JP2019170420A - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれるのを防止する。【解決手段】ウイング部分WPの下縁70,75は、外に膨らむ山部を複数有する波状部分80を有しており、サイドフラップ部SFにおけるウイング部分WPよりも幅方向中央側に、サイド弾性部材64が設けられるとともに、このサイド弾性部材64により前後方向LDに収縮した平面ギャザーが設けられており、サイド弾性部材64の収縮力が作用する前後方向範囲と、波状部分80の前後方向範囲の少なくとも一部とが重なった重なり範囲77を有しており、平面ギャザーの最大伸びは150〜350%であり、重なり範囲77における、サイド弾性部材64と波状部分80との幅方向WD間隔は、最大が15〜50mmで、かつ最小が5〜20mmである。【選択図】図7

Description

本発明は、脚周りのフィット性を改善したテープタイプ使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつには、主にテープタイプ、パンツタイプ、パッドタイプの三種類がある。このうち、テープタイプの使い捨ておむつは、展開状態で身体にあてがった後、背側部分の左右両側に設けられた連結部を腹側部分の外面に連結することにより装着を行うものである。
一般的なテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分を有し、少なくとも背側部分は、股間部よりも幅方向左右両側に延び出たウイング部分を有し、腹側部分及び背側部分は左右のウイング部分の間に位置する中間部分を有し、ウイング部分は腹側部分の外面に着脱可能に連結される連結部を有している。使用時には、ウイング部分を腰の両側から腹側部分の外面に回して、ウイング部分の連結部を腹側部分の外面に連結する。このようなテープタイプ使い捨ておむつは、乳幼児向けとして用いられる他、介護用途(成人用途)でも使用されている。
従来、テープタイプ使い捨ておむつとしては、吸収体の側縁より側方に延び出たサイドフラップ部が脚周りに沿うように切除され、未切除の部分がウイング部分として残された一体型(例えば特許文献1〜3参照)のほか、中間部分を形成する本体の側縁に、別途製造された連結テープが取り付けられ、この連結テープがウイング部分となる別体型(例えば特許文献4、5参照)が知られている。また、別体型としては、中間部分を形成する本体に、左右のウイング部分を含むユニットを取り付けたものも提案されている(例えば特許文献6参照)。
しかしながら、従来のテープタイプ使い捨ておむつでは、装着者が大腿部を曲げたときに、大腿部の上部前面が腹側部分のウイング部分の下縁にきつく接触することがあった。特に、この種の製品は、一つのサイズで一定範囲の身体の大きさに対応することが一般的であるものの、適合範囲であってもその上限に近付くにつれて、装着者が大腿部を曲げたときに、大腿部の上部前面が腹側部分のウイング部分の下縁にきつく接触しやすいことが知見された。
本発明者は、このような問題点を解決するものとして、ウイング部分の下縁に波状部分を設ける技術について開発をする中で、脚の動きに起因して、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、美観が損なわれるだけでなく、漏れや装着感が悪化するおそれがある、という問題に気付いた。
特開2016−174816号公報 特開2013−212213号公報 特開2013−212210号公報 特開2010−22550号公報 特開2010−119463号公報 特開2011−72736号公報
そこで、本発明の主たる課題は、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれるのを防止すること等にある。
上記課題を解決したテープタイプ使い捨ておむつの各種態様は以下のとおりである。
<第1の態様>
前後方向中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分と、両方の側縁が、前記腹側部分の前後方向の中間から前記背側部分の前後方向の中間まで延びる股間部と、を有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分及び前記背側部分は、前記股間部よりも幅方向外側に延び出たウイング部分を有し、
前記背側部分の両側部に、前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結テープを有する、
テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記腹側部分の前記ウイング部分の下縁は、それぞれ、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、
前記背側部分の前記ウイング部分の下縁は、それぞれ、後方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、
前記腹側部分及び前記背側部分の少なくとも一方における前記ウイング部分の下縁は、外側に膨らむ山部を複数有する波状部分を有しており、
前記腹側部分から前記背側部分にかけての幅方向両側に、吸収体を有しないサイドフラップ部を有し、
前記サイドフラップ部における前記ウイング部分よりも幅方向中央側に、サイド弾性部材が設けられるとともに、このサイド弾性部材により前後方向に収縮した平面ギャザーが設けられており、
前記サイド弾性部材の収縮力が作用する前後方向範囲と、前記波状部分の前後方向範囲の少なくとも一部とが重なった重なり範囲を有しており、
前記平面ギャザーの最大伸びは150〜350%であり、
前記重なり範囲における、前記サイド弾性部材と前記波状部分との幅方向間隔は、最大が15〜50mmで、かつ最小が5〜20mmである、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本態様のようにサイド弾性部材と波状部分とに重なり範囲を設けるとともに、重なり範囲における波状部分とサイド弾性部材との距離、及び平面ギャザーの最大伸びが特定範囲内にあると、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれにくくなる。また、波状部分に、厚み方向に緩やかに波打つ、美感に優れたフリルが形成される。特に、このようなフリルが波状部分の形状と組み合わさると、フリルの美感がさらに向上するという利点ももたらされる。これに対して、波状部分とサイド弾性部材との距離が近過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが大き過ぎたりすると、フリルの波が細かくなることによりフリルらしさが少なくなるだけでなく、肌触りが硬くなるおそれがある。また、波状部分とサイド弾性部材との距離が遠過ぎると、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれもある。一方、波状部分とサイド弾性部材との距離が遠過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが小さ過ぎたりすると、フリルの形成が不十分となるおそれがある。なお、最大伸びとは、伸縮方向の伸びの最大値(換言すれば平面ギャザーが収縮や弛み無く平坦に展開した展開状態の伸び)を意味し、展開状態の長さを自然長を100%としたときの百分率で表したものである。
なお、波状部分は、波の方向が直線的であるか、曲線的であるか、及び全振幅(ピーク・ツー・ピーク)の中心線がどこを通過するか等を問わないものである。また、波状部分は、正弦曲線や円弧を組み合わせたもの、これらの振幅や波長が波が続く方向に変化するもの、雲形のように波の底部が尖っている(屈曲)しているもの等、規則的及び不規則な形状の両方を含む。
<第2の態様>
前記波状部分は、それぞれ全振幅の最大値が3〜10mmであり、波長が10〜20mmである、
第1の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
通常の場合、波状部分の寸法は本態様の範囲内とすることが好ましい。特に、波状部分の全振幅が大き過ぎると、張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。
<第3の態様>
前記波状部分は、前記股間部側に近づくにつれて全振幅が段階的又は連続的に大きくなっている、
第1又は2の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
ウイング部分の下縁は、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びているため、重なり範囲における波状部分とサイド弾性部材との幅方向間隔は股間部側に近づくにつれて短くなり、波状部分に形成されるフリルは細かくなる。ここで、波状部分の全振幅が小さいと、波状部分の形状が目立たなくなりやすい。これに対して、本態様のように、波状部分の全振幅が股間部側に近づくにつれて大きくなっていると、波状部分の形状が目立たちやすくなるため好ましい。
<第4の態様>
前記股間部の両方の側縁は、前方に向かって1〜2度斜め内側に傾斜した方向に直線状又は変曲点を有しない曲線状に延びている、
第1〜3のいずれか1つの態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本態様のように、股間部の幅が前方に向かうにつれて狭くなると、大腿部が前方に移動しやすくなるため、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分のウイング部分の下縁とのフィット性が、より良好となる。股間部は脚の動きの影響を受けやすい。このため、股間部の両方の側縁が波形状をなしていると、張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。よって、股間部の両方の側縁は、ウイング部分の下縁と異なり、直線状をなしていることが好ましい。
