JP2019143748A - 減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音を低減できかつ装置の回転軸方向の寸法を短くできる減速装置を提供する。【解決手段】この減速装置(1A)は、減速部(10)と、減速部(10)において減速された回転を出力する出力部(30)とを備える。そして、減速部(10)は、起振体(14)と、起振体(14)により撓み変形される撓み体(16)と、撓み体(16)が内接する環状体(18)とを有し、出力部(30)は、撓み体(16)の内周と接触し、摩擦力により撓み体(16)の自転が伝達される伝達部(34)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、減速装置に関する。
特許文献1には、カップ型の可撓性部材を用いて摩擦伝動により回転運動を減速又は増速して伝達する変速装置が開示されている。摩擦伝動を利用することで、歯車を用いた構成と比べて、騒音の低減が図られる。
実開平06−014593号公報
特許文献1の減速装置は、カップ型の可撓性部材を用いているため、減速装置の寸法が回転軸方向に長くなるという課題がある。
本発明は、騒音を低減できかつ装置の回転軸方向の寸法を短くできる減速装置を提供することを目的とする。
本発明の減速装置は、
減速部と、前記減速部において減速された回転を出力する出力部と、を備え、
前記減速部は、起振体と、前記起振体により撓み変形される撓み体と、前記撓み体が内接する環状体と、を有し、
前記出力部は、前記撓み体の内周と接触し、摩擦力により前記撓み体の自転が伝達される伝達部を有する構成とした。
もう一つの本発明の減速装置は、
減速部と、前記減速部において減速された回転を出力する出力部と、を備え、
前記減速部は、起振体と、前記起振体により撓み変形される撓み体と、前記撓み体が内接する環状体と、を有し、
前記出力部は、前記撓み体の内側又は外側に配置され前記減速部から運動が伝達される伝達部と、前記撓み体と前記伝達部との間に配置され前記撓み体の自転を前記伝達部に伝達する弾性部材と、を有する構成とした。
もう一つの本発明の減速装置は、
減速部と、前記減速部において減速された回転を出力する出力部と、を備え、
前記減速部は、偏心体と、前記偏心体により揺動される揺動体と、前記揺動体が内接する環状体と、を有し、
前記出力部は、前記揺動体の内側又は外側に配置され前記減速部から運動が伝達される伝達部と、前記揺動体と前記伝達部との間に配置され前記揺動体の自転を前記伝達部に伝達する弾性部材と、を有する構成とした。
本発明によれば、騒音の低減を図りつつ、回転軸方向の装置の寸法を短くできるという効果が得られる。
本発明の実施形態1に係る減速装置を示す断面図である。 実施形態1の減速装置を軸方向から見た正面図(A)及び裏面図(B)である。 本発明の実施形態2に係る減速装置を示す断面図である。 実施形態2の減速装置を軸方向から見た正面図(A)及び裏面図(B)である。 弾性部材による伝動(A)と摩擦伝動(A)とを比較する説明図である。 本発明の実施形態3に係る減速装置を示す断面図である。 実施形態3の減速装置を軸方向から見た正面図(A)及び裏面図(B)である。 本発明の実施形態4に係る減速装置を示す断面図である。 本発明の実施形態5に係る減速装置を示す断面図である。 実施形態5において弾性部材による伝動の様子を示す説明図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る減速装置を示す断面図である。図2は、実施形態1の減速装置を軸方向から見た正面図(A)及び裏面図(B)である。図1は、図2(B)の矢印A−A’線断面図である。本明細書では、回転軸O1に沿った方向を軸方向、回転軸O1から直角な方向を径方向、回転軸O1を中心に回転する方向を周方向と定義する。
実施形態1の減速装置1Aは、減速部10と出力部30とを有する。減速部10は、入力軸12、起振体14、撓み体16及び環状体18を有する。出力部30は、出力軸32及び伝達部34、環状体18が延設された延在部36を有する。
入力軸12は、トルクが入力されて回転軸O1を中心に回転する。入力軸12は、例えば図示略のモータ軸と一体化されるか、図示略の軸受けに回転自在に支持される。
撓み体16は、可撓性を有する部材であり、円筒状の形態を有する。撓み体16は、起振体14の径方向外方の位置から、伝達部34の径方向外方の位置まで延在する幅寸を有する。
