JP2019212021A - 運転評価装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る運転評価システム1の構成の概要の一例を示す図である。
運転評価システム1は、車載検出部10と、運転評価装置20と、出力装置30とを備える。車載検出部10は、車両Cに搭載され、車両Cの走行によって生じる加速度を検出する。車載検出部10は、検出した加速度を加速度データADとして記憶する。運転評価装置20は、車載検出部10によって記憶された加速度データADに基づいて、車両Cの運転状況を示す表示データGDを生成する。出力装置30は、生成された表示データGDを表示する。
なお、運転評価装置20は、ネットワークN1を介さずに加速度データADを取得してもよい。例えば、車載検出部10に可搬型の記憶媒体(不図示)が装着されている場合には、車載検出部10は、この記憶媒体に加速度データADを記憶させる。運転評価装置20は、車載検出部10から取り外された記憶媒体から加速度データADを読み出す。以下においては、運転評価装置20は、無線又は有線によるネットワークN1を介して加速度データADを取得する場合を一例として説明する。
次に、図2を参照して、加速度データADが示す車両Cの加速度の方向について説明する。
図2は、本実施形態の加速度データADが示す車両Cの加速度の方向の一例を示す図である。車両Cが停車状態から前進状態に遷移する場合(すなわち、アクセルペダルが踏み込まれて前方向に加速している場合)には、車両Cには前方加速度が生じる。車両Cが前進状態から停車状態に遷移する場合(すなわち、前方走行中にブレーキペダルが踏み込まれて減速している場合)には、車両Cには後方加速度が生じる。車両Cが右旋回する場合には、車両Cには右方向加速度が生じる。車両Cが左旋回する場合には、車両Cには左方向加速度が生じる。
以降の説明において、車両Cの加速度の方向をXa軸、Ya軸の直交2軸によって示す。Xa軸は、左右方向の加速度を示す。Ya軸は、車両Cの前後方向の加速度を示す。また、加速度の原点Oaを中心にして、右方向加速度をXa軸の正の向き、左方向加速度をXa軸の負の向きによってそれぞれ示す。また、加速度の原点Oaを中心にして、前方加速度をYa軸の正の向き、後方加速度をYa軸の負の向きによってそれぞれ示す。
次に、図3を参照して、運転評価システム1の機能構成の一例について説明する。
図3は、本実施形態の運転評価システム1の機能構成の一例を示す図である。
加速度検出部110は、例えば2軸の加速度センサを備えており、車両Cに生じる加速度を検出する。加速度検出部110は、検出した加速度の情報を加速度データ記憶部120に出力する。上述したように、加速度検出部110が出力する加速度の情報には、車両Cの前後方向の加速度を示す情報と、車両Cの左右方向の加速度を示す情報とが含まれる。
加速度データ受信部210は、取得した加速度データADを車両識別部220に出力する。
なお、車両別累積加速度データ記憶部231には、複数の車両Cのそれぞれの加速度データADが記憶されるが、ここでは、車両C1の加速度データADについて説明し、車両C2…車両Cnの加速度データADについての説明は省略する。
すなわち、表示座標毎頻度算出部250(度数算出部)は、加速度データ受信部210(取得部)が取得する複数のタイミングで時系列にそれぞれ計測された複数の加速度データADのそれぞれについて、表示座標判定部240(判定部)が加速度の大きさの階級をそれぞれ判定した結果に基づいて、それぞれの加速度の大きさの階級の出現度数を算出する。
表示データ生成部260は、生成した表示データGDを出力装置30に出力する。
また、表示データGDは、図5に示した座標平面のマス目のうち、表示座標判定部240によって判定された加速度の大きさに応じたマス目に、表示要素を表示させる。
すなわち、表示データ生成部260は、表示座標判定部240によって判定された加速度の大きさの階級を示す表示要素を、車両Cの前後方向の加速度の階級を示す前後方向表示座標軸Yd(縦軸)と、車両Cの左右方向の加速度の階級を示す左右方向表示座標軸Xd(横軸)とによって示される座標平面上に表示させる表示データGDを生成する。
なお、「表示要素」には、例えば、マーク、ドット、幾何学的なパターンや単色によって表示座標のマス目を塗りつぶしたものなど、種々の表示形態が含まれる。
次に、図7を参照して運転評価装置20の動作について説明する。
図7は、本実施形態の運転評価装置20の第1の動作の一例を示す図である。まず、運転評価装置20が加速度データADを車両Cから取得してから、記憶部230に記憶させるまでの動作について説明する。
(ステップS10)加速度データ受信部210は、車両Cから加速度データADを取得する。加速度データ受信部210は、取得した加速度データADを車両識別部220に供給する。
(ステップS20)車両識別部220は、加速度データ受信部210から供給される加速度データADに含まれる車両Cの固有情報(例えば、車両ID)に基づいて、加速度データADを送信した車両Cを識別する。
(ステップS30)車両識別部220は、識別した車両C毎に、加速度データADを車両別累積加速度データ記憶部231に記憶させて処理を終了する。
