JP2019144532A - レンズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡筒の内周面の真円度を向上させつつ、撮像素子等の上位装置との位置合わせスペースを確保したレンズユニットを提供する。【解決手段】レンズユニット1は、最も物体側L1に配置された第1レンズ21と、第1レンズ21よりも像側L2に配置された複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)と、第1レンズ21及び複数のレンズを保持する鏡筒3と、を有する。鏡筒3は、第1レンズ21を保持する第1レンズ筒部31と、複数のレンズを保持する第2レンズ筒部32とを有する。鏡筒3には、第2レンズ筒部32の内周面321と鏡筒3の外周との間で物体側L1から像側L2に向かって凹んだ円周溝34が形成されている。光軸Lに直交する方向から見たとき、円周溝34の底部341は、複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)のうち最も物体側L1に位置する第2レンズ22における光軸方向の厚みよりも像側に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、複数のレンズとそれらを保持する鏡筒とを備えるレンズユニットに関する。
レンズユニットは、複数のレンズとそれらを保持する鏡筒(レンズバレル)とを備え、複数のレンズの少なくとも1つが鏡筒の内周面に押圧保持されたものが知られている。近年、レンズユニット市場では、さらなる高解像度化の要求が高まってきている。より高い解像度を得るためには、レンズを鏡筒に保持させた際の精度が重要となってくる。一般的に、鏡筒は樹脂材料で構成され、、鏡筒の筒部である内周面の真円度精度を高くすることが重要になってくるが、鏡筒の肉の厚みが厚いと成形時のヒケが顕著に現れてしまう。なお、一般には、最も物体側に配置される第1レンズはあまり光学性能に影響を及ぼさない。そこで、第2レンズ以降のレンズが配置される筒部の外側に、像側から物体側に向かって凹む円周溝を設けてヒケの発生を効果的に抑制した技術も提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2017−53932号公報 特開2017−53933号公報
一方で、さらなる小型化の要求があるが、像側に溝を形成してしまうと撮像素子等の上位装置との位置合わせスペースが無くなり、設計上の制約が大きくなるため、小型化対応に限りがあり、新たな技術が求められていた。
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、鏡筒(レンズバレル)の内周面の真円度を向上させつつ、撮像素子等の上位装置との位置合わせスペースを確保したレンズユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るレンズユニットは、最も物体側に配置された第1レンズと、前記第1レンズよりも像側に配置された複数のレンズと、前記第1レンズ及び前記複数のレンズを保持する鏡筒と、を有し、前記鏡筒は、前記第1レンズを保持する第1レンズ筒部と、前記複数のレンズを保持する第2レンズ筒部とを有し、前記鏡筒には、前記第2レンズ筒部の内周面と前記鏡筒の外周との間で物体側から像側に向かって凹んだ円周溝が形成されており、光軸に直交する方向から見たとき、円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち最も物体側に位置する第2レンズにおける光軸方向の厚みよりも像側に位置している。
物体側から円周溝を形成したため、鏡筒の像側のスペースを確保できる。したがって、撮像素子等の上位装置との位置合わせスペースを確保できるため、小型化対応が可能となる。また、物体側から円周溝を形成し、円周溝の底部は、少なくとも第2レンズの光軸方向の厚みよりも像側に配置されているため、第2レンズ筒部の第2レンズを保持する部分のヒケを抑制することができ、さらなる高解像度化を実現することができる。
前記第2レンズ筒部に保持された前記複数のレンズは、前記第2レンズ筒部の先端に形成されたカシメ部により光軸方向でカシメ固定されてもよい。
前記複数のレンズは、前記第2レンズと、前記第2レンズの次に物体側に配置される第3レンズと、前記第3レンズよりも像側に配置される像側レンズを備え、前記円周溝の底面は、前記第3レンズにおける光軸方向の厚みよりも像側に位置してもよい。
前記鏡筒を形成した際に形成された樹脂の注入位置を示すゲート痕が、前記円周溝よりも径方向外側に形成されており、前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち最も像側で前記第2レンズ筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所よりも像側に位置してもよい。
このような構成により、レンズの圧入箇所へ射出成形時の樹脂の流れが直接的に作用して樹脂が不均一になることを防止できる。すなわち、真円度を精度よくすることができる。
前記円周溝よりも内側に配置された前記複数のレンズは、前記円周溝の底面よりも物体側に形成された載置面によって光軸方向の位置決めがなされてもよい。
載置面が円周溝の底面よりも物体側にあることで、ヒケ等の面精度の低下を防ぐことができる。
前記第1レンズ筒部は、前記円周溝側(すなわち径方向側)に張り出す張り出し部を備え、前記第1レンズの位置決めは、前記張り出し部によってなされてもよい。
前記鏡筒は、ケースとレンズホルダが一体に構成されてもよい。