起振体14は、入力軸12にキー接続された太陽ローラ14d、太陽ローラ14dに接する2つの遊星ローラ14a、遊星ローラ14aを回転自在に支持する遊星ピン14b、遊星ピン14bを支持しかつ入力軸12に回転可能に支持されるキャリア14cを有する。太陽ローラ14dと2つの遊星ローラ14aとは、各中心点が直線上に並ぶように配列される。2つの遊星ローラ14aの外周面上の点において最も径方向に離れた2点間の距離は、撓み体16を円形にしたときの直径よりも長い。2つの遊星ローラ14aは撓み体16に内周面に接触するように配置される。このような構成により、起振体14は撓み体16を楕円形状に撓ませる。さらに、入力軸12と太陽ローラ14dとが回転することで、太陽ローラ14dから遊星ローラ14aに回転運動が伝達され、遊星ローラ14aが撓み体16の内周面上で転がって移動する。これにより起振体14の全体が回転して、撓み体16が起振する。すなわち、撓み体16は、楕円形状の長軸の位置が周方向に移動するように起振する。
環状体18は、回転軸O1を中心とする断面円形の内周面を有し、内側に撓み体16及び起振体14を配置する。環状体18の内周長は、撓み体16の外周長よりも長い。環状体18は、楕円形状に撓んだ撓み体16の長軸部分において撓み体16の外周面と接触する。環状体18は、伝達部34の径方向外方の位置に延在する延在部36を有する。延在部36の内径は、環状体18の起振体14の径方向の外方位置の内径よりも小さい。
伝達部34は、起振体14の軸方向の一方に配置される。伝達部34は、出力軸32と連結又は一体化される。出力軸32及び伝達部34は、図示略の軸受けを介して回転軸O1を中心に回転自在に支持される。
伝達部34は、回転軸O1に垂直な断面が円形の外周面を有し、撓み体16の内側に配置される。伝達部34の外周長は、撓み体16の内周長よりも僅かに短い。伝達部34は、楕円形状に撓んだ撓み体16の短軸部分において撓み体16の内周面と接触する。
<減速動作>
トルクが入力されて入力軸12が回転すると、太陽ローラ14dと遊星ローラ14aとの直径比によって決まる減速比αで起振体14が回転する。撓み体16の一部は、環状体18に接触しているので、起振体14の回転と同じ速度で撓み体16が回転することはなく、撓み体16の内側で起振体14が相対的に回転する。撓み体16は、起振体14によって楕円形状になるように規制されており、起振体14の回転に従って長軸の位置が周方向に変化するように変形する。この変形の周期は、起振体14の回転周期と等しい。
撓み体16の長軸部分が周方向に移動すると、撓み体16と環状体18との接触する部位が周方向に移動する。撓み体16と環状体18とは接触部で滑らないので、接触する部位が周方向に移動することで、撓み体16が自転する。すなわち、起振体14が1回転すると、約「(環状体18の内周長−撓み体16の外周長)/撓み体16の外周長」の減速比で撓み体16が自転する。
撓み体16が自転すると、撓み体16の短軸部分に内接している伝達部34に摩擦伝動によりこの自転成分の回転運動が伝達される。また、撓み体16の短軸部分、すなわち撓み体16と伝達部34との接触する部位は、撓み体16の変形により周方向に移動する。撓み体16と伝達部34とは接触部において滑らないので、接触する部位が周方向に移動することにより、撓み体16の自転成分とは別に、撓み体16から伝達部34に回転運動が伝達される。すなわち、起振体14が1回転すると、撓み体16の自転成分とは別に、約「(撓み体16の内周長−伝達部34の外周長)/撓み体の内周長」の回転運動が伝達部34に伝達される。ただし、撓み体16の内周長と伝達部34の外周長との差が小さくなれば、この回転運動は小さくなり、伝達部34の回転速度は撓み体16の自転速度とほぼ等しくなる。このような動作により、入力軸12の回転運動が、約「α×(環状体18の内周長−撓み体16の外周長)/撓み体16の外周長」の比率で減速されて出力軸32から取り出すことができる。
以上のように、実施形態1の減速装置1Aによれば、入力軸12に入力された回転運動を摩擦伝動により減速して出力軸32に伝達することができる。したがって、摩擦伝動の部分を噛合伝動に置き換えた構成と比較して、騒音が低減される。また、歯が不要になる分、減速装置1Aの小型化、軽量化及びコストの低減を図ることができる。
ところで、従来、撓み変形する外歯歯車と、外歯歯車を撓み変形させる起振体と、外歯歯車に噛合する第1内歯歯車及び第2内歯歯車と、を有する所謂筒型の撓み噛合い式減速装置がある。この筒型の撓み噛合い式減速装置において、外歯歯車、第1内歯歯車及び起振体の構成要素は、噛合伝動の部分を摩擦伝動の構成に置き換えることで、実施形態1の撓み体16、環状体18及び起振体14と同等になる。筒型の撓み噛合い式減速装置では、起振体の回転により外歯歯車の楕円形状の長軸部分が周方向に移動し、この長軸部分で外歯歯車と第1内歯歯車が噛合い、第1内歯歯車が固定されていることで外歯歯車が自転する。さらに、もう一方の第2内歯歯車が外歯歯車の長軸部分と噛み合っており、外歯歯車が自転することで第2内歯歯車が回転する。これにより、第2内歯歯車から減速された回転運動を取り出すことができる。
