JP2019101903A - 移動体情報管理装置及び移動体情報管理方法 - Google Patents

移動体情報管理装置及び移動体情報管理方法 Download PDF

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穣 福森
俊介 川崎
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俊介 川崎
匡 栗原
Tadashi Kurihara
匡 栗原
吉之助 福原
Yoshinosuke Fukuhara
吉之助 福原
慶 中島
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Abstract

【課題】駐車スペースをより適切に活用する。【解決手段】移動体情報管理装置30は、移動体の移動に関する情報と、移動体の乗員に関する情報を受信する移動体情報データベース更新部311と、施設に関する情報を記憶する記憶部32と、前記移動体の移動に関する情報に基づいて移動体の目的地を推定し、該推定結果に応じて前記施設に関する情報から特定の施設を抽出する目的地推定部312と、前記抽出した施設に対応する端末に、前記移動体の乗員に関する情報を送信する訪問情報送信部313と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体に関する情報を管理するための、移動体情報管理装置及び移動体情報管理方法に関する。
自動車等の移動体の駐車場において、一般の駐車スペースと区別して、優先駐車スペースを設けることが広く行われている。
優先駐車スペースは、駐車が容易な場所や屋根が有る場所といった利便性の高い場所に設けられ、所定の乗員が乗車する移動体が優先的に利用する。ここで、優先駐車スペースを優先的に利用する所定の乗員とは、例えば、高齢者の乗員や、ベビーカーを利用する子供連れの乗員や、及び歩行が困難なため車椅子を使う乗員である。
このようにして優先駐車スペースを活用することにより、これら所定の乗員の利便性を向上することができると共に、これら所定の乗員の安全を確保することが可能となる。
なお、以下の説明では、優先駐車スペースを利用すべきこれら所定の乗員を、適宜「優先対象乗員」と呼ぶ。
優先駐車スペースの利用に関する技術の一例が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、駐車場に設置された管理装置が、乗員の携帯するIDカードからIDを読み取ることによって、駐車場に訪れた乗員を特定する。次に、管理装置が、乗員に関するデータベースを検索し、特定した乗員が優先対象乗員であると判定できた場合に、この優先対象乗員に対して優先駐車スペースを割り当てる。
特許第5136194号明細書
特許文献1に開示の技術のような一般的な技術を利用することにより、駐車場に訪れた優先対象乗員は、自身が駐車すべき優先駐車スペースを把握することができる。
しかしながら、この一般的な技術は、駐車場の管理者ではなく、優先対象乗員に対して通知を行うものである。そのため、駐車場の管理者は、優先対象乗員の乗車した移動体がどの移動体であるかを判断することはできない。
従って、管理者が、優先対象乗員の乗車した移動体に先回りしたサービス(例えば、係員による優先駐車スペースへの誘導サービス)を提供するようなことは困難だった。また、管理者は、優先駐車スペースに駐車中の移動体が、優先対象乗員の移動体であるのか否かを判断することも困難であった。
結果として、優先駐車スペース等の駐車スペースを十分に活用することができなかった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、本発明は、駐車スペースをより適切に活用するための、移動体情報管理装置及び移動体情報管理方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の移動体情報管理装置(例えば、後述の移動体情報管理装置30)は、移動体の移動に関する情報と、移動体の乗員に関する情報を受信する受信部(例えば、後述の移動体情報データベース更新部311)と、施設に関する情報を記憶する記憶部(例えば、後述の記憶部32)と、前記移動体の移動に関する情報に基づいて移動体の目的地を推定し、該推定結果に応じて前記施設に関する情報から特定の施設を抽出する目的地推定部(例えば、後述の目的地推定部312)と、前記抽出した施設に対応する端末に、前記移動体の乗員に関する情報を送信する乗員情報送信部(例えば、後述の訪問情報送信部313)と、を備える。
上記(1)によれば、目的地となった施設側で乗員に関する情報を取得することができる。そのため、施設側で乗員に関する情報を把握することが可能となり、施設側で、優先駐車スペースを優先対象乗員の移動体に割り当てることができる。また、施設側で、優先駐車スペースに駐車中の移動体が優先対象乗員の移動体であるのか等を判断することができる。
すなわち、上記(1)によれば、各駐車スペースを適切に活用することができる。
(2)上記(1)に記載の移動体情報管理装置を、前記移動体の移動に関する情報は、移動体に設定されている目的地に関する情報を含み、前記目的地推定部は、前記目的地に関する情報に基づき、移動体の目的地を推定するようにしてもよい。
上記(2)によれば、上記(1)により奏する効果に加えて、移動体の設定に応じて目的地を推定することができる。例えば、乗員が、ナビゲーション(経路案内)のために設定した目的地の情報を活用して、目的地を推定することができる。
(3)上記(1)に記載の移動体情報管理装置を、前記移動体の移動に関する情報は、移動体の位置に関する情報を含み、前記目的地推定部は、前記移動体の位置に関する情報から特定される、過去の移動履歴情報と、現在の移動履歴情報とから、前記移動体の目的地を推定するようにしてもよい。
上記(3)によれば、上記(1)により奏する効果に加えて、移動体の位置に応じて目的地を推定することができる。例えば、移動体が、ナビゲーション(経路案内)のために測位した位置情報を活用して、目的地を推定することができる。
(4)上記(1)から(3)までの何れかに記載の移動体情報管理装置を、前記乗員情報送信部が送信する前記乗員に関する情報は、前記抽出した施設において所定のサービスを提供する対象であるか否かを判断するための情報であるようにしてもよい。
上記(4)によれば、上記(1)、(2)及び(3)により奏する効果に加えて、施設側で、優先対象乗員の移動体に先回りしたサービス(例えば、優先駐車スペースへの係員による誘導。)を提供するか否かを判定し、判定結果に基づいて適切にサービスを提供することが可能となる。
(5)本発明の移動体情報管理方法は、移動体情報管理装置(例えば、後述の移動体情報管理装置30)が行う移動体情報管理方法であって、
移動体の移動に関する情報と、移動体の乗員に関する情報を受信する受信ステップと、
施設に関する情報を記憶する記憶ステップと、
前記移動体の移動に関する情報に基づいて移動体の目的地を推定し、該推定結果に応じて前記施設に関する情報から特定の施設を抽出する目的地推定ステップと、
前記抽出した施設に対応する端末に、前記移動体の乗員に関する情報を送信する乗員情報送信ステップと、を備える。
上記(5)の方法によれば、上記(1)の移動体情報管理装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、駐車スペースをより適切に活用することが可能となる。
