JP2020016357A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Koji Oka
浩二 岡
清水 昭彦
Akihiko Shimizu
昭彦 清水
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Abstract

【課題】送風性能の低下を抑えつつ、サージングも抑制することができる空気調和機の室内機を提供すること。【解決手段】吸込口(2a、2b)から空気を吸込むファン7と、吸込口(2a、2b)から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器6と、熱交換器6により熱交換された空気が吹出される吹出口3と、ファン7の下流側に配置され、吹出口3へと空気を導く通風路10を形成するリアガイダ11、スタビライザ12と、通風路10に突出している突出部(18a、18b)と、リアガイダ11および/またはスタビライザ12に配設され、駆動装置(17a、17b)が駆動することで動作する可動部(15a、15b)とを備えたことを特徴とする空気調和機。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関するものである。
従来、この種の空気調和機の室内機として、室内機の風路を形成するスタビライザ、または、リアガイダに、回動可能またはスライド可能に設けられ、吹出口から吹出す気流の風量を制御するための、長手方向に左右に複数に分割された風量制御板が設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−164286号公報
しかしながら、前記従来の構成では、風量制御板を回動またはスライドして風量制御を行うことで、吸込口から空気を吸込むファンが回転する際に発生するサージングを抑制することは可能であるが、前記ファンが、特に高回転で回転する場合、サージングを抑制するために風量制御板を用いて風量制御を行うと、送風性能を低下させてしまい、所望の送風性能を得られないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、送風性能の低下を抑えつつ、サージングも抑制することができる空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
前記課題を解説するために、本発明の空気調和機は、吸込口と、前記吸込口から空気を吸込むファンと、前記ファンを駆動させるモータと、前記吸込口から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器と、前記熱交換器により熱交換された空気が吹出される吹出口と、前記ファンの下流側に配置され、前記吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、前記通風路側に突出している突出部と、前記リアガイダおよび/または前記スタビライザに配設され、駆動装置が駆動することで動作する可動部と、を備えたことを特徴とするものである。
これにより、通風路側に突出している突出部を備えているので、吸込口から空気を吸込むファンが、高回転で回転する際に発生するサージングを、突出部の効果により抑制することができる。よって、リアガイダやスタビライザによって形成されている通風路の形状を変えることなく、吸込口から空気を吸込むファンの高回転時の送風性能の低下を抑えながら、発生するサージングを抑制することができる。
本発明によれば、送風性能の低下を抑えつつ、サージングも抑制することができる空気調和機の室内機を提供できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の可動部が動作した状態を示す断面図 同空気調和機の室内機の可動部が動作した状態を示す拡大断面図 同空気調和機の室内機のファンおよび可動部が動作していない状態を示す断面図 同空気調和機の室内機のファンが動作し、可動部が動作していない状態を示す断面図 同空気調和機の室内機の可動部と突出部との位置関係を示す斜視図 同空気調和機の室内機の可動部と突出部と駆動装置との位置関係を示す斜視図 同空気調和機の室内機の可動部と駆動装置との位置関係を示す斜視図
第1の発明は、吸込口と、吸込口から空気を吸込むファンと、ファンを駆動させるモータと、吸込口から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器と、熱交換器により熱交換された空気が吹出される吹出口と、ファンの下流側に配置され、吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、通風路側に突出している突出部と、リアガイダおよび/またはスタビライザに配設され、駆動装置が駆動することで動作する可動部と、を備えたことを特徴とする空気調和機である。
これにより、通風路側に突出している突出部を備えているので、吸込口から空気を吸込むファンが、高回転で回転する際に発生するサージングを、突出部の効果により抑制することができる。
