JP2019067385A - 運転支援装置、運転支援システム、及び、運転支援方法 - Google Patents

運転支援装置、運転支援システム、及び、運転支援方法 Download PDF

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健一郎 野坂
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弘一 楠亀
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Abstract

【課題】ドライバに対して従来より早く運転の支援をできる運転支援装置等を提供する。【解決手段】運転支援装置100は、移動体10に乗車前のドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得部110と、取得部110が取得したドライバ情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの眠気度合いを推定する推定部120と、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも1つを実行する制御部130と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、移動体に乗車したドライバの運転を支援するための運転支援装置、運転支援システム、及び、運転支援方法に関する。
従来、運転中のドライバの状態を取得し、取得したドライバの状態に基づいてドライバの運転を支援する装置がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1には、運転中のドライバの居眠りの兆候、つまり、眠気度合いを判定し、判定結果に基づいて、ドライバに対して警告を発する技術が開示されている。
特許文献2には、運転中のドライバから取得したドライバの生体情報と、これから走行する道路の道路情報とから、当該道路を走行する際のドライバの生理状態を予測し、予測した生理状態をドライバに通知する技術が開示されている。
特開平11−189066号公報 特開2003−61939号公報
ところで、運転中のドライバの状態を取得し、取得したドライバの状態に基づいてドライバの眠気度合いを算出し、算出した眠気度合いに基づいて、例えば、ドライバの覚醒を促す制御をするとする。こうすると、運転中のドライバがある程度眠い場合に、ドライバに対する制御を実行することとなる。このように、すでにある程度眠い状態のドライバに対する制御となるために、ドライバが覚醒するまではある程度眠い状態での運転となり、適切にドライバの運転を支援できていないという問題がある。
本開示は、ドライバに対してより早く運転の支援をできる運転支援装置等を提供する。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る運転支援装置は、移動体に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置であって、前記移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記移動体に前記ドライバが乗車した後の前記ドライバの眠気度合いを推定する推定部と、前記推定部が推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置を制御することによる前記ドライバの運転可否の提示、前記移動体の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、前記ドライバを覚醒させるための覚醒部の駆動の少なくとも1つを実行する制御部と、を備える。
また、本開示の一態様に係る運転支援システムは、上記運転支援装置と、前記移動体の外部に配置され、移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を検出する検出装置と、前記推定部が推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて前記制御部に制御される前記提示装置及び前記覚醒部の少なくとも一方と、を備える。
また、本開示の一態様に係る運転支援方法は、移動体に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置が実行する運転支援方法であって、移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記移動体に前記ドライバが乗車した後の前記ドライバの眠気度合いを推定する推定ステップと、前記推定ステップで推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置を制御することによる前記ドライバの運転可否の提示、前記移動体の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、前記ドライバを覚醒させるための覚醒部の駆動の少なくとも一方を行う制御ステップと、を含む。
本開示の一態様に係る運転支援装置等によれば、移動体を運転するドライバに対してより早く運転の支援をできる。
図1は、実施の形態1に係る運転支援装置を含むシステム全体の概略を示す概略図である。 図2は、実施の形態1に係る運転支援装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図4は、実施の形態1に係る運転支援装置により推定されたドライバの眠気度合いの時間変化の推定の一例を説明するためのグラフである。 図5は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第1例を説明するためのフローチャートである。 図6は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第2例を説明するためのフローチャートである。 図7は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第3例を説明するためのフローチャートである。 図8は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第4例を説明するためのフローチャートである。 図9は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第5例を説明するためのフローチャートである。 図10は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第6例を説明するためのフローチャートである。 図11は、実施の形態2に係る運転支援装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 図12は、実施の形態2に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
(本開示の概要)
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る運転支援装置は、移動体に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置であって、前記移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記移動体に前記ドライバが乗車した後の前記ドライバの眠気度合いを推定する推定部と、前記推定部が推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置を制御することによる前記ドライバの運転可否の提示、前記移動体の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、前記ドライバを覚醒させるための覚醒部の駆動の少なくとも1つを実行する制御部と、を備える。
これにより、ドライバが運転を開始する前に、ドライバの将来の眠気度合いを推定することができる。これにより、例えば、既にドライバがある程度眠い状態である場合には、運転前からドライバの覚醒を促す制御をしたり、既にドライバがかなり眠い状態である場合には、ドライバに対して運転しないように提示したりすることができる。これらのように、運転支援装置によれば、ドライバが運転を開始する前から、ドライバに対する制御を実行であるため、移動体を運転するドライバに対してより早く運転の支援をできる。
例えば、前記ドライバ情報は、前記ドライバにおける、(i)前記移動体を運転する当日の起床時間、(ii)前記移動体を運転する前日の睡眠時間、(iii)前記移動体を運転する前日の睡眠の質を示す睡眠質情報、(iv)前記移動体を運転する直前の食事内容、(v)前記移動体を運転する当日の運動量、(vi)前記移動体を運転する当日の温冷感を示す温冷感情報、及び、(vii)前記移動体を運転する当日の昼寝の量のうち少なくとも1つを含む。
これにより、ドライバが移動体に乗車する前の情報のみで、ドライバの眠気度合いを推定することができる。そのため、移動体を運転するドライバに対してさらに早く運転の支援をできる。
また、例えば、前記睡眠質情報は、前記ドライバにおける、(viii)前記移動体を運転する前日の睡眠中における寝返り回数、(ix)前記移動体を運転する前日の入浴時刻及び就寝時刻、及び、(x)前記移動体を運転する前日の入浴時間のうち少なくとも1つを含む。
これにより、睡眠時間からドライバの眠気度合いを推定する場合と比較して、より精度良くドライバの眠気度合いを推定できる。
また、例えば、前記取得部は、前記ドライバの睡眠状態を示す、電波センサにより検出された電波強度、カメラにより撮像された画像、サーモカメラにより撮像された熱画像、及び、圧力センサにより検出された寝具に加わる圧力の少なくとも1つを前記ドライバ情報として取得し、前記推定部は、前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記ドライバが前記移動体を運転する前日の睡眠時間を算出し、算出結果に基づいて前記ドライバの眠気度合いを推定する。
これにより、例えば、キーボード等の入力装置を用いてドライバがドライバ情報を入力するのと異なり、ドライバに負担をかけることなく、自動でドライバ情報を取得できる。
また、例えば、前記取得部は、前記ドライバから前記睡眠時間の入力を受け付ける入力装置が受け付けた前記ドライバの入力を取得することで前記睡眠時間を取得する。
これにより、例えば、ドライバの寝室に設置されてドライバ情報を検出するセンサを用いる必要がないため、ドライバの就寝場所によらず、ドライバ情報を取得できる。
また、例えば、前記取得部は、前記ドライバの睡眠状態を示す、電波センサにより検出された電波強度、カメラにより撮像された画像、サーモカメラにより撮像された熱画像、及び、圧力センサにより検出された前記ドライバの寝具に加わる圧力の少なくとも1つを前記ドライバ情報として取得し、前記推定部は、前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記推定部が推定する前日の前記ドライバの寝返り回数を算出し、算出結果に基づいて前記ドライバの眠気度合いを推定する。
これにより、例えば、キーボード等の入力装置を用いてドライバがドライバ情報を入力するのと異なり、ドライバに負担をかけることなく、自動でドライバ情報を取得できる。また、ドライバの睡眠時間を算出するためのドライバ情報を取得するセンサと同様のセンサを用いることで、新たなセンサを増やすことなく、ドライバの前日の睡眠時間と前日の睡眠中の寝返り回数とを取得できる。
また、例えば、前記取得部は、前記ドライバが前記移動体に乗車する直前の食事内容が撮像された食事画像を前記ドライバ情報として取得し、前記推定部は、前記食事画像から当該食事画像に含まれる食事のカロリーを算出し、算出結果に基づいて前記ドライバの眠気度合いを推定する。
これにより、例えば、キーボード等の入力装置を用いてドライバがドライバ情報を入力するのと異なり、ドライバに負担をかけることなく、自動でドライバ情報を取得できる。
また、例えば、前記移動体は、自動運転可能であり、前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第1閾値を超えた場合、前記ドライバの運転可否の提示として、前記移動体を自動運転させる提案を前記提示装置に提示させる。
これにより、例えば、ドライバが非常に眠い状態である場合には、ドライバが運転を開始する前に運転自体の停止をドライバに未然に促すことができる。
また、例えば、前記取得部は、前記移動体が自動運転する場合、さらに、前記移動体の目的地を示す目的地情報を取得し、前記制御部は、前記取得部が取得した前記目的地情報に示される目的地から所定の距離だけ離れた位置に目標到着地点を設定するように走行ルートを算出し、算出結果を前記移動体に出力することで当該走行ルートを前記移動体に自動運転させる。
