JPH08311925A - 配管固定・保護装置 - Google Patents

配管固定・保護装置

Info

Publication number
JPH08311925A
JPH08311925A JP14254295A JP14254295A JPH08311925A JP H08311925 A JPH08311925 A JP H08311925A JP 14254295 A JP14254295 A JP 14254295A JP 14254295 A JP14254295 A JP 14254295A JP H08311925 A JPH08311925 A JP H08311925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
pipe
boom
screw
greasing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14254295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Tani
良雄 谷
Keiichiro Uno
桂一郎 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP14254295A priority Critical patent/JPH08311925A/ja
Publication of JPH08311925A publication Critical patent/JPH08311925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小型化を図ることにより取付スペース
を容易に確保し、部品点数を大幅に削減する。 【構成】 ブーム9に各ねじ座32を配設して、各クラ
ンプ35の上側挟持体36と下側挟持体37との間で各
給脂配管33を挟持することにより、各給脂配管33を
ブーム9上に配設する。また、上板部38Aと各側板部
38Bとから断面略コ字状に形成したカバー38を、各
給脂配管33の上側から覆うようにして配設すると共
に、各側板部38Bの端面をブーム9上に当接させる。
そして、各ボルト34を各ねじ座32の各ねじ穴32A
に螺合し、各ボルト34をカバー38に対して締結する
ことにより、各給脂配管33を各クランプ35で固定
し、各ねじ座32とカバー38との間でその位置決めを
行い、これによって、幅寸法W1、高さ寸法H1 の配管
固定・保護装置31を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に装備される配管等に用いて好適な配管固定
・保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図5を参照して従来技術の建
設機械として油圧ショベルを例に挙げて述べる。
【0003】図中、1は下部走行体、2は下部走行体1
上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部旋
回体2は作業機本体を構成し、操作レバー(図示せず)
等が設けられる運転室2A、エンジン、ラジエータ、油
圧ポンプ(いずれも図示せず)等が配設される機械室2
Bおよびカウンタウェイト2C等を備えている。
【0004】3は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置3は後述のブーム
9、アーム4および作業具としてのバケット5から大略
構成されている。そして、該作業装置3のブーム9は基
端側が上部旋回体2のフレーム(図示せず)にピン結合
され、アーム4は基端側がブーム9の先端側に、バケッ
ト5はアーム4の先端側にそれぞれピン結合されてい
る。
【0005】ここで、上部旋回体2のフレームとブーム
9との間には該ブーム9を俯仰動させるブームシリンダ
6,6(一個のみ図示)がピン結合して設けられると共
に、ブーム9とアーム4との間には該アーム4を俯仰動
させるアームシリンダ7がピン結合して設けられてい
る。また、アーム4とバケット5との間には該バケット
5を回動させるバケットシリンダ8がピン結合して設け
られ、これらの各ピン結合部には後述する給脂配管10
等の給脂配管が接続されている。
【0006】そして、前記各シリンダ6,7,8はそれ
ぞれ油圧シリンダを構成し、該各シリンダ6,7,8に
はそれぞれのロッド側油室とボトム側油室(いずれも図
示せず)とに複数の油圧配管(図示せず)が接続され、
前記油圧ポンプからの圧油を前記ロッド側油室とボトム
側油室とに該各油圧配管を介してそれぞれ給排すること
により、ロッド6A,7A,8Aを伸縮させ、これによ
って作業装置3が作動される。
【0007】9は作業装置3の一部を構成する支持台と
してのブームを示し、該ブーム9は縦長の角筒状に形成
され、その上側面上には各給脂配管10等から構成され
る後述の配管固定・保護装置11と共に前記油圧配管
(図示せず)等の複数本の配管が長手方向に伸長してそ
れぞれ設けられている。
【0008】10,10はブーム9の上側面上に後述の
