JP2020005761A - 医用画像診断装置 - Google Patents

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【課題】臨床上必要なデータのみを保存でき、データの保存領域を低減できるとともに画像生成のワークローを改善すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像診断装置は、取得部と、状態検知部と、選別保存部とを備える。取得部は、被検体にX線を照射することで得られた複数の撮影データを取得する。状態検知部は、取得された撮影データに基づいて撮影データの内部状態の変化を検知する。選別保存部は、内部状態の変化が検知された場合に、臨床上必要な撮影データを保存する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、医用画像診断装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置等により撮影されて得られた撮影データは、感度補正処理等の前処理が適応されて、全てのデータがデータベースに保存される。そして、保存された撮影データを再構成することで断層像等の3次元画像が生成される。
ところで、X線CT等では、X線照射のON/OFFを切り替えてX線撮影を実行する間欠スキャンが実施される場合がある。このとき、取得される撮影データには、X線照射がOFFのデータなど、臨床では使用しない撮影データが含まれる。この場合、撮影データから再構成する際には、全ての撮影データからX線照射がOFF時のデータを抽出するために、ソフトで自動的に検出する、あるいは、ユーザが再構成した後に断層画像から判別するなど、X線照射がOFF時のデータを判別する必要があり、画像生成のワークローが煩雑となっていた。
特開2003−116841号公報
本発明が解決しようとする課題は、臨床上必要なデータのみを保存でき、データの保存領域を低減できるとともに画像生成のワークローを改善することである。
実施形態に係る医用画像診断装置は、取得部と、状態検知部と、選別保存部とを備える。取得部は、被検体にX線を照射することで得られた複数の撮影データを取得する。状態検知部は、取得された撮影データに基づいて撮影データの内部状態の変化を検知する。選別保存部は、内部状態の変化が検知された場合に、臨床上必要な撮影データを保存する。
図1は、実施形態に係るX線CTの構成を示す構成図。 図2は、実施形態に係るX線CTにおける処理回路の構成を示すブロック図。 図3は、X線照射がOFFからONへ切り替わるときの、前後の撮影ビューにおける生データの相関値の変化の一例を示すグラフ。 図4は、前後の撮影ビューにおける生データの相関を説明する説明図。 図5は、前後の撮影ビューにおける生データの相関値の変化から生データの要否判断のフローを示すフローチャート。 図6は、穿刺針を挿入した場合における、前後の撮影ビューにおける生データの相関を説明する説明図。 図7は、リファレンス検出器の配置の一例を示す構成図。 図8は、X線照射がOFFからONへ切り替わるときの、リファレンス検出器の出力値の変化の一例を示すグラフ。 図9は、リファレンス検出器の出力値の変化から生データの要否判断のフローを示すフローチャート。
以下、実施形態に係る医用画像診断装置について添付図面を参照して説明する。なお、ここでは、医用画像診断装置について、医用画像診断装置の一例であるX線CT装置を用いて説明する。
図1に示すように、実施形態に係るX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。図1では架台装置10に挿入される被検体Pの位置関係を説明するため、架台装置10を複数描画している。
なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。
架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、を有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。なお、X線検出器12の端部に設けられるリファレンス検出器については後述する。
X線検出器12は、寝台装置30の内部に搭載されて、X線管11に対向する位置に配置される。X線検出器12は、例えば平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)により構成されて、X線検出器12に照射されたX線を検出し、この検出したX線に基づいてX線透視画像やX線撮影画像の撮像画像を出力する。X線検出器12で検出された撮像画像のデータは、コンソール装置40に転送される。なお、X線検出器12は、イメージインテンシファイア、TVカメラなどを用いて構成されてもよい。
また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。
