JP2020056445A - 弁構造体、これを備える収容体及び弁構造体付き蓄電デバイス - Google Patents

弁構造体、これを備える収容体及び弁構造体付き蓄電デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】収容体内の圧力を順次逃すことができる弁構造体の提供。【解決手段】収容体200に取り付けられる弁構造体100Aであって、弁外体2Aと、複数の破壊弁1a、1b、1cとを備え、弁外体には、収容体の内外を連通させる弁通路Lが内部に形成され、複数の破壊弁は、弁通路内に弁通路の延びる方向に沿って互いに間隔を開けて配置され、弁通路を順次閉塞し、複数の破壊弁は、収容体の内部で発生したガスに起因して、収容体の内圧が所定の圧力まで上昇すると、収容体のより内側に近いものから順次裂開するように構成される、弁構造体。【選択図】図1A

Description

本発明は、弁構造体、これを備える収容体及び弁構造体付き蓄電デバイスに関する。
特開2004−006213号公報(特許文献1)は、角形電池の電池パックについての発明を開示する。この電池パックには、発電要素を封止した金属製の電池缶が含まれる。電池缶の内部では、電解液の気化、分解に起因してガスが発生することがあり、発生したガスによって電池缶の内圧が異常に上昇してしまうと、電池缶の破裂を招き得る。こうした破裂を防止するため、特許文献1の開示する電池缶には、安全弁が形成される。安全弁は、電池缶が破裂する内圧よりも低い内圧で破断して、発生したガスを放出するように構成される。
特開2004−006213号公報
蓄電デバイスには、特許文献1が開示するような角形電池が含まれる他、たとえばパウチ型(ラミネート型)の蓄電デバイス等がある。パウチ型蓄電デバイスでは、ラミネートフィルムを成形して構成されるパウチを蓄電デバイス素子の収容体として使用する。このようなパウチは、蓄電デバイスの薄型化や軽量化に効果的であるものの、金属製の缶よりも比較的低い内圧で破裂し易い。このため、パウチに安全弁を設置する場合、安全弁が破断する内圧とパウチの破裂する内圧との差が十分に確保できないことがある。その結果、安全弁が破断する前にパウチが破裂したり、そこまで至らなくとも、安全弁が破断するまでにパウチが変形したりすることがある。これを抑制するために安全弁が破断する圧力をより低く設定すると、パウチの内部でガスが少し発生しただけでも安全弁が破断して、パウチの内外が連通してしまうので、蓄電デバイスとしての実用性が低くなってしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、収容体の破裂や変形を抑制することができる弁構造体、該弁構造体を備える収容体及び弁構造体付き蓄電デバイスを提供することである。なお、収容体は上述のパウチに限られない。
本発明の第1観点に係る弁構造体は、収容体に取り付けられる弁構造体であって、弁外体と、複数の破壊弁とを備える。弁外体には、前記収容体の内外を連通させる弁通路が内部に形成される。複数の破壊弁は、前記弁通路の延びる方向に沿って互いに間隔を開けて配置され、前記弁通路を順次閉塞する。前記複数の破壊弁は、前記収容体の内部で発生したガスに起因して、前記収容体の内圧が所定の圧力まで上昇すると、前記収容体のより内側に近いものから順次裂開するように構成される。
本発明の第2観点に係る弁構造体は、第1観点に係る弁構造体であって、前記複数の破壊弁の開弁圧力は、いずれも同じである。なお、複数の破壊弁の開弁圧力が同じであることには、厳密に同じである場合だけではなく、多少の幅がある場合も含まれる。
本発明の第3観点に係る弁構造体は、第1観点又は第2観点に係る弁構造体であって、前記複数の破壊弁の開弁圧力は、いずれも前記収容体の耐内圧以下である。
本発明の第4観点に係る弁構造体は、第1観点又は第2観点に係る弁構造体であって、前記複数の破壊弁の開弁圧力は、いずれも前記収容体の耐内圧の2/3以下である。
本発明の第5観点に係る弁構造体は、第1観点から第4観点のいずれかに係る弁構造体であって、前記複数の破壊弁は、等間隔に配置される。なお、等間隔であることには、厳密に等間隔である場合だけではなく、実質的に等間隔である場合も含まれる。
本発明の第6観点に係る弁構造体は、第1観点から第5観点のいずれかに係る弁構造体であって、前記複数の破壊弁は、金属製である。
本発明の第7観点に係る弁構造体は、第1観点から第5観点のいずれかに係る弁構造体であって、前記複数の破壊弁は、イージーピール可能に接着された部材で構成される。
本発明の第8観点に係る弁構造体は、第1観点から第7観点のいずれかに係る弁構造体であって、前記収容体は、蓄電デバイス素子を収容するように構成される。
本発明の第9観点に係る弁構造体は、第8観点に係る弁構造体であって、前記蓄電デバイス素子は、リチウムイオン電池の蓄電デバイス素子である。
本発明の第10観点に係る弁構造体は、第1観点から第9観点のいずれかに係る弁構造体であって、前記収容体は、少なくとも基材層、バリア層及び熱融着性樹脂層をこの順に有する積層体によって構成されている。
本発明の第11観点に係る弁構造体付き収容体は、第1観点から第10観点のいずれかに係る弁構造体と、前記収容体とを備える。
本発明の第12観点に係る弁構造体付き蓄電デバイスは、第1観点から第10観点のいずれかに係る弁構造体と、前記収容体と、前記収容体に収容される蓄電デバイス素子とを備える。
本発明によれば、収容体内の圧力を順次逃すことができる弁構造体、該弁構造体を備える収容体及び弁構造体付き蓄電デバイスが提供される。これによって、収容体の破裂や変形を抑制することができる。
一実施形態に係る弁構造体と、弁構造体が取り付けられる収容体とを示す斜視図。 収容体を構成するラミネートフィルムの断面を示す断面概略図。 破壊弁の上面図。 破壊弁の断面図。 筒状要素の斜視図。 筒状要素の形成方法を説明する図。 変形例に係る弁構造体と、弁構造体が取り付けられる収容体とを示す斜視図。 変形例に係る破壊弁の上面図。 変形例に係る破壊弁の断面図。 弁構造体が取り付けられる収容体の一例を示す斜視図。 弁構造体の取付態様の一例を示す模式図。 弁構造体が取り付けられる収容体の一例を示す斜視図。 弁構造体の取付態様の一例を示す断面模式図。 弁構造体の取付態様の一例を示す断面模式図。 別の実施形態に係る弁構造体と、弁構造体が取り付けられる収容体とを示す正面図。 図7の弁構造体の端面図。 図7の弁構造体の断面図。 実施例に係る弁構造体及び比較例に係る弁体の上面図。 実施例に係る弁構造体の断面概略図。 比較例1に係る弁体の断面概略図。 比較例2に係る弁体の断面概略図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る弁構造体について説明する。
