JP2020018615A - 装身具用連結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者にとって煩わしい操作を必要とすることなく着脱可能とする装身具用連結具を提供すること。【解決手段】装身具用連結具1は連結具本体2およびプレート3を備える。連結具本体2は略U字形状であり、一方の先端側でプレート3と連結されると共に他方の先端側に設けた円環状のチェーン取付部29の穴によってチェーン4の一端のリングを取り付けている。また、プレート3は、一方の先端側に設けた連結用穴31を通じて連結具本体2と連結されると共に、他方の先端側に設けたチェーン取付用穴39によってチェーン4の他端のリングを取り付けている。【選択図】図1
Description
本発明は、ネックレス等の装身具に用いられる連結具に関するものである。
ネックレス等の装身具は、クラスプとも称される連結具によって、紐状またはくさり状の部材の両端が連結されるように構成される。このような連結具の中には、コイルスプリングや板ばねといった弾性体を使用して、操作者の指先による着脱操作時に操作部分の運動を制御するものがある。
特に、ネックレス用の連結具として、特許文献1,2に記載されるように、引き輪をプレートと組み合わせて使用される引き輪方式が一般的である。このような引き輪方式では、引き輪がネックレス・チェーンの一端に取り付けられる共に、プレートがネックレス・チェーンの他端に取り付けられ、プレートの穴に引き輪を挿通することによって両者が連結される。
引き輪は、円環状の本体内部に、スプリングによって付勢された円弧状のスライド棒を組み込んでいる。また、スライド棒にはレバーが取り付けられ、レバーの動きにスライド棒が連動するように動作する。つまり、操作を行う者の指先でレバーを引き下げると、スライド棒も引き下げ方向にスライドすることにより本体に隙間が形成される。そして、この隙間から、プレートの平面に設けられた穴に本体を挿通させることにより、引き輪とプレートが連結される。その際、スライド棒はスプリングによって作用されているため、指がレバーから離れるとスライド棒は元の位置に戻り、隙間がなくなることで取り付け操作が完了する。
反対に、引き輪からプレートを取り外して連結を解除する際は、操作者の指先でレバーを引き下げて、スライド棒をスライドさせて本体に隙間が形成された状態で、プレートの穴から本体を外すことにより、引き輪とプレートの連結が解除される。
引き輪方式の従来技術では、操作者による、取り付けおよび取り外しの際の指先操作は非常にやりにくい。例えば、取り付け操作時は、一方の手の指で引き輪の本体を摘まみながら別の指でレバーを引き下げると共に、他方の手の指でプレートを摘まんで穴を本体の隙間に通すように位置合わせしなければならない。つまり、レバー操作が煩わしいのみならず、両方の手で異なる操作を実施することを要するため操作が煩雑なものとなる。特に、ネックレスのような装身具の場合、引き輪やプレートの形状が小さいこと、また、操作は操作者の首の後ろの目視できない状況で実施しなければならないことを考慮すれば、操作者にストレスを与えている。
本開示は、ネックレスのような装身具用連結具に関し、操作者の首の後ろの目視できない状況でも、操作者にストレスを与えることなく容易に操作可能なものを提供することを目的とする。特に、レバーを引き下げたり、操作者が穴を隙間に通したりするような煩わしい操作を必要とすることなく着脱可能とする装身具用連結具を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態によれば、連結具本体およびプレートを備える装身具用連結具が提供される。かかる装身具用連結具において、連結具本体が、本体部と、該本体部の一方の端部に取り付けられ他方の端部で係止されるゲート部と、を備え、ゲート部がプレートによって押し下げられると、一方の端部を中心に他方の端部から本体部の内側に回動し、プレートが平面に穴を有し、ゲート部が穴を挿通して他方の端部に係止することにより、プレートが連結具本体に連結され、連結された状態で、穴の側面がゲート部を押し下げることにより、挿通が解除される。
