JP2020072581A - 移動可能距離算出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動可能距離算出装置において、電池の残量によって電費が変化することを考慮して、移動可能距離の算出精度を向上させる。【解決手段】移動可能距離算出装置(30)は、電池(21)から供給される電力を用いて移動する移動体(10)の移動可能距離を算出する。移動可能距離算出装置は、電池の現在の残量である現在残量を算出する残量算出部(31)と、残量算出部により算出された現在残量から0まで、単位電力量当たりの移動距離である電費を、電池の残量に対して所定傾向で変化させるように推定する電費推定部(32)と、残量算出部により算出された現在残量と電費推定部により推定された電費とに基づいて、現在残量により移動体が移動可能な距離である移動可能距離を算出する可能距離算出部(33)と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、電池から供給される電力を用いて移動する移動体の移動可能距離を算出する装置に関する。
従来、車両が第1基準距離だけ走行した時の第1電費(単位電力量当たりの走行距離)と、車両が第1基準距離よりも長い第2基準距離だけ走行した時の第2電費とを算出する装置がある(特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置では、バッテリの充電が終了した時に第2電費に基づいて走行可能距離を算出し、バッテリの充電が終了してから車両が第1基準距離だけ走行して以降は第1電費に基づいて走行可能距離を算出している。
特許第5729191号公報
ところで、車両(移動体)の走行(移動)状態によって電費(単位電力量当たりの移動距離)が変化するだけでなく、電池の残量によっても電費が変化することを、本願発明者らは見出した。
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、移動可能距離算出装置において、電池の残量によって電費が変化することを考慮して、移動可能距離の算出精度を向上させることにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、
電池(21)から供給される電力を用いて移動する移動体(10)の移動可能距離を算出する移動可能距離算出装置(30)であって、
前記電池の現在の残量である現在残量を算出する残量算出部(31)と、
前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、単位電力量当たりの移動距離である電費を、前記電池の残量に対して所定傾向で変化させるように推定する電費推定部(32、132)と、
前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記電費推定部により推定された前記電費とに基づいて、前記現在残量により前記移動体が移動可能な距離である移動可能距離を算出する可能距離算出部(33)と、
を備える。
上記構成によれば、移動体は電池から供給される電力を用いて移動する。そして、移動体の移動可能距離が算出される。なお、移動体としては、自動車や、船舶、飛行体等を採用することができる。電池は、2次電池であっても、1次電池であってもよい。
ここで、残量算出部は電池の現在の残量である現在残量を算出する。電費推定部は、残量算出部により算出された現在残量から0まで、単位電力量当たりの移動距離である電費を、電池の残量に対して所定傾向で変化させるように推定する。このため、推定される電費を電池の残量に対して所定傾向で変化させることができ、電池の残量によって電費が変化することを考慮しない場合と比較して、電費の推定精度を向上させることができる。なお、所定傾向は、電池の残量と電費との予め設定された関係や、現在残量までの電池の残量に対する電費の変化傾向に基づいて取得することができる。
そして、可能距離算出部は、残量算出部により算出された現在残量と電費推定部により推定された電費とに基づいて、現在残量により移動体が移動可能な距離である移動可能距離を算出する。したがって、電池の残量によって電費が変化することを考慮して、移動可能距離の算出精度を向上させることができる。
第2の手段では、前記移動体は、前記電池から供給される電力を用いて、前記移動体を移動させる駆動力を発生するモータ(22)を備え、
前記電費推定部(32)は、
前記移動体が所定距離を移動する間における前記モータの消費電力量を算出する電力量算出部(32b)と、
前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記モータによる前記駆動力の発生に伴い生じる電力損失を、前記電池の残量に対して第1傾向で変化させるように推定し、前記電力損失に基づいて前記移動体が所定距離を移動する間における電力損失量を推定する損失量推定部(32a)と、を備え、
前記所定距離と前記電力量算出部により算出された前記消費電力量と前記損失量推定部により推定された前記電力損失量とに基づいて、前記電費の平均値を推定し、
前記可能距離算出部は、前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記電費推定部により推定された前記電費の平均値とに基づいて、前記移動可能距離を算出する。
