JP2019209375A - コンタクトチップ - Google Patents
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Abstract
【課題】寿命の長いコンタクトチップを、部品点数が少なく、構成及び部品の加工が簡単で安価に製作できるコンタクトチップを提供すること。【解決手段】コンタクトチップ本体１と耐熱性の絶縁チューブ４とからなり、前記コンタクトチップ本体１の中心軸方向に、前部の挿通孔３ａと、この挿通孔３ａに続く後部の大径の挿入孔３ｂとからなる貫通孔３を形成し、後部の挿入孔３ｂに前記絶縁チューブ４を挿入し、前部の挿通孔３ａと絶縁チューブ４の孔５とを連通させ、溶接ワイヤ６の挿通孔を形成した【選択図】図１
Description
本発明は、溶接用ワイヤを案内するとともに、溶接ワイヤに溶接電流を供給する溶接用のコンタクトチップに関するものである。
従来、この種のコンタクトチップとして、図４に示すように、溶接用コンタクトチップをハウジング部材５１とコア部材５２とアダプタ部材５３の３部材から構成し、ハウジング部材５１の先端の第１の挿通穴５４の後端とコア部材５２の先端との間に空間５５を設けたものがある。（例えば、特許文献１を参照）
前記のものでは、溶接電流の通電ポイントが第１の挿通穴５４に安定できるのでコンタクトチップの寿命が大幅に伸びる効果があるが、コンタクトチップをハウジング部材５１とコア部材５２とアダプタ部材５４の３部材にて構成しているので、部品点数が多くなり、かつ構成が複雑で各部品の加工に手間が掛り高価になるという問題があった。
本発明は、前記の問題を解決し、寿命の長いコンタクトチップを、部品点数が少なく、構成及び部品の加工が簡単で安価に製作できるコンタクトチップを提供することを目的になされたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明のコンタクトチップは、コンタクトチップ本体と耐熱性の絶縁チューブとからなり、前記コンタクトチップ本体の中心軸方向に、前部の挿通孔と、この挿通孔に続く後部の大径の挿入孔とからなる貫通孔を形成し、後部の挿入孔に前記絶縁チューブを挿入し、前部の挿通孔と絶縁チューブの孔とを連通させ、溶接ワイヤの挿通孔を形成したことを特徴とするものである。
前記コンタクトチップ本体の挿入孔後端と前記絶縁チューブの先端との間に空間部を形成したものであることが好ましく、これを請求項２に係る発明とする。
本発明では、コンタクトチップ本体と耐熱性の絶縁チューブとからなり、前記コンタクトチップ本体の中心軸方向に、前部の挿通孔と、この挿通孔に続く後部の大径の挿入孔とからなる貫通孔を形成し、後部の挿入孔に前記絶縁チューブを挿入し、前部の挿通孔と絶縁チューブの孔とを連通させ、溶接ワイヤの挿通孔を形成したので、寿命の長いコンタクトチップを、部品点数が少なく、構成及び部品の加工が簡単で、安価に製作できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図１と図２に基づいて説明する。
１は銅、銅合金からなり、先端を先細状にし、後端にトーチ本体（図示せず）への取付け部２を形成した円筒形のコンタクトチップ本体であり、コンタクトチップ本体１の中心軸方向には、前部を溶接ワイヤの線径に対応した孔径の挿通孔３ａと、この挿通孔３ａに続く、後部の太径の挿入孔３ｂからなる貫通孔３が形成されており、本実施の形態では、線形１．２ｍｍの溶接ワイヤ用のコンタクトチップ本体１の場合、挿通孔３ａは長さが５ｍｍで、孔径は１．２８ｍｍであり、挿入孔３ｂは長さが４０ｍｍで、孔径は３ｍｍに形成してある。
４はフッ素樹脂製チューブ（ＰＴＦＥチューブ）からなる耐熱性の絶縁チューブであり、絶縁チューブ４は、前記コンタクトチップ本体の挿入穴３ｂに後端から挿入され、絶縁チューブ４の孔５はコンタクトチップ本体１の挿通孔３ａと連通し、溶接ワイヤ６の挿通孔を形成している。尚、本実施の形態では、絶縁チューブ４は外径３ｍｍ、内径２ｍｍのＰＴＦＥチューブを所定の長さに切断するだけで簡単に製作できる。
さらに、前記実施の形態における溶接ワイヤ６への給電につい説明すると、コンタクトチップ本体１の挿通孔に挿通された溶接ワイヤ６は、コンタクトチップ本体１の挿通孔のうち、後部の絶縁チューブ４内の接触部では給電されず、前部のコンタクトチップ本体１の挿通孔３ａの部分にて接触して給電される。
