JP2019201103A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物の加工送りを高速化し、加工効率を向上させる。【解決手段】板状の被加工物を加工する加工装置であって、上部に該被加工物が載せられる保持面を備え、被加工物を該保持面上に保持する機能を有し、該保持面に垂直な軸の周りに回転可能な保持テーブルと、該保持テーブルをX軸方向に沿って移動させるX軸方向移動機構と、該保持テーブルを該X軸方向に直交するY軸方向に沿って移動させるY軸方向移動機構と、該X軸方向移動機構と、該Y軸方向移動機構と、を同時に作動させることで該保持テーブルに保持された該被加工物をX軸方向と、Y軸方向と、とは異なるXY平面上の加工送り方向に加工送りできる制御ユニットと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、表面にデバイスが形成されたウェーハ等の被加工物を加工する加工装置に関する。
半導体デバイスを搭載したIC(Integrated Circuit)チップ等のデバイスチップを作製する際には、まず、円板状の半導体ウェーハの表面に複数の交差する加工予定ラインを設定し、該加工予定ラインによって区画された各領域にデバイスを形成する。その後、加工予定ラインに沿ってウェーハを分割する。
ウェーハを分割する際には、例えば、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザビームをウェーハに照射できるレーザ加工装置が使用される。加工予定ラインに沿ってウェーハに該レーザビームを照射してウェーハの内部に集光し、多光子吸収過程により改質層を形成する。そして、改質層を起点としてウェーハの厚さ方向にクラックを伸長させると、ウェーハが加工予定ラインに沿って分割され個々のデバイスチップが形成される。
また、ウェーハの分割には、円環状の切削ブレードを備える切削装置が使用される。切削ブレードは、中央に貫通孔を備え、外周部に砥石部を備える。該貫通孔に回転軸を通し、回転軸の回りに切削ブレードを回転させ、砥石部をウェーハに接触させると、ウェーハが切削される。ウェーハを加工予定ラインに沿って切削して分割すると、個々のデバイスチップを形成できる。
これらの加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、を備える。該加工装置は、さらに、該保持テーブルを加工送り方向に移動させる加工送りユニットと、該保持テーブルを加工送り方向に直交する割り出し送り方向に移動させる割り出し送りユニットと、を備える(特許文献1参照)。
加工装置では、まず、被加工物を加工しながら加工送りユニットにより被加工物が載る保持テーブルを加工送り方向に移動させ、該加工予定ラインに沿って被加工物の一端から他端まで加工を実施する。その後、割り出し送りユニットを作動させて保持テーブルを割り出し送り方向に移動させ、次に、加工送りユニットを作動させ移動方向を反転させて、他の加工予定ラインに沿って該他端側から該一端側までを同様に加工する。
特開2003−320466号公報
近年、デバイスチップの生産性を向上させるためにウェーハの大型化が進められている。大型のウェーハを使用すると、一枚のウェーハに形成できるデバイスの数が増え、形成されるデバイスチップの数が増えるため、デバイスチップの生産効率が上がる。ただし、加工予定ラインの数がその分増え加工予定ラインの長さも増大するため、ウェーハ一枚当たりの加工の所要時間もまた増大する。
そのため、被加工物を保持する保持テーブルの移動速度の向上が要求されている。ただし、高出力の駆動源を備える加工送りユニットは大型で高価であるため、他の方法で保持テーブルの移動速度を向上させる技術が特に求められている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被加工物を保持する保持テーブルの移動速度が大きく加工効率の高い加工装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、板状の被加工物を加工する加工装置であって、上部に該被加工物が載せられる保持面を備え、被加工物を該保持面上に保持する機能を有する保持テーブルと、該保持テーブルをX軸方向に沿って移動させるX軸方向移動機構と、該保持テーブルを該X軸方向に直交するY軸方向に沿って移動させるY軸方向移動機構と、該X軸方向移動機構と、該Y軸方向移動機構と、を同時に作動させることで該保持テーブルに保持された該被加工物をX軸方向と、Y軸方向と、とは異なるXY平面上の加工送り方向に加工送りできる制御ユニットと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、を備えることを特徴とする加工装置が提供される。
