JP2020020323A - 過給式エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のターボチャージャが互いに隣り合って共通の固定面に固定されている場合の排気系の騒音を低減する。【解決手段】互いに隣り合ってエンジン本体の共通の固定面14aに固定されている複数のターボチャージャ20のベアリングハウジング27同士を、固定面14aと反対側の端部において連結する連結部材41を設ける。【選択図】図5
Description
本発明は、複数のターボチャージャが設けられた過給式エンジンに関する。
従来より、自動車等に用いられるエンジンとして、エンジンからの排気エネルギーを利用して過給を行うターボチャージャを備えた過給式エンジンが知られている。例えば、特許文献1に記載の過給式エンジンでは、ターボチャージャがブラケットを介してシリンダブロックに取り付けられている。エンジン本体は、一対のシリンダ列がV字状に配置されたV型エンジンとして構成されており、シリンダ列間のシリンダブロックの上面にブラケットが締結されている。また、特許文献2では、V型エンジンに2つのターボチャージャ(第1ターボチャージャ及び第2ターボチャージャ)が搭載されている。第1ターボチャージャはシリンダ列間に配置されており、第2ターボチャージャはトランスミッションの上方に配置されている。
特許文献1のようにターボチャージャが1つの場合や、特許文献2のように複数のターボチャージャが異なる部材に固定される場合には、ターボチャージャの振動が大きな問題となることは特になかった。しかしながら、例えばV型エンジンのシリンダ列間に複数のターボチャージャを配置する場合など、複数のターボチャージャを互いに隣り合わせて共通の固定面に固定させると、各ターボチャージャが互いに影響を及ぼし合いながら大きく振動し、ターボチャージャに接続されている排気系(排気管や触媒)で生じる騒音が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数のターボチャージャが互いに隣り合って共通の固定面に固定されている場合の排気系の騒音を低減することを目的とする。
本発明は、複数のターボチャージャが設けられた過給式エンジンであって、前記複数のターボチャージャは、互いに隣り合ってエンジン本体の共通の固定面に固定されており、前記複数のターボチャージャの、タービンインペラとコンプレッサインペラとを連結するシャフトを回転自在に支持するベアリングが収容されたベアリングハウジング同士を、前記固定面と反対側の端部において連結する連結部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、複数のターボチャージャのベアリングハウジング同士が、固定面と反対側の端部において連結部材によって連結されている。固定面に固定された複数のターボチャージャは、固定面と反対側の端部が自由端となり変位が大きくなりやすいが、当該端部を連結することによって変位が制限され、複数のターボチャージャの振動を効果的に抑えることが可能となる。したがって、ターボチャージャに接続されている排気系の騒音を低減することができる。
なお、連結部材をターボチャージャのベアリングハウジングではなく、タービンハウジング又はコンプレッサハウジングに締結することも考えられる。しかしながら、タービンハウジングは高温の排気により熱膨張しやすいため、タービンハウジングを連結部材の締結先とすると、締結部位での熱応力が過大となり、その対策のために重量やコストが増加するおそれがある。一方、コンプレッサハウジングは高温対策が不要のため、もともとそれほどの強度は持たないものとなっている。このため、コンプレッサハウジングを連結部材の締結先とすると、強度アップのための対策が必要となり、やはり重量やコストの増加につながるおそれがある。こういった観点から、本発明では、連結部材によってベアリングハウジング同士を連結するものとしている。
本発明において、前記複数のターボチャージャの前記ベアリングハウジングが、前記固定面に固定されているとよい。
ベアリングハウジングでなく、タービンハウジング又はコンプレッサハウジングを固定面に固定することも可能である。しかしながら、上述のように、タービンハウジング又はコンプレッサハウジングに締結部位を設けると、重量やコストの増加を招くおそれがある。そこで、ターボチャージャを固定面に固定する部位もベアリングハウジングとすることで、軽量化やコスト削減の効果を高めることができる。
