JP2019204832A - 部品実装システム、基板接合システム、部品実装方法および基板接合方法 - Google Patents

部品実装システム、基板接合システム、部品実装方法および基板接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接合不良の発生が抑制される部品実装システム、基板接合システム、部品実装方法および基板接合方法を提供する。【解決手段】チップ実装システム1は、基板WTを保持するステージ31と、チップCPを保持するヘッド33Hと、ヘッド33Hに設けられチップCPを冷却することによりチップCPの接合面CPfの湿度を調節するチップ湿度調節部と、チップ湿度調節部によりチップCPの接合面CPfの湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、ヘッド33Hをステージ31に近づけて基板WTの実装面WTfにチップCPの接合面CPfを接触させて基板WTの実装面WTfにチップCPを実装するヘッド駆動部36と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、部品実装システム、基板接合システム、部品実装方法および基板接合方法に関する。
2つの被接合物の接合面に対してプラズマ処理を施した後、2つの被接合物の接合面同士を接触させて接合する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。この種の方法では、被接合部の接合面に対してプラズマ処理後に水洗浄を加え、その後乾燥(スピンドライ)させて供給する方法が提供されている。
特表2003−523627号公報
しかしながら、前述の方法では、必ず水洗浄による水の付加とその後乾燥させる工程が必要となる。これは、張り合わせ後に余分な水分が多いと水分子が完全に除去できなく強度が低下したり、後のアニール工程で水分子が気化してマイクロボイドが発生したりして接合不良が生じる虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、接合不良の発生が抑制される部品実装システム、基板接合システム、部品実装方法および基板接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る部品実装システムは、
基板の実装面と部品の接合面との少なくとも一方に親水化処理を施した後、前記接合面を前記実装面に接触させることにより前記基板に前記部品を実装する部品実装システムであって、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記部品を保持するヘッドと、
前記ヘッドに設けられ前記部品を冷却することにより前記部品の前記接合面の湿度を調節する部品湿度調節部と、
前記部品湿度調節部により前記部品の前記接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記ヘッドを前記基板保持部に近づけて前記基板の前記実装面に前記部品の接合面を接触させて前記実装面に前記部品を実装するヘッド駆動部と、を備える。
他の観点から見た本発明に係る基板接合システムは、
第1基板の第1接合面と第2基板の第2接合面とに親水化処理を施した後、前記第1接合面と前記第2接合面とを接触させることにより前記第1基板と前記第2基板とを接合する基板接合システムであって、
前記第1基板を保持する第1基板保持部と、
前記第2基板を保持する第2基板保持部と、
前記第1基板保持部に設けられ前記第1基板を冷却することにより前記第1接合面の湿度を調節する第1基板湿度調節部と、
前記第2基板保持部に設けられ前記第2基板を冷却することにより前記第2接合面の湿度を調節する第2基板湿度調節部と、
前記第1基板湿度調節部により前記第1接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持され且つ前記第2基板湿度調節部により前記第2接合面の湿度を前記基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記第1基板保持部を前記第2基板保持部に近づけて前記第1基板の前記第1接合面に前記第2基板の前記第2接合面を接触させて前記第1基板と前記第2基板とを接合する基板保持部駆動部と、を備える。
他の観点から見た本発明に係る部品実装方法は、
基板の実装面と部品の接合面との少なくとも一方に親水化処理を施した後、前記接合面を前記実装面に接触させることにより前記基板に前記部品を実装する部品実装方法であって、
基板保持部が、前記基板を保持するステップと、
ヘッドが、前記部品を保持するステップと、
部品湿度調節部が、前記ヘッドに設けられ前記部品を冷却することにより前記部品の前記接合面の湿度を調節するステップと、
ヘッド駆動部が、前記部品の前記接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記ヘッドを前記基板保持部に近づけて前記基板の前記実装面に前記部品の接合面を接触させて前記実装面に前記部品を実装するステップと、を含む。
他の観点から見た本発明に係る基板接合方法は、
第1基板の第1接合面と第2基板の第2接合面との少なくとも一方に親水化処理を施した後、前記第1接合面と前記第2接合面とを接触させることにより前記第1基板と前記第2基板とを接合する基板接合方法であって、
第1基板保持部が、前記第1基板を保持するステップと、
第2基板保持部が、前記第2基板を保持するステップと、
第1基板湿度調節部が、前記第1基板保持部に設けられ前記第1基板を冷却することにより前記第1接合面の湿度を調節するステップと、
第2基板湿度調節部が、前記第2基板保持部に設けられ前記第2基板を冷却することにより前記第2接合面の湿度を調節するステップと、
基板保持部駆動部が、前記第1基板湿度調節部により前記第1接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持され且つ前記第2基板湿度調節部により前記第2接合面の湿度を前記基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記第1基板保持部を前記第2基板保持部に近づけて前記第1基板の前記第1接合面に前記第2基板の前記第2接合面を接触させるステップと、を含む。
本発明に係る部品実装システムおよび部品実装方法によれば、部品の接合面の湿度が基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、基板の実装面に部品の接合面を接触させて基板の実装面に部品が実装される。また、本発明に係る基板接合システムおよび基板接合方法によれば、第1基板の第1接合面の湿度が基準湿度範囲内の湿度に維持され且つ第2基板の第2接合面の湿度が基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、第1基板の第1接合面に第2基板の第2接合面を接触させて第1基板と第2基板とを接合する。これにより、水を実装面または接合面に塗布した後、実装面または接合面を乾燥させる工程を不要とし、適切な水分子を接合界面に付着させることが可能となる。また、基板に部品を実装した後または第1基板と第2基板とを接合した後において、部品が実装された基板または互いに接合された第1基板と第2基板とに対して熱処理を行った際に、水分子が多すぎることによる基板と部品との間の接合界面または第1基板と第2基板との間の接合界面におけるマイクロボイドの発生が抑制され、かつ、接合強度の低下も防ぐことができる。従って、基板と部品との接合不良または第1基板と第2基板との接合不良の発生が抑制される。特にダイシング後のチップに対して水洗浄と乾燥を施すことは難しく、本発明による方法を採用することが好ましい。また、両被接合物を同じ温度に冷却することで熱膨張差による位置ずれを防ぎ高精度に接合することが可能である。特にプラズマ処理を施した場合は真空化であるため気化熱で基板の温度は低下しているため、常温に戻すには時間がかかり冷却して均熱することが好ましい。
本発明の実施の形態1に係る部品実装システムの概略構成図である。 実施の形態1に係るプラズマ処理装置の概略正面図である。 実施の形態1に係るボンディング装置およびチップ供給装置の概略構成図である。 (A)は実施の形態1に係るボンディング装置およびチップ供給装置の概略平面図であり、(B)は実施の形態1に係るボンディング装置およびチップ供給装置の概略構成図である。 実施の形態1に係るボンディング装置のヘッドの概略図である。 実施の形態1に係る制御部を示すブロック図である。 実施の形態1に係る部品実装システムが実行するチップ準備処理の流れの一例を示すフローチャートである。 (A)は実施の形態1に係るダイシング装置におけるダイシング処理の様子を示す図であり、(B)は実施の形態1に係るテープマウント装置におけるテープ貼り付け処理の様子を示す図であり、(C)は実施の形態1に係るエキスパンド装置におけるテープ伸張処理の様子を示す図である。 実施の形態1に係る部品実装システムが実行する部品実装処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るボンディング装置におけるチップ実装処理の様子を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る基板接合システムの概略構成図である。 実施の形態2に係るボンディング装置の概略構成図である。 (A)は実施の形態2に係るステージおよびヘッドの概略平面図であり、(B)は実施の形態2に係るステージおよびヘッドの構成を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る制御部を示すブロック図である。 実施の形態2に係る基板接合システムが実行する基板接合処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るボンディング装置が2つの基板の中央部同士を接触させた状態を示す図である。 (A)は変形例に係るボンディング装置のヘッドの概略図であり、(B)は変形例に係るステージおよびヘッドの構成を示す概略平面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態に係る部品実装システムであるチップ実装システムについて、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るチップ実装システムは、大気圧下において基板上に部品を実装するシステムである。部品は、例えばダイシングされた基板から供給される半導体チップ(以下、単に「チップ」と称する。)である。このチップ実装システムは、基板におけるチップが実装される実装面とチップの接合面をプラズマに曝すことにより実装面および接合面に親水化処理を施した後、チップの接合面を基板の実装面に接触させることにより、チップを基板に実装する。その後、チップが実装された基板に対して熱処理を行う。
