JP2019155512A - 電解加工器具、電解加工方法および電極セット - Google Patents

電解加工器具、電解加工方法および電極セット Download PDF

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Abstract

【課題】湾曲形状を有する金属管の内面の電解加工を容易にする。【解決手段】電解加工器具(2)は、電解液(3)を用いた電解加工の対象となる管(5)の内部に挿入される電極ノズル(6)と、電極ノズル(6)を支持する屈曲可能なフレキシブルシャフト(9)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の管の内面を電解により加工する、特に湾曲形状を有する金属製の管の内面を電解により加工する電解加工器具、該電解加工器具を用いた電解加工方法および該電解加工器具に用いられる電極セットに関する。
原子力発電所で使用され、放射線により汚染された金属部材に対する除染の装置として、電解によりその表面の汚染物質を除去する装置がある。このような装置の例として、特許文献1には、金属製の管に挿入され、電解液を吐出すると共に電極として機能する電解ワイヤを備えた電解除染装置が開示されている。
特開2006−291253号公報(2006年10月26日公開)
しかしながら、上述の従来技術では、加工対象がエルボーのような湾曲形状を有する金属管の内面を電解加工することは容易ではない。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、湾曲形状を有する金属管の内面を電解加工することが容易な電解加工器具、該電解加工器具を用いた電解加工方法および該電解加工器具に用いられる電極セットを実現することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電解加工器具は、電解液を用いた電解加工の対象となる金属管の内部に挿入される電極と、前記電極を支持する屈曲可能なアームとを備えている。
前記の構成によれば、電極を支持するアームが屈曲可能であるため、金属管の湾曲部を電極が通過することが容易になる。そのため、当該金属管の内面を電解加工することが容易になる。
また、前記電解加工器具において、前記電極は、挿入方向に沿う方向に延びる前記電極の中心軸を含む平面で当該電極を切断したときの断面の外縁の少なくとも一部において、当該電極の内部から外部に向かう方向に凸となる湾曲部を有しており、前記湾曲部に対応する前記電極の表面の少なくとも一部は、前記電解液を流通可能な絶縁材によって覆われていることが好ましい。
前記の構成によれば、前記電極は、当該電極の内部から外部に向かう方向に凸となる湾曲部を有しているため、当該電極が金属管の湾曲部に引っ掛かることを防止できる。そのため、金属管の湾曲部を電極が通過することがさらに容易になる。また、湾曲部に対応する電極の表面(以下、側面と称する)が露出していれば、当該側面は金属管の内面と接触することになる。この側面を絶縁体によって覆うことにより、金属管との短絡を防止できる。
また、前記電解加工器具では、前記湾曲部に対応する前記電極の表面には、前記電解液を吐出する吐出孔が形成されていることが好ましい。
前記の構成によれば、電極の側面から電解液を吐出することにより、金属管の内面を効率的に電解加工することができる。
また、上記電解加工器具は、前記電解液を吸引する吸引管をさらに備えることが好ましい。
前記の構成によれば、電解加工後の電解液を回収し、新しい電解液または汚濁物質が除去された電解液を、電解加工の対象となっている金属管の内面部分に対して重点的に供給することができる。そのため、電解加工の効率を高めることができる。
また、前記電解加工器具は、前記金属管の内部における前記電解液の移動を阻害する止水部を、前記電極の挿入方向前方にさらに備えることが好ましい。
前記の構成によれば、金属管の内部を電解液で満たした状態で電解加工を行うことができ、簡単に電解加工することができる。また、電解加工器具が止水部を備えているため、電極の移動に伴って止水部を移動させることができる。
本発明の一態様に係る電解加工方法は、前記電解加工器具と、前記金属管の内部における前記電解液の移動を阻害する止水部材とを用いた電解加工方法であって、前記止水部材によって前記電極の周囲に前記電解液が滞留された状態で電解加工を行うものである。
前記の方法によれば、金属管の内部において、電極の周囲に電解液が存在している状態で電解加工を行うことができる。そのため、金属管の内面部分と電極との間の通電を確実に行うことができ、簡単かつ確実に電解加工することができる。
本発明の一態様に係る電解加工方法は、前記電解加工器具を用いて前記金属管を電解加工する方法であって、前記電解加工器具を前記金属管の内部に挿入する工程と、前記金属管の一方の開口部から前記電解液を供給する工程と、前記金属管の他方の開口部から前記電解液を排出する工程とを含み、前記他方の開口部から排出された電解液を前記一方の開口部から供給しつつ、電解加工を行うものである。