本発明の実施形態である移動体情報管理システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における移動体情報管理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における移動体情報データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における施設端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態におけるサービス提供用情報の表示例を示す図である。 本発明の実施形態における収集した位置情報や乗員情報等に基づいた移動体情報データベース更新処理時の基本的動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるサービス提供用処理時の基本的動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の移動体情報管理システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
<移動体情報管理システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る移動体情報管理システム1について説明する。図1に、移動体情報管理システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、移動体情報管理システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、移動体情報管理装置30と、施設端末40と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網60を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車した乗員に対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10は、乗員の要求と、測位した位置情報とに基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。
また、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車している乗員に関する情報である乗員情報を取得する機能も有する。
そして、車載ナビゲーション装置10は、測位した位置情報と取得した乗員情報を、車載ナビゲーション装置10を識別するための識別情報である移動体IDと共に、移動体情報管理装置30に対して適宜送信する。ここで、車載ナビゲーション装置10と車両50aは1対1の組として利用されているので、送信される位置情報は、実質的に、車両50aの位置情報とみなすことができる。また同様に、送信される乗員情報は、車両50aの乗員の乗員情報とみなすことができる。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両50aに据え付けられ可搬可能なカーナビゲーション装置や、移動体である車両50aに簡易的に設置されたPND(Portable Navigation Device)によりにより実現することができる。
携帯端末20は、車両50bに乗車した乗員が利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、ナビゲーション(経路案内)を行う機能や、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両50bの位置情報)を測位する機能や、車両50bに乗車している乗員に関する情報である乗員情報を取得する機能を有する。
そして、携帯端末20は、これも上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、測位した位置情報と取得した乗員情報を、携帯端末20を識別するための識別情報である移動体IDと共に、移動体情報管理装置30に対して適宜送信する。ここで、携帯端末20と車両50bは1対1の組として利用されているので、送信される位置情報は、実質的に、車両50bの位置情報とみなすことができる。また同様に、送信される乗員情報は、車両50bの乗員の乗員情報とみなすことができる。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両50aの組と、携帯端末20と車両50bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はなく、本実施形態には任意の数だけこれらの組が含まれていてよい。また、同様に、移動体情報管理装置30や、施設端末40の数についても、特に制限はなく、本実施形態には任意の数だけ移動体情報管理装置30や施設端末40が含まれていてよい。
また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両50aや、携帯端末20を利用する乗員が乗車する車両50bを区別することなく呼ぶ場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両50」と呼ぶ。
更に、車両50や、車両50にて利用される車載ナビゲーション装置10や携帯端末20は、車両50の移動に伴い移動する。そのため、以下の説明では、車両50、車載ナビゲーション装置10、及び携帯端末20のことを適宜「移動体」と呼ぶ。
移動体情報管理装置30は、商業施設等の施設(「POI(Point Of Interest)」と呼ばれることもある。)に対して、その施設に訪問する乗員の情報を通知する装置である。
具体的に、移動体情報管理装置30は、移動体の移動に関する情報と、移動体の乗員に関する情報を受信する。また、移動体情報管理装置30は、施設に関する情報を記憶する。更に、移動体情報管理装置30は、移動体の移動に関する情報に基づいて移動体の目的地を推定し、この推定結果に応じて施設に関する情報から特定の施設を抽出する。
そして、移動体情報管理装置30は、抽出した施設に対応する施設端末40に、移動体の乗員に関する情報を送信する。
ここで、移動体の乗員に関する情報には、乗員に優先対象乗員が含まれるか否かを示す情報を含ませることができる。
これにより、目的地となった施設側で乗員に関する情報を取得することができる。そのため、施設側で乗員に関する情報を把握することが可能となり、施設側で、優先駐車スペースを優先対象乗員の移動体に割り当てることができる。また、施設側で、優先駐車スペースに駐車中の移動体が優先対象乗員の移動体であるのか等を判断することができる。
すなわち、移動体情報管理装置30によれば、各駐車スペースを適切に活用することができる。
移動体情報管理装置30は、例えばサーバ装置により実現することができる。
施設端末40は、施設の運営者により利用される端末である。施設端末40は、移動体情報管理装置30から受信した、施設に訪問する乗員に関する情報を、施設の運営者に対して出力する。施設の運営者は、この出力を参照することにより、上述したように、乗員に関する情報を把握することが可能となる。また、これに伴い、施設の運営者は、上述したように、優先駐車スペースを優先対象乗員の移動体に割り当てること等が可能となる。
施設端末40は、例えばパーソナルコンピュータにより実現することができる。
車両50は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20の乗員が乗車する移動体である。車両50は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。
通信網60は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組合せたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部(例えば、移動体情報管理装置30と施設端末40の間)に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けており、車両50aに乗車した乗員により車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車した乗員により車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、移動体情報管理装置30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、経路案内のための施設情報や施設IDを含んだ地図情報等の種々の情報が記憶される。
