JP2020033654A - 優れた制電性と意匠性を有する織物 - Google Patents

優れた制電性と意匠性を有する織物 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた制電性と現行着用されているユニフォームに使用されている制電性織物よりも優れた意匠性を有し、種々の特殊加工に対応可能で、幅広い作業現場に対応する汎用的な織物を提供する。【解決手段】生地に対して、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織した織物に通常行われている染色方法を施して得られる織物であり、オリゴマー除去加工や吸水加工、制菌加工等の特殊加工を施して特殊用途に対応できる織物。【選択図】なし

Description

優れた制電性を有し、配した導電性合成繊維が目立たないという意匠性を兼ね備えた織物に関するものである。
従来、合成繊維からなる布帛(フハク)は、寸法安定性、防皺性、強度等、衣料用素材として極めて優れた特性を有している。合成繊維からなる布帛は、広く利用されているが、疎水性で絶縁抵抗性が高く、帯電し易い傾向がある。
特にユニフォーム分野においては、電子情報材料の組み立て現場、医薬・医療現場、クリーンルーム、食品加工業の作業現場等、作業環境が、製品の歩留まりや品質、信頼性を左右する作業現場が多くなってきている。着用される合成繊維からなる布帛には、微細な塵埃(ジンアイ)や静電気が、製品の歩留まりや品質、信頼性に与える影響が大きくなってきている。
この状況に対する衣服として、導電性繊維を配した合成繊維織物で、作業員の人体及び衣服から発生する塵埃や静電気を抑制する無塵衣(防塵衣)が使用されている。この無塵衣(防塵衣)では、経糸又は/及び緯糸の少なくとも一部に導電性繊維を配した合成繊維織物が数多く上市されている(例えば、特許文献1及び2)。
無塵衣(防塵衣)に使用されている導電性繊維は、摩擦により発生した電荷をコロナ放電によって空気中に放電することで制電性を高める機能性を有する繊維である。その導電性繊維には、高い制電性が求められる為に、導電性カーボンブラックを導電成分とした黒色の導電性繊維を使用した織物しか使用されていない。数多く提案されている制電性の高い導電性繊維を配した合成繊維織物は、黒色の導電性繊維を使用したものばかりである(例えば、特許文献3及び4)。
近年、作業環境のクリーン化の一環として、作業現場、工場自体の清浄度を上げる技術が進展し、現場自体の密閉度が上がってきている。密閉度が上がれば、現場が閉鎖的な空間となる。その為、作業に従事している作業員が、閉塞感を感じ、作業を執り行うモチベーションを向上させることが、新たな製品において、歩留まりや品質、信頼性に与える影響要因となっている。工場内に音楽を流す等のモチベーション向上策が取られている。
一方で、着用している無塵衣(防塵衣)もモチベーションを下げる要因になっているといわれている。即ち、黒色の導電性繊維が、ストライプやチェックで配列された無塵衣(防塵衣)であると、これに意匠性を感じない為である。
また、医薬・医療現場や食品加工業の作業現場は、より清浄度が向上した環境での作業になっている。その為、無塵衣(防塵衣)の様な制電性の高い衣服を着用することは、清浄度の上がった現場での着用となり、その清浄度に対応する為に、無塵衣(防塵衣)の洗濯条件がより厳しいものとなっている。その結果、洗濯を重ねたユニフォームから、導電性繊維が剥離して脱落したり、黒色の異物として混入したりするという問題も発生している。
そこで、導電繊維を目立たせず、黒色の異物の脱落も無く、制電性が得られる合成繊維織物として、白色の導電繊維を用いた合成繊維織物が提案されている(例えば、特許文献5)。しかし、クリーンルームで着用される無塵衣(防塵衣)に使用可能な制電性能は得られておらず、未だ、白色の導電繊維を用いた無塵衣(防塵衣)用合成繊維織物が上市されていないことが現状である。
また、制電性を有する織物として、酸化チタン等の白色の金属酸化物を含有する導電繊維を用いて織物を製造することも提案されている(例えば、特許文献6〜8)。
本発明者は、既に、カーボンブラック、若しくは酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子を分散せしめた熱可塑性重合体組成物を導電成分とする導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織した織物に、低温プラズマ処理を行なうことを特徴とする、優れた制電性を有する織物の製造方法を提供している(特許文献6)。この技術は、低温プラズマ処理により合成繊維の表面が親水化される為、洗濯耐久性に優れた制電性を得ることができる。また、この技術で用いられる低温プラズマ処理は、制電性合成繊維の表面をプラズマで活性化された酸素によって酸化させることにより、繊維表面を改質させる方法である。しかし、この技術では、プラズマ処理を施す必要が有り、織物に、様々な加工を施す自由度を付与し、より優れた意匠性及び制電性を付与することについては改善の余地が有る。
特開昭60-173140号公報 特開2001-73207号公報 特開2009-167538号公報 特開2015-30934号公報 特開2009-24277号公報 特開2002-339235号公報 特開2006-316373号公報 特開2010-59589号公報
