JP2019183879A - ロックデバイス - Google Patents
ロックデバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019183879A JP2019183879A JP2018071856A JP2018071856A JP2019183879A JP 2019183879 A JP2019183879 A JP 2019183879A JP 2018071856 A JP2018071856 A JP 2018071856A JP 2018071856 A JP2018071856 A JP 2018071856A JP 2019183879 A JP2019183879 A JP 2019183879A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- park
- actuator
- lock
- state
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
【課題】欠損等の不具合によりロック解除状態が保持されたままの状態からの脱却を可能にする。【解決手段】パークモジュール1Aは、パークアクチュエータ9と、パーキングポール3と、リンクレバー8と、を備える。リンクレバー8は、シャフト保持スプリング20によりケース12Aに保持される。シャフト保持スプリング20は、リンクレバー8とパークアクチュエータ9との係合状態を維持する一方、当該係合状態の手動解除を許容する。【選択図】図4B
Description
本発明は、ロックデバイスに関する。
車両のパークロックを行うパークロックデバイスが知られている。特許文献1では、アクチュエータによりパークロッドを移動させる車両用パーキングロック装置が開示されている。
パークロックデバイスには、アクチュエータをロックするソレノイド装置を設けることができる。ソレノイド装置によりアクチュエータをパークロック解除位置でロックすれば、車両走行中にアクチュエータの油圧が欠損しても、パークロック解除状態を保持することができる。従って、車両走行中にパークロックされることを防ぐことができる。
その一方で、パークロック解除状態を保持した状態でソレノイド装置が欠損すると、パークロックは解除されたままの状態となり、パークロックデバイスをパークロック状態にすることができなくなる。結果、パークロック状態で車両の運搬や整備を行おうとしても、そのようなことができなくなる虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、欠損等の不具合によりロック解除状態が保持されたままの状態からの脱却を可能にすることを目的とする。
本発明のある態様のロックデバイスは、アクチュエータと、前記アクチュエータの動作に応じてロック対象のロック、ロック解除を行う作動部材と、前記アクチュエータと前記作動部材とに係合し、前記アクチュエータの力を前記作動部材に伝達するリンク機構と、を備える。前記リンク機構は、保持部材によりケース部材に保持される。前記保持部材は、前記リンク機構と前記アクチュエータとの係合状態を維持する一方、当該係合状態の手動解除を許容する。
この態様によれば、リンク機構とアクチュエータとの係合状態を維持する保持部材が、当該係合状態の手動解除も許容するように構成したので、当該係合状態を手動により解除することが可能になる。このため、欠損等の不具合によりロック解除状態が保持されたままの状態からの脱却が可能になる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1、図2は、パークモジュール1Aの概略構成図である。図1では、パークロック係合状態PEでパークモジュール1Aを示す。図2では、パークロック解除状態PRでパークモジュール1Aを示す。
図1、図2は、パークモジュール1Aの概略構成図である。図1では、パークロック係合状態PEでパークモジュール1Aを示す。図2では、パークロック解除状態PRでパークモジュール1Aを示す。
パークモジュール1Aは、パークロックデバイスであり、変速機とともに車両に設けられ、変速機の出力軸を機械的にロックする。パークモジュール1Aは、パーキングギヤ2と、パーキングポール3と、パークロッド4と、カム5と、カムスプリング6と、スリーブ7と、リンクレバー8と、パークアクチュエータ9と、リターンスプリング10と、ソレノイド装置11とを備える。
パーキングギヤ2は、車両の駆動軸を構成する変速機の出力軸に固定され、出力軸と共に回転、停止する。パーキングギヤ2、さらには車両の駆動軸は、パークモジュール1Aのロック対象を構成する。パーキングギヤ2には、パーキングポール3が係合する。
