JP2019104368A - 車両のステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動チルト機構を備えた車両のステアリング装置において、簡単且つ安価な構成で円滑な揺動作動を確保し得るステアリング装置を提供する。【解決手段】固定ブラケット1及びメインハウジング2に対し夫々ステアリングシャフト4の軸に直交する第1のピボット軸P1及び第2のピボット軸P2を中心に揺動可能に支持されるリンク機構LMと、第2のピボット軸を中心にリンク機構に回転可能に支持される摺動部材9と、この摺動部材を摺動可能に収容する嵌合凹部2aを有しメインハウジングに支持される支持部材2bを備え、駆動機構MTによってリンク機構を駆動しステアリングシャフトを所望の傾斜角度に調整する。摺動部材は、その支持孔に軸部材(ピン10)の一端が回転可能に支持されると共に他端がリンク機構に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリング装置に関し、特に、少なくともステアリングホイールを上下方向に駆動する電動チルト機構を備えたステアリング装置に係る。
上記ステアリング装置に関し、例えば下記の特許文献1には、その実施形態に関し、「上部ブラケット20に対して揺動アーム6が揺動するように駆動すると、図6の前記第1回動軸23は前記第2揺動軸5を中心として小さな半径で回動すると同時に前記第1揺動軸4を中心として大きな半径で回動する必要があり、このときのずれを吸収するため、上部ブラケット20の左右のサイドブラケット部20bにはブッシュリンク25を介して円盤26が回転自在に支持され、該円盤26の偏心位置に配置した前記第2揺動軸5を介して、上部ブラケット20に揺動アーム6が回転自在に支持されている」と説明されている(特許文献1の段落〔0025〕に記載)。
また、特許文献2には、「本実施形態のリンク機構4は、図1に示すように、固定ブラケット30の下方に、第1のリンク(一対のリンク部材41で構成される)の上端部がピボット軸P1を中心に回転可能に支持され、その下端部が、第2のリンク(リンク部材42で構成される)の一対の腕部421,422の後方上端部にピボット軸P2を中心に回転可能に支持されている。」と説明されており(特許文献2の段落〔0015〕に記載)、「リンク部材41」によって特許文献1に記載の「ずれ」が吸収されるように構成されている。
特許第5161534号公報 特許第5796776号公報
上記特許文献1及び2に記載の装置に供される「円盤26」や「リンク部材41」は、回転可能に支持する必要があるが、装着対象から分離しないように保持するため固定部材等が必要とされる。また、上記の「円盤26」や「リンク部材41」の円滑な回転摺動を確保するためには装着対象との間に摺動部材を介装する必要もあり、固定部材や摺動部材の追加はコストアップ要因となる。
そこで、本発明は、少なくとも電動チルト機構を備えた車両のステアリング装置において、簡単且つ安価な構成で円滑な揺動作動を確保し得るステアリング装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明のステアリング装置は、車体に固定される固定ブラケットと、該固定ブラケットに対し揺動可能に支持され、車体前後方向に延在する筐体のメインハウジングと、該メインハウジング内に収容される筒体の可動コラム部材と、該可動コラム部材内に収容され当該可動コラム部材と共に前記メインハウジングに対し軸方向移動可能に支持されるステアリングシャフトと、前記固定ブラケット及び前記メインハウジングに対し夫々前記ステアリングシャフトの軸に直交する第1のピボット軸及び第2のピボット軸を中心に揺動可能に支持されるリンク機構と、前記第2のピボット軸を中心に前記リンク機構に回転可能に支持される摺動部材と、該摺動部材を摺動可能に収容する嵌合凹部を有し前記メインハウジングに支持される支持部材と、前記リンク機構に連結され、前記リンク機構を駆動し前記ステアリングシャフトを所望の傾斜角度に調整する駆動機構とを備えることとしたものである。
上記のステアリング装置において、前記摺動部材は、前記第2のピボット軸を軸芯とする支持孔を有するものとし、該支持孔に一端が回転可能に支持されると共に、他端が前記リンク機構に固定される軸部材を備えたものとするとよい。
前記摺動部材は、前記第2のピボット軸を中心に前記第2のピボット軸に直交する平行な二平面を有し、前記嵌合凹部は、前記摺動部材の移動方向に前記摺動部材より長尺の二平面を有する構成するとよい。例えば、前記摺動部材は、ホーストラック形状断面を有するものとし、前記嵌合凹部は、前記摺動部材の移動方向に前記ホーストラック形状断面より長尺のホーストラック形状断面を有するものとするとよい。