こうすると、操作者は、手の親指と他の指の2本の指の面で押し当てながら連結具本体を摘まむだけでよく、連結具本体からのプレートの取り外し操作が容易である。また、連結具本体を2本の指で摘まみさえすれば、操作者は指先の感覚で本体部の両端部およびその間の開口を特定することができ、操作が容易である。つまり、プレートをゲート部に押し当てる際、操作者による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。更に、プレート側の操作についても同様に、操作者は、単に2本の指で摘まみ、穴の近傍をゲート部に押し当てるだけでよいので、人手による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。
本開示の一実施形態によれば、連結具本体およびプレートを備える装身具用連結具が提供される。かかる装身具用連結具において、連結具本体が、本体部と、該本体部の一方の端部に取り付けられ、他方の端部で係止されるゲート部と、を備え、ゲート部が弾性部材を備え、プレートによって押し下げられると、一方の端部を中心に他方の端部から本体部の内側に回動し、プレートが平面に穴を有し、一方の端部または他方の端部がプレートの穴に挿通した状態で、プレートの平面がゲート部を押し下げ、弾性部材の作用によって、ゲート部が他方の端部に戻って係止することにより、プレートが連結部本体に連結される。
こうすると、操作者は、手の親指と他の指の2本の指の面で押し当てながら連結具本体を摘まむだけでよく、連結具本体からのプレートの取り付け操作が容易である。また、連結具本体を2本の指で摘まみさえすれば、操作者は指先の感覚で本体部の両端部およびその間の開口を特定することができ、操作が容易である。つまり、プレートをゲート部に押し当てる際、操作者による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。更に、プレート側の操作についても同様に、操作者は、単に2本の指で摘まみ、連結具本体の先端をプレートの穴に挿通させて平面をゲート部に押し当てればよいので、人手による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。
最初に、本開示の例示的な実施形態の構成を列記して説明する。本開示の実施形態による、装身具用連結具は、以下のような構成を備えてもよい。
〔形態1〕形態1によれば、連結具本体およびプレートを備える装身具用連結具が提供される。かかる装身具用連結具において、連結具本体が、本体部と、該本体部の一方の端部に取り付けられ他方の端部で係止されるゲート部と、を備え、ゲート部がプレートによって押し下げられると、一方の端部を中心に他方の端部から本体部の内側に回動し、プレートが平面に穴を有し、ゲート部が穴を挿通して他方の端部に係止することにより、プレートが連結具本体に連結され、連結された状態で、穴の側面がゲート部を押し下げることにより、挿通が解除される。
こうすると、操作者は、手の親指と他の指の2本の指の面で押し当てながら連結具本体を摘まむだけでよく、連結具本体からのプレートの取り外し操作が容易である。また、連結具本体を2本の指で摘まみさえすれば、操作者は指先の感覚で本体部の両端部およびその間の開口を特定することができ、操作が容易である。つまり、プレートをゲート部に押し当てる際、操作者による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。更に、プレート側の操作についても同様に、操作者は、単に2本の指で摘まみ、穴の近傍をゲート部に押し当てるだけでよいので、人手による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。
〔形態2〕形態2によれば、形態1の装身具用連結具において、プレートの側面が外側からゲート部を押し下げると、弾性部材の作用によって、ゲート部が、他方の端部に戻りながら、穴を挿通した上で他方の端部に係止することにより、プレートが連結部本体に連結される。これにより、プレート取り付け時と取り外し時の連結部本体に対するプレート操作方向(プレート差し抜きの各方向)が、同一のゲート押し下げ方向(すなわち、本体の内側方向)となる。こうすると、操作者にとって、プレートをゲート部に接触させて押し下げるという操作は、取り付け時も取り外し時も共通なものとなり、操作が直感的で容易となる。
〔形態3〕形態3によれば、形態1または2の装身具用連結具において、一方の端部または他方の端部がプレートの穴に挿通した状態で、プレートの平面がゲート部を押し下げ、ゲート部に具備された弾性部材の作用によってゲート部の先端が他方の端部に戻って係止することにより、プレートが連結部本体に連結される。つまり、取り付け操作には、形態2によるものと形態3によるものの2つの態様がされる。こうすると、一方を目的とした取り付け操作に仮に失敗した場合でも、引き続き他方による取り付け操作が可能となるため、高い確実性で取り付け操作を実施することができる。
