JP7055709B2 - X線ct装置及び撮影計画装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置及び撮影計画装置に関する。
位置決め画像(スキャノ画像又はスカウト画像ともいう)の撮影時には、技師などのオペレータが撮影開始位置及び撮影終了位置を決定する。オペレータは、一定範囲を固定線量に設定して撮影を行う。オペレータは、撮影開始位置から撮影終了位置まで任意にX線の照射を操作し、撮影を終了する場合は中断ボタンを押す。
位置決め画像は、撮影範囲の決定または本検査のためのスキャン(本スキャンともいう)の線量計算のために撮られている画像である。よって、位置決め画像は、診断に用いられることがほとんど無く、位置決め画像の撮影は不要な被曝につながる。
また、過去にX線装置またはCT(Computed Tomography)装置で同様の範囲を撮影した画像があるにもかかわらず、通常は本スキャン前に再度位置決め画像を撮影するため、既に撮影された過去の画像を有効に活用できていない。
特開2015-130909号公報 特開2005-143948号公報
本発明が解決しようとする課題は、位置決め撮影時の被曝を低減することである。
本実施形態に係るX線CT装置は、X線管と、検出器と、取得部と、算出部と、設定部とを含む。X線管は、X線を照射する。検出器は、前記X線管から照射され被検体を透過したX線を検出する。取得部は、他の医用画像診断装置により撮影された過去画像のうちの直近の第1過去画像および当該第1過去画像の撮影条件と、当該第1過去画像よりも前に当該他の医用画像診断装置により撮影された第2過去画像および当該第2過去画像の撮影条件と、過去に撮影されたCT画像である第3過去画像の撮影条件とを取得する。算出部は、前記第1過去画像および/または当該第1過去画像の撮影条件と前記第2過去画像および/または当該第2過去画像の撮影条件とに基づいて、当該第2過去画像から当該第1過去画像への変化量を算出する。設定部は、前記第3過去画像の撮影条件と前記変化量とに基づいて、前記被検体のCT画像を撮影する際の新たな撮影条件を設定する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の動作を示すフローチャートである。 図3は、第1の実施形態に係る撮影条件の設定に関する概念図である。 図4は、第1の実施形態に係る撮影範囲の設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る撮影条件の設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る撮影条件の設定処理の別例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る変換テーブルの一例を示す図である。 図8は、プロジェクタを含むX線CT装置の概念図である。 図9は、第1の実施形態に係る被検体への撮影範囲の投影例を示す図である。 図10は、第2の実施形態に係る撮影計画装置を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る撮影計画装置を含む撮影管理システムによる撮影条件の決定処理を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わるX線CT(Computed Tomography)装置及び撮影計画装置について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
以下、一実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、一実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。図1に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。図1では説明の都合上、架台装置10を複数描画している旨を記載する。なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。
例えば、架台装置10及び寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置10及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、制御装置15と、ウェッジ16と、コリメータ17と、データ収集装置18(DAS(Data Acquisition System)18ともいう)とを含む。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。具体的には、熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。X線管11で発生したX線は、例えばコリメータ17を介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに照射される。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された列構造を有する。
X線検出器12は、具体的には、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。
シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータまたは2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。