本発明において、前記複数のターボチャージャは共通の支持部材を介して前記固定面に固定されているとよい。
このように、複数のターボチャージャを共通の支持部材を介して固定面に固定すれば、複数のターボチャージャがそれぞれ個別に固定面に固定されている場合と比べて、ターボチャージャの振動をより抑えることができる。
本発明において、前記複数のターボチャージャから排気を排出するための排気排出管は、前記各ターボチャージャに接続された管が途中で合流して1本の管になっているとよい。
このような構成によれば、排気排出管を構成する部品点数を削減することができるが、後で詳細に説明するように、複数のターボチャージャが反対方向に交互に振動する振動モードが生じ、振動が大きくなりやすい。したがって、ターボチャージャの振動を効果的に抑えることができる本発明が、特に有利となる。
本発明において、前記複数のターボチャージャに吸気を導入するための吸気導入管は、1本の管が途中で分岐して前記各ターボチャージャに接続されているとよい。
このような構成によれば、吸気導入管を構成する部品点数を削減することができるが、後で詳細に説明するように、複数のターボチャージャが反対方向に交互に振動する振動モードが生じ、振動が大きくなりやすい。したがって、ターボチャージャの振動を効果的に抑えることができる本発明が、特に有利となる。
本発明において、前記エンジン本体は、V字状に配置された一対のシリンダ列を有するV型エンジンとして構成されており、前記固定面は、前記一対のシリンダ列の側方に配置されたチェーンケースに設けられているとよい。
このように、シリンダ列の側方に設けられたチェーンケースにターボチャージャを固定するようにすれば、ターボチャージャと各シリンダとを接続する配管(排気マニホールド及び吸気マニホールド)の取り回しが容易となる。
(過給式エンジンの概略構成)
以下、本実施形態に係る過給式エンジンについて、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る過給式エンジンを模式的に示す正面図であり、図2は、本実施形態に係る過給式エンジンを模式的に示す側面図であり、図3は、2つのターボチャージャの上面図である。なお、各図では本発明に関わる主要な部材のみを図示しており、他の部材の図示は適宜省略している。
以下、本実施形態に係る過給式エンジンについて、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る過給式エンジンを模式的に示す正面図であり、図2は、本実施形態に係る過給式エンジンを模式的に示す側面図であり、図3は、2つのターボチャージャの上面図である。なお、各図では本発明に関わる主要な部材のみを図示しており、他の部材の図示は適宜省略している。
本実施形態の過給式エンジン1は、エンジン本体10と、エンジン本体10に搭載された2つのターボチャージャ20とを備える。エンジン本体10は、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、オイルパン13、及び、チェーンケース14を有している。エンジン本体10は、シリンダブロック11内のクランクシャフト(図示省略)が前後方向に平行になるように配置されている。
シリンダブロック11の上部は、前後方向から見てV字状に分岐している。そして、シリンダブロック11のV字状に分岐した部分のそれぞれの上端部にシリンダヘッド12が取り付けられることで、左右一対のシリンダ列15が形成されている。このように、エンジン本体10は、V字状に配置された一対のシリンダ列15を有するV型エンジンとして構成されている。本実施形態では、各シリンダヘッド12の内側(V状空間側)に排気ポート12aが設けられており、各シリンダヘッド12の外側に吸気ポート12bが設けられている。
オイルパン13は、エンジンオイルを貯留する容器であり、シリンダブロック11の下側に配置されている。チェーンケース14は、不図示のタイミングチェーン等を収容するケースであり、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12の前端面に取り付けられている。チェーンケース14は、左右方向に離れている一対のシリンダ列15を跨ぐように配置されている。図1に示すように、前方から見ると、一対のシリンダ列15の間のV状空間の下部は、チェーンケース14によって覆われている。
