JP2017144914A - ハイブリッド車両の動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デュアルマスフライホイールを用い、エンジンのトルク変動に起因する振動や異音を適切に抑制すること。
【解決手段】エンジン1ならびに第1モータ2および第2モータ3を駆動力源とし、エンジン1および第1モータ2の出力トルクをそれぞれ分割または合成する動力分割機構4と、エンジン1のクランク軸1aに取り付けられるプライマリホイール10aとダンパ機構11および動力分割機構4の入力軸4aを介してプライマリホイール10aに連結されるセカンダリホイール10bとから構成されたデュアルマスフライホイール10とを備えたハイブリッド車両Veの動力伝達装置において、プライマリホイール10aを、動力伝達装置のケース22からエンジン1側の外部に突出した入力軸4aの端部に配置し、セカンダリホイール10bを、ケース22の内部でかつ入力軸4aの動力分割機構4に近接する部分に取り付ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンおよびモータが出力するトルクを駆動輪へ伝達するハイブリッド車両の動力伝達装置であって、特に、エンジンのトルク変動に起因する振動や異音の発生を抑制するためのデュアルマスフライホイールを備えた動力伝達装置に関するものである。
デュアルマスフライホイールは、例えば、エンジン側のプライマリホイールと、トランスミッション(もしくはクラッチ)側のセカンダリホイールとに2分割された構成のフライホイールである。そのようなデュアルマスフライホイールの一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたデュアルマスフライホイールは、エンジンのクランク軸に連結されるプライマリフライホイール、および、クラッチ側のセカンダリフライホイールを備えている。そして、それらプライマリフライホイールとセカンダリフライホイールとが、トーションスプリングを介して連結されている。すなわち、デュアルマスフライホイールは、通常、プライマリホイールとセカンダリホイールとが互いに隣接して配置され、一塊となって構成されている。なお、セカンダリフライホイールには、マス部材と弾性体とから構成されるダイナミックダンパが設けられている。
特開2009−115184号公報
特許文献1に記載されているようなデュアルマスフライホイールを用いることにより、エンジンのトルク変動に起因する回転振動や異音の発生を抑制することができる。デュアルマスフライホイールは、エンジンおよびモータを駆動力源とするハイブリッド車両の動力伝達装置に採用することもできる。上記のような従来の構成を用いるとすれば、例えば図3に示すように、エンジンのクランク軸およびトランスミッションの入力軸に、デュアルマスフライホイールのプライマリホイールおよびセカンダリホイールが取り付けられる。プライマリホイールおよびセカンダリホイールは、いずれも、トランスミッションケースの外部に配置される。プライマリホイールは、クランク軸に取り付けられるとともにダンパ機構を介して入力軸に取り付けられる。そのプライマリホイールに隣接してセカンダリホイールが入力軸に連結される。すなわち、入力軸には、エンジン側(図3の右側)の端部にセカンダリホイールが取り付けられるとともに、トランスミッションケースの内部のトランスミッション側(図3の左側)の端部に変速機構(図3に示す例では遊星歯車機構のキャリア)が取り付けられる。変速機構は、出力側のドライブシャフトおよび車輪に連結され、延いては、車体に連結される。したがって、入力軸は、トランスミッションケースを挟んだケース内部とケース外部との両端に大きな等価慣性質量が付与された状態となる。そのような状態の入力軸にトルクが掛かると、入力軸は、比較的低い周波数でねじれ振動による共振が発生する場合がある。
通常の車両は、エンジンとトランスミッションとの間にクラッチやトルクコンバータが設けられているため、クラッチで動力伝達を遮断することにより、あるいは、トルクコンバータでトルク変動が吸収されることにより、上記のような入力軸の共振は解消される。しかしながら、クラッチやトルクコンバータのような発進機構を備えていない構成のハイブリッド車両では、入力軸は、常時、一方の端部がデュアルマスフライホイールを介してエンジンに連結され、他方の端部が車体に連結された状態になる。そのため、デュアルマスフライホイールの効果によってエンジンのトルク変動を抑制することができるにしても、入力軸が低周波数で共振してしまう可能性がある。入力軸が低周波数で共振すると、共振による振動がケースに伝搬していわゆるこもり音が発生してしまう場合がある。また、歯車の噛み合い部分を揺動させることによって歯打ち音が発生してしまう場合もある。