図1に示すように、本実施の形態に係るチップ実装システム1は、プラズマ処理装置60と、ダイシング装置21と、テープマウント装置22と、エキスパンド装置23と、チップ供給装置10と、ボンディング装置30と、水洗浄装置65と、熱処理装置75と、搬送装置70と、搬出入ユニット80と、制御部90と、を備える。なお、以下の説明において、適宜図1の±Z方向を上下方向、XY方向を水平方向として説明する。搬送装置70は、搬送ロボット71を用いて、搬出入ユニット80とプラズマ処理装置60と洗浄装置65とボンディング装置30との相互間で基板を搬送する。なお、搬送ロボット71は、水洗浄装置65から受け取った基板について適宜その上下を反転させてからボンディング装置30へ搬送する。
プラズマ処理装置60は、例えば図2に示すように、基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfをプラズマに曝すプラズマ処理を行うことにより基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfを親水化する。ここで、基板WCは、例えば複数の電子部品が作り込まれた基板である。プラズマ処理装置60は、ステージ610と、チャンバ602と、トラップ板604と、導波管605と、マグネトロン606と、高周波電源607と、を有する。また、プラズマ処理装置60は、Nガス供給部620AとOガス供給部620Bとを有する。Nガス供給部620Aは、Nガス貯留部621Aと供給弁622Aと供給管623Aとを有する。Oガス供給部620Bは、Oガス貯留部621Bと供給弁622Bと供給管623Bとを有する。ステージ610には、基板WTまたは基板WCが載置される。チャンバ602は、ガラス窓603を介して導波管605に接続されている。チャンバ602は、排気管632と排気弁633とを介して真空ポンプ631に接続されている。排気弁633を開状態にして真空ポンプ631を作動させると、チャンバ602内の気体が、排気管632を通してチャンバ602外へ排出され、チャンバ602内の気圧が低減(減圧)される。
マグネトロン606で生成されるマイクロ波は、導波管615を通じてチャンバ602内へ導入される。マグネトロン606としては、例えば周波数2.45GHzのマイクロ波を生成するものを採用することができる。そして、チャンバ602内にNガスが導入された状態で、導波管605からマイクロ波を導入すると、マイクロ波によりチャンバ602内のガラス窓603近傍にプラズマPLMを形成する。トラップ板604は、プラズマPLM中に含まれるイオンをトラップし、OラジカルまたはNラジカルのみをステージ610へダウンフローさせる(図2中の矢印AR2参照)。高周波電源(バイアス印加部)607は、ステージ610に支持された基板WT、WCに高周波バイアスを印加する。この高周波電源607としては、例えば13.56MHzの高周波バイアスを発生させるものを採用することができる。このように、高周波電源617により基板WT、WCに高周波バイアスを印加することにより、基板WT、WCの接合面近傍に運動エネルギを有するイオンが繰り返し基板WT、WCに衝突するシース領域が発生する。そして、このシース領域に存在する運動エネルギを有するイオンにより基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfがエッチングされる。プラズマ処理装置60においてプラズマ処理が施された基板WCは、搬送装置70により、プラズマ処理装置60からダイシング装置21へ搬送される。
図1に戻って、水洗浄装置65は、いわゆるスピンコータと同様の構成である。水洗浄装置65は、基板WTを保持した状態で基板WTをその中心において基板WTの厚さ方向に延伸する回転軸周りに回転される回転保持機構(図示せず)と、回転保持機構により基板WTが回転されている状態で基板WTの実装面WTfへ水を供給する水供給部(図示せず)と、を有する。水洗浄装置65は、基板WTを回転させつつ基板WTの実装面WTfへ水を供給することにより基板WTの実装面WTfを洗浄する。その後、水洗浄装置65は、基板WTを継続して回転させ続けることにより基板WTの実装面WTfに付着した水を、遠心力を利用して除去しつつ実装面WTfを自然乾燥させる。即ち、水洗浄装置65の回転保持機構は、基板WTを回転させることにより、水が供給された基板WTの実装面WTfを乾燥させる乾燥部として機能する。
ダイシング装置21は、例えばピークパワー密度が高いパルスレーザ光を利用したレーザダイシング装置である。ダイシング装置21は、プラズマ処理装置60から搬送された基板WCに対して各チップに対応する領域の間の境界部分に沿って縦方向および横方向にダイシングする。ダイシング装置21においてダイシングされた基板WCは、ダイシング装置21からテープマウント装置22へ搬送される(図1の矢印AR11参照)。
テープマウント装置22は、いわゆるインラインテープマウンタであり、ダイシング装置21から搬送されてきた基板WCに対してテープを貼り付ける。ここで、テープマウント装置22は、基板WCにおけるプラズマ処理装置60においてプラズマ処理が施された接合面WCfとは反対側の面にテープを貼り付ける。
エキスパンド装置23は、いわゆるインラインテープエキスパンダであり、搬送装置70により搬送されてきた、テープ保持枠に保持されたテープを伸張することにより、テープに貼り付けられた基板WCを複数のチップに分離する。そして、エキスパンド装置23は、テープ保持枠に保持されたテープおよび複数のチップをチップ供給装置10へ搬送する(図1中の矢印AR13参照)。
チップ供給装置10は、図3に示すように、テープ保持枠112に保持されたテープTEに貼着された複数のチップCPの中から1つのチップCPを取得してボンディング装置30へ供給する。チップ供給装置10は、チップ供給部11と、チップ反転部131と、チップ受け渡し部132と、を有する。チップ供給部11は、テープ保持枠112を保持する枠保持部(図示せず)と、複数のチップCPの中から1つのチップCPを鉛直下方へ切り出す切出機構111と、を有する。また、チップ供給部11は、テープ保持枠112をXY方向またはZ軸周りに回転する方向へ駆動する保持枠駆動部113を有する。枠保持部は、テープTEにおける複数のチップCPが貼着された面が鉛直下方(−Z方向)側となる姿勢でテープ保持枠112を保持する。切出機構111は、ニードル111aを有し、図3の矢印AR34に示すように、テープTEにおける鉛直上方(+Z方向)からニードル111aを鉛直下方(−Z方向)へ突き出してチップCPを鉛直下方(−Z方向)へ押し出すことによりチップCPを供給する。そして、テープTEに貼着された各チップCPは、ニードル111aにより1個ずつ下方へ突き出され、チップ反転部131に受け渡される。保持枠駆動部113は、テープ保持枠112をXY方向またはZ軸周りに回転する方向へ駆動することにより、ニードル111aの鉛直下方に位置するチップCPの位置を変化させる。
チップ反転部131は、チップ供給部11から受け渡されるチップCPを上下反転させる。チップ反転部131は、先端部に吸着部1311aが設けられたL字状のアーム1311と、アーム1311を旋回させるアーム駆動部1312と、を有する。アーム1311の先端部は、吸着部1311aの周囲に突設された突出部(図示せず)を有する。アーム1311の先端部は、チップCPにおける基板WTに接合される接合面CPf側を鉛直下方(−Z方向)に向けた状態でチップCPを保持する。そして、アーム1311の先端部では、突出部の先端部がチップCPの周部に当接した状態で、吸着部1311aによりチップCPが吸着保持される。チップ受け渡し部132は、チップ反転部131から受け取ったチップCPをチップ搬送部51へ受け渡す。チップ受け渡し部132は、上端部に吸着部1311aを有し、図3の矢印AR35に示すように上下方向に移動する。このチップ受け渡し部132は、その上端部がチップ反転部131のアーム1311の先端部が下向きの状態でアーム1311の先端部よりも下側となる待機位置で待機している。
チップ反転部131は、アーム1311の先端部をチップ供給部11側(上側)へ向けて、チップ供給部11のニードル111aが突き出したチップCPを吸着部1311aにより吸着して受け取る。そして、チップ反転部131は、アーム1311の先端部にチップCPを吸着させた状態で、図4(A)の矢印AR37に示すように、アーム駆動部1312によりアーム1311を旋回させてアーム1311の先端部を下側へ向ける。一方、チップ受け渡し部132は、図4(A)の矢印AR38に示すように、待機位置から上方へ移動してアーム1311の先端部に吸着されているチップCPを受け取る。なお、チップ反転部131は、チップCPをチップ受け渡し部132に受け渡した後、アーム1311を旋回させてアーム1311の先端部が上方を向いた状態にする。