各ねじ座12を介して配設された配管としての左,右の
給脂配管を示し、該各給脂配管10は、図4および図5
に示すように金属等から薄肉の細い管状に形成され、ブ
ーム9の上側面側を長さ方向に沿って互いに平行に伸長
している。そして、前記各給脂配管10は、基端側が外
部のグリスタンク等にグリスポンプ(図示せず)を介し
てそれぞれ接続され、先端側が例えば前記各ブームシリ
ンダ6(各ロッド6A)とブーム9との各ピン結合部に
それぞれ接続され、前記グリスタンクからのグリスを各
給脂配管10を介して該各ピン結合部に供給し、該各ピ
ン結合部を潤滑状態に保持するようにしている。
【0009】11はブーム9の上側面上に配設された配
管固定・保護装置を示し、該配管固定・保護装置11
は、ブーム9の上側面上に溶接等によって固着されたね
じ座12,12,…(2個のみ図示)と、前記各給脂配
管10と、各ねじ座12上で各給脂配管10を固定する
後述のクランプ14と、各給脂配管10を上側から覆う
後述のカバー20と、各ねじ座12のねじ穴12Aに螺
合することにより該クランプ14をブーム9の上側面上
で位置決めする固定ボルトとしてのボルト13とから大
略構成されている。そして、前記配管固定・保護装置1
1は、図5に示す如く幅寸法Wと高さ寸法Hでもって形
成されている。
【0010】ここで、前記各ねじ座12は、長方形状の
板材から幅寸法Wでもって形成され、ブーム9の長さ方
向に沿って互いに離間した状態で平行に配設されてい
る。そして、各ねじ座12はその中央部にボルト13が
螺合するねじ穴12Aが、その左,右両側に後述の各ボ
ルト21が螺合する2個のねじ穴12B,12Bがそれ
ぞれ穿設され、各給脂配管10、各クランプ14および
カバー20等をブーム9と共に支持している。
【0011】14,14,…は各ねじ座12上に設けら
れた複数のクランプ(2個のみ図示)を示し、該クラン
プ14はそれぞれ図5に示す如く、左側の給脂配管10
を上,下方向からそれぞれ挟持する一対の上側挟持体1
5、下側挟持体16と、右側の給脂配管10を上,下方
向から挟持する一対の上側挟持体15、下側挟持体16
と、該各挟持体15,16を上側から覆うようにして設
けられ、金属等の板材から断面略コ字状に形成された抑
え板17と、ボルト13の外周側に設けられた筒状のス
ペーサ18とから大略構成されている。
【0012】ここで、各挟持体15と各挟持体16は、
ゴム等の弾性体から略長方形の角板状にそれぞれ形成さ
れ、それらの中央部には長手方向に沿って給脂配管10
の外周面と嵌合するように断面略円弧状の溝部15A,
15A,16A,16Aがそれぞれ凹設されている。そ
して、各挟持体15はねじ座12の上側面に、該各挟持
体16は抑え板17の内側面にそれぞれ固着されてい
る。
【0013】また、抑え板17の中央部にはボルト13
が通挿するボルト挿通穴17Aが穿設され、該ボルト1
3を抑え板17に対して締結することによって、このと
きに生じる抑え板17からの付勢力でもって各給脂配管
10を、各挟持体15の各溝部15Aと各挟持体16の
各溝部16Aとの間で上,下方向から嵌合した状態で固
定すると共に、ねじ座12と抑え板17との間でその位
置決めをしている。
【0014】さらに、ねじ座12と抑え板17との間に
は、抑え板17からの付勢力が一定レベル以上に大きく
なるのを防止するためにスペーサ18が介在して設けら
れると共に、ボルト13のボルト頭13Aと抑え板17
との間には、ボルト13の緩止めとしてスプリングワッ
シャ19が介在して設けられている。
【0015】20はブーム9の長さ方向に延び、各ねじ
座12上に各ボルト21を介して設けられたカバー(2
個のみ図示)を示し、該カバー20は図5に示す如く、
ブーム9の基端側(上部旋回体2側)から先端側に向け
て伸長した断面略コ字状のカバー部20Aと、該カバー
部20Aの左,右両側から外向きにそれぞれ一体に設け
られたフランジ部20B,20Bとから幅寸法Wをもっ
て形成されている。
【0016】ここで、前記カバー20のカバー部20A
は、各クランプ14とその間に位置する各給脂配管10
の部位を上側から覆うようにして配設されると共に、各
フランジ部20Bは、ボルト21,21を該各フランジ
部20Bのボルト挿通穴20B1 ,20B1 を介してね
じ座12の各ねじ穴12Bに螺合することにより、ねじ
座12に一体に取付られている。また、各ボルト21の
ボルト頭21A,21Aとカバー20の各フランジ部2
0Bとの間には、各ボルト21の緩止めとしてスプリン
グワッシャ22,22が介在して設けられている。そし
て、前記カバー20はカバー部20A内に各給脂配管1
0と各クランプ14とを収納し、これらが外部からの岩
石等によって損傷、破損するのを防止するようにしてい
る。
【0017】このように構成される従来技術の油圧ショ
ベルでは、土砂等の掘削作業を行うときに油圧ポンプか
ら圧油を前記各油圧配管を介してブームシリンダ6,ア
ームシリンダ7およびバケットシリンダ8に給排し、そ
れぞれのロッド6A,7A,8Aを伸縮させることによ
り、ブーム9およびアーム4を附仰動させながら、バケ
ット5を回動して、土砂等の掘削作業を行うようになっ
ている。