この発明は上記の技術的課題に着目して考え出されたものであり、デュアルマスフライホイールを用い、エンジンのトルク変動に起因する振動や異音を適切に抑制することができるハイブリッド車両の動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンならびに第1モータおよび第2モータを駆動力源とし、前記エンジンの出力トルクが入力される入力軸が前記エンジンおよび前記第1モータと同一回転軸線上に配置されるとともに前記エンジンおよび前記第1モータの出力トルクをそれぞれ分割または合成して出力部材から出力する動力分割機構と、前記出力部材および前記第2モータと駆動輪との間でトルクを伝達する伝動機構と、少なくとも前記第1モータおよび前記動力分割機構を内部に収納するケースと、前記エンジンのクランク軸に取り付けられる第1ホイールとダンパ機構および前記入力軸を介して前記第1ホイールに連結される第2ホイールまたは振り子式マスダンパとから構成されたデュアルマスフライホイールと、を備えたハイブリッド車両の動力伝達装置において、前記第1ホイールは、前記ケースから前記エンジン側の外部に突出した前記入力軸の端部に配置されており、前記第2ホイールまたは前記振り子式マスダンパは、前記ケースの内部でかつ前記入力軸の前記動力分割機構に近接する部分に取り付けられていることを特徴とするものである。
この発明では、例えばクラッチやトルクコンバータのような発進機構を持たないハイブリッド車両の動力伝達装置に、エンジンのトルク変動を吸収するデュアルマスフライホイールが設けられる。デュアルマスフライホイールの第1ホイールは、クランク軸に取り付けられるとともに、ダンパ機構および入力軸を介して第2ホイールまたは振り子式マスダンパに連結される。第2ホイールまたは振り子式マスダンパは、ケース内部の動力分割機構に近接した位置で入力軸に取り付けられる。すなわち、第1ホイールは、ケース外部で入力軸のエンジン側の端部にダンパ機構を介して連結され、第2ホイールまたは振り子式マスダンパは、ケース内部で入力軸のエンジンと反対側の端部で動力分割機構に近接して取り付けられる。ダンパ機構は、入力軸と比較してねじり剛性が大幅に低い。そのため、入力軸は、エンジン側の端部にダンパ機構の出力部の小さな慣性質量のみが連結され、エンジンと反対側の端部に第2ホイールおよび動力分割機構の両方が連結された状態になる。その結果、慣性質量が大きい第2ホイールおよび動力分割機構が両端部に取り付けられる場合と比較して、入力軸のエンジン側の端部の慣性質量が小さくなるので、入力軸のねじり振動による共振周波数が高くなる。入力軸が低周波数で共振すると、入力軸を支持しているケースからこもり音が発生してしまったり、入力軸と連結している歯車から歯打ち音が発生してしまったりするおそれがあるが、上記のように入力軸の共振周波数が高くなることにより、それらこもり音や歯打ち音の発生を抑制することができる。したがって、この発明によれば、上記のような入力軸の低周波数の共振を抑制しつつ、デュアルマスフライホイールの効果により、エンジンのトルク変動に起因する振動や異音を適切に抑制することができる。
この発明の動力伝達装置を搭載するハイブリッド車両のドライブトレーンの一例を示す図である。 この発明を適用したハイブリッド車両の動力伝達装置の構成の一例を説明するための断面図である。 この発明を適用しない従来のハイブリッド車両の動力伝達装置の構成を説明するための断面図である。
この発明を、図を参照して具体的に説明する。先ず、図1に、この発明で対象とすることのできるハイブリッド車両の一例を示してある。図1に示す車両Veは、エンジン(ENG)1、ならびに、第1モータ(MG1)2および第2モータ(MG2)3を駆動力源とするハイブリッド車両である。車両Veは、エンジン1が出力する動力を、動力分割機構4によって第1モータ2側と駆動輪5側とに分割して伝達するように構成されている。また、第1モータ2で発生した電力を第2モータ3に供給し、その第2モータ3が出力する動力を駆動輪5に付加することができるように構成されている。
