JP2020031381A - 通信子機、通信親機、および無線通信システム、ならびに通信方法 - Google Patents

通信子機、通信親機、および無線通信システム、ならびに通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送達確認を用いた再送制御を行わなくても、信頼性の高い通信を効率良く行うことが可能な通信方式を提供する。【解決手段】通信親機は、通信子機と通信するよう構成された通信親機であって、規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを送信する通信子機に対して、設定回数を定めるための回数設定情報を通知するように構成された第1通知部と、通信子機から送信された送信フレームに設けられる、同一の通信データの累積送信回数を格納するための特定領域に格納された情報を取得するよう構成された取得部と、を備え、回数設定情報は、取得された特定領域の情報、または特定領域の情報に基づく演算値である。【選択図】 図2

Description

本開示は、通信子機と通信親機との通信方式に関する。
例えば小電力無線システムでは、免許不要で用いることが可能なため、920MHz帯や2.4GHz帯などの媒体で無線通信が行われることがある。例えば、920MHz帯は、2.4GHz帯に比べて、通信距離が長く、データを効率よく送受信できるため、センサ等に取付け、センサの読み取値を遠隔のサーバに送信する用途等に用いられることが多い(特許文献1〜2参照)。例えば特許文献1では、920MHz帯といった特定小電力無線用の周波数を用いて、複数の子機から温度センサなどのセンサの計測値が親機に送信されると共に、親機は、計測データを受信するとACK(送達確認)を送信元の子機に送信するモニタリングシステムが開示されている。また、上記の再送制御について、特許文献2には、親機が、子機から伝送された無線信号の受信強度が小さいほど再送の最大回数を多くするように子機に指示することが開示されている。
しかしながら、例えば920MHz帯などを通信媒体とする無線通信では、周囲の他の無線との干渉等を避ける等の目的で、国内の電波法(ARIB−STD−T108)により、連続して送信することができる時間(送信時間制限)や、送信前に周囲に他の送信電波が無いことを確認するキャリアセンス等の機能の実装が必須である。このような機能が必須の場合には、上記のACKを含めて、送信したい通信データを、送信したいタイミングでタイムリーに送信することができないという課題がある。
特開2017−147699号公報 特開2000−286991号公報
上述したように、電波法といった法律等の影響から、ACKを送信したいタイミングでタイムリーに送信することができない場合には、送信側が、予め定められた回数(設定回数)だけ、同じ通信データを複数回送信することにより、受信側が通信データを受信できる確率を高めるという方式が考えられる。この方式によれば、ACKによる再送制御を行わずに、通信の信頼性の向上を図ることが可能である。
しかしながら、上述したような同じ通信データを複数回送信する方式では、例えば、通信環境が非常に良く、送信側から1回だけ通信データを送信すれば受信側が必ず受信できるような場合でも、送信側は、設定回数だけ同一の通信データを送信することになる。つまり、この場合には、送信側は、必要以上に同一の通信データを繰返し送信することになるので、消費電力等の観点から効率が悪い。逆に、通信環境が悪く、送信側が同一の通信データの送信を数多く試みることで初めて受信側が通信データを受信できるような場合には、設定回数が小さいと受信側が通信データを受信できない場合が生じるため、信頼性の観点から課題がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、送達確認を用いた再送制御を行わなくても、信頼性の高い通信を効率良く行うことが可能な通信方式を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る通信親機は、
通信子機と通信するよう構成された通信親機であって、
規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを送信する前記通信子機に対して、前記設定回数を定めるための回数設定情報を通知するように構成された第1通知部と、
前記通信子機から送信された送信フレームに設けられる、前記同一の通信データの累積送信回数を格納するための特定領域に格納された情報を取得するよう構成された取得部と、を備え、
前記回数設定情報は、取得された前記特定領域の前記情報、または前記特定領域の前記情報に基づく演算値である。
上記(1)の構成によれば、例えば周期的などの規定条件が成立すると通信親機に対して同一の通信データ(センサの計測データなど)を設定回数だけ繰返し送信することにより、確実な通信データの通信を図るよう構成された通信子機に対して、通信親機は、上記の設定回数を設定(更新)するための回数設定情報を通知する。より詳細には、通信子機は、設定回数まで繰返し送信する同一の通信データが何回目の繰返しの送信に対応するのかを示す情報(累積送信回数)を、通信データを運ぶための送信フレームの特定領域に格納する。その一方で、通信親機は、この特定領域から得られる情報を、その時の通信環境において通信データを通信するために必要な送信回数として、その値自体、あるいは、その値に基づく演算値を、通信子機に通知する。
上記の特定領域の情報(累積送信回数)は、通信親機が、通信子機との無線通信が成功した場合に限って得ることが可能な情報であることから、その時々の通信環境(無線による通信状態など)において通信親機と通信子機とが確実に通信を行うことが可能な繰り返しの送信回数を計ることが可能な指標である。よって、通信親機から通信子機に対して、上述した累積送信回数などとなる回数設定情報を通知することにより、通信子機が、規定条件が成立する度に行うことになる同一の通信データの送信の繰返しの数(設定回数)を、特定領域の情報に応じたものとすることができ、通信子機に設定されている上記の設定回数を、通信環境に応じて最適化することができる。
したがって、例えば通信環境が良い場所に設置した通信子機については、上記の設定回数を少なくすることにより、送信の繰返しの回数を少なくすることができるので、通信子機の電力消費(電池の消費量など)を低減することができる。また、通信環境が悪い場所に設置した通信子機については、上記の設定回数を増やすことにより送信の繰返しの回数を多くすることができるので、通信データをより確実に通信親機に届けることができる。加えて、通信子機の設置後に、周囲の環境の変化により通信環境が変化した場合でも、上記の設定回数の調整を自動で行うことができ、通信子機の電池交換や通信性能劣化の対策等のメンテナンスの費用および手間を削減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記通信データの受信時の電波状態を監視するよう構成された監視部を、さらに備え、
前記監視部は、前記電波状態の監視結果に基づいて、前記通信子機に設定されている前記設定回数をデフォルト値に再設定させるための命令を前記通信子機に対して送信する。
上記(2)の構成によれば、通信親機は、通信子機が送信した通信データの受信時の電波状態(例えば、RSSIなどの電波強度)が例えば大幅に変化した場合などには、通信環境が変化したものとみなして、通信子機に設定されている設定回数を初期化(デフォルト値に再設定)する。これによって、通信子機の設置場所が移動された場合や、無線環境の変化した場合など、通信環境の変化が生じたとしても、規定条件を満たす度に行う通信データの通信が確実に成功するように、図ることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(2)の構成において、
前記規定条件の成立回数のうちの、前記通信子機から送信される少なくとも1つの前記通信データを受信できた場合の回数の割合を示す通信成功率に基づいて、前記回数設定情報の通知頻度を調整するよう構成された調整部を、さらに備える。
上述したように、通信子機は、規定条件が満たされる度に通信データを通信親機に対して通信するが、通信子機が規定条件の満たされる毎に設定回数だけ繰返し通信データを送信すると、通信環境によって、規定条件が満たされる時々の場合毎に通信親機が通信データを受信できる場合(通信成功)と、通信データを受信できない場合(通信失敗)との両方の場合が有り得る。
上記(3)の構成によれば、通信親機は、時間の経過に伴って順次到来する規定条件が満たされる度に行われる通信データの通信成功または通信失敗の実績(通信成功率)に基づいて、通信子機に対する回数設定情報の通知頻度を調整する。これによって、通信成功率に応じて、通信子機における設定回数の更新頻度を最適化することができる。したがって、通信成功率が低い場合には、例えば、上記の設定回数の更新を頻度良く行うようにすれば、通信環境に応じた設定回数に頻度良く更新することができ、通信成功率の向上を図ることができる。逆に、通信成功率が高い場合には、例えば設定回数の更新の頻度を下げるようにすれば、回数設定情報の送受信回数を減らすことができ、通信子機や通信親機の電力消費の抑制を図ることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の構成において、
前記規定条件が成立する度に取得される前記特定領域の前記情報に基づいて得られる回数情報を記憶することにより、前記回数情報の時間推移を記憶するよう構成された回数推移記憶部と、
