JP2019103987A - 土壌浄化方法 - Google Patents

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英一郎 今安
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和久 福永
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Masanobu Hashimoto
正信 橋本
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雅俊 平井
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浩平 秋本
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和成 岡田
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Abstract

【課題】汚染土壌に棲息する微生物を効率的に増殖させて、汚染土壌中の汚染物質を浄化させる。【解決手段】本発明の土壌浄化方法は、土壌に棲息する微生物を浄化液により増殖させ、増殖する前記微生物により前記土壌に含有される汚染物質を浄化する土壌浄化方法において、前記浄化液を前記土壌に注入する注入工程と、前記注入工程が実行された後、前記浄化液の注入を中断する中断工程と、を繰り返し実行し、前記注入工程は、規則的又は不規則に任意の注入速度に変化させて前記浄化液を注入することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、汚染された土壌に浄化液(薬液)を注入して、汚染土壌中の微生物の分解能により土壌や地下水に含まれる汚染物質を浄化する土壌浄化方法に関する。
汚染された土壌(以下、汚染土壌)を浄化する方法の1つとして、土壌中の微生物により汚染物質を分解する生物学的修復法(バイオレメディエーション)が提案されている。バイオレメディエーションは、汚染土壌中に含有する汚染物質を分解する能力を有する微生物を増殖させ、また該微生物の働きを活性化させるため、微生物の栄養成分等を含む浄化液を対象となる汚染土壌に注入し、該汚染土壌に拡散させる処理が必要となる。
一般的に、土壌に浄化液を注入する方法として、例えば所定の深度まで削孔して生成した注入井戸に浄化液を注入し、注入井戸に注入した浄化液を土壌に拡散させる井戸注入工法が挙げられる(特許文献1参照)。また、この他に、注入管の長手方向に所定間隔を空けて複数設けた注入用スリーブを土壌に建て込み、この注入用スリーブの何れかを介して浄化液を土壌に加圧注入するダブルパッカ工法が挙げられる(特許文献2参照)。
特開2002−45841号公報 特開平10−80676号公報
例えば井戸注入工法を用いて汚染土壌に浄化液を注入する場合、浄化液は透水性が高い領域に流れやすく、例えば土壌中のシルト層や粘土層には浄化液を拡散させることが難しい。また、地下水流を有する汚染土壌の場合には、拡散された浄化液は地下水とともに移動してしまい、汚染土壌の広範囲に浄化液を拡散させることが困難である。その結果、汚染土壌中の微生物を増殖させる、及び汚染土壌中の微生物の働きを活性化させることは困難となる。
また、二重管ダブルパッカ工法を用いて汚染土壌に浄化液を注入する場合、注入箇所を上方に移動させながら注入液を注入するステップアップ方式、又は注入箇所を下方に移動させながら注入液を注入するステップダウン方式が採用される。しかしながら、これら方式では、浄化液の注入に時間がかかる上に、異なる複数の層からなる土壌の場合には、層毎の土粒子間の拡散が行われにくい。また、浄化液が割裂注入されやすく、浄化液が汚染土壌全体に拡散しにくいという問題がある。この場合も、井戸注入工法と同様に、汚染土壌中の微生物を増殖させる、及び汚染土壌中の微生物の働きを活性化させることは困難となる。
本発明は、汚染土壌に棲息する微生物を効率的に増殖させて、汚染土壌中の汚染物質を浄化させることができるようにした土壌浄化方法を提供することにある。
一つの観点によれば、本発明の土壌浄化方法は、土壌に棲息する微生物を浄化液により増殖させ、増殖する前記微生物により前記土壌に含有される汚染物質を浄化する土壌浄化方法において、前記浄化液を前記土壌に注入する注入工程と、前記注入工程が実行された後、前記浄化液の注入を中断する中断工程と、を繰り返し実行し、前記注入工程は、規則的又は不規則に任意の注入速度に変化させて前記浄化液を注入することを特徴とする。
また、前記注入工程は、前記浄化液の注入速度を台形波形又は三角波形で変化させることを特徴とする。
このような場合、前記注入工程は、前記浄化液の注入速度を前記台形波形で変化させる場合、前記浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をαとしたときに、前記浄化液の注入速度が最大速度となるときの保持時間Tpを、
Tp=(q/3a)×α
に設定することが好ましい。
さらに、前記中断工程は、前記浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をβとしたときに、前記浄化液の注入を中断する時間Tiを、
Ti=(q/3a)×β
に設定することが好ましい。
なお、前記注入工程は、前記浄化液の注入速度が最大速度に到達するまでの前記浄化液の注入速度の時間変化率の絶対値、及び前記浄化液の注入速度が前記最大速度となる状態から前記浄化液の注入を停止するまでの前記浄化液の注入速度の時間変化率の絶対値を各々5.56×10−3L/秒以下に、且つ、前記浄化液の注入速度が前記最大速度に到達するまでの前記浄化液の注入圧力の時間変化率の絶対値及び前記浄化液の注入速度が前記最大速度となる状態から前記浄化液の注入が停止されるまでの前記浄化液の注入圧力の時間変化率の絶対値を各々0.5MPa/秒以下に設定することが好ましい。
また、前記微生物は、嫌気性条件下で揮発性有機化合物を分解する細菌のうち、Dehalo科の細菌を含むことを特徴とする。
また、前記浄化液は、前記土壌に設けられた少なくとも1つ以上の井戸を用いて前記土壌に注入されることを特徴とする。
本件開示によれば、汚染土壌に棲息する微生物を効率的に増殖させて、汚染土壌中の汚染物質を浄化させることが可能となる。
