JP2019131029A - 乗物用照明装置 - Google Patents

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聖始 茶座
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Abstract

【課題】簡易な構成で、加飾性と、乗員に視覚刺激を提示するという機能性とを兼ね備えた乗物用照明装置を提供する。【解決手段】乗物用照明装置40は、乗物10のウィンドウ18下方に配される乗物用内装材20に設けられる。乗物用照明装置40は、第1発光部41と、第1発光部41の下方に配されるとともに第1発光部41とは独立して消灯状態と点灯状態とに変更可能な第2発光部42と、第1発光部41と第2発光部42を乗物室内側から覆うとともに下方に配された第1光出射面44Aと上方に配された第2光出射面44Bとを有するレンズ部材44とを備え、第1発光部41の点灯状態において、第1発光部41からの光が第1光出射面44Aから乗物室内側かつ下方に向かって出射されるように構成され、第2発光部42の点灯状態において、第2発光部42からの光が第2光出射面44Bから乗物室内側かつ上方に向かって出射されるように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用照明装置に関する。
車両の内部トリム部品用の積層型透明照明装置として、下記特許文献1に開示のものが知られている。特許文献1に開示の構成は、 透明光学素子の複数の層の各々に連結された個々の光源を有し、透明光学素子の複数の層の各々の選択された個々の光源が付勢されて透明光学素子の複数の層の1つを照明すると、透明光学素子の複数の層の各々に個々の表示を見ることができるものである。そして、各透明光学素子を同時的にまたは連続的に照明して、ユニークな視覚組合せ効果を創出することが可能になる、と記載されている。
特表2017−506180号公報
特許文献1に開示の構成は、照明する透明光学素子の層を変更することにより照明装置の見え方を変更するに留まり、乗員に対して効果的に視覚刺激を提示することについては記載されていない。
一方、乗員に視覚刺激を提示可能な照明装置では、通常走行時等には、そのような照明光の窓への映り込みを抑制し、また、照明光自体が乗員の視界に入らないようにすることが求められ、照明装置の構成が複雑になることが懸念される。
本明細書に開示の技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成で、加飾性と、乗員に視覚刺激を提示するという機能性とを兼ね備えた乗物用照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書に開示の乗物用照明装置は、乗物のウィンドウ下方に配される乗物用内装材に設けられた乗物用照明装置であって、第1発光部と、前記第1発光部の下方に配されるとともに、前記第1発光部とは独立して消灯状態と点灯状態とに変更可能な第2発光部と、前記第1発光部と前記第2発光部を乗物室内側から覆うとともに、相対的に下方に位置する第1光出射面と相対的に上方に位置する第2光出射面とを有するレンズ部材と、を備え、前記第1発光部の点灯状態において、前記第1発光部からの光が前記第1光出射面から前記乗物室内側かつ下方に向かって出射されるように構成され、前記第2発光部の点灯状態において、前記第2発光部からの光が前記第2光出射面から前記乗物室内側かつ上方に向かって出射されるように構成されている。
このような乗物用照明装置によれば、第2発光部を消灯して第1発光部のみを点灯させる態様では、第2光出射面からの光の出射が抑制され、例えば、通常走行時等において、ウィンドウに映り込み難く、又、乗員の視界に入り難い加飾照明として用いることができる。また、第2発光部を消灯状態から点灯状態に変更することにより、第2光出射面から出射された光を乗員の視界に入れることができ、例えば、緊急時等に乗員への注意喚起を行う際に、効果的な視覚刺激を提示することができる。さらに、第1発光部及び第2発光部の双方を点灯する態様では、例えば、乗物停止時等において、第2発光部を消灯した場合の見え方とは、異なる見え方の加飾照明として用いることができる。そして、第1発光部及び第2発光部並びに第1光出射面及び第2光出射面の位置関係を上述のようにすることにより、このような照明態様を第1発光部及び第2発光部の点灯状態と消灯状態とを変更するだけで実現することができる。このため、例えば、角度可変の反射ミラー等を用いて、発光部からの光の配光を適宜調整する構成や、光出射面を光透過率可変の部材(液晶パネル等)で構成してその光透過性を適宜変更する構成等に比して、簡易な構成で、加飾性と、乗員に視覚刺激を提示するという機能性とを兼ね備えた乗物用照明装置を提供することができる。