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、制御部11により適宜更新される構成としてもよいし、通信網60に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、乗員の入力等に応じて適宜修正されてもよい。
図中には、記憶部12が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123を図示する。
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)である。位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにするとよい。
乗員情報122は、車両50aに乗車している乗員に関する情報である。乗員情報122は、例えば、後述の乗員情報取得部112により取得される。
乗員情報122は、乗員に優先対象乗員が含まれるか否かを示す情報を含む。また、乗員情報には、それ以外にも、例えば、乗員の人数や、乗員の属性(例えば、乗員がご老人である、乗員がベビーカーを利用する、乗員が車椅子を利用する、乗員の性別、乗員の年齢、乗員の趣味趣向等)といった情報を含んでいてもよい。
移動体ID123は、車載ナビゲーション装置10や、車載ナビゲーション装置10が設置された車両50aを識別するための情報である。
移動体ID123としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網60に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体ID123として利用することができる。また、他にも、車両50aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体ID123として利用することができる。
また、移動体ID123には、これらの文字や数値の組み合わせによる識別情報に加えて、車載ナビゲーション装置10が設置された車両50aの特徴を示す情報も含む。例えば、車両50aの車両区分、車両50aの車種名、車両50aの型番、車両50aの外観の色等の情報を含む。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網60を介して通信網60を介した他の装置(例えば、移動体情報管理装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の移動体情報送信部113が、記憶部12に格納されている位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123を、移動体情報管理装置30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度を更に高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、乗員に設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種の乗員インタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えば乗員によるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、乗員による選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111、乗員情報取得部112及び移動体情報送信部113を備える。
経路案内部111は、乗員によって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この生成した地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行う。この場合に、更に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
乗員情報取得部112は、車両50aに乗車している乗員の乗員情報を取得する。ここで、上述したように乗員情報取得部112が取得する乗員情報には、乗員に優先対象乗員が含まれるか否かを示す情報を含む。
乗員情報取得部112は、例えば乗員から入力部16を介して、乗員が優先対象乗員であるか否かの入力を受け付ける。そして、乗員情報取得部112は、この入力を乗員情報として取得する。
他にも、乗員情報取得部112は、例えば車載ナビゲーション装置10において動作するアプリケーションソフトウェアにて用いている情報から、乗員情報を取得するようにしてもよい。例えば、乗員情報取得部112は、乗員の情報の登録を要するアプリケーションソフトウェアから、優先対象乗員であるか否かを示す登録情報を取得する。そして、乗員情報取得部112は、この登録情報を乗員情報として取得する。
また、他にも、車内カメラ(図示を省略する。)を、車両50aのサンバイザーの上方等に設置しておき、乗員情報取得部112が、この車内カメラの検知結果に基づいて、乗員情報を取得するようにしてもよい。この場合、車内カメラは、車両50aの各座席における着座状態を撮影し、画像認識を行うことで、各座席における乗員が優先対象乗員であるか否かを検知する。そして、乗員情報取得部112は、この検知結果を乗員情報として取得する。
この場合に、車内カメラが、画像認識を行うことで、車内に車椅子やベビーカーが持ち込まれているか否かを検知してもよい。そして、乗員情報取得部112は、車内に車椅子やベビーカーが持ち込まれていると検知された場合に、優先対象乗員が存在すると判定し、この判定結果を乗員情報として取得する。
更に、他にも、車椅子を乗降させるためのスロープの昇降を検知するセンサ又はスイッチや、車椅子を乗降させるためのバックドアの開閉を検知するセンサ又はスイッチを車両50aに設置しておくようにしてもよい。この場合、乗員情報取得部112が、これらのセンサ等の検知結果に基づいて車椅子が乗降したことが判明した場合に、優先対象乗員が存在すると判定し、この判定結果を乗員情報として取得する。
また、乗員情報には、乗員に優先対象乗員が含まれるか否かを示す情報以外にも、例えば、乗員の人数や、乗員の属性(例えば、乗員がご老人である、乗員がベビーカーを利用する、乗員が車椅子を利用する、乗員の性別、乗員の年齢、乗員の趣味趣向等)といった情報を含んでいてもよい。
この場合、例えば、乗員情報取得部112は、車両50aに設置された、公知の重量センサ(圧力センサ)や、ドア開閉スイッチ又はセンサ等の検知結果に基づいて乗車人数を測定し、測定した乗車人数を乗員情報として取得する。
また、乗員情報取得部112は、例えば、上述した車両50に設置された車内カメラが撮像した画像に基づいて、これらの乗員の属性情報を取得するようにしてもよい。例えば、車内カメラが、車両50の各座席における着座状態を撮影し、画像認識を行うことで、各座席における乗員の着座状態や、乗員の属性を検知することができる。
更に、他にも、乗員情報取得部112は、上述した車椅子を乗降させるためのスロープの昇降を検知するセンサ又はスイッチや、車椅子を乗降させるためのバックドアの開閉を検知するセンサ又はスイッチの検知結果に基づいて、乗員の属性を検知することができる。
更に、他にも、例えば、乗員情報取得部112は、経路案内部111による経路案内の履歴を分析することにより、乗員の趣味趣向等の情報を、乗員情報として取得するようにしてもよい。
なお、乗員情報取得部112による乗員情報の取得は、例えば、車両50aの出発時や、車両50aの運転中の経路において停車して新たに誰かを同乗させた場合に取得するようにするとよい。一方で、車両50aの走行中に車内の状態に変更はないと推定されることから、一度乗員情報を取得した後、車両50aの走行中には、乗員情報の取得を行わないようにしてもよい。