本発明の土壌浄化方法を実行する施工システムの一例を示す機能ブロック図である。 井戸注入工法の工程を示す図である。 対象土壌の構成について示す図である。 井戸注入工法で静的注入される浄化液の注入流量及び圧力の時間的変化を示す図である。 (a)は井戸注入工法でインチング注入した場合の浄化液の注入流量の時間的変化、(b)は浄化液の注入圧力の時間的変化を示す図である。 対象となる土壌に生成した井戸の位置と、試料を採取した位置を示す図である。 (a)浄化液の自然注入を行った際に採取された試料及び浄化液のインチング注入を行ったときに得られた試料の各々に含まれるDNAの抽出結果、(b)は試料の各々に含まれる試料1g当たりの細菌の存在量の測定結果を示す図である。 データベース“Greengenes”を用いて試料1g中に含まれる細菌の種類を解析した結果を示す図である。 データベース“silva Living Tree”を用いて試料1g中に含まれる細菌の種類を解析した結果を示す図である。 (a)は土壌分析及び地下水分析を行う位置、(b)及び(c)は土壌に含まれるリチウム濃度、(d)は、地下水に含まれるリチウム濃度を示す図である。 (a)は土壌分析及び地下水分析を行う位置、(b)及び(c)は土壌に含まれるリチウム濃度、(d)は、地下水に含まれるリチウム濃度を示す図である。 二重管ダブルパッカ工法の工程を示す図である。 対象土壌の構成について示す図である。 二重管ダブルパッカ工法で静的注入される浄化液の注入流量及び圧力の時間的変化を示す図である。 (a)は土壌分析及び地下水分析を行う位置、(b)及び(c)は土壌及び地下水に含まれる臭素濃度を示す模式図である。 (a)は二重管ダブルパッカ工法でインチング注入した場合の浄化液の注入流量の時間的変化、(b)は浄化液の注入圧力の時間的変化を示す図である。 (a)は土壌分析及び地下水分析を行う位置、(b)及び(c)は土壌及び地下水に含まれる臭素濃度を示す図である。
以下、本実施形態の土壌浄化方法について説明する。本実施形態の土壌浄化方法は、汚染土壌に含まれる汚染物質に対する分解能を有する微生物(細菌)の栄養成分等を含む浄化液を汚染土壌に注入して、該微生物の働きを活性することにより汚染土壌を浄化する方法である。
図1は、本実施形態の土壌浄化方法を実施する施工システムの機能ブロック図である。図1に示すように、施工システム10は、動態管理装置11と、動態管理装置11とローカルエリア接続される注入管理装置12や記録用PC13を有する。
動態管理装置11は、測定器15からの測定データを記録用PC13から受信し、受信した測定データを用いて、測定器15から測定データに対応した注入ポンプ21の回転数の制限、停止指示判断を行う。動態管理装置11は、規制値と測定データを逐次比較しており、測定データが規制値を超えた場合に、注入管理装置12に対して逓倍率を0〜99%の間で規制する指示を行う。なお、逓倍率は注入ポンプ21で設定変更することができる。
注入管理装置12は、流量・圧力測定装置16から流量圧力、瞬時流量、積算流量の計測データを取得し、流量圧力、瞬時流量、積算流量の計測データをモニタ等に表示する。注入管理装置12は、インバータ22を介して注入ポンプ21に繋がっており、インバータ22を介して注入ポンプ21に対するON/OFF及び周波数制御信号を送信する。また、動態管理装置11から注入ポンプ21の回転数の制限・停止指示信号(逓倍率)が送信されると、注入管理装置12は、注入ポンプ21における注入流量が設定流量に逓倍率を掛けた数値となるように、周波数制御信号を注入ポンプ21に出力する。
記録用PC13は、測定器15からの測定データを取得し、薬液の注入時における応力や変位データをモニタ等に表示する。また、記録用PC13は、測定データを記録するとともに、動態管理装置11に測定データを送信する。
測定器15は、薬液の注入時における応力や地盤の変位を測定する。注入ポンプ21は、例えばグラウトミキサと流量・圧力測定装置との間に設けられ、削孔時に削孔用水を、浄化液の注入時に浄化液を注入管に向けて送り込む。
流量・圧力測定装置16は、例えば注入ポンプ21と注入管とを接続するホースに設けられ、送り込まれた薬液などの注入量や圧力などを測定する。
まず、井戸注入工法を用いて浄化液を注入した後の土壌中の微生物を測定する試験を行った場合について、第1実施形態と称して説明する。
<第1実施形態>
井戸注入工法は、以下の工程で実施される。図2(a)に示すように、まず、ケーシングパイプ30とロッド31とを用いた土壌の削孔工程が実施される。削孔工程は、図示を省略した削孔機により施工される。削孔工程の後、ケーシングパイプ30の内部に注入管32を挿入し、ゲル状のシール材33をケーシングパイプ30の内部に充填する(図2(b)参照)。ゲル状のシール材33をケーシングパイプ30の内部に充填した後、注入井戸を形成するパイプ35をケーシングパイプ30の内部に挿入し、ゲル状のシール材33が硬化するまで養生する(図2(c)及び図2(d)参照)。なお、パイプ35は、パイプ35の外周面の周方向に沿ったスリット35aが長手方向に複数形成されている。
土壌に建て込まれたパイプ35に、パッカ37を有する注入パイプ38が挿入される(図2(e)参照)。そして、パッカ37の内部に空気が送り込まれ、パッカ37が膨張される。この状態で、上述した注入ポンプ21を作動させ、薬液が注入パイプ38を介してパイプ35の内部に注入される。
図3に示すように、対象土壌は、地上面から、表土層(図3中A層)、粘土層(図3中B層)、シルト混り砂層(図3中C層)、礫混り砂層(図3中D層)、及び細粒砂岩層(図3中E層)の各層が積層された土壌である。表土層、粘土層の各深度は、0〜0.30m、0.30〜1.90mである。また、シルト混り砂層、礫混り砂層及び細粒砂岩層の深度は、1.90〜2.70m、2.70〜3.90m、3.90〜4.20mである。
このような対象地盤に対して、浄化液を静的注入(自然注入)及びインチング注入した後、所定深さにある土壌を試料として採取し、試料中に含まれるDNAの液量や濃度を測定した。ここで、浄化液は、バイオ栄養剤の200倍希釈液と、塩化リチウム200ppm希釈液との混合液である。
浄化液の注入を静的注入(自然注入)にて行う場合、対象土壌に注入する注入流量を例えば3L/minに設定し、注入量を1200.0Lとした。図4は、浄化液の注入時の浄化液の注入流量及び注入圧力の変化を示す。注入流量を例えば3L/minとして浄化液を静的注入した場合、浄化液の注入圧力は、ほぼ0.0MPaであった。
一方、浄化液の注入を、浄化液の注入速度を例えば台形波形で変化させるインチング注入にて行う場合、注入流量3L/minとなるように、浄化液の最大流量や、注入材の注入を開始してから注入流量がピーク値に到達するまでの注入流量や注入圧力の時間変化率の絶対値や、ピーク値にある注入流量が停止するまでの注入流量や注入圧力の時間変化率の絶対値を設定した。図5(a)は、浄化液の注入流量の時間的変化を示すグラフ、図5(b)は浄化液の注入圧力の時間的変化を示すグラフである。インチング注入においては、浄化液の最大流量を6.0L/min、最大圧力を0.1MPaに設定した。同時に、注入材の注入を開始してから注入流量がピーク値に到達するまでの注入流量の時間変化率の絶対値や、ピーク値にある注入流量が停止するまでの注入流量の時間変化率の絶対値を5.56×10−3L/秒以下に、注入材の注入を開始してから注入流量がピーク値に到達するまでの注入圧力の時間変化率の絶対値や、ピーク値にある注入流量が停止するまでの注入圧力の時間変化率の絶対値を0.5Mpa/秒以下に設定した。
また、浄化液をインチング注入する場合、浄化液の注入速度を台形波形で変化させる場合、浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をα(α=0〜1)としたときに、浄化液の注入速度が最大速度となるときの保持時間Tpを、Tp=(q/3a)×αに設定している。また、浄化液の注入を中断する場合、浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をβ(β=1〜6)としたときに、浄化液の注入を中断する時間Tiを、Ti=(q/3a)×βに設定した。