よって、リアガイダやスタビライザによって形成されている通風路の形状を変えることなく、吸込口から空気を吸込むファンの高回転時の送風性能の低下を抑えながら、発生するサージングを抑制することができるので、バサバサという断続的異常音の発生を抑制し、露付・滴下を防止することができる。
加えて、静圧を向上させて安定した流れ場を形成することができるので、乱流を軽減することができ、低騒音化を図ることができる。
また、吸込口から空気を吸込むファンが、低回転で回転する際に発生するサージングを、リアガイダおよび/またはスタビライザに配設された可動部が、通風路の開口面積を縮小するように動作することで、バサバサという断続的異常音の発生を抑制し、露付・滴下を防止することができる。
また、静圧を向上させて安定した流れ場を形成することができるので、乱流の軽減によって低騒音化を図ることもできる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、駆動装置の少なくとも一部は、突出部内に位置していることを特徴とするものである。
これにより、突出部を形成する壁面を境として、通風路とは反対側の突出部を形成する空間部に、駆動装置の少なくとも一部が配置されているので、突出部の内方部のスペースを有効活用できる。また、駆動装置の少なくとも一部は、通風路とは反対側の突出部を形成する空間部、すなわち、突出部の内方側に配置されており、通風路には配置されないことで、送風時の通風抵抗にならず、送風性能の高性能化が実現できる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、可動部は、通風路の突出部を除いた位置に配置されていることを特徴とするものである。
これにより、可動部を動作させるにあたって、突出部が可動部の動作を阻害することもなく、そして突出部を可動部と連動して動かす必要もなく、かつ、突出部が吸込口から空気を吸込むファンと干渉することもないので、可動部ならびに突出部の構成や形状を簡素化することができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、突出部は、少なくとも通風路の左右方向の一端側に設けられていることを特徴とするものである。
これにより、突出部は通風路の端に設けられているので、通風路の中央部にある場合に比べて、送風性能が低下しない。また、突出部が通風路の端にあることで、駆動部を突出部内に配置する際に、駆動部を配置し易くなり、突出部内のスペースを有効利用できる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明において、可動部の左右方向の長さは、通風路の左右方向長さから突出部を除いた長さと略同一であることを特徴とするものである。
これにより、通風路の左右方向に占める可動部の長さを、突出部を除いて最大にすることができ、通風路のうちの広い幅で可動部を動作させて通風路の開口面積を変更できるため、可動部の動作による効果を顕著にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管および制御配線等により互いに接続された、いわゆるセパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサが設けられている。室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の可動部が動作した状態を示す断面図である。図2は、室内機の可動部が動作した状態を示す拡大断面図である。図3は、空気調和機の室内機のファンおよび可動部が動作していない状態を示す断面図である。
図4は、空気調和機の室内機のファンが動作し、可動部が動作していない状態を示す断面図である。図5は、空気調和機の室内機の可動部と突出部との位置関係を示す斜視図である。図6は、空気調和機の室内機の可動部と突出部と駆動装置との位置関係を示す斜視図である。図7は、空気調和機の室内機の可動部と駆動装置との位置関係を示す斜視図である。
図1から図7において、室内機の本体1は、空気の吸込口である前面開口部2aと上面開口部2b、熱交換された空気を吹き出す吹出口3、および、前面パネル4を備えている。
室内機の本体1の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ5と、取入れた室内空気を熱交換する熱交換器6と、熱交換器6で熱交換して吹出口3から室内に吹き出すための気流を発生させる貫流ファンであるファン7と、ファン7を駆動するモータ8と、モータ8等の構成部品の動作を制御する制御装置9が設けられている。
また、室内機の本体1において、ファン7の下流側から吹出口3の上流側に至る通風路10は、ファン7の下流側に配置されて空気の流れを案内するリアガイダ11と、このリアガイダ11に対向して配置されたスタビライザ12と、室内機の本体1の両側面の内壁(図示せず)とで形成されている。
吹出口3には、吹出口3を開閉するとともに、空気の吹出し方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根として、下羽根13aと上羽根13bがそれぞれ設けられており、また、吹出口3の内部または上下風向変更羽根13a、13b周囲の空気を吹出す際に、左右方向に風向を変更することができる左右風向変更羽根14が設けられている。