図8は、本実施形態の運転評価装置20の第2の動作の一例を示す図である。
(ステップS110)表示座標判定部240は、車両別累積加速度データ記憶部231から加速度データADを取得する。
(ステップS120)表示座標判定部240は、表示座標基準値記憶部232から表示座標基準値DCRを取得する。
(ステップS130)表示座標判定部240は、ステップS110において取得した加速度データADが示す加速度の大きさの階級を、ステップS120において取得した表示座標基準値DCRに基づいて判定する。表示座標判定部240が行う階級の判定の一例について、図9を参照して説明する。
また、表示座標判定部240は、加速度データADのうちサンプリングNo.2(加速度値X=−0.21、加速度値Y=−0.22)について、階級を「4H」と判定する。
表示座標判定部240は、サンプリングNo.3〜m(mは自然数。)について、上述と同様にして階級を判定する。
図10は、本実施形態の表示データGDの一例を示す図である。表示データ生成部260は、ステップS140において算出された頻度算出結果CVが示す出現頻度が「1」以上の階級の表示座標について、表示要素を表示させる表示データGD1を生成する。ここで「表示要素」には、例えば、星型のマーク、ドット、幾何学的なパターンや単色によって表示座標のマス目を塗りつぶすなどが含まれる。
図11は、本実施形態の表示データGDの第1の変形例を示す図である。この変形例において、表示データ生成部260は、上述した表示データGD1に対して評価基準値ERが示す「安全領域」「警告領域」及び「危険領域」の表示を重ね合わせたデータを、表示データGD2として生成する。
図12は、本実施形態の表示データGDの第2の変形例を示す図である。この変形例において、表示データ生成部260は、上述した表示データGD1に変えて、表示データGD3を生成する。この表示データGD3とは、ステップS140において算出された頻度算出結果CVが示す出現頻度を、出現頻度に応じた濃淡によって表示させるデータである。例えば、表示データ生成部260は、頻度算出結果CVが示す出現頻度が高い階級の表示座標を濃色に、出現頻度が低い階級の表示座標を淡色にして表示させる表示データGD3を生成する。
なお、同図に示すように、表示データ生成部260は、表示データGD3に対して評価基準値ERが示す「安全領域」「警告領域」及び「危険領域」の表示を重ね合わせたデータを生成してもよい。
図13は、本実施形態の表示データGDの第3の変形例を示す図である。この変形例においては、評価基準値ERが示す「安全領域」「警告領域」及び「危険領域」が矩形ではなく円形もしくは楕円形にして示される。表示データ生成部260は、上述した表示データGD3に対して、円形もしくは楕円形にして示される「安全領域」「警告領域」及び「危険領域」の表示を重ね合わせたデータを、表示データGD4として生成する。
図14は、本実施形態の表示データGDの第4の変形例を示す図である。この変形例においては、表示座標基準値DCRが示す階級が、上述した実施形態及び各変形例よりも細かく区切られている点において相違する。この場合、表示データ生成部260は、より細かく区切られた階級によって(例えば、より詳細なドット表示にして)、表示データGD5を生成する。
図15は、本実施形態の表示データGDの第5の変形例を示す図である。この変形例においては、階級の出現頻度に応じて色分けされた表示要素を表示させる点において相違する。この場合、表示データ生成部260は、頻度算出結果CVが示す出現頻度が高い階級の表示座標を第1色(例えば、赤色)に、出現頻度が中程度の階級の表示座標を第2色(例えば、黄色)に、出現頻度が低い階級の表示座標を第3色(例えば、青色)にして表示させる表示データGD6を生成する。
図16は、本実施形態の表示データGDの第6の変形例を示す図である。この変形例においては、階級の出現頻度に応じてドットサイズが分けられた表示要素を表示させる点において相違する。この場合、表示データ生成部260は、頻度算出結果CVが示す出現頻度が高い階級の表示座標を第1サイズ(例えば、ドットサイズ大)に、出現頻度が中程度の階級の表示座標を第2サイズ(例えば、ドットサイズ中)に、出現頻度が低い階級の表示座標を第3サイズ(例えば、ドットサイズ小)にして表示させる表示データGD7を生成する。
図17は、本実施形態の表示データGDの第7の変形例を示す図である。この変形例においては、加速度データADの分布が3次元グラフによって表示され、階級の出現頻度が左右方向表示座標軸Xd及び前後方向表示座標軸Ydが成す平面に直交するZ軸方向の大きさ(すなわち、高さ)によって表示される点において相違する。この場合、表示データ生成部260は、階級毎に、頻度算出結果CVが示す出現頻度に応じた表示高さの3次元グラフを表示させる表示データGD8を生成する。
なお、左右方向及び前後方向ともに加速度が0程度である階級(例えば、階級「6F」)については、出現頻度が非常に多くなることがある。この場合において、階級「6F」の出現頻度を基準にして3次元グラフの高さを定めると、他の出現頻度が相対的に低い階級の高さが非常に低くなってしまい、視認性が低下してしまうことがある。
