JP2019122998A - 連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法 - Google Patents

連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法 Download PDF

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【課題】 溶融金属の連続鋳造操業において、ブレークアウトが発生した際に、流出した溶融金属の飛散範囲を抑制して連続鋳造機設備への被害を最小限にし、復旧作業を短縮する。【解決手段】 本発明に係る連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法は、鋳片支持ロール6、7が複数個のロールセグメント11、12で構成される連続鋳造機1における溶融金属の飛散防止方法であって、ロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に、鋳造中の鋳片のブレークアウトによって凝固シェルから流出した溶融金属を堆積させるための不燃性シートを設置する。【選択図】 図1

Description

本発明は、溶鋼などの溶融金属の連続鋳造操業において、ブレークアウトが発生した際に、流出した溶融金属の飛散による連続鋳造機設備への被害を抑制するための、連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法に関する。
上下開放の内部水冷式鋳型を用いて溶鋼を連続鋳造する際には、生成する凝固シェルと鋳型との潤滑や溶鋼の空気酸化防止などを目的として、鋳型内にモールドパウダーが添加されている。このモールドパウダーは、凝固シェルと鋳型との間隙に流入してモールドパウダーフィルム層を形成し、凝固シェルと鋳型との潤滑を担っている。モールドパウダーの成分の変化やそれによる溶融特性の変化、或いは、供給量不足などといった要因により、モールドパウダーの流入不足が発生した場合には、モールドパウダーによる潤滑が不足し、凝固シェルと鋳型との焼き付きによる、いわゆる拘束性ブレークアウトが発生する。
このモールドパウダーの流入不良による焼き付きによるブレークアウトの他に、溶鋼の温度が高いことや異物が凝固シェルと鋳型との間に入り込むことにより、凝固シェルの凝固遅れが生じて局所的に凝固シェル厚みが薄い部分が形成され、鋳型下方で凝固シェルの薄い部分が未凝固溶鋼の静圧により破断することにより、ブレークアウトが発生することもある。
溶鋼の連続鋳造において、例えば、鋳型直下でブレークアウトが発生すると、凝固シェルから流出した溶鋼は、鋳型直下に設置されたサポートロールセグメントのロールやロール軸受に付着しながら、サポートロールセグメントの下方に設置されたガイドロールセグメントに向かって流下する。サポートロール、ガイドロールやロール軸受に付着した溶鋼は凝固し、溶鋼が凝固して生成した塊状物体(「地金」と呼ぶ)のためにロールは回転不能になる。そのため、溶鋼が付着して回転不能になったロールを有するサポートロールセグメント及びガイドロールセグメントは使用できず、復旧のためには交換作業が必要になる。
流出した溶鋼の飛散範囲が広くなるほど、交換しなければならないロールセグメントが増え、復旧作業が長くなる。ここで、ロールセグメントとは、複数対の鋳片支持ロールを備えた設備であり、サポートロール(鋳型直下の比較的直径の細い鋳片支持ロール)で構成されるロールセグメントをサポートロールセグメントと呼び、サポートロールよりも鋳造方向下流側に設置されるガイドロール(サポートロールよりも直径が大きい)で構成されるロールセグメントをガイドロールセグメントと呼んでいる。連続鋳造機にはガイドロールセグメントが複数個備えられており、鋳造方向上流側から、第1ガイドロールセグメント、第2ガイドロールセグメント、・・・、第nガイドロールセグメントの順に呼んでいる。
流出した溶鋼の飛散範囲を狭くするために、多数の提案がなされている。例えば、特許文献1には、水抜け可能な流下抑制部材(エキスパンドメタルなど)を有し、下端に回転ローラを備えたプロテクターを、連続鋳造機のサポートロールセグメントの内部に取り付け、前記回転ローラを所定圧力でスラブ鋳片の短辺面に接触させた地金流出防止装置が提案されている。
