JP2019170731A - パンツタイプ使い捨て着用物品 - Google Patents
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Description
<第1の態様>
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
この外装体の幅方向中間部に取り付けられた、股間部の前後両側にわたる内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、前記サイドシール部と対応する前後方向範囲である胴周り領域を有しており、
前記胴周り領域は、複数積層された不織布層と、これら不織布層の間に設けられた細長状の弾性部材とを有し、
前記胴周り領域は、ウエスト開口の縁部に位置し、前記弾性部材を有するウエスト部と、ウエスト部より股間側に位置するウエスト下方部と、前記ウエスト部と前記内装体のウエスト開口側の縁との間に形成された離間領域と、を有している、
パンツタイプ使い捨て着用物品において、
前記離間領域における前記不織布層の少なくとも一層には、厚み方向に貫通する孔が、幅方向に間隔を空けて設けられており、
前身頃及び後身頃の少なくとも一方における前記外装体と前記内装体とが重なる領域における前記外装体に、外面から視認可能な表示を有する表示シートを備えており、
前身頃及び後身頃の少なくとも一方の前記表示シートは、前記内装体と重なる領域から、前記離間領域の前後方向中央よりも前記ウエスト開口側まで延びている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
本パンツタイプ使い捨て着用物品の特徴は、内装体の外側に設けられる表示シートを利用して、装着時等に指先が当たる部分を補強する点にある。すなわち、本物品の表示シートは、離間領域の前後方向中央よりもウエスト開口側まで延びているため、装着時等に指先が当たる部分が補強され、離間領域の不織布層が破れにくくなる。
前記孔は、幅方向の寸法が1.2mm以下であり、前後方向の寸法が幅方向の寸法の1〜2倍である、
第1の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
外装体を手でつかむことによる胴周り領域の不織布層の破れは横裂け(幅方向に沿う断裂)がほとんどである。よって、本態様のように孔の幅方向の寸法を短くすることにより、このような横裂けを発生しにくくすることができる。一方、孔の前後方向の寸法を孔の幅方向の寸法に対して十分に長くする(つまり縦長にする)ことにより、孔を形成する意義を十分なものとすることができる。
前記孔は、幅方向の寸法が0.3〜5.0mmであり、幅方向の寸法が前後方向の寸法の1.2〜2.5倍である、
第1の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
前述のように、外装体を手でつかむことによる胴周り領域の不織布層の破れは横裂け(幅方向に沿う断裂)がほとんどである。そして、孔の形状が本態様のような横長形状であると、横裂けが特に発生しやすい。よって、前述の表示シートのウエスト開口側への延長は本態様のような場合に特に意義あるものとなる。
前記孔は、前後方向に間隔を空けて直線的に並ぶ孔の列が、幅方向に間隔を空けて繰り返す行列状に配列されており、
前記孔の列の幅方向の間隔が前記孔の前後方向の間隔よりも狭い、
第1〜3のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
前述のように、外装体を手でつかむことによる胴周り領域の不織布層の破れは横裂け(幅方向に沿う断裂)がほとんどである。ここで、孔の配列が本態様のような行列状配列であるとともに、孔の列の幅方向の間隔が孔の前後方向の間隔より狭いと、横裂けが特に発生しやすい。よって、前述の表示シートのウエスト開口側への延長は本態様のような場合に特に意義あるものとなる。
前記表示シートは、その80%以上の面積がホットメルト接着剤を介して前記不織布層の少なくとも一層に接着されている、
第1〜4のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
表示シートを設けるだけでも、積層数の増加による強度向上を図ることができるため、基本的に破れにくくなるものであるが、より一層の強度向上を図るために、本態様のように十分に大きな接着面積で表示シートと不織布層の少なくとも一層とを接着することが好ましい。
前記表示シートの幅は、前記内装体の幅の50〜100%である、
第1〜5のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
表示シートの幅は特に限定されるものではないが、狭すぎると破れ抑制効果に乏しいものとなるため、本態様の範囲内であることが好ましい。
前記表示シートは、幅方向における引張強度が19〜30N/25mmであり、かつ前後方向における引張強度が4〜10N/25mmであるクレープ紙である、
第1〜6のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
表示シートの素材及び強度は特に限定されるものではないが、本態様の範囲のものであると、表示内容の印刷適性、強度及びコストに優れるため好ましい。
<第8の態様>
前記離間領域における肌側の表面を構成する不織布層は、前記孔を有する不織布層である、