2つのターボチャージャ20は、一対のシリンダ列15の間のV状空間の上方に、左右方向に並んで配置されている。2つのターボチャージャ20は、共通の支持部材16を介して、チェーンケース14の上面14aに固定されている。後で詳細に説明するように、ターボチャージャ20は、エンジン本体10からの排気エネルギーを利用して、吸気を圧縮してエンジン本体10に供給するものである。
図2では、ターボチャージャ20に接続される各配管を一点鎖線又は二点鎖線で模式的に図示している。エンジン本体10の各排気ポート12aから排出された排気は、排気マニホールド31を経由して、ターボチャージャ20に供給される。そして、ターボチャージャ20で使用された排気は、排気排出管32を経由して排出される。一方、外部から取り込まれた吸気は、吸気導入管33を経由して、ターボチャージャ20に導入される。そして、ターボチャージャ20で圧縮された吸気は、吸気マニホールド34を経由して、各吸気ポート12bに供給される。
図3に示すように、排気排出管32は、各ターボチャージャ20に接続された管が途中で合流して1本の管となっている。排気排出管32の合流地点よりも下流側には、排気を浄化するための触媒35が設けられている。吸気導入管33は、1本の管が途中で分岐して各ターボチャージャ20に接続されている。なお、図3では、排気マニホールド31や吸気マニホールド34の図示は省略している。
(ターボチャージャ)
次に、ターボチャージャ20の詳細について説明する。図4は、ターボチャージャ20の構成を示す断面図である。ターボチャージャ20は、エンジン本体10からの排気で回転駆動するタービンインペラ21と、吸気を圧縮するコンプレッサインペラ22と、タービンインペラ21とコンプレッサインペラ22とを連結するシャフト23と、シャフト23を回転自在に支持するベアリング24と、これらの機械要素21〜24を収容するハウジング25〜27と、を有する。以下、シャフト23が延びている方向を軸方向と言う。本実施形態では、各ターボチャージャ20の軸方向が前後方向と平行になるように、2つのターボチャージャ20が互いに左右方向に隣り合って配置されている。
次に、ターボチャージャ20の詳細について説明する。図4は、ターボチャージャ20の構成を示す断面図である。ターボチャージャ20は、エンジン本体10からの排気で回転駆動するタービンインペラ21と、吸気を圧縮するコンプレッサインペラ22と、タービンインペラ21とコンプレッサインペラ22とを連結するシャフト23と、シャフト23を回転自在に支持するベアリング24と、これらの機械要素21〜24を収容するハウジング25〜27と、を有する。以下、シャフト23が延びている方向を軸方向と言う。本実施形態では、各ターボチャージャ20の軸方向が前後方向と平行になるように、2つのターボチャージャ20が互いに左右方向に隣り合って配置されている。
タービンハウジング25は、タービンインペラ21を収容するハウジングである。タービンハウジング25には、エンジン本体10からの排気をタービンインペラ21に供給するための渦巻き状の排気供給路25aが、タービンインペラ21の径方向外側に形成されるとともに、タービンインペラ21の駆動に供した排気を排出するための円筒状の排気排出路25bが、タービンインペラ21の軸方向外側に形成されている。排気供給路25aには排気マニホールド31が接続されており、排気排出路25bには排気排出管32が接続されている。
コンプレッサハウジング26は、コンプレッサインペラ22を収容するハウジングである。コンプレッサハウジング26には、吸気をコンプレッサインペラ22に供給するための円筒状の吸気供給路26aが、コンプレッサインペラ22の軸方向外側に形成されるとともに、コンプレッサインペラ22により圧縮された吸気を排出するための渦巻き状の吸気排出路26bが、コンプレッサインペラ22の径方向外側に形成されている。吸気供給路26aには吸気導入管33が接続されており、吸気排出路26bには吸気マニホールド34が接続されている。
ベアリングハウジング27は、シャフト23及びベアリング24を収容するハウジングである。ベアリングハウジング27は、ターボチャージャ20の軸方向の中央部に位置しており、両側に配置されたタービンハウジング25及びコンプレッサハウジング26とそれぞれ結合されている。本実施形態では、2つのターボチャージャ20のベアリングハウジング27が、支持部材16を介してチェーンケース14の上面14aに固定されている(図1及び図2参照)。
このようなターボチャージャ20によれば、エンジン本体10から排出された排気によってタービンインペラ21が回転駆動される。そして、タービンインペラ21の回転動作が、シャフト23を介してコンプレッサインペラ22に伝達され、コンプレッサインペラ22が回転する。その結果、吸気供給路26aに供給された吸気が、コンプレッサインペラ22の回転動作によって圧縮され、最終的にエンジン本体10に供給される。