これにより、ドライバに対して、目的地から離れた位置に到着するために、目的地までドライバを歩かせることを促すことができる。これにより、ドライバの覚醒を積極的に促すことができる。
また、例えば、前記取得部は、さらに、前記移動体の現在地を示す現在地情報と前記移動体の目的地を示す目的地情報と取得し、前記制御部は、前記眠気度合いに基づいて、前記現在地情報に示される現在地から前記目的地情報に示される目的地までの走行ルートを算出し、算出した当該走行ルートを出力することで前記提示装置に提示させる。
これにより、ドライバが非常に眠い状態である場合には、眠くなりやすい走行ルートを避けることができる。そのため、ドライバの運転の安全性が向上される。
また、例えば、前記覚醒部は、空調装置を含み、前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第2閾値を超えた場合、前記移動体に乗車している前記ドライバへ前記空調装置に送風させる。
これにより、ドライバは、送風されることにより運転に臨場感が得られ、眠くなりにくくなる。つまり、ドライバの覚醒がより促される。
また、例えば、前記制御部は、前記ドライバの顔に向けて送風されない方向に、前記空調装置の送風方向を制御する。
これにより、運転への集中、及び、視覚を阻害するドライバの顔への送風を避けつつ、且つ、ドライバに運転の臨場感を与え、眠くなりにくくすることができる。
また、例えば、前記取得部は、前記眠気度合いが予め定められた第3閾値を超えた場合、さらに、前記ドライバが前記移動体を運転中に、前記ドライバの運転の安全性を示す安全情報及び前記移動体のエネルギー消費量を示す消費情報の少なくとも一方を取得し、前記制御部は、さらに、前記取得部が取得した前記安全情報及び前記消費情報の少なくとも一方に基づいて前記ドライバの運転の安全性及び前記移動体の省エネルギー性の少なくとも一方を評価し、評価結果を前記提示装置に提示させる。
これにより、ドライバに緊張感を持たせることができる。そのため、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第4閾値を超えた場合、前記覚醒部を制御することで、前記ドライバの呼吸周期を制御する。
これにより、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、前記覚醒部は、オーディオ装置を含み、前記制御部は、前記オーディオ装置から音声ガイダンスを出力させることで、前記ドライバの呼吸周期を制御する。
これにより、多くの移動体に搭載されているオーディオ装置を用いることとなる。そのために、特別な装置を用いることなく、ドライバの覚醒を促すことができる。
また、例えば、前記覚醒部は、前記移動体における前記ドライバの座席に配置され、且つ、膨縮可能な膨縮装置を含み、前記制御部は、前記膨縮装置を所定の周期で膨縮させることで、前記ドライバの呼吸を制御する。
これにより、オーディオ装置を用いることなくドライバの覚醒を促すことができる。そのため、音楽、放送、音声案内等を妨げることなく、ドライバの覚醒を促すことができる。
また、例えば、前記覚醒部は、オーディオ装置を含み、前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第5閾値を超えた場合、前記オーディオ装置に音楽を出力させる。
これにより、例えば、ドライバの非常に眠い状態である場合には、アップテンポの楽曲を選択してオーディオ装置に出力させることで、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、本開示の一態様に係る運転支援装置は、さらに、前記ドライバの覚醒しやすさと楽曲との関係を示す相関情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記眠気度合い及び前記相関情報に基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲を前記オーディオ装置に出力させる。
これにより、ドライバの覚醒をさらに促しやすい楽曲を用いて、ドライバの覚醒を促すことができる。そのため、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、前記覚醒部は、それぞれが異なる覚醒方法を実行する複数の覚醒誘導装置を含み、前記取得部は、さらに、前記移動体に乗車前の前記ドライバの疲労状態を示す疲労情報を取得し、前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第6閾値を超えた場合、前記取得部が取得した疲労情報に基づいて、前記複数の覚醒誘導装置の中から1以上の覚醒誘導装置を選択して駆動させる。
これにより、例えば、ドライバが非常に疲労している状態である場合には、呼吸制御又は音楽の出力等、受動的な覚醒方法を選択する。こうすることで、ドライバの疲労をさらに進行させて集中力を低下させることを抑制することができる。
また、例えば、前記取得部は、前記ドライバから前記疲労情報の入力を受け付ける入力装置が受け付けた前記ドライバの入力を取得することで前記疲労情報を取得する。
これにより、ドライバの疲労状態を検出するための特別なセンサを用いることなく、ドライバの疲労状態を取得できる。
また、例えば、前記疲労情報は、前記ドライバにおける前記移動体を運転する当日の、(xi)起床時の体温、(xii)心拍、(xiii)血圧、(xix)呼気成分、(xx)尿成分、及び、(xxi)血流の少なくとも1つを含む。
これにより、ドライバが自身で疲労状態を判断する場合と比較して、より正確なドライバの疲労状態を示す情報を取得できる。
また、本開示の一態様に係る運転支援システムは、本開示の一態様に係る運転支援装置と、前記移動体の外部に配置され、移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を検出する検出装置と、前記推定部が推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて前記制御部に制御される前記提示装置及び前記覚醒部の少なくとも一方と、を備える。
これにより、上記運転支援装置と同様の効果を奏する。
また、本開示の一態様に係る運転支援方法は、移動体に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置が実行する運転支援方法であって、移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記移動体に前記ドライバが乗車した後の前記ドライバの眠気度合いを推定する推定ステップと、前記推定ステップで推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置を制御することによる前記ドライバの運転可否の提示、前記移動体の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、前記ドライバを覚醒させるための覚醒部の駆動の少なくとも一方を行う制御ステップと、を含む。
これにより、ドライバが運転を開始する前に、ドライバの将来の眠気度合いを推定することができる。これにより、例えば、既にドライバがある程度眠い状態である場合には、運転前からドライバの覚醒を促す制御をしたり、既にドライバがかなり眠い状態である場合には、ドライバに対して運転しないように提示したりすることができる。これらのように、運転支援方法によれば、ドライバが運転を開始する前から、ドライバに対する制御を実行であるため、移動体を運転するドライバに対してより早く運転の支援をできる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の包括的または具体的な例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、並びに、工程(ステップ)および工程の順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺などは必ずしも一致していない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
また、以下の説明において、「第1閾値を超えた」等の「閾値を超えた」と記載をする場合がある。この場合、「第1閾値を超えた」とは、「第1閾値以下である場合」、「第1閾値未満である場合」、「第1閾値以上である場合」、及び、「第1閾値より大きい場合」のいずれかを意味し、判定方法によって適宜変更がなされてよい。例えば、眠気度合いが数値で表され、数値が高い程ドライバの眠気が強いと定義する場合、ドライバの眠気度合いが「第1閾値を超えた」とは、予め定められた数値である第1閾値よりもドライバの眠気度合いの数値の方が高い、又は、眠気度合いの数値が第1閾値以上であることを意味する。なお、以下の説明では、ドライバの眠気度合いが高い程、眠気が強いとして説明する。
(実施の形態1)
[構成]
まず、図1及び図2を参照して、実施の形態1に係る運転支援装置100及び実施の形態1に係る運転支援システム200の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る運転支援装置100を含むシステム全体の概略を示す概略図である。なお、図1には、一例として、運転支援装置100の各構成要素が移動体10内に配置されている場合について示している。運転支援装置100は、覚醒部210、検出装置230等と通信可能に接続されていればよく、例えば、ドライバの家、オフィス等に配置されていてもよい。図2は、実施の形態1に係る運転支援装置100の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
運転支援装置100は、移動体10等に配置され、移動体10の外部で検出したドライバの運転前日又は運転当日の行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報に基づいて、移動体10に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置である。具体的には、運転支援装置100は、移動体10に乗車しているドライバの運転を開始してからの眠気度合いを推定し、推定結果に基づく制御を実行するためのシステムである。ドライバは、例えば、電波センサ231、カメラ232、サーモカメラ233等の検出装置230を用いて自身のドライバ情報を検出する。運転支援装置100は、例えば、検出装置230と有線又は無線により通信可能に接続されており、ドライバが検出装置230を用いて検出したドライバ情報を取得する。また、運転支援装置100は、取得したドライバ情報に基づいて、移動体10、具体的には移動体10内に配置された、空調装置211、オーディオ装置212、膨縮装置213等の覚醒誘導装置を含む覚醒部210、又は、提示装置220を制御する。
移動体10は、自動車、バイク又は自転車等の車両である。本実施の形態では、移動体10は、自動運転可能な自動車である。
運転支援装置100は、取得部110と、推定部120と、制御部130と、記憶部140と、を備える。
取得部110は、検出装置230から対象となるドライバの、移動体10に乗車前のドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する。具体的には、取得部110は、検出装置230と有線又は無線接続されるインターフェースを有し、検出装置230が検出したドライバのドライバ情報を取得し、取得したドライバのドライバ情報を推定部120へ出力する。
ドライバ情報は、ドライバにおける、(i)移動体10を運転する当日の起床時間、(ii)移動体10を運転する前日の睡眠時間、(iii)移動体10を運転する前日の睡眠の質を示す睡眠質情報、(iv)移動体10を運転する直前の食事内容、(v)移動体10を運転する当日の運動量、(vi)移動体10を運転する当日の温冷感を示す温冷感情報、及び、(vii)移動体10を運転する当日の昼寝の量のうち少なくとも1つを含む情報である。
なお、移動体10を運転する前日の睡眠時間とは、移動体10を運転する前日から当日にかけての睡眠時間、又は、移動体10を運転する当日の深夜、例えば、1:00から当日の朝、例えば、7:00にかけての睡眠時間である。
また、温冷感情報とは、ドライバが、熱い、寒い等を感じる感覚を示す情報であり、例えば、ドライバの熱画像を示す情報である。
また、移動体10を運転する直前の食事内容とは、例えば、10:00にドライバが運転する場合、朝食の食事内容であり、15:00にドライバが運転する場合、昼食の食事内容である。
また、睡眠質情報とは、ドライバにおける、(viii)移動体10を運転する前日の睡眠中における寝返り回数、(ix)移動体10を運転する前日の入浴時刻及び就寝時刻、及び、(x)移動体10を運転する前日の入浴時間のうち少なくとも1つを含む情報である。
なお、移動体10を運転する前日の入浴時刻及び就寝時刻とは、移動体10を運転する前日の入浴時刻及び就寝時刻だけでなく、移動体10を運転する当日の深夜、例えば、1:00頃等の睡眠する前の入浴時刻及び就寝時刻でもよい。