上記構成によれば、移動体は、電池から供給される電力を用いて、移動体を移動させる駆動力を発生するモータを備えている。ここで、モータの消費電力量は電池の残量によって変化しないが、モータによる駆動力の発生に伴い生じる電力損失は電池の残量によって変化することを、本願発明者らは見出した。
この点、損失量推定部は、残量算出部により算出された現在残量から0まで、モータによる駆動力の発生に伴い生じる電力損失を、電池の残量に対して第1傾向で変化させるように推定し、この電力損失に基づいて移動体が所定距離を移動する間における電力損失量を推定する。このため、モータによる駆動力の発生に伴い生じる電力損失が電池の残量によって変化することを考慮して、電力損失量の推定精度を向上させることができる。なお、第1傾向は、電池の残量と電力損失との予め設定された関係に基づいて取得することができる。
そして、電費推定部は、所定距離と、電力量算出部により算出された移動体が所定距離を移動する間におけるモータの消費電力量と、損失量推定部により推定された上記電力損失量とに基づいて、電費の平均値を推定する。このため、電力損失が電池の残量によって変化することを考慮して、電費の平均値の推定精度を向上させることができる。そして、可能距離算出部は、残量算出部により算出された現在残量と電費推定部により推定された電費の平均値とに基づいて、移動可能距離を算出する。したがって、移動可能距離の算出精度を向上させることができる。
具体的には、第3の手段では、前記損失量推定部は、前記モータの回転速度と前記モータの発生トルクと前記電力損失と前記電池の残量との予め設定された関係に基づいて、前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記電力損失を前記電池の残量に対して前記第1傾向で変化させるように推定する。
上記構成によれば、モータの回転速度とモータの発生トルクとに応じて電力損失を変化させることができ、モータの駆動状態に合わせて電力損失を正確に推定することができる。なお、予め設定された関係は、モータの回転速度とモータの発生トルクと電力損失との関係を、電池の残量に応じて予め設定した複数の3次元マップでもよいし、モータの回転速度とモータの発生トルクと電力損失と電池の残量との関係を予め設定した4次元マップであってもよい。
第4の手段では、前記電費推定部(132)は、前記電池の残量が所定量だけ減少する度に前記電費を算出する電費算出部(132b)を備え、前記電費算出部により算出された複数の前記電費に基づいて前記電費の変化傾向である第2傾向を推定し、前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記電費を前記電池の残量に対して前記第2傾向で変化させるように推定する。
上記構成によれば、電費算出部は、電池の残量が所定量だけ減少する度に電費を算出する。このため、移動体が所定距離だけ移動する度に電費を算出する場合と比較して、電池の残量の減少に対する電費の変化傾向を捉えやすくなる。そして、電費推定部は、電費算出部により算出された複数の電費に基づいて電費の変化傾向である第2傾向を推定し、残量算出部により算出された現在残量から0まで、電費を電池の残量に対して第2傾向で変化させるように推定する。このため、電池の残量に対する電費の変化傾向を予め設定しておくことが難しい場合であっても、電池の残量に対する電費の実際の変化傾向に基づいて、電費を精度よく推定することができる。
移動体の移動状態が大きく変動する場合は、電池の残量が所定量だけ減少する度に算出される電費が大きく増減する。この場合、電費算出部により算出された複数の電費に基づいて電費の変化傾向を推定する精度が低下するおそれがある。
この点、第5の手段では、前記電費算出部は、前記移動体が定常移動状態であることを条件として、前記電池の残量が所定量だけ減少する度に前記電費を算出する。このため、電費算出部は、移動体が定常移動状態である場合に電池の残量が所定量だけ減少する度に電費を算出し、移動体が定常移動状態でない場合は電池の残量が所定量だけ減少しても電費を算出しない。したがって、算出される電費が大きく増減することを抑制することができ、電費の変化傾向を推定する精度が低下することを抑制することができる。
第6の手段では、
前記移動体は、前記電池から供給される電力を用いて、前記移動体を移動させる駆動力を発生するモータを備え、
前記電費推定部は、
前記移動体が所定距離を移動する間における前記モータの消費電力量を算出する電力量算出部と、
前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記モータによる前記駆動力の発生に伴い生じる電力損失を、前記電池の残量に対して第1傾向で変化させるように推定し、前記電力損失に基づいて前記移動体が所定距離を移動する間における電力損失量を推定する損失量推定部と、を備え、
前記所定距離と前記電力量算出部により算出された前記消費電力量と前記損失量推定部により推定された前記電力損失量とに基づいて、前記電費の平均値を推定する、第1電費推定部(32)と、
前記電池の残量が所定量だけ減少する度に前記電費を算出する電費算出部を備え、
前記電費算出部により算出された複数の前記電費に基づいて前記電費の変化傾向である第2傾向を推定し、前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記電費を前記電池の残量に対して前記第2傾向で変化させるように推定する、第2電費推定部(132)と、を備え、