〔形態4〕形態4によれば、連結具本体およびプレートを備える装身具用連結具が提供される。かかる装身具用連結具において、連結具本体が、本体部と、該本体部の一方の端部に取り付けられ、他方の端部で係止されるゲート部と、を備え、ゲート部が弾性部材を備え、プレートによって押し下げられると、一方の端部を中心に他方の端部から本体部の内側に回動し、プレートが平面に穴を有し、一方の端部または他方の端部がプレートの穴に挿通した状態で、プレートの平面がゲート部を押し下げ、弾性部材の作用によって、ゲート部が他方の端部に戻って係止することにより、プレートが連結部本体に連結される。
こうすると、操作者は、手の親指と他の指の2本の指の面で押し当てながら連結具本体を摘まむだけでよく、連結具本体からのプレートの取り付け操作が容易である。また、連結具本体を2本の指で摘まみさえすれば、操作者は指先の感覚で本体部の両端部およびその間の開口を特定することができ、操作が容易である。つまり、プレートをゲート部に押し当てる際、操作者による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。更に、プレート側の操作についても同様に、操作者は、単に2本の指で摘まみ、連結具本体の先端をプレートの穴に挿通させて平面をゲート部に押し当てればよいので、人手による緻密な位置合わせ操作を必要とせず、感覚的に操作を実施できる。
以下に、本開示に係る装身具用連結具の実施形態を添付図面と共に説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
図1は、一実施形態による装身具用連結具1の概要を示した斜視図である。以下では、ネックレス用の連結具を想定しているが、これに限定されない。装身具用連結具1は連結具本体2およびプレート3を備える。連結具本体2は略U字形状であり、一方の先端側でプレート3と連結されると共に他方の先端側に設けた円環状のチェーン取付部29の穴によってチェーン4の一端のリングを取り付けている。また、プレート3は、一方の先端側に設けた連結用穴31を通じて連結具本体2と連結されると共に、他方の先端側に設けたチェーン取付用穴39によってチェーン4の他端のリングを取り付けている。
次いで、図2〜図4を参照して、一実施形態による装身具用連結具1が備える連結具本体2の構造について説明する。図2は、連結具本体2の斜視図であり、図3は、その平面図および側面図である。また、図4は、連結具本体2に設けたゲート部25の回動動作を概略的に示す。
図2に示されるように、連結具本体2は、略U字形状の本体部20と、略U字形状の本体部20の一方の端部21に取り付けられ他方の端部23で係止されるゲート部25と、を備える。なお、本体部20の形状が略U字形状に限定されない。指当て面が、円環状のチェーン取付部29側から先端方向に2脚となるように分岐する。指当て面が2脚となるように構成したのは、指当て面に指(例えば親指の面)を押し当てた際に、操作者に馴染みやすくするためである。操作者は、指で触れるだけで、感触で指当て面を特定することができ、また、チェーン取付部29側および2脚の先端側を直感的に特定することができる。なお、指当て面は指触りを一層よくするために、その一部を曲面形状としてもよい。また、軽量化のため、2脚の内部は空洞にするのがよい。
2脚の先端は、ゲートを取り付けるゲート取付部21、およびゲートを係止するゲート係止部23として構成される。ゲート取付部21は、弾性部材25aを組み込んだゲート部25を挟み込み、かしめ部材211によってかしめることにより本体部20に結合されて固定端として作用させる。他方、ゲート係止部23は、ゲート部25が弾性部材によって付勢された状態で、ゲート部25の自由端側を、本体先端部の略U字形状の内壁部分に設けた係止端231に係止させる。これにより、本体部20の2脚の先端21,23の間に形成される開口を、ゲート部25が安定位置で閉じるように動作することができる。また、プレート3を通じたゲート部25の自由端の押し下げ操作に応じてゲート部25を開いて隙間をつくるように動作することができる。
