JP2019145994A - 倍率変動補正方法 および画像処理装置 - Google Patents

倍率変動補正方法 および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】読み取り時に生じる部分倍率ズレを本印刷する用紙のみで補正できる倍率変動補正方法等を提供する。【解決手段】インラインの読取装置15は用紙搬送方向に距離をあけて2つの読取センサを有する。画像印刷部13は用紙搬送方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像を含むテストチャートを印刷し、画像処理部12は読取装置15が該テストチャートを読み取る際に、各エッジ画像が第1読取センサで読み取られてから第2読取センサで読み取られるまでの時間差を測定し、この時間差の変化に基づいて、用紙各部での読取速度の変動を検出し、該読取速度の変動が相殺されるように、読取装置で読み取って得た画像の用紙搬送方向の倍率を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、原稿をスキャンして読み取った画像の倍率補正を行う倍率補正方法および画像処理装置に関する。
用紙に両面印刷する場合、表面の画像と裏面の画像を位置合わせすることが要求される。この要求に対し、従来は、用紙の表面および裏面の4隅にそれぞれ表裏位置合わせ用のマーク(所謂、トンボ)を印刷し、これをインラインスキャナ等で読み取り、4隅のトンボの位置が一致するように画像の倍率を補正することが行われる。
しかし、図13に示すように、4隅のトンボを用紙の表裏で位置合わせしても、用紙の中央部分等において表裏の画像の位置が、用紙搬送方向(副走査方向:図13においては上下方向)にズレる現象が発生することがある。これは、用紙の先端と後端とで(正確には用紙の各部分で)画像サイズ(倍率)が変化することに起因する。たとえば、用紙への印刷は搬送路上で用紙を移動させながら行われるが、用紙の移動に伴って用紙を挟持する搬送ローラが逐次変化することに起因して用紙の搬送速度が変動するため、用紙上に形成される画像の用紙搬送方向における倍率が用紙の各部分で変化する。また、定着装置を通紙する際の水分の抜け方や温度が用紙の前端から後端にかけて変動することで用紙の各部でサイズ変化が生じた結果、用紙上の画像の部分倍率が変動することもある。なお、図13において、図示の通り、実線が表面のパターン、点線が裏面のパターンを現している。4隅のトンボパターンは表裏を合わせた状態のため、表裏のパターンが重なっており、点線で表される裏面のパターンが見えない状態となっている。
図13の例では、4隅のトンボの位置が一致するように画像全体を一律の倍率で拡縮補正したが、部分倍率の変動(部分倍率ズレ)により、本来、等間隔に印刷されるべき線分の間隔が、用紙先端では距離(a)となり、用紙の後端では距離(b)になっている(b>a)。
さらに、表面印刷時と裏面印刷時とで用紙の天地(先後端)が入れ替わる方式で両面印刷する場合には、用紙搬送方向における部分倍率の変動に起因した画像の位置ズレが表裏で逆方向に発生するため、中央部分において画像の位置のずれが目立つ結果となる。
近年、3面折デザイン等、付加価値の高い印刷物の需要増加に対応するため、長尺用紙への両面印刷の重要度が増しているが、長尺用紙は倍率変化の影響を受けやすく(位置ズレ誤差は、倍率×距離で大きくなる)、かつ、たとえば上述の3面折デザインにおいては、用紙中間箇所に折り目が付与されることから、より高い画像位置精度が求められ、用紙の各部によって補正する倍率を異ならせる部分倍率補正がより重要になっている。
一般に、用紙搬送方向における部分倍率ズレの補正は、印刷原稿となる画像情報を、部分倍率ズレが相殺されるように、逆方向に変形させた後に印刷する方法で行われる。この方法を採るには、印刷原稿となる画像情報が印刷された用紙をスキャナで読み取り、この読取画像と元の画像情報とを比較することで各部分の倍率ズレを検出する必要がある。
近年は、印刷の生産性を高めるために、印刷機とスタッカの間の搬送経路上に、搬送中の出力紙の両面をスキャンして画像を流し読みする読取装置を配置し、搬送中に読み取った読み取り画像に基づいて、印刷原稿の画像情報をリアルタイム(印刷中に随時)に補正するシステムがある。
このようなシステムで用紙上の画像を読み取った場合、読み取り画像の解像度は、流し読み時の出力紙の搬送速度に依存する。そのため、流し読み時の搬送速度(読み取り速度)に変動があると、読み取り画像には、流し読み時の部分倍率ズレと印刷時の部分倍率ズレの双方が含まれてしまい、印刷時の部分倍率ズレを正しく検出することができない。
この課題に対して、たとえば下記特許文献1には、正確なパターンが印刷された校正用チャートを読み取って、スキャン時のゆがみを補正する第1手法や、印刷手段で表裏印刷したチャートを2部用意し、表裏逆にしてそれぞれスキャンし、差分を補正する第2手法が提案されている。
特開2016−158207号公報
しかしながら、上記の第1手法では、校正用チャートの読み取り手段を要する点や、読み取り手段における通紙性能は用紙の種類(厚みや表面粗さなど)に依存するため用紙の種類毎に校正チャートを用意する必要がある点などの課題があった。また第2手法では、1回の測定で両面印刷2枚の表裏逆読みを要するため、調整シーケンスが複雑化したり、用紙反転機構を新たに設けるために装置が大型化したりする課題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、読み取り時に生じる部分倍率ズレを、正確な校正チャートを用いることなく、本印刷する用紙のみで補正することのできる倍率変動補正方法および画像処理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]第1方向の1ラインを読み取る第1読取センサと前記第1方向の1ラインを読み取ると共に前記第1読取センサの読み取り位置に対して前記第1方向に直交する第2方向に所定距離離れた位置を読み取り位置とする第2読取センサとを有する読取部と原稿とを前記第2方向に相対移動させて前記原稿を二次元に読み取る読取装置で、前記第2方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像が前記第2方向に配列された原稿を読み取る読取ステップと、
前記原稿を前記読取装置で読み取る際に、前記エッジ画像が前記第1読取センサで読み取られてから前記第2読取センサで読み取られるまでの時間差を前記複数のエッジ画像のそれぞれについて測定する測定ステップと、
前記測定ステップで測定された時間差の変化に基づいて、前記読取ステップで前記原稿を読み取る際の前記原稿と前記読取部との前記第2方向の相対速度の変動を検出する読取速度変動検出ステップと、
前記読取速度変動検出ステップで検出された相対速度の変動が相殺されるように、前記原稿を前記読取装置で読み取って得た画像の前記第2方向の倍率を補正する倍率補正ステップと、
を有する
ことを特徴とする倍率変動補正方法。
上記発明および下記[11]に記載の発明では、用紙搬送方向に略直交する輪郭を有するエッジ画像が用紙搬送方向に複数に配列された原稿を、用紙搬送方向に読取位置が離れた第1読取センサと第2読取センサで読み取る際に、各エッジ画像を第1読取センサが読み取ってから第2読取センサが読取までの時間差を測定する。この時間差はエッジ画像が第1読取センサと第2読取センサの間を通過する際の、原稿と読取部との相対速度(スキャン速度)に比例するので、各エッジ画像について測定した時間差の変化から、相対速度(スキャン速度)の変動を検出することができ、これを用いて、読み取り画像に含まれる、読み取り時の用紙搬送方向の倍率変動を相殺する補正を行う。
