JP2020060065A - 型枠用パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を確保し得るとともに、部品点数が低減されることで作成するための労力が軽減され得る、型枠用パネルを提供する。【解決手段】互いに平行な1対の辺11aを少なくとも1つ備える枠状の外枠部11と、1対の辺11aの間に架け渡される少なくとも1つの棒状の第1の架橋部12と、第1の架橋部12と交差する方向に真っすぐに延びて外枠部11に架け渡される少なくとも1つの第2の架橋部21と、網状の複数の網部22とを備え、第2の架橋部21と網部22とが、交互に並びかつ一体に設けられ、外枠部11の一方面を覆うと共に、一方面上で外枠部11および第1の架橋部12に接合されている型枠用パネル1である。【選択図】図3

Description

本発明は、コンクリートの打込みに用いられる型枠用パネルに関する。
コンクリート製の工作物(例えば壁)を施工する際に、コンクリートの打込みが行われている。ここで、本明細書において、「コンクリートの打込み」とは、型枠と呼ばれる囲いを設け、型枠の中にフレッシュコンクリート(硬化前のコンクリート)を入れて、さらにフレッシュコンクリートを硬化させる作業のことをいう。また、型枠は、しばしば複数枚の型枠用パネルを組み合わせることによって形成される。
従来、型枠用パネルには合板や金属板が用いられてきた。そして、合板や金属板等の型枠用パネルは、コンクリートが硬化した後に撤去される。このため、型枠用パネルに合板や金属板等を用いる場合、型枠用パネルを用いて型枠を設ける労力や、コンクリートが硬化した後に型枠用パネルを撤去する労力や、さらに型枠用パネルが劣化したときに廃棄する労力などがかかることにより、作業者に多大な負担を強いる。これに対し、作業者の負担を軽減することを可能にする型枠用パネルが特許文献1に開示されている。
特許文献1には、型枠用パネルが記載されており、この型枠用パネルは、格子状の枠体を備えている。この枠体は、長方形の枠状に形成された外枠部を備えている。この外枠部の縦に延びる2つの辺の間に、横にかけ渡される棒状の第1の架橋部が複数設けられており、これらの複数の第1の架橋部は、縦方向に間隔を開けて配置されている。そして、外枠部および複数の第1の架橋部の上に、横方向に間隔を開けて配置された複数の補強用縦ワイヤが積み重ねられており、外枠部および複数の第1の架橋部と、複数の補強用縦ワイヤとが互いに溶接されている。さらにこれらの補強用縦ワイヤの上に、縦方向に間隔を開けて配置された複数の補強用横ワイヤが積み重ねられ、複数の補強用縦ワイヤと複数の補強用横ワイヤとが互いに溶接されている。以上の構成を備える枠体の上に、網部が枠体の四辺を覆うように設けられている。また、網部は、枠体を構成する外枠部と、複数の補強用縦ワイヤと、複数の補強用横ワイヤと、溶接されている。ここで、型枠用パネルは、外枠部および複数の第1の架橋部、複数の補強用縦ワイヤおよび複数の補強用横ワイヤを備える、これらが溶接されることで補強されている。
特許文献1に記載の型枠用パネルは、以上の様に網部を備えており、型枠の周壁として用いられるときに、網部から僅かにフレッシュコンクリートが漏出することでコンクリートに埋め込まれるようになっている。このため、特許文献1に記載の型枠用パネルを用いれば、コンクリートが硬化した後に撤去する必要がないため、作業者の負担を軽減できる。
特開2000−120078号公報
しかし、特許文献1に記載の型枠用パネルは、以下に説明する様に、作成に大きな労力を要する。上述した様に、複数の補強用縦ワイヤの上に複数の補強用横ワイヤが積み重ねられるため、下側に複数の補強用縦ワイヤが位置し、上側に複数の補強用横ワイヤが位置している。そして、網部は、これらの複数の補強用縦ワイヤおよび複数の補強用横ワイヤを覆うが、下側の補強用縦ワイヤおよび上側の補強用横ワイヤに溶接されることで凹凸が生じる。そして、下側の補強用縦ワイヤと網部とを溶接するとき、網部と補強用縦ワイヤとを溶接する箇所は、下側の補強用縦ワイヤ上となり、網部は溶接する箇所よりも上方に引っ張られている。このため、溶接する箇所では、溶接する間中網部を下に押し付け続けなければ、溶接の最中に網部が上方に引っ張られているため、補強用縦ワイヤと網部とが離間してしまい、溶接できないことがある。この様なこと等により、複数の補強用縦ワイヤおよび複数の上側の補強用横ワイヤに網部を溶接する労力がかかる。
さらに、強度を確保するために、特許文献1に記載の型枠用パネルは、外枠部および複数の第1の架橋部だけでなく、複数の補強用縦ワイヤおよび複数の補強用横ワイヤを備えている。これらの、外枠部と、複数の第1の架橋部と、複数の補強用縦ワイヤと、複数の補強用横ワイヤとの間を溶接するための労力もかかる。この様に、特許文献1に記載の型枠用パネルは、強度を確保するために部品点数が多くなっているため、作成に大きな労力を要する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、強度が確保され得るとともに、部品点数が低減されることで作成するための労力が軽減され得る、型枠用パネルを提供することにある。
本発明の一つの特徴によると、型枠用パネルは、コンクリートの打込みに用いられる型枠用パネルであって、互いに平行な1対の辺を少なくとも1つ備える枠状の外枠部と、前記1対の辺の間に架け渡される少なくとも1つの棒状の第1の架橋部と、前記第1の架橋部と交差する方向に真っすぐに延びて前記外枠部に架け渡される少なくとも1つの第2の架橋部と、網状の複数の網部とを備え、前記第2の架橋部と前記網部とが、交互に並びかつ一体に設けられ、前記外枠部の一方面を覆うと共に、前記一方面上で前記外枠部および前記第1の架橋部に接合されている。
これにより、本発明の型枠用パネルは、外枠部、第1の架橋部および、第2の架橋部により補強されていることで強度が確保されている。また、複数の第2の架橋部と網部とが一体に設けられることで、部品点数が低減されている。このため、本発明の型枠用パネルは、強度が確保され得るとともに、部品点数が低減されることで作成するための労力が軽減され得る。
また、外枠部の枠内では、外枠部の1対の辺の間に第1の架橋部が架け渡されている。網部は、外枠部の枠内に架け渡された第1の架橋部と接合されるため、第1の架橋部との接合によって網部に凹凸が生じにくい。このため、網部と第1の架橋部との接合は、比較的容易に行うことができる。さらに、型枠用パネルは、網部を備えており、型枠の周壁として用いられるときに、網部から僅かにフレッシュコンクリートが漏出することでコンクリートに埋め込まれようになっている。このため、コンクリートが硬化した後に型枠用パネルを撤去する必要がないことによっても、作業者の労力を軽減し得る。
また、本発明の型枠用パネルでは、前記網部は、前記第2の架橋部と平行に延びて前記外枠部を横断するバンド部を有することが好ましい。これにより、網部は、以下に説明する様に、外枠部および架橋部と接合することがより容易なバンド部を備えるため、型枠用パネルを作成するための労力がより一層軽減され得る。
棒状の第1の架橋部との接触面積は、接触する対象が網状のものよりも帯状のものの方が、より広いと考えることができる。そして、棒状の第1の架橋部を接合させるとき、接合する対象が網状のものよりも帯状のものの方が、接触面積がより広いため、接合は網状よりも帯状のものの方がより容易に行うことができると考えることができる。以上では、接合の対象が棒状の第1の架橋部であったが、接合の対象が枠状の外枠部となる場合も、同様に考えることができる。従って、バンド部は、帯状に形成されているため、外枠部および第1の架橋部との接合をより容易に行うことができると考えることができる。
