JP6024961B2 - 鋼板コンクリート造の床の構造 - Google Patents
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Description
また、上下の外殻鋼板1の間の全体にコンクリート3が確実に充填されているかどうかは床の上面からは必ずしも容易に確認できないし、コンクリート3の硬化に伴う収縮によって上面側の外殻鋼板1とコンクリート3との境界部に空隙ができてしまうことも想定され、その場合にはスタッド2に所定耐力が得られない場合が生じる懸念もあることから、その防止のために何らかの対策が必要となるし高度の施工管理が不可欠である。
したがって、ハーフSC構造による場合にはフルSC構造による場合に比べて施工手間およびコストの点で格段に不利となってしまい、鋼板コンクリート造本来の利点を大きく損なってしまうので、そのようなことは好ましくなく現実的ではない。
さらに、孔あきリブ鋼板の板厚や高さを適切に調整することにより、その補剛効果によって外殻鋼板を孔あき鋼板としたことによる断面欠損を補償することが可能である。
図1は本実施形態の床およびその周囲の壁の一部を示す平面図、図2はその断面図であって、(a)は図1におけるIIa−IIa線視図、(b)は(a)におけるb部の拡大図である。なお、本実施形態の構造における構成要素のうち、図5に示した従来の構造と共通する要素については同一符号を付してある。
すなわち、本実施形態においても、従来と同様に、床の下面(底面)を形成している外殻鋼板1については図5に示したものと同様のものをそのまま用いており、その外殻鋼板1に植設した多数のスタッド2を介してコンクリート3をその外殻鋼板1に対して一体化している。また、壁についても図5に示したものと同様に構成されている。
すなわち、本実施形態では、床の上面を形成している外殻鋼板1を、縦横の帯状部11の間に多数の開口部12が整然と配列されている格子状の孔あき鋼板10としており、かつ、その孔あき鋼板10における帯状部11の内面側に孔あきリブ鋼板15を設けたことを主眼としている。
なお、図3(a)および図3(b)に示すユニットは大きさが異なるだけで実質的に同等の形態のものである。つまり、(a)に示すユニットは縦方向の5本の帯状部11と横方向の6本の帯状部11を格子状に組み合わせた形態のものであり、(b)に示すユニットは縦方向の2本の帯状部11と横方向の6本の帯状部11を格子状に組み合わせた形態のものである。
さらに、図4(b)に示すものは、一方向(図示例では横方向)の帯状部11となる単なる長尺の鋼材と、他方向(同、縦方向)の帯状部11となる単なる短尺の鋼材を用いて、それらを全体として格子状に組み合わせて溶接することにより、それらの間に開口部12が形成されて図1に示すような外殻鋼板1としての孔あき鋼板10が形成されるものである。
そして、それらのユニットに対しては孔あきリブ鋼板15も予め一体に溶接しておくと良く、そのようなユニットを所定規格で予め工場製作してそれを現場に搬入して順次敷設していくこととすれば、従来とほぼ同等の手順と手間により外殻鋼板1としての孔あき鋼板10を容易にかつ効率的に施工することが可能である。
なお、余盛りコンクリートを床仕上げ面として均すことも可能であるが、その場合は余盛りコンクリートが外殻鋼板1に対するかぶりコンクリートとなるからそれに対するひび割れ対策が必要となる。
そのため、本実施形態の床の構造によれば、床上面境界の材軸方向の曲げ応力やせん断力の伝達性能を十分に確保できて、孔あき鋼板10とコンクリート3とを孔あきリブ鋼板15を介して確実に一体化でき、それ故に外殻鋼板1として孔あき鋼板10を用いてはいるものの従来一般的なフルSC構造と同等の構造性能を確保し得るものである。
勿論、床上面側の外殻鋼板1を省略するハーフSC構造による場合のように鉄筋を配筋するような必要はないし、外殻鋼板1としての孔あき鋼板10を上述したようなユニット化の手法により所定規格で大量製作すれば十分なコストダウンや現場での施工性改善および施工精度の向上にも寄与し得るから、鋼板コンクリート造(フルSC構造)の床の構造として極めて合理的であり有効である。
2 スタッド
3 コンクリート
4,5 開口部
10 孔あき鋼板(外殻鋼板)
11 帯状部
12 開口部
13 切り欠き部
14 突起部
15 孔あきリブ鋼板
16 孔
Claims (1)
- 上面および下面をそれぞれ外殻鋼板により形成して該外殻鋼板の間にコンクリートを充填して一体化してなる鋼板コンクリート造の床の構造であって、
前記床の上面を形成している外殻鋼板を縦横の帯状部の間に多数の開口部が配列されている格子状の孔あき鋼板とし、
かつ、前記外殻鋼板としての孔あき鋼板における前記帯状部の内面側に孔あきリブ鋼板を設けてなることを特徴とする鋼板コンクリート造の床の構造。
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JP2012236970A JP6024961B2 (ja) | 2012-10-26 | 2012-10-26 | 鋼板コンクリート造の床の構造 |
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JP2012236970A JP6024961B2 (ja) | 2012-10-26 | 2012-10-26 | 鋼板コンクリート造の床の構造 |
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JP2014084692A JP2014084692A (ja) | 2014-05-12 |
JP6024961B2 true JP6024961B2 (ja) | 2016-11-16 |
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Family Applications (1)
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5028504B2 (ja) * | 2010-02-05 | 2012-09-19 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子炉格納施設の鋼板コンクリート構造 |
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- 2012-10-26 JP JP2012236970A patent/JP6024961B2/ja active Active
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