本発明は、かかる現状に鑑みて行われたものであり、着用者のモチベーションを下げない意匠性を有し、優れた制電性を有する織物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決する為に鋭意検討した結果、本発明に到達し、本発明を完成させた。
即ち本発明の要旨は、以下の通りである。
本発明の織物は、生地に対して配した導電性合成繊維が目立たないことを特徴とする優れた制電性と意匠性を有する織物である。
本発明の織物は、オリゴマー除去加工が施されることで、無塵衣用織物として使用可能である。
本発明の織物は、吸水加工が施されることで、食品白衣用織物として使用可能である。
本発明の織物は、吸水加工と制菌加工とが施されることで、医療白衣及び無菌衣用織物として使用可能である。
本発明の織物は、上記特許文献6のプラズマ処理を施す技術に比べて、導電糸そのものによって意匠性と制電性を与えることができる。
項1.
生地に対して導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織した織物であって、
前記導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする繊維であり、
当該織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する織物:
(1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω(オーム)以下であること、及び、
(2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
項2.
前記織物は、オリゴマー除去加工が施されており、下記の(3)の要件を満足し、
無塵衣用織物である、前記項1に記載の織物:
(3)JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であること。
項3.
前記織物は、吸水加工が施されており、下記の(4)の要件を満足し、
食品白衣用織物である、前記項1又は2に記載の織物:
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
項4.
前記織物は、吸水加工及び制菌加工が施されており、下記の(4)の要件を満足し、
医療白衣用及び無菌衣用織物である、前記項1又は2に記載の織物:
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
項5.
生地に対して、導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織する、織物の製造方法であって、
前記導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする繊維であり、
当該織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する織物の製造方法:
(1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω(オーム)以下であること、及び、
(2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
項6.
前記織物に、オリゴマー除去加工を施し、下記の(3)の要件を満足し、
無塵衣用織物とする、前記項5に記載の織物の製造方法:
(3)JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であること。
項7.
前記織物に、吸水加工を施し、下記の(4)の要件を満足し、
食品白衣用織物とする、前記項5又は6に記載の織物の製造方法:
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
項8.
前記織物に、吸水加工及び制菌加工を施し、下記の(4)の要件を満足し、
医療白衣用及び無菌衣用織物とする、前記項5又は6に記載の織物の製造方法:
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
本発明の織物は、生地に対して配した導電性合成繊維が目立たず、優れた制電性と意匠性とを有する。
本発明によれば、黒色導電性繊維と同等の優れた制電性を有する織物ができると共に、黒いストライプやチェックの目立ち難い意匠性のある織物を得ることができる。
また、オリゴマー除去加工や吸水加工、制菌加工を施すことができ、清浄度が必要となる作業現場等、幅広い作業現場に対応する汎用的な織物を得ることができる。
以下、本発明の実施の実態について詳細に説明する。
(1)織物
本発明は、生地に対して導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織した織物であって、
前記導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする繊維であり、
当該織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する織物である。
(1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω以下であること、及び、
(2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
繊維