前記の方法によれば、金属管の内部において電解液を循環させながら電解加工を行うことができ、効率的に電解加工することができる。
本発明の一態様に係る電極セットは、電解液を用いた電解加工の対象となる金属管の内部に挿入される電極を複数含む電極セットであって、複数の前記電極の形状は、前記電極毎に異なっている。
上記の構成によれば、金属管の湾曲部に対応した形状の電極を選択して使用することができ、湾曲部を有する金属管の電解加工を容易に行うことができる。
本発明の一態様によれば、湾曲部を有する金属管の内部に挿入される電極の、湾曲部における通過性を向上させることができ、当該金属管の内面を電解加工することが容易となる。
本発明の実施形態1に係る電解加工システムの全体構成を示す図である。 図1に示されるA部の拡大図である。 電解加工器具が備える電解ノズルの詳細構成図であって、(a)は、挿入方向に沿う方向に延びる、電解ノズルの中心軸を含む平面で当該電解ノズルを切断したときの断面図であり、(b)は(a)のB-B線矢視断面図である。 異なる形状を有する複数の電解ノズルを示す図である。 本発明の実施形態2に係る電解加工システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る電解加工システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態4に係る電解加工システムの全体構成を示す図である。 フレキシブルアームの変形例を示す断面図である。 (a)〜(e)は、電解ノズルの変形例を示す断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について説明すれば以下のとおりである。本実施形態では、本発明に係る電解加工器具を電解除染装置に適用した場合の一例について説明する。
(電解加工システム100の概要)
図1は、本実施形態に係る電解加工システム100の全体構成を示す図である。電解加工システム100は、放射性物質などによって汚染された管(金属管)5の内面の表層を電解により除去することにより除染するものである。なお、本発明は、金属管の内面を電解により除染するための除染装置のみならず、金属管の内面を電解により表面加工する加工装置全般に適用可能である。
除染対象物となる管5は、例えば原子力発電所の配管系で使用されたSUS(Steel Use Stainless)や鉄製のパイプなどの金属管である。管5は、汚染された内面が除去されることによってクリアランス材となり、再利用または通常の産業廃棄物としての処分などを行うことが可能となる。これにより、放射線により汚染された材料として特別な処分を行う必要のある材料の総量を減少させることが可能である。
図1に示すように、電解加工システム100は、電解液循環ユニット1、電解加工器具2、直流電源(電源)21、および移動機構4を備えている。
電解液循環ユニット1は、貯留槽11、供給管12、フィルタ13、回収管(吸引管)14、吸引ノズル15、ポンプP1およびポンプP2を備えている。貯留槽11には符号3で示す電解液が貯留されている。この電解液循環ユニット1は、ポンプP1を作動させることにより供給管12を介して電解ノズル6に電解液を供給する。また、この電解液循環ユニット1は、回収管14を通じて管5の内部の電解液を回収する。
回収管14は、電解液を吸引し、回収するための管であり、その先端に吸引ノズル15が配されている。この回収管14は、ポンプP2と接続されており、ポンプP2が作動することにより、回収管14を通じて管5の内部の電解液が吸引され、回収される。回収管14の先端部分は、後述する連結部16に形成された保持部17に保持されている。そのため、回収管14および吸引ノズル15は、電解加工器具2の移動に伴って移動する。なお、回収管14は、保持部17に保持されていなくてもよい。
電解加工器具2は、電解ノズル6、絶縁材7、止水部8、フレキシブルシャフト(アーム)9および連結部16を備えている。電解加工器具2は、管5の内部に挿入され、移動機構4によって管5の内部を移動する。移動機構4として、例えば、電解加工器具2を挿入方向に移動および回転させる駆動装置を利用できる。なお、電解加工器具2を回転させる機能は必須ではない。また、移動機構4を自動制御する制御装置を設けてもよい。逆に、移動機構4を設けずに、ユーザが手動で電解加工器具2を移動させてもよい。
図2は、図1に示されるA部の拡大図である。図3は、電解ノズル6の詳細構成図であって、(a)は、挿入方向に沿う方向に延びる電解ノズル6の中心軸を含む平面で当該電解ノズル6を切断したときの断面図である。図3の(b)は(a)のB-B線矢視断面図である。
図2および図3に示すように、電解ノズル6は、電解液を用いた電解加工の対象となる管5の内部に挿入される電極であり、屈曲可能なフレキシブルシャフト9によって支持されている。電解ノズル6は、導電性の材料から構成されており、配線23を介して直流電源21の負極側と電気的に接続されている。一方、直流電源21の正極側は、配線22を介して管5と電気的に接続されている。電解ノズル6は電極として機能し、後述する吐出孔61から電解液を吐出している状態において、電解ノズル6と管5との間に直流電源21によって電圧が印加される。なお、直流電源21は、30V程度の電圧を供給可能であればよい。