図6に示すように、対象地盤40には、3行3列計9個の井戸が設けられる。なお、図6においては、符号Pから符号Pの位置に井戸が設けられる。これら井戸のうち、上液の静的注入は、位置Pに設けた井戸を用いて実施され、また、浄化液のインチング注入は、位置Pに設けた井戸を用いて実施された。
このような対象土壌に対して浄化液をインチング注入又は静的注入した後、所定深さにある土壌を試料として採取し、試料中に含まれるDNAの液量や濃度を測定した。浄化液の静的注入の後にコアボーリングにより試料を採取する位置は、紙面上において、位置Pの右下方向に500mm離れた位置(図6中符号P11の位置)であり、また、試料を採取する深さ(深度)は、地上面から3.5m〜3.7mである。浄化液のインチング注入の後にコアボーリングにより試料を採取する位置は、紙面上において、位置Pの左上方向に500mm離れた位置(図6中符号P12の位置)であり、また、試料を採取する深さ(深度)は、地上面から3.5m〜3.7mである。
まず、試料からDNAを抽出する処理は、環境試料DNA抽出キット「Extrap Soil DNA Kit Plus ver.2(日鉄住金環境株式会社製)」を用いて行った。上記抽出キットを用いてDNAを抽出する手順は、以下の手順である。
細胞破砕(ビーズビーティング):ビーズビーティングは、ビーズ式組織・細胞破砕装置「FP100A(MP Biomedicals社製)」を用いて行った。詳細については省略するが、ビーズ式組織・細胞破砕装置は、特殊な破砕用ビーズを含むマイクロチューブを高速上下運動させることにより、組織や細胞を効果的に破砕する装置である。ビーズビーティングは、ビードチューブに、試料0.5g、Extraction Buffer及びLysis solutionを添加し、例えば30〜45秒間ビーズビーティングを行った。ビーズビーティングの後、ビードチューブ内の試料を遠心分離し、上清液を採取した。
タンパク質除去:ビーズビーティングで採取した上清液に、PP solutionを添加し、遠心分離を行った後、上清液を採取する。
磁性ビーズによる精製:タンパク質除去で採取した上清液に、MBs solution(DNA回収用磁性ビーズ)、Binding solutionを添加し、撹拌する。撹拌した後、集磁を行い、上清液を廃棄する。上清液を廃棄した後、Washing solutionを添加して再度撹拌、集磁を行い、上清液を廃棄する。
DNA溶出:磁性ビーズによる精製後、風乾後、溶出液(TE Bufferまたは減菌ミリQ水)を添加し、65Cで5〜10分間加温する。そして、集磁を行った後、上清液を回収する。
図7(a)に示すように、浄化液の自然注入後に採取される試料及び浄化液のインチング注入後に採取される試料の使用量は、0.5gである。上述したDNAの抽出処理後のDNAの液量は、浄化液の自然注入後に採取される試料及び浄化液のインチング注入後に採取される試料のそれぞれにおいて、100μLであった。そして、上述したDNAの抽出処理後のDNA濃度は、浄化液の自然注入後に採取される試料は、0.1ng/μLであるのに対して、浄化液のインチング注入後に採取される試料は、1.5ng/μLと高濃度であった。
次に、真正細菌の遺伝子数をリアルタイムPCR法により定量した。リアルタイムPCR法は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による増幅産物をリアルタイムでモニターし解析する方法である。リアルタイムPCR法は、段階希釈した既知量のDNAをもとに、増幅(PCR増幅)が指数関数的に起こる領域で一定の増幅産物量になるサイクル数(threshold cycle;Ct値)を横軸に、初発のDNA量を縦軸にプロットした検量線を作成する。その後、未知濃度のサンプルを用いて、既知量のDNAと同一条件下でCt値を求め、既知量のDNAに対する検量線と、未知濃度のサンプルにおけるCt値とから、サンプル中のDNA量を測定する。なお、リアルタイムPCRでモニターする場合には、蛍光試薬を用いて実施した。また、上述した未知濃度のサンプルとして、浄化液の自然注入後に採取される試料から得られたDNAと、浄化液のインチング注入後に採取される試料から得られるDNAを用いた。図7(b)に示すように、浄化液の自然注入後に採取される試料においては、1g当たり4.2×10(=4.2E+07)個の真正細菌の遺伝子数が検出された。一方、浄化液のインチング注入後に採取される試料においては、1g当たり9.9×10(=9.9E+08)個の真正細菌の遺伝子数が検出された。つまり、浄化液のインチング注入後に採取される試料に含まれる細菌の遺伝子数は、浄化液の静的注入後に採取される試料に含まれる細菌の遺伝子数の約25倍となることがわかった。
最後に、嫌気条件下で汚染物質を分解する細菌について調査した。この調査においては、嫌気条件下で汚染物質であるベンゼンを分解する細菌である、Azoarcuc属の細菌、Dechloromonas属の細菌の他、ベンゼンの分解に関与するとされるPeptococcaceae科の細菌、さらには、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)を分解するDehalo科の細菌(以下、Dehalo細菌と称する)の4種類についての細菌数を調査した。以下、上述した4種類の細菌をまとめて対象細菌と称する。
対象細菌の細菌数の調査は、次世代シーケンシング解析技術を用いて行った。次世代シーケンシング解析は、Illumina、IonTorrent、Roche 454、PacBio RS、SOLiDなどのシーケンサーベンダー・ブランドによって提供される次世代シーケンサー(超並列シーケンス、新型シーケンス等とも呼ばれる)を用いて、例えばPCR増幅産物の塩基配列のシークエンス解析を行い、試料中に含有する微生物のDNAの塩基配列を解読するものである。なお、近縁種の推定には、16SrRNA遺伝子の配列データベース(以下、データベース)を用いて実施した。データベースとしては複数あるが、ここでは、
“Greengenes”と呼ばれる、未分離培養菌の配列情報を含むデータベースと、“silva Living Tree”と呼ばれる、分離菌のみの配列情報を含むデータベースとを使用した。
図8に示すように、データベース“Greengenes”を用いた解析結果において、浄化液のインチング注入後に採取される試料1gに含まれる対象細菌の存在数は、1.7×10個であった。一方、浄化液の静的注入後に採取される試料1gに含まれる対象細菌の細菌数は、7.3×10個であった。つまり、浄化液のインチング注入を行った場合には、浄化液の静的注入を行った場合に比べて、対象細菌の存在数が多いことがわかった。また、試料中に含まれるDehalo細菌のいずれもが、浄化液のインチング注入後の存在数は、浄化液の静的注入後の存在数よりも多いことがわかった。