[第1実施形態]
<1−1.収容体の構成及び弁構造体の概要>
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る弁構造体100Aと、弁構造体100Aが取り付けられる収容体200とを示す斜視図である。図1Aに示すように、弁構造体100Aは、たとえば、収容体200に取り付けられて使用される。以下では、説明の便宜のため、図1Aの上下方向を「上下」、図1Aの左右方向を「左右」、図1Aの紙面方向を「前後」と称し、これを基準に説明を行う。但し、本発明に係る弁構造体の使用時の向き、方向はこれに限定されない。
収容体200は、たとえば、コーヒー、発酵食品(味噌等)、長期保存用食品、薬品及び蓄電デバイス素子400(リチウムイオン電池やキャパシタ等の蓄電部材)を内部に収容して密閉されるように構成されている。収容体200の収容物は、時間の経過又は加熱に伴いガスを発生する。
収容体200は、ラミネートフィルム300(積層体)が袋状に成形されて形成されたパウチである。図1Bはラミネートフィルム300の断面模式図である。図1Bに示すように、ラミネートフィルム300は、少なくとも基材層301、バリア層302及び熱融着性樹脂層303をこの順に有する。基材層301は、収容体200の最外層を形成する。また、熱融着性樹脂層303は、収容体200の最内層を形成する。なお、ラミネートフィルム300の厚さとしては、例えば、50〜250μm程度、好ましくは90〜200μ程度が挙げられる。
基材層301を形成する素材は、絶縁性を備えることを限度として特に制限されない。基材層301を形成する素材としては、たとえば、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ、アクリル、フッ素樹脂、ポリウレタン、珪素樹脂、フェノール、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリカーボネート及びこれらの混合物や共重合物等が挙げられる。基材層301は、たとえば、上記の樹脂により形成された樹脂フィルムであってもよいし、上記の樹脂を塗布して形成したものであってもよい。樹脂フィルムは、未延伸フィルムであってもよいし、延伸フィルムであってもよい。さらに、基材層301は、単層であってもよいし、2層以上により構成されていてもよい。基材層301の厚さとしては、たとえば、3〜50μm程度、好ましくは10〜35μm程度が挙げられる。
バリア層302は、収容体200内に少なくとも水分の浸入を抑止する層である。バリア層302を構成する金属としては、たとえば、アルミニウム、ステンレス、チタン等が挙げられ、好ましくはアルミニウムが挙げられる。バリア層302は、たとえば、金属箔や金属蒸着膜、無機酸化物蒸着膜、炭素含有無機酸化物蒸着膜、及び、これらの蒸着膜を設けたフィルム等により形成することができ、金属箔により形成することが好ましく、アルミニウム箔により形成することがさらに好ましい。バリア層302の厚みは、水蒸気等のバリア層として機能すれば特に制限されないが、たとえば、10〜100μm程度、好ましくは20〜80μm程度とすることができる。
熱融着性樹脂層303は、収容体200の周縁において、対向する熱融着性樹脂層と熱融着することによって、収容体200内の内容物を密封する層である。
熱融着性樹脂層303に使用される樹脂成分は、熱融着可能であることを限度として特に制限されないが、たとえば、ポリオレフィン、酸変性ポリオレフィン等である。ポリオレフィンとしては、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等のポリエチレン;ホモポリプロピレン、ポリプロピレンのブロックコポリマー(たとえば、プロピレンとエチレンのブロックコポリマー)、ポリプロピレンのランダムコポリマー(たとえば、プロピレンとエチレンのランダムコポリマー)等の結晶性又は非晶性のポリプロピレン;エチレン−ブテン−プロピレンのターポリマー等が挙げられる。これらのポリオレフィンの中でも、好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。また、酸変性ポリオレフィンとしては、酸変性されたポリオレフィンであれば特に制限されないが、好ましくは不飽和カルボン酸又はその無水物でグラフト変性されたポリオレフィンが挙げられる。熱融着性樹脂層303の厚さとしては、特に制限されないが、好ましくは100μm以下、より好ましくは15〜90μm程度、さらに好ましくは30〜80μm程度が挙げられる。
なお、ラミネートフィルム300は、上述した層以外にも、必要に応じてさらなる層を有していてもよい。たとえば、基材層301を強固に接着するために、基材層301とバリア層302との間に接着剤層304(不図示)を有していてもよい。
接着剤層304は、基材層301とバリア層302とを接着可能な接着剤によって形成される層である。接着剤層304の形成に使用される接着剤は、2液硬化型接着剤であってもよいし、1液硬化型接着剤であってもよい。また、接着剤層304の形成に使用される接着剤の接着機構は、特に制限されず、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型及び熱圧着型等のいずれであってもよい。接着剤層304の厚さとしては、たとえば、1〜10μm程度、好ましくは2〜5μm程度が挙げられる。
また、ラミネートフィルム300は、たとえば熱融着性樹脂層303を強固に接着するために、バリア層302と熱融着性樹脂層303との間に、接着層305(不図示)を有していてもよい。
接着層305は、バリア層302と熱融着性樹脂層303とを接着可能な接着剤によって形成される層である。接着層305の形成に使用される接着剤の組成は、特に制限されないが、たとえば、酸変性ポリオレフィンを含む樹脂組成物である。酸変性ポリオレフィンとしては、酸変性されたポリオレフィンであれば特に制限されないが、好ましくは不飽和カルボン酸又はその無水物でグラフト変性されたポリオレフィンが挙げられる。接着層305の厚さとしては、たとえば、1〜50μm程度、好ましくは2〜40μm程度が挙げられる。
