JP2019095476A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】適切に比較して信頼性の高い画像検査を行うことができる画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置は、ラスター画像処理されたラスターデータに画像処理を行った印刷画像データに基づき、用紙に画像を形成する画像形成部41と、画像形成部41により印刷画像データに基づき用紙に形成された画像を読み取って補正前読取画像データを取得する画像読取部76と、ラスターデータと、画像読取部76で取得された補正前読取画像データから生成される読取画像データとを比較することで用紙に形成された画像の印刷状態を検査する制御部と、を含む。制御部は、用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、ラスターデータに行った画像処理により調整した調整量を相殺する。【選択図】図2

Description

本開示は、画像形成装置及びプログラムに関する。
MFP(Multi−Functional Peripherals)等のような画像形成装置は、電子写真方式により画像を形成する画像形成部において画像情報に基づき感光体のような像担持体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を用紙に転写する。このような画像形成において、画像形成装置の稼働状況によっては画像形成部の状態が変化して画像品質が変化することがある。そこで、印刷物の品質を維持するため、画像形成部に入力される画像と、画像形成部により用紙上に形成される画像の読取結果である読取画像とを比較して、印刷物の仕上がりを検査するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−180856号公報
しかし、特許文献1に記載のような従来技術は、RIP処理後の画像である原画像と、用紙上に形成された原画像の読取画像とを比較して印刷物の仕上がりを検査するものである。よって、RIP処理後に画像処理を行ってから用紙に画像を形成する場合、基準画像となる原画像にはRIP処理後に行われる画像処理が反映されていない。したがって、特許文献1に記載のような従来技術においては、信頼性の高い画像検査が行われない恐れがある。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、信頼性の高い画像検査を行うことができるようにするものである。
本開示の第1の側面である画像形成装置は、ラスター画像処理されたラスターデータに画像処理を行った印刷画像データに基づき、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により前記印刷画像データに基づき前記用紙に形成された画像を読み取って補正前読取画像データを取得する画像読取部と、前記ラスターデータと、前記画像読取部で取得された補正前読取画像データから生成される読取画像データとを比較することで前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する制御部と、を備え、前記制御部は、前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、前記ラスターデータに行った前記画像処理により調整した調整量を相殺する。
また、前記制御部は、前記ラスターデータを前記印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき、前記画像読取部により取得された前記補正前読取画像データを前記読取画像データに補正するものであり、前記読取画像データは、前記補正前読取画像データから前記画像処理により調整した調整量が相殺されている、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記ラスターデータを前記印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき前記ラスターデータを補正した印刷時予想データと、前記読取画像データとを比較する、ことが好ましい。
また、前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査するときの処理の優先順位を含む設定条件が設定され、前記制御部は、CPU、を備え、前記ラスターデータを前記印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき、前記CPUの利用状況又は前記設定条件に応じて、前記補正前読取画像データ及び前記ラスターデータの何れか一方を補正する、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、前記画像処理情報が送信される、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記用紙に形成された画像の印刷状態に異常があると判定する場合、判定された異常領域における前記読取画像データと前記ラスターデータとの画像特徴量の差異に基づき、前記補正情報を補正して二次補正情報を求める、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記異常領域における前記ラスターデータと、前記二次補正情報に基づき前記読取画像データを補正した二次読取画像データを比較する、ことが好ましい。
また、前記制御部は、前記異常領域が一定サイズ範囲を超える、前記異常領域が一定数以上である、及び前記異常領域における前記読取画像データと前記ラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値以上である、の少なくとも1つを満たす場合、前記用紙に形成された画像の印刷状態に異常があると決定する、ことが好ましい。
また、本開示の第2の側面であるプログラムは、コンピュータに、ラスター画像処理されたラスターデータに画像処理を行った印刷画像データに基づき、用紙に画像を形成する画像形成機能と、前記画像形成機能により前記印刷画像データに基づき前記用紙に形成された画像を読み取って補正前読取画像データを取得する画像読取機能と、前記ラスターデータと、前記画像読取機能で取得された補正前読取画像データから生成される読取画像データとを比較することで前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する制御機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記制御機能では、前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、前記ラスターデータに行った前記画像処理により調整した調整量を相殺する。
