JP2020044746A - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents
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Abstract
Description
1.基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層及び表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、
(1)前記透明性樹脂層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を含有し、
(2)前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂は、融点が168℃以下であり、且つ、結晶化温度が149℃以下である、
ことを特徴とする化粧シート。
2.前記表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂、又は、2液硬化型ウレタン系樹脂を含む、項1に記載の化粧シート。
3.前記基材シートは、ポリオレフィン系樹脂層である、項1又は2に記載の化粧シート。
4.前記表面保護層側にエンボス形状を有する、項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5.前記基材シートと前記透明性樹脂層との間に、絵柄模様層及び透明性接着剤層を前記基材シート側からこの順に有する、項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6.項1〜5のいずれかに記載の化粧シートを被着材上に有する化粧材。
本発明の化粧シートは、基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層及び表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、(1)前記透明性樹脂層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を含有し、(2)前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂は、融点が168℃以下であり、且つ、結晶化温度が149℃以下であることを特徴とする。
本発明の化粧シートは、表面保護層を有する。表面保護層を形成する樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化型樹脂等の硬化型樹脂の少なくとも1種を含むことが好ましい。特に、電離放射線硬化型樹脂は高い表面硬度、生産性等の観点から好ましい。更に、耐候性をより一層向上させることができる観点から、電子線硬化型樹脂が最も好ましい。
透明性樹脂層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を含有する。なお、透明性樹脂層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
示差走査熱量計DSCを用いて、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂5mgを窒素雰囲気下で30℃から冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却する。次いで、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温した後、再度冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却する。次いで、再度昇温速度10℃/分で200℃まで昇温し、当該昇温の際の吸熱ピークのピークトップを融点(℃)とする。
示差走査熱量計DSCを用いて、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂5mgを窒素雰囲気下で30℃から冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却する。次いで、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温する。次いで、再度冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却し、当該冷却の際の発熱ピークのピークトップを結晶化温度(℃)とする。
基材シートとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたものが好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル等が挙げられる。基材シートは、ポリプロピレン系樹脂層等のポリオレフィン系樹脂層であることが好ましい。
前述の基材シートの裏面には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けても良い。例えば、基材シートと被着材とを接着して床用化粧材を作製する際に有利である。
また、前述の基材シートの表面(おもて面)には、必要に応じて、絵柄模様層形成用プライマー層を設けても良い。例えば、基材シートと絵柄模様層とを接着して化粧材を作製する際に有利である。
本発明の化粧シートは、所望により、基材シートの表面(おもて面)に、絵柄模様層を設けてもよい。
基材シート上には、必要に応じて着色隠蔽層を形成してもよい。本発明の化粧シートは、基材シートと、絵柄模様層との間に着色隠蔽層を有することが好ましい。着色隠蔽層は、基材シート上に全面ベタ印刷層として形成される。
本発明の化粧シートは、所望により、絵柄模様層と透明性樹脂層との間に、接着剤層を設けてもよい。
本発明の化粧シートでは、所望により、透明性樹脂層と表面保護層との間にプライマー層を設けてもよい。なおプライマー層は透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
本発明の化粧シートを構成する各層の積層は、例えば、(ア)基材シートの裏面に裏面プライマー層を設け、(イ)基材シートのおもて面に絵柄模様層を印刷により形成し、(ウ)当該絵柄印刷模様層上に接着剤層を形成し、(エ)当該接着剤層の上に透明性樹脂層を押出しラミネート方式で積層し、(オ)当該透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、プライマー層を形成し、(カ)その表面にグラビアコート方式により表面保護層を形成する電離放射線硬化型樹脂を塗工し、電子線を照射することにより、行うことができる。
化粧シートは、透明性樹脂層上、及び/又は、表面保護層上からエンボス加工が施されていてもよい。本発明の化粧シートは、当該エンボス加工により、表面保護層側にエンボス形状を有することが好ましい。