推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの眠気度合いを推定する。具体的には、推定部120は、運転前のドライバのドライバ情報に基づいて、運転を開始してからのドライバの将来の眠気度合いを推定する。
例えば、推定部120は、ドライバが移動体10を運転する前日又は当日のドライバ情報と、ドライバが眠くない状態である通常時のドライバの通常ドライバ情報とを取得する。推定部120は、ドライバ情報と通常ドライバ情報とを比較することで、ドライバが運転中の眠気度合いを推定する。
例えば、推定部120は、前日の睡眠時間が通常時の睡眠時間より長ければ、眠気度合いを低く推定する。また、例えば、推定部120は、前日の就寝時刻が通常時の就寝時刻より早ければ、眠気度合いを低く推定する。また、例えば、推定部120は、前日の睡眠質情報にノンレム睡眠の時間が含まれている場合、前日のノンレム睡眠時間が通常時のノンレム睡眠時間より長ければ、眠気度合いを低く推定する。また、例えば、推定部120は、当日の昼寝の時間が長ければ、眠気度合いを低く推定する。また、例えば、推定部120は、起床してから所定の時間、例えば、成人男性であれば16時間程度以上が経過している場合、ドライバの眠気度合いを高く推定する。なお、運転支援装置100は、時間を測定するために、RTC(Real Time Clock)等の計時部をさらに備えてもよい。また、例えば、推定部120は、当日の運動量が通常時の運動量より多ければ、眠気度合いを高く推定する。また、例えば、ドライバ情報には、ドライバの運転当日のカフェインの摂取量が含まれていてもよい。例えば、推定部120は、当日のカフェインの摂取量が通常時のカフェインの摂取量より多ければ、眠気度合いを低く推定する。
例えば、取得部110は、ドライバの睡眠状態を示す、電波センサ231により検出された電波強度、カメラ232により撮像された画像、サーモカメラにより撮像された熱画像、及び、圧力センサ234により検出された寝具に加わる圧力の少なくとも1つをドライバ情報として取得する。この場合、推定部120は、取得部110が取得したドライバの睡眠状態を示すドライバ情報に基づいて、ドライバが移動体10を運転する前日の睡眠時間を算出し、算出結果に基づいてドライバの眠気度合いを推定する。或いは、推定部120は、取得部110が取得したドライバの睡眠状態を示すドライバ情報に基づいて、推定部120が推定する前日のドライバの寝返り回数を算出し、算出結果に基づいてドライバの眠気度合いを推定する。
また、例えば、取得部110は、ドライバから睡眠時間の入力を受け付ける入力装置240が受け付けたドライバの入力を取得することで睡眠時間を取得する。
また、例えば、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車する直前の食事内容が撮像された食事画像をドライバ情報として取得する。この場合、推定部120は、取得部110が取得した食事画像を画像解析することで、当該食事画像に含まれる食事のカロリーを算出し、算出結果に基づいてドライバの眠気度合いを推定する。例えば、推定部120は、食事画像から算出したカロリーがドライバの適量か否かを判定する。推定部120は、例えば、食事画像から算出したカロリーがドライバの適量であると判定した場合、ドライバが運転中に眠くなりやすい、つまり、眠気度合いが高くなると推定する。算出したカロリーがドライバの適量であるか否かの基準は、予め任意に設定されていればよく、例えば、記憶部140に基準値が記憶されていればよい。
なお、ドライバ情報には、ドライバの当日のカフェインの摂取量等の情報が含まれていてもよい。例えば、取得部110は、入力装置240等を介してドライバからドライバの当日のカフェインの摂取量と、前日のカフェインの摂取量とを取得してもよい。推定部120は、当日のカフェインの摂取量と、前日のカフェインの摂取量と基づいて、ドライバの眠気度合いを推定してもよい。
制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、覚醒部210、提示装置220、及び、自動運転システム11の少なくともいずれかを制御する制御装置である。具体的には、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、移動体10の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも1つを実行する。
例えば、取得部110は、移動体10の現在地を示す現在地情報と移動体10の目的地を示す目的地情報と取得する。運転支援システム200は、移動体10の現在地を示す現在地情報を取得するためのGPS(Global Posithioning System)受信機等を備えてもよい。取得部110は、例えば、GPS受信機が受信した移動体10の位置情報を取得する。また、運転支援システム200は、移動体10の目的地を示す目的地情報と取得するために、カーナビゲーションシステム等を備えてもよい。取得部110は、例えば、カーナビゲーションシステムが取得している目的地情報、又は、入力装置240に入力された目的地情報を取得する。制御部130は、例えば、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、現在地から目的地までの走行ルートを算出し、算出した走行ルートを出力することで提示装置220に提示させる。
また、例えば、制御部130は、ドライバの眠気度合いが予め定められた閾値(第2閾値)を超えた場合、移動体10に乗車しているドライバへ空調装置211に送風させることで、ドライバの覚醒を促す。この場合、例えば、制御部130は、ドライバの顔に向けて送風されない方向に、空調装置211の送風方向を制御する。
また、例えば、取得部110は、ドライバの眠気度合いが予め定められた閾値(第3閾値)を超えた場合、さらに、ドライバが移動体10を運転中に、ドライバの運転の安全性を示す安全情報及び移動体10のエネルギー消費量を示す消費情報の少なくとも一方を取得する。ここで、安全情報とは、例えば、移動体10が急停止した回数、移動体の走行速度等を含む情報である。また、消費情報とは、例えば、移動体10のガソリン消費量、電力消費量等を示す情報である。運転支援システム200は、これら情報を取得するためのセンサを備えてもよいし、後述する自動運転システム11等から取得してもよい。制御部130は、さらに、取得部110が取得した安全情報及び消費情報の少なくとも一方に基づいてドライバの運転の安全性及び移動体10の省エネルギー性の少なくとも一方を評価し、評価結果を提示装置220に提示させてもよい。制御部130が提示装置220に提示させる情報は、例えば、ドライバの運転の安全性を提示する場合、移動体10が急停止した回数が、予め定められた時間当たりに予め定められた所定の回数以上のときには、危険を示す情報をドライバに提示する。また、例えば、制御部130が提示装置220に提示させる情報は、例えば、移動体10の省エネルギー性を提示する場合、移動体10に搭載された空調装置211、オーディオ装置212等の利用による電力消費量が、予め定められた時間当たりに予め定められた所定の回数以上のときには、電気を利用しすぎている旨を示す情報をドライバに提示する。
また、例えば、制御部130は、ドライバの眠気度合いが予め定められた閾値(第4閾値)を超えた場合、覚醒部210を制御することで、ドライバの呼吸周期を制御する。ここで、呼吸周期とは、ドライバの呼吸の深さ、リズム等を含むことを意味する。具体的に例えば、覚醒部210は、オーディオ装置212を含み、制御部130は、オーディオ装置212から音声ガイダンスを出力させることで、ドライバの呼吸周期を制御する。また、具体的に例えば、覚醒部210は、移動体10におけるドライバの座席に配置され、且つ、膨縮可能な膨縮装置213を含み、制御部130は、膨縮装置213を所定の周期で膨縮させることで、ドライバの呼吸を制御する。
また、制御部130は、ドライバの眠気度合いが予め定められた閾値(第5閾値)を超えた場合、オーディオ装置212に音楽を出力させることで、ドライバの覚醒を促してもよい。例えば、記憶部140に、予めドライバの覚醒しやすさと楽曲との関係を示す相関情報141を記憶させていてもよい。この場合、制御部130は、ドライバの眠気度合い及び相関情報141に基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲をオーディオ装置212に出力させることで、ドライバの覚醒を促してもよい。
なお、各閾値(第1閾値〜第5閾値、及び、後述する第6閾値)は、記憶部140に予め記憶されていればよい。また、各閾値(第1閾値〜第5閾値、及び、後述する第6閾値)は、それぞれが同じ値でもよいし、互いに異なる値でもよいし、各閾値のうちの一部の閾値のみが同じ値であり、他部が異なる値となっていてもよい。
推定部120及び制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラムが記憶された記憶部140とによって実現される。記憶部140としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が例示される。なお、推定部120及び制御部130は、制御プログラムがハードウェア的に実現される専用の電子回路等を備えてもよい。また、推定部120及び制御部130は、それぞれ異なるCPUで実現されてもよいし、同一のCPUから実現されてもよい。
記憶部140は、推定部120及び制御部130等が実行する制御プログラムを記憶する記憶装置である。
また、記憶部140は、ドライバの覚醒しやすさと楽曲との関係を示す相関情報141を記憶していてもよい。制御部130は、例えば、ドライバの眠気度合い及び相関情報141に基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲をオーディオ装置212に出力させる。
記憶部140は、例えば、ROM、RAM等のメモリである。
また、運転支援システム200は、運転支援装置100と、覚醒部210と、提示装置220と、検出装置230と、入力装置240と、を備える。
覚醒部210は、移動体10に配置され、移動体10に乗車しているドライバの覚醒を促すために制御部130に駆動される。具体的には、覚醒部210は、ドライバの覚醒を促す、つまり、覚醒を促すためにドライバを刺激する出力を行う装置である。覚醒部210は、例えば、空調装置211と、オーディオ装置212と、膨縮装置213と、を含む。
空調装置211は、覚醒誘導装置の一例であって、ドライバの周囲の環境の空調を制御するエアーコンディショナである。空調装置211は、運転支援装置100が備える制御部130によって風温、風速、風向、風量等の動作の態様が制御され、ドライバの周囲の環境の気温を変化させる、及び/又は、ドライバに対して空気を送風することにより、ドライバの覚醒を促す。
オーディオ装置212は、覚醒誘導装置の一例であって、音を発するためのアンプ、スピーカ等を備える音響機器である。制御部130は、例えば、予め記憶部140に記憶された楽曲を選択して、オーディオ装置212に選択した楽曲を出力させることで、ドライバの覚醒を促す。
膨縮装置213は、覚醒誘導装置の一例であって、移動体10の座席に配置された膨縮可能な装置である。制御部130は、膨縮装置213を制御することで、ドライバの呼吸の深さ、リズム等を制御する。
なお、覚醒部210に含まれる覚醒誘導装置は、ドライバの覚醒を促すことができればよく、例えば、照明装置、アロマ発生器、加湿器、除湿器等でもよい。
提示装置220は、ドライバのドライバ情報等の情報をドライバに提示するための装置である。提示装置220は、例えば、音声を出力可能なオーディオ装置、及び/又は、画像、映像等を表示可能な表示装置である。
検出装置230は、移動体10の外部に配置され、ドライバのドライバ情報を検出するセンサである。検出装置230は、例えば、電波センサ231と、カメラ232と、サーモカメラ233と、を含む。
電波センサ231は、例えば、電波強度を検出するドップラー式のセンサである。
カメラ232は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを備え、画像を生成する撮像装置である。
サーモカメラ233は、熱画像を生成するための熱画像センサを備える熱画像撮像装置である。熱画像センサは、例えば、ボロメータ、サーモパイルメータ等の遠赤外光を計測するイメージセンサである。
なお、検出装置230は、ドライバのドライバ情報が検出できればよい。例えば、ドライバに接触してドライバのドライバ情報を検出するセンサでもよいし、ドライバに非接触でドライバのドライバ情報を検出するセンサでもよい。
入力装置240は、ドライバの操作を受け付けるタッチパネル、キーボード等のインターフェースである。
ここで、移動体10は、自動運転可能な自動運転車両でもよい。運転支援装置100は、例えば、移動体10の自動運転を制御するための自動運転システム11と通信可能に接続されている。
