JP2019186478A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレンチから配線等の金属までの距離が変化しても、トレンチ側面の均一性を保つことができる構造の半導体装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】センサ構造体のうちシリコン層12の表面に形成される表面構造部130について、表面が金属とされている部分を覆うように、低電気伝導部を構成する絶縁膜140を備える。これにより、トレンチ30から金属までの距離が変化しても、トレンチ30の側面の均一性を向上させることが可能となる。【選択図】図4C

Description

本発明は、シリコンに対してトレンチを形成した半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来、シリコンに対してトレンチを形成する手法としてボッシュプロセスが知られている(例えば、特許文献1参照)。ボッシュプロセスは、トレンチの側面を保護膜で保護しながらトレンチの底部をエッチングして掘り進めることで、アスペクト比の高いトレンチを形成する手法である。
特開2006−139693号公報
しかしながら、ボッシュプロセスでは、トレンチの加工側面が凹凸形状になったり、トレンチ底部がそれよりも上方と比較して横方向に広がったノッチと呼ばれる凹部が形成されたりするという問題がある。具体的には、ボッシュプロセスでは、側面を保護膜で保護してトレンチの底部をエッチングするということを繰り返し行うが、エッチングが完全に異方的に行われるのではなく等方的にも行われるため、エッチングを繰り返す毎に凹凸が形成される。このため、トレンチの加工側面が凹凸形状になる。また、ボッシュプロセスでは、エッチングガスのプラズマイオンを照射することでエッチングを行っており、プラスイオンがシリコンに衝突させられることでエッチングが進められる。ところが、エッチング時にトレンチの底部においてプラス電荷がチャージアップされ、エッチングガスのプラスイオンが反発されてしまい、横方向へエッチングが進むことでノッチが形成されてしまう。
このように、トレンチの加工側面が凹凸形状になったり、トレンチの底部にノッチが形成されたりすると、応力集中による破損などが生じ、半導体装置の信頼性が低くなるという課題が発生し得る。またトレンチ内壁面に防湿膜を形成するような構造とする場合であれば、防湿膜の膜質を均一にできないという課題も発生し得る。
また、トレンチの加工側面を平坦面にするために、ドライエッチングや水素アニールを追加実施する方法もある。しかしながら、シリコン表面に配線等の金属が形成されていると、使用可能なエッチング条件が狭くなる。また、実験により、トレンチから配線までの距離が異なっているとドライエッチング量が変わることも確認された。このように、場所によってトレンチ側面の粗さが変わってしまうために、最適化が困難であるし、追加プロセスが必要になるため、プロセス時間が増えて生産性を低下させるという課題もある。
本発明は上記点に鑑みて、トレンチから配線等の金属までの距離が変化しても、トレンチ側面の均一性を保つことができる構造の半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の半導体装置は、トレンチ(30)が形成されたシリコン層(12)と、シリコン層の上において、トレンチから離れた位置に形成され、表面が金属(40)とされている表面構造部(130)と、金属の表面に形成され、少なくとも金属の上面のうちトレンチ側の部分を覆っている金属よりも電気伝導度が低い低電気伝導部(140)と、を有している。
このように、シリコン層の表面に形成される表面構造部について、表面が金属とされている部分を覆うように低電気伝導部を備えるようにしている。これにより、トレンチから金属までの距離が変化しても、トレンチの側面の均一性を向上させることが可能となる。
また、請求項8に記載の半導体装置の製造方法は、シリコン層(12)を用意することと、シリコン層のうち、トレンチが形成される予定であるトレンチ形成予定領域から離れた位置の上に、表面が金属(40)とされている表面構造部(130)を形成することと、表面構造部およびシリコン層の上にレジスト(20)を形成することと、レジストのうちトレンチ形成予定領域を除去したのち、レジストをマスクとしてボッシュプロセスによりシリコン層をエッチングすることでトレンチを形成することと、を含み、さらに、表面構造部を形成することの後に、少なくとも金属の上面のうちトレンチ形成予定領域側の部分もしくは金属よりもトレンチ形成予定領域側、かつ、レジスト膜の内側に金属よりも電気伝導度が低い低電気伝導部(140)を配置することを行い、トレンチを形成することは、低電気伝導部が配置された状態で行われる。