このため、表示データ生成部260は、左右方向及び前後方向ともに加速度が0程度である階級(例えば、階級「6F」及びその周囲の階級)については、実際の出現頻度によらず3次元グラフの高さをある高さに切りそろえてもよい。このように構成することにより、運転評価装置20は、「警告領域」や「危険領域」について出現頻度の視認性を相対的に高めた表示データGDを提供することができる。
図18は、本実施形態の表示データGDの第8の変形例を示す図である。この変形例においては、加速度データADの分布を示す3次元グラフが、階級の出現頻度に応じて色分けされる点において相違する。この場合、表示データ生成部260は、階級毎に、頻度算出結果CVが示す出現頻度に応じた表示色の3次元グラフを表示させる表示データGD9を生成する。
図19は、本実施形態の表示データGDの第9の変形例を示す図である。この変形例においては、加速度データADの分布を示す3次元グラフが、階級の出現頻度に応じた高さの棒グラフによって表示される点において相違する。この場合、表示データ生成部260は、階級毎に、頻度算出結果CVが示す出現頻度に応じた高さの棒グラフにして3次元グラフを表示させる表示データGD10を生成する。
図20は、本実施形態の表示データGDの第10の変形例を示す図である。この変形例においては、加速度データADの分布を示すグラフが、時系列に並べられて表示される点において相違する。この一例において、図20(A)に示す表示データGD11−1は、ある車両Cの3か月前の加速度データADの分布を示す。図20(B)に示す表示データGD11−2は、ある車両Cの2か月前の加速度データADの分布を示す。図20(C)に示す表示データGD11−3は、ある車両Cの1か月前の加速度データADの分布を示す。図20(D)に示す表示データGD11−4は、ある車両Cの当月の加速度データADの分布を示す。このように構成された運転評価装置20によれば、表示データGDが時系列に並べられて表示されることにより、車両Cの運転者による運転技術の向上度を視認性よく提示することができる。
図21は、本発明の第2の実施形態に係る運転評価システム1aの機能構成の一例を示す図である。運転評価システム1aにおいては、運転評価装置20aが、運転状態判定部270を備える点において、上述した第1の実施形態及び各変形例と相違する。
具体的には、加速度データADの階級の累計値が、評価基準値ERが示す「危険領域」において5回未満であり、かつ「警告領域」において10回以上である場合、運転状態判定部270は、「要注意」を示す運転状態判定結果CDを出力する。また、加速度データADの階級の累計値が、評価基準値ERが示す「危険領域」において5回以上10回未満である場合、運転状態判定部270は、「厳重注意」を示す運転状態判定結果CDを出力する。また、加速度データADの階級の累計値が、評価基準値ERが示す「危険領域」において10回以上である場合、運転状態判定部270は、「乗務禁止」を示す運転状態判定結果CDを出力する。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (5)
- 車両の前後方向の加速度及び当該車両の左右方向の加速度がそれぞれ計測された加速度データを取得する取得部と、
車両の前後方向の加速度の大きさの階級と、車両の左右方向の加速度の大きさの階級とが予め定められた加速度階級情報に基づいて、前記取得部が取得する前記加速度データが示す加速度の大きさの階級を、前記前後方向及び前記左右方向についてそれぞれ判定する判定部と、
前記判定部によって判定された加速度の大きさの階級を示す表示要素を、車両の前後方向の加速度の階級を示す縦軸と、車両の左右方向の加速度の階級を示す横軸とによって示される座標平面上に表示させる表示データを生成する表示データ生成部と、
を備える運転評価装置。 - 前記表示データは、
前記縦軸の正の方向が車両に生じる前方向の加速度を示し、前記縦軸の負の方向が車両に生じる後方向の加速度を示す
請求項1に記載の運転評価装置。 - 前記取得部が取得する複数のタイミングで時系列にそれぞれ計測された複数の前記加速度データのそれぞれについて、前記判定部が加速度の大きさの階級をそれぞれ判定した結果に基づいて、それぞれの前記加速度の大きさの階級の出現度数を算出する度数算出部
を更に備え、
前記表示データ生成部は、
前記度数算出部によって算出された前記出現度数を示す情報を前記座標平面上に表示させる表示データを生成する
請求項1又は請求項2に記載の運転評価装置。 - 前記表示データには、前記階級に対応する特性値としての評価段階を示す情報が含まれている
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の運転評価装置。 - 前記判定部が前記加速度の大きさの階級を判定した結果と、前記評価段階とに基づいて、車両の運転の状態を評価する評価部
を更に備える請求項4に記載の運転評価装置。
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