リアガイダ11およびスタビライザ12には、通風路10側に回動動作を行い、通風路10もしくは吹出口3の開口面積を変更する可動部である可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bがそれぞれ設けられている。
また、リアガイダ11およびスタビライザ12の、通風路10側と反対側には、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bを回動させるための、駆動装置17a、17bがそれぞれ設けられている。
そして、駆動装置17a、17bと可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bは、それぞれ回動中心が軸16a、16bで締結されている(図2、図7参照)。
また、リアガイダ11およびスタビライザ12の左右方向の端には、通風路10側に突出した突出部18a、18bがそれぞれ設けられている。突出部18a、18bは、可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bの回動を阻害しない位置に配置されている。
以上のように構成された空気調和機の室内機について、以下、その動作、作用について説明する。
図3の示すような、空気調和機が運転を停止した状態から運転を開始すると、図1のように上下風向変更羽根13a、13bが回動するとともに、前面開口部2a、および、上面開口部2bから吸込まれた風は、フィルタ5、熱交換器6を通過した後、通風路10を経て、吹出口3から吹出される。
吹出される風は、上下風向変更羽根13a、13bや左右風向変更羽根14が、それぞれ上下方向、左右方向に風向を変更することによって、室内の任意の場所に風を送ることが可能となる。
ここで、ファン7が回転し、吹出口3から風が吹出される際に、例えば、フィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増すなどすると、十分な静圧が確保できなくなって、吹出口3から吹出す風が逆流して、サージングと呼ばれる脈動が発生し、これに伴ってバサバサという断続的異常音が発生したり、露付き・滴下を招いたりすることがある。
これに対し、リアガイダ11およびスタビライザ12に突出部18a、18bをそれぞれ設けると、風の流れに対する抵抗を最小限にしながら通風路10や吹出口3の一端部分の開口面積が狭められて静圧が確保でき、吹出口3から吹出した風が逆流するのを抑制できる。
これにより、前記サージングが一定程度抑制でき、バサバサという異常音の発生を抑制し、露付き・滴下を防止することが可能となる。
加えて、静圧を向上させて安定した流れ場を形成することができるので、乱流を軽減することができ、低騒音化を図ることができる。
また、リアガイダ11やスタビライザ12に設けられている可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bを回動させて、通風路10もしくは吹出口3の開口面積を狭くすることでも同様のサージング抑制効果が得られる。
具体的には、図1、図2のように可動部である可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bを、駆動装置17a、17bの駆動によって、可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bの一端側に設けられている軸16a、16bを中心に回動させると、可動リアガイダ15aの他端側は上方向に、可動スタビライザ15bの他端側は下方向に回動し、それぞれが通風路10もしくは吹出口3の開口面積を狭くして、静圧を上昇させることができ、サージング抑制効果が得られる。
逆に、図4に示すように、可動部である可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bを、駆動装置17a、17bの駆動によって、可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bの一端側に設けられている軸16a、16bを中心に回動させると、可動リアガイダ15aの他端側は下方向に、可動スタビライザ15bの他端側は上方向に回動し、それぞれが通風路10もしくは吹出口3の開口面積を最大限まで拡大させて、送風性能を向上させることができる。
しかし、通風路10の開口面積を狭くするとサージングを抑制する効果が得られるものの、その時の風量の大きさによっては、送風性能を低下させる可能性がある。
特に、ファン7が高回転で回転する場合には、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bの回動が、通風路10を流れる風に与える影響が大きくなり、送風性能を大きく低下させることがある。
サージングは、ファン7が低回転で回転する際に、静圧が確保しにくいために強く発生する傾向があるが、通風路10の形状によっては高い回転数で回転する際にも、発生することがある。
このため、突出部18a、18bを設けることで、ファン7が高回転で回転する際に発生するサージングを小さくしたり、サージングを生じなくしたりすることができる。