前記鏡筒は、前記第1レンズ筒部及び前記第2レンズ筒部を有し、前記円周溝が形成された鏡筒本体と、物体側において前記鏡筒本体と連結された天板部と、前記天板部よりも像側において光軸方向の周囲で前記鏡筒本体の周囲を囲み前記天板部と連結されたスカート部と、を具備し、前記天板部の像側において前記天板部、前記スカート部、及び前記鏡筒本体とを連結し、前記鏡筒本体の底部よりも物体側に位置するリブ底部を具備する板状のリブが、光軸周りの周方向における複数の箇所に分離して形成されていてもよい。
このようにリブが部分的に設けられるように鏡筒に肉抜きを行うことによって、鏡筒あるいはレンズユニットが軽量となる一方で、鏡筒の機械的強度をリブによって維持することができる。
前記スカート部は、光軸方向からみて略矩形形状の内面を有し、光軸方向からみて、前記リブは、前記略矩形形状における、少なくとも、対角線、対向する辺の中点同士を結ぶ直線に沿って形成されていてもよい。
スカート部が略矩形形状の内面を有する場合には、このようにリブを対角線、対向する辺の中点同士を結ぶ直線に沿って形成すれば、鏡筒の機械的強度に対して特に有効である。
光軸方向からみて前記リブが設けられていない箇所において、前記リブ底部よりも物体側において、前記鏡筒本体の外径が像側から前記天板部側に向けて徐々に大きくされた傾斜部が前記鏡筒本体に設けられていてもよい。
このような傾斜部を設けることによって、リブと鏡筒本体、天板部との連結部、あるいは鏡筒本体の物体側の機械的強度が向上すると共に、鏡筒本体におけるヒケの発生が抑制される。
前記リブ底部は、前記円周溝の底部よりも物体側に位置していてもよい。
リブにおけるリブ底部を円周溝の底部よりも物体側とすることによって、リブのある箇所においても成形時における樹脂の流れる経路長を長くし、リブを設けた鏡筒においても、ヒケ等の面精度の低下を防ぐことができる。
前記鏡筒を樹脂成形する際に形成されるゲート痕が、前記鏡筒の外周枠の像側の端部近傍に形成されてもよい。
これによって、樹脂成形時に樹脂が注入されるゲートから第2レンズ筒部までの距離を長くでき、第2レンズ筒部での樹脂の流れの均等化が図られる。
本発明によれば、鏡筒において、第1レンズ筒部と第2レンズ筒部との間に物体から円周溝を形成したことで、鏡筒の像側のスペースを確保できる。したがって、撮像素子等の上位装置との位置合わせスペースを確保できるため、小型化対応が可能となる。また、物体側から円周溝を形成し、円周溝の底部は、少なくとも第2レンズの光軸方向の厚みよりも像側に配置されているため、第2レンズ筒部の第2レンズを保持する部分のヒケを抑制することができ、さらなる高解像度化を実現することができる。
実施形態に係る、レンズユニットの斜視図である。 実施形態に係る、レンズユニットの断面斜視図である。 実施形態に係る、鏡筒の断面斜視図である。 実施形態に係る、レンズユニットの縦断面図である。 実施形態に係る、鏡筒の縦面図である。 実施形態に係る、第1レンズ筒部の底部を物体側から見た図である。 実施形態に係る、円周溝の断面構造を示す図である。 実施形態の変形例1に係る、円周溝の断面構造を示す図である。 実施形態の変形例2に係る、円周溝の断面構造を示す図である。 実施形態の変形例3に係る、レンズユニットの断面図である。 実施形態の変形例4に係る、鏡筒の斜視図である。 実施形態の変形例4に係る、レンズユニットの光軸に沿った断面図(a:リブのある箇所、b:リブのない箇所)である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るレンズユニット1の物体側L1から見た斜視図である。図2はレンズユニット1の断面斜視図である。図3は鏡筒3の断面斜視図であり、図2から広角レンズ2を省いたものである。図4はレンズユニット1の縦断面図である。図5は鏡筒3の断面図であり、図4から広角レンズ2を省いたものである。
図示のように、レンズユニット1は、広角レンズ2を構成するレンズ群と、広角レンズ2を収容する鏡筒3とを備える。鏡筒3は、いわゆるレンズホルダとケースが一体となった形状を呈している。
(レンズの構成)
広角レンズ2は、各々、周端縁が円形である円盤状をしており、同軸に並べて配置されており、全体で広角レンズ機能を実現している。具体的には、広角レンズ2は、物体側L1から順に、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25とから構成されている。第4レンズ24と第5レンズ25は接合されており、接合レンズ26を形成している。
接合レンズ26において、第5レンズ25は正のパワーを有するレンズからなり、第4レンズ24は負のパワーを有するレンズからなる。また、第3レンズ23は正のパワーを有するレンズからなり、第1レンズ21および第2レンズ22は負のパワーを有するレンズからなる。
第4レンズ24と第3レンズ23の間に絞り5が配置され、また、第3レンズ23と第2レンズ22の間に遮光板6が配置されている(図4参照)。また、像側L2の端に配置されている接合レンズ26よりも像側L2の開口36には、赤外線カットフィルタ9が開口36を塞ぐように配置されている。
広角レンズ2を構成するレンズ群は、物体側L1から鏡筒3に収容されることから、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25の順で外径が徐々に小さくなっている。第1〜第5レンズ21〜25は、各々、ガラスレンズまたはプラスチックレンズからなる。本構成では、第1レンズ21がガラスレンズで、第2〜第5レンズ22〜25がプラスチックレンズである。
(鏡筒3の構成)