前記回数情報の時間推移に基づいて、前記回数情報の予測値を算出する予測部と、をさらに備え、
前記回数設定情報は、前記回数情報の予測値である。
例えば、通信子機が工場内を移動するフォークリフトなどの移動体に設置されて、移動体の稼動データなどを上述した通信データとして通信親機に通信する場合には、移動体の運行状況(走行場所)に応じて通信環境が変化する。この際、この移動体が周期的な運行を行う場合など、時間毎の移動体の動きから時間毎の通信環境が予測できる場合がある。同様に、工場内の各種の設備等に設置したセンサによる計測値を通信データとして通信親機に通信する場合にも、日中帯は作業員やクレーン等の重機などの影響で通信環境が悪く、夜間帯は重機などによる影響がなく通信環境が良好になるなど、時間帯毎の通信環境が予測できる場合がある。
上記(4)の構成によれば、回数設定情報は、例えば、規定条件が成立した時に設定回数だけ送信される通信データの1以上を受信することにより得られる1以上の累積送信回数のうちの最も小さい値などの累積送信回数の値そのものや、累積送信回数などに基づく演算値となる回数情報の時間推移に基づいて演算可能な予測値である。つまり、通信親機は、通信子機からの通信が成功するまでに通信子機が送信する送信回数を予測し、その予測値を回数設定情報として通信子機に通知する。これによって、予測値に基づいて設定回数を更新することにより、周囲の環境等に応じて、通信環境が変動する場所に設置した通信子機の通信の信頼性を向上させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の構成において、
前記通知部は、特定の前記通信子機に対してのみ前記回数設定情報を通知する。
上記(5)の構成によれば、例えば通信データの重要性や、通信子機の電力消費の観点などから選出した通信子機に対してのみ、設定回数の更新を行う。これによって、特定の通信子機に設定されている上記の設定回数を、通信環境に応じて最適化することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記通知部は、予め設定された通知先を特定するための情報に基づいて、前記特定の通信子機を特定する。
上記(6)の構成によれば、予め設定された通知先特定情報に基づいて、回数設定情報の通知先を特定することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記通知部は、前記送信フレームに格納される、前記回数設定情報の通知の要否の情報に基づいて、前記特定の通信子機を特定する。
上記(7)の構成によれば、通信親機は、通信子機が送信する送信フレームから得られる情報に基づいて、回数設定情報の通知先を特定することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記通知部は、前記回数設定情報の通知の要否の情報を、前記送信フレームの前記特定領域から取得する。
上記(8)の構成によれば、通信親機は、通信子機が送信する送信フレームから得られる情報に基づいて、回数設定情報の通知先を特定することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の構成において、
前記通知部は、前記送信フレームに格納される前記規定条件の情報に基づいて前記回数設定情報を修正すると共に、修正後の前記回数設定情報を通知する。
上記(9)の構成によれば、通信親機は、通信子機が通信データの通信を行うタイミングを定める規定条件に基づいて回数設定情報を修正すると共に、修正した回数設定情報を通信子機に通知する。これによって、通信子機に設定される設定回数Nをより適切に定めることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(9)の構成において、
前記通信データの受信時の電波強度を示す受信電波強度を取得するよう構成された受信強度取得部と、
前記通信子機から送信された前記通信データの送信時の電波強度を示す送信電波強度を取得するよう構成された送信強度取得部と、
前記送信電波強度を設定するための送信出力指示値であって、前記受信電波強度に基づいて、または前記受信電波強度および前記送信電波強度に基づいて算出される送信出力指示値を前記通信子機に指示するよう構成された指示部と、をさらに備える。
上記の構成によれば、通信親機は、送信出力指示値を通信子機に指示することにより、通信子機の通信データを送信する際の出力(電波強度)を更新する。これによって、通信子機の通信データの送信時の出力を、通信環境に応じて最適化することができる。よって、例えば、通信子機が必要以上に高い出力で無線通信を行うことや、通信親機が受信できないほど弱い出力で無線通信を行うことを回避することができ、より確実な無線通信を行うように図ることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(10)の構成において、
前記設定回数の指令値を受信すると、前記指令値を前記通信子機に通知するよう構成された第2通知部と、をさらに備える。
上記(11)の構成によれば、管理者などによって、通信子機の設定回数を任意の値に更新することができる。これによって、例えば、通信子機の電池容量は気にしないで良いが、通信データの通信は確実に成功させたせたいような場合には設定回数を大きく設定するなど、用途に応じて、設定回数を所望の値に強制的に設定することができる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態に係る通信子機は、
規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを通信親機に対して送信する通信子機であって、
前記同一の通信データの累積送信回数を計数するよう構成された計数部と、
前記通信データを送信する送信フレームに設けられた特定領域に前記累積送信回数を格納した状態で前記送信フレームを送信するよう構成された送信部と、
前記送信フレームを受信した前記通信親機が前記累積送信回数の受信に応じて通知する回数設定情報に基づいて、前記設定回数を設定するよう構成された設定部と、を備える。
上記(12)の構成によれば、通信子機は、規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを繰返し送信する際に、上記の繰返しの送信における累積送信回数を通信データの送信フレームの特定領域に格納して送信する。また、通信子機は、通信親機が上記の通信データを受信することにより特定領域から取得可能な(累積送信回数に基づく回数設定情報)を通信親機から通知されるように構成されることにより、通信データを通信親機が受信するのに要するであろう送信回数を、設定回数とすることができる。よって、上述したのと同様に、通信子機が、規定条件が成立する度に行うことになる規定の繰返しの数(設定回数)を、通信環境に応じて最適化することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の構成において、
前記送信部は、前記送信フレームに、前記通信親機からの前記回数設定情報の通知の要否、前記規定条件、または前記通信データを送信する送信電波強度の少なくとも1つをさらに格納する。
上記(13)の構成によれば、上記(5)〜(8)と同様に、特定の通信子機に設定されている上記の設定回数を、通信環境に応じて最適化することを可能とすることができる。
(14)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線通信システムは、
上記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の通信親機と、
上記(12)〜(13)のいずれか1項に記載の通信子機と、を備える。
上記(14)の構成によれば、上記(1)〜(13)と同様の効果を奏する。
(15)本発明の少なくとも一実施形態に係る通信方法は、
通信子機と無線通信するよう構成された通信親機が行う通信方法であって、
規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを送信する前記通信子機に対して、前記設定回数を定めるための回数設定情報を通知するステップと、
前記通信子機から送信された送信フレームに設けられる、前記同一の通信データの累積送信回数を格納するための特定領域に格納された情報を取得するステップと、を備え、
前記回数設定情報は、取得された前記特定領域の前記情報、または前記特定領域の前記情報に基づく演算値である。
上記(15)の構成によれば、上記(1)と同様の効果を奏する。
(16)本発明の少なくとも一実施形態に係る通信方法は、
規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを通信親機に対して送信する通信子機が行う通信方法であって、
前記同一の通信データの累積送信回数を計数するステップと、
前記通信データを送信する送信フレームに設けられた特定領域に前記累積送信回数を格納した状態で前記送信フレームを送信するステップと、
前記送信フレームを受信した前記通信親機が前記累積送信回数の受信に応じて通知する回数設定情報に基づいて、前記設定回数を設定するステップと、を備える。