突出部18a、18bを設けた上で、それでも依然、低回転数で発生するサージングを、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bによって、通風路10の開口面積を狭くして抑制すれば、ファン7が、高回転で回転する際の送風性能を大きく低下させることなく、低回転から高回転までのサージングを抑制することが可能となる。
突出部18a、18bを設けることで得られるサージング抑制効果は、ファン7が高回転で回転する場合だけなく、低回転で回転する場合でも一定の効果があり、場合によっては、可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bを動作させず済むこともある。これにより、必要以上に送風性能を低下させなくて済む。
ここで、突出部18a、18bは、サージングを抑制するうえで、どちらか一方が設けられていても、あるいは、両方が設けられていても、通風路10の形状、フィルタ5や熱交換器6の圧損、あるいはファン7の能力などの状況に応じてそれぞれ効果が得られる。
また、突出部18a、18bの配置位置は、サージングを抑制する上で、図5のように左右方向の右端のみでなく、左端のみや、あるいは、両側に設けられていても、通風路10の形状、フィルタ5や熱交換器6の圧損、あるいは、ファン7の能力などの状況に応じてそれぞれ効果が得られる。
さらに、可動リアガイダ15aと可動スタビライザ15bは、サージングを抑制する上で、どちらか一方が設けられていても、あるいは、両方が設けられていても、通風路10の形状、フィルタ5や熱交換器6の圧損、あるいは、ファン7の能力などの状況に応じてそれぞれ効果が得られる。
リアガイダ11、スタビライザ12に配置された可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bは、それぞれファン7の回転数に応じて回動する。
具体的には、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動角度は、ファン7の回転数に応じて予め設定されていて、ファン7が所定の回転数の場合には、制御装置9の指示によって駆動装置17a、17bが駆動し、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bが回動して、所定の回動角度が実現される。
可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動動作を、ファン7の回転数に応じて制御する場合には、ファン7が所定の回転数もしくは所定幅の回転数域で回転する場合に、回動角度が最も大きくなるようにし、それ以外の回転数もしくは回転数域では、回転数が小さくなるほど、あるいは、逆に回転数が大きくなるほど、徐々に回動角度を小さくするといった制御が考えられる。
これによって、サージングが発生する回転数もしくは回転数域では、回動角度を大きくしてこれを抑制し、それ以外の回転数では、回動角度を小さくしたり、図4に示すように回動角度を0°にする、つまり回動させないようにすることで、送風性能を確保するようにしたりでき、省エネ性と快適性の向上を実現することができる。
可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動角度は、最大角度から0°まで、任意の角度にすることが可能で、回動角度が大きい程、サージング抑制効果もそれに応じて大きくできる。
一方で、回動角度を小さくする程送風性能が向上でき、省エネ性ならびに快適性も向上できる。なお、可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bを回動させるのに、最大角度から0°までの任意の角度にできる方法の他、最大角度と、0°の両者にだけ可動にする方法もある。
前記のとおり、ファン7の回転数もしくは回転数域に応じて回動角度を決定する方法の具体的な回動角度決定方法として、以下の式で定義されるファン効率が、最大となるように可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bを動作制御する方法がある。
つまり、dPを圧力損失(吸込口から吹出口までの送風路の圧力損失)、Qを吸込口から流入する風の風量、nをファン回転数、Tをトルク(モータ8からファン7に供給される出力)、Wをモータ入力と定義すると、ファン効率ηは、η=(dP*Q)/(n*T)≒Q/W、と定義できるので、前記ファン効率ηが最大となる可動リアガイダ15a及び可動スタビライザ15bの回動角度が予め設定するものである。
具体的には、空気調和機の仕様が決まっている段階で、事前にファン7の回転数毎に、回動角度毎の圧損dP、風量Qファン、トルクTを計測してそれぞれのファン効率ηを求めることで、ファン7の回転数毎のファン効率ηを最大にする回動角度が分かるので、空気調和機運転時に、ファン7の回転数に応じて回動角度を変化させることで、その回転数におけるファン効率ηの最大化を実現することができる。
このようにすると、ファン7の回転数もしくは回転数域に応じて、ファン効率ηが最大になるように、可動リアガイダ15a、可動スタビライザ15bを動作可能なため、サージングを抑制しながらモータ入力を低減でき、その結果、省エネを図ることができる。