(排気系の騒音)
以上のように構成された過給式エンジン1では、ターボチャージャ20に接続された排気排出管32や触媒35等の排気系において騒音が大きくなるという問題があった。その原因を本願発明者らが鋭意検討したところ、排気系の騒音はターボチャージャ20の振動に起因しており、ターボチャージャ20の振動が大きいために排気系の騒音が大きくなっていることが分かった。以下、詳細に説明する。
以上のように構成された過給式エンジン1では、ターボチャージャ20に接続された排気排出管32や触媒35等の排気系において騒音が大きくなるという問題があった。その原因を本願発明者らが鋭意検討したところ、排気系の騒音はターボチャージャ20の振動に起因しており、ターボチャージャ20の振動が大きいために排気系の騒音が大きくなっていることが分かった。以下、詳細に説明する。
ターボチャージャ20では、シャフト23の回転振動や自励振動が生じることで、ターボチャージャ20の全体が振動することがある。このとき、本実施形態のように、2つのターボチャージャ20が共通の固定面(チェーンケース14の上面14a)に固定されていると、慣性の法則に従って、固定面14aが節となって各ターボチャージャ20が挙動する。具体的には、2つのターボチャージャ20が交互に前後方向に振動したり、交互に左右方向に振動したりする(互いに近づいたり離れたりするように振動する)振動モードが生じる。このような振動モードが生じることで、ターボチャージャ20で生じる振動が大きくなりやすく、その振動が伝達される排気系において騒音が大きくなると考えられる。特に2つのターボチャージャ20が排気排出管32及び吸気導入管33によってつながっていると、互いに振動に及ぼす影響が顕著となり、上記の振動モードが現れやすくなると考えられる。
そこで、本実施形態では、ターボチャージャ20の振動を効果的に抑えるべく、2つのターボチャージャ20を連結部材41で連結している。図5は、2つのターボチャージャ20の連結部位の正面図であり、具体的には、図3のV−V面からベアリングハウジング27を見たときの図である。
既に説明したように、2つのターボチャージャ20のベアリングハウジング27は、共通の支持部材16を介して、チェーンケース14の上面14a(固定面14a)に固定されている。ベアリングハウジング27及び支持部材16は、本実施形態では複数のボルト28によってチェーンケース14に固定されているが、具体的な固定方法はこれに限定されるものではない。
連結部材41は、例えば、厚さ数ミリのスチールからなる板状の部材である。連結部材41は、2つのターボチャージャ20のベアリングハウジング27の上面にボルト42によって締結されている。換言すると、連結部材41は、共通の固定面14aに固定される2つのターボチャージャ20を、当該固定面14aと反対側の端部(上部)において連結している。こうすることで、従来自由端であったターボチャージャ20の上端の変位を抑えることができ、複数のターボチャージャ20が反対方向に交互に振動する振動モードを効果的に抑えることができる。
図6は、連結部材41の有無による排気系の騒音の差を示すグラフである。図6から明らかなように、連結部材41によって2つのターボチャージャ20を連結した場合には、概ね全周波数域にわたって騒音が低減した。特に、連結部材41を設けない場合に騒音が際立っていた960Hz付近では、騒音レベルが10dB以上も下がっており、騒音の低減効果が非常に大きいことが示された。
なお、ターボチャージャ20を固定面14aに固定する部位や、2つのターボチャージャ20同士を連結部材41によって連結する部位を、ベアリングハウジング27ではなく、タービンハウジング25又はコンプレッサハウジング26とすることも考えられる。しかしながら、タービンハウジング25は高温の排気により熱膨張しやすいため、タービンハウジング25を固定部位や連結部位とすると、熱応力が過大となり、その対策のために重量やコストが増加するおそれがある。
また、コンプレッサハウジング26も固定部位や連結部位としてあまり好ましくはない。というのも、タービンハウジング25及びタービンハウジング25に接するベアリングハウジング27では、熱応力に耐えられるように比較的強度の高い鋳物によって作製されているが、コンプレッサハウジング26は高温対策が不要なため、アルミニウムやアルミニウム合金などによって作製されており、それほど強度は高くないからである。このため、コンプレッサハウジング26を固定部位や連結部位とすると、強度アップのための対策が必要となり、やはり重量やコストの増加につながるおそれがある。こういった観点から、本実施形態では、ベアリングハウジング27を固定面14aに固定したり、連結部材41によって連結したりする部位として利用している。