光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。なお、固定フレームは回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。
DAS18(Data Acquisition System)は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成するデータ収集部である。DAS18が生成した検出データは、収集データとしてコンソール装置40へ転送される。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。なお、DAS18が生成した検出データは、回転フレームに設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム。図1での図示は省略している。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
制御装置15は、CPU等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。
例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43とを有する。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶するデータベースとして機能する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
図2は、処理回路44の構成を示すブロック図である。処理回路44は、メモリ41に記憶されたプログラムを読み出して実行することによりX線CT装置1の全体の動作を制御するプロセッサである。なお、ここでは一例として、プロセッサによるソフトウェア処理によって処理回路44が各種機能を実現する場合について説明するが、ASIC等の専用のハードウェアにより構成することもできる。
例えば、処理回路44は、システム制御機能441、データ取得機能442、前処理機能443、状態検知機能444、選別保存機能445、再構成処理機能446を有する。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各種機能を制御する。なお、ここでは、X線管11の照射角度を示す撮影ビュー(撮影View)を連続的に変化させる過程で、X線照射のON/OFFを間欠的に切り替えてX線撮影を行う場合について検討する。
データ取得機能442は、被検体にX線を照射することで得られた複数の撮影データを取得する。データ取得機能442は、DASから伝送された収集データとともに撮影ビューのそれぞれに対応するビュー番号、撮影角度、撮影時間などの情報を取得する。
前処理機能443は、DAS18から送信された収集データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施した補正データを生成する。
なお、以下では、データ収集回路から出力された収集データを「純生データ」と称し、純生データに対して対数変換処理やオフセット補正処理等の前処理を施したデータを「生データ」と称する。そして、前処理前のデータ(純生データ)及び前処理後のデータ(生データ)を総称して投影データと称する。
状態検知機能444は、取得された収集データに基づいて収集データの内部状態の変化を検知する。状態検知機能444は、前後の撮影ビューにおける収集データ(生データ)の相関値を計算して、相関値と設定された第1の閾値とに基づいて収集データの内部状態の変化を検知する。
具体的には、状態検知機能444は、取得された撮影ビューの生データと直前の撮影ビューでの生データとを取得して、前後の生データを比較して相関値を求める。X線照射がOFFのとき、前後の撮影ビューにおける生データは、低い相関値を示す。一方で、X線照射がONのとき、前後の撮影ビューにおける生データは、被検体がデータ内部に一定の位置に存在するため、高い相関値を示す。
このため、前後の撮影ビューにおける生データの相関値について、設定された第1の閾値を超える変化が生じた場合、X線照射がOFFからONに切り替わったと判定することができる。逆に、相関値が第1の閾値以下に変化した場合、X線照射がONからOFFに切り替わったと判定することができる。なお、第1の閾値は、X線照射をON/OFFを切り替えた場合に示す相関値と回転速度などのスキャン条件を考慮して予め設定される。
選別保存機能445は、状態検知機能444において内部状態の変化が検知された場合に、取得された収集データについて、前後の撮影ビューにおける生データの相関値に基づいてX線ON時の収集データをメモリ41に保存する。具体的には、選別保存機能445は、内部状態の変化が検知されて、相関値が第1の閾値を超える場合、撮影ビューに対応する生データについて、X線照射がON時に収集された生データとしてメモリ41に保存する。一方、相関値が第1の閾値以下の場合には、X線照射がOFF時に収集された生データとしてメモリ41に保存しない。