ここで、圧力損失dPとトルクTとは、計測するのが困難であるため、簡易的に、事前の測定時に、風量Qとモータ入力Wとを計測して、η≒Q/Wによって評価して、ファン7の回転数毎のファン効率ηを最大にする回動角度を決定することもできる。なお、この場合には、ファン効率ηは略最大となる。
通常、流路が送風性能にとって最適な状態の場合、可動部を動作させて流路を狭くすると、静圧は上昇させられるものの送風性能は低下する。一方、例えばフィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増したときなどには、ある程度流路を狭くした方がファン効率を最大にできることがある。
前記のとおり、ファン7の回転数もしくは回転数域に応じて、ファン効率ηを最大化できる可動リアガイダ15aおよび可動スタビライザ15bの回動角度を予め決定し、これに従って駆動装置17a、17bを制御する場合、事前に決定される回動角度は、例えばフィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増したときなどを想定して決定しても、通風抵抗の増加が無い場合を想定して決定してもそれぞれに入力低減効果がある。
図5、図6において、突出部18aと駆動装置17aは左右方向の同じ一端側(図では右側)にあり、そして、駆動装置17aの少なくとも一部が、通風路10とは反対側の突出部18aの内方側、すなわち、突出部18aの下方側に配置されているので、突出部18aのスペースの有効利用ができている。
このように、駆動装置17a少なくとも一部が、通風路10とは反対側の突出部18aの内方側、すなわち、突出部18aの下方側に配置されていることで、通風路10に、駆動装置17aが配置されていないため、通風抵抗にならず送風性能を低下させない。
なお、突出部18aの形状・大きさは、駆動装置17aを内側に納めつつ、サージングを抑制・防止できるもののうち、送風性能の低下を最小限にとどめる形状・大きさとなる。
突出部18aの形状は、図6に示すような円弧の一部の形状の他、三角錐やスキーのジャンプ台のような形状のものなどが考えられる。
また、突出部18aの設置位置は、通風路10や吹出口3の左右方向の端に設けることで、送風性能の低下は最小限とすることができ、組立て性やスペースの有効利用の点から駆動装置17aを配置し易くなる。
なお、以上のことは、突出部18aと駆動装置17aがともに左右方向の右端だけでなく左端にある場合でも同様のことが言える。また、可動スタビライザ15bに設けた駆動装置17bと突出部18bとの位置関係についてもそれぞれ同様のことが言える。
図5において、可動リアガイダ15aは突出部18aと別部材で構成され、可動リアガイダ15aは、突出部18aとは独立して駆動されるので、突出部18aが動くことを考慮する必要はなく、構成が簡単である。
そして、可動リアガイダ15aの回動角度が大きい場合でも、突出部18aがファン7と干渉することを気にする必要もなく、可動リアガイダ15aの動作範囲も広くできる。
また、可動リアガイダ15aや突出部18aの形状や配置位置を検討する際に、設計自由度を増すことができ、可動リアガイダ15aならびに突出部18aの構成や形状が簡素化することができる。
さらに、可動リアガイダ15aの左右方向の長さは、突出部18aを除いた通風路10の左右方向の略最大の長さを実現しているので、可動リアガイダ15aの動作によるサージング抑制などの効果は最大限引き出せる。なおこのことは、突出部18bと可動スタビライザ15bについても同様のことが言える。
図6、図7を用いて、可動リアガイダ15aと駆動装置17aとを、リアガイダ11に取付ける方法の一例を説明する。
まず、可動リアガイダ15aの左側にある軸を、リアガイダ11の左側にある軸受け(図示せず)に通してから、可動リアガイダ15aを所定位置に配置し、次に、駆動装置17aをリアガイダ11の通風路10側とは反対側の右側に用意し、そして駆動装置17aの軸16aを、リアガイダ11の右側の軸穴(図示せず)に通しながら、可動リアガイダ15aの右側にある軸受け(図示せず)に取付けることで、両者を締結することができる。
締結後に、駆動装置17aをリアガイダ11の通風路10とは反対側に固定する。この方法であれば、可動リアガイダ15aと駆動装置17aとを、簡単にリアガイダ11に取付けることが可能で、また、位置決めを精度良く行え、取外す際も容易に取り外せる。
なお、本実施の形態においては、リアガイダ11に可動リアガイダ15aと、駆動装置17aとを締結する場合について説明するが、スタビライザ12に可動スタビライザ15bと駆動装置17bを締結する際も同様の方法となる。
ここで、可動リアガイダ15aならびに可動スタビライザ15bは、それぞれ、一枚の板で構成されていても、複数の板に分割されていてもいずれでも構わない。一枚の場合は、駆動装置17a、17bと締結する際に容易に締結できる上、駆動装置17a、17bで回動する際に、制御が容易となる。