また、本発明の型枠用パネルでは、前記網部は、板厚方向に貫通する複数の孔部が密集するように設けられた、板をなす網状板体を、前記第2の架橋部と前記バンド部との間に備え、隣り合う2つの前記孔部は、その間に帯板部を備え、前記帯板部の板厚方向に直交する平面を第1仮想平面とし、前記外枠部の前記一方面に平行な平面を第2仮想平面としたときに、前記第1仮想平面と前記第2仮想平面との二面角が、鋭角の関係に設定されていることが好ましい。
これにより、以下に説明するように、型枠用パネルがフレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得る。型枠用パネルを周壁として備える型枠の内側に、フレッシュコンクリートが流し込まれたとき、型枠用パネルは、フレッシュコンクリートに面し、フレッシュコンクリートを堰き止めるように構成されている。このとき、第2の架橋部とバンド部の間に設けられた網状板体部はフレッシュコンクリートに面するため、網状板体部の構成を、フレッシュコンクリートを堰き止めることができるように構成する必要がある。網状板体部は、板をなし、その板厚方向に貫通する複数の孔部が密集する様に設けられており、隣り合う2つの孔部の間に帯板部を備えている。換言すれば、網状板体部は、網の目として複数の孔部を備え、網の目の周囲に帯板部を備えている。そして、網状板体部の帯板部が、フレッシュコンクリートに面し、フレッシュコンクリートを堰き止めるように構成されている。
網状板体部がフレッシュコンクリートに面する面に対する、帯板部の投影面積が大きいほど、帯板部がフレッシュコンクリートに面する実質的な面積は大きいため、帯板部がより確実にフレッシュコンクリートを堰き止めることができると、考えることができる。ここで、網状板体部がフレッシュコンクリートに面する面は、外枠部の上記の一方面に平行な平面である第2仮想平面と平行の位置にあると考えることができる。これにより、フレッシュコンクリートに面する面に対する、帯板部の投影面積は、第2仮想平面に対する帯板部の投影面積と同じである。従って、この第2仮想平面に対する帯板部の投影面積が大きいほど、帯板部がフレッシュコンクリートに面する実質的な面積がより大きいと考えることができる。また、帯板部の板厚方向に直交する平面である第1仮想平面と、第2仮想平面との二面角が小さいほど、第2仮想平面に対する帯板部の投影面積は大きいと考えることができる。
ここで、第1仮想平面と第2仮想平面との二面角が、鋭角の関係に設定されているため、帯板部がより確実にフレッシュコンクリートを堰き止めることができる様に、第2仮想平面に対する帯板部の投影面積の大きさを確保し得る。そして、帯板部を備える網状板体部は、フレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得、ひいては、型枠用パネルがフレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得る。
また、本発明の型枠用パネルでは、すべての前記バンド部は、前記外枠部および前記第1の架橋部に接合されていることが好ましい。これにより、バンド部を有する網部は、より確実に外枠部および第1の架橋部に接合されているため、型枠用パネルは、より確実に補強され得る。
本発明は、上記の各発明の構成をもつことにより、強度を確保し得るとともに、部品点数が低減されることで作成するための労力が軽減され得る、型枠用パネルを提供することができる。
実施形態1に係る型枠用パネルを用いて形成される型枠の模式的な斜視図である。 実施形態1に係る型枠用パネルの分解斜視図である。 実施形態1に係る型枠用パネルの斜視図である。 実施形態1に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態1に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態1に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態1に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態2に係る型枠用パネルの分解斜視図である。 実施形態2に係る型枠用パネルの斜視図である。 実施形態2に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態2に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態2に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。 実施形態2に係る型枠用パネルにおける網状板体部の形状を説明する説明図である。
<<1.実施形態1について>>
以下に、本発明を実施するための実施形態1について、図1〜3を用いて説明する。実施形態1の型枠用パネル1は、コンクリートの打込みに用いられる。コンクリートの打込みには、複数の型枠用パネル1を組み合わせることで形成された型枠500が使用される。図1は、型枠500の模式的な斜視図である。図1に示す様に、型枠500は、複数の型枠用パネル1を並べることで形成された周壁を備える囲いである。図1に示す様に、型枠500において、隣り合う型枠用パネル1は、互いにワイヤ501で縛られることで保持されている。そして、互いに対向する型枠用パネル1それぞれは、略棒状のセパレータ502の両端部それぞれに固定される。また、図1に示す様に、型枠500には、セパレータ502が多数設けられている。これにより、互いに対向する型枠用パネル1は、間の距離が一定になるように多数のセパレータ502によって保持される。
コンクリートの打込みでは、コンクリートを壁などの形状に成形するために、まず、型枠500を設け、次に型枠500の中にフレッシュコンクリートを入れ、さらにフレッシュコンクリートを硬化させることが行われている。ここで、フレッシュコンクリートは、型枠500の型枠用パネル1から僅かに漏出し、その後フレッシュコンクリートが硬化することで、型枠用パネル1がコンクリートに埋め込まれるようになっている。また、型枠500内に入れたフレッシュコンクリートが型枠500から大きく漏出すると、フレッシュコンクリートを所望の形状に硬化させることができないため、型枠500の周壁として用いられる型枠用パネル1は、フレッシュコンクリートを堰き止めることができるように構成されている。すなわち、型枠用パネル1は、フレッシュコンクリートを堰き止めつつ、かつ、フレッシュコンクリートを僅かに漏出できる様に構成されている。このために本実施形態の型枠用パネル1は、以下に説明する構成を備えている。なお、型枠500の形状は適宜変更でき、例えば、型枠500を補強するために、型枠500の外側にパイプを取り付けることもできる。
また、以下の説明では、図1に示す様に、型枠500に組付けられたときを基準にして、型枠用パネル1の縦横の方向を定める。そして、縦方向、横方向が記載されているすべての図において、これらの方向は同一の方向を示し、以下の説明における縦方向、横方向は、図1に示す縦方向、横方向と同一の方向を意味する。そして、以下の説明において、型枠500や型枠用パネル1の付随的な構成については、その図示および詳細な説明を省略する。
<1−1.型枠用パネル1の構成(図2〜図7)>