鏡筒3は樹脂成形品であって、広角レンズ2が収容されるレンズ室を内部に備えた鏡筒本体30と、鏡筒本体30の外周面70(外周枠)から像側L2に延出する矩形枠状のスカート部33とを一体に有する。スカート部33は、主にレンズケースの機能を実現するための構成の一部である。スカート部33には各側面の像側L2の端部近傍に、ゲート痕35が形成されている。すなわち、鏡筒3を樹脂成形する際に用いる金型において、ゲート痕35が形成されている部分に対応する位置に液状の樹脂材料が投入されるゲート口が配置される。
具体的には、鏡筒本体30には、広角レンズ2を構成する各レンズの外周面に沿いながら像側L2に向かって内周面(レンズ室)が形成されている。ここでは、物体側L1の第1レンズ筒部31と像側L2の第2レンズ筒部32とが、それらの内周面(すなわちレンズ室)を連通して形成され、第2レンズ筒部32の外周側は厚肉部39となっている。第1レンズ筒部31の像側L2の端部に形成された平坦面の底部50と第2レンズ筒部32の物体側L1の端部は段差状に繋がっている。
底部50には、詳細は後述するが、物体側L1から像側L2に向かって所定深さで肉抜きした円周溝34が、第2レンズ筒部32の物体側L1の開口を囲むように環状に形成されている。
底部50には、第1レンズ筒部31の内周面側に環状の平坦面51と、平坦面51から円周溝34側(すなわち径方向内側)に張り出す(膨出する)複数の張り出し部52(膨出部)と、張り出し部52と張り出し部52の間に複数の凹部53が形成されている。
Oリングからなるシール部材7が嵌め込まれた第1レンズ21が、張り出し部52に載置される。すなわち、張り出し部52により第1レンズ21の光軸方向の位置決めがなされる。その後に、第1レンズ筒部31の物体側L1の端部に形成されたカシメ部38により第1レンズ21の外周部分を固定する。
第2レンズ筒部32の像側L2側には、その内周面321より小径であって第5レンズ25が収容される第5レンズ収容部325が形成されている。
内周面321には、周方向に等間隔で複数の調芯用突出部322が径内部方向に凸状(膨出した形状)で形成されている。調芯用突出部322に、広角レンズ2を構成するレンズのうち、第2、3レンズ22、23が圧入(一般には軽圧入)され、かつ、それらの外周面が第2レンズ筒部32の内周面321(調芯用突出部322)に支持されることにより径方向に位置決めされている。
接合レンズ26を構成する物体側L1のレンズ素子である第4レンズ24は、像側L2の外縁部分(像側フランジ外周面の周縁領域)が、第2レンズ筒部32の底部において周方向内側に延びる環状の載置面315に載置される。すなわち、第4レンズ24は、後述する円周溝34の底部341よりも物体側L1に形成された載置面315により光軸L方向の位置決めがなされる。なお、第4レンズ24は、第2、3レンズ22、23と同様に圧入(一般には軽圧入)されている。第5レンズ25は、鏡筒本体30(第2レンズ筒部32(第5レンズ収容部325))に対して非接触状態にある。
また、第3レンズ23における像側L2の面の周縁に形成された平坦部が、絞り5を介して第4レンズ24の物体側L1の面の周縁に形成された平坦部に載置される。また、第2レンズ22における像側L2の面の周縁に形成された平坦部が、遮光板6を介して第3レンズ23の物体側L1の面の周縁に形成された平坦部に載置される。また、第2レンズ22の物体側L1の面の周縁が第2レンズ筒部32の物体側内周面の端部に設けられたカシメ部37に係止される。
このような構成により、載置面315を基準として、第2レンズ22〜第5レンズ25の光軸L方向の位置決めがなされる。
(円周溝34の形状)
つづいて、図6及び図7を参照して、円周溝34及び第1レンズ筒部31の底部50についてより具体的に説明する。
図6は、第1レンズ筒部31の底部50を物体側L1から見た図を示している。上述の様に、第1レンズ筒部31の底部50には、内周面側の環状の平坦面51から円周溝34側(すなわち径方向内側)に張り出す複数の張り出し部52(膨出部)が形成されている。ここでは8つの張り出し部52が、周方向に等間隔で、物体側L1から見て円弧凸状に形成されている。張り出し量は、第1レンズ21を載置しカシメ部38で固定した場合に、適切に固定できればよい。なお、張り出し部52の張り出し量が、第1レンズ21をカシメ固定した後のカシメ部38の先端38aよりも張り出していることが好ましい。それによって、カシメ固定時に第1レンズ21に加わるカシメ応力によって第1レンズ21に歪みが発生して光学性能に影響がでてしまうことを抑制できる。また、張り出し部52の形状は、第1レンズ21を載置する機能を果たす限り円弧凸状に限る必要はなく、矩形やその他の任意の形状でよい。
なお、円周溝34が深いと、円周溝34を成形する円環状の金型への負荷が大きくなる。したがって、成形後に金型から鏡筒3を抜く(取り外す)際に鏡筒3が抜けにくくなるため、精度のよい円周溝34(特に第2レンズ筒部32側(つまり、円周溝34の内側))を成形することができない虞がある。すなわち、第2レンズ筒部32のレンズ室(内周面321)の真円度を確保できない虞がある。また、円環状の金型の厚みを確保することができないため、型寿命も短くなってしまう虞がある。そこで、凹部53を設けることで、円周溝34を成形する円環状の金型の厚みを確保でき、成形後に金型から鏡筒3を抜く(取り外す)際に鏡筒3が抜けやすくなり、精度のよい円周溝34(特に第2レンズ筒部32側(つまり、円周溝34の内側))を成形することができる。したがって、第2レンズ筒部32のレンズ室(内周面321)の真円度を確保することができる。また、円環状の金型の厚みを確保することができるため、型寿命を長くすることができる。