上記構成において、前記乗物用内装材は、サイドドアの乗物室内面を構成するドアトリムであってもよい。上記のような乗物用照明装置をサイドドアの乗物室内面を構成するドアトリムに設けることにより、第2発光部を消灯状態から点灯状態に変更することにより、進行方向前方を向く運転手及び乗員に対して側方から効果的に視覚刺激を提示することができる。
上記構成において、前記レンズ部材と対向配置されるとともに、前記レンズ部材との対向面に光を鏡面反射する反射層が形成された反射部材を更に備え、前記レンズ部材は、前記反射部材側の面に凹凸形状を有するとともにハーフミラー層が形成されていてもよい。このような構成によれば、反射部材の反射層と凹凸形状を有する面に形成されたハーフミラー層とにより、合わせ鏡のような視覚的な効果を生み出し、立体的で奥行き感のある照明態様を実現することができる。
本明細書に開示の技術によれば、簡易な構成で、加飾性と、乗員に視覚刺激を提示するという機能性とを兼ね備えた乗物用照明装置を提供することができる。
一実施形態に係る照明装置を車室内から視た斜視図 通常走行時における表示装置と照明装置を車室内から視た図 図2の光の進行態様を模式的に表す図(図2のIII−III線切断面に対応) 緊急時における表示装置と照明装置を車室内から視た図 図4の光の進行態様を模式的に表す図(図4のV−V線切断面に対応) 停車時における表示装置と照明装置を車室内から視た図 サイドドア開閉時において、ハーフミラー層で外部の光が反射する態様を模式的に表す図 照明装置の構成例を示すブロック図
一実施形態を図1から図8によって説明する。本実施形態では、サイドドア11の車室内面11A(乗物室内面)を構成するドアトリム20に設けられた照明装置40について例示する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向はそれぞれ前方(乗物進行方向)及び後方を示し、矢印IN及びOUTの方向はそれぞれ車室内側(乗物室内側)及び車室外側(乗物室外側)の方向を示し、矢印UP及びDWの方向はそれぞれ上方及び下方を示す。
サイドドア11は、図1に示すように、車両10の運転席側方に設けられている。サイドドア11は、車幅方向両側(運転席側と助手席側)にそれぞれ設けられ、車両前側にヒンジ部12を有している。サイドドア11は、ヒンジ部12を軸として車幅方向外側に回動することでドア開口を開けることが可能な構成とされている。サイドドア11の上部には、ウィンドウガラス18Aが配されたウィンドウ18が設けられている。以下の説明では、車幅方向右側(運転席側)の構成について説明するが、車幅方向左側(助手席側)にも同様の構成を備えていてもよい。
ドアトリム20は、図1に示すように、車両10のウィンドウ18下方に配されている。ドアトリム20は、車両前後方向に沿って延在する本体部21と、本体部21の車両前端部から車両前方かつ車室内側に向けて延出する延出部25と、を備えている。ドアトリム20は、本体部21と延出部25とが互いに連なるボード部材からなり、各部が一体的に構成されている。
本体部21は、平面視方形状をなし、サイドドア11のドアインナパネル(不図示)と対向するようにして配されている。本体部21には、アームレスト22が設けられるとともに、アームレスト22の車両上方に照明装置40が設けられている。
延出部25は、図1に示すように、本体部21の車両前端部の上部から、延出端に向かうにつれて先細る形で長手状に延出している。延出部25は、車両前方に向かうにつれて車室内側に湾曲した形状をなしている。延出部25は、インストルメントパネル16と重なる位置まで延長され、フロントピラー14の基部付近に配される。
延出部25には、図1に示されるように、表示装置38が設けられている。延出部25は、その外周縁部に、表示装置38を囲むフレーム部26を有している。このフレーム部26の意匠は、本体部21にも帯状に延長され、表示装置38と照明装置40をともに囲むような意匠を構成する。
表示装置38は、図2に示されるように、透過型スクリーン39と、映像光を透過型スクリーン39に向けて投射する投射ユニット(不図示)と、を備えて構成されている。表示装置38は、いわゆるリアプロジェクションタイプの表示装置とされる。表示装置38は、例えば、車両10の後方視界を映すことで、電子サイドミラーとして用いることができる。また、表示装置38は、予め記憶された映像データをもとに、注意喚起表示や、イルミネーション表示等を表示可能に構成されている(図4及び図6参照)。表示装置38は、透過型スクリーン39の車両後端部38Bが三角形状に切り欠かれたような形をなし、本体部21の照明装置40と一連の意匠を構成する。
