JP2020156590A - パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非伸縮領域の見栄えの悪化を防止する。【解決手段】上記課題は、前側外装体12F及び後側外装体12Bが前後方向に離間され、前側外装体12F及び後側外装体12Bは、吸収体56を有する前後方向範囲に、幅方向中間に設けられた非伸縮領域A1と、この非伸縮領域A1の幅方向両側に設けられた伸縮領域A2とを有し、非伸縮領域A1は、伸縮領域A2から連続する内側シート層12H及び外側シート層12Sと、これら内側シート層12H及び外側シート層12S間に残された、伸縮領域A2の弾性部材から連続する独立収縮部分19とを有し、非伸縮領域A1おける幅方向及び前後方向の両方における中央部を含む少なくとも一か所に、内側シート層12H及び外側シート層12Sが直接に溶着された補強接合部23を有している、ことにより解決される。【選択図】図9

Description

本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法に関するものである。
パンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃の外装体の両側部と後身頃の外装体の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されているものが一般的である。
このようなパンツタイプ使い捨ておむつでは、身体へのフィット性を向上させるために、外装体に伸縮構造を設けることが一般的となっている。例えば、サイドシール部と対応する前後方向範囲として定まる胴周り領域や、前後の胴周り領域の間に位置する中間領域に、伸縮構造を設けたものは身体に対するフィット性が比較的に高いものとなっている(例えば特許文献1〜5参照)。
パンツタイプ使い捨ておむつの伸縮構造の代表的なものは、重なり合う内側シート層及び外側シート層の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた細長状の弾性部材を備えるものである。内側シート層及び外側シート層は面状の伸縮領域を形成するとともに、弾性部材を被覆、隠蔽する役割を担い、内側シート層及び外側シート層間に内蔵される弾性部材は、弾性伸縮のための力を生み出す役割を担うものである。弾性部材は、伸縮方向に伸長された状態で、少なくとも伸縮領域の両端部に位置する部分が内側シート層及び外側シート層に固定される。この固定により、弾性部材と内側シート層及び外側シート層とが一体化され、内側シート層及び外側シート層は弾性部材の収縮力により収縮して襞(皺状のものも含む。自然長状態だけでなく、弾性部材が伸長した状態でも形成される。以下、単に襞ともいう。)が形成され、またこの収縮状態から弾性部材の収縮力に抗して伸長されると、襞が展開される。通常、内側シート層及び外側シート層は弾性伸長限界では襞が無い展開状態となり、弾性部材の収縮に伴って襞が寄り、自然長状態では最も密に襞が寄る。
このような伸縮構造では、内側シート層及び外側シート層が互いに自由であると、一方の不織布層が他方の不織布層に対して部分的又は全体的に浮いて不必要な襞や膨らみを生じるおそれがあり、装着時のフィット性の悪化やずれの原因ともなるため、内側シート層及び外側シート層はそのほぼ全体にわたり直接的又は間接的に接合されている必要がある。また、弾性部材により伸縮性を生み出すため、弾性部材は伸縮領域の伸縮方向の全体にわたり延在され、かつ少なくとも伸縮領域の伸縮方向の両端部に位置する部分は内側シート層及び外側シート層に対して固定され、自然長状態では弾性部材の収縮に伴い内側シート層及び外側シート層も収縮されている必要がある。つまり、内側シート層及び外側シート層間の接合と、内側シート層及び外側シート層に対する弾性部材の固定とが必要となるのである。
現在では、弾性部材を内側シート層及び外側シート層に固定する手段としては、ほとんどの場合、ホットメルト接着剤が選択されている。一方、内側シート層及び外側シート層間の接合は、ホットメルト接着剤の使用量を低減するために、超音波溶着等の溶着により行うことも多くなってきているが、ホットメルト接着剤により行う構造も根強く利用されている。特に、弾性部材の位置でホットメルト接着剤を介して内側シート層及び外側シート層を接合することにより、内側シート層及び外側シート層の接合と、内側シート層及び外側シート層に対する弾性部材の固定とを兼ねる兼用構造は、最も代表的なものとして知られている。
他方、胴周り領域や中間領域は、吸収体を有する前後方向範囲と重なるとともに、当該範囲に内装体と外装体とを接合する内外接合部がある。よって、この吸収体を有する前後方向範囲を横切るように弾性部材を設けても、その伸縮機能は吸収体の剛性により制限される。また、吸収体が幅方向に収縮して、装着感や見栄えを悪化させたり、吸収体のヨレや割れが発生し、吸収性能が低下したりするおそれもある。
このため、従来は、外装体に幅方向に沿って連続的に弾性部材を取り付けるとともに、吸収体と重なる部分において弾性部材により発生する伸縮性を殺すことにより、外装体に伸縮性のない非伸縮領域を形成することが行われている(例えば特許文献1〜5参照)。前述の兼用構造のように、ホットメルト接着剤による弾性部材の固定及び内側シート層及び外側シート層の接合を行う場合、伸縮性を殺す方法は2種類に大別される。
すなわち、第1の方法は、弾性部材における非伸縮領域に位置する部分を細かく切断する方法である。第2の方法は、弾性部材における非伸縮領域に位置する部分に、内側シート層及び外側シート層に非固定又はホットメルト接着剤により弱く固定した独立収縮部分を形成するとともに、独立収縮部分の幅方向中間の1か所で切断し、独立収縮部分を内側シート層及び外側シート層を伴わずに自然長又はそれに近い状態まで収縮させる方法である。第2の方法は、第1の方法と比較して切断個所が1か所と少ないという利点がある。
しかし、第2の方法では、弾性部材の独立収縮部分が内側シート層及び外側シート層に非固定又はホットメルト接着剤により弱く固定されるため、非伸縮領域における内側シート層及び外側シート層の接合が無いか又は弱くなる。この結果、外側シート層が内側シート層から浮き上がる、外側シート層に不規則かつ大きな皺が寄る等、見栄えが悪化するおそれがある。
他方、上記問題は、弾性部材をホットメルト接着剤により内側シート層及び外側シート層に固定するにあたり、独立収縮部分においてもある程度強固に固定すればよいが、その場合、一部又は全部の弾性部材の独立収縮部分が内側シート層及び外側シート層から外れず、内側シート層及び外側シート層を伴って収縮するおそれがある。これでは、良好な非伸縮領域が形成されず、見栄えを損ねるおそれがある。
特表2015−512296号公報 特許5779738号公報 特開2015−58061号公報 特開2016−067912号公報 特開2016−000116号公報
そこで、本発明の主たる課題は、弾性部材の位置でホットメルト接着剤を介して内側シート層及び外側シート層を接合する伸縮構造において、弾性部材を一か所で切断することにより形成される非伸縮領域の見栄えの悪化を防止することにある。
上記課題を解決したパンツタイプ使い捨ておむつは以下のとおりである。
<第1の態様>
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、前記吸収体を有する前後方向範囲に、幅方向中間に設けられた非伸縮領域と、この非伸縮領域の幅方向両側に設けられた伸縮領域とを有しており、
前記伸縮領域は、内側シート層と、外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に、前後方向に間隔を空けて取り付けられた幅方向に沿う複数本の細長状の弾性部材とを有し、前記弾性部材とともに幅方向に弾性伸縮する領域であり、
前記伸縮領域では、少なくとも前記弾性部材の位置に配置されたホットメルト接着剤により、前記内側シート層及び前記外側シート層が接合されるとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記弾性部材が固定されており、
前記非伸縮領域は、前記伸縮領域から連続する内側シート層及び外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に残された、前記伸縮領域の弾性部材から連続する独立収縮部分とを有し、前記独立収縮部分が内側シート層及び外側シート層を伴わずに収縮した領域であり、