本発明によれば、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれるのを防止できる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 (a)図1の8−8線断面図、及び(b)図1の9−9線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 (a)腹側部分、及び(b)背側部分の要部拡大平面図である。 (a)背側部分、及び(b)腹側部分の要部拡大平面図である。 (a)背側部分、及び(b)腹側部分の要部拡大平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。
図1〜図6はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、図中の符号Xは連結テープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としてのホットメルト接着剤を示している。ホットメルト接着剤は、スロット塗布、連続線状又は点線状のビード塗布、スパイラル状、Z状等のスプレー塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)等、公知の手法により塗布することができる。これに代えて又はこれとともに、弾性部材の固定部分では、ホットメルト接着剤を弾性部材の外周面に塗布し、弾性部材を隣接部材に固定することができる。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
このテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向LDの中央より前側に延びる腹側部分Fと、前後方向LDの中央より後側に延びる背側部分Bとを有している。また、このテープタイプ使い捨ておむつは、股間部を含む範囲に内蔵された吸収体56と、吸収体56の表側を覆う液透過性のトップシート30と、吸収体56の裏側を覆う液不透過性シート11と、液不透過性シートの裏側を覆い、製品外面を構成する外装不織布12とを有するものである。
以下、各部の素材及び特徴部分について順に説明する。
(吸収体)
吸収体56は、***液を吸収し、保持する部分であり、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用できる。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)、及びこのふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)を行ったときに、500μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下で、180μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、一枚で吸収体56の全体を包む構造とするほか、上下2枚等の複数枚のシートで吸収体56の全体を包むようにしてもよい包装シート58は省略することもできる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30は、前後方向では製品前端から後端まで延び、幅方向WDでは吸収体56よりも側方に延びているが、例えば後述する起き上がりギャザー60の起点が吸収体56の側縁よりも幅方向中央側に位置する場合等、必要に応じて、トップシート30の幅を吸収体56の全幅より短くする等、適宜の変形が可能である。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド不織布又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは17〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.0〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示例の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。また、中間シート40は、おむつの全長にわたり設けてもよいが、図示例のように***位置を含む中間部分にのみ設けてもよい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11は、特に限定されるものではないが、透湿性を有するもが好ましい。液不透過性シート11としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、液不透過性シート11としては、不織布を基材として防水性を高めたものも用いることができる。
液不透過性シート11は、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56と同じか又はより広範囲にわたり延びていることが望ましいが、他の遮水手段が存在する場合等、必要に応じて、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56の端部を覆わない構造とすることもできる。
(外装不織布)
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(起き上がりギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する***物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられていると好ましい。もちろん、起き上がりギャザー60は省略することもできる。
起き上がりギャザー60を採用する場合、その構造は特に限定されず、公知のあらゆる構造を採用できる。図示例の起き上がりギャザー60は、実質的に幅方向WDに連続するギャザーシート62と、このギャザーシート62に前後方向LDに沿って伸長状態で固定された細長状のギャザー弾性部材63とにより構成されている。このギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、またギャザー弾性部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向WDの接合始端を有し、この接合始端から幅方向外側の部分は各サイドフラップ部SFの内面、つまり図示例では液不透過性シート11の側部及びその幅方向外側に位置する外装不織布12の側部にホットメルト接着剤などにより接合されている。
脚周りにおいては、起き上がりギャザー60の接合始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性部材63の収縮力により立ち上がり、身体表面に密着するようになる。
(エンドフラップ部、サイドフラップ部)
図示例のテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体56の前側及び後側にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のエンドフラップ部EFと、吸収体56の両方の側縁よりも側方にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のサイドフラップ部SFとを有している。サイドフラップ部SFは、図示例のように、吸収体56を有する部分から連続する素材(外装不織布12等)からなるものであっても、他の素材を取り付けて形成してもよい。
(平面ギャザー)
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、ギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
平面ギャザーは、サイド弾性部材64の収縮力が作用する部分(図中ではサイド弾性部材64が図示された部分)である。よって、平面ギャザーの部位にのみサイド弾性部材64が存在する形態の他、平面ギャザーよりも前側、後側又はその両側にわたりサイド弾性部材64が存在しているが、平面ギャザーの部位以外ではサイド弾性部材が一か所又は多数個所で細かく切断されていたり、サイド弾性部材64を挟むシートに固定されていなかったり、あるいはその両方であったりすることにより、平面ギャザー以外の部位に収縮力が作用せず(実質的には、弾性部材を設けないことに等しい)に、平面ギャザーの部位にのみサイド弾性部材64の収縮力が作用する構造も含まれる。
(連結テープ)
背側部分Bにおけるサイドフラップ部SFには、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結テープ13がそれぞれ設けられている。おむつ10の装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
連結テープ13の構造は特に限定されないが、図示例では、サイドフラップ部SFに固定されたテープ取付部13C、及びこのテープ取付部13Cから突出するテープ本体部13Bをなすシート基材と、このシート基材におけるテープ本体部13Bの幅方向中間部に設けられた、腹側に対する連結部13Aとを有し、この連結部13Aより先端側が摘み部となっている。
連結部13Aとしては、メカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)を設ける他、粘着剤層を設けてもよい。フック材は、その連結面に多数の係合突起を有するものであり、係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。
また、テープ取付部13Cからテープ本体部13Bまでを形成するシート基材としては、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材を用いることができるが、繊度1.0〜3.5dtex、目付け20〜100g/m2、厚み1mm以下のスパンボンド不織布、エアスルー不織布、又はスパンレース不織布が好ましい。
(ターゲットシート)
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、ターゲット部を設けることが好ましい。ターゲット部は、図示例のように、連結を容易にするためのターゲットシート20を腹側部分Fの外面に貼り付けることにより設けることができる。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示例のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設ける他、外装不織布12や液不透過性シート11の外面に目印を印刷してもよい。
