以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1および図2はそれぞれ、本実施形態の撮像装置1の上面側斜視図および底面側斜視図である。撮像装置1は、結像光学系(撮影光学系)501およびCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(不図示)が内蔵されているカメラ本体(本体部)50を有する。結像光学系501は、カメラ本体50の正面側に設けられ、被写体光を撮像素子上に結像させる。結像光学系501は、焦点距離を100mmと400mmとに切り替え可能な2焦点切り替えタイプの光学系である。なお、焦点距離の切り替え数は2つに限るものではなく、焦点距離も100mmと400mmに限るものではない。また、図1では、結像光学系501は、便宜的に1枚のレンズで表現されているが、複数のレンズから構成されていてもよい。
カメラ本体50の上面には、撮影動作(被写体像の撮像)の開始を指示するためのレリーズスイッチ502が設けられている。レリーズスイッチ502は、レリーズボタンの押下圧によって2段階のスイッチポジションを有する。1段目のポジション(SW1 ON)の検出で、ホワイトバランスや測光等のカメラ設定のロック動作が行われる。2段目のポジション(SW2 ON)の検出で、被写体画像信号の取り込み動作が行われる。
カメラ本体50の正面から見て右側面には、ズームスイッチ503が設けられている。ズームスイッチ503は、ズームスイッチ503aおよびズームスイッチ503bから構成されている。ズームスイッチ503aを押すことで、焦点距離が100mmになるように結像光学系501が駆動する。ズームスイッチ503bを押すことで、焦点距離が400mmになるように結像光学系501が駆動する。本実施形態では、結像光学系501の焦点距離に合わせて2つのズームスイッチが設けられているが、ズームスイッチの数は焦点距離の切り替え数に応じて変更可能である。
カメラ本体50の正面から見て左側面には、パワースイッチ504およびモードスイッチ505が設けられている。パワースイッチ504を押すことで、カメラ本体50の電源のONとOFFを切り替えることができる。モードスイッチ505を押すことで、カメラ本体50に設定されているモードを切り替えることができる。例えば、モードスイッチ505を押すことで、静止画撮影モードと動画撮影モードを切り替えることができるように設定されていてもよい。
カメラ本体50の底面側には、三脚取付け用の三脚穴506およびスマートフォンなどの外部機器接続用のコネクタ507が設けられている。三脚穴506は、一般的なデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の光学機器に設けられたものと同じ構成である。本実施形態では、コネクタ507は、USB TYPE―Cのコネクタであるが、外部機器と接続可能であればこれに限定されない。
図3を参照して、USB TYPE−Cのコネクタについて説明する。図3は、USBTYPE−Cコネクタの説明図である。
Type−C Plugは、USB Type−CのPlugコネクタのピン配置を持つ。VBUS端子により、Type−C Plugに接続された機器に電力を供給する。CC端子により、ACジャックにACアダプタが接続されているかをType−C Plugに接続された機器に示す。VCONN端子により、Type−B ReceptacleにUSBホストなどのUSB機器が接続されているかをType−C Plugに接続された機器に示す。D+端子およびD−端子により、Type−C Plugに接続された機器とのデータの送受信に用いられる。
Type−C Receptacleは、USB Type−CのReceptacleコネクタのピン配置を持つ。VBUS端子により、Type−C Receptacleに接続された機器から電力を受電する。CC1端子およびCC2端子により、USB Type−C規格で規定されるCC端子のプルダウン抵抗を介してGNDに接続される。
カメラ本体50の底面には平面部50aが設けられており、カメラ本体50を安定的に設置することができる。コネクタ507は、不使用時には、平面部50aから突出しないように、収納部508内に配置されている。コネクタ507は、後述するように、使用時にはカメラ本体50から回動自在に突出する。
図4は、撮像装置1とEVF150との接続を示す図である。EVF150は、カメラ本体50の背面部に着脱可能に取り付けられる。カメラ本体50とEVF150は、カメラ本体50の背面側に設けられたEVFコネクタ509とEVF150に設けられたコネクタ151によって、互いに電気的に接続される。結像光学系501を通過した光束は撮像素子上に結像され、取得された映像はEVF150に内蔵された不図示の内蔵ディスプレイに表示される。ユーザは、接眼レンズ153を通じて内蔵ディスプレイに表示される映像を見ることができる。そのため、ユーザは、内蔵ディスプレイに表示される映像を見ながら撮影することが可能となる。接眼検出部152は、ユーザがEVF150を覗いたときに接眼を検出するためのアイセンサーなどの検出手段である。内蔵ディスプレイは、例えば、TFT方式のディスプレイや有機ELディスプレイなどである。