自動運転システム11は、移動体10を自動運転するために移動体10周辺のマップ情報、移動体10の位置を特定するためのGPS受信機、移動体10のエンジン、ステアリング等を制御するための制御装置及びプログラム等を備えるシステムである。
制御部130は、例えば、ドライバの眠気度合いが予め定められた閾値(第1閾値)を超えた場合、ドライバの運転可否の提示として、移動体10を自動運転させる提案を提示装置220に提示させる。
また、例えば、制御部130は、取得部110が取得した目的地情報に示される目的地から所定の距離だけ離れた位置に目標到着地点を設定するように走行ルートを算出し、算出結果を移動体10(例えば、自動運転システム11)に出力することで、算出した走行ルートを移動体10に自動運転させる。
[処理手順]
続いて、実施の形態1に係る運転支援装置100の処理手順の詳細について、図3〜図10を参照して説明する。
図3は、実施の形態に係る運転支援装置100によるドライバの運転支援の制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。検出装置230は、例えば、ドライバが住んでいる自宅の宅内に配置される。検出装置230は、例えば、ドライバが運転する前であって、ドライバが運転する当日のドライバのドライバ情報を連続的に検出し、検出したドライバのドライバ情報を取得部110へ送信する。ドライバ情報は、検出装置230によって逐次検出されてもよいし、所定の回数だけ検出されてもよい。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
図4は、実施の形態1に係る運転支援装置100、具体的には、推定部120により推定されたドライバの眠気度合いの時間変化の推定の一例を説明するためのグラフである。
図4に示すように、推定部120は、ドライバが運転する時刻t1より前に取得されたドライバ情報に基づいて、ドライバが運転中となる時刻t1以降のドライバの眠気度合い(言い換えると、眠気レベル)を推定する。例えば、検出装置230は、ドライバの自宅の寝室に配置され、ドライバ情報として、ドライバの前日の睡眠時間を検出したとする。この場合、取得部110は、検出装置230が検出したドライバの睡眠時間を取得する。推定部120は、取得部110が取得したドライバの睡眠時間から、例えば、図4のグラフに示すように、ドライバの眠気度合いの時間変化を推定する。図4には、ドライバの前日の睡眠時間が8時間の場合のドライバの眠気度合いの時間変化を実線で示し、ドライバの前日の睡眠時間が5時間の場合のドライバの眠気度合いの時間変化を破線で示している。推定部120は、例えば、時刻t1より後の時刻であって、予め定められた時刻t2までのドライバの眠気度合いを推定する。
なお、時刻t2は、任意に定められてよい。時刻t2は、時刻t1の30分後より後の時刻であってもよいし、時刻t1の30分後より前の時刻であってもよい。例えば、時刻t2は、時刻t1の数分後〜数時間後に設定されてもよい。また、推定部120は、ドライバの眠気度合いを推定する時刻は、特に限定されない。例えば、推定部120は、ドライバの眠気度合いを時刻t1から5分刻みに時刻t2までドライバの眠気度合いを検出してもよいし、ドライバの眠気度合いを時刻t1から10分刻みに時刻t2までドライバの眠気度合いを検出してもよい。
また、図4に示す眠気度合いはあくまで一例であり、これに限定されるものではない。例えば、眠気度合いは、6段階以上に分類されてもよいし、4段階以下に分類されてもよい。
再び図3を参照し、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、ドライバの運転支援をする制御する。具体的には、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも1つを実行する(ステップS103)。例えば、制御部130は、ステップS102で推定部120が推定したドライバの眠気度合いが図4に示す時刻t2までに予め定められた閾値を超えた場合に、ステップS103を実行する。
例えば、ドライバの眠気度合いの閾値として、眠気度合い:3が予め設定されていたとする。この場合、制御部130は、例えば、時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、閾値である眠気度合いの眠気度合い:3を超えたか否かを判定する。
なお、制御部130がステップS103を実行するタイミングは、ドライバが移動体10に乗車しているときであればよく、特に限定されない。制御部130は、例えば、取得部110が乗車情報を取得したタイミングでステップS103を実行してもよいし、運転が開始されたタイミング、例えば、自動運転システム11から移動体10が発進されたことを示す情報を取得部110が取得したタイミングでステップS103を実行してもよい。
また、制御部130がステップS103で覚醒部210を駆動させる場合、覚醒部210を駆動させる時間は、特に限定されない。例えば、制御部130は、予め定められた時間だけ覚醒部210を駆動させることで、ドライバの覚醒を促す制御してもよい。
また、ステップS102に示す推定部120がドライバの眠気度合いを算出するタイミングは、ドライバが運転を開始する前であればよく、特に限定されない。
以下、図5〜図10を参照して、図3に示す運転支援装置が実行するドライバに対する運転支援の具体例について説明する。
<第1例>
図5は、実施の形態1に係る運転支援装置100によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第1例を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
次に、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第1閾値を超えたか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201では、制御部130は、例えば、推定部120が推定した図4に示す時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、第1閾値である眠気度合いを超えたか否かを判定する。
制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第1閾値を超えたと判定した場合(ステップS201でYes)、ドライバの運転可否の提示として、ドライバに運転をさせないように促す提示を提示装置220に提示させる。具体的に例えば、制御部130は、ステップS202では、移動体10が自動運転可能である場合には、ドライバの運転可否の提示として、移動体10を自動運転させる提案を提示装置220に画像、音声等で提示させる。なお、制御部130は、ステップS202では、ドライバの運転可否の提示として、「眠気度合いが高いです。」、「運転を止めてください。」等の提示を画像、音声等により提示装置220に提示させてもよい。
一方、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第1閾値を超えないと判定した場合(ステップS201でNo)、ドライバの運転可否の提示として、ドライバが運転してもよい旨を示す提示を提示装置220に提示させる(ステップS203)。例えば、制御部130は、ステップS203では、ドライバの運転可否の提示として、「眠気度合いが低いです。」、「運転しても問題ありません。」等の提示を画像、音声等により提示装置220に提示させる。
<第2例>
図6は、実施の形態1に係る運転支援装置100によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第2例を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
次に、取得部110は、移動体10の現在地を示す現在地情報と移動体10の目的地を示す目的地情報と取得する(ステップS301)。
次に、制御部130は、例えば、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、現在地から目的地までの走行ルートを算出する(ステップS302)。例えば、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、取得部110が取得した目的地から所定の距離だけ離れた位置に目標到着地点を設定するように走行ルートを算出する。また、例えば、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが高ければ高い程、取得部110が取得した目的地からより離れた位置に目標到着地点を設定するように走行ルートを算出する。
次に、制御部130は、ステップS302で算出した走行ルートを提示装置220に出力することで提示装置220に走行ルートを提示させる。
なお、移動体10が自動運転可能である場合には、制御部130は、ステップS303では、ステップS302で算出した算出結果を移動体10(例えば、自動運転システム11)に出力することで、算出した走行ルートを移動体10に自動運転させてもよい。もちろん、制御部130は、走行ルートを提示装置220に提示させ、且つ、移動体10に当該走行ルートを自動運転させてもよい。
また、ステップS301は、ステップS102より前に実行されてもよい。
<第3例>
図7は、実施の形態1に係る運転支援装置100によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第3例を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
次に、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第2閾値を超えたか否かを判定する(ステップS401)。ステップS401では、制御部130は、例えば、推定部120が推定した図4に示す時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、第2閾値である眠気度合いを超えたか否かを判定する。
制御部130は、ドライバの眠気度合いが第2閾値を超えたと判定した場合(ステップS401でYes)、まず、ドライバの顔に向けて送風されない方向に、空調装置211の送風方向を制御する(ステップS402)。例えば、運転支援システム200は、ドライバの顔の位置を検出するためのカメラ等を移動体10に備えてもよい。制御部130は、当該カメラが撮像した画像を解析することで、ドライバの顔の位置を算出してもよい。
次に、移動体10に乗車しているドライバへ空調装置211に送風させることで、ドライバへの送風を開始する(ステップS403)。こうすることで、制御部130は、ドライバの覚醒を促す。
一方、制御部130は、ドライバの眠気度合いが第2閾値を超えないと判定した場合(ステップS401でNo)、ドライバの覚醒を促す必要がないと判定し、処理を終了する。
なお、空調装置211は、予めドライバの顔に向けて送風されないように移動体10に配置されていてもよい。この場合、制御部130は、ステップS402を実行しなくてもよい。
また、制御部130が空調装置211に送風させるタイミングは、任意でよい。制御部130は、例えば、ドライバが運転を開始すると同時に空調装置211に送風を開始させてもよいし、推定部120がドライバの眠気度合いが第2閾値を超えると推定される時刻に空調装置211に送風させてもよい。
<第4例>
図8は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第4例を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
次に、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第3閾値を超えたか否かを判定する(ステップS501)。ステップS501では、制御部130は、例えば、推定部120が推定した図4に示す時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、第3閾値である眠気度合いを超えたか否かを判定する。
制御部130が推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第3閾値を超えたと判定した場合(ステップS501でYes)、取得部110は、ドライバが移動体10を運転中に、ドライバの運転の安全性を示す安全情報及び移動体10のエネルギー消費量を示す消費情報の少なくとも一方を取得する(ステップS502)。
次に、制御部130は、さらに、取得部110が取得した安全情報及び消費情報の少なくとも一方に基づいてドライバの運転の安全性及び移動体10の省エネルギー性の少なくとも一方を評価する(ステップS503)。
