JP3014033U - 留め具 - Google Patents

留め具

Info

Publication number
JP3014033U
JP3014033U JP1995000236U JP23695U JP3014033U JP 3014033 U JP3014033 U JP 3014033U JP 1995000236 U JP1995000236 U JP 1995000236U JP 23695 U JP23695 U JP 23695U JP 3014033 U JP3014033 U JP 3014033U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
trigger
main body
tip
fastener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995000236U
Other languages
English (en)
Inventor
昭一 西田
Original Assignee
株式会社八千代製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社八千代製作所 filed Critical 株式会社八千代製作所
Priority to JP1995000236U priority Critical patent/JP3014033U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3014033U publication Critical patent/JP3014033U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フックの回動動作を指で行わなくても、装飾
体等の端環の着脱を極めて容易に行なえる留め具の提
供。 【構成】 掛着部121の先端と係合端131の先端が
常時係合するようトリガー13とフック12をスプリン
グ14を介して付勢する。一方の手で本体11を挟持
し、他方の手で把持した装飾体40のチェーン41等の
他端もしくは任意の物品の端環で、留め具のトリガーの
係合端131をスプリング14の付勢力に抗してフック
の湾曲形状の中心方向へ回動させ、係合端131の先端
を掛着部121の先端から離反し掛着部121の先端か
ら端環を挿入し掛着する。このチェーン等の他端もしく
は任意の物品に設けられた端環で掛着部121の先端を
外方へ引っ張ってフック先端124を係合端131から
離反させながら端環を掛着部121の先端から外す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、チェーンや紐などの紐帯から成る装飾体など物品の留め具に関し、 より詳しくはネックレスやブレスレット或いはキーホルダなどに用いられる留め 具に関する。
【0002】 また、この種の留め具は任意の物品例えば、ポケットベル、キーホルダなどに おいて、チェーンの一方の端にクリップ等を設け、他方の端に前記留め具を備え たものも見られる。この留め具でポケットベル、キーホルダ等本体あるいはその ケースに取り付けられた端環もしくは前記クリップに設けた端環にチェーンを取 付けるためなどにも用いられている。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種の留め具50においては、例えば、図7に示すように、本体54 に環状の取付部52を備え、この取付部52にネックレスなど貴金属のチェーン から成るそれ自体が装飾体40であるチェーン41、もしくは平板貴金属の一部 が屈曲可能に形成されたものの一端、あるいは前記装飾体40に連結されたチェ ーン41等紐帯の一端を取付ける。また、前記本体54には、装飾体40を成す チェーン41等の他端、もしくは前記チェーン41等の他端に取り付けられる端 環41’を取外し可能に装着される湾曲形状のフック53を設けている。さらに 、前記本体54に、係合端57を一端に備えたアーム55を支軸56で軸着し、 且つ前記係合端57がフック53の先端に係合すると共に、前記アーム55はそ の他端にレバー58を形成し、このレバー58が本体54の一側端縁から突出し ている。アーム55はスプリング59を介して係合端57が常時フック53の先 端に係止して係合端57と掛着部53で形成される無端の環状体を形成するよう に図7の紙面上反時計廻り方向へ付勢されている(実開平4−3016号、又は 実開平4−83010号公報参照)。