上記(16)の構成によれば、上記(12)と同様の効果を奏する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、送達確認を用いた再送制御を行わなくても、信頼性の高い通信を効率良く行うことが可能な通信方式が提供される。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信親機および通信子機の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信親機および通信子機の構成を示すブロック図であり、通信親機は監視部を備える。 本発明の一実施形態に係る通信親機の構成を示すブロック図であり、通信親機は調整部を備える。 本発明の一実施形態に係る通信親機の構成を示すブロック図であり、通信親機は回数推移記憶部および回数予測部を備える。 本発明の一実施形態に係る通知先特定情報に基づいて特定される通信子機に通知を行う通信親機を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送信フレームに格納された通知要否情報に基づいて特定される通信子機に通知を行う通信親機を示す図であり、送信フレームに設けられた通知要否情報を格納する領域に通知要をセットした場合を示す。 本発明の一実施形態に係る送信フレームに格納された通知要否情報に基づいて特定される通信子機に通知を行う通信親機を示す図であり、送信フレームに設けられた通知要否情報を格納する領域に通知不要をセットした場合を示す。 本発明の一実施形態に係る送信フレームに格納された通知要否情報に基づいて特定される通信子機に通知を行う通信親機を示す図であり、送信フレームの特定領域に通知要否情報を格納する。 本発明の一実施形態に係る送信フレームに格納された規定条件の情報に基づいて回数設定情報Iを生成する通信親機を示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信親機および通信子機の構成を示すブロック図であり、通信子機の送信出力を通信親機が制御する。 本発明の一実施形態に係る通信親機および通信子機の構成を示すブロック図であり、設定回数を強制的に設定する。 本発明の一実施形態に係る通信親機および通信子機が行う通信方法を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システム1の構成を概略的に示す図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る通信親機2および通信子機6の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、無線通信システム1は、少なくとも1台の通信親機2と、少なくとも1台の通信子機6とを備えており、通信親機2と通信子機6とが無線により通信を行うように構成される。より詳細には、通信子機6は、例えば周期的などの規定条件T(規定タイミング)が成立すると、通信親機2に対して通信を行うことにより、任意の通信データDを通信親機2に対して送信する。この際、通信子機6は、規定条件Tが成立する時々における通信すべき通信データDを通信親機2が受信できる(受け取れる)確率を高めるために、同一の通信データDを設定されている回数(以下、設定回数N。Nは1以上の整数)だけ必ず送信する。
このため、上記の設定回数Nが2以上の場合には、通信親機2は、通信環境が比較的良好であれば同一の通信データDを1以上受信する場合もあれば、逆に、通信環境が悪い場合には複数回送信された通信データDのいずれも受信できない場合もある。通信環境が悪い場合でも、少なくとも1つの通信データDを通信親機2が受信できれば良いので、その分だけ規定条件Tの成立時の通信の成功率を高めることが可能である。つまり、規定条件Tが周期的な条件である場合などには時間の経過に伴って規定条件Tが1回以上成立することになるが、規定条件Tが成立した各回において、通信子機6が送信した設定回数Nの通信データDのうちの1つでも通信親機2が受信できた場合が通信成功であり、通信親機2が全く通信データDを受信できなかった場合が通信失敗となる。
図1に示す実施形態では、無線通信システム1は、1台の通信親機2と、複数台の通信子機6とを備えており、920MHz帯の媒体(電波)を用いた無線通信を行うように構成されている。通信子機6は、設置場所において計測対象を計測する各種のセンサ6sの計測値のデータ(以下、計測データDs)を上記の通信データDとして、数時間毎、指定時間などといった定期的なタイミング(規定条件Tの成立時)で通信親機2に通信するように構成されている。また、本実施形態では、センサ6sはプラント内に設置されている。通信子機6とセンサ6sとはそれぞれ別々の筐体を有しており、両者がケーブルなどで接続されていても良いし、通信子機6およびセンサ6sが1つの筐体内に収容されることにより一体化されていても良い。他方、通信親機2は、通信子機6と無線通信するための無線通信機能を備えている。通信親機2には、各通信子機6から送信された通信データDを収集するサーバ2sに接続(本実施形態では有線)されており、各通信子機6から受信した通信データDをサーバ2sに転送する。
また、図1に示す実施形態では、通信親機2は、通信子機6から設定回数Nだけ送信される同一の通信データDのいずれを受信しても、通信子機6に対して、無線区間における受信の有無を送信側に伝えるための送達確認(ACKやNACKなど)を送信しないように構成されている。これによって、送達確認の送受信による無線リソースの使用を回避し、通信データDの送受信を任意のタイミングで行える確率の向上を図っている。ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、通信親機2は、通信子機6に対して、上記の送達確認を送信するように構成されても良い。この場合、送達確認は、例えば通信子機6と通信親機2とが直接無線で接続される場合には通信の第2レイヤで行われても良い。通信子機6と通信親機2との間に中継ノードなどがいる場合には、通信親機2が行う送達確認は、より上位レイヤ(第4レイヤなど)で行われることになる。また、の送達確認は、規定条件Tの成立毎に行われる設定回数Nの送信に対して、まとめて1回でも良いし、N回の各送信毎に行っても良い。
なお、上記の各種のセンサ6sの計測対象は任意であり、例えば、温度、湿度、圧力、照度、音、回転数などであっても良い。同一の通信データDを設定回数Nだけ繰返し送信する際には、異なる周波数(異なる単位チャネル)で送信しても良いし、並列に送信しても良い。また、各種のセンサ6sの設置場所は、プラント内でなくても良く、家庭内や屋外などの他の場所に設置されても良い。無線通信の媒体も任意であり、920MHz帯に限定されない。他の幾つかの実施形態では、特定小電力無線局や小電力データ通信システムの無線局など、免許を要しない無線局(電波法第4条ただし書き)で用いる周波数帯や、それ以外の周波数帯域であっても良い。
上述したような、通信子機6が、規定条件Tが成立する毎に通信親機2に通信すべき通信データDを設定回数Nだけ送信する無線通信システムにおいて、設定回数Nを固定すると、規定条件Tの成立時の通信を成功させるためには、通信環境の悪化に備えて設定回数Nをある程度大きくすることが必要になる。しかしながら、このようにすると、既に述べたように、通信環境が良好な場合でも設定回数Nだけ同一の通信データDを送信することになるので、消費電力や無線リソース等の観点から効率が悪い。このため、この効率性を重視して設定回数Nを少なく設定すると、通信親機2が通信データDを受信できない場合が生じる可能性が高まり、信頼性の観点から課題がある。この際、上記の設定回数Nを可変にすることも考えられるが、通信子機6が、通信親機2からの送達確認により、設定回数Nまでの送信の間の各送信に対する通信データDの受信状況を得ようとしても、通信規格によっては、タイムリーな送達確認ができない場合がある。
そこで、本発明者らは、通信子機6から設定回数Nだけ送信される通信データDのうち、通信親機2がN回の送信のうちの何番目の通信データDを受信できたのかの情報に基づいて、通信子機6の送信を制御する上述した設定回数Nを更新することにより、設定回数Nをその時々の通信環境に応じたものに更新(最適化)することが可能と考え、そのための方式を新たに考えた。この方式によれば、タイムリーな送達確認ができない場合や、そもそも送達確認を行わないような場合でも、通信環境に応じて上記の設定回数Nを更新することが可能となる。
以下、本発明の通信親機2および通信子機6について、図2を用いて詳細に説明する。
なお、通信親機2および通信子機6は、それぞれ、コンピュータで構成されていても良く、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリなどとなる記憶部(2m、6m)を備えている。そして、メモリ(主記憶装置)にロードされたプログラムの命令に従ってCPUが動作(データの演算など)することで、上記の各機能部を実現する。換言すれば、上記のプログラムは、コンピュータに後述する各機能部を実現させるためのソフトウェアであり、コンピュータによる読み込みが可能な記憶媒体に記憶されても良い。
(通信子機6)
本発明の通信子機6は、規定条件Tが成立すると設定回数Nだけ同一の通信データDを通信親機2に対して無線で送信(繰返し送信)する無線通信装置である。通信子機6は、通信親機2に届けるべき通信データDを送信する送信フレームF(例えば通信レイヤの第2層)に、設定回数Nだけ送信するうちの何番目の送信であるかを示す情報を格納して、送信フレームFを送信するよう構成される。このために、図2に示すように、通信子機6は、累積送信回数計数部7と、送信部8と、設定回数設定部9と、を備える。
