JP2019075908A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチの過熱を避けつつ、その駆動を継続することの可能な制御装置を提供する。【解決手段】スイッチに駆動信号を出力する駆動部と、スイッチの温度を検出する第1温度センサと、駆動部の温度を検出する第2温度センサと、第1温度センサによって検出された第1温度が第1温度閾値を上回る場合、および、第2温度センサによって検出された第2温度が第2温度閾値を上回る場合に駆動信号の出力を制限する制限部と、を有する。制限部は、第1温度と第2温度との差の絶対値が判定閾値を上回る場合、第1温度閾値および第2温度閾値それぞれを減少する。【選択図】図6

Description

本明細書に記載の開示は、スイッチの駆動を制御する制御装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、電動機の駆動装置が知られている。この駆動装置は、ECUと、IGBTの温度を検出する素子温度センサと、IGBTのゲート電圧を制御するゲート駆動回路と、を備えている。ECUは素子温度センサの検出温度信号に基づいて、IGBTを過熱から保護する処理を実行する。ECUはスイッチングを行っているIGBTの温度が第2過熱判定温度を越えたときにそのIGBTの動作を停止する。これによりIGBTが過熱から保護される。
特許第5927082号公報
上記したように特許文献1に示される駆動装置では、IGBTの温度が第2過熱判定温度を越えたときにIGBTの動作を停止する。しかしながらIGBTの温度を検出する素子温度センサ(温度センサ)が故障した場合、このIGBTの動作を停止する処理を適切に行うことができなくなる。その結果、IGBT(スイッチ)の過熱を避けつつ、その駆動を継続することができなくなる。
そこで本明細書に記載の開示物は、スイッチの過熱を避けつつ、その駆動を継続することの可能な制御装置を提供することを目的とする。
開示の1つは、スイッチ(50)に駆動信号を出力する駆動部(30)と、
スイッチの温度を検出する第1温度センサ(60)と、
駆動部の温度を検出する第2温度センサ(70)と、
第1温度センサによって検出された第1温度が記憶している第1温度閾値を上回る場合に駆動信号の出力を制限し、第2温度センサによって検出された第2温度が記憶している第2温度閾値を上回る場合に駆動信号の出力を制限する制限部(10)と、を有し、
スイッチと駆動部とは熱的に接続されており、
制限部は、第1温度閾値と第2温度閾値の他に判定閾値を記憶しており、第1温度と第2温度との差の絶対値が判定閾値を上回る場合、第1温度閾値および第2温度閾値それぞれを減少する。
スイッチ(50)は通電によって発熱する。このスイッチ(50)で発生した熱は、熱的に接続された駆動部(30)に伝達される。そのために第1温度と第2温度は、伝熱遅れや自己発熱のために差が生じるが、同一の振る舞いを示すことが期待される。しかしながら第1温度センサ(60)若しくは第2温度センサ(70)に故障が生じると、第1温度と第2温度とは同一の振る舞いを示さなくなる。そのため、第1温度と第2温度との差の絶対値が大きくなる。この結果、第1温度と第2温度との差の絶対値が判定閾値を上回る。
なお、第1温度センサ(60)と第2温度センサ(70)の両方に故障が生じた場合においても、第1温度と第2温度とは同一の振る舞いを示さなくなる。しかしながら、このように第1温度センサ(60)と第2温度センサ(70)が同時に故障することは起こり難い。したがって、上記したように第1温度と第2温度との差の絶対値が判定閾値を上回る場合、第1温度センサ(60)若しくは第2温度センサ(70)が故障したとみなせる。
制限部(10)は、第1温度と第2温度との差の絶対値が判定閾値を上回る場合、第1温度閾値と第2温度閾値それぞれを減少する。これにより第1温度と第2温度のうちの正常なほうの温度が、第1温度閾値および第2温度閾値のうちの一方を上回りやすくなる。同様にして、第1温度と第2温度のうちの異常なほうの温度が、第1温度閾値および第2温度閾値のうちの他方を上回りやすくなる。この結果、スイッチ(50)の温度が減少前の第1温度閾値よりも上昇する前に駆動信号が制限されやすくなる。同様にして、駆動部(30)の温度が減少前の第2温度閾値よりも上昇する前に駆動信号が制限されやすくなる。