好ましくは、該加工送り方向と、該X軸方向と、のなす角が45度であり、該加工送り方向と、該Y軸方向と、のなす角が45度である。
また、好ましくは、該制御ユニットは、該保持テーブルに保持された該被加工物に対する該加工ユニットによる加工が実施される間に該加工送り方向を変化できる。
また、好ましくは、該加工ユニットは、該被加工物にレーザビームを照射して該被加工物をレーザ加工できるレーザ加工ユニットである。
加工装置は、保持テーブルをX軸方向に移動させるX軸方向移動機構と、該保持テーブルをX軸方向に直交するY軸方向に移動させるY軸方向移動機構と、を有する。例えば、従来、両移動機構のうち一方が加工送りユニットとして使用され、他方が割り出し送りユニットとして使用された。すなわち、X軸方向と、Y軸方向と、の一方が加工送り方向であり、他方が割り出し送り方向であった。
これに対して、本発明の一態様に係る加工装置では、被加工物を保持する保持テーブルを加工送りする際に、両移動機構を同時に作動させる。すると、X軸方向と、Y軸方向と、とは異なる加工送り方向に沿って保持テーブルが移動する。この際の保持テーブルの速度は、X軸方向移動機構がX軸方向に沿って保持テーブルを移動させようとするX軸方向速度と、Y軸方向移動機構がY軸方向に沿って保持テーブルを移動させようとするY軸方向速度と、からピタゴラスの定理を用いて算出される。
例えば、両移動機構により保持テーブルを加工送りする場合、一方の移動機構を加工送りユニットとして使用する場合に比べ、移動機構の出力を最大化したときの速度が高速となる。そのため、本発明の一態様に係る加工装置では、より速い加工送りが可能であり、被加工物の加工の効率を向上できる。
また、本実施形態に係る加工装置では、一方の移動機構を加工送りユニットとして使用する場合に比べ、所定の速度で保持テーブルを移動させる際の各移動機構の負荷が小さくなる。そのため、各移動機構の損耗が抑制されて点検及び交換の頻度を低減でき、加工装置の稼働時間を増大できるため、被加工物の加工の効率を向上できる。
したがって、本発明の一態様により被加工物を保持する保持テーブルの移動速度が大きく加工効率の高い加工装置が提供される。
被加工物を含むフレームユニットを模式的に示す斜視図である。 加工装置を模式的に示す斜視図である。 X軸方向移動機構及びY軸方向移動機構を模式的に示す斜視図である。 加工装置を模式的に示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る加工装置で加工される板状の被加工物の一例として、表面に複数のデバイスが形成されたウェーハについて図1を用いて説明する。図1は、被加工物であるウェーハ1を含むフレームユニット11を模式的に示す斜視図である。ウェーハ1は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる板状の基板である。
ウェーハ1の表面1aには、例えば、交差する複数の加工予定ライン3が設定される。複数の加工予定ライン3により区画された各領域には、IC(Integrated circuit)等のデバイス5が形成される。最終的に、ウェーハ1を加工予定ライン3に沿って分割すると、個々のデバイスチップを形成できる。
ウェーハ1は、例えば、粘着テープ7と、環状のフレーム9と、と一体化されたフレームユニット11の状態で加工装置に搬入される。この場合、ウェーハ1は、環状のフレーム9と、粘着テープ7と、を介して取り扱われるため、搬送時等に破損が生じにくい。フレームユニット11を形成する際には、例えば、フレーム9の開口を塞ぐように粘着テープ7をフレーム9に貼り、フレーム9に囲まれた領域において粘着テープ7をウェーハ1の裏面1b側に貼る。
フレームユニット11を形成してウェーハ1を分割すると、形成されるデバイスチップは該粘着テープ7に保持されるため、デバイスチップが分散しにくい。さらに、デバイスチップを形成した後に粘着テープ7を外周方向に拡張すると、各デバイスチップ間の間隔が広くなり、デバイスチップを容易にピックアップできるようになる。ただし、本実施形態はこれに限定されず、ウェーハ1はそのままの状態で加工装置に搬入されてもよい。
