JP2019157559A - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2019157559A
JP2019157559A JP2018047859A JP2018047859A JP2019157559A JP 2019157559 A JP2019157559 A JP 2019157559A JP 2018047859 A JP2018047859 A JP 2018047859A JP 2018047859 A JP2018047859 A JP 2018047859A JP 2019157559 A JP2019157559 A JP 2019157559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
hydraulic
additional
piping
pedestal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018047859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6832305B2 (ja
Inventor
竜也 笹木
Tatsuya Sasaki
竜也 笹木
有多賀 安田
Yutaka Yasuda
有多賀 安田
大輔 熊田
Daisuke Kumada
大輔 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2018047859A priority Critical patent/JP6832305B2/ja
Publication of JP2019157559A publication Critical patent/JP2019157559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6832305B2 publication Critical patent/JP6832305B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shovels (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】 作業腕の外側面に油圧配管を容易に固定可能なクランプ装置とし、クランプ装置の組立て作業性を向上できるようにする。【解決手段】 クランプ装置20の油圧配管用下クランプ22は、第1固定ボルト25をボルト挿通孔22Cに挿通して台座21のねじ孔21Aに螺着することにより台座21の上に仮止めされる。このため、第2固定ボルト24を油圧配管用上クランプ23と油圧配管用下クランプ22のボルト挿通孔23C,23D,22D,22Eに挿通して台座21のねじ孔21B,21Cに螺着するときに、油圧配管用上クランプ23が油圧配管用下クランプ22、台座21に対して遊動するのを抑制することができ、第2固定ボルト24の締着作業、クランプ装置20の組立て作業を容易に行うことができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばブームシリンダ、アームシリンダ等の油圧アクチュエータに圧油を給排するための油圧配管を、作業装置の作業腕に固定するクランプ装置を備えた建設機械に関する。
一般に、油圧ショベルに代表される建設機械は、車体(例えば、上部旋回体)の前側に作業装置が俯仰動可能に設けられている。作業装置の作業腕(例えば、ブームおよび/またはアーム)には、アームシリンダ、バケットシリンダ等の油圧アクチュエータに圧油を給排するため複数本の油圧配管がクランプ装置を介して設けられている。クランプ装置は、例えばブームの外側面に固着して設けられた長方体状の台座と、この台座に対しボルトにより共締して取付けられる上,下のクランプとからなり、前記油圧配管は上,下のクランプ間に挟まれた状態で、例えばブームの外側面に沿って延びるように固定される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−327453号公報 国際公開第2011/145756号
ところで、従来技術のクランプ装置は、油圧配管を挟み込んで固定する上,下のクランプを、作業腕に固着された台座上にボルトで共締めして取付ける。このため、前記ボルトの共締め作業時に上,下のクランプが台座に対して別々に遊動し易く、ボルト締め作業に余分な手間がかかることがある。これにより、クランプ装置の組立作業に時間がかかり、作業性を向上することができないという問題がある。
また、作業装置の作業腕には、掘削動作等の標準動作を実現するための標準油圧配管に加え、例えば破砕作業用のアタッチメント等を駆動するための増設油圧配管を追加したいという要求がある。このため、標準油圧配管を固定するクランプ装置に対して、必要に応じて増設油圧配管を追加で固定可能なクランプ装置が求められる。しかし、従来技術のクランプ装置では、増設油圧配管に対応する際のレイアウトの自由度が少なく、クランプ装置自体を大きくしておく必要があるという問題がある。また、増設油圧配管を追加するためには、既存のクランプ装置全体を取り換えざるを得ないこともあり、追加の組付け作業性が悪くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、作業腕の外側面に油圧配管を容易に固定可能なクランプ装置を備えた建設機械を提供することにある。また、本発明の他の目的は、増設油圧配管を追加する作業を容易に行うことができ、クランプ装置の組立て作業性を向上することができるようにした建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、自走可能な車体と、前記車体に俯仰動可能に取付けられ作業腕がアクチュエータで駆動される作業装置と、前記作業装置の前記アクチュエータに圧油を供給するために前記作業腕に沿って設けられた複数本の油圧配管と、前記油圧配管を前記作業腕に固定するために前記作業腕の外側面に設けられたクランプ装置とが備えられた建設機械に適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記クランプ装置は、前記作業腕の外側面に固定して設けられた台座と、前記台座に取付けられ前記油圧配管の下側を支持する油圧配管用下クランプと、前記油圧配管用下クランプを介して前記台座に取付けられ前記油圧配管用下クランプとの間で前記油圧配管を挟持する油圧配管用上クランプとからなり、前記クランプ装置の前記台座には、前記油圧配管用下クランプを締結するための下クランプ固定用ねじ孔と、前記下クランプ固定用ねじ孔とは異なる位置に配置され前記油圧配管用下クランプを介して前記油圧配管用上クランプを締結するための上クランプ固定用ねじ孔とが設けられ、前記クランプ装置の前記油圧配管用下クランプには、前記台座の前記下クランプ固定用ねじ孔と対応する位置に配置され前記油圧配管用下クランプを前記台座に固定する第1固定ボルトが挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔と、前記台座の前記上クランプ固定用ねじ孔に対応する位置に配置され前記油圧配管用上クランプを前記台座に固定する第2固定ボルトが挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔とが形成されていることにある。
また、本発明によると、前記台座には、前記油圧配管とは別の増設油圧配管が前記下クランプ固定用ねじ孔を用いて固定される増設配管取付装置が前記油圧配管用下クランプを介して締結される構成とすることができる。
本発明によれば、クランプ装置の油圧配管用下クランプは、第1固定ボルトを下クランプ固定用ボルト挿通孔に挿通して台座の下クランプ固定用ねじ孔に螺着することにより前記台座に固定され、油圧配管用下クランプを台座に対して仮止めすることができる。このため、第2固定ボルトを油圧配管用上クランプと油圧配管用下クランプの油圧配管用固定ボルト挿通孔に挿通して台座の上クランプ固定用ねじ孔に螺着するときに、油圧配管用上クランプが油圧配管用下クランプ、台座に対して遊動するのを抑制することができ、第2固定ボルトの締結作業、クランプ装置の組立て作業を容易に行うことができる。
また、前記台座には、増設配管取付装置を油圧配管用下クランプを介して締結することにより、前記油圧配管とは別の増設油圧配管を増設配管取付装置を用いて前記台座の下クランプ固定用ねじ孔側に固定することができ、増設油圧配管を追加する作業を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 第1の実施の形態によるクランプ装置をブームの外側面に取付けた状態を示す要部拡大の平面図である。 第1の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図3のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第2の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図5のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第3の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図7のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第4の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図9のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第4の実施の形態によるクランプ装置をブームの外側面に取付けた状態を示す要部拡大の平面図である。 第5の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図12のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第5の実施の形態によるクランプ装置をブームの外側面に取付けた状態を示す要部拡大の平面図である。 第6の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図15のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第7の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図17のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 第8の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図19のクランプ装置を組立てた状態で前側からみた一部破断の側面図である。 図20のクランプ装置を左側からみた左側面図である。 第9の実施の形態によるクランプ装置を示す分解斜視図である。 図22のクランプ装置を組立てた状態で左側からみた左側面図である。 第10の実施の形態によるクランプ装置の増設配管取付装置を追加する途中状態を示す図23に対応した左側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、クローラ式の油圧ショベル1は建設機械の代表例として示している。該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられた後述の作業装置11とにより構成されている。上部旋回体3は、旋回フレーム4上にキャブ5を有し、該キャブ5内には、運転席、各種操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。さらに、上部旋回体3の後側には、油圧ポンプを駆動するエンジン(いずれも図示せず)が搭載されている。
油圧ショベル1の作業装置11は、上部旋回体3(即ち、旋回フレーム4)の前側に俯仰動可能に設けられている。この作業装置11は、土砂の掘削作業等を行なうもので、作業腕としての後述するブーム12、アーム13と、作業具としてのバケット14とを有している。ブーム12、アーム13およびバケット14は、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ15、アームシリンダ16およびバケットシリンダ17によって駆動(作動)される。また、ブーム12には、後述する複数本の油圧配管18が図2に示す如く、その長手方向に沿うように配設されると共に、これら油圧配管18をそれぞれブーム12上に固定する複数個のクランプ装置20が設けられている。