図7は、円周溝34の断面構造を示す図であり、図4の領域Xを拡大して示している。第2レンズ筒部32には、上述のように、第2〜第5レンズ22〜25が収容されている。第4レンズ24は、像側L2の外縁部分が、第2レンズ筒部32の底部において周方向内側に延びる環状の載置面315に載置される。このとき、第4レンズ24は、その側面部分が内周面321に形成された調芯用突出部322の所定の圧入領域A4で圧入・保持され、径方向の位置決めがなされている。なお、第4レンズ24は、圧入領域A4で圧入までいかない程度の力(すなわち、ガタが出ない程度の力)で挿入・固定される構成でもよい。
第3レンズ23における像側L2の面の周縁に形成された平坦部が、絞り5を介して第4レンズ24の物体側L1の面の周縁に形成された平坦部に載置される。このとき、第3レンズ23は、その側面部分が内周面321に形成された調芯用突出部322の所定の圧入領域A3で圧入・保持される。さらに、第2レンズ22における像側L2の面の周縁に形成された平坦部が、遮光板6を介して第3レンズ23の物体側L1の面の周縁に形成された平坦部に載置される。このとき、第2レンズ22は、第3レンズ23と同様に、その側面部分が調芯用突出部322の所定の圧入領域A2で圧入・保持される。なお、第2レンズ22及び第3レンズ23の固定は、第4レンズ24のように圧入までいかない程度の力で保持されてもよい。
第1レンズ筒部31の底部50に形成される円周溝34は、第2レンズ筒部32に収容される第4レンズ24が載置される載置面315よりも深い位置まで肉抜きがされた状態になっている。すなわち、円周溝34の底部341は、載置面315よりも深い位置にある。
ここで、第2〜第5レンズ22〜25が収容される第2レンズ筒部32のレンズ室(内周面321)の真円度が低いと、不具合が生じる虞がある。例えば、第4レンズ24については、偏心によりレンズ形状が歪み、第5レンズ25との接合部分で剥離するおそれがある。また、第4レンズ24と第3レンズ23の間には、絞り5が配置されているが、仮に、第4レンズ24が当接されている部分(圧入領域A4)で第2レンズ筒部32のレンズ室の真円度が低いと、第4レンズ24と第3レンズ23の間の偏心により光学特性への影響が大きくなる。また、仮に、第3レンズ23が圧入されている部分(圧入領域A3)で第2レンズ筒部32のレンズ室の真円度が低いと、第4レンズ24と第3レンズ23の間の偏心により光学特性への影響が大きくなる。また、仮に第2レンズ22が圧入される部分(圧入領域A2)で第2レンズ筒部32のレンズ室の芯円度が低いと、第2レンズ22と第3レンズ23の間の偏心により光学特性への影響が大きくなる。このため、圧入または当接されている部分での第2レンズ筒部32のレンズ室の真円度が特に重要となる。
第2レンズ筒部32のレンズ室の真円度を上げるには、樹脂のヒケの発生を抑えることが好ましい。ヒケの発生を抑えるためには、第2レンズ筒部32(第2レンズ筒部32の内周面321と鏡筒3の外周の厚み)を適切な厚みにする必要がある。つまり、第2レンズ筒部32が厚すぎるとヒケが発生しやすくなる。また第2レンズ筒部32が薄すぎても充填密度が低くなり、ヒケや変形が発生しやすくなる。この点、円周溝34を形成することで、鏡筒本体30(特に第2レンズ筒部32)の肉厚を薄くできるため、ヒケの発生を抑制できる。また、特定場所(ここでは第2レンズ筒部32)における樹脂の充填密度を高めるには、成形時の射出圧を高くすること、および、鏡筒3の成形時において樹脂を注入するゲート(ゲート口)が特定場所に近いほうが一般的には好ましい。しかし、例えば、鏡筒3の成形時において樹脂を注入するゲート(ゲート口)が特定場所に近い場合、円周溝34を形成されていることにより樹脂の流路が狭くなるため、円周溝34を形成しない場合と比べると、樹脂の射出成形による残留応力が大きくなりやすくなる。そうすると、ゲートが特定場所に近いことで、残留応力による特定場所の精度(真円度)に影響が発生しやすい。そのため、成形時の射出圧は高くし、特定場所からゲート位置を遠くさせることで、射出圧は高めつつ樹脂の流れを落ち着かせる。その結果、円周溝34を形成した場合にも特定場所において残留応力を小さくすることができ、これによって第2レンズ筒部32のレンズ室の真円度を上げることができる。
特に、上述したように、鏡筒3のスカート部33の像側L2の端部近傍がゲートの位置となり第2レンズ筒部32から遠くなるため、真円度が重要となる第2レンズ筒部32における樹脂の流れを落ち着かせることができ、高い真円度を実現できる。つまり、鏡筒3を成形した際に形成される樹脂の注入位置を示すゲート痕35が、鏡筒3(鏡筒本体30)に形成された円周溝34よりも径方向外側に形成されている。
また、第4レンズ24を載置するための載置面315についても、ヒケの発生が抑制されており、面精度の低下を防止できる。
(本形態の主な特徴)
本実施形態の特徴を簡単に纏めると次の通りである。
(1)レンズユニット1は、最も物体側に配置された第1レンズ21と、第1レンズ21よりも像側L2に配置された複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)と、第1レンズ21及び複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)を保持する鏡筒3と、を有し、鏡筒3は、前記第1レンズ21を保持する第1レンズ筒部31と、複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)を保持する第2レンズ筒部32とを有し、鏡筒3には、第2レンズ筒部32の内周面321と鏡筒3の外周との間で物体側から像側に向かって凹んだ円周溝34が形成されており、光軸Lに直交する方向から見たとき、円周溝34の底部341は、複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)のうち最も物体側に位置する第2レンズ22における光軸方向の厚みよりも像側L2に位置している。
