JP2019203502A - 樹脂製インテークマニホールド - Google Patents

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拓馬 山口
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Abstract

【課題】所定の性能要件を確保しつつコンパクト化及び軽量化を図ることができる樹脂製インテークマニホールドを提供する。【解決手段】本インテークマニホールド1は、吸気導入口2と、サージタンク3と、複数の吸気管5と、を備える。そして、サージタンクを構成する壁部と吸気管を構成する壁部とを共用する共用壁部13を備え、共用壁部は、吸気管のサージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管の全軸長さL1の70%以上の軸長さL2の領域にわたって連続して形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂製インテークマニホールドに関し、さらに詳しくは、サージタンクを取り巻くように複数の吸気管が備えられる樹脂製インテークマニホールドに関する。
従来の樹脂製インテークマニホールドとして、サージタンクを取り巻くように複数の吸気管が備えられるものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2等参照)。これら特許文献1及び2には、例えば、図11(a)(b)に示されるように、サージタンク103と各吸気管105との間に空洞部106を形成し、サージタンク103及び吸気管105の各壁部を共用する共用壁部113を備え、共用壁部113は、吸気管105において空洞部106の下流縁と接する部分から下流側に向かって連続して形成されることが記載されている。なお、上記特許文献1の共用壁部113は、吸気管105の全軸長さの約40%の軸長さL2の領域にわたって形成されている(図11(a)参照)。また、特許文献2の共用壁部113は、吸気管105の全軸長さの約30%の軸長さL2の領域にわたって形成されている(図11(b)参照)。
特開2014−47738号公報 特開2009−209762号公報
ここで、インテークマニホールドでは、低・中回転域のエンジン性能を高めるために一定長の吸気管及び一定容積のサージタンク(即ち、所定の性能要件)を確保する必要があるとともに、エンジンレイアウトの制約からサージタンクを取り巻くように吸気管を配置する必要がある。
しかし、上記特許文献1及び2に記載された技術では、サージタンク103と各吸気管105との間に空洞部106を形成しているので、一定容積のサージタンク103及び空洞部106を取り巻くように一定長さの吸気管105を配置すると、インテークマニホールドの体格(横幅及び高さ)が大きくなってしまい、エンジンコンパートメント内で占有体積が大きくなってしまう。さらに、上記特許文献1及び2に記載された技術では、共用壁部113は、吸気管105において空洞部106の下流縁と接する部分から下流側に向かって形成されているため、共用壁部113の設定範囲が比較的狭く、効果的に質量を低減できない。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、所定の性能要件を確保しつつコンパクト化及び軽量化を図ることができる樹脂製インテークマニホールドを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、吸気が導入される吸気導入口と、前記吸気導入口から吸気が導入されるサージタンクと、前記サージタンクから分岐して該サージタンクを取り巻くように渦巻状に延びてエンジンの各吸気ポートに連なる複数の吸気管と、を備える樹脂製インテークマニホールドであって、前記サージタンクを構成する壁部と前記吸気管を構成する壁部とを共用する共用壁部を備え、前記共用壁部は、前記吸気管の前記サージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって該吸気管の全軸長さの70%以上の軸長さの領域にわたって連続して形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記共用壁部は、前記吸気管の前記サージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって該吸気管の渦巻き角360度以上の領域にわたって連続して形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記共用壁部の一部は、前記サージタンクの内側に巻き込まれる前記吸気管の上流端側を構成する壁部を更に共用していることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記吸気管の上流端側には、前記サージタンク内に突出する筒状部が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記筒状部は、前記共用壁部の上流側を形成する樹脂部品に一体に形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記筒状部は、前記共用壁部の上流側を形成する樹脂部品に溶着されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発明において、前記吸気管の上流端側と下流端側とは、隣り合うように配置されていることを要旨とする。
本発明の樹脂製インテークマニホールドによると、サージタンクを構成する壁部と吸気管を構成する壁部とを共用する共用壁部を備え、共用壁部は、吸気管のサージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって該吸気管の全軸長さの70%以上の軸長さの領域にわたって連続して形成されている。このように共用壁部を広範囲に設定することで、従来のような空洞部を設けることなく空洞部の空間を利用してサージタンクを適当な容積及び形状に構成できる。そのため、一定容積のサージタンクを取り巻くように一定長さの吸気管を配置しても、体格のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、前記共用壁部が、前記吸気管の前記サージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって該吸気管の渦巻き角360度以上の領域にわたって連続して形成されている場合は、共用壁部を更に広範囲に設定でき、更なる体格のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、前記共用壁部の一部が、前記サージタンクの内側に巻き込まれる前記吸気管の上流端側を構成する壁部を更に共用している場合は、更なる体格のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、前記吸気管の上流端側に、前記サージタンク内に突出する筒状部が設けられている場合は、吸気管を更に長くでき、低・中回転域のエンジン性能を更に高めることができる。
また、前記筒状部が、前記共用壁部の上流側を形成する樹脂部品に一体に形成されている場合は、部品点数を低減できる。
また、前記筒状部が、前記共用壁部の上流側を形成する樹脂部品に溶着されている場合は、開口がサージタンクの中心側を向く湾曲状の筒状部等の複雑な形状の筒状部を採用できる。
さらに、前記吸気管の上流端側と下流端側とが、隣り合うように配置されている場合は、更にコンパクト化できる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係るインテークマニホールドの分解斜視図である。 上記インテークマニホールドの縦断面図(吸気管の軸芯に沿う縦断面図)である。 上記インテークマニホールドの分解縦断面図である。 上記インテークマニホールドの側面図である。 実施例2に係るインテークマニホールドの分解斜視図である。 上記インテークマニホールドを構成する複数の樹脂部品の分解斜視図である。 上記インテークマニホールドの縦断面図(吸気管の軸芯に沿う縦断面図)である。 他の形態に係るインテークマニホールドの縦断面図である。 更なる他の形態に係るインテークマニホールドの縦断面図である。 更なる他の形態に係るインテークマニホールドの縦断面図である。 従来のインテークマニホールドの縦断面図であり、(a)は特許文献1のインテークマニホールドを示し、(b)は特許文献2のインテークマニホールドを示す。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るインテークマニホールドは、吸気が導入される吸気導入口(2、22)と、吸気導入口から吸気が導入されるサージタンク(3、23)と、サージタンクから分岐して該サージタンクを取り巻くように渦巻状に延びてエンジン(4、24)の各吸気ポート(4a、24a)に連なる複数の吸気管(5、25)と、を備える樹脂製インテークマニホールド(1、21)である(例えば、図1及び図2等参照)。そして、サージタンク(3、23)を構成する壁部と吸気管(5、25)を構成する壁部とを共用する共用壁部(13、33)を備え、共用壁部は、吸気管(5、25)のサージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管の全軸長さ(L1)の70%(好ましくは75%、特に80%)以上の軸長さ(L2)の領域にわたって連続して形成されている(例えば、図2及び図7等参照)。