光センサアレイは、シンチレータからの受けた光を増幅して電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム13は、X線発生部とX線検出器12とを回転軸回りに回転可能に支持する。具体的には、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13は、アルミニウム等の金属により形成された固定フレーム(図示せず)に回転可能に支持される。詳しくは、回転フレーム13は、ベアリングを介して固定フレームの縁部に接続されている。回転フレーム13は、制御装置15の駆動機構からの動力を受けて回転軸Z回りに一定の角速度で回転する。
なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。このような回転フレーム13は、撮影空間をなす開口(ボア)19が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口はFOVに略一致する。開口の中心軸は、回転フレーム13の回転軸Zに一致する。なお、DAS18が生成した検出データは、例えば発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム。図1での図示は省略する。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機(図示せず)に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置15は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置14及びDAS18等を制御する。当該プロセッサは、当該メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。
また、制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43によって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。また、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置15は、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、当該プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
DAS18は、X線検出器12から電気信号を読み出し、読み出した電気信号に基づいて、X線検出器12により検出されたX線の線量に関するデジタルデータ(以下、生データともいう)を生成する。生データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、収集されたビュー(投影角度ともいう)を示すビュー番号、及び検出されたX線の線量の積分値を示すデータのセットである。DAS18は、例えば、生データを生成可能な回路素子を搭載したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現される。生データは、コンソール装置40へと転送される。
例えば、DAS18は、検出器画素各々について前置増幅器、可変増幅器、積分回路及びA/D変換器を含む。前置増幅器は、接続元のX線検出素子からの電気信号を所定のゲインで増幅する。可変増幅器は、前置増幅器からの電気信号を可変のゲインで増幅する。積分回路は、前置増幅器からの電気信号を、1ビュー期間に亘り積分して積分信号を生成する。積分信号の波高値は、1ビュー期間に亘り接続元のX線検出素子により検出されたX線の線量値に対応する。A/D変換器は、積分回路からの積分信号をアナログデジタル変換して生データを生成する。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置15による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム13の開口の中心軸に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置10を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、天板33を被検体Pの体軸方向に沿って移動してもよい。寝台駆動装置32は、制御装置15からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。寝台駆動装置32は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40またはコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。例えば、メモリ41は、CT画像や表示画像のデータを記憶する。また、メモリ41は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。又、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
処理回路44は、入力インターフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、検索機能444、取得機能445(取得部)、算出機能446(算出部)および設定機能447(設定部)を実行する。なお、各機能(システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、検索機能444、取得機能445、算出機能446および設定機能447)は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。例えば、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。例えば、システム制御機能441は、スキャン範囲、撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元の位置決め画像を取得する。なお、位置決め画像は、スキャノ画像またはスカウト画像とも呼ばれる。