以上に示したように、第1温度センサ(60)若しくは第2温度センサ(70)が故障したとしても、スイッチ(50)および駆動部(30)の温度が減少前の温度閾値を上回るほどに上昇することが抑制される。この結果、スイッチ(50)と駆動部(30)の過熱が抑制される。またそれとともに、スイッチ(50)の駆動を継続することができる。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
モータとモータ制御装置の概略構成を示すブロック図である。 電力変換部の構成を示す図表である。 第1温度閾値の最小減少量を説明するための模式図である。 第2温度閾値の最小減少量を説明するための模式図である。 第1温度閾値と第2温度閾値の減少量を説明するための模式図である。 通電制御を説明するためのタイミングチャートである。 通電制御を説明するためのフローチャートである。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。 電力変換部の構成の変形例を示す図表である。
以下、本開示の制御装置を車両用のモータ制御装置に適用した場合の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7に基づいて本実施形態にかかるモータ制御装置100を説明する。モータ制御装置100は、図示しない上位ECUからの要求指令に基づいてモータ200を制御する。モータ制御装置100とモータ200とによって、いわゆるISGが構成されている。ISGはIntegrated Starter Generatorの略である。
モータ制御装置100とモータ200とは一体になっている。すなわちモータ制御装置100とモータ200とは、いわゆる機電一体型の構成になっている。
モータ200はベルトを介して車両に搭載された内燃機関のクランクシャフトと連結されている。したがってモータ200とクランクシャフトとは互いに連動して回転する。モータ200が自律回転すると、その回転がクランクシャフトに伝わる。これによってクランクシャフトが回転する。内燃機関の始動、若しくは、車両走行のアシストが成される。またクランクシャフトが回転すると、その回転がモータ200に伝わる。これによってモータ200が発電する。
<モータの構成>
モータ200はロータとステータを有する。この他にモータ200はシャフトとプーリを有する。シャフトは回転可能にモータ制御装置100に設けられている。このシャフトの先端にプーリが設けられている。このプーリに上記のベルトが連結されている。これによりクランクシャフトの回転がベルトを介してシャフトに伝達される。逆に言えば、シャフトの回転がベルトを介してクランクシャフトに伝達される。
ロータはロータコイルを有する。またロータはロータコイルをシャフトに固定する固定部を有する。固定部は円筒形状を成している。固定部の中空にシャフトが挿入固定されている。ロータコイルは固定部の内部に設けられている。そしてロータコイルはシャフトに設けられた配線と電気的に接続されている。この配線はシャフトのスリップリングと電気的に接続されている。スリップリングはシャフトの軸周りに円環状に形成されている。この円環状のスリップリングにブラシが接触している。そしてこのブラシがモータ制御装置100と電気的に接続されている。このブラシにモータ制御装置100から電流が供給される。この電流は、ブラシ、スリップリング、および、配線を介してロータコイルに供給される。これによりロータコイルで磁界が発生する。
ステータは3相のステータコイルを有する。またステータはステータコイルの設けられるステータコアを有する。ステータコアは円筒形状を成している。ステータコアの中空に、シャフトとともにロータが設けられている。
3相のステータコイルそれぞれはモータ制御装置100とバスバーを介して一体的に連結されている。3相のステータコイルには、モータ制御装置100から三相交流が供給される。これにより3相のステータコイルから三相回転磁界が発生する。
以上に示したように、通電によってロータコイルとステータコイルそれぞれから磁界が発生する。この結果、ロータコイルに回転トルクが発生する。三相回転磁界の位相変化に応じて回転トルクの発生方向が順次変化する。それによってシャフトが回転し始める。シャフトとともにプーリも回転する。この回転がベルトを介してクランクシャフトに伝達される。この結果、クランクシャフトも回転する。