照明装置40は、図3に示されるように、第1発光部41と、第1発光部41の下方に配された第2発光部42と、第1発光部41と第2発光部42を車室内側から覆うレンズ部材44と、レンズ部材44と対向配置されるとともに、レンズ部材44との対向面47Aに光を鏡面反射する反射層48が形成された反射部材47と、を備えている。なお、図2から図7では、照明装置40において、光が出射されている面に網掛けを付して示している。
第1発光部41は、図2に示されるように、光源41Aと、導光棒41Bと、を備えて構成されている。第2発光部42は、光源42Aと、導光棒42Bと、を備えて構成されている。第1発光部41及び第2発光部42は、照明装置40の上部と下部において、導光棒41B,42Bが互いに並行して車両前後方向に沿って延びる姿勢で配されている。第1発光部41の光源41A及び導光棒41Bと、第2発光部42の光源42A及び導光棒42Bは、互いに同様の構成であり、第2発光部42の光源42A及び導光棒42Bについての説明を省略する。
光源41Aとしては、例えば照度、光色等を一定範囲で調整可能なLED等を用いることができる。第1発光部41において調整される照度とは、物体の表面を照らす光の明るさを表す物理量でありルクスで表される。第1発光部41は、点灯状態と消灯状態とに変更可能とされ、点灯状態では、例えば相対的に明るい高照度(高ルクス)から暗い低照度(低ルクス)の範囲で物理量毎に段階的に調整され、消灯状態では、照度が0ルクスに調整される。また、光源41Aは、例えば、それぞれ発光色が赤、緑及び青色であるLED素子を有して構成され、各発光色の混合比により光色を変化させることができる。
導光棒41Bは、図2に示されるように、長尺状の導光材料により構成されている。ここでいう導光材料とは、例えばアクリル系樹脂などの光を透過させる材料のことである。また、導光棒41Bは、一端部側の端面が光源41Aと対向して配され、光源41Aから出射された光が入射される光入射面とされる。そして、導光棒41Bの光入射面から入射された光が、導光棒41B内部で全反射を繰り返すことで導光されつつ、導光される光の一部が導光棒41Bの外周面から所定の方向に出射される構成となっている。
レンズ部材44は、図3に示されるように、例えば、透光性の大きい(透明度の高い)合成樹脂(例えば、アクリル、PET、ポリカーボネートなど)によって形成されており、第1発光部41及び第2発光部42からの出射光を透過可能な構成とされる。このようなレンズ部材44は、透過型スクリーン39と一体的に成形されるものであってもよい。
レンズ部材44は、図5及び図6に示されるように、車室外側の面44C(反射部材47側の面)に第1発光部41又は第2発光部42からの光に光学的な作用を及ぼす凹凸形状を有するとともに、車室内側の面が車室内に向けて光を出射する光出射面44A,44Bを構成する。レンズ部材44は、全体として、車両上下方向における中央部が車室内側に向けて膨出するような立体的な外観を呈している。
レンズ部材44は、図5に示されるように、相対的に下方に位置する第1光出射面44Aと相対的に上方に位置する第2光出射面44Bと、を有している。第1光出射面44Aは、鉛直方向に対してやや車両下方を向くように傾斜した傾斜面を有し、第2光出射面44Bは、鉛直方向に対してやや車両上方を向くように傾斜した傾斜面を有している。
車室外側の面44Cの凹凸形状は、図5及び図6に示されるように、例えば、連続する複数の四角錐プリズム44C1により構成され、その高低差、第1発光部41又は第2発光部42から進行する光の進行方向に対する角度、グリッドサイズ等が適宜設計されている。このような構成により、第1発光部41及び第2発光部42の点灯時に第1発光部41及び第2発光部42自体が乗員に視認され難く、また、凹凸形状を模様として視認させることが可能となっている。車室外側の面44Cは、車室内側の面とは異形の多面カット(本実施形態では、6面カット)された面状に形成され、その多面カットされた面の各々にレンズ加工が施された構成となっている(図7参照)。
車室外側の面44Cには、図3に示されるように、ハーフミラー層45が形成されている。ハーフミラー層45は、半透過半反射面としての機能を有し、例えば、可視光領域における光透過率が30%以上70%以下であり、かつ、可視光領域の光線反射率が30%以上70%以下であるものを用いることができる。本実施形態では、ハーフミラー層45をレンズ部材44の車室内側の面ではなく、車室外側の面44Cに設けることで、レンズ部材44の透明感を活かした意匠及び照明態様を実現することができる。
