JP2019077260A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト層の歪みを防ぎ、空気入りタイヤの耐久性を向上する。【解決手段】空気入りタイヤ10は、2枚以上のベルト24A,24Bがタイヤ径方向に積層されたベルト層23と、ベルト層23のタイヤ幅方向の端部23aに設けられたエッジプライ30とを備える。エッジプライ30は、ベルト層23のタイヤ径方向内側に設けられた内側エッジプライ31Aと、内側エッジプライ31Aとは別体で、ベルト層23のタイヤ径方向外側に設けられた外側エッジプライ31Bとを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1には、ベルト層の両端に磁気シールド部材(エッジプライ)を設けた空気入りタイヤが開示されている。このエッジプライは、ベルト層に対してタイヤ径方向の内側から外側に折り曲げられ、ベルト層の端部を覆うように配置されている。
特開2009−173108号公報
特許文献1の空気入りタイヤでは、エッジプライによるベルト層の歪み、及びタイヤ自体の耐久性の向上について、触れられていない。
本発明は、ベルト層の歪みを防ぎ、空気入りタイヤの耐久性を向上することを課題とする。
本発明の一態様は、2枚以上のベルトがタイヤ径方向に積層されたベルト層と、前記ベルト層のタイヤ幅方向の端部に設けられたエッジプライとを備え、前記エッジプライは、前記ベルト層のタイヤ径方向内側に設けられた内側エッジプライと、前記内側エッジプライとは別体で、前記ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられた外側エッジプライとを含む、空気入りタイヤを提供する。
この空気入りタイヤによれば、ベルト層のタイヤ幅方向の端部、且つベルト層のタイヤ径方向の内側と外側に、内側エッジプライと外側エッジプライが設けられているため、ベルト層の端部の歪みを防ぎ、ベルト層を水平に保持できる。よって、トレッド部とベルト層を除く部分(ケース)の動きを抑え、ケースの位置ズレを防止できるため、空気入りタイヤの耐久性を向上できる。また、内側エッジプライと外側エッジプライは別体であるため、加硫前の巻付工程では、ターンアップする必要がないため、生産性を向上できる。
前記ベルト層は、第1ベルトと、この第1ベルトを含む他のベルトよりもタイヤ幅方向の寸法が大きい第2ベルトとを含み、前記内側エッジプライ又は前記外側エッジプライは、前記第2ベルトのタイヤ幅方向の外端を基準として配置されている。
前記内側エッジプライのタイヤ幅方向の外端は、前記第2ベルトのタイヤ幅方向の前記外端に対して、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、タイヤ幅方向外側に5mmの位置までの第1範囲内に配置されている。この態様によれば、内側エッジプライによってベルト層を十分に保持できるうえ、内側エッジプライ自体の歪みとベルト層の水平性の低下とを防止できる。
前記第1範囲を、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、前記第2ベルトの前記外端に一致する位置までとすることが好ましい。この態様によれば、ベルト層から外側に突出することによる内側エッジプライ自体の歪みを防ぎ、エッジプライを含むベルト層の水平性の低下を防止できる。
また、前記内側エッジプライの前記外端を、前記第2ベルトの前記外端に一致させることがより好ましい。この態様によれば、内側エッジプライによってベルト層の端部を確実に保持し、エッジプライを含むベルト層の水平性の低下を防止できるため、空気入りタイヤの耐久性を効果的に向上できる。
前記外側エッジプライのタイヤ幅方向の外端は、前記第2ベルトのタイヤ幅方向の前記外端に対して、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、タイヤ幅方向外側に5mmの位置までの第2範囲内に配置されている。この態様によれば、外側エッジプライ自体の歪みとベルト層の水平性の低下とを防止できる。