ブーム12は、その基端側が旋回フレーム4の前側に俯仰動可能に取付けられている。このブーム12は、作業装置11の作業腕の1つを構成している。ブーム12は、内部が中空で横断面が四角形状をなすボックス構造体であり、上面を形成する上板12Aと、下面を形成する下板12Bと、左,右の側面を形成する側板12C(一方のみ図示)とを有している。
図2に示すように、ブーム12の基端には円筒状のボス部12Dが設けられ、このボス部12Dは、旋回フレーム4のブラケット部(図示せず)に俯仰動可能にピン結合される。また、図1に示すように、ブーム12の各側板12Cには、その長さ方向の中間部に位置してブームシリンダ取付部12E(一方のみ図示)が設けられ、このブームシリンダ取付部12Eには、後述するブームシリンダ15のロッド先端が回動可能に取付けられている。さらに、ブーム12の上板12Aには、その長さ方向中間部で前記ブームシリンダ取付部12Eよりも先端側となる位置にアームシリンダ取付部12Fが設けられ、このアームシリンダ取付部12Fには、後述するアームシリンダ16のボトム側が取付けられている。
アーム13はブーム12の先端部に俯仰動可能に取付けられている。このアーム13は、ブーム12と同様に作業腕を構成するもので、横断面が四角形状のボックス構造体として形成されている。また、アーム13の基端側には、後述するアームシリンダ16のロッド先端が取付けられるアームシリンダ取付部13Aと、後述するバケットシリンダ17のボトム側が取付けられるバケットシリンダ取付部13Bとが設けられている。バケット14は、アーム13の先端部に回動可能に取付けられている。このバケット14は、例えば土砂等を掘削して掬い上げたり、その土砂を所定の位置に排出したりする作業具を構成するものである。そして、バケット14には、リンク機構14Aを介してバケットシリンダ17のロッド先端が連結されている。
旋回フレーム4とブーム12との間には、2本のブームシリンダ15(一方のみ図示)が設けられている。これらのブームシリンダ15は、旋回フレーム4に対しブーム12を俯仰動するものである。また、ブームシリンダ15は、基端が旋回フレーム4の前部に回動可能に取付けられ、先端がブーム12のブームシリンダ取付部12Eに回動可能に取付けられている。
アームシリンダ16はブーム12とアーム13との間に設けられている。このアームシリンダ16は、ブーム12に対してアーム13をクラウドまたはダンプさせるように上,下方向で回動するものである。また、アームシリンダ16は、そのボトム側(基端)がブーム12のアームシリンダ取付部12Fに回動可能に取付けられ、ロッドの先端がアーム13のアームシリンダ取付部13Aに回動可能に取付けられている。
バケットシリンダ17はアーム13とバケット14との間に設けられている。このバケットシリンダ17は、バケット14をアーム13の先端でクラウドまたはダンプさせるように回動するものである。また、バケットシリンダ17は、そのボトム側(基端)がアーム13のバケットシリンダ取付部13Bに回動可能に取付けられ、ロッドの先端がバケット14のリンク機構14Aに回動可能に取付けられている。
図2に示すように、複数(例えば、4本)の油圧配管18は、作業腕の上面となるブーム12の上板12Aに沿うように前,後方向に延びて設けられている。これら油圧配管18は、作業装置11のアームシリンダ16、バケットシリンダ17に圧油を供給または排出するための管体で、例えば金属製の鋼管からなる金属管体として構成されている。各油圧配管18は、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に沿って延び、後述するクランプ装置20により上板12A上の所定位置に固定されている。図2に示す各油圧配管18の基端側には、配管用の継手19がそれぞれ設けられている。これらの継手19は、上部旋回体3(旋回フレーム4)側に設けた複数の油圧配管(図示せず)をブーム12上の各油圧配管18に接続するものである。
次に、金属管体からなる油圧配管18をブーム12の上面となる上板12Aの外側面に固定するクランプ装置20について説明する。
ブーム12の上板12Aには、複数個のクランプ装置20が設けられている。これらのクランプ装置20は、例えばアームシリンダ16とバケットシリンダ17とに圧油を給排するための油圧配管18(例えば、4本の油圧配管18)の途中部位を、それぞれ適宜な間隔をもって上板12Aの上面(外側面)に固定している。各クランプ装置20は、後述の台座21、油圧配管用下クランプ22、油圧配管用上クランプ23、第1固定ボルト25および第2固定ボルト24を含んで構成されている。
図3に示すように、油圧配管18等の取付用の台座21は、作業腕の外側面(例えば、ブーム12の上板12A)に溶接手段で固定して設けられている。この台座21は、例えば直方体状のブロックとして形成され、それぞれが油圧配管18の設置部位に並行して予め決められた間隔をもって配置されている。台座21には、合計3個のねじ孔21A,21B,21Cが上,下方向に延びて形成され、これらのねじ孔21A,21B,21Cは、例えばブーム12(台座21)の前,後方向に定間隔をもって離間している。
このうち、ねじ孔21Aは、油圧配管用下クランプ22を台座21上に締結するための下クランプ固定用ねじ孔を構成している。ねじ孔21B,21Cは、前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21A)とは異なる位置にそれぞれ配置され、台座21上に油圧配管用下クランプ22を介して油圧配管用上クランプ23を締結するための上クランプ固定用ねじ孔を構成している。
油圧配管用下クランプ22は、第1固定ボルト25により台座21上に取付けられ、油圧配管18の途中部位を下側から支持する一方のクランプ部材である。油圧配管用下クランプ22は、台座21上に衝合して取付けられる長方形状の取付板22Aと、油圧配管18の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部22Bとから構成されている。油圧配管用下クランプ22の取付板22Aには、台座21のねじ孔21A,21B,21Cに対応して合計3個のボルト挿通孔22C,22D,22Eが穿設されている。
このうち、ボルト挿通孔22Cは、台座21の前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21A)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用下クランプ22を台座21に固定する第1固定ボルト25が挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔を構成している。ボルト挿通孔22D,22Eは、台座21の前記上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21B,21C)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用上クランプ23を台座21に固定する第2固定ボルト24が挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔を構成している。換言すると、一方のクランプ部材(油圧配管用下クランプ22)の取付板22Aには、他方のクランプ部材(油圧配管用上クランプ23)の取付板23Aと重ならない位置に第1固定ボルト25が挿通されるボルト挿通孔(例えば、ボルト挿通孔22C)を一つ以上設けている。
油圧配管用上クランプ23は、台座21上に取付けられ油圧配管18の途中部位を油圧配管用下クランプ22との間で上,下方向から挟持する他方のクランプ部材である。油圧配管用上クランプ23は、台座21上に油圧配管用下クランプ22の取付板22Aを挟んで(衝合状態で)取付けられる長方形状の取付板23Aと、油圧配管18の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部23Bとから構成されている。
油圧配管用上クランプ23の取付板23Aは、油圧配管用下クランプ22の取付板22Aよりも前,後方向で短い寸法に形成されている。このため、第1固定ボルト25は、取付板23Aに邪魔されることなく該取付板23Aから離間した位置で、油圧配管用下クランプ22の取付板22A上に締結することができる。換言すると、油圧配管用下クランプ22の取付板22Aは、ボルト挿通孔22C(下クランプ固定用ボルト挿通孔)に挿通される第1固定ボルト25により台座21上に衝合状態で締結される。このときに、第1固定ボルト25は、取付板23Aに接触、干渉されることなく、例えば六角レンチ等の締付け工具による螺着(締結)作業を行うことができる。
油圧配管用上クランプ23の取付板23Aには、台座21のねじ孔21B,21Cと取付板22Aのボルト挿通孔22D,22Eとに上,下方向で対応して合計2個のボルト挿通孔23C,23Dが穿設されている。これらのボルト挿通孔23C,23Dには、2本の第2固定ボルト24が上方から挿通される。これらの第2固定ボルト24は、油圧配管用下クランプ22のボルト挿通孔22D,22Eを介して台座21の上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21B,21C)に、例えば六角レンチ等の締付け工具によって螺着される。これにより、油圧配管用上クランプ23の取付板23Aは、台座21上に油圧配管用下クランプ22の取付板22Aを挟んだ衝合状態で締結される。
このときに、油圧配管18の長さ方向途中部位は、図4に示すように、油圧配管用下クランプ22の挟持部22Bと油圧配管用上クランプ23の挟持部23Bとの間で上,下方向から挟持される。これにより、クランプ装置20は、油圧配管18の長さ方向途中部位をブーム12の上板12Aから所定寸法(例えば、台座21の高さ寸法)だけ持上げた状態で、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように支持(位置決め)することができる。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータがキャブ5に搭乗し各種の操作レバー、ペダル等(いずれも図示せず)のうち、走行用の操作レバー、ペダルを操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。また、オペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、作業装置11のブーム12、アーム13、バケット14を動作させ、例えば土砂の掘削作業を行うことができる。
第1の実施の形態では、例えばアームシリンダ16、バケットシリンダ17に圧油を給排するため、ブーム12の上板12Aに複数本の油圧配管18を、複数のクランプ装置20を用いて固定する構成としている。そこで、各油圧配管18をブーム12の上板12Aに固定するクランプ装置20の組付け作業について説明する。
例えば、ブーム12の上板12Aには、油圧配管18の取付用の台座21が予め溶接手段により固着されている。この状態で、油圧配管用下クランプ22は、取付板22Aが台座21上に衝合される。次に、取付板22Aのボルト挿通孔22C(即ち、下クランプ固定用ボルト挿通孔)には、第1固定ボルト25が上側から挿通される。この第1固定ボルト25は、台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に螺着されることにより、油圧配管用下クランプ22の取付板22Aを台座21上に衝合状態で締結することができ、油圧配管用下クランプ22を台座21の上面に第1固定ボルト25を用いて仮止めすることができる。
次に、油圧配管18の途中部位を油圧配管用下クランプ22の挟持部22B上に配置し、この上から油圧配管用上クランプ23を2本の第2固定ボルト24を用いて締結する。この場合、油圧配管用上クランプ23の取付板23Aを油圧配管用下クランプ22の取付板22A上に衝合させ、次に、第2固定ボルト24を取付板23Aのボルト挿通孔23C,23Dと取付板22Aのボルト挿通孔22D,22E(即ち、油圧配管用固定ボルト挿通孔)に上側から挿通する。このとき、第2固定ボルト24は、取付板22Aのボルト挿通孔22D,22Eを介して台座21のねじ孔21B,21C(即ち、上クランプ固定用ねじ孔)に螺着されることにより、油圧配管用下クランプ22の取付板22Aを台座21上に衝合状態で締結することができる。