【0018】また、前記グリスタンクからのグリスを各
給脂配管10等を介してブーム9と各ロッド6A(各ブ
ームシリンダ6)とのピン結合部あるいはロッド7A
(アームシリンダ7)とアーム4とのピン結合部等に供
給し、これらのピン結合部を潤滑状態に保ち、作業装置
3を円滑に作動させるようにしている。
【0019】そして、前記掘削作業時等においては、作
業装置3は先端側のバケット5で土砂の掘削を直接行う
ため、例えばブーム9に配設される各給脂配管10等は
土砂、岩石等の障害物からの衝撃を受易くなる。このた
め、これらの障害物から各給脂配管10を配管固定・保
護装置11によって防御して、ブーム9の各給脂配管1
0が損傷、破損するのを防止している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、配管固定・保護装置11は各給脂配管10
を固定している各クランプ14の上側から、さらにカバ
ー20をねじ座12に取付ける構成となっているため、
該配管固定・保護装置11は幅寸法W、高さ寸法Hが共
に大きくなり、装置の大型化を招いてしまう。
【0021】この結果、前記配管固定・保護装置11を
各給脂配管10に取付ける場合には、ブーム9の上側面
上には各給脂配管10以外にも前記油圧配管等の配管が
複数本配設されているため、これらの他の各配管が邪魔
部材となって取付スペースが狭くなり、分解、組立て作
業に多大な時間を費やしてしまい、作業性が悪くなると
いう問題がある。
【0022】また、配管固定・保護装置11は、クラン
プ14を構成するために抑え板17、スペーサ18等の
部材を設ける必要があり、構造が複雑になり部品点数が
増加し、コストが高くつくという問題がある。
【0023】さらに、カバー20は各ねじ座12に各ボ
ルト21を介して取付られているに過ぎず、このため、
カバー20の剛性が弱くなり、該カバー20によって各
給脂配管10および各クランプ14等を外部からの衝撃
に対して必ずしも十分には防御できないという問題があ
る。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は装置の小型化を図ることによっ
て取付スペースを容易に確保し、部品点数を大幅に削減
できると共に、分解、組立て時の作業性を大幅に向上で
きるようにした配管固定・保護装置を提供することを目
的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、支持台上に間隔をも
って配設された複数のねじ座と、該ねじ座を介して前記
支持台上に配設される配管と、該配管を前記各ねじ座上
に固定する複数のクランプと、少なくとも前記各ねじ座
間に亘って前記配管の長さ方向に伸長し該各クランプを
介して前記配管を上側から覆うカバーと、前記各ねじ座
に螺合することにより該カバーを前記支持台上に固定す
る複数の固定ボルトとを備え、該各固定ボルトは前記カ
バーと各ねじ座との間で前記各クランプを介して配管を
位置決めしてなる構成を採用している。
【0026】この場合、請求項2の発明のように、前記
カバーを配管の長さ方向に伸長する上板部および左,右
の側板部とから断面コ字形状に形成し、該各側板部の下
端側は前記各ねじ座の左,右両側で前記支持台上に当接
し、かつ前記上板部は前記クランプの上面側に当接する
構成とするのが好ましい。
【0027】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
固定ボルトをねじ座に螺合することにより、カバーを各
クランプ側へ押し付けて該クランプを締付けることがで
き、これによって配管をねじ座上に位置決めできると共
に、カバーによって配管を確実に保護することができ
る。
【0028】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、カバーを配管の長さ方向に伸長する上板部および
左,右の側板部とから断面コ字形状に形成し、該各側板
部の下端側は前記各ねじ座の左,右両側で前記支持台上
に当接し、かつ前記上板部は前記クランプの上面側に当
接する構成とすることによって、前記上板部を各クラン
プ側へ押し付けることができると共に、配管への押付け
力が一定レベル以上になるのを前記左,右の側板部によ
って防止することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。なお、実施例では、前述した図3ない
し図5に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明は省略するものとする。
【0030】図中、31はブーム9の上側面上に各給脂
配管10と共に配設された配管固定・保護装置を示し、
該配管固定・保護装置31は従来技術で述べた配管固定
・保護装置11とほぼ同様に構成されているものの、該
配管固定・保護装置31は、ブーム9の上側面上に溶接
等によって固着された各ねじ座32と、従来技術で述べ
た給脂配管10と同様に形成され、該各ねじ座32を介
して前記ブーム9上に配設される左,右の給脂配管3
3,33と、各ねじ座32上で該各給脂配管33を固定