電解ノズル6は、図3の(a)に示す断面に相当する図形を、中心軸Cを回転軸として回転させた回転体である。中心軸Cは、電解ノズル6の挿入方向に沿う方向に延びる、当該電解ノズル6の中心軸である。電解ノズル6は、中心軸Cを含む平面で当該電解ノズル6を切断したときの断面において、前記挿入方向に対して垂直な方向に凸となる湾曲部65を有している。すなわち、電解ノズル6の挿入方向に沿う側面が湾曲している。そのため、管5のエルボーを電解ノズル6が通過することが容易になる。なお、湾曲部65は、電解ノズル6の内部から外部に向かう方向に凸となる湾曲部であるとも表現できる。
湾曲部65に対応する電解ノズル6の表面には、電解液を管5の内面に対して吐出するための複数の吐出孔61が形成されている。吐出孔61は、連通路62を介して主空洞部63と連通している。図2に示すように、供給管12からの電解液は、連結部16に形成された流路18を通って主空洞部63に供給された後、連通路62を通って吐出孔61に至り、吐出孔61から外部へ吐出される。
図3の(b)に示すように、連通路62は、主空洞部63から放射状に延出している。また、連通路62は、電解ノズル6の中心軸Cに沿って複数形成されている。そのため、電解加工のムラが発生することを防止できる。主空洞部63の、挿入方向における先端は、閉じられており、電解液は、電解ノズル6の側面からのみ吐出される。ただし、主空洞部63の前記先端にも連通路62を形成してもよい。
絶縁材7は、湾曲部65に対応する電解ノズル6の表面の少なくとも一部を覆う、電解液を流通可能な部材であり、例えば絶縁性で弾性を有し、変形可能な多孔質部材である。電解ノズル6の周面に絶縁性の多孔質部材を覆設することにより、電解ノズル6と管5とが短絡することを防止することができる。また、前記多孔質部材を介して電解液を管5の内面に導くことにより、吐出孔61から吐出された電解液を、管5の内面に対してムラ無く均一に導くことができる。
止水部8は、電解ノズル6の挿入方向前方に形成された部材であり、管5の内部における電解液の移動を阻害するための部材である。この止水部8は、支柱81を介して電解ノズル6に固定されている。止水部8の形状は、特に限定されず、管5の内部で電解液を堰き止めることができる形状であればよい。図2には、一例として傘型(断面が弓型)の止水部8が図示されている。
止水部8を設けることにより、管5の内部を電解液で満たした状態(管5の内部に電解液が供給された状態)で電解加工を行うことができ、電解加工の対象となる管5の内面部分を電解液で浸すことが容易になる。そのため、簡単かつ確実に電解加工することができる。また、電解加工器具2が止水部8を備えているため、電解ノズル6の移動に伴って止水部8を移動させることができる。なお、管5の内部を電解液で完全に満たす必要はなく、電解加工の対象となる管5の内面部分が電解液で浸されるように、管5の内部空間の少なくとも一部に電解液が貯留されればよい。
フレキシブルシャフト9は、電解ノズル6を支持する屈曲可能なアームであり、電解ノズル6を回転することができる。電解ノズル6を支持するアームとして、フレキシブルシャフト9に替えて、フレキシブルチューブなど、電解ノズル6を支持することができる屈曲可能な部材を用いることができる。フレキシブルチューブを用いる場合には、当該フレキシブルチューブの内部に供給管12を通すか、または当該フレキシブルチューブを電解液の供給管として利用してもよい。
(電解ノズルセット)
図4は、異なる形状を有する複数の電解ノズル6A〜6Cを含む電解ノズルセット60を示す図である。電解ノズルセット60は、電解液を用いた電解加工の対象となる管5の内部に挿入される電極を複数含む電極セットである。図4に示すように、電解ノズルセット60に含まれる電解ノズル6A・6B・6Cは、湾曲部65の形状または大きさが電解ノズル毎(電極毎)に異なっている。そのため、管5のエルボーの形状に対応した形状または大きさの電解ノズルを選択して使用することができ、エルボーを有する管5の電解加工を容易に行うことができる。
金属管のエルボーの湾曲形状は規格で決まっているため、電解ノズル6A・6B・6Cの湾曲部65の湾曲形状も、当該規格で定められた湾曲形状のいずれかに対応する形状にすればよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図5は、本実施形態に係る電解加工システム200の全体構成を示す図である。図5に示すように、電解加工システム200が備える電解加工器具2Aは、電解ノズル6に替えて電極70を備えている。電極70は、吐出孔を備えていない円柱形状の電極である。電極70の材質は、電解ノズル6の材質と同様のものでよい。電極70は、配線23を介して直流電源21の負極側と電気的に接続されている。
供給管12は、電極70には接続されておらず、供給管12の先端は、管5の内部において自由端として挿入されている。