次に、本実施形態に係る加工装置について説明する。該加工装置は、ウェーハ1等の被加工物を加工予定ライン3に沿って加工する加工ユニットを備える。本実施形態に係る加工装置は、例えば、ウェーハ1等の被加工物を加工予定ライン3に沿って切削する切削装置である。切削装置は、中央に貫通孔が形成された円環状の切削ブレードを備える。切削ブレードを回転させ、該切削ブレードの外周部に配設された砥石部をウェーハ1に接触させると、ウェーハ1が切削される。
また、本実施形態に係る加工装置は、例えば、ウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザビームを加工予定ライン3に沿って照射してウェーハ1の内部に集光させ、多光子吸収過程によりウェーハ1の内部に改質層を形成するレーザ加工装置である。ウェーハ1の内部に改質層を形成し、該改質層からウェーハ1の厚さ方向にクラックを伸長させると、ウェーハ1を加工予定ライン3に沿って分割できる。以下、本実施形態では、加工装置がレーザ加工装置である場合を例に説明する。
図2は、加工装置2を模式的に示す斜視図である。加工装置2は、各構成要素を支持する基台4と、基台4の上方に設けられた保持テーブル6と、該保持テーブル6の上方に設けられた加工ユニット10と、を備える。
保持テーブル6は、上面側に露出する多孔質部材と、該多孔質部材に接続された吸引源(不図示)と、を備える。該多孔質部材の上面は、被加工物であるウェーハ1が載せられる保持面6aとなる。また、保持テーブル6は、保持面6aの外周側に複数のクランプ6bを備える。
保持面6a上にフレームユニット11の状態のウェーハ1を載せ、クランプ6bでフレーム9を把持し、該多孔質部材の孔を通してウェーハ1に対して吸引源により生じた負圧を作用させると、ウェーハ1は保持テーブル6に保持される。また、加工装置2は、保持テーブル6を保持面6aに垂直な軸の周りに回転させる回転機構(不図示)を備える。
加工装置2は、保持テーブル6を移動させるX軸方向移動機構14及びY軸方向移動機構16を基台4の上面に備える。加工装置2では、保持テーブル6に保持されたウェーハ1を加工する際に、X軸方向移動機構14及びY軸方向移動機構16を同時に作動させることでY軸方向及びX軸方向とは異なるXY平面上の加工送り方向26に保持テーブル6に載るウェーハ1を加工送りさせる。
X軸方向移動機構14は、基台4の上面に設けられX軸方向に沿って伸長した一対のガイドレール14aと、該X軸方向に直交するY軸方向に沿って伸長した直線状の移動軸14bと、を備える。移動軸14bは、一対のガイドレール14aの間の距離に対応した長さを有し、一対のガイドレール14aの一方に一端がスライド可能に接続され、該一対のガイドレール14aの他方に他端がスライド可能に接続される。該移動軸14bの両端は、例えば、それぞれ接続部材14cを介して一対のガイドレール14aに接続される。
Y軸方向移動機構16は、基台4の上面に設けられY軸方向に沿って伸長した一対のガイドレール16aと、該Y軸方向に直交するX軸方向に沿って伸長した直線状の移動軸16bと、を備える。移動軸16bは、一対のガイドレール16aの間の距離に対応した長さを有し、一対のガイドレール16aの一方に一端がスライド可能に接続され、該一対のガイドレール16aの他方に他端がスライド可能に接続される。該移動軸16bの両端は、例えば、それぞれ接続部材16cを介して一対のガイドレール16aに接続される。
移動軸14bと、移動軸16bと、の交差点には、保持テーブル6を支持する保持テーブル支持台6cが設けられる。保持テーブル支持台6cは、移動軸14bに対してY軸方向に沿ってスライド可能に装着され、移動軸16bに対してX軸方向に沿ってスライド可能に装着される。
X軸方向移動機構14は、さらに、図示しないX軸方向駆動源を備え、また、Y軸方向移動機構16は、さらに、図示しないY軸方向駆動源を備える。該X軸方向駆動源及び該Y軸方向駆動源は、例えば、リニアモータである。
一対のガイドレール14aの内部には、X軸方向に並ぶ複数のコイルが設けられる。該複数のコイルは、交互に異なる方向に向いた磁界をZ軸方向に沿って形成できるように配される。一方、接続部材14cの内部のガイドレール14aに対面する領域には、複数の磁石が交互に異なる極がガイドレール14aに向くようにX軸方向に沿って並べられる。該複数のコイルの電流の向きの反転を繰り返して該磁界の向きの反転を繰り返すと、コイルと、磁石と、の磁気的な相互作用により移動軸14bをX軸方向に沿って移動できる。