前記非伸縮領域では、前記内側シート層及び前記外側シート層の接合と、前記内側シート層及び外側シート層に対する前記独立収縮部分の固定とがなされていないか、又は前記独立収縮部分の位置に配置されたホットメルト接着剤のみにより、前記内側シート層及び前記外側シート層が前記伸縮領域よりも弱く接合されるとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記独立収縮部分が前記伸縮領域の弾性部材よりも弱く固定されている、
パンツタイプ使い捨ておむつにおいて;
前記非伸縮領域は、幅方向及び前後方向の両方における中央部を含む少なくとも一か所に、前記内側シート層及び前記外側シート層が直接に溶着された補強接合部を有している、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本パンツタイプ使い捨ておむつの非伸縮領域では、幅方向及び前後方向の両方における中央部を含む少なくとも一か所で、内側シート層及び前記外側シート層が直接に溶着されている。よって、非伸縮領域における内側シート層及び外側シート層の接合が補強され、外側シート層が内側シート層から浮き上がるといった事態や、外側シート層に不規則かつ大きな皺が寄るといった事態が発生しにくくなり、見栄えが悪化するおそれが少ないものとなる。
<第2の態様>
前記補強接合部は、前後方向に隣接する前記独立収縮部分の間に、幅方向に沿って点線状又は線状に設けられている、
第1の態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
補強接合部がこのような形状及び配置を有すると、弾性部材の独立収縮部分が前後方向に移動したとしても、その移動は補強接合部によって規制されるため、前後方向に隣接する他の独立収縮部分と交差することがない。よって、弾性部材の独立収縮部分の形状が不規則になることによる見栄えの悪化を防止することができる。
<第3の態様>
前記補強接合部は、前記非伸縮領域の幅方向中央部にのみ設けられており、幅方向両側の前記独立収縮部分の長さが等しい、
第1又は2の態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
この構造は、弾性部材の切断と、補強接合部の形成とを、同時の加圧及び加熱加工により形成することができるとともに、補強接合部を含めた見栄えが幅方向中央に関して左右対称になり、美観に優れる点で好ましい。
<第4の態様>
前記補強接合部は、模様、絵、文字又はこれらの組合せからなる表示状に設けられている、
第1の態様のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように補強接合部を表示状に形成することにより、非伸縮領域の意匠性を向上することができる。
<第5の態様>
第1の態様のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法であって、
前記外装体を形成するに際し、前記伸縮領域となる部分及び前記非伸縮領域となる部分を通るように、前記内側シート層及び外側シート層間に前記弾性部材を伸長状態で配置し、
前記伸縮領域となる部分では、少なくとも前記弾性部材の周面に塗布したホットメルト接着剤により、前記内側シート層及び前記外側シート層を接合するとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記弾性部材を固定し、
前記非伸縮領域となる部分では、前記内側シート層及び前記外側シート層の接合と、前記内側シート層及び外側シート層に対する前記独立収縮部分の固定とを行わないか、又は前記弾性部材の周面に塗布したホットメルト接着剤のみにより、前記内側シート層及び前記外側シート層を前記伸縮領域となる部分よりも弱く接合するとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記弾性部材を前記伸縮領域となる部分よりも弱く固定し、
その後、前記非伸縮領域となる部分の幅方向の一か所で、前記内側シート層の内側及び前記外側シート層の外側から挟んで加圧及び加熱することにより、前記弾性部材を切断するとともに、
前記弾性部材の切断の前若しくは後、又は前記弾性部材の切断と同時に、前記非伸縮領域となる部分で、前記内側シート層の内側及び前記外側シート層の外側から挟んで加圧及び加熱することにより、前記内側シート層及び外側シート層を溶着して前記補強接合部を形成する、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
本製造方法により、第1の態様のパンツタイプ使い捨ておむつを製造することができる。
<第6の態様>
前記弾性部材の切断の後に、前記独立収縮部分を有しない幅方向範囲に前記補強接合部を形成する、
第5の態様のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
弾性部材の切断の後に、独立収縮部分を有しない幅方向範囲に補強接合部を形成すると、補強接合部を形成する際に弾性部材を加圧及び加熱するおそれがないため好ましい。
<第7の態様>
前記弾性部材の切断と前記補強接合部の形成とを、前記非伸縮領域となる部分の幅方向中央部のみで同時に行う、
第5の態様のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
美観に優れる第3の態様のパンツタイプ使い捨ておむつを製造することができる。
<第8の態様>
前記弾性部材の切断の前に、前後方向に隣接する前記独立収縮部分の間に、幅方向に沿って点線状又は線状に前記補強接合部を形成する、
第5の態様のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
弾性部材の切断の前に、このような配置で補強接合部を形成することにより、切断後に独立収縮部分が収縮する際、独立収縮部分が不規則な形状となりにくい。
以上のとおり、本発明によれば、弾性部材の位置でホットメルト接着剤を介して内側シート層及び外側シート層を接合する伸縮構造において、弾性部材を一か所で切断することにより形成される非伸縮領域の見栄えの悪化を防止できる、等の利点がもたらされる。
パンツタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の3−3断面図である。 図1の4−4断面図である。 (a)図1の5−5断面図、及び(b)図1の6−6断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの斜視図である。 図1の5−5断面に相当する断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 非伸縮領域及びその近傍領域を示す(a)弾性部材切断後の平面図、(b)弾性部材切断後の断面図、及び(c)弾性部材切断前の断面図である。 非伸縮領域及びその近傍領域を示す(a)弾性部材切断後の平面図、(b)弾性部材切断後の断面図、及び(c)弾性部材切断前の断面図である。 非伸縮領域及びその近傍領域を示す(a)弾性部材切断後の平面図、(b)弾性部材切断後の断面図、及び(c)弾性部材切断前の断面図である。 非伸縮領域及びその近傍領域を示す(a)弾性部材切断後の平面図、(b)弾性部材切断後の断面図、及び(c)弾性部材切断前の断面図である。 弾性部材の切断及び補強接合部の形成工程を示す斜視図である。 各種の弾性部材の切断及び補強接合部の形成工程を概略的に示す正面図である。 後処理テープ部分を示す(a)平面図、及び(b)断面図である。 後処理テープの剥離後の状態を示す断面図である。 おむつを丸めて固定した状態を示す斜視図である。
以下、パンツタイプ使い捨ておむつの一例について、添付図面を参照しつつ詳説する。断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としてのホットメルト接着剤を示している。ホットメルト接着剤は、スロット塗布、連続線状又は点線状のビード塗布、スパイラル状、Z状等のスプレー塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)等、公知の手法により塗布することができる。これに代えて又はこれとともに、弾性部材の固定部分では、ホットメルト接着剤を弾性部材の外周面に塗布し、弾性部材を隣接部材に固定することができる。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