前記第2範囲を、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、前記第2ベルトの前記外端に一致する位置までとすることが好ましい。この態様によれば、ベルト層から外側に突出することによる外側エッジプライの歪みを防ぎ、エッジプライを含むベルト層の水平性の低下を防止できる。
また、前記外側エッジプライの前記外端を、前記第2ベルトの前記外端に一致させることがより好ましい。この態様によれば、外側エッジプライを含むベルト層の水平性の低下を防止できるため、空気入りタイヤの耐久性を効果的に向上できる。
前記内側エッジプライのタイヤ径方向内側にカーカスプライを備え、前記内側エッジプライのタイヤ幅方向の最も内側に位置するコードと、前記カーカスプライのコードとの隙間は、1.5mm以上である。この態様によれば、内側エッジプライとカーカスプライのコードが過度に近づくことによる耐久性の低下を防止できる。
本発明では、ベルト層のタイヤ幅方向の端部、且つベルト層のタイヤ径方向の内側と外側に、別体の内側エッジプライと外側エッジプライが設けられているため、ベルト層の歪みを防ぎ、空気入りタイヤの耐久性を向上できる。
本発明の第1実施形態の空気入りタイヤの一部を示す断面図。 図1の一部拡大図。 図2の一部拡大図。 第2実施形態の空気入りタイヤの一部拡大図。 第3実施形態の空気入りタイヤの一部拡大図。 第4実施形態の空気入りタイヤの一部拡大図。 第5実施形態の空気入りタイヤの一部拡大図。 空気入りタイヤの変形例を示す一部拡大図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るゴム製の空気入りタイヤ(以下、タイヤという)10を示す。
(タイヤの概要)
図1に示すように、タイヤ10は、トレッド部12、ショルダ部14、一対のサイド部15、一対の及びビード部(図示せず)を備える。一対のビード部からタイヤ径方向外側へ延びるように、インナーライナ17とカーカスプライ20が設けられている。カーカスプライ20のタイヤ径方向外側には、ベルト層23とパッド28が設けられ、これらの径方向外側にトレッド部12とショルダ部14が形成されている。また、カーカスプライ20とパッド28のタイヤ幅方向外側にサイド部15が形成されている。
トレッド部12とショルダ部14は、路面に接地する踏面を構成する。この踏面には、タイヤ周方向に延びる複数の主溝13が形成されている。本実施形態では、タイヤ幅方向の最も外側の主溝13よりも内側(図1において左側)に位置する部分がトレッド部12であり、主溝13よりも外側(図1において右側)に位置する部分がショルダ部14である。
図1及び図2に示すように、カーカスプライ20は、インナーライナ17の外側に積層されており、ビード部ではビードコアに巻き上げられている。本実施形態のカーカスプライ20は、1枚のみで構成しているが、2枚以上をタイヤ径方向に積層して構成してもよい。カーカスプライ20のショルダ部14に位置する部分は、所定曲率で湾曲された湾曲部20aとなっている。
図2を参照すると、カーカスプライ20は、並設された複数本のコード21をゴムで被覆した帯状である。コード21は、トレッド部12側ではタイヤ幅方向に延び、サイド部15側ではタイヤ径方向に延びている。なお、コード21は、タイヤ径方向に対して所定角度で傾斜されてもよい。
ベルト層23は、カーカスプライ20のタイヤ径方向外側に積層された内側ベルト(第2ベルト)24Aと、内側ベルト24Aのタイヤ径方向外側に積層された外側ベルト(第1ベルト)24Bとを備える。ベルト層23のタイヤ幅方向外側の端部23aは、パッド28のタイヤ径方向外側に積層され、ベルト層23の中間部分に対して概ね平面状に位置する。
図2を参照すると、ベルト24A,24Bは、並設された複数本のコード25A,25Bをゴムで被覆した帯状である。コード25A,25Bは、タイヤ周方向に延びている。なお、コード25A,25Bは、タイヤ周方向に対して所定角度で傾斜されてもよい。
パッド28は、ベルト層23の端部23aを水平に保持するもので、カーカスプライ20の湾曲部20aとベルト層23の端部23aとの間に設けられている。パッド28は、概ね断面三角形状であり、タイヤ径方向外側にはベルト層23とトレッド部12が積層され、タイヤ幅方向外側にはサイド部15が積層されている。