このように、ボッシュプロセスによりシリコン層をエッチングする前に、表面構造部のうち表面が金属とされている部分を覆うように低電気伝導部を備えるようにしている。これにより、トレンチから金属までの距離が変化しても、トレンチの側面の均一性を向上させることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる振動型角速度センサの斜視図である。 図1中のII−II断面図である。 図1中のIII−III断面図である。 図1に示す振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 図4Aに続く振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 図4Bに続く振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 図4Cに続く振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 金属を絶縁膜で覆っていない場合のエッチング中の様子を示した断面図である。 金属を絶縁膜で覆った場合のエッチング中の様子を示した断面図である。 TEOS膜を150μm成膜した場合のトレンチの側面の様子を示した図であり、左図は写真画像、右図は左図を線図で示した図である。 第1実施形態の変形例で説明する振動型角速度センサにおけるトレンチ形成予定領域近傍の断面図である。 第2実施形態にかかる振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 図8Aに続く振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 図8Bに続く振動型角速度センサの製造工程中の断面図である。 第2実施形態の変形例で説明する振動型角速度センサにおけるトレンチ形成予定領域近傍の断面図である。 第2実施形態の変形例で説明する振動型角速度センサにおけるトレンチ形成予定領域近傍の断面図である。 Ti膜を150μm成膜した場合のトレンチの側面の様子を示した図であり、左図は写真画像、右図は左図を線図で示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。ここでは、シリコンに対してトレンチを形成する半導体装置として振動型角速度センサ、いわゆるジャイロセンサを例に挙げて説明する。振動型角速度センサは、物理量として角速度を検出するためのセンサであり、例えば車両の上下方向に平行な中心線周りの回転角速度の検出に用いられるが、勿論、車両用以外に適用されても良い。
以下、図1〜図3を参照して、本実施形態にかかる振動型角速度センサについて説明する。
振動型角速度センサのセンサ素子1は、図1中のxy平面が車両水平方向に向けられ、z軸方向が車両の上下方向と一致するようにして車両に搭載される。振動型角速度センサのセンサ素子1は、板状の基板10を用いて形成されている。本実施形態では、基板10は、支持基板11とシリコン層12とで犠牲層となる埋込酸化膜13を挟み込んだ構造とされたSOI(Silicon on insulatorの略)基板にて構成されている。
基板10の平面の一方向がx軸、この平面上におけるx軸に対する垂直方向がy軸、この平面の法線方向かつx軸およびy軸に対する垂直方向がz軸となり、この基板10の平面がxy平面と平行な平面をなしている。このような基板10を用いてセンサ素子1が構成されており、例えばシリコン層12側をセンサ構造体のパターンにエッチングしたのち埋込酸化膜13を部分的に除去し、センサ構造体の一部をリリースすることで構成されている。センサ構造体のパターンを構成するためのエッチングがシリコン層12の周囲にトレンチを形成するためのエッチングであり、このときのエッチングがボッシュプロセスを用いて行われている。
なお、図1中では支持基板11を簡略化して記載してあるが、実際には平面板状で構成されている。また、図1は断面図ではないが、図を見やすくするために、支持基板11および埋込酸化膜13にハッチングを示してある。