再構成処理機能446は、選別保存機能445により選別されて保存されたX線照射がON時の生データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。そして、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。
図3は、撮影ビューを変化させてX線撮影する際、X線照射をOFFからONへ切り替えた場合の、前後の撮影ビューにおける生データの相関値の変化の一例を示すグラフである。図4は、X線照射がOFFからONに切り替えられた時点での、前後の撮影ビューにおける生データの相関を説明する図である。
図3には、X線照射のON/OFFを切り替えてX線撮影を実施した場合における、2300ビューから3700ビューまでの相関値が示されている。
図4に示すように、X線照射がOFFであった2488ビューと、X線照射がONに切り替わった2489ビューとの間では低い相関値となる一方、X線がONに切り替わった2489ビュー以降では高い相関を有して、相関値は設定された閾値を超える。
状態検知機能444は、相関値が閾値を超えた場合に、X線照射がOFFからONに切り替わったことを検知する。そして、選別保存機能445は、相関値が閾値を超える撮影ビューに対応する生データをメモリ41へ保存する。
一方、状態検知機能444は、相関値が閾値以下に変化した場合に、X線照射がONからOFFに切り替わったことを検知する。そして、選別保存機能445は、相関値が閾値以下となる撮影ビューに対応する生データについてメモリ41に保存しない。
この処理をスキャン完了まで繰り返すことで、X線照射がON時に対応する生データ、すなわち再構成に必要な生データのみがメモリ41に保存される。
なお、再構成処理機能446において、メモリ41に保存された生データを再構成する際、保存した生データは撮影ビューが飛び飛びになる場合がある。この場合、記録されている撮影ビューのビュー番号を利用して、ビュー番号が連続で無い場合には撮影ビューを跨いで再構成を実行しない。
図5は、前後の撮影ビューにおける生データの相関値の変化から生データの要否判断のフローを示すフローチャートである(適宜、図2参照)。
状態検知機能444は、前後のビューにおける生データの相関値と比較するための第1の閾値を設定する(S10)。第1の閾値は、X線照射をON/OFFを切り替えた場合に示す相関値と回転速度などのスキャン条件を考慮して予め設定される。
制御装置15は、CTスキャンを開始する(S11)。X線管11が、最初の撮影ビューの位置に配置されて、X線照射が実行される。データ取得機能442は、DAS18から撮影ビューに対応する純生データを収集する(S12)。
前処理機能443は、前処理を実行して生データを生成する(S13)。そして、状態検知機能444は、前後のビューにおける生データの相関値を計算する(S14)。
状態検知機能444は、計算した相関値が閾値を超える場合には、X線照射がOFFからONに切り替わったことを検知して、選別保存機能445は、相関値が閾値を超える撮影ビューに対応する生データをメモリ41へ保存する(S15:YES、S16)。一方で、相関値が閾値以下の場合には、生データを保存しない(S15:NO)。
制御装置15は、現在の撮影ビューが収集予定の撮影ビュー数より小さい場合、X線管11を次の撮影ビューに移動させて、生データの保存処理を続行する(S17:YES、S18)。一方で、現在の撮影ビューが収集予定のビュー数となった場合には、X線撮影を終了する(S17:NO、終了)。
このように、X線撮影時に取得される生データについて、臨床上必要な生データ(X線照射がON時の生データ)のみを保存し、臨床上不要な生データは保存しない。これにより、生データから再構成する際に、不要な生でデータを参照する必要がなくなり、画像生成のワークローが改善するとともに、生データを保存するためのデータ領域を低減できる。
なお、上記の実施形態では、前後の撮影ビューにおける生データの相関値に基づいて生データの内部状態の変化を検知していたが、前処理が実行される前の収集データ(純生データ)を用いて相関値を計算し、データの内部状態の変化を検知してもよい。これにより、不要なデータとしてメモリ41に保存しないと判定された場合には、純生データに対して前処理を実行する必要がなくなり、処理プロセスを短縮化することができる。