乗員情報取得部112は、取得した乗員情報を、乗員情報122として、記憶部12に格納する。
移動体情報送信部113は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123を、移動体情報管理装置30に対して送信する部分である。
移動体情報送信部113による、移動体情報管理装置30に対する位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123の送信は、ドライブ開始時に車両50aに乗車した乗員により車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、ドライブ終了時に車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。すなわち、一度ドライブが開始されて、このドライブが終了するまでの間、リアルタイムに送信が行われる。
また、リアルタイムに移動体情報管理装置30に送信する替わりに、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体ID123とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、移動体情報送信部113は、センサ部14が測位した車両50aの移動経路を特定するための位置情報121と、乗員情報取得部112が取得した乗員情報122と、移動体ID123とを、移動体情報管理装置30に対して送信する。
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置をドライブにおける最初の車両位置、すなわち出発位置として移動体情報管理装置30に送信することができる。更に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121により特定される位置をドライブにおける最終の車両位置、すなわち到着位置として移動体情報管理装置30に送信することができる。例えば、出発位置を表す位置情報121であることや到着位置を表す位置情報121であることを示す情報(例えば、これらを示すフラグを1にする。)を、位置情報121に追加してから、移動体情報管理装置30に送信するようにする。
なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、到着位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両50aが施設等の目的地に到着したと判断された場合には、移動体情報送信部113は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、施設等の目的地に到着後、施設等の目的地の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が移動体情報管理装置30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
なお、乗員情報122については、位置情報121のように周期的に送信するのではなく、乗員情報122の内容に変更が生じた場合にのみ送信するようにしてもよい。
また、移動体情報送信部113は、上述した位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123と共に、経路案内部111に設定された目的地の情報も移動体情報管理装置30に対して送信するようにしてもよい。
例えば、移動体情報送信部113は、乗員が経路案内部111に目的地を設定した場合に、記憶部12が記憶する経路案内用の地図情報(図示を省略する。)に基づいて、この目的地の位置情報(緯度及び経度)や、この目的地に対応する施設の施設IDを取得する。そして、移動体情報送信部113は、取得したこれらの情報を、目的地の情報として移動体情報管理装置30に対して送信する。
これにより、後述の移動体情報管理装置30における目的地推定部312は、車両50が訪問しようとしている施設を特定することができる。
なお、この目的地の情報には、更に、経路案内部111が算出した、目的地までの到着予定時刻も含ませるようにしてもよい。これにより、後述の移動体情報管理装置30における目的地推定部312は、車両50が訪問しようとしている施設への到着予定時刻も特定することができる。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両50bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図3に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における、「車載ナビゲーション装置10」の文言を「携帯端末20」に置き換え、「車両50a」の文言を「車両50b」に置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両50bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両50bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両50bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両50bの位置情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、移動体情報送信部213を起動させる。そして、起動した移動体情報送信部213が、車載ナビゲーション装置10の移動体情報送信部113と同様にして、センサ部24が測位した車両50bの移動経路を特定するための位置情報221と、乗員情報取得部212が取得した乗員情報222と、移動体ID223とを、移動体情報管理装置30に対して送信する。
例えば、乗員が携帯端末20を所持して車両50bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチをオンにすると、車両50bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221、乗員情報222及び移動体ID223が携帯端末20から移動体情報管理装置30に送信される。この場合、車両50bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置をドライブにおける最初の車両位置、すなわち出発位置として移動体情報管理装置30に送信することができる。
更に、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフにされると、車両50bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報121により特定される位置をドライブにおける最終の車両位置、すなわち到着位置として移動体情報管理装置30に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、目的地に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は到着位置であることを示す情報を追加しても良い点や、再起動時に到着位置を送信しても良い点や、経路案内部111に設定された目的地の情報を送信しても良い点や、乗員情報222については、周期的に送信するのではなく、乗員情報222の内容に変更が生じた場合にのみ送信するようにしてもよい点も移動体情報送信部113と同様である。
なお、車両50bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両50bが測位する位置情報を位置情報121として移動体情報管理装置30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