反射部材47は、図3に示されるように、第1発光部41及び第2発光部42を収容するハウジングの底面に反射層48を形成することで構成されている。反射層48は、例えば、基材の表面に蒸着されたアルミニウム等の金属膜からなり、ハーフミラー層45で反射された光を鏡面反射するように構成されている。
反射層48は、図3に示されるように、ハーフミラー層45で反射された光の虚像を乗員に視認させるように構成されている。このような虚像はハーフミラー層45で反射される回数に応じて複数結像される。ハーフミラー層45で1回反射した後に生成される虚像を虚像V1とし、n回反射した後に生成される虚像をVnとすると、虚像Vnは、ハーフミラー層45で反射する回数nが増えるたびに、光の減衰により暗い像となる。このような虚像は、合わせ鏡で視られる像のように、反射回数に応じて小さくなり、奥行き感のある連続した像として結像される。
照明装置40は、第1発光部41の点灯状態において、第1発光部41からの光が第1光出射面44Aから車室内側かつ下方に向かって出射されるように構成され(図3参照)、第2発光部42の点灯状態において、第2発光部42からの光が第2光出射面44Bから車室内側かつ上方に向かって出射されるように構成されている(図5参照)。詳細には、第1発光部41の点灯状態において、第1発光部41からの光は、導光棒41Bの外周面から第1光出射面44Aの車室外側の面44Cに向けて出射され、第1光出射面44Aの車室外側に形成された凹凸形状(四角錐プリズム44C1)で反射や屈折しつつレンズ部材44を透過して、第1光出射面44Aから車室内側かつ下方に向けて出射される。また、第2発光部42の点灯状態において、第2発光部42からの光は、導光棒42Bの外周面から出射され、第2光出射面44Bの車室外側に形成された凹凸形状(四角錐プリズム44C1)で反射や屈折等しつつレンズ部材44を透過して、第1光出射面44Aから車室内側かつ上方に向けて出射される。なお、第2発光部42の消灯状態においては、第1発光部41を点灯状態とした場合であっても、第2光出射面44Bから出射される光は少量とされ、また、車両上方に向かうにつれて第2光出射面44Bから出射される光の量が低減して、照明装置40の上部ではほとんど光が出射されない構成となっている。
また、照明装置40は、第2発光部42が第1発光部41とは独立して消灯状態と点灯状態とに変更可能な構成とされている。本実施形態では、第1発光部41も消灯状態と点灯状態とに変更可能な構成とされている。以下、照明装置40における、第1発光部41と第2発光部42の点灯態様について、図8を参照しつつ説明する。
照明装置40は、点灯制御部50から送られた発光制御信号に基づいて、第1発光部41の光源41A及び第2発光部42の光源42Aの各々を駆動するように構成されている。点灯制御部50は、CPU、メモリ(ROM、RAM等)、入出力回路等を備えるマイクロコントローラ(マイクロコンピュータ)を中心に、入出力インターフェース等周辺回路を備えることにより構成することができる。本実施形態における照明装置40の点灯制御部50は、照度決定部51、光色決定部52等を有している。これら照度決定部51、光色決定部52は、外部情報取得部56及び乗物情報取得部58から取得する外部情報及び乗物情報に基づいて、それぞれ第1発光部41及び第2発光部42における発光の照度及び光色を決定する。この外部情報及び乗物情報は、車両が通常走行時か否か、緊急時(他車両の接近時や急減速時等)か否か、停車時か否か、に関する情報を含む。
具体的には、照度決定部51及び光色決定部52は、記憶部54に予め記憶された記憶内容に基づきそれぞれ第1発光部41及び第2発光部42の照度及び光色を決定する。この記憶部54は、メモリ等で構成され、外部情報や乗物情報に対応付けて、第1発光部41及び第2発光部42の照度及び光色がそれぞれ記憶されている。例えば、通常走行時には、第1発光部41を低照度かつ予め乗員が設定した光色での点灯状態に、第2発光部42を消灯状態に、それぞれ対応付ける。また、緊急時には、第1発光部41をその前の状態と同じ状態に、第2発光部42を高照度かつ赤色等の警戒色での点灯状態に、それぞれ対応付ける。また、停車時には、第1発光部41及び第2発光部42の双方を同じ照度かつ色調の点灯状態に対応付ける。
続いて、照明装置40の使用態様について説明する。照明装置40は、発光作動がONされると、第1発光部41と第2発光部42が点灯状態又は消灯状態にそれぞれ変更される。この発光作動のONは、例えば所定のスイッチへの乗員のスイッチ操作に基づくものでもよいし、車両そのものの作動開始を契機とするものとしてもよい。