よって、上記に記載の画像形成装置の場合と同様に、信頼性の高い画像検査を行うことができる。
本開示の第1及び第2の側面によれば、信頼性の高い画像検査を行うことができる。
本開示を適用した実施形態1における画像形成装置1の全体構成例を示す図である。 本開示を適用した実施形態1における各種データの流れを説明する図である。 本開示を適用した実施形態1における各種制御例を説明するフローチャートである。 本開示を適用した実施形態2における各種データの流れを説明する図である。 本開示を適用した実施形態2における各種制御例を説明するフローチャートである。 本開示を適用した実施形態3における切り替え処理の一例を説明するフローチャートである。 本開示を適用した実施形態4における補正情報通知処理の一例を説明するフローチャートである。 本開示を適用した実施形態5における二次判定処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本開示の実施形態を説明するが、本開示は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本開示を適用した実施形態1における画像形成装置1の全体構成例を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成装置本体5と、画像読取装置7と、後処理装置9とを備える。画像形成装置本体5には、端末装置の一例であるクライアントPC2が、ネットワーク等の通信回線3を介して接続されている。クライアントPC2は、画像形成装置本体5に印刷データを送信する。画像形成装置本体5は、クライアントPC2が送信する印刷データを通信回線3を介して受信し、受信した印刷データに基づき、印刷を行う。後処理装置9は、画像が形成されている用紙に穴開け等の後処理を行う。後処理装置9は、画像が形成されている用紙に除電等の後処理を行ってもよい。画像形成装置本体5の上部には、読取部11が設けられている。読取部11は、ADF11Aと、原稿読取部11Bとを備える。ADF11Aは、原稿トレイ13、通紙経路15、排紙トレイ17、密着型イメージセンサー21、及び濃度基準部材23等を備える。濃度基準部材23は、ADF11Aのシェーディング補正時に利用される。原稿読取部11Bは、原稿照明部25、反射ミラー26、集光レンズ27、センサー28、及びプラテンガラス29等を備える。読取部11は、原稿トレイ13にセットされている原稿を、1枚ずつ分離して繰り出し、密着型イメージセンサー21が配置されている通紙経路15に沿って副走査方向に搬送し、排紙トレイ17に排紙する。原稿照明部25は、ランプ25Aと、ミラー25Bとを備える。原稿は通紙経路15に沿って副走査方向に搬送されつつ、主走査方向のライン単位の読取動作が、原稿照明部25、反射ミラー26、集光レンズ27、及びセンサー28により繰り返し実行される。
画像形成装置本体5は、画像形成部41、定着部43、及び給紙部45等を備える。画像形成部41は、露光装置51と、現像装置53と、感光ドラム55と、転写ベルト57とを備える。画像形成部41は、読取部11により読み取られた原稿の画像データに基づき、露光装置51により感光ドラム55に異なる色のトナーを供給して現像する。画像形成部41は、転写ベルト57により感光ドラム55に現像されたトナー像を給紙部45から供給された用紙に転写する。画像形成部41は、用紙に転写されたトナー像のトナーを定着部43で融解させることにより、用紙にカラー画像が定着する。画像読取装置7は、画像形成装置本体5の後段側にインライン方式で配置され、画像が形成されている用紙の片面又は両面に印刷された画像を読み取る。なお、以下の説明では、インライン方式で配置されている画像読取装置7を前提とするが、画像読取装置7は、画像形成装置本体5の後段側にオフライン方式で配置されてもよい。
画像読取装置7は、画像読取部76A、画像読取部76B、測色計78、背景部材74A〜74C、搬送部72、及び搬送経路71を備える。搬送経路71は、用紙が通過する経路である。搬送部72は、画像が形成されている用紙を搬送する。よって、搬送経路71は、搬送部72の駆動により用紙が搬送される。画像読取装置7は、例えば、画像形成装置本体5から供給された用紙を受け取ると、用紙に形成された画像を画像読取部76A,76B及び測色計78に読み取らせる。画像の読取結果は、画像形成装置本体5等に出力されてもよい。具体的には、画像読取部76A及び画像読取部76Bのそれぞれは、搬送経路71を通紙する用紙の表裏の何れか一方と対向する位置に配置されている。画像読取部76Aは、用紙の裏面を読み取る位置に配置されている。画像読取部76Aの読取結果は、例えば、用紙に印刷された画像の表裏面のずれのチェック、又は想定外の画像の有無等のチェックに利用されてもよい。一方、画像読取部76Bは、用紙の表面を読み取る位置に配置されている。具体的には、画像読取部76Bは、用紙に印刷された画像を読み取るものである。画像読取部76Bは、用紙が搬送されるにつれ、用紙の進行方向に直交する直交方向、すなわち主走査方向に沿って、用紙に形成された画像の色を読み取る。なお、画像読取部76A及び画像読取部76Bを総称する場合、画像読取部76と称する。画像読取部76は、例えばスキャナーから構成される。背景部材74A〜74Cを総称する場合、背景部材74と称する。