また、以下の説明における不織布としては、部位や目的に応じて公知の不織布を適宜使用することができる。不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維(単成分繊維の他、芯鞘等の複合繊維も含む)の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等、特に限定なく選択することができ、これらを混合して用いることもできる。不織布の柔軟性を高めるために、構成繊維を捲縮繊維とするのは好ましい。また、不織布の構成繊維は、親水性繊維(親水化剤により親水性となった疎水性繊維を含む)であっても、疎水性繊維若しくは撥水性繊維(撥水剤により撥水性となった撥水性繊維を含む)であってもよい。また、不織布は一般に繊維の長さや、シート形成方法、繊維結合方法、積層構造により、短繊維不織布、長繊維不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド(エアスルー)不織布、ニードルパンチ不織布、ポイントボンド不織布、積層不織布(同一又は類似の不織布層が積層されたSSS不織布等の他、異なる不織布層が積層された、スパンボンド層間にメルトブローン層を挟んだSMS不織布、SMMS不織布等)等に分類されるが、これらのどの不織布も用いることができる。
図1〜図6は、パンツタイプ使い捨ておむつ100を示している。本パンツタイプ使い捨ておむつ100は、前身頃Fを構成する前側外装体12F及び後身頃Bを構成する後側外装体12Bと、前側外装体12Fから股間部を経て後側外装体12Bまで延在し、前側が前側外装体12Fに、及び後側が後側外装体12Bに固定された内装体200とを備えており、前側外装体12Fの両側部と後側外装体12Bの両側部とが接合されてサイドシール部12Aが形成され、外装体12F,12Bの前後端部により形成される開口が装着者の胴を通すウエスト開口WOとなり、内装体200の幅方向WDの両側において外装体12F,12Bの下縁及び内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口部LOとなっているものである。内装体200は、尿等の***物等を吸収保持する部分であり、外装体12は着用者の身体に対して内装体200を支えるための部分である。また、符号Yは展開状態におけるおむつの全長(前身頃Fのウエスト開口WOの縁から後身頃Bのウエスト開口WOの縁までの前後方向長さ)を示しており、符号Xは展開状態におけるおむつの全幅を示している。
また、本パンツタイプ使い捨ておむつ100は、サイドシール部12Aを有する前後方向範囲(ウエスト開口WOから脚開口LOの上端に至る前後方向範囲)として定まる胴周り領域Tと、脚開口LOを形成する部分の前後方向範囲(前身頃Fのサイドシール部12Aを有する前後方向領域と後身頃Bのサイドシール部12Aを有する前後方向領域との間)として定まる中間領域Lとを有する。胴周り領域Tは、概念的にウエスト開口の縁部を形成する「ウエスト部」Wと、これよりも下側の部分である「ウエスト下方部」Uとに分けることができる。通常、胴周り領域T内に幅方向WDの伸縮応力が変化する境界(例えば弾性部材の太さや伸長率が変化する)を有する場合は、最もウエスト開口WO側の境界よりもウエスト開口WO側がウエスト部Wとなり、このような境界が無い場合は吸収体56又は内装体200よりもウエスト開口WO側がウエスト部Wとなる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なり、適宜定めることができるが、一例を挙げると、ウエスト部Wは15〜40mm、ウエスト下方部Uは65〜120mmとすることができる。一方、中間領域Lの両側縁は被着者の脚周りに沿うようにコ字状又は曲線状に括れており、ここが装着者の脚を入れる部位となる。この結果、展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつは、全体として略砂時計形状をなしている。
(内装体)
内装体200は任意の形状とすることができるが、図示の例では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に***物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立する起き上がりギャザー60を示している。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の取付部分65に塗布されたホットメルト接着剤により外装体12の内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外固定部201は、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、通常は内装体200の幅方向WDの両端部を除いた部分に設けることが好ましい。
(トップシート)
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。
起き上がりギャザー60を設ける場合、トップシート30の両側部は、液不透過性シート11と起き上がりギャザー60との間を通して、吸収要素50の裏側まで回り込ませ、液不透過性シート11及び起き上がりギャザー60に対して接合することができる。
トップシート30は、裏側の部材に対する位置ずれを防止する等の目的で、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により裏側に隣接する部材に固定することが望ましい。図示例では、トップシート30はその裏面に塗布されたホットメルト接着剤により中間シート40の表面及び包装シート58のうち吸収体56の表側に位置する部分の表面に固定されている。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの逆戻り現象を防止することができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド不織布又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の繊維の太さは2.0〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示の例の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
中間シート40は、裏側の部材に対する位置ずれを防止する等の目的で、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により裏側に隣接する部材に固定することが望ましい。図示例では、中間シート40はその裏面に塗布されたホットメルト接着剤により包装シート58のうち吸収体56の表側に位置する部分の表面に固定されている。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用い撥水剤を塗布した不織布等、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
液不透過性シート11は、図示のように吸収要素50の裏側に収まる幅とする他、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回り込ませて吸収要素50のトップシート30側面の両側部まで延在させることもできる。
(起き上がりギャザー)