これとは逆に、内燃機関が燃焼駆動してクランクシャフトが自律回転すると、その回転がベルトを介してプーリに伝達される。また、車輪の回転によってクランクシャフトが連れ回されると、その回転がベルトを介してプーリに伝達される。それによってプーリとともにシャフトが回転する。これによりロータコイルも回転する。ロータコイルの発する磁界がステータコイルと交差する。それによってステータコイルに誘導起電力が発生する。この結果ステータコイルに電流が流れる。この電流がモータ制御装置100を介して車両のバッテリに供給される。
<モータ制御装置の構成>
次に、モータ制御装置100を説明する。
図1に示すようにモータ制御装置100はマイコン10と電力変換部20を有する。そして電力変換部20はドライバ30とインバータ40を有する。インバータ40は複数のスイッチ50を有する。これら複数のスイッチ50によって、上記のステータ用のインバータとロータ用のインバータが構成されている。これらインバータそれぞれは、2つのスイッチ50がバッテリの正極と負極との間で直列接続されて成るレグを複数有する。
ステータ用のインバータは3相のステータコイルに対応する3相のレグを有する。これら3相のレグはバッテリの正極と負極との間で並列接続されている。各レグの有する2つのスイッチの中点に、対応するステータコイルの一端が接続されている。3相のステータコイルそれぞれの他端は互いに接続されている。
ロータ用のインバータはロータコイルに対応する2相のレグを有する。これら2相のレグはバッテリの正極と負極との間で並列接続されている。2相のレグのうちの一方の有する2つのスイッチの中点にロータコイルの一端が接続されている。他方のレグの有する2つのスイッチの中点にロータコイルの他端が接続されている。
図1および図2ではこれらインバータを構成する複数のスイッチ50のうちの1つを代表として示している。また図1および図2においては、ドライバ30についても、複数のスイッチ50それぞれに対応する複数のドライバ30のうちの1つを代表として示している。
ドライバ30は増幅回路などを有する。マイコン10から出力される制御信号の電圧レベルがこの増幅回路で増幅される。この増幅された制御信号が、スイッチ50の駆動信号としてスイッチ50の制御電極に入力される。このようにドライバ30は制御信号を増幅してスイッチ50に出力する機能を果たす。したがって制御信号が入力されない限りドライバ30は駆動を停止する。そのためにドライバ30は自己発熱しなくなる。同様にしてスイッチ50はドライバ30から駆動信号が入力されない限り駆動を停止する。そのためにスイッチ50は自己発熱しなくなる。ドライバ30は駆動部に相当する。
マイコン10は、具体的にはISGECUである。マイコン10は車両に搭載された上位ECUなどとバスを介して通信可能になっている。マイコン10には上位ECUから要求指令が入力される。マイコン10は入力された要求指令および図示しない車載センサの検出信号などに基づいて、電力変換部20を制御するための制御信号を生成する。マイコン10はその制御信号を電力変換部20のドライバ30に出力する。これによりインバータ40の駆動が制御される。すなわちインバータ40を構成するスイッチ50の駆動が制御される。
マイコン10の出力する制御信号は具体的にはパルス信号である。そのパルス信号に含まれるパルスのパルス幅(デューティ比)やパルス周期を変更することで、スイッチ50の駆動が制御される。この制御の目標とするデューティ比やパルス周期は上位ECUからマイコン10に出力される要求信号に含まれている。目標デューティ比や目標パルス周期はインバータ40を介してモータ200に流れる電流の量に応じて決定される。すなわち目標デューティ比や目標パルス周期はモータ200の力行と発電に応じて決定される。
図1に示すように電力変換部20は、スイッチ50の温度を検出する第1温度センサ60と、ドライバ30の温度を検出する第2温度センサ70と、を有する。後述するように、マイコン10はこれら第1温度センサ60と第2温度センサ70の出力に基づいて制御信号の出力を制限する。換言すれば、マイコン10は第1温度センサ60と第2温度センサ70の出力に基づいてドライバ30とスイッチ50の駆動を制限する。さらに言いかえれば、マイコン10は第1温度センサ60と第2温度センサ70の出力に基づいてドライバ30とスイッチ50の自己発熱と相互の熱伝導による温度の上昇を制限する。マイコン10は制限部に相当する。