画像形成装置本体5は、制御部101を備える。制御部101は、不図示のROM、RAM、CPU、I/Oインターフェース、及び記憶部を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じてプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置本体5の動作を制御する。記憶部は、例えばフラッシュメモリ等のような不揮発性の半導体メモリ又はハードディスクドライブで実現され、各種データが格納されている。記憶部に格納されている各種データは、CPUが画像形成装置本体5の動作を制御するときに参照される。制御部101は、画像形成部41、定着部43、及び給紙部45等を制御する。画像読取装置7は、制御部111を備える。制御部111は、不図示のROM、RAM、CPU、I/Oインターフェース、及び記憶部を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じてプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像読取装置7の動作を制御する。記憶部は、例えばフラッシュメモリ等のような不揮発性の半導体メモリ又はハードディスクドライブで実現され、各種データが格納されている。記憶部に格納されている各種データは、CPUが画像読取装置7の動作を制御するときに参照される。制御部111は、搬送部72、背景部材74、画像読取部76、及び測色計78等を制御する。
図2は、本開示を適用した実施形態1における各種データの流れを説明する図である。図2は、具体的には、画像形成装置本体5で受信した印刷データの画像を保存し、印刷するために画像処理の一例として濃度補正処理を実行してから印刷を実行する処理を説明する。画像形成装置本体5は、受信部201、ラスター画像生成部211、画像処理部212、及び画像形成部41を備える。ラスター画像生成部211及び画像処理部212は、制御部101が備えるCPUが各種プログラムを実行することにより実現される機能の一部である。受信部201は、図1のクライアントPC2から印刷データを受信し、画像形成装置本体5内で処理するデータ形成に変換する。印刷データは、データ構造として、例えば、PJL(Print Job Language)部分と、それに続くPDL(Page Description Language)部分とを含む。PJL部分は、画像形成装置本体5を制御する印刷用コマンド言語である。PDL部分は、ページ記述言語である。
ラスター画像生成部211は、クライアントPC2で生成された印刷データを画像形成装置本体5で印刷できるようにスクリーン処理、すなわち網点化するラスター画像処理である。ラスター画像処理、すなわちRIP処理は、ラスターデータを生成する。ラスターデータはラスタライズ済み画像のデータであって、いわゆるRIP画像を構成する画像データである。画像処理部212は、印刷データからラスター画像処理されたラスターデータにさらに画像補正を行う処理を実行する。例えば、通常時の画像データに含まれる濃度情報を微調整することで出力濃度を補正する。このような補正は、例えば、ユーザーの好みに合わせて補正するものである。具体的には、RGBデータのうち例えばGだけを少なくする、又は色味を明るく鮮鋭化させるような画像処理である。このような画像処理は、印刷データに基づき用紙に画像を形成した印刷物をサンプル出力して確認した結果、例えば、トーンカーブ調整等により、最終的な色味を画像形成装置本体5で微調整する場合等に実行することが想定される。このような想定の場合、通常、画像形成装置本体5で指示された濃度補正のような画像処理は、RIP処理後に実行されるため、画像読取装置7で読み取った画像をRIP画像とそのまま比較するとヤレと判断される。
そこで、図2に示すように、画像読取装置7は、画像処理情報取得部221、演算部222、画像処理部223、画像比較部224、及び通知部231を備える。画像処理情報取得部221、演算部222、画像処理部223、及び画像比較部224は、制御部111が備えるCPUが各種プログラムを実行することにより実現される機能の一部である。画像処理情報取得部221は、画像処理情報として、例えば濃度補正情報を取得する。濃度補正情報には、微調整された出力濃度補正情報が含まれる。演算部222は、画像処理後の濃度情報である濃度補正情報と、通常時すなわちデフォルトの濃度情報とを比較し、デフォルトの濃度情報と画像処理後の濃度情報である濃度補正情報とのズレ量を求める。演算部222は、求めたズレ量に基づき、補正情報として、読取濃度補正値を求める。読取濃度補正値は、ゲイン又はオフセット値等から構成される。読取濃度補正値は、画像読取部76により読み取られた補正前読取画像データに、画像形成装置本体5での微調整結果を反映させるデータである。
例えば、補正前読取画像データは、通常時から+10だけ濃度がずれている情報であることが濃度補正情報から求められた場合を想定する。この想定の場合、補正前読取画像データの濃度が−10されるように読取濃度補正値が設定されればよい。つまり、画像処理部223は、読取濃度補正値と、補正前読取画像データとに基づき、読取画像データを生成する。よって、読取画像データは、受信した印刷データに近い濃度の状態となる。画像比較部224は、読取画像データと、ラスターデータとを比較し、異常があるか否かを判定する。画像比較部224は、具体的には、読取画像データを構成するそれぞれの画素値と、ラスターデータを構成するそれぞれの画素値との差分が、予め設定された値以上であるか否かを判定することで、異常であるか否かを判定する、すなわち、ヤレの検知が実行される。なお、以降の説明において、画像処理として濃度補正の一例について説明するが、特にこれに限定されず、スクリーン処理又は解像度若しくは輝度値の補正処理のように、その他の画像処理による補正であってもよい。
図3は、本開示を適用した実施形態1における各種制御例を説明するフローチャートである。ステップS11〜ステップS15の処理は、画像形成装置本体5で実行されるものである。ステップS11において、制御部101は、印刷データを受信する。ステップS12において、制御部101は、受信した印刷データをラスター画像処理する。ステップS13において、制御部101は、ラスター画像処理したラスターデータを保存する。ステップS14において、制御部101は、ラスターデータに画像処理を行う。ステップS15において、制御部101は、画像処理を行ったものを印刷画像データとして用紙に画像を形成する。