シリコン層12は、固定部100と梁部110および可動部120にパターニングされている。固定部100は、少なくともその裏面の一部に埋込酸化膜13が残されており、支持基板11からリリースされることなく、埋込酸化膜13を介して支持基板11に固定された状態とされている。梁部110および可動部120は、センサ素子1における振動子を構成するものである。可動部120は、その裏面側において埋込酸化膜13が除去されており、支持基板11からリリースされている。梁部110は、可動部120を支持すると共に角速度検出を行うために可動部120をxy平面上において変位させるものである。
具体的には、梁部110は、支持梁111、支持部材112、検出梁113および駆動梁114を有した構成とされている。また、可動部120は、検出錘121と駆動錘122を有した構成とされている。
上面形状が四角形状の固定部100の一辺から片持ちの支持梁111が形成されており、この支持梁111に対して垂直方向に支持部材112が延設され、支持部材112の中央位置において、支持梁111が連結されている。そして、支持部材112を挟んで支持梁111と反対側には検出梁113が形成され、その先端に検出錘121が備えられていると共に、支持部材112の両端において支持梁111と同方向に駆動梁114が形成され、その先端に駆動錘122が備えられている。
このような構造とされることで、支持梁111の一端側が固定部100に固定され、他端側に支持部材112を介して検出梁113や検出錘121および駆動梁114や駆動錘122が支持されることで、固定部100に各部が片持ち支持される。
また、駆動梁114には駆動部131が形成されていると共に制御部132が形成されており、検出梁113には振動検出部133が形成されている。これら駆動部131、制御部132および振動検出部133が外部に備えられた図示しない制御装置に電気的に接続されることで、振動型角速度センサの駆動が行われるようになっている。
駆動部131は、図1に示すように、各駆動梁114のうち支持部材112との連結部近傍に備えられており、各場所に2本ずつ所定距離を空けて配置され、y軸方向に延設されている。図2に示すように、駆動部131は、駆動梁114を構成するシリコン層12の表面に下層電極131aと駆動用薄膜131bおよび上層電極131cが順に積層された構造とされている。下層電極131aおよび上層電極131cは、例えばAl電極などによって構成されている。これら下層電極131aおよび上層電極131cは、図1に示した支持部材112および検出梁113を経て固定部100まで引き出された配線部131d、131eを通じて、図示しない駆動用電圧の印加用のパッドやGND接続用のパッドに接続されている。また、駆動用薄膜131bは、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜によって構成されている。
このような構成において、下層電極131aと上層電極131cとの間に電位差を発生させることで、これらの間に挟まれた駆動用薄膜131bを変位させ、駆動梁114を強制振動させることで駆動錘122をx軸方向に沿って駆動振動させる。例えば、各駆動梁114のx軸方向の両端側に1本ずつ駆動部131を備えるようにし、一方の駆動部131の駆動用薄膜131bを圧縮応力で変位させると共に他方の駆動部131の駆動用薄膜131bを引張応力で変位させる。このような電圧印加を各駆動部131に対して交互に繰り返し行うことで、駆動錘122をx軸方向に沿って駆動振動させている。
制御部132は、図1および図2に示すように、各駆動梁114のうち支持部材112との連結部近傍に備えられており、当該場所に2本ずつ配置された駆動部131の間において、各駆動部131から所定距離空けて配置され、y軸方向に延設されている。図2に示すように、制御部132は、駆動梁114を構成するシリコン層12の表面に下層電極132aと制御用薄膜132bおよび上層電極132cが順に積層された構造とされている。下層電極132aおよび上層電極132cや制御用薄膜132bは、それぞれ、駆動部131を構成する下層電極131aおよび上層電極131cや駆動用薄膜131bと同様の構成とされている。下層電極132aおよび上層電極132cは、図1に示した支持部材112および検出梁113を経て固定部100まで引き出された配線部132d、132eを通じて、図示しない制御用電圧の印加用のパッドやGND接続用のパッドに接続されている。
このような構成において、下層電極132aと上層電極132cとの間に電位差を発生させることで、これらの間に挟まれた制御用薄膜132bを変位させ、駆動梁114に対して所望の振動を印加できる。これにより、駆動錘122の振動を制御でき、不要振動を抑制する振動を印加することが可能となっている。
