JP2019199155A - 吸音材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト削減ができる吸音材の取付構造を提供する。また、取付作業性を向上することができる吸音材の取付構造を提供する。【解決手段】ドアトリム10は、基材20と、基材20に形成された構造体30,31と、を有し、構造体30,31は、基材20から立ち上がって壁を形成する立壁部32と、立壁部32から、立壁部32の壁面に対して傾斜して延びる延出部33と、を有し、立壁部32は、その厚さ方向に貫通する孔部34を有し、孔部34に対し吸音材50の端部51が挿入されて、ドアトリム10に吸音材50が取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、吸音材の取付構造に関する。
従来、吸音材の取付構造として、特許文献1および特許文献2に記載のものが知られている。特許文献1に記載の吸音材の取付構造では、 射出成形により形成された硬質の基材と、基材の裏面側に非接合状態で積層された吸音材と、からなり、基材の裏面からは相手部材への取付用のソケット部が吸音材を貫通するように突出し、ソケット部には基材の成形時にアンダーカット部を有する防音カバーであって、ソケット部には、基材のアンダーカット部を成形する際に用いるスライドコアのスライド方向と同一方向に延出し基材の裏面と対向する保持面をもつ引っ掛け部を備え、 吸音材は引っ掛け部の保持面と基材の裏面とで挟まれて保持されていることが開示されている。そしてこのような構成により、相手部材への組付け時に垂れ下がったり巻き込まれて過剰に変形したりするような不具合を未然に防止でき、また、既存の金型を彫り込むだけで成形が可能となり、型費の増大を防止することができると開示されている。
また、特許文献2に記載の吸音材の取付構造では、裏面側に複数の裁頭円錐形状のクリップボスを一体成形で突設し、フエルト等の吸音材が裏面側に取り付けられ、クリップボスに係着したクリップにて車体に装着される車体の内装材において、吸音材にクリップボスに嵌挿する複数の穴が開設されており、クリップボスに穴を介してクリップボスに嵌挿して内装材の裏面に取り付けた吸音材の表面に当接して係止する係止爪を設け、この係止爪によって吸音材を内装材の裏面に押しつけて固定するようにしたことが開示されている。そしてこのような構成により、従来のようにホットメルト接着や溶着によってトリムに固定する作業工程が不要になり、コストの低減が得られると共に、トリムから吸音材を容易に取り外すことができマテリアルリサイクルが容易になると開示されている。
特開2007−114617号公報 特開2003−252125号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示の構成では、基材の裏面において、吸音材を取り付けるための引っ掛け部やクリップボスといった被取付部材を、吸音材の被取付け機能以外の機能を有する機能性部材(例えばブラケットといった構造体)とは別個に形成する必要がある。そしてそのためには、このような被取付部材と機能性部材(構造体)とを別個に成形できる型構造の成形型を製造しなければならず、その場合、成形型の製造費用が嵩んでしまう。従って、上記機能性部材に吸音材を取付けできる部分を設ければ、前述した型構造の成形型を製造する必要がなくなるため、コスト削減を図ることができる。一方で、取付作業性の向上のため、ドアトリムの裏面における吸音材の取付けは容易であることが望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コスト削減ができる吸音材の取付構造を提供することを目的の一つとする。また、取付作業性を向上することができる吸音材の取付構造を提供することをさらなる目的の一つとする
本発明は、乗物の内装材に対する吸音材の取付構造であって、前記内装材は、基材と、前記基材に形成された構造体と、を有し、前記構造体は、前記基材から立ち上がって壁を形成する立壁部と、前記立壁部から、前記立壁部の壁面に対して傾斜して延びる延出部と、を有し、前記立壁部は、その厚さ方向に貫通する孔部を有し、前記孔部に対し前記吸音材の端部が挿入されて、前記内装材に前記吸音材が取り付けられていることに特徴を有する。
このような吸音材の取付構造によると、構造体に対し吸音材が直接取り付けられる。よって、吸音材の被取付け機能だけを有する被取付部材を、構造体とは別個に、内装材の基材に設ける必要が無い。従って、成形型で形成する部材の数を減らして、成形型等の製造コストを削減することができる。また、特に構造体が有する延出部は、基材と立壁部に対してアンダーカット形状となり、延出部を形成するためにはスライド型が必要となるが、上記取付構造によると、そのようなスライド型を利用して立壁部に孔部を設けることが可能となるため、取付けのための構成(孔部)を形成すべく別個に型を設計したり、工程を増やしたりする必要もなく好適である。