弁構造体100Aは、収容体200に取り付けられ、収容体200の内部で発生したガスを必要に応じて順次逃がし、収容体200が内圧によって破裂することを防止するように構成される。以下では、弁構造体100Aを基準として、収容体200の内部に向かう側を一次側、一次側の反対側を二次側と呼ぶ。
<1−2.弁構造体の構成>
図1Aに示すように、弁構造体100Aは、内部に弁通路Lが形成される弁外体2Aを備える。弁外体2Aは、略円筒形状の筒状部位20A及び取付部22Aを有する。取付部22Aは、弁構造体100Aを収容体200に取り付けるための部位である。取付部22Aは、たとえば収容体200に挟まれた状態でヒートシールされることによって、収容体200に固定される。取付部22Aの断面形状は、収容体200の厚み方向に環状に膨らむ環状部23と、環状部23の両端から左右方向の端部に近づくほど薄く形成された翼状延端部24,24とを輪郭とする涙目形状である。環状部23の外周断面が凸の湾曲であり、この環状部23の両端側と翼状延端部24,24の根元側とは外周断面が凹の湾曲でなだらかに接続されているため、取付部22Aの外周に対して収容体200を構成するラミネートフィルム300を隙間なく接着することができる。従って、収容体200がパウチである場合、取付部22Aの断面形状が上述のような涙目形状に形成されることが好ましい。筒状部位20Aは、取付部22Aの上端から上方向に延びる円筒状の部位である。本実施形態では、筒状部位20Aは、金属で構成される。筒状部位20Aを構成する金属は特に限定されず、アルミニウム、真鍮、ステンレス等、適宜選択することができる。弁通路Lは、取付部22A及び筒状部位20Aの内部を貫通して上下方向に延びる断面が円形の通路であり、収容体200の内外を連通させる。
筒状部位20Aの内周面には、弁通路Lの延びる方向に沿って実質的に等間隔に3つのフランジ部21が形成されており、それぞれのフランジ部21の下面は、破壊弁1a、1b、1cの外周縁と溶接されている。つまり、破壊弁1a〜cはこの順に弁通路Lの延びる方向に沿って配置され、弁通路Lを順次閉塞する。好ましくは、破壊弁1a〜cは、実質的に等間隔に配置される。破壊弁1a〜cは、いずれも同じ構成を有するため、以下ではこれらをまとめて破壊弁1とよぶことがある。
破壊弁1は、金属製であり、略円板形状である。破壊弁1は、自身の一次側の内圧が所定の圧力まで上昇すると、裂開してガスを一次側の空間から二次側の空間に逃すように構成される。つまり、破壊弁1は、収容体200の内部で発生したガスに起因して、収容体200の内圧が所定の圧力まで上昇すると、収容体200のより内側に近いものから順次裂開する。なお、図1Aに示す状態では、破壊弁1はいずれも裂開していない閉状態である。
収容体200、弁通路L、及び破壊弁1aは、第1領域R1を規定する。すなわち、破壊弁1aの一次側の弁通路Lと、収容体200の内部とは連通しており、破壊弁1aが閉状態である場合、収容体200の内圧は第1領域R1の内圧であると言ってよい。第1領域R1は、収容体200内部で発生したガスが最初に封止される閉空間である。
破壊弁1a、弁通路L、及び破壊弁1bは、第2領域R2を規定する。破壊弁1a及び1bが共に閉状態である場合、第2領域R2は閉空間である。
破壊弁1b、弁通路L、及び破壊弁1cは、第3領域R3を規定する。破壊弁1b及び1cが共に閉状態である場合、第3領域R3は閉空間である。なお、本実施形態では、破壊弁1a〜cは、互いに同一の間隔を空けて配置されている。
図2Aは、破壊弁1の上面図である。破壊弁1の上面には、略Y字状に切り欠かれた切欠き部10が形成される。図2Bは、破壊弁1のII−II断面図である。図2Bに示すように、切欠き部10は、破壊弁1の上面と下面とで対称に形成され、切欠き部10の厚みW1は破壊弁1の他の部分の厚みW2よりも薄い。つまり、切欠き部10は、破壊弁1の他の部分よりも相対的に強度が低く、破壊弁1の内部に発生した応力が集中する部位である。これにより、破壊弁1に一定以上の圧力が加わると、切欠き部10から破断が発生し、破壊弁1が裂開する。破壊弁1の開弁圧力は、破壊弁1が裂開する最小の圧力であり、切欠き部10の形状、厚みW1、破壊弁1を構成する材料等のパラメータによって適宜調整することができる。なお、「裂開」とは、破壊弁1を構成する材料が断ち切れることにより、破壊弁1の一次側と二次側とが気体連通した状態になることを指すものとする。
本実施形態の破壊弁1はアルミニウム製であり、W1は10〜20[μm]、W2は約200[μm]である。また、開弁圧力は0.2[MPa]である。なお、開弁圧力は、二次側の圧力が大気圧(0.1MPa)であるものとして、常温(25℃)の環境下における破壊弁1の一次側の圧力と二次側の圧力との差で表される。破壊弁1の開弁圧力は、いずれも収容体の耐内圧以下であり、好ましくは、収容体の耐内圧の2/3以下である。なお、収容体200に取り付けられた弁構造体100Aの破壊弁1が裂開しない構造に置換された場合において、80℃の環境で収容体200の内圧を上昇させた場合に、収容体200が破裂する際の収容体200の内圧を、収容体200の耐内圧という。収容体200の内圧は、大気圧との差で表すものとする。収容体200の耐内圧は、たとえば0.3[MPa]以上1[MPa]以下の範囲内とすることができる。収容体200は、少なくとも、基材層、バリア層及び熱融着性樹脂層をこの順に有する積層体によって構成されているため、収容体200の厚みや強度を考慮すると、耐内圧については、当該範囲程度が適切である。耐内圧は、熱融着性樹脂層303のシール強度や、ラミネートフィルム300の厚みなどによって調整される。