ステップS31〜ステップS39の処理は、画像読取装置7で実行されるものである。ステップS31において、制御部111は、ラスターデータが画像処理されたときの画像処理情報を取得する。ステップS32において、制御部111は、画像処理情報に基づき補正情報を求める。ステップS33において、制御部111は、用紙に形成された画像を読み取る。ステップS34において、制御部111は、補正情報に基づき画像の読取結果を補正する。ステップS35において、制御部111は、補正した画像の読取結果を読取画像データとして保存する。ステップS36において、制御部111は、読取画像データに対応するラスターデータを取得する。ステップS37において、制御部111は、ラスターデータと読取画像データとを比較する。ステップS38において、制御部111は、異常があるか否かを判定する。制御部111は、異常があると判定する場合(ステップS38;Y)、ステップS39の処理に移行する。制御部111は、異常がないと判定する場合(ステップS38;N)、異常を意味するNG通知を行わない。制御部111は、異常があると判定する場合(ステップS38;Y)、ステップS39の処理に移行し、ステップS39において、制御部111は、異常を意味するNG通知を行う。なお、NG通知とは、ユーザー又はメンテナンスを行う作業者等に異常を意味する旨が通知されればよく、その通知形態は特に限定されない。例えば、制御部111が制御部101にその旨を通知し、画像形成装置本体5の不図示の表示パネルにその旨が通知されてもよい。
以上の説明から、実施形態1においては、制御部101は、ラスターデータと、読取画像データとを比較することで用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、ラスターデータに行った画像処理により調整した調整量を相殺する。よって、印刷画像データに基づき用紙に形成された画像が画像処理が行われたものであって、その画像処理が行われた画像を画像読取部76が読み取るものであったとしても、画像処理により調整した調整量が相殺されているため、画像処理が行われる前の状態で、ラスターデータと、読取画像データとを比較することができる。したがって、適切に比較して信頼性の高い画像検査を行うことができる。
また、実施形態1において、読取画像データは、補正前読取画像データから画像処理により調整した調整量が相殺されている。よって、補正前読取画像データがラスター画像処理後に画像処理された画像を読み取ったデータであったとしても、ラスターデータとの比較対象となる読取画像データにはその画像処理により調整した調整量が相殺されていることにより、読取画像データは、印刷データに近い濃度の状態になるため、ヤレの検知を正確に行うことができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同様の構成及び機能についての説明は省略する。実施形態2では、画像形成装置1の構成については同様であるが、画像形成装置本体5及び画像読取装置7内部におけるデータの流れの一部が実施形態1と異なる。具体的には、受信部201、ラスター画像生成部211、画像処理部212、及び画像形成部41の機能は実施形態1と同様であるのでその説明については省略する。また、画像読取部76及び通知部231の機能は実施形態1と同様であるのでその説明については省略する。図4は、本開示を適用した実施形態2における各種データの流れを説明する図である。図4に示すように、画像形成装置本体5は、画像処理情報取得部241、演算部242、及び予想画像処理部243の機能が制御部101により実現される。画像処理情報取得部241は、画像処理情報として、例えば濃度補正情報を取得する。濃度補正情報には、微調整された出力濃度補正情報が含まれる。演算部242は、画像処理後の濃度情報である濃度補正情報と、通常時すなわちデフォルトの濃度情報とを比較し、画像処理後の濃度情報である濃度補正情報とデフォルトの濃度情報とのズレ量を求める。演算部242は、求めたズレ量に基づき、補正情報として、出力濃度補正値を求める。出力濃度補正値は、ゲイン又はオフセット値等から構成され、ラスター画像生成部211により生成されたラスターデータに、画像処理部212での微調整結果を反映させるデータである。
例えば、印刷画像データは、通常時から+10だけ濃度がずれている情報が濃度補正情報から求められた場合を想定する。この想定の場合、印刷時予想画像データの濃度が+10されるように出力濃度補正値が設定されればよい。よって、印刷時予想画像データは、印刷画像データに近い濃度の状態となる。画像処理部223は、補正処理が行われた画像が読み取られた補正前読取画像データに通常の入力濃度補正を行い、読取画像データを生成する。画像比較部224は、印刷時予想画像データと、読取画像データとを比較し、異常があるか否かを判定する。画像比較部224は、具体的には、印刷時予想画像データを構成するそれぞれの画素値と、読取画像データを構成するそれぞれの画素値との差分が、予め設定された値以上であるか否かを判定することで、異常であるか否かを判定する、すなわち、ヤレの検知が実行される。
図5は、本開示を適用した実施形態2における各種制御例を説明するフローチャートである。図5のステップS51〜S55の処理は、図1のステップS11〜S15の処理と同様であるので、その説明については省略する。図5のステップS75及びS76の処理は、図1のステップS38及びS39の処理と同様であるので、その説明については省略する。ステップS56において、制御部101は、ラスターデータが画像処理されたときの画像処理情報を取得する。ステップS57において、制御部101は、画像処理情報に基づき補正情報を求める。ステップS58において、制御部101は、補正情報に基づき印刷時予想画像データを生成する。ステップS71において、制御部111は、用紙に形成された画像を読み取る。ステップS72において、制御部111は、画像の読取結果を読取画像データとして保存する。なお、ステップS72では、より具体的には、画像の読取結果である補正前読取画像データが通常の入力濃度補正されたものが読取画像データとして保存される。ステップS73において、制御部111は、読取画像データに対応する印刷時予想画像データを取得する。ステップS74において、制御部111は、印刷時予想画像データと読取画像データとを比較する。
以上の説明から、実施形態2においては、制御部101は、ラスターデータを印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づきラスターデータを補正した印刷時予想データと、読取画像データとを比較する。よって、補正前読取画像データがラスター画像処理後に画像処理された画像を読み取ったデータであったとしても、補正前読取画像から生成される読取画像データとの比較対象となる印刷時予想データにはその画像処理により調整した調整量が反映されている。したがって、印刷時予想データは、印刷画像データに近い濃度の状態になるため、ヤレ検知を正確に行うことができる。
実施形態3.