起き上がりギャザー60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、トップシート30上を伝わって横方向に移動する***物を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本例の起き上がりギャザー60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向WDの中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向WDの外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、起き上がりギャザー60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のギャザーシート62を幅方向WDに折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状のギャザー弾性部材63を長手方向に沿って伸長状態で、幅方向WDに間隔をあけて複数本固定してなるものである。起き上がりギャザー60のうち先端部と反対側に位置する基端部(幅方向WDにおいてシート折り返し部分と反対側の端部)は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分)とされている。また、突出部分66は、幅方向WDの中央側に向かう付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向WDの外側に折り返された先端側部分とからなる。これは面接触タイプの起き上がりギャザーであるが、幅方向WDの外側に折り返されない線接触タイプの起き上がりギャザー(図示略)も採用することができる。そして、突出部分66のうち前後方向両端部が倒伏状態でトップシート30の側部表面に対して固定された前後固定部67とされる一方で、これらの間に位置する前後方向中間部は非固定の自由部分68とされ、この自由部分68に前後方向に沿うギャザー弾性部材63が伸長状態で固定されている。
起き上がりギャザー60の自由部分68では、ギャザーシート62の内側層及び外側層の貼り合わせや、その間に挟まれるギャザー弾性部材63の固定に、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤及びヒートシールや超音波シール等の素材溶着による固定手段の少なくとも一方を用いることができる。ギャザーシート62の内側層及び外側層の全面を貼り合わせると柔軟性を損ねるため、ギャザー弾性部材63の接着部以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。図示例では、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段によりギャザー弾性部材63の外周面にのみホットメルト接着剤を塗布してギャザーシート62の内側層及び外側層間に挟むことにより、当該ギャザー弾性部材63の外周面に塗布したホットメルト接着剤のみで、ギャザーシート62の内側層及び外側層へのギャザー弾性部材63の固定と、ギャザーシート62の内側層及び外側層間の固定とを行う構造となっている。
また、起き上がりギャザー60に組み込まれる防水フィルム64とギャザーシート62との固定や、前後固定部67の内装体200の側部表面への固定に、種々の塗布方法によるホットメルト接着剤、及びヒートシールや超音波シール等の素材63溶着による手段の少なくとも一方を用いることができる。図示例では、防水フィルム64の固定にホットメルト接着剤のスロット塗布を使用している。また、図示例の前後固定部67の固定には、ホットメルト接着剤と素材溶着による手段を組み合わせているが、いずれか一方の手段のみで、これらの固定を行うこともできる。
ギャザーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコーンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。ギャザー弾性部材としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。また、図示のように、二つに折り重ねたギャザーシートの間に防水フィルム64を介在させることもできる。
起き上がりギャザー60の自由部分に設けられるギャザー弾性部材の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔60dは3〜10mmが適当である。このように構成すると、ギャザー弾性部材を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にもギャザー弾性部材を配置しても良い。
起き上がりギャザー60の取付部分65の固定対象は、内装体200におけるトップシート30、液不透過性シート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができる。
以上の構造を有する起き上がりギャザー60では、ギャザー弾性部材の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍において起き上がりギャザー60が幅方向WDの外側に開くように起立するため、起き上がりギャザー60が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図1及び図2にも示すように、前端部、後端部及びこれらの間に位置し、前端部及び後端部と比べて幅が狭い括れ部とを有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体と起き上がりギャザー60の、脚周りへのフィット性が向上するため好ましい。
また、吸収体56の寸法は排尿口位置の前後左右にわたる限り適宜定めることができるが、前後方向及び幅方向WDにおいて、内装体の周縁部又はその近傍まで延在しているのが好ましい。なお、符号56Xは吸収体56の幅を示している。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。例えば、液の***部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
包装シート58の包装構造は適宜定めることができるが、製造容易性や前後端縁からの高吸収性ポリマー粒子の漏れ防止等の観点から、吸収体56の表裏面及び両側面を取り囲むように筒状に巻付け、かつその前後縁部を吸収体56の前後からはみ出させ、巻き重なる部分及び前後はみ出し部分の重なり部分をホットメルト接着剤、素材溶着等の接合手段により接合する構造が好ましい。
(外装体)
外装体12F,12Bは、前身頃Fを構成する部分である前側外装体12Fと、後身頃Bを構成する部分である後側外装体12Bとからなり、前側外装体12F及び後側外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向に離間されている。この離間距離12dは150〜250mm程度とすることができる。この離間部分における内装体200の裏面の露出部分の一部(例えば前側外装体12Fと後側外装体12Bとの間に露出する部分の前後方向全体にわたるが、内装体200の前後端まで延びず、また両側縁も内装体200の両側縁までは達しない程度)又は全体を覆うように、不織布等からなる内装カバーシート12Mを貼り付けることが望ましいが、省略することもできる。また、図8に示すように、外装体12が、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとすることもできる。
外装体12F,12Bは、胴周り領域Tと対応する前後方向範囲である胴周り部を有する。また、本例では、前側外装体12Fには中間領域Lと対応する部分を有していないが、後側外装体12Bは胴周り領域Tから中間領域L側に延び出る臀部カバー部14を有している。図示しないが、前側外装体12Fにも胴周り領域Tから中間領域L側に延び出る鼠蹊カバー部を設けたり、鼠径カバー部は設けるものの臀部カバー部は設けない構造としたり、前側外装体12F及び後側外装体12Bの両方に中間領域Lと対応する部分を設けなくても良い。また、図示例では、臀部カバー部14の下縁は、前側外装体12Fの下縁と同様、幅方向WDに沿う直線状に形成しているが、幅方向のWD外側に向かうにつれてウエスト開口WO側に位置するようになる曲線とすることもできる。