図2に示すように電力変換部20は、ドライバ30を構成する電子素子31とインバータ40を構成するスイッチ50それぞれを搭載する配線基板80と、配線基板80を収容する筐体81と、を有する。配線基板80は絶縁基板の表面および内部の少なくとも一方に配線パターンの形成されたプリント基板である。この配線基板80には、その一面80aと裏側の裏面80bとを貫通するスルーホールが形成されている。
電子素子31は配線基板80の一面80aに搭載される。スイッチ50は、MOSFET51と、このMOSFET51を内包する樹脂部52と、樹脂部52から外に突出した複数のリード53と、を有する。上記の制御電極としてのMOSFET51のゲート電極、および、入出力電極としてのドレイン電極とソース電極それぞれにリード53が接続されている。MOSFET51はNチャネル型MOSFETである。このMOSFET51が半導体スイッチ素子に相当する。
なお、樹脂部52に2つのMOSFET51が内包された構成を採用することもできる。この場合、2つのMOSFET51は樹脂部52の中で直列接続され、上記のレグの1つを構成している。このように1つのスイッチ50によって1つのレグが構成される。
図2に示すようにスイッチ50は、樹脂部52が電子素子31と対向配置される態様で配線基板80の一面80a側に固定される。スイッチ50のリード53は、配線基板80のスルーホールに一面80a側から裏面80b側に向かって挿入される。リード53は図示しない半田などを介して配線基板80に機械的および電気的に接続される。
以上に示した接続構成により、電子素子31と樹脂部52とは両者の間の空気を介して熱的に接続されている。電子素子31とリード53とは配線基板80を介して熱的に接続されている。このようにドライバ30とスイッチ50は空気と配線基板80を介して熱的に接続されている。
なお、第1温度センサ60はスイッチ50の温度を検出するべく、配線基板80におけるリード53の挿入されるスルーホールの近傍に設けられる。若しくは、第1温度センサ60はスイッチ50の樹脂部52内に設けられる。この場合、第1温度センサ60はリードを有し、このリードが配線基板80のスルーホールに挿入される。また第2温度センサ70は電子素子31の温度を検出するべく、配線基板80における電子素子31の搭載領域の近傍に設けられる。若しくは、第2温度センサ70はドライバ30を構成する素子の1つとして、電子素子31に内包される。
筐体81は底壁82と、底壁82の内面82aから環状に起立した側壁83と、を有する。これにより内面82a側に側壁83によって囲まれた収納空間が構成されている。この収納空間に、ドライバ30とインバータ40の搭載された配線基板80が収納される。配線基板80の一面80aが内面82aと対向配置される。
図示しないが、マイコン10も配線基板80に搭載されている。マイコン10から出力された制御信号は配線基板80の配線パターンを介してドライバ30に入力される。このドライバ30に入力された制御信号はドライバ30によって増幅される。この増幅された制御信号(駆動信号)が配線パターンとリード53を介してMOSFET51のゲート電極に入力される。
なお、マイコン10は配線基板80に搭載されていなくともよい。この場合、配線基板80には図示しないコネクタが設けられる。このコネクタにワイヤハーネスの一端が接続される。そしてワイヤハーネスの他端がマイコン10に接続される。これにより配線基板80とマイコン10とが電気的に接続される。マイコン10から出力された制御信号は、ワイヤハーネス、コネクタ、および、配線基板80の配線パターンを介してドライバ30に入力される。
<駆動制御>
次に、マイコン10によるスイッチ50とドライバ30それぞれの駆動の制御を説明する。
マイコン10はスイッチ50とドライバ30の過熱を避けつつ、スイッチ50とドライバ30それぞれの駆動を制御する。マイコン10はスイッチ50の動作保障温度としての第1温度閾値Tth1を記憶している。またマイコン10はドライバ30の電子素子31の動作保障温度としての第2温度閾値Tth2を記憶している。