動力分割機構4は、サンギヤ6、リングギヤ7、およびキャリア8を有する遊星歯車機構によって構成されている。図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構が用いられている。すなわち、サンギヤ6に対して同心円上に、内歯歯車のリングギヤ7が配置されている。これらサンギヤ6とリングギヤ7とに噛み合っているピニオンギヤ9がキャリア8によって自転および公転が可能なように保持されている。
動力分割機構4は、エンジン1および第1モータ2と同一の回転軸線上に配置されている。動力分割機構4を構成する遊星歯車機構のキャリア8に、動力分割機構4の入力軸4aが連結されている。入力軸4aは、デュアルマスフライホイール10のプライマリホイール10aおよびダンパ機構11を介して、エンジン1のクランク軸1aに連結されている。デュアルマスフライホイール10のセカンダリホイール10bは、入力軸4aの動力分割機構4に近接する部分に取り付けられている。これらプライマリホイール10aおよびセカンダリホイール10bから構成されるデュアルマスフライホイール10の詳細な構成については後述する。
ダンパ機構11は、従来一般的なダンパ機構と同様の構成であり、ダンパばね11aの作用により、エンジン1のトルク変動に起因する振動の入力軸4aへの伝搬を抑制するように構成されている。ダンパばね11aは、例えば圧縮コイルばねが用いられ、その伸縮方向がダンパ機構10の円周方向もしくは接線方向に一致するように配置されている。また、クランク軸1aと入力軸4aとの間には、上記のようなプライマリホイール10aおよびダンパ機構11と共に、トルクリミッタ12が設けられてもよい。トルクリミッタ12は、駆動輪5とエンジン1との間で伝達されるトルクの大きさを制限するための機構である。
上記の動力分割機構4のサンギヤ6には、第1モータ2が連結されている。第1モータ2は、動力分割機構4に隣接してエンジン1とは反対側(図1の左側)に配置されている。その第1モータ2のロータ2aに一体となって回転するロータ軸2bが、サンギヤ6に連結されている。なお、ロータ軸2bおよびサンギヤ6の回転軸は中空軸になっており、その中空部を通ってオイルポンプ13の回転軸13aが入力軸4aに連結されている。
動力分割機構4のリングギヤ7には、第1ドライブギヤ14が連結されている。第1ドライブギヤ14は、後述するように伝動機構(ギヤ列19)のカウンタドリブンギヤ16に噛み合っており、動力分割機構4に入力されたトルクを伝動機構へ出力して伝達するように構成されている。したがって、この第1ドライブギヤ14が、この発明における出力部材に相当している。
上記のエンジン1、動力分割機構4、および、第1モータ2のロータ軸2bと平行に、カウンタ軸15が配置されている。このカウンタ軸15の一方(図1での右側)の端部に、上記の第1ドライブギヤ14と噛み合うカウンタドリブンギヤ16が一体となって回転するように取り付けられている。カウンタ軸15の他方(図1での左側)の端部には、ファイナルドライブギヤ17がカウンタ軸15に一体となって回転するように取り付けられている。ファイナルドライブギヤ17は、終減速機であるデファレンシャルギヤ18のファイナルドリブンギヤ(デフリングギヤ)18aと噛み合わされている。したがって、動力分割機構4のリングギヤ7は、上記の第1ドライブギヤ14、カウンタ軸15、カウンタドリブンギヤ16、ファイナルドライブギヤ17、および、ファイナルドリブンギヤ18aから構成されるギヤ列19を介して、駆動軸20および駆動輪5に動力伝達可能に連結されている。
上記の動力分割機構4から駆動輪5に伝達されるトルクに、第2モータ3が出力するトルクを付加できるように構成されている。具体的には、第2モータ3のロータ3aに一体となって回転するロータ軸3bが、上記のカウンタ軸15と平行に配置されている。そのロータ軸3bの先端(図1での右端)に、上記のカウンタドリブンギヤ16と噛み合う第2ドライブギヤ21が一体となって回転するように取り付けられている。したがって、動力分割機構4のリングギヤ7には、上記のようなギヤ列19および第2ドライブギヤ21を介して、第2モータ3が動力伝達可能に連結されている。
このようにギヤ列19は、第1ドライブギヤ14および第2モータ3の第2ドライブギヤ14と駆動輪5との間でトルクを伝達するように構成されている。したがって、上記のようなギヤ列19が、この発明における伝動機構に相当している。