<移動体情報管理装置30が備える機能ブロック>
次に、移動体情報管理装置30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
図4に示すように、移動体情報管理装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、移動体情報管理装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、サービス提供用処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、サービス提供用処理に特に関する情報である、地図情報321及び移動体情報データベース322を図示する。
地図情報321には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報321には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
道路情報としては道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設に併設された駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
地図情報321は、記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網60に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、地図情報321は、乗員の入力等に応じて適宜修正されてもよい。
移動体情報データベース322は、車載ナビゲーション装置10から受信した位置情報121、乗員情報122及び移動体ID123や、携帯端末20から受信した位置情報221、乗員情報222及び移動体ID223に基づいて構築されたデータベースである。
移動体情報データベース322は、後述の移動体情報データベース更新部311により構築及び更新される。移動体情報データベース322の詳細については、移動体情報データベース更新部311の説明の際に後述する。
なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に乗員情報122及び乗員情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「乗員情報」と呼ぶ。また、同様に移動体ID123及び移動体ID223を区別することなく説明する際は、符号を省略して「移動体ID」と呼ぶ。
通信部33は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠した無線接続や有線LAN等の有線接続にて、通信網60を介して通信網60を介した他の装置との間の通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報、乗員情報及び移動体IDを受信するために利用される。また、他にも通信部33は、例えば、施設端末40に対して訪問情報を送信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部31は、機能ブロックとして、移動体情報データベース更新部311、目的地推定部312及び訪問情報送信部313を含む。
移動体情報データベース更新部311は、通信部33が移動体から受信した、位置情報、乗員情報及び移動体IDに基づいて、移動体情報データベース322を更新する部分である。
移動体情報データベース322のデータ構造の一例について、図5を参照して説明する。図5に示すように、移動体情報データベース322は、「移動体ID」、「出発位置」、「到着位置」、「経路情報」及び「乗員情報」を属性として含む。
なお、図5に示すように「出発位置」、「到着位置」、「経路情報」及び「乗員情報」については、1回のドライブ単位で紐付けて格納される。
移動体情報データベース322内の「移動体ID」は、上述したように、位置情報等の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20や、これらを搭載した車両50を識別するための情報である。
移動体情報データベース322内の「出発位置」は、ドライブにおいて、乗員が車両50により出発した位置を特定するための情報である。移動体情報データベース更新部311は、移動体IDと共に受信した位置情報から、出発位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に出発位置を示す情報が含まれている場合は、この出発位置を示す情報が移動体情報データベース322内の、出発位置のフィールドに格納される。
なお、仮に位置情報に出発位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報等の送信が開始されてから最初に受信した位置情報に対応する位置が出発位置であるとみなすこともできる。
また、移動体情報データベース322内の「到着位置」は、ドライブにおいて、乗員が車両50により到着した位置を特定するための情報である。移動体情報データベース更新部311は、移動体IDと共に受信した位置情報から、到着位置施設を特定する。例えば、上述したように、位置情報に到着位置を示す情報が含まれている場合は、この到着位置を示す情報が移動体情報データベース322内の、到着位置のフィールドに格納される。なお、仮に位置情報に到着位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報等の送信が一度開始されてから最後に位置情報を受信して、所定時間位置情報の送信がなかった場合に、この最後に受信した位置情報に対応する位置が到着位置であるとみなすこともできる。また、他にも送信される位置情報に対応する位置が一定時間以上変化しないような場合に、この位置を到着位置とみなすこともできる。
また、移動体情報データベース更新部311は、位置情報等の送信が一度開始されてから、到着位置を示す情報を未だ受信していない場合や、何れかの位置を到着位置とみなすこともできない場合には、移動体のドライブは継続しており、未だ移動中であるので、到着位置のフィールドには「移動中」という情報を格納する。
更に、移動体情報データベース322内の「経路情報」は、位置情報等の送信が一度開始されてから終了するまでに受信した全ての位置情報である。この全ての位置情報により、1回のドライブにおける出発位置から到着位置までの移動経路を特定することが可能となる。
更に、移動体情報データベース322内の「乗員情報」は、上述したように、位置情報等の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両50の乗員に関する情報である。乗員情報には、上述したように、乗員に優先対象乗員が含まれるか否かを示す情報を含む。
移動体情報データベース更新部311は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から、位置情報等を受信する都度、受信した各情報に基づいて、移動体情報データベース322を更新する。
目的地推定部312は、各車両50のドライブそれぞれについて、目的地とされた施設を推定する部分である。ここで、目的地推定部312が推定する目的地とされた施設とは、未来の目的地に対応する施設(すなわち、これから訪問する施設)と、現在の目的地に対応する施設(すなわち、現在訪問中の施設)の何れかであってもよく、双方であってもよい。
目的地推定部312が、目的地とされた施設を推定する方法としては、様々な方法が考えられる。