ここで、第1内歯歯車と第2内歯歯車との歯数が等しいと、第1内歯歯車と外歯歯車との相対回転速度と、第2内歯歯車と外歯歯車との相対回転速度とが同じ大きさになり、両方の相対回転が相殺されて、第2の内歯歯車は第1の内歯歯車に対して回転しない。しかし、第1内歯歯車と第2内歯歯車との歯数に差を設けることで、第1内歯歯車を固定する一方、第2内歯歯車から減速された回転運動を取り出すことができる。このような筒型の撓み噛合い式減速装置は、特許文献1の変速装置に対応する所謂カップ型の撓み噛合い式減速装置と比較して、軸方向の寸法を短くできるという利点がある。
しかし、従来の筒型の撓み噛合い式減速装置に対して、歯の噛合する部分を、摩擦伝動に置き換えただけでは、減速装置を実現することはできない。なぜならば、筒型の撓み噛合い式減速装置は、第1内歯歯車と第2内歯歯車の歯数に差を設けることが必要となるが、摩擦伝動を利用する場合には、このような歯数の差に相当する構造を付加することが難しい。このため、撓み変形する外歯歯車と、第1内歯歯車及び第2内歯歯車とから歯を除き、摩擦伝動する構造とすると、第2内歯歯車に相当する環状体を固定とした場合に、第1内歯歯車に相当する環状体もほぼ固定となってしまい、減速された回転運動を取り出せない。
そこで、実施形態1の減速装置1Aにおいては、撓み体16は環状体18に内接する一方、出力部30の伝達部34は撓み体16に内接するように設けられている。これにより、環状体18と撓み体16との摩擦伝動による相対回転速度と、撓み体16と伝達部34との摩擦伝動による相対回転速度とに差が生じ、環状体18を固定した場合でも伝達部34から減速された回転運動を取り出せるようになっている。
このように、実施形態1の減速装置1Aでは、筒型の撓み噛合い式減速装置と同様に筒状の撓み体16を採用しつつ、減速動作を実現しているので、特許文献1のカップ型の可撓性部材を用いた構成と比較して、装置の軸方向の寸法を小さくできる。
また、実施形態1の減速装置1Aによれば、環状体18は、伝達部34の径方向外方の位置まで延在する延在部36を有する。これにより、撓み体16の長軸部分の外周を延在部36で支えて、撓み体16の振動を抑えることができるという効果が奏される。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係る減速装置を示す断面図である。図4は、実施形態2の減速装置を軸方向から見た正面図(A)及び裏面図(B)である。図3は、図4(B)の矢印A−A’線断面図である。
実施形態2の減速装置1Bは、伝達部34Bと撓み体16との接続構造が異なる他、実施形態1と同様である。同様の構成要素については実施形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
減速装置1Bの出力部30Bは、出力軸32、伝達部34B及び弾性部材38Bを有する。なお、実施形態2において、環状体18の延在部36は無くてもよい。
伝達部34Bは、撓み体16の短軸径よりも小さな径を有し、撓み体16と直接に接触しない。伝達部34Bは、出力軸32と一体的に連結され、回転軸O1を中心に回転自在に支持される。
弾性部材38Bは、弾性を有する環状の部材であり、伝達部34Bの外周面と撓み体16の内周面との間に配置される。弾性部材38Bは、外径が撓み体16の内径(円形にしたときの内径又は楕円状にされたときの短軸径)よりも大きく、内径が伝達部34Bの外径よりも小さく、圧縮されて撓み体16と伝達部34Bとの間に配置される。これにより、弾性部材38Bの内周面は、伝達部34Bの外周面と滑らないように接触する。なお、これらは全周に渡って接触しているが、一部の範囲を除いて接触する構成としてもよい。また、弾性部材38Bの外周面は、撓み体16の内周面と滑らないように接触する。同様に、これらは全周に渡って接触しているが、一部の範囲を除いて接触する構成としてもよい。弾性部材38Bは、撓み体16に接触する外周面は撓み体16の変形に伴って変形する一方、伝達部34Bに接触する内周面は殆ど変形しない。弾性部材38Bの外周面と内周面との変形量の差による歪みは弾性部材38Bの内部で吸収される。