図5は、撮像装置1と携帯機器などの外部機器との接続を示す図である。本実施形態では、外部機器の一例としてスマートフォン80に撮像装置1を取り付ける場合について説明する。撮像装置1を外部機器に接続して使用する場合、EVF150は通常カメラ本体50から取り外されている。コネクタ507とスマートフォン80のコネクタ部801とが連結することで、撮像装置1とスマートフォン80を連動させた撮影動作を行うことが可能となる。スマートフォン80に撮像装置1に対応するアプリケーションプログラムがインストールされている場合、スマートフォン80を使って撮像装置1を動作させることが可能となり、各種の撮影機能を利用することができる。また、アプリケーションプログラムによってスマートフォン80の表示制御部を制御することで、表示ディスプレイ802に画像を表示させることが可能となる。また、撮像装置1は、撮影可能範囲よりも小さな任意の撮影範囲を切り出すトリミング手段を備えていてもよい。この場合、アプリケーションプログラムの指示に応じて、トリミング手段が撮像素子によって取り込まれた画像データの一部を切り出し、見かけの焦点距離を電子的に変更することが可能となる。また、撮像装置1とスマートフォン80を接続することで、スマートフォン80から撮像装置1への給電も可能となる。なお、本実施形態では、撮像装置1と外部機器を有線接続する場合について説明したが、無線接続によって撮像装置1を遠隔操作して撮影することや、撮影画像を転送することも可能である。
図6を参照して、本実施形態のカメラシステムについて説明する。図6は、カメラシステムの概略構成を示す電気ブロック図である。
本実施形態では、結像光学系501、撮像素子106、撮像素子制御部107、レンズ駆動部131、焦点制御部119、レリーズスイッチ502、測光制御部132およびシャッター133から撮像部が構成されている。
通常の静止画撮影では、ユーザがレリーズスイッチ502を押すと、結像光学系501によって集光された被写体光は、シャッター133によってその光量制御がなされ、撮像素子106により被写体像として光電変換処理表示される。取得された映像は、EVF150の表示部154に表示される。シャッター133は、フォーカルプレーンシャッターやレンズシャッターでもよいし、電子的に撮像素子106に取り込む光量を制御する電子シャッターでもよい。結像光学系501は、図6では便宜的に1枚のレンズで表現されているが、複数のレンズから構成されていてもよい。表示部154は、例えば、TFT方式のディスプレイや有機ELディスプレイなどであり、ユーザに撮像装置1の状態を表示してもよい。
撮像素子制御部107は、撮像素子106に転送クロック信号やシャッター信号を供給するためのタイミングジェネレータや、撮像素子106の出力信号に対するノイズ除去やゲイン処理を行うための回路を有する。また、撮像素子制御部107は、アナログ信号を例えば10ビットデジタル信号に変換するためのA/D変換回路を有する。10ビットデジタル信号は、映像情報取得量子化ビット数に対応する。ビット数は、撮像素子106の仕様などで種々変更可能である。さらに、撮像素子制御部107は、表示部154への表示および動画撮影を行うために、コントローラ101からの解像度変換指示に従って、撮像素子106に水平方向および垂直方向の間引き画素データを出力させる画素間引き処理を行うための回路等を有する。
測光制御部132は、撮像素子106の受光面の画素において発生した輝度信号を取り込み、コントローラ101にその情報を送る。コントローラ101は、取得した情報に基づいて撮像装置1の最適露出演算を行い、シャッタスピードや結像光学系501の絞りを制御することで最適な露光を達成する。また、コントローラ101は、撮像素子106が出力する輝度信号や色信号に基づいて、被写体の検出、ひいては撮影シーンの判別を行うことが可能である。
焦点制御部119は、コントラストAF(山登りAF)や位相差AFなどの従来の焦点位置検出方法によって撮像画面の複数の領域について焦点位置を検出する。焦点制御部119は、例えば、コントローラ101を通じて現在位置からどの程度レンズを駆動させれば焦点が合うか(または現状のレンズ位置で焦点が合ったか)を計算し、レンズ駆動部131に駆動量を指示する。レンズ駆動部131は、焦点制御部119により算出された駆動量に応じて、結像光学系501内の特定のレンズの位置を変えることによって焦点を合わせる動作を行う。焦点を合わせる方法については、レンズ駆動に限定せず、撮像素子106と結像光学系501全体との相対位置を変化させても同様の効果が得られる。この場合、例えば、撮像素子106を結像光学系501の光軸に沿って前後させればよい。
コントローラ(中央演算処理装置)101は、カメラシステム全体の動作を制御する。コントローラ101は、ROM102内の制御プログラムに基づいて各種制御を行う。制御の中には、レリーズスイッチ502の操作に伴う撮影動作を指示する処理や、画像処理部108から出力された撮影画像(映像)信号を読み込み、RAM103に転送を行う処理がある。同様に、RAM103より表示制御部111に画像データを転送する処理や、画像データをJPEG圧縮し、ファイル形式でデータ格納手段104に格納する処理がある。動画データの場合も同様の処理を経て、MOV形式などのファイルに圧縮され、データ格納手段104に格納される。また、コントローラ101は、撮像素子106、撮像素子制御部107、画像処理部108および表示制御部111に対してデータ取り込み範囲やデジタル画像処理の変更指示を行う。
また、コントローラ101は、各素子への電源の供給をコントロールするための制御信号をDC/DCコンバータ117に対して出力する。DC/DCコンバータ117は、電池116から電源供給を受け、昇圧やレギュレーションを行う。これにより、複数の電源を作り出し、コントローラ101をはじめとする各素子に必要な電圧の電源を供給する。また、DC/DCコンバータ117は、コントローラ101からの制御信号により、各素子への電圧供給の開始や停止を制御する。電池116は、リチャージャブルの2次電池または乾電池である。本実施形態では、DC/DCコンバータ117に電源を供給するために、電池116が用いられているが、本発明はこれに限定されない。電源が供給可能な他の電源装置を用いてもよい。