振動検出部133は、図1および図3に示すように、検出梁113のうちの固定部100との連結部近傍に備えられており、検出梁113におけるx軸方向の両側それぞれに設けられ、y軸方向に延設されている。図3に示すように、振動検出部133は、検出梁113を構成する層12の表面に下層電極133aと検出用薄膜133bおよび上層電極133cが順に積層された構造とされている。下層電極133aおよび上層電極133cや検出用薄膜133bは、それぞれ、振動検出部133を構成する下層電極131aおよび上層電極131cや駆動用薄膜131bと同様の構成とされている。下層電極133aおよび上層電極133cは、図1に示した固定部100まで引き出された配線部133d、133eを通じて、図示しない検出信号出力用のパッドに接続されている。
このように、シリコン層12の表面上に、駆動部131や制御部132および振動検出部133、さらには各配線部131d、131e、132d、132e、133d、133eなどの表面構造が構成されている。以下、これらを総称して表面構造部130と言う。そして、この表面構造部130の上には、図2および図3に示すように、絶縁膜140が形成されている。より詳しくは、表面構造部130のうち表面から金属が露出している部分を絶縁膜140で覆っている。表面構造部130のうち表面から金属が露出している部分としては、駆動部131の上層電極131c、制御部132の上層電極132c、振動検出部133の上層電極133c、各配線部131d、131e、132d、132e、133d、133eが挙げられる。
絶縁膜140は、低電気伝導部を構成するものであり、表面構造部130の表面に備えられる金属よりも電気伝導度が低い材料で構成され、好ましくは当該金属よりも低熱伝導率の材料で構成される。このような材料としては、例えばSiO、SiOC、SiC、SiN、Alなどが挙げられる。ここでは、絶縁膜140を、テトラエトキシシラン(以下、TEOSという)と呼ばれる溶液を用いてプラズマCVD(chemical vapor deposition)によって成長させたSiO膜であるTEOS膜で構成している。
このように、表面構造部130の上に絶縁膜140で覆うことで、表面構造部130が外部からの電気的な影響や熱的な影響を受けにくくなるようにできる。例えば、電気ノイズに対する耐性や温特やSN比の改善を図ることが可能となる。したがって、センサ特性の安定化を図ることが可能となる。
以上のようにして、本実施形態にかかる振動型角速度センサが構成されている。このような構成の振動型角速度センサは、駆動梁114に備えられた駆動部131に対して駆動用電圧の印加を行うことで作動させられる。具体的には、下層電極131aと上層電極131cとの間に電位差を発生させることで、これらの間に挟まれた駆動用薄膜131bを変位させる。そして、2本並んで設けられた2つの駆動部131のうち、一方の駆動部131の駆動用薄膜131bを圧縮応力で変位させると共に他方の駆動部131の駆動用薄膜131bを引張応力で変位させる。このような電圧印加を各駆動部131に対して交互に繰り返し行うことで、駆動錘122をx軸方向に沿って駆動振動させる。これにより、各駆動梁114によって支持された駆動錘122が検出錘121を挟んでx軸方向において互いに逆方向に移動させられる駆動モードとなる。つまり、駆動錘122が共に検出錘121が近づく状態と遠ざかる状態とが繰り返されるモードとなる。
この駆動振動が行われているときに、振動型角速度センサに対して角速度が印加されると、検出錘121がXY平面上において振動する検出モードとなる。したがって、検出梁113も変位し、この検出梁113の変位に伴って、振動検出部133に備えられた検出用薄膜133bが変形すると共に、下層電極133aと上層電極133cとの間の電気信号が変化する。具体的には、振動型角速度センサを定電圧駆動とする場合には電気信号として電流値、定電流駆動とする場合には電気信号として電流値が変化する。この電気信号の変化が、角速度を示す検出信号として、図示しない検出信号出力用のパッドを通じて外部に出力され、外部に備えられる図示しない制御装置などに入力されることで、発生した角速度を検出することが可能となる。