前記可能距離算出部は、前記移動体の移動状態の変動量が所定変動量よりも大きい場合に、前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記第1電費推定部により推定された前記電費の平均値とに基づいて、前記移動可能距離を算出し、前記移動体の移動状態の変動量が前記所定変動量よりも小さい場合に、前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記第2電費推定部により推定された前記電費とに基づいて、前記移動可能距離を算出する。
上記構成によれば、電費推定部は、第2の手段の電費推定部である第1電費推定部と、第4の手段の電費推定部である第2電費推定部とを備えている。そして、可能距離算出部は、移動体の移動状態の変動量が所定変動量よりも大きい場合に、第2手段と同様に移動可能距離を算出し、移動体の移動状態の変動量が所定変動量よりも小さい場合に、第4手段と同様に移動可能距離を算出する。したがって、第2の手段の長所と、第4の手段の長所とを併せ持つことができる。
第1実施形態の車両のブロック図。 SOCと電費との関係を示すグラフ。 第1実施形態の走行可能距離算出の手順を示すフローチャート。 回転速度とトルクと損失との関係をSOCに応じて示すマップ。 SOCと電力と電力損失との関係を示すグラフ。 第2実施形態の車両のブロック図。 第2実施形態の走行可能距離算出の手順を示すフローチャート。 SOCに対する電費の変化傾向を示すグラフ。
(第1実施形態)
以下、電気自動車に搭載された電気自動車ECU(以下、「EV−ECU」という)に具現化した第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車両10は、走行用バッテリ21の電力で走行用モータ22(回転電機)が作動することによって走行する電気自動車である。車両10は、通信ライン等を介して互いに接続された複数の電子制御装置を備える。
車両10は、電子制御装置として、EV−ECU30(Electric Vehicle Electronic Control Unit),BMU23(Battery Management Unit,バッテリ管理ECU)、及びMCU24(Motor Control Unit,モータ制御ECU)を備えている。これらの電子制御装置は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を備える周知のマイクロコンピュータ等により構成されている。
BMU23は、車両10の走行用バッテリ21を管理する電子制御装置である。バッテリ21は、車両10の駆動輪に接続された走行用モータ22(モータ)の主電源であり、例えば複数のリチウムイオン電池モジュールを直列に連結して構成される。バッテリ21から供給される電力は、インバータ25を介してモータ22に供給される。BMU23は、インバータ25の動作を制御することによって、バッテリ21からモータ22に供給される電力を調整し、同時にバッテリ21の充電率(SOC:State of Charge)を算出する。
MCU24は、車両10の走行状態や運転操作に応じて、モータ22から出力されるトルク及び回転速度を制御する電子制御装置である。車両10の駆動輪(図示略)は、モータ22の回転速度に応じた角速度で回転する。MCU24は、モータ22の回転速度から車両10の走行速度や走行距離を逐次算出する。
EV−ECU30(移動可能距離算出装置)は、他の電子制御装置よりも上位の電子制御装置であり、BMU23,MCU24を統括管理する。例えば、EV−ECU30は他の電子制御装置で実施される制御のタイミングや制御量を監視し、必要に応じて各制御に介入する。また、EV−ECU30には、インストルメントパネルに内蔵された表示装置26が接続されている。
また、本実施形態のEV−ECU30は、他の電子制御装置で検出された情報に基づいて、走行用バッテリ21の現在の残量である現在残量で走行することができると予想される走行可能距離Dpを算出する。ここで算出された走行可能距離Dpは、随時、表示装置26に表示される。
BMU23、MCU24、及びEV−ECU30についてさらに説明する。
BMU23は、SOC算出部23aを有する。SOC算出部23aは、公知の推定方法を用いて走行用バッテリ21のSOC[%]を検出又は算出する。例えば、バッテリ21を満充電した後、バッテリ放電時における電流値及び電圧値に基づいて、放電量が積算される。また、バッテリ充電(回生充電)時における電流値及び電圧値に基づいて、充電量が積算される。そして、放充電量と満充電の充電容量とに応じて、満充電の充電容量に対する現在の充電容量の比率としてSOCが算出される。また、バッテリ21の内部抵抗値,開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage),バッテリ温度等を検出し、これらに基づいてSOCを算出してもよい。このようにして、BMU23で検出又は算出されたSOCの情報は、EV−ECU30に送られる。
MCU24は、走行距離算出部24a及びモータ電力算出部24bを有している。