実施形態3において、実施形態1,2と同様の構成及び機能についての説明は省略する。実施形態3では、画像形成装置1の構成については同様である。実施形態3では、画像読取側で補正情報に基づき補正処理を実行する場合と、画像形成側で補正情報に基づき補正処理を実行する場合とを切り替える制御構成について説明する。用紙に形成された画像の印刷状態を検査するときの処理の優先順位を含む設定条件が設定されている。設定条件は、例えば、ヤレを検知する速度を優先する場合、画像読取装置7による補正処理が実行される。具体的には、補正情報に基づき、画像の読取結果である補正前読取画像データが読取画像データに補正される。設定条件は、例えば、ヤレを検知する品質を優先する場合、画像形成装置本体5による補正処理が実行される。具体的には、補正情報に基づき、ラスターデータから印刷時予想画像データを生成する。
また、画像形成装置本体5が備えるCPUの利用状況に応じて切り替えてもよい。例えば、CPUの利用状況が閾値以上であれば、補正情報に基づき、画像の読取結果である補正前読取画像データが読取画像データに補正される。CPUの利用状況が閾値未満であれば、補正情報に基づき、ラスターデータから印刷時予想画像データを生成する。閾値は例えば70%である。図6は、本開示を適用した実施形態3における切り替え処理の一例を説明するフローチャートである。ステップS91において、制御部101は、画像形成装置本体5のCPU利用状況に応じて切り替えるか否かを判定する。制御部101は、画像形成装置本体5のCPU利用状況に応じて切り替えると判定する場合(ステップS91;Y)、ステップS92の処理に移行する。制御部101は、画像形成装置本体5のCPU利用状況に応じて切り替えないと判定する場合(ステップS91;N)、ステップS95の処理に移行する。ステップS92において、制御部101は、CPU利用状況が閾値以上であるか否かを判定する。制御部101は、CPU利用状況が閾値以上であると判定する場合(ステップS92;Y)、ステップS93の処理に移行する。制御部101は、CPU利用状況が閾値未満であると判定する場合(ステップS92;N)、ステップS94の処理に移行する。
ステップS93において、制御部111は、画像読取側で補正情報に基づき画像の読取結果を補正する。つまり、ステップS93では、補正前読取画像データが補正される。ステップS94において、制御部101は、画像形成側で補正情報に基づきラスターデータから印刷時予想画像データを生成する。つまり、ステップS94では、ラスターデータが補正される。ステップS95において、制御部101は、設定条件が設定されているか否かを判定する。制御部101は、設定条件が設定されていると判定する場合(ステップS95;Y)、ステップS96の処理に移行する。制御部101は、設定条件が設定されていないと判定する場合(ステップS95;N)、処理を終了する。ステップS96において、制御部101は、設定条件が速度優先であるか否かを判定する。制御部101は、設定条件が速度優先であると判定する場合(ステップS96;Y)、ステップS93の処理に移行する。制御部101は、設定条件が速度優先でないと判定する場合(ステップS96;N)、ステップS97の処理に移行する。ステップS97において、制御部101は、設定条件が品質優先であるか否かを判定する。制御部101は、設定条件が品質優先であると判定する場合(ステップS97;Y)、ステップS94の処理に移行する。制御部101は、設定条件が品質優先でないと判定する場合(ステップS97;N)、処理を終了する。
以上の説明から、実施形態3においては、制御部101は、ラスターデータを印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき、CPUの利用状況又は設定条件に応じて、補正前読取画像データ及びラスターデータの何れか一方を補正する。よって、設定条件に含まれる処理の優先順位に応じて制御を切り替える場合、ユーザーの要望に適した処理を優先的に実行することができる。また、画像形成装置本体5のCPUの利用状況に応じて制御を切り替える場合、資源を有効活用することができる。
実施形態4.