(エッジプライの概要)
図1及び図2に示すように、ベルト層23のタイヤ幅方向の端部23aには、端部23aの歪みを防ぎ、タイヤ10の耐久性を向上するためのエッジプライ30が設けられている。エッジプライ30は、内側エッジプライ31Aと、内側エッジプライ31Aとは別体の外側エッジプライ31Bとを含む。
エッジプライ31A,31Bは、並設された複数本のコード(スチールコード)32A,32Bをナイロンで被覆した帯状である。コード32A,32Bは、タイヤ周方向に延びている。なお、コード32A,32Bは、タイヤ周方向に対して所定角度で傾斜されてもよい。
内側エッジプライ31Aは、ベルト層23の端部23aの歪みを防ぎ、ベルト層23の水平性を保持するもので、ベルト層23のタイヤ径方向の内側に設けられている。つまり、内側エッジプライ31Aは、パッド28と内側ベルト24Aの外端部との間に設けられている。
外側エッジプライ31Bは、ベルト層23の周方向の剛性を高め、タイヤ10の高速耐久性を向上させるもので、ベルト層23のタイヤ径方向の外側に設けられている。つまり、外側エッジプライ31Bは、トレッド部12と外側ベルト24Bの外端部との間に設けられている。
ここで、サイド部15、インナーライナ17、カーカスプライ20、及びパッド28は、第1貼付部材(ケース)を構成する。トレッド部12、ショルダ部14、ベルト層23、及びエッジプライ30は、第2貼付部材を構成する。第1貼付部材の外周部に第2貼付部材を配置し、第2貼付部材の内面に第1貼付部材を固着することで、加硫前のタイヤ10が形成される。
第1貼着部材を第2貼着部材の内面に固着する際、ベルト層23の端部23aに歪みが生じると、第1貼付部材を構成する部材、特にパッド28が圧縮され、位置ズレが生じる。この場合、ベルト層23とカーカスプライ20の間に定められた間隔を確保できないため、ショルダ部14の厚みが変化する。その結果、ショルダ部14の放熱性が低下し、タイヤ10の耐久性が低下する。
これに対して本実施形態では、ベルト層23の端部23aのタイヤ径方向の内側と外側に、別体のエッジプライ31A,31Bを設けているため、端部23aの歪みを防ぐことができる。よって、ベルト層23の水平性を保持し、ベルト層23とカーカスプライ20の間に定められた間隔を確保できる。しかも、第1貼付部材を構成する部材、特にパッド28の動きを抑え、ケースの位置ズレを防止できる。その結果、ショルダ部14の厚みの変化を防止でき、タイヤ10の高速耐久性の低下を防止できる。
(エッジプライの外端の配置)
図1及び図2に示すように、エッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bは、ベルト層23の外端(内側ベルト24Aの外端26A)を基準として、定められた範囲(第1範囲R1と第2範囲R2)内に配置されている。つまり、ベルト層23からのエッジプライ31A,31Bの過度な突出、及びエッジプライ31A,31Bからのベルト層23の過度な露出を防止し、ベルト層23の端部23aの歪みを確実に防ぎ、十分な補強効果が得られるようにしている。
詳しくは、ベルト層23を構成する内側ベルト(第2ベルト)24Aと外側ベルト(第1ベルト)24Bを比較すると、前者の方が後者よりもタイヤ幅方向の寸法が大きい。内側ベルト24Aと外側ベルト24Bのタイヤ幅方向の全長は、内側ベルト24Aの外端26Aと外側ベルト24Bの外端26Bとが、10〜15mmの間隔をあけて位置する寸法に設定されている。そして、エッジプライ31A,31Bのタイヤ幅方向の外端33A,33Bは、全長が長い内側ベルト24Aの外端26Aを基準として、配置されている。なお、本実施形態のエッジプライ31A,31Bのタイヤ幅方向の全長は25mmである。
内側エッジプライ31Aの外端33Aは、内側ベルト24Aの外端26Aに対して、タイヤ幅方向の定められた第1範囲R1に配置されている。外側エッジプライ31Bの33Bは、内側ベルト24Aの外端26Aに対して、タイヤ幅方向の定められた第2範囲R2に配置されている。これらの範囲R1,R2は、本実施形態では共に同一で、内側ベルト24Aの外端26Aに対して、タイヤ幅方向の内側に10mmの位置から外側に5mmの位置までにそれぞれ設定されている。