【0004】 従来の留め具50を設けたネックレスを一例とし、このネックレスを身に着け る場合、留め具50のレバー58に指を掛けてスプリング59の付勢力に抗して アーム55を図7の紙面上時計廻り方向へ回動してアーム55の係合端57をフ ック53の先端から離反させ、係合端57とフック53で形成される無端の環状 体を開放する。次いで、フック53の先端からネックレスなどの装飾体40のチ ェーン41等の他端に通常形成されている端環41’を挿入し、端環41’をフ ック53に掛着する。次いでレバー58から指を離し、アーム55がスプリング 59の付勢力により図7の紙面上反時計廻り方向へ回動し、係合端57がアーム 55の先端に係合して元の位置へ復帰する。以上でネックレスの装着は完了する 。
【0005】 また、本出願人が開発した留め具60は、実開平6−41523号公報及び図 8に示すように、チェーン41等の物品の一端を取付ける取付部17を備えた本 体61に、前記装飾体40等のチェーン41等の紐帯の他端それ自体で形成され 、あるいは前記紐帯の他端または任意の物品に設けた端環21を掛着離脱可能に 湾曲形成した掛着部121を有するフック12の基部122を支軸15で軸着し 、前記掛着部121を本体61の一側端縁より外方へ突出し、この掛着部121 の先端を本体61の他側端縁の係合端63に係合せしめる。さらに前記フック1 2を掛着部121の先端が前記係合端63から本体61の外方へ離反し且つ掛着 部121の基部側が本体61の前記他側端縁へ近づく方向へ回動自在に設ける。 さらに、前記掛着部121の先端を前記係合端63に常時係合するようにスプリ ング14を介して付勢したものである。
【0006】 上記のように構成された留め具60は、一方の手の親指と中指で本体61を挟 持し、同じ手の人差指の先端でフック12の掛着部121をスプリング14の付 勢方向と反対方向へ押圧してフック12を回動させ、掛着部121の先端を本体 61の係合端63から離反させる。この掛着部121の先端から他方の手で把持 した装飾体40のチェーン41等の紐帯の他端に設けた端環21を挿入し、端環 21をフック12に掛着した後、フック12に掛けていた人差指の力をぬくと、 フック12はスプリング14の付勢力により掛着部121の先端が元の位置へ復 帰する。
【0007】 そして、このチェーン41等の紐帯の他端に設けた端環21をフック12の掛 着部121の先端付近に移動し、この端環21でフック12をスプリング14の 付勢方向と反対方向へ回動するように引っ張り、掛着部121の先端を本体61 の係合端63から離反させながら端環21を掛着部121の先端方向へ移動させ 、端環21は掛着部121の先端から外れる。その後、フック12はスプリング 14の付勢力により旧位へ復帰する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
一般的に、この種の留め具は長さ10〜15mmで、アーム55のレバー58 は本体54の側縁から僅かに1.5〜2.0mm程度突出しているにすぎず、全 体的に非常に小さいものである。
【0009】 実開平4−3016号公報などに示す留め具50は本体54を把持しながらレ バー58を指先の爪でひっかけて回動するという動作を片手ではできないため、 先ず一方の手、例えば左手の指先で本体を把持し、他方の手すなわち右手の人差 指の爪でレバー58を回動し、アーム55の係合端57をフック53の先端から 離反させ、留め具50の無端の環状体を開放する。この開放状態を右手の人差指 で維持するように指先で力を加えながら、同じ右手の親指と中指で本体54を把 持する。次いで、左手で装飾体40のチェーン41の一端の端環41’あるいは 前記紐帯の他端または任意の物品に設けた端環41’を前記フック53の先端か ら挿入しなければならず、以上のように操作が繁雑であると同時に操作しにくく 、装着するための時間がかかるという問題点があった。
【0010】 さらに、留め具50を外すときも、(前述の特に、ネックレスを身に着けると きもそうであるが)本体54を一方の手でおさえ、他方の手でレバー58に爪を 掛けることになるが、これらの動作は後ろ手となるため、ことさら繁雑となると いう問題点があった。
【0011】 また、非常に小さいレバー58を他方の手の指先で力を加えながら且つ一方の 手の指先で本体54を把持することは容易ではなく、アーム55の係合端57を フック53の先端から離反させた状態を一方の手で維持することが難しいため何 度も失敗し着脱の動作を繰り返し行わなければならないという問題点があった。