(ウイング部分)
本テープタイプ使い捨ておむつは、図1、図2及び図10に示すように、腹側部分Fの前後方向LDの中間から背側部分Bの前後方向LDの中間まで延びる股間部Mを有している。股間部Mの両方の側縁は、前後方向LDに対する鋭角側交差角θ0が±2度未満の方向を中心として、当該中心と直交する方向に±5mmの幅の範囲を通る部分であると好ましい。また、腹側部分F及び背側部分Bは、股間部Mよりも幅方向WD外側に延び出たウイング部分WPを有している。腹側部分Fのウイング部分の下縁70は、股間部Mの側縁の前端から前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、背側部分Bのウイング部分の下縁75は、股間部Mの側縁の後端から後方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びている。ウイング部分WPの側縁は図示例では直線状となっているが、これに限定されず、公知の他の形状を採用することもできる。股間部Mの前後方向LDの寸法は適宜定めることができるが、股間部Mの最小幅MXの1.2〜1.4倍程度とすることができる。乳幼児用途の場合、股間部Mの前後方向LDの寸法MYは10〜30cm程度である。
図7(a)及び図8(b)に拡大して示すように、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70は、当該ウイング部分WPの基端側に位置する第1部分71と、当該ウイング部分WPの先端側に位置する第2部分72とを有している。第1部分71の少なくとも両端部を除く範囲(好ましくは図示例のように全体)及び第2部分72の少なくとも両端部を除く範囲(好ましくは図示例のように全体)は、それぞれ、内側に窪む谷部を複数有する波状部分80となっていることが好ましい。第1部分71の波状部分80は、隣り合う谷部83の両方に接する接線D1と前後方向LDとのなす鈍角側交差角θ1が160〜175度(好ましくは163〜170度)であると好ましい。第2部分72の波状部分80は、隣り合う谷部83の両方に接する接線D2と前後方向LDとのなす鈍角側交差角θ2が120〜150度(好ましくは130〜140度)であると好ましい。
また、第1部分71の前後方向LDの寸法71yは、股間部Mの前後方向LDの寸法MYの0.15〜0.30倍(好ましくは0.20〜0.25倍)であると好ましい。一方、第2部分72の前後方向LDの寸法72yは、股間部Mの前後方向LDの寸法MYの0.10〜0.25倍(好ましくは0.15〜0.20倍)であると好ましい。
ここで、前述のように、波状部分80は、波の方向が直線的であるか、曲線的であるか、及び全振幅(ピーク・ツー・ピーク)の中心線がどこを通過するか等を問わないものである。もちろん、波状部分80は、図9に示す例のように、特定の方向81を中心として一定の振幅82(±5mm)で続くものを含むことはいうまでもない。また、波状部分80は、正弦曲線(例えば図9(a)に示す波状部分80)や円弧(例えば図9(b)に示す波状部分80)を組み合わせたもの、これらの振幅や波長が波が続く方向に変化するもの、雲形(例えば図9(c)に示す波状部分80)のように波の底部が尖っている(屈曲)しているもの等、規則的及び不規則な形状の両方を含む。肌触りをよくする観点から、波状部分80は外側に膨らむ部分の形状が円弧などの丸みを帯びた形状であることが好ましい。図7及び図8に示す例の波状部分80は円弧を互い違いにつなげて形成したものであり、この場合、円弧の半径は5〜15mm程度であることが好ましい。
第1部分71の波状部分80と第2部分72の波状部分80とは波が連続していても、途切れていてもよい。第1部分71の波状部分80と第2部分72の波状部分80とが途切れている場合、第1部分71から第2部分72へ方向が変化する屈曲部や、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70の両端部は、図示例のように角が取られている形状の他、角がしっかりと残されている形状となっていてもよい。前者の場合、角が丸くとられていることが好ましく、特に角が半径20〜80mm程度の円弧状となっているのは好ましい。
腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70における第1部分71及び第2部分72、股間部Mの側縁、並びに背側部分Bのウイング部分WPの下縁75は、一続きのおむつの側縁を形成する縁部である。各縁部の前後方向LD寸法に関して、隣り合う縁部の両方が波状部分80となっている場合、一方の部分と他方の部分との境界は、一方の縁部における、最も他方側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線と、他方の縁部における、最も一方側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線とのなす内角の二等分線との交点とする。例えば、図8に示すように、第1部分71及び第2部分72の境界は、第1部分71における、最も前側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線D1と、第2部分72における、最も後側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線D2とのなす内角の二等分線D4との交点BPとなる。
本テープタイプ使い捨ておむつの腹側部分Fでは、ウイング部分の下縁70が、ウエスト側に向かい十分に深く切れ上がった基端側の第1部分71を基本とし、そこから横に屈曲して、鼠径部に沿うように十分に延びる第2部分72を有している。したがって、本テープタイプ使い捨ておむつでは、装着者が大腿部を大きく曲げたとしても、第1部分71が深く切れ上がっているために、大腿部の上部前面がウイング部分の下縁70にきつく当たりにくい。したがって、本テープタイプ使い捨ておむつでは、より広範囲の脚周り寸法において、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分Fのウイング部分の下縁70とのフィット性が良好となる。さらに、第1部分71の少なくとも両端部を除く範囲及び第2部分72の少なくとも両端部を除く範囲が波状部分80となっていると、波状部分において外側に膨らむ張出部分74(図8に点模様で示す部分)の折れ曲がり変形の度合いに応じて、ウイング部分WPの下縁70の位置が変化可能となる。そして、この張出部分74は身体表面との接触により変形するため、張出部分74の折れ曲がり変形の度合いは、身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等により決まる。つまり、張出部分74が身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等に応じて変形し、身体表面にフィットする。特に大腿部を大きく曲げたときに、第1部分71及び第2部分72の張出部分74が折れ曲がり、第1部分71及び第2部分72と大腿部との摩擦や当たりを軽減することができる。しかも、単にウイング部分WPの下側のスペースが拡大するのではなく、張出部分74により最大限広い範囲が被覆される。このため、身体寸法の違いや大腿部の曲げに対してフィットしやすい割には、脚周りからの漏れに対する不安を感じるおそれも少ないものとなる。これらの観点から、第1部分71は張出部分74を2〜5個程度有することが好ましい。また、第2部分72は張出部分74を2〜5個程度有することが好ましい。
第1部分71の波状部分80及び第2部分72の波状部分80の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、全振幅82の最大値が3〜10mmであり、波長85が10〜20mmであることが好ましい。特に、波状部分80の全振幅82が大き過ぎると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。
股間部Mの両方の側縁73は、少なくとも両端部を除く範囲が図10に示す例のようにウイング部分WPの下縁75と同様の波状部分80となっていてもよい。しかし、股間部Mは脚の動きの影響を受けやすい。このため、股間部Mの両方の側縁73が波状部分80となっていると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。よって、股間部Mの両方の側縁73は、ウイング部分WPの下縁70と異なり、図2に示す例のように、前方に向かって1〜2度斜め内側に傾斜した方向に直線状(又は、前後方向LDに対する鋭角側交差角θ0が±2度未満の方向を中心として、当該中心と直交する方向に±5mmの幅の範囲を通るのであれば、変曲点を有しない曲線状でもよい)に延びていると好ましい。このように、股間部Mの幅が前方に向かうにつれて狭くなると、大腿部が前方に移動しやすくなるため、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分Fのウイング部分の下縁70とのフィット性が、より良好となる。
前述のような第1部分71及び第2部分72を有するウイング部分WPは、それ以外の部分と別の部材により形成することもできる。しかし、図示例のようにサイドフラップ部SFを有する構造において、サイドフラップ部SFの側部における前後方向LD中間を切断することにより、股間部Mの側縁からウイング部分の下縁70までの脚周り縁が形成されていると、製造が容易であるため好ましい。
また、図示例のように、サイドフラップ部SFにおける腹側部分Fのウイング部分WPよりも幅方向WD中央側に、サイド弾性部材64が設けられるとともに、このサイド弾性部材64により前後方向LDに収縮した平面ギャザーが設けられており、サイド弾性部材64の収縮力が作用する前後方向範囲(図示例ではサイド弾性部材64を有する部分の前後方向LDの範囲)が、第1部分71の前後方向範囲の少なくとも一部(特に好ましくは全部)と重なった重なり範囲77を有しており、自然長の状態で、第1部分71はサイド弾性部材64により収縮した部分を有していると好ましい。これにより、平面ギャザーとともに、第1部分71を有する部分も前後方向LDにある程度伸縮可能となるため、より広範囲の脚周り寸法において、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分Fのウイング部分の下縁70とのフィット性が良好となる。図示例と異なり、サイド弾性部材64が第2部分72の前後方向LD範囲の少なくとも一部(特に好ましくは全部)と重なる位置まで延びることにより、重なり範囲77が第1部分71の波状部分80の全体にわたっていてもよい。