(効果)
本実施形態に係る過給式エンジン1では、互いに隣り合ってエンジン本体10の共通の固定面14aに固定された複数のターボチャージャ20のベアリングハウジング27同士を、固定面14aと反端側の端部において連結する連結部材41が設けられている。固定面14aに固定された複数のターボチャージャ20は、固定面14aと反対側の端部が自由端となり変位が大きくなりやすいが、当該端部を連結することによって変位が制限され、複数のターボチャージャ20の振動を効果的に抑えることが可能となる。したがって、ターボチャージャ20に接続されている排気系の騒音を低減することができる。
本実施形態に係る過給式エンジン1では、互いに隣り合ってエンジン本体10の共通の固定面14aに固定された複数のターボチャージャ20のベアリングハウジング27同士を、固定面14aと反端側の端部において連結する連結部材41が設けられている。固定面14aに固定された複数のターボチャージャ20は、固定面14aと反対側の端部が自由端となり変位が大きくなりやすいが、当該端部を連結することによって変位が制限され、複数のターボチャージャ20の振動を効果的に抑えることが可能となる。したがって、ターボチャージャ20に接続されている排気系の騒音を低減することができる。
本実施形態では、複数のターボチャージャ20のベアリングハウジング27が、固定面14aに固定されている。上述のように、ターボチャージャ20を固定面14aに固定する部位をベアリングハウジング27とすることで、軽量化やコスト削減の効果を高めることができる。
本実施形態では、複数のターボチャージャ20は共通の支持部材16を介して固定面14aに固定されている。このように、複数のターボチャージャ20を共通の支持部材16を介して固定面14aに固定すれば、複数のターボチャージャ20がそれぞれ個別に固定面14aに固定されている場合と比べて、ターボチャージャ20の振動をより抑えることができる。
本実施形態では、複数のターボチャージャ20から排気を排出するための排気排出管32は、各ターボチャージャ20に接続された管が途中で合流して1本の管になっている。このような構成によれば、排気排出管32を構成する部品点数を削減することができるが、上述のように、複数のターボチャージャ20が反対方向に交互に振動する振動モードが生じ、振動が大きくなりやすい。したがって、ターボチャージャ20の振動を効果的に抑えることができる本発明が、特に有利となる。
本実施形態では、複数のターボチャージャ20に吸気を導入するための吸気導入管33は、1本の管が途中で分岐して各ターボチャージャ20に接続されている。このような構成によれば、吸気導入管33を構成する部品点数を削減することができるが、上述のように、複数のターボチャージャ20が反対方向に交互に振動する振動モードが生じ、振動が大きくなりやすい。したがって、ターボチャージャ20の振動を効果的に抑えることができる本発明が、特に有利となる。
本実施形態では、エンジン本体10は、V字状に配置された一対のシリンダ列15を有するV型エンジンとして構成されており、固定面14aは、一対のシリンダ列15の側方に配置されたチェーンケース14に設けられている。このように、シリンダ列15の側方に設けられたチェーンケース14にターボチャージャ20を固定するようにすれば、ターボチャージャ20と各シリンダとを接続する排気マニホールド31及び吸気マニホールド34の取り回しが容易となる。
(他の実施形態)
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態では、エンジン本体10がV型エンジンであるものとしたが、エンジン本体10がV型エンジンであることは必須ではない。
上記実施形態では、エンジン本体10のクランクシャフトが前後方向に平行になるように、エンジン本体10を配置するものとした。しかしながら、エンジン本体10を配置する向きは変更可能である。
上記実施形態では、2つのターボチャージャ20が左右方向に隣り合って並んだ状態で、V型エンジンのシリンダ列15間に配置されるものとした。しかしながら、2つのターボチャージャ20の配置はこれに限定されるものではない。また、ターボチャージャ20のシャフト23がクランクシャフトと平行であることは必須ではない。