更に、前記摺動部材は、少なくとも一方の平面部に形成され、前記支持孔の両側から当該平面部の外方に突出し、前記第2のピボット軸に平行な少なくとも一対の突状部を有するものとするとよい。加えて、前記摺動部材は、前記一対の突状部の各々の基部に形成され、前記第2のピボット軸に平行な一対の肉抜孔を有するものとしてもよい。
上記のステアリング装置において、前記リンク機構は、前記第1及び第2のピボット軸を有する第1のアーム部と、該第1のアーム部に一体的に連結されると共に、前記第1及び第2のピボット軸を結ぶ軸に対し所定角度の軸上で前記駆動機構に連結される第2のアーム部を具備するものとするとよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のステアリング装置は、固定ブラケット及びメインハウジングに対し夫々ステアリングシャフトの軸に直交する第1のピボット軸及び第2のピボット軸を中心に揺動可能に支持されるリンク機構、第2のピボット軸を中心にリンク機構に回転可能に支持される摺動部材と、この摺動部材を摺動可能に収容する嵌合凹部を有しメインハウジングに支持される支持部材を備えており、摺動部材が嵌合凹部に対し、摺動性を維持しつつ隙間が生じないように保持されるので、リンク機構の揺動とメインハウジングの揺動のズレが適切に吸収され、円滑な揺動作動を確保することができる。
上記のステアリング装置において、第2のピボット軸を軸芯とする支持孔を有する摺動部材と、支持孔に一端が回転可能に支持されると共に、他端がリンク機構に固定される軸部材を備えたものとすれば、簡単且つ安価な構成で円滑な揺動作動を確保することができる。
上記の摺動部材は、第2のピボット軸を中心に第2のピボット軸に直交する平行な二平面を有し、嵌合凹部は、摺動部材の移動方向に摺動部材より長尺の二平面を有する構成とすれば、嵌合凹部に対し、容易に摺動性を維持しつつ隙間が生じないように摺動部材を保持することができる。この結果、リンク機構の揺動とメインハウジングの揺動のズレが適切に吸収され、円滑な揺動作動を確保することができる。例えば、摺動部材は、ホーストラック形状断面を有するものとし、嵌合凹部は、摺動部材の移動方向にホーストラック形状断面より長尺のホーストラック形状断面を有するものとすることができる。
更に、摺動部材が、少なくとも一方の平面部に形成され、支持孔の両側から当該平面部の外方に突出し、第2のピボット軸に平行な少なくとも一対の突状部を有するものすれば、突状部により局部的なプレスフィット部が構成されるので、嵌合凹部に対し、容易に摺動性を維持しつつ隙間が生じないように摺動部材を保持することができる。加えて、摺動部材が、一対の突状部の各々の基部に形成され、第2のピボット軸に平行な一対の肉抜孔を有するものとすれば、肉抜孔により突状部の変形量を調整することができるので、容易且つ確実に摺動性を維持しつつ隙間が生じないように摺動部材を保持することができる。
上記のステアリング装置において、リンク機構は、第1及び第2のピボット軸を有する第1のアーム部と、第1のアーム部に一体的に連結されると共に、第1及び第2のピボット軸を結ぶ軸に対し所定角度の軸上で駆動機構に連結される第2のアーム部を具備するものとすれば、摺動部材を容易に装着することができ、良好な組付性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態におけるリンク機構部分の縦断面図である。 本発明の一実施形態に供される摺動部材の他の態様の斜視図である。 本発明の一実施形態に供される摺動部材の更に他の態様の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置のレイクアップ時の状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置のレイクダウン時の状態を示す側面図である。