筒状部位20Aは、たとえば図3Aに示すような略円筒形状の金属製のパーツ26と破壊弁1とで構成される筒状要素25から構成してもよい。図3Bに示すように、パーツ26の一端の内壁面には、内フランジとしてフランジ部21が形成されている。パーツ26のフランジ部21以外の内径は、破壊弁1の外径よりもわずかに大きい。パーツ26の他端から破壊弁1を挿入して、フランジ部21と破壊弁1の外周縁とをレーザー溶接することにより、筒状要素25が得られる。なお、フランジ部21は内フランジとしてではなく、外フランジとしてパーツ26の外壁面に形成されてもよい。この場合、破壊弁1の外周縁は、パーツ26のフランジ部21の上面に溶接されてもよい。こうして得られた筒状要素25を3つ用意し、筒状要素25同士を互いにレーザー溶接してもよい。なお、複数の破壊弁1が実質的に等間隔に配置される場合、たとえばフランジ部21が等間隔に形成された略円筒形状の筒状物を作成し、この筒状物を長手方向と直交する方向に適宜切断すると複数のパーツ26が得られるので、弁構造体1Aの製造が容易になる。
<1−3.弁構造体の動作>
以下、実施形態1に係る弁構造体100Aの動作について説明する。弁構造体100Aは、収容体200に気密に取り付けられた状態で使用される。本実施形態の収容体200は、収容体200には、たとえばリチウムイオン電池等の電極、電解液といった蓄電デバイス素子400が収容される。
電解液は、何らかの原因で気化したり、分解したりすることがある。電解液の気化や分解に伴って収容体200の内部でガスが発生すると、第1領域R1の内圧が上昇する。第1領域R1の内圧が上昇して(第2領域R2の内圧との差が)破壊弁1の開弁圧力に達すると、破壊弁1aが裂開する。破壊弁1aが裂開すると、第1領域R1と第2領域R2とが連通し、ガスは元々閉空間であった第2領域R2内に逃れることができる。その結果、収容体200に加わる内圧が降下する。
破壊弁1aの裂開後、第1領域R1及び第2領域R2の内圧が上昇して(第3領域R3の内圧との差が)破壊弁1の開弁圧力に再び達すると、破壊弁1bが裂開する。破壊弁1bが裂開すると、第1領域R1及び第2領域R2と第3領域R3とが連通し、ガスは元々閉空間であった第3領域R3内に逃れることができる。その結果、再び収容体200に加わる内圧が降下する。
破壊弁1bの裂開後、第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3の内圧が上昇して(外部圧との差が)破壊弁1の開弁圧力に再び達すると、破壊弁1cが裂開する。破壊弁1cが裂開すると、第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3と収容体200の外部とが連通する。すなわち、収容体200の内外が連通し、収容体200の内部で発生したガスが外部へと放出される。
<1−4.特徴>
弁構造体100Aは、収容体200(第1領域R1)の内圧が破壊弁1の開弁圧力まで上昇すると、まず破壊弁1aが裂開して第2領域R2を開放し、次に破壊弁1bが裂開して第3領域R3を開放するように構成される。このようにして順次破壊弁1が裂開し、順次ガスを逃がすための空間が開放されていくので、弁構造体100Aは収容体200に加わる内圧を適度に逃すことができる。すなわち、収容体200が破裂する内圧と、破壊弁1の開弁圧力との差を十分に確保したとしても、破壊弁1cが裂開するまでは収容体200の内外を連通させることなく、収容体200に加わる内圧を逃すことができる。また、破壊弁1の開弁圧力を収容体200が大幅に変形する内圧よりも低く調整することで、収容体200の変形を抑制することも可能となる。
収容体200の内部は、収容体200の内部側から最も離れた破壊弁1が裂開するまでは外部と連通することがない。従って、収容体200の内容物の漏洩や、内容物が空気と接触することによる化学反応、収容体200内への異物混入が発生しにくくなる。
また、収容体200内部の真空引きが必要な場合、弁構造体100Aによれば、真空引きの必要な空間が第1領域R1に限られるので、同じ容積の弁通路Lを持つ弁体と比較すると、真空引きに必要な時間を短縮できる。
また、収容体200内部に電解液等の液体が収容される場合、液体はまず第1領域R1内に密封される。言い換えると、破壊弁1aが配置されることにより、収容体200から流出した液体が弁通路Lの全体にわたって滞留しない。つまり、弁通路L内で液体が滞留する範囲を最小限にすることができる。
さらに、後述するように、個々の破壊弁1の開弁圧力や、破壊弁1同士の間隔を調整することにより、収容体200の性質や用途に応じて弁構造体100Aの最適な設計が可能になる。また、弁構造体100A自体の設計自由度が向上する。
<1−5.変形例>
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<1−5−1>
上記第1実施形態において、弁構造体100Aは破壊弁1を3つ備えていたが、破壊弁1の数はこれに限定されない。たとえば、弁構造体100Aは、破壊弁1を2つ備えてもよいし、4つ以上備えてもよい。
<1−5−2>
上記第1実施形態において、弁外体2Aには略円筒形状の筒状部位20Aが形成されたが、筒状部位20Aはこの形状に限定されない。筒状部位20Aは、たとえば断面が多角形の筒状に形成されてもよい。また、たとえば図4に示すように、筒状部位20Aは下端側から上端側に向かって径が小さくなるテーパー形状に形成されてもよい。図4に示すテーパー形状は、下端側から上端側に向かって径が小さくなるが、下端側から上端側に向かって径が大きくなるテーパー形状とすることもできる。
<1−5−3>
筒状部位20Aを形成する方法は、上述した方法に限定されない。たとえば、図4に示すように筒状部位20Aがテーパー形状に形成される場合、フランジ部21を予め筒状部位20Aの内壁に複数形成しておき、破壊弁1を径の小さいものから順にフランジ部21に溶接していく方法も可能である。
<1−5−4>
上記第1実施形態において、破壊弁1a〜cの開弁圧力は全て等しい開弁圧力であったが、破壊弁1a〜cとで開弁圧力に差をつけてもよい。たとえば、破壊弁1a〜cの順に開弁圧力が大きくなるように構成することもできるし、反対に破壊弁1a〜cの順に開弁圧力が小さくなるように構成することもできる。また、上記第1実施形態において、破壊弁1a〜cは実質的に等間隔に配置されていたが、破壊弁1同士の間隔は等間隔でなくてもよい。個々の破壊弁1の開弁圧力や、破壊弁1同士の間隔を調整することにより、収容体200の性質や用途に応じて弁構造体100Aの最適な設計が可能になる。
<1−5−5>
切欠き部10の形状は、略Y字状に限定されず、たとえば図5Aに示すように十字状に形成されてもよい。また、図5Bに示すように、切欠き部10は破壊弁1の両面に形成されず、片面のみに形成されてもよい。また、厚さW1,W2は上記実施例で挙げた数値に限定されず、適宜変更することができる。