物体側L1から円周溝34を形成したため、鏡筒3の像側のスペースを確保できる。したがって、撮像素子等の上位装置との位置合わせスペースを確保できるため、小型化対応が可能となる。また、物体側L1から円周溝34を形成し、円周溝34の底部341は、少なくとも第2レンズ22の光軸方向の厚みよりも像側L2に配置されているため、第2レンズ筒部32の第2レンズ22を保持する部分のヒケを抑制することができ、さらなる高解像度化を実現することができる。
(2)第2レンズ筒部32に保持された複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)は、第2レンズ筒部32の先端に形成されたカシメ部37により光軸方向でカシメ固定されている。このような構成により、複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)は、カシメ部37によって光軸方向の位置決めがなされ、光軸方向における位置ずれを抑制できる。
(3)複数のレンズは、第2レンズ22と、第2レンズ22の次に物体側に配置される第3レンズ23と、第3レンズ23よりも像側に配置される像側レンズ(第4レンズ24、第5レンズ25)を備え、円周溝34の底部341は、第3レンズにおける光軸方向の厚みよりも像側L2に位置している。
(4)鏡筒3を形成した際に形成された樹脂の注入位置を示すゲート痕35が、円周溝34よりも径方向外側に形成されており、円周溝34の底部341は、複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)のうち最も像側L2で第2レンズ筒部32の内周面321に圧入されているレンズの圧入領域A1よりも像側に位置している。
このような構成により、レンズの圧入領域A2、A3へ射出成形時の樹脂の流れが直接的に作用して樹脂が不均一になることを防止できる。すなわち、第2レンズ筒部32の真円度を精度よくすることができる。
(5)円周溝34よりも内側に配置された複数のレンズ(第2〜第5レンズ22〜25)は、円周溝34の底部341よりも物体側L1に形成された載置面315によって光軸方向の位置決めがなされている。
載置面315が円周溝34の底部341よりも物体側L1にあることで、ヒケ等による載置面の面精度の低下を防ぐことができる。
(6)第1レンズ筒部31は、円周溝34の側(すなわち径方向側)に張り出す張り出し部52を備え、第1レンズ21の位置決めは、張り出し部52によってなされている。
(7)鏡筒3は、ケースとレンズホルダが一体に構成されたものである。
(8)ゲート痕35は、鏡筒3の外周枠の像側L2の端部近傍(ここでは、スカート部33の端部近傍)に形成されている。これによって、樹脂成形時に樹脂が注入されるゲートから第2レンズ筒部32までの距離を長くでき、第2レンズ筒部32での樹脂の流れの均等化が図られる。
(他の実施形態)
次に、他の実施形態(変形例1〜4)について説明する。図8は変形例1を示す断面図であり、図9は変形例2を示す断面図である。これらは、図7に示した構成の変形例である。なお、他の実施形態は、基本的な構成が、上述の実施形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
変形例1では、円周溝34aの深さが図7の例とは異なる。ここでは、第2レンズ22の圧入領域A2よりも深い位置であり、ここでは、第2レンズ22における光軸方向の厚みよりも像側L2の位置に、より具体的には、第3レンズ23と第2レンズ22との境界の位置に底部341aが設けられている。この構成によって、第2レンズ筒部32aにおいて、圧入される第2レンズ22が収容されるレンズ室の真円度を精度良くできる。特に、第2レンズ22がしっかりとした圧入で、第3レンズ23や第4レンズ24が軽圧入(またはガタ防止程度の保持力)のような場合に、このような構成を採用することができる。
変形例2でも、円周溝34bの深さが図7の例とは異なる。すなわち、第2レンズ筒部32bに収容される第2レンズ22〜第5レンズ25のうち、第2レンズ22および第3レンズ23が圧入される構成となっている。そして、第3レンズ23の圧入領域A3よりも深い位置であり、ここでは、第3レンズ23における光軸方向の厚みよりも像側L2の位置に、より具体的には、第3レンズ23と第4レンズ24との境界の位置に、底部341bが設けられている。この構成によって、第2レンズ筒部32bにおいて、圧入される第2レンズ22及び第3レンズ23が収容されるレンズ室の真円度を精度良くできる。特に、第2レンズ22や第3レンズ23がしっかりとした圧入で、第4レンズ24が軽圧入(またはガタ防止程度の保持力)のような場合に、このような構成を採用することができる。
図10は変形例3のレンズユニット1Aの縦断面図である。上述の実施形態と異なる点は、鏡筒3Aがレンズホルダのみの円筒状の形状となりレンズケースの構造・機能を有さない点にある。つまり、いわゆるレンズホルダとケースが別体の構成である。鏡筒3Aは、物体側L1の第1レンズ筒部31Aと、像側L2の第2レンズ筒部32Aとを一体に備える。