なお、上記共用壁部(13、33)は、例えば、吸気管(5、25)の下流端から上流側に向かって吸気管の全軸長さ(L1)の30%(好ましくは25%、特に20%)未満の軸長さの領域には形成されないことができる。
本実施形態に係るインテークマニホールドとしては、例えば、上記共用壁部(13、33)は、吸気管(5、25)のサージタンク(3、23)から分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管の渦巻き角360度以上の領域にわたって連続して形成されている形態(例えば、図2及び図7等参照)が挙げられる。この場合、例えば、上記領域は、渦巻き角360度以上で600度以下(好ましくは500度以下)の領域であることができる。
本実施形態に係るインテークマニホールドとしては、例えば、上記共用壁部(33)の一部(33a)は、サージタンク(23)の内側に巻き込まれる吸気管(25)の上流端側(25a)を構成する壁部を更に共用している形態(例えば、図7及び図10等参照)が挙げられる。
上述の形態の場合、例えば、上記インテークマニホールド(21)は、複数の樹脂部品(27〜31)を組み合わせて一体化することで構成されており、サージタンク(23)の半割部(28a)及び吸気管(25)の下流端側(25a)の半割部(28b)を有する樹脂部品(28)と、吸気管(25)の上流端側(25a)の半割状に形成された樹脂部品(31)と、を一体化することで、吸気管(25)の上流端側(25a)が形成されることができる(例えば、図6等参照)。これにより、サージタンク内に巻き込まれる吸気管の上流端側を容易に形成できる。
本実施形態に係るインテークマニホールドとしては、例えば、上記吸気管(5)の上流端側(5a)には、サージタンク(3)内に突出する筒状部(15、15A)が設けられている形態(例えば、図2及び図9等参照)が挙げられる。
上述の形態の場合、例えば、上記筒状部(15)は、共用壁部(13)の上流側を形成する樹脂部品(7)に一体に形成されていることができる(例えば、図2等参照)。さらに、例えば、上記筒状部(15A)は、共用壁部(13)の上流側を形成する樹脂部品(7)に溶着されていることができる(例えば、図9等参照)。
上述の形態の場合、例えば、上記インテークマニホールド(1)は、複数の樹脂部品(7〜10)を組み合わせて一体化することで構成されており、複数の樹脂部品のうちで、サージタンク(3)の半割部(7a)及び吸気管(5)の上流側を形成する経路部(7b)を備える樹脂部品(7)に対して筒状部(15、15A)が一体に形成されているか又は溶着されていることができる(例えば、図3等参照)。
本実施形態に係るインテークマニホールドとしては、例えば、上記吸気管(5)の上流端側(5a)と下流端側(5b)とは、隣り合うように配置されている形態(例えば、図2及び図8等参照)が挙げられる。この場合、例えば、上記吸気管(5)の上流端側(5a)及び下流端側(5b)の各壁部を共用する共用壁部(16)を備えることができる(例えば、図2等参照)。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
(1)樹脂製インテークマニホールドの構成
本実施例に係る樹脂製インテークマニホールド1は、図1及び図2に示すように、吸気が導入される吸気導入口2と、吸気導入口2から吸気が導入されるサージタンク3と、サージタンク3から分岐して該サージタンク3を取り巻くように渦巻状に延びてエンジン4の各吸気ポート4aに連なる複数(図1中で4本)の吸気管5(「通気経路部」とも称される。)と、を備えている。このインテークマニホールド1によると、エンジン稼働時に吸気導入口2からサージタンク3内に吸気が導入され、その吸気が各吸気管5に分配されてエンジン4の吸気ポート4aへ送られる。
上記インテークマニホールド1は、図1及び図3に示すように、複数の樹脂部品7〜10を組み合わせて一体化することで構成されている。この樹脂部品7は、サージタンク3の半割部7aと、吸気管5の上流側の渦巻内側を形成する経路部7bと、吸気導入口2の一部を形成する導入部7cと、吸気管5の下流端側5bを形成する筒状の経路部7dと、を備えている。また、樹脂部品8は、サージタンク3の半割部8aと、吸気管5の下流側の渦巻内側を形成する経路部8bと、吸気導入口2の他部を形成する導入部8cと、を備えている。また、樹脂部品9は、吸気管5の上流側の渦巻外側を形成するカバー状に形成されている。さらに、樹脂部品10は、吸気管5の下流側の渦巻外側を形成するカバー状に形成されている。