[2]前記エッジ画像は、少なくとも原稿の先後端から所定範囲に形成される
ことを特徴とする[1]に記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[12]に記載の発明では、原稿の先端および後端は、原稿と読取部との相対速度が変化しやすい箇所なので、少なくともその部分については、エッジ画像を配列して相対速度の変動を検出する。
[3]前記読取部は、前記第1方向の1ラインを読み取る互いに読み取り色の異なる複数のラインセンサを前記第2方向に並べて有するカラーラインセンサであって、前記複数のラインセンサうちの1つが前記第1読取センサであり、前記複数のラインセンサのうちの他の1つが前記第2読取センサであり、
前記エッジ画像は、前記第1読取センサと前記第2読取センサのいずれも読取可能な色である
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[13]に記載の発明では、カラーラインイメージセンサの各色のラインイメージセンサの読み取り位置は、用紙搬送方向に少しずつ離れているので、一の色のラインイメージセンサを第1読取センサとし、他の一の色のラインイメージセンサを第2読取センサとして使用する。エッジ画像はこれら2つのラインイメージセンサの双方で検出される色にする。なお、ここで言うカラーラインイメージセンサは、RGBのほか赤外色や紫外色など任意の色を検出するラインイメージセンサを含んでもよい。
[4]前記エッジ画像は、黒である
ことを特徴とする[3]に記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[14]に記載の発明では、エッジ画像を黒にすれば、カラーラインイメージセンサが検出する各色に対応することができる。また黒の色材として一般的なカーボンブラック類を含む等、赤外光も吸収する特性を持つ素材を用いれば、特に、赤外色等を含む場合に好適である。
[5]前記第1読取センサと前記第2読取センサを、前記複数のラインセンサの中で読み取り位置が前記第2方向に最も離れた2つのラインセンサとする
ことを特徴とする[3]または[4]に記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[15]に記載の発明では、第1読取センサと第2読取センサの読み取り位置が離れるほど、時間差(スキャン速度)の測定精度が向上するので、複数のラインセンサの中で読み取り位置が用紙搬送方向に最も離れた2つのラインセンサを使用する。
[6]前記読取部は、二次元イメージセンサであり、前記第1読取センサの読み取り位置と、前記第2読取センサの読み取り位置を、前記二次元イメージセンサの前記第2方向に離れた2つの読み取り位置で代替する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[16]に記載の発明では、第1読取センサと第2読取センサの双方を1つの二次元イメージセンサで代替させる。
[7]前記読取部は、前記原稿の表面を読み取る第1読取部と、前記原稿の裏面を読み取る第2読取部を前記第2方向の異なる位置に有し、
前記原稿の表裏面にはそれぞれ前記複数のエッジ画像が前記第2方向に配列されており、
前記原稿の表面の前記複数のエッジ画像を前記第1読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第1読取部が読み取った前記原稿の表面の画像の前記第2方向の倍率を補正し、
前記原稿の裏面の前記複数のエッジ画像を前記第2読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第2読取部が読み取った前記原稿の裏面の画像の前記第2方向の倍率を補正する、
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[17]に記載の発明では、原稿の表面と裏面のそれぞれについて各部を読み取る際の読み取り速度の変動を検出し、表裏それぞれについて、読み取り速度の変動が相殺されるように用紙搬送方向の倍率を補正する。
[8]前記原稿は、前記第2方向の倍率変動を測定するための倍率変動測定用画像と前記複数のエッジ画像が所定の印刷装置で用紙に同時に印刷されたものであり、
前記複数のエッジ画像は、前記倍率変動測定用画像を含む前記第2方向の範囲に、前記倍率変動測定用画像に対して前記第1方向の異なる位置に配置されており、
前記読取ステップでは、前記倍率変動測定用画像と前記エッジ画像を読み取り、
前記倍率補正ステップでは、前記読取部で読み取って得た前記倍率変動測定用画像の前記第2方向の倍率を補正し、
前記倍率補正ステップで補正後の前記倍率変動測定用画像の、前記印刷に使用した前記倍率変動測定用画像の元画像に対する前記第2方向の倍率変動が相殺されるように、前記印刷装置で印刷する印刷データの前記第2方向の倍率の補正値を算出する第2倍率補正ステップをさらに有する
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[18]に記載の発明では、エッジ画像と同時に印刷された倍率変動測定用画像を読取装置で読み取った画像には、印刷時に生じた用紙搬送方向の歪と読み取り速度の変動に伴う用紙搬送方向の歪の双方が含まれるが、エッジ画像に基づいて読み取り速度の変動を検出することで、読み取り速度の変動に伴う歪を補正する。補正後の画像に残る歪は印刷時に生じたものなので、これが相殺されるように印刷データを補正するための倍率補正値を求める。
[9]前記倍率変動測定用画像は、位置測定マークを第2方向に距離をあけて複数配列したものであり、
前記位置測定マークは、前記第1方向に対して傾斜した斜め線、前記第1方向に先端を向けた楔型、前記第1方向の線分を隙間もって第2方向に複数並べたラダーパターン、の中の1または複数で構成される
ことを特徴とする[8]に記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[19]に記載の発明では、位置測定マークを、斜め線、楔形、ラダーパターンにすることで、複数回の測定の平均をとることが可能になり、位置測定マークで検出可能な位置の精度を高めることができる。
[10]前記印刷装置で印刷された前記原稿には、先後端を識別可能なマークが記録され、表裏がある場合にはさらに表裏を識別可能なマークが記録される
ことを特徴とする[8]または[9]に記載の倍率変動補正方法。
上記発明および下記[20]に記載の発明では、オフラインの読取装置で原稿を読み取る際に、先端後端や天地を認識して、正しく補正を行うことができる。
[11]第1方向の1ラインを読み取る第1読取センサと前記第1方向の1ラインを読み取ると共に前記第1読取センサの読み取り位置に対して前記第1方向に直交する第2方向に所定距離離れた位置を読み取り位置とする第2読取センサとを有する読取部と原稿とを前記第2方向に相対移動させて前記原稿を二次元に読み取る読取装置と、
前記第2方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像が前記第2方向に配列された原稿を前記読取装置で読み取る際に、前記エッジ画像が前記第1読取センサで読み取られてから前記第2読取センサで読み取られるまでの時間差を前記複数のエッジ画像のそれぞれについて測定する測定部と、