実施形態4において、実施形態1〜3と同様の構成及び機能についての説明は省略する。実施形態4では、補正情報を通知する制御構成について説明する。画像形成装置本体5に保存してある印刷データの印刷結果を確認する出力時、画像読取装置7でヤレの検査を実施する必要がないため、用紙に形成された画像を画像読取装置7により読み取る動作は行わない。このように、画像読取装置7で読み取り動作が実行されない場合、画像形成装置本体5で行った画像処理に関する補正情報を画像読取装置7に通知しない。一方、本印刷実行時、画像読取装置7で読み取り動作を実行する場合、読み取り動作の対象となる印刷物に施した補正情報を画像読取装置7に通知する。これにより、画像読取装置7は、通知された補正情報に基づき入力補正を行って、ヤレの検査を行うことができる。なお、補正情報の通知は、画像形成装置本体5から画像読取装置7に補正情報を送信することにより実行されればよいが、特にこれに限定されない。例えば、クライアントPC2が補正情報を保持している場合、クライアントPC2から画像読取装置7に補正情報が通知されてもよい。また、不図示のサーバーが補正情報を保持している場合についても同様である。
図7は、本開示を適用した実施形態4における補正情報通知処理の一例を説明するフローチャートである。ステップS111において、制御部101は、画像形成装置本体5において印刷画像データの印刷結果を確認するか否かを判定する。制御部101は、画像形成装置本体5において印刷画像データの印刷結果を確認すると判定する場合(ステップS111;Y)、処理を終了する。制御部101は、画像形成装置本体5において印刷画像データの印刷結果を確認しないと判定する場合(ステップS111;N)、ステップS112の処理に移行する。ステップS112において、制御部101は、画像読取装置7に印刷結果である用紙に形成された画像を読み取らせるか否かを判定する。制御部101は、画像読取装置7に印刷結果である用紙に形成された画像を読み取らせると判定する場合(ステップS112;Y)、ステップS113の処理に移行する。制御部101は、画像読取装置7に印刷結果である用紙に形成された画像を読み取らせないと判定する場合(ステップS112;N)、処理を終了する。制御部101は、画像処理情報を画像読取装置7に送信する。つまり、制御部111は、用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、画像処理情報が送信される。
以上の説明から、実施形態4においては、制御部111は、用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、画像処理情報が送信される。よって、画像処理情報が不要な場合には画像処理情報は送信されない。したがって、無駄な通信を削減することができるので、全体として画像形成装置1のハードウェア資源を有効活用でき、生産性を向上させることができる。
実施形態5.
実施形態5において、実施形態1〜4と同様の構成及び機能についての説明は省略する。実施形態5では、異常領域について補正処理をした後に再度異常であるか否かを判定する制御構成について説明する。実施形態1のような処理において、画像読取装置7による読み取り動作により、ヤレではないが補正情報に基づき補正前読取画像データを適切に補正できなかった結果、異常と判定されることがある。そこで、そのような場合には、再度補正を行ってから異常であるか否かを判定することで、ヤレと誤判定するのを防ぐのが好ましい。つまり、実施形態1のような異常であるか否かの判定処理を一次判定として、一次判定で異常と判定した場合、画像読取装置7で読み取った補正前読取画像データのうち、異常部分の領域を特定する。特定した領域において、画像形成装置本体5が受信した印刷データが本当に異常であるか否かを再度判定すなわち二次判定処理を実行する。二次判定処理を実行するために、補正前読取画像データに、画像形成装置本体5で実行された画像処理に対応する画像処理情報、例えば濃度補正情報より増やした値又は減らした値で濃度補正を再度行う。増やした値とするか減らした値とするかは、異常と判定された領域と、ラスターデータとの濃度差により決定すればよい。
例えば、ラスターデータの濃度と、補正前読取画像データの濃度とにおいて、ラスターデータの濃度の方が大きい場合に、画像形成装置本体5で補正した濃度補正情報が例えば+10とすると、補正前読取画像データに例えば+2の濃度補正を行う。+2とするインクリメント幅は、画像形成装置本体5で補正したときの濃度補正情報から決定すればよい。一方、例えば、ラスターデータの濃度と、補正前読取画像データの濃度とにおいて、補正前読取画像データの濃度の方が大きい場合に、画像形成装置本体5で補正した濃度補正情報が例えば+10とすると、補正前読取画像データに例えば−2の濃度補正を行う。なお、インクリメント幅について補足すると、画像形成装置本体5で補正した濃度補正情報が例えば+100であれば、ラスターデータ及び補正前読取画像データの何れかを再度濃度補正するときのインクリメント幅は例えば+20にすればよい。このように、インクリメント幅は、画像形成装置本体5による濃度補正情報の変動幅に応じて、その範囲内であり、且つ変化がつけられる量に決定すればよい。
なお、次のような場合には上記で説明した二次判定処理を実行せずに異常と判定してもよい。例えば、特定した異常領域の一定サイズ範囲を超える場合には異常と判定すればよい。一定サイズ範囲は、判定する画像データの例えば1/2以上又は1/10以下の領域である。また、特定した異常領域が一定数以上である場合には異常と判定すればよい。一定数は例えば5個以上である。また、特定した異常領域の読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値以上である場合には異常と判定すればよい。画像特徴量は例えば濃度であり、一定値以上とは例えば100以上である。なお、画像特徴量は、濃度の他に、解像度又は輝度値等であってもよい。つまり、比較する2つの画像データの差異が明確となる指標であればよい。また、ハフ変換等のように写像により画像を他の特徴量に変換した上で比較してもよい。