本発明における織物を主体(生地)として構成する繊維は、ポリエチレンテレフタレート、トリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、ポリ-P-エチレンオキシベンゾエート等で代表されるポリエステル類、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610等で代表されるポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン等で代表されるポリオレフィン類等からなる合成繊維である。汎用性、寸法安定性、耐久性、価格優位性等から、ポリエステル類で構成するのが好ましく、ポリエチレンテレフタレートで構成するのがより好ましい。
本発明における織物は、使用用途に応じて他の繊維を交織することができる。全体として生地とも言う。交織に使用される繊維としては、綿、麻、羊毛、レーヨン、ナイロン、リヨセル等が挙げられ、これらの繊維の100%紡績糸及び混紡糸、上記記載のポリエステル系合成繊維との混紡糸も用いることができる。織物を主体(生地)として構成する合成繊維と他の繊維との混用率(全体として生地とも言う)は、特に限定はない。本発明では、好ましくは合成繊維を50質量%以上用いるのが良い。
本発明においては、生地に対して、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織し、本発明における織物を得る。
導電物質
本発明において使用する導電性合成繊維の導電物質としては、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が用いられる。酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子としては、酸化チタン微粒子を錫塩の溶液、例えば塩化錫水溶液中に浸漬して微粒子の表面を錫塩でコーティングした後、か焼して表面の錫塩を酸化第二錫にすることによって得られるものが挙げられる。用いられる錫塩は、第一錫塩、第二錫塩のいずれでもよく、コーティング量としては、酸化チタンに対し酸化第二錫として、10〜50質量%であることが望ましい。
本微粒子としては、熱可塑性重合体組成物への分散性と目的とする制電性能から、10〜500ナノメートル(nm、ミリミクロンとも記す)の粒子径を持つものが望ましい。
熱可塑性重合体組成物
酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子を分散せしめる熱可塑性重合体組成物(つまり、前記酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物)としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、ポリ-P-エチレンオキシベンゾエート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレングリコール系ポリマー、ポリプロピレングリコール系ポリマー等のポリアルキレングリコール系ポリマー等で代表される溶融成形可能な合成重合体が挙げられる。
これらの熱可塑性重合体組成物に対する酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子の配合量は、要求される性能や使用用途等によって適宜調節されるが、良好な製糸性と制電性能を得る為には、熱可塑性重合体組成物に対して3〜30質量%とすることが望ましい。
酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子の該熱可塑性重合体組成物への配合は、紡糸以前の任意の段階でなされる。この配合時には、該微粒子の分散をできるだけ均一にする為、溶融状態で攪拌混合することが好ましく、該微粒子を大量に含むマスターポリマーを作り、これを他の熱可塑性重合体組成物にブレンドして混合することも可能である。
導電性合成繊維
本発明において使用される導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を、好ましくは質量比で10〜70%成分として含み、溶融紡糸で繊維形成良好なポリマーからなる合成繊維である。
繊維形成良好なポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、トリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、ポリ-P-エチレンオキシベンゾエート等で代表されるポリエステル類、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610等で代表されるポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン等で代表されるポリオレフィン類等が挙げられる。酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物成分は、質量比で10%未満では、充分な導電性を発現する導電性合成繊維が得られず、70%を超える質量比では、良好な紡糸性が得られず、導電性合成繊維にならない。