例えば、目的地推定部312は、移動体から、経路案内における目的地の情報を受信している場合には、この目的地の情報に基づいて、目的地とされた施設を推定することができる。例えば、移動体から経路案内における目的地の情報として、目的地とされた施設の位置情報や、目的地とされた施設の施設IDを受信している場合には、これらの情報と地図情報321を照らし合わせることにより、目的地とされた施設を推定することができる。
また、目的地推定部312は、移動体情報データベース322を参照することによっても目的地とされた施設を推定することができる。例えば、移動体情報データベース322において到着位置を示す情報が格納されている場合には、この到着位置と、地図情報321に含まれている施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を照らし合わせることにより、目的地とされた施設を推定することができる。
他にも、例えば、移動体情報データベース322において到着位置を示す情報が格納されていない場合には(すなわち、ドライブが継続しており「移動中」の情報が格納されている場合には)、目的地推定部312は、現在のドライブにおける移動経路と、過去のドライブにおける移動経路とから、現在のドライブにおける目的地とされた施設を推定することもできる。例えば、現在のドライブにおける移動経路と、過去のドライブにおける移動経路のそれぞれを比較することにより、現在のドライブにおける移動経路ともっとも近似する過去のドライブにおける移動経路を特定する。そして、この過去のドライブにおける移動経路の到着位置を、現在のドライブにおける移動経路の到着位置とみなす。そして、上述したようにして、現在のドライブにおける移動経路の到着位置とみなした到着位置から、現在のドライブにおける目的地とされた施設を推定することができる。
なお、目的地推定部312は、各移動体の各ドライブについて目的地とされた施設を推定してもよいが、乗員情報に基づいて優先対象乗員が乗車していると判定できる移動体の各ドライブについてのみ目的地とされた施設を推定してもよい。
目的地推定部312は、推定の対象とした移動体の移動体IDと、推定した目的地とされた施設の施設IDを紐付けて訪問情報送信部313に対して出力する。
訪問情報送信部313は、訪問情報を施設端末40に対して送信する部分である。ここで、訪問情報には、目的地とされた施設にこれから施設に訪問する(又は、目的地とされた施設に現在訪問している)移動体の乗員等に関する情報が含まれる。
具体的に、訪問情報送信部313は、目的地推定部312が推定の対象とした移動体の移動体IDと、この移動体IDに対応する乗員情報とを紐付けることにより訪問情報を生成する。そして、生成した訪問情報を、目的地推定部312が推定した目的地とされた施設に対応する施設端末40に対して送信する。
なお、目的地推定部312は、各移動体の各ドライブについて、訪問情報の生成及び送信を行うようにしてもよいが、乗員情報に基づいて優先対象乗員が乗車していると判定できる移動体の各ドライブについてのみ訪問情報の生成及び送信を行うようにしてもよい。
<施設端末40が備える機能ブロック>
施設端末40については、一般的なパーソナルコンピュータにより実現できるので、詳細な説明を省略する。図6に示すように、顧客端末4は、少なくとも、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、入力部45とを含んで構成される。各部の構成は、例えば、車載ナビゲーション装置10や、携帯端末20の名称が同一の各部の構成とそれぞれ同様である。
記憶部42は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、サービス提供用処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部42が記憶する情報として、提供可能サービス情報421を図示する。
提供可能サービス情報421は、施設端末40に対応する施設において、優先対象乗員が乗車している移動体に提供するサービスを特定するための情報である。
ここで、提供するサービスとは、例えば、優先対象乗員が乗車している移動体に先回りしたサービスである。より具体的には、例えば、普段は閉鎖している優先駐車スペースを、事前に開放したり、子供やお年寄りが乗車している移動体を、ショッピングセンターの入口付近のスペースに誘導したり、駐車場所を指定したりするサービスである。
他にも、提供するサービスとは、例えば、現在優先駐車スペースに駐車中の移動体が、優先対象乗員が乗車している移動体であるかを確認するサービスである。このサービスにより、例えば、優先対象乗員が乗車していない移動体が誤って優先駐車スペースに駐車していることを発見でき、この移動体に一般の駐車スペースへの移動を促すことにより、優先駐車スペースを開放することができる。また、優先対象乗員が乗車している移動体が一般の駐車スペースに駐車していることを発見でき、この移動体に優先駐車スペースへの移動を促すようなこともできる。
提供可能サービス情報421は、このようなサービスを提供するための情報として、例えば、優先駐車スペース及び一般の駐車スペースの数や位置や、各駐車スペースの駐車状況を含んだ駐車場情報や、サービスを提供するために配置されている業務員の人数等の情報が含まれる。
なお、提供可能サービス情報421は、例えば、施設の運営者による入力部45を介した操作により適宜更新することができる。また、提供可能サービス情報421は、例えば、駐車場の駐車状況を管理する装置等との通信部43を介した通信によっても適宜更新することができる。
制御部41は、サービス提供用情報生成部411を含む。
サービス提供用情報生成部411は、施設端末40に対応する施設の運営者が、施設において優先対象乗員が乗車している移動体にサービスを提供するための情報である、サービス提供用情報を生成する部分である。
サービス提供用情報生成部411は、移動体情報管理装置30の目的地推定部312から受信した、優先対象乗員が乗車していると判定された移動体についての訪問情報と、提供可能サービス情報421とに基づいて、サービス提供用情報を生成する。
また、サービス提供用情報生成部411は、生成したサービス提供用情報を、表示部44に対して表示させる。あるいは、サービス提供用情報生成部411は、生成したサービス提供用情報を、図示を省略したスピーカから音声出力させる。
これにより、施設端末40の運営者は、サービス提供用情報に基づいて、優先対象乗員が乗車している移動体にサービスを提供することができる。
<サービス提供用情報の具体例>
次に、図7を参照して、サービス提供用情報生成部411により生成されるサービス提供用情報の具体例について説明をする。
図7には、サービス提供用情報を、表示部44に対して表示した場合の表示例を示す。ここでサービス提供用情報は、上述したように、優先対象乗員が乗車していると判定された移動体についての訪問情報と、提供可能サービス情報421とに基づいて、生成される。図7の表示例には、これらの情報に対応する情報として、移動体画像71、移動体詳細72、対象乗員詳細73及び対象乗員詳細73が表示されている。
移動体画像71は、優先対象乗員が乗車している移動体である車両50の外観を示す画像である。サービス提供用情報生成部411は、訪問情報の生成に用いられた移動体IDに含まれる、車両50の車種名や車両50の型番や車両50の外観の色といった情報に基づいて移動体画像71を取得する。例えば、サービス提供用情報生成部411は、これらの車両50の情報に基づいて、自動車メーカ等が提供するデータベースを検索することにより移動体画像71を取得する。
移動体詳細72は、優先対象乗員が乗車している移動体である車両50の詳細を示す情報である。移動体詳細72には、例えば、移動体の種類、車両区分、車種、色等の情報が含まれる。サービス提供用情報生成部411は、訪問情報の生成に用いられた移動体IDからこれらの情報を取得する。また、サービス提供用情報生成部411は、移動体IDと共に、経路案内部111や経路案内部211が算出した目的地までの到着予定時刻を受信している場合には、図7に示すようにこの到着予定時刻を表示するようにしてもよい。