前処理機能442は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前の生データ(検出データ)及び前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
検索機能444は、他の医用画像診断装置により撮影された過去画像のうちの直近の過去画像(第1過去画像ともいう)および第1過去画像の撮影条件を検索して取得する。検索機能444は、第1過去画像よりも前に他の医用画像診断装置により撮影された過去画像(第2過去画像ともいう)および第2過去画像の撮影条件を、例えばPACS(Picture Archiving and Communication System)サーバから検索する。ここで、撮影条件は、被検体Pに対する撮影範囲およびX線条件を含む。
検索機能444は、過去に撮影されたCT画像(第3過去画像、CT過去画像ともいう)および当該CT過去画像の撮影条件を検索する。
取得機能445は、第1過去画像、第2過去画像およびCT過去画像を取得する。
算出機能446は、3種類の過去画像および当該3種類の過去画像にそれぞれ紐付く撮影条件を参照し、第2過去画像と第1過去画像との間の変化量を算出する。
設定機能447は、CT過去画像およびCT過去画像の撮影条件と、変化量とに基づいて、被検体PのCT画像を撮影する際の新たな撮影条件を設定する。
なお、処理回路44は、スキャン制御処理、画像処理及び表示制御処理も行う。
スキャン制御処理は、X線高電圧装置14に高電圧を供給させて、X線管11にX線を照射させるなど、X線スキャンに関する各種動作を制御する処理である。
画像処理は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能443によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層画像データや3次元画像データに変換する処理である。
表示制御処理は、処理回路44の各機能または処理における処理途中又は処理結果の情報を表示するようにディスプレイ42を制御する処理である。
処理回路44は、コンソール装置40に含まれる場合に限らず、複数の医用画像診断装置にて取得された検出データに対する処理を一括して行う統合サーバに含まれてもよい。
なお、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、前処理機能442、再構成処理機能443等の処理回路44の機能を分散して有しても構わない。
次に、第1の実施形態に係るX線CT装置1の動作について図2のフローチャートを参照して説明する。
ステップS201では、被検体Pの撮像部位が決定される。具体的には、例えば処理回路44が、検査オーダーから被検体PのID、被検体Pの検査対象部位に関する情報を取得し、当該情報から撮影部位を決定すればよい。
ステップS202では、処理回路44が、3種類の過去画像および撮影条件が存在するかどうかを判定する。3種類の過去画像および撮影条件は、他の医用画像診断装置の第1過去画像および撮影条件と、当該他の医用画像診断装置の第2過去画像および撮影条件と、同一のX線CT装置1で撮影されたCT過去画像および撮影条件とである。
以下では、他の医用画像診断装置として、X線撮影装置を想定する。また、第1過去画像および第2過去画像としてX線画像を想定する。なお、他の医用画像診断装置は、磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置であってもよく、過去画像としてMRI装置で撮影したMR画像が用いられてもよい。また、CT過去画像としては、位置決め画像であってもよいし、本スキャンにより撮影されたCT画像であってもよい。なお、CT画像は、同一の装置により撮影された画像に限らず、どのような画像でもよい。例えば、型番が同じであるといった同一シリーズのX線CT装置を用いて撮影したCT画像でもよいし、同一の製造業者により製造された異なるシリーズのX線CT装置を用いて撮影した画像でもよいし、異なる製造業者により製造されたX線CT装置を用いて撮影したCT画像でもよい。
ステップS202の具体的な処理としては、検索機能444を実行することで処理回路44が、被検体PのIDと撮影部位とが同じである、第1過去画像および撮影条件と、第2過去画像および撮影条件と、CT過去画像および撮影条件とについて、例えばPACSサーバを検索する。上記3種類の過去画像および撮影条件が見つからなかった場合、ステップS203に進み、3種類の過去画像および撮影条件が見つかった場合、ステップS204に進む。
ステップS203では、X線CT装置1が、通常の位置決め撮影(スキャノ撮影)を実行し、撮影された通常の位置決め画像から撮影条件を設定することになる。また、本スキャンを実行するためステップS210に進む。
ステップS204では、取得機能445を実行することで処理回路44は、ステップS202で見つかった3種類の過去画像および撮影条件を取得する(読み込む)。
ステップS205では、被検体Pの現在位置が認識される。現在位置の認識は、例えばボア19内壁上部に配置されたカメラ(図示せず)などにより撮影された画像から認識されればよい。
ステップS206では、算出機能446を実行することで処理回路44が、3種類の過去画像および撮影条件、具体的には、第1過去画像および/または第1過去画像の撮影条件と第2過去画像および/または第2過去画像の撮影条件を参照し、画像間および/または撮影条件間の変化の程度に関する変化量を算出する。変化量は、例えば数値、位置情報(座標情報など)、範囲等を示す。
ステップS207では、設定機能447を実行することで処理回路44が、変化量に基づいて、X線CT装置1による被検体Pに対するCT撮影の新たな撮影条件を設定する。
ステップS208では、処理回路44が、制御装置15を制御することにより、設定された新たな撮影条件に従い、被検体Pに対する本スキャンを実行する。以上で第1の実施形態に係るX線CT装置1の動作を終了する。