RAM103は、画像展開エリア、ワークエリア、VRAMおよび一時退避エリアなどを備えている。画像展開エリアは、画像処理部108より送られてきた撮影画像(YUVデジタル信号)やデータ格納手段104から読み出されたJPEG圧縮画像データを一時的に格納するためのテンポラリバッファとして使用される。画像展開エリアは、画像圧縮処理や解凍処理のための画像専用ワークエリアとしても使用される。ワークエリアは、各種プログラムのためのワークエリアである。VRAMは、各表示部に表示する表示データを格納する。一時退避エリアは、各種データを一時退避させるためのエリアである。
データ格納手段104は、コントローラ101によりJPEG圧縮された撮影画像データや、MOV形式などの動画像データをファイル形式で格納しておくためのフラッシュメモリである。
画像処理部108は、撮像素子制御部107から出力された10ビットデジタル信号に対してガンマ変換、色空間変換、ホワイトバランス、AE、およびフラッシュ補正等の画像処理を行い、YUV(4:2:2)フォーマットの8ビットデジタル信号を出力する。
表示制御部111は、画像処理部108から転送されたYUVデジタル画像データ、またはデータ格納手段104の画像ファイルに対してJPEGの解凍を行ったYUVデジタル画像データを受け取る。表示制御部111は、受け取った画像データをRGBデジタル信号に変換した後、表示部154に出力する。また、表示制御部111は、EVF150のカメラ本体50への接続を検出するファインダ接続検出部115を有する。
データ通信手段109は、例えば、スマートフォン等の表示部161を有する外部機器160と無線通信を行う。これにより、撮像装置1の遠隔制御が可能となる。例えば、撮像装置1を所定の位置に設置した状態で表示部161に撮像装置1で取得された映像を確認しながら、撮影を行うことが可能である。
ズームスイッチ503は、結像光学系105の光学ズーム倍率をユーザが操作するための操作部材である。コントローラ101に入力されたズームスイッチ503からの信号により、レンズ駆動部131が結像光学系105を制御し、光学ズーム倍率が可変可能となる。本実施例では、ズームスイッチ503は、前述したように、光学ズーム倍率アップおよび光学ズーム倍率ダウンの2つのスイッチを有する。
パワースイッチ504は、撮像装置1の電源投入および電源停止をユーザが操作するための操作部材である。
モードスイッチ505は、撮像装置1が具える各種撮影のためのモード切替をユーザが操作するための操作部材である。コントローラ101に入力されたモードスイッチ505からの信号により、モード切替が行われる。
EVF150に設けられたコントローラ155は、コネクタ151、接眼検出部152および表示部154に接続され、EVF150全体の制御を司る。
以下、図7を参照して、コネクタ507を撮像装置1の光軸位置調整用の脚部として機能させる撮影方法について説明する。図7は、撮像装置1を側面から見た図であり、コネクタ507の突出量により撮像装置1の光軸位置が変化する様子を示している。
図7(a)は、コネクタ507がカメラ本体50に対して突出しておらず、平面部50aが設置面に当接している状態を示している。図7(b)は、図7(a)の状態からコネクタ507を回動させた状態であり、コネクタ507がカメラ本体50から突出し、カメラ本体50が設置面に対して傾いている状態を示している。このとき、平面部50aおよびコネクタ507が設置面に当接し、カメラ本体50の光軸は設置面に対して角度θ1の傾きを有する。図7(c)は、図7(b)の状態からコネクタ507を回動させた状態であり、カメラ本体50が設置面に対して図7(b)の状態よりも大きく傾いている状態である。このとき、カメラ本体50の光軸は、設置面に対して角度θ2(>θ1)の傾きを有する。このように、コネクタ507をカメラ本体50に対して突出させた状態で回動させることで、カメラ本体50の姿勢を調整可能である。すなわち、撮像装置1の光軸を自在に調整可能である。
以下、図8を参照して、コネクタ507について説明する。図8は、コネクタ507の説明図である。コネクタ507は、前述したように、外部機器との接続コネクタとして使用されるとともに、撮像装置1の光軸調整用の脚部としても使用される。
図8(a)は、コネクタ507がカメラ本体50から突出している状態を示している。図8(b)は、収納部508に収納されている状態(収納状態)のコネクタ507の断面図である。図8(c)は、カメラ本体50から突出し、撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用可能な状態(第1の状態)のコネクタ507の断面図である。図8(d)は、カメラ本体50から突出し、外部機器に有線接続可能な状態(第2の状態)のコネクタ507の断面図である。
コネクタ507は、外部機器に接続するためのプラグ部(接続部)507a、プラグ部507aを保持するコネクタ本体部507b、およびプラグ部507aを保護する保護部材507dを有する。コネクタ507は、軸部507cによってカメラ本体50に軸部507cを中心として回動可能に取り付けられている。
図8(b)の状態では、保護部材507dはプラグ部507aを覆っていないが、プラグ部507aは収納部508に収納されているので外力により破損することはない。このとき、保護部材507dは、不図示のカメラ本体50に設けられた付勢部材によりコネクタ本体部507b側に付勢されている。