ここで、上記の振動型角速度センサは、例えばシリコン層12に対して表面構造部130に含まれる各部を形成したのち、シリコン層12をパターニングしてセンサ構造体を形作り、埋込酸化膜13の不要部分を除去することで形成される。シリコン層12のパターニングは、センサ構造体とする部分の周囲をエッチングによりトレンチとすることにより行われる。
このとき、トレンチ側面の均一性を保ち、平坦面となるようにすることで、センサ構造体の信頼性の低下を抑制でき、振動型角速度センサの信頼性を確保することが可能となる。すなわち、トレンチ側面が凹凸形状となっていたり、トレンチの底部にノッチが形成されたりすると、応力集中による破損が生じて、振動型角速度センサの信頼性が低下し得るが、トレンチ側面の均一性を保つことで、振動型角速度センサの信頼性を確保できる。
また、ここではセンサ構造体の表面を保護膜で覆った構造としていないが、保護膜で覆うことでセンサ構造体の各部の保護、例えば表面構造部130の保護を行う構造とすることもできる。その場合にも、トレンチ側面の均一性が保たれていれば、保護膜の膜質を均一にでき、より振動型角速度センサの信頼性を向上させることが可能になる。このため、本実施形態では、トレンチ形成工程を図4A〜図4Dのようにして行っている。なお、本実施形態にかかる振動型角速度センサの製造方法について、トレンチ形成工程以外については、従来の製造方法と変わらないため、ここではトレンチ形成工程についてのみ説明する。また、図4A以降の図については、支持基板11については省略してある。
〔図4Aに示す工程〕
まず、支持基板11とシリコン層12との間に埋込酸化膜13を挟み込んだSOI基板を用意し、シリコン層12の上に、表面構造部130を形成する。
〔図4Bに示す工程〕
続いて、表面構造部130のうちの表面に露出している金属を覆うように絶縁膜140を形成し、パターニングすることで少なくともトレンチ形成予定領域から離れた位置で絶縁膜140が終端するようにする。ここでは表面構造部130の表面全面に絶縁膜140が残るようにしている。なお、ここでいう「離れた位置」とは、絶縁膜140のうち後工程で形成されるトレンチ30側の端部とトレンチ30の側面との間に距離があることを意味している。すなわち、絶縁膜140のうちトレンチ30側の端部とトレンチ30の側面とが同一平面となるのではなく、絶縁膜140の端部がトレンチ30よりも外側に位置していて、絶縁膜140がトレンチ30の形成用マスクになっていないことを意味している。
〔図4Cに示す工程〕
シリコン層12や絶縁膜140を含めた表面構造部130の全体を覆うようにレジスト20を成膜する。レジスト20としては、例えば熱硬化型の厚膜レジストなどのように、導電性レジストではない一般的なポジ型レジストを用いている。そして、露光によりレジスト20をパターニングし、トレンチ形成予定領域のレジスト20を除去する。これにより、レジスト20にてセンサ構造体などシリコン層12のうちの除去しない部分が覆われた状態となる。また、絶縁膜140をトレンチ形成予定領域から離れた位置で終端させるようにしているため、トレンチ形成予定領域側の開口端はすべてレジスト20で構成され、絶縁膜140は露出していない状態となる。
〔図4Dに示す工程〕
レジスト20をマスクとして、ボッシュプロセスに基づくエッチングを行うことで、トレンチ30を形成する。例えば、トレンチ30の側面を図示しない保護膜で覆いながらプラズマイオンエッチングなどを行ってトレンチ30の底部を掘り進めていくことでトレンチ30を形成し、埋込酸化膜13が露出するまでエッチングを行う。
ここで、比較例として絶縁膜140が備えられていない場合と本実施形態のように絶縁膜140が備えられている場合それぞれのエッチングについて想定してみる。
プラズマイオンエッチングによってエッチングを行う場合、エッチング対象を設置電極上に載せ、エッチングガスを導入しながら高周波バイアスを掛け、ガスプラズマを発生させる。これにより、トレンチ30の底部にガスプラズマのプラスイオンが照射され、エッチングが進められることになる。
このとき、本来であれば、ガスプラズマのプラスイオンがシリコン層12の表面に対する法線方向に、つまりトレンチ30の深さ方向に向かって照射される。しかしながら、トレンチ形成予定領域の近傍にレジスト20以外に覆われていない金属が存在していると、プラスイオンが横方向成分を持つようになって斜めに照射され、トレンチ30の側面にも衝突するようになることが確認された。これは、トレンチ30の側面のうちのトレンチ30の入口寄りにスキャロップと呼ばれる縦キズでなる凹部が形成されることから確認できる。このメカニズムについては明らかではないが、以下のようなメカニズムになっていると推定される。