この車両Veの動力伝達装置におけるデュアルマスフライホイール10は、入力軸4aの低周波数の共振を抑制しつつ、エンジン1のトルク変動に起因する振動や異音を適切に抑制することができるように構成されている。具体的には、図2に示すように、デュアルマスフライホイール10は、プライマリホイール10aとセカンダリホイール10bとから構成されている。
プライマリホイール10aは、車両Veの動力伝達装置のケース22からエンジン1側(図2の右側)の外部に突出した入力軸4aの端部に配置されている。プライマリホイール10aは、エンジン1のクランク軸1aの先端に取り付けられているとともに、少なくともダンパ機構11を介して、入力軸4aに連結されている。すなわち、図2に示す例では、入力軸4aは、プライマリホイール10a、ダンパ機構11、および、トルクリミッタ12を介して、クランク軸1aに連結されている。なお、この図2に示す例では、ダンパ機構11およびトルクリミッタ12の形状を省略してある。
セカンダリホイール10bは、ケース22の内部に配置されており、入力軸4aの動力分割機構4に近接する部分に取り付けられている。図2に示す例では、セカンダリホイール10bはキャリア8に直結されている。すなわち、セカンダリホイール10bは、キャリア8と共に入力軸4aに連結されている。したがって、セカンダリホイール10bは、ダンパ機構11およびトルクリミッタ12ならびに入力軸4aを介して、プライマリホイール10aと連結されており、それらプライマリホイール10aとセカンダリホイール10bとによってデュアルマスフライホイール10が構成されている。なお、ケース22は、少なくとも第1モータ2および動力分割機構4を内部に収納している。この図2に示す例では、ケース22は、上記のようなセカンダリホイール10bと共に、第1モータ2、動力分割機構4、ギヤ列19、および、第2モータ3などを収納している。
このように、この車両Veの動力伝達装置では、エンジン1のトルク変動を吸収するためのデュアルマスフライホイール10が設けられている。デュアルマスフライホイール10のプライマリホイール10aは、エンジン1のクランク軸1aに取り付けられるとともに、ダンパ機構11およびトルクリミッタ12ならびに入力軸4aを介して、セカンダリホイール10bに連結されている。セカンダリホイール10bは、ケース22の内部の動力分割機構4に近接した位置で、入力軸4aに取り付けられている。すなわち、プライマリホイール10aは、ケース22の外部で入力軸4aのエンジン1側の端部にダンパ機構11およびトルクリミッタ12を介して連結されている。ダンパ機構11のねじり剛性は、入力軸4aのねじり剛性よりも大幅に低い。そのため、入力軸4aは、エンジン1側の端部にダンパ機構11の出力部(ハブ)の小さな慣性質量のみが連結された状態になる。また、セカンダリホイール10bは、ケース22の内部で入力軸4aのエンジン1と反対側の端部で動力分割機構4に近接して取り付けられている。そのため、入力軸4aは、エンジン1と反対側の端部のみに大きな慣性質量が直結された状態になる。
前述の図3に示した従来構成のように、動力分割機構の入力軸の両端部に、慣性質量が大きなセカンダリフライホイールと、車体と連結されることにより慣性質量が大きい動力分割機構とが取り付けられると、入力軸が低周波数で共振する可能性がある。それに対して、この車両Veの動力伝達装置におけるデュアルマスフライホイール10は、上記のようにセカンダリホイール10bが動力分割機構4に近接して取り付けられている。したがって、入力軸4aのエンジン1側の端部には、ダンパ機構11の出力部(ハブ)だけが取り付けられた状態となっている。そのため、図3に示した従来構成のようにセカンダリホイールが入力軸の一端に取り付けられる場合と比較して、入力軸4aのエンジン1側の端部の慣性質量が小さくなる。その結果、入力軸4aのねじり振動による共振周波数が高くなる。
前述したように、入力軸4aが低周波数で共振すると、入力軸4aを支持しているケース22からこもり音が発生してしまったり、入力軸4aと連結している歯車から歯打ち音が発生してしまったりするおそれがある。それに対して、この車両Veの動力伝達装置では、上記のように入力軸4aの共振周波数が高くなることにより、それらこもり音や歯打ち音の発生を抑制することができる。したがって、この車両Veの動力伝達装置によれば、上記のような入力軸4aの低周波数の共振を抑制しつつ、デュアルマスフライホイール10の効果により、エンジン1のトルク変動に起因する振動や異音を適切に抑制することができる。