また、特許文献2には、連続鋳造の際、ブレークアウトによって鋳片から漏出した溶鋼に、冷却ノズルの噴出口を介して冷却媒体を鋳片の外表面に沿って吹き付け、漏出した溶鋼を粉砕する方法が提案されている。
特開平6−99258号公報 特開2007−245213号公報
しかしながら、上記従来技術には以下の問題がある。
即ち、特許文献1では、凝固シェル表面に発生する酸化スケールが、プロテクターに設置した流下抑制部材の隙間をふさぎ、流下抑制部材の上に堆積する。したがって、目的とする地金流出時の流下抑制を達成するためには、定期的に堆積物を流下抑制部材から除去することが必要となる。また、流下抑制部材上の堆積物が鋳片を冷却する冷却水などの影響で流下抑制部材から落下する場合があり、落下した堆積物が鋳片支持ロールと鋳片との隙間に入り込んだ場合は、鋳片表面の押し疵に至るという問題点がある。
また、特許文献2では、超高速の冷却水噴出速度を得るために、昇圧ポンプを稼動させる必要があり、ブレークアウト検出センサーを備えた連続鋳造機であっても、ブレークアウトを検出できないことがあり、したがって、ブレークアウトによって鋳片から漏出する溶鋼を確実に粉砕するためには、昇圧ポンプを常時稼動させる必要がある。つまり、昇圧ポンプの常時稼動によるエネルギーロスを招く。また、ブレークアウトによる地金流出位置は鋳型幅方向で特定することができず、したがって、鋳型直下で発生するブレークアウトを対象とする場合でも、冷却ノズルの噴出口を鋳型幅方向全体に設置する必要があり、設備投資費用が高額になるという問題点もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、溶鋼などの溶融金属の連続鋳造操業において、ブレークアウトが発生した際に、流出した溶融金属の飛散範囲を抑制して連続鋳造機設備への被害を最小限にし、復旧作業を短縮することのできる、連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]鋳片支持ロールが複数個のロールセグメントで構成される連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法であって、ロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に、鋳造中の鋳片のブレークアウトによって凝固シェルから流出した溶融金属を堆積させるための不燃性シートを設置することを特徴とする、連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法。
[2]前記不燃性シートは、該不燃性シートの上に堆積させた前記溶融金属が凝固した後、溶融金属が凝固して生成した地金とともにロールセグメントから取り除かれるように構成されていることを特徴とする、上記[1]に記載の連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法。
本発明によれば、不燃性シートをロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に設置するので、ブレークアウトによって溶融金属が凝固シェルから流出した際に、不燃性シートの上に流出した溶融金属が堆積するので、溶融金属の飛散範囲が狭くなり、且つ、不燃性シートがロールセグメントと溶融金属との溶着を防止し、溶融金属が凝固した後の地金の剥離性が向上し、その結果、復旧作業を短縮することが実現される。また、不燃性シートを設置するだけであり、設備投資費用は最小限に抑えられ、且つ、大量の冷却水は不要であり、更に、不燃性シートの設置位置は、凝固シェル表面に発生する酸化スケールの落下する範囲から外れているので、定期的な清掃が不要である。