パーキングポール3は、作動部材であり、パークロッド4の動きに応じて揺動する。パーキングポール3が揺動すると、パーキングギヤ2とパーキングポール3との係合状態が変更される。
図1に示すように、パーキングギヤ2とパーキングポール3とが係合した状態では、パーキングギヤ2が機械的にロックされ、出力軸もロックされる。これにより、パークモジュール1Aがパークロック係合状態PEになり、車両の移動が規制される。
図2に示すように、パーキングギヤ2とパーキングポール3との係合が解除された状態では、パーキングギヤ2及び出力軸のロックが解除され、パーキングギヤ2及び出力軸が回転可能となる。これにより、パークモジュール1Aがパークロック解除状態PRになり、車両の移動規制が解除される。
パークロッド4は、パークアクチュエータ9によって、図1に示されるパークロックポジションと、図2に示される非パークロックポジションとに移動される。
パークロッド4の一端側には、カム5が取り付けられる。カム5は、パーキングポール3に接触し、パークロッド4の動きに応じてパーキングポール3を揺動させる。カム5は、パークロッド4が図1に示されるパークロックポジションにある場合に、パーキングギヤ2とパーキングポール3とを係合させる。カム5は、パークロッド4が図2に示される非パークロックポジションにある場合に、パーキングギヤ2とパーキングポール3との係合を解除する。カムスプリング6は、パークロッド4が図1に示されるパークロックポジションにある場合に、カム5をパーキングポール3に向けて付勢する。
スリーブ7は、パークロッド4に対しパーキングポール3とは反対側に設けられる。スリーブ7は、パーキングポール3とは反対側からカム5又はパークロッド4に当接することで、パーキングポール3とカム5又はパークロッド4との接触状態を保持する。
パークロッド4の他端側には、リンクレバー8の一端部が接続される。リンクレバー8は、パークアクチュエータ9の力をパークロッド4に伝達する。リンクレバー8は、回転軸周りに回転することで、パークアクチュエータ9の伸長動作時にパークロッド4をパークロック解除方向に移動させ、パークアクチュエータ9の短縮動作時にパークロッド4をパークロック方向に移動させる。このため、パークアクチュエータ9では、伸長動作がパークロック解除動作となり、短縮動作がパークロック動作となる。リンクレバー8の一端部には、リターンスプリング10の取付部8aが設けられる。リンクレバー8については、さらに後述する。
パークアクチュエータ9は、油圧アクチュエータであり、パークロッド4を駆動する。パークアクチュエータ9は、Pレンジすなわちパーキングレンジが選択された場合に、パークロッド4を図1に示されるパークロックポジションに移動させる。また、パークアクチュエータ9は、Pレンジ以外のレンジが選択された場合に、パークロッド4を図2に示される非パークロックポジションに移動させる。
これにより、パークアクチュエータ9の動作に応じて、パーキングポール3によるパーキングギヤ2のロック、ロック解除、従って車両の駆動軸のロック、ロック解除が行われる。
パークアクチュエータ9は、シリンダ91と、ピストン92と、受圧室93とを有する。シリンダ91はピストン92を収容し、ピストン92はシリンダ91内を摺動する。ピストン92は、ピストン部921とロッド部922とを有する。
ピストン部921は、シリンダ91内を摺動する。ピストン部921には、シリンダ91との間のクリアランスをシールするシールリングが設けられる。ピストン部921は、シリンダ91の底部側に受圧面92aを有する。
ロッド部922は、受圧面92aとは反対側からピストン部921に接続する。ロッド部922は、シリンダ91から外部に突出するように設けられる。ロッド部922のうち図1に示すパークロック状態でシリンダ91から外部に突出する部分は、リンクレバー8の他端部と当接するかたちで係合する。
ロッド部922には、係合部92b、係合部92cが設けられる。係合部92bには、図1に示すパークロック係合状態PEでソレノイド装置11が係合する。係合部92cには、図2に示すパークロック解除状態PRでソレノイド装置11が係合する。ピストン92は単一の部材で構成されてもよく、複数の部材の組み合わせとされてもよい。
受圧室93は、シリンダ91、ピストン92等により形成される。受圧室93には、受圧面92aが位置し、油圧回路から油路を介して油が供給される。
リターンスプリング10は、パークロッド4をパークロック係合方向に付勢する。リターンスプリング10は例えば、トーションスプリングで構成することができる。
ソレノイド装置11は、パークモジュール1Aのロック装置であり、パークアクチュエータ9のロック、つまりパークアクチュエータ9の動作位置のロックを行う。ソレノイド装置11は具体的には、ピストン92をロックする。