また、一対のガイドレール16aの内部にはY軸方向に並ぶ複数のコイルが同様に設けられる。一方、接続部材16cの内部のガイドレール16aに対面する領域には、Y軸方向に沿って同様に複数の磁石が並べられる。該複数のコイルの電流の向きを制御することで、コイルと、該磁石と、の磁気的な相互作用により移動軸16bをY軸方向に沿って移動できる。
なお、本実施形態に係る加工装置では、他の方法で保持テーブル支持台6cを移動させてもよい。例えば、X軸方向駆動源は、移動軸16bに沿ったボールねじと、該ボールねじの一端に設けられたパルスモータと、で構成される。該ボールねじは、保持テーブル支持台6cに設けられたナット部に螺合され、該パルスモータを作動させ該ボールねじを回転させると、保持テーブル支持台6cが移動軸16bに沿ってX軸方向に移動する。
また、Y軸方向駆動源は、例えば、移動軸14bに沿ったボールねじと、該ボールねじの一端に設けられたパルスモータと、で構成される。該ボールねじは、保持テーブル支持台6cに設けられたナット部に螺合され、該パルスモータを作動させ該ボールねじを回転させると、保持テーブル支持台6cが移動軸14bに沿ってY軸方向に移動する。
X軸方向移動機構14と、Y軸方向移動機構16と、は、保持テーブル6に保持されたウェーハ1等の被加工物を加工送りする加工送りユニットとして機能する。両移動機構14,16を同時に作動させると、保持テーブル6は、X軸方向及びY軸方向とは異なる加工送り方向26に沿って動かされる。
例えば、X軸方向移動機構14及びY軸方向移動機構16により出力される移動速度を調整し、保持テーブル6の移動速度のY軸方向成分及びX軸方向成分を同一にすると、加工送り方向26は、X軸方向とのなす角が45度、及びY軸方向とのなす角が45度となる方向となる。
例えば、保持テーブル6の移動速度のY軸方向成分をX軸方向成分よりも大きくすると、加工送り方向26はY軸方向に近づく。その一方で、保持テーブル6の移動速度のX軸方向成分をY軸方向成分よりも大きくすると、加工送り方向26はX軸方向に近づく。このように、本実施形態に係る加工装置2では、両移動機構14,16の出力を調整することで任意の方向に被加工物を加工送りできる。
両移動機構14,16を同時に作動させて加工送りユニットとして機能させる場合、加工送り速度は、両移動機構14,16により出力される移動速度からピタゴラスの定理を用いて算出される。すなわち、算出される加工送り速度は、X軸方向移動機構14が保持テーブル6をX軸方向に移動させようとする速度と、Y軸方向移動機構16が保持テーブル6をY軸方向に移動させようとする速度と、から算出される。
X軸方向移動機構14を作動させて移動軸14bをX軸方向に移動させると、保持テーブル支持台6cをX軸方向に沿って移動できる。また、Y軸方向移動機構16を作動させて移動軸16bをY軸方向に移動させると、保持テーブル支持台6cをY軸方向に沿って移動できる。ここで、移動軸14bと、移動軸16bと、は互いに異なる高さ位置に配設され、互いの移動を妨げない。
加工装置2の基台4上の後方側には、加工ユニット10を支持する立設部4aが配される。立設部4aの前面(保持テーブル6に向いた面)には、先端が基台4の中央上方付近に達する加工ユニット支持部8が取り付けられる。該加工ユニット支持部8の先端には、保持テーブル6に保持された被加工物を加工する加工ユニット10と、カメラユニット12と、が配される。
加工装置2がレーザ加工装置である場合、加工ユニット10はレーザ加工ユニットである。加工ユニット10は、ウェーハ1を透過する波長のレーザビームを発振でき、保持テーブル6の保持面6a上に保持されたウェーハ1等の被加工物に該レーザビームを照射できる。そして、加工予定ライン3に沿ってウェーハ1の内部に該レーザビームを集光させることで、多光子吸収過程によりウェーハ1の内部に改質層を形成できる。
カメラユニット12は、保持テーブル6上に保持されたウェーハ1等の被加工物の表面1aを撮影して加工予定ライン3を捉える。加工装置2は、加工予定ライン3が加工送り方向26に沿うように、保持テーブル6を保持面6aに垂直な軸の周りに回転させてウェーハ1の向きを変える。すなわち、カメラユニット12を使用するとアライメントを実施できる。