電極70は、フレキシブルアーム91によって支持されている。電解加工器具2と同様に、電極70をフレキシブルシャフト9によって支持してもよい。
また、電解加工システム200は、止水部8に替えて、止水部材82を備えている。止水部材82は、管5の内部における電解液の移動を阻害する部材である。止水部材82として、例えば、合成ゴムからなる本体に空気を注入して膨らませることにより、配管の止水を行う公知の止水プラグを用いることができる。管5における電解液の移動を阻害できる部材であれば、止水部材82としてどのような部材を用いてもよい。
(電解加工システム200における電解加工方法)
電解加工システム200では、まず、管5の一方の開口部から止水部材82を挿入し、電解加工の対象となる管5の部分の手前まで移動させた後、止水部材82を膨張させる。
続いて、電極70を管5の他方の開口部から管5の内部に挿入するとともに、他方の開口部から供給管12を介して管5の内部に電解液を供給する。
その後、直流電源21を用いて電極70と管5との間に電圧を印加した状態で、電極70を管5の内部で移動させながら管5の内面を電解加工する。この電解加工は、止水部材82によって電極70の周囲に電解液が滞留された状態で行われる。このとき、吸引ノズル15および回収管14により管5の内部の電解液を回収しつつ、供給管12を介して電解液を供給する。
この方法によれば、管5の内部を容易に電解液で満たすことができる。また、フレキシブルアーム91が屈曲可能であるため、管5が曲がっている場合でも電極70を容易に移動させることができる。その結果、管5の電解加工が容易になる。なお、止水部材82によって管5の内部を電解液で完全に満たす必要はなく、電極70の周囲に電解液が滞留する程度に管5の内部に電解液を貯留すればよい。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図6は、本実施形態に係る電解加工システム300の全体構成を示す図である。図6に示すように、電解加工システム300は、電解加工器具2Bを備えている。電解加工器具2Bは、電解加工器具2Aにおける電極70を電解ノズル6に置き換えた器具である。
供給管12を介して供給される電解液は、電解ノズル6の主空洞部63に流入した後、吐出孔61から吐出される。
電解加工システム300では、吐出孔61から新しい電解液を吐出することができるため、電解可能の対象となっている管5の部分に対して重点的に新しい電解液を供給することができる、そのため、電解加工の効率を高めることができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに別の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図7は、本実施形態に係る電解加工システム400の全体構成を示す図である。図7に示すように、電解加工システム400では、キャップ51・52によって管5の両方の開口部を塞いだ状態で、管5の内部に電解液を供給し、電解加工器具2Aによって管5の電解加工を行う。
回収管14の端部は、キャップ51の開口部53に挿入されている。供給管12の端部は、キャップ52の開口部54に挿入されている。電解加工器具2Aのフレキシブルアーム91は、キャップ52の開口部55に挿入されている。配線23についても開口部55を通してもよい。
キャップ51が配されている管5の端部5Aを、キャップ52が配されている管5の端部5Bよりも鉛直上側に配置してもよいし、端部5Aと端部5Bとを同一水平面上に配置してもよい。
なお、管5の内部に電解液を充填する必要がない場合には、キャップ51・52を設けずに電解液を循環させてもよい。この場合には、端部5Aと端部5Bとを同一水平面上に配置することが好ましい。また、吸引用のポンプP2を回収管14の途中に設けてもよい。
(電解加工システム400における電解加工方法)
まず、電解加工器具2Aおよび供給管12が通されたキャップ52を管5の端部5Bに装着することにより、電解加工器具2Aを管の内部に挿入する。また、端部5Aに、回収管14が通されたキャップ51を装着する。
次に、端部5Bの開口部(一方の開口部)から電解液を供給するとともに、端部5Aの開口部(他方の開口部)から電解液を排出する。この状態で電解加工器具2Aにより管5の内面を電解加工する。
端部5Aから排出された電解液は、フィルタ13によってフィルタリングされた後、端部5Bから供給される。このようにして電解液は循環する。
電解加工システム400においても、湾曲部を有する管5の内面を容易に電解加工することができる。また、容易な構成で、管5の内部において電解液を循環させることができ、効率的に電解加工することができる。
〔実施形態5〕
本発明のさらに別の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図8は、フレキシブルアーム92を示す断面図である。図8においては、止水部8、止水部材82、回収管14および吸引ノズル15を省略している。