本発明における導電性合成繊維は、横断面形状等、特に限定されない。本発明ででは、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物は、生地の表面に露出されているタイプが好ましく、表面に露出している部分が繋がって存在しているタイプがより好ましい。表面に露出されている比率は要求される性能や使用用途等によって適宜調節されるが、表面に露出されている比率が多いと、該熱可塑性重合体組成物が有する色が強く出ることから、望ましい意匠性が得られず、且つ工業洗濯により導電性繊維が剥離して脱落し易くなる。
表面に露出されている比率が少ないと、優れた導電性が得られない。本発明における導電性合成繊維の導電性能としては、電気抵抗値で105〜108Ω/cmであることが好ましい。
該電気抵抗値が105Ω/cm未満のものは、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物成分が高い質量比になると共に、該熱可塑性重合体組成物の表面露出比率が上がることから、良好な紡糸性が得られず、導電性合成繊維にならないことが考えられる。また、導電性合成繊維が紡糸できたとしても、摩擦による糸切れや導電成分の脱落等が発生すると考えられ、本発明の織物に使用するのは難しいと考える。
一方、該電気抵抗値が108Ω/cmを超えるものは、本発明の黒色の導電性繊維を使用した制電性を有する織物と同等の優れた制電性を有する織物を得ることができない。
導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織した織物
本発明では、生地に対して、上記導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織する。
該導電性合成繊維の配列は、生地に対して、経糸、緯糸のいずれか、若しくは経糸と緯糸の両方に配列する。配列方法は、要求される性能や使用用途等によって適宜選択すれば良いが、優れた制電性能を得るには、好ましくは経糸、より好ましくは経糸と緯糸の両方に配列することが望ましい。
また、生地に対して、該導電性合成繊維の配列の間隔は、10mm以下の間隔で配列して製織する。該導電性合成繊維を配列する間隔が10mmを超えると、本発明が目的とする優れた制電性能を得ることができなくなる。該導電性合成繊維を配列する間隔は、要求される性能や使用用途等によって適宜選択される。
本発明で製織される織物の組織は、平織を始め、綾織、朱子織、あるいはこれらの変化組織等、通常に衣料用で使用される織物に用いられるいずれの組織でも良い。
上記にて製織された本発明の織物は、通常行われている染色方法、例えば、浸染染色、パディング染色、プリント染色等で染色加工される。染色方法や染色条件等は、該織物に使用されている繊維の種類、使用用途、要求される物性及び堅牢度等によって適宜選択される。
(2)織物の表面漏洩抵抗及び摩擦帯電圧
本発明の織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する。
(1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω以下であること。
(2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
本発明の織物は、20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω(オーム)以下であることが必要であり、1.0×108Ω以下であることが好ましい。該表面漏洩抵抗が1.0×109Ωを超えると、本発明が目的とする優れた制電性能を得ることができない。
本発明の織物は、20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であることが必要であり、1000V以下であることが好ましい。該摩擦帯電圧が2000Vを超えると、ユニフォームとして着用した際に該織物が体にまとわりつき、着用者に不快感を与えることとなる。また、クリーンルーム等で着用した場合、空気中の塵埃を吸着し、生産障害を引き起こすことが考えられる。
織物の製造方法
本発明は、上記の通り、生地に対して、導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織する、織物の製造方法であって、
前記導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする繊維であり、
当該織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する織物の製造方法である。
(1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω(オーム)以下であること、及び、
(2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
(3)織物のオリゴマー除去加工及び発塵量
本発明の織物は、オリゴマー除去加工が施されており、下記の(3)の要件を満足し、無塵衣用織物であることが好ましい。
(3)JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であること。
本発明の織物は、オリゴマー除去加工を施すことにより、素材発塵性(発塵を防ぐこと)が向上し、より清浄度の高いクリーンルームに対応可能となる。オリゴマー除去加工とは、合成繊維が高温条件下で染色される際に溶出するオリゴマーを除去する加工である。このオリゴマーが発塵に繋がることから、このオリゴマー除去加工を施し、織物がクリーンルームの汚染源と成ることを防ぐことが好ましい。