本発明に係る溶融金属の飛散防止方法を実施する際に使用するスラブ連続鋳造機の一例の概略図である。 サポートロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に、ブレークアウトによって流出した溶鋼を堆積させるための不燃性シートが設置されたサポートロールセグメントの概略図を示す。 不燃性シートとして使用可能なアルミ耐熱シートの外観写真である。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。本実施の形態では、溶融金属が溶鋼である場合について、説明する。
図1は、本発明に係る溶融金属の飛散防止方法を実施する際に使用するスラブ連続鋳造機の一例の概略図である。図1において、符号1は垂直曲げ型のスラブ連続鋳造機、2はタンディッシュ、3はスライディングノズル、4は浸漬ノズル、5は連続鋳造用の鋳型、6は鋳片支持ロールのうちのサポートロール、7は鋳片支持ロールのうちのガイドロール(ピンチロールを含む)、8は溶鋼、9は鋳片である。スライディングノズル3は、タンディッシュ2から鋳型5への溶鋼供給流量を調整する装置である。
このスラブ連続鋳造機1においては、鋳片支持ロールは全てロールセグメントで構成されており、鋳型5の直下に設置されるサポートロール6の全てが、1基のサポートロールセグメント10に設置されている。サポートロール6よりも鋳造方向下流側に設置されるガイドロール7は、第1ガイドロールセグメント11、第2ガイドロールセグメント12、第3ガイドロールセグメント13、第4ガイドロールセグメント14、第5ガイドロールセグメント15、第6ガイドロールセグメント16、第7ガイドロールセグメント17、第8ガイドロールセグメント18の、複数個(8個)のガイドロールセグメントに設置されている。
尚、ガイドロール7のなかには、電動機の駆動力で回転し、鋳片9を鋳造方向下流側に引き抜くためのピンチロールが含まれるが、図1では、ピンチロールを区別して表示していない。ピンチロール以外のガイドロールは駆動されておらず、鋳片9と接触することで回転する。
このスラブ連続鋳造機1においては、タンディッシュ2から浸漬ノズル4を介して鋳型5に注入された溶鋼8は、鋳型5で冷却されて鋳型5との接触面に凝固シェル(図示せず)を形成し、外殻を凝固シェルとし、内部に未凝固の溶鋼8を有する鋳片9が、鋳型5の下方に設けられたサポートロール6及びガイドロール7に支持されつつ、鋳型5の下方に連続的に引き抜かれる。鋳造方向に隣り合う鋳片支持ロールの間隙には、水スプレーノズルまたはエアーミストスプレーノズルが配置された二次冷却帯(図示せず)が構成されており、鋳片9は、鋳片支持ロールを通過する間、二次冷却帯の二次冷却水で水冷され、凝固シェルの厚みを増大して内部までの凝固を完了する。
連続鋳造中、鋳型5の溶鋼湯面上にはモールドパウダー(図示せず)が添加される。モールドパウダーは、鋳型5の内壁面と凝固シェルとの間隙に流れ込み、鋳型5と凝固シェルとの潤滑を担う。したがって、モールドパウダーは鋳型5の内壁面と凝固シェルとの間隙に流れ込んで消費されるので、消費された分を補うために、モールドパウダーが鋳型5の溶鋼湯面上に連続的または断続的に添加される。
この連続鋳造中に、モールドパウダーの成分変化やそれによる溶融特性の変化、或いは、供給量不足などといった要因によってモールドパウダーの流入不足が発生した場合には、モールドパウダーによる潤滑が不足して、凝固シェルと鋳型5との焼き付きによる、いわゆる拘束性ブレークアウトが発生することがある。
このモールドパウダーの流入不良による焼き付きによるブレークアウトの他に、溶鋼8の温度が高いことや異物が凝固シェルと鋳型5との間に入り込むことにより、凝固シェルの凝固遅れが生じて局所的に凝固シェル厚みが薄い部分が形成され、鋳型下方で凝固シェルの薄い部分が未凝固の溶鋼8の静圧により破断したり、また、凝固シェルの凝固遅れによって発生した鋳片表面の縦割れが開口したりして、ブレークアウトが発生することもある。
拘束性ブレークアウトは鋳型5の直下で起こるが、その他のブレークアウトは、サポートロールセグメント10で起こったり、第1ガイドロールセグメント11で起こったりする場合もある。