このため、油圧配管18の長さ方向途中部位は、図4に示すように、油圧配管用下クランプ22の挟持部22Bと油圧配管用上クランプ23の挟持部23Bとの間で上,下方向から挟持される。これにより、クランプ装置20は、油圧配管18の長さ方向途中部位をブーム12の上板12Aから所定寸法(例えば、台座21の高さ寸法)だけ持上げた状態で、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように支持(位置決め)することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、クランプ装置20を、前述の如き台座21、油圧配管用下クランプ22、油圧配管用上クランプ23、第1固定ボルト25および第2固定ボルト24により構成し、一方のクランプ部材(油圧配管用下クランプ22)に他方のクランプ部材(油圧配管用上クランプ23)と重ならないボルト挿通孔(例えば、ボルト挿通孔22C)を一つ以上設けている。このため、第1固定ボルト25を用いて台座21上に油圧配管用下クランプ22を先に固定(仮止め)した状態で、油圧配管18の途中部位を油圧配管用下クランプ22と一緒に挟持する油圧配管用上クランプ23を、第2固定ボルト24により固定することができる。
即ち、クランプ装置20の油圧配管用下クランプ22は、第1固定ボルト25を下クランプ固定用ボルト挿通孔(ボルト挿通孔22C)に挿通して台座21の下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21A)に螺着することにより台座21に固定(仮止め)される。このため、第2固定ボルト24を油圧配管用上クランプ23と油圧配管用下クランプ22の油圧配管用固定ボルト挿通孔に挿通して台座21の上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21B,21C)に螺着するときに、油圧配管用上クランプ23が油圧配管用下クランプ22、台座21に対して遊動するのを抑制することができ、第2固定ボルト24の締結作業、クランプ装置20の組立て作業を容易に行うことができる。
換言すると、第1の実施の形態によれば、まず、第1固定ボルト25を用いて台座21上に油圧配管用下クランプ22を固定(仮止め)しておくことができ、この状態で、油圧配管18を油圧配管用下クランプ22,油圧配管用上クランプ23間で挟持するときに、第2固定ボルト24を用いて油圧配管用下クランプ22に対し油圧配管用上クランプ23を締結することができ、油圧配管用上クランプ23が油圧配管用下クランプ22、台座21に対して位置ずれ(遊動)するのを防ぐことができる。従って、クランプ装置20の組立作業を効率的に行うことができ、組立時の作業性を向上することができる。
次に、図5および図6は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、増設配管取付装置を片持ち状態で油圧配管用下クランプに追加して設ける構成としたことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施の形態で採用したクランプ装置30は、第1の実施の形態で述べた台座21、油圧配管用下クランプ22、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24と、後述の増設配管取付装置31とを含んで構成されている。しかし、クランプ装置30は、増設配管取付装置31が片持ち状態で追加されている点で第1の実施の形態によるクランプ装置20と相違している。
増設配管取付装置31は、油圧配管用下クランプ22と一緒に台座21に固定される増設配管用の追加台座32と、前記台座21に対し該追加台座32および油圧配管用下クランプ22と一緒に第1固定ボルト33を用いて片持ち状態で固定され、上面側に増設油圧配管37が固定される増設配管用固定プレート34と、この増設配管用固定プレート34上で増設油圧配管37を挟持する増設用上クランプ35と、この増設用上クランプ35を増設配管用固定プレート34に対して固定する第3固定ボルト36とを含んで構成されている。
第2の実施の形態で採用したクランプ装置30によると、第1固定ボルト33は、油圧配管用下クランプ22と一緒に追加台座32および増設配管用固定プレート34を台座21に対して片持ち状態で固定できるように、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25よりも長尺なボルトで構成されている。即ち、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25に取換えて、第1固定ボルト33は、その下端側が台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に対し螺着される。このように、第1固定ボルト33を台座21のねじ孔21A(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、増設配管取付装置31が油圧配管用下クランプ22と一緒に台座21上に固定され、油圧配管18とは別の増設油圧配管37が増設配管取付装置31により容易に増設される。
増設配管取付装置31の追加台座32は、例えば筒状の柱体として形成され、その内周側には第1固定ボルト33が軸方向に貫通するように挿通される。追加台座32の上端面は、例えば増設配管用固定プレート34のボルト挿通孔34Aと同軸となるように、増設配管用固定プレート34の下面に溶接手段等で予め固着しておいてもよく、分離可能な構成であってもよい。追加台座32は、図6に示すように、油圧配管用下クランプ22と増設配管用固定プレート34との間に所定寸法の空間を確保するスペーサとしても機能している。
増設配管用固定プレート34の長さ方向中間部には、他のボルト挿通孔34Bが穿設され、増設配管用固定プレート34の下面には、他のボルト挿通孔34Bと同軸となるようにナット34Cが溶接手段で固着されている。増設用上クランプ35には、その長さ方向中間部にボルト挿通孔35Aが穿設され、増設用上クランプ35の下面側には、ボルト挿通孔35Aの左,右両側に離間して一対の円弧状凹部35Bが形成されている。
増設用上クランプ35は、増設配管用固定プレート34上で2本の増設油圧配管37を挟持するときに、第3固定ボルト36がボルト挿通孔35Aと増設配管用固定プレート34のボルト挿通孔34Bとに上側から挿通される。この状態で、第3固定ボルト36の下端側をナット34Cに螺着することにより、増設用上クランプ35は増設配管用固定プレート34上に締結され、2本の増設油圧配管37は一対の円弧状凹部35Bと増設配管用固定プレート34との間に挟持される。
複数本の増設油圧配管37は、油圧配管18と同様に金属管体により構成してもよく、例えば可撓性を有するゴムホース等を用いた可撓管体として構成してもよい。可撓管体の場合には、金属製編組等を含む多層構造をなして形成されている。油圧ショベル1の作業装置11には、掘削作業等の標準作業を実現するための標準的な油圧配管18に加え、例えば破砕作業用のアタッチメント(図示せず)等を稼働するための油圧配管を増設することがある。複数本の増設油圧配管37は、一例として、このような増設用の油圧配管であってもよい。また、増設油圧配管37は、上部旋回体3に搭載された油圧源(図示せず)とアームシリンダ16に付属品として取付けられた落下防止弁装置(図示せず)との間を接続する油圧配管であってもよい。
かくして、このように構成される第2の実施の形態では、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25(図4参照)に取換えて、図5、図6に示す第1固定ボルト33を台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に螺着することにより、増設配管取付装置31の追加台座32と増設配管用固定プレート34とを油圧配管用下クランプ22と一緒に台座21上に片持ち状態で締結することができる。
この上で、例えば2本の増設油圧配管37の上から増設配管用固定プレート34上に増設用上クランプ35を第3固定ボルト36を用いて締結することにより、2本の増設油圧配管37を増設用上クランプ35の各円弧状凹部35Bと増設配管用固定プレート34との間に挟持した状態に固定することができる。これによって、油圧配管18とは別の増設油圧配管37を台座21上に増設配管取付装置31を用いて増設することができ、増設油圧配管37を追加する配管増設作業を容易に行うことができる。
特に、第2の実施の形態によるクランプ装置30は、第1の実施の形態で述べたクランプ装置20に対して、例えば第1固定ボルト25(図4参照)に取換えて、図5、図6に示す第1固定ボルト33を台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に螺着するだけでよく、この間は、油圧配管18を挟持している油圧配管用下クランプ22と油圧配管用上クランプ23を、台座21上に第2固定ボルト24で固定したままの状態に保持することができる。
換言すると、第1の実施の形態で述べたクランプ装置20は、図4に示すように、第2固定ボルト24を油圧配管用下クランプ22,上クランプ23と一緒に台座21上に締結したままの状態で、第1固定ボルト25を増設配管取付装置31の第1固定ボルト33に取換えるだけで、増設配管取付装置31を含んだクランプ装置30に変更することができる。これにより、油圧配管18とは別の増設油圧配管37を台座21上に増設配管取付装置31を用いて追加する作業を短時間で効率的に行うことができ、配管増設時の作業性を向上することができる。
従って、第2の実施の形態によるクランプ装置30は、例えば後述の図11にも示すように、増設配管取付装置31によりそれぞれ2本の増設油圧配管37を2本の油圧配管18の上側に増設することができ、増設油圧配管37を追加する配管増設作業を容易に行うことができる。しかも、増設油圧配管37を追加して配置するときに、例えば図3、図4に示す基本形のクランプ装置20を部品交換を特に行うことなく、増設配管取付装置31の取付ベースとして用いることが可能であり、クランプ装置30の取付作業性を向上することができる。
換言すると、前記第1の実施の形態では、一方のクランプ部材(油圧配管用下クランプ22)に他方のクランプ部材(油圧配管用上クランプ23)と重ならないボルト挿通孔(例えば、ボルト挿通孔22C)を一つ以上設けている。これに対し、第2の実施の形態では、前記一方のクランプ部材に前記他方のクランプと重ならないボルト穴(例えば、ボルト挿通孔22C)を利用して、標準配管クランプ装置(例えば、第1の実施の形態によるクランプ装置20)を取外すことなく、増設配管取付装置31が固定可能となり、クランプ装置30の取付作業性を向上することができる。
次に、図7および図8は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、増設配管取付装置を両持ち状態で油圧配管用下クランプに追加して設ける構成としたことにある。なお、第3の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第3の実施の形態で採用したクランプ装置40は、第1の実施の形態で述べた台座21、油圧配管用下クランプ22、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24を左,右に一対備えると共に、後述の増設配管取付装置41を含んで構成されている。クランプ装置40は、増設配管取付装置41が両持ち状態で追加されている点で前記第3の実施の形態によるクランプ装置30と相違している。
この場合のクランプ装置40は、前記第1の実施の形態で述べたクランプ装置20の台座21、油圧配管用下クランプ22、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24がブーム12の上板12A上で左,右方向に離間してそれぞれ一対設けられている。即ち、ブーム12の上板12A上には、一対の台座21が左,右方向に離間して溶接手段により固着されている。これらの台座21には、第1の実施の形態と同様に油圧配管18を挟持する油圧配管用下クランプ22と油圧配管用上クランプ23とがそれぞれ第2固定ボルト24により固定される。