図3に戻って、ボンディング装置30は、ステージ31と、ヘッド33Hを有するボンディング部33と、ヘッド33Hを駆動するヘッド駆動部36と、湿度計35と、表面温度計41と、を有する。また、ボンディング装置30は、チップ供給装置10から供給されるチップCPをヘッド33Hまで搬送するチップ搬送部51を有する。チップ搬送部51は、チップ供給部11から供給されるチップCPを、ヘッド33HにチップCPを受け渡す受け渡し位置まで搬送する。チップ搬送部51は、図4(B)に示すように、複数のプレート511と、複数のプレート511を一斉に回転駆動するプレート駆動部512と、を有する。複数のプレート511は、図3に示すように、それぞれ一端部にチップCPを吸着保持するチップ保持部511aが設けられ、チップ供給部11とヘッド33Hとの間に位置する他端部(中心軸AX)を基点として一端部が旋回する。チップ受け渡し部132とボンディング部33のヘッド33Hとは、Z軸方向において、プレート511が回転したときにチップ保持部511aが描く軌跡OB1と重なる位置に配置されている。チップ搬送部51は、チップ受け渡し部132からチップCPを受け取ると、図4(B)の矢印AR36に示すように、中心軸AX周りの回転動作によってチップCPをボンディング装置30内のヘッド33Hと重なる受け渡し位置まで搬送する。
ヘッド33Hは、図5に示すようにチップツール411と、ヘッド本体部413とを有している。チップツール411は、例えばシリコン(Si)から形成されている。ヘッド本体部413は、チップCPをチップツール411に吸着保持させるための吸着部を有する保持機構440と、チップCPの中央部を押圧する押圧機構431と、を有する。押圧機構431は、ヘッド本体部413の先端面の中央部において鉛直方向に移動可能な押圧部431aと、押圧部431aを駆動する押圧駆動部(図示せず)と、を有する。また、ヘッド本体部413は、チップツール411を真空吸着によりヘッド本体部413に固定するための吸着部(図示せず)も有する。押圧駆動部が、チップツール411にチップCPの周部が保持された状態で、押圧部413bを鉛直上方へ移動させると、チップCPの中央部が鉛直上方(+Z方向)へ押圧され、チップCPの中央部がその周部に比べて鉛直上方へ撓んだ状態となる。チップツール411は、ヘッド本体部413の保持機構440に対応する位置に形成された貫通孔411aと、押圧部431aが内側に挿入される貫通孔411bと、を有する。
また、ヘッド本体部413には、チップツール411に保持されたチップCPを冷却することによりチップCPの接合面CPfの湿度を調節するチップ湿度調節部415が設けられている。チップ湿度調節部415は、ペルチェ素子415aと、ペルチェ素子415aへ電流を供給する電流供給部415bと、を有する部品湿度調節部である。ここで、電流供給部415bは、ヘッド33HにチップCPが保持された状態でのチップCPの周囲の温度と湿度とに基づいて決定される電流をペルチェ素子415aへ供給する。
図3に戻って、ヘッド駆動部36は、ボンディング部33をZ軸方向(図3の矢印AR31参照)へ駆動するとともに、ボンディング部33をZ軸方向に沿った回転軸回りに回転駆動させる(図3の矢印AR32参照)。ヘッド駆動部36は、図4(A)の矢印AR39に示すように、チップ搬送部51から受け取ったチップCPを保持するヘッド33Hを鉛直上方(+Z方向)へ移動させることによりヘッド33Hをステージ31に近づけて基板WTの実装面WTfにチップCPを実装する。ヘッド駆動部36は、チップCPを保持するヘッド33Hを鉛直上方(+Z方向)へ移動させることによりヘッド33Hをステージ31に近づけて基板WTの実装面WTfにチップCPを接触させる。ここで、基板WTの実装面WTfとチップCPの接合面CPfとは、前述のように、プラズマ処理装置60によりプラズマ処理が施されている。これにより、基板WTの実装面WTfにチップCPの接合面CPfを接触させることで、基板WTにチップCPがいわゆる親水化接合される。
ステージ31は、基板WTにおけるチップCPが実装される実装面WTfが鉛直下方(−Z方向)を向く姿勢で基板WTを保持する。ステージ31は、ステージ駆動部32によりX方向およびY方向へ駆動される。これにより、ボンディング部33とステージ31との相対位置関係を変更することができ、基板WT上における各チップCPの実装位置を調整することができる。
表面温度計41は、チップCPの接合面CPfの温度を計測する温度計測部である。表面温度計41は、非接触型温度計であり例えばサーモグラフィのような放射温度計である。表面温度計41は、計測して得られたチップCPの接合面CPfの温度の計測値を示す計測信号を制御部90へ出力する。表面温度計41は、ステージ31の上方に配置され、図5の矢印AR41に示すように、ステージ31を移動させることにより基板WTをヘッド33Hを遮らない位置へ退避させた状態で、ヘッド33Hの保持されたチップCPの接合面CPfの温度を計測する。
図3に戻って、湿度計35は、ヘッド33HにチップCPが保持された状態でのチップCPの周囲の湿度を計測する湿度計測部である。湿度計35は、計測して得られたチップCPの周囲の湿度の計測値を示す計測信号を制御部90へ出力する。
カバー52は、チップ供給装置10およびボンディング装置30内において、ヘッド駆動部36およびチップ搬送部51が配置される空間と、チップ供給部11およびステージ31が配置される空間と、を仕切るように配置されている。これにより、チップ供給部11またはステージ31で発生したパーティクルのヘッド駆動部36またはチップ搬送部51への堆積が抑制される。
図1に戻って、ボンディング装置30とは別の装置であって、アニール処理を行う熱処理装置75は、チップCPが実装された基板WTを加熱する。熱処理装置75は、基板WTを例えば100℃乃至800℃の温度範囲の温度まで加熱する機能を有する。
制御部90は、図6に示すように、MPU(Micro Processing Unit)901と、主記憶部902と、補助記憶部903と、インタフェース904と、各部を接続するバス905と、を有する。主記憶部902は、揮発性メモリから構成され、MPU901の作業領域として使用される。補助記憶部903は、不揮発性メモリから構成され、MPU901が実行するプログラムを記憶する。インタフェース904は、湿度計35、表面温度計41から入力される計測信号を湿度情報または温度情報に変換してバス905へ出力する。また、MPU901は、補助記憶部903が記憶するプログラムを主記憶部902に読み込んで実行することにより、インタフェース904を介して、ボンディング装置30のヘッド駆動部36、ステージ駆動部32、電流供給部415b、保持機構440、チップ搬送部51、チップ反転部131、チップ受け渡し部132それぞれへ制御信号を出力する。また、MPU901は、更に、インタフェース904を介して、プラズマ処理装置60、水洗浄装置65、チップ供給装置10、ダイシング装置21、テープマウント装置22、エキスパンド装置23、熱処理装置75および搬送ロボット71それぞれへ制御信号を出力する。
次に、本実施の形態に係るチップ実装システムが実行するチップ準備処理について図7および図8を参照しながら説明する。このチップ準備処理は、制御部90によりチップ準備処理を実行するためのプログラムを起動されたことを契機として開始される。まず、チップ実装システム1は、図7に示すように、搬送装置70によりチップCPの基となる基板WCをプラズマ処理装置60へ搬送する(ステップS101)。次に、チップ実装システム1は、プラズマ処理装置60において、基板WCの厚さ方向における一面側にプラズマ処理を施す(ステップS102)。
このプラズマ処理では、例えば図2に示すプラズマ処理装置60において、まず、Oガス供給部620Bの供給弁622Bを開くことによりOガス貯留部621Bから供給管623Bを通じてチャンバ602内にO2ガスを導入する。次に、マグネトロン606からチャンバ60へのマイクロ波の供給を停止させた状態で、高周波電源607によりステージ610に保持された基板WCに高周波バイアスを印加して、基板WCに対して、Oガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行う。続いて、Oガス供給部620Bの供給弁622Bを閉じてOガス貯留部621Bからチャンバ602内へのO2ガスの供給を停止し、チャンバ602内のOガスを排気する。その後、Nガス供給部620Aの供給弁622Aを開くことによりNガス貯留部621Aから供給管623Aを通じてチャンバ602にNガスを導入する。その後、マグネトロン606からチャンバ602へのマイクロ波の供給を停止させた状態で、高周波電源607により基板WCに高周波バイアスを印加して、基板WCに対して、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行う。次に、マグネトロン606からチャンバ602へのマイクロ波の供給を開始して、Nガスでプラズマを発生させる。このとき、高周波電源607による基板WCへの高周波バイアスの印加を停止する。このようにして、基板WCに対してNラジカルを照射する。
このプラズマ処理において、Oガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)またはNガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を、高周波バイアスを50W乃至500Wにして15sec乃至90secの期間行うようにしてもよい。基板WTの実装面WTfに酸化膜または窒化膜のような絶縁膜が形成されている場合、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行うことにより基板WTとチップCPとの接合強度が向上する。また、基板WTがSi基板の場合、前述のように、Oガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行うことにより基板WTの実装面WTfに酸化膜を形成し、その後、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行うようにすればよい。また、前述のように、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)の後のNラジカルを照射の際、出力が300W乃至3000Wであり周波数が27.5MHz乃至3GHzであるマイクロ波を使用すれば、より多くのOH基を生成することができるので好ましい。