一般に、100℃〜140℃という高温条件下で染色されるポリエステル類にこのオリゴマー溶出による品質トラブルが報告されている。オリゴマー除去加工は、通常行われている加工方法、例えば、染色浴中、若しくは還元洗浄浴中にオリゴマー除去剤を添加する方法等があり、要求される性能や対応されるクリーンルームの清浄度、使用用途等によって適宜調節される。
本発明の織物は、JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であることが好ましく、30個/ft3・100cm2以下であることがより好ましい。該発塵量が50個/ft3・100cm2を超える場合、織物自身が発塵による環境汚染源となることから、生産性の低下や生産障害を引き起こすことが考えられる。
該発塵量が30個/ft3・100cm2以下である場合、より清浄度の高いクリーンルームでの使用が可能となることから、素材発塵性(発塵を防ぐこと)が向上し、好ましい。
織物の製造方法
本発明は、上記の通り、前記織物に、オリゴマー除去加工を施し、下記の(3)の要件を満足し、無塵衣用織物とする、織物の製造方法であることが好ましい。
(3)JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であること。
(4)織物の吸水加工及び摩擦帯電圧
本発明の織物は、吸水加工が施されており、下記の(4)の要件を満足し、食品白衣用織物であることが好ましい。
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
本発明の織物は、吸水加工を施すことにより、吸水性と制電性が向上し、食品白衣、特に製粉工場等、荷電され浮遊した小麦粉等の飛散、付着を抑制するユニフォーム用織物に対応可能となる。吸水加工とは、該織物に親水性ポリマーを付与する加工をいう。
親水性ポリマーとしては、例えば、水溶性シリコン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂等が挙げられる。本発明で使用する親水性ポリマーは、要求される性能や使用用途等によって適宜調節されるが、コスト面、洗濯耐久性の観点から、水溶性ポリエステル系樹脂が好適である。
また、該織物に親水性ポリマーを付与する方法としては、特に限定されるものではない。本発明では、例えば、液流染色機等を用いて、浴中で該織物に親水性ポリマーを付与する吸尽法、該織物を親水性ポリマー含有溶液に浸漬し、マングルで絞った後、乾燥、熱処理する連続法等が挙げられる。本発明では、これらの方法を単独で行っても良いし、適宜組み合わせて行っても良い。
本発明の織物は、吸水加工を施すことにより、20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であることが好ましく、500V以下であることがより好ましい。該摩擦帯電圧が1000Vを超えると、空気中の塵埃や取り扱う粉体を吸着し、作業時に製品への混入等の品質トラブルや生産障害を引き起こすことが考えられる。該摩擦帯電圧を500V以下にすることにより、荷電する粉体を取り扱う制電性に対する要求が高い製造現場での使用が可能となることから、好ましい。
本発明の織物は、吸水加工を施すことにより、上記摩擦帯電圧との関係を考慮すると、JIS-L-1907 : 2010(滴下法)によって、吸水速度(秒)が20秒以下であることが好ましく、10秒以下であることがより好ましく、5秒以下であることが更に好ましい。本発明の織物は、吸水速度(秒)が上記範囲であることで、より優れた吸水性を示す。
また、該織物に吸水性が付与されると、該織物の防汚性も向上するという副次的な効果も奏されることから、食品白衣用織物としてより好ましい織物となる。
織物の製造方法
本発明は、上記の通り、前記織物に、吸水加工を施し、下記の(4)の要件を満足し、食品白衣用織物とする、織物の製造方法であることが好ましい。
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
(5)織物の吸水加工及び制菌加工
本発明の織物は、吸水加工及び制菌加工が施されており、下記の(4)の要件を満足し、医療白衣用及び無菌衣用織物であることが好ましい。
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
本発明の織物は、吸水加工と制菌加工を施すことにより、吸水性と制電性が向上と共に制菌性が付与され、医療白衣、製薬工場用織物に対応可能となる。
吸水加工と摩擦帯電圧との関係については、前記の通りである。
制菌加工とは、該織物に抗菌剤を付与する加工をいう。抗菌剤としては、無機系抗菌剤の他、有機ピリジン系化合物、第4級アンモニウム塩系化合物等の有機系抗菌剤等が使用できる。
本発明で使用する抗菌剤は、制菌性に優れているという観点から、有機ピリジン系化合物の使用が好適である。有機ピリジン系化合物としては、2-ピリジルチオール-1-オキシド亜鉛、2-クロロ-4-トリクロロメチル-6-(2-フリルメトキシ)ピリジン、2-クロロ-4-トリクロロメチル-6-メトキシピリジン、2-クロロ-6トリクロロメチルピリジン、ジ(4-クロロフェニル)ピリジンメタノール、2,3,5,-トリクロロ-4-(n-プロピルスルフォニル)ピリジン、2-ピリジルチオール-1-オキシドナトリウム、1,4-(1-ジョードメチルスルフォニル)ベンゼン、10,10’-オキシビスフェノキシアルシン、6-(2-チオフェンカルボニル)-1H-2-ベンズイミダゾールカルバニン酸メチル、5-クロロ-2メチル-4-イソチアゾリン-3-オン等が挙げられる。