増設配管取付装置41は、各油圧配管用下クランプ22と一緒に左,右の台座21にそれぞれ固定される増設配管用の一対の追加台座42と、各台座21に対し各追加台座42および油圧配管用下クランプ22と一緒にそれぞれ第1固定ボルト43を用いて両持ち状態で固定され、上面側に増設油圧配管37,38が固定される1枚の増設配管用固定プレート44と、この増設配管用固定プレート44上で増設油圧配管37,38を挟持する増設用上クランプ45,46と、この増設用上クランプ45,46を増設配管用固定プレート44に対して固定する3個の第3固定ボルト47とを含んで構成されている。
増設配管取付装置41により固定される増設油圧配管37,38は、前記第2の実施の形態で述べた増設油圧配管37と同様な配管である。しかし、増設配管用固定プレート44上で増設用上クランプ46により挟持(固定)される増設油圧配管38は、他の増設油圧配管37よりも大径な配管により構成されている。
第3の実施の形態で採用したクランプ装置40によると、左,右の第1固定ボルト43は、左,右の油圧配管用下クランプ22と一緒に各追加台座42および増設配管用固定プレート44を左,右の台座21に対して両持ち状態で固定できるように、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25よりも長尺なボルトで構成されている。即ち、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25に取換えて、第1固定ボルト43は、その下端側が台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に対し螺着される。このように、第1固定ボルト43を台座21のねじ孔21A(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、増設配管取付装置41が油圧配管用下クランプ22と一緒に台座21上に固定され、油圧配管18とは別の増設油圧配管37,38が増設配管取付装置41により容易に増設される。
増設配管取付装置41の左,右の追加台座42は、例えば筒状の柱体としてそれぞれ形成され、その内周側には第1固定ボルト43が軸方向に貫通するように挿通される。各追加台座42の上端面は、例えば増設配管用固定プレート44の左,右のボルト挿通孔44Aと同軸となるように、増設配管用固定プレート44の左,右両側の下面に溶接手段等で予め固着しておいてもよく、分離可能な構成であってもよい。各追加台座42は、図8に示すように、油圧配管用下クランプ22と増設配管用固定プレート44との間に所定寸法の空間を確保するスペーサとしても機能している。
増設配管用固定プレート44には、左,右のボルト挿通孔44A間に位置して他のボルト挿通孔44Bが、例えば3個所定の間隔をもって穿設されている。また、増設配管用固定プレート44の下面には、各ボルト挿通孔44Bと同軸となるように例えば3個のナット44Cが溶接手段で固着されている。増設用上クランプ45,46には、その長さ方向中間部にボルト挿通孔45A,46Aがそれぞれ穿設され、増設用上クランプ45の下面側には、ボルト挿通孔45Aの左,右両側に離間して一対の円弧状凹部が、図6に示す円弧状凹部35Bと同様に形成されている。増設用上クランプ46の下面側にも、ボルト挿通孔46Aの左,右両側に離間して円弧状凹部が同様に形成されている。しかし、増設用上クランプ46の円弧状凹部は、増設油圧配管37,38に対応して異なる大きさに形成されている。
増設用上クランプ45は、増設配管用固定プレート44上で2本の増設油圧配管37を挟持するときに、第3固定ボルト47がボルト挿通孔45Aと増設配管用固定プレート44のボルト挿通孔44Bとに上側から挿通される。この状態で、第3固定ボルト47の下端側をナット44Cに螺着することにより、増設用上クランプ45は増設配管用固定プレート44上に締結され、2本の増設油圧配管37は増設用上クランプ45と増設配管用固定プレート44との間に挟持される。
増設用上クランプ46は、増設配管用固定プレート44上で2本の増設油圧配管37,38を挟持するときに、第3固定ボルト47がボルト挿通孔46Aと増設配管用固定プレート44のボルト挿通孔44Bとに上側から挿通される。この状態で、第3固定ボルト47の下端側をナット44Cに螺着することにより、増設用上クランプ46も増設配管用固定プレート44上に締結され、2本の増設油圧配管37,38は増設用上クランプ46と増設配管用固定プレート44との間に挟持される。
かくして、このように構成される第3の実施の形態では、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25(図4参照)に取換えて、図7、図8に示す第1固定ボルト43を台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に螺着することにより、増設配管取付装置41の各追加台座42と増設配管用固定プレート44とを各油圧配管用下クランプ22と一緒に左,右の台座21上に両持ち状態で締結することができる。
この上で、例えば2本の増設油圧配管37の上からは、増設配管用固定プレート44上に増設用上クランプ45を第3固定ボルト47を用いて締結することにより、2本の増設油圧配管37を増設用上クランプ45と増設配管用固定プレート44との間に挟持した状態に固定できる。また、2本の増設油圧配管37,38の上からは、増設配管用固定プレート44上に増設用上クランプ46を第3固定ボルト47を用いて締結することにより、2本の増設油圧配管37,38を増設用上クランプ46と増設配管用固定プレート44との間に挟持した状態に固定できる。これにより、油圧配管18とは別の増設油圧配管37,38を左,右の台座21上に増設配管取付装置41を用いて増設することができ、増設油圧配管37,38を追加する配管増設作業を容易に行うことができる。
次に、図9、図10および図11は本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態では、前述した第3の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、第4の実施の形態の特徴は、クランプ装置50の増設配管取付装置51を左,右の台座21間の間隔に応じて変更する構成としたことにある。
第4の実施の形態で採用したクランプ装置50の増設配管取付装置51は、第3の実施の形態で述べた増設配管取付装置41と同様に、増設配管用の一対の追加台座52と、各台座21に対し各追加台座52および油圧配管用下クランプ22と一緒にそれぞれ第1固定ボルト53を用いて両持ち状態で固定され、上面側に複数(例えば6本)の増設油圧配管37が固定される1枚の増設配管用固定プレート54と、この増設配管用固定プレート54上で増設油圧配管37を挟持する複数(例えば3個)の増設用上クランプ55と、これらの増設用上クランプ55を増設配管用固定プレート54に対して固定する3個の第3固定ボルト56とを含んで構成されている。
この場合のクランプ装置50は、前記第1の実施の形態で述べたクランプ装置20の台座21、油圧配管用下クランプ22、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24がブーム12の上板12A上で左,右方向に離間してそれぞれ一対設けられている。即ち、ブーム12の上板12A上には、一対の台座21が左,右方向に離間して溶接手段により固着されている。これらの台座21には、第1の実施の形態と同様に油圧配管18を挟持する油圧配管用下クランプ22と油圧配管用上クランプ23とがそれぞれ第2固定ボルト24により固定される。
第4の実施の形態で採用したクランプ装置50によると、左,右の第1固定ボルト53は、左,右の油圧配管用下クランプ22と一緒に各追加台座52および増設配管用固定プレート54を左,右の台座21に対して両持ち状態で固定できるように、第3の実施の形態で述べた第1固定ボルト43と同様に長尺なボルトで構成されている。例えば、第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25に取換えて、第1固定ボルト53は、その下端側が台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に対し螺着される。このように、第1固定ボルト53を台座21のねじ孔21A(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、増設配管取付装置51が油圧配管用下クランプ22と一緒に台座21上に固定され、油圧配管18とは別の増設油圧配管37が増設配管取付装置51により容易に増設される。
増設配管取付装置51の左,右の追加台座52は、例えば筒状の柱体としてそれぞれ形成され、その内周側には第1固定ボルト53が軸方向に貫通するように挿通される。各追加台座52の上端面は、例えば増設配管用固定プレート54の左,右のボルト挿通孔54Aと同軸となるように、増設配管用固定プレート54の下面に溶接手段等で予め固着しておいてもよく、分離可能な構成であってもよい。各追加台座52は、図10に示すように、油圧配管用下クランプ22と増設配管用固定プレート54との間に所定寸法の空間を確保するスペーサとしても機能している。
増設配管用固定プレート54には、左,右のボルト挿通孔54A間に位置して1個のボルト挿通孔54Bが穿設されると共に、各ボルト挿通孔54Aよりも左,右方向の外側に位置して、例えば2個のボルト挿通孔54Bが穿設されている。また、増設配管用固定プレート54の下面には、各ボルト挿通孔54Bと同軸となるように例えば3個のナット54Cが溶接手段で固着されている。各増設用上クランプ55には、その長さ方向中間部にボルト挿通孔55Aがそれぞれ穿設され、増設用上クランプ55の下面側には、ボルト挿通孔55Aの左,右両側に離間して一対の円弧状凹部が、図6に示した円弧状凹部35Bと同様に形成されている。
各増設用上クランプ55は、増設配管用固定プレート54上でそれぞれ2本の増設油圧配管37を挟持するときに、第3固定ボルト56がボルト挿通孔55Aと増設配管用固定プレート54のボルト挿通孔54Bとに上側から挿通される。この状態で、第3固定ボルト56の下端側をナット54Cに螺着することにより、増設用上クランプ55は増設配管用固定プレート54上に締結され、それぞれ2本の増設油圧配管37は増設用上クランプ55と増設配管用固定プレート54との間に挟持される。
かくして、このように構成される第4の実施の形態では、前記第3の実施の形態と同様に、図9、図10に示す第1固定ボルト53を台座21のねじ孔21A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に螺着することにより、増設配管取付装置51の各追加台座52と増設配管用固定プレート54とを各油圧配管用下クランプ22と一緒に左,右の台座21上に両持ち状態で締結することができる。この上で、例えば2本の増設油圧配管37の上からは、増設配管用固定プレート54上に増設用上クランプ55を第3固定ボルト56を用いて締結することにより、それぞれ2本の増設油圧配管37を増設用上クランプ55と増設配管用固定プレート54との間に挟持した状態に固定できる。
図11に示すように、クランプ装置50の増設配管取付装置51により、例えば合計6本の増設油圧配管37が2本の油圧配管18の上側に増設されている。これにより、油圧配管18とは別の増設油圧配管37を左,右の台座21上に増設配管取付装置41を用いて追加することができ、増設油圧配管37を追加する配管増設作業を容易に行うことができる。このとき、前記第2の実施の形態で述べたクランプ装置30をクランプ装置50と組合わせて油圧配管の増設作業を行うことができる。なお、図7および図8に示す第3の実施の形態によるクランプ装置40についても、第4の実施の形態によるクランプ装置50と適宜に交換して用いることができる。
従って、第3,第4の実施の形態によるクランプ装置40,50は、フロント構造物(作業腕)の油圧配管に求められるクランプ装置の形態、即ち必要に応じてアタッチメント配管(例えば、増設油圧配管37)を追加しても適応(固定)可能なクランプ装置と、多数本の油圧配管を容易に固定可能なクランプ装置との両方を満たすクランプ装置を実現することができる。しかも、増設油圧配管37を追加して配置するときに、例えば図3、図4に示す基本形のクランプ装置20を部品交換を特に行うことなく、増設配管取付装置31の取付ベースとして用いることが可能であり、クランプ装置40,50の取付作業性を向上することができる。