図3の平面図(A)に示すように、ゲート取付部21およびゲート係止部23は、指当て面上においてそれぞれ幅w1,w2を有すると共に、ゲート取付部21側の側面図(B)に示すように、厚さtを有するように形成される。一実施形態では、プレート3の連結用穴31の径dよりもw1,w2,tが小さくなる。具体的には、d>w1および/またはd>w2、かつ、d>tの数式で表されるように構成される。これにより、プレート3の連結用穴31に、ゲート取付部21および/またはゲート係止部23を挿通可能とする。こうすると、操作者がゲート取付部21またはゲート係止部23をプレート3の連結用穴31に挿通させた状態で、更にプレート3の平面部分でゲート部25を押し下げることによって、プレート3を連結具本体2に連結することができる。
なお、一実施形態の連結具1が備えるプレート3は、表面および裏面を有する平板状の平面と、側面と、平面に設けた連結用穴31およびチェーン取付用穴39と、これら穴31,39に対応した内側側面と、を有するものであればよい。また、プレート3の形状は任意のものでよく、連結用穴31およびチェーン取付用穴39の形状も円形に限定されない。つまり、連結用穴31はゲート取付部21および/またはゲート係止部23を挿通可能とし、チェーン取付用穴39はチェーン4端部のリングを取付可能とするのであれば、任意の形状としてよい。すなわち、当業者にとって、公知のプレートを使用可能であり、従来技術の引き輪方式の連結具の一部として利用されていたプレートも本実施形態の連結具に適用可能であることが理解される。
図2を参照して上述し、また図3の側面図(B)に図示したように、ゲート部25は、弾性部材25aを組み込んでゲート取付部21で挟み込まれるように取り付けられる。以下では、弾性部材25aとしてトーションバネを想定するが、これに限定されない。図4の平面図(A)および(B)に示すように、ゲート部25は、本体部20の先端の間に形成される開口部分において、ゲート取付部21を中心にゲート先端部25bが略U字形状の内側に回動して、開口部分を開閉可能とするように構成される。
例えば図4の平面図(A)の例では、ゲート部25のゲート先端部25bは本体部20の内側に回動することにより、ゲート部25が本体部20先端の開口を開いて隙間を形成している。他方、平面図(B)の例では、ゲート部25のゲート先端部25bがゲート係止部23の係止端231で係止されることにより、ゲート部25が本体部20の2脚の先端の開口を閉じている。
図4の平面図(A)および(B)のいずれにおいても、ゲート部25はトーションバネ25aによって付勢された状態であり、特に、平面図(B)の係止端231の位置がゲート先端部25bの安定位置となることが理解される。なお、平面図(B)に示したように、連結方向(縦方向)の直角方向(横方向)に対し、ゲート先端部25bの安定位置においてゲート部25は角度αである。つまり、固定端に対してゲート先端部25bが下にあるように構成される。角度αを付けることにより、プレート3が(上から)ゲート部25に接触してゲート部25を押し下げる際に、接触位置をゲート先端部25b側に摺動させるよう案内することができる。こうすると、トーションバネ25aの固定端から接触点(すなわち作用点)までの距離が大きくなるので、プレート3によるゲート部25への押し下げ力をより大きなものとすることができ、ゲート先端部25bの回動動作を円滑にすることができる。
これより、操作者による、1.連結具本体へのプレートの取り付け操作、および2.連結具本体からのプレートの取り外し操作について説明する。
1.連結具本体へのプレートの取り付け操作
操作者は、一方の手の指で摘まんだプレート3をもう片方の手の指で摘まんだゲート部25に接触させたままゲート部25を押し下げることで、連結具本体2にプレート3を取り付けることができる。これには次の2つの態様がある。
操作者は、一方の手の指で摘まんだプレート3をもう片方の手の指で摘まんだゲート部25に接触させたままゲート部25を押し下げることで、連結具本体2にプレート3を取り付けることができる。これには次の2つの態様がある。
(1−i)プレート側面による接触
第1の態様では、プレート3の連結用穴31近傍の側面を利用する。具体的には、最初に、プレート3の連結用穴31近傍の側面を外側からゲート部25に接触させたまま、ゲート部25を押し下げる。そうすると、ゲート部25は、ゲート取付部21を中心にゲート先端部25bから本体部20の内側に回動するように動作する。そのままプレート3の連結用穴31の部分が本体部20先端の開口を通じて本体部20の内部にある程度進入すると、プレート3の側面とゲート部25の接触状態が解除される。そして、トーションバネ25aの作用(反発力)によって、ゲート先端部25bがゲート係止端23の係止端231に戻るように動作する。つまり、ゲート部25は連結用穴31を挿通した上でゲート先端部25bが係止端231で係止される。その結果、プレート3が連結具本体2に連結されることになる。