図5Aに示すように、レジスト20の表面には元々マガスプラズマのマイナスイオンがチャージアップされるが、金属40のプラス帯電に基づいて、よりレジスト20の表面へのチャージアップが増加する。このため、レジスト20にチャージアップされたマイナスイオンにプラスイオンが引っ張られ、横方向成分を持つようになって斜めに照射されると想定される。
実験によれば、金属40からトレンチ30までの距離が近いほどスキャロップと呼ばれる縦キズでなる凹部30aが深くなっており、距離が離れるほど凹部30aが浅くなっていた。これは、プラス帯電された金属40がトレンチ形成予定領域の近くにあるほど、レジスト20の表面にチャージアップされたマイナスイオンの量がトレンチ形成予定領域の近傍で多くなり、その影響が大きくなるためと考えられる。
これに対して、図5Bに示すように、本実施形態と同様の構造、つまり金属40の表面に絶縁膜140を配置した構造としてからレジスト20を成膜し、レジスト20をマスクとしてエッチングを行った。この場合には、凹部30aが軽度にしか形成されておらず、その深さが浅くなっていた。また、金属40からトレンチ30までの距離にかかわらず、凹部30aの深さの差がほとんど無い等しいものとなった。
これは、絶縁膜140で金属40の表面を覆うことで、金属40のプラス帯電が生じていたとしても、絶縁膜140によって遮られ、レジスト20の表面のマイナスイオンのチャージアップの増加を抑制することが可能になるためと考えられる。つまり、レジスト20の表面のマイナスイオンのチャージアップの増加が抑制できるため、ガスプラズマのプラスイオンの横方向成分を減らすことができ、トレンチ30の側面に凹部30aが形成されることを抑制できたと考えられる。
このように、表面構造部130のうちの表面が金属とされている部分を絶縁膜140で覆うことにより、トレンチ30の側面の均一性を向上させることが可能となる。したがって、センサ構造体の信頼性の低下を抑制でき、振動型角速度センサの信頼性を確保することが可能となる。参考として、絶縁膜140としてTEOS膜を用いた場合の効果について実験により検証した。実験では、TEOS膜の厚みを10μm、80μm、150μm、210μmで変化させて、凹部30aがどの程度形成されたかについて確認した。その結果、TEOS膜を用いた場合には、どの膜厚とした場合にも、殆ど凹部30aが確認されなかった。図6はTEOS膜を150μm成膜した場合のトレンチ30の側面の様子を示した図であり、左図は写真画像、右図は左図を線図で示したものである。この図に示されるように、凹部30aは、殆ど形成されていない状態となっている。このように、絶縁膜140を形成しておくことで、凹部30aが形成されることを抑制できていることが判る。なお、ここではTEOS膜を150μm成膜した場合の結果を示したが、10μm、80μm、210μmの場合も150μmの場合と同様の結果であった。
また、このようにしてトレンチ30を形成した後は、等方性エッチングによって埋込酸化膜13の不要部分を除去してセンサ構造体の固定部100以外の部分を浮遊状態とし、さらにレジスト20を除去することで振動型角速度センサが完成する。また、必要に応じて、図示しない保護膜で覆うことでセンサ構造体の各部の保護、例えば駆動部131、制御部132および検出部133の各電極や各種配線の保護を行う構造としても良い。このような構造とする場合にも、トレンチ側面の均一性が保たれていれば、保護膜の膜質を均一化できる。よって、より振動型角速度センサの信頼性を向上させることが可能になる。
以上説明したように、本実施形態では、センサ構造体のうちシリコン層12の表面に形成される表面構造部130について、表面が金属とされている部分を覆うように絶縁膜140を備えるようにしている。これにより、トレンチ30から金属までの距離が変化しても、トレンチ30の側面の均一性を向上させることが可能となる。すなわち、本実施形態のような振動型角速度センサでは、表面構造部130とされる各部からトレンチ30までの距離が均一では無く、様々に変化することになるが、このような構造であっても、トレンチ30の側面の均一性を向上させられる。したがって、センサ構造体の信頼性の低下を抑制でき、振動型角速度センサの信頼性を確保することが可能となる。
(第1実施形態の変形例)