なお、第2過去画像の撮影日とCT過去画像の撮影日との間の期間が開きすぎていると、X線画像に基づいて得られる変化量が、現在の被検体Pの身体の状態を反映していない可能性がある。そこで、例えば、検索機能444を実行することで処理回路44が、取得した第2過去画像の撮影日とCT過去画像の撮影日との間の期間が閾値以上である場合、システム制御機能441を実行することで処理回路44が、アラートを生成する。
さらに、被検体Pの身体の変化が大きい場合についてもアラートが生成されてもよい。具体的には、例えば、算出機能446を実行することで処理回路44が、X線画像に基づく変化量とCT過去画像とに基づいて得られる推定被写体厚(現推定被写体厚と呼ぶ)が、CT過去画像を撮影した時の推定被写体厚(過去推定被写体厚と呼ぶ)よりも閾値以上変化しているか否か(例えば、±3cm以上変化しているか否か)を判定する。閾値以上変化していれば、システム制御機能441を実行することで処理回路44が、アラートを生成する。
例えばシステム制御機能441および表示制御機能を実行することで処理回路44は、アラートをオペレータに通知すればよい。アラートは、ディスプレイ42に期間が閾値以上である旨のメッセージとして表示されてもよいし、スピーカ(図示せず)から効果音としてまたは音声でメッセージを読み上げるなどで出力されてもよい。すなわち、アラートの通知方法としては、オペレータに注意喚起を促す方法であれば何でもよい。
次に、第1の実施形態に係る撮影条件の設定について、図3の概念図を参照して説明する。
図3に示すように、他の医用画像診断装置であるX線撮影装置で撮影した第1過去画像51および第1過去画像51に紐付く撮影条件52(撮影範囲とX線条件)と、第2過去画像53および第2過去画像53に紐付く撮影条件54(撮影範囲とX線条件)とが取得される。
算出機能446を実行することで処理回路44が、第1過去画像51と第2過去画像53との間の変化量、および、撮影条件52と撮影条件54との間の変化量を算出する。
その後、現在撮影を実行しようとしているモダリティであるX線CT装置1を用いたCT過去画像の撮影条件51に対して、算出した変化量を乗算するなどの計算により、撮影条件51に変化量を反映させる。これにより、新たな撮影条件57が生成される。
次に、撮影条件の1つである撮影範囲の設定処理の詳細について図4のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2061では、算出機能446を実行することで処理回路44が、第1過去画像と第2過去画像とを比較し、第2過去画像から第1過去画像への変化量、ここでは被検体Pの体の位置の変化量を計算する。体の位置の変化量とは、具体的には、第1過去画像と第2過去画像とにおける、体軸方向における臓器位置の差分、または体幅方向の臓器位置もしくは胴回りなどの体の大きさの差分、またはこれら差分に基づく比率である。なお、被検体Pが成長期にある場合は、第2過去画像の撮影時期と第1過去画像の撮影時期との間で身長が伸びている可能性があるので、体の位置の変化量として、体軸方向における体の大きさの差分を含んでもよい。
ステップS2071では、設定機能447を実行することで処理回路44が、CT過去画像と被検体Pの体の位置の変化量とに基づいて、新たに撮影するCT画像の新たな撮影範囲を決定する。具体的には、処理回路44が、被検体Pの位置の変化量を比率として計算し、当該比率をCT画像に乗算することで新たな撮影範囲を決定すればよい。
ステップS2072では、設定機能447を実行することで処理回路44が、現在の被検体Pの位置にあわせ、ステップS2071で決定した新たな撮影範囲を、撮影視野(FOV:Field OF View)などとして設定する。新たな撮影範囲の設定において、処理回路44は、CT過去画像を現在の被検体Pの位置に対し位置合わせ(レジストレーション)を行う。レジストレーションの手法としては、拡大処理、縮小処理、回転処理またはモーフィング処理の少なくともいずれか1つが用いられればよい。なお、過去のCT画像およびプロジェクタを用いる代わりに投光器を用い、投光器により被検体Pに対して撮影範囲が表示されてもよい。
次に、撮影条件の1つであるX線条件の設定処理の詳細について図5のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2062では、算出機能446を実行することで処理回路44が、第1過去画像のX線条件と第2過去画像のX線条件とを比較し、第2過去画像から第1過去画像への変化量、ここではX線条件の変化量を計算する。
X線条件の変化量として、例えば、被検体Pの体厚、管電圧の電圧値、管電流の電流値および照射時間について、第2過去画像の撮影時と第1過去画像の撮影時とにおける差分または比率が用いられればよい。
なお、体厚は、アルミニウム等量(Al等量)、水等量、水等価厚、推定被写体厚に基づいて計算すればよい。一例として、X線画像における体厚の推定ではアルミニウム等量が用いられ、CT画像における体厚の推定では水等量が用いられる。そこで例えば、第1過去画像および第2過去画像について、それぞれの画素値に基づいてX線吸収量を計算し、X線吸収量を所定の換算式に従いアルミニウム等価厚に換算する。換算されたアルミニウム等価厚から被検体Pの体厚を推定する。
ステップS2073では、設定機能447を実行することで処理回路44が、CT過去画像撮影時のX線条件と、ステップS2062で算出したX線条件の変化量とに基づいて、新たに撮影するCT画像のX線条件を設定する。具体的には、処理回路44が、例えばX線条件の変化量として管電流の差分に基づく比率を計算し、当該比率をCT過去画像のX線条件に乗算することで新たなX線条件を設定すればよい。
X線条件の変化量として体厚を算出した場合は、アルミニウム等量における比率を水等量における比率に換算し、換算した比率をCT過去画像のX線条件に適用すればよい。