第1〜7のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
外装体を手でつかむ場合、親指が胴周り領域の外面、それ以外の指は胴周り領域の肌側の表面に当接することが多く、使い捨て着用物品を引き上げる際には肌側の表面により広範囲に、より強い力が加わることが多い。よって、本態様の場合、胴周り領域の不織布層の破れが発生しやすくなる。したがって、前述の表示シートのウエスト開口側への延長は本態様のような場合に特に意義あるものとなる。
<第9の態様>
前記孔を有する不織布層は、少なくとも前記胴周り領域の全体にわたり、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
第1〜8のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
前述のように、主に通気性を改善するために、胴周り領域の不織布層に厚み方向に貫通する孔を形成することがある。このような場合、孔は一律に設けることが製造上は好ましいが、その場合、孔に起因する強度の低下を防止するために孔の数を減少すると、通気性の向上が損なわれてしまう。これに対して、前述のように表示シートのウエスト開口側への延長により補強を行うと、必要な部分を選択的に補強することができる。
前記外装体の前記胴周り領域は、前記内装体を有する前後方向範囲に、幅方向中間に設けられた非伸縮領域と、この非伸縮領域の幅方向両側に設けられた伸縮領域とを有しており、
前記伸縮領域は、前記弾性部材を有する領域であり、
前記非伸縮領域は、前記伸縮領域の弾性部材から連続する切断残部、及び両方の前記伸縮領域の弾性部材と連続しない弾性部材の切断片の少なくとも一方からなる不要弾性部材と、前記弾性部材の切断により形成された前記不織布層の切断孔が間隔を空けて多数形成されており、
前記切断孔が前記離間領域内まで形成されている、
第1〜9のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
本態様のように、外装体の胴周り領域に、弾性部材の切断による非伸縮領域を形成する場合、その切断を確実にするためには、ある程度広範囲に設けることが望ましく、この場合、弾性部材の切断に伴い形成された不織布層の切断孔は、内装体と重なる範囲だけでなく、離間領域内まで形成されていることが望ましい。しかし、この場合、離間領域の不織布層が破れやすくなるため、前述のように表示シートのウエスト開口側への延長により離間領域の不織布層を補強することが好ましい。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、特に限定されず、例えばホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201は、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に***物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
起き上がりギャザー60は、横漏れを防止するためのものであり、内装体200の両側部に沿って前後方向LDの全体にわたり延在し、内装体200の側部から表側に起立するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分が幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分が幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立する形態等、適宜の変更が可能である。
吸収要素50は特に限定されるものではないが、本例では吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有するものとなっている。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用できる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装体12F,12Bは、前身頃Fを構成する部分である前側外装体12Fと、後身頃Bを構成する部分である後側外装体12Bとからなり、前側外装体12F及び後側外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されている(外装二分割タイプ)。この離間距離12dは例えば全長Yの40〜60%程度とすることができる。また、図8及び図9に示すように、外装体12が、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとすることもできる(外装一体タイプ)。