このような重なり範囲77を有している場合、平面ギャザーの最大伸びは150〜350%(より好ましくは200〜300%)であり、重なり範囲77における、サイド弾性部材64と第1部分71との幅方向間隔64i,64jは、最大64jが15〜50mm(より好ましくは18〜25mm)で、かつ最小64iが5〜20mm(より好ましくは10〜17mm)であると好ましい。第1部分71とサイド弾性部材64との距離、及び平面ギャザーの最大伸びが本範囲内であると、第1部分71に、厚み方向に緩やかに波打つ、美感に優れたフリルが形成されるため好ましい。特に、このようなフリルが第1部分71の形状と組み合わさると、フリルの美感がさらに向上するという利点ももたらされる。これに対して、第1部分71とサイド弾性部材64との距離が近過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが大き過ぎたりすると、フリルの波が細かくなることによりフリルらしさが少なくなるだけでなく、肌触りが硬くなるおそれがある。また、第1部分71とサイド弾性部材64との距離が遠過ぎると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれもある。一方、第1部分71とサイド弾性部材64との距離が遠過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが小さ過ぎたりすると、フリルの形成が不十分となるおそれがある。なお、最大伸びとは、前述のように、伸縮方向の伸びの最大値(換言すれば平面ギャザーが収縮や弛み無く平坦に展開した展開状態の伸び)を意味し、展開状態の長さを自然長を100%としたときの百分率で表したものである。
他方、通常、大腿部の後方への曲げ角度は小さい。背側部分Bのウイング部分WPは臀部を広く覆うことが好ましい。このため、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75は、腹側部分Fのウイング部分WPとは異なり、股間部Mの後端から大きく横に屈曲して延びる(前後非対称)ことが好ましい。また、腹側部分Fのウイング部分WPと同様に、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75における、少なくとも両端部を除く範囲(好ましくは図示例のように全体)が、内側に窪む谷部を複数有する波状部分80となっていることが好ましい。具体的には、図7(b)及び図8(a)に示すように、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75における波状部分80は、隣り合う谷部83の両方に接する接線D3と前後方向とのなす鈍角側交差角θ3が120〜150度であり、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75の前後方向LDの寸法は、股間部Mの前後方向LDの寸法MYの0.2〜0.3倍であると好ましい。
背側部分Bのウイング部分WPの下縁75も波状部分80となっていることにより、腹側部分Fのウイング部分の下縁70と同様の利点を有するものとなる。すなわち、背側部分Bにおいても、張出部分74(波の幅に相当する部分)の折れ曲がり変形の度合いに応じて、ウイング部分の下縁75の位置が変化可能となる。そして、この張出部分74は身体表面との接触により変形するため、張出部分74の折れ曲がり変形の度合いは、身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等により決まる。つまり、張出部分74が身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等に応じて変形し、身体表面にフィットする。特に大腿部を大きく曲げたときに、張出部分74が折れ曲がり、下縁75と大腿部との摩擦や当たりを軽減することができる。しかも、単にウイング部分WPの下側のスペースが拡大するのではなく、張出部分74により最大限広い範囲が被覆される。このため、身体寸法の違いや大腿部の曲げに対してフィットしやすい割には、脚周りからの漏れに対する不安を感じるおそれも少ないものとなる。これらの観点から、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75は張出部分74を2〜5個程度有することが好ましい。背側部分Bのウイング部分WPの下縁75における波状部分80の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、全振幅82の最大値が3〜10mmであり、波長85が10〜20mmであることが好ましい。特に、波状部分80の全振幅82が大き過ぎると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。
また、図示例のように、サイド弾性部材64の収縮力が作用する前後方向範囲(図示例ではサイド弾性部材64を有する部分の前後方向LDの範囲)が、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75の前後方向範囲の少なくとも一部(特に好ましくは全部)と重なった重なり範囲77を有していると好ましい。この場合における、平面ギャザーの最大伸び、並びに重なり範囲77における、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75とサイド弾性部材64との幅方向間隔64i,64jは、前述の腹側部分の場合と同様である。このような構造による利点も、腹側部分Fの場合と基本的に同様である。
図示例では、腹側部分F及び背側部分Bの両方が前述の重なり範囲77を有しているが、いずれか一方のみ重なり範囲77を有しており、他方は重なり範囲77を有しない、又は重なり範囲77を有するものの、前述の間隔64i,64j等の条件を満たさないものとすることもできる。
さらに、前述の重なり範囲77を有している場合、波状部分80は、股間部M側に近づくにつれて全振幅が段階的又は連続的に大きくなっていると波状部分80の形状が目立たちやすくなるため好ましい。ウイング部分WPの下縁70,75は、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びているため、重なり範囲77における波状部分80とサイド弾性部材64との幅方向WD間隔は股間部M側に近づくにつれて短くなり、波状部分80に形成されるフリルは細かくなる。ここで、波状部分80の全振幅が小さいと、波状部分80の形状が目立たなくなりやすい。
<その他>
上記例では、腹側部分F及び背側部分Bの両方におけるウイング部分WPの下縁70,75が波状部分80を有しているが、いずれか一方のみ波状部分80を有しており、他方は公知の他の形状とすることもできる。
上記例では、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70は、第1部分71及び第2部分72を有しているが、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70の形状や角度は特に限定されず、公知の他の形状とすることもできる。また、図示例の第2部分72は山部(隣り合う谷部83の間)を一つしか有していないが、第1部分71の山部と合わせて複数有するものとなっている。このように、波状部分80はウイング部分WPの下縁70,75全体において外側に膨らむ山部を複数有していればよい。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・「曲線」とは、直線を含まない意味である。
・「展開状態」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿(尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%)49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAX ME−500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディー圧縮試験機)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「吸水量」は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
本発明は、上記例のようなテープタイプ使い捨ておむつに適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装不織布、13…連結テープ、13A…連結部、13B…テープ本体部、13C…テープ取付部、20…ターゲットシート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…起き上がりギャザー、62…ギャザーシート、64…サイド弾性部材、70,75…下縁、71…第1部分、72…第2部分、74…張出部分、77…重なり範囲、80…波状部分、83…谷部、B…背側部分、F…腹側部分、LD…前後方向、M…股間部、SF…サイドフラップ部、WD…幅方向、WP…ウイング部分。
本発明は、脚周りのフィット性を改善したテープタイプ使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつには、主にテープタイプ、パンツタイプ、パッドタイプの三種類がある。このうち、テープタイプの使い捨ておむつは、展開状態で身体にあてがった後、背側部分の左右両側に設けられた連結部を腹側部分の外面に連結することにより装着を行うものである。