次に、X線条件の設定処理の別例について図6のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2074では、設定機能447を実行することで処理回路44は、他の医用画像診断装置のX線条件の変化量とX線CT装置1におけるX線条件の変化量とが対応付けられた変換テーブルとを用いて、ステップS2062で算出された変化量に対応するX線CT装置1におけるX線条件の変化量を取得する。処理回路44は、CT過去画像のX線条件に、取得した上記変化量を適用することで、新たなX線条件を設定することができる。
ここで、変換テーブルの一例について図7を参照して説明する。
変換テーブル601は、他の医用画像診断装置であるX線撮影装置の管電流の時間積の変化量(mAs)とX線CT装置1の管電流(mA)とが対応付けられたテーブルである。
変換テーブル602は、他の医用画像診断装置であるX線撮影装置の管電圧の変化量(kV)とX線CT装置の管電流(mA)とが対応付けられたテーブルである。なお、変換テーブル602は、管電流の他に、管電圧、フィルタの種類に関する情報を含んでもよい。
例えば、X線撮影装置における管電流の時間積の変化量が「-100mAs」であった場合、X線CT装置1における管電流の変化量は「-200mA」となる。同様に、X線撮影装置における管電圧の変化量が「+2kV」であった場合、X線CT装置1における管電流の変化量は「+100mA」となる。
このように、予め変換テーブルを用意しておくことにより、他の医用画像診断装置の変化量に基づいてX線CT装置1の撮影条件の設定値を容易に求めることができる。
また、本スキャンの前に、上述のように設定された新たなCT撮影の撮影範囲を、プロジェクタを用いて被検体P上に投影してもよい。
プロジェクタの含むX線CT装置1の概念図について図8に示す。
図8に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、プロジェクタ70とを含む。
プロジェクタ70は、架台装置10に設けられたボア19内壁上部に配置され、天板33に乗った被検体P上に新たな撮影範囲を投影することができる。
次に、被検体Pへの撮影範囲の投影例を図9に示す。
図9は、設定された撮影範囲を被検体P上に投影した例である。ここでは、過去のCT画像に基づいた撮影範囲がCT画像として被検体Pの体表に投影された例を示すが、これに限らず輪郭線、マーカなどが表示されるだけでもよい。
以上に示した第1の実施形態によれば、被検体に関する他の医用画像診断装置の第1過去画像と第2過去画像とに基づいて、新たに撮影するCT画像の新たな撮影範囲および新たな撮影条件を設定する。これにより、新たにCT撮影をする際に位置決め画像を撮影する必要がなくなり、位置決め撮影時の被曝を低減することができる。
(第2の実施形態)
新たなCT撮影の撮影条件(撮影範囲およびX線条件)の決定処理を、外部の撮影計画装置で行ってもよい。
第2の実施形態に係る撮影計画装置について図10のブロック図を参照して説明する。
撮影計画装置90は、検索機能444、取得機能445、算出機能446および設定機能447を含む。撮影計画装置90は、X線CT装置1と通信可能に接続される。なお、検索機能444、取得機能445、算出機能446および設定機能447の動作については、上述した動作と同様であるので説明を省略する。
次に、撮影計画装置90を含む撮影管理システムによる撮影範囲およびX線条件の設定処理の一例について、図11のシーケンス図を参照して説明する。以下では、例えばRIS(Radiology Information System)に撮影計画装置90が含まれる場合について説明する。
図11に示す撮影計画装置90を含む撮影管理システムは、X線CT装置1、RISおよび外部ストレージ95を含む。外部ストレージ95は、例えばPACSなどの画像サーバである。
ステップS901では、RISが、ステップS201と同様に、被検体Pの撮影部位を決定する。撮影部位は、検査オーダーに含まれる情報から抽出すればよい。
ステップS902では、検索機能444を実行することでRISが、ステップS202と同様に、3種類の過去画像と当該過去画像に紐付く撮影条件とを検索する。撮影条件の検索では、RISが、外部ストレージ95に格納される画像データおよび付帯情報などから検索を実行すればよい。3種類の過去画像が存在すれば、ステップS904に進み、3種類の過去画像が存在しなければ、ステップS903に進む。
ステップS903では、ステップS203と同様に、通常の位置決め撮影が行われる。
ステップS904では、取得機能445を実行することでRISが、3種類の画像を取得する(読み込む)。なお、過去のCT画像がX線CT装置1に保存されている場合は、RISが、X線CT装置1から過去のCT画像を取得すればよい。
ステップS905では、ステップS206と同様に、算出機能446を実行することで処理回路44が、3種類の過去画像を参照し、変化量を算出する。
ステップS906では、ステップS207と同様に、設定機能447を実行することで処理回路44が、新たな撮影条件を決定する。
ステップS907では、RISが、決定された撮影範囲およびX線条件、および被検体Pに関する撮影オーダーをX線CT装置1に送信する。
ステップS908では、ステップS205と同様に、X線CT装置1が、カメラを用いて現在の被検体Pの位置を撮影する。
ステップS909では、X線CT装置1が、RISから受信した撮影オーダー、決定された撮影範囲およびX線条件を用いて、現在の被検体Pの位置へ撮影範囲を設定する。
ステップS910では、ステップS909で決定した撮影範囲およびRISから受信したX線条件に基づいて本スキャンを実行する。
以上に示した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、位置決め撮影における被曝を低減できると共に、撮影計画装置が撮影条件(撮影範囲およびX線条件)の決定処理を実行する。これにより、X線CT装置側で決定処理を行う必要がなくなり、処理を分担することができる。よって、X線CT装置の処理回路のパフォーマンスを過度に要求することなく、撮影計画装置側の処理能力に応じて上記決定処理の高速化を実現することができる。