図2は型枠用パネル1の分解斜視図であり、図3は型枠用パネル1の斜視図である。図2および図3に示す様に、型枠用パネル1は、パネル骨格部10と、パネル骨格部10に取り付けられた堰き止め網部20とを備えている。パネル骨格部10は、図2に示す様に、矩形の枠状の外枠部11と、外枠部11の縦に延びる2つ辺11aの間に架け渡された2つの第1の架橋部12を備えている。
外枠部11は、縦方向に延びる2つの辺11aと、横方向に延びる2つの辺11bとを備えている。縦方向に延びる2つの辺11aは互いに平行で1対となっており、横方向に延びる2つの辺11bも互いに平行で1対となっている。外枠部11は、図2に示す様に、これらの4つの辺それぞれに対応する4つ鉄棒を、それぞれの両端で接合することで1体に形成されている。接合は、溶着で行うことができ、接着で行ってもよい。ここで、縦方向に延びる2つの辺11aと、横方向に延びる2つの辺11bとの径を適宜変更してもよい。また、外枠部11は鉄で形成されているが、鉄以外の金属や樹脂などで形成してもよい。
第1の架橋部12は、図2に示す様に、縦方向に延びる1対の辺11aの間に架け渡される棒状に構成されており、両端が外枠部11の辺11aに接合されている。接合は、溶着で行うことができ、接着で行ってもよい。ここで、第1の架橋部12が接合されているのは、辺11aにおける外枠部11の枠の内側であり、第1の架橋部12は外枠部11の枠の内側に架け渡される。これにより、第1の架橋部12は外枠部11の上に積み重ねられておらず、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じにくい構成となっている。後述する様に、堰き止め網部20の網部22は、外枠部11の一方面(図2及び図3における外枠部11の上側の面)を覆うと共に、この外枠部11の一方面上(図2及び図3における外枠部11の上側の面上)において、外枠部11および第1の架橋部12と接合される。そして、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じにくい構成となっているため、網部22が外枠部11および第1の架橋部12と接合されるときに、網部22に凹凸が生じにくい。
さらには、以下に説明するように、網部22と外枠部11および第1の架橋部12とを接合することを容易にし得る。仮に、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じており、これらと網部22とが接合されることで網部22に凹凸が生じるならば、網部22の凹部であり、なおかつ外枠部11もしくは第1の架橋部12と接合される箇所では、接合の最中に網部22は上方に引っ張られている。そして、この接合する箇所では、接合する間中網部22を下に押し付け続けなければ、接合の最中にも網部22が上方に引っ張られているため、接合する箇所から網部22が離間してしまい、接合できないことがある。以上の様なこと等により、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じており、網部22に凹凸が生じるならば、接合することに労力がかかる。なお、第1の架橋部12は鉄で形成されているが、鉄以外の金属や樹脂などで形成してもよい。
一方、本実施形態では、上記の様に、第1の架橋部12は、外枠部11の上に積み重ねられておらず、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じにくい構成となっている。外枠部11および第1の架橋部12と間の段差はあるとしても小さいため、網部22が外枠部11および第1の架橋部12と接合されても、網部22に凹凸が生じにくい。このため、網部22と第1の架橋部12との接合は、上記の様に接合する間中網部22を下に押し付け続ける必要がないため、比較的容易に行うことができる。なお、外枠部11の作成と同様に、接合は、溶着で行うことができ、接着で行ってもよい。図2及び図3に示すパネル骨格部10には、第1の架橋部12が2つ、間隔を開けて設けられているが、第1の架橋部12の数は1つ以上であればよく、適宜変更できる。
堰き止め網部20は、図2に示す様に、縦方向に延びる複数の第2の架橋部21および複数の網部22を備えており、これらは横方向に交互に並び、かつ、一体に形成されている。なお、第2の架橋部21は、縦方向に延び、堰き止め網部20を縦断しており、堰き止め網部20を補強している。このために、図2に示す第2の架橋部21は、横方向の断面が略Ω字状となる様に折り曲げられている。第2の架橋部21の形状は、以下に説明する網部22の網状板体部221よりも剛性を備えるように設定されている。また、第2の架橋部21は、型枠用パネル1に必要な剛性を備えればよく、その形状を適宜変更できる。第2の架橋部21の形状は、例えば、厚い板状にしてもよい。また、第2の架橋部21の形状は、他には、横方向の断面が、逆U字や、逆V字状や、μ字状や、台形状等になるように横方向に凸に折り曲げた形状にしてもよい。また、図2に示す様に、第2の架橋部21は、堰き止め網部20の横方向の両端それぞれに設けられている。この様に第2の架橋部21を堰き止め網部20の両端それぞれに設けることで、型枠用パネル1の横方向の両端部において、網部22の剛性を確保している。なお、堰き止め網部20は鉄で形成されているが、鉄以外の金属や樹脂などで形成してもよい。
網部22は、網目を備える網状板体部221と、網状板体部221に隣接する縦方向に延びるバンド部222とが交互に並び、かつ一体に設けられている。図3に模式的に示す様に、網状板体部221は、網状板体部221の網の目となっている孔部221aと、この孔部221aを囲い、屈曲している複数の帯板部221bとを備えている。また、以上を換言すれば、網部22は、板厚方向に貫通する複数の孔部221aが密集するように設けられた、板をなす網状板体部221を、第2の架橋部21とバンド部222との間に備え、隣り合う2つの孔部221aは、その間に帯板部221bを備えている。
網状板体部221およびその形成過程について、図3〜図7を用いて以下に説明する。以下の説明および図7に示す高さ方向と、網状板体部221の板厚方向(図3参照)と、型枠用パネル1の板厚方向は同じ方向を示す(図3、図7参照)。図4に示す様に、複数の切れ目221Haを平行に並ぶ様に設けた板状体部221Hを、複数の切れ目221Haの幅が広がるように引き伸ばすことで、図5に示されている様に、本実施形態の網状板体部221が形成される。ここで、図4に示されている様に、引き伸ばされる前の板状体部221Hにおいて、複数の切れ目221Haは、左右方向に隣り合うもの同士で縦方向に位置をずらして千鳥状に配列されている。
板状体部221Hが引き伸ばされ、網状板体部221となるにつれ、切れ目221Ha(図4参照)は、幅が横方向に引き伸ばされて孔部221a(図5参照)となる。仮に、網状板体部221がさらに横方向に引き伸ばされた場合は、網状板体部221(図5参照)が網状板体部221W(図6参照)となり、網状板体部221の孔部221a(図5参照)はさらに横方向に引き伸ばされた孔部221Wa(図6参照)となる。また、以下の説明では、切れ目221Haとは、引き伸ばされる前の状態である板状体部221Hの切れ目221Haから、引き伸ばした後の孔部221aにかけての孔部を意味する。また、孔部221Waとは、網状板体部221が過度に引き伸ばされた場合(例えば、図6の網状板体部221W)の孔部を意味する。なお、本実施形態の堰き止め網部20は、基本的には図5に示す様な網状板体部221を備えるが、堰き止め網部20は部分的に、網状板体部221に代えて、網状板体部221W(図6参照)の様に網状板体部221が過度に引き伸ばされた部分を備えてもよい。