累積送信回数計数部7は、同一の通信データDを設定回数Nまで送信する際の累積送信回数Cを計数するよう構成された機能部である。累積送信回数Cは、規定条件Tが成立してから通信データDを設定回数Nまで送信する間において、各通信データD(送信フレームF)の送信が何回目のものであるかを示す累積の送信回数を把握(記憶)するための情報である。図2に示す実施形態では、通信子機6は、規定条件Tが成立すると、累積送信回数Cを例えば1などの初期値に初期化する。そして、後述する送信部8により送信フレームFが送信される度に、累積送信回数Cを1だけ増加(インクリメント)するなどによってカウント(計数)する。これによって、累積送信回数Cを確認すれば、これから送信しようとする送信フレームFが、設定回数Nのうちの何回目(何番目)の送信であるのか示すことが可能となる。なお、累積送信回数Cは、上述したように、規定条件Tの成立毎に行う通信の際の途中の送信回数を把握するための情報であるため、他の幾つかの実施形態では、累積送信回数Cを1だけ減少させるなど、他の方法により把握すべき累積の送信回数をカウントしても良い。
送信部8は、規定条件Tの成立の度に通信する通信データDを送信する送信フレームFに設けられた特定領域Rに累積送信回数Cを格納した状態で送信フレームF(通信データD)を送信するよう構成された機能部である。つまり、送信フレームFに上記の特定領域Rを設けており、これから送信しようとする送信フレームFの特定領域Rに、その時点における累積送信回数Cをセットする。一般に、送信フレームFは、ヘッダ部Fhと、データ部Fdとで構成され、通信データDはデータ部Fdに格納されるが、上記の特定領域Rは、ヘッダ部Fh、データ部Fdのいずれに設けられても良い。また、特定領域Rは、送信フレームFのフォーマットにおける特定の位置(バイト位置)に設けられても良いし、特定領域Rの情報が送信フレームFのどこに(フォーマット上のどこに)格納されているかを示す情報(タグ情報など)を用いて、その情報が示すデータ部Fdなどの任意の位置に設けても良い。
図2に示す実施形態では、特定領域Rは、送信フレームFのデータ部Fdの規定の位置に設けられている。特定領域Rのサイズや位置は、予め定める通信規約などによって、通信親機2および通信子機6との間で共有されている。このため、通信子機6が規定の位置に累積送信回数Cを格納した送信フレームFを送信すると、通信親機2は、受信した送信フレームFの規定の位置から特定領域Rのサイズ分のデータを読み込むことにより、累積送信回数Cを取得することになる。
なお、送信部8は、送信フレームFに、後述する情報である、通信親機2からの回数設定情報Iの通知の要否(後述する通知要否情報r)、上記の規定条件T、または通信子機6が通信データDを送信する送信電波強度の少なくとも1つを格納しても良い。
設定回数設定部9は、送信フレームFを受信した通信親機2が、特定領域Rに格納された情報(本実施形態では累積送信回数C)に基づいて通知する回数設定情報Iに基づいて、上述した設定回数Nを設定(更新)するよう構成された機能部である。回数設定情報Iは、通信子機6に設定される設定回数Nを更新するための情報である。通信子機6は、その時点でセットされている設定回数Nを、受信した回数設定情報Iの値そのもので更新しても良い。この場合には、通信子機6からの指示値(回数設定情報I)に基づいて設定回数Nを更新することになる。あるいは、通信子機6は、回数設定情報Iの値に対して任意の演算を行うことにより、その時点でセットされている設定回数Nを更新するための更新値を決定し、その更新値で設定回数Nを更新しても良い。例えば、回数設定情報Iの値をより大きくするための所定の安全率を回数設定情報Iに乗算することにより、更新値を決定しても良い。安全率によって、更新値は回数設定情報Iの値よりも大きくなるため、設定回数Nが増大し、より通信が成功する確率を高めることが可能となる。
なお、通信親機2が回数設定情報Iをどのように決定するかについては後述する。また、回数設定情報Iに基づいて得られる更新値が、その時点でセットされている設定回数N(現在値)と同じ値か否かを判断し、現在値と更新値とが異なる値の場合には現在値で書き換えることにより更新し、同じ値の場合には現在値のままの設定としても良い。あるいは、このような判断をせずに、現在値を更新値で書き換えても良い。
図2に示す実施形態では、累積送信回数計数部7は、累積送信回数Cを記憶部6mに記憶するようになっている。なお、記憶部6mには、センサ6sにより計測された計測データDsや、設定回数Nが記憶されるようになっている。そして、送信部8は、設定回数N、通信データD、および累積送信回数Cを記憶部6mから取得し、規定条件Tの成立時に、少なくとも最新の計測データDsを含むデータで構成される通信データDと、累積送信回数Cとが格納された送信フレームFを生成し、累積送信回数Cを送信毎にインクリメントしながら、設定回数Nだけ送信する。図2では、通信親機2は、通信子機6が送信した1回目の送信フレームF(C=1)、および2回目の送信フレームF(C=2)を受信することはできなかったが、m回目の送信フレームF(C=m)を受信できた場合を例示的に示している。
また、図2に示す実施形態では、通信子機6は、通信親機2などから無線で送信された送信フレームFを受信する受信部62をさらに備えている。そして、設定回数設定部9は受信部62に接続されており、受信部62が受信した送信フレームFから回数設定情報Iを取得するようになっている。
(通信親機2)
他方、本発明の通信親機2は、上述した通信子機6と通信するよう構成された通信装置であり、上述した回数設定情報Iを生成し、通信子機6に通知(送信)するよう構成される。このため、図2に示すように、通信親機2は、累積送信回数取得部3と、回数設定情報通知部4と、を備える。
累積送信回数取得部3は、通信子機6から送信された通信データDを運ぶ送信フレームFに設けられる、同一の通信データDの前記設定回数Nまでの送信における累積を表す累積送信回数C(記述)を格納するための特定領域Rに格納された情報を取得するよう構成された機能部である。上述したように、通信親機2は、特定領域Rが送信フレームFのどこに設けられているかが分かるようになっているので、受信した送信フレームFの特定領域Rに格納された情報(累積送信回数C)を読み込むことにより、累積送信回数Cを取得する。累積送信回数取得部3は、通信子機6から送信フレームFを受信できた場合にのみ、累積送信回数Cを取得することができることになる。
そして、累積送信回数取得部3は、特定領域Rに格納された情報(累積送信回数C)それ自体、またはその情報に対して演算を行うことにより得られる情報を、回数情報Rfとして記憶部2mに記憶しておく。例えば、規定条件Tが一度成立すると、通信子機6はN個の送信フレームFを送信するため、通信親機2は複数の送信フレームFを受信する場合がある。通信親機2が複数の送信フレームFを受信した場合、回数情報Rfは、複数の送信フレームFのうちのいずれかの送信フレームFから得られる累積送信回数Cであっても良く、例えば最初に受信できた送信フレームFから得られる累積送信回数Cであっても良い。あるいは、回数情報Rfは、複数の送信フレームFからそれぞれ得られる複数の累積送信回数Cの平均値や中央値などの統計値であっても良い。図2に示す実施形態では、回数情報Rfは、規定条件Tの成立時において、通信子機6から最初に受信することができた送信フレームFの特定領域Rから得られる情報それ自体となっている。
回数設定情報通知部4は、上述した通信子機6に対して、設定回数Nを定めるための上記の回数設定情報Iを通知するように構成された機能部である。回数設定情報Iは、通信子機6毎に得られる回数情報Rfに基づいて、通信子機6毎に決定される情報であり、累積送信回数取得部3により取得された特定領域Rの情報、または特定領域Rの情報に基づく演算値である。すなわち、回数設定情報Iは、回数情報Rfそれ自体であっても良い。あるいは、時間の経過に従って規定条件Tは複数回成立していくが、その規定条件Tの成立の度に得られる回数情報Rfの複数に基づく統計値であっても良いし、後述するような、この複数の回数情報Rfの推移に基づく予測値であっても良い。あるいは、回数情報Rfは、回数情報Rfそれ自体やその統計値、予測値などに対して安全率(前述)を演算したものであっても良い。なお、この安全率による演算を行う場合は、通信親機2また通信子機6のいずれか一方で行えば良いが、その両方で行っても良い。
図2に示す実施形態では、通信親機2は、通信子機6などの通信相手から無線で送信された送信フレームFを受信する受信部22と、通信子機6などの通信相手に対して通信データ(送信フレーム)を送信するための送信部21と、をさらに備えている。そして、累積送信回数取得部3は受信部22に接続されており、受信部22によって最初に受信された送信フレームFの特定領域Rの情報を読み取り(取得し)、読み取った値自体を記憶部2mに記憶するようになっている。図2では、通信子機6であるA、B、C、Dが、それぞれ、規定条件Tの成立時に最初に受信した送信フレームFの特定領域Rには、2、5、1、2が格納されていたことを例示している。
また、図2に示す実施形態では、回数設定情報通知部4は送信部21に接続されており、記憶部2mに記憶されている回数情報Rfを読み込んで回数設定情報Iを生成した後、送信部21から、回数設定情報Iを運ぶ(通知する)ための送信フレームを送信するようになっている。つまり、図2では、通信親機2は、通信子機6であるA、B、C、Dに対して、回数設定情報Iとして、それぞれ、2、5、1、2を通知することになる。回数設定情報通知部4は、この通知を定期的に行うようになっている。