連続鋳造の操業中、ブレークアウトが発生した場合は、直ちにスライディングノズル3が閉鎖されて、鋳型5への溶鋼8の供給は停止されるが、ブレークアウトの発生位置よりも鋳造方向上流側の、鋳片9の内部の未凝固の溶鋼8の全てが、鋳片9の凝固シェルの破断部から流出する。例えば、長さ950mmの鋳型5を使用し、厚み220mm、幅2100mmのスラブ鋳片の連続鋳造中に、鋳型5の直下でブレークアウトが発生した場合には、約2500kg以上の溶鋼8が流出し、流出した溶鋼8は、サポートロールセグメント10のサポートロール6やロール軸受に付着しながら、サポートロールセグメント10の下方に設置された第1ガイドロールセグメント11及び第2ガイドロールセグメント12に向かって流下する。
サポートロール6、ガイドロール7、及びこれらのロール軸受に付着した溶鋼8は凝固し、溶鋼8が凝固して生成した地金のために、サポートロール6及びガイドロール7は回転不能になる。そのため、溶鋼8が付着して回転不能になったサポートロール6及びガイドロール7は使用することができず、回転不能になったサポートロール6及びガイドロール7を有するロールセグメントは交換される。
流出した溶鋼8の飛散範囲を狭くするほど、交換の対象となるロールセグメントを少なくすことができることから、本発明においては、ロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に、鋳造中の鋳片9のブレークアウトによって凝固シェルから流出した溶鋼8を堆積させるための不燃性シートを設置する。不燃性シートの上に溶鋼8が堆積するので、流出した溶鋼8の飛散範囲が狭くなる。また、ロールセグメントと地金との間に不燃性シートが介在するので、ロールセグメントと溶鋼8との溶着が防止される。
不燃性シートの設置対象となるロールセグメントとしては、サポートロールセグメント10は必須とし、第1ガイドロールセグメント11は設置することが好ましく、第2ガイドロールセグメント12及びそれ以降のガイドロールセグメントにも、不燃性シートを設置することが望ましい。
図2に、サポートロールセグメント10の鋳造方向上流側の部位に、ブレークアウトによって流出した溶鋼8を堆積させるための不燃性シートが設置されたサポートロールセグメント10の概略図を示す。図2は、鋳型5の方向から鋳造方向下流側に向かってサポートロールセグメント10を見た概略図である。
図2において、符号19は不燃性シート、20は地金飛散防止鋼板、21は鋳片9の短辺面を支持する鋳片短辺支持ロールである。図2において、鋳片9は、相対する一対のサポートロール6と相対する一対の鋳片短辺支持ロール21とで囲まれた空間を、紙面に垂直な方向に引き抜かれる。
図2に示すように、サポートロールセグメント10の鋳造方向上流側の部位に、サポートロールセグメント10の上面全体を覆う地金飛散防止鋼板20を設置し、この地金飛散防止鋼板20の上に、不燃性シート19を、地金飛散防止鋼板20に対して、ワイヤーなどを用いて着脱可能に設置する。不燃性シート19は、少なくとも、地金飛散防止鋼板20の鋳片9に向き合う側の全体に亘って設置する。また、地金飛散防止鋼板20の全面積の少なくとも1/2を覆うように設置することが好ましく、望ましくは、地金飛散防止鋼板20の全面を覆うように設置する。
図2では、鋳片短辺側の方向には不燃性シート19が設置されていないが、この領域にも、地金飛散防止鋼板20及び不燃性シート19を設置することが望ましい。不燃性シート19としては、アルミ耐熱シートなどを用いればよい。図3に、アルミ耐熱シートの外観写真を示す。
アルミ耐熱シートは、麻布にアルミシートを張り付けたもので、耐火度が「ISO 11612認定 A1 B1 C3 D3 E3」で、シート厚みが約2mmである。アルミ耐熱シート以外の不燃性シートとして使用可能な物質は、フェルトクロス、アラミド繊維耐熱フェルト、バサルト繊維、シリカクロス、セラミックファイバーなどである。
不燃性シート19は、地金飛散防止鋼板20に対して着脱可能に設置されているので、ブレークアウトが発生した場合、不燃性シート19の上に堆積した溶鋼8が凝固した後、溶鋼8が凝固して生成した地金とともにサポートロールセグメント10から容易に取り除くことができる。
不燃性シート19を第1ガイドロールセグメント11及びそれ以降のガイドロールセグメントに設置する場合は、サポートロールセグメント10に設置した方法と同様な方法で、不燃性シート19を取り付ければよい。