前記測定部で測定された時間差の変化に基づいて、前記読取装置で前記原稿を読み取る際の前記原稿と前記読取部との前記第2方向の相対速度の変動を検出する読取速度変動検出部と、
前記読取速度変動検出部によって検出された相対速度の変動が相殺されるように、前記原稿を前記読取装置で読み取って得た画像の前記第2方向の倍率を補正する倍率補正部と、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
[12]前記エッジ画像は、少なくとも原稿の先後端から所定範囲に形成される
ことを特徴とする[11]に記載の画像処理装置。
[13]前記読取部は、前記第1方向の1ラインを読み取る互いに読み取り色の異なる複数のラインセンサを前記第2方向に並べて有するカラーラインセンサであって、前記複数のラインセンサうちの1つが前記第1読取センサであり、前記複数のラインセンサのうちの他の1つが前記第2読取センサであり、
前記エッジ画像は、前記第1読取センサと前記第2読取センサのいずれも読取可能な色である
ことを特徴とする[11]または[12]に記載の画像処理装置。
[14]前記エッジ画像は、黒である
ことを特徴とする[13]に記載の画像処理装置。
[15]前記第1読取センサと前記第2読取センサを、前記複数のラインセンサの中で読み取り位置が前記第2方向に最も離れた2つのラインセンサとする
ことを特徴とする[13]または[14]に記載の画像処理装置。
[16]前記読取部は、二次元イメージセンサであり、前記第1読取センサの読み取り位置と、前記第2読取センサの読み取り位置を、前記二次元イメージセンサの前記第2方向に離れた2つの読み取り位置で代替する
ことを特徴とする[11]乃至[15]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
[17]前記読取部は、前記原稿の表面を読み取る第1読取部と、前記原稿の裏面を読み取る第2読取部を前記第2方向の異なる位置に有し、
前記原稿の表裏面にはそれぞれ前記複数のエッジ画像が前記第2方向に配列されており、
前記原稿の表面の前記複数のエッジ画像を前記第1読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第1読取部が読み取った前記原稿の表面の画像の前記第2方向の倍率を補正し、
前記原稿の裏面の前記複数のエッジ画像を前記第2読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第2読取部が読み取った前記原稿の裏面の画像の前記第2方向の倍率を補正する、
ことを特徴とする[11]乃至[16]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
[18]前記原稿は、前記第2方向の倍率変動を測定するための倍率変動測定用画像と前記複数のエッジ画像が所定の印刷装置で用紙に同時に印刷されたものであり、
前記複数のエッジ画像は、前記倍率変動測定用画像を含む前記第2方向の範囲に、前記倍率変動測定用画像に対して前記第1方向の異なる位置に配置されており、
前記読取装置は、前記倍率変動測定用画像と前記エッジ画像を読み取り、
前記倍率補正部は、前記読取部で読み取って得た前記倍率変動測定用画像の前記第2方向の倍率を補正し、
前記倍率補正部で補正後の前記倍率変動測定用画像の、前記印刷に使用した前記倍率変動測定用画像の元画像に対する前記第2方向の倍率変動が相殺されるように、前記印刷装置で印刷する印刷データの前記第2方向の倍率の補正値を算出する第2倍率補正部をさらに有する
ことを特徴とする[11]乃至[17]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
[19]前記倍率変動測定用画像は、位置測定マークを第2方向に距離をあけて複数配列したものであり、
前記位置測定マークは、前記第1方向に対して傾斜した斜め線、前記第1方向に先端を向けた楔型、前記第1方向の線分を隙間もって第2方向に複数並べたラダーパターン、の中の1または複数で構成される
ことを特徴とする[18]に記載の画像処理装置。
[20]前記印刷装置で印刷された前記原稿には、先後端を識別可能なマークが記録され、表裏がある場合にはさらに表裏を識別可能なマークが記録される
ことを特徴とする[18]または[19]に記載の画像処理装置。
本発明に係る倍率変動補正方法および画像処理装置によれば、読み取り時に生じる部分倍率ズレを、正確な校正チャートを用いることなく、本印刷する用紙のみで補正することができる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示す図である。 読取装置内の通紙経路を示す図である。 用紙が読取装置を通過して読み取られる際の各位置における搬送状態を示す図である。 用紙表裏の各位置が読み取られるときの搬送状態の変化を示す図である。 読み取り速度の変動を検出して倍率補正を行うためのテストチャートの一例を示す図である。 テストチャートに配置された各構成要素を示す図である。 読取装置の読取部(カラーラインイメージセンサ)の各色ラインイメージセンサの読取位置を示す図である。 一のエッジ画像が読み取られる際の各色のラインイメージセンサの信号強度の変化を示す図である。 読取部がカラーラインイメージセンサとIRセンサを有する場合における各色ラインイメージセンサおよびIRセンサの読取位置を示す図である。 読取部が二次元イメージセンサの場合の読取範囲の一例を示す図である。 読取部(カラーラインイメージセンサ)が移動してプラテンガラス上の用紙をスキャンする構成と各色ラインイメージセンサの読取位置を示す図である。 調整モードにおける動作の流れを示す図である。 トンボの位置を表裏両面で位置合わせしたが用紙の中央で画像が位置ズレした印刷例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置10の概略構成を示している。画像処理装置10は、印刷対象の画像を入力する画像入力部11と、入力された画像やプログラム、各種データなどを保存する情報記憶部16と、印刷対象の画像に対して倍率補正等の画像処理を施す画像処理部12と、用紙の両面にフルカラーの画像を印刷可能な画像印刷部13と、画像印刷部13で印刷された用紙(出力紙)の排紙先となって多数の用紙を蓄積保持するスタッカ14と、画像印刷部13からスタッカ14に至る搬送路上にあって搬送される出力紙の両面をスキャンして用紙両面の画像を光学的に読み取るインラインの読取装置15等を備えている。
画像印刷部13は、たとえば、電子写真方式により、用紙上に画像を形成する。両面印刷の方式は、用紙の表面に画像を形成した後、用紙の表裏を反転して該用紙の裏面に画像を形成すると共に、用紙の表裏を反転する際に用紙の先後端が逆向きになる方式である。なお、両面印刷の方式は上記方式に限定されるものではなく、たとえば、表裏反転時に用紙の先後端が逆向きにならない方式であってもよい。後者の表裏反転方式の場合、用紙表裏の部分倍率誤差は表裏で同期しているので、部分倍率が表裏差として現れる可能性は低いが、たとえば3面折等の印刷物形態において画像位置精度が要求される状況に変わりは無いから、後者の場合においても、本発明を有効に利用する事が出来る。