上記構成において、前記基材は、前記孔部の一辺を形成していることとすることができる。このような吸音材の取付構造によると、孔部が基材に臨んでいるので、孔部に対し吸音材の端部を挿入する際に、端部を基材に当てて滑らせながら孔部に挿入させることができる。すなわち、孔部への端部の挿入が基材によってガイドされることとなるので、内装材に対する吸音材の取付がスムーズになる。
上記構成において、前記構造体は、前記内装材をボデーパネルへ取り付けるためのブラケットであることとすることができる。このような吸音材の取付構造によると、内装材をボデーパネルへ取り付ける機能を有するブラケット(機能性部材)に対し、吸音材を取り付けることができる。また、ブラケットは内装材の裏面において、面内外側に配されることが多いので、吸音材の複数の端部を対応するブラケットに取り付けることで、端部どうしを対向する方向に引っ張らせることができる。その結果、吸音材の全面に適度な張力を付与することが可能となる。
上記構成において、前記吸音材の前記端部は、切り欠き状の引掛部を有し、前記孔部の孔縁に前記引掛部が引っ掛けられていることとすることができる。このような吸音材の取付構造によると、端部が切り欠き状の引掛部を有することで、端部を孔部に挿入する際に、端部が弾性変形して孔部に挿入しやすくなる。また、孔部に端部を挿入すれば、引掛部が孔部の孔縁に引っ掛かることができるので、端部が孔部から抜けにくくなる。従って、取り付けやすく抜けにくい吸音材の取付構造を提供することができる。
上記構成において、前記吸音材の前記端部は、前記孔部に対する挿入方向に突出した突出部を有することとすることができる。このような吸音材の取付構造によると、端部が孔部に対する挿入方向に突出した突出部を有することで、孔部を通じて立壁部の反対側に突出部を突き出させることができる。この状態から、突出部をつまんで引っ張れば、孔部から端部を引き出すことができ、内装材に対する吸音材のスムーズな取付が可能になる。
本発明によれば、コスト削減ができる吸音材の取付構造を提供することが可能となる。また、取付作業性を向上することができる吸音材の取付構造を提供することが可能となる。
実施形態1に係るドアトリムを車室内側から視た説明図 ドアトリムの裏面を車室外側から視た正面図 ブラケットの一つを示す拡大正面図 ブラケットの一つを側方から視た拡大図 孔部に端部を挿入する態様を示す説明図 端部が弾性変形する態様を示す説明図 孔部の孔縁に引掛部が引っ掛けられた状態を示す説明図 実施形態2に係るブラケットの1つを側方から視た拡大図(図4に対応) 実施形態3に係る端部を示す説明図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。なお、図1ないし図4および図7における矢印方向Lを左方、矢印方向Rを右方、矢印方向Frを前方、矢印方向Rr を後方、矢印方向Tを上方、矢印方向Bを下方として説明する。
車両(乗物)1は、図1に示すように、ドアパネルに車室内側から取り付けられたドアトリム(内装材)10を備える。ドアトリムは、車両1における前後及び左右に配されたドアパネル(ボデーパネル)に取り付けられている。本実施形態では、その一部である車両前側かつ右側(紙面奥側)のドアパネルに取り付けられたドアトリム10について説明する。ドアトリム10は、ドアインサイドハンドル11、アームレスト12、ドアポケット13、スピーカグリル14等を備える。また、ドアトリム10は、スピーカグリル14の形状に倣って切り欠かれつつ、前端部かつ下端部が面内外側方向に延在した延在部15を有する。
続いて、ドアトリム10を、車室外側(裏面側)から視た正面図である図2を用いて説明する。なお、スピーカグリル14を省略して示す。ドアトリム10は、種々の機能性部材を形成させたり取り付けたりすることができる板状の基材20と、基材20に裏面側から形成された複数のブラケット(構造体)30,31と、を有する。基材20の素材としては、樹脂や、樹脂に繊維を加えたもの等を採用することができる。樹脂としては、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を採用することがでる。繊維としては、ケナフ等の靭皮植物繊維を採用することができる。
また、基材20は、上下方向及び前後方向に拡がり、ブラケット30,31の基端が接続された主板部21と、主板部21の周端が車室外側に立ち上がることで、主板部21の周囲の壁を形成する周壁部22と、を有する。ブラケット30,31のうち、延在部15において主板部21及び周壁部22の両方に繋がるように形成されたブラケットがブラケット31、延在部15以外の主板部21に形成されたブラケットがブラケット30として示している。