外装体12F,12Bは、図3〜図5に示されるように、外側シート層12S及び内側シート層12Hをホットメルト接着剤や溶着等の接合手段により接合して形成されるものである。外側シート層12Sを形成するシート材及び内側シート層12Hを形成するシート材は、図5に示す例のように個別のシート材とする他、図7に示す例のように共通の一枚のシート材とすることもできる。すなわち、後者の場合、ウエスト側の縁(股間側の縁でも良い)で折り返された一枚のシート材の内側の部分及び外側の部分により内側シート層12H及び外側シート層12Sがそれぞれ形成される。なお、前者の例では、シート材の折り返し工程が少ないため、内側シート層12H及び外側シート層12Sを貼り合わせる際にずれにくいという利点があり、後者の例ではシート材の資材数が少ないという利点がある。
外側シート層12S及び内側シート層12Hを形成するシート材の端部や内装体200の前後端をウエスト開口WOに露出させると、シート材の角が肌に当たり肌触りが悪化するおそれや、後述するウエスト部W弾性部材やこれを固定するためのホットメルト接着剤が露出するおそれがある。よって、図5に示す例のように、外側シート層12Sを形成するシート材を、内側シート層12Hを形成するシート材のウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返して内面層を形成し、この内面層12rを内装体200のウエスト側の端部上まで延在させるのは好ましい。
外側シート層12S及び内側シート層12Hに用いるシート材としては特に限定されないが、例えば、熱可塑性樹脂からなる各種不織布を好適に使用することができる。不織布を用いる場合、その目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。
(伸縮領域)
図示例の外装体12F,12Bには、装着者の胴周りに対するフィット性を高めるために、外側シート層12S及び内側シート層12H間に糸ゴム等の細長状の弾性部材15〜18が所定の伸長率で取り付けられ、弾性部材15〜18とともに胴周り方向に弾性伸縮する伸縮領域A1が形成されている。弾性部材15〜18としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。
伸縮領域A2では、少なくとも弾性部材15〜18の位置に配置されたホットメルト接着剤H1により、内側シート層12H及び外側シート層12Sが接合されるとともに、内側シート層12H及び外側シート層12Sに弾性部材15〜18が固定されている。したがって、図2に示すように、伸縮領域A2における内側シート層12H及び外側シート層12Sに対する弾性部材15〜18の固定は、弾性部材15〜18の位置に配置されたホットメルト接着剤H1のみによりなされていてもよい。この構造は、内側シート層12H及び外側シート層12Sにはホットメルト接着剤H1を塗布せず、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段により弾性部材15〜18の外周面にホットメルト接着剤H1を塗布して両シート層12S,12H間に挟むことにより製造することができる。図8に示すように、伸縮領域A2の幅方向WDの両端部では補強用のホットメルト接着剤H2が付加されていてもよい。図8に示す例は、スロットコートや、パターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)により、内側シート層12H及び外側シート層12Sのいずれか一方における、伸縮領域の両端部となる部位に補強用のホットメルト接着剤H2を塗布するとともに、コームガンやシュアラップノズル等の塗布手段により弾性部材15〜18の外周面にのみホットメルト接着剤H1を塗布して両シート層12S,12H間に挟むことにより製造することができる。
弾性部材15〜18の配置は伸縮領域A1が設けられる限り特に限定されないが、図示例についてより詳細に説明すると以下のとおりである。すなわち、外装体12F,12Bのウエスト部Wにおける外側シート層12S及び内側シート層12H間には、幅方向WDの全体にわたり連続するように、複数のウエスト部弾性部材18が前後方向に間隔を空けて、かつ所定の伸長率で幅方向WDに沿って伸長された状態で取り付けられている。また、ウエスト部弾性部材18のうち、ウエスト下方部Uに隣接する領域に配設される1本又は複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向WDの中央部を除いてその両側にそれぞれ設けてもよい。このウエスト部弾性部材18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(スパンデックス等の合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸長率150〜400%、特に220〜320%程度で取り付けるのが好ましい。また、ウエスト部弾性部材18は、そのすべてを同じ太さと伸長率にする必要はなく、例えばウエスト部Wの上部と下部で太さと伸長率が異なるようにしてもよい。
また、外装体12F,12Bのウエスト下方部Uにおける外側シート層12S及び内側シート層12H間には、弾性部材からなるウエスト下方部弾性部材15,17が複数本、前後方向に間隔を空けて、かつ所定の伸長率で幅方向WDに沿って伸長された状態で取り付けられている。
ウエスト下方部弾性部材15,17としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸長率200〜350%、特に240〜300%程度で取り付けるのが好ましい。
また、後側外装体12Bの臀部カバー部14における外側シート層12S及び内側シート層12H間には、弾性部材からなるカバー部弾性部材16が複数本、前後方向に間隔を空けて、かつ所定の伸長率で幅方向WDに沿って伸長された状態で取り付けられている。
カバー部弾性部材16としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸長率150〜300%、特に180〜260%で取り付けるのが好ましい。
前側外装体12Fに鼠径カバー部を設ける場合には同様にカバー部弾性部材を設けることができる。
(非伸縮領域)
図示例のウエスト下方部Uや臀部カバー部14のように、吸収体56を有する前後方向範囲に弾性部材15〜17を設ける場合には、その一部又は全部において吸収体56の幅方向WDの収縮を防止するために、吸収体56を有する前後方向範囲において吸収体56と幅方向WDに重なる部分の一部又は全部を含む幅方向WDの中間(好ましくは内外固定部201の全体を含む)が非伸縮領域A1とされ、その幅方向WDの両側が幅方向WDの全体にわたり伸縮領域A2とされていると好ましい。
非伸縮領域A1は、伸縮領域A2から連続する内側シート層12H及び外側シート層12Sと、これら内側シート層12H及び外側シート層12S間に介在された、伸縮領域A2の弾性部材15〜17から連続する独立収縮部分19とを有する領域である。独立収縮部分19は、弾性部材15〜17における内側シート層12H及び外側シート層12Sを伴わずに収縮した部分である。非伸縮領域A1では、独立収縮部分19を形成するために、内側シート層12H及び外側シート層12Sの接合と、内側シート層12H及び外側シート層12Sに対する独立収縮部分19の固定とがなされていないことが好ましい。もちろん、独立収縮部分19の位置に配置されたホットメルト接着剤のみにより、内側シート層12H及び外側シート層12Sが伸縮領域A2よりも弱く接合されるとともに、内側シート層12H及び外側シート層12Sに独立収縮部分19が伸縮領域A2の弾性部材15〜17よりも弱く固定されていてもよい。このため、独立収縮部分19に位置するホットメルト接着剤の塗布量を、伸縮領域A2におけるホットメルト接着剤の塗布量をよりも少なくすることができる。
非伸縮領域A1は、幅方向WD及び前後方向LDの両方における中央部を含む少なくとも一か所に、内側シート層12H及び外側シート層12Sが直接に溶着された補強接合部23を有していると好ましい。この補強接合部23により、非伸縮領域A1における内側シート層12H及び外側シート層12Sの接合が補強され、外側シート層12Sが内側シート層12Hから浮き上がるといった事態や、外側シート層12Sに不規則かつ大きな皺が寄るといった事態が発生しにくくなり、見栄えが悪化するおそれが少ないものとなる。