図9に示すように、データベース“silva Living Tree”を用いた解析結果において、浄化液のインチング注入後に採取される試料1gに含まれる対象細菌の存在数は、4.3×10個であった。一方、浄化液の静的注入後に採取される試料1gに含まれる対象細菌の細菌数は、9.0×10個であった。つまり、浄化液のインチング注入を行った場合には、浄化液の静的注入を行った場合に比べて、対象細菌の存在数が多いことがわかった。また、試料中に含まれるDehalo細菌のいずれもが、浄化液のインチング注入後の存在数は、浄化液の静的注入後の存在数よりも多いことがわかった。
したがって、浄化液をインチング注入では、浄化液の注入を一定時間中断する工程が必要となることから、一定時間中断する工程の際に、土壌中に棲息する微生物の増殖させる時間や、微生物を活性化させる時間を稼ぐことができると考えられる。
次に、浄化液を汚染土壌中に注入したときの拡散試験を行った。浄化液を汚染土壌中に注入したときの拡散試験について、第2実施形態と称する。
<第2実施形態>
まず、上述した対象土壌に対して、浄化液を静的注入した場合の土壌及び地下水の拡散試験を行った。拡散試験に用いる浄化液は、第1実施形態と同一の浄化液が用いられる。また、浄化液の静的注入の注入流量や注入圧力は、第1実施形態の静的注入時の注入流量や注入圧力と同一である。浄化液を静的注入にて注入した後、土壌及び地下水の分析を行った。図10(a)に示すように、浄化液の静的注入では、図6に示した位置Pに生成された井戸を用いて実施した。また、土壌の分析を行うため、井戸の中心から0.5m離れた4箇所(図10(a)中、符号P21、符号P22、符号P23及び符号P24)でコアボーリングを行い、地上面から所定の深度における土壌を採取し、土壌のリチウム濃度を測定した。また、コアボーリングを行うことで形成された孔(以下、観測井戸と称する)に貯留される地下水の分析を、30分間隔を空けて2回実施した。
まず、土壌のリチウム濃度について説明する。
図10(b)及び図10(c)に示すように、位置P21に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/L未満、深度2.50m(地上面から−2.50m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/L未満であった。また、深度3.20m(地上面から−3.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度は3.7mg/L、深度3.70m(地上面から−3.70m)の土壌に含まれるリチウム濃度は1.8mg/Lであった。
位置P22に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.10m(地上面から−2.10m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度2.40m(地上面から−2.40m)の土壌に含まれるリチウム濃度は各々0.5mg/L未満であった。また、深度3.20m(地上面から−3.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度は1.1mg/L、深度3.90m(地上面から−3.90m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/L未満であった。
位置P23に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.30m(地上面から−2.30m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度2.50m(地上面から−2.50m)の土壌に含まれるリチウム濃度は各々0.5mg/L未満であった。また、深度3.20m(地上面から−3.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.8mg/L、深度3.80m(地上面から−3.80m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/L未満であった。
位置P24に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度2.40m(地上面から−2.40m)の土壌に含まれるリチウム濃度は各々0.5mg/L未満であった。また、深度3.10m(地上面から−3.10m)の土壌に含まれるリチウム濃度は2.9mg/L、深度3.80m(地上面から−3.80m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/L未満であった。
次に、地下水のリチウム濃度について説明する。図10(d)に示すように、位置P21に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.5mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は3.3mg/Lであった。
位置P22に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.3mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.2mg/Lであった。
位置P23に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は4.2mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は4.6mg/Lであった。
位置P24に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.6mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.4mg/Lであった。
次に、浄化液をインチング注入した場合の土壌及び地下水の拡散試験を行った。拡散試験に用いる浄化液は、静的注入による拡散試験で用いた浄化液と同一である。また、浄化液のインチング注入の注入流量や注入圧力は、第1実施形態のインチング注入時の注入流量や注入圧力と同一である。
図11(a)に示すように、浄化液のインチング注入では、図6に示した位置Pに生成された井戸を用いて実施した。また、土壌の分析を行うため、井戸の中心から0.5m離れた4箇所(図11(a)中、符号P31、符号P32、符号P33及び符号P34)でコアボーリングを行い、地上面から所定の深度における土壌を採取し、土壌のリチウム濃度を測定した。また、コアボーリングを行うことで形成された孔(以下、観測井戸と称する)に貯留される地下水の分析を、30分間隔を空けて2回実施した。
まず、土壌のリチウム濃度について説明する。
図11(b)及び図11(c)に示すように、位置P31に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.90m(地上面から−1.90m)の土壌に含まれるリチウム濃度、深度2.10m(地上面から−2.10m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度2.50m(地上面から−2.50m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/Lであった。また、深度3.60m(地上面から−3.60m)の土壌に含まれるリチウム濃度は7.5mg/Lであった。