次に、制御部130は、ステップS503で評価した評価結果を提示装置220に提示させる(ステップS504)。
一方、制御部130は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第3閾値を超えないと判定した場合(ステップS501でNo)、さらにドライバの覚醒を促す必要はないと判定し、処理を終了する。
なお、制御部130がステップS504で提示装置220に提示させるタイミングは、例えば、ドライバが運転を開始すると同時でもよいし、推定部120がドライバの眠気度合いが第3閾値を超えると推定される時刻でもよく、特に限定されない。
<第5例>
図9は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第5例を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
次に、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第4閾値を超えたか否かを判定する(ステップS601)。ステップS601では、制御部130は、例えば、推定部120が推定した図4に示す時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、第3閾値である眠気度合いを超えたか否かを判定する。
制御部130は、ドライバの眠気度合いが第4閾値を超えたと判定した場合(ステップS601でYes)、覚醒部210を駆動することで、ドライバの呼吸制御を行う(ステップS602)こうすることで、制御部130は、ドライバの覚醒を促す。
例えば、ステップS602では、制御部130は、膨縮装置213を制御して、ドライバの座席の背もたれに配置された膨縮装置213を所定の周期、例えば、3秒程度よりも短い周期で規則的に膨縮させる、つまり、座席を振動させる。これにより、制御部130は、ドライバの覚醒を促す。もちろん、所定の周期は、3秒に限定されず、3秒未満でもよいし、3秒よりも長くてもよい。
また、例えば、制御部130は、ステップS602では、オーディオ装置212から音声ガイダンスを出力させることで、ドライバの呼吸周期を制御する。
一方、制御部130は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第4閾値を超えないと判定した場合(ステップS601でNo)、さらにドライバの覚醒を促す必要はないと判定し、処理を終了する。
なお、制御部130が膨縮装置213を駆動させるタイミングは、任意でよい。制御部130は、例えば、ドライバが運転を開始すると同時に膨縮装置213の駆動を開始させてもよいし、推定部120がドライバの眠気度合いが第4閾値を超えると推定される時刻に膨縮装置213を駆動させてもよい。
<第6例>
図10は、実施の形態1に係る運転支援装置によるドライバの運転支援の制御の処理手順の第6例を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報を取得する(ステップS101)。
次に、推定部120は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定する(ステップS102)。
次に、制御部130は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第4閾値を超えたか否かを判定する(ステップS701)。ステップS701では、制御部130は、例えば、推定部120が推定した図4に示す時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、第3閾値である眠気度合いを超えたか否かを判定する。
制御部130は、ドライバの眠気度合いが第5閾値を超えたと判定した場合(ステップS701でYes)、記憶部140に記憶された相関情報141に基づいて、オーディオ装置212に出力させる楽曲を選択する(ステップS702)。
次に、制御部130は、ステップS702で選択した楽曲をオーディオ装置に出力させる、つまり、オーディオ装置212に音楽を流させる(ステップS703)。こうすることで、制御部130は、ドライバの覚醒を促す。
一方、制御部130は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第5閾値を超えないと判定した場合(ステップS701でNo)、さらにドライバの覚醒を促す必要はないと判定し、処理を終了する。
なお、制御部130がオーディオ装置212に音楽を出力させるタイミングは、任意でよい。制御部130は、例えば、ドライバが運転を開始すると同時にオーディオ装置212に楽曲の出力を開始させてもよいし、推定部120がドライバの眠気度合いが第4閾値を超えると推定される時刻にオーディオ装置212に楽曲の出力を開始させてもよい。
また、上記の各具体例のように、制御部130がドライバの覚醒を促すために覚醒部210のいずれかを駆動させるタイミングは、例えば、ドライバが運転を開始すると同時でもよいし、推定部120がドライバの眠気度合いが閾値を超えると推定される時刻でもよく、特に限定されない。
[効果等]
以上、実施の形態1に係る運転支援装置100は、移動体10に乗車しているドライバの運転を支援する。運転支援装置100は、移動体10に乗車前のドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得部110と、取得部110が取得したドライバ情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの眠気度合いを推定する推定部120と、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、移動体10の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも1つを実行する制御部130と、を備える。
これにより、ドライバが運転を開始する前に、ドライバの将来の眠気度合いを推定することができる。これにより、例えば、既にドライバがある程度眠い状態である場合には、運転前からドライバの覚醒を促す制御をしたり、既にドライバがかなり眠い状態である場合には、ドライバに対して運転しないように提示したりすることができる。これらのように、運転支援装置100によれば、ドライバが運転を開始する前から、ドライバに対する制御を実行であるため、移動体10を運転するドライバに対して従来の運転支援装置より早く運転の支援をできる。
また、例えば、ドライバ情報は、ドライバにおける、(i)移動体10を運転する当日の起床時間、(ii)移動体10を運転する前日の睡眠時間、(iii)移動体10を運転する前日の睡眠の質を示す睡眠質情報、(iv)移動体10を運転する直前の食事内容、(v)移動体10を運転する当日の運動量、(vi)移動体10を運転する当日の温冷感を示す温冷感情報、及び、(vii)移動体10を運転する当日の昼寝の量のうち少なくとも1つを含む。
これにより、ドライバが移動体10に乗車する前の情報のみで、ドライバの眠気度合いを推定することができる。そのため、移動体10を運転するドライバに対してさらに早く運転の支援をできる。
また、例えば、睡眠質情報は、ドライバにおける、(viii)移動体10を運転する前日の睡眠中における寝返り回数、(ix)移動体10を運転する前日の入浴時刻及び就寝時刻、及び、(x)移動体10を運転する前日の入浴時間のうち少なくとも1つを含む。
これにより、睡眠時間からドライバの眠気度合いを推定する場合と比較して、より精度良くドライバの眠気度合いを推定できる。
また、例えば、取得部110は、ドライバの睡眠状態を示す、電波センサ231により検出された電波強度、カメラ232により撮像された画像、サーモカメラ233により撮像された熱画像、及び、圧力センサ234により検出された寝具に加わる圧力の少なくとも1つをドライバ情報として取得する。この場合、例えば、推定部120は、取得部110が取得したドライバ情報に基づいて、ドライバが移動体10を運転する前日の睡眠時間を算出し、算出結果に基づいてドライバの眠気度合いを推定する。
これにより、例えば、キーボード等の入力装置240を用いてドライバがドライバ情報を入力するのと異なり、ドライバに負担をかけることなく、自動でドライバ情報を取得部110は取得できる。
また、例えば、取得部110は、ドライバから睡眠時間の入力を受け付ける入力装置240が受け付けたドライバの入力を取得することで睡眠時間を取得する。
これにより、例えば、ドライバの寝室に設置されてドライバ情報を検出するセンサを用いる必要がないため、ドライバの就寝場所によらず、ドライバ情報を取得部110は取得できる。
また、例えば、取得部110は、ドライバの睡眠状態を示す、電波センサ231により検出された電波強度、カメラ232により撮像された画像、サーモカメラ233により撮像された熱画像、及び、圧力センサ234により検出されたドライバの寝具に加わる圧力の少なくとも1つをドライバ情報として取得する。この場合、例えば、推定部120は、取得部110が取得したドライバ情報に基づいて、推定部120が推定する前日のドライバの寝返り回数を算出し、算出結果に基づいてドライバの眠気度合いを推定する。
これにより、例えば、キーボード等の入力装置240を用いてドライバがドライバ情報を入力するのと異なり、ドライバに負担をかけることなく、自動でドライバ情報を取得部110は取得できる。また、ドライバの睡眠時間を算出するためのドライバ情報を取得するセンサと同様のセンサを用いることで、新たなセンサを増やすことなく、ドライバの前日の睡眠時間と前日の睡眠中の寝返り回数とを取得できる。
また、例えば、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車する直前の食事内容が撮像された食事画像をドライバ情報として取得する。この場合、例えば、推定部120は、食事画像から当該食事画像に含まれる食事のカロリーを算出し、算出結果に基づいてドライバの眠気度合いを推定する。
これにより、例えば、キーボード等の入力装置240を用いてドライバがドライバ情報を入力するのと異なり、ドライバに負担をかけることなく、自動でドライバ情報を取得部110は取得できる。
また、例えば、移動体10は、自動運転可能であり、制御部130は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第1閾値を超えた場合、ドライバの運転可否の提示として、移動体10を自動運転させる提案を提示装置220に提示させる。
これにより、例えば、ドライバが非常に眠い状態である場合には、ドライバが運転を開始する前に運転自体の停止をドライバに未然に促すことができる。
また、例えば、取得部110は、移動体10が自動運転する場合、さらに、移動体10の目的地を示す目的地情報を取得する。この場合、例えば、制御部130は、取得部110が取得した目的地情報に示される目的地から所定の距離だけ離れた位置に目標到着地点を設定するように走行ルートを算出し、算出結果を移動体10に出力することで走行ルートを移動体10に自動運転させる。
これにより、ドライバに対して、目的地から離れた位置に到着するために、目的地までドライバを歩かせることを促すことができる。これにより、ドライバの覚醒を積極的に促すことができる。
また、例えば、取得部110は、さらに、移動体の現在地を示す現在地情報と前記移動体の目的地を示す目的地情報と取得する。この場合、例えば、制御部130は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いに基づいて、現在地情報に示される現在地から目的地情報に示される目的地までの走行ルートを算出し、算出した走行ルートを出力することで提示装置220に提示させる。
これにより、ドライバが非常に眠い状態である場合には、眠くなりやすい走行ルートを避けることができる。そのため、ドライバの運転の安全性が向上される。
また、例えば、覚醒部210は、空調装置211を含む。この場合、例えば、制御部130は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第2閾値を超えた場合、移動体10に乗車しているドライバへ空調装置211に送風させる。
これにより、ドライバは、送風されることにより運転に臨場感が得られ、眠くなりにくくなる。つまり、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、制御部130は、ドライバの顔に向けて送風されない方向に、空調装置211の送風方向を制御する。
これにより、運転への集中、及び、視覚を阻害するドライバの顔への送風を避けつつ、且つ、ドライバに運転の臨場感を与え、眠くなりにくくすることができる。
また、例えば、取得部110は、推定部120によって推定されたドライバの眠気度合いが予め定められた第3閾値を超えた場合、さらに、ドライバが移動体10を運転中に、ドライバの運転の安全性を示す安全情報及び移動体10のエネルギー消費量を示す消費情報の少なくとも一方を取得する。この場合、例えば、制御部130は、さらに、取得部110が取得した安全情報及び消費情報の少なくとも一方に基づいてドライバの運転の安全性及び移動体10の省エネルギー性の少なくとも一方を評価し、評価結果を提示装置220に提示させる。