スイッチ50のほうがドライバ30よりも通電量が多い。そのためにスイッチ50はドライバ30よりも耐熱温度が高くなっている。第1温度閾値Tth1は第2温度閾値Tth2よりも温度が高くなっている。具体的には、第1温度閾値Tth1は175℃程度である。第2温度閾値Tth2は150℃程度である。なおもちろんではあるが、過熱を避けるために、これら閾値温度は動作保障温度よりも10℃などの多少低い温度を採用することもできる。
上記したように第1温度センサ60によってスイッチ50の温度が検出される。そして第2温度センサ70によってドライバ30の温度が検出される。マイコン10は第1温度センサ60の検出温度が第1温度閾値Tth1を超える場合、ドライバ30への制御信号の出力を停止する。同様にしてマイコン10は第2温度センサ70の検出温度が第2温度閾値Tth2を超える場合、ドライバ30への制御信号の出力を停止する。これによりドライバ30とスイッチ50それぞれの駆動が停止する。そしてドライバ30とスイッチ50それぞれの自己発熱が停止する。
以下においては、説明を簡便とするために第1温度センサ60の検出温度を第1温度T1と示す。第2温度センサ70の検出温度を第2温度T2と示す。
上記したようにドライバ30とスイッチ50とは空気と配線基板80を介して熱的に接続されている。したがってマイコン10からドライバ30に制御信号が出力され、それによってドライバ30からスイッチ50に駆動信号が出力されると、ドライバ30とスイッチ50それぞれで電流が流れる。これによりドライバ30とスイッチ50とで発熱する。このドライバ30とスイッチ50とで発生した熱は空気と配線基板80とを介してドライバ30とスイッチ50の双方に伝達される。
上記したようにスイッチ50のほうがドライバ30よりも通電量が多い。そのためにスイッチ50のほうがドライバ30よりも温度が高くなる。したがって主としてスイッチ50からドライバ30へと伝熱される。
以上に示した構成と通電量の相違により、第2温度T2は第1温度T1に追従して変化する。すなわち第1温度T1が上昇した場合、第2温度T2も上昇する。第1温度T1が減少した場合、第2温度T2も減少する。
このように第1温度T1と第2温度T2は、その値に差はあるが、同一の振る舞いを示す。この第1温度T1と第2温度T2の差は、スイッチ50とドライバ30それぞれの自己発熱量と両者の間の熱伝導率に依存している。
マイコン10は、上記の第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2の他に、このスイッチ50とドライバ30の自己発熱量と両者の間の熱伝導率に依存する判定閾値Tth3を記憶している。この判定閾値Tth3は、ドライバ30とスイッチ50の駆動状態によって、第1温度T1と第2温度T2との差が最大となる場合の温度よりも高く設定される。このような関係性を満たす判定閾値Tth3として、例えば、単純に第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2との差の絶対値を採用することもできる。
上記したように判定閾値Tth3は第1温度T1と第2温度T2との差が最大となる場合の温度よりも高く設定される。そのために第1温度センサ60と第2温度センサ70それぞれが正常である限り、第1温度T1と第2温度T2との差の絶対値はこの判定閾値Tth3を超えることは起こり難い。
しかしながら、例えば第1温度センサ60と第2温度センサ70の一方が故障し、第1温度T1と第2温度T2の一方が一定値に固定されると、第1温度T1と第2温度T2との差の絶対値が判定閾値Tth3を超えることになる。また、第1温度センサ60と第2温度センサ70の両方に故障が生じた場合においても、第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値が判定閾値Tth3を超えることも起こり得る。しかしながら第1温度センサ60と第2温度センサ70の両方が同時に故障することは起こり難い。そのために第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値が判定閾値Tth3を超える場合、第1温度センサ60と第2温度センサ70のうちの一方が故障し、他方が正常であるとみなせる。