<1−5−6>
上記第1実施形態において、収容体200はラミネートフィルム製のパウチであったが、これに限定されず、弁構造体100Aは種々の形態の収容体に適用可能である。たとえば金属製の缶、樹脂製の容器、及び図6Aに示すような冷間成形等によって成形されたエンボスタイプの収容体等にも適用可能である。図6Aに示す収容体200は、全体として略直方体形状であり、上述したようなラミネートフィルム300で構成される包装材料210,220を含んでいる。つまり、包装材料210,220の各々は、少なくとも、基材層301、バリア層302及び熱融着性樹脂層303をこの順に有する。包装材料210は、空間S1が形成されるように冷間成形された成形部211と、成形部211の外周縁から延びるフランジ部212とを含んでいる。空間S1には、たとえば蓄電デバイス素子400が収容される。収容体200は、包装材料210、220の各々の周縁に位置する熱融着性樹脂層303同士をヒートシールすることにより形成される。
図6Bは、エンボスタイプの収容体200に対する弁構造体100Aの取付態様の一例を示す模式図である。図6Bに示す例では、ヒートシール等により包装材料210(フランジ部212)及び包装材料220と、取付部22Aの外周とをそれぞれ接着することによって、弁構造体100Aが収容体200に固定される。好ましくは、弁構造体100Aは、フランジ部212と翼状延端部24,24とが概ね平行になるように包装材料210,220の隙間に配置される。
なお、収容体200は、必ずしも図6Aに示すような構成でなくてもよい。たとえば、包装材料210と包装材料220とが予め一辺において一体化されて(繋がって)いてもよい。この場合には、包装材料210のフランジ部212の端部において、包装材料210と包装材料220とが一体化しており(繋がっており)、包装材料210と包装材料220とが重ねられた状態で四方シールすることによって、収容体200内に蓄電デバイス素子等が密封されてもよい。また、包装材料210と包装材料220とが一体化している辺においてはフランジ部212が省略されており、包装材料210と包装材料220とが重ねられた状態で三方シールすることによって、収容体200内に蓄電デバイス素子等が密封されてもよい。
また、弁構造体100Aが収容体200に取付けられる態様は、収容体200の形態等に応じて適宜選択することができ、図1A、図4、及び図6Bに示すような態様に限定されない。すなわち、取付部22Aの形状は涙目形状に限定されず、また、弁外体2Aは収容体200に挟まれてヒートシールされる取付部22Aを備えていなくてもよい。たとえば収容体200が図6Aに示すようなエンボスタイプの成形品であるような場合、図6Cに示すように収容体200の天面201に取付孔202を形成し、取付孔202を塞ぐように弁構造体100Aを取り付けることもできる。
より具体的には、図6Dに示すように、弁構造体100Aは収容体200の天面201から内部に埋め込まれるような態様で取り付けられてもよい。この場合、弁外体2Aは、筒状部位20Aの上端の外周縁にフランジを備え、フランジと天面201(取付孔202の周縁)とがシールされてもよい。また、筒状部位20Aの側周面を接着用の樹脂Pによって覆った後、収容体200と接着してもよい。また、別の例を挙げると、図6Eに示すように、弁構造体100Aは収容体200の天面201から外部へと突出するような態様で取り付けられてもよい。この場合、弁外体2Aは、筒状部位20Aの下端の外周縁にフランジを備え、フランジと天面201の内側(取付孔202の周縁)とがシールされてもよい。また、図6Dに示す例と同様、筒状部位20Aの側周面を接着用の樹脂Pによって覆った後、収容体200と接着してもよい。さらに、弁構造体100Aの取付箇所は天面201に限定されず、側面や底面であってもよい。
<1−5−7>
上記第1実施形態において、筒状部位20Aは金属製であったが、筒状部位20Aを構成する材料はこれに限定されず、たとえば樹脂であってもよい。筒状部位20Aを構成する樹脂の例としては、ポリプロピレン(PP)等のポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。また、筒状部位20Aはセラミック製であってもよい。さらに、筒状部位20Aは異種材料の積層体から構成されてもよく、たとえば、樹脂と金属の積層体、樹脂とセラミックの積層体から構成されてもよい。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係る弁構造体について説明する。第2実施形態に係る弁構造体が第1実施形態と相違するのは、弁構造体の材質及び破壊弁の構造である。
<2−1.弁構造体の概要>
図7は、本発明の第2実施形態に係る弁構造体100Bと、弁構造体100Bが取り付けられる収容体200とを示す正面図である。図7に示されるように、弁構造体100Bは、たとえば、収容体200に取り付けられて使用される。以下では、説明の便宜のため、図7の上下方向を「上下」、図7の左右方向を「左右」、図7の紙面方向を「前後」と称し、これを基準に説明を行う。但し、本発明に係る弁構造体の使用時の向き、方向はこれに限定されない。
収容体200は、たとえばラミネートフィルム300で構成されたパウチ等であってもよい。収容体200は、たとえば、コーヒー、発酵食品(味噌等)、長期保存用食品、薬品及び蓄電デバイス素子400(リチウムイオン電池やキャパシタ等の蓄電部材)を内部に収容して密閉されるように構成されている。収容体200の収容物は、時間の経過や温度に伴いガスを発生する。第2実施形態に係る収容体200の構成については、第1実施形態と共通であるため、説明を省略する。
弁構造体100Bは、収容体200に取り付けられ、収容体200の内部で発生したガスを必要に応じて順次逃がし、収容体200が内圧によって破裂することを防止するように構成される。以下では、弁構造体100Bを基準として、収容体200の内部に向かう側を一次側、一次側の反対側を二次側とよぶ。
<2−2.弁構造体の構成>