位置P32に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.60m(地上面から−1.60m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度1.90m(地上面から−1.90m)の土壌に含まれるリチウム濃度は各々0.5mg/L未満であった。また、深度2.60m(地上面から−2.60m)の土壌に含まれるリチウム濃度は2.8mg/L、深度3.60m(地上面から−3.60m)の土壌に含まれるリチウム濃度は5.4mg/Lであった。
位置P33に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.80m(地上面から−1.80m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度は、0.5mg/L未満であった。また、深度3.30m(地上面から−3.30m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度3.60m(地上面から−3.60m)の土壌に含まれるリチウム濃度は、2.3mg/L未満であった。
位置P34に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.80m(地上面から−1.80m)の土壌に含まれるリチウム濃度及び深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれるリチウム濃度は0.5mg/L未満であった。また、深度2.70m(地上面から−2.70m)の土壌に含まれるリチウム濃度は8.9mg/L、深度3.60m(地上面から−3.60m)の土壌に含まれるリチウム濃度は1.0mg/Lであった。
次に、地下水のリチウム濃度について説明する。図11(d)に示すように、位置P31に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.5mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.9mg/Lであった。
位置P32に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は7.0mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は10.0mg/Lであった。
位置P33に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は2.6mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は3.1mg/Lであった。
位置P34に形成された観測井戸において、深度3.50m(地上面から−3.5m)での地下水を採取した。1回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.5mg/L、2回目の採取における地下水に含まれるリチウム濃度は1.4mg/Lであった。
これら結果を考慮すると、井戸注入工法においては、インチング注入は、静的注入と、同等の拡散性を有するという結果が得られた。したがって、井戸注入工法においては、汚染土壌に設けた複数の井戸に対して浄化液を同時にインチング注入を行うことで、浄化液を注入する施工期間を短縮でき、施工コストを縮減することが可能となる。また、第2実施形態における結果と第1実施形態の結果とを考慮すると、井戸注入工法において浄化液をインチング注入することで、土壌中に棲息する微生物を広範囲に亘って増殖させることができ、土壌に含まれる汚染物質を広範囲で効果的に浄化することができる。
<第3実施形態>
第2実施形態では、井戸注入工法を用いて注入される浄化液の拡散試験を行った場合について説明した。しかしながら、井戸注入工法の代わりに二重管ダブルパッカ工法を用いて浄化液を注入することも可能である。以下、第3実施形態として、二重管ダブルパッカ工法を用いて注入される浄化液の拡散試験の結果について説明する。
二重管ダブルパッカ工法は、以下の工程で実施される。図12(a)に示すように、まず、ケーシングパイプ51とロッド52とを用いた土壌の削孔工程が実施される。削孔工程は、図示を省略した削孔機により施工される。削孔工程の後、ケーシングパイプ51の内部に注入管53を挿入し、ゲル状のシール材54をケーシングパイプ51の内部に充填する(図12(b)参照)。ゲル状のシール材54をケーシングパイプ51の内部に充填した後、外管55をケーシングパイプ51の内部に挿入し、ゲル状のシール材54が硬化するまで養生する(図12(c)及び図12(d)参照)。なお、外管55は、所定間隔で放出孔56が形成され、この放出孔56がゴムスリーブ57により遮蔽されている。なお、放出孔56の間隔は、例えば33cmである。
土壌に建て込まれた外管50に、パッカ58,59を有する注入パイプ(内管)60を、注入パイプ60に設けた放出孔61が目的の深度(外管55に設けた放出孔56のうち、目的の放出孔56が位置する深度)に位置するまで挿入する(図12(e)参照)。そして、パッカ58,59の内部に空気が送り込まれ、パッカ58,59が膨張する。この状態で、上述した注入ポンプ21が作動して、薬液が目的の注入位置に注入される。
次に、浄化液の注入を行う対象となる土壌(以下、対象土壌)について説明する。図13に示すように、対象土壌は、地上面から、粘土層(図13中F層)、シルト混り砂層(図13中G層)、腐植物混り砂層(図13中H層)、礫混り砂層(図13中I層)、及び細粒砂岩層(図13中J層)の各層が積層された土壌である。また、粘土層、シルト混り砂層の各深度は、0〜1.4m、1.4〜2.3mである。また、腐植物混り砂層、礫混り砂層及び細粒砂岩層の深度は、2.3〜2.5m、2.5〜3.5m、3.5〜3.7mである。
上述した対象土壌に対して、浄化液を静的注入した場合の土壌及び地下水の拡散試験を行った。拡散試験に用いる浄化液は、臭化カリウム200ppm希釈液である。浄化液を静的注入にて土壌に注入する注入流量を例えば3L/minに設定し、放出孔56からの注入量を500Lとした。図14は、浄化液の注入時の浄化液の注入流量及び注入圧力の変化を示す。注入流量を例えば3L/minとして浄化液を注入した場合、浄化液の注入圧力は例えば0.6MPaであった。なお、図14中、浄化液の注入流量を点線にて示し、注入圧力を実線にて示している。
浄化液を静的注入にて注入した後、土壌及び地下水の分析を行った。図15(a)に示すように、地上面に対する上面視において、地下水の分析を行う観測井戸は外管55の中心から1mの位置に4箇所設けた。4箇所に設けた観測井戸において、地上面から深度1.8〜2.2m、及び深度3.1〜3.5mに貯留される地下水を採取し、地下水の臭素濃度を測定した。また、土壌の分析を行うため、外管55の中心から0.5m、0.75m、1m及び1.25mの位置でコアボーリングを行い、地上面から所定の深度における土壌を採取し、土壌の臭素濃度を測定した。