【0012】 さらに、実開平6−41523号公報に示す留め具60においては、この留め 具60を設けた装飾体40を身体に装着する際、一方の手のみで、フック12の 掛着部121をスプリング14の付勢方向と反対方向へ押圧して掛着部121と 本体61とで形成される無端の環状体を開放できるので、前者の留め具50との 比較においては後者の留め具60の方がはるかに操作が容易であるとはいえ、一 方の手の親指と中指で本体61を狭持して同じ手の人差指で掛着部121をスプ リング14の付勢力に抗して押圧して回動し、無端の環状体を開放するには、掛 着部121へ人差指で押圧力を加えたとき本体61が動かないように親指と中指 で狭持する必要がある。一方、掛着部121を強く回動し過ぎると、掛着部12 1の先端が本体61の外縁に近づき過ぎて端環21を掛着部121へ挿入するた めの間隔が狭くなる。したがって、フック12と本体61とで形成する無端の環 状体を適度に開放した状態を維持しながら、他方の手で端環21を掛着部121 に挿入して掛着するという操作は、留め具60自体が小さいので扱いにくいため 、改善の余地があった。
【0013】 本考案は叙上の問題点を解決するために開発されたもので、装飾体のチェーン 等の紐帯の他端で形成され、あるいは前記紐帯の他端または任意の物品に設けた 端環の着脱を極めて容易にまた確実に行なえる留め具を提供することを目的とし 、特にフックの掛着部を回動する操作を指先で直接行うことなく、前記端環を掛 着部へ容易に着脱できる留め具を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の留め具10においては、取付部を備えた 本体11に、係合端131を備えたトリガー13と、端環21を掛着離脱可能な 掛着部121を備えたフック12とをそれぞれ軸着し、且つ前記トリガー13を 本体11の一側端縁より外方へ突出する。一方、前記フック12を本体11の他 側端縁より外方へ突出し、この掛着部121の先端124を前記係合端131に 係合せしめる。さらに、前記トリガー13を本体11の内方へ回動自在に設け、 一方、前記フック12をトリガー13の方向へすなわち、フック12の掛着部1 21の中心方向へ回動自在に設け、且つ前記掛着部121の先端と前記トリガー 先端とを常時係合するよう付勢したものである。
【0015】 また、本考案の留め具10においては、紐帯等物品の一端を取り付ける取付部 を備えた本体11に、トリガー13の基部122と、前記紐帯の他端それ自体で 形成され、あるいは前記紐帯の他端または任意の物品に取り付けられる端環21 を掛着離脱可能に湾曲形成した掛着部121を備えたフック12の基部122と をそれぞれ軸着し、且つ前記係合端131を本体11の一側端縁より外方へ突出 する。一方、前記掛着部121を本体11の他側端縁より外方へ突出し、この掛 着部121の先端を前記係合端131に係合せしめる。さらに、前記トリガー1 3を係合端131が本体11の内方へ回動自在に設け、一方、前記フック12を トリガー13方向へ回動自在に設け、且つ前記掛着部121の先端と前記係合端 131とを常時係合するように前記フックおよびトリガーをスプリング14を介 して付勢したものである。
【0016】 なお、前記トリガー13は係合端131のウエブ134外面に端環21を掛止 自在な凹部134を形成することによって、端環21を係合端131に掛止させ ることが容易となるのでトリガー13を容易に回動して端環21を掛着部121 へ挿入できるという点で、好ましい。
【0017】 また、前記フック12の基部122をフックの掛着部121の最も長径となる 中心線と、前記前記本体のウエブ111でフックの反対方向に設けた取付孔17 2,172にリング171を嵌挿するなどして形成した取付部17の中心を結ぶ 線上の本体側面中央、又は、前記中心線と、前記取付部の中心を結ぶ線上よりも フック12の基部122側で本体側板112に軸着することが好ましい。
【0018】 さらに、前記トリガー13の係合端131を、本体の側面から突出する部分の 前記フック12の基部122形状と対称の形状とし、全体の形状を左右対称に形 成すれば外観および機能上のデザインにとって好ましい。
【0019】 さらに、前記フック12の掛着部121の先端124の端面と係合する互いに 斜めの端面から成るトリガー13の係合端131を突設して形成することができ る。
【0020】
【作用】