次に、図12、図13および図14は本発明の第5の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、油圧配管用下クランプと油圧配管用上クランプとの間で2本の油圧配管をそれぞれ挟持し互いに並行に延ばす構成としたことにある。なお、第5の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第5の実施の形態で採用したクランプ装置60は、台座21、第2固定ボルト24および第1固定ボルト25を用いている点で、前記第1の実施の形態と同様である。しかし、この場合のクランプ装置60は、油圧配管18と他の油圧配管61とを台座21の上に固定するために油圧配管用下クランプ62と油圧配管用上クランプ63とを用いている点で、第1の実施の形態とは相違している。
油圧配管用下クランプ62は、台座21上に衝合して取付けられる長方形状の取付板62Aと、該取付板62Aの左,右両側に一体形成され油圧配管18,61の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた一対の挟持部62B,62Cとから構成された一方のクランプ部材である。油圧配管用下クランプ62の取付板62Aには、台座21のねじ孔21A,21B,21C(図3参照)に対応して合計3個のボルト挿通孔62D,62E,62Fが穿設されている。
このうち、ボルト挿通孔62Dは、台座21の前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21A)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用下クランプ62を台座21に固定する第1固定ボルト25が挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔を構成している。ボルト挿通孔62E,62Fは、台座21の前記上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21B,21C)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用上クランプ23を台座21に固定する第2固定ボルト24が挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔を構成している。
油圧配管用上クランプ63は、台座21上に取付けられ油圧配管18,61の途中部位を油圧配管用下クランプ62との間で上,下方向から挟持する他方のクランプ部材である。油圧配管用上クランプ63は、台座21上に油圧配管用下クランプ62の取付板62Aを挟んで(衝合状態で)取付けられる長方形状の取付板63Aと、該取付板63Aの左,右両側に一体形成され油圧配管18,61の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた一対の挟持部63B,63Cとから構成されている。
油圧配管用上クランプ63の取付板63Aは、油圧配管用下クランプ62の取付板62Aよりも前,後方向で短い寸法に形成されている。このため、第1固定ボルト25は、取付板63Aに邪魔されることなく該取付板63Aから離間した位置で、油圧配管用下クランプ62の取付板62A上に締結することができる。換言すると、油圧配管用下クランプ62の取付板62Aは、ボルト挿通孔62D(下クランプ固定用ボルト挿通孔)に挿通される第1固定ボルト25により台座21上に衝合状態で締結される。このときに、第1固定ボルト25は、取付板63Aに接触、干渉されることなく、例えば六角レンチ等の締付け工具による螺着(締結)作業を行うことができる。
油圧配管用上クランプ63の取付板63Aには、台座21のねじ孔21B,21C(図3参照)と取付板62Aのボルト挿通孔62E,62Fとに上,下方向で対応して合計2個のボルト挿通孔63D,63Eが穿設されている。これらのボルト挿通孔63D,63Eには、2本の第2固定ボルト24が上方から挿通される。これらの第2固定ボルト24は、油圧配管用下クランプ62のボルト挿通孔62E,62Fを介して台座21の上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔21B,21C)に、例えば六角レンチ等の締付け工具によって螺着される。これにより、油圧配管用上クランプ63の取付板63Aは、台座21上に油圧配管用下クランプ62の取付板62Aを挟んだ衝合状態で締結される。
このときに、油圧配管18,61の長さ方向途中部位は、図13に示す如く、油圧配管用下クランプ62の挟持部62B,62Cと油圧配管用上クランプ63の挟持部63B,63Cとの間で上,下方向から挟持される。これにより、クランプ装置60は、油圧配管18,61の長さ方向途中部位をブーム12の上板12Aから所定寸法(例えば、台座21の高さ寸法)だけ持上げた状態で、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように支持(位置決め)することができる。
図14に示すように、クランプ装置60は、ブーム12の左,右方向で油圧配管18の外側に他の油圧配管61を配設するように組立てられている。これにより、油圧配管18,61の長さ方向途中部位は、ブーム12の上板12A上でブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように、クランプ装置60によって支持(位置決め)されている。
かくして、このように構成される第5の実施の形態でも、油圧配管用下クランプ62は、第1固定ボルト25をボルト挿通孔62D(下クランプ固定用ボルト挿通孔)に挿通して台座21のねじ孔21A(下クランプ固定用ねじ孔)に螺着することにより台座21に固定され、油圧配管用下クランプ62を台座21に対して仮止めすることができる。このため、第2固定ボルト24を油圧配管用上クランプ63と油圧配管用下クランプ62の油圧配管用固定ボルト挿通孔に挿通して台座21のねじ孔21B,21C(上クランプ固定用ねじ孔)に螺着するときに、油圧配管用上クランプ63が油圧配管用下クランプ62、台座21に対して遊動するのを抑制することができ、第2固定ボルト24の締結、クランプ装置60の組立て作業を容易に行うことができる。
また、前記台座21には、例えば図5に示した増設配管取付装置31を油圧配管用下クランプ62と一緒に締結することにより、前記油圧配管18,61とは別の増設油圧配管37を増設配管取付装置31を用いて前記台座21の下クランプ固定用ねじ孔側に固定することができ、増設油圧配管37を追加する作業を容易に行うことができる。また、図7、図8に示す増設配管取付装置41、または、図9、図10に示す増設配管取付装置51についても、同様な増設作業を行うことができる。
次に、図15および図16は本発明の第6の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、台座に設けるねじ孔の数を増やし、例えば2本の第1固定ボルトを用いて油圧配管用下クランプを台座の上に固定する構成としたことにある。なお、第6の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第5の実施の形態で採用したクランプ装置70は、前述した第1の実施の形態と同様に、油圧配管用上クランプ23、第2固定ボルト24および第1固定ボルト25を含んで構成されている。しかし、この場合のクランプ装置70は、後述の台座71、油圧配管用下クランプ72を用いている点で、第1の実施の形態とは相違している。
油圧配管18等の取付用の台座71は、第1の実施の形態で述べた台座21とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の台座71には、合計4個のねじ孔71A,71B,71C,71Dが上,下方向に延びて形成され、これらのねじ孔71A〜71Dは、例えばブーム12(台座71)の前,後方向に定間隔をもって離間している。このうち、ねじ孔71A,71Dは、油圧配管用下クランプ72を台座71上に締結するための下クランプ固定用ねじ孔を構成している。また、ねじ孔71B,71Cは、前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔71A)とは異なる位置にそれぞれ配置され、台座71上に油圧配管用下クランプ72を介して油圧配管用上クランプ23を締結するための上クランプ固定用ねじ孔を構成している。
油圧配管用下クランプ72は、2本の第1固定ボルト25により台座71上に取付けられ、油圧配管18の途中部位を下側から支持する一方のクランプ部材である。油圧配管用下クランプ72は、台座71上に衝合して取付けられる長方形状の取付板72Aと、油圧配管18の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部72Bとから構成されている。油圧配管用下クランプ72の取付板72Aには、台座71のねじ孔71A,71B,71C,71Dに対応して合計4個のボルト挿通孔72C,72D,72E,72Fが穿設されている。
このうち、ボルト挿通孔72C,72Fは、台座71の前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔71A,71D)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用下クランプ72を台座71に固定する各第1固定ボルト25が挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔を構成している。ボルト挿通孔72D,72Eは、台座71の前記上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔71B,71C)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用上クランプ23を台座71に固定する各第2固定ボルト24が挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔を構成している。
油圧配管18の長さ方向途中部位は、図16に示すように、油圧配管用下クランプ72の挟持部72Bと油圧配管用上クランプ23の挟持部23Bとの間で上,下方向から挟持される。これにより、クランプ装置70は、油圧配管18の長さ方向途中部位をブーム12の上板12Aから所定寸法(例えば、台座71の高さ寸法)だけ持上げた状態で、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように支持(位置決め)することができる。
かくして、このように構成される第6の実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様な効果を奏する。特に、第6の実施の形態では、油圧配管用下クランプ72を2本の第1固定ボルト25により台座71上に固定することができ、台座71に対する油圧配管用下クランプ72の取付け強度を高め、クランプ装置70を安定してブーム12(上板12A)上に組付けることができる。
次に、図17および図18は本発明の第7の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、増設配管取付装置を両持ち状態で油圧配管用下クランプに追加して設ける構成としたことにある。なお、第7の実施の形態では、前述した第6の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第7の実施の形態で採用したクランプ装置80は、第6の実施の形態で述べた台座71、油圧配管用下クランプ72、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24を左,右に一対備えると共に、後述の増設配管取付装置81を含んで構成されている。クランプ装置80は、増設配管取付装置81が両持ち状態で追加されている点で前記第6の実施の形態によるクランプ装置70と相違している。
この場合のクランプ装置80は、前記第6の実施の形態で述べたクランプ装置70の台座71、油圧配管用下クランプ72、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24がブーム12の上板12A上で左,右方向に離間してそれぞれ一対設けられている。即ち、ブーム12の上板12A上には、一対の台座71が左,右方向に離間して溶接手段により固着されている。これらの台座71には、第6の実施の形態と同様に油圧配管18を挟持する油圧配管用下クランプ72と油圧配管用上クランプ23とがそれぞれ第2固定ボルト24により固定される。