なお、図15(a)において、浄化液を静的注入したときに地下水の分析を行う観測井戸の位置については符号P41、P42、P43及びP44を付し、地下水の分析を行う位置については符号P45、P46、P47及びP48を付して説明する。
外管55の中心から観測井戸の位置P41、P42、P43及びP44までの各距離L41、L42、L43及びL44は、L41=L42=L43=L44=1mである。また、外管55の中心から土壌の分析を行う位置P45までの距離L45はL45=1.25m、外管55の中心から土壌の分析を行う位置P46までの距離L46はL46=0.75mである。外管55の中心から土壌の分析を行う位置P47までの距離L47はL47=1.00m、外管55の中心から土壌の分析を行う位置P48までの距離L48はL48=0.50mである。
まず、地下水の臭素濃度について説明する。
図15(b)及び図15(c)に示すように、位置Pにある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は0.50mg/Lであった。また、位置Pにある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、0.37mg/Lであった。
また、位置P42にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は16.0mg/Lであった。また、位置P42にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、0.72mg/Lであった。
また、位置P43にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は0.09mg/Lであった。また、位置P43にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、0.12mg/Lであった。
また、位置P44にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は6.5mg/Lであった。また、位置P44にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、0.10mg/Lであった。
次に、土壌の臭素濃度について説明する。
図15(b)及び図15(c)に示すように、位置P45に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.6m(地上面から−1.6m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.4mg/Lであった。位置P45に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.7m(地上面から−1.7m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。また、位置P45に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.3m(地上面から−3.3m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。さらに、位置P45に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.5m(地上面から−3.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。
位置P46に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.4m(地上面から−2.4m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.7mg/Lであった。位置P46に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.5m(地上面から−2.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は5.9mg/Lであった。また、位置P46に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.3m(地上面から−3.3m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。さらに、位置P46に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.5m(地上面から−3.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は5.7mg/Lであった。
位置P47に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.1m(地上面から−2.1m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。位置P47に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.2m(地上面から−2.2m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。また、位置P47に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.2m(地上面から−3.2m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。さらに、位置P47に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.5m(地上面から−3.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。
位置P48に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.3m(地上面から−2.3m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。位置P48に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.5m(地上面から−2.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.1mg/Lであった。また、位置P48に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.3m(地上面から−3.3m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。さらに、位置P48に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.5m(地上面から−3.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。