実施形態1におけるフレキシブルシャフト9または実施形態3におけるフレキシブルアーム91を図8に示すフレキシブルアーム92に置き換えて、電解加工器具2Cを実現してもよい。フレキシブルアーム92は、供給管12と配線23とを束ねた部材である。供給管12と単数または複数の配線23とが並列に束ねられていてもよいし、供給管12の外側表面に配線23が巻き付けられていてもよい。
この構成により、電解ノズル6を支持する屈曲可能なアームを、供給管12および配線23によって実現でき、電解加工器具2・2Bの部品点数を削減できる。
〔実施形態6〕
図9は、電解ノズルの変形例を示す断面図である。電解ノズル6の形状は、上述した形状に限定されず、図9に示す形状であってもよい。図9は、中心軸Cを含む平面で当該電解ノズル601〜605を切断したときの断面を示している。中心軸Cは、電解ノズル601〜605の挿入方向に沿う方向に延びる当該電解ノズル601〜605の中心軸である。なお、図9には、電解ノズル601〜605の内部構造は図示されていない。
電解ノズル601〜605は、図9の(a)〜(e)に示す断面に相当する図形を、中心軸Cを回転軸として回転させた回転体である。電解ノズル601〜605は、前記断面の外縁の少なくとも一部において、当該電解ノズル601〜605の内部から外部に向かう方向に凸となる湾曲部606〜610を有している。
具体的には、電解ノズル601および602は、円筒の先端部が半球状になった形状を有している。電解ノズル603は、半球形状を有している。電解ノズル604は、中心軸Cに垂直な平面で電解ノズル604を切断したときの断面が円であり、当該円の面積が電解ノズル604の先端から後端に向かうにつれて漸次大きくなる形状を有している。電解ノズル605は、当該電解ノズル605の内部から外部かつ挿入方向斜め後方へ向けて突出する突出部611を有しており、突出部611の先端が湾曲部610となっている。
このように電解ノズル601〜605を形成することにより、管5のエルボーに引っ掛かることなく容易に管5を通過できる電極を実現できる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 電解液循環ユニット
2、2A、2B、2C 電解加工器具
3 電解液
4 移動機構
5 管(金属管)
6 電解ノズル(電極)
7 絶縁材
8 止水部
9 フレキシブルシャフト(アーム)
11 貯留槽
12 供給管
13 フィルタ
14 回収管
15 吸引ノズル
16 連結部
17 保持部
21 直流電源
60 電解ノズルセット
61 吐出孔
62 連通路
63 主空洞部
65 湾曲部
70 電極
82 止水部材
91 フレキシブルアーム
92 フレキシブルアーム
100、200、300、400 電解加工システム
601、602、603、604、605 電解ノズル(電極)

Claims (8)

  1. 電解液を用いた電解加工の対象となる金属管の内部に挿入される電極と、
    前記電極を支持する屈曲可能なアームとを備えている電解加工器具。
  2. 前記電極は、挿入方向に沿う方向に延びる前記電極の中心軸を含む平面で当該電極を切断したときの断面の外縁の少なくとも一部において、当該電極の内部から外部に向かう方向に凸となる湾曲部を有しており、
    前記湾曲部に対応する前記電極の表面の少なくとも一部は、前記電解液を流通可能な絶縁材によって覆われている請求項1に記載の電解加工器具。
  3. 前記湾曲部に対応する前記電極の表面には、前記電解液を吐出する吐出孔が形成されている請求項2に記載の電解加工器具。
  4. 前記電解液を吸引する吸引管をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載の電解加工器具。
  5. 前記金属管の内部における前記電解液の移動を阻害する止水部を、前記電極の挿入方向前方にさらに備える請求項1から4のいずれか1項に記載の電解加工器具。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電解加工器具と、
    前記金属管の内部における前記電解液の移動を阻害する止水部材とを用いて、
    前記止水部材によって前記電極の周囲に前記電解液が滞留された状態で電解加工を行う電解加工方法。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電解加工器具を用いて前記金属管を電解加工する方法であって、
    前記電解加工器具を前記金属管の内部に挿入する工程と、
    前記金属管の一方の開口部から前記電解液を供給する工程と、
    前記金属管の他方の開口部から前記電解液を排出する工程とを含み、
    前記他方の開口部から排出された電解液を前記一方の開口部から供給しつつ、電解加工を行う電解加工方法。
  8. 電解液を用いた電解加工の対象となる金属管の内部に挿入される電極を複数含む電極セットであって、
    複数の前記電極の形状は、前記電極毎に異なっている電極セット。
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