対象乗員詳細73は、移動体に乗車している優先対象乗員についての情報である。サービス提供用情報生成部411は、訪問情報の生成に用いられた乗員情報に基づいて対象乗員詳細73を取得する。対象乗員詳細73には、優先対象乗員の有無のみならず、優先対象乗員の人数や、優先対象乗員の属性(例えば、優先対象乗員はご老人である。)等の情報が含まれていてもよい。
サービス詳細74は、施設の運営者が提供するサービスの具体的な内容である。サービス提供用情報生成部411は、優先対象乗員の有無や優先対象乗員の属性と、提供可能サービス情報421とに基づいて、施設の運営者が提供するサービスの具体的な内容を決定し、サービス詳細74として表示する。例えば、サービス提供用情報生成部411は、優先対象乗員が車椅子を利用されている優先対象乗員である場合に、提供可能サービス情報421に基づいて、現在利用されておらず車椅子にて乗降可能な優先駐車スペースを特定する。そして、サービス提供用情報生成部411は、特定した優先駐車スペースへご案内する旨をサービス詳細74として表示する。サービス詳細74の内容は、例えば図示している「駐車スペースA12にご案内」のように、具体的な内容とするとよい。
施設端末40の運営者は、サービス提供用情報に含まれる移動体画像71、移動体詳細72及び対象乗員詳細73等の情報を参照することにより、優先対象乗員が乗車している移動体を容易に特定することができる。また、施設端末40の運営者は、サービス詳細74を参照することにより、この特定した移動体に乗車している優先対象乗員に対して現在提供可能な、適切なサービスを提供することができる。
<本実施形態の動作>
次に、図8及び図9のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図8は、収集した位置情報や乗員情報等に基づいた移動体情報データベース更新処理時の基本的動作を示すフローチャートである。また、図9は、サービス提供用処理時の動作を示すフローチャートである。
まず、車載ナビゲーション装置10についての位置情報の収集及び移動体情報データベースの更新時の動作について図8を参照して説明する。
ステップS11において、移動体情報送信部113が位置情報の送信を開始するか否かを判定する。ここで、上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。
イグニッションスイッチがオフのままの場合には、ステップS11にてNoと判定され、ステップS11の判定が繰り返される。この場合、移動体情報送信部113による送信は開始されない。
一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には、ステップS11にてYesと判定され、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する。
ステップS13において、乗員情報取得部112は、乗員情報を取得する。
ステップS14において、移動体情報送信部113は、ステップS12で取得された位置情報と、ステップS13で取得された乗員情報と、移動体IDとを、移動体情報管理装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
ステップS15において、移動体情報送信部113は、位置情報の送信を終了するか否かを判定する。上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。
車両50aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には、ステップS15にてNoと判定され、再度、ステップS12における位置情報の取得、ステップS13による乗員情報の取得、及びステップS14における送信が繰り返される。
一方で、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には、ステップS15にてYesと判定され、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、移動体情報管理装置30の移動体情報データベース更新部311が、ステップS12からステップS14までの繰り返しにより送信された位置情報や乗員情報等に基づいて移動体情報データベース322を更新する(ステップS15)。
以上説明した動作により、収集した位置情報や乗員情報等に基づいた移動体情報データベース更新処理が実現される。
次に、携帯端末20についての位置情報の収集及び移動体情報データベースの更新時の動作について説明する。携帯端末20については、上述の説明における、センサ部14をセンサ部24に置き換え、乗員情報取得部112を乗員情報取得部212に置き換え、移動体情報送信部113を移動体情報送信部213に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオンとなり、車両50bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS15にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフとなり、車両50bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
次に、図9のフローチャートを参照して、サービス提供用処理時の動作について説明をする。
ステップS21において、移動体情報管理装置30の目的地推定部312は、移動体情報データベース322内を参照する。そして、目的地推定部312は、各ドライブの移動体情報であって、未だ判定の対象としていない移動体情報の乗員情報を参照し、優先対象乗員が乗車している移動体が存在するか否かを判定する。優先対象乗員が乗車している移動体が存在しない場合には、ステップS21においてNoと判定され、所定の周期でステップS21の判定が繰り返される。一方で、優先対象乗員が乗車している移動体が存在する場合には、ステップS21においてYesと判定され、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、目的地推定部312は、優先対象乗員が乗車している移動体について、目的地とされた施設を推定する。
ステップS23において、訪問情報送信部313は、訪問情報を生成する。
ステップS24において、訪問情報送信部313は、ステップS23にて生成した訪問情報を、ステップS22にて推定された目的地とされた施設に対して送信する。
ステップS25において、訪問情報を受信した施設端末40のサービス提供用情報生成部411は、受信した訪問情報と提供可能サービス情報421とに基づいて、サービス提供用情報を生成する。そして、サービス提供用情報生成部411は、生成したサービス提供用情報を、表示部44に対して表示させる。あるいは、サービス提供用情報生成部411は、生成したサービス提供用情報を、図示を省略したスピーカから音声出力させる。
これにより、施設端末40の運営者は、サービス提供用情報に基づいて、優先対象乗員が乗車している移動体にサービスを提供することができる。
以上説明した、本実施形態によれば、目的地となった施設側で乗員に関する情報を取得することができる。そのため、施設側で乗員に関する情報を把握することが可能となり、施設側で、優先駐車スペースを優先対象乗員の移動体に割り当てることができる。また、施設側で、優先駐車スペースに駐車中の移動体が優先対象乗員の移動体であるのか等を判断することができる。
すなわち、本実施形態によれば、各駐車スペースを適切に活用することができる。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、図2、図3、図4及び図6の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の移動体情報管理機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図3、図4及び図6の例に限定されない。