する後述のクランプ35と、該クランプ35を該各給脂
配管33等を上側から覆う後述のカバー38と、前記各
ねじ座32のねじ穴32Aに螺合することにより、該ク
ランプ35をブーム9とカバー38との間で位置決めす
る固定ボルトとしてのボルト34,34,…(2個のみ
図示)とから大略構成されている。そして、前記配管固
定・保護装置31は、図2に示す如く幅寸法W1 と高さ
寸法H1 でもって形成されている。
【0031】ここで、前記各ねじ座32は、従来技術で
述べた各ねじ座12とほぼ同様に構成されているもの
の、その幅寸法は該各ねじ座12の幅寸法Wよりも小さ
く形成され、中央部には各ボルト34が螺合するねじ穴
32A,32A,…(一個のみ図示)が穿設されてい
る。
【0032】35,35,…は各ねじ座32上に設けら
れた複数のクランプ(2個のみ図示)を示し、該各クラ
ンプ35は、従来技術で述べた各クランプ14とほぼ同
様に構成されているものの、該各クランプ35は図2に
示す如く、左側給脂配管33を上,下方向からそれぞれ
挟持する一対の上側挟持体36、下側挟持体37と、右
側給脂配管33を上,下方向から挟持する一対の上側挟
持体36、下側挟持体37とから構成されている。
【0033】ここで、各挟持体36は、従来技術で述べ
た各挟持体15,16と同様に形成され、中央部に各給
脂配管33が嵌合する溝部36A,36Aが凹設され、
これと同様に各挟持体37には溝部37A,37Aが凹
設されている。そして、各挟持体36はカバー38の上
板部38A内側面に、各挟持体37はねじ座32上にそ
れぞれ固着または当接される。
【0034】38はブーム9の長さ方向に延び、ねじ座
32上に各ボルト34を介して設けられたカバーを示
し、該カバー38はブーム9の基端側から先端側に向け
て細長く伸長し、幅寸法W1 (W1 <W)をもって形成
された平板状の上板部38Aと、該上板部38Aの左,
右両側から下向きにそれぞれ折曲げられ、下側の端面が
ブーム9の上側面に当接する側板部38B,38Bとか
ら断面略コ字状に形成されている。
【0035】ここで、前記カバー38の上板部38A中
央部には、各ボルト34が挿通される各ボルト挿通穴3
8A1 が穿設され、ボルト34を上板部38Aに対して
締結したときに、上板部38Aからの押圧力によって各
給脂配管33を、各挟持体36の各溝部36Aと各挟持
体37の各溝部37Aとの間で上,下方向から挟持する
と共に、ねじ座32上とカバー38との間に各給脂配管
33を位置決めしている。
【0036】そして、カバー38は内部に各給脂配管3
3を収納し、該各給脂配管33が外部からの障害物等に
よって損傷、破損するのを防止している。
【0037】39はスプリングワッシャで、該スプリン
グワッシャ39は、ボルト34のボルト頭34Aとカバ
ー38の上板部38Aとの間に介在して設けられ、ボル
ト34の緩止めを防止している。
【0038】本実施例による配管固定・保護装置31は
上述の如き構成を有するもので、その基本的作動につい
ては従来技術によるものと格別差異はない。
【0039】然るに、本実施例では、ブーム9上に各ね
じ座32を配設して、各クランプ35の上側挟持体36
と下側挟持体37との間で各給脂配管33を挟持するこ
とにより、該各給脂配管33をブーム9上に配設すると
共に、断面コ字状に形成されるカバー38を各給脂配管
33の上側から覆うようにして、各ボルト34を各ねじ
座32の各ねじ穴32Aに螺合させ、該各ボルト34を
カバー38に締結する構成としたから、各給脂配管33
を各クランプ35を介して各ねじ座32とカバー38と
の間に固定して位置決めできると共に、カバー38の各
側板部38Bの下側の端面をブーム9の上側面上に直接
当接させることができ、下記のような作用効果を得るこ
とができる。
【0040】即ち、配管固定・保護装置31を幅寸法W
1 (W1 <W)、高さ寸法H1 (H1 <H)でもって形
成でき、全体を小型化することができる上に、当該配管
固定・保護装置31をブーム9の各給脂配管33に取付
けるときには、ブーム9に油圧配管等の複数の配管が配
設されている場合でも、取付スペースを十分に確保する
ことができ、当該配管固定・保護装置31を各給脂配管
33に容易に取付けることができ、分解、組立て時の作
業性を大幅に向上できる。
【0041】また、カバー38の上板部38Aから各ク
ランプ35に直接押圧力を与えることによって、各給脂
配管33を各クランプ35で固定しているから、該各ク
ランプ35とカバー38との間には、例えば従来技術で
示した抑え板17、各ボルト21等の別部材を設ける必
要がなくなる。さらに、カバー38の各側板部38Bを
ブーム9の上側面に当接させているから、各ねじ座32
とカバー38との間には、従来技術で示したスペーサ1
8等の別部材を設ける必要がなくなり、これによって部
品点数を効果的に減らすことができ、コストを大幅に削
減することができる。
【0042】さらに、カバー38は各ねじ座32、各挟
持体36、37(各クランプ35)及び各ボルト34か
らの押圧力が常に作用しているため、これによって該カ
バー38の剛性を向上でき、該カバー38の強度を高め