留め具10を一端に設けた物品、例えば装飾体40を身に着ける場合、一方の 手で本体11を挟持し、他方の手で装飾体40の他端に設けた端環21を把持し 、前記端環21の内周縁を係合端131のウエブ外面に当接し、端環21でトリ ガー13を掛着部121の湾曲形状の中心方向へ回動する方向に引っ張る。好ま しくはトリガー13は係合端131のウエブ外面に凹部134を形成したものが 良く、この場合は凹部134に端環21の内周縁を引っ掛け、且つ端環21を引 っ張ってトリガー13をスプリング14の付勢力に抗して回動させる。なお、ト リガー13は係合端131の先端近くのウエブ133外面を、前述のように前記 端環21内周縁で引っ張ってもよく、また、端環21の外周縁で押圧して開いて も良い。トリガー13が回動すると、本体11と掛着部121と係合端131と で形成する無端の環状体が開放され、端環21は係合端131を押圧しながら掛 着部121の先端から挿入し、端環21が係合端131のウエブ外面又は凹部1 34から外れて掛着部121に掛着する。トリガー13はスプリング14の付勢 力により旧位に復帰して、係合端131の先端が掛着部121の先端と係合し再 び無端の環状体が形成される。
【0021】 また、身に着けた装飾体40等を外すときは、一方の手で留め具10の本体1 1を挟持し、他方の手で把持した端環21をフックの掛着部121の先端付近に 移動し、この端環21をスプリング14の付勢力に抗して外方へ引っ張り、掛着 部121の先端をトリガー13の係合端131から離反させ、端環21を掛着部 121の先端方向へ移動させて掛着部121の先端から外れる。その後、フック 12はスプリング14の付勢力により旧位へ復帰する。以上のように留め具10 は操作が簡単で、留め具10に対して指先の微妙な操作をすることなく容易に端 環21を着脱できる。
【0022】 また、フックとリングに対して、これらを引っ張る相互に反対方向の力が加わ っているとき、本体に対してフックの基部側から加わるフックの開放方向への力 が作用しても、すなわち、たとえば、チェーンの一方もしくは両端から留め具に 対して張力がかかっている場合に、本体にフックの開放方向への力が加わったと しても、フック12の基部122をフックの掛着部121の最も長径となる中心 線と、前記リング171の中心を結ぶ線上の本体側面中央、又は、前記中心線と 、前記リングの中心を結ぶ線上よりもフック12の基部122側で本体側板11 2に軸着しているため、フックを開こうとするモーメントは、フックの基部側を 本体ウエブを押圧する力となり、フックが開くことはない。
【0023】
【実施例】
本実施例においては、貴金属のチェーン41から成るそれ自体が装飾体40で あるネックレスの一端に本考案の留め具10を設け、チェーン41の他端に端環 21を設けた場合を一例として述べる。
【0024】 実施例について図面を参照して説明すると、図1において、留め具10は長さ 10mm、幅5.5mm、厚さ2.3mmである。
【0025】 11は本体で、図5(A),図5(B)に示すように、平面で略逆三角形状を 成す二枚の板片で成る側板112を幅狭に対向し、この側板112とウエブ11 1でケース状に形成し、前記略逆三角形状の一辺〔図5(A)の紙面上上方に位 置する〕に幅狭で細長い開口18を設けている。なお、本体11の形状は上記の 略逆三角形状に限定されるものではない。
【0026】 また、後述するように、前記側板112に平面で略中央位置を貫通する貫通孔 115を設けている。
【0027】 また、前記開口18と反対方向のウエブ111に二の取付孔172、172を 対向して設け、この取付孔172、172に装飾体40を取付けるリング171 を嵌挿して取付部17を形成している。なお、取付部17は、前述した従来の留 め具50の取付部52と同様に本体11に一体に環状等に形成することができる 。
【0028】 なお、前記取付部17は、貴金属のチェーン41などそれ自体が装飾体40で あるものを含め、ネックレスやブレスレット、キーホルダなどに用いられるチェ ーンあるいは平板貴金属の一部が屈曲可能に形成されたものの一端を取付けるも のでもよい。
【0029】 図1において、12はフックで、図4(A),図4(B)に示すように、装飾 体40のチェーン41の他端に連結され、あるいは任意の物品に設けた端環21 を掛着離脱可能に湾曲形成した掛着部121と、この掛着部121の後端に、二 枚の板片を本体11のケース内に挿入可能に幅狭に対向して一体に形成した基部 122とで成る。また、前記基部122には二枚の板片を貫通する貫通孔125 を形成している。
【0030】 尚、フック12等各部の形状は図示の実施例に限定されず、全体の意匠からも 種々の変更は実施に応じて適宜任意である。
【0031】 図1において、13はトリガーで、図6(A),図6(B)に示すように、先 端に係合端131を備え、後端に二枚の板片を有し、この二枚の板片をフック1 2の基部122の二枚の板片間に挿入可能に幅狭に対向して基部132を形成し 、前記基部132の二枚の板片のウエブ133とで断面コ字状に一体に形成した ものである。なお、前記基部132には二枚の板片を貫通する貫通孔135を設 けている。