上記樹脂部品7と樹脂部品8とを振動溶着等により溶着することで、両者7、8の間に吸気導入口2、サージタンク3及び後述の共用壁部13が形成される。また、樹脂部品7と樹脂部品9とを溶着することで、両者7、9の間に吸気管5の上流側が形成される。さらに、樹脂部品8と樹脂部品10とを溶着することで、両者8、10の間に吸気管5の下流側が形成される。
上記インテークマニホールド1は、図2に示すように、サージタンク3を構成する壁部と吸気管5を構成する壁部とを共用(兼用)する共用壁部13を備えている。この共用壁部13は、吸気管5の軸心に沿う断面において、吸気管5のサージタンク3から分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管5の軸長さL2の領域にわたって連続して形成されている。この吸気管5の軸長さL2(例えば、400mm)は、吸気管5の全軸長さL1(例えば、450mm)の約90%とされている。
上記共用壁部13は、吸気管5の軸心に沿う断面において、吸気管5のサージタンク3から分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管5の渦巻き角360度以上(即ち、吸気管5の渦巻きの1回り以上)の領域にわたって連続して形成されている。なお、上記共用壁部13は、その上流側が樹脂部品7に一体に形成されており、その下流側が樹脂部品8に一体に形成されている(図3参照)。
上記吸気管5の上流端側5aには、サージタンク3内に突出する筒状部15が設けられている。この筒状部15は、共用壁部13の上流側を形成する樹脂部品7に一体に形成されている。また、筒状部15の突出端側は、ラッパ状に形成されている。また、吸気管5の上流端側5aと下流端側5bとは、隣り合うように配置されている。さらに、吸気管5の上流端側5a及び下流端側5bの間には、各壁部を共用する共用壁部16が設けられている。
(2)実施例の効果
本実施例の樹脂製インテークマニホールド1によると、サージタンク3を構成する壁部と吸気管5を構成する壁部とを共用する共用壁部13を備え、共用壁部13は、吸気管5のサージタンク3に連なる上流端から下流側に向かって吸気管5の全軸長さL1の約90%の軸長さL2の領域にわたって連続して形成されている。このように共用壁部13を広範囲に設定することで、従来のような空洞部を設けることなく空洞部の空間を利用してサージタンク3を適当な容積及び形状に構成できる。そのため、一定容積のサージタンク3を取り巻くように一定長さの吸気管5を配置しても、体格のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。具体的に、本実施例のインテークマニホールド1では、図4に示すように、従来のように空洞部を備えるインテークマニホールド101に比べて、体格の横幅W及び高さH分をコンパクト化できる。
また、本実施例では、共用壁部13は、吸気管5のサージタンク3から分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管5の渦巻き角360度以上の領域にわたって連続して形成されている。これにより、共用壁部13を更に広範囲に設定でき、更なる体格のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
また、本実施例では、吸気管5の上流端側5aには、サージタンク3内に突出する筒状部15が設けられている。これにより、吸気管5を更に長くでき、低・中回転域のエンジン性能を更に高めることができる。
また、本実施例では、筒状部15は、共用壁部13の上流側を形成する樹脂部品7に一体に形成されている。これにより、部品点数を低減できる。
また、本実施例では、インテークマニホールド1は、複数の樹脂部品7〜10を組み合わせて一体化することで構成されており、複数の樹脂部品7〜10のうちで、サージタンク3の半割部7a及び吸気管5の上流側を形成する経路部7bを備える樹脂部品7に筒状部15が一体に形成されている。これにより、複数の樹脂部品7〜10により、サージタンク3、吸気管5、共用壁部13及び筒状部15を容易に形成できる。
また、本実施例では、吸気管5の上流端側5aと下流端側5bとは、隣り合うように配置されている。これにより、体格を更にコンパクト化できる。
さらに、本実施例では、吸気管5の上流端側5a及び下流端側5bの各壁部を共用する共用壁部16を備える。これにより、更なる軽量化を図ることができる。
<実施例2>
次に、実施例2に係る樹脂製インテークマニホールド21について説明する。