増設配管取付装置81は、各油圧配管用下クランプ72と一緒に左,右の台座71にそれぞれ固定される増設配管用の一対の追加台座82と、各台座71に対し各追加台座82および油圧配管用下クランプ72と一緒にそれぞれ第1固定ボルト83を用いて両持ち状態で固定され、上面側に増設油圧配管37,38が固定される1枚の増設配管用固定プレート84と、この増設配管用固定プレート84上で増設油圧配管37,38を挟持する増設用上クランプ85,86と、この増設用上クランプ85,86を増設配管用固定プレート84に対して固定する3個の第3固定ボルト87とを含んで構成されている。
増設配管取付装置81により固定される増設油圧配管37,38は、前記第2の実施の形態で述べた増設油圧配管37と同様な配管である。しかし、増設配管用固定プレート84上で増設用上クランプ86により挟持(固定)される増設油圧配管38は、他の増設油圧配管37よりも大径な配管により構成されている。
第7の実施の形態で採用したクランプ装置80によると、左,右の第1固定ボルト83は、左,右の油圧配管用下クランプ72と一緒に各追加台座82および増設配管用固定プレート84を左,右の台座71に対して両持ち状態で固定できるように、第6の実施の形態で述べた第1固定ボルト25よりも長尺なボルトで構成されている。即ち、第6の実施の形態で述べた第1固定ボルト25に取換えて、第1固定ボルト83は、その下端側が台座71のねじ孔71A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に対し螺着される。このように、第1固定ボルト83を台座71のねじ孔71A(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、増設配管取付装置81が油圧配管用下クランプ72と一緒に台座71上に固定され、油圧配管18とは別の増設油圧配管37,38が増設配管取付装置81により容易に増設される。
増設配管取付装置81の左,右の追加台座82は、例えば筒状の柱体としてそれぞれ形成され、その内周側には第1固定ボルト83が軸方向に貫通するように挿通される。各追加台座82の上端面は、例えば増設配管用固定プレート84の左,右のボルト挿通孔84Aと同軸となるように、増設配管用固定プレート84の左,右両側の下面に溶接手段等で予め固着しておいてもよく、分離可能な構成であってもよい。各追加台座82は、図8に示すように、油圧配管用下クランプ72と増設配管用固定プレート84との間に所定寸法の空間を確保するスペーサとしても機能している。
増設配管用固定プレート84には、左,右のボルト挿通孔84A間に位置して他のボルト挿通孔84Bが、例えば3個所定の間隔をもって穿設されている。また、増設配管用固定プレート84の下面には、各ボルト挿通孔84Bと同軸となるように例えば3個のナット84Cが溶接手段で固着されている。増設用上クランプ85,86には、その長さ方向中間部にボルト挿通孔85A,86Aがそれぞれ穿設され、増設用上クランプ45の下面側には、ボルト挿通孔85Aの左,右両側に離間して一対の円弧状凹部が、図6に示す円弧状凹部35Bと同様に形成されている。増設用上クランプ86の下面側にも、ボルト挿通孔86Aの左,右両側に離間して円弧状凹部が同様に形成されている。しかし、増設用上クランプ86の円弧状凹部は、増設油圧配管37,38に対応して異なる大きさに形成されている。
増設用上クランプ85は、増設配管用固定プレート84上で2本の増設油圧配管37を挟持するときに、第3固定ボルト87がボルト挿通孔85Aと増設配管用固定プレート84のボルト挿通孔84Bとに上側から挿通される。この状態で、第3固定ボルト87の下端側をナット84Cに螺着することにより、増設用上クランプ85は増設配管用固定プレート84上に締結され、2本の増設油圧配管37は増設用上クランプ85と増設配管用固定プレート84との間に挟持される。
増設用上クランプ86は、増設配管用固定プレート84上で2本の増設油圧配管37,38を挟持するときに、第3固定ボルト87がボルト挿通孔86Aと増設配管用固定プレート84のボルト挿通孔84Bとに上側から挿通される。この状態で、第3固定ボルト87の下端側をナット84Cに螺着することにより、増設用上クランプ86も増設配管用固定プレート84上に締結され、2本の増設油圧配管37,38は増設用上クランプ86と増設配管用固定プレート84との間に挟持される。
かくして、このように構成される第7の実施の形態では、第6の実施の形態で述べた第1固定ボルト25(図15参照)に取換えて、図17、図18に示す第1固定ボルト83を台座71のねじ孔71A(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に螺着することにより、増設配管取付装置81の各追加台座82と増設配管用固定プレート84とを各油圧配管用下クランプ72と一緒に左,右の台座71上に両持ち状態で締結することができる。
この上で、例えば2本の増設油圧配管37の上からは、増設配管用固定プレート84上に増設用上クランプ85を第3固定ボルト87を用いて締結することにより、2本の増設油圧配管37を増設用上クランプ85と増設配管用固定プレート84との間に挟持した状態に固定できる。また、2本の増設油圧配管37,38の上からは、増設配管用固定プレート84上に増設用上クランプ86を第3固定ボルト87を用いて締結することにより、2本の増設油圧配管37,38を増設用上クランプ86と増設配管用固定プレート84との間に挟持した状態に固定できる。これにより、油圧配管18とは別の増設油圧配管37,38を左,右の台座71上に増設配管取付装置81を用いて増設することができ、増設油圧配管37,38を追加する配管増設作業を容易に行うことができる。
次に、図19、図20および図21は本発明の第8の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、台座に設けるねじ孔の数を増やし、増設配管取付装置の増設配管台座(追加台座)を第1固定ボルトを用いて油圧配管用下クランプと一緒に台座の上に固定する構成としたことにある。なお、第8の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第8の実施の形態で採用したクランプ装置90は、前述した第1の実施の形態と同様に、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24を含んで構成されている。しかし、この場合のクランプ装置90は、後述の台座91、油圧配管用下クランプ92および増設配管取付装置93を含んで構成される点で、第1の実施の形態とは相違している。
油圧配管18等の取付用の台座91は、第1の実施の形態で述べた台座21とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の台座91には、合計5個のねじ孔91A,91B,91C,91D,91Eが上,下方向に延びて形成され、これらのねじ孔91A〜91Eは、例えばブーム12(台座91)の前,後方向に定間隔をもって離間している。このうち、ねじ孔91A,91Bは、台座91上に油圧配管用下クランプ92を介して油圧配管用上クランプ23を締結するための上クランプ固定用ねじ孔を構成している。ねじ孔91Cは、油圧配管用下クランプ92、後述の追加台座94、増設配管用下クランプ96を台座91上に締結するための下クランプ固定用ねじ孔を構成している。ねじ孔91D,91Eは、油圧配管用下クランプ92、追加台座94、増設配管用下クランプ96および増設配管用上クランプ97を台座91上に締結するためのクランプ固定用ねじ孔を構成している。
油圧配管用下クランプ92は、後述の第1固定ボルト95により追加台座94と一緒に台座91上に取付けられ、油圧配管18の途中部位を下側から支持する一方のクランプ部材である。油圧配管用下クランプ92は、台座91上に衝合して取付けられる長方形状の取付板92Aと、油圧配管18の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部92Bとから構成されている。油圧配管用下クランプ92の取付板92Aには、台座91のねじ孔91A,91B,91C,91D,91Eに対応して合計5個のボルト挿通孔92C,92D,92E,92F,92Gが穿設されている。
このうち、ボルト挿通孔92C,92Dは、台座91の前記上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔91A,91B)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用上クランプ23を台座91に固定する各第2固定ボルト24が挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔を構成している。ボルト挿通孔92Eは、台座91の前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔91C)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用下クランプ92を台座91に固定する第1固定ボルト95が挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔を構成している。ボルト挿通孔92F,92Gは、台座91のねじ孔91D,91Eと上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用下クランプ92、追加台座94、増設配管用下クランプ96および増設配管用上クランプ97を台座91に固定する各第3固定ボルト98が挿通される増設配管固定用ボルト挿通孔を構成している。
増設配管取付装置93は、油圧配管用下クランプ92と一緒に台座91に固定される増設配管用の追加台座94と、前記台座91に対し該追加台座94および油圧配管用下クランプ92と一緒に第1固定ボルト95を用いて固定され、上面側に増設油圧配管(例えば、図12〜図14に例示した油圧配管61)が固定される増設配管用下クランプ96と、この増設配管用下クランプ96上で増設油圧配管(以下、油圧配管61という)を挟持する増設配管用上クランプ97と、この増設配管用上クランプ97を増設配管用下クランプ96と一緒に追加台座94および台座91に対して固定する第3固定ボルト98とを含んで構成されている。
第8の実施の形態で採用したクランプ装置90によると、第1固定ボルト95は、油圧配管用下クランプ92と一緒に追加台座94および増設配管用下クランプ96を台座91に対して固定できるように、例えば第1の実施の形態で述べた第1固定ボルト25よりも長尺なボルトで構成されている。即ち、増設配管取付装置93を追加しない場合の第1固定ボルト(例えば、図3に示す第1固定ボルト25)に取換えて、第1固定ボルト95は、その下端側が台座91のねじ孔91C(即ち、下クランプ固定用ねじ孔)に対し螺着される。このように、第1固定ボルト95を台座91のねじ孔91C(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、増設配管取付装置93が油圧配管用下クランプ92と一緒に台座91上に固定され、油圧配管18とは別の油圧配管61が増設配管取付装置93により容易に増設される。
増設配管取付装置93の追加台座94は、例えば台座91よりも長さが短い直方体状のブロックとして形成されている。追加台座94には、合計3個の貫通孔94A,94B,94Cが上,下方向に延びて形成され、これらの貫通孔94A〜94Cは、例えばブーム12(追加台座94)の前,後方向に定間隔をもって離間している。このうち、貫通孔94Aには、油圧配管用下クランプ92、追加台座94および増設配管用下クランプ96を台座91上に締結するために第1固定ボルト95が挿通される。また、貫通孔94B,94Cには、台座91上に油圧配管用下クランプ92、追加台座94、増設配管用下クランプ96および増設配管用上クランプ97を締結するために2本の第3固定ボルト98がそれぞれ挿通される。
追加台座94の上端面は、例えば貫通孔94A,94B,94Cが増設配管用下クランプ96のボルト挿通孔96C,96D,96Eと同軸となるように、増設配管用下クランプ96の下面に溶接手段等で予め固着しておいてもよく、分離可能な構成であってもよい。追加台座94は、図20、図21に示すように、油圧配管用下クランプ92と増設配管用下クランプ96との間に所定寸法の空間を確保するスペーサとしても機能している。