点灯制御部50は、通常走行時であるとの情報を取得した場合に、第1発光部41を低照度かつ乗員の嗜好に応じた光色での点灯状態とし、第2発光部42を消灯状態とする制御を実行する。すると、図3及び図4に示されるように、照明装置40は、下部に位置する第1光出射面44Aから車両下方に指向した光が照射されるとともに、上部に位置する第2光出射面44Bから車両上方に指向した光がほとんど照射されない照明態様とされる。このような照明態様によれば、照明装置40の上方に位置するウィンドウ18への窓映りが抑制され、また、乗員の視界を避けた加飾照明(雰囲気照明)として用いることができる。この際、照明装置40の車両前方に位置する表示装置38は電子サイドミラーとしての表示を行っており、照明装置40を設けたことに起因して、電子サイドミラーの視認性を損なう事態が抑制される。
点灯制御部50は、車両走行中に緊急時であるとの情報を取得した場合に、第2発光部42を消灯状態から警戒色での点灯状態に変更する制御を実行する。すると、照明装置40は、図5及び図6に示されるように、上部に位置する第2光出射面44Bから、車両上方に指向した高照度かつ警戒色の光が照射される照明態様とされる。このような照明態様によれば、照明光を乗員の視線に入り易く、運転手や乗員に注意喚起を促す機能を発揮する機能照明として用いることができる。さらに、照明装置40の車両前方に位置する表示装置38に、例えば、アラート表示をしておくことで、乗員を電子サイドミラーの表示に注目させることが可能となる。
点灯制御部50は、停車時であるとの情報を取得した場合に、第1発光部41と第2発光部42の双方を同じ照度かつ色調の点灯状態とする制御を実行する。すると、照明装置40は、図6に示されるように、第1光出射面44A及び第2光出射面44Bの双方から車室内に向けて光が照射される照明態様とされる。このような照明態様によれば、照明装置40の第1光出射面44A及び第2光出射面44B全体からの照明により、通常走行時とは異なる見え方の加飾照明として用いることができる。さらに、照明装置40の車両前方に位置する表示装置38に、例えば、照明装置40と同じ色調及び模様のグラフィック表示をすることで、統一感があり、すっきりとした車室空間を実現可能となる。
また、照明装置40は、図7に示されるように、照明装置40の発光作動がOFFされ、第1発光部41及び第2発光部42が消灯状態とされている場合に、レンズ部材44のハーフミラー層45を外部からの光を反射する反射材として用いることができる。照明装置40は、ドアトリム20に設けられている構成上、サイドドア11を開閉する際には、ヒンジ部12を軸として回動する。すると、サイドドア11の開閉に伴って、外部からの光が車室外側の面44Cの多面カットされた各面で異なる方向に向けて反射され、車両乗降時に周囲にいる者に対してサイドドア11の開閉に係る注意喚起をすることができる。なお、図7においては、ヒンジ部12の回動軸を一点鎖線で示すとともに、サイドドア11を閉じた状態の照明装置40の位置を二点鎖線で示し、サイドドア11を開ける過程の照明装置40の位置を実線で示す。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、第2発光部42を消灯して第1発光部41のみを点灯させる態様では、第2光出射面44Bからの光の出射が抑制され、例えば、通常走行時等において、ウィンドウ18に映り込み難く、又、乗員の視界に入り難い加飾照明として用いることができる。また、第2発光部42を消灯状態から点灯状態に変更することにより、第2光出射面44Bから出射された光を乗員の視界に入れることができ、例えば、緊急時等に乗員への注意喚起を行う際に、効果的な視覚刺激を提示することができる。さらに、第1発光部41及び第2発光部42の双方を点灯する態様では、例えば、停車時等において、第2発光部42を消灯した場合の見え方とは、異なる見え方の加飾照明として用いることができる。そして、第1発光部41及び第2発光部42並びに第1光出射面44A及び第2光出射面44Bの位置関係を本実施形態のようにすることにより、このような照明態様を第1発光部41及び第2発光部42の点灯状態と消灯状態とを変更するだけで実現することができる。このため、例えば、角度可変の反射ミラー等を用いて、発光部からの光の配光を適宜調整する構成や、光出射面を光透過率可変の部材(液晶パネル等)で構成してその光透過性を適宜変更する構成等に比して、簡易な構成で、加飾性と、乗員に視覚刺激を提示するという機能性とを兼ね備えた照明装置40を提供することができる。
また、本実施形態のような照明装置40をサイドドア11の車室内面11Aを構成するドアトリム20に設けることにより、第2発光部42を消灯状態から点灯状態に変更することにより、進行方向前方を向く運転手及び乗員に対して側方から効果的に視覚刺激を提示することができる。