読取装置15は、搬送路上の特定箇所に固定されており、該読取装置15の読み取り位置に対して、搬送される出力紙が相対移動することで該出力紙がスキャン(流し読み)されて読み取られる。したがって、読取装置15の読み取り位置を通過する際の出力紙の搬送速度の変動が、読取装置15の読み取り速度(スキャン速度)の変動になる。用紙の搬送方向を副走査方向、用紙上でこれに直交する方向を主走査方向とする。読取装置15は、副走査方向に搬送される用紙に対して主走査方向のライン単位の読み取りを繰り返すことで用紙を二次元に読み取る。
画像処理部12は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、情報記憶部16に保存されているプログラムを読み出し、CPUが該プログラムにしたがって動作することで各種の処理・機能を実行する。なお、画像処理部12の機能の一部をASIC等の回路で実行するように構成してもよい。
画像処理部12は、測定部21、読取速度変動検出部22、第1倍率補正部23、第2倍率補正部24の各機能を果たす。また、画像処理部12は、画像処理装置10全体の動作を制御する制御部としての機能も有する。
画像処理部12には、オペレータから各種の操作、指示を受け付ける指示入力部17、操作画面や装置の動作状態を通知する画面等が表示される表示部18が接続されている。
画像処理装置10は、所定のテストチャートを画像印刷部13で印刷し、これを読取装置15で読み取って得た読み取り画像に基づいて、該テストチャートを読み取る際の用紙搬送方向の読み取り速度の変動を検出する。テストチャートには、用紙搬送方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像(線分等)が用紙搬送方向に配列されている(図5の速度変動測定パターン43参照)。なお、テストチャートを印刷するための画像情報は、画像入力部11から入力されてもよいし、情報記憶部16に予め保存されていてもよい。また、画像処理部12で作成してもよい。
読取装置15は、画像処理部12の指示に従って、印刷されたテストチャートの読み取りを行う。読取装置15の読取部は、主走査方向(第1方向)の1ラインを読み取る第1読取センサと、主走査方向の1ラインを読み取ると共に第1読取センサの読み取り位置に対して用紙搬送方向に所定距離だけ下流側に離れた位置を読み取り位置とする第2読取センサを有している。
画像処理部12の測定部21は、テストチャート上の一のエッジ画像が第1読取センサで読み取られてから該エッジ画像が第2読取センサで読み取られるまでの時間差を計測する。この時間差は読取部がエッジ画像を読み取ったときの用紙の移動速度(読み取り速度)に対応している。読取速度変動検出部22は、測定部21が測定した各エッジ画像が読み取られたときの時間差の違いから、読み取り速度の変動を検出する。
画像処理部12の第1倍率補正部23は、読み取り速度の変動が相殺されるように、読み取り画像の用紙搬送方向の各部(先端、中央、後端等)の倍率(部分倍率)を補正する。さらに、画像処理部12の第2倍率補正部24は、第1倍率補正部23で補正後の読み取り画像に基づいて、印刷時に生じる用紙搬送方向の画像の歪(部分倍率変動)を補正するための補正値を算出する。ここでは、第2倍率補正部24は、両面印刷した時に表裏両面の各部(先端、中央、後端の各部)で画像が位置ズレしないように印刷データを補正するための補正値(部分倍率値)を導出する。
なお、インラインの読取装置15に代えて、オフラインの読取装置19でテストチャートの画像を読み取るように構成されてもよい。この場合、表示部18に操作手順を表示し、ユーザが、該操作手順に従って、スタッカからテストチャートを取り出して読取装置19にセットし、読取装置19による読取動作の開始指示を入力する等の操作を行う。オフラインの読取装置19は、複数台のシステムで共通利用してもかまわないし、画像処理装置10の画像処理部12とは別の制御部で指示制御されていても良い。読み取られた画像は、読取装置15を用いる場合と同様に、画像処理部12で解析され、読み取り速度の変動を求め、これを相殺するように読み取り画像を補正し、さらに印刷時に表裏の画像位置を位置合わせするための補正値(部分倍率値)を導出する処理が行われる。
図2は、読取装置15内の通紙経路を示している。読取装置15では、用紙の両面を1パスで読み取るため、用紙の表面を読み取る上面側ラインイメージセンサ31と、用紙の裏面を読み取る下面側ラインイメージセンサ32が、用紙搬送方向に距離を置いて互いに異なる位置に配置されている。この例では下側面ラインイメージセンサ32は、上面側ラインイメージセンサ31より用紙搬送方向の上流に配置されている。
各々のラインイメージセンサ31、32の前後には、用紙を保持、搬送するための用紙搬送機構がある。用紙搬送機構は、通常、対向配置された一対の搬送ローラにより構成される。図2の例では、下面側ラインイメージセンサ32の用紙搬送方向の上流側近傍に一対の第1搬送ローラ35が、下面側ラインイメージセンサ32と上面側ラインイメージセンサ31との間に一対の第2搬送ローラ36が、上面側ラインイメージセンサ31の下流側近傍に一対の第3搬送ローラ37が配置されている。
ここでは、第1搬送ローラ35から下面側ラインイメージセンサ32の読み取り位置までの距離をd4、下面側ラインイメージセンサ32の読み取り位置から第2搬送ローラ36までの距離をd3、第2搬送ローラ36から上面側ラインイメージセンサ31の読み取り位置までの距離をd2、上面側ラインイメージセンサ31の読み取り位置から第3搬送ローラ37までの距離をd1とする。
図3は、用紙が読取装置15を通過して読み取られる際の各通紙位置における搬送状態を示している。同図(a)は用紙の先端が第1搬送ローラ35と第2搬送ローラ36の間にある状態aを示している。同図(b)は用紙の先端が第2搬送ローラ36と第3搬送ローラ37の間にある状態bを示している。同図(c)は用紙が第1搬送ローラ35、第2搬送ローラ36、第3搬送ローラ37の全てに保持されている状態cを示している。同図(d)は用紙の後端が第1搬送ローラ35と第2搬送ローラ36の間にある状態dを示ししている。同図(e)は用紙の後端が第2搬送ローラ36と第3搬送ローラ37の間にある状態eを示している。用紙の位置によって用紙の搬送状態(図3の状態a〜e)が変化するので、各々で用紙の搬送速度が微妙に異なる可能性がある。
図3のように搬送状態が変化する場合、用紙の表裏とスキャン位置によって、図4に示すように、読み取り特性が異なる。すなわち、用紙の裏面を下面側ラインイメージセンサ32が読み取る際には、用紙先端から距離d3までを読み取る間は状態a、これに続く距離(d1+d2)を読み取る間は状態b、画像の中央部分を読み取るときは状態c、用紙後端から距離d4だけ手前の位置から用紙後端までを読み取るときは状態d、というように用紙の搬送状態が変化する。
一方、用紙の表面を上面側ラインイメージセンサ31が読み取る際には、用紙先端から距離d1までを読み取る間は状態b、これに続く所定期間(用紙中央部分)を読み取るときは状態c、用紙後端から距離(d3+d4+d2)だけ手前の位置から距離(d3+d4)を読み取る間は状態d、その後、用紙後端までを読み取るときは状態e、というように用紙の搬送状態が変化する。
このように、用紙の中央は用紙の表裏共に状態cで読み取られるので表裏のスキャン状態(読み取り速度)は一致するが、用紙の先後端においては表裏でスキャン状態(読み取り速度)が相違する。そのため、用紙の先後端における読み取り速度の変動を正確に認識することが、両面印刷時の表裏位置合わせを行うために重要となる。