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態に係るステアリング装置の全体構成を示すもので、車体Vに固定される固定ブラケット1と、この固定ブラケット1に対し揺動可能に支持され、車体前後方向に延在し前後両端に開口部を有する筐体のメインハウジング2と、その一方の開口部を介してメインハウジング1内に収容される筒体の可動コラム部材3と、可動コラム部材3内に収容され可動コラム部材3と共にメインハウジング2に対し軸方向移動可能に支持されるステアリングシャフト4を備えている。更に、固定ブラケット1及びメインハウジング2に対し夫々ステアリングシャフト4の軸に直交する第1のピボット軸P1及び第2のピボット軸P2を中心に揺動可能に支持されるリンク機構LMと、このリンク機構LMを駆動しステアリングシャフト4を所望の傾斜角度に調整する駆動機構MTを備えている。而して、駆動機構MTの作動に応じてステアリングシャフト4が所望の傾斜角度に調整され、ステアリングホイール(図示せず)の操作位置が調整される電動チルト機構が構成されている。
本実施形態においては、更にテレスコピック機構TLが搭載されており、メインハウジング2に対し、可動コラム部材3、ステアリングシャフト4及びステアリングホイール(図示せず)が一体となって軸方向移動するように構成されており、ステアリングホイールを所望の車体前後方向位置に調整することができるが、本発明とは直接関係しないので説明を省略する。
本実施形態の可動コラム部材3は、アッパチューブ(インナチューブ)3aと、これに圧入されるロアチューブ(アウタチューブ)3b(図2に示す)から成り、ステアリングシャフト4は、後端部にステアリングホイール(図示せず)が接続される筒状のアッパシャフト4aと、このアッパシャフト4aの前端部とスプライン結合されるロアシャフト4bから成り、可動コラム部材3を介してメインハウジング2に支持されている。アッパシャフト4aとロアシャフト4bは軸方向に相対移動可能に連結されており、ロアシャフト4bの前端部が転舵機構(図示せず)に接続されている。この転舵機構はステアリングホイール(図示せず)の操作に応じて駆動されて車輪操舵機構(図示せず)を介して操舵輪(図示せず)を転舵するように構成されている。
本実施形態の駆動機構MTは、メインハウジング2に対し出力回転軸を中心に回転可能に支持される電動モータ5と、これに回転駆動される台形螺子のチルト螺子軸6と、これに螺合され、チルト螺子軸6の軸心を中心とする回転駆動に応じて軸方向に移動するナット部材7を備え、ナット部材7にリンク機構LMが揺動可能に支持されると共に、固定ブラケット1及びメインハウジング2に対し揺動可能に支持されている。電動モータ5は、減速機(符号省略)を有し、メインハウジング2に対しモータピボット軸(図1及び図2にP0で示す)を中心に回転可能に支持され、電動モータ5の出力回転軸が減速機を介してチルト螺子軸6に連結されており、電動モータ5の出力トルクが適切に調整されてナット部材7に伝達される。このナット部材7はチルトナットあるいはチルトスライダとも呼ばれ、軸方向の両端部にストッパ(符号省略)が配設されている。
更に、第2のピボット軸P2を中心にリンク機構LMに回転可能に支持される摺動部材9と、この摺動部材9を摺動可能に収容する嵌合凹部2aを有しメインハウジング2に支持される支持部材2bを備えている。本実施形態においては、一対の支持部材2bがメインハウジング2の両側面に一体的に形成されており、各支持部材2bの外側面に夫々、嵌合凹部2aが形成されている。各摺動部材9は、第2のピボット軸P2(後述するピン10の中心軸)を軸芯とする支持孔9a(図2に示す)を有し、第2のピボット軸P2を中心に第2のピボット軸P2に直交する平行な二平面を有する。そして、この二平面に摺動可能な嵌合凹部2aは、摺動部材9の移動方向に摺動部材9より長尺の二平面を有する。
即ち、摺動部材9は、摺動性に優れた樹脂材料によって、図2に示すようにホーストラック形状(長円)断面に形成され、従って、嵌合凹部2aは、摺動部材9の移動方向に摺動部材9のホーストラック形状断面より長尺のホーストラック形状断面に形成されている。そして、摺動部材9が嵌合凹部2aに収容される際には、嵌合凹部2aに対し摺動性を維持しつつ隙間が生じないように、摺動部材9がプレスフィットされる。この状態で、第2のピボット軸P2を構成する軸部材たるピン10の一端が支持孔9aに回転可能に支持され、ピン10の他端はリンク機構LMに固定されるが、その具体的構造については後述する。