これにより、ドライバに対して、緊張感を持たせることができる。そのため、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、制御部130は、推定部120によって推定された眠気度合いが予め定められた第4閾値を超えた場合、覚醒部210を制御することで、ドライバの呼吸周期を制御する。
これにより、ドライバの覚醒をより促すことができる。
また、例えば、覚醒部210は、オーディオ装置212を含む。この場合、例えば、制御部130は、オーディオ装置212から音声ガイダンスを出力させることで、ドライバの呼吸周期を制御する。
これにより、多くの移動体10に搭載されているオーディオ装置212を用いることとなる。そのために、膨縮装置213等の特別な装置を用いることなく、ドライバの覚醒を促すことができる。
また、例えば、覚醒部210は、移動体10におけるドライバの座席に配置され、且つ、膨縮可能な膨縮装置213を含む。この場合、例えば、制御部130は、膨縮装置213を所定の周期で膨縮させることで、ドライバの呼吸を制御する。
これにより、オーディオ装置212を用いることなくドライバの覚醒を促すことができる。そのため、音楽、放送、音声案内等を妨げることなく、ドライバの覚醒を促すことができる。
また、例えば、覚醒部210は、オーディオ装置212を含む。この場合、例えば、制御部130は、推定部120によって推定された眠気度合いが予め定められた第5閾値を超えた場合、オーディオ装置212に音楽を出力させる。
これにより、例えば、ドライバの非常に眠い状態である場合には、アップテンポの楽曲を選択してオーディオ装置212に出力させることで、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、例えば、運転支援装置100は、さらに、ドライバの覚醒しやすさと楽曲との関係を示す相関情報141を記憶する記憶部140を備える。この場合、例えば、制御部130は、推定部120によって推定された眠気度合い及び相関情報141に基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲をオーディオ装置212に出力させる。
これにより、ドライバの覚醒をさらに促しやすい楽曲を用いて、ドライバの覚醒を促すことができる。そのため、ドライバの覚醒をさらに促すことができる。
また、実施の形態1に係る運転支援システム200は、運転支援装置100と、移動体10の外部に配置され、移動体10に乗車前のドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を検出する検出装置230と、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて制御部130に制御される提示装置220及び覚醒部210の少なくとも一方と、を備える。
これにより、運転支援装置100と同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る運転支援装置101及び実施の形態2に係る運転支援システム201について説明する。なお、実施の形態2に係る運転支援装置101及び実施の形態2に係る運転支援システム200の説明においては、実施の形態1に係る運転支援装置100及び実施の形態1に係る運転支援システム200との差異点を中心に説明する。また、実施の形態2に係る運転支援装置101及び実施の形態2に係る運転支援システム200の説明においては、実施の形態1に係る運転支援装置100及び実施の形態1に係る運転支援システム200と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を一部簡略又は省略する場合がある。
[構成]
まず、図11を参照して、実施の形態2に係る運転支援装置101及び実施の形態2に係る運転支援システム201の構成について説明する。
図11は、実施の形態2に係る運転支援装置101の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
運転支援装置101は、移動体10等に配置され、移動体10の外部で検出したドライバの運転前日又は運転当日の行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報に基づいて、移動体10に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置である。具体的には、運転支援装置101は、移動体10に乗車しているドライバの運転を開始してからの眠気度合いを推定し、推定結果に基づく制御を実行するためのシステムである。ドライバは、例えば、電波センサ231、カメラ232、サーモカメラ233等の検出装置230aを用いて自身のドライバ情報を検出する。また、実施の形態2に係る運転支援装置101は、ドライバ情報だけでなく、検出装置230aが備えるバイタルセンサ235によって移動体10の外部で検出したドライバの疲労情報を取得し、取得したドライバの疲労情報に基づいて、ドライバを覚醒させる覚醒誘導装置(具体的には、覚醒部210が備える各装置)を選択して、選択した覚醒誘導装置を制御することで、ドライバの覚醒を促す。覚醒誘導装置は、ドライバの覚醒を促すことができる装置であればよく、例えば、空調装置211、オーディオ装置212、及び、膨縮装置213でもよいし、照明装置、アロマ発生器、加湿器、除湿器等でもよい。
運転支援装置101は、取得部110と、推定部121と、制御部131と、記憶部140と、を備える。
取得部110は、検出装置230aから対象となるドライバの、移動体10に乗車前のドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報、及び、ドライバの疲労状態を示す疲労情報を取得する。具体的には、取得部110は、検出装置230aと有線又は無線接続されるインターフェースを有し、検出装置230aが検出したドライバのドライバ情報及び疲労情報を取得し、取得したドライバのドライバ情報及び疲労情報を推定部120へ出力する。
疲労情報は、ドライバにおける、移動体10を運転する当日の、(xi)起床時の体温、(xii)心拍、(Xiii)血圧、(xiv)呼気成分、(xx)尿成分、及び、(xxi)血流の少なくとも1つを含む。
呼気成分とは、ドライバの呼気に含まれる成分であり、例えば、コルチゾールである。また、尿成分とは、ドライバの尿に含まれる成分であり、例えば、タンパク質である。また、心拍とは、ドライバの心拍数、心拍の強さ等を意味する。また、血流とは、ドライバの顔色等の肌の色状態を示す画像情報である。
推定部121は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの眠気度合いを推定する。具体的には、推定部121は、運転前のドライバのドライバ情報に基づいて、運転を開始してからのドライバの将来の眠気度合いを推定する。なお、推定部121が推定するドライバの眠気度合いの推定方法は、実施の形態1に係る推定部120が実行する方法と同様であるため、説明を省略する。
また、推定部121は、取得部110が取得したドライバの疲労情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの疲労状態を推定する。具体的には、推定部121は、運転前のドライバの疲労情報に基づいて、運転を開始する際のドライバの疲労状態を推定する。
例えば、推定部121は、疲労情報として起床時の体温を取得部110が取得した場合、ドライバの起床時の体温に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの起床時の体温が高い程、ドライバの疲労度が高い、つまりドライバが疲れていると推定してもよい。
また、例えば、推定部121は、疲労情報として心拍を取得部110が取得した場合、ドライバの心拍に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの心拍数が早い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。或いは、例えば、推定部121は、ドライバの心拍が強い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。
また、例えば、推定部121は、疲労情報として血圧を取得部110が取得した場合、ドライバの血圧に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの血圧が高い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。
また、例えば、推定部121は、疲労情報として呼気成分を取得部110が取得した場合、ドライバの呼気に含まれるコルチゾールの量に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの呼気に含まれるコルチゾールの量が多い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。
また、例えば、推定部121は、疲労情報として尿成分を取得部110が取得した場合、ドライバの尿成分に含まれるタンパク質の量に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの尿成分に含まれるタンパク質の量が多い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。
また、例えば、推定部121は、疲労情報として尿成分を取得部110が取得した場合、ドライバの尿成分に含まれるタンパク質の量に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの尿成分に含まれるタンパク質の量が多い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。
また、例えば、推定部121は、疲労情報として血流を示すドライバの顔等を含むカラー画像を取得部110が取得した場合、当該画像を解析することでドライバの疲労状態を推定する。例えば、推定部121は、ドライバの顔の部分の画素の色が青い程、ドライバの疲労度が高いと推定してもよい。
なお、推定部121が推定するドライバの疲労状態の基準値は、予め記憶部140に記憶されていてもよい。例えば、記憶部140には、ドライバが疲労していない場合の起床時の体温が予め記憶されている。推定部121は、疲労情報として起床時の体温を取得部110が取得した場合、記憶部140に記憶されているドライバの起床時の体温と、取得部110が取得したドライバの運転当日の起床時の体温とを比較することで、ドライバの疲労状態を推定してもよい。具体的には、推定部121は、取得部110が取得したドライバの運転当日の起床時の体温が、記憶部140に記憶されているドライバの起床時の体温より、予め任意に定められた温度以上高い場合にはドライバの疲労度が高いと判定し、予め任意に定められた温度以上高くない場合にはドライバの疲労度が低いと判定してもよい。
なお、取得部110は、推定部121がドライバの疲労情報に基づいて推定するドライバの疲労状態を示す情報を取得した場合、当該情報を制御部131に直接送信してもよい。この場合、推定部121は、ドライバの疲労情報に基づいてドライバの疲労状態を推定しなくてもよい。
制御部131は、推定部121が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、覚醒部210、提示装置220、及び、自動運転システム11の少なくともいずれかを制御する制御装置である。具体的には、制御部131は、推定部120が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも1つを実行する。
また、制御部131は、覚醒部210を駆動させる場合、推定部121が推定したドライバの疲労状態に基づいて、ドライバを覚醒させる覚醒誘導装置(具体的には、覚醒部210が備える各装置)を選択して、選択した覚醒誘導装置を制御することで、ドライバの覚醒を促す。
具体的には、覚醒部210は、それぞれが異なる覚醒方法を実行する複数の覚醒誘導装置を含む。また、取得部110は、移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報だけでなく、さらに、移動体10に乗車前のドライバの疲労状態を示す疲労情報を取得する。制御部131は、眠気度合いが予め定められた閾値(第6閾値)を超えた場合、取得部110が取得した疲労情報に基づいて、複数の覚醒誘導装置の中から1以上の覚醒誘導装置を選択して駆動させる。