なお、図1に示す実施形態では通信親機2にサーバ2sが接続されているが、他の幾つかの実施形態では、サーバ2sが上述した構成を備える通信親機2であっても良い。その他の幾つかの実施形態では、通信親機2がサーバ2sの機能を備えていても良い。
上記の構成によれば、通信子機6が通信親機2に対して同一の通信データDを設定回数Nだけ送信するのに用いる送信フレームFには、上述した累積送信回数Cを格納するための特定領域Rが設けられている。そして、通信親機2は、上記の送信フレームFを受信することにより得られる特定領域Rの格納情報に基づいて、回数設定情報Iを生成し、通信子機6に例えば定期的などに通知する。
この特定領域Rの情報(累積送信回数C)は、通信親機2が、通信子機6との無線通信が成功した場合に限って得ることが可能な情報であることから、その時々の通信環境(無線による通信状態など)において通信親機2と通信子機6とが確実に通信を行うことが可能な繰り返しの送信回数を計ることが可能な指標である。よって、通信親機2から通信子機6に対して、上述した累積送信回数Cなどとなる回数設定情報Iを通知することにより、通信子機6が、規定条件Tが成立する度に行うことになる同一の通信データDの送信の繰返し数(設定回数N)を、特定領域Rの情報に応じたものとすることができ、通信子機6に設定されている上記の設定回数Nを、通信環境に応じて最適化することができる。
したがって、例えば通信環境が良い場所に設置した通信子機6については、上記の設定回数Nを少なくすることにより、送信の繰返しの回数を少なくすることができるので、通信子機6の電力消費(電池の消費量など)を低減することができる。また、通信環境が悪い場所に設置した通信子機6については、上記の設定回数Nを増やすことにより送信の繰返しの回数を多くすることができるので、通信データDをより確実に通信親機2に届けることができる。加えて、通信子機6の設置後に、周囲の環境の変化により通信環境が変化した場合でも、上記の設定回数Nの調整を自動で行うことができ、通信子機6の電池交換や通信性能劣化の対策等のメンテナンスの費用および手間を削減することができる。
次に、上述した構成を備える通信親機2が備えても良いその他の構成について、図3〜図10を用いて説明する。なお、図3〜図10では、通信親機2あるいは通信子機6が備える上述した各機能部やそれらの機能部との繋がりは、各図で示す追加の機能を説明する上で特に必要がない場合には、簡略化のために記載を省略している。
図3は、本発明の一実施形態に係る通信親機2および通信子機6の構成を示すブロック図であり、通信親機2は受信電波状態監視部51を備える。
幾つかの実施形態では、図3に示すように、通信親機2は、通信データDの受信時の電波状態(RSSIなど)を監視するよう構成された受信電波状態監視部51を、さらに備えていても良い。そして、受信電波状態監視部51は、電波状態の監視結果に基づいて、通信子機6に設定されているその時々の設定回数Nをデフォルト値Ndに再設定させるための命令Idを通信子機6に対して送信する。より詳細には、受信電波状態監視部51は、上記の命令Idを通信子機6に対して実行することにより、送信部21を介して通信子機6に上記の命令Idを送信する。
図3に示す実施形態では、受信電波状態監視部51は、通信親機2が備える送信部21および受信部22にそれぞれ接続されており、この受信部22から、送信フレームFの受信時の電波強度(以下、適宜、受信電波強度Wr)を取得することにより、受信電波強度Wrの監視を行うようになっている。そして、受信電波状態監視部51は、例えば受信電波強度Wrの変化が、予め設定している閾値を超えた場合など、通信子機6に設定されているその時の設定回数Nをデフォルト値Ndに設定する必要があると判断される場合に、送信部21を介して上記の命令Idを通信子機6に送信するようになっている。通信子機6は設定回数初期化部63を備えており、設定回数初期化部63は、受信部22を介して上記の命令Idを受信すると、記憶部2mに記憶されている設定回数Nを初期化する。なお、図3に示す実施形態では、デフォルト値Ndは、通信データDの通信親機2へ通信の確実化を図るために、比較的大きめの回数となっている。
上記の構成によれば、通信親機2が、通信子機6が送信した通信データDを受信した時の受信時の電波状態(例えば、RSSIなどの電波強度など)が大幅に変化した場合などには、通信環境が変化したものとみなして、通信子機6に設定されている設定回数Nを初期化(デフォルト値Ndに再設定)する。これによって、通信子機6の設置場所が移動された場合や、無線環境の変化した場合などによって、通信環境の変化が生じたとしても、規定条件Tを満たす度に行う通信データDの通信が確実に成功するように、図ることができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る通信親機2の構成を示すブロック図であり、通信親機2は通知頻度調整部52を備える。
幾つかの実施形態では、図4に示すように、通信親機2は、上述した規定条件Tの成立回数のうちの、通信子機6から送信される少なくとも1つの通信データDを受信できた場合の回数(通信成功)の割合を示す通信成功率Sに基づいて、回数設定情報通知部4による回数設定情報Iの通知頻度を調整するよう構成された通知頻度調整部52を、さらに備えていても良い。例えば、通信成功率Sと、予め設定されている閾値とを比較し、通信成功率Sが閾値よりも大きい場合には通知頻度を低くし、通信成功率Sが閾値以下の場合には通知頻度を高くしても良い。通知頻度が高ければ、通信環境の変化を迅速に通信子機6にフィードバックできる。他方、通知頻度が低ければ、設定回数Nの更新に係る処理負荷や、その通知によるトラフィックの増大を抑制できるので、各通信子機6が通信したいタイミングで通信が可能となる可能性の増大を図れる。
上述したように、通信子機6は、規定条件Tが満たされる度に通信データDを通信親機2に対して通信するが、通信子機6が規定条件Tの満たされる毎に設定回数Nだけ繰返し通信データDを送信すると、通信環境によって、規定条件Tが満たされる時々の場合毎に通信親機2が通信データDを受信できる場合(通信成功)と、通信データDを受信できない場合(通信失敗)との両方の場合が有り得る。
この時、規定条件Tが周期的な条件である場合などには、時間の経過に伴って規定条件Tが順次成立していくので、規定条件Tが成立する場合が1回以上存在することになる。そして、規定条件Tが成立した各回における通信成功(前述)あるいは通信失敗(前述)の結果から、通知頻度調整部52は通信成功の割合(通信成功率S)を算出する。つまり、規定条件Tが成立した回数をn1、そのうちの通信成功の回数をn2とすると、通信成功率Sはn2/n1となる。なお、n1およびn2は整数であり、n1≧1、n2≧0である。
図4に示す実施形態では、通信親機2は、各通信子機6が通信を開始する規定条件Tを把握しており、規定条件Tに基づいて規定条件Tが成立した回数(n1)を判定するようになっている。例えば、通信親機2の記憶部2mに各通信子機6の規定条件Tが記憶されていても良いし、各通信子機6と通信を行う中で、各通信子機6の規定条件Tを推定しても良く、各通信子機6の規定条件Tが周期的な条件であることを前提に推定しても良い。また、通知頻度調整部52は、規定条件Tが成立したであろう各回における通信成功または通信失敗の結果を記憶部2mなどに記憶しておき、記憶部2mに記憶された結果の情報の少なくとも一部を用いて、通信成功率Sを算出する。
上記の構成によれば、通信親機2は、時間の経過に伴って順次到来する規定条件Tが満たされる度に行われる通信データDの通信成功または通信失敗の実績(通信成功率S)に基づいて、通信子機6に対する回数設定情報Iの通知頻度を調整する。これによって、通信成功率Sに応じて、通信子機6における設定回数Nの更新頻度を最適化することができる。したがって、通信成功率Sが低い場合には、例えば、上記の設定回数Nの更新を頻度良く行うようにすれば、通信環境に応じた設定回数に頻度良く更新することができ、通信成功率Sの向上を図ることができる。逆に、通信成功率Sが高い場合には、例えば設定回数の更新の頻度を下げるようにすれば、回数設定情報Iの送受信回数を減らすことができ、通信子機6や通信親機2の電力消費の抑制を図ることができる。
図5は、本発明の一実施形態に係る通信親機2の構成を示すブロック図であり、通信親機2は回数推移記憶部53および回数予測部54を備える。
幾つかの実施形態では、図5に示すように、通信親機2は、規定条件Tが成立する度に、上述した累積送信回数取得部3によって取得される特定領域Rの情報に基づいて得られる回数情報Rf(前述)を記憶することにより、この回数情報Rfの時間推移Trを記憶するよう構成された回数推移記憶部53と、この回数推移記憶部53に記憶された回数情報Rfの時間推移Trに基づいて、回数情報Rfの予測値Pを算出する回数予測部54と、をさらに備える。この場合、通信親機2から通信子機6に通知される回数設定情報Iは、回数予測部54により予測された回数情報Rfの予測値Pであっても良い。既に述べたように、回数情報Rfは、特定領域Rに格納された情報そのもの、または、その情報に対して所定の演算を行うことにより得られる演算値である。
例えば、通信子機6が工場内を移動するフォークリフトなどの移動体に設置されて、移動体の稼動データなどを通信データDとして通信親機2に通信する場合には、移動体の運行状況(走行場所)に応じて通信環境が変化する。この際、この移動体が周期的な運行を行う場合など、時間毎の移動体の動きから時間毎の通信環境が予測できる場合がある。同様に、工場内の各種の設備等に設置したセンサ6sによる計測値を通信データDとして通信親機2に通信する場合にも、日中帯は作業員やクレーン等の重機などの影響で通信環境が悪く、夜間帯は重機などによる影響がなく通信環境が良好になるなど、時間帯毎の通信環境が予測できる場合がある。