ることができると共に、該カバー38内に収容される各
給脂配管33を外部からの衝撃に対して十分に防御する
ことができ、該各給脂配管33が損傷、破損するのを確
実に防止できる。
【0043】なお、前記実施例では、配管固定・保護装
置31を各給脂配管33に設けるものとして説明した
が、本発明はこれに限らず、例えばブーム9やアーム4
等に配設される油圧配管等の他に配管に設けてもよい。
【0044】また、前記実施例では、カバー38を上板
部38Aと各側板部38Bとから断面略コ字状に形成す
るものとして説明したが、これに替えて、例えば断面略
U字状または半円形状等に形成されたカバーを用いても
よい。
【0045】さらにまた、前記実施例では、配管固定・
保護装置31を油圧ショベルに配設される配管に適用す
るものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
油圧クレーン、ホイールローダ等の他の建設機械に配設
される配管に適用してもよく、またトラック、自家用車
等の車両さらには工場、ビル等に配設される配管等にも
幅広く適用できるものである。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、請
求項1に記載の如く、配管を各ねじ座を介して支持台上
に配設し、該配管の長さ方向に伸長しかつ該配管を上側
から覆うカバーを設けると共に、各固定ボルトをねじ座
に螺合することによって、前記配管をクランプを介して
支持台上で固定し、各ねじ座とカバーとの間でその位置
決めをするようにしたから、装置全体をコンパクトに形
成することができ、取付スペースが狭い場合でも、取付
スペースを容易に確保することができると共に、分解、
組立て時等の作業性を大幅に向上させることができる。
【0047】また、クランプとカバーとの間には、従来
技術のように抑え板等の別部材を設ける必要がなくな
り、これによって部品点数を大幅に減らすことができる
と共に、メンテナンス時の作業性も向上させることがで
きる。
【0048】さらに、請求項2に記載の発明では、カバ
ーの上板部とねじ座との間にスペーサ等の別部材を設け
る必要がなくなり、これによって部品点数を効果的に減
らすことができ、コストを大幅に削減することができる
と共に、カバーの剛性が向上でき、該カバーの強度を効
果的に高めることができる。また、カバー内に収容され
る配管を該カバーによって外部からの衝撃から十分に防
御することができ、配管が損傷、破損するのを確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルのブームに
設けられた配管固定・保護装置を示す一部破断の平面図
である。
【図2】図1中の矢示II−II方向拡大断面図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図4】図3中のブームに設けた配管固定・保護装置を
拡大して示す一部破断の平面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向拡大断面図である。
【符号の説明】
9 ブーム(支持台) 31 配管固定・保護装置 32 ねじ座 32A ねじ穴 33 給脂配管(配管) 34 ボルト(固定ボルト) 35 クランプ 36,37 挟持体 38 カバー 38A 上板部 38B 側板部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台上に間隔をもって配設された複数
    のねじ座と、該各ねじ座を介して前記支持台上に配設さ
    れる配管と、該配管を前記各ねじ座上に固定する複数の
    クランプと、少なくとも前記各ねじ座間に亘って前記配
    管の長さ方向に伸長し該各クランプを介して前記配管を
    上側から覆うカバーと、前記各ねじ座に螺合することに
    より該カバーを前記支持台上に固定する複数の固定ボル
    トとを備え、該各固定ボルトは前記カバーと各ねじ座と
    の間で前記各クランプを介して配管を位置決めする構成
    としてなる配管固定・保護装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーは配管の長さ方向に伸長する
    上板部および左,右の側板部とから断面コ字形状に形成
    し、該各側板部の下端側は前記各ねじ座の左,右両側で
    前記支持台上に当接し、かつ前記上板部は前記クランプ
    の上面側に当接する構成としてなる請求項1に記載の配
    管固定・保護装置。
JP14254295A 1995-05-17 1995-05-17 配管固定・保護装置 Pending JPH08311925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14254295A JPH08311925A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 配管固定・保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14254295A JPH08311925A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 配管固定・保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08311925A true JPH08311925A (ja) 1996-11-26