本実施形態に係る加工装置2は、さらに、図示しない制御ユニットを備える。該制御ユニットは、X軸方向移動機構14、Y軸方向移動機構16、保持テーブル6、加工ユニット10、カメラユニット12等の加工装置2の各構成要素を制御する機能を有する。制御ユニットは、各構成要素を制御してウェーハ1等の被加工物に対して所定の内容にて加工を実施する。
例えば、ウェーハ1に対してレーザ加工を実施する際、該制御ユニットは、まず、カメラユニット12により保持テーブル6に保持されたウェーハ1を撮像して加工予定ライン3を捉える。次に、ウェーハ1の加工予定ライン3の伸長方向が加工送り方向26に沿うように保持テーブル6を回転させ、加工予定ライン3の延長線の上方に加工ユニット10が位置付けられるように保持面テーブル6を移動させる。
そして、該制御ユニットは、加工ユニット10にレーザビームを発振させながらX軸方向移動機構14及びY軸方向移動機構16を同時に作動させて保持テーブル6を加工送り方向26に沿って移動させる。すると、加工予定ライン3に沿ってウェーハ1が加工されてウェーハ1の内部に改質層が形成される。
一つの加工予定ライン3に沿って加工を実施した後、制御ユニットは、保持テーブル6を該保持面6aに平行かつ加工送り方向26に垂直な割り出し送り方向に移動させ、他の加工予定ライン3に沿って同様に加工を実施する。一つの方向に沿った加工予定ライン3に沿って加工を実施した後、保持テーブル6を所定の角度で回転させ、他の方向に沿った加工予定ライン3に沿って同様に加工を実施する。すると、すべての加工予定ライン3に沿って改質層が形成される。
なお、本実施形態に係る加工装置2のX軸方向移動機構及びY軸方向移動機構はこれに限定されない。図3は、Y軸方向移動機構及びX軸方向移動機構の他の例を模式的に示す斜視図である。図3には、基台4bの上に配されたX軸方向移動機構18と、Y軸方向移動機構20と、保持テーブルを支持する保持テーブル支持台22と、が模式的に示されている。図3では、説明の便宜のため、他の構成要素を省略している。
図3に示すX軸方向移動機構18は、X軸方向に沿って伸長した一対のガイドレール18aと、Y軸方向に沿って伸長した移動枠18bと、を備える。移動枠18bは、一対のガイドレール18aの間の距離に対応した長さのY軸方向に沿った長辺を有し、一対のガイドレール18aの一方に一端がスライド可能に接続され、該一対のガイドレール18aの他方に他端がスライド可能に接続される。移動枠18bには、該移動枠18bを上下方向に貫く貫通孔18cが形成される。
図3に示すY軸方向移動機構20は、Y軸方向に沿って伸長した一対のガイドレール20aと、X軸方向に沿って伸長した移動枠20bと、を備える。移動枠20bは、一対のガイドレール20aの間の距離に対応した長さのX軸方向に沿った長辺を有し、一対のガイドレール20aの一方に一端がスライド可能に接続され、該一対のガイドレール20aの他方に他端がスライド可能に接続される。移動枠20bには、該移動枠20bを上下方向に貫く貫通孔20cが形成される。
移動枠18bと、移動枠20bと、は互いに衝突しないように主部が異なる高さ位置に形成される。そして、移動枠18bの貫通孔18cと、移動枠20bの貫通孔20cと、が重なる位置には、保持テーブル支持台22が配される。保持テーブル支持台22の下面には、X軸方向及びY軸方向に対して垂直なZ軸方向に沿った固定部24が接続される。固定部24は、移動枠18bの貫通孔18cと、移動枠20bの貫通孔20cと、に突き通される。
X軸方向移動機構18は図示しないX軸方向駆動源を備え、Y軸方向移動機構20は、図示しないY軸方向駆動源を備える。該X軸方向駆動源及びY軸方向駆動源は、例えば、ボールねじ及びパルスモータにより構成される。または、リニアモータにより構成される。
X軸方向駆動源は、移動枠18bをX軸方向に移動させ、保持テーブル支持台22の固定部24を移動枠18bで押し動かすことで、保持テーブル支持台22をX軸方向に移動させる機能を備える。また、Y軸方向駆動源は、移動枠20bをY軸方向に移動させ、保持テーブル支持台22の固定部24を移動枠20bで押し動かすことで、保持テーブル支持台22をY軸方向に移動させる機能を備える。
そして、X軸方向移動機構18と、Y軸方向移動機構20と、を同時に作動させると、保持テーブル支持台22に載る保持テーブルをX軸方向及びY軸方向とは異なる加工送り方向26に移動できる。
さらに、図4に、X軸方向移動機構及びY軸方向移動機構の他の例を模式的に示す。図4は、該他の例に係るX軸方向移動機構及びY軸方向移動機構を搭載した加工装置を模式的に示す斜視図である。図4に示す加工装置28は、図2に示す加工装置2と同様に、基台30と、立設部30aと、保持テーブル32と、加工ユニット支持部34と、加工ユニット36と、カメラユニット38と、を備える。