一般的なテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分を有し、少なくとも背側部分は、股間部よりも幅方向左右両側に延び出たウイング部分を有し、腹側部分及び背側部分は左右のウイング部分の間に位置する中間部分を有し、ウイング部分は腹側部分の外面に着脱可能に連結される連結部を有している。使用時には、ウイング部分を腰の両側から腹側部分の外面に回して、ウイング部分の連結部を腹側部分の外面に連結する。このようなテープタイプ使い捨ておむつは、乳幼児向けとして用いられる他、介護用途(成人用途)でも使用されている。
従来、テープタイプ使い捨ておむつとしては、吸収体の側縁より側方に延び出たサイドフラップ部が脚周りに沿うように切除され、未切除の部分がウイング部分として残された一体型(例えば特許文献1〜3参照)のほか、中間部分を形成する本体の側縁に、別途製造された連結テープが取り付けられ、この連結テープがウイング部分となる別体型(例えば特許文献4、5参照)が知られている。また、別体型としては、中間部分を形成する本体に、左右のウイング部分を含むユニットを取り付けたものも提案されている(例えば特許文献6参照)。
しかしながら、従来のテープタイプ使い捨ておむつでは、装着者が大腿部を曲げたときに、大腿部の上部前面が腹側部分のウイング部分の下縁にきつく接触することがあった。特に、この種の製品は、一つのサイズで一定範囲の身体の大きさに対応することが一般的であるものの、適合範囲であってもその上限に近付くにつれて、装着者が大腿部を曲げたときに、大腿部の上部前面が腹側部分のウイング部分の下縁にきつく接触しやすいことが知見された。
本発明者は、このような問題点を解決するものとして、ウイング部分の下縁に波状部分を設ける技術について開発をする中で、脚の動きに起因して、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、美観が損なわれるだけでなく、漏れや装着感が悪化するおそれがある、という問題に気付いた。
特開2016−174816号公報 特開2013−212213号公報 特開2013−212210号公報 特開2010−22550号公報 特開2010−119463号公報 特開2011−72736号公報
そこで、本発明の主たる課題は、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれるのを防止すること等にある。
上記課題を解決したテープタイプ使い捨ておむつの各種態様は以下のとおりである。
<第1の態様>
前後方向中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分と、前記腹側部分と前記背側部分との間の股間部と、を有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分及び前記背側部分は、その側縁が、前記股間部の側縁よりも幅方向外側に延び出たウイング部分を有し、
前記背側部分の両側部に、前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結テープを有する、
テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記腹側部分の前記ウイング部分の下縁は、それぞれ、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、
前記背側部分の前記ウイング部分の下縁は、それぞれ、後方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、
前記腹側部分及び前記背側部分の少なくとも一方における前記ウイング部分の下縁は、外側に膨らむ山部を複数有する波状部分を有しており、
前記腹側部分から前記背側部分にかけての幅方向両側に、吸収体を有しないサイドフラップ部を有し、
前記サイドフラップ部における前記ウイング部分よりも幅方向中央側に、サイド弾性部材が前後方向に設けられるとともに、このサイド弾性部材により前後方向に収縮した平面ギャザーが形成されており、
前記サイド弾性部材の収縮力が作用する前後方向範囲と、前記波状部分の前後方向範囲の少なくとも一部とが重なった重なり範囲を有しており、
前記平面ギャザーの最大伸びは150〜350%であり、
前記重なり範囲における、前記サイド弾性部材と前記波状部分との幅方向間隔は、最大が18〜25mmで、かつ最小が10〜17mmであり、
前記波状部分は、それぞれ全振幅の最大値が3〜10mmであり、波長が10〜20mmであり、
前記股間部の側縁は前後方向に直線状に延びている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本態様のようにサイド弾性部材と波状部分とに重なり範囲を設けるとともに、重なり範囲における波状部分とサイド弾性部材との距離、及び平面ギャザーの最大伸びが特定範囲内にあると、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれにくくなる。また、波状部分に、厚み方向に緩やかに波打つ、美感に優れたフリルが形成される。特に、このようなフリルが波状部分の形状と組み合わさると、フリルの美感がさらに向上するという利点ももたらされる。これに対して、波状部分とサイド弾性部材との距離が近過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが大き過ぎたりすると、フリルの波が細かくなることによりフリルらしさが少なくなるだけでなく、肌触りが硬くなるおそれがある。また、波状部分とサイド弾性部材との距離が遠過ぎると、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれもある。一方、波状部分とサイド弾性部材との距離が遠過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが小さ過ぎたりすると、フリルの形成が不十分となるおそれがある。なお、最大伸びとは、伸縮方向の伸びの最大値(換言すれば平面ギャザーが収縮や弛み無く平坦に展開した展開状態の伸び)を意味し、展開状態の長さを自然長を100%としたときの百分率で表したものである。
なお、波状部分は、波の方向が直線的であるか、曲線的であるか、及び全振幅(ピーク・ツー・ピーク)の中心線がどこを通過するか等を問わないものである。また、波状部分は、正弦曲線や円弧を組み合わせたもの、これらの振幅や波長が波が続く方向に変化するもの、雲形のように波の底部が尖っている(屈曲)しているもの等、規則的及び不規則な形状の両方を含む。
通常の場合、波状部分の寸法は本態様の範囲内とすることが好ましい。特に、波状部分の全振幅が大き過ぎると、張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。
他の態様>
前記波状部分は、前記股間部側に近づくにつれて全振幅が段階的又は連続的に大きくなっているテープタイプ使い捨ておむつ
(作用効果)
ウイング部分の下縁は、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びているため、重なり範囲における波状部分とサイド弾性部材との幅方向間隔は股間部側に近づくにつれて短くなり、波状部分に形成されるフリルは細かくなる。ここで、波状部分の全振幅が小さいと、波状部分の形状が目立たなくなりやすい。これに対して、本態様のように、波状部分の全振幅が股間部側に近づくにつれて大きくなっていると、波状部分の形状が目立たちやすくなるため好ましい。
<別の態様>
前記股間部の両方の側縁は、前方に向かって1〜2度斜め内側に傾斜した方向に直線状に延びている、テープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本態様のように、股間部の幅が前方に向かうにつれて狭くなると、大腿部が前方に移動しやすくなるため、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分のウイング部分の下縁とのフィット性が、より良好となる。股間部は脚の動きの影響を受けやすい。このため、股間部の両方の側縁が波形状をなしていると、張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。よって、股間部の両方の側縁は、ウイング部分の下縁と異なり、直線状をなしていることが好ましい。
本発明によれば、波状部分において外側に膨らむ張出部分がおむつの表面と肌との間に折り込まれるのを防止できる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 (a)図1の8−8線断面図、及び(b)図1の9−9線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 (a)腹側部分、及び(b)背側部分の要部拡大平面図である。 (a)背側部分、及び(b)腹側部分の要部拡大平面図である。 (a)背側部分、及び(b)腹側部分の要部拡大平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。
図1〜図6はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、図中の符号Xは連結テープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としてのホットメルト接着剤を示している。ホットメルト接着剤は、スロット塗布、連続線状又は点線状のビード塗布、スパイラル状、Z状等のスプレー塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)等、公知の手法により塗布することができる。これに代えて又はこれとともに、弾性部材の固定部分では、ホットメルト接着剤を弾性部材の外周面に塗布し、弾性部材を隣接部材に固定することができる。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
このテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向LDの中央より前側に延びる腹側部分Fと、前後方向LDの中央より後側に延びる背側部分Bとを有している。また、このテープタイプ使い捨ておむつは、股間部を含む範囲に内蔵された吸収体56と、吸収体56の表側を覆う液透過性のトップシート30と、吸収体56の裏側を覆う液不透過性シート11と、液不透過性シートの裏側を覆い、製品外面を構成する外装不織布12とを有するものである。