図2、図8、図11及び図12に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの少なくとも一方が、厚み方向に貫通する孔14が散在する有孔不織布であると、通気性が向上するため好ましいが、穿孔加工により形成された孔を有しない無孔不織布とすることもできる。図11及び図12に示すように、装着者の肌側となる内側不織布層12Hが無孔不織布であり、外側不織布層12Sが有孔不織布であると、孔14の肌触りへの影響を無くすことができる。また、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hのうち一方にしか孔14がないため、装着時に肌が露出することがなく、孔14を通じた漏れを防止することができる。図示しないが、装着者の肌側となる内側不織布層12Hを有孔不織布とし、外側不織布層12Sを無孔不織布としてもよい。図13及び図14に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布であり、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが重ならない構造であるのも好ましい。この場合、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方を有孔不織布とすることにより、より高い通気性を獲得することができる。また、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが重ならないため、装着時に肌が露出することがなく、孔14を通じた漏れを防止することができる。図15に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布であり、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが完全に又は部分的に重なっていてもよい。また、図示しないが、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布である場合において、大部分(例えば50%以上の面積)では、一方の有孔不織布の孔14と他方の有孔不織布の孔14とが重ならないものの、一部では、一方の有孔不織布の孔14と他方の有孔不織布の孔14とが重なっていてもよい。
外装体12F,12Bには、不織布層12S,12H,12r間に細長状の弾性部材19が設けられ、弾性部材19の伸縮に伴って幅方向WDに弾性伸縮する伸縮領域A2が形成されている。すなわち、この伸縮領域A2では幅方向WDが伸縮方向EDであり、前後方向が伸縮方向と直交する直交方向となる。また、この伸縮領域A2は、自然長の状態では不織布層12S,12H,12rが弾性部材19の収縮に伴って収縮し、多数の襞80を有する状態となる。また、この伸縮領域A2を幅方向WDに伸長すると、不織布層12S,12H,12rが襞80なく伸び切る所定の伸長率まで伸長する。弾性部材19としては、細長状のものであれば、糸状、紐状、帯状を問わず用いることができる。また、弾性部材19としては合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。
図示例のウエスト下方部Uや臀部カバー領域Cのように、吸収体56を有する前後方向範囲に弾性部材15,16を設ける場合には、その一部又は全部において吸収体56の幅方向WDの収縮を防止するために、吸収体56と幅方向WDに重なる部分の一部又は全部を含む幅方向中間(好ましくは内外接合部201の全体を含む)が非伸縮領域A1とされ、その幅方向両側が伸縮領域A2とされていると好ましい。ウエスト部Wは幅方向WDの全体にわたり伸縮領域A2とされるのが好ましいが、ウエスト下方部Uと同様に、幅方向中間に非伸縮領域A1を設けても良い。
前述のように、伸縮領域A2における不織布層12S,12H,12r間の接合構造等は特に限定されるものではなく、公知のあらゆる構造を採用することができる。例えば図11及び図12に示す例の伸縮領域A2では、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hはホットメルト接着剤14Hを介して接合されたシート接合部70を有しており、このホットメルト接着剤14Hが、伸縮方向EDに間隔を空けて、かつ直交方向XDに連続する縞状パターンで塗布されている。このように、ホットメルト接着剤14Hによるシート接合部70が、伸縮方向EDに間隔を空けて形成されていると、通気性、柔軟性を確保することができる。また、このように、ホットメルト接着剤14Hが伸縮方向EDに間隔を空けて、かつ直交方向XDに連続する縞状パターンで塗布されることによりシート接合部70が形成されている場合、自然長状態を含め、ある程度収縮した状態では、図17にも示すように、シート接合部70は伸縮方向EDと直交する方向に連続する溝となり、その溝間の非接合部分では外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが互いに反対向きに(表裏両側に)同程度に膨出して襞80が形成される。非伸縮領域A1では、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hに収縮力が作用しないこと、及び幅方向両側の伸縮領域A2により幅方向両側に引っ張られることにより、襞80は形成されない。
孔14の伸縮方向EDの寸法14W:0.3〜5.0mm(特に1.0〜2.0mm)
孔14の直交方向XDの寸法14L:0.3〜3.0mm(特に1.0〜1.5mm)
列における孔14の直交方向XDの間隔14y:2.5〜10.0mm(特に3.0〜5.0mm)
列の伸縮方向EDの間隔14x:1.0〜5.0mm(特に1.0〜2.0mm)
伸縮方向におけるシート接合部の寸法:0.5〜4mm(特に1.0〜2.0mm)
伸縮方向におけるシート接合部の間隔:4〜8mm(特に6〜8mm)