図4に示す様に、平行に並ぶ複数の切れ目221Haが設けられた引き伸ばす前の状態である板状体部221Hにおいて、隣り合う2つの切れ目221Haの間の部分である帯板部221Hbは、切れ目の延びる縦方向に真っすぐに伸びた細長い板状となっている。引き伸ばす前の状態である板状体部221Hを引き伸ばすとき、帯板部221Hbが屈曲することで、帯板部221Hbおよび切れ目221Haの幅が広がり、その結果、帯板部221Hbおよび切れ目221Ha(図4参照)は、網状板体部221の帯板部221bおよび孔部221a(図5参照)となる。
図4に示された引き伸ばす前の状態である板状体部221Hにおいて、帯板部221Hbの幅は、平行に並び隣り合う2つの切れ目221Haの間の幅であり、帯板部221Hbの厚みよりも長い。このため、帯板部221Hbは板厚方向には屈曲しやすいが、横方向(幅方向)には屈曲にくい。そして、図4に示す引き伸ばす前の状態である板状体部221Hを、帯板部221Hbの板厚方向(すなわち、板状体部221Hの板厚方向)に屈曲させても、この板厚方向と幅方向は直交するため、複数の切れ目221Haの幅を広げて板状体部221Hを横方向(幅方向)に引き伸ばすことは出来ない。そこで、帯板部221Hbが幅を広げつつ板厚方向に屈曲するため、引き伸ばす前の状態である板状体部221H(図4参照)が引き伸ばされるとき、帯板部221Hbは屈曲すると共に次第に回転する。この帯板部221Hbの回転は、帯板部221Hbにおいて帯板部221Hbの板厚方向が、回転前の横方向(幅方向)を向く回転である(図4〜図7参照)。
図7には、引き伸ばす前の状態である板状体部221Hの帯板部221Hbにおける、板状体部221Hの板厚方向の断面(図4参照)と、網状板体部221の帯板部221bにおける、網状板体部221の板厚方向の断面(図5参照)と、網状板体部221がさらに引き伸ばされた状態である網状板体部221Wの帯板部221Wbにおける、網状板体部221Wの板厚方向の断面(図6参照)の3つを重ね、模式的に示した。すなわち、図7には、引き伸ばす前の状態に関する、帯板部221Hbの断面(図4参照)が実線で示されている。また図7には、板状体部221Hが引き伸ばされてなる本実施形態の網状板体部221の有する帯板部221bの断面(図5参照)が仮想線で示されている。また図7には、網状板体部221がさらに引き伸ばされてなる網状板体部221Wの有する帯板部221Wbの断面(図6参照)が仮想線で示されている。図7に示す様に、板状体部221Hが引き伸ばされることによって、帯板部221Hbが帯板部221bとなり、さらに、帯板部221Wbとなるにつれ、高さ方向を向く。
従って、引き伸ばす前の板状体部221Hを引き伸ばすにつれ、板状体部221Hの横方向(幅方向)および縦方向に広がる面に対する、帯板部221Hbの投影面積は、小さくなってゆく(図7および図4〜図6参照)。ここで、帯板部221Hbの投影面積は、網状板体部221の面に対する帯板部221Hbの投影面積と同じ大きさであり、さらに、図3に示す様に、外枠部11の上述した一方面(図3における外枠部11の上側の面)対する帯板部221Hbの投影面積と同じ大きさである。
そして図2および図5に示す様に、網状板体部221は帯板部221bを複数有しており、帯板部221bの網状板体部221の面に対する投影面積が大きいほど、複数の帯板部221bが網状板体部221の面を閉鎖する。図3に示す様に、型枠用パネル1は、パネル骨格部10の上面を堰き止め網部20が覆い、堰き止め網部20は、第2の架橋部21と、バンド部222と、網状板体部221とで構成されている。そして、図3に示す様に、網状板体部221が閉鎖されさえすれば、型枠用パネル1は閉鎖される。そこで、図1を用いて上述した様に、型枠用パネル1がフレッシュコンクリートを堰き止めることができるように構成するには、フレッシュコンクリートを堰き止めることができる程度に網状板体部221を密に閉鎖すればよい。以下で説明する、「網状板体部221を密に閉鎖する」とは、網状板体部221がフレッシュコンクリートを堰き止めることができる程度に、網状板体部221の面を閉鎖するとの意味である。
また、上述した様に、帯板部221Hbは、上記の様に回転してゆくと共に屈曲してゆき(図4〜図6参照)、帯板部221Hbが屈曲するほど、帯板部221Hbの屈曲している部分の内角θ1が小さくなってゆく(図4〜図6参照)。ここで、帯板部221Hbの屈曲している部分の内角θ1とは、帯板部221Hbの屈曲している部分を挟む2つの直線状となっている部分を延長させて生じる交点の内角θ1のことである。図4において、帯板部221Hbは屈曲していないため、帯板部221Hbの屈曲している部分の内角θ1を0とみなすことができる。一方、帯板部221bの屈曲している部分の内角θ1は、90度より大きく、180度より小さい鈍角である(図2および図5参照)。これに対して、帯板部221bからさらに屈曲している帯板部221Wbでは、屈曲している部分の内角θ1は、90度より小さい鋭角である(図6参照)。
この様に帯板部221bの屈曲している部分の内角θ1が小さいほど、帯板部221bは回転しており、網状板体部221の面に対する帯板部221bの投影面積は小さい(図4〜図7参照)。換言すれば、帯板部221bの屈曲している部分の内角θ1が大きいほど、網状板体部221の面に対する帯板部221bの投影面積は大きくなり、複数の帯板部221bが網状板体部221をより密に閉鎖する(図4〜図7参照)。そこで、本実施形態では、帯板部221bの屈曲している部分の内角θ1を、90度より大きく、180度より小さい鈍角に設定できる。また、内角θ1を100度より大きく、170度より小さい角度に設定できる。内角θ1が100度より小さいと、複数の帯板部221bが網状板体部221を充分に閉鎖しない場合ある。また、内角θ1が170度より大きいと、複数の帯板部221bが網状板体部221を密に閉鎖しすぎる場合がある。
以上では、網状板体部221の面に対する帯板部221bの投影面積を確保するために、帯板部221bの屈曲している部分の内角θ1を設定することについて説明した。ここで、図3に示す様に、網状板体部221の面は、外枠部11の上述した一方面(図3における外枠部11の上側の面)に平行である。そこで、この外枠部11の上側の面に平行な平面を、図3に示す様に、第2仮想平面VP2とする。この第2仮想平面VP2は、図3および図7に示すように、縦方向および横方向に広がる面である。網状板体部221の面と、外枠部11の上側の面と、第2仮想平面VP2とは、互いに平行な位置関係にあるため、網状板体部221の面に対する帯板部221bの投影面積は、第2仮想平面VP2に対する帯板部221bの投影面積に等しい。
また、図7および図3に示されている様に、帯板部221bの板厚方向に直交する平面を第1仮想平面VP1とする。なお、図3には、第1仮想平面VP1の一例として、図3に示す帯板部221bxに対する第1仮想平面VP1が示されている。図7に示す様に、第1仮想平面VP1と第2仮想平面VP2との二面角θ2が小さいほど、網状板体部221の面に対する帯板部221bの投影面積は大きくなる。そこで、本実施形態では、第1仮想平面VP1と第2仮想平面VP2との二面角θ2が鋭角の関係に設定されている。これにより、網状板体部221の面に対する帯板部221bの投影面積を、充分な大きさとなるよう確保している。
バンド部222は、第2の架橋部21と平行に延びるとともに、幅が帯板部221bの幅および厚みよりも大きい帯状に形成され、網部22を縦断している。以上で説明した堰き止め網部20の構成は、換言すれば、図2及び図3に示す様に、堰き止め網部20を縦断する第2の架橋部21およびバンド部222が横方向に間隔を開けて交互に並び、これらの第2の架橋部21およびバンド部222の間に網状板体部221が設けられている。そして、第2の架橋部21と、網状板体部221と、バンド部222とが一体に形成されたものが堰き止め網部20である。