次に、上述した対象土壌に対して、浄化液をインチング注入した場合の土壌及び地下水の拡散試験を行った。拡散試験に用いる浄化液は、静的注入に用いる浄化液と同様に、臭化カリウム200ppm希釈液である。
浄化液をインチング注入にて土壌に注入する場合、注入流量3L/minとなるように、浄化液の最大流量や、注入材の注入を開始してから注入流量がピーク値に到達するまでの注入流量や注入圧力の時間変化率の絶対値や、ピーク値にある注入流量が停止するまでの注入流量や注入圧力の時間変化率の絶対値を設定した。図16(a)は、注入流量の時間的変化を示すグラフ、図16(b)は、注入圧力の時間的変化を示すグラフである。図16(a)に示すように、浄化液のインチング注入では、浄化液の最大流量を6.0L/minに設定した。同時に、注入材の注入を開始してから注入流量がピーク値に到達するまでの注入流量の時間変化率(ΔV=(Vmax−V)/T)の絶対値や、ピーク値にある注入流量が停止するまでの注入流量の時間変化率(ΔV=(V−Vmax)/T)の絶対値を5.56×10−3L/秒以下に、注入材の注入を開始してから注入流量がピーク値に到達するまでの注入圧力の時間変化率(ΔP=(Pmax−P)/T)の絶対値や、ピーク値にある注入流量が停止するまでの注入圧力(ΔP=(P−Pmax)/T)の時間変化率の絶対値を0.5Mpa/秒以下に設定した。
また、浄化液を注入する場合、浄化液の注入速度を台形波形で変化させる場合、浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をα(α=0〜1)としたときに、浄化液の注入速度が最大速度となるときの保持時間Tpを、Tp=(q/3a)×αに設定している。また、浄化液の注入を中断する場合、浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をβ(β=1〜6)としたときに、浄化液の注入を中断する時間Tiを、Ti=(q/3a)×βに設定した。
浄化液をインチング注入にて注入した後、土壌及び地下水の分析を行った。図17(a)に示すように、地上面に対する上面視において、地下水の分析を行う観測井戸は外管50の中心から1mの位置に4箇所設けた。4箇所に設けた観測井戸において、地上面から深度1.8〜2.2m、及び深度3.1〜3.5mに貯留される地下水を採取し、地下水の臭素濃度を測定した。また、土壌の分析を行うため、外管50の中心から0.5m、0.75m、1m及び1.25mの位置でコアボーリングを行い、地上面から所定の深度における土壌を採取し、土壌の臭素濃度を測定した。
なお、図17(a)において、浄化液をインチング注入したときに地下水の分析を行う観測井戸の位置については符号P51、P52、P53及びP54を付し、地下水の分析を行う位置については符号P55、P56、P57及びP58を付して説明する。
外管55の中心から観測井戸の位置P51、P52、P53及びP54までの各距離L51、L52、L53及びL54は、L51=L52=L53=L54=1mである。また、外管55の中心から土壌の分析を行う位置P55までの距離L55はL55=1.25m、外管55の中心から土壌の分析を行う位置P56までの距離L56はL56=0.75mである。外管55の中心から土壌の分析を行う位置P57までの距離L57はL57=1.00m、外管55の中心から土壌の分析を行う位置P58までの距離L58はL58=0.50mである。
まず、地下水の臭素濃度について説明する。
図17(b)及び図17(c)に示すように、位置P51にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は0.50mg/Lであった。また、位置P51にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、37mg/Lであった。
また、位置P52にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は0.5mg/Lであった。また、位置P52にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、78mg/Lであった。
また、位置P53にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は130mg/Lであった。また、位置P53にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、25mg/Lであった。
また、位置P54にある観測井戸の深度1.8〜2.2m(地上面から−1.8〜−2.2m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は120mg/Lであった。また、位置P55にある観測井戸の深度3.3〜3.5m(地上面から−3.3〜−3.5m)において採取した地下水に含まれる臭素濃度は、36mg/Lであった。
次に、土壌の臭素濃度について説明する。
図17(b)及び図17(c)に示すように、位置P55に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.80m(地上面から−1.80m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.2mg/Lであった。位置P55に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.5mg/L未満であった。また、位置P55に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.10m(地上面から−3.10m)の土壌に含まれる臭素濃度は3.6mg/L未満であった。さらに、位置P55に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.5m(地上面から−3.5m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.5mg/L未満であった。
位置P56に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.80m(地上面から−1.80m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.8mg/Lであった。位置P56に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれる臭素濃度は5.6mg/Lであった。また、位置P56に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.10m(地上面から−310m)の土壌に含まれる臭素濃度は3.2mg/Lであった。さらに、位置P56に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.50m(地上面から−3.50m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.7mg/Lであった。