上記第1実施形態では、表面構造部130のうちの上面全面に絶縁膜140が形成されるようにしているが、図7に示すように、表面構造部130の上面のうち少なくともトレンチ形成予定領域側が絶縁膜140で覆われていれば良い。また、図7に示したように、表面構造部130のうちのトレンチ形成予定領域側の端部も絶縁膜140で覆われるようにすると、より金属40のプラス帯電の影響を少なくできるため好ましい。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してトレンチ形成工程を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、表面構造部130に接するように絶縁膜140を直接形成するのではなく、表面構造部130から離れるようにして絶縁膜140を形成する。具体的には、第1実施形態で説明した図4Aに示す工程を行った後、図8Aに示すように、表面構造部130を覆うように、レジスト20のうちの一部となる第1レジスト部21を形成する。そして、露光により第1レジスト部21をパターニングする。このとき、少なくともトレンチ形成予定領域を開口させつつ、表面構造部130の表面全面が覆われた状態となるように第1レジスト部21を残す。
続いて、図8Bに示すように、第1レジスト部21の上に絶縁膜140を成膜し、さらにこれをパターニングして、表面構造部130と対応する位置に残す。これにより、表面構造部130から離れた位置に絶縁膜140が形成され、かつ、絶縁膜140によって表面構造部130が覆われた状態となる。さらに、図8Cに示すように、レジスト20の残りとなる第2レジスト部22を成膜したのち、露光により第2レジスト部22をパターニングし、トレンチ形成予定領域を開口させる。この後は、第1実施形態で説明した図4Dと同様に、シリコン層12をエッチングしてトレンチ30を形成する。
このように、絶縁膜140が表面構造部130から離れた状態であっても、トレンチ30を形成する際のエッチング時には、絶縁膜140が第1実施形態と同様に作用し、トレンチ30の側面の均一化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態のように、絶縁膜140が表面構造部130から離れた状態であると、最終的にレジスト20を除去したときに表面構造部130の上に絶縁膜140が残っていない状態となる。このため、振動型角速度センサとしては、絶縁膜140が残されている場合の効果を得ることができないが、少なくともトレンチ30をエッチングで形成する際に、トレンチ30の側面の均一化を図ることができる。
(第2実施形態の変形例)
上記第2実施形態では、表面構造部130から離れた状態の絶縁膜140を形成する場合の一例を示したが、他の手法でも良い。
例えば、図9Aに示すように、金属40を覆っていなくても、金属40よりもトレンチ30側において絶縁膜140を配置した構造とされていても良い。
また、絶縁膜140の形成方法については、第2実施形態に示す方法と異なる方法であっても良く、絶縁膜140でなく、低電気伝導度の他の材質のもので構成されていても良いし、膜状のものでなくても良い。例えば、レジスト20に対してレーザ照射を行うことでレジスト20を変質させ、この変質部分によって低電気伝導部が構成されるようにしても良い。
さらに、図9Bに示すように、第1レジスト部21内に絶縁材料を混入させ、絶縁材料が点在させられることで低電気伝導部が構成されるようにし、その上に絶縁材料が混入されていない第2レジスト部22を成膜するようにしても良い。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ボッシュプロセスによってトレンチ30が形成される半導体装置の一例として振動型角速度センサを挙げたが、他の半導体装置に対しても本発明を適用できる。例えば、振動型角速度センサ等のようにMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)構造の半導体装置に適用すると好ましい。例えば、圧力センサ、加速度センサ、MEMSミラー、pMUT(圧電超音波トランスデューサ)構造などのように、トレンチよりセンサ構造体が形作られたセンサ等の半導体装置が挙げられる。これら他の半導体装置に関しても、シリコン層の表面に形成される表面構造部からトレンチまでの距離が様々に変化した構造となることから、上記各実施形態を適用することで、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、スキャロップと呼ばれる縦キズである凹部30aが形成される場合について説明したが、上記実施形態の製造方法により、凹部30aが形成されないようにすることも可能となる。その場合、凹部30aが形成されていない平坦な側面とすることが可能となり、さらにトレンチ30の側面の均一性を向上させることが可能となる。