第1レンズ筒部31Aの底部50Aには、平坦面51Aと平坦面51Aから張り出す張り出し部52Aとが形成されている。張り出し部52Aには、第1レンズ21が載置されカシメ固定される。第2レンズ筒部32Aには、第2〜第5レンズ22〜25が収容されカシメ固定される。
第2レンズ筒部32Aの内周面321Aと鏡筒3の外周面70Aとの間には、物体側L1から像側L2に向けて肉抜きされた円周溝34Aが所定深さ、すなわち、第2レンズ筒部32Aの底部に形成されている載置面315Aより若干像側L2に下がった位置まで形成されている。また、鏡筒3の外周面70Aは、物体側L1において像側L2より大径となる鍔部71Aが形成されている。鍔部71Aの像側L2の領域には、周方向に等間隔に2つのゲート痕35Aが形成されている。このような構成により、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、ゲート口(ゲート痕35A)から第2レンズ筒部32Aまで十分に距離を取れるため射出成形時に注入された樹脂の流れを均等化でき、注入、第2レンズ筒部32Aの真円度を精度良くできる。また、ゲート口(ゲート痕35A)から注入される樹脂が、第2レンズ筒部32Aが形成される部分に直接当たらないため、その部分での樹脂の流れを安定化させることができ、真円度の精度低下を抑制できる。なお、ゲート痕35Aは、周方向に等間隔に2つ形成されているとしたが、周方向に1つ、まはた周方向に等間隔に3つ以上形成される構成としてもよい。
上記においては、主に円周溝と円周溝よりも光軸L側における鏡筒の構造について記載された。これに対して、鏡筒における円周溝よりも外側の構造を実施例から変更した変形例4について、以下に説明する。
図11は、変形例4において用いられる鏡筒3Bの構造を示す、像側L2近くからみた斜視図である。図1等に示された鏡筒3と同様に、この鏡筒3Bにおいても、第1レンズ筒部31及び第2レンズ筒部32が設けられ、円周溝34が同様に形成されている。また、光軸Lと垂直な断面が略矩形形状とされたスカート部33が、鏡筒本体130を光軸Lの周りで囲むように設けられる。また、鏡筒本体130の物体側L1には鏡筒本体130よりも大径の天板部140が連結され、鏡筒本体130は、天板部140を介して物体側L1でスカート部33と連結されていることにより、これらが一体化されている。
ここで、図11に示されるように、スカート部33の内部において、略矩形形状における対角線上、対向する辺の中点同士を結ぶ直線上に、光軸Lを含む平面上に広がる板状のリブ80A、80Bが4本ずつ形成されている。リブ80A、80Bはそれぞれ径方向外側のスカート部33と径方向内側の鏡筒本体130とを径方向に沿って連結するように、形成されている。また、リブ80A、80Bは、スカート部33の内部の物体側L1において、天板部140、スカート部33、及び鏡筒本体130を連結する。
図12(a)、(b)は、この鏡筒3Bが用いられたレンズユニット1Bにおける図11のJ−J方向の断面(リブ80Bがある箇所の光軸Lに沿った断面)、K−K方向の断面(リブ80A、80Bがない箇所の光軸Lに沿った断面)をそれぞれ示す。前記の通り、この鏡筒3Bにおける円周溝34よりも径方向内側の構造は前記の鏡筒3と同様であるため、第1レンズ21〜第5レンズ25は前記のレンズユニット1と同様に鏡筒3Bに対して固定される。
この鏡筒3Bは、実際には、図3に示された鏡筒3における、円周溝34の外側(鏡筒本体130の外側)における領域を像側L2から部分的に肉抜きした形状とすることによって得られる。このため、この肉抜きが行われなかった箇所が前記のリブ80A、80Bとなり、リブ80Bがある箇所の断面を示す図12(a)の構造は、図3の構造と変わるところがない。このため、図12(a)において、リブ80Bの底部(リブ底部801)は、鏡筒本体130の底部よりも図中上側(物体側L1)に位置する。リブ80Aがある箇所の光軸Lを含む断面についても同様である。
このようなリブ80A、80Bを設ける、あるいはリブ80A、80Bが形成されるような肉抜きを行うことによって、鏡筒3B(レンズユニット1B)を軽量化した上で、機械的強度を維持することができる。鏡筒3Bの機械的強度を十分に維持しつつ肉抜き部分を多くして軽量化をするためには、図11に示されたように、略矩形形状における対角線同士、対抗する辺の中点同士を結ぶ線上の4箇所ずつにリブ80A、80Bを設けることが特に好ましい。これによって、肉抜きを行ったことによる強度の低下が低減される。
また、この鏡筒3Bに対しても、前記の鏡筒3と同様に、第1レンズ21はカシメ部38によって鏡筒3Bに対して固定される。図12(b)において、カシメ部38は円周溝34よりも径方向外側における天板部140に存在し、この固定の際には、鏡筒本体130における円周溝34よりも外側の薄肉化された部分等に力が加わる。また、前記の通り、成形時のヒケを抑制するためには、鏡筒本体130における円周溝34よりも外側の部分は一様に薄くすることが好ましい。
このようにカシメ加工の際に力が加わる部分を補強するため、このようにリブ80A、80Bが設けられた構造においては、リブ80A、80Bが設けられない箇所の断面である図12(b)に示されるように、鏡筒本体130において、その外径が、カシメ部38側(あるいは天板部140側:物体側L1)に向かって徐々に広がるような傾斜部131が、鏡筒本体130における物体側L1において、外径に沿って設けられている。すなわち、この鏡筒3Bは、鏡筒3に対して、リブ80A、80B、傾斜部131が形成されるように肉抜きを施すことによって得られる。これによって、リブ80A、80Bが設けられない箇所においても、特にカシメ加工の際に印加される力に対して、鏡筒3Bが補強される。