図8(b)の状態からコネクタ507を回動させると、コネクタ507はカメラ本体50に対して突出し、図8(c)の状態になる。コネクタ507が図8(b)の状態から図8(c)の状態に移行する際、保護部材507dに対する付勢が解除され、保護部材507は図8(c)の矢印方向(プラグ部507aに向かう方向)へ移動する。図8(c)の状態では、プラグ部507aは保護部材507dによって常に保護されているため、コネクタ507を撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用することが可能となる。また、本実施形態では、カメラ本体50は、コネクタ507が図8(b)の状態からカメラ本体50に対して突出することで、データ通信手段109を介して無線通信可能な状態になる。
図8(c)の状態からコネクタ507を回動させると、コネクタ507は図8(b)の状態に対して略直角となる状態で不図示の係止部により係止される図8(d)の状態になる。保護部材507dは、図8(c)の状態から図8(d)の状態に移行する際、前述の付勢部材により図8(d)の矢印方向(プラグ部507aに向かう方向とは反対方向)へ付勢され、図8(d)の状態ではプラグ部507aを覆わない状態になる。そのため、図8(d)の状態では、プラグ部507aを外部機器に接続可能であり、コネクタ507を外部機器との接続コネクタとして使用することが可能となる。
なお、本実施形態では、保護部材507dは不図示の付勢部材によるメカ的な付勢によってプラグ部507aを覆う状態と覆わない状態との間を移動したが、本発明はこれに限定されない。磁石やモータを用いて保護部材507aを移動させてもよい。また、本実施形態では、図8(b)の状態において、保護部材507dはプラグ部507aを覆っていないが、プラグ部507aをより強く保護するために、プラグ部507aを覆うようにしてもよい。また、図8(c)の状態は、プラグ部507aは保護部材507aにより保護されており、コネクタ507は外部機器と接続不可能な状態である。しかしながら、保護部材507dをプラグ部507aに向かう方向とは反対方向へ押し込むことで、コネクタ507は外部機器に接続可能になる。
以下、図9を参照して、撮像装置1と外部機器との代表的な接続フローについて説明する。図9は、本実施形態の撮像装置1と外部機器との接続フローチャートの一例である。
ステップS200では、コントローラ101は、ユーザによりパワースイッチ504が押されたことを検出し、DC/DCコンバータ117に撮像装置1内の各構成要素に電源を供給させる。
ステップS201では、コントローラ101は、ファインダ接続検出部115によりEVF150のカメラ本体50への接続が検出されたかどうかを判定する。EVF150の接続が検出された場合、ステップS202に進み、EVF150の接続が検出されていない場合、ステップS203に進む。
ステップS202では、コントローラ101は、図7(b)、図7(c)および図8(c)のように、コネクタ507がカメラ本体50に対して突出しているかどうかを判定する。コネクタ507が突出している場合、ステップS203に進み、コネクタ507が突出していない場合、ユーザはEVF150を覗いていると判定し、撮影状態に移行する。ステップS202において、撮像装置1は図1や図2のようにカメラ本体50にEVF150が接続されている状態であるため、ユーザはEVF150を覗いて撮影するケースが多いと考えられる。
ステップS203では、コントローラ101は、コネクタ507がカメラ本体50に対して有線接続されているかどうかを判定する。コネクタ507が有線接続されている場合、カメラ本体50が外部機器に接続されていると判定し、撮影状態に移行し、コネクタ507が有線接続されていない場合、カメラ本体50が遠隔操作されていると判定し、ステップS204に進む。
ステップS204では、コントローラ101は、外部機器と無線接続を行い、撮影状態に移行する。
以上説明したように、撮像装置1に内蔵されているコネクタ507は、カメラ本体50に対して回動自在に突出し、脚部として撮像装置1の光軸の角度を自在に調整することが可能である。
なお、本実施形態では、外部機器との接続コネクタおよび光軸調整用の脚部の数がそれぞれ1つである場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。また、コネクタ507の回動は、手動で操作可能に構成されていてもよいし、カメラ本体50にモータなどの電気駆動部材を設け、外部からリモコン操作可能に構成されていてもよい。
[第2の実施形態]
本実施形態では、コネクタの構成が第1の実施形態と異なる。他の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
図10は、本実施形態のコネクタ507の説明図である。コネクタ507は、第1の実施形態で説明したように、外部機器との接続コネクタとして使用されるとともに、撮像装置1の光軸調整用の脚部としても使用される。
コネクタ507は、プラグ部(接続部)507eおよび本体部(脚部)507fを有する。コネクタ507は、軸部507gによってカメラ本体50に軸部507gを中心として回動可能に取り付けられている。本実施形態では、コネクタ507には、プラグ部507eを保護する保護部材は設けられていない。