また、本実施形態のリンク機構LMは、図1乃至図3に示すように、第1及び第2のピボット軸P1、P2を有する第1のアーム部8aと、この第1のアーム部8aに一体的に連結されると共に、第1及び第2のピボット軸P1、P2を結ぶ軸に対し所定角度の軸上で駆動機構MTに連結される第2のアーム部8bを具備するアーム部材8で構成されている。即ち、図2及び図3から明らかなように、アーム部材8はステアリングシャフト4の左右両側に対称に配置されており、固定ブラケット1の一対の脚部1b、1bに対し第1のアーム部8a、8aが第1のピボット軸P1を中心に回転可能に支持されている。そして、一対の第2のアーム部8b、8bの間にナット部材7が介装され、ナットピボット軸P3を中心に回転可能に支持されている。而して、アーム部材8は、ナット部材7に対しナットピボット軸P3を中心に回転可能に支持され、前述のように、固定ブラケット1に対し第1のピボット軸P1を中心に回転可能に支持されると共に、メインハウジング2(支持部材2b)に対し第2のピボット軸P2を中心に回転可能に支持されている。
そして、第2のピボット軸P2を構成する軸部材たるピン10の一端が摺動部材9の支持孔9aに回転可能に支持され、その他端が第1のアーム部8aに固定されている。即ち、図3に示すように、ピン10の先端部が第1のアーム部8aの雌螺子孔8asを介して摺動部材9の支持孔9aに収容され、ピン10の雄螺子部10sが雌螺子孔8asに螺合されて第1のアーム部8aに固定される。而して、第1のアーム部8a、8aと支持部材2b、2bとの間に摺動部材9が介装されると共に、軸部材たるピン10によって摺動部材9が回転可能に支持されており、摺動部材9を保持するための保持部材が別途必要とされることはない。そして、摺動部材9が嵌合凹部2aに対し、摺動性を維持しつつ隙間が生じないように保持されるので、第1のアーム部8a、8aの揺動とメインハウジング2の揺動のズレが適切に吸収され、円滑な揺動作動が確保される。
図4は、上記の(図2及び図3に示す)摺動部材9の他の態様を示すもので、摺動部材9の両平面部(図4の上下の平面部)に夫々、支持孔9aの両側の平面部から外方に突出し、第2のピボット軸P2に平行な一対の突状部(代表して9bで表す)が形成されると共に、各突状部9bの基部に、第2のピボット軸P2に平行な一対の肉抜孔(代表して9cで表す)が形成されている。而して、突状部9bにより局部的なプレスフィット部が構成され、肉抜孔9cにより突状部9bの変形量を調整することができるので、摺動部材9は嵌合凹部2aに対し適切な摺動性及びプレスフィット性を確保することができる。この結果、第1のアーム部8a、8aの揺動とメインハウジング2の揺動のズレが適切に吸収され、円滑な揺動作動が確保される。尚、突状部9b、9b並びに肉抜孔9c、9cは摺動部材9の一方の平面部のみに形成することとしてもよい。
而して、図4に示す摺動部材9も、図2及び図3に示す摺動部材9と同様、第2のピボット軸P2を中心に第2のピボット軸P2に直交する平行な二平面を有するが、ホーストラック形状断面に代えて、図5に示すように矩形断面を有する摺動部材9(図4と同一の符号を付す)としてもよい。尚、嵌合凹部2aについては、摺動部材9の移動方向に摺動部材9より長尺の二平面を有するものであれば、閉断面に代えて、例えば摺動部材9の組付性を考慮し、短尺側の両壁部の一方(例えば、車両後方側の壁部)を除去して、U字状断面あるいはコ字状断面に形成してもよい。このとき、支持部材2bをメインハウジング2とは別体に形成して接合することとしてもよい。また、図4及び図5に示す支持孔9a及び肉抜孔9cは何れも、連通孔に代えて、底部を有する穴形状としてもよく、肉抜孔9cの断面形状は円形に限らず、変形量の調整に好適な種々の形状とし得る。更に、直線状の突状部9bに代えて、連続する複数の突起部を設けることとしてもよく、これらは、摺動性及びプレスフィット性を考慮し、直線状に限らず所望の配置とするとよい。
上記の構成に成る電動チルト機構の全体作動を以下に説明する。図1において、電動モータ5が回転駆動されると、チルト螺子軸6がその軸心を中心に回転駆動され、その回転駆動に応じて、ナット部材7がチルト螺子軸6の軸方向に移動する。これに伴い、アーム部材8が第1のピボット軸P1を中心に揺動すると共に、メインハウジング2(並びに、可動コラム部材3、ステアリングシャフト4及びステアリングホイール)が揺動中心(C)を中心に揺動し、ステアリングホイール(図示せず)が車体上下方向に移動する。この間、摺動部材9及び嵌合凹部2aによって、アーム部材8の揺動とメインハウジング2の揺動のズレが適切に吸収されるので、円滑な揺動作動(ひいては、円滑なチルト作動)が確保される。