(1)樹脂製インテークマニホールドの構成
本実施例に係る樹脂製インテークマニホールド21は、図5〜図7に示すように、吸気が導入される吸気導入口22と、吸気導入口22から吸気が導入されるサージタンク23と、サージタンク23から分岐して該サージタンク23を取り巻くように渦巻状に延びてエンジン24の各吸気ポート24aに連なる複数(図5中で4本)の吸気管25(「通気経路部」とも称される。)と、を備えている。このインテークマニホールド21によると、エンジン稼働時に吸気導入口22からサージタンク23内に吸気が導入され、その吸気が各吸気管25に分配されてエンジン24の吸気ポート24aへ送られる。
上記インテークマニホールド21は、図5及び図6に示すように、複数の樹脂部品27〜31を組み合わせて一体化することで構成されている。この樹脂部品27は、サージタンク23の半割部27aと、吸気管25の上流側の渦巻内側を形成する経路部27bと、吸気導入口22の一部を形成する導入部27cと、吸気管25の下流端側25bを形成する筒状の経路部27dと、を備えている。
上記樹脂部品28は、サージタンク23の半割部28aと、吸気管25の上流端側25aの半割部28b(図6参照)と、吸気管25の下流側の渦巻内側を形成する経路部28cと、吸気導入口22の他部を形成する導入部28dと、を備えている。この半割部28bは、半割部28aの内側に一体に形成されている。また、樹脂部品29は、吸気管25の上流側の渦巻外側を形成するカバー状に形成されている。さらに、樹脂部品30は、吸気管25の下流側の渦巻外側を形成するカバー状に形成されている。さらに、樹脂部品31は、吸気管25の上流端側25aの半割状に形成されている。
上記樹脂部品28と樹脂部品31とを振動溶着等により溶着することで、両者28、31の間にサージタンク23内で開口40する吸気管25の上流端側25aが形成される。また、樹脂部品31が一体化された樹脂部品28と樹脂部品27とを溶着することで、両者28、27の間に吸気導入口22、サージタンク23及び後述の共用壁部33が形成される。また、樹脂部品27と樹脂部品29とを溶着することで、両者27、29の間に吸気管25の上流側が形成される。さらに、樹脂部品28と樹脂部品30とを溶着することで、両者28、30の間に吸気管25の下流側が形成される。
上記インテークマニホールド21は、図7に示すように、サージタンク23を構成する壁部と吸気管25を構成する壁部とを共用(兼用)する共用壁部33を備えている。この共用壁部33は、吸気管25の軸心に沿う断面において、吸気管25のサージタンク23から分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管25の軸長さL2の領域にわたって連続して形成されている。この吸気管25の軸長さL2(例えば、430mm)は、吸気管25の全軸長さL1(例えば、480mm)の約90%とされている。
上記共用壁部33は、吸気管25の軸心に沿う断面において、吸気管25のサージタンク23から分岐する側の上流端から下流側に向かって吸気管25の渦巻き角360度以上(即ち、吸気管25の渦巻きの1回り以上;例えば、450度等)の領域にわたって連続して形成されている。
上記共用壁部33の一部33aは、サージタンク23の内側に湾曲状に巻き込まれる吸気管25の上流端側25aを構成する壁部(具体的に、上流端側25aの湾曲外周壁部)を更に共用している。言い替えると、共用壁部33の一部33aには、サージタンク23の内側に巻き込まれる吸気管25の上流端側25aが接続されている。この共用壁部33の一部33aは、吸気管25の軸長さL3(例えば、30mm)の領域にわたって形成されている。
(2)実施例の作用効果
本実施例2の樹脂製インテークマニホールド21によると、実施例1の樹脂製インテークマニホールド1と略同様の作用効果を奏するとともに、共用壁部33の一部33aは、サージタンク23の内側に巻き込まれる吸気管25の上流端側25aを構成する壁部を更に共用しているので、更なる体格のコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