そして、図2の黒塗りの矢印で示す様に、パネル骨格部10の上に堰き止め網部20を積み重ねたうえで、さらに接合することで型枠用パネル1が形成される。より詳しくは、図3に示す様に、型枠用パネル1において、第2の架橋部21は、第1の架橋部12と交差する方向に真っすぐに延びて、外枠部11に架け渡されている。また、第2の架橋部21と網部22とが交互に並び、かつ一体に設けられることで堰き止め網部20は形成されている。そして、堰き止め網部20が、外枠部11の一方面(図2及び図3における上面)を覆うと共に、外枠部11の一方面(図2及び図3における上面)で外枠部11および第1の架橋部12に接合されている。ここで、接合する箇所は、バンド部222と、パネル骨格部10の外枠部11、第1の架橋部12とが交差するすべての箇所とする。あるいは、バンド部222と、パネル骨格部10の外枠部11とが交差するすべての箇所と、バンド部222と第1の架橋部12が接する箇所で適宜選んだ箇所とすることもできる。さらに、接合する箇所は、堰き止め網部20の第2の架橋部21、網状板体部221、バンド部222と、パネル骨格部10の外枠部11、第1の架橋部12とが接する箇所に、適宜設定することができる。例えば、堰き止め網部20の第2の架橋部21と、パネル骨格部10の外枠部11、第1の架橋部12とが接する箇所を接合せず、堰き止め網部20の網状板体部221、バンド部222と、パネル骨格部10の外枠部11、第1の架橋部12とが接する箇所を適宜接合してもよい。接合は、溶着で行うことができ、接着で行ってもよい。
ここで、以上で説明した堰き止め網部20とパネル骨格部10との接合は、パネル骨格部10について上述したように、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じにくい構成となっているため、網部22と第1の架橋部12との接合は、比較的容易に行うことができる。そして、以下に説明する様に、以上で説明した堰き止め網部20とパネル骨格部10との接合は、型枠用パネル1がバンド部222を備え、バンド部222でパネル骨格部10と接合することでより容易に行うことができる。網状の網状板体部221と、帯状のバンド部222とについて、第1の架橋部12との接触面積を比較すると、接触面積は、バンド部222は帯状に形成されているため、網状の網状板体部221よりもバンド部222の方が広い。そして、一般的に、接触面積が広い方が接合は容易だと考えることができる。従って、第1の架橋部12との接合は、帯状のバンド部222の方が、網状の網状板体部221よりも容易と考えることができる。以上では、接合の対象が第1の架橋部12であったが、接合の対象が外枠部11となる場合も、上記と同様に、接触面積は網状の網状板体部221よりもバンド部222の方が広い。このため、外枠部11との接合の場合も、バンド部222の方が、網状板体部221よりも容易であると考えることができる。以上の結果、接合の対象が外枠部11の場合も第1の架橋部12の場合も、バンド部222の方が、網状板体部221よりも容易に接合を行うことができると考えることができる。
従って、バンド部222と、外枠部11および第1の架橋部12とを接合することで、堰き止め網部20と外枠部11および第1の架橋部12とをより容易に接合できる。換言すれば、型枠用パネル1は、堰き止め網部20にバンド部222を設けることで、バンド部222と外枠部11および第1の架橋部12との接合を容易に行うことができ、これにより、堰き止め網部20とパネル骨格部10とを容易に接合できる。そして、この様に堰き止め網部20とパネル骨格部10とを接合することで、堰き止め網部20が補強されている。仮に堰き止め網部20がパネル骨格部10と接合されることで補強されていない場合は、堰き止め網部20は、図1に示す様に型枠500に組付けられたときに横方向に広がりやすく、かつ、網状板体部221の網目が広がりやすい。これに対して、型枠用パネル1は、堰き止め網部20とパネル骨格部10とを接合し、堰き止め網部20をパネル骨格部10で補強することで、上記の型枠500が横方向に広がることが抑止されると共に、網状板体部221の網目が広がることが抑止されている。
型枠用パネル1を用いて、図1を用いて上述した様に、型枠500を組み付けることができる。より詳しくは、型枠用パネル1の網状板体部221にワイヤ501を通し、隣り合う型枠用パネル1の外枠部11をワイヤ501で縛ることができる。ここで、網状板体部221は、網目となっている孔部221aを部分的に広げてワイヤ501を通すことができる。また、網状板体部221の網目にセパレータ502を通し、互いに対向する型枠用パネル1それぞれの第1の架橋部12をセパレータ502に保持させることができる。以上の様にワイヤ501およびセパレータ502を用いることで、図1に示す様に型枠用パネル1を組み付けて、型枠500を設けることができる。
<1−2.型枠用パネル1の作用効果について>
以上で説明した構成を備える本実施形態の型枠用パネル1は、以下のような作用効果を奏する。型枠用パネル1は、外枠部11、第1の架橋部12および、第2の架橋部21により補強されていることで強度が確保されている。また、複数の第2の架橋部21と網部22とが一体に設けられることで、部品点数が低減されている。このため、型枠用パネル1は、強度が確保され得るとともに、部品点数が低減されることで作成するための労力が軽減され得る。
また、外枠部11の枠内では、外枠部11の1対の辺11aの間に第1の架橋部12が架け渡されている(図3参照)。網部22は、外枠部11の枠内に架け渡された第1の架橋部12と接合されるため、第1の架橋部12との接合によって網部22に凹凸が生じにくい。このため、網部22と第1の架橋部12との接合は、比較的容易に行うことができる。さらに、型枠用パネル1は、網部22を備えており、型枠の周壁として用いられるときに、網部22から僅かにフレッシュコンクリートが漏出することでコンクリートに埋め込まれるようになっている。このため、コンクリートが硬化した後に型枠用パネル1を撤去する必要がないことによっても、作業者の労力を軽減し得る。
また、第1仮想平面VP1と前記第2仮想平面VP2との二面角θ2が、鋭角の関係に設定されている。これにより、以下に説明するように、型枠用パネル1がフレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得る。型枠用パネル1を周壁として備える型枠500の内側に、フレッシュコンクリートが流し込まれたとき、型枠用パネル1は、フレッシュコンクリートに面し、フレッシュコンクリートを堰き止めるように構成されている。このとき、第2の架橋部21とバンド部222の間に設けられた網状板体部221はフレッシュコンクリートに面するため、網状板体部221の構成を、フレッシュコンクリートを堰き止めることができるように構成する必要がある。網状板体部221は、板をなし、その板厚方向に貫通する複数の孔部221aが密集する様に設けられており、隣り合う2つの孔部221aの間に帯板部221bを備えている。換言すれば、網状板体部221は、網の目として複数の孔部221aを備え、網の目の周囲に帯板部221bを備えている。そして、網状板体部221の帯板部221bが、フレッシュコンクリートに面し、フレッシュコンクリートを堰き止めるように構成されている。