例えば、制御部131は、推定部121が推定したドライバの疲労度が高い場合には、例えば、元の目的地から離れた位置を新たな目的地として提示装置220に提示させて元の目的地までドライバに歩かせることで覚醒を促すような、ドライバの動作を要求するような覚醒を促す覚醒誘導装置ではなく、膨縮装置213、オーディオ装置212等のドライバが受動的に覚醒を促される覚醒誘導装置を選択する。
なお、疲労情報は、検出装置230aが備える、ドライバの起床時の体温、心拍、血圧、呼気成分、尿成分、及び、血流等を検出可能なバイタルセンサ235によって検出されてもよい。バイタルセンサ235として、体温計、心拍計、成分分析装置、カメラ等が例示される。バイタルセンサ235は、推定部121が疲労状態を推定するために用いる疲労情報に応じて、適宜選択されてよい。
また、入力装置240がドライバからドライバの疲労情報の入力を受け付けてもよい。言い換えると、取得部110は、ドライバから疲労情報の入力を受け付ける入力装置240が受け付けたドライバの入力を取得することで疲労情報を取得してもよい。
推定部121及び制御部131は、例えば、CPUと、CPUが実行する制御プログラムが記憶された記憶部140と、によって実現される。なお、推定部121及び制御部131は、制御プログラムがハードウェア的に実現される専用の電子回路等を備えてもよい。また、推定部121及び制御部131は、それぞれ異なるCPUで実現されてもよいし、同一のCPUから実現されてもよい。
記憶部140は、推定部121及び制御部131等が実行する制御プログラムを記憶する記憶装置である。
また、記憶部140は、例えば、取得部110が取得したドライバの疲労情報を示す疲労情報データを記憶する。制御部131は、例えば、取得部110が取得したドライバの疲労情報を記憶部140に記憶させる。取得部110は、ドライバが移動体10に乗車した旨を示す乗車情報を取得した場合、記憶部140からドライバのドライバ情報を取得する。
また、運転支援システム201は、運転支援装置101と、覚醒部210と、提示装置220と、検出装置230aと、入力装置240と、を備える。
覚醒部210は、移動体10に配置され、移動体10に乗車しているドライバの覚醒を促すために制御部131に駆動される。具体的には、覚醒部210は、ドライバの覚醒を促すためにドライバを刺激する出力を行う装置である。覚醒部210は、ドライバの覚醒を促すための覚醒誘導装置を複数有する。図11には、複数の覚醒誘導装置の一例として、空調装置211と、オーディオ装置212と、膨縮装置213と、を示している。
[処理手順]
続いて、実施の形態2に係る運転支援装置101の処理手順の詳細について、図12を参照して説明する。
図12は、実施の形態2に係る運転支援装置101によるドライバの運転支援の制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、取得部110は、ドライバが移動体10に乗車前のドライバのドライバ情報及び疲労情報を取得する(ステップS801)。
次に、推定部121は、取得部110が取得したドライバのドライバ情報に基づいて、ドライバの眠気度合いを推定し、且つ、取得部110が取得したドライバの疲労情報に基づいて、ドライバの疲労状態を推定する(ステップS802)。
次に、制御部131は、推定部121が推定したドライバの眠気度合いが予め定められた第6閾値を超えたか否かを判定する(ステップS803)。ステップS803では、制御部131は、例えば、推定部121が推定した図4に示す時刻t1から時刻t2までにドライバの眠気度合いが、第6閾値である眠気度合いを超えたか否かを判定する。
制御部131は、ドライバの眠気度合いが第6閾値を超えたと判定した場合(ステップS803でYes)、推定部121が推定したドライバの疲労状態が予め定められた所定の疲労度を超えたか否かを判定する(ステップS804)。所定の疲労度は、例えば、予め任意に定められて、記憶部140に記憶されている。
制御部131は、推定部121が推定したドライバの疲労状態が予め定められた所定の疲労度を超えたと判定した場合(ステップS805)、予め定められた、ドライバの疲労状態が予め定められた所定の疲労度を超えた場合に用いる複数の覚醒誘導装置の中から1以上の覚醒誘導装置を選択する。なお、ドライバの疲労状態が予め定められた所定の疲労度を超えた場合に用いる1以上の覚醒誘導装置を示す情報は、予め記憶部140に記憶されていればよい。
次に、制御部131は、ステップS805で選択した1以上の覚醒誘導装置を駆動させる(ステップS806)。
一方、制御部131は、推定部121が推定したドライバの疲労状態が予め定められた所定の疲労度を超えないと判定した場合(ステップS804でNo)、複数の覚醒誘導装置の中から1以上の覚醒誘導装置を任意に選択して駆動させる(ステップS807)。なお、ステップS807で制御部131が駆動させる覚醒誘導装置は、特に限定されず、例えば、予め記憶部140にステップS807で制御部131が駆動させる覚醒誘導装置を示す情報が記憶されていてもよい。
また、制御部131は、ドライバの眠気度合いが第6閾値を超えないと判定した場合(ステップS801でNo)、ドライバの覚醒を促す必要がないと判定し、処理を終了する。
[効果等]
以上、実施の形態2に係る運転支援装置101は、移動体10に乗車しているドライバの運転を支援する装置である。運転支援装置101は、ドライバ情報を取得する取得部110と、取得部110が取得したドライバ情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの眠気度合いを推定する推定部121と、推定部121が推定したドライバの眠気度合いに基づいて、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動を実行する制御部131と、を備える。覚醒部210は、それぞれが異なる覚醒方法を実行する複数の覚醒誘導装置を含み、取得部110は、さらに、移動体10に乗車前のドライバの疲労状態を示す疲労情報を取得し、制御部131は、眠気度合いが予め定められた第6閾値を超えた場合、取得部110が取得した疲労情報に基づいて、複数の覚醒誘導装置の中から1以上の覚醒誘導装置を選択して駆動させる。
これにより、例えば、ドライバが非常に疲労している状態である場合には、呼吸制御又は音楽の出力等、受動的な覚醒方法を選択する。こうすることで、ドライバの疲労をさらに進行させて集中力を低下させることを抑制することができる。
また、例えば、取得部110は、ドライバから疲労情報の入力を受け付ける入力装置240が受け付けたドライバの入力を取得することで疲労情報を取得する。
これにより、ドライバの疲労状態を検出するための特別なセンサ(例えば、成分分析装置等)を用いることなく、キーボード、タッチパネル等の簡便な構成の入力装置240を用いることで、ドライバの疲労状態を取得部110が取得できる。
また、例えば、疲労情報は、ドライバにおける移動体10を運転する当日の、(xi)起床時の体温、(xii)心拍、(xiii)血圧、(xix)呼気成分、(xx)尿成分、及び、(xxi)血流の少なくとも1つを含む。
これにより、ドライバが自身で疲労状態を判断する場合と比較して、より正確なドライバの疲労状態を示す情報を取得部110が取得できる。
また、実施の形態2に係る運転支援システム201は、運転支援装置101と、検出装置230aと、推定部121が推定したドライバの眠気度合いに基づいて制御部131に制御される覚醒部210を備える。
これにより、運転支援システム201によれば、運転支援装置101と同様の効果を奏する。
(他の実施の形態)
以上、本開示に係る運転支援装置、運転支援システム及び運転支援方法について、各実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本開示は、上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
例えば、運転支援装置100、101が備える推定部120、121、制御部130、131等の処理部の構成要素は、1つ又は複数の電子回路で構成されてもよい。1つ又は複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。1つ又は複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC(Integrated Circuit)、又は、LSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。IC又はLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、IC又はLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又は、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路又はコンピュータプログラムで実現されてもよい。或いは、当該コンピュータプログラムが記憶された光学ディスク、HDD若しくは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示の一態様に係る運転支援方法は、移動体10に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置100又は運転支援装置101が実行する運転支援方法であって、移動体10に乗車前のドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得ステップと、取得ステップで取得したドライバ情報に基づいて、移動体10にドライバが乗車した後のドライバの眠気度合いを推定する推定ステップと、推定ステップで推定したドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、移動体10の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも一方を行う制御ステップと、を含む。
これにより、ドライバが運転を開始する前に、ドライバの将来の眠気度合いを推定することができる。これにより、例えば、既にドライバがある程度眠い状態である場合には、運転前からドライバの覚醒を促す制御をしたり、既にドライバがかなり眠い状態である場合には、ドライバに対して運転しないように提示したりすることができる。これらのように、本開示に係る運転支援方法によれば、ドライバが運転を開始する前から、ドライバに対する制御を実行であるため、移動体10を運転するドライバに対してより早く運転の支援をできる。
また、本開示は、本開示の一態様に係る運転支援方法を実行するためのプログラム、又は、当該プログラムを記憶する記憶媒体として実現されてもよい。
また、上記実施の形態では、検出装置230、230aと取得部110とは、通信可能としたが、検出装置230、230aと取得部110との通信方法は特に限定されない。例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)又はZigBee(登録商標)等の所定の無線通信規格に基づいて行われてもよい。また、運転支援装置100、101が移動体10の外部に配置される場合、検出装置230、230aと取得部110とは、有線通信してもよい。この場合、検出装置230、230aと取得部110とは、それぞれ互いに有線通信するためのケーブルを接続するための通信アダプタ等を備えてもよい。また、提示装置220、入力装置240等の外部機器は、検出装置230、230aと同様に、取得部110と、無線通信可能に接続されていてもよいし、有線通信可能に接続されていてもよい。
また、例えば、検出装置230、230aが検出したドライバのドライバ情報、疲労情報等は、いわゆるクラウドコンピューティングで処理されてもかまわない。例えば、検出装置230、230aが検出したドライバのドライバ情報は、検出装置230、230aと通信可能に接続するサーバ装置等に記憶されてもよい。この場合、取得部110は、当該サーバ装置と通信可能に接続され、当該サーバ装置からドライバのドライバ情報、疲労情報等を取得してもよい。