上述した通り、ソレノイド装置11は、図1に示すパークロック係合状態PEで係合部92bに係合し、図2に示すパークロック解除状態PRで係合部92cに係合する。これにより、パークロック係合状態PE及びパークロック解除状態PRの各状態で、ピストン92がロックされ、パークロッド4の移動が制止される。結果、パークモジュール1Aがこれらの各状態でロックされる。
図2に示すパークロック解除状態PRでソレノイド装置11によるロックを行うことで、車両走行中にパークアクチュエータ9の油圧が欠損しても、パークロック解除状態PRを保持することができる。従って、車両走行中にパークロックされることを防ぐことができる。
その一方で、パークロック解除状態PRを保持した状態でソレノイド装置11が欠損すると、パークロックは解除されたままの状態となり、パークロック解除状態PRからの脱却ができなくなる。このため、パークモジュール1Aをパークロック係合状態PEにすることができなくなる。結果、パークロック係合状態PEで車両の運搬や整備を行おうとしても、そのようなことができなくなることが懸念される。
このような事情に鑑み、本実施形態では次に説明するようにパークモジュール1Aが構成されている。
図3Aから図3Dは、パークモジュール1Aの要部を示す図である。図3Aは、パークロック係合状態PEで要部を示す正面図であり、図3Bは、図3Aに対応する側面図である。図3Cは、パークロック解除状態PRで要部を示す正面図であり、図3Dは、図3Cに対応する側面図である。図3A、図3Cでは、後述する手動レバー823を取り外した状態で要部を示す。
リンクレバー8は、パークレバー81と、ピストンレバー82とを有して構成される。パークレバー81は、パークロッド4と係合する。パークレバー81は、挿通穴811とスプライン穴812とを有する。
挿通穴811は、パークロッド4との係合部であり、パークレバー81の一端部に設けられる。挿通穴811は、パークロッド4の係合シャフト4aを回転自在に挿通させる。スプライン穴812は、ピストンレバー82との係合部であり、パークレバー81の他端部に設けられる。
ピストンレバー82は、ピストン92と係合する。ピストンレバー82は、シャフト821と、ピストン当接部822と、手動レバー823とを有する。シャフト821は、パークレバー81との係合部であり、ピストンレバー82の一端部に設けられる。シャフト821は、リンクレバー8の回転軸を構成する。シャフト821はスプライン溝を有しており、当該スプライン溝でスプライン穴812と摺動可能に嵌合する。
このため、ピストンレバー82は、回転動作をする際にはパークレバー81と一体回転する一方、リンクレバー8の回転軸方向においてはパークレバー81に対して相対移動可能に構成される。
シャフト821は、リンクレバー8、さらにはパークモジュール1Aを覆うケース部材であるケース12Aに回転自在に支持される。シャフト821は、ピストン当接部822側から見て、パークレバー81、ケース12Aの順にこれらに挿通される。シャフト821のうちケース12Aに挿通された状態でケース12Aの外側に突出する部分には、後述する手動操作の際に用いられる手動レバー823が設けられる。
ピストン当接部822は、ピストン92との係合部であり、ピストンレバー82の他端部に設けられる。ピストン当接部822は、円盤状の形状を有し、ピストン92と外周部で当接する。ピストン当接部822とピストン92との当接状態は、付勢部材で構成された保持部材であるリターンスプリング10及びシャフト保持スプリング20により、次に説明するように維持される。
リターンスプリング10は、ピストン当接部822をピストン92に向けて付勢する方向に付勢力を発生させる。これにより、パークアクチュエータ9の動作方向において、ピストン当接部822とピストン92との当接状態が維持される。
シャフト保持スプリング20は、シャフト821を挿通させた状態でパークモジュール1Aに設けられる。シャフト保持スプリング20は、パークレバー81とピストン当接部822との間に設けられ、これらに当接した状態で伸び側のばね力を発生させる。
このため、シャフト保持スプリング20は、シャフト821を含むピストンレバー82をケース12Aに押し付ける。この際、パークモジュール1Aでは、シャフト821に設けられた手動レバー823が、ケース12Aとの当接部を兼ねるかたちで、ケース12Aに押し付けられる。これにより、リンクレバー8がシャフト保持スプリング20によりケース12Aに保持される。
このように、シャフト保持スプリング20は、シャフト821の軸方向の位置を維持することで、シャフト821の軸方向において、ピストン当接部822とピストン92との当接状態を維持する。