第1の態様では、プレート3の連結用穴31近傍の側面を利用する。具体的には、最初に、プレート3の連結用穴31近傍の側面を外側からゲート部25に接触させたまま、ゲート部25を押し下げる。そうすると、ゲート部25は、ゲート取付部21を中心にゲート先端部25bから本体部20の内側に回動するように動作する。そのままプレート3の連結用穴31の部分が本体部20先端の開口を通じて本体部20の内部にある程度進入すると、プレート3の側面とゲート部25の接触状態が解除される。そして、トーションバネ25aの作用(反発力)によって、ゲート先端部25bがゲート係止端23の係止端231に戻るように動作する。つまり、ゲート部25は連結用穴31を挿通した上でゲート先端部25bが係止端231で係止される。その結果、プレート3が連結具本体2に連結されることになる。
(1−ii)プレート平面による接触
第2の態様では、プレート3の平面を利用する。具体的には、最初に、プレート3の平面に設けた連結用穴31に対し、ゲート取付部21またはゲート係止部23のいずれか方を挿通させた上で、プレート3の平面をゲート部25に接触させる。その状態で、プレート3の平面がゲート部25を押し下げる。そうすると、ゲート部25は、ゲート取付部21を中心にゲート先端部25bから本体部20の内側に回動するように動作する。挿通状態のままプレート3が本体部20にある程度進入すると、プレート3の平面とゲート部25の接触状態が解除される。そして、トーションバネ25aの作用によって、ゲート先端部25bがゲート係止端23の係止端231に戻るように動作する。つまり、ゲート取付部21またはゲート係止部23がプレート3の連結用穴31を挿通したまま、ゲート先端部25bが係止端231で係止される。その結果、プレート3が連結具本体2に連結されることになる。
第2の態様では、プレート3の平面を利用する。具体的には、最初に、プレート3の平面に設けた連結用穴31に対し、ゲート取付部21またはゲート係止部23のいずれか方を挿通させた上で、プレート3の平面をゲート部25に接触させる。その状態で、プレート3の平面がゲート部25を押し下げる。そうすると、ゲート部25は、ゲート取付部21を中心にゲート先端部25bから本体部20の内側に回動するように動作する。挿通状態のままプレート3が本体部20にある程度進入すると、プレート3の平面とゲート部25の接触状態が解除される。そして、トーションバネ25aの作用によって、ゲート先端部25bがゲート係止端23の係止端231に戻るように動作する。つまり、ゲート取付部21またはゲート係止部23がプレート3の連結用穴31を挿通したまま、ゲート先端部25bが係止端231で係止される。その結果、プレート3が連結具本体2に連結されることになる。
上記のような連結具本体2へのプレート3の取り付け操作は、次のような効果を奏する。第1に、操作者は、手の親指と他の指の2本の指の面で押し当てながら略U字形状の連結具本体2を摘まむだけでよく、操作が容易である。特に、従来技術の引き輪方式のようなレバー操作は一切必要とせず、単に摘まむだけの1ステップの操作で取り付けが可能となる。
第2に、連結具本体2を2本の指で摘まみさえすれば、操作者は指先の感覚でU字形状の先端部21,23およびその間の開口を直感的に特定することができる。つまり、プレート3をゲート部25に押し当てる際は、操作者による緻密な位置合わせ操作を必要とすることがなく、感覚的な操作とすることができるため、取り付けの操作が容易となる。
第3に、プレート3側の操作についても同様に、単に2本の指で摘まみ、連結用穴31の近傍をゲート部25に押し当てるだけでよい。つまり、操作者による緻密な位置合わせ操作を必要とすることがなく、感覚的な操作とすることができるため、取り付けの操作が容易となる。
第4に、上述したように、取り付け操作には、プレート3の側面を利用するものと、プレートの平面を利用するものの2つの態様がある。つまり、一方を目的とした取り付け操作に仮に失敗した場合でも、引き続き他方による取り付け操作が可能となるため、高い確実性で取り付け操作を実施することができる。
2.連結具本体からのプレートの取り外し操作
他方、連結具本体2からプレート3を取り外す際は、操作者は、一方の手の指で摘まんだプレート3をもう片方の手の指で摘まんだ連結具本体2のゲート部25に接触させたままゲート部25を押し下げることになる。具体的には、連結具本体2とプレート3は次のような動作となる。