本例は両面同時読み取りの場合であるが、ラインイメージセンサが片面のみに配置されていて、表裏の読み取りを2回の通紙で実施する場合においても、同様に速度差が生じることになる。特に、表面と裏面で読み取りの先端が逆方向(主走査方向の読み取り条件としては、表裏で一致する方向のため、この方が好ましい)の場合には、図4と同様に、読み取り状態の表裏差が生じることになる。
なお、用紙の読み取り機構は、読取装置15のようなインラインのもの以外を用いてもよい。たとえば、コピー印刷用に装備される両面読取機構は、小型化や作業性向上のため用紙経路が屈曲しているほかは、図3に示すものと同様の構成であるから、同様の課題が発生し、同様の技術が適用可能である。
図5は、読み取り速度の変動を検出して倍率補正を行うためのテストチャート40の一例を示している。図6は、テストチャート40に配置された構成要素を示している。テストチャート40には、画像位置測定パターン41と、倍率測定パターン42と、速度変動測定パターン43が配置されている。さらに、印刷状態測定パターン44や天地表裏識別パターン45も配置されている。
画像位置測定パターン41は、所謂、トンボ、と呼ばれる十字マークであり、用紙の四隅に配置される。画像位置測定パターン41は、用紙端からの画像位置を測定する基準となる(図6(a)参照)。
倍率測定パターン42は、隣り合うパターン間の距離(図6(b)参照)から印刷時に生じた倍率を測定するために使用される。倍率測定パターン42は、元画像(印刷データ)上で、予め定めた等間隔で用紙搬送方向に複数のパターンを配列したものである。ここでは、用紙の先端から後端にかけて倍率測定パターン42を配置してある。
なお、倍率測定の精度を短距離で高精度にするには、倍率測定パターン42を図6(c)に示すようなパターンにすればよい。倍率測定パターン42を、用紙搬送方向と直交する方向の細線を用紙搬送方向に僅かの間隔を空けて複数本配列したラダー型とすれば、細線毎に測定を繰り返すことができ、その平均等をとれば、精度を高めることができる。
波型や楔型についても、主走査方向の測定位置を変えながら何度も測定を繰り返すことができる。これらは、測定するエッジの位置がほぼ連続的に変わるから、微振動やビームピッチの微細な繰り返し誤差の影響を受け難く、より好ましい。この場合、パターンエッジの主走査方向に対する傾きは概ね±20度程度としておくのが、パターン読み取り時の主走査位置ズレや、画像エッジの、たとえばトナー粒状等によるばらつきの影響が軽減できるため、好ましい。
速度変動測定パターン43は、用紙搬送方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像(ここでは、用紙搬送方向に直交する線分)を用紙搬送方向に配列したものである。読取装置15での読み取り速度の変動の検出に使用される。速度変動測定パターン43は、読み取り速度が変化すると予測される、少なくとも用紙の先端および後端に配置される。また各速度変動測定パターン43は、少なくとも用紙の先端または後端から用紙中央に向けて、読み取り速度が安定したこと(図3、図4の状態cであること)を判断できるところまでに配列される。
また、速度変動測定パターン43のエッジ画像は、少なくとも連続する2つの倍率測定パターン42を含む用紙搬送方向の範囲に、該倍率測定パターン42に対して主走査方向の異なる位置(主走査方向に並べて)に配置される。図5の例では、用紙先端側の2つの倍率測定パターン42(および後端側の2つの倍率測定パターン42)の存在する範囲より前後に少し広い範囲にかけて速度変動測定パターン43のエッジ画像が配列されている。
エッジ画像の用紙搬送方向の間隔は一定である必要はない。エッジ画像の間隔を細かくすればするほど、読み取り速度の変動をより細かく認識することができる。
印刷状態測定パターン44は、ハーフトーンのパッチ画像等である。印刷状態が安定しているか否かを確認する。詳細は後述する。
天地表裏識別パターン45は、テストチャート40の表裏や天地(先後端)を識別するためのマークである。オフラインの読取装置19を使用する場合に利用する。
次に、速度変動測定パターン43の各エッジ画像の読み取りから読み取り速度の変動を検出する方法について説明する。
たとえば、図7に示すように、読取装置15の読取部は、カラーラインイメージセンサ51である。カラーラインイメージセンサ51は、主走査方向の1ラインを読み取る、R,G,B各色のラインイメージセンサを用紙搬送方向に並べて構成されている。そのため、各色のラインイメージセンサが用紙上の画像を読み取る読み取り位置は用紙搬送方向にわずかに離れた位置にあり、搬送される用紙に描かれた一のエッジ画像を各色のラインイメージセンサが読み取るタイミングには差異が生じる。
たとえば、R色のラインイメージセンサの読み取り位置とB色のラインイメージセンサの読み取り位置とは、用紙搬送方向に一定距離だけ離れているので、図8に示すように、R色のラインイメージセンサが一のエッジ画像を読み取った時(R色の信号強度がピークになる時刻T1)からB色のラインイメージセンサがそのエッジ画像を読み取る時(B色の信号強度がピークになる時刻T2)までに時間差が生じる。この時間差は、センサ間の距離に比例し、用紙搬送速度に反比例するが、センサ間の距離は固定なので、時間差は用紙搬送速度に反比例して変化する。
すなわち、測定される時間差は、エッジ画像がR色のラインイメージセンサの読み取り位置からB色のラインイメージセンサの読み取り位置まで移動する際の用紙搬送速度(読み取り速度)に反比例して変化する。
そこで、テストチャート40上の用紙搬送方向に配列された複数のエッジ画像のそれぞれについて上記の時間差を測定し、その変化を観察することで、読み取り速度の変動を検出する。
前述したように、読み取り速度の変化は用紙の先後端のエリアで特に大きくなる可能性が高いので、本実施の形態では、図5に示すようにテストチャート40の先端領域および後端領域にのみ速度変動測定パターン43を設けて、用紙の先後端領域における読み取り速度の変化を実測する。もちろん、速度変動測定パターン43は、読み取り速度に変化が生じるであろう任意の領域に設けてもよいし、用紙の先端から後端までの全ての領域に設けてもよい。
なお、上記時間差の測定は、高い精度が要求されるので、ラダーパターンの各線で繰り返し測定し、これらの平均で誤差を軽減するとよい。速度変動測定パターン43の各線(エッジ画像)は、主走査方向(用紙搬送方向に直交する)のエッジを有するパターンであれば良いが、用紙搬送方向に直交する線とした場合、エッジを構成する画素は特定の1素子により描画されている可能性が高く、当該素子の特性や、当該素子が描画している瞬間の画像印刷部13の微振動等の影響を直接受ける可能性がある。そこで、エッジ画像は用紙搬送方向に略直交する斜め線や波線で構成されても良い。略直交の範囲はシステムにより異なるが、たとえば直交±20度とすることが好ましい。
また、測定精度を高めるためには、複数のラインイメージセンサのうち、読み取り位置が用紙搬送方向に最も離れている2つを選択して、上記の時間差を測定することが望ましい。
画像読み取りの目的によっては、RGBのカラー画像のほかに、たとえばIR(赤外)やUV(紫外)画像を採取するような構成(傷や汚れ、用紙種別のの監視が可能となる)の読取部が読取装置15に設けられる場合がある。この場合、RGBのイメージセンサは1ユニット構成なのに対し、IR(赤外)やUV(紫外)画像を検出するセンサは別ユニット構成となる場合が多い(図9参照)。前述の時間差の測定には、なるべく距離の離れた2つのセンサを使用することが、測定精度の向上につながるので、図9のような構成の読取部を使用する場合は、最も距離の離れた組み合わせ(図9の例ではRとIR)で検知することが望ましい。