また、複数に分割されている場合は、通風路10の左右長手方向のうち静圧が確保できていない場所だけ、可動リアガイダ15aもしくは可動スタビライザ15bを動作させるということが可能となり、サージング抑制効果を得つつ、送風性能の低下を最小限にとどめることが可能となる。
図1、図2において、上下風向変更羽根13aと13bの上下方向の角度は一例を示しているが、上下風向変更羽根13aと13bの回動角度が変わると、通風路10を流れる風の流れ方も変わるため、これに応じて、可動リアガイダ15aや可動スタビライザ15bの回動角度を変更することがサージングの抑制や、送風性能向上に対して効果的となる。
図1から図4における左右風向変更羽根14は、上下風向変更羽根13aの上に配置した図で説明しているが、この左右風向変更羽根14は、リアガイダ11やスタビライザ12などその他の場所に配置しても同様の効果が得られる。
突出部18a、18bの形状・大きさと、可動リアガイダ15aの形状・長さ・回動角度と、可動スタビライザ15bの形状・長さ・回動角度を組み合わせることで、送風性能が良化するのに伴う省エネ効果と、サージング抑制効果をともに変化させることが可能となるため、これらの組み合わせ方で、両者の効果を任意に引き出すことが可能となる。
図1、図3、図4において、前面パネル4はファン7が回転している際も、停止している際も、室内機の本体1に密着し閉じた状態となっているが、ファン7が停止時は閉じていて、ファン7が回転をすると前面パネル4が、前面側に移動して室内機の本体1との間に隙間を設けて開いた状態(図示せず)となると、吸込口の前面開口部2aから吸込む風量が増大する。
このため、フィルタ5にゴミ・埃が堆積するなどして通風抵抗が増したときでも、前面パネル4を開いて吸込み面積を確保できれば、通風抵抗の増大による送風性能の低下を補うことができる。
よって、前面パネル4が開閉できる場合は、前面パネル4の開閉と、突出部の形状・大きさと、可動リアガイダ15aならびに可動スタビライザ15bの形状・長さ・回動角度を組み合わせることで、高性能化に伴う省エネ効果と、サージング抑制効果の両者の効果を任意に引き出すことが可能となる。
本実施の形態では、吹出口3がファン7よりも下側にあるいわゆる下吹出し形態の空気調和機について述べているので、可動リアガイダ15aを動作する駆動装置17aは、突出部18aやリアガイダ11、通風路10の下方側に位置し、また、可動スタビライザ15bを動作する駆動装置17bは、突出部18b、スタビライザ12、通風路10の上方側に位置している。
なお、これとは別形態の、吹出口3がファン7よりも上側にある上吹出し形態の空気調和機(図示せず)の場合は、上下の位置関係が逆になるため、駆動装置17aは、突出部18a、リアガイダ11、通風路10の上方側に、駆動装置17bは、突出部18b、スタビライザ12、通風路10の下方側に位置することになる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機の室内機は、送風性能の低下を抑えつつ、サージングも抑制することができるので、業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機の室内機に有用である。
1 室内機の本体
2a 前面開口部(吸込口)
2b 上面開口部(吸込口)
3 吹出口
4 前面パネル
5 フィルタ
6 熱交換器
7 ファン
8 モータ
9 制御装置
10 通風路
11 リアガイダ
12 スタビライザ
15a 可動リアガイダ(可動部)
15b 可動スタビライザ(可動部)
16a、16b 軸
17a、17b 駆動装置
18a、18b 突出部

Claims (5)

  1. 吸込口と、
    前記吸込口から空気を吸込むファンと、
    前記ファンを駆動させるモータと、
    前記吸込口から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器と、
    前記熱交換器により熱交換された空気が吹出される吹出口と、
    前記ファンの下流側に配置され、前記吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、
    前記通風路側に突出している突出部と、
    前記スタビライザおよび/または前記リアガイダに配設され、駆動装置が駆動することで動作する可動部と、
    を備えたことを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 前記駆動装置の少なくとも一部は、前記突出部内に位置していることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記可動部は、前記通風路の前記突出部を除いた位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記突出部は、少なくとも前記通風路の左右方向の一端側に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記可動部の左右方向の長さは、前記通風路の左右方向長さから前記突出部を除いた長さと略同一であることを特徴とする請求項3または4に記載の空気調和機の室内機。
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