図8は、本開示を適用した実施形態5における二次判定処理の一例を説明するフローチャートである。なお、ステップS123、ステップS124、及びステップS125のそれぞれの処理は順不同であって、並列実行されてもよい。ステップS121において、制御部111は、異常があるか否かを判定する。制御部111は、異常があると判定する場合(ステップS121;Y)、ステップS122の処理に移行する。制御部111は、異常がないと判定する場合(ステップS121;N)、処理を終了する。ステップS122において、制御部111は、異常領域を特定する。例えば、読取画像データを構成するそれぞれの画素値と、ラスターデータを構成するそれぞれの画素値との差分が、予め設定された値以上であると判定する場合、異常であると判定するので、画像中におけるそのような画素の出現箇所を抽出することで異常と判定した領域を検出し、画像中における異常領域を特定すればよい。
ステップS123において、制御部111は、特定した異常領域が一定サイズ範囲を超えるか否かを判定する。制御部111は、特定した異常領域が一定サイズ範囲を超えると判定する場合(ステップS123;Y)、ステップS130の処理に移行する。制御部111は、特定した異常領域が一定サイズ範囲を超えないと判定する場合(ステップS123;N)、ステップS124の処理に移行する。ステップS124において、制御部111は、特定した異常領域が一定数以上であるか否かを判定する。制御部111は、特定した異常領域が一定数以上であると判定する場合(ステップS124;Y)、ステップS130の処理に移行する。制御部111は、特定した異常領域が一定数未満であると判定する場合(ステップS124;N)、ステップS125の処理に移行する。ステップS125において、制御部111は、特定した異常領域の読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値以上であるか否かを判定する。制御部111は、特定した異常領域の読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値以上であると判定する場合(ステップS125;Y)、ステップS130の処理に移行する。制御部111は、特定した異常領域の読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値未満であると判定する場合(ステップS125;N)、ステップS126の処理に移行する。
ステップS126において、制御部111は、特定した異常領域の読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異に基づき、補正情報を補正して二次補正情報を求める。ステップS127において、制御部111は、二次補正情報に基づき、特定した異常領域に対応する画像の読取結果となる補正前読取画像データを補正して二次読取画像データとして保存する。ステップS128において、制御部111は、異常領域のラスターデータと二次読取画像データとを比較する。ステップS129において、制御部111は、異常があるか否かを判定する。制御部111は、異常があると判定する場合(ステップS129;Y)、ステップS130の処理に移行する。制御部111は、異常がないと判定する場合(ステップS129;N)、処理を終了する。ステップS130において、制御部111は、NG通知を行い、処理を終了する。
以上の説明から、実施形態5においては、制御部111は、用紙に形成された画像の印刷状態に異常があると判定する場合、異常領域における読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異に基づき、補正情報を補正して二次補正情報を求める。よって、異常と判定された異常領域が補正処理の不具合によるものであるか否かを確認することができる。したがって、ヤレの誤検知を低減させることができる。
また、実施形態5において、制御部111は、異常領域におけるラスターデータと、二次補正情報に基づき読取画像データを補正した二次読取画像データとを比較する。よって、異常と判定された異常領域に二次補正情報に基づく補正処理を実行したものを比較している。したがって、最初に利用した補正情報に誤りがあるか否かを特定することができる。
また、実施形態5において、制御部111は、異常領域が一定サイズ範囲を超える、異常領域が一定数以上である、及び異常領域における読取画像データとラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値以上である、の少なくとも1つを満たす場合、用紙に形成された画像の印刷状態に異常があると決定する。よって、判定された異常領域が補正処理の不具合に該当しない条件であるか否かを判定することができる。したがって、判定された異常領域が補正処理の不具合によるものでないと判定することにより、ヤレの判定結果をヤレであると決定することができるため、ヤレの判定結果の信頼性を向上させることができる。
以上、本開示を適用した画像形成装置1を実施形態に基づいて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、実施形態1においては、画像形成装置本体5と、クライアントPC2との間の通信回線3が有線である一例について図1に図示しているが、無線であってもよい。また、図1においては、1台の画像形成装置本体5と、1台のクライアントPC2とを含むネットワーク構成の一例を示すが、これに限定されない。例えば、画像形成装置本体5が複数台となるネットワーク構成、クライアントPC2が複数台となるネットワーク構成、複数台の画像形成装置本体5と、複数台のクライアントPC2とを含むネットワーク構成であってもよい。また、端末装置は、クライアントPC2に限定されない。
また、実施形態1においては、画像形成装置1が、画像形成装置本体5と、画像読取装置7と、後処理装置9とを備える一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、画像形成装置1は、後処理装置9を備えずに、画像形成装置本体5と、画像読取装置7とを備えるものであってもよい。また、画像形成装置1は、後処理装置9及び画像読取装置7を備えず、画像形成装置本体5と、読取部11とを備えるものであってもよい。