走行距離算出部24aは、モータ22の回転速度から車両10が実際に走行した走行距離[km]を算出する。走行距離算出部24aでは、走行距離を逐次積算しており、この積算した走行距離値を所定周期(例えば、数十ms)でEV−ECU30に出力する。この場合の走行距離値としては、新車当初からの走行距離積算値(積算走行距離)でもよいし、初期化信号を受けた時点等に0にリセットされた値でもよい。
また、モータ電力算出部24bは、例えばモータ22の電圧及び電流の検出値又は推定値に基づいて、モータ22で消費された電力であるモータ消費電力PM[kW]を所定周期(例えば、数十ms)で算出する。算出されたモータ消費電力PMは、所定周期(例えば、数十ms)でEV−ECU30に出力される。
EV−ECU30は、電池残量算出部31と、電費推定部32と、走行可能距離算出部33とを有している。
電池残量算出部31(残量算出部)は、走行用バッテリ21の現在残量EB[kWh]を検出又は算出する。ここでは、例えばSOCとバッテリ21の総容量(満充電容量)TEBとを乗算することにより、現在残量EB(=TEB×SOC)を算出する。あるいは、バッテリ21の内部抵抗値,開回路電圧,バッテリ温度等を検出し、これらに基づいて現在残量EBを算出してもよい。こうして算出された現在残量EBは、走行可能距離算出部33に出力される。
電費推定部32は、消費電力量算出部32bと、損失量推定部32aとを有している。
消費電力量算出部32b(電力量算出部)は、MCU24のモータ電力算出部24bから入力されたモータ消費電力PM[kW]に基づいて、車両10が所定距離Dc(例えば、10km)を走行する間におけるモータ消費電力量EM[kWh]を算出する。消費電力量算出部32bでは、車両10が所定距離Dcを走行する間において、モータ電力算出部24bから入力されたモータ消費電力PMを積算(時間積分)することにより、モータ消費電力量EM[kWh]を算出する。また、消費電力量算出部32bは、モータ22のトルクと回転速度とを乗算して時間積分することにより、モータ消費電力量EM[kWh]を算出してもよい。
損失量推定部32a(損失量推定部)は、車両10が所定距離Dcを走行する間において、モータ22による駆動力の発生に伴い生じる電力損失量EL[kWh]を推定する。損失量推定部32aは、図4に示すように、モータ22の回転速度とトルクと電力損失との関係を、SOCに応じて規定した複数の3次元マップ(マップ)を有している。これらのマップは、予め実験等に基づいて設定しておくことができる。トルク(発生トルク)は、モータ22のトルクの検出値でもよいし、トルクの指令値でもよい。電力損失は、モータ22の駆動に伴って、インバータ25、モータ22、及びバッテリ21で生じる電力損失を含んでいる。電力損失量ELの推定方法の詳細については後述する。
図1に戻り、電費推定部32(電費推定部)は、電池残量算出部31により算出された現在残量EBから0までの電費の平均値ADE[km/kWh]を推定する。電費DE[km/kWh]は、単位電力量当たりの車両10の走行距離(移動距離)である。電費推定部32は、所定距離Dcと、消費電力量算出部32bにより算出されたモータ消費電力量EMと、損失量推定部32aにより推定された電力損失量ELとに基づいて、電費の平均値ADEを推定する。そして、推定された電費の平均値ADEは、電費推定部32から走行可能距離算出部33に出力される。
走行可能距離算出部33(可能距離算出部)は、電費の平均値ADEと、電池残量算出部31で算出された現在残量EBとから、走行可能距離Dpを推定する。走行可能距離算出部33は、現在残量EB[kWh]に電費の平均値ADE[km/kWh]を乗算して、走行可能距離Dp[km]を推定する(Dp=EB×ADE)。
そして、このように算出された走行可能距離Dpの信号は表示装置26に送られて、表示装置26の表示部に表示される。
ここで、車両10の走行状態によって電費が変化するだけでなく、バッテリ21のSOC(残量)によっても電費が変化することを、本願発明者らは見出した。
図2は、SOCと電費との関係を示すグラフである。同図に示すように、例えば車両10が所定速度の定常走行状態(定常移動状態)である場合は、SOCが小さくなるほど電費が大きく(良く)なる。この理由として、バッテリ21のSOCが小さくなるほど、バッテリ21の電圧が低くなり、インバータ25におけるスイッチング損失が減少することが考えられる。本発明らのシミュレーションにおいて、バッテリ21の供給電圧を低下させると、モータ22の電力損失、及びインバータ25の電力損失が減少し、電費が大きくなることが確認されている。特に、インバータ25の電力損失の減少が電費に大きな影響を与える。
従来、SOCがx1(又はx2)[%]である時の電費DE1(又はDE2)から現在のSOCがx3[%]である時の電費DE3までの電費の平均値を用いて、現在のSOCがx3[%]から0[%]になるまでの走行可能距離を算出している。この場合、SOCによって電費が変化することが考慮されておらず、走行可能距離Dpの算出精度を高くすることができない。
そこで、本実施形態では、電費推定部32は、バッテリ21の現在のSOC(残量EB)から0まで、電費をバッテリ21のSOC(残量)に対して所定傾向で変化させるように推定する。詳しくは、損失量推定部32aは、現在のSOCから0[%]まで、モータ22による駆動力の発生に伴い生じる電力損失PL[kW]を、バッテリ21のSOCに対して第1傾向で変化させるように推定し、電力損失PLに基づいて車両10が所定距離Dcを移動する間における電力損失量ELを推定する。