一方、図12(b)に示されるように、傾斜部131は鏡筒本体130における物体側L1においてのみ設けられ、これよりも像側L2において、鏡筒本体130における円周溝34よりも外側は、一様に薄くされている。傾斜部131を設けたことにより、鏡筒本体130における円周溝34よりも外側の部分を一様に薄くすることによってヒケの発生を抑制しつつ、リブ80A、80Bを設けた場合(薄肉化を行った場合)において、カシメ加工の際に力が加わる部分等を補強することができる。あるいは、第1レンズ21をカシメ加工によらずに固定する場合であっても、傾斜部131を設けることによって、リブ80A、80Bと天板部140、鏡筒本体130との間の連結部分が補強される。
また、このようにリブ80A、80Bを設けたことは、樹脂成型による鏡筒3Bの製造の際に影響を及ぼす。前記の通り、成形時のゲート口(ゲート痕35に対応)は、図12(a)(b)におけるスカート部33の外側かつ像側L2に設けられる。このため、金型への樹脂投入時における樹脂の流れFは、図12(a)(b)中における矢印で示されるように、径方向外側のスカート部33の図中下側(像側L2)から図中上側(物体側L1)を流れ、その後、径方向内側の第2レンズ筒部32に向けて流れる。
この際、成形を良好に行うためには、前記の通り、ゲート口からの経路長を長くすることにより樹脂の流れの均等化を図ることが有効である。図12(b)においては、肉抜き加工が行われたために、樹脂の流れFの経路は一様に狭く、かつこの流れは図中上端側まで達するために、その経路長は長くなる。これに対し、図12(a)においては、リブ80Bの存在により、樹脂の流れFの経路の幅は流れに沿って一様とはならず、この経路の幅はリブ80Bの箇所で大幅に広くなり、かつこの経路長は図12(b)の場合よりも短くなる。このため、リブ80Bを設ける場合には、流れの均質化が阻害される。
これに対して、図12(a)においては、リブ80Bの底面(リブ底部801)は、円周溝34の底面341よりも像側L2にあるように構成される。これによって、図12(a)においては、リブ80Bのある部分で樹脂の流れFを一旦下側に向けた後に、上側に向けることにより、樹脂の流れFの経路長を長くすることができる。リブ80Aがある箇所においても同様である。これによって、図12(b)の場合との経路長の差を小さくし、樹脂の流れの乱れを抑制し、成形を良好に行うことができる。このため、リブ80A、80Bを設けた場合においても、鏡筒3Bの内周面(第2レンズ筒部32等)の真円度を向上させることができる。
この変形例4において用いられる鏡筒3Bの特徴は、以下のとおりである。
(1)鏡筒3Bは、第1レンズ筒部31及び第2レンズ筒部32を有し、円周溝34が形成された鏡筒本体130と、物体側L1において鏡筒130と連結された天板部140と、天板部140よりも像側L2において光軸L方向の周囲で鏡筒本体130の周囲を囲み天板部140と連結されたスカート部33と、を具備する。天板部140の像側L2において天板部140、スカート部33、及び鏡筒本体130とを連結し、鏡筒本体130の底部よりも物体側L1に位置するリブ底部801を具備する板状のリブ80A、80Bが、光軸L周りの周方向における複数の箇所に分離して形成されている。
(2)スカート部33は、光軸L方向からみて略矩形形状の内面を有し、光軸L方向からみて、リブ80A、80Bは、略矩形形状における、対角線、対向する辺同士を結ぶ直線に沿って形成されている。
このようにリブ80A、80Bが形成されるような肉抜きが鏡筒3Bで行われることにより鏡筒3B及びレンズユニット1Bが軽量化される一方で、リブ80A、80Bによって、鏡筒3Bの機械的強度が保たれる。
(3)光軸L方向からみてリブ80A、80Bが設けられていない箇所において、リブ底部801よりも物体側L1において、鏡筒本体130の外径が像側L2から天板部140側に向けて徐々に大きくされた傾斜部131が鏡筒本体130に設けられている。
このように傾斜部131が鏡筒本体130に形成されることによって、リブ80A、80Bと鏡筒本体130、天板部140との間の連結部分が補強される。この補強は、特に第1レンズ21をカシメ部38にカシメ加工によって固定する場合において、特に有効である。
(4)リブ底部801は、円周溝34の底部341よりも物体側L1に位置する。
リブ底部801を、円周溝34の底部341よりも物体側L1に位置させることにより、鏡筒3Bを成形する際に、リブ80A、80Bを設けた場合においても、樹脂が流れる経路を長くすることができ、樹脂の流れの乱れを抑制することができる。このため、リブ80A、80Bを設けた場合においても、鏡筒3Bの内周面(第2レンズ筒部32等)の真円度を向上させることができる。
なお、鏡筒において、リブを、略矩形形状における対角線上や、対向する辺の中点同士を結ぶ直線上以外に設けてもよい。この場合において、光軸L方向からみて、リブは光軸Lを通る直線に沿って設けることが好ましい。リブを設ける箇所は、スカート部の内面の形状に応じて適宜設定が可能である。また、リブの形状も、単純な板状ではなく、厚さが光軸L方向に沿って変化する、あるいは径方向に沿って厚さが変化するような形状とすることもできる。この際、鏡筒の成形が良好に行われるように、リブの形状を設定することができる。
本発明を、実施形態及びその変形例をもとに説明したが、この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、図2〜図5に示した鏡筒3の厚肉部39に、像側L2から物体側L1に向かって肉抜きの溝が設けられてもよい。
1A、1B レンズユニット
2 広角レンズ