以下、各部の素材及び特徴部分について順に説明する。
(吸収体)
吸収体56は、***液を吸収し、保持する部分であり、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用できる。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)、及びこのふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)を行ったときに、500μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下で、180μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、一枚で吸収体56の全体を包む構造とするほか、上下2枚等の複数枚のシートで吸収体56の全体を包むようにしてもよい包装シート58は省略することもできる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30は、前後方向では製品前端から後端まで延び、幅方向WDでは吸収体56よりも側方に延びているが、例えば後述する起き上がりギャザー60の起点が吸収体56の側縁よりも幅方向中央側に位置する場合等、必要に応じて、トップシート30の幅を吸収体56の全幅より短くする等、適宜の変形が可能である。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド不織布又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは17〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.0〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示例の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。また、中間シート40は、おむつの全長にわたり設けてもよいが、図示例のように***位置を含む中間部分にのみ設けてもよい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11は、特に限定されるものではないが、透湿性を有するもが好ましい。液不透過性シート11としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、液不透過性シート11としては、不織布を基材として防水性を高めたものも用いることができる。
液不透過性シート11は、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56と同じか又はより広範囲にわたり延びていることが望ましいが、他の遮水手段が存在する場合等、必要に応じて、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56の端部を覆わない構造とすることもできる。
(外装不織布)
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(起き上がりギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する***物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられていると好ましい。もちろん、起き上がりギャザー60は省略することもできる。
起き上がりギャザー60を採用する場合、その構造は特に限定されず、公知のあらゆる構造を採用できる。図示例の起き上がりギャザー60は、実質的に幅方向WDに連続するギャザーシート62と、このギャザーシート62に前後方向LDに沿って伸長状態で固定された細長状のギャザー弾性部材63とにより構成されている。このギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、またギャザー弾性部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向WDの接合始端を有し、この接合始端から幅方向外側の部分は各サイドフラップ部SFの内面、つまり図示例では液不透過性シート11の側部及びその幅方向外側に位置する外装不織布12の側部にホットメルト接着剤などにより接合されている。
脚周りにおいては、起き上がりギャザー60の接合始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性部材63の収縮力により立ち上がり、身体表面に密着するようになる。
(エンドフラップ部、サイドフラップ部)
図示例のテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体56の前側及び後側にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のエンドフラップ部EFと、吸収体56の両方の側縁よりも側方にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のサイドフラップ部SFとを有している。サイドフラップ部SFは、図示例のように、吸収体56を有する部分から連続する素材(外装不織布12等)からなるものであっても、他の素材を取り付けて形成してもよい。
(平面ギャザー)
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、ギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
平面ギャザーは、サイド弾性部材64の収縮力が作用する部分(図中ではサイド弾性部材64が図示された部分)である。よって、平面ギャザーの部位にのみサイド弾性部材64が存在する形態の他、平面ギャザーよりも前側、後側又はその両側にわたりサイド弾性部材64が存在しているが、平面ギャザーの部位以外ではサイド弾性部材が一か所又は多数個所で細かく切断されていたり、サイド弾性部材64を挟むシートに固定されていなかったり、あるいはその両方であったりすることにより、平面ギャザー以外の部位に収縮力が作用せず(実質的には、弾性部材を設けないことに等しい)に、平面ギャザーの部位にのみサイド弾性部材64の収縮力が作用する構造も含まれる。
(連結テープ)
背側部分Bにおけるサイドフラップ部SFには、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結テープ13がそれぞれ設けられている。おむつ10の装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
連結テープ13の構造は特に限定されないが、図示例では、サイドフラップ部SFに固定されたテープ取付部13C、及びこのテープ取付部13Cから突出するテープ本体部13Bをなすシート基材と、このシート基材におけるテープ本体部13Bの幅方向中間部に設けられた、腹側に対する連結部13Aとを有し、この連結部13Aより先端側が摘み部となっている。
連結部13Aとしては、メカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)を設ける他、粘着剤層を設けてもよい。フック材は、その連結面に多数の係合突起を有するものであり、係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。
また、テープ取付部13Cからテープ本体部13Bまでを形成するシート基材としては、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材を用いることができるが、繊度1.0〜3.5dtex、目付け20〜100g/m2、厚み1mm以下のスパンボンド不織布、エアスルー不織布、又はスパンレース不織布が好ましい。
(ターゲットシート)
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、ターゲット部を設けることが好ましい。ターゲット部は、図示例のように、連結を容易にするためのターゲットシート20を腹側部分Fの外面に貼り付けることにより設けることができる。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示例のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設ける他、外装不織布12や液不透過性シート11の外面に目印を印刷してもよい。
(ウイング部分)
本テープタイプ使い捨ておむつは、図1、図2及び図10に示すように、腹側部分Fの前後方向LDの中間から背側部分Bの前後方向LDの中間まで延びる股間部Mを有している。股間部Mの両方の側縁は、前後方向LDに対する鋭角側交差角θ0が±2度未満の方向を中心として、当該中心と直交する方向に±5mmの幅の範囲を通る部分であると好ましい。また、腹側部分F及び背側部分Bは、股間部Mよりも幅方向WD外側に延び出たウイング部分WPを有している。腹側部分Fのウイング部分の下縁70は、股間部Mの側縁の前端から前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、背側部分Bのウイング部分の下縁75は、股間部Mの側縁の後端から後方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びている。ウイング部分WPの側縁は図示例では直線状となっているが、これに限定されず、公知の他の形状を採用することもできる。股間部Mの前後方向LDの寸法は適宜定めることができるが、股間部Mの最小幅MXの1.2〜1.4倍程度とすることができる。乳幼児用途の場合、股間部Mの前後方向LDの寸法MYは10〜30cm程度である。