範囲R1,R2内にエッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bを配置すれば、内側エッジプライ31Aによってベルト層23の端部23aの歪みを防止できるうえ、エッジプライ30自体の歪みとベルト層23の水平性の低下とを防止できる。つまり、内側ベルト24Aの外端26Aを基準とし、タイヤ幅方向外側へ5mmの位置を越えてエッジプライ31A,31Bを突出させると、エッジプライ31A,31Bの突出部分に歪みが生じるうえ、ベルト層23の端部23aにも歪みを生じさせる。一方、内側ベルト24Aの外端26Aを基準とし、タイヤ幅方向内側へ10mmの位置を越えてエッジプライ31A,31Bを内側に配置すると、ベルト層23を十分に補強できないうえ、端部23aを十分に保持できない。よって、エッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bは、内側ベルト24Aの外端26Aを基準とし、前述した範囲R1,R2内に配置することが好ましい。
この定められた範囲R1,R2は、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、内側ベルト24Aの外端26Aに一致する位置(±0mm)までに設定することが好ましい。また、エッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bは、図2のように、内側ベルト24Aの外端26Aと、タイヤ幅方向に一致させることが最も好ましい。
このようにすれば、内側エッジプライ31Aによってベルト層23の端部23aを確実に保持できる。また、エッジプライ30自体の歪みを防ぎ、エッジプライ30を含むベルト層23の水平性の低下を確実に防止できる。よって、ベルト層23とカーカスプライ20の間に定められた間隔を確保できるため、タイヤ10の耐久性を効果的に向上できる。
ここで、従来では、1枚のエッジプライを折り曲げることで、ベルト層23の端部23aを覆っていた。この場合、エッジプライの外端は、内側ベルト24Aの外端26Aに対して、必ず外側へ突出し、内側に配置することはできない。しかも、スチールコードを有するエッジプライを折り曲げた場合、その折曲部分のタイヤ径方向の寸法は、エッジプライ2枚分の厚みよりも大きくなる。よって、ショルダ部14の放熱性が低下し、耐久性の低下にも繋がる。しかも、加硫前の貼付工程では、エッジプライをターンアップする必要があるため、作業性が悪い。
これに対して本実施形態では、別体のエッジプライ31A,31Bを用いるため、ターンアップした1枚のエッジプライの場合の不都合を防止できる。つまり、本実施形態のタイヤ10では、ターンアップしたエッジプライと比べて、ショルダ部14の厚みが増すことを抑え、放熱性の低下を防止できるため、タイヤ10の耐久性を向上できる。また、加硫前の巻付工程では、エッジプライ31A,31Bをターンアップする必要がないため、生産性を向上できる。
(エッジプライの内端の配置)
図2及び図3に示すように、内側エッジプライ31Aのコード32Aとカーカスプライ20のコード21とは、定められた隙間Sをあけて配置されている。つまり、タイヤ幅方向の最も内側に位置するコード32Aとカーカスプライ20のコード21とが定められた隙間Sをあけて位置するように、内側エッジプライ31Aの内端34Aの位置が設定されている。本実施形態では、個々のコード21,32Aの直径は0.8mmであり、隙間Sは1.5mm以上としている。
このようにすれば、内側エッジプライ31Aによってベルト層23を確実に保持できる。しかも、内側エッジプライ31Aとカーカスプライ20のコード32A,21が過度に近づくことによるタイヤ10の耐久性の低下を防止できる。
外側エッジプライ31Bの内端34Bの位置は、内側エッジプライ31Aのようにタイヤ10の耐久性を低下させる要因はないため、必要に応じて変更が可能である。例えば、タイヤ幅方向の両側に設ける外側エッジプライ31Bを、1枚で構成してもよい。また、両側の外側エッジプライ31Bの間に、エッジプライ30と同様の複数のコードを備える帯状のキャッププライを配置してもよい。