さらに、本実施例では、インテークマニホールド21は、複数の樹脂部品27〜31を組み合わせて一体化することで構成されており、サージタンク23の半割部28a及び吸気管25の下流端側25aの半割部28bを有する樹脂部品28と、吸気管25の上流端側25aの半割状に形成された樹脂部品31と、を一体化(接合)することで、吸気管25の上流端側25aが形成される。これにより、サージタンク23内に巻き込まれる吸気管25の上流端側25aを容易に形成できる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例1では、吸気管5の上流端側5aと下流端側5bとが接して隣り合うように配置される形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図8に示すように、吸気管5の上流端側5aと下流端側5bとが一定間隔で対向して隣り合うように配置されるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、共用壁部13の上流側を形成する樹脂部品7に一体に形成される筒状部15を例示したが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、共用壁部13の上流側を形成する樹脂部品7に溶着される筒状部15Aとしてもよい。これにより、開口20がサージタンク3の中心側を向く湾曲状の筒状部15A等の複雑な形状の筒状部を採用できる。
また、上記実施例1では、サージタンク3内に突出する筒状部15、15Aを備える吸気管5を例示したが、これに限定されず、例えば、筒状部15、15Aを備えずに、サージタンク3の壁面から下流側に延びる吸気管5としてもよい。
また、上記実施例1では、4つの樹脂部品7〜10を組み合わせてなるインテークマニホールド1を例示したが、これに限定されず、例えば、2又は3つの樹脂部品を組み合わせてなるインテークマニホールドとしたり、5つ以上の樹脂部品を組み合わせてなるインテークマニホールドとしたりしてもよい。さらに、上記実施例2では、5つの樹脂部品27〜31を組み合わせてなるインテークマニホールド21を例示したが、これに限定されず、例えば、4以下又は6以上の複数の樹脂部品を組み合わせてなるインテークマニホールドとしてもよい。
さらに、上記実施例2の樹脂製インテークマニホールド21において、例えば、図10に示すように、吸気管25の上流端側25aをサージタンク23の内側に更に長く巻き込むように構成してもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の車両などで使用されるエンジンの各吸気ポートに吸気を供給するインテークマニホールドに関する技術として広く利用される。
1,21;インテークマニホールド、2,22;吸気導入口、3,23;サージタンク、4,24;エンジン、4a,24a;吸気ポート、5,25;吸気管、5a,25a;吸気管の上流端側、5b,25b;吸気管の下流端側、13,33;共用壁部、33a;共用壁部の一部、15,15A;筒状部、L1;吸気管の全軸長さ。

Claims (7)

  1. 吸気が導入される吸気導入口と、前記吸気導入口から吸気が導入されるサージタンクと、前記サージタンクから分岐して該サージタンクを取り巻くように渦巻状に延びてエンジンの各吸気ポートに連なる複数の吸気管と、を備える樹脂製インテークマニホールドであって、
    前記サージタンクを構成する壁部と前記吸気管を構成する壁部とを共用する共用壁部を備え、
    前記共用壁部は、前記吸気管の前記サージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって該吸気管の全軸長さの70%以上の軸長さの領域にわたって連続して形成されていることを特徴とする樹脂製インテークマニホールド。
  2. 前記共用壁部は、前記吸気管の前記サージタンクから分岐する側の上流端から下流側に向かって該吸気管の渦巻き角360度以上の領域にわたって連続して形成されている請求項1記載の樹脂製インテークマニホールド。
  3. 前記共用壁部の一部は、前記サージタンクの内側に巻き込まれる前記吸気管の上流端側を構成する壁部を更に共用している請求項1又は2に記載の樹脂製インテークマニホールド。
  4. 前記吸気管の上流端側には、前記サージタンク内に突出する筒状部が設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の樹脂製インテークマニホールド。
  5. 前記筒状部は、前記共用壁部の上流側を形成する樹脂部品に一体に形成されている請求項4記載の樹脂製インテークマニホールド。
  6. 前記筒状部は、前記共用壁部の上流側を形成する樹脂部品に溶着されている請求項4記載の樹脂製インテークマニホールド。
  7. 前記吸気管の上流端側と下流端側とは、隣り合うように配置されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の樹脂製インテークマニホールド。
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