ブラケット30,31は、クリップを用いることで、ドアトリム10をドアパネル(ボデーパネル)へ取り付けるという機能を有する機能性部材の一つである。そして、複数のブラケット30,31に対し、吸音材50が取り付けられている。具体的には、ブラケット30,31が有する孔部34(後述する)に対し、吸音材50の端部51が、面内内側から面内外側へ向かう方向(図3における二点鎖線で示した矢印Aの方向)へ挿入されて、ドアトリム10に吸音材50が取り付けられている。
吸音材50は、ドアトリム10の裏面(及び、裏面側からドアトリム10に取り付けられたその他の各種部材)を、車室外側から覆うように取り付けられている。吸音材50は、ドアトリム10とドアパネルとの間、ドアパネルの車室外側、といった部分で発生する音や振動等を吸収する機能を有している。吸音材50の素材としては、織布、不織布等の織物や、ナイロン、ポリエステル等を使用した合成繊維等を採用することができ、吸音材50に対し適度な弾性を付与している。
続いて、延在部15におけるブラケット31について、その拡大図である図3及び図4を用いて説明する。尚、便宜上、図3において取付前の吸音材50を二点鎖線で示す。ブラケット31は、基材20の主板部21から車室外側(右方)へ略垂直に立ち上がって壁を形成する立壁部32と、立壁部32から、立壁部32の壁面に対して傾斜して(ここでは壁面に対して略直角に)延びる延出部33と、を有する。すなわち、延出部33は、主板部21に対向するように配されている。従って、延出部33は、基材20と立壁部32に対してアンダーカット形状となるので、延出部33を形成するためには、成形型においてスライド型が必要となる。
立壁部32は、図3に示すように、前方かつ上方の一方端が周壁部22に接続され、その接続部分から後方かつ下方へ延出し、途中で、後方かつ上方へ曲がっている。そして、立壁部32の他方端は、後方かつ上方の向きに配向している。従って、ブラケット31は、図3及び図4に示すように、その後方かつ上方の部分が切り欠かれることで開口した開口部35を有する。また、立壁部32の一方端が周壁部22に接続されていることで、延出部33も同様に、周壁部22に接続されている。従って、ブラケット31は、周壁部22に支持されることで、剛性が高まっている。
立壁部32は、開口部35の奥側(図3における前方かつ下方の部分)において、立壁部32の厚さ方向に貫通する側面視長方形状の孔部34を有する。孔部34は、立壁部32の車室内側(左方)の端部に形成されているため、基材20の主板部21に臨んでいる。すなわち、基材20の主板部21は、孔部34の孔縁において、車室内側の一辺を形成している。
尚、延在部15以外の主板部21に形成された複数のブラケット30は、図2に示すように、周壁部22に接続されていない構成となっているが、それ以外の構成については、延在部15の基材20に形成されたブラケット31と同様である。すなわち、複数のブラケット30は、それぞれ立壁部、延出部、孔部を備えている。
続いて、吸音材50の端部51について、その拡大図である図5を用いて説明する。吸音材50の端部51は、吸音材50の面内内側から面内外側へ向かう方向(孔部34に対する挿入方向)Aに突出した突出部55と、突出部55よりも面内内側の位置が切り欠き状の引掛部52と、を有する。
引掛部52は、突出部55の突出方向に垂直な方向において、凸状に突出した凸部54,54と、凹状に窪んだ凹部53,53と、を有する。突出部55よりも面内内側方向には、凸部54,54が配されている。また、凸部54,54よりも面内内側には、凹部53,53が配されている。従って、端部51における凸部54,54は変形しやすい構成となっている。
ここで、孔部34の開口幅をW、突出部55の幅方向の長さをL1、凸部54,54の位置における引掛部52の幅方向の長さをL2とした場合、その大小関係は、L1<W<L2となる。従って、孔部34に対し端部51を挿入しようとした場合、突出部55は、変形等することなく孔部34を通ることができる。一方で、引掛部52は、凸部54,54が変形等することで、孔部34を通ることができる。
続いて、ドアトリム10に対し吸音材50を取り付ける態様について説明する。まず、吸音材50をドアトリム10の裏面側に配置する。延在部15では、図3に示すように、ブラケット31の後方かつ上方に吸音材50の端部51が配されるようにそれぞれの位置を調整する。孔部34は、基材20の主板部21に臨んでいるので、吸音材50の端部51を主板部21に当てて滑らせながら、孔部34に近接させていく。