図7に戻って、続いて、プラズマ処理が施された基板WCがテープマウント装置22へ搬送されると(ステップS103)、テープマウント装置22が、搬送されてきた基板WCをテープ保持枠112に保持されたテープTEに貼り付ける(ステップS104)。ここで、テープマウント装置22は、例えば図8(A)の矢印AR51に示すように、ステージ222上に載置されたテープ保持枠112に保持されたテープTEに、テープTE側が接合面WCfとは反対側の面が対向する姿勢で、基板WCを貼着する。また、テープ保持枠112は環状であり、テープマウント装置22は、テープTEにおける基板WCを囲繞する領域にテープ保持枠112を取り付ける。
図7に戻って、その後、基板WCが貼着されたテープTEを保持するテープ保持枠112が、テープマウント装置22からダイシング装置21へ搬送する(ステップS105)。その後、チップ実装システム1は、ダイシング装置21において、基板WCに対して各チップCPに対応する領域の間の境界部分に沿って縦方向および横方向にダイシングする(ステップS106)。ここで、ダイシング装置21は、例えば図8(B)に示すように、基板WCが載置されるステージ211と、レーザ出射部212と、を備える。そして、ステージ211に載置された基板WCへパルスレーザ光を出射することによりダイシングを行う。
図7に戻って、次に、ダイシング装置21によりダイシングされた基板WCが、エキスパンド装置23へ搬送されると(ステップS107)、チップ実装システム1は、エキスパンド装置23において、テープマウント装置22から搬送されてきた基板WCが貼り付けられたテープを伸張する(ステップS108)。ここで、エキスパンド装置23は、例えば図8(C)に示すように、テープ保持枠112を支持する枠支持部231と、テープTEにおけるテープ保持枠112の内側を支持するテープ支持部232と、を備える。そして、テープマウント装置22は、テープ保持枠112を支持する枠保持部231を移動させることにより(図8(C)中の矢印AR52参照)、テープ支持部232の間の張架されたテープTEを伸張させる(図8(C)中の矢印AR53参照)。
図7に戻って、次に、チップ実装システム1は、テープ保持枠112がテープTEが伸張された状態で枠保持部231、テープ支持部232に支持された状態で、エキスパンド装置23からチップ供給装置10へ搬送する(ステップS109)。これにより、図2に示すように、複数のチップCPが貼着されたテープTEを保持するテープ保持枠112が、チップ供給装置10のチップ供給部11に配置される。
次に、本実施の形態に係るチップ実装システムが実行する部品実装処理について図9および図10を参照しながら説明する。この部品実装処理は、制御部90により部品実装処理を実行するためのプログラムを起動されたことを契機として開始される。また、この部品実装処理は、前述のチップ準備処理と並行して実行されてもよい。
まず、チップ実装システム1は、図9に示すように、搬送装置70により、チップCPが実装される基板WTをプラズマ処理装置60へ搬送する(ステップS201)。次に、チップ実装システム1は、プラズマ処理装置60において、基板WTにおけるチップCPが実装される実装面WTfにプラズマ処理を施す(ステップS202)。このプラズマ処理は、例えば前述の図7のステップS102で説明したプラズマ処理と同様の処理である。
続いて、チップ実装システム1は、搬送装置70により、プラズマ処理が施された基板WTをプラズマ処理装置60から水洗浄装置65へ搬送する(ステップS203)。その後、チップ実装システム1は、水洗浄装置65において、基板WTの実装面WTfの水洗浄と実装面WTfの乾燥とを実行する(ステップS204)。ここで、水洗浄装置65は、基板WTを回転させつつ基板WTの実装面WTfへ水を供給することにより基板WTの実装面WTfを洗浄する。その後、水洗浄装置65は、基板WTを継続して回転させ続けることにより基板WTの実装面WTfに付着した水を除去しつつ実装面WTfを自然乾燥させる。これにより、基板WTの実装面WTfには、適度な量の水分子が付着した状態となる。
次に、チップ実装システム1は、搬送装置70により、実装面WTfの水洗浄および乾燥後の基板WTを水洗浄装置65からボンディング装置30へ搬送する(ステップS205)。続いて、チップ実装システム1は、ボンディング装置30のステージ31に基板WTを保持させる(ステップS206)。
その後、チップ実装システム1は、チップ供給装置10から基板WTへ実装する1つのチップCPをボンディング装置30へ供給する(ステップS207)。ここで、ボンディング装置30は、チップ供給装置10から供給される1つのチップを、チップ搬送部51を介して取得し、取得したチップCPをヘッド33Hに保持させる。
次に、チップ実装システム1は、ヘッド33Hに設けられたチップ湿度調節部415により、ヘッド33Hに保持されたチップCPを冷却する(ステップS208)。ここで、チップ湿度調節部415は、電流供給部415bからチップCPの目標温度に応じた電流値の電流をペルチェ素子415aへ流すことにより、チップCPを目標温度にまで冷却する。これにより、チップCPの接合面CPfの湿度が上昇し、それに伴い、接合面CPfに適度な水分子を付着させることができる。
ここで、例えばチップCPの接合面CPfの湿度とチップCPの接合面CPfの温度とチップCPの周囲の湿度とチップCPの周囲の温度との間には、下記式(1)に示すような関係式が成立する。
・・・式(1)
ここで、HM1は、接合面CPfの湿度であり、TM0は、チップCPの周囲の温度であり、TM1は、チップCPの接合面CPfの温度であり、HM0は、チップCPの周囲の湿度である。
そして、制御部90は、前述の式(1)で表される関係式に基づいて、チップCPの接合面CPfの湿度が予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持されるように、チップ湿度調節部415によりチップCPを冷却する。ここで、基準湿度範囲は、50%以上100%未満である。但し、基板WTとチップCPとの接合強度の観点から、基準温度範囲は、75以上100%未満が好ましい。また、基板WTとチップCPとの接合強度の観点から、基準温度範囲は、90以上100%未満がより好ましい。例えば基板WTおよびチップCPの周囲の環境が、23℃、35%%の場合、チップCPを9℃まで冷却すれば接合面CPfの湿度を85%にすることができる。また、チップCPの接合面CPfの湿度のコントロールを簡易的に行う方法としては、チップCPを一旦結露する温度まで低下させ、その後、その温度から2℃程度高い温度にまでチップCPの温度を上昇させる方法を採用してもよい。そして、結果的に湿度80%乃至90%を狙うようにしてもよい。
ところで、チップCPの基となる基板WCに関しては、ダイシング装置21によるダイシング後に水洗浄を行うことは難しい。これは、ダイシングされた基板WCのチップCPに対応する部分の間の隙間に水が残ったり、テープTEに水が付着したり、テープTEで発生した不純物がチップCPの接合面に付着したりするため、チップCPが実装された基板WTの品質を維持する上で好ましくないからである。一方、本実施の形態に係るチップ実装システム1のように、ダイシング装置21によるダイシングを行う前に、基板WCに対してプラズマ処理を施すことが好ましい。これにより、基板WCのダイシング後に水洗浄を行うことができなくても、チップCPを基板WTに実装する際にチップCPを冷却することによりチップCPの接合面CPfに水分子を付着させて接合面CPfにより多くのOH基を生成することが可能となるからである。
続いて、チップ実装システム1は、ステージ31を駆動するとともにボンディング部33を回転させることにより、チップCPと基板WTとの相対的な位置ずれを補正するアライメントを実行する(ステップS209)。ここで、ボンディング装置30、赤外透過方式の撮像部(図示せず)を備える場合、撮像部は、基板WTにおける実装面WTf側とは反対側からチップCPと基板WTとを認識できる。従って、撮像部をチップCPと基板WTとの間に介在させる必要がなくなるので、撮像部から基板WTの実装面、チップCPの接合面CPfへのパーティクル混入を防止できる。
その後、チップ実装システム1は、チップ湿度調節部415によりチップCPの接合面CPfの湿度を前述の基準湿度範囲内の湿度に維持した状態で、ヘッド33Hを上昇させることにより、チップCPを基板WTに実装する(ステップS210)。ここで、ボンディング装置は、図10に示すように、保持機構440によりチップCPの周部をチップツール411に吸着させた状態で(図10中の矢印AR81参照)、押圧部431aを鉛直方向へ駆動する(図10中の矢印AR82参照)。これにより、チップCPは、その中央部がその周部よりも基板WTの実装面WTf側に突出するように撓んだ状態となる(図10中の矢印AR83参照)。そして、ヘッド駆動部36は、チップCPを撓ませた状態でヘッド33Hを基板WTに近づけることにより、チップCPの中央部を基板WTの実装面WTfに接触させる。その後、ボンディング装置30は、押圧部431aを鉛直下方へ没入させつつ、ヘッド33Hを更に基板WTへ近づけることにより、チップCPを基板WTに実装する。なお、ボンディング装置30は、ヘッド33Hを鉛直方向へ移動させて基板WTに予め設定された距離まで近づけた後、チップCPを撓ませることによりチップCPの中央部を基板WTの実装面WTfに接触させてもよい。これにより、チップCPの接合面CPfの中央部から接合を進めることで、大気中での基板WTとチップCPとの間への空気の巻き込みに起因したボイドの発生を抑制することができる。
図9に戻って、次に、チップ実装システム1は、ヘッド33Hを下降させてヘッド33Hを待機位置へ戻す(ステップS211)。続いて、チップ実装システム1は、基板WTに実装すべき全てのチップCPの基板WTへの実装が完了したか否かを判定する(ステップS212)。チップ実装システム1が、基板WTに実装すべきチップCPのうち未だ基板WTへ実装していないチップCPが存在すると判定したとする(ステップS212:Yes)。この場合、チップ実装システム1は、ステージ31をそのチップCPに対応する位置へ移動させてから(ステップS213)、再びステップS207の処理を実行する。