図7に示す弁構造体100Bは、全体が樹脂フィルムで構成される。弁構造体100Bが備える破壊弁は、イージーピール可能に接着された部材、たとえばヒートシールにより接着されたイージーピールフィルムと樹脂フィルムとで構成される。弁構造体100Bは、内部に弁通路Lが形成される弁外体2Bを備える。弁外体2Bは、上下方向に延びる筒状の筒状部位20Bを有する。筒状部位20Bは、たとえば同じ2枚のフィルム101,101の両端部を、互いにヒートシールすることにより形成される。筒状部位20Bの下端側では、フィルム101,101と収容体200とがヒートシールされており、これによって弁構造体100Bが収容体200に取り付けられる。つまり、筒状部位20Bの下端部のヒートシール部分は、弁構造体100Bを収容体200に取り付けるための取付部22Bを構成する。
収容体200に弁構造体100Bを取り付ける際は、フィルム101,101同士がヒートシールされることを防止するため、フィルム101,101の間に非接着性の樹脂からなるシート103を挟み込んでヒートシールを行う。これにより、取付部22Bにおいて弁通路Lが閉塞されることがなく、弁通路Lは収容体200の内外を連通させる。シート103は、非接着性の樹脂材料からなるシートであれば特に種類は限定されず、たとえばテトラフルオロエチレン(PTFE)製であってよい。
図7のフィルム101,101の間には、イージーピールフィルム102(以下、EPフィルム102とよぶ)が挟まっており、EPフィルム102の左右の端部は、フィルム101,101の左右の端部と共にヒートシールされている。この部分を縦シール部110とよぶ。EPフィルム102は、易剥離性の樹脂フィルムであり、EPフィルム102と他の樹脂製フィルムとがヒートシールされた部分は、通常の樹脂フィルム同士がヒートシールされた部分と比較して、弱い力で剥離する。弁通路Lは、EPフィルム102によって、第1弁通路L1と、第2弁通路L2とに分断される(図8参照)。
図8Aは、弁構造体100Bを取付部22B側から見たときの端面図である。図8Aに示すように、EPフィルム102の幅は、フィルム101,101の幅よりも若干小さく、EPフィルム102の両端は、フィルム101,101の両端よりも筒状部位20Bの内側に位置する。従って、縦シール部110は、フィルム101,101同士のヒートシール部分を含んでいる。このため、縦シール部110は、容易に剥離し難い。
図8Bは、図7に示す弁構造体100BのVIII−VIII断面図である。弁構造体100Bは、フィルム101、EPフィルム102、及びフィルム101がこの順に重ねられ、ヒートシールにより接着されて形成される横シール部111a、111b,及び111cを有する。横シール部111a〜cは、弁通路Lの延びる方向に沿って配置され、好ましくは、等間隔に配置される。横シール部111a〜cは、筒状部位20Bの前面と後面とに形成され、第1弁通路L1及び第2弁通路L2を順次閉塞する。
横シール部111a〜cは、シール強度が通常のヒートシール部よりも低いため、一次側の圧力が所定の圧力まで上昇すると剥離するように構成することができる。すなわち、横シール部111a〜cは、収容体200の内部で発生したガスに起因して、収容体200の内圧が所定の圧力まで上昇すると、収容体200のより内側に近いものから順次裂開する破壊弁として機能する。従って、以下では横シール部111a〜cを破壊弁111a〜c、もしくはまとめて破壊弁111とよぶ。横シール部111a〜cのシール強度は、いずれも概ね同じ強度となるように構成されている。従って、破壊弁111a〜cの開弁圧力は、いずれも同じであるといってよい。また、厳密には破壊弁111a〜cは、第1弁通路L1及び第2弁通路L2のそれぞれを閉塞するように、一対ずつ形成されるともいえる。しかしながら一対の破壊弁は同じ構成を有し、概ね同じように動作するといってよいため、同一の横シール部に対応する一対の破壊弁は、1個の破壊弁として扱う。
ここでは、共に破壊弁111を構成するフィルム101とEPフィルム102とがヒートシールされ、第1弁通路L1及び第2弁通路L2が共に閉塞されている状態を破壊弁111の閉状態とする。また、「裂開」とは、破壊弁111を構成するフィルム101とEPフィルム102との一部又は全部が剥離し、第1弁通路L1及び第2弁通路L2が一次側と二次側とで気体連通する状態となることをいう。破壊弁111の開弁圧力は、いずれも収容体200の耐内圧以下であり、好ましくは、耐内圧の2/3以下である。本実施形態の破壊弁111の開弁圧力は、いずれも0.1[MPa]である。なお、開弁圧力は、二次側の圧力が大気圧(0.1MPa)であるものとして、常温(25℃)の環境下における破壊弁111の一次側の圧力と二次側の圧力との差で表す。なお、収容体200に取り付けられた弁構造体100Bの破壊弁111が裂開しない構造に置換された場合において、80℃の環境で収容体200の内圧を上昇させた場合に、収容体200が破裂する際の収容体200の内圧を、収容体200の耐内圧という。収容体200の内圧は、大気圧との差で表すものとする。収容体200の耐内圧は、たとえば0.3[MPa]以上1[MPa]以下の範囲内とすることができる。収容体200は、少なくとも、基材層、バリア層及び熱融着性樹脂層をこの順に有する積層体によって構成されているため、収容体200の厚みや強度を考慮すると、耐内圧については、当該範囲程度が適切である。耐内圧は、熱融着性樹脂層303のシール強度や、ラミネートフィルム300の厚みなどによって調整される。
収容体200、第1弁通路L1、第2弁通路L2、及び破壊弁111aは、第1領域R1を規定する。すなわち、破壊弁111aの一次側の第1弁通路L1及び第2弁通路L2と、収容体200の内部とは連通しており、破壊弁111aが閉状態である場合、収容体200の内圧は第1領域R1の内圧であると言ってよい。第1領域R1は、収容体200内部で発生したガスが最初に封止される閉空間である。
破壊弁111a、第1弁通路L1、第2弁通路L2、及び破壊弁111bは、第2領域R2,R2を規定する。破壊弁111a及び111bが共に閉状態である場合、第2領域R2,R2は閉空間である。
破壊弁111b、第1弁通路L1、第2弁通路L2、及び破壊弁111cは、第3領域R3,R3を規定する。破壊弁111b及び111cが共に閉状態である場合、第3領域R3,R3は閉空間である。なお、本実施形態では、破壊弁111a〜cは、互いに同一の間隔を空けて配置されている。