非伸縮領域A1における補強接合部23の形状及び配置は適宜定めることができる。補強接合部23の形状は、例えば図9及び図11に示すように点線状としたり、図12に示すように連続線状としたり、図10に示すように千鳥状等の点配列状(点状の補強接合部23が規則的又は不規則なパターンで間隔を空けて配置された配列)としたりすることができる。補強接合部23の配置は前後方向LD及び幅方向WDの少なくとも一方には間欠的であると好ましい。また、補強接合部23の配置は、例えば、図9及び図10に示すように、非伸縮領域A1における前後方向LD及び幅方向WDの全体にわたりある程度均一に補強接合部23を設けることが好ましいが、幅方向WDの一か所(図12)にのみ前後方向LDの全体にわたり設けてもよいし、図示しないが、幅方向WD及び前後方向LDの両方における中央部のみに設けることもできる。
補強接合部23の配置が、点配列状や点線状の場合、個々の補強接合部23は、真円形、楕円形、三角形、長方形、ひし形等の多角形、星形、雲形等、任意の形状とすることができる。この場合、個々の補強接合部23の寸法は特に限定されないが、前後方向LDの最大寸法は0.5〜4mm、特に1〜3mmとするのが好ましく、幅方向WDの最大寸法は0.5〜4mm、特に1〜3mmとするのが好ましい。また、前後方向LDの間隔は2〜5mm、特に3〜5mmとするのが好ましく、幅方向WDの間隔は0.5〜4mm、特に1〜3mmとするのが好ましい。
例えば、図9に示すように、補強接合部23が、前後方向LDに隣接する独立収縮部分19の間の間隔部分に、幅方向WDに沿って点線状又は線状に設けられていると好ましい。この場合、間隔部分のそれぞれに補強接合部23が配置されていることが好ましく、さらに非伸縮領域A1における前後方向LDの両端部にも補強接合部23が配置されているとより好ましい。間隔部分の一部のみ(例えば前後方向LDの中央部のみや、前後方向LDにひとつおき)に補強接合部23が配置されていてもよい。これにより、弾性部材15〜17の独立収縮部分19が前後方向LDに移動したとしても、その移動は補強接合部23によって規制されるため、前後方向LDに隣接する他の独立収縮部分19と交差することがない。よって、弾性部材15〜17の独立収縮部分19の形状が不規則になることによる見栄えの悪化を防止することができる。
図示しないが、補強接合部23は、模様、絵(キャラクター含む)、文字(使用方法や使用補助、サイズ等の機能表示、あるいは製造者や製品名、特徴的機能等の標章表示等の表示等)又はこれらの組合せからなる表示状に設けられていてもよい。これにより、非伸縮領域A1の意匠性を向上することができる。
独立収縮部分19は、図9、図10に示すように、幅方向WD一方側の伸縮領域A2の弾性部材15〜17から連続するもののみでもよいし、図11及び図12に示すように、前後方向LDにおける各弾性部材15〜17の位置で、幅方向WD両側の伸縮領域A2の弾性部材15〜17からそれぞれ連続するものが存在していてもよい。図示しないが、幅方向WD一方側の伸縮領域A2の弾性部材15〜17から連続するものと、幅方向WD他方側の伸縮領域A2の弾性部材15〜17から連続するものとが、前後方向LDに互い違いに存在していてもよい。
図11及び図12に示すように、幅方向WD両側の独立収縮部分19の長さが等しいと、見栄えが幅方向WD中央に関して左右対称になり、美観に優れる点で好ましい。もちろん、図9及び図10に示す例のように、幅方向WD両側の独立収縮部分19の長さが異なっていてもよい。
本パンツタイプ使い捨ておむつの製造における外装体12の形成に際しては、図14に示すように、伸縮領域A2となる部分及び非伸縮領域A1となる部分を通るように、内側シート層12H及び外側シート層12S間に細長状の弾性部材15〜18を長手方向に伸長した状態で連続的に配置する。この際、伸縮領域A2となる部分では、弾性部材15〜18の周面に塗布したホットメルト接着剤H1を介して内側シート層12H及び外側シート層12Sを接合するとともに、内側シート層12H及び外側シート層12Sに弾性部材15〜18を固定する。また、非伸縮領域A1となる部分では、内側シート層12H及び外側シート層12Sの接合と、内側シート層12H及び外側シート層12Sに対する独立収縮部分19の固定とを行わない。非伸縮領域A1となる部分において、弾性部材15〜17の周面に塗布したホットメルト接着剤のみにより、内側シート層12H及び外側シート層12Sを伸縮領域A2となる部分よりも弱く接合するとともに、内側シート層12H及び外側シート層12Sに弾性部材15〜17を伸縮領域A2となる部分よりも弱く固定してもよい。
その後、非伸縮領域A1となる部分の幅方向WDの一か所で内側シート層12Hの内側及び外側シート層12Sの外側から挟んで加圧及び加熱することにより弾性部材15〜17を切断する。この切断により、製品においては加圧及び加熱した部分には切断痕跡22(圧縮痕跡や溶融痕跡)が残る。また、非伸縮領域A1に残る弾性部材15〜18は、内がシート層及び外側シート層に非固定と(又は弱く固定)されているため、収縮しつつ内側シート層12H及び外側シート層12Sに対して移動する結果、自然長又はそれに近い状態の独立収縮部分19が形成され、非伸縮領域A1に伸縮性が生まれないこととなる。
図示しないが、このようにして形成された外装体12F,12Bの連続体に対して、別途製造される内装体を順次取り付け、その前後を重ねるように折り畳んだ後に、個々のおむつとなる部分の境界の両側にサイドシール部12Aを形成し、さらにその境界で切断することにより、パンツタイプ使い捨ておむつを製造することができる。
図13は、外装体12F,12Bの形成における弾性部材15〜17の切断工程を示しており、所定の切断パターンに形成された切断凸部72を有する加圧部71を外周面に備え、切断凸部72が所望の温度に加熱されるシールロール70と、これに対向配置された表面平滑なアンビルロール80とにより、内側シート層12H及び外側シート層12S間に表示シート25及び弾性部材15〜18を取り付けた切断対象を、内側シート層12Hがシールロール側(反対側としても良い)となるように挟み、切断凸部72とアンビルロール80の外周面との間に挟まれる部位のみ弾性部材15〜17を加圧及び加熱して切断するものである。弾性部材15〜17を切断するための加熱温度(切断凸部の温度)は、弾性部材15〜17を確実に切断できる限り適宜定めれば良いが、製造ラインが高速であっても弾性部材15〜17を確実に切断し、かつ弾性部材15〜17の切断部が周囲部材に付着しないようにし、併せて切断位置で外側シート層12S及び内側シート層12Hを溶着するためには、弾性部材15〜17の融点よりは低温であるが十分に高温とすることが好ましい。例えば、外側シート層12S及び内側シート層12Hに使用される不織布の融点は160〜175℃程度であり、弾性部材15〜17の融点は200〜230℃程度である場合、加熱温度は180〜200℃とすることができる。
切断位置(切断痕跡22の位置)は、非伸縮領域A1となる部分の幅方向WDの一か所であれば特に限定されず、図9及び図10に示すように非伸縮領域A1の幅方向WDいずれか一方の端部であってもよいし、図11及び図12に示す例のように非伸縮領域A1の幅方向WDの中央部であってもよいし、これら以外の位置であってもよい。切断位置によって、独立収縮部分19の長さ及び配置が決まることになる。
切断凸部72の幅(切断痕跡22の幅方向WDの寸法)は適宜定めることができるが、非伸縮領域A1の幅方向WDの寸法の0.5〜8%程度、又は0.5〜5mm程度とすることが好ましい。
切断パターン(切断痕跡22)は特に限定されず、図10に示すように前後方向LDに間欠的なパターンとすることもできるが、図9、図11及び図12に示すように最もウエスト側の弾性部材15〜17の切断位置から最も股間側の弾性部材15〜17の切断位置まで前後方向LDに連続する線状パターンであると好ましい。このような線状パターンとしては、図示例のような直線状とする他、図示しないが曲線状や波線状のパターンとすることもできる。