図3は、本実施形態の走行可能距離算出の手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、EV−ECU30により所定の周期で繰り返し実行される。
まず、モータ消費電力PM[kW]を積算してモータ消費電力量EM[kWh]を算出する(S10)。続いて、車両10の走行距離が所定距離Dcに到達したか否か判定する(S11)。なお、モータ消費電力量EMの初期値、及び走行距離の初期値は0である。
S11の判定において、車両10の走行距離が所定距離Dcに到達していないと判定した場合(S11:NO)、S10の処理から再度実行する。一方、車両10の走行距離が所定距離Dcに到達したと判定した場合(S11:YES)、算出されたモータ消費電力量EM[kWh]を、車両10が所定距離Dc走行する間のモータ消費電力量EMとして取得する(S12)。バッテリ21の現在残量EB[kWh]を算出する(S13)。
続いて、車両10が所定距離Dcを走行する間において、走行用モータ22による駆動力の発生に伴い生じる電力損失量EL[kWh]を推定する(S14)。詳しくは、車両10が所定距離Dcを走行する間におけるモータ22の平均トルクと平均回転速度とを算出する。そして、それらの平均トルクと平均回転速度とを図4のマップに適用し、ハッチングで示すように、現在のSOCから0[%]までの電力損失量[kWh]の平均値として電力損失量EL[kWh]を推定する。すなわち、図4のマップは、現在のSOC(現在残量EB)から0まで、モータ22による駆動力の発生に伴い生じる電力損失PL[kW]を、バッテリ21のSOC(残量)に対して第1傾向で変化させている。詳しくは、各マップの電力損失PL[kW]の合計値TPL[kW]に、所定距離Dcを走行するのに要した時間T[h]を掛けて、参照したマップ数nで割ることで、電力損失量EL[kWh]を推定する(EL=TPL×T/n)。なお、時間Tは、所定距離Dcを平均車速ASpで割ることで算出することができる(T=Dc/ASp)。
図5は、SOCと電力と電力損失との関係を示すグラフである。同図に示すように、例えば車両10が所定速度の定常走行状態である場合は、モータ消費電力PMは略一定となる。これに対して、SOCが小さくなるほど、電力損失PLは小さくなる。このため、モータ消費電力PMと電力損失PLとの合計である総消費電力TPは、SOCが小さくなるほど小さくなる。同図において、ハッチングで示した部分の面積は、電力損失量ELに対応している(横軸を時間に変換すれば電力損失量ELを表す)。
続いて、総消費電力量TEを推定する(S15)。詳しくは、モータ消費電力量EM[kWh]と電力損失量EL[kWh]とを足して総消費電力量TE[kWh]を推定する(TE=EM+EL)。現在のSOCから0[%]までの電費の平均値ADEを推定する(S16)。詳しくは、所定距離Dc[km]を総消費電力量TEで割って、電費の平均値ADEを推定する(ADE=Dc/TE)。
続いて、走行可能距離Dpを算出する(S17)。詳しくは、電費の平均値ADEにバッテリ21の現在残量EBを掛けて走行可能距離Dpを推定する(Dp=ADE×EB)。そして、表示装置26により走行可能距離Dpを表示させる(S18)。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S10〜S12の処理が消費電力量算出部32b(電力量算出部)としての処理に相当し、S13の処理が電池残量算出部31(残量算出部)としての処理に相当し、S14の処理が損失量推定部32a(損失量推定部)としての処理に相当し、S15及びS16の処理が電費推定部32(電費推定部)としての処理に相当し、S17の処理が走行可能距離算出部33(可能距離算出部)としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・電池残量算出部31はバッテリ21の現在の残量である現在残量EBを算出する。電費推定部32は、現在のSOC(現在残量EB)から0まで、単位電力量当たりの走行距離である電費を、バッテリ21のSOC(残量)に対して所定傾向で変化させるように推定する。このため、推定される電費をバッテリ21のSOCに対して所定傾向で変化させることができ、バッテリ21のSOCによって電費が変化することを考慮しない場合と比較して、電費の推定精度を向上させることができる。
・走行可能距離算出部33は、電池残量算出部31により算出された現在残量EBと電費推定部32により推定された電費の平均値ADEとに基づいて、現在残量EBにより車両10が走行可能な距離である走行可能距離Dpを算出する。したがって、バッテリ21のSOCによって電費が変化することを考慮して、走行可能距離Dpの算出精度を向上させることができる。
・損失量推定部32aは、現在のSOCから0まで、モータ22による駆動力の発生に伴い生じる電力損失PLを、バッテリ21のSOCに対して第1傾向で変化させるように推定し、この電力損失PLに基づいて車両10が所定距離Dcを移動する間における電力損失量ELを推定する。このため、モータ22による駆動力の発生に伴い生じる電力損失PLがバッテリ21のSOCによって変化することを考慮して、電力損失量ELの推定精度を向上させることができる。