増設配管用下クランプ96は、追加台座91上に取付けられる長方形状の取付板96Aと、例えば油圧配管61の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部96Bとから構成されている。増設配管用下クランプ96の取付板96Aには、追加台座94の貫通孔94A〜94Cに対応して合計3個のボルト挿通孔96C,96D,96Eが穿設されている。増設配管用下クランプ96のボルト挿通孔96Cには、増設配管用下クランプ96を追加台座94、油圧配管用下クランプ92を台座91上に締結するために第1固定ボルト95が挿通される。
増設配管用上クランプ97は、追加台座94上に増設配管用下クランプ96の取付板96Aを挟んで(衝合状態で)取付けられる長方形状の取付板97Aと、例えば油圧配管61の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部97Bとから構成されている。増設配管用上クランプ97の取付板97Aには、増設配管用下クランプ96のボルト挿通孔96D,96Eと追加台座94の貫通孔94B,94Cとに対応して合計2個のボルト挿通孔97C,97Dが穿設されている。
増設配管用下クランプ96と増設配管用上クランプ97とは、例えば油圧配管61を上,下方向で挟持するときに、2本の第3固定ボルト98が上側から増設配管用上クランプ97のボルト挿通孔97C,97D、増設配管用下クランプ96のボルト挿通孔96D,96Eおよび追加台座94の貫通孔94B,94Cにそれぞれ挿通される。この状態で、各第3固定ボルト98の下端側を台座91のねじ孔91D,91Eに螺着することにより、増設配管用上クランプ97は増設配管用下クランプ96上に締結され、油圧配管61は上,下の挟持部96B,97B間に挟持される。
かくして、第8の実施の形態によると、油圧配管18の長さ方向途中部位は、図20、図21に示すように、油圧配管用下クランプ92の挟持部92Bと油圧配管用上クランプ23の挟持部23Bとの間で上,下方向から挟持される。また、増設対象の油圧配管61は、その長さ方向途中部位が増設配管用下クランプ96の挟持部96Bと増設配管用上クランプ97の挟持部97Bとの間で上,下方向から挟持される。これにより、クランプ装置90は、油圧配管18,61の長さ方向途中部位をブーム12の上板12Aからそれぞれ所定寸法(例えば、台座91と追加台座94の高さ寸法)だけ持上げた状態で、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように支持(位置決め)することができる。
また、増設配管取付装置93を追加したり、取外したりするときには、第1固定ボルト95を台座91のねじ孔91Cに対して取付けたり、取外したりすることにより、増設用の油圧配管61を追加したり、取外したりする作業を容易に行うことができ、クランプ装置90の組立て作業性を向上することができる。しかも、増設用の油圧配管61を追加して配置するときに、例えば台座91、油圧配管用下クランプ92、油圧配管用上クランプ23、第2固定ボルト24等からなる基本形のクランプ装置を部品交換を特に行うことなく、増設配管取付装置93の取付ベースとして用いることが可能であり、クランプ装置90の取付作業性を向上することができる。
なお、クランプ装置90の増設配管取付装置93は、例えば図5〜図11に示す第2〜第4の実施の形態で述べた増設配管取付装置31,41,51等とも取替え可能であり、例えば増設油圧配管37,38と同様な油圧配管の増設作業を必要に応じて行うことができる。従って、第8の実施の形態によるクランプ装置90でも、フロント構造物(作業腕)の油圧配管に求められるクランプ装置の形態、即ち必要に応じてアタッチメント配管(例えば、増設油圧配管37)を追加しても適応(固定)可能なクランプ装置と、多数本の油圧配管を容易に固定可能なクランプ装置との両方を満たすクランプ装置を実現することができる。
次に、図22および図23は本発明の第9の実施の形態を示している。第9の実施の形態の特徴は、台座の上面と側面とにねじ孔を設け、例えば側面に設けたねじ孔に対して横方向または前,後方向(例えば、前側)から螺着される第1固定ボルトを用いて油圧配管用下クランプを台座上に固定する構成としたことにある。なお、第9の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第9の実施の形態で採用したクランプ装置100は、前述した第1の実施の形態と同様に、油圧配管用上クランプ23および第2固定ボルト24を含んで構成されている。しかし、この場合のクランプ装置100は、後述の台座101、油圧配管用下クランプ102および第1固定ボルト103を用いている点で、第1の実施の形態とは相違している。
油圧配管18等の取付用の台座101は、第1の実施の形態で述べた台座21とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の台座101には、その前側面に1個のねじ孔101Aが前,後方向に延びて形成され、台座101の上面側には、複数(2個)のねじ孔101B,101Cが上,下方向に延びて形成されている。このうち、台座101の前,後方向に延びるねじ孔101Aは、油圧配管用下クランプ102を台座101上に締結するための下クランプ固定用ねじ孔を構成している。他のねじ孔101B,101Cは、前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔101A)とは異なる位置にそれぞれ配置され、台座101上に油圧配管用下クランプ102を介して油圧配管用上クランプ23を締結するための上クランプ固定用ねじ孔を構成している。
油圧配管用下クランプ102は、例えば台座101の前側から横向きに装着される第1固定ボルト103により台座101に衝合状態で取付けられ、油圧配管18の途中部位を下側から支持する一方のクランプ部材である。油圧配管用下クランプ102は、台座101の上面と前側面とに衝合して取付けるためL字状に折曲げて形成された取付板102Aと、該取付板102Aに一体形成され油圧配管18の外径に対応して円弧状に湾曲して折曲げられた挟持部102Bとから構成されている。
油圧配管用下クランプ102の取付板102Aは、下向きに折曲げられた折曲げ板部102A1を有し、この折曲げ板部102A1には、台座101のねじ孔101Aに対応してボルト挿通孔102Cが台座101の前,後方向に穿設されている。このボルト挿通孔102Cは、台座101の前記下クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔101A)と前,後(水平方向)で対向する位置に配置され、油圧配管用下クランプ102を台座101に固定する第1固定ボルト103が挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔を構成している。
また、取付板102Aには、台座101のねじ孔101B,101Cに対応して合計2個のボルト挿通孔102D,102Eが台座101の上,下方向に穿設されている。このボルト挿通孔102D,102Eは、台座101の前記上クランプ固定用ねじ孔(ねじ孔101B,101C)と上,下で対応する位置に配置され、油圧配管用上クランプ23を台座101に固定する各第2固定ボルト24が挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔を構成している。
油圧配管18の長さ方向途中部位は、図23に示すように、油圧配管用下クランプ102の挟持部102Bと油圧配管用上クランプ23の挟持部23Bとの間で上,下方向から挟持される。これにより、クランプ装置100は、油圧配管18の長さ方向途中部位をブーム12の上板12Aから所定寸法(例えば、台座101の高さ寸法)だけ持上げた状態で、ブーム12の長さ方向(前,後方向)に延びるように支持すると共に、位置決めすることができる。
かくして、このように構成される第9の実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様な効果を奏する。特に、第9の実施の形態では、油圧配管用下クランプ102を第1固定ボルト103によって台座101の側面に固定することができ、台座101を第1の実施の形態(台座21)よりも小さくできる。これにより、クランプ装置100全体をコンパクトに形成することができ、クランプ装置100の小型、軽量化を図ることができる。
次に、図24は本発明の第10の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、増設配管取付装置を油圧配管用下クランプに追加して設ける構成としたことにある。なお、第10の実施の形態では、前述した第9の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第10の実施の形態で採用したクランプ装置110は、第9の実施の形態で述べたクランプ装置100に対して後述の増設配管取付装置111を追加する構成としたことにある。このため、第1固定ボルト103は、第9の実施の形態よりも後述の追加台座112の厚さ分だけ長尺なボルトにより構成されている。換言すると、クランプ装置110は、増設配管取付装置111が追加されている点で第9の実施の形態によるクランプ装置100と相違している。
増設配管取付装置111は、油圧配管用下クランプ102の上側(外側)から第1固定ボルト103により台座101に対して着脱可能に固定される増設配管用の追加台座112と、前記台座101に対し該追加台座112および油圧配管用下クランプ22と一緒に第1固定ボルト103を用いて固定され、上面側に増設油圧配管37が固定される増設配管用固定プレート113と、この増設配管用固定プレート113上で増設油圧配管37を挟持する増設用上クランプ114と、この増設用上クランプ114を増設配管用固定プレート113に対して固定する第3固定ボルト115とを含んで構成されている。
第10の実施の形態で採用したクランプ装置110によると、図24中に矢印で示すように、第1固定ボルト103を油圧配管用下クランプ102の上側(外側)から台座101のねじ孔101A(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、増設配管取付装置111が油圧配管用下クランプ102の外側から台座101に固定され、油圧配管18とは別の増設油圧配管37が増設配管取付装置111により容易に増設される。
増設配管取付装置111の追加台座112は、例えば板状の柱体として形成され、その下部側には第1固定ボルト103が前,後方向または水平方向に挿通されるボルト挿通孔112Aが穿設されている。追加台座112の上端面は、例えば増設配管用固定プレート113の下面に溶接手段等で固着されている。追加台座112は、油圧配管用下クランプ102と増設配管用固定プレート113との間に所定寸法の空間を確保するスペーサとしても機能している。増設配管用固定プレート113は、例えば図5に示す増設配管用固定プレート34、図7に示す増設配管用固定プレート44または図9に示す増設配管用固定プレート54等と同様に構成されている。
増設用上クランプ114は、例えば図5に示す増設用上クランプ35、図7に示す増設用上クランプ45,46または図9に示す増設用上クランプ55等と同様に構成されている。増設用上クランプ114は、増設配管用固定プレート113上で複数本の増設油圧配管37および/または増設油圧配管38を挟持するときに、第3固定ボルト115により増設配管用固定プレート113に上側から締結される。
かくして、このように構成される第10の実施の形態では、増設配管取付装置111の追加台座112を油圧配管用下クランプ102の上側(外側)から第1固定ボルト103によって台座101のねじ孔101A(下クランプ固定用ねじ孔)に締結することにより、油圧配管18とは別の増設油圧配管37(38)を台座101上に増設配管取付装置111を用いて増設することができ、増設油圧配管37(38)を追加する配管増設作業を容易に行うことができる。
なお、第1の実施の形態では、ブーム12の上板12Aに油圧配管18をクランプ装置20によって取付ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば作業腕としてのアーム13に油圧配管を取付けるクランプ装置にも適用することができる。この点は、第2〜第10の実施の形態についても同様である。