図7(a)及び図8(b)に拡大して示すように、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70は、当該ウイング部分WPの基端側に位置する第1部分71と、当該ウイング部分WPの先端側に位置する第2部分72とを有している。第1部分71の少なくとも両端部を除く範囲(好ましくは図示例のように全体)及び第2部分72の少なくとも両端部を除く範囲(好ましくは図示例のように全体)は、それぞれ、内側に窪む谷部を複数有する波状部分80となっていることが好ましい。第1部分71の波状部分80は、隣り合う谷部83の両方に接する接線D1と前後方向LDとのなす鈍角側交差角θ1が160〜175度(好ましくは163〜170度)であると好ましい。第2部分72の波状部分80は、隣り合う谷部83の両方に接する接線D2と前後方向LDとのなす鈍角側交差角θ2が120〜150度(好ましくは130〜140度)であると好ましい。
また、第1部分71の前後方向LDの寸法71yは、股間部Mの前後方向LDの寸法MYの0.15〜0.30倍(好ましくは0.20〜0.25倍)であると好ましい。一方、第2部分72の前後方向LDの寸法72yは、股間部Mの前後方向LDの寸法MYの0.10〜0.25倍(好ましくは0.15〜0.20倍)であると好ましい。
ここで、前述のように、波状部分80は、波の方向が直線的であるか、曲線的であるか、及び全振幅(ピーク・ツー・ピーク)の中心線がどこを通過するか等を問わないものである。もちろん、波状部分80は、図9に示す例のように、特定の方向81を中心として一定の振幅82(±5mm)で続くものを含むことはいうまでもない。また、波状部分80は、正弦曲線(例えば図9(a)に示す波状部分80)や円弧(例えば図9(b)に示す波状部分80)を組み合わせたもの、これらの振幅や波長が波が続く方向に変化するもの、雲形(例えば図9(c)に示す波状部分80)のように波の底部が尖っている(屈曲)しているもの等、規則的及び不規則な形状の両方を含む。肌触りをよくする観点から、波状部分80は外側に膨らむ部分の形状が円弧などの丸みを帯びた形状であることが好ましい。図7及び図8に示す例の波状部分80は円弧を互い違いにつなげて形成したものであり、この場合、円弧の半径は5〜15mm程度であることが好ましい。
第1部分71の波状部分80と第2部分72の波状部分80とは波が連続していても、途切れていてもよい。第1部分71の波状部分80と第2部分72の波状部分80とが途切れている場合、第1部分71から第2部分72へ方向が変化する屈曲部や、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70の両端部は、図示例のように角が取られている形状の他、角がしっかりと残されている形状となっていてもよい。前者の場合、角が丸くとられていることが好ましく、特に角が半径20〜80mm程度の円弧状となっているのは好ましい。
腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70における第1部分71及び第2部分72、股間部Mの側縁、並びに背側部分Bのウイング部分WPの下縁75は、一続きのおむつの側縁を形成する縁部である。各縁部の前後方向LD寸法に関して、隣り合う縁部の両方が波状部分80となっている場合、一方の部分と他方の部分との境界は、一方の縁部における、最も他方側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線と、他方の縁部における、最も一方側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線とのなす内角の二等分線との交点とする。例えば、図8に示すように、第1部分71及び第2部分72の境界は、第1部分71における、最も前側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線D1と、第2部分72における、最も後側に位置する隣り合う谷部83の両方に接する接線D2とのなす内角の二等分線D4との交点BPとなる。
本テープタイプ使い捨ておむつの腹側部分Fでは、ウイング部分の下縁70が、ウエスト側に向かい十分に深く切れ上がった基端側の第1部分71を基本とし、そこから横に屈曲して、鼠径部に沿うように十分に延びる第2部分72を有している。したがって、本テープタイプ使い捨ておむつでは、装着者が大腿部を大きく曲げたとしても、第1部分71が深く切れ上がっているために、大腿部の上部前面がウイング部分の下縁70にきつく当たりにくい。したがって、本テープタイプ使い捨ておむつでは、より広範囲の脚周り寸法において、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分Fのウイング部分の下縁70とのフィット性が良好となる。さらに、第1部分71の少なくとも両端部を除く範囲及び第2部分72の少なくとも両端部を除く範囲が波状部分80となっていると、波状部分において外側に膨らむ張出部分74(図8に点模様で示す部分)の折れ曲がり変形の度合いに応じて、ウイング部分WPの下縁70の位置が変化可能となる。そして、この張出部分74は身体表面との接触により変形するため、張出部分74の折れ曲がり変形の度合いは、身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等により決まる。つまり、張出部分74が身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等に応じて変形し、身体表面にフィットする。特に大腿部を大きく曲げたときに、第1部分71及び第2部分72の張出部分74が折れ曲がり、第1部分71及び第2部分72と大腿部との摩擦や当たりを軽減することができる。しかも、単にウイング部分WPの下側のスペースが拡大するのではなく、張出部分74により最大限広い範囲が被覆される。このため、身体寸法の違いや大腿部の曲げに対してフィットしやすい割には、脚周りからの漏れに対する不安を感じるおそれも少ないものとなる。これらの観点から、第1部分71は張出部分74を2〜5個程度有することが好ましい。また、第2部分72は張出部分74を2〜5個程度有することが好ましい。
第1部分71の波状部分80及び第2部分72の波状部分80の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、全振幅82の最大値が3〜10mmであり、波長85が10〜20mmであることが好ましい。特に、波状部分80の全振幅82が大き過ぎると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。
股間部Mの両方の側縁73は、少なくとも両端部を除く範囲が図10に示す例のようにウイング部分WPの下縁75と同様の波状部分80となっていてもよい。しかし、股間部Mは脚の動きの影響を受けやすい。このため、股間部Mの両方の側縁73が波状部分80となっていると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。よって、股間部Mの両方の側縁73は、ウイング部分WPの下縁70と異なり、図2に示す例のように、前方に向かって1〜2度斜め内側に傾斜した方向に直線状に延びていると好ましい。このように、股間部Mの幅が前方に向かうにつれて狭くなると、大腿部が前方に移動しやすくなるため、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分Fのウイング部分の下縁70とのフィット性が、より良好となる。
前述のような第1部分71及び第2部分72を有するウイング部分WPは、それ以外の部分と別の部材により形成することもできる。しかし、図示例のようにサイドフラップ部SFを有する構造において、サイドフラップ部SFの側部における前後方向LD中間を切断することにより、股間部Mの側縁からウイング部分の下縁70までの脚周り縁が形成されていると、製造が容易であるため好ましい。
また、図示例のように、サイドフラップ部SFにおける腹側部分Fのウイング部分WPよりも幅方向WD中央側に、サイド弾性部材64が設けられるとともに、このサイド弾性部材64により前後方向LDに収縮した平面ギャザーが設けられており、サイド弾性部材64の収縮力が作用する前後方向範囲(図示例ではサイド弾性部材64を有する部分の前後方向LDの範囲)が、第1部分71の前後方向範囲の少なくとも一部(特に好ましくは全部)と重なった重なり範囲77を有しており、自然長の状態で、第1部分71はサイド弾性部材64により収縮した部分を有していると好ましい。これにより、平面ギャザーとともに、第1部分71を有する部分も前後方向LDにある程度伸縮可能となるため、より広範囲の脚周り寸法において、大腿部を曲げたときの、大腿部の上部前面と腹側部分Fのウイング部分の下縁70とのフィット性が良好となる。図示例と異なり、サイド弾性部材64が第2部分72の前後方向LD範囲の少なくとも一部(特に好ましくは全部)と重なる位置まで延びることにより、重なり範囲77が第1部分71の波状部分80の全体にわたっていてもよい。
このような重なり範囲77を有している場合、平面ギャザーの最大伸びは150〜350%(より好ましくは200〜300%)であり、重なり範囲77における、サイド弾性部材64と第1部分71との幅方向間隔64i,64jは、最大64jが15〜50mm(より好ましくは18〜25mm)で、かつ最小64iが5〜20mm(より好ましくは10〜17mm)であると好ましい。第1部分71とサイド弾性部材64との距離、及び平面ギャザーの最大伸びが本範囲内であると、第1部分71に、厚み方向に緩やかに波打つ、美感に優れたフリルが形成されるため好ましい。特に、このようなフリルが第1部分71の形状と組み合わさると、フリルの美感がさらに向上するという利点ももたらされる。これに対して、第1部分71とサイド弾性部材64との距離が近過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが大き過ぎたりすると、フリルの波が細かくなることによりフリルらしさが少なくなるだけでなく、肌触りが硬くなるおそれがある。また、第1部分71とサイド弾性部材64との距離が遠過ぎると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれもある。一方、第1部分71とサイド弾性部材64との距離が遠過ぎたり、平面ギャザーの最大伸びが小さ過ぎたりすると、フリルの形成が不十分となるおそれがある。なお、最大伸びとは、前述のように、伸縮方向の伸びの最大値(換言すれば平面ギャザーが収縮や弛み無く平坦に展開した展開状態の伸び)を意味し、展開状態の長さを自然長を100%としたときの百分率で表したものである。