網状板体部221がフレッシュコンクリートに面する面に対する、帯板部221bの投影面積が大きいほど、帯板部221bがフレッシュコンクリートに面する実質的な面積は大きいため、帯板部221bがより確実にフレッシュコンクリートを堰き止めることができると、考えることができる。ここで、網状板体部221がフレッシュコンクリートに面する面は、外枠部の上記の一方面に平行な平面である第2仮想平面VP2と平行の位置にあると考えることができる。これにより、フレッシュコンクリートに面する面に対する、帯板部221bの投影面積は、第2仮想平面VP2に対する帯板部221bの投影面積と同じである。従って、この第2仮想平面VP2に対する帯板部221bの投影面積が大きいほど、帯板部221bがフレッシュコンクリートに面する実質的な面積がより大きいと考えることができる。また、帯板部221bの板厚方向に直交する平面である第1仮想平面VP1と、第2仮想平面VP2との二面角が小さいほど、第2仮想平面VP2に対する帯板部221bの投影面積は大きいと考えることができる。
ここで、第1仮想平面VP1と第2仮想平面VP2との二面角が、鋭角の関係に設定されているため、帯板部221bがより確実にフレッシュコンクリートを堰き止めることができる様に、第2仮想平面VP2に対する帯板部221bの投影面積の大きさを確保し得る。そして、帯板部221bを備える網状板体部221は、フレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得、ひいては、型枠用パネル1がフレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得る。
また、型枠用パネル1は、網部22は、第2の架橋部21と平行に延びて外枠部11を横断するバンド部222を有する。これにより、網部22は、以下に説明する様に、外枠部11および架橋部と接合することがより容易なバンド部222を備えるため、型枠用パネル1を作成するための労力がより一層軽減され得る。
棒状の第1の架橋部12との接触面積は、接触する対象が網状のものよりも帯状のものの方が、より広いと考えることができる。そして、棒状の第1の架橋部12を接合させるとき、対象が網状のものよりも帯状のものの方が、接触面積がより広いため、接合は網状よりも帯状のものの方がより容易に行うことができると考えることができる。以上では、接合の対象が棒状の第1の架橋部12であったが、接合の対象が枠状の外枠部11となる場合も、同様に考えることができる。従って、バンド部222は、帯状に形成されているため、外枠部11および第1の架橋部12との接合をより容易に行うことができると考えることができる。
また、すべてのバンド部222は、外枠部11および第1の架橋部12に接合されている。これにより、バンド部222を有する網部22は、より確実に外枠部11および第1の架橋部12に接合されているため、型枠用パネル1は、より確実に補強され得る。
<<2.実施形態2>>
次に、実施形態2の型枠用パネル2について、図8〜図13を用いて説明する。本実施形態の型枠用パネル2において、実施形態1の型枠用パネル1と構成及び作用が実質的に同じとなる箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略する。なお、実施形態2の型枠用パネル2において、パネル骨格部10および堰き止め網部120は、鉄で形成されているが、鉄以外の金属や樹脂などで形成してもよい。
<2−1.型枠用パネル2の構成(図8〜図13)>
網状板体部の態様は、フレッシュコンクリートを堰き止めつつ、網状板体部から僅かにフレッシュコンクリートが漏出し得る態様であればよく、実施形態1の網状板体部221(図3参照)以外の態様であってもよい。実施形態1の網状板体部221とは異なる態様の網状板体の1例として、本実施形態では、図8および図11に示す第1の網状板体部12211および第2の網状板体部12212を備えている。また、実施形態1の型枠用パネル1と同様に、網部122は、第2の架橋部21と平行に延びて外枠部11を横断するバンド部1222(図8、図9、図11参照)を有し、すべてのバンド部1222は、外枠部11および第1の架橋部12に接合されている。
そして、網部122は、板厚方向に貫通する複数の第1の孔部12211aが密集するように設けられた、板をなす第1の網状板体部12211(図8、図9、図11参照)を、第2の架橋部21とバンド部1222との間(図11の左側、図9参照)に備え、隣り合う2つの第1の孔部12211aは、その間に第1の帯板部12211bを備えている。また、網部122は、板厚方向に貫通する複数の第2の孔部12212aが密集するように設けられた、板をなす第2の網状板体部12212(図8、図9、図11参照)を、第2の架橋部21とバンド部1222との間に備え(図11の右側、図9参照)、隣り合う2つの第2の孔部12212aは、その間に第2の帯板部12212bを備えている。ここで、図11に示されている様に、複数の第1の帯板部12211bと複数の第2の帯板部12212bとは、バンド部1222を中心に、対称に配置されている。そこで、以下の説明では、第1の孔部12211aを備える第1の網状板体部12211を中心に説明し、第2の孔部12212aを備える第2の網状板体部12212に関する説明を省略する。また、上記の様に対称に配置されているため、以下で説明する第1の網状板体部12211、第1の孔部12211a、第1の帯板部12211bに関することは、第2の網状板体部12212、第2の孔部12212a、第2の帯板部12212bにも同様に当てはまる。
第1の網状板体部12211は、図10から図13に模式的に示す様に作成される。すなわち、図10に示されている、斜めに延び、平行に並ぶ複数の第1の切れ目122H11aを設けた第1の板状体部122H11と、第1の切れ目122H11aに交差する方向に延び、平行に並ぶ複数の第2の切れ目122H12aを設けた第2の板状体部122H12を含む板状部122Hをまず作成する。図10に示す様に、第1の切れ目122H11aと、第2の切れ目122H12aとの間には、バンド部122H2が設けられている。
次に、図10に示されている、第1の板状体部122H11を引き伸ばすことで、本実施形態の第1の網状板体部12211が形成される。具体的には、図10に示す第1の板状体部122H11の備える、複数の第1の切れ目122H11aの幅が広がるように第1の帯板部122H11bが屈曲することで、図11に示されている第1の網状板体部12211が形成される。なお、図11は、図8に示す第1の網状板体部12211の一部が模式的に示されている。図12には、図11の第1の網状板体部12211がさらに幅方向に引き伸ばされた第1の網状板体部122W11が示されている。具体的には、図11に示す第1の網状板体部12211の備える、複数の第1の孔部12211aの幅が広がるように第1の帯板部12211bが屈曲することで、図12に示されている第1の網状板体部122W11が形成される。
以下の説明では、第1の切れ目122H11aとは、第1の板状体部122H11が引き伸ばされる前の第1の切れ目122H11aから引き伸ばした後の第1の孔部12211aとなる過程における、第1の切れ目122H11aおよび第1の孔部12211aを意味することもある。同様に、第1の孔部122W11aとは、本実施形態の第1の網状板体部12211の第1の孔部12211aからさらに過度に引き伸ばされた状態となっている第1の孔部122W11aを意味することもある。また、同様に、第1の帯板部122H11bとは、第1の網状板体部12211が引き伸ばされる前の第1の帯板部122H11bから引き伸ばした後の第1の帯板部12211bにかけての、第1の帯板部を意味することもある。また同様に、第1の帯板部122W11bとは、本実施形態の第1の網状板体部12211の第1の帯板部12211bからさらに過度に引き伸ばされた状態となっている第1の帯板部122W11bを意味することもある。