吸音材50の端部51を孔部34にさらに近接させていくと、図5に示すように、孔部34に対し端部51の突出部55が挿入されていく。ここで、突出部55の幅方向の長さL1は、孔部34の開口幅Wよりも小さいので、突出部55は、変形等することなく孔部34を通ることができる。そして、孔部34を通じて、立壁部32の反対側に突出部55の突出端部が突き出た状態となる。
一方、凸部54,54の位置における引掛部52の幅方向の長さL2は、孔部34の開口幅Wよりも大きいので、孔部34の孔縁に、凸部54,54が摺接する。この状態から、吸音材50の端部51に対し面内内側から面内外側へ向かう方向Aに押圧したり、突出部55をつまんで引っ張ったりすると、凸部54,54に対し孔部34の孔縁から力が加わる。そして、凸部54,54は、図6に示すように、丸まるように曲がって弾性変形する。
孔部34から吸音材50の端部51を引き出すと、曲がっていた凸部54,54は、孔部34を通り抜けることで弾性復帰する。すると、図7に示すように、孔部34に凹部53,53が嵌合する。すなわち、孔部34の孔縁に引掛部52が引っ掛けられた状態となっている。
そして、図2に示すように、他のブラケット30に対しても、対応する吸音材50の端部51を上述したように挿入すれば、ドアトリム10に対する吸音材50の取付けが完了する。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ドアトリム10は、基材20と、基材20に形成された構造体30,31と、を有し、構造体30,31は、基材20から立ち上がって壁を形成する立壁部32と、立壁部32から、立壁部32の壁面に対して傾斜して延びる延出部33と、を有し、立壁部32は、その厚さ方向に貫通する孔部34を有し、孔部34に対し吸音材50の端部51が挿入されて、ドアトリム10に吸音材50が取り付けられている。
このような吸音材50の取付構造によると、構造体30,31に対し吸音材50が直接取り付けられる。よって、吸音材50の被取付け機能だけを有する被取付部材を、構造体30,31とは別個に、ドアトリム10の基材20に設ける必要が無い。従って、成形型で形成する部材の数を減らして、成形型等の製造コストを削減することができる。また、特に構造体30,31が有する延出部33は、基材20と立壁部32に対してアンダーカット形状となり、延出部33を形成するためにはスライド型が必要となるが、上記取付構造によると、そのようなスライド型を利用して立壁部32に孔部34を設けることが可能となるため、取付けのための構成(孔部34)を形成すべく別個に型を設計したり、工程を増やしたりする必要もなく好適である。
また、本実施形態では、基材20は、孔部34の一辺を形成している。このような吸音材50の取付構造によると、孔部34が基材20に臨んでいるので、孔部34に対し吸音材50の端部51を挿入する際に、端部51を基材20に当てて滑らせながら孔部34に挿入させることができる。すなわち、孔部34への端部51の挿入が基材20によってガイドされることとなるので、ドアトリム10に対する吸音材50の取付がスムーズである。
また、本実施形態では、構造体30,31は、ドアトリム10をドアパネル(ボデーパネル)へ取り付けるためのブラケットである。このような吸音材50の取付構造によると、ドアトリム10をドアパネルへ取り付ける機能を有するブラケット30,31(機能性部材)に対し、吸音材50を取り付けることができる。また、ブラケット30,31はドアトリム10の裏面において、面内外側に配されることが多いので、吸音材50の複数の端部51を対応するブラケット30,31に取り付けることで、端部51どうしを対向する方向に引っ張らせることができる。その結果、吸音材50の全面に適度な張力を付与することが可能となる。
また、本実施形態では、吸音材50の端部51は、切り欠き状の引掛部52を有し、孔部34の孔縁に引掛部52が引っ掛けられている。このような吸音材50の取付構造によると、端部51が切り欠き状の引掛部52を有することで、端部51を孔部34に挿入する際に、端部51が弾性変形して孔部34に挿入しやすい。また、孔部34に端部51を挿入すれば、引掛部52が孔部34の孔縁に引っ掛かることができるので、端部51が孔部34から抜けにくくなる。従って、取り付けやすく抜けにくい吸音材50の取付構造を提供することができる。
また、本実施形態では、吸音材50の端部51は、孔部34に対する挿入方向に突出した突出部55を有する。このような吸音材50の取付構造によると、端部51が孔部34に対する挿入方向に突出した突出部55を有することで、孔部34を通じて立壁部32の反対側に突出部55を突き出させることができる。この状態から、突出部55をつまんで引っ張れば、孔部34から端部51を引き出すことができ、ドアトリム10に対する吸音材50のスムーズな取付が可能になる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8によって説明する。本実施形態では、実施形態1とはブラケットの構成が異なる吸音材の取付構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。また、