図4(B)に示すように、伝達部34Bの外周部には凹凸状の係合部k1が設けられ、弾性部材38Bの内周部には凹凸状の被係合部k2が設けられている。そして、係合部k1と被係合部k2とが互いに係合することで、伝達部34Bと弾性部材38Bとが相対回転しないように接続(例えばスプライン結合)される。なお、伝達部34Bの外周面と、弾性部材38Bの内周面とは、圧縮された弾性部材38Bの押付力に伴う摩擦力によって滑らないように接触されていてもよいし、接着材により互いを接着した接続形態としてもよい。
弾性部材38Bと撓み体16とは、圧縮された弾性部材38Bの押付力に伴う摩擦力によって滑らないように接触される。なお、この部分の接続形態も、接着材により固着された接続形態としてもよいし、上述した係合部k1及び被係合部k2を用いた接続形態としてもよい。
<減速動作>
前述したように、入力軸12が回転すると、約「α×(環状体18の内周長−撓み体16の外周長)/撓み体16の外周長」の比率で回転運動が減速されて撓み体16が自転する。実施形態2では、撓み体16の自転は、弾性部材38Bを介して増減速無しに伝達部34Bに伝達される。これにより、減速された回転運動を出力軸32から取り出すことができる。
以上のように、実施形態2の減速装置1Bによれば、摩擦伝動と弾性部材38Bを介した伝動とにより、回転運動を減速及び伝達するので、噛合伝動を用いた構成と比較して、騒音の低減を図ることができる。また、歯を省くことで、減速装置1Bの小型化、軽量化、抵コスト化を図ることができる。また、筒型の撓み体16を用いて減速作用を得ているので、特許文献1のようなカップ型の可撓性部材を用いる構成と比較して、装置の軸方向の寸法を短くできる。
図5は、弾性部材による伝動(A)と摩擦伝動(B)とを比較する説明図である。
実施形態2の減速装置1Bによれば、弾性部材38Bを介して撓み体16から伝達部34Bに回転運動が伝達される。前述した実施形態1のように、撓み体16から伝達部34へ摩擦伝動により回転運動が伝達される構成では、図5(B)に示すように、摩擦伝動する接触部において、内周面Soと外周面Siとの間に法線方向の大きな荷重F1が加わらないと、回転方向に大きな摩擦力F2が得られない。一方、図5(A)に示すように、弾性部材38Bを介した伝動では、周方向の全域又は大半の範囲から回転方向の力が得られるので、弾性部材38Bと撓み体16との接触面Sに法線方向の大きな荷重が必要ない。法線方向の荷重としては、図5(A)の矢印に示すように、撓み体16の撓み変形に伴って弾性部材38Bが伸縮する際に加わる荷重が生じる程度である。したがって、実施形態2の減速装置1Bによれば、撓み体16の内周面に法線方向の大きな荷重を加えずとも、大きなトルクを伝達できるという効果が得られる。
また、実施形態2の減速装置1Bによれば、例えば、入力軸12を固定したまま、出力軸32に回転方向に力を加えると、弾性部材38Bの弾性作用により、出力軸32が僅かに回転方向に変位するという緩衝作用が得られる。したがって、例えばロボットのアームを回動駆動する構成に減速装置1Bを適用した場合、それだけでアームの回動方向に緩衝作用を付加できるという効果が得られる。
また、実施形態2の減速装置1Bによれば、弾性部材38Bが伝達部34Bの外周面と撓み体16の内周面とに接触する構成なので、この部分を噛合伝動とした場合と比較して、バックラッシュを低減できるという効果が得られる。また、実施形態2の減速装置1Bによれば、弾性部材38Bが伝達部34Bの外周面と撓み体16の内周面とに接触する構成なので、この部分を摩擦伝動とした場合と比較して、滑りが生じない。その分、入力軸12の回転回数及び回転位置に対して出力軸32の回転回数及び回転位置が決まるという効果が得られる。
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3に係る減速装置を示す断面図である。図7は、実施形態3の減速装置を軸方向から見た正面図(A)及び裏面図(B)である。図6は、図7(A)の矢印A−A’線断面図である。実施形態3において、実施形態1と同様の構成要素は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態3の減速装置1Cは、減速部10Cと出力部30Cとを備える。減速部10Cは、入力軸12C、起振体14C、撓み体16及び環状体18Cを有する。出力部30Cは、減速部10Cから回転運動が伝達される伝達部34Cと、弾性部材38Cとを有する。
入力軸12Cは、トルクが入力されて回転軸O1を中心に回転する。