・電費推定部32は、所定距離Dcと、消費電力量算出部32bにより算出された車両10が所定距離Dcを移動する間におけるモータ消費電力量EMと、損失量推定部32aにより推定された電力損失量ELとに基づいて、電費の平均値ADEを推定する。このため、電力損失PLがバッテリ21のSOCによって変化することを考慮して、電費の平均値ADEの推定精度を向上させることができる。そして、走行可能距離算出部33は、電池残量算出部31により算出された現在残量EBと電費推定部32により推定された電費の平均値ADEとに基づいて、走行可能距離Dpを算出する。したがって、走行可能距離Dpの算出精度を向上させることができる。
・損失量推定部32aは、モータ22の回転速度とモータ22の発生トルクと電力損失PLとバッテリ21のSOCとの予め設定された関係に基づいて、現在のSOCから0まで、電力損失PLをバッテリ21のSOCに対して第1傾向で変化させるように推定する。こうした構成によれば、モータ22の回転速度とモータ22の発生トルクとに応じて電力損失PLを変化させることができ、モータ22の駆動状態に合わせて電力損失PLを正確に推定することができる。
・車両10が所定距離Dcを走行する間におけるモータ22の平均トルクと平均回転速度とを算出し、それらの平均トルクと平均回転速度とを図4のマップに適用している。このため、モータ22のトルクや回転速度の変動が大きい場合であっても、電力損失PLひいては電力損失量ELの推定精度が低下することを抑制することができる。
なお、上記第1実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・モータ22以外に走行用バッテリ21の電力を使用する車載機器(例えば、空調装置)を考慮して、モータ消費電力PMに車載機器の消費電力を加え、図3のS12においてモータ22及び車載機器の消費電力量の合計を算出してもよい。例えば、空調装置の電圧及び電流の検出値又は推定値に基づいて、空調装置の消費電力を算出することができる。そして、算出した消費電力に基づいて、空調装置の消費電力量を算出することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。第2実施形態では、EV−ECU30は、走行用バッテリ21のSOC(残量)が所定比率(所定量)だけ減少する度に電費DEを算出し、算出された複数の電費DEに基づいて電費DEの変化傾向である第2傾向を推定する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図6は、本実施形態の車両10のブロック図である。電費推定部132は、変化傾向推定部132aと、電費算出部132bとを有している。
電費算出部132b(電費算出部)は、バッテリ21から供給される電流[A]及び電圧[V]に基づいて、バッテリ21のSOCが所定比率Rc(例えば、5%)だけ減少する度に総消費電力量TE[kWh]を算出する。電費算出部132bでは、SOCが所定比率Rcだけ減少する間において、バッテリ21から供給される電流と電圧を乗算した総消費電力TPを積算(時間積分)することにより、総消費電力量TEを算出する。そして、SOCが所定比率Rcだけ減少する間の車両10の走行距離Drを、総消費電力量TEで割ることで電費DEを算出する。
変化傾向推定部132aは、電費算出部132bにより算出された複数の電費DEに基づいて電費DEの変化傾向である第2傾向を推定し、現在のSOCから0[%]まで、電費をバッテリ21のSOCに対して第2傾向で変化させるように推定する。具体的には、変化傾向推定部132aは、図8に示すように、算出された複数の電費DEの変化傾向(第2傾向)を表す近似直線Lあるいは近似曲線を算出する。
電費推定部132は、変化傾向推定部132aにより算出された近似直線Lを用いて、現在のSOCから0[%]までの電費の平均値ADEを推定する。そして、推定された電費の平均値ADEは、電費推定部132から走行可能距離算出部33に出力される。
図7は、本実施形態の走行可能距離算出の手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、EV−ECU30により所定の周期で繰り返し実行される。
まず、総消費電力TP[kW]を積算して総消費電力量TE[kWh]を算出する(S20)。続いて、バッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少したか否か判定する(S21)。なお、総消費電力量TEの初期値は0である。
S21の判定において、バッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少していないと判定した場合(S21:NO)、S20の処理から再度実行する。一方、バッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少したと判定した場合(S21:YES)、算出された総消費電力量TE[kWh]を、バッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少する間の総消費電力量TEとして取得する(S22)。電費DEを算出する(S23)。詳しくは、SOCが所定比率Rcだけ減少する間の車両10の走行距離Drを、総消費電力量TEで割ることで電費DEを算出する(DE=Dr/TE)。