【0032】 本実施例の留め具10は、トリガー13の基部132をフック12の基部12 2の二枚の板片間に挿入し、このフック12の基部122を本体11のケース内 に開口18から挿入する。そして、本体11の貫通孔115と、フック12の基 部122の貫通孔125と、トリガー13の基部132の貫通孔135に支軸1 5を挿通し、フック12及びトリガー13を支軸15で軸着している。
【0033】 なお、本体11の中央もしくは、本体の図1においてX−X線で示す、弧形の 掛着部121の最も長径となる中心線と、リング171の中心を結ぶ線上か、こ れより図1下方の基部122側に軸孔115、115を設け、この軸孔115, 115に挿着した支軸15で、フック12の基部122を軸支する。
【0034】 また、前記トリガー13の係合端131は本体11の一側端縁、すなわち開口1 8の長手方向の一端側の端縁から外方へ突出し、一方、前記フック12の掛着部 121は本体11の他側端縁、すなわち開口18の長手方向の前記係合端131 が突出した位置と反対方向の一端側の端縁から外方へ突出しており、前記掛着部 121の先端と前記係合端131の先端はそれぞれ、互いに係合離反可能の形状 を成して係合させている。
【0035】 以上のように、留め具10はフック12の掛着部121の湾曲形状の内側端縁 と、本体11の開口18の端縁と、トリガー13の係合端131の内側端縁とで 無端の環状体を形成するように構成している。
【0036】 また、トリガー13は図1の二点鎖線に示すように、トリガー13の先端が掛 着部121の先端から離反してフック12の掛着部121の湾曲形状の中心方向 (すなわち図1の紙面上時計廻り方向)へ回動自在に設けている。
【0037】 一方、フック12は図2の二点鎖線に示すように、トリガー13方向、すなわ ち、掛着部121の先端が係合端131から本体11の外方へ離反して掛着部1 21の後端側(フックの基部側)が係合端131へ近づく方向(図2の紙面上反 時計廻り方向)へ回動自在に設けている。
【0038】 さらに、前記トリガー13の基部132を成す二枚の対向する板片間には、支 軸15の外方に巻きバネ型のスプリング14を巻装し、このスプリング14でフ ック12とトリガー13を互いに離反する方向へ回動するよう付勢し、且つフッ ク12の掛着部121の先端とトリガー13の係合端131とを常時係合するよ う構成している。例えば、フック12の掛着部121と基部122との境界部分 の側縁にフック12の厚み方向に一様な段付きを成す係止部123〔図4(A) 〕を形成し、掛着部121の先端が係合端131の先端に係合する位置で前記係 止部123と当接する係止部16〔図5(A)〕を本体11のウエブ111の端 縁に形成し、この係止部16でスプリング14の付勢力によるフック12の回動 動作を停止する。
【0039】 一方、トリガー13のウエブ側縁にトリガー13の厚み方向に一様な段付きを 成す係止部136〔図6(A)〕を形成し、係合端131の先端が掛着部121 の先端に係合する位置で前記係止部136と当接する係止部22〔図5(A)〕 を本体11のウエブ111の端縁に形成し、スプリング14の付勢力によるトリ ガー13の回動動作を停止している。
【0040】 また、トリガー13は係合端131の先端近くのウエブ133外面を、前記端 環21内周円で引っ張ってもよく、また、端環21の外周縁で押圧して開いても 良い。このため、前記端環を掛止自在な凹部134を前記ウエブ133外面に形 成することが好ましい。例えば、前記凹部134は、図1の平面で掛着部121 の外縁と本体11の外縁とを滑らかに結ぶ仮想曲線から内方へ凹形状を成し且つ 前記凹形状がトリガー13のウエブ厚み方向に向けて一様な形状を成すように設 けることができる。
【0041】 なお、フック12の回動動作を停止せしめる機構としては、上記の係止部16 の他の例として、図1に示すように、本体11にフックストッパ19を設けるこ とができる。前記フックストッパ19はスプリング14の付勢力によるフック1 2の回動方向前方に位置し、フック12の掛着部121の先端とトリガー13の 係合端131が係合する位置でフック12の基部122の側縁に当接し、フック 12の回動動作を停止せしめる。
【0042】 また、トリガー13の回動動作を停止せしめる機構としては、上記の係止部2 2の他の例として、図1に示すように、本体11にトリガーストッパ23を設け ることができる。前記トリガーストッパ23はスプリング14の付勢力によるト リガー13の回動方向前方に位置し、掛着部121の先端と係合端131が係合 する位置でトリガー13の基部132の側縁に当接し、トリガー13の回動動作 を停止せしめる。