そこで、回数予測部54は、回数推移記憶部53に記憶された回数情報Rfの時間推移Tr(複数の回数情報Rf)に基づいて、回数情報Rfの予測値Pを算出する。この予測方法は、対象となる情報の時間推移Trから将来の対象の情報の値を予測するためのものとして周知な方法を適用すれば良い。
図5に示す実施形態では、回数推移記憶部53は、累積送信回数取得部3に接続されており、規定条件Tが成立する度に、累積送信回数取得部3が取得した特定領域Rに格納された情報に基づいて生成される上記の回数情報Rfを記憶部2mに記憶する。この回数情報Rfの生成は回数推移記憶部53が行っても良いし、累積送信回数取得部3が記憶する回数情報Rfとは異なる値を有していても良い。また、回数予測部54は、回数情報Rfの時間推移Trに基づいて、回数情報Rfの予測値Pを算出し、記憶部2mの他の領域に格納する。そして、回数設定情報通知部4は、記憶部2mに記憶されている回数情報Rf(実際値)と、その予測値Pとを取得し、いずれか大きい方を回数設定情報Iとして、通信子機6に通知する。つまり、回数情報Rfの実際値および予測値Pのうちの大きい方を回数設定情報Iとすることにより、通信データDの通信成功率Sが高まるようにしている。
上記の構成によれば、回数設定情報Iは、例えば、規定条件Tが成立した時に設定回数Nだけ送信される通信データDの1以上を受信することにより得られる1以上の累積送信回数Cのうちの最も小さい値などの累積送信回数Cの値そのもの、あるいは、累積送信回数Cなどに基づく演算値となる回数情報Rfの時間推移Trに基づいて演算可能な予測値Pである。つまり、通信親機2は、通信子機6からの通信が成功するまでに通信子機6が送信する送信回数を予測し、その予測値Pを回数設定情報Iとして通信子機6に通知する。これによって、予測値Pに基づいて設定回数Nを更新することにより、周囲の環境等に応じて、通信環境が変動する場所に設置した通信子機6の通信の信頼性を向上させることができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る通知先特定情報Lに基づいて特定される通信子機6に通知を行う通信親機2を示す図である。図7Aは、本発明の一実施形態に係る送信フレームFに格納された通知要否情報rに基づいて特定される通信子機6に通知を行う通信親機2を示す図であり、送信フレームFに設けられた通知要否情報rを格納する領域に通知要をセットした場合を示す。図7Bは、本発明の一実施形態に係る送信フレームFに格納された通知要否情報rに基づいて特定される通信子機6に通知を行う通信親機2を示す図であり、送信フレームFは通知要否情報rに通知不要をセットした場合を示す。図7Cは、本発明の一実施形態に係る送信フレームFに格納された通知要否情報rに基づいて特定される通信子機6に通知を行う通信親機2を示す図であり、送信フレームFの特定領域Rに通知要否情報rを格納する。
幾つかの実施形態では、図6〜図7Cに示すように、上述した回数設定情報通知部4は、無線通信システム1を構成する複数の通信子機6のうちの特定の通信子機6に対してのみ回数設定情報Iを通知しても良い。つまり、本実施形態では、例えば通信データDの重要性や、通信子機6の電力消費の観点などから選出した通信子機6に対してのみ、設定回数Nの更新を行う。これによって、特定の通信子機6に設定されている上記の設定回数Nを、通信環境に応じて最適化することが可能となる。
具体的には、幾つかの実施形態では、図6に示すように、回数設定情報通知部4は、予め設定された通知先を特定するための情報(以下、通知先特定情報L)に基づいて、回数設定情報Iを通知すべき特定の通信子機6を特定しても良い。図6に示す実施形態では、通信親機2の記憶部2mに上記の通知先特定情報Lがリストとして記憶されている。図6に例示の通知先特定情報Lでは、通信子機6である子機Aは、回数設定情報Iの通知が必要であり、子機Bは通知が不要となっている。よって、通信親機2は、この通知先特定情報Lに基づいて、回数設定情報Iの通知を、子機Aに対しては行い、子機Bに対しては行わないようになる。
上記の構成によれば、予め設定された通知先特定情報Lに基づいて、回数設定情報Iの通知先を特定することができる。
他の幾つかの実施形態では、図7A〜図7Cに示すように、回数設定情報通知部4は、通信子機6から送信された送信フレームFに格納される、回数設定情報Iの通知の要否の情報(以下、通知要否情報r)に基づいて、特定の通信子機6を特定しても良い。つまり、通信子機6から通信親機2に送信する送信フレームFには、通知要否情報rを格納するための領域が設けられている。そして、通信子機6は、送信フレームFに、回数設定情報Iの通知の要否をセットして、この情報を通信データDと共に送信する。なお、送信フレームFにおける通知要否情報rを格納する領域は、上述した特定領域Rと同様に、ヘッダ部Fh、データ部Fdのいずれであっても良いし、その領域の位置も送信フレームFにおける固定位置でも良いし、タグ情報等を用いて示す任意の位置であっても良い。
図7Aに示す実施形態では、通信子機6は、通知要否情報rとして、通知が必要であることを示す値(本実施形態では1)をセットした送信フレームFを通信親機2に送信している。よって、通信親機2は、送信フレームFに格納された通知要否情報rを読み込むことにより、その送信フレームFを送信した通信子機6に対しては、回数設定情報Iの通知が必要と判断するので、その通知を行うようになる。
他方、図7Bに示す実施形態では、通信子機6は、通知要否情報rとして、通知が不要であることを示す値(本実施形態では0)をセットした送信フレームFを通信親機2に送信している。よって、通信親機2は、送信フレームFに格納された通知要否情報rを読み込むことにより、その送信フレームFを送信した通信子機6に対しては、回数設定情報Iの通知が不要と判断するので、その通知を行わないようになる。
上記の構成によれば、通信親機2は、通信子機6が送信する送信フレームFから得られる情報(通知要否情報r)に基づいて、回数設定情報Iの通知先を特定することができる。
また、この実施形態において、幾つかの実施形態では、図7Cに示すように、回数設定情報通知部4は、回数設定情報Iの通知の要否の情報を、送信フレームFに設けられている上述した特定領域Rから取得しても良い。つまり、本実施形態では、通信子機6から通信親機2に送信する送信フレームFには、通知要否情報rを格納するための領域を設けていない。そして、通信子機6は、上述した特定領域Rの情報を上書きする形で、通知要否情報rをセットして、送信フレームFを送信する。
図7Cに示す実施形態では、通知要否情報rにおける通知不要を示す値は、累積送信回数Cとして取ることがない値としている。本実施形態では、累積送信回数Cとして0の値はないので、通知要否情報rにおける通知不要を示す値を0としている。よって、通信親機2は、送信フレームFに格納された特定領域Rの情報を読み込んだ際に、その値が0である場合には、その送信フレームFを送信した通信子機6に対しては回数設定情報Iの通知が不要と判断するので、その通知を行わないようになる。
ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、通信子機6は、設定回数Nだけ繰返し通信データDを送信する際に累積送信回数Cをインクリメントせずに、常にデフォルト値などの所定値を特定領域Rに格納して通信親機2に送信することで、通知要否情報rにおける通知不要を示しても良い。
上記の構成によれば、通信親機2は、通信子機6が送信する送信フレームFから得られる情報に基づいて、回数設定情報Iの通知先を特定することができる。送信フレームFに通知要否情報rのための領域を設けていないので、処理の簡素化が可能となる。また、送信フレームFに通知要否情報rのための領域を追加で必要としないので、通信データDが大きい場合への対応もより容易にすることができる。
図8は、本発明の一実施形態に係る送信フレームFに格納された規定条件Tの情報に基づいて回数設定情報Iを生成する通信親機2を示す図である。
幾つかの実施形態では、図8に示すように、回数設定情報通知部4は、送信フレームFに格納される規定条件Tの情報に基づいて回数設定情報Iを修正すると共に、修正後の回数設定情報I(修正後回数設定情報Im)を通知しても良い。つまり、通信子機6から通信親機2に送信する送信フレームFには、通信子機6が通信親機2に通信を行うタイミングを定める上述した規定条件Tの情報を格納するための領域が設けられている。そして、通信子機6は、送信フレームFに規定条件Tの情報をセットして、この情報を通信データDと共に送信する。よって、回数設定情報通知部4(通信親機2)は、送信フレームFから規定条件Tを取得することが可能となる。
例えば、送信フレームFには規定条件Tとして通信周期が格納されており、回数設定情報通知部4は、送信フレームFから読み込んだ通信周期の大小に応じて、回数設定情報Iを修正しても良い。図8に示す実施形態では、回数設定情報通知部4は、通信周期が予め定められた閾値よりも大きい場合(例えば1日1回など)には、回数設定情報Iをより大きな値に修正するようになっている。通信周期が長いほど、規定条件Tの成立毎の通信が成功しない場合には、その分だけ長い期間、通信データDが通信親機2側で得られないことになる。よって、回数設定情報Iをより大きな値に修正することにより、規定条件Tの成立毎の通信がより確実に成功するように図ることが可能となる。