パークモジュール1Aは、このように構成されることで、次に説明する手動操作を可能にする。
図4A、図4Bは、パークモジュール1Aの手動操作の説明図である。図4A、図4Bは、図3C、図3Dに示すパークロック解除状態PRから手動操作によりパークロックを行った状態を示す。
図4A、図4Bに示すように、ソレノイド装置11は、パークアクチュエータ9をロックしている。この状態でソレノイド装置11が欠損すると、パークアクチュエータ9がパークロック解除位置でロックされたままの状態になり、パークアクチュエータ9によるパークロックを行うことができなくなる。
この場合に、本実施形態では、図4Bに矢印AR1で示すように、まずリンクレバー8をケース12Aから引き抜く方向、つまりリンクレバー8とピストン92との係合を解除する方向に、リンクレバー8を手動で移動させる。
つまり、本実施形態では、矢印AR1で示す手動操作により、リンクレバー8とピストン92との係合を解除することができる。結果、ソレノイド装置11が欠損した場合でも、矢印AR2に示す手動操作により、リンクレバー8をパークロック方向に回転させて、パークロックを行うことが可能になる。
リンクレバー8は、パークアクチュエータ9の力をパーキングポール3に伝達するリンク機構を構成する。リンクレバー8は、ピストン92と直接当接することにより係合するとともに、パークロッド4、カム5を介してパーキングポール3と係合する。リンクレバー8は、パークロッド4、カム5、カムスプリング6、リターンスプリング10等とともに、リンクレバー8を含むリンク機構を構成すると把握されてもよい。これに関連し、手動操作は例えば、パークロッド4を直接動かすことにより行うこともできる。
次に本実施形態の主な作用効果について説明する。
パークモジュール1Aは、パークアクチュエータ9と、パーキングポール3と、リンクレバー8と、を備える。リンクレバー8は、シャフト保持スプリング20によりケース12Aに保持される。シャフト保持スプリング20は、リンクレバー8とパークアクチュエータ9との係合状態を維持する一方、当該係合状態の手動解除を許容する。
このような構成によれば、リンクレバー8とパークアクチュエータ9との係合状態を維持するシャフト保持スプリング20が、当該係合状態の手動解除も許容するように構成したので、当該係合状態を手動により解除することが可能になる。このため、ソレノイド装置11の欠損によりパークロック解除状態PRが保持されたままの状態からの脱却が可能になる(請求項1に対応する効果)。
シャフト保持スプリング20は、変形によりリンクレバー8とパークアクチュエータ9との係合状態の手動解除を許容する。
このような構成によれば、シャフト保持スプリング20の変形によりリンクレバー8とパークアクチュエータ9との係合状態の手動解除が許容される。つまり、保持部材としてのシャフト保持スプリング20そのものが手動解除を許容する機能を有するので、手動解除を許容させる仕組みをさらに設ける必要がない。結果、そのような場合と比較して、構成の簡素化を図ることや、手動操作性を良好にすることができる(請求項2に対応する効果)。
保持部材としてのシャフト保持スプリング20は、ばねであり、上記係合状態の手動解除として、ばね力に抗してリンクレバー8を手動で移動させることにより行われる手動解除を許容する。
パークモジュール1Aは、このような構成である場合に、高い簡素性や手動操作性を得ることができる(請求項3に対応する効果)。
ロックデバイスにおけるアクチュエータとしてのパークアクチュエータ9は、パークロック動作及びパークロック解除動作を行い、作動部材としてのパーキングポール3は、パークアクチュエータ9の動作に応じてパーキングギヤ2のロック、ロック解除、従って車両の駆動軸のロック、ロック解除を行う。
パークモジュール1Aは、このような構成である場合に、パークロック解除状態PRからの脱却を可能にすることによりパークロックを可能にし、パークロック係合状態PEでの車両の運搬や整備を可能にする(請求項5に対応する効果)。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態にかかるパークモジュール1Bの要部を示す図である。パークモジュール1Bは、保持部材としてシャフト保持スプリング20の代わりにストッパプレート30を備える点と、これに伴いケース12Aの代わりにケース12Bを備える点で、パークモジュール1Aと異なる。
図5は、第2実施形態にかかるパークモジュール1Bの要部を示す図である。パークモジュール1Bは、保持部材としてシャフト保持スプリング20の代わりにストッパプレート30を備える点と、これに伴いケース12Aの代わりにケース12Bを備える点で、パークモジュール1Aと異なる。