以上のように、本実施形態のタイヤ10には、ベルト層23のタイヤ幅方向の端部、且つベルト層23のタイヤ径方向の内側と外側に、別体の内側エッジプライ31Aと外側エッジプライ31Bが設けられているため、ベルト層23の歪みを防ぎ、タイヤ10の耐久性を向上できる。そして、2枚のエッジプライ31A,31Bを用いる構成は、加硫前の貼付径と加硫後の実際のタイヤ径との差(リフト率)が0〜2%の小さいタイヤ10であれば、特に有効である。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態のタイヤ10を示す。このタイヤ10は、前述した定められた範囲R1,R2内において、エッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bを、内側ベルト24Aの外端26Aに対してタイヤ幅方向内側へ5mmの位置に配置した点で、第1実施形態と相違する。なお、内側エッジプライ31Aの外端33Aと外側エッジプライ31Bの外端33Bとは、タイヤ幅方向の同じ位置に配置されている。
(第3実施形態)
図5は第3実施形態のタイヤ10を示す。このタイヤ10は、前述した定められた範囲R1,R2内において、エッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bを、内側ベルト24Aの外端26Aに対してタイヤ幅方向外側へ5mmの位置に配置した点で、第1実施形態と相違する。なお、内側エッジプライ31Aの外端33Aと外側エッジプライ31Bの外端33Bとは、タイヤ幅方向の同じ位置に配置されている。また、エッジプライ31A,31Bの内側ベルト24Aから突出した部分は、重ね合わされている。
第2実施形態と第3実施形態のタイヤ10は、内側エッジプライ31A,31Bの外端33A,33Bの位置が定められた範囲R1,R2内に配置されている。よって、第1実施形態と同様に、ベルト層23の端部23aの歪みを防ぎ、タイヤ10の耐久性を向上できる。
(第4実施形態)
図6は第4実施形態のタイヤ10を示す。このタイヤ10は、外側エッジプライ31Bを2層構造とした点で、第1実施形態と相違する。詳しくは、外側エッジプライ31Bは、第1実施形態では1周巻いて構成したのに対して、第4実施形態では2周巻いて構成されている。なお、外側エッジプライ31Bは、3周以上巻いて構成してもよい。
(第5実施形態)
図7は第5実施形態のタイヤ10を示す。このタイヤ10は、外側エッジプライ31Bを螺旋状に巻き付けることによって構成した点で、第1実施形態と相違する。詳しくは、第5実施形態の外側エッジプライ31Bは、第1実施形態の外側エッジプライ31Bよりも幅が狭い。そして、外側エッジプライ31Bは、内側ベルト24Aの外端26Aから、タイヤ幅方向内側へ螺旋状に巻き付けることで形成されている。なお、外側エッジプライ31Bを巻き付ける方向は、タイヤ幅方向の内側から外側であってもよい。
第4実施形態と第5実施形態のように、外側エッジプライ31の構成は、必要に応じて変更が可能である。そして、このようにした第4実施形態と第5実施形態のタイヤ10では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、外側エッジプライ31Bを2層以上又は螺旋状に巻き付ける構成は、外側エッジプライ31Bの外端33Bを、第2実施形態のように内側ベルト24Aの外端26Aよりも内側に配置する構成、及び第3実施形態のように内側ベルト24Aの外端26Aよりも外側に配置する構成であっても適用できる。
以下の表1に示す比較例1,2、並びに実施例1〜3の空気入りタイヤを対象に、耐久性の評価試験を行った。
Figure 2019077260
比較例1,2に係る空気入りタイヤでは、ベルト層に対して両端のタイヤ径方向外側のみにエッジプライが設けられている。比較例1の空気入りタイヤでは、エッジプライのタイヤ幅方向の外端は、全長が長い内側ベルトの外端と一致(±0)されている。比較例2の空気入りタイヤでは、エッジプライのタイヤ幅方向の外端は、全長が長い内側ベルトの外端に対して、外側に5mm(+5)の位置に配置されている。