補強接合部23は、非伸縮領域A1となる部分で、内側シート層12Hの内側及び外側シート層12Sの外側から挟んで加圧及び加熱し、内側シート層12H及び外側シート層12Sを溶着することにより形成できる。例えば、図13及び図14(a)〜(c)に示す例のように、弾性部材15〜17の切断凸部72を有するシールロール70に、補強接合部23を形成するための溶着凸部73を形成すると、単一のシールロール70で弾性部材15〜17の切断及び補強接合部23の形成を行うことができ、製造設備が簡素になるため好ましい。もちろん、弾性部材15〜17の切断のための適切な加熱温度と、補強接合部23の形成のための適切な加熱温度が異なる場合等、必要に応じて、図14(c)に示すように、弾性部材15〜17の切断凸部72を有する第1のシールロール70と、補強接合部23を形成するための溶着凸部73を有する第2のシールロール75とをMD方向に並べて配置することもできる。なお、補強接合部23の形成は、図13及び図14(a)に示すように弾性部材15〜17の切断の切断後に行っても、図14(b)(d)に示すように、弾性部材15〜17の切断の前に行っても、図14(c)に示すように、弾性部材15〜17の切断と同時に行ってもよい。
弾性部材15〜17の切断の前又は切断と同時に補強接合部23を形成する場合、弾性部材15〜17を加圧及び加熱するおそれがある。よって、例えば図11に示す例のように、非伸縮領域A1となる部分の幅方向WDの中間部(切断痕跡22)で弾性部材15〜17を切断した後に、幅方向WDの両側に位置する独立収縮部分19の間の位置に補強接合部23を形成する等、独立収縮部分19を有しない幅方向WDの範囲に補強接合部23を形成すると好ましい。
弾性部材15〜17の切断と補強接合部23の形成とを同時に行う場合、非伸縮領域A1となる部分の幅方向WDの中央部のみで同時に行うと、図12に示す例のように、切断痕跡22及び補強接合部23が、非伸縮領域A1の幅方向WDの中央部にのみ設けられ、幅方向WD両側の独立収縮部分19の長さが等しくなる。よって、補強接合部23を含めた見栄えが幅方向WDの中央に関して左右対称になり、美観に優れる点で好ましい。
弾性部材15〜17の切断の前に補強接合部23を形成する場合、図9に示すように、前後方向LDに隣接する独立収縮部分19の間に、幅方向WDに沿って点線状又は線状に補強接合部23を形成すると、切断後に独立収縮部分19が収縮する際、独立収縮部分19が不規則な形状となりにくいため好ましい。
(後処理テープ)
図2及び図8に示すように、後側外装体12Bの非伸縮領域A1の外面には後処理テープ90が設けられている。すなわち、この後処理テープ90は、図15及び図16に示すように、外装体12の外側シート層12Sの外面に粘着剤94等により固定された、前後方向LDに延びる帯状の付根部91と、この付根部91のウエスト側から延び出る帯状の本体部92,93と、本体部92,93に設けられた粘着剤94とを有するものである。おむつの廃棄時には、おむつをトップシート30が内側になるとともに前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ後、後処理テープ90の本体部92,93を剥離した後、この本体部92,93を、図17に示すように、丸めた若しくは折り畳んだおむつ100の後身頃Bからウエスト開口WOを越えて反対側の外面まで巻付け、粘着剤94により外装体12の外面に固定する。これにより、図17に示すように、おむつを丸め若しくは折り畳んだ状態に固定することができる。
後処理テープ90の本体部92,93は、付根部91のウエスト開口WO側から股間側に延びる第1部分92と、第1部分92の先端でウエスト開口WO側に折り返された第2部分93とを有しており、第1部分92における付根部91との対向面、及び第2部分93における第1部分92との対向面に、粘着剤94がそれぞれ設けられており、第1部分92が粘着剤94により付根部91上に、及び第2部分93が粘着剤94により第1部分92上にそれぞれ粘着されることにより、第1部分92及び第2部分93が折り畳み状態に固定されていると好ましい。この場合における付根部91及び本体部92,93は、図示例のように、複数のシートS1〜S4を連結して形成する他、図示しないが、単一のシートにより形成することもできる。付根部91を複数のシートを連結して形成する場合、シートの数は特に限定されず、図示例では4枚のシートで構成されているが、これらよりも少ない又は多いシートで構成したりすることができる。後処理を行うときには、本体部92,93の先端部を摘まんで外装体12から離間する方向又はウエスト開口WO側に引っ張ることにより、図16に示すように、第1部分92及び第2部分93を順に剥がして展開する。本体部92,93を、展開と同時又は展開後に、ウエスト開口WO側に倒すと、第2部分93の粘着剤が外装体12と対向することとなる。
図示例についてより詳細に説明すると、この後処理テープ90は、外装体12側の面に粘着剤94が塗布され、この粘着剤94により外装体12の外面に固定された第1シートS1と、この第1シートS1における外側に折り返された先端部に連結された第2シートS2と、第2シートS2における外側に折り返された先端部に固定された第3シートS3とにより、三つ折り(断面Z字状)構造が形成されるとともに、第2シートS2が第1シートS1側の面に塗布された粘着剤94により第1シートS1に剥離可能に接着され、第3シートS3が第2シートS2側の面に塗布された粘着剤94により第2シートS2に剥離可能に接着されているものである。各シートS1〜S3の粘着剤94側と反対側の面には剥離剤等の剥離加工が施されることにより剥離可能となり、各シートS1〜S3間の粘着剤94同士が接着される部分、外装体12に対する粘着部分は剥離しないように連結される。また、第3シートS3の先端部には白色等の不透明色に着色された着色テープS4が粘着剤94により連結されて、視認性の良い摘み部(図示例では単一のシートの先端部が他の部分と異なる不透明色に着色される)が形成されている。
後処理テープ90の寸法は特に限定されるものではないが、摘みやすさや、おむつを丸めた状態に固定したときの安定性、装着感等への影響を考慮すると、本体部92,93及び付根部91の幅方向WDの寸法91Wは11〜15mm程度、付根部91の前後方向LDの寸法91Lはおむつの全長Yの0.1〜0.2倍程度、本体部92,93の展開状態における前後方向LDの寸法90Lは、付根部91の前後方向LDの寸法91Lの1.4〜1.7倍程度であることが好ましい。
付根部91及び本体部92,93の素材としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、PET等の合成樹脂性のシートを好適に用いることができるが、特に限定されるものではない。
粘着剤94は特に限定されず、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤等を用いることができる。
付根部91及び本体部92,93を有するものであれば、他の公知の後処理テープ90を採用することもできる。また、後処理テープ90の取付け位置は、外装体12の外面である限り特に限定されず、適所に設けることができる。後処理テープ90は、図示例のように後身頃Bに設けることが一般的となっているが、前身頃Fに設けてもよく、後身頃Bと前身頃Fの両方に設けてもよい。
一般に、後処理テープ90の付根部は非伸縮領域A1に固定されるため、貼り付け後には、丸めたおむつが広がろうとする力が付根部や粘着部を剥がすように作用する。よって、非伸縮領域A1における外側シート層12S及び内側シート層12Hの接合が弱かったり、無かったりすると、丸めたおむつが広がろうとする力は外側シート層12Sのみに局所的に加わり、外側シート層12Sが伸びたり、破れたりするおそれもある。したがって、このような観点からも、前述の補強接合部23を設けることが好ましい。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・「MD方向」及び「CD方向」とは、製造設備における流れ方向(MD方向)及びこれと直交する横方向(CD方向)を意味し、製品の部分によっていずれか一方が前後方向となるものであり、他方が幅方向となるものである。不織布のMD方向は、不織布の繊維配向の方向である。繊維配向とは、不織布の繊維が沿う方向であり、例えば、TAPPI標準法T481の零距離引張強さによる繊維配向性試験法に準じた測定方法や、前後方向及び幅方向の引張強度比から繊維配向方向を決定する簡易的測定方法により判別することができる。
・「表側」とはパンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌に近い方を意味し、「裏側」とはパンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌から遠い方を意味する。