図1、図2、図5、図7、図9、図18及び図20に示すように、外装体12の胴周り領域Tは、ウエスト部Wと前記内装体200のウエスト開口WO側の縁との間に形成された離間領域Eを有している。この離間領域Eは、パンツタイプ使い捨て着用物品を穿くときに手で掴む部分のうち、特に指先が当たりやすい部分である。離間領域Eの前後方向LDの寸法は適宜定めることができるが、図7に示すように、ウエスト開口WOの縁と内装体200のウエスト開口WO側の縁との前後方向LDの間隔12Eを100%としたとき0〜30%程度とすることができる。離間領域Eの前後方向LDの具体的な寸法としては、例えば0〜13mm程度とすることができる。
図2、図4、図5〜図9、図18及び図20に示すように、外装体12F,12Bにおける内装体200と重なる領域には、キャラクター等の表示27を有する表示シート25が介在されており、この表示シート25の表示が外側に位置する一層又は複数層の不織布層12S,12Hを通して透けて見えるようになっている。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
(1)20倍のレンズにセットし、ピントを調節する。穴が4×6入るように不織布の位置を調整する。
(2)孔の領域の明るさを指定し、孔の面積を計測する。
(3)「計測・コメント」の「面積計測」の色抽出をクリックする。孔の部分をクリックする。
(4)「一括計測」をクリックし、「計測結果ウィンドを表示」にチェックを入れ、CSVデータで保存をする。
Claims (10)
- 前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
この外装体の幅方向中間部に取り付けられた、股間部の前後両側にわたる内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、前記サイドシール部と対応する前後方向範囲である胴周り領域を有しており、
前記胴周り領域は、複数積層された不織布層と、これら不織布層の間に設けられた細長状の弾性部材とを有し、
前記胴周り領域は、ウエスト開口の縁部に位置し、前記弾性部材を有するウエスト部と、ウエスト部より股間側に位置するウエスト下方部と、前記ウエスト部と前記内装体のウエスト開口側の縁との間に形成された離間領域と、を有している、
パンツタイプ使い捨て着用物品において、
前記離間領域における前記不織布層の少なくとも一層には、厚み方向に貫通する孔が、幅方向に間隔を空けて設けられており、
前身頃及び後身頃の少なくとも一方における前記外装体と前記内装体とが重なる領域における前記外装体に、外面から視認可能な表示を有する表示シートを備えており、
前身頃及び後身頃の少なくとも一方の前記表示シートは、前記内装体と重なる領域から、前記離間領域の前後方向中央よりも前記ウエスト開口側まで延びている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記孔は、幅方向の寸法が1.2mm以下であり、前後方向の寸法が幅方向の寸法の1〜2倍である、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記孔は、幅方向の寸法が0.3〜5.0mmであり、幅方向の寸法が前後方向の寸法の1.2〜2.5倍である、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記孔は、前後方向に間隔を空けて直線的に並ぶ孔の列が、幅方向に間隔を空けて繰り返す行列状に配列されており、
前記孔の列の幅方向の間隔が前記孔の前後方向の間隔よりも狭い、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記表示シートは、その80%以上の面積がホットメルト接着剤を介して前記不織布層の少なくとも一層に接着されている、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記表示シートの幅は、前記内装体の幅の50〜100%である、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記表示シートは、幅方向における引張強度が19〜30N/25mmであり、かつ前後方向における引張強度が4〜10N/25mmであるクレープ紙である、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記離間領域における肌側の表面を構成する不織布層は、前記孔を有する不織布層である、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記孔を有する不織布層は、少なくとも前記胴周り領域の全体にわたり、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記外装体の前記胴周り領域は、前記内装体を有する前後方向範囲に、幅方向中間に設けられた非伸縮領域と、この非伸縮領域の幅方向両側に設けられた伸縮領域とを有しており、
前記伸縮領域は、前記弾性部材を有する領域であり、
前記非伸縮領域は、前記伸縮領域の弾性部材から連続する切断残部、及び両方の前記伸縮領域の弾性部材と連続しない弾性部材の切断片の少なくとも一方からなる不要弾性部材と、前記弾性部材の切断により形成された前記不織布層の切断孔が間隔を空けて多数形成されており、
前記切断孔が前記離間領域内まで形成されている、
請求項1〜9のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
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