他方、通信周期が上記の閾値以下の場合(例えば10分に1回など)には、回数設定情報Iをより小さな値に修正するようになっている。通信周期が短ければ、1つ前の規定条件Tの成立毎の通信が成功しなくても、その次の規定条件Tが比較的短い時間(つまり、この場合には10分)の経過後に成立するので、通信が成功せず、その規定条件Tの成立時の通信データDが得られなくても、実質的には問題とならない場合がある。よって、回数設定情報Iをより小さな値に修正することにより、通信子機6の電力消費の抑制を図ることが可能となる。
なお、送信フレームFにおける規定条件Tを格納する領域は、上述した特定領域Rと同様に、ヘッダ部Fhであっても良いし、データ部Fdであっても良いし、その領域の位置も送信フレームFにおける固定位置でも良いし、タグ情報等を用いて示す任意の位置であっても良い。また、回数設定情報Iを修正する際には、通信周期と閾値との差の絶対値が大きいほど、回数設定情報Iをより大きく、あるいはより小さくするなどしても良い。
上記の構成によれば、通信親機2は、通信子機6が通信データDの通信を行うタイミングを定める規定条件Tに基づいて回数設定情報Iを修正すると共に、修正した回数設定情報Iを通信子機6に通知する。これによって、通信子機6に設定される設定回数Nをより適切に定めることができる。
次に、通信子機6の送信出力を通信親機2が制御する実施形態について、図9を用いて説明する。図9は、本発明の一実施形態に係る通信親機2および通信子機6の構成を示すブロック図であり、通信子機6の送信出力を通信親機2が制御する。
幾つかの実施形態では、図9に示すように、通信親機2は、通信データDの受信時の電波強度を示す受信電波強度Wrを取得するよう構成された受信強度取得部55(前述した受信電波状態監視部51)と、通信子機6から送信された通信データDの送信時の電波強度を示す送信電波強度Wsを取得するよう構成された送信強度取得部56と、通信子機6の送信電波強度Wsを設定するための送信出力指示値Iwであって、受信電波強度Wrに基づいて、または受信電波強度Wrおよび送信電波強度Wsに基づいて算出される送信出力指示値Iwを通信子機6に指示するよう構成された送信出力指示部57と、をさらに備えていても良い。送信出力指示部57が生成した送信出力指示値Iwは、送信部21を介して通信子機6に送信される。
図9に示す実施形態では、受信強度取得部55は、前述した受信電波状態監視部51と同様の機能を有しており、取得した受信電波強度Wrを記憶部2mに記憶する。また、通信子機6が送信する送信フレームFには送信電波強度Wsを格納するための領域が設けられており、通信子機6は、送信フレームFに設けられた上記の領域に送信電波強度Wsを格納した状態で送信フレームFを送信するようになっている。よって、送信強度取得部56は、送信フレームFから、その送信フレームFを通信子機6が送信した時の送信電波強度Wsを取得することが可能となっている。ただし、本実施形態に本発明は限定されない。例えば、通信子機6が最大の電波強度で送信すると決められている場合など、通信親機2の記憶部2mに、通信子機6が送信フレームFを送信する時の電波強度の情報を予め記憶するなどしておくことにより、通信親機2は記憶部2mから上記の送信電波強度Wsを取得しても良い。
また、送信出力指示部57は、次のように送信出力指示値Iwを算出しても良い。通信子機6の送信電波出力[mW]の単位を変換した値をX[dBM]、通信親機2が受信した際の受信電波強度をY[dBm]、通信親機2が電波を受信し、復元できる閾値である受信感度をZ[dBm]、通信子機6と通信親機2との間の無線経路における雑音や遮蔽等の影響による損失をL[dB]とする。なお、mWとdBmとの変換は、dBm=10log10(mW)の式により行うことが可能である。
そして、通信子機6が通信データD(送信フレームF)をX[dBm]で送信し、通信親機2が受信した時の受信電波強度[dBm]を把握することにより、通信子機6と通信親機2との間の無線経路を伝送時の損失Lsが、Ls=X−Yの計算式により得られる。この時、通信親機2は、自身の受信感度Z[dBm]と経路の損失Ls[dB]とから、通信子機6が送信した送信フレームFを通信親機2が受信できるはずの電波出力X´を、X´=Z+Lの計算式により計算し、この計算結果に基づく値を送信出力指示値Iwとして、通信子機6に通知する。この場合、送信出力指示値IwはX´の値そのものであっても良いし、このX´にマージンを加えた値であっても良い。通信子機6は、送信出力指示値Iwを受信すると、それ以降の送信フレームFの出力を送信出力指示値Iwに更新する。この送信出力指示値Iwが、更新前の送信電波出力[mW]よりも小さければ、その分だけ、通信子機6は出力を落として無線通信を行うことができるので、消費電力を削減することが可能となる。なお、上記のX´に加えるマージンは、通信子機6側で加えても良い。
上記の構成によれば、通信親機2は、送信出力指示値Iwを通信子機6に指示することにより、通信子機6の通信データDを送信する際の出力(電波強度)を更新する。これによって、通信子機6の通信データDの送信時の出力を、通信環境に応じて最適化することができる。よって、例えば、通信子機6が必要以上に高い出力で無線通信を行うことや、通信親機2が受信できないほど弱い出力で無線通信を行うことを回避することができ、より確実な無線通信を行うように図ることができる。
次に、通信子機6に設定される設定回数Nを通信親機2側から強制的に設定する実施形態について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る通信親機2および通信子機6の構成を示すブロック図であり、設定回数を強制的に設定する。
幾つかの実施形態では、図10に示すように、通信親機2は、設定回数Nの指令値Icを受信すると共に、この指令値Icを通信子機6に通知する指令値設定部58と、をさらに備えても良い。図10に示す実施形態では、通信子機6の管理者などが、通信子機6の設定回数Nをまずは決定する。そして、通信親機2にPC14を接続した状態で、管理者などがPC14を操作し、決定した設定回数Nを入力することにより、決定した設定回数Nが通信親機2に対して指令値Icとして入力される。指令値設定部58は、この指令値Icを受信すると、通信親機2の送信部21を介して受信した指令値Icを通信子機6に送信する。通信子機6では、設定回数設定部9が受信した指令値Icでその時の設定回数Nを上書きするなどして、設定回数Nを更新する。
上記の構成によれば、管理者などによって、通信子機6の設定回数Nを任意の値に更新することができる。これによって、例えば、通信子機6の電池容量は気にしないで良いが、通信データDの通信は確実に成功させたせたいような場合には設定回数Nを大きく設定するなど、用途に応じて、設定回数Nを所望の値に強制的に設定することができる。
以下、上述した構成(機能)を備える通信親機2あるいは通信子機6が行う通信方法について、図11を用いて説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る通信親機2および通信子機6が行う通信方法を示す図である。図11には、通信子機6と通信するよう構成された通信親機2(前述)が行う通信方法、および、規定条件が成立すると設定回数Nだけ同一の通信データDを通信親機2に対して送信する通信子機6(前述)が行う通信方法を合わせて記載している。
図11に示すように、通信子機6が行う通信方法は、上述した累積送信回数Cを計数する累積送信回数計数ステップ(S1)と、上述した送信フレームFに設けられた特定領域Rに累積送信回数Cを格納した状態で送信フレームF(通信データD)を送信する送信ステップ(S2)と、送信フレームFを受信した通信親機2が、特定領域Rに格納された累積送信回数Cに基づいて通知する回数設定情報Iに基づいて、上述した設定回数Nを設定する設定回数更新ステップ(S6)と、を備える。累積送信回数計数ステップ(S1)、送信ステップ(S2)は、設定回数更新ステップ(S6)は、それぞれ、既に説明した累積送信回数計数部7、送信部8、設定回数設定部9が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。
他方、図11に示すように、通信親機2が行う通信方法は、通信子機6から送信された通信データDを運ぶ送信フレームFに設けられる上述した特定領域Rに格納された情報を取得する累積送信回数取得ステップ(S4)と、通信子機6に対して、設定回数Nを定めるための上記の回数設定情報Iを通知する回数設定情報通知ステップ(S5)と、を備える。累積送信回数取得ステップ(S4)、回数設定情報通知ステップ(S5)は、それぞれ、既に説明した累積送信回数取得部3、回数設定情報通知部4が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。
図11に示す実施形態では、ステップS1〜S3において、通信子機6が、累積送信回数計数ステップ(S1)、送信ステップ(S2)を順に行うことを、設定回数Nまで繰り返す。この時、通信親機2は、ステップS2の送信ステップで通信子機6が送信したN個の送信フレームFのうちの受信したものについて、それぞれ、ステップS4において累積送信回数取得ステップを実行する。その後、通信親機2は、ステップS5において、回数設定情報通知ステップを実行する。ステップS6において、通信子機6は、回数設定情報通知ステップ(S5)で通信親機2から通知(送信)された回数設定情報Iを受信することにより、設定回数更新ステップを実行する。