また、他にも、上述した実施形態を、例えば以下に説明する変形例のように変形するようにしてもよい。なお、以下に説明する変形例を更に組み合わせるようにしてもよい。
<第1の変形例>
上述の実施形態では、商業施設等の施設における駐車場でサービスを提供するために、移動体情報管理装置30や施設端末40等を利用していた。
これを変形して、移動体情報管理装置30や施設端末40等を他の用途で利用するようにしてもよい。
例えば、施設への訪問ではなく道路の利用に関しての訪問情報を生成し、この訪問情報を施設ではなく道路を管轄する警察署等に対して送信するようにしてもよい。
この場合、この警察署等に施設端末40を設置しておく。
また、移動体情報管理装置30の目的地推定部312は、移動体情報データベース322に含まれる経路情報を参照することにより、各移動体が現在走行している道路を特定する。そして、移動体情報管理装置30の訪問情報送信部313は、特定された道路が、優先対象乗員が乗車した移動体のみが走行すべき道路である場合に、訪問情報を生成する。そして、訪問情報送信部313は、生成した訪問情報を特定された道路を管轄する警察等に設置された施設端末40に対して送信する。
施設端末40が設置された警察署等の署員は、この訪問情報を参照することにより、優先対象乗員が乗車した移動体のみが走行すべき道路の走行状況を把握することができる。従って、例えば、この道路の混雑状況等を把握することができる。
また、署員は、優先対象乗員が乗車した移動体のみが走行すべき道路を走行している移動体の乗員情報を把握することができる。そのため、署員は、優先対象乗員が乗車していないにも関わらず、優先対象乗員が乗車した移動体のみが走行すべき道路を走行している移動体を特定することができる。これにより、署員は、この移動体に対して取締等の対策をとることができる。
このように、上述した実施形態は、他の用途にも有益に利用することができる。
なお、優先対象乗員が乗員しているか否かの判定基準は、優先対象乗員が乗車した移動体のみが走行すべき道路に応じて変更するようにするとよい。例えば、優先対象乗員が乗車した移動体のみが走行すべき道路として、複数の乗員が乗車した移動体のみが走行可能な道路であるカープールレーンを対象とする場合には、複数の乗員が乗車した移動体を優先対象乗員が乗車した移動体と判定するようにするとよい。
<第2の変形例>
上述の実施形態では、移動体IDに、文字や数値の組み合わせによる識別情報に加えて、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が設置された車両50の特徴を示す情報を含ませていた。例えば、車両50の車両区分、車両50の車種名、車両50の型番、車両50の色等の情報を含ませていた。
このようにするのではなく、移動体情報管理装置30又は施設端末40に、移動体IDと、この移動体IDに対応する車両50の特徴を示す情報とを紐付けたデータベースを構築しておくようにしてもよい。そして、移動体IDを受信した移動体情報管理装置30又は施設端末40が、自身に構築されているデータベースを参照することにより、車両50の特徴を示す情報を取得するようにしてもよい。
<第3の変形例>
上述の実施形態では、車載ナビゲーション装置10の乗員情報取得部112や、携帯端末20の乗員情報取得部212が乗員情報を取得するようにしていた。
このようにするのではなく、移動体情報管理装置30又は施設端末40に、移動体IDと、この移動体IDに対応する車両50の乗員の乗員情報とを紐付けたデータベースを構築しておくようにしてもよい。そして、移動体IDを受信した移動体情報管理装置30又は施設端末40が、自身に構築されているデータベースを参照することにより、乗員情報を取得するようにしてもよい。
<他の変形例>
他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、移動体情報管理装置30が更に経路案内機能を備えており、移動体情報管理装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
更に、他の変形例として、上述の実施形態では、移動体情報管理装置30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、移動体情報管理装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、移動体情報管理装置30の各機能を実現してもよい。
更に、他の変形例として、移動体情報管理装置30に施設端末40としての機能を持たせてもよい。この場合に、施設端末40としての機能も持たせた移動体情報管理装置30を、上記したように分散処理システム等により実現してもよい。
1 移動体情報管理システム
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31、41 制御部
111、211 経路案内部
112、211 乗員情報取得部
113、213 移動体情報送信部
12、22、32、42 記憶部
121、221 位置情報
122、222 乗員情報
123、223 移動体ID
13、23、33、43 通信部
14、24 センサ部
15、25、44 表示部
16、26、45 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 移動体情報管理装置
311 移動体情報データベース更新部
312 目的地推定部
313 訪問情報送信部
321 地図情報
322 移動体情報データベース
40 施設端末
411 サービス提供用情報生成部
421 提供可能サービス情報
50a、50b 車両
60 通信網

Claims (5)

  1. 移動体の移動に関する情報と、移動体の乗員に関する情報を受信する受信部と、
    施設に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記移動体の移動に関する情報に基づいて移動体の目的地を推定し、該推定結果に応じて前記施設に関する情報から特定の施設を抽出する目的地推定部と、
    前記抽出した施設に対応する端末に、前記移動体の乗員に関する情報を送信する乗員情報送信部と、
    を備えることを特徴とする移動体情報管理装置。
  2. 前記移動体の移動に関する情報は、移動体に設定されている目的地に関する情報を含み、
    前記目的地推定部は、前記目的地に関する情報に基づき、移動体の目的地を推定することを特徴とする請求項1記載の移動体情報管理装置。
  3. 前記移動体の移動に関する情報は、移動体の位置に関する情報を含み、
    前記目的地推定部は、前記移動体の位置に関する情報から特定される、過去の移動履歴情報と、現在の移動履歴情報とから、前記移動体の目的地を推定することを特徴とする請求項1に記載の移動体情報管理装置。
  4. 前記乗員情報送信部が送信する前記乗員に関する情報は、前記抽出した施設において所定のサービスを提供する対象であるか否かを判断するための情報であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移動体情報管理装置。
  5. 移動体情報管理装置が行う移動体情報管理方法であって、
    移動体の移動に関する情報と、移動体の乗員に関する情報を受信する受信ステップと、
    施設に関する情報を記憶する記憶ステップと、
    前記移動体の移動に関する情報に基づいて移動体の目的地を推定し、該推定結果に応じて前記施設に関する情報から特定の施設を抽出する目的地推定ステップと、
    前記抽出した施設に対応する端末に、前記移動体の乗員に関する情報を送信する乗員情報送信ステップと、
    を備えることを特徴とする移動体情報管理方法。
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