ケース12Bは、次の点が異なる以外、ケース12Aと同様である。すなわち、ケース12Bは、ストッパプレート30をケース12Bに取り付けるための取付ボルトBLTの取付部12aを有する。また、ケース12Bは、シャフト821の軸方向においてパークレバー81の位置を保持する保持部12bを有する。
ストッパプレート30は、リンクレバー8が手動レバー823でケース12Bに当接しピストン92と係合した状態で、リンクレバー8に対して設けられる。ストッパプレート30は、当該状態においてケース12Bから突出するシャフト821の端面に当接され、この状態で取付ボルトBLTによりケース12Bに取り付けられることで、ケース12Bに着脱自在に設けられる。ストッパプレート30は、リンクレバー8を付勢する付勢力を発生させる付勢部材として設けられてもよく、付勢力を発生させずにリンクレバー8の位置を規制する規制部材として設けられてもよい。
このように設けられたストッパプレート30も、第1実施形態で前述したシャフト保持スプリング20同様、リンクレバー8をケース12Bに保持し、また、リンクレバー8とパークアクチュエータ9との係合状態を維持する。
その一方で、ストッパプレート30は、取り外しにより上記係合状態の手動解除を許容する。ストッパプレート30は、取り外された状態で、係合状態の手動解除として、リンクレバー8を手動で移動させることにより行われる手動解除を許容する。
このように、手動解除を許容するとは、保持部材そのものが手動解除を許容する機能を有する場合だけでなく、取付部12a及び取付ボルトBLTのように、保持部材と係合するかたちで設けられた手動解除を許容させる補助部により、手動解除を許容するように構成される場合を含む。
このような構成のパークモジュール1Bによれば、上記係合状態の手動解除にあたり、ストッパプレート30を取り外してリンクレバー8を手動で移動させればよい。このため、ソレノイド装置11の欠損時等に手動解除が必要になるといった事情に照らして、十分に高い簡素性及び手動操作性を得ることができる(請求項4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、パークモジュール1A、パークモジュール1Bが、ロックデバイスを構成する場合について説明した。
しかしながら、ロックデバイスは例えば、変速機がシフトバイワイヤシステムを搭載している場合において、アクチュエータとして、シフト操作に応じて切り替えが行われる切替弁である所謂マニュアルバルブの切替を行うシフトアクチュエータを備えるものであってもよい。この場合、ソレノイド装置として、当該シフトアクチュエータのロック、ロック解除を行うソレノイド装置を備えることができる。
上述した実施形態では、パークロック解除状態PRが保持されたままの状態になる不具合が、ソレノイド装置11の欠損である場合について説明した。しかしながら、当該不具合は例えば、パークアクチュエータ9がパークロック解除位置のままとなる油圧回路やリンク機構の欠損等であってもよい。
第2実施形態では、保持部材としてのストッパプレート30を脱着自在に設けた場合について説明した。しかしながら、ストッパプレート30は例えば、スライド、回転等の脱着を伴わない移動により手動解除を許容するように設けられてもよい。
1A、1B パークモジュール(ロックデバイス)
2 パーキングギヤ(ロック対象)
3 パーキングポール(作動部材)
4 パークロッド
8 リンクレバー(リンク機構)
9 パークアクチュエータ(アクチュエータ)
10 リターンスプリング
11 ソレノイド装置
12A、12B ケース(ケース部材)
20 シャフト保持スプリング(保持部材)
30 ストッパプレート(保持部材)
2 パーキングギヤ(ロック対象)
3 パーキングポール(作動部材)
4 パークロッド
8 リンクレバー(リンク機構)
9 パークアクチュエータ(アクチュエータ)
10 リターンスプリング
11 ソレノイド装置
12A、12B ケース(ケース部材)
20 シャフト保持スプリング(保持部材)
30 ストッパプレート(保持部材)
Claims (5)
- アクチュエータと、
前記アクチュエータの動作に応じてロック対象のロック、ロック解除を行う作動部材と、
前記アクチュエータと前記作動部材とに係合し、前記アクチュエータの力を前記作動部材に伝達するリンク機構と、
を備え、
前記リンク機構は、保持部材によりケース部材に保持され、
前記保持部材は、前記リンク機構と前記アクチュエータとの係合状態を維持する一方、当該係合状態の手動解除を許容する、
ことを特徴とするロックデバイス。 - 請求項1に記載のロックデバイスであって、
前記保持部材は、変形又は取り外しを含む移動により前記手動解除を許容する、
ことを特徴とするロックデバイス。 - 請求項1又は2に記載のロックデバイスであって、