而して、ステアリングホイール(図示せず)を車体上方に移動するときには、電動モータ5が回転駆動(例えば正転)され、この回転運動に応じてナット部材7がチルト螺子軸6に沿って、(チルト螺子軸6と共に)モータピボット軸P0を中心に回転しながら、モータピボット軸P0に近接する方向(図1の左方向)に軸方向移動する。この結果、図6に示すように、リンク機構LMを介して、メインハウジング2(並びに、可動コラム部材3、ステアリングシャフト4及びステアリングホイール)は揺動中心(C)を中心に反時計方向に揺動(レイクアップ)し、ステアリングホイールの操作位置は、中立位置から揺動中心(C)を中心に所定角度(例えば角度α)上方に傾斜し、最上段位置となる。
一方、ステアリングホイール(図示せず)を車体下方に移動するときには、電動モータ5が上記と逆方向に回転駆動され、この回転運動に応じてナット部材7が、(チルト螺子軸6と共に)モータピボット軸P0を中心に回転しながら、モータピボット軸P0から離隔する方向(図1の右方向)に軸方向移動する。この結果、図7に示すように、リンク機構LMを介して、メインハウジング2(並びに、可動コラム部材3、ステアリングシャフト4及びステアリングホイール)は揺動中心(C)を中心に時計方向に揺動(レイクダウン)し、ステアリングホイールの操作位置は、中立位置から揺動中心(C)を中心に所定角度(例えば角度β)下方に傾斜し、最下段位置となる。
1 固定ブラケット
2 メインハウジング
2a 嵌合凹部
2b 支持部材
3 可動コラム部材
4 ステアリングシャフト
5 電動モータ
6 チルト螺子軸
7 ナット部材
8 アーム部材
9 摺動部材
9a 支持孔
9b 突状部
9c 肉抜孔
10 ピン(軸部材)
V 車体
MT 駆動機構
LM リンク機構
P0 モータピボット軸
P1 第1のピボット軸
P2 第2のピボット軸
P3 ナットピボット軸

Claims (7)

  1. 車体に固定される固定ブラケットと、
    該固定ブラケットに対し揺動可能に支持され、車体前後方向に延在する筐体のメインハウジングと、
    該メインハウジング内に収容される筒体の可動コラム部材と、
    該可動コラム部材内に収容され当該可動コラム部材と共に前記メインハウジングに対し軸方向移動可能に支持されるステアリングシャフトと、
    前記固定ブラケット及び前記メインハウジングに対し夫々前記ステアリングシャフトの軸に直交する第1のピボット軸及び第2のピボット軸を中心に揺動可能に支持されるリンク機構と、
    前記第2のピボット軸を中心に前記リンク機構に回転可能に支持される摺動部材と、
    該摺動部材を摺動可能に収容する嵌合凹部を有し前記メインハウジングに支持される支持部材と、
    前記リンク機構に連結され、前記リンク機構を駆動し前記ステアリングシャフトを所望の傾斜角度に調整する駆動機構とを備えたことを特徴とする車両のステアリング装置。
  2. 前記摺動部材は、前記第2のピボット軸を軸芯とする支持孔を有し、
    該支持孔に一端が回転可能に支持されると共に、他端が前記リンク機構に固定される軸部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両のステアリング装置。
  3. 前記摺動部材は、前記第2のピボット軸を中心に前記第2のピボット軸に直交する平行な二平面を有し、
    前記嵌合凹部は、前記摺動部材の移動方向に前記摺動部材より長尺の二平面を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両のステアリング装置。
  4. 前記摺動部材は、ホーストラック形状断面を有し、
    前記嵌合凹部は、前記摺動部材の移動方向に前記ホーストラック形状断面より長尺のホーストラック形状断面を有することを特徴とする請求項3記載の車両のステアリング装置。
  5. 前記摺動部材は、少なくとも一方の平面部に形成され、前記支持孔の両側から当該平面部の外方に突出し、前記第2のピボット軸に平行な少なくとも一対の突状部を有することを特徴とする請求項3又は4記載の車両のステアリング装置。
  6. 前記摺動部材は、前記一対の突状部の各々の基部に形成され、前記第2のピボット軸に平行な一対の肉抜孔を有することを特徴とする請求項5記載の車両のステアリング装置。
  7. 前記リンク機構は、
    前記第1及び第2のピボット軸を有する第1のアーム部と、
    該第1のアーム部に一体的に連結されると共に、前記第1及び第2のピボット軸を結ぶ軸に対し所定角度の軸上で前記駆動機構に連結される第2のアーム部を具備することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の車両のステアリング装置。
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