図10(a)は、カメラ本体50に収納されている状態(収納状態)のコネクタ507の断面図である。図10(a)の状態からコネクタ507を図中の時計回りの方向(図10(b)の矢印方向)へ回動させると、コネクタ507は図10(a)の状態に対して略直角となる状態で不図示の係止部により係止される図10(b)の状態になる。図10(b)の状態では、プラグ部507eを外部機器に接続可能であり、コネクタ507を外部機器との接続コネクタとして使用することが可能になる。
図10(a)の状態からコネクタ507を図中の反時計回りの方向(図10(c)−図10(e)の矢印方向)へ回動させると、プラグ部507eは収納部508側に回動し、本体部507fはカメラ本体50に対して突出する方向へ回動する。コネクタ507は、図10(a)の位置から図10(c)の位置、図10(d)の位置、図10(e)の位置の順に移動する。このとき、各位置において、ユーザにクリック感を与えて、コネクタ507を係止させてもよい。このようにコネクタ507がカメラ本体50に対して自在に回動することで、本体部507fは撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用され、撮像装置1の光軸を段階的に調整することができる。本体部507fが撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用される間、当接部507hは設置面に当接する。当接部507hの表面粗さは、プラグ部507eや本体部507fよりも粗くなっている。これにより、撮像装置1を安定して設置することが可能になる。当接部507hの表面粗さは、例えば、マット処理などによって大きくすることができる。
本実施形態では、コネクタ507が図10(a)の位置から反時計回りに回動する場合、本体部507fは段階的に位置(本実施形態では図10(c)−図10(e)の3つの位置)をとるが、本発明はこれに限定されない。コネクタ507が図10(a)の位置から反時計回りに回動する間、本体部507fはどの位置であっても脚部として使用可能となるように構成されていてもよい。また、図10(a)の位置からコネクタ507を時計回りに回動させる場合、コネクタ507をシームレスに回動させてもよい。
[第3の実施形態]
本実施形態では、コネクタのとりうる状態が第1の実施形態と異なる。他の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
図11(a)は、カメラ本体50から突出し、外部機器に有線接続可能な状態のコネクタ507の状態を示している。第1および第2の実施形態で説明したように、コネクタ507は、収納状態と図11(a)の状態との間を回動可能に構成されている。本実施形態では、コネクタ507は、さらに、図11(a)の状態と図11(b)との間を回動可能に構成されている。具体的には、コネクタ507は、図11(a)の状態において、図11(a)の矢印で示される、収納状態から図11(a)の状態に至るまでの回動方向(第1の回動方向)に直交する方向(第2の回動方向)へ回動可能である。コネクタ507が図11(a)に至るまでの回動方向に直交する方向へ略90度回動すると、図11(b)の状態(第3の状態)になる。
図11(a)の状態では、コネクタ507は、撮像素子106の長さXの短辺側に配置されている。図11(b)の状態では、コネクタ507は、撮像素子106の長さY(>X)の長辺側に配置されている。このように撮像素子106に対してコネクタ507の位置を90度回転可能な構成にすることで、例えば、スマートフォンなどの外部機器に接続する際に、撮像素子106と外部機器の表示ディスプレイのアスペクト比を合わせることが可能となる。そのため、ユーザが撮影後に表示ディスプレイを確認する際に、画像表示上、違和感のない撮影画像が出力される。
なお、撮像素子106のレイアウトは本実施形態のレイアウトに限るものではなく、図11(a)の状態で撮像素子106の長辺側にコネクタ507が配置されていてもよい。
[第4の実施形態]
図12は、本実施形態の撮像装置2の外観斜視図である。図12(a)に示されるように、カメラ本体60の正面から見て右側面にはレリーズスイッチとパワースイッチを兼用したパワー/レリーズスイッチ602が配置され、右側稜線にはズームスイッチ603が配置されている。また、図12(b)に示されるように、カメラ本体60の背面から見て右側稜線にはモードスイッチ605が配置され、右側面にはコネクタ607が配置されている。パワー/レリーズスイッチ602は、例えば、長い時間押すことで電源ONと電源OFFを切り替えることが可能あり、短い時間押すことで撮像動作を開始させることが可能である。EVF150は、カメラ本体60に対して取り外し可能に構成されている。コネクタ607は、カメラ本体60の側面に配置されているが、第1および第2の実施形態に記載の内容と同じ用途で使用可能である。他の構成部品については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
[第5の実施形態]
図13は、本実施形態の撮像装置3の外観斜視図である。図13(a)に示されるように、カメラ本体70の上面部にはレリーズスイッチ702が配置され、前面部には結像光学系501の周囲を囲むようにズームレバー703が配置されている。ズームレバー703は、焦点距離を100mmと400mmに切り替えることが可能である。ズームレバー703の先端を、図の100の位置に合わせることで結像光学系501の焦点距離が100mmに設定され、400の位置に合わせることで結像光学系501の焦点距離が400mmに設定される。また、図13(b)に示されるように、カメラ本体70の側面部にはパワースイッチ704が配置され、底面部には三脚穴706およびコネクタ707が配置されている。EVF150は、カメラ本体70に対して取り外し可能に構成されている。コネクタ707は、カメラ本体70の底面に配置されているが、第1および第2の実施形態に記載の内容と同じ用途で使用可能である。他の構成部品については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
