JP2019122472A - 歩行誘導装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、使用者がグリップを把持しながら歩行することで、歩行誘導装置により使用者の歩行を誘導することができる。また、車輪がフレームに対して回転軸回りに回動することで、使用者の進路に合わせてフレームに対する車輪の向きを変更することができる。
これにより、フレームに対して回動する部分に地面からの粉塵が進入するのを抑制することができ、長期間の使用においても、車輪の向きを円滑に変更することができる。
これにより、2つの画像センサにより、使用者の前方に位置する横方向に延びる構造物を精度よく検出することができる。したがって、段差や壁や柵等といった、使用者の歩行を顕著に妨げる障害物を精度よく検出することで、使用者の安全性をより一層効果的に向上することができる。
これにより、フレーム、モータ、および内部電源の重心を下げることができ、安定した状態にすることができる。
これにより、使用者が、操舵量提示部が手に対して接触する方向から、ハンドルに対して車輪の向きが変更したことを確実に把握することができる。
この場合には、フレームの中心軸が車輪の回転軸からずれているので、車輪の回転軸回りにフレームを回動させた際に、フレームが前後方向に大きく回動するのを抑えることができ、歩行誘導装置の操作性を向上することができる。
図1に示すように、本実施形態に係る歩行誘導装置1は、例えば盲目者等の歩行に際して支援が必要な使用者が使用することで、使用者の歩行を誘導する。以下の説明において、使用者の進行方向前方を単に前方といい、進行方向後方を単に後方という。また、使用者が立位した状態における上下方向を単に上下方向という。
フレーム10の一方側の端部にはフォーク11が連結されている。フォーク11は、表裏面が車輪20の回転軸O2に沿う方向を向く支持板11Aを備えている。支持板11Aは、車輪20の回転軸O2に沿う方向に間隔をあけて一対配置されている。一対の支持板11A同士の間に車輪20が配置されている。
フォーク11には、車輪20の回転数を検出する回転数センサ(図示せず)が設けられている。
一方の支持板11Aの表裏面のうち、車輪20側を向く裏面には、直交方向に向けて突出する支持軸11Bが形成されている。支持軸11Bの先端と、車輪20と、の間には隙間が設けられている。
ハンドル30は、側面視でL字状をなしている。ハンドル30は、一方向Xに延びるステム31と、ステム31の端部から、フレーム10の中心軸O1に対して車輪20と反対側に延びるグリップ32と、を備えている。グリップ32はステム31に対して直角に延びている。
グリップ32は、使用者が歩行に際して把持する部分である。すなわち、中心軸O1に対してグリップ32側が、使用者側となる。
ステム31の外周面のうち、フレーム10と一方向Xに連なる部分には、第1ギア31Aが設けられている。第1ギア31Aは、ステム31の外周面に直接形成してもよいし、ステム31の外周面に筒状のギア部材を外嵌してもよい。
モータ41および内部電源42は、フレーム10における使用者側に、一方向Xに沿って直線状に並べられて配置されている。
モータ41のシャフト41Aには、第2ギアが設けられている。第2ギアは、ハンドル30のステム31における第1ギア31Aと係合している。
内部電源42には二次電池が用いられ、必要に応じて外部電源からの電力により充電することができる。内部電源42はモータ41と図示しない配線により電気的に接続されている。
このため、ハンドル30のグリップ32が、フレーム10に対して延びる向きが変更することで、使用者に対する車輪20の回転方向が変更する。これにより、車輪20を操舵することができる。
障害物検出センサ50は、フレーム10に固定された支持ブロック51と、支持ブロック51に支持されるとともに、地面までの距離を測る2つの画像センサ52と、を備えている。2つの画像センサ52は、進行方向に間隔をあけて配置されている。
ブレーキ機構60は、リニアアクチュエータ61と、リニアアクチュエータ61の駆動により車輪20におけるホイールの内面に当接するブレーキパッド62と、を備えている。
ブレーキパッド62における、車輪20と反対側に位置する部分に、リニアアクチュエータ61のロッドが図示しないバネを介して接続している。リニアアクチュエータ61のロッドが車輪20におけるホイールの内面に向けて変位すると、ブレーキパッド62が支持軸11B回りに回動し、車輪20におけるホイールの内面に押圧されることで、車輪20を制動することができる。
操舵量提示部80は例えば弾性を備えた合成樹脂材料により形成されている。操舵量提示部80は、内部電源42を収容するカバー43のうち、一方向Xの他方側の端部に取付けられている。図示の例では、操舵量提示部80の端部は、カバー43の内側に挿通されている。