ここで、図10に示す様に、第1の板状体部122H11において、隣り合う2つの第1の切れ目122H11aの間の部分である第1の帯板部122H11bは、真っすぐに伸びた細長い板状となっている。実施形態1の帯板部221Hbと同様に、第1の板状体部122H11を引き伸ばすとき、複数の第1の帯板部122H11bが屈曲することで、複数の第1の切れ目122H11a(図10参照)の幅が広がり、第1の孔部12211aとなる(図11参照)。実施形態1の帯板部221Hbと同様に、本実施形態の第1の帯板部122H11bも、その幅が厚みよりも大きいため、板厚方向には屈曲しやすいが、幅方向には屈曲にくい。このため、図10に示されている第1の板状体部122H11が引き伸ばされるとき、第1の帯板部122H11bは屈曲すると共に次第に回転する。この第1の帯板部122H11bの回転は、実施形態1の帯板部221Hbと同様に、板厚方向が、回転前の幅方向を向く回転である(図13及び図10〜図12参照)。
図13には、引き伸ばす前の状態である第1の板状体部122H11(図10参照)と、これを引き伸ばした後の第1の網状板体部12211(図11参照)と、さらに引き伸ばした後の第1の網状板体部122W11(図12参照)の3つにいて、回転してゆく第1の帯板部の断面を示した。すなわち、図13には、引き伸ばす前に対応する第1の帯板部122H11bの断面(図10参照)が実線で示されており、引き伸ばした後に対応する本実施形態の第1の帯板部12211bの断面(図11参照)が仮想線で示されており、さらに引き伸ばした後に対応する第1の帯板部122W11bの断面(図12参照)が仮想線で示されている。第1の板状体部122H11(図10参照)が引き伸ばされることによって、図13に示す様に、第1の帯板部122H11bが第1の帯板部12211bとなり、さらに、第1の帯板部12211bが第1の帯板部122W11bとなるにつれ、高さ方向を向く。
このため、図10〜図13に示す様に、第1の網状板体部(ここでは、第1の板状体部122H11、第1の網状板体部12211、第1の網状板体部122W11を含める)の面に対する、第1の帯板部(ここでは、122H11b、12211b、122W11bを含める)の投影面積は、第1の帯板部が回転するにつれて小さくなってゆく。そして、第1の帯板部は、回転してゆくと共に屈曲してゆき(図10〜図13参照)、第1の帯板部が屈曲するほど、第1の帯板部の屈曲している部分の内角θ1が小さくなってゆく(図10〜図12参照)。
ここで、第1の帯板部の屈曲している部分の内角θ1とは、第1の帯板部の屈曲している部分を挟む2つの直線状となっている部分を延長させて生じる交点の内角θ1のことである。図10において、第1の帯板部122H11bは屈曲していないため、第1の帯板部122H11bの屈曲している部分の内角θ1を0とみなすことができる。図9および図11において、第1の帯板部12211bの屈曲している部分の内角θ1は、鈍角であり、90度より大きく、180度より小さい。これに対して、図12において、第1の帯板部122W11bの屈曲している部分の内角θ1は、鋭角であり、90度より小さい。すなわち、上記の実施形態1の帯板部221bの内角θ1と同様に、本実施形態の第1の帯板部12211bの内角θ1も、90度より大きく、180度より小さい鈍角に設定できる。また、内角θ1を170度より小さく、100度より大きい角度に設定できる。内角θ1が100度より小さいと、複数の第1の帯板部12211bが、第1の網状板体部12211を充分に閉鎖しない場合ある。また、内角θ1が170度より大きいと、複数の第1の帯板部12211bが、第1の網状板体部12211を密に閉鎖しすぎる場合がある。
以上では、第1の網状板体部12211を充分に閉鎖することと同じ意味を持つ、第1の網状板体部12211の面に対する第1の帯板部12211bの投影面積を確保することと、第1の帯板部12211bの屈曲している部分の内角θ1を設定することについて説明した。ここで、図9に示す様に、第1の網状板体部12211の面は、外枠部11の上述した一方面(図9における外枠部11の上側の面)に平行である。そこで、この外枠部11の上側の面に平行な平面を、図9に示す様に、第2仮想平面VP2とする。この第2仮想平面VP2は、図9および図13に示すように、縦方向および横方向に広がる面である。第1の網状板体部12211の面と、外枠部11の上側の面と、第2仮想平面VP2とは、互いに平行な位置関係にあるため、第1の網状板体部12211の面に対する第1の帯板部12211bの投影面積は、第2仮想平面VP2に対する第1の帯板部12211bの投影面積に等しい。
また、図13および図9に示されている様に、第1の帯板部12211bの板厚方向に直交する平面を第1仮想平面VP11とする。なお、図9には、第1仮想平面VP11の一例として、図9に示す帯板部12211bxに対する第1仮想平面VP11が示されている。図13および図9に示されている様に、第1仮想平面VP11と第2仮想平面VP2との二面角θ2が小さいほど、第1の網状板体部12211の面に対する第1の帯板部12211bの投影面積は大きくなる。そこで、本実施形態では、第1仮想平面VP11と第2仮想平面VP2との二面角θ2が鋭角の関係に設定されている。これにより、第1の網状板体部12211の面に対する第1の帯板部12211bの投影面積を充分な大きさとなるよう確保している。
以上では、第1の帯板部12211bについて述べたが、複数の第2の帯板部12212bは、バンド部1222を中心に複数の第1の帯板部12211bと対称に配置されている(図11参照)。具体的には、板状部122Hにおいて、第1の板状体部122H11の第1の切れ目122H11aおよび第1の帯板部122H11bは、第2の板状体部122H12の第2の切れ目122H12aおよび第2の帯板部122H12bと対称に配置されている(図10参照)。また、網部122において、第1の網状板体部12211の第1の孔部12211aおよび第1の帯板部12211bは、バンド部1222を中心に、第2の網状板体部12212の第2の孔部12212aおよび第2の帯板部12212bと対称に配置されている(図11参照)。
また、網部122Wにおいて、第1の網状板体部122W11の第1の孔部122W11aおよび第1の帯板部122W11bは、バンド部122W2を中心に、第2の網状板体部122W12の第2の孔部122W12aおよび第2の帯板部122W12bと対称に配置されている(図12参照)。さらに、第1仮想平面VP11(図9、図13参照)は第1仮想平面VP12(不図示)に対応する。従って、第1の帯板部12211bについて上述したことは、第2の帯板部12212bに関しても同様に当てはまる。
<2−2.型枠用パネル2の作用効果について>
上記の構成により、実施形態1と同様に、本実施形態の型枠用パネル2は、強度が確保され得るとともに、部品点数が低減されることで作成するための労力が軽減され得る。また、網部122から僅かにコンクリートが漏出することでコンクリートに埋め込まれるようになっている。このため、コンクリートが硬化した後に型枠用パネル2を撤去する必要がないことによっても、作業者の労力を軽減し得る。