次に、図３に基づいて他の実施の形態について、前記の実施の形態と異なる点について説明すると、コンタクトチップ本体１の前部の挿入孔３ａの後端と絶縁チューブ４の先端との間に電気絶縁及び断熱の働きをする空間７が設けられている。尚、他の実施の形態における挿通孔の長さは５ｍｍに、空間部の長さは５ｍｍに形成してある。
前記、他の実施の形態ではコンタクトチップ本体１後部の挿入孔３ｂは絶縁チューブ４及び空間部７にて絶縁されているので、前部の挿通孔３ａの部分にてコンタクトチップ本体１に接触して溶接ワイヤに給電される。
尚、コンタクトチップ本体１の挿通孔３ａの長さは、コンタクトチップ本体１の長さが同じでも、溶接機、溶接条件等にて変えており、また、絶縁チューブは耐熱温度２６０°Ｃ以上、絶縁１０１６Ω・ｍ以上の性能を有するものであることが望ましく、必要な性能を有するものであれば材質は限定されない。
以上のように、本発明によれば、コンタクトチップ本体１と耐熱性の絶縁チューブ４とからなり、前記コンタクトチップ本体１の中心軸方向に、前部の挿通孔３ａと、この挿通孔３ａに続く後部の大径の挿入孔３ｂとからなる貫通孔３を形成し、後部の挿入孔３ｂに前記絶縁チューブ４を挿入し、前部の挿通孔３ａと絶縁チューブ４の孔５とを連通させ、溶接ワイヤ６の挿通孔を形成したので、寿命の長いコンタクトチップを、部品点数が少なく、構成及び部品の加工が簡単で、安価に製作できる。
１ コンタクトチップ本体
３ 貫通孔
３ａ 挿通孔
３ｂ 挿入孔
４ 絶縁チューブ
５ 孔
７ 空間
３ 貫通孔
３ａ 挿通孔
３ｂ 挿入孔
４ 絶縁チューブ
５ 孔
７ 空間
Claims (2)
- コンタクトチップ本体と耐熱性の絶縁チューブとからなり、前記コンタクトチップ本体の中心軸方向に、前部の挿通孔と、この挿通孔に続く後部の大径の挿入孔とからなる貫通孔を形成し、後部の挿入孔に前記絶縁チューブを挿入し、前部の挿通孔と絶縁チューブの孔とを連通させ、溶接ワイヤの挿通孔を形成したことを特徴としたコンタクトチップ。
- 前記コンタクトチップ本体の挿入孔後端と前記絶縁チューブの先端との間に空間部を形成したことを特徴とした請求項１に記載のコンタクトチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018120255A JP2019209375A (ja) | 2018-06-07 | 2018-06-07 | コンタクトチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018120255A JP2019209375A (ja) | 2018-06-07 | 2018-06-07 | コンタクトチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019209375A true JP2019209375A (ja) | 2019-12-12 |
Family
ID=68844561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018120255A Pending JP2019209375A (ja) | 2018-06-07 | 2018-06-07 | コンタクトチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019209375A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112207515A (zh) * | 2020-09-27 | 2021-01-12 | 西安远航真空钎焊技术有限公司 | 一种在薄壁组件上加工小直径深斜孔的方法 |
-
2018
- 2018-06-07 JP JP2018120255A patent/JP2019209375A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN112207515A (zh) * | 2020-09-27 | 2021-01-12 | 西安远航真空钎焊技术有限公司 | 一种在薄壁组件上加工小直径深斜孔的方法 |
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