前記保持部材は、ばねであり、前記手動解除として、ばね力に抗して前記リンク機構を手動で移動させることにより行われる手動解除を許容する、
ことを特徴とするロックデバイス。 - 請求項1又は2に記載のロックデバイスであって、
前記保持部材は、前記ケース部材に着脱自在に設けられたストッパプレートであり、取り外された状態で、前記手動解除として前記リンク機構を手動で移動させることにより行われる手動解除を許容する、
ことを特徴とするロックデバイス。 - 請求項1から4いずれか1項に記載のロックデバイスであって、
前記アクチュエータは、パークロック動作及びパークロック解除動作を行い、
前記作動部材は、前記アクチュエータの動作に応じて車両の駆動軸のロック、ロック解除を行う、
ことを特徴とするロックデバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018071856A JP2019183879A (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | ロックデバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018071856A JP2019183879A (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | ロックデバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019183879A true JP2019183879A (ja) | 2019-10-24 |
Family
ID=68339602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018071856A Pending JP2019183879A (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | ロックデバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019183879A (ja) |
-
2018
- 2018-04-03 JP JP2018071856A patent/JP2019183879A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5965630B2 (ja) | 駐車ブレーキのロック装置 | |
US7779972B2 (en) | Parking brake system | |
JP5976304B2 (ja) | 駐車ブレーキのロック装置 | |
JP2020537732A (ja) | 自動車の自動変速機のパーキングロック | |
JP2011511218A (ja) | パークロックのための緊急ロック解除装置 | |
JP2010241256A (ja) | パーキング装置 | |
JPWO2017038208A1 (ja) | パーキング装置およびその組立方法 | |
KR20020038463A (ko) | 브레이크 실린더 장치 | |
KR102285058B1 (ko) | 차량용 파킹 장치 | |
JP7001526B2 (ja) | ロックデバイス | |
US11543028B2 (en) | Transmission for a vehicle | |
JP2019183879A (ja) | ロックデバイス | |
JP2023527752A (ja) | 車両用変速機のパーキングロック装置及び車両用変速機 | |
JP2001206213A (ja) | ブレーキシリンダ装置 | |
JP2010223330A (ja) | ロック機構付きの油圧ピストン装置 | |
JP2018047824A (ja) | パークロックデバイス | |
JP4053017B2 (ja) | ドラムブレーキ用パーキングブレーキ装置 | |
JP6574909B2 (ja) | パークロックデバイス | |
JP2011064320A (ja) | 車輌用パーキング装置 | |
JP2010502905A (ja) | ギアシフトロック装置を備えた手動変速機およびその方法 | |
JP4084774B2 (ja) | パーキングブレーキ装置 | |
US1885967A (en) | Change speed mechanism | |
JP2005291375A (ja) | パーキングブレーキ装置 | |
KR100380445B1 (ko) | 자동해제기능을 갖는 차량용 잠금장치 | |
JP2005291373A (ja) | パーキングブレーキ装置 |