他方、通常、大腿部の後方への曲げ角度は小さい。背側部分Bのウイング部分WPは臀部を広く覆うことが好ましい。このため、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75は、腹側部分Fのウイング部分WPとは異なり、股間部Mの後端から大きく横に屈曲して延びる(前後非対称)ことが好ましい。また、腹側部分Fのウイング部分WPと同様に、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75における、少なくとも両端部を除く範囲(好ましくは図示例のように全体)が、内側に窪む谷部を複数有する波状部分80となっていることが好ましい。具体的には、図7(b)及び図8(a)に示すように、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75における波状部分80は、隣り合う谷部83の両方に接する接線D3と前後方向とのなす鈍角側交差角θ3が120〜150度であり、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75の前後方向LDの寸法は、股間部Mの前後方向LDの寸法MYの0.2〜0.3倍であると好ましい。
背側部分Bのウイング部分WPの下縁75も波状部分80となっていることにより、腹側部分Fのウイング部分の下縁70と同様の利点を有するものとなる。すなわち、背側部分Bにおいても、張出部分74(波の幅に相当する部分)の折れ曲がり変形の度合いに応じて、ウイング部分の下縁75の位置が変化可能となる。そして、この張出部分74は身体表面との接触により変形するため、張出部分74の折れ曲がり変形の度合いは、身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等により決まる。つまり、張出部分74が身体寸法の違いや大腿部の曲げの程度等に応じて変形し、身体表面にフィットする。特に大腿部を大きく曲げたときに、張出部分74が折れ曲がり、下縁75と大腿部との摩擦や当たりを軽減することができる。しかも、単にウイング部分WPの下側のスペースが拡大するのではなく、張出部分74により最大限広い範囲が被覆される。このため、身体寸法の違いや大腿部の曲げに対してフィットしやすい割には、脚周りからの漏れに対する不安を感じるおそれも少ないものとなる。これらの観点から、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75は張出部分74を2〜5個程度有することが好ましい。背側部分Bのウイング部分WPの下縁75における波状部分80の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、全振幅82の最大値が3〜10mmであり、波長85が10〜20mmであることが好ましい。特に、波状部分80の全振幅82が大き過ぎると、張出部分74がおむつの表面と肌との間に折り込まれ、漏れや装着感の悪化につながるおそれがある。
また、図示例のように、サイド弾性部材64の収縮力が作用する前後方向範囲(図示例ではサイド弾性部材64を有する部分の前後方向LDの範囲)が、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75の前後方向範囲の少なくとも一部(特に好ましくは全部)と重なった重なり範囲77を有していると好ましい。この場合における、平面ギャザーの最大伸び、並びに重なり範囲77における、背側部分Bのウイング部分WPの下縁75とサイド弾性部材64との幅方向間隔64i,64jは、前述の腹側部分の場合と同様である。このような構造による利点も、腹側部分Fの場合と基本的に同様である。
図示例では、腹側部分F及び背側部分Bの両方が前述の重なり範囲77を有しているが、いずれか一方のみ重なり範囲77を有しており、他方は重なり範囲77を有しない、又は重なり範囲77を有するものの、前述の間隔64i,64j等の条件を満たさないものとすることもできる。
さらに、前述の重なり範囲77を有している場合、波状部分80は、股間部M側に近づくにつれて全振幅が段階的又は連続的に大きくなっていると波状部分80の形状が目立たちやすくなるため好ましい。ウイング部分WPの下縁70,75は、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びているため、重なり範囲77における波状部分80とサイド弾性部材64との幅方向WD間隔は股間部M側に近づくにつれて短くなり、波状部分80に形成されるフリルは細かくなる。ここで、波状部分80の全振幅が小さいと、波状部分80の形状が目立たなくなりやすい。
<その他>
上記例では、腹側部分F及び背側部分Bの両方におけるウイング部分WPの下縁70,75が波状部分80を有しているが、いずれか一方のみ波状部分80を有しており、他方は公知の他の形状とすることもできる。
上記例では、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70は、第1部分71及び第2部分72を有しているが、腹側部分Fのウイング部分WPの下縁70の形状や角度は特に限定されず、公知の他の形状とすることもできる。また、図示例の第2部分72は山部(隣り合う谷部83の間)を一つしか有していないが、第1部分71の山部と合わせて複数有するものとなっている。このように、波状部分80はウイング部分WPの下縁70,75全体において外側に膨らむ山部を複数有していればよい。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・「曲線」とは、直線を含まない意味である。
・「展開状態」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿(尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%)49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter−MAX ME−500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディー圧縮試験機)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「吸水量」は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
本発明は、上記例のようなテープタイプ使い捨ておむつに適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装不織布、13…連結テープ、13A…連結部、13B…テープ本体部、13C…テープ取付部、20…ターゲットシート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…起き上がりギャザー、62…ギャザーシート、64…サイド弾性部材、70,75…下縁、71…第1部分、72…第2部分、74…張出部分、77…重なり範囲、80…波状部分、83…谷部、B…背側部分、F…腹側部分、LD…前後方向、M…股間部、SF…サイドフラップ部、WD…幅方向、WP…ウイング部分。

Claims (4)

  1. 前後方向中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分と、両方の側縁が、前記腹側部分の前後方向の中間から前記背側部分の前後方向の中間まで延びる股間部と、を有し、
    前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
    前記腹側部分及び前記背側部分は、前記股間部よりも幅方向外側に延び出たウイング部分を有し、
    前記背側部分の両側部に、前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結テープを有する、
    テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記腹側部分の前記ウイング部分の下縁は、それぞれ、前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、
    前記背側部分の前記ウイング部分の下縁は、それぞれ、後方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、
    前記腹側部分及び前記背側部分の少なくとも一方における前記ウイング部分の下縁は、外側に膨らむ山部を複数有する波状部分を有しており、
    前記腹側部分から前記背側部分にかけての幅方向両側に、吸収体を有しないサイドフラップ部を有し、
    前記サイドフラップ部における前記ウイング部分よりも幅方向中央側に、サイド弾性部材が設けられるとともに、このサイド弾性部材により前後方向に収縮した平面ギャザーが設けられており、
    前記サイド弾性部材の収縮力が作用する前後方向範囲と、前記波状部分の前後方向範囲の少なくとも一部とが重なった重なり範囲を有しており、
    前記平面ギャザーの最大伸びは150〜350%であり、
    前記重なり範囲における、前記サイド弾性部材と前記波状部分との幅方向間隔は、最大が15〜50mmで、かつ最小が5〜20mmである、
    ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記波状部分は、それぞれ全振幅の最大値が3〜10mmであり、波長が10〜20mmである、
    請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記波状部分は、前記股間部側に近づくにつれて全振幅が段階的又は連続的に大きくなっている、
    請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記股間部の両方の側縁は、前方に向かって1〜2度斜め内側に傾斜した方向に直線状又は変曲点を有しない曲線状に延びている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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