このほか、読取装置15の読取部として、図10に示すように、用紙搬送方向の所定範囲を一度に読み取る二次元イメージセンサ53を使用してもよい。この場合、前述の時間差を測定するための2つの読み取りセンサとして、二次元イメージセンサのうちの用紙搬送方向に離れた2箇所の読み取り位置を使用すればよい。
このほか、二次元イメージセンサ53を用いて、通紙状態の動画、または短い間隔をあけて複数の静止画を撮像し、その間におけるエッジ画像等の特定パターンの移動距離を見れば、当該特定パターンの撮像箇所近傍における通紙速度(読み取り速度)を検知することができる。
オフラインの読取装置19の場合、図11に示すように、用紙をプラテンガラス上に固定的に配置し、読取部(カラーラインイメージセンサ51等)が移動して用紙をスキャンする構成の装置であってもかまわない。この際、読取部の移動速度にムラがあると、読み取り倍率ズレとなるが、図7の場合と同様に、2つのラインイメージセンサがエッジ画像を検出する時間差に基づいて、読み取り速度の変動を検出して、読み取り画像を補正することができる。
なお、エッジ画像は、時間差の測定に使用する2つのラインイメージセンサのいずれでも読み取り可能な色にする。IRセンサを用いる場合を考慮すると、エッジ画像の色は一般的なカーボンブラック類を含む等、赤外光も吸収する特性を持つ素材で作られた、黒が望ましい。
次に、画像処理装置10が行う調整モードの動作について説明する。調整モードは、通常の印刷とは別の動作であり、両面印刷時の表裏位置合わせに使用する倍率補正値を導出するためのテストチャート40を印刷し、これを読み取って画像解析等を行う。
図12は、調整モードにおける動作の流れを示している。調整モードは、ユーザが指示して起動しても良いし、一定数通紙後、一定時間経過後、所定量の環境変動を検知後、トレイの用紙交換後、等のトリガで起動しても良い。
なお、通常の印刷作業中にリアルタイムに、表裏位置合わせ用の倍率補正値を修正する場合は、印刷画像の余白(後工程で断裁される部分)に、画像位置測定パターン41や倍率測定パターン42、速度変動測定パターン43等を形成して調整処理を行っても良い。あるいはリアルタイム調整時は用紙中間部の位置ズレ量のみを簡易的に監視し、ズレ量に変化が現れたら、調整モードに移行し、詳細な測定と調整を実施するように構成しても良い。
図12では、調整モードが起動されると(ステップS101)、画像処理部12はテストチャート40の画像を生成もしくは情報記憶部16等から読み出して(ステップS102)、これを画像印刷部13に印刷出力させる(ステップS103)。テストチャート40は用紙の両面に印刷される。
さらに画像処理部12は、画像印刷部13が印刷出力したテストチャート40の両面をインラインの読取装置15に読み取らせ(ステップS104、読取ステップ)、読取装置15が読み取って得た画像を解析する(ステップS105)。ステップS105の画像解析には、測定ステップと読取速度変動検出ステップが含まれる。測定ステップでは、2つのラインイメージセンサ(たとえば、図7のR色のラインイメージセンサとB色のラインイメージセンサ)が一のエッジ画像を読み取ったタイミングの時間差を各エッジ画像について測定する。また、倍率測定パターン42を検出して、隣り合う倍率測定パターン42が読み取られた時間差を順次測定する。
これらの画像解析処理は読み取り動作と共にリアルタイムに行うことが望ましい。なお、画像にタイムスタンプを付加しておき、これを基に後で時間差を求めるようにしてもよい。
画像解析の読取速度変動検出ステップでは、各エッジ画像に対して測定した上記の時間差の変化状況から読み取り速度の変動を検出する。
その後、読取速度変動検出ステップで求めた読み取度速度の変動に基づいて、読み取り画像の用紙搬送方向における各部の倍率を補正する(ステップS106、倍率補正ステップ)。ここでは、隣り合う倍率測定パターン42が読み取られたときの時間差(パターン間の距離)を、相対読取速度に基づいて補正する。
たとえば、
・テストチャート40上の一の倍率測定パターン42を検出した時刻をTa、
・次の倍率測定パターン42を検出した時刻をTb、
・基準の用紙搬送速度をV、
・時刻Taから時刻Tbまでの間の相対読取速度の平均値をV´、
としたとき、
補正前の隣り合う倍率測定パターン42間の距離Lは、
L=(Tb−Ta)×V、
相対読取速度の変動分を補正後のパターン間距離L´は、
L´=L×(V/V´)
として求めることができる。
なお、基準の用紙搬送速度Vは、相対読取速度が安定したとき(たとえば用紙中央部、状態c)の相対読取速度としてもよい。
ステップS105の画像解析およびステップS106の倍率補正は、表面、裏面のそれぞれについて行われる。すなわち、テストチャート40の表面に印刷された速度変動測定パターン43の各エッジ画像を読取部の上面側ラインイメージセンサ31で読み取る際に測定した時間差の変化に基づいて、テストチャート40の表面の読み取り画像の用紙搬送方向の倍率(倍率測定パターン42間の距離)を補正し、テストチャート40の裏面に印刷された速度変動測定パターン43の各エッジ画像を読取部の下面側ラインイメージセンサ32で読み取る際に測定した時間差の変化に基づいて、テストチャート40の裏面の読み取り画像の用紙搬送後方の倍率を補正する。
さらに画像処理部12は、ステップS106で補正後の倍率測定パターン42間の距離に基づいて、両面印刷時に表裏の画像位置が用紙の各部で一致するように印刷データを補正するための部分倍率補正値を求めて(ステップS107、第2倍率補正ステップ)、処理を終了する。以後の印刷において、ステップS107で求めた部分倍率補正値で印刷データの用紙搬送方向における倍率を補正することで、表裏両面の各部で画像位置が一致した出力結果を得ることができる。
なお、印刷したテストチャート40の読み取りを、オフラインの読取装置19で実施する場合は、1枚のテストチャート40を複数回読み取る必要が生じる場合がある。この場合、各々の読み取りにおいて、正しい読み取り方法(テストチャート40の表裏や天地)で実施する必要がある。そこで、テストチャート40に、読み取り方向やプラテン上のチャート読み取り方向を識別可能なマーク(図5の天地表裏識別パターン45など)を設けるか、各種測定パターンを、読み取り方向等を識別可能なパターンで構成することが好ましい。
読取装置15等でテストチャート40を読み取って得た画像の解析処理では、速度変動測定パターン43の各エッジ画像のエッジ位置、または各エッジ画像の重心位置を一のラインイメージセンサで読み取った時刻から他の一のラインイメージセンサが読み取った時刻の時間差(実際には最も距離の離れた2つのラインイメージセンサが検出した時刻の差)を求め、該時間差を色ずれ量とする。この色ずれ量を、速度変動測定パターン43の各エッジ画像について算出する。テストチャート40の各箇所における相対読取速度は以下の式で表される。
(相対読み取り速度) = 1/(色ずれ量)
この色ずれ量は、時間差の測定に使用した2つラインイメージセンサの間隔に依存するが、読み取り時間の間においては、該2つのラインイメージセンサの間隔は不変と考えてかまわないため、相対読取速度の算出においては、この間隔の値を考慮する必要はない。すなわち、読み取り速度の絶対値は不要で、読み取り速度の相対的な変動を検出すればよいので、時間差の測定に使用する2つのラインイメージセンサの間の絶対的な間隔を問題にする必要はない。