起振体14Cは、回転軸O1に直交する断面外形が、回転軸O1を中心とする楕円形状の部材であり、軸受け14Ceを介して撓み体16の内側に嵌合する。起振体14Cは、撓み体16の形状を断面楕円状に規制し、かつ、撓み体16に対して相対回転自在である。起振体14Cが撓み体16に対して相対回転することで、撓み体16は撓み変形して長軸の位置を周方向に変化させる。起振体14C及び撓み体16は、伝達部34Cの径方向内方の位置まで延設されている。
環状体18Cは、回転軸O1を中心とする断面円形の内周面を有する。環状体18Cの内側には、撓み体16及び起振体14が配置される。環状体18は、楕円形状に撓んだ撓み体16の長軸部分において撓み体16の外周面と接触する。
伝達部34Cは、環状であり、環状体18の軸方向に配置される。伝達部34Cの内側には、撓み体16及び起振体14が配置される。伝達部34Cは、図示略の軸受けにより回転軸O1を中心に回転自在に支持される。
弾性部材38Cは、弾性を有する環状の部材であり、伝達部34Cの内周面と撓み体16の外周面との間に配置される。弾性部材38Cは、外径が伝達部34Cの内径よりも大きく、内径が撓み体16の外径(円形にしたときの外径又は楕円状にされたときの長軸径)よりも小さく、圧縮されて伝達部34Cと撓み体16との間に配置される。これにより、弾性部材38Cの外周面は、伝達部34Cの内周面と滑らないように接触する。なお、これらは全周に渡って接触しているが、一部の範囲を除いて接触する構成としてもよい。また、弾性部材38Cの内周面は、撓み体16の外周面と滑らないように接触する。同様に、これらは全周に渡って接触しているが、一部の範囲を除いて接触する構成としてもよい。弾性部材38Cは、撓み体16に接触する内周面は撓み体16の変形に伴って変形する一方、伝達部34Cに接触する外周面は殆ど変形しない。弾性部材38Cの外周面と内周面との変形量の差による歪みは弾性部材38Cの内部で吸収される。
なお、弾性部材38Cと伝達部34Cとの接続部、弾性部材38Cと撓み体16との接続部、又は、これら両方においては、実施形態2で示した係合部k1と被係合部k2(図4(B)を参照)による接続形態が適用されてもよい。また、接着剤により互いが接着される接続形態が適用されてもよい。
<減速動作>
実施形態1と同様の作用により、入力軸12C及び起振体14Cが回転すると、約「(環状体18Cの内周長−撓み体16の外周長)/撓み体16の外周長」の減速比で回転運動が減速されて撓み体16が自転する。撓み体16の自転は、弾性部材38Cを介して増減速無しに伝達部34Cに伝達される。これにより、減速された回転運動を伝達部34Cから取り出すことができる。
以上のように、実施形態3の減速装置1Cによれば、摩擦伝動と弾性部材38Cを介した伝動とにより回転運動を減速及び伝達する。さらに、筒型の撓み体16を用いて減速作用を得ている。したがって、実施形態2の減速装置1Bと同様の効果が奏される。
(実施形態4)
図8は、本発明の実施形態4に係る減速装置を示す断面図である。
前述した実施形態2では、撓み体16の内側に弾性部材38Bを接触させて伝達部34Bに回転運動が伝達される構成が採用されている。また、実施形態3では、撓み体16の外側に弾性部材38Cを接触させて伝達部34Cに回転運動が伝達される構成が採用されている。これに対して、本実施形態4の減速装置1Dは、撓み体16の内側と外側との両方に弾性部材38Da、38Dbと伝達部34Da、34Dbを設け、これらによって回転運動を出力軸32に伝達する構成を採用している。以下、実施形態2と同様の構成要素については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
減速装置1Dは、減速部10Dと出力部30Dとを有する。減速部10Dは、入力軸12と、太陽ローラ14d、遊星ローラ14a、遊星ピン14b及びキャリア14cを有する起振体14と、撓み体16と、環状体18Dとを有する。出力部30Dは、出力軸32と、出力軸32に連結又は一体化された伝達部34Da、34Db、34Dcと、2つの弾性部材38Da、38Dbとを備える。
減速装置1Dは、さらに、入力軸12を回転自在に支持する入力軸受け51、52と、出力軸32を回転自在に支持する出力軸受け53と、入力軸受け51と出力軸受け53とが嵌合され、環状体18Dと連結されるケース部材61、62とを備える。また、減速装置1Dは、入力軸受け51の軸方向の外方(入力側)を覆うカバー部材63及びオイルシール64と、出力軸受け53の軸方向の外方(出力側)を覆うカバー部材65及びオイルシール66とを備える。外側の伝達部34Dbは、支持ブッシュ68を介してケース部材62に回転自在に支持され、入力軸受け52は伝達部34Daに内嵌されて入力軸12の出力側端部を支持している。