さらに、相関値を求める際、複数の撮影ビューから取得された生データに基づいて再構成された画像データを用いてもよい。この場合、任意に指定した範囲の撮影ビューにおける複数の生データから再構成データを生成し、さらに指定した範囲とは異なる範囲の撮影ビューにおける複数の生データから再構成して再構成データを生成する。そして、2つの画像データの相関値を計算して、相関値が基準値を超える場合には相関有りとして、複数の撮影ビューから取得された生データを保存する。一方、相関値が基準値を下回る場合には、相関無しとして、複数の撮影ビューから取得された生データを保存しない。このように、再構成画像された画像データ同士で相関を計算して、相関値に基づいて画像作成に寄与した全ての生データに対して保存の要否を判断する。
また、穿刺針を挿入して手術する場合にX線撮影を実施する際、生データの相関値を用いて生データの保存の要否を判定してもよい。
具体的には、状態検知機能444は、X線撮影時に取得される生データについて、取得された撮影ビューの生データと直前の撮影ビューでの生データとの相関値を計算し、この相関値に基づいて穿刺針の挿入による生データの内部状態の変化を検知する。そして、選別保存機能445は、内部状態の変化が検知された場合に、相関値に基づいて穿刺針を挿入時の生データのみをメモリ41に保存する。
図6は、穿刺針を挿入した場合における、前後の撮影ビューにおける生データの相関を説明する説明図である。なお、生データの相関値を求める場合に、同じ撮影ビューで取得された生データ同士を比較してもよい。
図6に示すように、穿刺針を挿入する前の生データと穿刺針が挿入された後の生データとの相関値は低い値を示す一方で、穿刺針が挿入された後での生データ同士は高い相関を示す。このため、相関値により穿刺針の挿入を検知でき、臨床上必要となる穿刺針の挿入時の生データのみをメモリ41に保存できる。
また、被検体内に造影剤を流入させてX線撮影する場合、生データの相関値を用いて生データの保存の要否を判定してもよい。
具体的には、状態検知機能444は、X線撮影時に取得される生データについて、取得された撮影ビューの生データと直前の撮影ビューでの生データとの相関値を計算し、この相関値に基づいて造影剤の流入による生データの内部状態の変化を検知する。そして、選別保存機能445は、内部状態の変化が検知された場合に、相関値に基づいて造影剤が流入された時の生データを保存する。これにより、前後の生データにおける相関値により造影剤の流入を検知でき、臨床上必要である造影剤の流入時の生データのみをメモリ41に保存できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、撮影データの内部状態の変化を、X線検出器12に設けられたリファレンス検出器20の出力値に基づいて検知する。
図7は、リファレンス検出器20の配置の一例を示す構成図である。リファレンス検出器20は、X線検出器12の両端部に設けられおり、被検体を通過すること無く到達するX線を検出する。
状態検知機能444は、リファレンス検出器20の出力値と第2の閾値とに基づいて収集データの内部状態の変化を検知する。第2の閾値は、X線照射をON/OFFを切り替えた場合に示すリファレンス検出器20の出力値と回転速度などのスキャン条件を考慮して予め設定される。
選別保存機能445は、内部状態の変化が検知された場合に、出力値に基づいてX線照射がON時の収集データを保存する。具体的には、リファレンス検出器20の出力値が第2の閾値を超える場合、撮影ビューに対応する生データについて、X線照射がON時に収集された生データとしてメモリ41に保存する。一方、リファレンス検出器20の出力値が第2の閾値以下の場合には、X線照射がOFF時に収集された生データとしてメモリ41に保存しない。
図8は、X線照射がOFFからONへ切り替わるときの、リファレンス検出器20の出力値の変化の一例を示すグラフである。
図8には、X線照射をON/OFFを切り替えてX線撮影を実施した場合、撮影ビューそれぞれにおけるリファレンス検出器20の出力値が示されている。図8に示すように、リファレンス検出器20は、X線照射がONに切り替わるとき、リファレンス検出器20は閾値を超える高い出力値を示す。このため、リファレンス検出器20の出力値により、撮影データの内部状態の変化が検知でき、X線照射がON時に対応する生データ、すなわち再構成に必要な生データのみをメモリ41に保存できる。
図9は、リファレンス検出器20の出力値の変化から生データの要否判断時のフローチャートである(適宜、図2、図7参照)。
状態検知機能444は、リファレンス検出器20の出力値と比較するための第2の閾値を設定する(S20)。
制御装置15は、CTスキャンを開始する(S21)。X線管11が、最初の撮影ビューの位置に配置されて、X線照射が実行される。データ取得機能442は、DAS18から撮影ビューに対応する純生データを収集する(S22)。
状態検知機能444は、撮影ビューにおけるリファレンス検出器20の出力値を取得する(S23)。前処理機能443は、前処理を実行して生データを生成する(S24)。