一方、チップ実装システム1は、基板WTに実装すべき全てのチップCPの基板WTへの実装が完了したと判定したとする(ステップS212:Yes)。この場合、チップCPが実装された基板WTをボンディング装置30から熱処理装置75へ搬送されると(ステップS214)、チップ実装システム1は、熱処理装置75において、チップCPが実装された基板WTを加熱する熱処理を実行する(ステップS215)。ここで、熱処理装置75は、チップCPが実装された基板WTを例えば100℃乃至800℃の温度範囲の温度まで加熱する。その後、チップ実装システム1は、搬送装置70により、熱処理完了後の基板WTを搬出入ユニット80へ搬送して部品実装処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係るチップ実装システム1によれば、チップCPの接合面CPfの湿度が基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、基板WTの実装面WTfにチップCPの接合面CPfを接触させて基板WTの実装面WTfにチップCPが実装される。これにより、基板WTにチップCPを実装した後において、チップCPが実装された基板WTに対して熱処理を行った際に、水分子が多すぎることによる強度の低下或いは基板WTとチップCPとの間の接合界面におけるマイクロボイドの発生が抑制される。従って、基板WTとチップCPとの接合不良の発生が抑制される。
また、本実施の形態に係るチップ実装システム1では、プラズマ処理装置60において、基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfに対してOガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)と、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)と、Nラジカルを照射する処理とを行う。つまり、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)により、Nイオンを比較的強い衝突力で基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfに衝突させてOH基の付着するサイトを多く形成する。そして、Nラジカルを照射する処理において、サイトに付着したOH基の離脱を抑制しつつOH基を付着するサイトを形成する。これにより、基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfへのOH基の付着が効率良く増進されるので、基板WTの実装面WTf、基板WCの接合面WCfに多数のOH基を生成することができる。従って、基板WTの実装面WTfに基板WCから作製されるチップCPを実装した場合、OH基が多数生成される分、実装面WTfとチップCPの接合面CPf間に多数の水素結合を形成することができる。
また、本実施の形態に係るチップ実装システム1によれば、ステージ31が、基板WTにおけるチップCPが実装される実装面が鉛直下方を向く姿勢で基板WTを保持する。また、ヘッド駆動部36が、チップCPを保持するヘッド33Hを鉛直上方へ移動させることによりヘッド33Hをステージ31に近づけて基板WTの実装面にチップCPを実装する。これにより、基板WTの実装面へのパーティクルの付着を低減することができるので、チップCPと基板WTとの接合不良の発生を抑制できる。従って、チップCPを基板WTに実装してなる製品について、チップCPと基板WTとの接合不良に起因した性能不良の製品の発生が抑制される。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基板接合システム2001は、大気圧下において2つの基板同士を接合するシステムである。ここで、基板としては、Si基板、ガラス基板、酸化膜が形成された基板、窒化膜が形成された基板、炭化物基板、セラミック基板等が挙げられる。この基板接合システムは、2つの基板それぞれの接合面をプラズマに曝すことにより2つの基板それぞれの接合面に親水化処理を施した後、2つの基板それぞれの接合面同士を接触させて2つの基板同士を接合する。その後、互いに接合された2つの基板に対して熱処理を行う。
図11に示すように、本実施の形態に係る基板接合システム2001は、プラズマ処理装置60と、ボンディング装置2030と、熱処理装置75と、搬送装置70と、搬出入ユニット80と、制御部2090と、を備える。なお、図11において、実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。
ボンディング装置2030は、図12に示すように、ステージ2401と、ヘッド2402と、ステージ駆動部2403と、ヘッド駆動部2404と、第1基板湿度調節部2421と、第2基板湿度調節部2422と、表面温度計2041と、湿度計2035とを備える。なお、以下の説明において、適宜図12の±Z方向を上下方向、XY方向を水平方向として説明する。
ステージ2401とヘッド2402とは、Z方向において互いに対向するように配置されている。ステージ2401は、その上面で第1基板である基板WT21を支持する第1基板保持部であり、ヘッド2402は、その下面で第2基板である基板WT22を支持する第2基板保持部である。ステージ2401およびヘッド2402は、基板WT21、WT22を保持する保持機構2440と、基板WT21の中央部を押圧する押圧機構2431と、基板WT22の中央部を押圧する押圧機構2432と、を有する。保持機構440は、複数の吸着部2440a、2440b、2440c、2440dを有する真空チャックから構成されている。吸着部2440a、2440b、2440c、2440dは、ステージ2401、ヘッド2402における基板WT21、WT22が載置される領域に設けられている。吸着部2440a、2440b、2440c、2440dは、図13(A)に示すように、互いに径が異なる円環状であり、同心円状に配置されている。基板WT21、WT22は、ステージ2401、ヘッド2402に設けられた吸着部2440a、2440b、2440c、2440dにより吸着された状態で、ステージ2401、ヘッド2402に保持される。吸着部2440a、2440b、2440c、2440dは、各別に基板WT21、WT22を吸着している状態と、吸着しない状態と、をとりうる。例えばステージ2401、ヘッド2402の比較的中心C1側に配置された吸着部2440a、2440bを真空吸着しない状態にして、ステージ2401、ヘッド2402の比較的外側に配置された吸着部2440c、2440dを真空吸着している状態にすることができる。
押圧機構2431は、図13(B)に示すように、ステージ2401の中央部に設けられ、押圧機構2432は、ヘッド2402の中央部に設けられている。押圧機構2431は、ヘッド2402側へ出没可能な押圧部2431aと、押圧部2431aを駆動する押圧駆動部2431bと、を有する。押圧機構2432は、ステージ2401側へ出没可能な押圧部2432aと、押圧部2432aを駆動する押圧駆動部2432bと、を有する。押圧駆動部2431b、2432bとしては、例えばボイスコイルモータを採用してもよい。
図12に戻って、第1基板湿度調節部2421は、ステージ2401に設けられ、ステージ2401に保持された基板WT21を冷却することにより、基板WT21の第1接合面である接合面WTf21の湿度を調節する。また、第2基板湿度調節部2422は、ヘッド2402に設けられ、ヘッド2402に保持された基板WT22を冷却することにより、基板WT22の第2接合面である接合面WTf22の湿度を調節する。第1基板湿度調節部2421は、ペルチェ素子2421aと、ペルチェ素子2421aへ電流を供給する電流供給部2421bと、を有する。第1基板湿度調節部2421は、図13(B)に示すように、ペルチェ素子2421aと、ペルチェ素子2421aへ電流を供給する電流供給部2421bと、を有する。また、第2基板湿度調節部2422は、ペルチェ素子2422aと、ペルチェ素子2422aへ電流を供給する電流供給部2422bと、を有する。電流供給部2421bは、ステージ2401に基板WT21が保持された状態での基板WT21の周囲の温度と湿度とに基づいて決定される電流をペルチェ素子2421aへ供給する。電流供給部2422bは、ヘッド2402に基板WT22が保持された状態での基板WT22の周囲の温度と湿度とに基づいて決定される電流をペルチェ素子2422aへ供給する。
図12に戻って、ステージ駆動部2403は、ステージ2401をXY方向へ移動させたり、Z軸周りに回転させたりする。ヘッド駆動部2404は、ヘッド2402を上方向(図12の矢印AR61参照)に昇降させる昇降駆動部2406と、ヘッド2402をXY方向へ移動させるXY方向駆動部2405と、ヘッド2402をZ軸周りの回転方向(図3の矢印AR62参照)に回転させる回転駆動部2407と、を有する基板保持部駆動部である。また、ヘッド駆動部2404は、ヘッド2402のステージ2401に対する傾きを調整するためのピエゾアクチュエータ2411を有する。XY方向駆動部2405および回転駆動部2407が、X方向、Y方向、Z軸周りの回転方向において、ヘッド2402をステージ2401に対して相対的に移動させることにより、ステージ2401に保持された基板WT21とヘッド2402に保持された基板WT22とのアライメントが可能となる。昇降駆動部2406は、ヘッド402を上下方向へ移動させることにより、ステージ2401とヘッド2402とを互いに近づけたり、ステージ401からヘッド402を離したりする。
表面温度計2041は、実施の形態1で説明した表面温度計41と同様に、非接触型温度計であり、例えばステージ2401とヘッド2402との側方に配置されている。表面温度計2041は、ステージ2401に基板WT21が保持され、ヘッド2402に基板WT22が保持された状態で、基板WT21の接合面WTf21と基板WT22の接合面WTf22の温度を計測する。
湿度計2035は、ステージ2401およびヘッド2402の近傍に配置され、ステージ2401に保持された基板WT21およびヘッド2402に保持された基板WT22の周囲の湿度を計測する。