また、本実施形態では、レンズ部材44と対向配置されるとともに、レンズ部材44との対向面47Aに光を鏡面反射する反射層48が形成された反射部材47を更に備え、レンズ部材44は、反射部材47側の面44Cに凹凸形状を有するとともにハーフミラー層45が形成されている。このため、反射部材47の反射層48と凹凸形状を有する面44Cに形成されたハーフミラー層45とにより、合わせ鏡のような視覚的な効果を生み出し、立体的で奥行き感のある照明態様を実現することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第1発光部及び第2発光部が、光源と導光棒により構成されるものを例示したが、これに限られない。例えば、第1発光部又は/及び第2発光部は、複数の光源で構成されていてもよく、また光源の種類もLEDに限られず、種々のタイプのものを用いることができる。
(2)上記実施形態では、第1発光部と第2発光部との点灯状態と消灯状態との変更を、点灯制御部により実行する構成を例示したが、これに限られない。例えば、照明装置が後席に着座する乗員に隣接して配されている構成や、乗員の大量輸送に供される乗物に搭載される構成において、運転手が手動により、第1発光部と第2発光部との点灯状態と消灯状態との変更を適宜行うものであってもよい。
(3)上記実施形態では、レンズ部材として、反射部材側の面に凹凸形状を有するとともにハーフミラー層が形成されている構成を例示したが、これに限られない。また、レンズ部材に施されたレンズ加工の種類も適宜変更可能である。
(4)上記実施形態では、照明装置がドアトリムに設けられる構成を例示したが、これに限られない。例えば、照明装置は、フロントウィンドウ下方に配されるインストルメントパネルや、ピラーガーニッシュにおけるウィンドウ下方に配される部分等に設けられる構成であってもよい。また、照明装置は、その設置場所に応じて、第1光出射面及び第2光出射面から出射される光の照射範囲、照度、指向性等を適宜設計することが好ましい。
(5)上記実施形態では、照明装置が電子サイドミラーに隣接して配される構成を例示したが、これに限られない。
(6)上記実施形態以外にも、照明装置の照度や光色は適宜変更可能である。例えば、緊急時には、第2発光部を点滅するように点灯させてもよい。
(7)上記実施以外にも、照明装置は、車両以外の船舶や航空機等の乗物に搭載されるものであってもよい。
10…車両(乗物)、11…サイドドア、11A…車室内面(乗物室内面)、18…ウィンドウ、20…乗物用内装材(ドアトリム)、40…照明装置(乗物用照明装置)、41…第1発光部、42…第2発光部、44…レンズ部材、44A…第1光出射面、44B…第2光出射面、44C…面(反射部材47側の面)、45…ハーフミラー層、47…反射部材、47A…対向面、48…反射層

Claims (3)

  1. 乗物のウィンドウ下方に配される乗物用内装材に設けられた乗物用照明装置であって、
    第1発光部と、
    前記第1発光部の下方に配されるとともに、前記第1発光部とは独立して消灯状態と点灯状態とに変更可能な第2発光部と、
    前記第1発光部と前記第2発光部を乗物室内側から覆うとともに、相対的に下方に位置する第1光出射面と相対的に上方に位置する第2光出射面とを有するレンズ部材と、を備え、
    前記第1発光部の点灯状態において、前記第1発光部からの光が前記第1光出射面から前記乗物室内側かつ下方に向かって出射されるように構成され、
    前記第2発光部の点灯状態において、前記第2発光部からの光が前記第2光出射面から前記乗物室内側かつ上方に向かって出射されるように構成されている乗物用照明装置。
  2. 前記乗物用内装材は、サイドドアの乗物室内面を構成するドアトリムである請求項1に記載の乗物用照明装置。
  3. 前記レンズ部材と対向配置されるとともに、前記レンズ部材との対向面に光を鏡面反射する反射層が形成された反射部材を更に備え、
    前記レンズ部材は、前記反射部材側の面に凹凸形状を有するとともにハーフミラー層が形成されている請求項1又は請求項2に記載の乗物用照明装置。
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WO2022085085A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 三菱電機株式会社 高強度繊維集合体、ロープ、ロープ構造体

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