続いて、電費DEをn回算出したか否か判定する(S24)。この判定において、電費DEをn回算出していないと判定した場合(S24:NO)、S20の処理から再度実行する。一方、電費DEをn回算出したと判定した場合(S24:YES)、バッテリ21の現在残量EB[kWh]を算出する(S25)。
続いて、電費DEの変化傾向である第2傾向を推定する(S26)。詳しくは、図8に示すように、算出された複数の電費DEの変化傾向(第2傾向)を表す近似直線Lあるいは近似曲線を算出する。近似直線Lを用いて、現在のSOCから0[%]までの電費の平均値ADEを推定する(S27)。
続いて、走行可能距離Dpを算出する(S28)。詳しくは、電費の平均値ADEにバッテリ21の現在残量EBを掛けて走行可能距離Dpを推定する(Dp=ADE×EB)。そして、表示装置26により走行可能距離Dpを表示させる(S29)。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S20〜S23の処理が電費算出部132b(電費算出部)としての処理に相当し、S25の処理が電池残量算出部31(残量算出部)としての処理に相当し、S26及びS27の処理が電費推定部132(電費推定部)としての処理に相当し、S28の処理が走行可能距離算出部33(可能距離算出部)としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・電費算出部132bは、バッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少する度に電費DEを算出する。このため、車両10が所定距離Dcだけ走行する度に電費DEを算出する場合と比較して、SOCの減少に対する電費DEの変化傾向を捉えやすくなる。そして、電費推定部132は、電費算出部132bにより算出された複数の電費DEに基づいて電費DEの変化傾向である第2傾向を推定し、現在のSOCから0[%]まで、電費をSOCに対して第2傾向で変化させるように推定する。このため、バッテリ21のSOCに対する電費の変化傾向を予め設定しておくことが難しい場合であっても、SOCに対する電費DEの実際の変化傾向に基づいて、電費を精度よく推定することができる。
なお、上記第2実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。第2実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・図7のS20において、モータ消費電力PMに車載機器の消費電力を加え、モータ22及び車載機器の消費電力の合計を算出して、この合計を積算してもよい。
・車両10(移動体)の走行状態(移動状態)が大きく変動する場合は、バッテリ21のSOC(残量)が所定比率Rc(所定量)だけ減少する度に算出される電費DEが大きく増減する。この場合、電費算出部132bにより算出された複数の電費DEに基づいて電費の変化傾向を推定する精度が低下するおそれがある。
この点、電費算出部132bは、車両10が定常走行状態であることを条件として、バッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少する度に電費DEを算出するようにしてもよい。こうした構成によれば、電費算出部132bは、車両10が定常走行状態である場合にバッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少する度に電費DEを算出し、車両10が定常走行状態でない場合はバッテリ21のSOCが所定比率Rcだけ減少しても電費DEを算出しない。したがって、算出される電費DEが大きく増減することを抑制することができ、電費の変化傾向を推定する精度が低下することを抑制することができる。
また、上記の各実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。上記の各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・バッテリ21のSOCに代えて、現在残量EBや、開回路電圧OCVを用いることもできる。
・電費推定部は、第1実施形態の電費推定部32(第1電費推定部)と、第2実施形態の電費推定部132(第2電費推定部)とを備えていてもよい。そして、走行可能距離算出部33(可能距離算出部)は、車両10(移動体)の走行状態(移動状態)の変動量が所定変動量よりも大きい場合に、電費推定部32により走行可能距離Dp(移動可能距離)を算出し、車両10の走行状態の変動量が所定変動量よりも小さい場合に、電費推定部132により走行可能距離Dpを算出する。こうした構成によれば、電費推定部32の長所と、電費推定部132の長所とを併せ持つことができる。
・バッテリ21(電池)は、2次電池に限らず、1次電池であってもよい。
・車両10は、電気自動車に限らず、プラグインハイブリッド車両や、ハイブリッド車両であってもよい。ハイブリッド車両の場合は、電費に基づく走行可能距離の推定に上記各実施形態を適用し、燃費に基づく走行可能距離の推定には周知技術を用いればよい。そして、これらの2つの走行可能距離に基づいて、例えば2つの走行可能距離を加算するなどによって、車両の走行可能距離を推定することができる。また、移動体として、車両に限らず、電動船舶や、ドローン等の飛行体を採用することもできる。要するに、移動体は、電池から供給される電力を用いて移動するものであればよい。