Y軸方向移動機構40は、基台30の上面に設けられX軸方向に沿って伸長した一対のガイドレール40aと、該X軸方向に直交するY軸方向に沿って伸長した直線状の移動軸40bと、を備える。移動軸40bは、一対のガイドレール40aの間の距離に対応した長さを有し、一対のガイドレール40aの一方に一端がスライド可能に接続され、該一対のガイドレール40aの他方に他端がスライド可能に接続される。
X軸方向移動機構42は、基台4の上面に設けられY軸方向に沿って伸長した一対のガイドレール42aと、該Y軸方向に直交するX軸方向に沿って伸長した直線状の移動軸42bと、を備える。移動軸42bは、一対のガイドレール42aの間の距離に対応した長さを有し、一対のガイドレール42aの一方に一端がスライド可能に接続され、該一対のガイドレール42aの他方に他端がスライド可能に接続される。
移動軸40bと、移動軸42bと、の交差点には、保持テーブル32を支持する保持テーブル支持台32cが設けられる。保持テーブル支持台32cは、移動軸40bに対してY軸方向に沿ってスライド可能に装着され、移動軸42bに対してX軸方向に沿ってスライド可能に装着される。
移動軸40bの内部には、Y軸方向に並ぶ複数のコイルが設けられる。該複数のコイルは、交互に異なる方向に向いた磁界をZ軸方向に沿って形成できるように配される。保持テーブル支持台32cの内部の該移動軸40bに対面する領域には、複数の磁石が交互に異なる極が該移動軸40bに向くようにY軸方向に沿って並べられる。該複数のコイルの電流の向きの反転を繰り返して該磁界の向きの反転を繰り返すと、コイルと、磁石と、の磁気的な相互作用により保持テーブル支持台32cをY軸方向に沿って移動できる。
また、移動軸42bの内部にはX軸方向に並ぶ複数のコイルが同様に設けられる。一方、保持テーブル支持台32cの内部の該移動軸42bに対面する領域には、X軸方向に沿って同様に複数の磁石が並べられる。該複数のコイルの電流の向きを制御することで、コイルと、該磁石と、の磁気的な相互作用により保持テーブル支持台32cをX軸方向に沿って移動できる。図4に示す例においても、保持テーブル32は、Y軸方向移動機構40と、X軸方向移動機構42と、により加工送り方向26に沿って加工送りされる。
以上のように、本実施形態に係る加工装置では、X軸方向移動機構及びY軸方向移動機構を同時に作動させることでX軸方向及びY軸方向とは異なる加工送り方向26に沿って保持テーブルを移動できる。
例えば、両移動機構の一方のみを使用して保持テーブルを移動させる際、使用する移動機構の出力可能な速度の最大値よりも速く保持テーブルを移動させることはできない。これに対して本実施形態に係る加工装置2では、両移動機構の出力速度を最大化することでより高速な加工送りを実現できるため、加工の所要時間を短縮化でき、高効率な加工が可能となる。
また、所定の加工送り速度で保持テーブルを移動させる際、両移動機構を使用する場合、両移動機構の一方のみを使用する場合に比べ、各移動機構の出力速度を小さくできる。したがって、各移動機構にかかる負荷が小さくなるため、移動機構の損耗が抑制され、点検及び交換の頻度を少なくできる。すなわち、メンテナンスのための加工装置2の停止時間を少なくできるため、被加工物の高効率な加工を実現できる。
特に、図2乃至図4に示す通り、X軸方向移動機構と、Y軸方向移動機構と、を同様の部材で形成し、加工送り方向26をX軸方向及びY軸方向となす角度が45度なる方向に設定すると、X軸方向駆動源及びY軸方向駆動源には同様の負荷がかかるようになる。すなわち、X軸方向移動機構と、Y軸方向移動機構と、は同様に損耗するため、両移動機構のメンテナンスのタイミングを統一でき、メンテナンスの利便性が向上する。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記の実施形態では、X軸方向及びY軸方向とは異なる加工送り方向26に沿って被加工物を保持する保持テーブル6を直線状に加工送りする場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。
例えば、本発明の一態様に係る加工装置2では、制御ユニットは、保持テーブル6に保持された被加工物に対する加工ユニット10による加工が実施される間に、加工送り方向を変化できてもよい。被加工物を加工している間に加工送り方向を変化できる場合、加工装置2は、直線状ではない形状の加工予定ラインが設定された被加工物に対しても、該加工予定ラインに沿って被加工物を加工できる。