[第6の実施形態]
本実施形態では、コネクタの構成が第1の実施形態と異なる。他の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
まず、図14を参照して、本実施形態のコネクタ507の構成について説明する。図14は、コネクタ507の構成を示す分解斜視図である。コネクタ507は、プラグ部507a、コネクタ本体部507b、保護部材507d、スプリング507m、プラグカバー507n、およびフレキシブル基板507pを有する。
プラグ部507aは、外部機器との接続コネクタでコネクタ本体部507bに保持されている。
保護部材507dは、コネクタ本体部507bと摺動可能に嵌合し、収納状態でプラグ部507aを保護している。また、保護部材507dには、コネクタ507を撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用する場合に設置面に当接する当接部507hがプラグ部507aと対向するように形成されている。
スプリング507mは、コネクタ本体部507bと保護部材507dとの間に配置され、プラグ部507aを保護部材507dから突出するように付勢している。
プラグカバー507nは、プラグ部507a、コネクタ本体部507b、およびスプリング507mを保護部材507d内に支持している。
フレキシブル基板507pは、プラグ部507aとカメラ本体50の基板(不図示)とを接続している。
次に、図15および図16を参照して、本実施形態のコネクタ507の支持構成について説明する。図15は、コネクタ507の支持構成を示す分解斜視図である。図16は、コネクタ507の支持構造を示す断面図である。
コネクタ507の支持構成は、収納部508、弾性部材510、および回転軸(軸部)511で構成されている。
収納部508は、コネクタ507を収納し、不図示の固定ビスによってカメラ本体50に固定されている。収納部508には、回転軸511が回動可能に嵌合する孔508aと、コネクタ507が収納部508内に収納されている場合にコネクタ507を係止する係止爪508bとが形成されている。
弾性部材510は、収納部508と回転軸511との間に配置されており、コネクタ507が収納部508に対して回転する場合に一定のフリクション力を付加する。
回転軸511は、孔508aと保護部材507dに設けられた長孔507rとに回動可能に嵌合し、コネクタ本体部507bに固定される。これにより、コネクタ507は、収納部508に回動可能に支持される。
次に、図17を参照して、本実施形態のコネクタ507の突出方法について説明する。図17は、コネクタ507の突出状態を示す断面図である。図17(a)は、コネクタ507が収納部508内に収納された状態を示す断面図である。図17(b)は、保護部材507dが収納部508内から突出し、撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用可能な状態(第1の状態)のコネクタ507の断面図である。図17(c)は、プラグ部507aが収納部508内から突出し、外部機器に有線接続可能な状態(第2の状態)のコネクタ507の断面図である。
まず、保護部材507dの突出動作について説明する。コネクタ507は、図17(a)の状態でプラグ部507a側を反時計方向(矢印A方向)へ押圧操作されると、回転軸511を中心に反時計方向へ回動する。この回動により、当接部507hが係止爪508bの斜面に沿ってスプリング507mをチャージしながら図面の右方向へ移動し、当接部507hが係止爪508bを通過する。係止爪508bを通過した保護部材507dは、スプリング507mのチャージ力により図面の左方向へ移動する。プラグ部507aがプラグカバー507nに当接することで、保護部材507dの移動が止まる。図17(b)に示されるように、当接部507hが収納部508内から突出することで、コネクタ507は撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用可能な状態になる。このとき、プラグ部507aは保護部材507dに覆われていないが、収納部508内に収納されているため、コネクタ507は外部機器と接続不可能な状態になる。
次に、プラグ部507aの突出動作について説明する。コネクタ507は、図17(a)の状態で当接部507h側を時計方向(矢印B方向)へ押圧操作されると、回転軸511を中心に時計方向へ回動する。この回動により、保護部材507dはスプリング507mのスプリング力によって収納部508の内壁508cに向かって移動する。プラグ部507aがプラグカバー507nに当接することで、保護部材507dの移動が止まる。図17(c)に示されるように、保護部材507dで覆われない状態となったプラグ部507aが突出することで、コネクタ507は外部機器と接続可能な状態になる。このとき、当接部507hは収納部508内に収納されているため、コネクタ507は撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用不可能な状態になる。
[第7の実施形態]
本実施形態では、コネクタの構成が第1から第3および第6の実施形態と異なる。他の構成については、第1から第3および第6の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