化粧シートには、基材シートの裏面にバッカー層を設けてもよい。
本発明の化粧シートの基材シート側を被着材を貼り合わせて、接合することにより、化粧材とすることができる。
(化粧シートの作製)
60μm厚の着色ポリプロピレンフィルムからなる基材シートの両面にコロナ放電処理を施し、裏面に厚さ2μmの裏面プライマー層を形成した。次いで、基材シートのおもて面に、厚さ2μmの絵柄模様層を印刷により形成し、さらに、当該絵柄印刷模様層上に、ウレタン系ドライラミネート用接着剤を用いて透明性接着剤層を形成した。
厚みが3.0mmの中密度木質繊維板(MDF)上に、ウレタン変性エチレン−酢酸ビニル系エマルジョン接着剤を100g/m2wetの塗布量で均一に塗工し、化粧シートを貼り合わせて、室温で3日間養生することにより化粧材を作製した。
透明性樹脂層の厚み、透明性樹脂層を形成する樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の融点、結晶化度、エチレン共重合比を表1及び2のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2〜4、及び比較例1〜7の化粧シート及び化粧材を作製した。なお、比較例6では表面保護層を形成しなかった。
示差走査熱量計DSCを用いて、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂フィルム試料5mgを窒素雰囲気下で30℃から冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却した。次いで、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温した後、再度冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却した。次いで、再度昇温速度10℃/分で200℃まで昇温し、当該昇温の際の吸熱ピークのピークトップを融点(℃)とした。
示差走査熱量計DSCを用いて、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂フィルム試料5mgを窒素雰囲気下で30℃から冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却した。次いで、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温した。次いで、再度冷却速度10℃/分で−30℃まで冷却し、当該冷却の際の発熱ピークのピークトップを結晶化温度(℃)とした。
実施例及び比較例で作製した化粧材を用いて、下記試験を行った。
米国BYK−GARDNER社製のホフマンスクラッチ試験機を用いて試験を行った。具体的には、化粧材の化粧シート表面に対して45°の角度で接するようにスクラッチ刃(φ7mmの円柱形の刃)をセットし、試験機を化粧材上で移動させた。100g荷重ずつ徐々に荷重(錘)を高めていき、化粧シート表面に擦り傷、圧痕等が生じるまで試験を繰り返し行った。以下の評価基準に従って評価した。なお、評価が+以上であれば実使用において問題はないと評価されるが、++であれば、より耐傷性に優れていると評価される。
++:傷付初期荷重が1000g荷重以上である
+:傷付初期荷重が700〜900g荷重である
−:傷付初期荷重が600g荷重以下である
合板の日本農林規格「湿熱試験」に準拠して試験を行った。具体的には、化粧材を水平に固定して、化粧材の表面に沸騰水を滴下し、その上に0.5Lの沸騰水を入れた1L容量のアルミニウム容器を20分間放置した後、乾燥した布で摩擦し、そのまま24時間放置した。次いで、化粧材のアルミニウム容器を置いた箇所の外観変化の有無を目視により観察した。以下の評価基準に従って評価した。なお、評価が++であれば実使用において問題ないと評価される。
++:アルミニウムの容器の跡がみられなかった
−:アルミニウムの容器の跡がみられた
化粧材の化粧シートが積層されている面とは反対の面にV字状の溝を入れ、常温で当該溝を起点に化粧材を直角に折り曲げて(即ち、化粧シート面が山折りで木質基材面が谷折りとなるように化粧材を直角に折り曲げて)、化粧材中の化粧シートの折り曲げ部分の割れの状態を目視にて観察した。以下の評価基準に従って評価した。なお、評価が++であれば実使用において問題ないと評価される。
++:化粧シートの折り曲げた部分に白化、及び割れが発生していない
−:化粧シートの折り曲げた部分に白化、又は割れが発生している
11.表面保護層
12.透明性樹脂層
13.絵柄模様層
14.基材シート
15.バッカー層
2.化粧材
3.被着材
Claims (6)
- 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層及び表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、
(1)前記透明性樹脂層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を含有し、
(2)前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂は、融点が168℃以下であり、且つ、結晶化温度が149℃以下である、
ことを特徴とする化粧シート。 - 前記表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂、又は、2液硬化型ウレタン系樹脂を含む、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記基材シートは、ポリオレフィン系樹脂層である、請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 前記表面保護層側にエンボス形状を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記基材シートと前記透明性樹脂層との間に、絵柄模様層及び透明性接着剤層を前記基材シート側からこの順に有する、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シートを被着材上に有する化粧材。
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JPH0524168A (ja) * | 1991-07-22 | 1993-02-02 | Dainippon Printing Co Ltd | ラミネート化粧材 |
JPH08118556A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-14 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧シート |
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