制御部2090は、図14に示すように、MPU901と、主記憶部902と、補助記憶部903と、インタフェース904と、各部を接続するバス905と、を有する。なお、図14において、実施の形態1と同様の構成については図6と同一の符号を付している。インタフェース2904は、湿度計2035、表面温度計2041から入力される計測信号を湿度情報または温度情報に変換してバス905へ出力する。また、MPU901は、補助記憶部903が記憶するプログラムを主記憶部902に読み込んで実行することにより、インタフェース2904を介して、ボンディング装置30のヘッド駆動部2404、ステージ駆動部2403、電流供給部2421b、2422b、保持機構2440それぞれへ制御信号を出力する。また、MPU901は、更に、インタフェース904を介して、プラズマ処理装置60、熱処理装置75および搬送ロボット71それぞれへ制御信号を出力する。
次に、本実施の形態に係る基板接合システムが実行する部品実装処理について図15および図16を参照しながら説明する。この基板接合処理は、制御部2090により基板接合処理を実行するためのプログラムを起動されたことを契機として開始される。
まず、基板接合システム2001は、図15に示すように、搬送装置70により、基板WT21、WT22をプラズマ処理装置60へ搬送する(ステップS301)。次に、基板接合システム2001は、プラズマ処理装置60において、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22にプラズマ処理を施す(ステップS302)。このプラズマ処理は、例えば実施の形態1における図7のステップS102で説明したプラズマ処理と同様の処理である。なお、プラズマ処理装置60は、基板WT21、WT22に対して同時にプラズマ処理を施してもよいし、基板WT21、WT22のいずれか一方に対してプラズマ処理を施した後に他方に対してプラズマ処理を施すようにしてもよい。
続いて、基板接合システム2001は、搬送装置70により、プラズマ処理が施された基板WT21、WT22をプラズマ処理装置60からボンディング装置30へ搬送する(ステップS303)。その後、基板接合システム1は、ボンディング装置30のステージ2401に基板WT21を保持させるとともにヘッド2402に基板WT22を保持させる(ステップS304)。
次に、基板接合システム2001は、ステージ2401に設けられた第1基板湿度調節部2421およびヘッド2402に設けられた第2基板湿度調節部2422により、基板WT21、WT22を冷却する(ステップS208)。ここで、第1基板湿度調節部2421は、電流供給部2421bから基板WT21の目標温度に応じた電流値の電流をペルチェ素子2421aへ流すことにより、基板WT21を目標温度にまで冷却する。また、第2基板湿度調節部2422も、電流供給部2422bから基板WT22の目標温度に応じた電流値の電流をペルチェ素子2422aへ流すことにより、基板WT22を目標温度にまで冷却する。これにより、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22の湿度が上昇し、それに伴い、接合面WTf21、WTf22に適度な水分子を付着させることができる。ここで、制御部2090は、実施の形態1で説明した式(1)で表される関係式に基づいて、基板WT21の接合面WTf21の湿度が予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持されるように、第1基板湿度調節部2421により基板WT21を冷却する。また、制御部2090は、前述の式(1)で表される関係式に基づいて、基板WT22の接合面WTf22の湿度が前述の基準湿度範囲内の湿度に維持されるように、第2基板湿度調節部2422により基板WT22を冷却する。ここで、基準湿度範囲は、実施の形態1と同様に、50%以上100%未満である。但し、基板WT21、WT22同士の接合強度の観点から、基準温度範囲は、75以上100%未満が好ましい。また、基板WT21、WT22同士の接合強度の観点から、基準温度範囲は、90以上100%未満がより好ましい。更に、第1基板湿度調節部2421および第2基板湿度調節部2422は、ステージ2401の温度とヘッド2402の温度とが同じになるようにステージ2401、ヘッド2402を冷却する。
ここで、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22の湿度を変化させながら、基板WT21、WT22との接合強度の評価を行った結果を表1に示す。ここで、接合面WTf21、WTf22の湿度が35%乃至90%の場合と接合面WTf21、WTf22が結露した状態の場合について接合強度の評価を行った。なお、基板WT21、WT22を接合した後、200℃、7時間の条件で熱処理を行った。また、基板WT21、TW22としては、SiO基板を用いた。また、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22に対して、N2ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)とN2ラジカルの照射を行った。ここでは、反応性イオンエッチング(RIE)を、高周波バイアスを300Wに設定して30sec間行った後、出力が500Wであり周波数が27.5MHzである高周波を用いてNラジカルを15sec間照射した。
表1に示すように、湿度が50%乃至85%では、湿度が高くなるにつれて接合強度が増加し、湿度が90%では、接合強度が2.5J/m、即ち、バルク破壊強度に到達した。一方、接合面WTf21、WTf22が結露している場合、接合強度が0.5J/mまで低下した。また、湿度35%場合は濡れ性が悪く、接合面WTf21,WTf22全面に濡れ広がらなかった。このことから、基準温度範囲は、90以上100%未満がより好ましいことが判る。この結果は以下のように考察される。互いに接合された基板WT21、WT22を加熱することにより接合面WTf21,WTf22間に存在する水分子がOH基へと変化し、最終的には水分子が脱離してSi−O−Siの共有結合へと変わり強固な接合となる。一方、接合面WTf21,WTf22が結露してそこに水滴が付着すると水分子の量が多くなりすぎて互いに接合された基板WT21、WT22を加熱時に接合面WTf21,WTf2間に残ってしまうため接合強度が上がらない。
続いて、基板接合システム2001は、ヘッド駆動部2404およびステージ駆動部2403により、ヘッド2402をステージ2401に対して相対的に移動させることにより、基板WT21、WT22の相対的な位置ずれを補正するアライメントを実行する(ステップS306)。
その後、基板接合システム2001は、第1基板湿度調節部2421、第2基板湿度調節部2422により基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22の湿度を前述の基準湿度範囲内の湿度に維持した状態で、ヘッド駆動部2404によりヘッド2402を下降させる。そして、基板接合システム2001は、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22同士を接触させることにより基板WT21、WT22同士を接合する(ステップS307)。ここで、ボンディング装置2030は、図16に示すように、基板WT21、WT22の周部WTs21、WTs22を吸着部2440c、2440dに吸着させた状態で(図16中の矢印AR72参照)、押圧部2431a、2432aにより基板WT21、WT22の中央部WTc21、WTc22を押圧する。これにより、基板WT21、WT22は、その中央部WTc21、WTc22がその周部WTs21、WTs22よりも互いに近づく方向へ突出するように撓んだ状態となる。そして、ヘッド駆動部2404は、基板WT21、WT22を撓ませた状態でヘッド2402をステージ2401へ近づけることにより、基板WT21の中央部WTc21を基板WT22の中央部WTc22に接触させる。そして、ボンディング装置30は、押圧部2431a、2432aを没入させつつ、ヘッド2402更にステージ2401へ近づけることにより、基板WT21、WT22同士を接合する。なお、ボンディング装置2030は、ヘッド2402をステージ2401に予め設定された距離まで近づけた後、基板WT21、WT22を撓ませることにより基板WT21の中央部WTc21を基板WT22の中央部WTc22に接触させてもよい。或いは、ボンディング装置2030は、基板WT21、WT22のいずれか一方のみを撓ませた状態で、基板WT21の中央部WTc21を基板WT22の中央部WTc22に接触させてもよい。
図15に戻って、次に、互いに接合された基板WT21、WT22をボンディング装置30から熱処理装置75へ搬送されると(ステップS308)、基板接合システム2001は、熱処理装置75において、互いに接合された基板WT21、WT22を加熱する熱処理を実行する(ステップS309)。ここで、熱処理装置75は、実施の形態1の図9のステップS215で説明した熱処理と同様に、基板WT21、WT22を例えば100℃乃至800℃の温度範囲の温度まで加熱する。その後、基板接合システム2001は、搬送装置70により、熱処理完了後の基板WT21、WT22を搬出入ユニット80へ搬送して基板接合処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る基板接合システム2001によれば、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22の湿度が基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22同士を接触させて基板WT21、WT22同士を接合する。これにより、基板WT21、WT22同士を接合した後において、基板WT21、WT22に対して熱処理を行った際に、水分子が多すぎるために接合強度の低下或いは基板WT21、WT22の間の接合界面におけるマイクロボイドの発生が抑制される。従って、基板WT21、WT22の接合不良の発生が抑制される。