【0043】 なお、前記フックストッパ19及びトリガーストッパ23はそれぞれ、本体1 1の側板112間に貫通してその両端又は一端を前記側板112に一体又はこれ に溶接で固着することができる。
【0044】 図1および図2において、前記トリガー13は、本体11の一方のウエブ11 1から突出して形成されているが、その理由は、使用上、フック先端124はで きるだけ細い方が良く、また、フック12の掛着部121全体を外観のデザイン 上美しい曲線とするため本体からでているフックの掛着部は、左右対称が望まし いが、前述のように、フック12の基部122は、強度を持たせるため掛着部1 21よりも幅広の形状となっており、フック先端124を前記本体11の一方の ウエブ111上縁に迄延長すると、フック先端124は、基部122と同様の形 状とならざるを得ず、これでは、上記使用上、デザイン上の双方の要請が果たせ ない。したがって、基部122と対応する部分を対称の同一形状に形成し、全体 の形状を略左右対称に形成することにより、フック12の全体のデザイン上のバ ランスを取れることにもなる。トリガー13のウ エブ133に凹部134を形成しないときは、左右対称となる。
【0045】 次に、前述実施例の作用を以下に説明する。 本考案の留め具10を一端に設けた貴金属のチェーンから成るネックレスの装 飾体40を身に着ける場合、図1において、一方の手の親指と人差指で本体11 の両面を挟持し、他方の手で装飾体40の他端に設けた端環21を把持し、図1 の二点鎖線に示すように、前記端環21の内周縁を係合端131の凹部134に 引っ掛けてトリガー13を掛着部121の湾曲形状の中心方向へ回動する方向に 引っ張る。トリガー13はスプリング14の付勢力に抗して図1の二点鎖線へ回 動し、本体11の開口18とフック12の掛着部121とトリガー13の係合端 131とで形成する無端の環状体が開放され、端環21は係合端131を押圧し ながら掛着部121の先端から挿入し、端環21は係合端131の凹部134か ら外れて掛着部121に掛着する。そして、トリガー13はスプリング14の付 勢力により図1の紙面上反時計廻り方向へ回動して旧位に復帰し、トリガー13 の係止部136が本体11のウエブの端縁の係止部22に当接して前記トリガー 13の回動動作が確実に停止し、係合端131の先端が掛着部121の先端と係 合し再び無端の環状体が形成される。
【0046】 以上で装飾体40の身体への装着もしくは任意の物品に設けた端環21への留 め具10の連結は完了する。
【0047】 なお、トリガー13は係合端131の先端近くのウエブ133外面もしくはこ のウエブ133に形成した凹部134を、上述のように前記端環21内周縁で引 っ張ってもよく、また、端環21の外周縁で押圧して開いても良い。
【0048】 また、すでに身に着けた装飾体40等を外すときは、一方の手で本体11の両 面を挟持し、次いで図2の二点鎖線に示すように、他方の手で装飾体40をなす チェーン41の一端の端環21を把持し、端環21をフック12の掛着部121 の先端付近に移動させる。端環21を外方へ引っ張ってフック12をスプリング 14の付勢力に抗して図2の紙面上反時計廻り方向へ回動させ、掛着部121の 先端をトリガー13の係合端131から離反させる。掛着部121の先端が係合 端131から離反した状態で、端環21を掛着部121の先端へ移動させること により、端環21は掛着部121の先端から簡単に且つ確実に離脱する。その後 、フック12はスプリング14の付勢力により図2の紙面上時計廻り方向へ回動 し旧位に復帰する。すなわち、フック12の係止部123が本体11のウエブの 端縁の係止部16に当接して前記フック12の回動動作が確実に停止し、掛着部 121の先端が係合端131に係合する位置へ復帰する。
【0049】 以上のように、留め具10は非常に小さいにもかかわらず、前述した従来の留 め具50のように両手で操作を行なった後に片手に持ち替えるという煩わしさは なく、また従来の留め具60のように片手の親指と中指とで本体を狭持し人差指 でフック12の回動動作を行なう必要はなく、極めて簡単な操作で装飾体40を なすチェーン41の一端の端環21が着脱される。