本発明の構成例では、速度変動測定パターン43は用紙の先後端のみに配置している。用紙の先後端の倍率測定パターン42の画像の実測距離は、速度変動測定パターン43のうち、該倍率測定パターン42と同じ用紙搬送方向の範囲に配置された複数のエッジ画像による時間差の測定から算出された相対読取速度の平均値(速度変動測定パターン43のエッジ画像が等間隔で配置されている場合。なお、不等間隔の場合は、各々の間隔で重み付け平均すればよい)で補正する。具体的には、画像上の実測距離を、相対読み取り速度の平均値で除して補正後の距離を得ればよい。
速度変動測定パターン43の存在しない用紙中央部は、表裏間の速度に大きな差異がないと予想できるから、実測距離をそのまま用いて表裏差を算出すればよいし、速度変動測定パターン43の、用紙中央部に近い(最も近い)エッジ画像から求めた相対読取速度に基づいて補正されても良い。
また、用紙全体にわたり速度変動測定パターン43を配置し、全体を補正対象としてもかまわない。
<その他の構成>
図5のテストチャート40には、印刷状態を監視するための印刷状態測定パターン44が速度変動測定パターン43と平行して(主走査方向の隣に並べて)配置されている。印刷状態測定パターン44は、たとえば、比較的線数の高いAMスクリーンの中間調パッチであり、パッチ内の濃度変化を監視する。濃度変化が急に発生している箇所は、用紙搬送に急激な変化が生じ、局所的な倍率ズレが発生している可能性が高い。このような急激な倍率ズレは用紙中央部の表裏画像位置ずれの原因となる。表裏位置ズレは本発明記載の手法で解消可能であるが、局所で発生した倍率ズレ(急激な変化が段差として見えるため、段ズレと呼ばれる場合がある)そのものの補正は困難なので、印刷結果としては不良となる可能性が高い。
そこで、印刷状態測定パターン44に所定値以上の濃度ムラが生じた場合は調整モードを終了し、用紙搬送状態のチェックを促すか、用紙搬送状態を調整する動作モードに移行するようにしても良い。同じく、速度変動測定パターン43の各エッジ画像から求めた色ずれ量に急激な変化がある場合は、読取装置の異常が考えられるので、スキャン搬送状態のチェックを促すか、スキャン搬送状態を調整する動作モードに移行するようにしても良い。
このように、本発明では、読み取り時の読み取り速度の変動に伴う部分倍率ズレを、別に印刷された正確な校正チャートを用いることなく、補正することができる。そのため、たとえば、本印刷する用紙の一部(後に裁断されて廃棄される部分)に倍率測定パターン42、速度変動測定パターン43等の測定パターンを印刷すれば、該本印刷する用紙のみで、読み取り速度の変動を補正して、両面印刷時の表示画像位置を一致させるための倍率補正値を求めて、倍率補正することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、用紙搬送方向に離れた2つの読取センサとして、カラーラインイメージセンサ51が有する2つの異なる色のラインイメージセンサやIRセンサを利用する例を示したが、独立した2つの読取センサであってもかまわない。
10…画像処理装置
11…画像入力部
12…画像処理部
13…画像印刷部
14…スタッカ
15…読取装置(インライン)
16…情報記憶部
17…指示入力部
18…表示部
19…読取装置(オフライン)
21…測定部
22…読取速度変動検出部
23…第1倍率補正部
24…第2倍率補正部
31…上面側ラインイメージセンサ
32…下面側ラインイメージセンサ
35…第1搬送ローラ
36…第2搬送ローラ
37…第3搬送ローラ
40…テストチャート
41…画像位置測定パターン
42…倍率測定パターン
43…速度変動測定パターン
44…印刷状態測定パターン
45…天地表裏識別パターン
51…カラーラインイメージセンサ
53…二次元イメージセンサ

Claims (20)

  1. 第1方向の1ラインを読み取る第1読取センサと前記第1方向の1ラインを読み取ると共に前記第1読取センサの読み取り位置に対して前記第1方向に直交する第2方向に所定距離離れた位置を読み取り位置とする第2読取センサとを有する読取部と原稿とを前記第2方向に相対移動させて前記原稿を二次元に読み取る読取装置で、前記第2方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像が前記第2方向に配列された原稿を読み取る読取ステップと、
    前記原稿を前記読取装置で読み取る際に、前記エッジ画像が前記第1読取センサで読み取られてから前記第2読取センサで読み取られるまでの時間差を前記複数のエッジ画像のそれぞれについて測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定された時間差の変化に基づいて、前記読取ステップで前記原稿を読み取る際の前記原稿と前記読取部との前記第2方向の相対速度の変動を検出する読取速度変動検出ステップと、
    前記読取速度変動検出ステップで検出された相対速度の変動が相殺されるように、前記原稿を前記読取装置で読み取って得た画像の前記第2方向の倍率を補正する倍率補正ステップと、
    を有する
    ことを特徴とする倍率変動補正方法。
  2. 前記エッジ画像は、少なくとも原稿の先後端から所定範囲に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の倍率変動補正方法。
  3. 前記読取部は、前記第1方向の1ラインを読み取る互いに読み取り色の異なる複数のラインセンサを前記第2方向に並べて有するカラーラインセンサであって、前記複数のラインセンサうちの1つが前記第1読取センサであり、前記複数のラインセンサのうちの他の1つが前記第2読取センサであり、
    前記エッジ画像は、前記第1読取センサと前記第2読取センサのいずれも読取可能な色である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の倍率変動補正方法。
  4. 前記エッジ画像は、黒である
    ことを特徴とする請求項3に記載の倍率変動補正方法。
  5. 前記第1読取センサと前記第2読取センサを、前記複数のラインセンサの中で読み取り位置が前記第2方向に最も離れた2つのラインセンサとする
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の倍率変動補正方法。
  6. 前記読取部は、二次元イメージセンサであり、前記第1読取センサの読み取り位置と、前記第2読取センサの読み取り位置を、前記二次元イメージセンサの前記第2方向に離れた2つの読み取り位置で代替する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の倍率変動補正方法。
  7. 前記読取部は、前記原稿の表面を読み取る第1読取部と、前記原稿の裏面を読み取る第2読取部を前記第2方向の異なる位置に有し、
    前記原稿の表裏面にはそれぞれ前記複数のエッジ画像が前記第2方向に配列されており、
    前記原稿の表面の前記複数のエッジ画像を前記第1読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第1読取部が読み取った前記原稿の表面の画像の前記第2方向の倍率を補正し、