このように第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値が判定閾値Tth3を超える場合、第1温度T1と第2温度T2のうちの1つが正常だとみなせるが、その信頼性は低下している。そのためにマイコン10は、第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値が判定閾値Tth3を超える場合、第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれを減少する。これにより、第1温度T1と第2温度T2のうちの正常なほうの温度が、減少した第1温度閾値Tth1若しくは第2温度閾値Tth2を超えやすくなる。この結果、制御信号の出力が制限されやすくなる。ドライバ30とスイッチ50の自己発熱と相互の熱伝導による昇温が抑制されやすくなる。
この第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれの減少量は、図3および図4に示す関係により決定される。以下においては、スイッチ50の温度をスイッチ温度Tswと示す。ドライバ30の温度をドライバ温度Tdrと示す。検出精度を無視すると、スイッチ温度Tswは第1温度センサ60が正常な場合に検出される第1温度T1と等しい。ドライバ温度Tdrは第2温度センサ70が正常な場合に検出される第2温度T2と等しい。
また以下においては、説明を簡便とするために、第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2との差の絶対値を閾値差|Tth1−Tth2|と示す。スイッチ温度Tswとドライバ温度Tdrとの差の絶対値を温度差|Tsw−Tdr|と示す。この温度差|Tsw−Tdr|は、検出精度を無視すると、第1温度センサ60と第2温度センサ70それぞれが正常な場合における|T1−T2|と等しい。温度差|Tsw−Tdr|が正常温度差に相当する。
図3および図4に示すように、スイッチ温度Tswとドライバ温度Tdrとはスイッチ50とドライバ30の自己発熱と熱伝導のために差がある。この温度差|Tsw−Tdr|は、スイッチ50とドライバ30それぞれの駆動によって変化する。
図3に、温度差|Tsw−Tdr|が閾値差|Tth1−Tth2|よりも小さい場合を示す。このような場合、第1温度閾値Tth1を、閾値差|Tth1−Tth2|から温度差|Tsw−Tdr|を減算した第1減少温度Td1以上減少する。これによれば、第1温度センサ60で検出された第1温度T1が第1温度閾値Tth1から第1減少温度Td1だけ減少した新たな第1減少温度閾値Tth5を超える際に、ドライバ温度Tdrは第2温度閾値Tth2以下となることが期待される。これによりドライバ30が動作保障温度を超えることが抑制される。ドライバ30が過熱することが抑制される。
図4に、温度差|Tsw−Tdr|が閾値差|Tth1−Tth2|よりも大きい場合を示す。このような場合、第2温度閾値Tth2を、温度差|Tsw−Tdr|から閾値差|Tth1−Tth2|を減算した第2減少温度Td2以上減少する。これによれば、第2温度センサ70で検出された第2温度T2が第2温度閾値Tth2から第2減少温度Td2だけ減少した新たな第2減少温度閾値Tth6を超える際に、スイッチ温度Tswは第1温度閾値Tth1以下となることが期待される。これによりスイッチ50が動作保障温度を超えることが抑制される。スイッチ50が過熱することが抑制される。第1減少温度Td1と第2減少温度Td2それぞれが減算値に相当する。
なお、第1温度センサ60と第2温度センサ70の少なくとも一方が故障すると、正しい温度差|Tsw−Tdr|を算出することができなくなる。その結果、第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれの減少量である第1減少温度Td1と第2減少温度Td2も算出することができなくなる。