また、本実施の形態に係るボンディング装置2030では、第1基板湿度調節部2421および第2基板湿度調節部2422は、ステージ2401の温度とヘッド2402の温度とが同じになるようにステージ2401、ヘッド2402を冷却する。これにより、基板WT21、WT22を形成する材料の種類が同じである場合、基板WT21、WT22の熱膨張率を等しくすることができるので、基板WT21、WT22同士を高精度に接合することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、実施の形態1に係るチップ実装システム1において、チップ湿度調節部が、例えば図17(A)に示すような、冷媒が流れる冷媒管3415aを有しヘッド本体部413の側壁に取り付けられた熱交換器3415と、熱交換器3415へ冷媒を供給する冷媒供給部(図示せず)と、を有するものであってもよい。ここで、ヘッド本体部413は、チップCPから熱交換器3415への熱伝達効率を高めるために、金属、ALNまたはSiのような熱伝導率の高い材料から形成されていることが好ましい。本構成によっても、チップ実装システムにおいて。チップCPの接合面CPfの湿度を基準湿度範囲内の湿度に維持することができる。
或いは、実施の形態2に係る基板接合システム2001において、第1基板湿度調節部、第2基板湿度調節部が、例えば図17(B)に示すような、ステージ2401、ヘッド2402に埋設された冷媒が流れる流路4415を有するものであってもよい。流路4415へ冷媒が導入される導入口4415aと流路4415から冷媒が排出される排出口4415bとは、ステージ2401、ヘッド2402の周部における第1部位P91に隣接して設けられている。流路4415は、第1部位P91において導入口4415aに連通し第1部位P91からステージ2401、ヘッド2402の平面視方向と直交する方向へ蛇行しながらステージ2401、ヘッド2402の中央部を挟んだ第1部位P91とは反対側の第2部位P92まで延在している往路4415cを有する。また、流路4415は、第2部位P92からステージ2401、ヘッド2402の平面視方向と直交する方向へ蛇行しながら第1部位P91まで延在し第1部位P91において排出口4415bに連通している往路4415dを有する。ここで、流路4415の往路4415cと復路4415dとは、ステージ2401、ヘッド2402内において第1部位P91から第2部位P92へ向かう方向において交互に並列している。そして、流路4415の往路4415cにおける任意の第3部位から導入口4415aまでの長さと、復路4415dにおける往路4415cと復路4415dの並び方向において第3部位に対向する第4部位から導入口4415aまでの長さの和が互いに略等しくなっている。即ち、往路4415cにおける導入口4415aからの往路4415cの延伸方向に沿った距離と復路4415dにおける排出口4415bからの復路4415dの延伸方向に沿った距離とが等しい。そして、冷媒が流路4415を流れる間に熱を吸収して導入口4415aから遠いところの方が温度が上昇するが、往路4415c、復路4415dを2本並列させることで、導入口4415aからの距離と排出口4415bからの距離とが略等しくなる。これにより、ステージ2401、ヘッド2402全体を均熱化することができる。冷媒は、導入口4415aから冷媒管4415内へ導入され(図17(B)の矢印AR91参照)、冷媒管4415内を通って排出口4415bから排出される(図17(B)の矢印AR92参照)。なお、冷媒としては、例えば水を採用することができる。
本構成によれば、ステージ2401、ヘッド2402内における均熱性を向上させることができるので、基板WT21、WT22の熱膨張の影響を低減し、基板WT21、WT22同士を高精度に接合することができる。特に、基板WT21、WT22の直径が300mm程度ある場合、基板WT21、WT22の熱膨張差による位置ずれ量が大きくなるため、本構成を採用することが有効である。
各実施の形態では、プラズマ処理後にチップCPまたは基板WT21、WT22を冷却する例について説明したが、チップCPまたは基板WT21、WT22を冷却する処理は、プラズマ処理後に限定されるものではない。例えば、プラズマ処理を行わずに、基板WTへのチップCPの実装または基板WT21、WT22同士の接合を行うようにしてもよい。但し、各実施の形態で説明したように、プラズマ処理を行ったほうが、チップCPと基板WTとの接合強度または基板WT21、WT22同士の接合強度を高めることができ好ましい。
各本実施の形態では、大気中でチップCPを基板WTに実装する例或いは基板WT21、WT22同士を接合する例について説明したか、大気中での接合に限定されるものではない。例えば、減圧雰囲気のチャンバ(図示せず)内において、チャンバ内へ水ガスを供給しつつ、チップCPまたは基板WT21、WT22を冷却するにより、チップCPの接合面CPfまたは基板WT21、WT22の接合面WTf21、WTf22へ必要量の水分子を供給することもできる。水ガスとしては、例えば気化した水50%とNガス50%との混合気体を供給してもよい。
実施の形態1では、プラズマ処理において、Oガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)と、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)と、Nラジカルを照射する処理と、を行う例について説明した。但し、プラズマ処理の内容は、これに限定されるものではなく、例えばOガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)、Nガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)およびNラジカルを照射する処理の中から任意に選択した1つまたは2つの処理のみを行うものであってもよい。
実施の形態1に係るボンディング装置30において、ステージ31に、ステージ31に保持された基板WTを冷却することにより基板WTの実装面WTfの湿度を調節する基板湿度調節部が設けられたものであってもよい。ここで、基板湿度調節部は、例えばステージ31に埋設されたペルチェ素子(図示せす)と、ペルチェ素子へ電流を供給する電流供給部と、を有するものとしてもよい。この場合、チップ湿度調節部415および基板湿度調節部は、ステージ31の温度とヘッド33Hの温度とが同じになるようにステージ31、ヘッド33Hを冷却するのが好ましい。本構成によれば、水洗浄装置65を省略することができるので、チップ実装システムの簡素化が図られるという利点がある。
実施の形態1に係るボンディング装置30では、押圧機構431がヘッド33Hに設けられている例について説明した。但し、これに限らず、ボンディング装置が、押圧機構が設けられていないヘッドを有するものであってもよい。
実施の形態1に係るチップ供給部11は、ダイシングテープTEに貼り付けられた複数のチップCPの中から1つのチップCPをニードル111aにより下方へ突き出すことにより、チップCPをチップ移載部13へ受け渡される例について説明した。但し、これに限らず、例えば複数のチップCPが、それらの基板WTに実装される面側がダイシングテープに貼り付けられている場合、複数のチップCPの中の1つの基板WTに実装される面とは反対の面を真空チャックしてチップ反転部131へ受け渡す機構を備えるものであってもよい。
実施の形態1では、ヘッド駆動部36が、ボンディング部33を、Z軸方向へ移動させること並びにZ軸に沿った回転軸周りに回転させることのみが可能である例について説明した。但し、これに限らず、ヘッド駆動部36が、ボンディング部33を、X軸方向またはY軸方向へ移動させることができる構成であってもよい。この場合、ヘッド駆動部36は、例えばチップ搬送部51からチップCPを受け取った後、ヘッド33Hと基板WTにおけるチップCPが実装される部位とが対向する位置に、ボンディング部33をX軸方向またはY軸方向へ移動させるようにしてもよい。
実施の形態1では、切出機構111がダイシングテープTEにおける鉛直上方(+Z方向)からニードル111aを鉛直下方(−Z方向)へ突き出してチップCPを鉛直下方(−Z方向)へ押し出すことによりチップを供給するチップ供給部11の例について説明した。但し、チップ供給部11の構成は、これに限定されない。例えばチップ供給部が、ダイシングテープTEを上方へ吸引することによりチップCPをダイシングテープTEから剥がしてチップCPを供給する構成であってもよい。或いは、チップ供給部が、チップCPが貼着されたダイシングテープTEに紫外線を照射することによりダイシングテープTEの粘着力を低下させることによりチップCPをダイシングテープTEから剥がしてチップCPを供給する構成であってもよい。
実施の形態2に係るボンディング装置2030では、押圧機構2431がステージ2401の中央部に設けられ、押圧機構2432がヘッド2402の中央部に設けられている例について説明した。但し、これに限らず、ボンディング装置が、ステージ2401とヘッド2402とのいずれか一方のみに押圧機構を有するものであってもよい。或いは、ボンディング装置が、ステージ2401とヘッド2402との両方に押圧機構を有しないものであってもよい。
各実施の形態に係るボンディング装置30、2030では、チップCP、基板WT、WT21、TW22の温度を計測する表面温度計41、2041を備える例について説明したが、これに限らず、ヘッド33H、2402、ステージ31、2401の温度を直接計測する温度計を備えるものであってもよい。
本発明は、例えばCMOSイメージセンサやメモリ、演算素子、MEMSの製造に好適である。