さらに、凹部30aの形成を抑制するための低電気伝導部を絶縁膜140で構成する場合について説明したが、低電気伝導部として他の材料を用いることもできる。具体的には、低電気伝導部として、金属の中でも電気伝導率の低いもの、すなわち配線や電極材料として一般的に用いられるAlやAlSi等よりも電気伝導率が低い材料、例えばTi(チタン)などを用いることができる。
実験により、低電気伝導部をTi膜で構成した場合について、凹部30aの形成のされ方を調べた。実験では、Ti膜の厚みを10μm、80μm、150μm、210μmで変化させて、凹部30aがどの程度形成されたかについて確認した。その結果、Ti膜を用いた場合には、形成していなかった場合と比較して、凹部30aの深さを小さくできることが確認され、Ti膜の厚みを厚くするほど凹部30aの深さをより小さくできることが確認された。図10はTi膜を150μm成膜した場合のトレンチ30の側面の様子を示した図であり、左図は写真画像、右図は左図を線図で示したものである。この図に示されるように、凹部30aは、形成されていたものの、小さくなっていた。また、Ti膜を210μm成膜した場合には、殆ど凹部30aが無くなっていた。このように、Ti膜などの電気伝導率の低い金属を用いても、凹部30aが形成されることを抑制できる。
1 センサ素子
12 シリコン層
30 トレンチ
30a 凹部
130 表面構造部
140 絶縁膜

Claims (8)

  1. 半導体装置であって、
    トレンチ(30)が形成されたシリコン層(12)と、
    前記シリコン層の上において、前記トレンチから離れた位置に形成され、表面が金属(40)とされている表面構造部(130)と、
    前記金属の表面に形成され、少なくとも前記金属の上面のうち前記トレンチ側の部分を覆っている前記金属よりも電気伝導度が低い低電気伝導部(140)と、を有している半導体装置。
  2. 前記低電気伝導部は、絶縁膜(140)で構成されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記絶縁膜は、酸化膜である請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記絶縁膜は、TEOS膜である請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記金属と前記トレンチとの距離が変化するように前記金属がレイアウトされており、
    前記シリコン層における前記金属が配置されている側を前記トレンチの入口側として、前記トレンチの側面のうち前記入口側には縦キズで構成される凹部(30a)が形成されており、前記トレンチのうち前記金属までの距離が異なった位置でも前記凹部の深さが等しくなっている請求項1または2に記載の半導体装置。
  6. 前記シリコン層に形成された前記トレンチにより、MEMS構造が構成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記MEMS構造として、前記シリコン層が前記トレンチにて形作られたセンサ構造体とされたセンサとされている請求項6に記載の半導体装置。
  8. シリコン層(12)に対してトレンチ(30)が形成される半導体装置の製造方法であって、
    前記シリコン層(12)を用意することと、
    前記シリコン層のうち、前記トレンチが形成される予定であるトレンチ形成予定領域から離れた位置の上に、表面が金属(40)とされている表面構造部(130)を形成することと、
    前記表面構造部および前記シリコン層の上にレジスト(20)を形成することと、
    前記レジストのうち前記トレンチ形成予定領域を除去したのち、前記レジストをマスクとしてボッシュプロセスにより前記シリコン層をエッチングすることで前記トレンチを形成することと、を含み、
    さらに、前記表面構造部を形成することの後に、少なくとも前記金属の上面のうち前記トレンチ形成予定領域側の部分もしくは前記金属よりも前記トレンチ形成予定領域側、かつ、前記レジストの内側に前記金属よりも電気伝導度が低い低電気伝導部(140)を配置することを行い、
    前記トレンチを形成することは、前記低電気伝導部が配置された状態で行われる半導体装置の製造方法。
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