また、実施形態1においては、画像読取装置7が、画像読取部76及び測色計78を備える一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、画像読取装置7は、測色計78を備えず、画像読取部76を備える構成であってもよい。
また、実施形態1,2においては、画像読取部76が用紙に形成された画像を読み取る一例について説明したが、特にこれに限定されない。画像形成装置本体5の上部に設けられている読取部11が用紙に形成された画像を読み取るものであってもよい。また、制御部101が画像形成装置本体5を制御し、制御部111が画像読取装置7を制御する一例について説明したが、特にこれに限定されない。制御部101が画像形成装置本体5だけでなく画像読取装置7を制御してもよい。制御部111が画像読取装置7だけでなく画像形成装置本体5を制御してもよい。不図示のサーバーが画像形成装置本体5及び画像読取装置7を遠隔制御してもよい。
1 画像形成装置
2 クライアントPC、3 通信回線
5 画像形成装置本体、7 画像読取装置、9 後処理装置
11 読取部、11A ADF、11B 原稿読取部、13 原稿トレイ
15 通紙経路、17 排紙トレイ、21 密着型イメージセンサー
23 濃度基準部材
25 原稿照明部、25A ランプ、25B ミラー、26 反射ミラー
27 集光レンズ、28 センサー、29 プラテンガラス
41 画像形成部、43 定着部、45 給紙部
51 露光装置、53 現像装置、55 感光ドラム、57 転写ベルト
71 搬送経路、72 搬送部、74,74A〜74C 背景部材
76,76A,76B 画像読取部、78 測色計
101,111 制御部
201 受信部、211 ラスター画像生成部、212 画像処理部
221 画像処理情報取得部、222 演算部、223 画像処理部
224 画像比較部、231 通知部
241 画像処理情報取得部、242 演算部、243 予測画像処理部

Claims (9)

  1. ラスター画像処理されたラスターデータに画像処理を行った印刷画像データに基づき、用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により前記印刷画像データに基づき前記用紙に形成された画像を読み取って補正前読取画像データを取得する画像読取部と、
    前記ラスターデータと、前記画像読取部で取得された補正前読取画像データから生成される読取画像データとを比較することで前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、前記ラスターデータに行った前記画像処理により調整した調整量を相殺する、
    画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記ラスターデータを前記印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき、前記画像読取部により取得された前記補正前読取画像データを前記読取画像データに補正するものであり、
    前記読取画像データは、
    前記補正前読取画像データから前記画像処理により調整した調整量が相殺されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記ラスターデータを前記印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき前記ラスターデータを補正した印刷時予想データと、前記読取画像データとを比較する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査するときの処理の優先順位を含む設定条件が設定され、
    前記制御部は、
    CPU、
    を備え、
    前記ラスターデータを前記印刷画像データに調整する画像処理情報から求めた補正情報に基づき、前記CPUの利用状況又は前記設定条件に応じて、前記補正前読取画像データ及び前記ラスターデータの何れか一方を補正する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、前記画像処理情報が送信される、
    請求項2〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記用紙に形成された画像の印刷状態に異常があると判定する場合、判定された異常領域における前記読取画像データと前記ラスターデータとの画像特徴量の差異に基づき、前記補正情報を補正して二次補正情報を求める、
    請求項2〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記異常領域における前記ラスターデータと、前記二次補正情報に基づき前記読取画像データを補正した二次読取画像データを比較する、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記異常領域が一定サイズ範囲を超える、前記異常領域が一定数以上である、及び前記異常領域における前記読取画像データと前記ラスターデータとの画像特徴量の差異が一定値以上である、の少なくとも1つを満たす場合、前記用紙に形成された画像の印刷状態に異常があると決定する、
    請求項6又は7に記載の画像形成装置。
  9. コンピュータに、
    ラスター画像処理されたラスターデータに画像処理を行った印刷画像データに基づき、用紙に画像を形成する画像形成機能と、
    前記画像形成機能により前記印刷画像データに基づき前記用紙に形成された画像を読み取って補正前読取画像データを取得する画像読取機能と、
    前記ラスターデータと、前記画像読取機能で取得された補正前読取画像データから生成される読取画像データとを比較することで前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する制御機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記制御機能では、
    前記用紙に形成された画像の印刷状態を検査する場合、前記ラスターデータに行った前記画像処理により調整した調整量を相殺する、
    プログラム。
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