本実施形態では、コネクタ507は、外部機器との接続コネクタとして使用される。また、姿勢調整部915は、撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用される。
まず、図18を参照して、本実施形態のコネクタ507の構成について説明する。図18は、コネクタ507の構成を示す分解斜視図である。
コネクタ507は、プラグ部507a、コネクタ本体部507b、プラグカバー507n、およびフレキシブル基板507pを有する。
プラグ部507aは、外部機器との接続コネクタでコネクタ本体部507bに保持されている。
プラグカバー507nは、外装部品でコネクタ本体部507bに支持されている。
フレキシブル基板507pは、プラグ部507aとカメラ本体50の基板(不図示)とを接続している。
次に、図19および図20を参照して、本実施形態のコネクタ507と姿勢調整部915の支持構成について説明する。図19は、コネクタ507と姿勢調整部915の支持構成を示す分解斜視図である。図20は、コネクタ507と姿勢調整部915の支持構造を示す断面図である。
コネクタ507と姿勢調整部915の支持構成は、収納部508、回転軸(軸部)511、スプリング916、姿勢調整部係止ツマミ917、ツマミスプリング918、ツマミカバー919、およびコネクタ蓋920で構成されている。
収納部508は、コネクタ507と姿勢調整部915を収納し、不図示の固定ビスによってカメラ本体50に固定されている。収納部508には、回転軸511が回動可能に嵌合する孔508aと、フレキシブル基板507pを収納する空間508dと、姿勢調整部915の突出位置を規制する突部508eとが形成されている。
コネクタ507は、軸部507cによってカメラ本体50に軸部507cを中心として回動可能に取り付けられている。
コネクタ507は、回転軸511によって収納部508に回転軸511を中心として回動可能に取り付けられている。
姿勢調整部915は、コネクタ507と同様に回転軸511によって収納部508に回転軸511を中心として回動可能に取り付けられている。姿勢調整部915には、撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用される際、設置面に当接する当接部915aと、収納部508内に収納された場合に係止される係止穴915bと、突出位置を規制する規制突部915cとが形成されている。
コネクタ507と姿勢調整部915が収納部508内に収納された状態では、回転軸511を中心としてプラグ部507aは右側に収納され、当接部915aは左側に収納される。
スプリング916は、コネクタ507と姿勢調整部915との間に配置され、一方がコネクタ本体部507b、他方が姿勢調整部915に掛けられており、コネクタ507と姿勢調整部915を収納部508内(カメラ本体50)から突出する方向へ付勢している。
姿勢調整部係止ツマミ917には、係止穴915bに挿入される係止部917aが形成されている。係止部917aは、姿勢調整部915が収納部508内に収納された場合に姿勢調整部915を係止する。
ツマミスプリング918は、収納部508と姿勢調整部係止ツマミ917との間に配置され、姿勢調整部係止ツマミ917と姿勢調整部915を係止する方向へ付勢している。
ツマミカバー919は、4本の固定爪919aによって収納部508に固定され、姿勢調整部係止ツマミ917を覆っている。
コネクタ蓋920は、ツマミカバー919に形成された溝919bにスライド可能に取り付けられており、コネクタ507が収納部508内に収納された場合にコネクタ507を係止するとともにプラグ部507aを覆っている。
次に、図21および図22を参照して、本実施形態のコネクタ507と姿勢調整部915の突出方法について説明する。図21は、コネクタ蓋920の移動状態を示す下面図である。図21(a)は、コネクタ蓋920がプラグ部507aを覆っている状態を示す下面図である。図21(b)は、コネクタ蓋920が姿勢調整部915に移動している状態を示す下面図である。図22は、コネクタ507と姿勢調整部915の突出状態を示す断面図である。図22(a)は、コネクタ507と姿勢調整部915が収納部508内に収納された状態を示す断面図である。図22(b)は、コネクタ507が収納部508内から突出した状態を示す断面図である。図22(c)は、姿勢調整部915が収納部508内から突出した状態を示す断面図である。
まず、コネクタ507の突出方法について説明する。図21(a)および図22(a)の状態から、コネクタ蓋920を図21(b)および図22(b)に示されるように姿勢調整部915を覆う方向(左方向)へスライドさせる。このスライドにより、コネクタ蓋920で係止されていたプラグ部507aの係止が解除され、コネクタ507がスプリング916のチャージ力により回転軸511を中心に時計方向へ回動し、プラグ部507aが収納部508内から突出する。このとき、コネクタ本体部507bが姿勢調整部915に当接することで、図22(b)に示されるように、プラグ部507aの突出位置が決まる。また、空間508dに収納されていたフレキシブル基板507pは、収納部508のフレキ固定軸508fを中心に反時計方向へ回動する。プラグ部507aが突出することで、コネクタ507は外部機器と接続可能な状態になる。このとき、姿勢調整部915はコネクタ蓋920によって覆われているため、姿勢調整部915は撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用不可能な状態になる。
