上の地点の環境が睡眠に向いている度合い示す睡眠適合度を、各予定経路上の各地点について算出し、前記睡眠適合度に基づいて、前記自車両が前記予定経路上を走行する間に前記自車両の乗員が就寝できる就寝時間を推定し、推定した前記就寝時間を前記ユーザインタフェースにより前記自車両の乗員に提案するコントローラと、
    を備えることを特徴とする睡眠提案装置。
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