また、上述の実施形態では、保持テーブル6が保持面6aに垂直な軸の周りに回転可能であり、被加工物の加工予定ライン3を加工送り方向26に合わせるように保持テーブル6を回転させる場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。例えば、本発明の一態様に係る加工装置では、制御ユニットは、保持テーブル6に保持された被加工物の加工予定ライン3をカメラユニット12で検出し、該加工予定ライン3に沿う方向を加工送り方向26として設定してもよい。
本発明の一態様に係る加工装置2は、X軸方向移動機構14及びY軸方向移動機構16の出力を調整することで任意の方向に保持テーブル6を移動できる。そのため、保持テーブル6に保持された被加工物の加工予定ライン3がXY平面上の如何なる方向に沿っていても、該方向に沿って保持テーブル6を加工送りできる。この場合、保持テーブル6を保持面6aに垂直な軸の周りに回転させる必要がないため、被加工物の加工をより早期に開始できる。
さらに、この場合、一つの方向に沿った全ての加工予定ライン3に沿って加工を実施した後、他の方向に沿った加工予定ライン3に沿って加工を実施する際に、保持テーブル6を保持面6aに垂直な軸の周りに回転させる必要もない。すなわち、制御ユニットは、保持テーブル6の加工送り方向26を、該他の方向に沿った加工予定ライン3の伸長方向に設定し直す。
この場合、X軸方向移動機構14及びY軸方向移動機構16を制御して新たに設定された加工送り方向26に沿って保持テーブル6を移動させて加工を実施できる。したがって、加工装置は、保持テーブル6を回転させることなくすべての加工予定ライン3に沿って加工を完遂できる。そのため、加工の所要時間を短縮化できるだけでなく、保持テーブル6を回転させる回転機構を省略できる。
上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
3 加工予定ライン
5 デバイス
7 粘着テープ
9 フレーム
11 フレームユニット
2,28 加工装置
4,4b,30 基台
4a,30a 立設部
6,32 保持テーブル
6a,32a 保持面
6b,32b クランプ
6c,22,32c 保持テーブル支持台
8,34 加工ユニット支持部
10,36 加工ユニット
12,38 カメラユニット
14,16,18,20,40,42 移動機構
14a,16a,18a,20a,40a,42a ガイドレール
14b,16b,40b,42b 移動軸
14c,16c 接続部材
18b,20b 移動枠
18c,20c 貫通孔
24 固定部
26 加工送り方向

Claims (4)

  1. 板状の被加工物を加工する加工装置であって、
    上部に該被加工物が載せられる保持面を備え、被加工物を該保持面上に保持する機能を有する保持テーブルと、
    該保持テーブルをX軸方向に沿って移動させるX軸方向移動機構と、
    該保持テーブルを該X軸方向に直交するY軸方向に沿って移動させるY軸方向移動機構と、
    該X軸方向移動機構と、該Y軸方向移動機構と、を同時に作動させることで該保持テーブルに保持された該被加工物をX軸方向と、Y軸方向と、とは異なるXY平面上の加工送り方向に加工送りできる制御ユニットと、
    該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、を備えることを特徴とする加工装置。
  2. 該加工送り方向と、該X軸方向と、のなす角が45度であり、
    該加工送り方向と、該Y軸方向と、のなす角が45度であることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 該制御ユニットは、該保持テーブルに保持された該被加工物に対する該加工ユニットによる加工が実施される間に該加工送り方向を変化できることを特徴とする請求項1に記載の加工装置
  4. 該加工ユニットは、該被加工物にレーザビームを照射して該被加工物をレーザ加工できるレーザ加工ユニットであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加工装置。
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