このとき、内部電源42のカバー43に取付けられた操舵量提示部80が、フレーム10とともにハンドル30に対して回動することで、操舵量提示部80におけるハンドル30側の端部が、使用者の手に接触する。これにより、操舵量提示部80が接触した方向に、車輪20が向いたことを使用者が認識する。
このため、使用者がグリップ32を把持した際に、使用者の手に接触しやくなっている。
使用者が歩行誘導装置1を使用する際には、グリップ32を把持した状態で、車輪20がグリップ32よりも前方に位置するように歩行誘導装置1を配置する。すなわち、フレーム10は、一方向Xの一方側から他方側に向かうに従い漸次、後方に向けて延びるように傾斜した姿勢となる。
そして使用者の前方への歩行に伴って、車輪20が前方に向けて回転して、使用者の歩行を誘導する。
制御部70が制動するか操舵するかについては、前方の障害物の状態により、任意に選択することができる。また、下り坂のように歩行誘導装置1の自重により前方への移動速度が上昇する場合には、制御部70が、回転センサにより検出した移動速度に基づいて、車輪20を緩やかに制動してもよい。
これにより、フレーム10に対して回動する部分に地面からの粉塵が進入するのを抑制することができ、長期間の使用においても、車輪20の向きを円滑に変更することができる。
これにより、2つの画像センサ52により、使用者の前方に位置し、横方向に延びる構造物を精度よく検出することができる。したがって、段差や壁や柵等といった、使用者の歩行を顕著に妨げる障害物を精度よく検出することで、使用者の安全性をより一層効果的に向上することができる。
これにより、使用者が、操舵量提示部80が手に対して接触する方向から、ハンドル30に対して車輪20の向きが変更したことを確実に把握することができる。
2つの画像センサ52が、使用者に対して横方向に間隔をあけて配置されてもよいし、画像センサ52は1つであってもよい。また障害物検出センサ50としては、測長センサやLIDAR等の画像センサ52以外のセンサであってもよい。
10 フレーム
20 車輪
30 ハンドル
40 操舵機構
41 モータ
42 内部電源
50 障害物検出センサ
51 支持ブロック
52 画像センサ
60 ブレーキ機構
70 制御部
80操舵量提示部
O1 中心軸
O2 回転軸
X 一方向
Claims (6)
- 一方向に延びる中心軸を有し、かつ前記中心軸に沿って長く形成されたフレームと、
前記フレームの一方側の端部に、回転自在に支持された車輪と、
前記フレームの他方側の端部に支持され、前記フレームに対して、前記中心軸回りに回動可能とされたハンドルと、
前記フレームに設けられ、前記ハンドルを回動させる操舵機構と、
前記フレームに設けられ、進行方向前方の障害物を検出する障害物検出センサと、
前記フレームに設けられ、前記障害物検出センサによる検出結果に基づいて、前記操舵機構を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする歩行誘導装置。 - 前記車輪に設けられ、前記車輪を制動するブレーキ機構を備え、
前記制御部は、前記障害物検出センサによる検出結果に基づいて、前記ブレーキ機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の歩行誘導装置。 - 前記障害物検出センサは、前記フレームに固定された支持ブロックと、
前記支持ブロックに支持されるとともに、地面までの距離を測る2つの画像センサと、を備え、
前記2つの画像センサは、進行方向に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行誘導装置。 - 前記操舵機構は、前記ハンドルを回動させるモータと、
前記モータに電力を供給する内部電源と、を備え、
前記モータおよび前記内部電源は、前記フレームにおける使用者側に、前記一方向に沿って直線状に並べられて配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の歩行誘導装置。 - 前記内部電源から前記ハンドルに向けて延びるとともに、前記ハンドル側の端部が自由端とされた棒状の操舵量提示部を備え、
前記操舵量提示部における前記ハンドル側の端部は、前記ハンドルに近接する位置まで延びていることを特徴とする請求項4に記載の歩行誘導装置。 - 前記車輪の回転軸は、前記中心軸に対して、進行方向前方側に位置していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の歩行誘導装置。
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2018
- 2018-01-12 JP JP2018003511A patent/JP6964007B2/ja active Active
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