図11に示す実施形態では、上述したステップS1〜S6を、規定条件Tが成立する度に行っている。この時、ステップS4に続くステップS5の実行は、所定時間の経過後に行っている。この所定時間は、通信子機6毎に定めても良く、通信子機6毎の規定条件Tで定められる通信周期よりも短い時間となっている。ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、その通信周期よりも長い時間であっても良い。この場合には、ステップS1〜S4は規定条件Tが成立する度に行われることになるが、ステップS5〜S6は、規定条件Tが例えば複数回成立する度にまとめて行われることになる。
なお、通信親機2が行う上記の通信方法は、既に説明した受信電波状態監視部51、通知頻度調整部52、回数推移記憶部53、回数予測部54、受信強度取得部55、送信強度取得部56、送信出力指示部57、指令値設定部58が実行する処理内容と同様の内容をそれぞれ行うステップの少なくとも1つを、さらに備えていても良い。これらのステップは、対応する各機能部の処理内容と同様のため、詳細は省略する。
なお、上述した実施形態における通信子機6は、通信子機の一例である。また、累積送信回数取得部3は、取得部の一例である。回数設定情報通知部4は、第1通知部の一例である。受信電波状態監視部51は、監視部の一例である。通知頻度調整部52は、調整部の一例である。回数推移記憶部53は、記憶部の一例である。回数予測部54は、予測部の一例である。送信出力指示部57は、指示部の一例である。指令値設定部58は、第2通知部の一例である。累積送信回数計数部7は、計数部の一例である。設定回数設定部9は、設定部の一例である。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 無線通信システム
2 通信親機
2m 記憶部
21 送信部
22 受信部
2s サーバ
3 累積送信回数取得部(取得部)
4 回数設定情報通知部(第1通知部)
51 受信電波状態監視部(監視部)
52 通知頻度調整部(調整部)
53 回数推移記憶部(記憶部)
54 回数予測部(予測部)
55 受信強度取得部
56 送信強度取得部
57 送信出力指示部(指示部)
58 指令値設定部(第2通知部)
6 通信子機
63 設定回数初期化部
6m 記憶部
62 受信部
6s センサ
7 累積送信回数計数部(計数部)
8 送信部
9 設定回数設定部(設定部)

T 規定条件
N 設定回数
C 累積送信回数
I 回数設定情報
R 特定領域
Rf 回数情報
D 通信データ
Ds 計測データ
F 送信フレーム
Fd データ部
Fh ヘッダ部
Ic 設定回数の指令値
Id デフォルト値への設定の命令
Nd デフォルト値
Im 修正後回数設定情報
Iw 送信出力指示値
L 通知先特定情報
Ls 損失
P 予測値
Tr 時間推移
S 通信成功率
Wr 受信電波強度
Ws 送信電波強度
X 電波出力
Z 受信感度
r 要否情報
S 通信成功率

Claims (16)

  1. 通信子機と無線通信するよう構成された通信親機であって、
    規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを送信する前記通信子機に対して、前記設定回数を定めるための回数設定情報を通知するように構成された第1通知部と、
    前記通信子機から送信された送信フレームに設けられる、前記同一の通信データの累積送信回数を格納するための特定領域に格納された情報を取得するよう構成された取得部と、を備え、
    前記回数設定情報は、取得された前記特定領域の前記情報、または前記特定領域の前記情報に基づく演算値であることを特徴とする通信親機。
  2. 前記通信データの受信時の電波状態を監視するよう構成された監視部を、さらに備え、
    前記監視部は、前記電波状態の監視結果に基づいて、前記通信子機に設定されている前記設定回数をデフォルト値に再設定させるための命令を前記通信子機に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信親機。
  3. 前記規定条件の成立回数のうちの、前記通信子機から送信される少なくとも1つの前記通信データを受信できた場合の回数の割合を示す通信成功率に基づいて、前記回数設定情報の通知頻度を調整するよう構成された調整部を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の通信親機。
  4. 前記規定条件が成立する度に取得される前記特定領域の前記情報に基づいて得られる回数情報を記憶することにより、前記回数情報の時間推移を記憶するよう構成された記憶部と、
    前記回数情報の時間推移に基づいて、前記回数情報の予測値を算出する予測部と、をさらに備え、
    前記回数設定情報は、前記回数情報の予測値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信親機。
  5. 前記通知部は、特定の前記通信子機に対してのみ前記回数設定情報を通知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信親機。
  6. 前記通知部は、予め設定された通知先を特定するための情報に基づいて、前記特定の通信子機を特定することを特徴とする請求項5に記載の通信親機。
  7. 前記通知部は、前記送信フレームに格納される、前記回数設定情報の通知の要否の情報に基づいて、前記特定の通信子機を特定することを特徴とする請求項5に記載の通信親機。
  8. 前記通知部は、前記回数設定情報の通知の要否の情報を、前記送信フレームの前記特定領域から取得することを特徴とする請求項7に記載の通信親機。
  9. 前記通知部は、前記送信フレームに格納される前記規定条件の情報に基づいて前記回数設定情報を修正すると共に、修正後の前記回数設定情報を通知することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の通信親機。
  10. 前記通信データの受信時の電波強度を示す受信電波強度を取得するよう構成された受信強度取得部と、
    前記通信子機から送信された前記通信データの送信時の電波強度を示す送信電波強度を取得するよう構成された送信強度取得部と、
    前記送信電波強度を設定するための送信出力指示値であって、前記受信電波強度に基づいて、または前記受信電波強度および前記送信電波強度に基づいて算出される送信出力指示値を前記通信子機に指示するよう構成された指示部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の通信親機。
  11. 前記設定回数の指令値を受信すると、前記指令値を前記通信子機に通知するよう構成された第2通知部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信親機。
  12. 規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを通信親機に対して送信する通信子機であって、
    前記同一の通信データの累積送信回数を計数するよう構成された計数部と、
    前記通信データを送信する送信フレームに設けられた特定領域に前記累積送信回数を格納した状態で前記送信フレームを送信するよう構成された送信部と、
    前記送信フレームを受信した前記通信親機が前記累積送信回数の受信に応じて通知する回数設定情報に基づいて、前記設定回数を設定するよう構成された設定部と、を備えることを特徴とする通信子機。
  13. 前記送信部は、前記送信フレームに、前記通信親機からの前記回数設定情報の通知の要否、前記規定条件、または前記通信データを送信する送信電波強度の少なくとも1つをさらに格納することを特徴とする請求項12に記載の通信子機。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信親機と、
    請求項12〜13のいずれか1項に記載の通信子機と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
  15. 通信子機と無線通信するよう構成された通信親機が行う通信方法であって、
    規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを送信する前記通信子機に対して、前記設定回数を定めるための回数設定情報を通知するステップと、
    前記通信子機から送信された送信フレームに設けられる、前記同一の通信データの累積送信回数を格納するための特定領域に格納された情報を取得するステップと、を備え、
    前記回数設定情報は、取得された前記特定領域の前記情報、または前記特定領域の前記情報に基づく演算値であることを特徴とする通信方法。
  16. 規定条件が成立すると設定回数だけ同一の通信データを通信親機に対して送信する通信子機が行う通信方法であって、
    前記同一の通信データの累積送信回数を計数するステップと、
    前記通信データを送信する送信フレームに設けられた特定領域に前記累積送信回数を格納した状態で前記送信フレームを送信するステップと、
    前記累積送信回数に応じて通知する回数設定情報に基づいて、前記設定回数を設定するステップと、を備えることを特徴とする通信方法。
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