他方、連結具本体2からプレート3を取り外す際は、操作者は、一方の手の指で摘まんだプレート3をもう片方の手の指で摘まんだ連結具本体2のゲート部25に接触させたままゲート部25を押し下げることになる。具体的には、連結具本体2とプレート3は次のような動作となる。
最初に、連結具本体2とプレート3が連結された状態、ここでは特に、ゲート部25が連結用穴31を挿通した状態で、プレート3の連結用穴31の内側の側面をゲート部25に接触させる。そして、そのままゲート部25を押し下げる。そうすると、ゲート部25は、ゲート取付部21を中心にゲート先端部25bから本体部20の内側に回動するように動作する。挿通状態のままプレート3が本体部20内部にある程度進入すると、プレート3の内側側面とゲート部25の接触状態が解除される。すなわち、連結用穴31へのゲート部25の挿通状態が解除される。そして、トーションバネ25aの作用によって、ゲート先端部25bがゲート係止端23の係止端231に戻るように動作する。これにより、プレート3を連結具本体2から抜くことができ、その結果、連結具本体2とプレート3の連結が解除されることになる。
当該取り外し操作では、取り付け操作で上述した4つの効果に加え、更に次の効果も奏する。つまり、取り外し操作でのプレート3の操作方向は、取り付け操作での「(i)プレート側面による接触」で上述したプレート挿入方向と同方向となる。このため、操作者にとって、プレート3をゲート部25に接触させて押し下げるという操作は、取り付け時も取り外し時も共通なものとなり、取り外し操作が直感的で容易となる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
1…装身具用連結具、
2…連結具本体、20…本体部、21…ゲート取付部、211…かしめ部材、23…ゲート係止部、231…係止端、25…ゲート部、25a…弾性部材(トーションバネ)、25b…ゲート先端部、29…チェーン取付部、
3…プレート、31…連結用穴、39…チェーン取付用穴、
4…チェーン
2…連結具本体、20…本体部、21…ゲート取付部、211…かしめ部材、23…ゲート係止部、231…係止端、25…ゲート部、25a…弾性部材(トーションバネ)、25b…ゲート先端部、29…チェーン取付部、
3…プレート、31…連結用穴、39…チェーン取付用穴、
4…チェーン
Claims (4)
- 連結具本体およびプレートを備える装身具用連結具であって、
前記連結具本体が、本体部と、該本体部の一方の端部に取り付けられ他方の端部で係止されるゲート部と、を備え、
前記ゲート部が前記プレートによって押し下げられると、前記一方の端部を中心に他方の端部から前記本体部の内側に回動し、
前記プレートが平面に穴を有し、前記ゲート部が前記穴を挿通して前記他方の端部に係止することにより、前記プレートが前記連結具本体に連結され、
前記連結された状態で、前記穴の側面が前記ゲート部を押し下げることにより、前記挿通が解除される、装身具用連結具。 - 請求項1記載の装身具用連結具において、
前記プレートの側面が外側から前記ゲート部を押し下げると、前記弾性部材の作用によって、前記ゲート部が、前記他方の端部に戻りながら、前記穴を挿通した上で前記他方の端部に係止することにより、前記プレートが前記連結部本体に連結される、装身具用連結具。 - 請求項1または2記載の装身具用連結具において、
前記一方の端部または前記他方の端部が前記プレートの穴に挿通した状態で、前記プレートの平面が前記ゲート部を押し下げ、前記ゲート部に具備された弾性部材の作用によって前記ゲート部の先端が前記他方の端部に戻って係止することにより、前記プレートが前記連結部本体に連結される、装身具用連結具。 - 連結具本体およびプレートを備える装身具用連結具であって、
前記連結具本体が、本体部と、該本体部の一方の端部に取り付けられ、他方の端部で係止されるゲート部と、を備え、
前記ゲート部が弾性部材を備え、前記プレートによって押し下げられると、前記一方の端部を中心に他方の端部から前記本体部の内側に回動し、
前記プレートが平面に穴を有し、前記一方の端部または前記他方の端部が前記プレートの穴に挿通した状態で、前記プレートの平面が前記ゲート部を押し下げ、前記弾性部材の作用によって、前記ゲート部が前記他方の端部に戻って係止することにより、前記プレートが前記連結部本体に連結される、装身具用連結具。
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