環状体18Dは、起振体14の径方向の外方で、伝達部34Dbと軸方向に並んで配置される。
内側の伝達部34Daは、回転軸O1を中心とする環状の形態を有し、軸方向における出力軸32と起振体14との間の位置で、撓み体16の径方向の内方に配置されている。外側の伝達部34Dbは、回転軸O1を中心とする環状の形態を有し、軸方向における出力軸32と起振体14との間の位置で、撓み体16の径方向の外方に配置されている。内側の伝達部34Daの外径は、楕円形状に撓んだ撓み体16の短軸径よりも短い。外側の伝達部34Dbの内径は、楕円形状に撓んだ撓み体16の長軸径よりも長い。伝達部34Dcは、撓み体16よりも出力側において、出力軸32と伝達部34Da、34Dbと結ぶように延在する。
内側の弾性部材38Daは、実施形態2の弾性部材38Bと同様の構成である。外側の弾性部材38Dbは、実施形態3の弾性部材38Cと同様の構成である。
<減速動作>
実施形態4の減速装置1Dにおいては、実施形態1と同様に、入力軸12が回転すると、約「α×(環状体18Dの内周長−撓み体16の外周長)/撓み体16の外周長」の比率で回転運動が減速されて撓み体16が自転する。そして、この撓み体16の自転が、弾性部材38Da、38Dbを介して増減速無しに伝達部34Da、34Dbに伝達される。これにより、減速された回転運動を出力軸32から取り出すことができる。
以上のように、実施形態4の減速装置1Dによれば、摩擦伝動と弾性部材38Da、38Dbを介した伝動とにより、回転運動を減速及び伝達する。さらに、筒型の撓み体16を用いて減速作用を得ている。したがって、実施形態2、3の減速装置1B、1Cと同様の効果が奏される。さらに、実施形態4の減速装置1Dによれば、撓み体16の内側と外側とから弾性部材38Da、38Dbが回転運動を伝達するので、より高いトルクの伝達が可能となる。
(実施形態5)
図9は、本発明の実施形態5に係る減速装置を示す断面図である。
実施形態5の減速装置1Eは、減速部10Eと、出力部30Eとを備える。減速部10Eは、入力軸12E、偏心体14E、偏心体軸受け15E、揺動体16E及び環状体18Eを有する。出力部30Eは、出力軸32E、伝達部34E及び弾性部材38Eを有する。さらに、減速装置1Eは、ケース部材51、52と、カバー部材53、54と、ケース部材51に嵌合されて入力軸12Eを回転自在に支える入力軸受け61、62と、ケース部材52に嵌合されて出力軸32Eを回転自在に支える出力軸受け63、64とを備える。
偏心体14Eは、回転軸O1に直交する断面外形が、回転軸O1から偏心した円形の部材であり、入力軸12Eに連結又は一体化されている。入力軸12Eが回転軸O1を中心に回転すると、偏心体14Eは偏心して回転する。
揺動体16Eは、中央が貫通した円盤状であり、中央に偏心体軸受け15Eを介して偏心体14Eが嵌入されている。揺動体16Eは、外歯が設けられた外歯歯車である。揺動体16Eの中心と外周部との間には、板面から軸方向に膨出した膨出部16Eaが設けられている。膨出部16Eaは、揺動体16Eの周方向に連なった環状の形態を有するが、周方向の全域に設けられる必要はなく、周方向の一部の範囲を除いて設けられていてもよい。膨出部16Eaは、伝達部34Eの径方向の位置まで延在する。
環状体18Eは、内歯歯車であり、揺動体16Eが最も偏心した位置で揺動体16Eの外歯が内接噛合する。
なお、揺動体16Eの外周部と環状体18Eとの内周部との接続構造としては、歯の噛合に限られず、摩擦接触が適用されてもよい。
伝達部34Eは、出力軸32Eと連結又は一体化され、揺動体16Eの膨出部16Eaの径方向の内方まで延在されている。伝達部34Eは、図9の断面が周方向に連なった形態を有するが、周方向の全域に設けられる必要はなく、周方向の一部の範囲を除いて設けられていてもよい。
弾性部材38Eは、環状の形態を有し、揺動体16Eの膨出部16Eaと伝達部34Eとの間に配置される。弾性部材38Eは圧縮されてこれらの間に配置され、これにより、弾性部材38Eの内周面は、伝達部34Eの外周面と滑らないように接触する。なお、これらは全周に渡って接触しているが、一部の範囲を除いて接触する構成としてもよい。また、弾性部材38Eの外周面は、膨出部16Eaの内周面と滑らないように接触する。同様に、これらは全周に渡って接触しているが、一部の範囲を除いて接触する構成としてもよい。