Family

ID=15317780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14254295A Pending JPH08311925A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 配管固定・保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08311925A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329560A (ja) * 2000-05-24 2001-11-30 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 旋回作業車のブーム構造
CN102677728A (zh) * 2011-03-10 2012-09-19 住友建机株式会社 施工机械
CN103890278A (zh) * 2011-10-17 2014-06-25 沃尔沃建造设备有限公司 用于工程机械的液压管道固定装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329560A (ja) * 2000-05-24 2001-11-30 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 旋回作業車のブーム構造
CN102677728A (zh) * 2011-03-10 2012-09-19 住友建机株式会社 施工机械
CN102677728B (zh) * 2011-03-10 2014-12-17 住友建机株式会社 施工机械
CN103890278A (zh) * 2011-10-17 2014-06-25 沃尔沃建造设备有限公司 用于工程机械的液压管道固定装置
JP2014535015A (ja) * 2011-10-17 2014-12-25 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 建設機械の油圧配管固定装置
EP2770118A4 (en) * 2011-10-17 2015-06-03 Volvo Constr Equip Ab DEVICE FOR ATTACHING THE HYDRAULIC PIPING OF CONSTRUCTION EQUIPMENT
US9255383B2 (en) 2011-10-17 2016-02-09 Volvo Construction Equipment Ab Device for fixing the hydraulic piping of construction equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7445272B2 (en) Upper frame structure for supporting cab of construction machinery
KR100483337B1 (ko) 프레임형 트랙터
US8920105B2 (en) Rotation-type construction machine
KR20070045199A (ko) 실린더의 보호 장치
JP4664156B2 (ja) 建設機械
JP4555274B2 (ja) 建設機械
JPH08311925A (ja) 配管固定・保護装置
JP2007085017A (ja) 作業機械
JP2010059734A5 (ja)
US4267674A (en) Guard structure for fluid conduits of hydraulic cylinders of mobile apparatus
JP6832305B2 (ja) 建設機械
JP2009209575A (ja) 建設機械
WO2005003468A1 (ja) 建設機械及びその突出物
JP2007314980A (ja) 作業機械の油圧配管構造
JP2013237996A (ja) 建設機械
JP3574355B2 (ja) 旋回作業機のスイベルジョイント
JP3939883B2 (ja) 旋回式建設機械
JP2000073393A (ja) 建設機械
JP3104781B2 (ja) シリンダ装置
WO2014073342A1 (ja) 建設機械
JP2005350948A (ja) 油圧ショベルの保護装置
JPH1016572A (ja) 作業機のエンジン支持構造
JP2534955Y2 (ja) 油圧ショベルのブームにおける油圧配管のクランプ装置
JP4711867B2 (ja) 作業車
JP2011074661A (ja) 建設機械の旋回フレーム