第1の網状板体部12211に関する第1仮想平面VP11と第2仮想平面VP2との二面角θ2、および、第2の網状板体部12212に関する第1仮想平面VP12と第2仮想平面VP2との二面角θ2は、ともに鋭角の関係に設定されている。このため、本実施形態においても、第1の帯板部12211bおよび第2の帯板部12212bの第1仮想平面VP1に対する投影面積の大きさを確保し得る。そして、これにより、網部122は、フレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得る。ひいては、型枠用パネル2がフレッシュコンクリートをより確実に堰き止め得る。
また、本実施形態の特有の効果として、以下に説明するように、本実施形態では、バンド部1222が板厚方向に対して傾きにくく構成されており、バンド部1222とパネル骨格部10との接合が比較的容易となるため、作成するための労力が軽減され得ることが挙げられる。図10に示されている、引き伸ばされる前の状態である板状部122Hでは、バンド部1222は、当然板状部122Hの板厚方向に対して傾いていない。また、図10に示されている様に、引き伸ばされる前の状態である板状部122Hには、バンド部1222を中心に複数の第1の切れ目122H11aと複数の第2の切れ目122H12aが左右対称に配置されている。
このため、図10に示されている、引き伸ばされる前の状態である板状部122Hを横方向(幅方向)に押し広げ、図11および図9に示されている本実施形態の網部122を形成する過程で、バンド部1222は、横から左右対称に力が加わりやすく、板状部122Hが引き伸ばされた後の状態である、網部122のバンド部1222は、左右対称となりやすい。そして、型枠用パネル2(図9参照)を作成する過程では、堰き止め網部120の網部122とパネル骨格部10とを接合するとき、上述した様に、外枠部11と第1の架橋部12との間に段差が生じにくい構成となっているパネル骨格部10と、左右に(幅方向に)傾きにくいように構成されているくバンド部1222とを接合する過程を含むことになる。仮に、バンド部1222が右に傾いた場合、バンド部1222と、パネル骨格部10の外枠部11および第1の架橋部12との接触において、バンド部1222の右側では接触するが、左側では接触しないため、結果的に接触面積が小さくなる。これに対して、本実施形態のバンド部1222は、左右に(幅方向に)傾きにくいように構成されているため、バンド部1222とパネル骨格部10との接合箇所において、バンド部1222と、パネル骨格部10の外枠部11および第1の架橋部12との接触面積は、接合が比較的良好になるほど、大きく保たれやすい。また、上述した様に、すべてのバンド部1222は、外枠部11および第1の架橋部12に接合されているが、バンド部1222とパネル骨格部10との接合が比較的容易となるため、作成するための労力が軽減され得る。
<<3.その他の実施形態>>
以下で説明するその他の実施形態において、上述した実施形態1で説明した型枠用パネル1と実質的な構成及び作用が同じとなる箇所、および、実施形態2で説明した型枠用パネル1と実質的な構成及び作用が同じとなる箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。その他の実施形態として、例えば、上述した実施形態1の型枠用パネル1は、網部22はバンド部222を備えるが、バンド部222を備えない網状板体部221のみで網部22を形成してもよい。また、同様に、上述した実施形態2の型枠用パネル2を、網部122がバンド部1222を備えない構成としてもよい。
また、実施形態1および実施形態2では、外枠部11の作成は、4つの鉄棒を、それぞれの両端で溶接することで一体に形成した。外枠部11の作成は、これに限らず、例えば、1本の鉄棒を矩形に折り曲げてその両端を溶接してもよく、2本の鉄棒を直角に折り曲げてその両端を溶接してもよい。また、これらの作成方法では接合方法は溶接でなされるが、接合方法は溶接に限らなくてもよく、例えば接着であっても良い。さらには、外枠部11は、接合せずに一体に形成してもよい。
また、上述した実施形態1の型枠用パネル1は、図2及び図3に示す様に、外枠部11が矩形であった。しかし、外枠部11は、互いに平行な1対の辺を少なくとも1つ備えればよく、この一対の辺の間に第1の架橋部12が架け渡したものをパネル骨格部10とし、さらに、第2の架橋部21と網部22を備える堰き止め網部20が、外枠部11の一方面を覆う様にすればよい。この様にパネル骨格部10および堰き止め網部20を設けるものとし、例えば、外枠部11を略L字形状や、台形状や、平行四辺形状にすることができる。さらに、実施形態2の型枠用パネル2も同様に、外枠部11を略L字形状や、台形状や、平行四辺形状にすることができる。
1 型枠用パネル
10 パネル骨格部
11 外枠部
11a 辺
11b 辺
12 第1の架橋部
20 堰き止め網部
21 第2の架橋部
22 網部
221 網状板体部
221a 孔部
221b 帯板部
222 バンド部
θ1 内角
θ2 二面角
221H 板状体部
221Ha 切れ目
221Hb 帯板部
221W 網状板体部
221Wa 孔部
221Wb 帯板部
2 型枠用パネル
120 堰き止め網部
122 網部
12211 第1の網状板体部
12211a 第1の孔部
12211b 第1の帯板部
12212 第2の網状板体部
12212a 第2の孔部
12212b 第2の帯板部
1222 バンド部
122H 板状部
122H11 第1の板状体部
122H11a 第1の切れ目
122H11b 第1の帯板部
122H12 第2の板状体部
122H12a 第2の切れ目
122H12b 第2の帯板部
122H2 バンド部
122W 網部
122W11 第1の網状板体部
122W11a 第1の孔部
122W11b 第1の帯板部
122W12 第2の網状板体部
122W12a 第2の孔部
122W12b 第2の帯板部
122W2 バンド部
500 型枠
501 ワイヤ
502 セパレータ

Claims (4)

  1. コンクリートの打込みに用いられる型枠用パネルであって、
    互いに平行な1対の辺を少なくとも1つ備える枠状の外枠部と、
    前記1対の辺の間に架け渡される少なくとも1つの棒状の第1の架橋部と、
    前記第1の架橋部と交差する方向に真っすぐに延びて前記外枠部に架け渡される少なくとも1つの第2の架橋部と、
    網状の複数の網部と、を備え、
    前記第2の架橋部と前記網部とが、交互に並びかつ一体に設けられ、前記外枠部の一方面を覆うと共に、前記一方面上で前記外枠部および前記第1の架橋部に接合された、型枠用パネル。
  2. 請求項1に記載の型枠用パネルであって、
    前記網部は、前記第2の架橋部と平行に延びて前記外枠部を横断するバンド部を有する、型枠用パネル。
  3. 請求項2に記載の型枠用パネルであって、
    前記網部は、板厚方向に貫通する複数の孔部が密集するように設けられた、板をなす網状板体を、前記第2の架橋部と前記バンド部との間に備え、
    隣り合う2つの前記孔部は、その間に帯板部を備え、
    前記帯板部の板厚方向に直交する平面を第1仮想平面とし、前記外枠部の前記一方面に平行な平面を第2仮想平面としたときに、前記第1仮想平面と前記第2仮想平面との二面角が、鋭角の関係に設定されている、型枠用パネル。
  4. 請求項3に記載の型枠用パネルであって、
    すべての前記バンド部は、前記外枠部および前記第1の架橋部に接合された、型枠用パネル。
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