なお、図1,図2では、セカンダリホイール10bが所定の重量を有するマス部材によって構成された例を示しているが、そのようなセカンダリホイール10bに替えて、振り子式マスダンパを取り付けることもできる。あるいは、前述の特許文献1に記載されているようなダイナミックダンパを取り付けることもできる。すなわち、このデュアルマスフライホイール10は、クランク軸1aに取り付けられるプライマリホイール10aと、少なくともダンパ機構11および入力軸4aを介してプライマリホイール10aに連結される振り子式マスダンパとから構成することができる。あるいは、クランク軸1aに取り付けられるプライマリホイール10aと、少なくともダンパ機構11および入力軸4aを介してプライマリホイール10aに連結されるダイナミックダンパとから構成することもできる。上記のようなプライマリホイール10aと振り子式マスダンパもしくはダイナミックダンパとからデュアルマスフライホイール10を構成することにより、振り子式マスダンパもしくはダイナミックダンパによる振動減衰効果を得ることができ、デュアルマスフライホイール10による制振性能を向上させることができる。
また、図2に示す動力伝達装置の構成では、入力軸4aが、軸受23によってケース22に支持されている。軸受23は、例えばすべり軸受や針状ころ軸受によって構成されている。そして、軸受23は、環状に形成されたセカンダリホイール10bの内周部分で、入力軸4aの回転軸線方向におけるセカンダリホイール10bとほぼ同じ位置に配置されている。これにより、入力軸4aの軸長を短縮することができる。また、入力軸4aの軸長を短縮することにより、軸受23に掛かる負荷を軽減することができ、その分、軸受23を小型化することができる。
また、図2に示す動力伝達装置の構成では、動力分割機構4のリングギヤ7、第1カウンタギヤ14、および、パーキングギヤ24が、1つの軸受25によってケース22に支持されている。軸受25は、アンギュラ玉軸受によって構成されている。図2に示す例では、複列のアンギュラ玉軸受が用いられている。また、軸受25は、上記の各ギヤ14,24の内周部分で、入力軸4aの回転軸線方向における上記の各ギヤ14,24とほぼ同じ位置に配置されている。これにより、上記の各ギヤ14,24を片持ちで支持することが可能になる。そのため、例えば前述の図3に示した従来構成のように、通常のラジアル玉軸受によって両端支持する構成と比較して、動力伝達装置の軸長を短縮して小型・軽量化を図ることができる。
1…エンジン(ENG)、 1a…クランク軸、 2…第1モータ(MG1)、 3…第2モータ(MG2)、 4…動力分割機構、 4a…入力軸、 5…駆動輪、 10…デュアルマスフライホイール、 10a…プライマリホイール(第1ホイール)、 10b…セカンダリホイール(第2ホイール)、 11…ダンパ機構、 14…第1ドライブギヤ(出力部材)、 19…ギヤ列(伝動機構)、 22…ケース、 23,25…軸受、 Ve…ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. エンジンならびに第1モータおよび第2モータを駆動力源とし、前記エンジンの出力トルクが入力される入力軸が前記エンジンおよび前記第1モータと同一回転軸線上に配置されるとともに前記エンジンおよび前記第1モータの出力トルクをそれぞれ分割または合成して出力部材から出力する動力分割機構と、前記出力部材および前記第2モータと駆動輪との間でトルクを伝達する伝動機構と、少なくとも前記第1モータおよび前記動力分割機構を内部に収納するケースと、前記エンジンのクランク軸に取り付けられる第1ホイールとダンパ機構および前記入力軸を介して前記第1ホイールに連結される第2ホイールまたは振り子式マスダンパとから構成されたデュアルマスフライホイールと、を備えたハイブリッド車両の動力伝達装置において、
    前記第1ホイールは、前記ケースから前記エンジン側の外部に突出した前記入力軸の端部に配置されており、
    前記第2ホイールまたは前記振り子式マスダンパは、前記ケースの内部でかつ前記入力軸の前記動力分割機構に近接する部分に取り付けられている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置。
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