該織物に抗菌剤を付与する方法としては、上述の親水性ポリマーを付与させる方法と同様に、吸尽法や連続法等が挙げられ、本発明では、洗濯耐久性の観点から、染色処理と同時に吸尽法で行うことが好ましい。
織物の製造方法
本発明は、上記の通り、前記織物に、吸水加工及び制菌加工を施し、下記の(4)の要件を満足し、医療白衣用及び無菌衣用織物とする、織物の製造方法であることが好ましい。
(4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。実施例における織物の性能評価については、下記の方法により行った。
[1]評価試験及び評価方法
(1)表面漏洩抵抗
20℃×40%RHの環境下で、JIS-L-1094 : 2014 によって、表面漏洩抵抗値(Ω)を測定した。
(2)摩擦帯電圧
20℃×40%RHの環境下で、JIS-L-1094 : 2008 によって、摩擦帯電圧(V)を測定した。
(3)発塵性
JIS-B-9923 : 1997(タンブリング法)に準じ、光散乱式自動粒子係数器を使用し、粒径0.3μm以上の粒子濃度(個/ft3・100cm2)を測定した。
(4)吸水性
JIS-L-1907 : 2010(滴下法)によって、吸水速度(秒)を測定した。
(5)制菌性
JAFET統一試験法に従って、洗濯前及び工業洗濯50回後の殺菌活性値を測定した。測定菌種としては、黄色ぶどう球菌(ATCC6538P)、肺炎桿菌(ATCC4532)、MRSA菌(2D1677)の3種を用いた。
(6)意匠性
実施例及び比較例で作成した織物で、食品工場用白衣及びクリーンルーム用無塵衣を作成した。これを、現在着用している食品工場用白衣及びクリーンルーム用無塵衣との比較に対するアンケート実施、その結果により確認した。
アンケートを実施した食品工場及びクリーンルーム工場で着用されている現行ユニフォームは、黒色導電糸を使用した食品工場用白衣及びクリーンルーム用無塵衣であった。
被験者は、食品工場で20名、クリーンルーム工場で20名の計40名で実施し、アンケートの項目は、下記の5段階とした。
アンケート結果
評価1:従来のユニフォームと比べて、導電糸がほとんど目立たない。
評価2:従来のユニフォームと比べて、導電糸が少し目立たない。
評価3:従来のユニフォームと比べて、導電糸が同じように見える。
評価4:従来のユニフォームと比べて、導電糸が少し目立つ。
評価5:従来のユニフォームと比べて、導電糸が目立つ。
アンケート結果のうち、評価が上記1又は2である評価を、現行ユニフォームと比較して意匠性が有るとした。
[2]織物の作製
実施例1
表面を10質量%の酸化第二錫でコーティングした酸化チタン微粒子30質量%とポリエチレンテレフタレートチップ70質量%を溶融式撹拌機内で混合し、冷却した後チップ化して熱可塑性重合体組成物を得た。
この熱可塑性重合体組成物を質量比で25%成分として含み、繊維表面に3ヶ所の露出する点とし、表面に対する露出率を27.6%となるよう繊維断面を調整して、溶融温度285℃、紡糸速度1000m/minの条件で紡糸して未延伸糸を得た。この未延伸糸を延伸倍率2.5倍、延伸温度90℃、延伸速度700m/minの条件で延伸し、ポリエチレンテレフタレート導電性合成繊維(28デシテックス/3フィラメント)を得た。
この糸の電気抵抗値は、2.7×107Ω/cmであった。
この導電性合成繊維とポリエチレンテレフタレートフィラメント(55デシテックス/12フィラメント)と合撚した糸を、地経糸ポリエチレンテレフタレートフィラメント(84デシテックス/36フィラメント)(生地の糸)、地緯糸ポリエチレンテレフタレートフィラメント(167デシテックス/48フィラメント)(生地の糸)の間に経・緯共に5mmの間隔で配列して、綾組織で経糸密度139本/吋(インチ)、緯糸密度76本/吋(インチ)にて製織、得られた織物を市販の分散染料にて浸染染色して、本発明による実施例1の織物を得た。
実施例2
実施例1において、浸染染色時にオリゴマー除去剤として日華化学社製、「テキスポートPEEL」を3.0% o.w.f . を用いてオリゴマー除去加工を実施し、本発明による実施例2の織物を得た。
実施例3
実施例1において、浸染染色時に吸水加工剤として高松油脂社製、「SR1800」を3.0% o.w.f . を用いて吸水加工を実施し、本発明による実施例3の織物を得た。
実施例4
実施例3において、浸染染色時に吸水加工を実施した後に、抗菌剤として大阪化成社製の有機ピリジン系化合物による抗菌剤、「マルカサイドYP-DP」を2.0% o.w.f . を用いて吸水加工を実施し、本発明による実施例4の織物を得た。
実施例5
実施例1において、地緯糸ポリエチレンテレフタレート65/綿35の混紡紡績糸45番手単糸を用いて平組織で経糸密度114本/吋(インチ)、緯糸密度76本/吋(インチ)にて製織し、得られた織物を市販の分散染料及びスレン染料にてパディング染色すること以外は、実施例1と全て同一の方法で、本発明による実施例5の織物を得た。
比較例1
実施例1において、熱可塑性重合体組成物を表面露出させず、芯鞘比率25/75の芯鞘構造にして25%の芯部に熱可塑性重合体組成物を配する様な繊維断面に調整したポリエチレンテレフタレート導電性合成繊維を用いること以外は、実施例1と全て同一の方法で、比較例1の織物を得た。
比較例1で作成したポリエチレンテレフタレート導電性合成繊維の電気抵抗値は、8.5×109Ω/cmであった。
比較例2