・「表面」とは部材の、パンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌に近い方の面を意味し、「裏面」とはパンツタイプ使い捨ておむつを着用した際に着用者の肌から遠い方の面を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿(尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%を混合したもの)49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAX ME−500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。有孔不織布の厚みは、孔及びその周囲の突出部以外の部分で測定する。
・吸水量は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・吸水速度は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・「展開状態」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
本発明は、上記例等のパンツタイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
A1…非伸縮領域、A2…伸縮領域、H1…ホットメルト接着剤、L…中間領域、LD…前後方向、LO…脚開口部、T…胴周り領域、U…ウエスト下方部、W…ウエスト部、WD…幅方向、WO…ウエスト開口、11…液不透過性シート、12…外装体、12A…サイドシール部、12B…後側外装体、12F…前側外装体、12H…内側シート層、12S…外側シート層、12r…内面層、14…臀部カバー部、15〜17…弾性部材、18…ウエスト部弾性部材、19…独立収縮部分、22…切断痕跡、23…補強接合部、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…起き上がりギャザー、62…ギャザーシート、90…後処理テープ、200…内装体、201…内外固定部。

Claims (8)

  1. 前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
    前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体と、
    前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
    ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
    前記外装体は、前記吸収体を有する前後方向範囲に、幅方向中間に設けられた非伸縮領域と、この非伸縮領域の幅方向両側に設けられた伸縮領域とを有しており、
    前記伸縮領域は、内側シート層と、外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に、前後方向に間隔を空けて取り付けられた幅方向に沿う複数本の細長状の弾性部材とを有し、前記弾性部材とともに幅方向に弾性伸縮する領域であり、
    前記伸縮領域では、少なくとも前記弾性部材の位置に配置されたホットメルト接着剤により、前記内側シート層及び前記外側シート層が接合されるとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記弾性部材が固定されており、
    前記非伸縮領域は、前記伸縮領域から連続する内側シート層及び外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に残された、前記伸縮領域の弾性部材から連続する独立収縮部分とを有し、前記独立収縮部分が内側シート層及び外側シート層を伴わずに収縮した領域であり、
    前記非伸縮領域では、前記内側シート層及び前記外側シート層の接合と、前記内側シート層及び外側シート層に対する前記独立収縮部分の固定とがなされていないか、又は前記独立収縮部分の位置に配置されたホットメルト接着剤のみにより、前記内側シート層及び前記外側シート層が前記伸縮領域よりも弱く接合されるとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記独立収縮部分が前記伸縮領域の弾性部材よりも弱く固定されている、
    パンツタイプ使い捨ておむつにおいて;
    前記非伸縮領域は、幅方向及び前後方向の両方における中央部を含む少なくとも一か所に、前記内側シート層及び前記外側シート層が直接に溶着された補強接合部を有している、
    ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記補強接合部は、前後方向に隣接する前記独立収縮部分の間に、幅方向に沿って点線状又は線状に設けられている、
    請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記補強接合部は、前記非伸縮領域の幅方向中央部にのみ設けられており、幅方向両側の前記独立収縮部分の長さが等しい、
    請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記補強接合部は、模様、絵、文字又はこれらの組合せからなる表示状に設けられている、
    請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  5. 請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法であって、
    前記外装体を形成するに際し、前記伸縮領域となる部分及び前記非伸縮領域となる部分を通るように、前記内側シート層及び外側シート層間に前記弾性部材を伸長状態で配置し、
    前記伸縮領域となる部分では、少なくとも前記弾性部材の周面に塗布したホットメルト接着剤により、前記内側シート層及び前記外側シート層を接合するとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記弾性部材を固定し、
    前記非伸縮領域となる部分では、前記内側シート層及び前記外側シート層の接合と、前記内側シート層及び外側シート層に対する前記独立収縮部分の固定とを行わないか、又は前記弾性部材の周面に塗布したホットメルト接着剤のみにより、前記内側シート層及び前記外側シート層を前記伸縮領域となる部分よりも弱く接合するとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記弾性部材を前記伸縮領域となる部分よりも弱く固定し、
    その後、前記非伸縮領域となる部分の幅方向の一か所で、前記内側シート層の内側及び前記外側シート層の外側から挟んで加圧及び加熱することにより、前記弾性部材を切断するとともに、
    前記弾性部材の切断の前若しくは後、又は前記弾性部材の切断と同時に、前記非伸縮領域となる部分で、前記内側シート層の内側及び前記外側シート層の外側から挟んで加圧及び加熱することにより、前記内側シート層及び外側シート層を溶着して前記補強接合部を形成する、
    ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
  6. 前記弾性部材の切断の後に、前記独立収縮部分を有しない幅方向範囲に前記補強接合部を形成する、
    請求項5記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
  7. 前記弾性部材の切断と前記補強接合部の形成とを、前記非伸縮領域となる部分の幅方向中央部のみで同時に行う、
    請求項5記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
  8. 前記弾性部材の切断の前に、前後方向に隣接する前記独立収縮部分の間に、幅方向に沿って点線状又は線状に前記補強接合部を形成する、
    請求項5記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
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