また、例えば、取得部110が取得する情報は、ドライバのドライバ情報、疲労情報等以外にも、移動体10内の環境を示す環境情報を取得してもよい。環境情報は、例えば、移動体10内の騒音状態、気温等を含む情報である。例えば、移動体10内の騒音が大きければ、制御部130は、オーディオ装置212を制御することでドライバの覚醒を促すのではなく、空調装置211を制御することで、ドライバの覚醒を誘導してもよい。また、環境情報には、ドライバが現在ガムを噛んでいるか、同乗者等と会話をしているか、移動体10の車速の変動の大きさ、移動体10の周囲に位置する車両等との車間距離等が含まれていてもよい。例えば、推定部120、121は、ドライバが現在ガムを噛んでいる場合、一度推定したドライバの眠気度合いを低く推定し直してもよい。また、例えば、推定部120、121は、同乗者等と会話をしている場合、一度推定したドライバの眠気度合いを低く推定し直してもよい。また、例えば、推定部120、121は、移動体10の車速の変動の大きさが所定の変動の大きさより低い場合、一度推定したドライバの眠気度合いを高く推定し直してもよい。また、例えば、推定部120、121は、移動体10の周囲に位置する車両等との車間距離が所定の車間距離より長い場合、一度推定したドライバの眠気度合いを高く推定し直してもよい。また、制御部130、131は、推定部120、121によってドライバの眠気度合いが閾値を超えるように推定され直された場合、推定部120が推定し直されたドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置220を制御することによるドライバの運転可否の提示、移動体10の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、ドライバを覚醒させるための覚醒部210の駆動の少なくとも1つを実行してもよい。また、運転支援システム200は、上記の環境情報を取得するためのセンサをさらに備えてもよい。
また、上記した推定部121が実行するドライバの疲労度の推定の基準は、現時点における発明者らのデータ分析によるものであるが、今後、より多くのドライバから集めたデータ分析、条件を見直したデータ分析等が行われることにより、ドライバの疲労度の推定結果が変更になる可能性がある。したがって、上記実施の形態2では、例えば、推定部121は、ドライバの起床時の体温が高い程、ドライバの疲労度が高い、つまりドライバが疲れていると推定してもよいとしたが、これに限定されない。例えば、推定部121は、ドライバの起床時の体温が低い程、ドライバの疲労度が高い、つまりドライバが疲れていると推定してもよい。他の疲労情報における、推定部121が実行するドライバの疲労度の推定についても同様である。
本開示は、移動体を運転するドライバを、ドライバの眠気度合いに応じた制御するシステムとして利用でき、例えば、車両に配置されているオーディオ装置、空調装置等を制御してドライバを覚醒する装置等に利用される。
10 移動体
11 自動運転システム
100、101 運転支援装置
110 取得部
120、121 推定部
130、131 制御部
140 記憶部
141 相関情報
200、201 運転支援システム
210 覚醒部
211 空調装置(覚醒誘導装置)
212 オーディオ装置(覚醒誘導装置)
213 膨縮装置(覚醒誘導装置)
220 提示装置
230、230a 検出装置
231 電波センサ
232 カメラ
233 サーモカメラ
234 圧力センサ
235 バイタルセンサ
240 入力装置

Claims (23)

  1. 移動体に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置であって、
    前記移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記移動体に前記ドライバが乗車した後の前記ドライバの眠気度合いを推定する推定部と、
    前記推定部が推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置を制御することによる前記ドライバの運転可否の提示、前記移動体の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、前記ドライバを覚醒させるための覚醒部の駆動の少なくとも1つを実行する制御部と、を備える
    運転支援装置。
  2. 前記ドライバ情報は、前記ドライバにおける、(i)前記移動体を運転する当日の起床時間、(ii)前記移動体を運転する前日の睡眠時間、(iii)前記移動体を運転する前日の睡眠の質を示す睡眠質情報、(iv)前記移動体を運転する直前の食事内容、(v)前記移動体を運転する当日の運動量、(vi)前記移動体を運転する当日の温冷感を示す温冷感情報、及び、(vii)前記移動体を運転する当日の昼寝の量のうち少なくとも1つを含む
    請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記睡眠質情報は、前記ドライバにおける、(viii)前記移動体を運転する前日の睡眠中における寝返り回数、(ix)前記移動体を運転する前日の入浴時刻及び就寝時刻、及び、(x)前記移動体を運転する前日の入浴時間のうち少なくとも1つを含む
    請求項2に記載の運転支援装置。
  4. 前記取得部は、前記ドライバの睡眠状態を示す、電波センサにより検出された電波強度、カメラにより撮像された画像、サーモカメラにより撮像された熱画像、及び、圧力センサにより検出された寝具に加わる圧力の少なくとも1つを前記ドライバ情報として取得し、
    前記推定部は、前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記ドライバが前記移動体を運転する前日の睡眠時間を算出し、算出結果に基づいて前記ドライバの眠気度合いを推定する
    請求項2に記載の運転支援装置。
  5. 前記取得部は、前記ドライバから前記睡眠時間の入力を受け付ける入力装置が受け付けた前記ドライバの入力を取得することで前記睡眠時間を取得する
    請求項2に記載の運転支援装置。
  6. 前記取得部は、前記ドライバの睡眠状態を示す、電波センサにより検出された電波強度、カメラにより撮像された画像、サーモカメラにより撮像された熱画像、及び、圧力センサにより検出された前記ドライバの寝具に加わる圧力の少なくとも1つを前記ドライバ情報として取得し、
    前記推定部は、前記取得部が取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記推定部が推定する前日の前記ドライバの寝返り回数を算出し、算出結果に基づいて前記ドライバの眠気度合いを推定する
    請求項3に記載の運転支援装置。
  7. 前記取得部は、前記ドライバが前記移動体に乗車する直前の食事内容が撮像された食事画像を前記ドライバ情報として取得し、
    前記推定部は、前記食事画像から当該食事画像に含まれる食事のカロリーを算出し、算出結果に基づいて前記ドライバの眠気度合いを推定する
    請求項2に記載の運転支援装置。
  8. 前記移動体は、自動運転可能であり、
    前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第1閾値を超えた場合、前記ドライバの運転可否の提示として、前記移動体を自動運転させる提案を前記提示装置に提示させる
    請求項1に記載の運転支援装置。
  9. 前記取得部は、前記移動体が自動運転する場合、さらに、前記移動体の目的地を示す目的地情報を取得し、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記目的地情報に示される目的地から所定の距離だけ離れた位置に目標到着地点を設定するように走行ルートを算出し、算出結果を前記移動体に出力することで当該走行ルートを前記移動体に自動運転させる
    請求項8に記載の運転支援装置。
  10. 前記取得部は、さらに、前記移動体の現在地を示す現在地情報と前記移動体の目的地を示す目的地情報と取得し、
    前記制御部は、前記眠気度合いに基づいて、前記現在地情報に示される現在地から前記目的地情報に示される目的地までの走行ルートを算出し、算出した当該走行ルートを出力することで前記提示装置に提示させる
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  11. 前記覚醒部は、空調装置を含み、
    前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第2閾値を超えた場合、前記移動体に乗車している前記ドライバへ前記空調装置に送風させる
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  12. 前記制御部は、前記ドライバの顔に向けて送風されない方向に、前記空調装置の送風方向を制御する
    請求項11に記載の運転支援装置。
  13. 前記取得部は、前記眠気度合いが予め定められた第3閾値を超えた場合、さらに、前記ドライバが前記移動体を運転中に、前記ドライバの運転の安全性を示す安全情報及び前記移動体のエネルギー消費量を示す消費情報の少なくとも一方を取得し、
    前記制御部は、さらに、前記取得部が取得した前記安全情報及び前記消費情報の少なくとも一方に基づいて前記ドライバの運転の安全性及び前記移動体の省エネルギー性の少なくとも一方を評価し、評価結果を前記提示装置に提示させる
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  14. 前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第4閾値を超えた場合、前記覚醒部を制御することで、前記ドライバの呼吸周期を制御する
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  15. 前記覚醒部は、オーディオ装置を含み、
    前記制御部は、前記オーディオ装置から音声ガイダンスを出力させることで、前記ドライバの呼吸周期を制御する
    請求項14に記載の運転支援装置。
  16. 前記覚醒部は、前記移動体における前記ドライバの座席に配置され、且つ、膨縮可能な膨縮装置を含み、
    前記制御部は、前記膨縮装置を所定の周期で膨縮させることで、前記ドライバの呼吸を制御する
    請求項14に記載の運転支援装置。
  17. 前記覚醒部は、オーディオ装置を含み、
    前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第5閾値を超えた場合、前記オーディオ装置に音楽を出力させる
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  18. さらに、前記ドライバの覚醒しやすさと楽曲との関係を示す相関情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記眠気度合い及び前記相関情報に基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲を前記オーディオ装置に出力させる
    請求項17に記載の運転支援装置。
  19. 前記覚醒部は、それぞれが異なる覚醒方法を実行する複数の覚醒誘導装置を含み、
    前記取得部は、さらに、前記移動体に乗車前の前記ドライバの疲労状態を示す疲労情報を取得し、
    前記制御部は、前記眠気度合いが予め定められた第6閾値を超えた場合、前記取得部が取得した疲労情報に基づいて、前記複数の覚醒誘導装置の中から1以上の覚醒誘導装置を選択して駆動させる
    請求項1〜18のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  20. 前記取得部は、前記ドライバから前記疲労情報の入力を受け付ける入力装置が受け付けた前記ドライバの入力を取得することで前記疲労情報を取得する
    請求項19に記載の運転支援装置。
  21. 前記疲労情報は、前記ドライバにおける前記移動体を運転する当日の、(xi)起床時の体温、(xii)心拍、(xiii)血圧、(xix)呼気成分、(xx)尿成分、及び、(xxi)血流の少なくとも1つを含む
    請求項19又は20に記載の運転支援装置。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項に記載の運転支援装置と、
    前記移動体の外部に配置され、移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を検出する検出装置と、
    前記推定部が推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて前記制御部に制御される前記提示装置及び前記覚醒部の少なくとも一方と、を備える
    運転支援システム。
  23. 移動体に乗車しているドライバの運転を支援する運転支援装置が実行する運転支援方法であって、
    移動体に乗車前の前記ドライバの行動内容及び状態の少なくとも一方を示すドライバ情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した前記ドライバ情報に基づいて、前記移動体に前記ドライバが乗車した後の前記ドライバの眠気度合いを推定する推定ステップと、
    前記推定ステップで推定した前記ドライバの眠気度合いに基づいて、提示装置を制御することによる前記ドライバの運転可否の提示、前記移動体の走行ルートを算出して算出結果の出力、及び、前記ドライバを覚醒させるための覚醒部の駆動の少なくとも一方を行う制御ステップと、を含む
    運転支援方法。
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