上記実施形態では、ターボチャージャ20がチェーンケース14に固定されるものとした。しかしながら、ターボチャージャ20をエンジン本体10の他の部位に固定することも可能である。
上記実施形態では、ターボチャージャ20が支持部材16を介して固定面14aに固定されるものとした。しかしながら、支持部材16を設けることは必須ではなく、ターボチャージャ20を直接的に固定面14aに固定するようにしてもよい。
上記実施形態では、各ターボチャージャ20に接続されている排気排出管32及び吸気導入管33が一部共通となっており、各ターボチャージャ20が排気排出管32及び吸気導入管33を介して構造的につながっている構成とした。しかしながら、排気排出管及び吸気導入管を、各ターボチャージャ20ごとに独立に構成してもよい。
上記実施形態では、連結部材41をベアリングハウジング27の上面にボルト42で固定するものとした。しかしながら、連結部材の配置や取付態様はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、連結部材43をベアリングハウジング27の上面に固定するためのボルト44を、ベアリングハウジング27をチェーンケース14に固定するためのボルトと兼用するようにしてもよい。また、図8に示すように、連結部材45をベアリングハウジング27の前面(後面でもよい)の上端部に、ボルト46によって締結するようにしてもよい。さらには、連結部材41の固定方法はボルトを用いる方法に限定されず、リベット等を用いて固定してもよい。
1:過給式エンジン
10:エンジン本体
15:シリンダ列
14:チェーンケース
14a:固定面
20:ターボチャージャ
21:タービンインペラ
22:コンプレッサインペラ
23:シャフト
24:ベアリング
27:ベアリングハウジング
32:排気排出管
33:吸気導入管
41、43、45:連結部材
10:エンジン本体
15:シリンダ列
14:チェーンケース
14a:固定面
20:ターボチャージャ
21:タービンインペラ
22:コンプレッサインペラ
23:シャフト
24:ベアリング
27:ベアリングハウジング
32:排気排出管
33:吸気導入管
41、43、45:連結部材
Claims (6)
- 複数のターボチャージャが設けられた過給式エンジンであって、
前記複数のターボチャージャは、互いに隣り合ってエンジン本体の共通の固定面に固定されており、
前記複数のターボチャージャの、タービンインペラとコンプレッサインペラとを連結するシャフトを回転自在に支持するベアリングが収容されたベアリングハウジング同士を、前記固定面と反対側の端部において連結する連結部材が設けられていることを特徴とする過給式エンジン。 - 前記複数のターボチャージャの前記ベアリングハウジングが、前記固定面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の過給式エンジン。
- 前記複数のターボチャージャは共通の支持部材を介して前記固定面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の過給式エンジン。
- 前記複数のターボチャージャから排気を排出するための排気排出管は、前記各ターボチャージャに接続された管が途中で合流して1本の管になっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の過給式エンジン。
- 前記複数のターボチャージャに吸気を導入するための吸気導入管は、1本の管が途中で分岐して前記各ターボチャージャに接続されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の過給式エンジン。
- 前記エンジン本体は、V字状に配置された一対のシリンダ列を有するV型エンジンとして構成されており、
前記固定面は、前記一対のシリンダ列の側方に配置されたチェーンケースに設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の過給式エンジン。
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2018
- 2018-08-03 JP JP2018146438A patent/JP2020020323A/ja active Pending
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