    前記原稿の裏面の前記複数のエッジ画像を前記第2読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第2読取部が読み取った前記原稿の裏面の画像の前記第2方向の倍率を補正する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の倍率変動補正方法。
  8. 前記原稿は、前記第2方向の倍率変動を測定するための倍率変動測定用画像と前記複数のエッジ画像が所定の印刷装置で用紙に同時に印刷されたものであり、
    前記複数のエッジ画像は、前記倍率変動測定用画像を含む前記第2方向の範囲に、前記倍率変動測定用画像に対して前記第1方向の異なる位置に配置されており、
    前記読取ステップでは、前記倍率変動測定用画像と前記エッジ画像を読み取り、
    前記倍率補正ステップでは、前記読取部で読み取って得た前記倍率変動測定用画像の前記第2方向の倍率を補正し、
    前記倍率補正ステップで補正後の前記倍率変動測定用画像の、前記印刷に使用した前記倍率変動測定用画像の元画像に対する前記第2方向の倍率変動が相殺されるように、前記印刷装置で印刷する印刷データの前記第2方向の倍率の補正値を算出する第2倍率補正ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の倍率変動補正方法。
  9. 前記倍率変動測定用画像は、位置測定マークを第2方向に距離をあけて複数配列したものであり、
    前記位置測定マークは、前記第1方向に対して傾斜した斜め線、前記第1方向に先端を向けた楔型、前記第1方向の線分を隙間もって第2方向に複数並べたラダーパターン、の中の1または複数で構成される
    ことを特徴とする請求項8に記載の倍率変動補正方法。
  10. 前記印刷装置で印刷された前記原稿には、先後端を識別可能なマークが記録され、表裏がある場合にはさらに表裏を識別可能なマークが記録される
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の倍率変動補正方法。
  11. 第1方向の1ラインを読み取る第1読取センサと前記第1方向の1ラインを読み取ると共に前記第1読取センサの読み取り位置に対して前記第1方向に直交する第2方向に所定距離離れた位置を読み取り位置とする第2読取センサとを有する読取部と原稿とを前記第2方向に相対移動させて前記原稿を二次元に読み取る読取装置と、
    前記第2方向に略直交する輪郭を有する複数のエッジ画像が前記第2方向に配列された原稿を前記読取装置で読み取る際に、前記エッジ画像が前記第1読取センサで読み取られてから前記第2読取センサで読み取られるまでの時間差を前記複数のエッジ画像のそれぞれについて測定する測定部と、
    前記測定部で測定された時間差の変化に基づいて、前記読取装置で前記原稿を読み取る際の前記原稿と前記読取部との前記第2方向の相対速度の変動を検出する読取速度変動検出部と、
    前記読取速度変動検出部によって検出された相対速度の変動が相殺されるように、前記原稿を前記読取装置で読み取って得た画像の前記第2方向の倍率を補正する倍率補正部と、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記エッジ画像は、少なくとも原稿の先後端から所定範囲に形成される
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記読取部は、前記第1方向の1ラインを読み取る互いに読み取り色の異なる複数のラインセンサを前記第2方向に並べて有するカラーラインセンサであって、前記複数のラインセンサうちの1つが前記第1読取センサであり、前記複数のラインセンサのうちの他の1つが前記第2読取センサであり、
    前記エッジ画像は、前記第1読取センサと前記第2読取センサのいずれも読取可能な色である
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の画像処理装置。
  14. 前記エッジ画像は、黒である
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1読取センサと前記第2読取センサを、前記複数のラインセンサの中で読み取り位置が前記第2方向に最も離れた2つのラインセンサとする
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理装置。
  16. 前記読取部は、二次元イメージセンサであり、前記第1読取センサの読み取り位置と、前記第2読取センサの読み取り位置を、前記二次元イメージセンサの前記第2方向に離れた2つの読み取り位置で代替する
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  17. 前記読取部は、前記原稿の表面を読み取る第1読取部と、前記原稿の裏面を読み取る第2読取部を前記第2方向の異なる位置に有し、
    前記原稿の表裏面にはそれぞれ前記複数のエッジ画像が前記第2方向に配列されており、
    前記原稿の表面の前記複数のエッジ画像を前記第1読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第1読取部が読み取った前記原稿の表面の画像の前記第2方向の倍率を補正し、
    前記原稿の裏面の前記複数のエッジ画像を前記第2読取部が読み取る際に測定した前記時間差の変化に基づいて、前記第2読取部が読み取った前記原稿の裏面の画像の前記第2方向の倍率を補正する、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  18. 前記原稿は、前記第2方向の倍率変動を測定するための倍率変動測定用画像と前記複数のエッジ画像が所定の印刷装置で用紙に同時に印刷されたものであり、
    前記複数のエッジ画像は、前記倍率変動測定用画像を含む前記第2方向の範囲に、前記倍率変動測定用画像に対して前記第1方向の異なる位置に配置されており、
    前記読取装置は、前記倍率変動測定用画像と前記エッジ画像を読み取り、
    前記倍率補正部は、前記読取部で読み取って得た前記倍率変動測定用画像の前記第2方向の倍率を補正し、
    前記倍率補正部で補正後の前記倍率変動測定用画像の、前記印刷に使用した前記倍率変動測定用画像の元画像に対する前記第2方向の倍率変動が相殺されるように、前記印刷装置で印刷する印刷データの前記第2方向の倍率の補正値を算出する第2倍率補正部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項11乃至17のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  19. 前記倍率変動測定用画像は、位置測定マークを第2方向に距離をあけて複数配列したものであり、
    前記位置測定マークは、前記第1方向に対して傾斜した斜め線、前記第1方向に先端を向けた楔型、前記第1方向の線分を隙間もって第2方向に複数並べたラダーパターン、の中の1または複数で構成される
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 前記印刷装置で印刷された前記原稿には、先後端を識別可能なマークが記録され、表裏がある場合にはさらに表裏を識別可能なマークが記録される
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の画像処理装置。
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