次に、コネクタ507の収納方法について説明する。図21(b)および図22(b)の状態から、コネクタ蓋920を右方向へスライドさせる。このスライドにより、コネクタ蓋920がプラグ部507aを押圧する。この押圧により、プラグ部507aはスプリング916をチャージしながら反時計方向へ回動し、図22(a)に示されるように、プラグ部507aが収納部508内に収納される。このとき、フレキシブル基板507pは、収納部508のフレキ固定軸508fを中心に時計方向へ回動し、空間508dに収納される。
次に、姿勢調整部915の突出方法について説明する。図21(a)および図22(a)の状態から、姿勢調整部係止ツマミ917を左方向へツマミスプリング918をチャージしながらスライドさせる。このスライドにより、係止部917aと係止穴915bとの係止が解除され、姿勢調整部915がスプリング916のチャージ力により回転軸511を中心に反時計方向へ回動し、姿勢調整部915が収納部508内から突出する。規制突部915cが突部508eに当接することで、図22(c)に示されるように、姿勢調整部915の突出位置が決まる。図22(c)に示されるように、姿勢調整部915が突出することで、姿勢調整部915は撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用可能な状態になる。このとき、プラグ部507aはコネクタ蓋920により覆われているため、コネクタ507は外部機器と接続不可能な状態になる。
次に、姿勢調整部915の収納方法について説明する。図22(c)の状態から、姿勢調整部915を時計方向へ押圧する。この押圧により、姿勢調整部915は、スプリング916をチャージしながら図22(a)に示されるように、収納部508内に収納される。姿勢調整部915が収納部508内に収納されると、係止部917aは係止穴915bに挿入される。
[第8の実施形態]
本実施形態では、コネクタの構成が第1から第3、第6および第7の実施形態と異なる。他の構成については、第1から第3、第6および第7の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
図23は、本実施形態のコネクタ507の構成を示す分解斜視図である。上記実施形態と異なる構成は、コネクタ507の収納方向が姿勢調整部915の収納方向と同じであることと、スプリング921、コネクタ係止ツマミ922、およびツマミスプリング923が追加されていることのみである。
スプリング921は、姿勢調整部915と収納部508との間に配置され、一方が姿勢調整部915、他方が収納部508に掛けられており、姿勢調整部915を収納部508内(カメラ本体50)から突出する方向へ付勢している。スプリング921が新たに追加されたことで、スプリング916はコネクタ507のみを収納部508内(カメラ本体50)から突出する方向へ付勢している。
コネクタ係止ツマミ922には、コネクタ507のプラグ部507aの係止穴に挿入される係止部922aが形成されている。係止部922aは、コネクタ507が収納部508内に収納された場合にコネクタ507を係止する。
ツマミスプリング923は、収納部508とコネクタ係止ツマミ922との間に配置され、コネクタ係止ツマミ922とコネクタ507を係止する方向へ付勢している。
以下、図24を参照して、コネクタ507と姿勢調整部915の突出方法について説明する。図24は、コネクタ507と姿勢調整部915の突出状態を示す断面図である。図24(a)は、コネクタ507と姿勢調整部915が収納部508内に収納された状態を示す断面図である。図24(b)は、コネクタ507が収納部508内から突出した状態を示す断面図である。図24(c)は、姿勢調整部915が収納部508内から突出した状態を示す断面図である。
まず、コネクタ507の突出方法について説明する。図24(a)の状態から、コネクタ係止ツマミ922を右方向へツマミスプリング923をチャージしながらスライドさせる。このスライドにより、係止部922aとプラグ部507aの係止穴との係止が解除され、コネクタ507がスプリング916のチャージ力により回転軸511を中心に反時計方向へ回動し、収納部508内から突出する。コネクタ507のコネクタ本体部507bが姿勢調整部915に当接することで、図24(b)に示されるようにコネクタ507の突出位置が決まる。また、収納部508の空間508dに収納されていたフレキシブル基板507pは、収納部508のフレキ固定軸508fを中心に時計方向へ回動する。図24(b)に示されるように、コネクタ507のプラグ部507aが突出することで、コネクタ507は外部機器と接続可能な状態になる。
次に、姿勢調整部915の突出方法について説明する。図24(a)の状態から、姿勢調整部係止ツマミ917を左方向へツマミスプリング918をチャージしながらスライドさせる。このスライドにより姿勢調整部係止ツマミ917の係止部917aと姿勢調整部915の係止穴915aとの係止が解除され、姿勢調整部915がスプリング921のチャージ力により回転軸511を中心に反時計方向へ回動し、収納部508内から突出する。姿勢調整部915の規制突部915cが収納部508の突部908eに当接することで、図24(c)に示されるように、姿勢調整部915の突出位置が決まる。図24(c)に示されるように、姿勢調整部915が突出することで、姿勢調整部915は撮像装置1の光軸調整用の脚部として使用可能な状態になる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。