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
24 第4レンズ
25 第5レンズ
26 接合レンズ
3、3A、3B 鏡筒
30、130 鏡筒本体
31、31a、31A 第1レンズ筒部
315、315A 載置面
32、32a、32A、32b 第2レンズ筒部
321、321A 内周面
322 調芯用突出部
325 第5レンズ収容部
33 スカート部
34、34a、34A、34b 円周溝
341、341a 底部
35、35A ゲート痕
36 開口
37、38 カシメ部
39 厚肉部
5 絞り
50、50A 底部
51、51A 平坦面
52、52A 張り出し部
53 凹部
6 遮光板
7 シール部材
70、70A 外周面
71A 鍔部
80A、80B リブ
131 傾斜部
140 天板部
801 リブ底部
9 赤外線カットフィルタ
F 樹脂の流れ
L 光軸
L1 物体側
L2 像側

Claims (12)

  1. 最も物体側に配置された第1レンズと、前記第1レンズよりも像側に配置された複数のレンズと、前記第1レンズ及び前記複数のレンズを保持する鏡筒と、
    を有し、
    前記鏡筒は、前記第1レンズを保持する第1レンズ筒部と、前記複数のレンズを保持する第2レンズ筒部とを有し、
    前記鏡筒には、前記第2レンズ筒部の内周面と前記鏡筒の外周との間で物体側から像側に向かって凹んだ円周溝が形成されており、
    光軸に直交する方向から見たとき、円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち最も物体側に位置する第2レンズにおける光軸方向の厚みよりも像側に位置している
    ことを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第2レンズ筒部に保持された前記複数のレンズは、前記第2レンズ筒部の先端に形成されたカシメ部により光軸方向でカシメ固定されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記複数のレンズは、前記第2レンズと、前記第2レンズの次に物体側に配置される第3レンズと、前記第3レンズよりも像側に配置される像側レンズを備え、
    前記円周溝の底面は、前記第3レンズにおける光軸方向の厚みよりも像側に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記鏡筒を形成した際に形成された樹脂の注入位置を示すゲート痕が、前記円周溝よりも径方向外側に形成されており、
    前記円周溝の底部は、前記複数のレンズのうち最も像側で前記第2レンズ筒部の内周面に圧入されているレンズの圧入箇所よりも像側に位置している
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のレンズユニット。
  5. 前記円周溝よりも内側に配置された前記複数のレンズは、前記円周溝の底面よりも物体側に形成された載置面によって光軸方向の位置決めがなされていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のレンズユニット。
  6. 前記第1レンズ筒部は、前記円周溝の側に張り出す張り出し部を備え、前記第1レンズの位置決めは、前記張り出し部によってなされていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のレンズユニット。
  7. 前記鏡筒は、ケースとレンズホルダが一体に構成されたものであることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のレンズユニット。
  8. 前記鏡筒は、
    前記第1レンズ筒部及び前記第2レンズ筒部を有し、前記円周溝が形成された鏡筒本体と、
    物体側において前記鏡筒本体と連結された天板部と、
    前記天板部よりも像側において光軸方向の周囲で前記鏡筒本体の周囲を囲み前記天板部と連結されたスカート部と、
    を具備し、
    前記天板部の像側において前記天板部、前記スカート部、及び前記鏡筒本体とを連結し、前記鏡筒本体の底部よりも物体側に位置するリブ底部を具備する板状のリブが、光軸周りの周方向における複数の箇所に分離して形成されたことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のレンズユニット。
  9. 前記スカート部は、光軸方向からみて略矩形形状の内面を有し、
    光軸方向からみて、前記リブは、前記略矩形形状における、少なくとも、対角線、対向する辺の中点同士を結ぶ直線に沿って形成されたことを特徴とする請求項8に記載のレンズユニット。
  10. 光軸方向からみて前記リブが設けられていない箇所において、前記リブ底部よりも物体側において、
    前記鏡筒本体の外径が像側から前記天板部側に向けて徐々に大きくされた傾斜部が前記鏡筒本体に設けられたことを特徴とする請求項8又は9に記載のレンズユニット。
  11. 前記リブ底部は、前記円周溝の底部よりも物体側に位置することを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれかに記載のレンズユニット。
  12. 前記鏡筒を樹脂成形する際に形成されるゲート痕が、前記鏡筒の外周枠の像側の端部近傍に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれかに記載のレンズユニット。
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