【0050】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0051】 (1)フックの掛着部を回動せしめる操作を行うことなく、トリガーの係合端 に、紐帯の他端あるいは任意の物品に設けた端環をトリガーの係合端を押圧ある いはこれに引っ掛けてこの係合端をフックの掛着部の湾曲形状の中心方向へ押圧 するという簡単な操作で端環を掛着部へ容易に挿入して掛着することができ、さ らに紐帯の他端あるいは任意の物品に設けた端環をフックの掛着部の先端付近へ 移動し、この端環でスプリングの付勢力に抗してフックの掛着部の先端を係合端 の先端から離反させる方向へ回動するよう引っ張るだけで紐帯を留め具から容易 に離脱することができ、紐帯の着脱を極めて容易に行なえる留め具を提供するこ とができた。
【0052】 (2)前記トリガーは係合端のウエブ外面に端環を掛止自在な凹部を形成した ので、端環を凹部に掛止させることが容易であるためトリガー13を容易に且つ 確実に回動して端環をフックの掛着部へ挿入できた。
【0053】 (3)また、チェーンの一方もしくは両端からフック及び/又は取付部に対し て張力がかかった状態において、本体を図1の上方から下方へ押圧する何らかの 力が加わったとしても、フックを開こうとするモーメントは、フックの段部もし くは後端をウエブの上端縁に押圧する力となり、フックが開くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の留め具の実施例を示す全体平面図であ
る。
【図2】本考案の留め具の実施例を示す全体平面図であ
る。
【図3】図1の一部断面を示す側面図である。
【図4】図4(A)は本考案の留め具のフックの全体平
面図である。図4(B)は本考案の留め具のフックの全
体側面図である。
【図5】図5(A)は本考案の留め具の本体の全体平面
図である。図5(B)は本考案の留め具の本体の全体側
面図である。
【図6】図6(A)は本考案の留め具のトリガーの全体
平面図である。図6(B)は本考案の留め具のトリガー
の全体側面図である。
【図7】従来の留め具の実施例を示す全体平面図であ
る。
【図8】従来の留め具の実施例を示す全体平面図であ
る。
【符号の説明】
10 留め具 11 本体 12 フック 13 トリガー 14 スプリング 15 支軸 16 係止部(本体の) 17 取付部 18 開口 19 フックストッパ 21 端環 22 係止部(本体の) 23 トリガーストッパ 40 装飾体 41 チェーン 50 留め具 52 取付部 53 掛着部 54 本体 55 アーム 56 支軸 57 係合端 58 レバー 59 スプリング 60 留め具 61 本体 111 ウエブ(本体の) 112 側板(本体の) 115 貫通孔(本体の) 121 掛着部(フックの) 122 基部(フックの) 123 係止部(フックの) 125 貫通孔(フックの) 131 係合端(トリガーの) 132 基部(トリガーの) 133 ウエブ(トリガーの) 134 凹部(トリガーの) 135 貫通孔(トリガーの) 136 係止部(トリガーの) 171 リング 172 取付孔

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部を備えた本体に、トリガーと、物
    品の端環を掛着離脱可能な掛着部を備えたフックとをそ
    れぞれ軸着し、且つ前記トリガーを本体の一側端縁より
    外方へ突出し、前記掛着部を本体の他側端縁より外方へ
    突出し、前記トリガーを本体の内方へ回動自在に設ける
    と共に、前記フックをトリガー方向へ回動自在に設け、
    且つ前記掛着部の先端と前記トリガー先端とが常時係合
    するよう付勢したことを特徴とする留め具。
  2. 【請求項2】 物品の一端を取り付ける取付部を備えた
    本体に、トリガーの基部と、前記物品の他端それ自体で
    形成され、あるいは前記物品の他端または前記物品に取
    り付けられる端環を掛着離脱可能に湾曲形成した掛着部
    を備えたフックの基部とをそれぞれ軸着し、且つ前記ト
    リガーを本体の一側端縁より外方へ突出し、前記掛着部
    を本体の他側端縁より外方へ突出し、前記トリガーを本
    体の内方へ回動自在に設けると共に、前記フックを前記
    トリガー方向へ回動自在に設け、且つ前記掛着部の先端
    と前記トリガー先端とを常時係合するよう前記フック及
    びトリガーをスプリングを介して付勢したことを特徴と
    する留め具。
  3. 【請求項3】 前記トリガーは該トリガーのウエブ外面
    に、前記物品の他端それ自体で形成され、あるいは前記
    物品の他端または前記物品に取り付けられる端環を掛止
    自在な凹部を形成した請求項1又は2記載の留め具。