図8における矢印方向Lを左方、矢印方向Rを右方、矢印方向Tを上方、矢印方向Bを下方として説明する。
ブラケット231における立壁部232は、開口部35の奥側において、立壁部232の厚さ方向に貫通する側面視長方形状の孔部234を有する。孔部234は、立壁部232の車室内側(左方)の端、及び基材20の主板部21から離れて形成されている。すなわち、長方形状の孔部234の孔縁は、立壁部232によって形成されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態以外にも、吸音材の構成は適宜変更可能である。上記実施形態では、吸音材の端部は、突出部を有することとしたが、これに限られない。例えば、図9に示すように、吸音材350の端部351は、突出部を有さず、引掛部352のみを有する構成であってもよい。このような構成を有する吸音材の取付態様は、例えば、孔部に端部351を挿入する前に、あらかじめ凸部54,54を丸めて弾性変形させておき、そのまま孔部に挿入させる。その後、凸部54,54が弾性復帰することで、引掛部352が孔部の孔縁に引っ掛かることとなる。
(2)上記実施形態以外にも、ドアトリムの構成は適宜変更可能である。上記実施形態では、ドアトリムは、基材と、ブラケットとを有する構成としたが、これに限られない。例えば、ドアトリムは、上記構成に加えて、吸音材を引っ掛けるための爪部や、かしめ用のボスをさらに備える構成としてもよい。すなわち、吸音材は、上記取付構造に加えて、爪部に引っ掛けたり、ボスにかしめたりしてもよい。これにより、吸音材がドアトリムから外れにくく、その取付位置もずれにくくなる。
(3)上記実施形態以外にも、機能性部材として採用する構造体は適宜変更可能である。上記実施形態では、構造体は、ブラケットとしたが、これに限られない。例えば、構造体は、爪部やボスといったように、吸音材以外の他部材を取り付ける機能を有する機能性部材であってもよい。
(4)上記実施形態以外にも、孔部の形状は適宜変更可能である。上記実施形態では、孔部は、側面視長方形状としたが、これに限られない。例えば、孔部は、側面視円形状、側面視楕円形、スリット状であってもよい。
(5)上記各実施形態で例示した吸音材の取付構造は、車両用に提供されるもの限られず、種々の乗物において提供されるものであってもよい。例えば、地上の乗物としての列車や遊戯用車両、飛行用乗物としての飛行機やヘリコプター、海上や海中用乗物としての船舶や潜水艇などの乗物についても上記吸音材の取付構造を適用することができる。
1…車両(乗物)、10…ドアトリム(内装材)、15…延在部、20…基材、21…主板部、22…周壁部、30,31,231…ブラケット(構造体)、32,232…立壁部、33…延出部、34,234…孔部、35…開口部、50,350…吸音材、51,351…端部、52,352…引掛部、53,53…凹部、54,54…凸部、55…突出部

Claims (5)

  1. 乗物の内装材に対する吸音材の取付構造であって、
    前記内装材は、
    基材と、
    前記基材に形成された構造体と、を有し、
    前記構造体は、
    前記基材から立ち上がって壁を形成する立壁部と、
    前記立壁部から、前記立壁部の壁面に対して傾斜して延びる延出部と、を有し、
    前記立壁部は、その厚さ方向に貫通する孔部を有し、
    前記孔部に対し前記吸音材の端部が挿入されて、前記内装材に前記吸音材が取り付けられていることを特徴とする吸音材の取付構造。
  2. 前記基材は、前記孔部の一辺を形成していることを特徴とする請求項1に記載の吸音材の取付構造。
  3. 前記構造体は、前記内装材をボデーパネルへ取り付けるためのブラケットであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸音材の取付構造。
  4. 前記吸音材の前記端部は、切り欠き状の引掛部を有し、
    前記孔部の孔縁に前記引掛部が引っ掛けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の吸音材の取付構造。
  5. 前記吸音材の前記端部は、前記孔部に対する挿入方向に突出した突出部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の吸音材の取付構造。
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