フィルム101としては、公知の種々の接着性フィルムを採用することができる。たとえば、フィルム101は、酸変性ポリプロピレン(PPa)、アルミニウム(Al)、PPaがこの順に積層した積層フィルムであってもよい。この場合、PPa層、Al層の厚みとしては、たとえば、それぞれ1〜100[μm]程度及び3〜100[μm]程度、好ましくはそれぞれ5〜50[μm]程度及び5〜50[μm]程度が挙げられる。また、フィルム101は、ポリプロピレン(PP)、アルミニウム(Al)、PPがこの順に積層した積層フィルムであってもよい。この場合、PP層、Al層の厚みとしては、たとえばそれぞれ1〜100[μm]程度及び3〜100[μm]程度、好ましくはそれぞれ5〜50[μm]程度及び5〜50[μm]程度が挙げられる。
EPフィルム102としては、公知の種々の易剥離性フィルムを採用することができ、EPフィルム102のシール強度を調節することにより、破壊弁111としての開弁圧力を適宜調整することができる。一例としては、EPフィルム102としてDIC株式会社製のPP製フィルムE1901Tを採用し、E1901Tの厚みは約30[μm]とし、シール強度は10N/15mmとすることができる。なお、シール強度の測定方法は、JIS Z 0238に準拠する。
<2−3.弁構造体の動作>
以下、第2実施形態に係る弁構造体100Bの動作について説明する。弁構造体100Bは、収容体200に気密に取り付けられた状態で使用される。収容体200には、たとえばリチウムイオン電池の電極、電解液といった蓄電デバイス素子400が収容される。
電解液は、何らかの原因で気化したり、分解したりすることがある。電解液の気化や分解に伴って収容体200の内部でガスが発生すると、第1領域R1の内圧が上昇する。第1領域R1の内圧が上昇して破壊弁111の開弁圧力に達すると、破壊弁111aが裂開する。破壊弁111aが裂開すると、第1領域R1と第2領域R2,R2とが連通し、ガスは元々閉空間であった第2領域R2,R2内に逃れることができる。その結果、収容体200に加わる内圧が降下する。
破壊弁111aの裂開後、第1領域R1及び第2領域R2,R2の内圧が上昇して破壊弁111の開弁圧力に再び達すると、破壊弁111bが裂開する。破壊弁111bが裂開すると、破壊弁111bの一次側(第1領域R1及び第2領域R2,R2と第3領域R3,R3)とが連通し、ガスは元々閉空間であった第3領域R3,R3内に逃れることができる。その結果、再び収容体200に加わる内圧が降下する。
破壊弁111bの裂開後、第1領域R1、第2領域R2,R2、及び第3領域R3,R3の内圧が上昇して破壊弁111の開弁圧力に再び達すると、破壊弁111cが裂開する。破壊弁111cが裂開すると、第1領域R1、第2領域R2,R2、及び第3領域R3,R3と収容体200の外部とが連通する。すなわち、収容体200の内外が連通する。
<2−4.特徴>
弁構造体100Bは、収容体200(第1領域R1)の内圧が破壊弁1の開弁圧力まで上昇すると、まず破壊弁111aが裂開して第2領域R2,R2を開放し、次に破壊弁111bが裂開して第3領域R3,R3を開放するように構成される。このようにして順次破壊弁111が裂開し、順次ガスを逃がすための空間が開放されていくので、弁構造体100Bは収容体200に加わる内圧を適度に逃すことができる。すなわち、収容体200が破裂する内圧と、破壊弁111の開弁圧力との差を十分に確保したとしても、破壊弁111cが裂開するまでは収容体200の内外を連通させることなく、収容体200に加わる内圧を逃すことができる。また、破壊弁1の開弁圧力を収容体200が大幅に変形する内圧よりも低く調整することで、収容体200の変形を抑制することも可能となる。
また、破壊弁111a,bが裂開したとしても、収容体200の内部側から最も離れた破壊弁111cが裂開するまでは収容体200の内外が連通しない。このため、電解液の漏洩や、電解液が空気と接触することによる反応、収容体200内への異物混入が発生しにくくなる。
また、収容体200内部の真空引きが必要な場合、弁構造体100Bによれば、真空引きの必要な空間が第1領域R1に限られるので、同じ容積の弁通路Lを持つ弁体と比較すると、真空引きに必要な時間を短縮できる。
また、収容体200内部に電解液等の液体が収容される場合、液体はまず第1領域R1内に密封される。言い換えると、破壊弁111aが配置されることにより、収容体200から流出した液体が弁通路L(第1弁通路L1、第2弁通路L2)の全体にわたって滞留しない。つまり、弁通路L内で液体が滞留する範囲を最小限にすることができる。
さらに、変形例で後述するように、破壊弁111同士の間隔を調整することにより、収容体200の性質や用途に応じて弁構造体100Bの最適な設計が可能になる。また、弁構造体100B自体の設計自由度が向上する。
弁構造体100Bは、全体がフィルムで構成されるため、軽量化、薄型化に効果的である。また、破壊弁111が裂開することにより解放された空間がガスで満たされ、徐々に膨張するため、視覚によって収容体200の内圧が上昇していることをユーザが外部から認識できるようになる。
<2−5.変形例>
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<2−5−1>
上記第2実施形態において、筒状部位20は2枚のフィルム101,101を重ね合わせて両端部をヒートシールすることにより構成されたが、筒状部位20を構成する方法はこれに限定されない。たとえば、1枚のフィルム101を中心で折り返し、端部を重ねた状態にして、折り返し部分と重なった端部とをそれぞれヒートシールしてもよい。
<2−5−2>
上記第2実施形態において、破壊弁111は、フィルム101とEPフィルム102とをヒートシールし、イージーピールで構成されたが、破壊弁111を構成する方法は、これに限定されない。たとえば、EPフィルム102を使用せず、フィルム101とフィルム101とのヒートシール時間、温度等を調整することによって敢えてシール強度を低くし、破壊弁111を構成してもよい。
<2−5−3>
上記第2実施形態において、弁構造体100Bは破壊弁111を3つ備えていたが、破壊弁111の数はこれに限定されない。たとえば、弁構造体100Bは、破壊弁111を2つ備えてもよいし、4つ以上備えてもよい。
<2−5−4>