なお、弾性部材38Eと伝達部34Eとの接続部、弾性部材38Eと膨出部16Eaとの接続部、又は、これら両方においては、実施形態2で示した係合部k1と被係合部k2(図4(B)を参照)により係合される形態が適用されてもよい。また、図9では、揺動体16E(その膨出部16Ea)の径方向内側に弾性部材38Eが接続され、伝達部34Eの径方向外側に弾性部材38Eが接続される形態を示した。しかし、弾性部材38Eは、揺動体16Eの軸方向の端面に接続されてもよい。また、弾性部材38Eは、伝達部34Eの軸方向の端面に接続されてもよい。すなわち、弾性部材38Eは、揺動体16Eと伝達部34Eとから軸方向に挟まれる配置で、両者に接続されてもよい。
<減速動作>
トルクが入力されて入力軸12Eが回転すると、偏心体14Eが偏心回転し、揺動体16Eが揺動する。揺動体16Eは外周の一部が環状体18Eの内周の一部と接触(噛合)しており、環状体18Eは固定されているため、揺動体16Eは偏心体14Eと等速に回転することはなく、偏心体14Eは揺動体16Eに対して相対的に回転する。偏心体14Eが回転すると、揺動体16Eの最も偏心した位置が周方向に移動するので、これに伴って、揺動体16Eと環状体18Eとの接触位置(噛合位置)が周方向に変化し、揺動体16Eが自転する。偏心体14Eが1回転すると、揺動体16Eと環状体18Eとの接触位置が一周し、これらの歯数差分、揺動体16Eが自転するので、減速比は「(環状体18Eの内歯の歯数−揺動体16Eの外歯の歯数)/揺動体16Eの外歯の歯数」となる。
揺動体16Eの自転は、弾性部材38Eを介して増減速無しに伝達部34Eに伝達されるので、これにより、減速された回転運動を出力軸32Eから取り出すことができる。
以上のように、実施形態5の減速装置1Eによれば、弾性部材38Eを介して揺動体16Eの自転を伝達部34Eに伝達する。また、回転運動の減速及び伝達にカップ状の可撓性部材を要さない。したがって、実施形態2と同様の効果が奏される。
図10は、実施形態5において弾性部材による伝動の様子を示す説明図である。図10中、破線L1、L2により、負荷が及ぼされていない弾性部材38Eの形状を示す。また、矢印により、弾性部材38Eの外周面と内周面に生じる法線方向の荷重を示す。
図10に示すように、弾性部材38Eの内周面は、回転軸O1を中心とする伝達部34Eの外周面に接触する。一方、弾性部材38Eの外周面は、偏心体14Eの中心軸O2を中心とする偏心した揺動体16Eの膨出部16Eaの内周面に接触する。このため、弾性部材38Eには、揺動体16Eの揺動に伴って、揺動体16Eの揺動方向とは逆側の接触面に大きな荷重が生じる。そして、このような荷重の一部は、弾性部材38Eでヒステリシスロスとなる。しかし、弾性部材38Eは、周方向に広がる広い面積で伝達部34E又は揺動体16Eの膨出部16Eaに接触するので、接触面に垂直な方向の荷重を大きくしなくても、比較的に大きなトルクを伝達することができる。したがって、弾性部材38Eの圧縮を少なくし、弾性部材38Eの接触面に生じる荷重を小さくすることで、弾性部材38Eに生じるヒステリシスロスを小さくできる。
なお、実施形態5において、揺動体16Eから弾性部材38Eを介して伝達部34Eに回転運動を伝達する構成は、伝達部34Eの外周側と内周側とに、それぞれ2つの弾性部材と2つの膨出部を配置し、これらを介して回転運動を伝達するように構成してもよい。あるいは、揺動体16Eの膨出部16Eaの外周側と内周側とに、それぞれ2つの弾性部材と、出力軸32Eに一体化された2つの伝達部とを配置し、これらを介して回転運動を伝達するように構成してもよい。
また、実施形態5の減速部10Eの構成は、周知の偏心揺動型減速装置の減速部と類似の構成が採用されている。したがって、実施形態5の減速部10Eとしては、周知の偏心揺動型減速装置の種々の変形例を同様に適用することができる。例えば、実施形態5では、1つの揺動体16Eを有するが、揺動運動の位相を変えた複数の揺動体を設けてもよい。この場合、各揺動体に周方向に間隔を開けて複数の内ピン孔を設け、複数の揺動体の内ピン孔を貫通するように内ピンを配置し、内ピンにより複数の揺動体の自転成分の回転を取り出すようにすればよい。