1:チップ実装システム、10:チップ供給装置、11:チップ供給部、21:ダイシング装置、22:テープマウント装置、23:エキスパンド装置、30,2030:ボンディング装置、31,211,221,610,2401:ステージ、32,2403:ステージ駆動部、33:ボンディング部、33H,2402:ヘッド、35,2035:湿度計、36,2404:ヘッド駆動部、41,2041:表面温度計、51:チップ搬送部、52:カバー、60:プラズマ処理装置、65:水洗浄部、70:搬送装置、71:搬送ロボット、75:熱処理装置、80:搬出入ユニット、90,2090:制御部、111:切出機構、111a:ニードル、112:テープ保持枠、113:保持枠駆動部、131:チップ反転部、132:チップ受け渡し部、212:レーザ光源、231:枠支持部、232:テープ支持部、511:プレート、511a:チップ保持部、512:プレート駆動部、411:チップツール、411a,411b:貫通孔、413:ヘッド本体部、415:チップ湿度調節部、415a,2421a,2422a:ペルチェ素子、415b,2421b,2422b:電流供給部、431:押圧機構、431a,2431a,2432a:押圧部、440,2440:保持機構、602:チャンバ、603:ガラス窓、604:トラップ板、605:導波管、606:マグネトロン、607:高周波電源、620A:Nガス供給部、620B:Oガス供給部、621A:Nガス貯留部、621B:Oガス貯留部、622A,622B:供給弁、623A,623B:供給管、631:真空ポンプ、632:排気管、633:排気弁、901:MPU、902:主記憶部、903:補助記憶部、904,2904:インタフェース、905:バス、1311:アーム、1311a:吸着部、1312:アーム駆動部、2405:XY方向駆動部、2406:昇降駆動部、2407:回転駆動部、2411:ピエゾアクチュエータ、2431b、2432b:押圧駆動部、2440a、2440b、2440c、2440d:吸着部、3415:熱交換器、3415a,4415:流路、4415a:導入口、4415b:排出口、4415c:往路、4415d:復路、AX:中心軸、CP:チップ、CPf,WTf21,WTf22:接合面、WTc21,WTc22:中央部、WTs21,WTs22:周部、LA:レーザ光、TE:テープ、OB1:軌跡、P91:第1部位、P92:第2部位、PLM:プラズマ、WC,WT,WT21,WT22:基板、WTf:実装面

Claims (20)

  1. 基板の実装面と部品の接合面との少なくとも一方に親水化処理を施した後、前記接合面を前記実装面に接触させることにより前記基板に前記部品を実装する部品実装システムであって、
    前記基板を保持する基板保持部と、
    前記部品を保持するヘッドと、
    前記ヘッドに設けられ前記部品を冷却することにより前記部品の前記接合面の湿度を調節する部品湿度調節部と、
    前記部品湿度調節部により前記部品の前記接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記ヘッドを前記基板保持部に近づけて前記基板の前記実装面に前記部品の接合面を接触させて前記実装面に前記部品を実装するヘッド駆動部と、を備える、
    部品実装システム。
  2. 前記基板の前記実装面に水を供給する水供給部と、
    前記水供給部により水が供給された前記実装面を乾燥させる乾燥部と、を更に備え、
    前記基板保持部は、前記乾燥部による乾燥後の前記基板を保持する、
    請求項1に記載の部品実装システム。
  3. 前記基板保持部に設けられ前記基板を冷却することにより前記基板の前記実装面の湿度を調節する基板湿度調節部を更に備える、
    請求項1に記載の部品実装システム。
  4. 前記部品湿度調節部により冷却された前記部品の温度と前記基板湿度調節部により冷却された前記基板の温度とが、等しい、
    請求項3に記載の部品実装システム。
  5. 前記部品の前記接合面および前記基板の前記実装面の少なくとも一方にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置を更に備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の部品実装システム。
  6. 前記部品、前記基板、前記ヘッドまたは前記基板保持部の温度を計測する温度計測部と、
    前記部品および前記基板の周囲の湿度を計測する湿度計測部と、を更に備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の部品実装システム。
  7. 前記基準湿度範囲は、50%以上100%未満である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の部品実装システム。
  8. 前記基板保持部は、前記基板における前記部品が実装される実装面が鉛直下方を向く姿勢で前記基板を保持し、
    前記ヘッドは、鉛直下方から前記部品の前記接合面が鉛直上方を向く姿勢で前記部品を保持し、
    前記ヘッド駆動部は、前記部品を保持する前記ヘッドを鉛直上方へ移動させることにより前記ヘッドを前記基板保持部に近づける、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の部品実装システム。
  9. 前記ヘッドは、前記部品の中央部を押圧することにより、前記部品の前記接合面の中央部が前記接合面の周部に比べて前記実装面側に突出するように前記部品を撓ませる押圧機構を更に備える、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の部品実装システム。
  10. 第1基板の第1接合面と第2基板の第2接合面とに親水化処理を施した後、前記第1接合面と前記第2接合面とを接触させることにより前記第1基板と前記第2基板とを接合する基板接合システムであって、
    前記第1基板を保持する第1基板保持部と、
    前記第2基板を保持する第2基板保持部と、
    前記第1基板保持部に設けられ前記第1基板を冷却することにより前記第1接合面の湿度を調節する第1基板湿度調節部と、
    前記第2基板保持部に設けられ前記第2基板を冷却することにより前記第2接合面の湿度を調節する第2基板湿度調節部と、
    前記第1基板湿度調節部により前記第1接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持され且つ前記第2基板湿度調節部により前記第2接合面の湿度を前記基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記第1基板保持部を前記第2基板保持部に近づけて前記第1基板の前記第1接合面に前記第2基板の前記第2接合面を接触させて前記第1基板と前記第2基板とを接合する基板保持部駆動部と、を備える、
    基板接合システム。
  11. 前記第1基板湿度調節部により冷却された前記第1基板の温度と前記第2基板湿度調節部により冷却された前記第2基板の温度とが、等しい、
    請求項10に記載の基板接合システム。
  12. 前記第1基板の前記第1接合面と前記第2基板の前記第2接合面との少なくとも一方にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置を更に備える、
    請求項10に記載の基板接合システム。
  13. 前記第1基板、前記第2基板、前記第1基板保持部または前記第2基板保持部の温度を計測する温度計測部と、
    前記第1基板および前記第2基板の周囲の湿度を計測する湿度計測部と、を更に備える、
    請求項10から12のいずれか1項に記載の基板接合システム。
  14. 前記第1基板湿度調節部は、
    前記第1基板保持部の周部における第1部位において冷媒が導入される導入口に連通し前記第1部位から前記第1基板保持部の周部における前記第1基板保持部の中央部を挟んで対向する第2部位まで延在する往路と、前記第2部位において前記往路に連続し前記第2部位から前記第1部位まで延在し前記第1部位において前記冷媒が排出される排出口に連通する復路と、を有し、前記往路における前記導入口からの前記往路の延伸方向に沿った距離と前記復路における前記排出口からの前記復路の延伸方向に沿った距離とが等しい前記冷媒が流れる流路を有する、
    請求項10から13のいずれか1項に記載の基板接合システム。
  15. 前記基準湿度範囲は、50%以上100%未満である、
    請求項10から14のいずれか1項に記載の基板接合システム。
  16. 前記第1基板保持部は、前記第1基板の中央部を押圧することにより、前記第1基板の前記接合面の中央部が前記接合面の周部に比べて前記第2基板側に突出するように前記第1基板を撓ませる押圧機構を更に備える、
    請求項10から15のいずれか1項に記載の基板接合システム。
  17. 基板の実装面と部品の接合面との少なくとも一方に親水化処理を施した後、前記接合面を前記実装面に接触させることにより前記基板に前記部品を実装する部品実装方法であって、
    基板保持部が、前記基板を保持するステップと、
    ヘッドが、前記部品を保持するステップと、
    部品湿度調節部が、前記ヘッドに設けられ前記部品を冷却することにより前記部品の前記接合面の湿度を調節するステップと、
    ヘッド駆動部が、前記部品の前記接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記ヘッドを前記基板保持部に近づけて前記基板の前記実装面に前記部品の接合面を接触させて前記実装面に前記部品を実装するステップと、を含む、
    部品実装方法。
  18. 前記部品が実装された前記基板を加熱する、
    請求項17に記載の部品実装方法。
  19. 第1基板の第1接合面と第2基板の第2接合面との少なくとも一方に親水化処理を施した後、前記第1接合面と前記第2接合面とを接触させることにより前記第1基板と前記第2基板とを接合する基板接合方法であって、
    第1基板保持部が、前記第1基板を保持するステップと、
    第2基板保持部が、前記第2基板を保持するステップと、
    第1基板湿度調節部が、前記第1基板保持部に設けられ前記第1基板を冷却することにより前記第1接合面の湿度を調節するステップと、
    第2基板湿度調節部が、前記第2基板保持部に設けられ前記第2基板を冷却することにより前記第2接合面の湿度を調節するステップと、
    基板保持部駆動部が、前記第1基板湿度調節部により前記第1接合面の湿度を予め設定された基準湿度範囲内の湿度に維持され且つ前記第2基板湿度調節部により前記第2接合面の湿度を前記基準湿度範囲内の湿度に維持された状態で、前記第1基板保持部を前記第2基板保持部に近づけて前記第1基板の前記第1接合面に前記第2基板の前記第2接合面を接触させるステップと、を含む、
    基板接合方法。
  20. 互いに接合された前記第1基板と前記第2基板とを加熱する、
    請求項19に記載の基板接合方法。
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