以上説明したように、本発明によれば、不燃性シート19をロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に設置するので、ブレークアウトによって溶融金属が凝固シェルから流出した際に、不燃性シート19の上に流出した溶融金属が堆積するので、溶融金属の飛散範囲が狭くなり、且つ、不燃性シート19がロールセグメントと溶融金属との溶着を防止し、溶融金属が凝固した後の地金の剥離性を向上させる。その結果、復旧作業を短縮することが実現される。また、不燃性シート19を設置するだけであり、設備投資費用は最小限に抑えられ、且つ、大量の冷却水は不要であり、更に、不燃性シート19の設置位置は、凝固シェル表面に発生する酸化スケールの落下する範囲から外れているので、定期的な清掃が不要である。
上記実施形態では、溶融金属が溶鋼である場合について説明したが、溶融金属は溶鋼に限るわけではなく、溶融アルミニウム、溶融銅、溶銑などであっても、上記に沿って本発明を実施することができる。
図1に示す垂直曲げ型のスラブ連続鋳造機と同じ型式のスラブ連続鋳造機で本発明を実施した。スラブ連続鋳造機は、厚み220mm、幅950〜2200mmのスラブ鋳片を3.0m/minの鋳片引き抜き速度で連続鋳造することが可能な設備であり、ロールセグメントとして、1基のサポートロールセグメントと、14基のガイドロールセグメントとを備えており、設備長さは28mである。
このスラブ連続鋳造機のサポートロールセグメント、第1ガイドロールセグメント及び第2ガイドロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に、それぞれのロールセグメントの鋳造方向上面全体を覆うように地金飛散防止鋼板を設置し、その地金飛散防止鋼板の上に不燃性シートを設置した。不燃性シートとしては、アルミ耐熱シートを使用した。アルミ耐熱シートの大きさは、幅400mm、長さ2000mm、厚み2mmであり、地金飛散防止鋼板の面積の約50%の範囲を覆うように、地金飛散防止鋼板の鋳片と向き合う側の範囲に設置した。
不燃性シートを設置した後のブレークアウト発生時には、不燃性シートの上に約500kgの地金が堆積していた。
不燃性シートを設置した後のブレークアウトの復旧作業時間と、不燃性シートを設置する前のブレークアウトの復旧作業時間とを比較調査した。不燃性シートを設置する前のブレークアウトの復旧作業時間は平均値で7.7時間であったが、不燃性シートを設置した以降は、ブレークアウトの復旧作業時間は平均値で7.2時間であり、本発明を適用することで、復旧作業時間を短縮できることが確認できた。
1 スラブ連続鋳造機
2 タンディッシュ
3 スライディングノズル
4 浸漬ノズル
5 鋳型
6 サポートロール
7 ガイドロール
8 溶鋼
9 鋳片
10 サポートロールセグメント
11 第1ガイドロールセグメント
12 第2ガイドロールセグメント
13 第3ガイドロールセグメント
14 第4ガイドロールセグメント
15 第5ガイドロールセグメント
16 第6ガイドロールセグメント
17 第7ガイドロールセグメント
18 第8ガイドロールセグメント
19 不燃性シート
20 地金飛散防止鋼板
21 鋳片短辺支持ロール

Claims (2)

  1. 鋳片支持ロールが複数個のロールセグメントで構成される連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法であって、
    ロールセグメントの鋳造方向上流側の部位に、鋳造中の鋳片のブレークアウトによって凝固シェルから流出した溶融金属を堆積させるための不燃性シートを設置することを特徴とする、連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法。
  2. 前記不燃性シートは、該不燃性シートの上に堆積させた前記溶融金属が凝固した後、溶融金属が凝固して生成した地金とともにロールセグメントから取り除かれるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の連続鋳造機における溶融金属の飛散防止方法。
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