また、実施形態5では、偏心体14Eを減速装置1Eの軸心に配置した所謂センタークランク式の偏心揺動型減速装置の減速部を採用している。しかし、本発明では、2個以上の偏心体が減速装置の軸心からオフセットして配置された所謂振り分け型の偏心揺動型減速装置の減速部が採用されてもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記の各実施形態に限られない。例えば、実施形態1から実施形態4では、減速部10Cにおける環状体と撓み体との接続形態を、摩擦接触による接続形態としたが、環状体に内歯を設け、撓み体に外歯を設け、両者が噛合する接続形態としてもよい。また、実施形態2から実施形態5に示した弾性部材は、図9に2点鎖線で示すように、殻hと、殻hに封入された流体m(エア等)とを有する構成としてもよい。殻hとしてはゴム等の可撓部材を採用できる。このような構成によれば、弾性部材の表面に加わる鉛直方向の荷重を低減し、また、弾性部材で生じるヒステリシスロスを低減できる。また、殻hの外周部又は内周部には、滑り防止用の突起、溝、又はこれら両方を設けてもよい。
また、実施形態1、2、4の起振体14においては、入力軸12が太陽ローラ14dにキー接続され、キャリア14cが入力軸12に回転可能に支持される構成とした。しかし、入力軸12がキャリア14cにキー接続され、太陽ローラ14dが入力軸12に回転自在に支持される構成としてもよい。また、実施形態1〜5の環状体及び伝達部は、全体が剛性を有する部材としてもよいし、環状体の内周部、実施形態1における伝達部の外周部には弾性を有する部材が設けられていてもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1A、1B、1C、1D、1E 減速装置
10、10C、10D、10E 減速部
12、12C、12E 入力軸
14、14C 起振体
14E 偏心体
15E 偏心体軸受け
16 撓み体
16E 揺動体
18、18C、18D、18E 環状体
30、30B、30C、30D、30E 出力部
32、32E 出力軸
34、34B、34C、34Da、34Db、34E 伝達部
36 延在部
38B、38C、38Da、38Db、38E 弾性部材
m 流体
h 殻

Claims (11)

  1. 減速部と、前記減速部において減速された回転を出力する出力部と、を備え、
    前記減速部は、起振体と、前記起振体により撓み変形される撓み体と、前記撓み体が内接する環状体と、を有し、
    前記出力部は、前記撓み体の内周と接触し、摩擦力により前記撓み体の自転が伝達される伝達部を有する減速装置。
  2. 前記環状体は、前記伝達部の径方向外方の位置まで延在された延在部を有する、
    請求項1記載の減速装置。
  3. 減速部と、前記減速部において減速された回転を出力する出力部と、を備え、
    前記減速部は、起振体と、前記起振体により撓み変形される撓み体と、前記撓み体が内接する環状体と、を有し、
    前記出力部は、前記撓み体の内側又は外側に配置され前記減速部から運動が伝達される伝達部と、前記撓み体と前記伝達部との間に配置され前記撓み体の自転を前記伝達部に伝達する弾性部材と、を有する、
    減速装置。
  4. 前記伝達部及び前記弾性部材が前記撓み体の内側及び外側の両方に配置される、
    請求項3記載の減速装置。
  5. 前記弾性部材は、全周に渡って前記撓み体と接触する、
    請求項3又は請求項4に記載の減速装置。
  6. 前記弾性部材と前記撓み体との接続部、前記弾性部材と前記伝達部との接続部、又はこれら両方には、互いに係合する係合部と被係合部とが設けられている、
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の減速装置。
  7. 減速部と、前記減速部において減速された回転を出力する出力部と、を備え、
    前記減速部は、偏心体と、前記偏心体により揺動される揺動体と、前記揺動体が内接する環状体と、を有し、
    前記出力部は、前記揺動体の内側又は外側に配置され前記減速部から運動が伝達される伝達部と、前記揺動体と前記伝達部との間に配置され前記揺動体の自転を前記伝達部に伝達する弾性部材と、を有する、
    減速装置。
  8. 前記伝達部及び前記弾性部材が前記揺動体の内側及び外側の両方に配置される、
    請求項7記載の減速装置。
  9. 前記弾性部材は、全周に渡って前記揺動体と接触する、
    請求項7又は請求項8に記載の減速装置。
  10. 前記弾性部材と前記揺動体との接続部、前記弾性部材と前記伝達部との接続部、又はこれら両方には、互いに係合する係合部と被係合部とが設けられている、
    請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の減速装置。
  11. 前記弾性部材は、殻と前記殻に封入された流体とを有する、
    請求項3から請求項10のいずれか一項に記載の減速装置。
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