状態検知機能444は、リファレンス検出器20の出力値が第2の閾値を超える場合には、X線照射がOFFからONに切り替わったことを検知して、選別保存機能445は、相関値が閾値を超える撮影ビューに対応する生データをメモリ41へ保存する(S25:YES、S26)。一方で、リファレンス検出器20の出力値が閾値以下の場合には、生データを保存しない(S25:NO)。
制御装置15は、現在の撮影ビューが収集予定の撮影ビュー数より小さい場合、X線管11を次の撮影ビューに移動させて、生データの保存処理を続行する(S27:YES、S28)。一方で、現在の撮影ビューが収集予定のビュー数となった場合には、X線撮影を終了する(S27:NO、終了)。
このように、X線撮影時に取得される生データについて、臨床上必要な生データのみを保存し、臨床上不要な生データは保存しない。これにより、生データから再構成する際に、不要な生でデータを参照する必要がなくなり、画像生成のワークローが改善するとともに、生データを保存するためのデータ領域を低減できる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、臨床上必要なデータのみを保存でき、データの保存領域を低減できるとともに画像生成のワークローを改善することができる。
なお、システム制御機能441は、システム制御部の一例である。データ取得機能442は、取得部の一例である。前処理機能443は、前処理部の一例である。状態検知機能444は、状態検知部の一例である。選別保存機能445は、選別保存部の一例である。再構成処理機能446は、再構成処理部の一例である。
また、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
11 X線管
12 X線検出器
20 リファレンス検出器
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
441 システム制御機能
442 データ取得機能
443 前処理機能
444 状態検知機能
445 選別保存機能
446 再構成処理機能

Claims (7)

  1. 被検体にX線を照射することで得られた複数の撮影データを取得する取得部と、
    取得された前記撮影データに基づいて前記撮影データの内部状態の変化を検知する状態検知部と、
    内部状態の変化が検知された場合に、臨床上必要な前記撮影データを保存する選別保存部と、
    を備える医用画像診断装置。
  2. X線管及びX線検出器を回転させて複数の撮影ビューでX線撮影する場合であって、
    前記状態検知部は、前後の撮影ビューにおける前記撮影データの相関値を計算して、相関値と設定された第1の閾値とに基づいて前記撮影データの内部状態の変化を検知し、
    前記選別保存部は、内部状態の変化が検知された場合に、前記相関値に基づいてX線照射がON時の前記撮影データを保存する、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 被検体に穿刺針を挿入してX線撮影する場合であって、
    前記状態検知部は、前後の前記撮影データの相関値を計算して、この相関値に基づいて穿刺針の挿入による前記撮影データの内部状態の変化を検知し、
    前記選別保存部は、内部状態の変化が検知された場合に、前記相関値に基づいて穿刺針を挿入時の前記撮影データを保存する、
    請求項1または2に記載の医用画像診断装置。
  4. 被検体内に造影剤を流入させてX線撮影する場合であって、
    前記状態検知部は、前後の前記撮影データの相関値を計算して、この相関値に基づいて造影剤の流入による前記撮影データの内部状態の変化を検知し、
    前記選別保存部は、内部状態の変化が検知された場合に、前記相関値に基づいて造影剤を流入時の前記撮影データを保存する、
    請求項1または2に記載の医用画像診断装置。
  5. X線検出器に設けられ、X線を検出するリファレンス検出器を用いて、
    前記状態検知部は、リファレンス検出器の出力値と第2の閾値とに基づいて前記撮影データの内部状態の変化を検知し、
    前記選別保存部は、内部状態の変化が検知された場合に、前記出力値に基づいてX線照射がON時の前記撮影データを保存する、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  6. X線管及びX線検出器を回転させて複数の撮影ビューでX線撮影する場合において、
    前記撮影データは、投影データ、または、画像データである、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  7. X線管及びX線検出器を回転させて複数の撮影ビューでX線撮影する場合において、
    前記撮影データは、前処理が実行される前のデータである、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
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