実施例1〜3に係る空気入りタイヤでは、ベルト層に対して両端のタイヤ径方向の内側と外側に別体のエッジプライがそれぞれ設けられている。実施例1の空気入りタイヤは第1実施形態と同じ構成であり、個々のエッジプライのタイヤ幅方向の外端は、全長が長い内側ベルトの外端と一致(±0)されている。実施例2の空気入りタイヤは第2実施形態と同じ構成であり、個々のエッジプライのタイヤ幅方向の外端は、全長が長い内側ベルトの外端に対して、内側に5mm(−5)の位置に配置されている。実施例3の空気入りタイヤは第3実施形態と同じ構成であり、個々のエッジプライのタイヤ幅方向の外端は、全長が長い内側ベルトの外端に対して、外側に5mm(+5)の位置に配置されている。
タイヤサイズが195/85R16である比較例1,2並びに実施例1〜3に係る空気入りタイヤを評価した。耐久性の評価はECE−R54に準拠して実施した。具体的にはタイヤを規定リムに装着し、規定空気圧を充填し、所定の荷重を負荷し、既定の速度で走行させ、荷重を徐々に増加させ、タイヤが故障するまで走行させた。そして、比較例1,2と実施例1〜3のタイヤの走行時間を、比較例1のタイヤを100として指数化した。この値は大きい方が好ましい。規定リムは、タイヤに基づく規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば「Design Rim」、ETRTOであれば「Measuring Rim」である。規定空気圧は、上記規格において、タイヤサイズに対応する単輪最大負荷対応空気圧である。
表1を参照すると、比較例2のタイヤは、比較例1のタイヤよりも耐久性が劣っている。実施例1〜3のタイヤは、比較例1のタイヤよりも耐久性が優れている。実施例1〜3のタイヤを個別に見ると、実施例1のタイヤの耐久性が最も優れ、実施例2及び実施例3の順番で耐久性が低下している。
これらの結果から、エッジプライを外側エッジプライのみで構成するよりも、内側エッジプライと外側エッジプライの2枚で構成する方が、タイヤの耐久性を向上できることを確認できた。また、タイヤ幅方向において、エッジプライの外端は、ベルト層の外端に対して外側に配置するよりも内側に配置する方が、タイヤの耐久性を向上できることを確認できた。つまり、エッジプライの外端は、ベルト層の外端から過度に突出させない方が好ましいことを確認できた。さらに、エッジプライの外端をベルト層の外端に一致させる構成が、タイヤの耐久性を向上に有効であることを確認できた。
なお、本発明の空気入りタイヤ10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
特に、内側エッジプライ31Aの外端33Aと外側エッジプライ31Bの外端33Bの配置は、前述した範囲R1,R2内であれば、必要に応じて変更が可能である。
例えば、内側エッジプライ31Aの外端33Aを内側ベルト24Aの外端26Aと一致させ、外側エッジプライ31Bの外端33Bを、内側ベルト24Aの外端26Aに対してタイヤ幅方向の内側又は外側に配置してもよい。
また、外側エッジプライ31Bの外端33Bを内側ベルト24Aの外端26Aと一致させ、内側エッジプライ31Aの外端33Aを、内側ベルト24Aの外端26Aに対してタイヤ幅方向の内側又は外側に配置してもよい。
また、内側ベルト24Aの外端26Aに対して、内側エッジプライ31Aの外端33Aをタイヤ幅方向の内側に配置し、外側エッジプライ31Bの外端33Bをタイヤ幅方向の外側に配置してもよい。
また、内側ベルト24Aの外端26Aに対して、内側エッジプライ31Aの外端33Aをタイヤ幅方向の外側に配置し、外側エッジプライ31Bの外端33Bをタイヤ幅方向の内側に配置してもよい。
しかも、タイヤ幅方向において、内側エッジプライ31Aの外端33Aと外側エッジプライ31Bの外端33Bの両方を、内側ベルト24Aの外端26Aの内側又は外側に配置する場合であっても、両者の外端33A,33Bは、タイヤ幅方向の異なる位置に配置されてもよい。
また、ベルト層23は、3枚のベルト36A〜36Cで構成されてもよく、4枚以上のベルトで構成されてもよい。例えば図8に示すように、ベルト層23は、内側ベルト36A、中間ベルト36B、及び外側ベルト36Cを備え、この順でタイヤ径方向の内側から外側へ積層されている。タイヤ幅方向において、中間ベルト36(第2ベルト)36Bの全長は、内側ベルト(第1ベルト)36A及び外側ベルト36Cの全長よりも長い。この場合、エッジプライ30を構成するエッジプライ31A,31Bは、中間ベルト36Bの外端を基準として、タイヤ幅方向の位置が設定される。つまり、ベルト層を構成する2枚以上のベルトのうち、最も長い第2ベルトの外端を基準として、エッジプライ31A,31Bを設ければよい。