10…車両、21…バッテリ、22…モータ、30…EV−ECU、31…電池残量算出部、32…電費推定部、33…走行可能距離算出部、132…電費推定部。

Claims (6)

  1. 電池(21)から供給される電力を用いて移動する移動体(10)の移動可能距離を算出する移動可能距離算出装置(30)であって、
    前記電池の現在の残量である現在残量を算出する残量算出部(31)と、
    前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、単位電力量当たりの移動距離である電費を、前記電池の残量に対して所定傾向で変化させるように推定する電費推定部(32、132)と、
    前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記電費推定部により推定された前記電費とに基づいて、前記現在残量により前記移動体が移動可能な距離である移動可能距離を算出する可能距離算出部(33)と、
    を備える移動可能距離算出装置。
  2. 前記移動体は、前記電池から供給される電力を用いて、前記移動体を移動させる駆動力を発生するモータ(22)を備え、
    前記電費推定部(32)は、
    前記移動体が所定距離を移動する間における前記モータの消費電力量を算出する電力量算出部(32b)と、
    前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記モータによる前記駆動力の発生に伴い生じる電力損失を、前記電池の残量に対して第1傾向で変化させるように推定し、前記電力損失に基づいて前記移動体が所定距離を移動する間における電力損失量を推定する損失量推定部(32a)と、を備え、
    前記所定距離と前記電力量算出部により算出された前記消費電力量と前記損失量推定部により推定された前記電力損失量とに基づいて、前記電費の平均値を推定し、
    前記可能距離算出部は、前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記電費推定部により推定された前記電費の平均値とに基づいて、前記移動可能距離を算出する、請求項1に記載の移動可能距離算出装置。
  3. 前記損失量推定部は、前記モータの回転速度と前記モータの発生トルクと前記電力損失と前記電池の残量との予め設定された関係に基づいて、前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記電力損失を前記電池の残量に対して前記第1傾向で変化させるように推定する、請求項2に記載の移動可能距離算出装置。
  4. 前記電費推定部(132)は、
    前記電池の残量が所定量だけ減少する度に前記電費を算出する電費算出部(132b)を備え、
    前記電費算出部により算出された複数の前記電費に基づいて前記電費の変化傾向である第2傾向を推定し、前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記電費を前記電池の残量に対して前記第2傾向で変化させるように推定する、請求項1に記載の移動可能距離算出装置。
  5. 前記電費算出部は、前記移動体が定常移動状態であることを条件として、前記電池の残量が所定量だけ減少する度に前記電費を算出する、請求項4に記載の移動可能距離算出装置。
  6. 前記移動体は、前記電池から供給される電力を用いて、前記移動体を移動させる駆動力を発生するモータを備え、
    前記電費推定部は、
    前記移動体が所定距離を移動する間における前記モータの消費電力量を算出する電力量算出部と、
    前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記モータによる前記駆動力の発生に伴い生じる電力損失を、前記電池の残量に対して第1傾向で変化させるように推定し、前記電力損失に基づいて前記移動体が所定距離を移動する間における電力損失量を推定する損失量推定部と、を備え、
    前記所定距離と前記電力量算出部により算出された前記消費電力量と前記損失量推定部により推定された前記電力損失量とに基づいて、前記電費の平均値を推定する、第1電費推定部(32)と、
    前記電池の残量が所定量だけ減少する度に前記電費を算出する電費算出部を備え、
    前記電費算出部により算出された複数の前記電費に基づいて前記電費の変化傾向である第2傾向を推定し、前記残量算出部により算出された前記現在残量から0まで、前記電費を前記電池の残量に対して前記第2傾向で変化させるように推定する、第2電費推定部(132)と、を備え、
    前記可能距離算出部は、前記移動体の移動状態の変動量が所定変動量よりも大きい場合に、前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記第1電費推定部により推定された前記電費の平均値とに基づいて、前記移動可能距離を算出し、前記移動体の移動状態の変動量が前記所定変動量よりも小さい場合に、前記残量算出部により算出された前記現在残量と前記第2電費推定部により推定された前記電費とに基づいて、前記移動可能距離を算出する、請求項1に記載の移動可能距離算出装置。
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