上記第2実施形態において、破壊弁111a〜cは実質的に等間隔に配置されていた。この場合、たとえばフィルム101で形成された長い筒状物の内部にEPフィルム102を挟み、筒状物の長手方向に直交する方向(短手方向)に複数の横シール部111を等間隔に形成し、この横シール部付き筒状物を短手方向に適宜切断すると、弁構造体100Bの製造が容易になる。しかしながら、弁構造体100Bの構成はこれに限定されず、破壊弁111同士の間隔は等間隔でなくてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、以下の実施例は、あくまでも本発明の例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
<実験条件>
弁構造体(実施例)と、破壊弁を1つのみ備え、開弁圧力及び寸法がそれぞれ異なる弁体(比較例1,2)とを作成し、それぞれを同じ構成のパウチに取り付けた。パウチの耐内圧は、0.8MPaである。パウチの内部にはリチウムイオン電池(LIB)の蓄電デバイス素子を収容し、真空引きを行った後にパウチを密封した。密封済みのパウチを外部から120℃に加熱することでパウチ内部にガスを発生させ、パウチの変形等を確認した。
図9Aは、実施例に係る弁構造体、比較例1及び比較例2に係る弁体の平面図(共通)である。弁構造体及び弁体は、アルミニウム製であり、弁構造体及び弁体の断面形状は、いずれも図9Aに示すような涙目形状である。涙目形状の中心には内径10mmの円形の貫通孔が形成されている。この貫通孔の内周面に、アルミニウム製の破壊弁を溶接し、弁構造体及び弁体を作成した。破壊弁は、いずれも直径10mm、厚さ0.3mmであり、両面に十字状の切欠き部を有する。図9B〜Dは、それぞれ実施例に係る弁構造体、比較例1に係る弁体、及び比較例2に係る弁体の断面模式図である。パウチへの取り付けは、弁構造体及び弁体の外周面に酸変性ポリプロピレン(PPa)層、ポリエチレンナフタレート(PEN)層、及び酸変性ポリプロピレン(PPa)層がこの順に積層してなる接着性フィルム(PPa(厚さ44μm)/PEN(厚さ12μm)/PPa(厚さ44μm))を熱溶着した上で、パウチと外周面とを収容体200℃で5秒間ヒートシールすることにより行った。
図9B〜Dに示すように、実施例に係る弁構造体、比較例1及び比較例2に係る弁体は、それぞれ以下のように構成された。
実施例:高さ10mm。上端部、上端部から3mm下、上端部から6mm下の部分にそれぞれ破壊弁Xを備える。3つの破壊弁Xの開弁圧力は、いずれも0.1MPaである。
比較例1:高さ3mm。上端部に破壊弁Yを備える。破壊弁Yの開弁圧力は、0.3MPaである。
比較例2:高さ10mm。上端部に破壊弁Zを備える。破壊弁Zの開弁圧力は、0.1MPaである。
すなわち、比較例1に係る弁体は、ガスが逃れるための空間の容積が実施例よりも小さい反面、破壊弁の開弁圧力が高く構成されている。また、比較例2に係る弁体は、ガスが逃れるための空間の容積、破壊弁の開弁圧力共に実施例と同等に構成されている。
<実験結果>
以下のような結果が得られた。
実施例:ガス発生量に応じてパウチの内側に近いものから破壊弁Xが順次裂開し、ガスを順次逃すことができた。パウチの変形は比較的小さかった。
比較例1:破壊弁Yが裂開するまでに、他と比較してパウチが大きく変形した。パウチの真空引きに要した時間は、実施例と同程度であった。
比較例2:破壊弁Zが裂開するまでのパウチの変形は、実施例と同程度であった。実施例と比較して、パウチの真空引きに時間を要した。
実験結果より、実施例に係る弁構造体では、比較例1に係る弁体と同等程度に真空引きに要する時間を短縮することができ、なおかつ比較例2に係る弁体と同等程度にパウチの変形を抑制できるという効果を奏することが分かった。
100A,B 弁構造体
1 破壊弁
2A,B 弁外体
10 切欠き部
20A,B 筒状部位
21 フランジ部
22A,B 取付部
111 破壊弁(横シール部)
200 収容体
L 弁通路

Claims (12)

  1. 収容体に取り付けられる弁構造体であって、
    前記収容体の内外を連通させる弁通路が内部に形成される弁外体と、
    前記弁通路の延びる方向に沿って互いに間隔を開けて配置され、前記弁通路を順次閉塞する複数の破壊弁と、
    を備え、
    前記複数の破壊弁は、前記収容体の内部で発生したガスに起因して、前記収容体の内圧が所定の圧力まで上昇すると、前記収容体のより内側に近いものから順次裂開するように構成される、
    弁構造体。
  2. 前記複数の破壊弁の開弁圧力は、いずれも同じである、
    請求項1に記載の弁構造体。
  3. 前記複数の破壊弁の開弁圧力は、いずれも前記収容体の耐内圧以下である、
    請求項1又は2に記載の弁構造体。
  4. 前記複数の破壊弁の開弁圧力は、いずれも前記収容体の耐内圧の2/3以下である、
    請求項1又は2に記載の弁構造体。
  5. 前記複数の破壊弁は、等間隔に配置される、
    請求項1から4のいずれかに記載の弁構造体。
  6. 前記複数の破壊弁は、金属製である、
    請求項1から5のいずれかに記載の弁構造体。
  7. 前記複数の破壊弁は、イージーピール可能に接着された部材で構成される、
    請求項1から5のいずれかに記載の弁構造体。
  8. 前記収容体は、蓄電デバイス素子を収容するように構成される、
    請求項1から7のいずれかに記載の弁構造体。
  9. 前記蓄電デバイス素子は、リチウムイオン電池の蓄電デバイス素子である、
    請求項8に記載の弁構造体。
  10. 前記収容体は、少なくとも基材層、バリア層及び熱融着性樹脂層をこの順に有する積層体によって構成されている、
    請求項1から9のいずれかに記載の弁構造体。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の弁構造体と、
    前記収容体と、
    を備える、弁構造体付き収容体。
  12. 請求項1から10に記載の弁構造体と、
    前記収容体と、
    前記収容体に収容される蓄電デバイス素子と、
    を備える、
    弁構造体付き蓄電デバイス。
JP2018186653A 2018-10-01 2018-10-01 弁構造体、これを備える収容体及び弁構造体付き蓄電デバイス Active JP7379812B2 (ja)

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