位置P57に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.80m(地上面から−1.80m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.2mg/Lであった。位置P57に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれる臭素濃度は0.3mg/Lであった。また、位置P57に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.10(地上面から−3.10m)の土壌に含まれる臭素濃度は7.1mg/Lであった。さらに、位置P57に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.50m(地上面から−3.50m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.7mg/Lであった。
位置P58に対してコアボーリングを行った際に得られた深度1.80m(地上面から−1.80m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.1mg/Lであった。位置P58に対してコアボーリングを行った際に得られた深度2.20m(地上面から−2.20m)の土壌に含まれる臭素濃度は1.2mg/Lであった。また、位置P58に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.10m(地上面から−3.10m)の土壌に含まれる臭素濃度は5mg/Lであった。さらに、位置P58に対してコアボーリングを行った際に得られた深度3.50m(地上面から−3.50m)の土壌に含まれる臭素濃度は3.8mg/L未満であった。
これら結果を考慮すると、浄化液のインチング注入は、浄化液の静的注入に比べて、浄化液の拡散範囲が広いという結果が得られた。特に、土被り厚3m以上の礫混り砂層においては、この結果は顕著に表れていることがわかる。したがって、工法の違いがあるが、二重管ダブルパッカ工法において、浄化液をインチング注入することで、土壌中に棲息する微生物を広範囲に亘って増殖させることができ、土壌に含まれる汚染物質を広範囲で効果的に浄化することができる。
なお、第1から第3実施形態の各実施形態において、浄化液の注入工程では、浄化液の注入速度を台形波形で変化させている。浄化液の注入速度は、台形波形で変化させる他に、三角波形で変化させてもよい。この場合、浄化液の注入速度は、上述した第1から第3実施形態と同様に、最大速度に到達するまでの浄化液の注入速度の時間変化率の絶対値、及び浄化液の注入速度が最大速度となる状態から浄化液の注入を停止するまでの浄化液の注入速度の時間変化率の絶対値を各々5.56×10−3L/秒以下に、且つ、浄化液の注入速度が前記最大速度に到達するまでの浄化液の注入圧力の時間変化率の絶対値及び浄化液の注入速度が最大速度となる状態から浄化液の注入が停止されるまでの浄化液の注入圧力の時間変化率の絶対値を各々0.5MPa/秒以下に設定することが好ましい。
なお、浄化液の注入速度は、規則的又は不規則に変化させることも可能である。浄化液の注入速度を規則的に変化させる例としては、例えば注入速度が正弦波形や、長方形状で変化させることが挙げられる。また、浄化液の注入速度を不規則的に変化させる例としては、一定期間を1サイクルとしたときの1サイクルにおける注入速度において、注入速度の平均値は一定であるが、1サイクルにおける注入速度を例えば2種類以上の異なる波形を組み合わせた形状となるように変化させることが挙げられる。また、この他に、浄化液の注入速度を不規則的に変化させる例としては、1サイクル及び数サイクルにおける浄化液の注入速度の平均値を各々変化させることが挙げられる。さらに、1サイクルにおける注入速度を例えば2種類以上の異なる波形を組み合わせた形状となるように変化させ、且つ1サイクル及び数サイクルにおける平均速度を各々変化させてもよい。なお、浄化液の注入速度を規則的又は不規則に変化させる場合には、例えば、浄化液の注入量を予め設定しておき、設定した注入量となるように、浄化液の注入速度を規則的又は不規則に変化させることが前提である。
10…施工システム、11…動態管理装置、12…注入管理装置、21…注入ポンプ、22…インバータ

Claims (7)

  1. 土壌に棲息する微生物を浄化液により増殖させ、増殖する前記微生物により前記土壌に含有される汚染物質を浄化する土壌浄化方法において、
    前記浄化液を前記土壌に注入する注入工程と、
    前記注入工程が実行された後、前記浄化液の注入を中断する中断工程と、
    を繰り返し実行し、
    前記注入工程は、規則的又は不規則に任意の注入速度に変化させて前記浄化液を注入することを特徴とする土壌浄化方法。
  2. 請求項1に記載の土壌浄化方法において、
    前記注入工程は、前記浄化液の注入速度を台形波形又は三角波形で変化させることを特徴とする土壌浄化方法。
  3. 請求項2に記載の土壌浄化方法において、
    前記注入工程は、
    前記浄化液の注入速度を前記台形波形で変化させる場合、前記浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をαとしたときに、前記浄化液の注入速度が最大速度となるときの保持時間Tpを、
    Tp=(q/3a)×α
    に設定することを特徴とする土壌浄化方法。
  4. 請求項3に記載の土壌浄化方法において、
    前記中断工程は、
    前記浄化液の注入速度をq、注入速度の時間変化率をa、係数をβとしたときに、前記浄化液の注入を中断する時間Tiを、
    Ti=(q/3a)×β
    に設定することを特徴とする土壌浄化方法。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の土壌浄化方法において、
    前記注入工程は、前記浄化液の注入速度が最大速度に到達するまでの前記浄化液の注入速度の時間変化率の絶対値、及び前記浄化液の注入速度が前記最大速度となる状態から前記浄化液の注入を停止するまでの前記浄化液の注入速度の時間変化率の絶対値を各々5.56×10−3L/秒以下に、且つ、前記浄化液の注入速度が前記最大速度に到達するまでの前記浄化液の注入圧力の時間変化率の絶対値及び前記浄化液の注入速度が前記最大速度となる状態から前記浄化液の注入が停止されるまでの前記浄化液の注入圧力の時間変化率の絶対値を各々0.5MPa/秒以下に設定したことを特徴とする土壌浄化方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の土壌浄化方法において、
    前記微生物は、嫌気性条件下で揮発性有機化合物を分解する細菌のうち、Dehalo科の細菌を含むことを特徴とする土壌浄化方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の土壌浄化方法において、
    前記浄化液は、前記土壌に設けられた少なくとも1つ以上の井戸を用いて前記土壌に注入されることを特徴とする土壌浄化方法。
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