10…タイヤ
12…トレッド部
13…主溝
14…ショルダ部
15…サイド部
17…インナーライナ
20…カーカスプライ
20a…湾曲部
21…コード
23…ベルト層
23a…端部
24A…内側ベルト(第2ベルト)
24B…外側ベルト(第1ベルト)
25A,25B…コード
26A,26B…外端
28…パッド
30…エッジプライ
31A…内側エッジプライ
31B…外側エッジプライ
32A,32B…コード
33A,33B…外端
34A,34B…内端
36A…内側ベルト(第1ベルト)
36B…中間ベルト(第2ベルト)
36C…外側ベルト

Claims (9)

  1. 2枚以上のベルトがタイヤ径方向に積層されたベルト層と、
    前記ベルト層のタイヤ幅方向の端部に設けられたエッジプライと
    を備え、
    前記エッジプライは、
    前記ベルト層のタイヤ径方向内側に設けられた内側エッジプライと、
    前記内側エッジプライとは別体で、前記ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられた外側エッジプライと
    を含む、空気入りタイヤ。
  2. 前記ベルト層は、第1ベルトと、この第1ベルトを含む他のベルトよりもタイヤ幅方向の寸法が大きい第2ベルトとを含み、
    前記内側エッジプライ又は前記外側エッジプライは、前記第2ベルトのタイヤ幅方向の外端を基準として配置されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記内側エッジプライのタイヤ幅方向の外端は、前記第2ベルトのタイヤ幅方向の前記外端に対して、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、タイヤ幅方向外側に5mmの位置までの第1範囲内に配置されている、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1範囲を、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、前記第2ベルトの前記外端に一致する位置までとしている、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記内側エッジプライの前記外端を、前記第2ベルトの前記外端に一致させている、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記外側エッジプライのタイヤ幅方向の外端は、前記第2ベルトのタイヤ幅方向の前記外端に対して、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、タイヤ幅方向外側に5mmの位置までの第2範囲内に配置されている、請求項2から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第2範囲を、タイヤ幅方向内側に10mmの位置から、前記第2ベルトの前記外端に一致する位置までとしている、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記外側エッジプライの前記外端を、前記第2ベルトの前記外端に一致させている、請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記内側エッジプライのタイヤ径方向内側にカーカスプライを備え、
    前記内側エッジプライのタイヤ幅方向の最も内側に位置するコードと、前記カーカスプライのコードとの隙間は、1.5mm以上である、請求項1から8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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