  4. 【請求項4】 前記フックの基部をフックの掛着部の
    最も長径となる中心線と、前記本体のウエブでフックの
    反対方向に設けた取付部の中心を結ぶ線上の本体側面中
    央、又は、前記中心線と、前記取付部の中心を結ぶ線上
    よりもフックの基部側で本体側板に軸着した請求項1又
    は2記載の留め具。
  5. 【請求項5】 前記トリガーを、本体の側面から突出す
    る部分の前記フックの基部形状と対称の形状とし、全体
    の形状を左右対称に形成した請求項2記載の留め具。
  6. 【請求項6】 前記フックの先端と、トリガーの係合端
    のそれぞれの端面を斜めに形成してこれらの端面を互い
    に当接可能に形成した請求項1又は2記載の留め具。
JP1995000236U 1995-01-27 1995-01-27 留め具 Expired - Lifetime JP3014033U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995000236U JP3014033U (ja) 1995-01-27 1995-01-27 留め具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995000236U JP3014033U (ja) 1995-01-27 1995-01-27 留め具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3014033U true JP3014033U (ja) 1995-08-01

Family

ID=43149657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995000236U Expired - Lifetime JP3014033U (ja) 1995-01-27 1995-01-27 留め具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3014033U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019017958A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 株式会社セベル・ピコ 装身具用連結具
JP2022174266A (ja) * 2020-07-28 2022-11-22 株式会社太滝 装身具の連結構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019017958A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 株式会社セベル・ピコ 装身具用連結具
JP2022174266A (ja) * 2020-07-28 2022-11-22 株式会社太滝 装身具の連結構造
JP7429345B2 (ja) 2020-07-28 2024-02-08 株式会社太滝 装身具の連結構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003052522A (ja) 物品支持装置
JP3829158B2 (ja) 装身具用ジョイント
JP3014033U (ja) 留め具
JPH01232905A (ja) 髪止め具
JP2002262921A (ja) 携帯品装着用の取付装置
JP3113063U (ja) ネックレス等の装飾品の連結補助具
JP3043338B1 (ja) 首飾りの装飾物固定環
JP2592065Y2 (ja) 連結具
JP2001224412A (ja) 装身具用止め金具
JP2541549Y2 (ja) ネックレス、腕輪、その他の装身具及び服飾品用留め金
JPH09299117A (ja) 装身具の止め金具
JP2001245714A (ja) 装身具用留め具
JPH0448727Y2 (ja)
JP3046674U (ja) ポケットクリップ
JP3164911U (ja) 飾り用具及び飾り用具の取付装置
JPH1132894A (ja) Yシャツ等のボタン掛け具
JPH11169222A (ja) 髪止め具
JPS608727Y2 (ja) 装身具
JP2003211887A (ja) 綴じ具
JPS598680Y2 (ja) かみそり
JPS6341978Y2 (ja)
JPH046642Y2 (ja)
JP3047213U (ja) スカーフクリップ
JPH0740369Y2 (ja)
JPH0744167Y2 (ja) ブレスレットなどの留め金