また、第2の実施の形態では、複数本の増設油圧配管37として、例えば破砕作業用のアタッチメント等を稼働するための油圧配管、または、アームシリンダ16に付属品として取付けられた落下防止弁装置との間を接続する油圧配管を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばバケット14に代えてブレーカ、グラップル等の他のアタッチメントを設けた場合に、このアタッチメントを駆動する追加の油圧シリンダに圧油を給排するための油圧配管(金属配管および/または可撓性配管)、あるいは作業装置11のピン結合部にグリースを供給するためのグリースパイプ等を増設油圧配管として用いてもよい。このことは、他の実施の形態についても同様である。
さらに、上述した各実施の形態では、建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等のように車体に作業装置を備えた種々の建設機械にも適用できるものである。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 旋回フレーム
11 作業装置
12 ブーム(作業腕)
12A 上板(外側面)
13 アーム(作業腕)
14 バケット
15 ブームシリンダ(アクチュエータ)
16 アームシリンダ(アクチュエータ)
17 バケットシリンダ(アクチュエータ)
18 油圧配管
20,30,40,50,60,70,80,90,100,110 クランプ装置
21,71,91,101 台座
21A,71A,71D,91C,101A ねじ孔(下クランプ固定用ねじ孔)
21B,21C,71B,71C,91A,91B,101B,101C ねじ孔(上クランプ固定用ねじ孔)
22,62,72,92,102 油圧配管用下クランプ
22C,62D,72C,72F,92E,102C ボルト挿通孔(下クランプ固定用ボルト挿通孔)
22D,22E,62E、62F,72D,72E,92C,92D,102D,102E ボルト挿通孔(油圧配管用固定ボルト挿通孔)
23,63 油圧配管用上クランプ
24 第2固定ボルト
25,33,43,53,83,95,103 第1固定ボルト
31,41,51,81,93,111 増設配管取付装置
32,42,52,82,94,112 追加台座
34,44,54,84,113 増設配管用固定プレート
35,45,46,55,85,86,114 増設用上クランプ
37,38 増設油圧配管
61 油圧配管(増設油圧配管)
96 増設配管用下クランプ
97 増設配管用上クランプ

Claims (4)

  1. 自走可能な車体と、前記車体に俯仰動可能に取付けられ作業腕がアクチュエータで駆動される作業装置と、前記作業装置の前記アクチュエータに圧油を供給するために前記作業腕に沿って設けられた複数本の油圧配管と、前記油圧配管を前記作業腕に固定するために前記作業腕の外側面に設けられたクランプ装置とが備えられた建設機械において、
    前記クランプ装置は、前記作業腕の外側面に固定して設けられた台座と、前記台座に取付けられ前記油圧配管の下側を支持する油圧配管用下クランプと、前記油圧配管用下クランプを介して前記台座に取付けられ前記油圧配管用下クランプとの間で前記油圧配管を挟持する油圧配管用上クランプとからなり、
    前記クランプ装置の前記台座には、前記油圧配管用下クランプを締結するための下クランプ固定用ねじ孔と、前記下クランプ固定用ねじ孔とは異なる位置に配置され前記油圧配管用下クランプを介して前記油圧配管用上クランプを締結するための上クランプ固定用ねじ孔とが設けられ、
    前記クランプ装置の前記油圧配管用下クランプには、前記台座の前記下クランプ固定用ねじ孔と対応する位置に配置され前記油圧配管用下クランプを前記台座に固定する第1固定ボルトが挿通される下クランプ固定用ボルト挿通孔と、前記台座の前記上クランプ固定用ねじ孔に対応する位置に配置され前記油圧配管用上クランプを前記台座に固定する第2固定ボルトが挿通される油圧配管用固定ボルト挿通孔とが形成されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記台座には、前記油圧配管とは別の増設油圧配管が前記下クランプ固定用ねじ孔を用いて固定される増設配管取付装置が前記油圧配管用下クランプを介して締結されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記増設配管取付装置は、前記油圧配管用下クランプを介して前記台座に固定される増設配管用の追加台座と、前記追加台座および前記油圧配管用下クランプを介して前記台座に固定され上面側に前記増設油圧配管が固定される増設配管用固定プレートとからなることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記増設配管取付装置は、前記油圧配管用下クランプを介して前記台座に固定される増設配管用の追加台座と、前記追加台座と前記油圧配管用下クランプとを介して前記台座に固定される増設配管用下クランプと、前記増設配管用下クランプ、前記追加台座および前記油圧配管用下クランプを介して前記台座に固定される増設配管用上クランプとからなることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
JP2018047859A 2018-03-15 2018-03-15 建設機械 Active JP6832305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047859A JP6832305B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047859A JP6832305B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019157559A true JP2019157559A (ja) 2019-09-19
JP6832305B2 JP6832305B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=67993911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018047859A Active JP6832305B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6832305B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021195787A (ja) * 2020-06-15 2021-12-27 日立建機株式会社 建設機械

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327453A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Komatsu Ltd 建設機械の作業機用油圧配管のクランプ装置
JP2008025186A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械の油圧配管用クランプ装置
US20120097468A1 (en) * 2010-10-20 2012-04-26 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine
JP2013096051A (ja) * 2011-10-27 2013-05-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機の油圧ホースの拘束構造
JP2013181369A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Kubota Corp 配管クランプ具及び作業機の配管固定構造
US20140191092A1 (en) * 2011-08-24 2014-07-10 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Pipe mounting structure in work machine
JP2016141933A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 日立建機株式会社 オフセット形建設機械

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327453A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Komatsu Ltd 建設機械の作業機用油圧配管のクランプ装置
JP2008025186A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械の油圧配管用クランプ装置
US20120097468A1 (en) * 2010-10-20 2012-04-26 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine
US20140191092A1 (en) * 2011-08-24 2014-07-10 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Pipe mounting structure in work machine
JP2013096051A (ja) * 2011-10-27 2013-05-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機の油圧ホースの拘束構造
JP2013181369A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Kubota Corp 配管クランプ具及び作業機の配管固定構造
JP2016141933A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 日立建機株式会社 オフセット形建設機械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021195787A (ja) * 2020-06-15 2021-12-27 日立建機株式会社 建設機械
JP7344844B2 (ja) 2020-06-15 2023-09-14 日立建機株式会社 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP6832305B2 (ja) 2021-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4679605B2 (ja) 吊り下げ式グラップルの油圧ホースの取り回し装置
JP6899808B2 (ja) 建設機械
JP4705056B2 (ja) 建設機械
JP6832305B2 (ja) 建設機械
JP4664156B2 (ja) 建設機械
JP5016573B2 (ja) ローダ作業機
JP2013209862A (ja) 作業機の作業装置
JP5753123B2 (ja) 建設機械
JP2010059734A5 (ja)
JP6124180B2 (ja) 建設機械
JP2009209575A (ja) 建設機械
JP2004108055A (ja) 建設機械の作業装置
JP5138654B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP5949076B2 (ja) 作業機械
JP5779154B2 (ja) 建設機械
JP2009007760A (ja) 建設機械
JP2005119545A (ja) 建設機械
JPH09177126A (ja) 油圧ショベル
JP6258838B2 (ja) 建設機械のフロント装置
JP3820113B2 (ja) 掘削作業機
JP6868940B2 (ja) 建設機械
JP5790697B2 (ja) 作業機械
JPH08311925A (ja) 配管固定・保護装置
JP5001325B2 (ja) 建設機械
JP5253961B2 (ja) 建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6832305

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150