実施例1において、導電性合成繊維を20mmの間隔で配列して製織すること以外は、実施例1と全て同一の方法で、比較例2の織物を得た。
比較例3
実施例1において、表面を10質量%の酸化第二錫でコーティングした酸化チタン微粒子30質量%を用いず、カーボンブラック30質量%を用いること以外は、実施例1と全て同一の方法で、比較例3の織物を得た。
比較例4
比較例3において、地緯糸ポリエチレンテレフタレート65/綿35の混紡紡績糸45番手単糸を用いて平組織で経糸密度114本/吋(インチ)、緯糸密度76本/吋(インチ)にて製織し、得られた織物を市販の分散染料及びスレン染料にてパディング染色すること以外は、比較例3と全て同一の方法で、比較例4の織物を得た。
得られた実施例1〜5の織物の性能を表1に、比較例1〜4の織物の性能を表2に示す。
Figure 2020033654
Figure 2020033654
表1から明らかな様に、本発明による織物(実施例)は、非常に優れた制電性能を有しており、表2の比較例3と比較して黒色導電糸と同等の制電性能を有している。意匠性においては、表1のアンケート結果からも明らかな様に、被験者の85%以上が現行の黒色導電糸を用いたユニフォームよりも導電糸が目立たないと回答しており、本発明による織物(実施例)は、意匠性においても非常に優れた性能を有していることが確認できる。
この結果は、表1の実施例5と表2の比較例4の緯糸に混紡紡績糸を用いた交織織物でも同様であり、本発明の織物(実施例)は、短繊維を用いた織物に対しても有用であることがわかる。また、表1の実施例2、実施例3、実施例4の結果からもわかる様に、本発明による織物(実施例)に種々の特殊加工を施すことにより、優れた性能を発揮し、各々の特殊用途に対応できることがわかる。
本発明による織物は、優れた制電性能と意匠性を有し、種々の特殊加工に対応可能な汎用性の高い織物である。

Claims (8)

  1. 生地に対して導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織した織物であって、
    前記導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする繊維であり、
    当該織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する織物:
    (1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω以下であること、及び、
    (2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
  2. 前記織物は、オリゴマー除去加工が施されており、下記の(3)の要件を満足し、
    無塵衣用織物である、請求項1に記載の織物:
    (3)JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であること。
  3. 前記織物は、吸水加工が施されており、下記の(4)の要件を満足し、
    食品白衣用織物である、請求項1又は2に記載の織物:
    (4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
  4. 前記織物は、吸水加工及び制菌加工が施されており、下記の(4)の要件を満足し、
    医療白衣用及び無菌衣用織物である、請求項1又は2に記載の織物:
    (4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
  5. 生地に対して、導電性合成繊維を10mm以下の間隔で配列して製織する、織物の製造方法であって、
    前記導電性合成繊維は、酸化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子が分散している熱可塑性重合体組成物を導電成分とする繊維であり、
    当該織物は、下記の(1)及び(2)の要件を満足する織物の製造方法:
    (1)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の表面漏洩抵抗が1.0×109Ω(オーム)以下であること、及び、
    (2)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が2000V以下であること。
  6. 前記織物に、オリゴマー除去加工を施し、下記の(3)の要件を満足し、
    無塵衣用織物とする、請求項5に記載の織物の製造方法:
    (3)JIS-B-9923(タンブリング法)による粒径0.3μm以上の発塵量が50個/ft3・100cm2以下であること。
  7. 前記織物に、吸水加工を施し、下記の(4)の要件を満足し、
    食品白衣用織物とする、請求項5又は6に記載の織物の製造方法:
    (4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
  8. 前記織物に、吸水加工及び制菌加工を施し、下記の(4)の要件を満足し、
    医療白衣用及び無菌衣用織物とする、請求項5又は6に記載の織物の製造方法:
    (4)20℃×40%RHの環境下におけるJIS-L-1094法の摩擦帯電圧が1000V以下であること。
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