なお、過去画像が立位または座位で撮影したX線画像またはCT画像であり、新たなCT撮影が臥位である場合、またはその逆である場合など、撮影状態が異なる場合でも画像を変換することで現在の体厚を推定できる。
例えば、立位、座位および臥位のうちの2つの組合せに対応する臓器位置(臓器ダレ)の補正量に関する変換テーブルが予め作成される。処理回路44が、過去画像と新たな撮影画像の撮影状態と当該変換テーブルとを参照すればよい。
X線CT装置には、X線管と検出器とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。
なお、X線を発生させるハードウェアはX線管11に限られない。例えば、X線管11に替えて、電子銃から発生した電子ビームを集束させるフォーカスコイルと、電磁偏向させる偏向コイルと、被検体Pの半周を囲い偏向した電子ビームが衝突することによってX線を発生させるターゲットリングとを含む第5世代方式を用いてX線を発生させることにしても構わない。
さらに、本実施形態においては、一管球型のX線CT装置にも、X線管と検出器との複数のペアを回転リングに搭載した、いわゆる多管球型のX線CT装置にも適用可能である。
加えて、実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 データ収集装置(DAS)
19 開口(ボア)
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
70 プロジェクタ
90 撮影計画装置
95 外部ストレージ
441 システム制御機能
442 前処理機能
443 再構成処理機能
444 検索機能
445 取得機能
446 算出機能
447 設定機能
601,602 変換テーブル

Claims (10)

  1. X線を照射するX線管と、
    前記X線管から照射され被検体を透過したX線を検出する検出器と、
    他の医用画像診断装置により撮影された過去画像のうちの直近の第1過去画像および当該第1過去画像の撮影条件と、当該第1過去画像よりも前に当該他の医用画像診断装置により撮影された第2過去画像および当該第2過去画像の撮影条件と、過去に撮影されたCT画像である第3過去画像の撮影条件とを取得する取得部と、
    前記第1過去画像および/または当該第1過去画像の撮影条件と前記第2過去画像および/または当該第2過去画像の撮影条件とに基づいて、当該第2過去画像から当該第1過去画像への変化量を算出する算出部と、
    前記第3過去画像の撮影条件と前記変化量とに基づいて、前記被検体のCT画像を撮影する際の新たな撮影条件を設定する設定部と、
    を具備するX線CT装置。
  2. 前記変化量は、前記被検体の体厚に関する情報を含む請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記被検体の体厚に関する情報は、仮想アルミニウム等量、水等価厚および推定被写体厚のいずれか1つである請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記設定部は、X線CT装置と前記他の医用画像診断装置との間の撮影条件の変換に関する変換テーブルを参照して、前記新たな撮影条件を設定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  5. 前記取得部は、前記第1過去画像および前記第2過去画像を取得し、
    前記算出部は、前記変化量として、前記第2過去画像と前記第1過去画像との比較による前記被検体の体の位置の変化量を算出し、
    前記設定部は、前記第3過去画像の撮影範囲および前記被検体の前記体の位置の変化量に基づき、前記被検体のCT画像を撮影する際の新たな撮影範囲を設定する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  6. 前記設定部は、前記撮影範囲を設定する場合、前記第3過去画像に対し拡大処理、縮小処理、回転処理およびモーフィング処理の少なくとも1つを実行する請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記新たな撮影範囲を前記被検体に投影するプロジェクタをさらに具備する請求項5または請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記第2過去画像の撮影日と前記第3過去画像の撮影日との間の期間が閾値以上である場合、アラートを通知する制御部をさらに具備する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  9. 前記第2過去画像の撮影時と前記第3過去画像の撮影時とにおける前記被検体のサイズの変化量が閾値以上である場合、アラートを通知する制御部をさらに具備する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  10. 他の医用画像診断装置により撮影された過去画像のうちの直近の第1過去画像および当該第1過去画像の撮影条件と、当該第1過去画像よりも前に当該他の医用画像診断装置により撮影された第2過去画像および当該第2過去画像の撮影条件と、過去に撮影されたCT画像である第3過去画像の撮影条件とを取得する取得部と、
    前記第1過去画像および/または当該第1過去画像の撮影条件と前記第2過去画像および/または当該第2過去画像の撮影条件とに基づいて、当該第2過去画像から当該第1過去画像への変化量を算出する算出部と、
    前記第3過去画像の撮影条件と前記変化量とに基づいて、被検体のCT画像を撮影する際の新たな撮影条件を設定する設定部と、
    を具備する撮影計画装置。
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