しかしながら上記したように第1温度センサ60と第2温度センサ70が故障していない場合、第1温度T1と第2温度T2は同様の振る舞いを示すことが期待される。その際、第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値|T1−T2|は一定値をとることが期待される。そこでマイコン10は第1温度T1と第2温度T2を所定周期でサンプリングして|T1−T2|を算出する。そしてマイコン10は|T1−T2|の時間変化が微小(センサ誤差範囲)であると判断すると、その時間変化が微小な期間の|T1−T2|に基づいて、第1減少温度Td1と第2減少温度Td2を算出する。具体的には、時間変化が微小な期間の|T1−T2|の平均値に基づいて、第1減少温度Td1と第2減少温度Td2を算出する。なおもちろんではあるが、単に過去の|T1−T2|の履歴の平均値に基づいて第1減少温度Td1と第2減少温度Td2を算出することもできる。
過熱を避ける観点からすると、スイッチ温度Tswは第1温度閾値Tth1になるべく近づかない方がよいし、ドライバ温度Tdrは第2温度閾値Tth2になるべく近づかない方がよい。そこで、上記の第1減少温度Td1は、閾値差|Tth1−Tth2|から|T1−T2|の平均値よりも低い値で減算して決定する。第2減少温度Td2は、|T1−T2|の平均値よりも高い値から閾値差|Tth1−Tth2|で減算して決定する。
以上に示したように、第1温度T1と第2温度T2の履歴に基づいて第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2の減少量を決定してもよい。しかしながら本実施形態では、第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれの減少した値を一律に定めている。
すなわち、図5に示すように、第1温度閾値Tth1および第2温度閾値Tth2それぞれを、第2温度閾値Tth2よりも減少温度Tdだけ低い減少温度閾値Tth4に減少している。この減少温度Tdは、判定閾値Tth3と同様にして、ドライバ30とスイッチ50の駆動状態によって第1温度T1と第2温度T2との差が最大となる場合の温度よりも高く設定される。したがって減少温度Tdは、例えば、単純に判定閾値Tth3と同一に定めることができる。若しくは、減少温度Tdは閾値差|Tth1−Tth2|と同一に定めることもできる。図4と図5に示すように、少なくとも、減少温度Tdは第2減少温度Td2よりも大きく設定される。マイコン10はこの減少温度閾値Tth4を予め記憶している。
このようにマイコン10は、|T1−T2|が判定閾値Tth3を超える場合、第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれを、第2温度閾値Tth2よりも温度の低い減少温度閾値Tth4に減少する。換言すれば、マイコン10は、|T1−T2|が判定閾値Tth3を超える場合、制御信号の出力を制限する閾値として、第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2の代わりに減少温度閾値Tth4を採用する。これにより、第1温度センサ60と第2温度センサ70のいずれかが故障していたとしても、その故障していない方で検出される温度が減少温度閾値Tth4を超える場合にスイッチ50とドライバ30の駆動が制限される。そのため、スイッチ50とドライバ30それぞれの温度が動作保障温度を超えることが抑制される。
<通電制御のタイミングチャート>
次に、図6に基づいてマイコン10によるドライバ30とスイッチ50の通電制御を説明する。図6に示す記号aは閾値差|Tth1−Tth2|を示している。また記号bは上記の減少温度Tdを示している。
時間t0において第1温度T1は第1温度閾値Tth1よりも低くなっている。第2温度T2は第2温度閾値Tth2よりも低くなっている。そして第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値|T1−T2|は判定閾値Tth3よりも低くなっている。そのためにマイコン10は第1温度センサ60と第2温度センサ70のいずれも故障していないと判断する。そこでマイコン10は制御信号をドライバ30に出力する。これによりドライバ30はオン状態になっている。スイッチ50も駆動し、通電によって自己発熱している。
時間t0から時間が経過すると、通電と伝熱により第1温度T1と第2温度T2は上昇する。しかしながら第1温度センサ60と第2温度センサ70それぞれが正常であり、なおかつ第1温度T1と第2温度T2は同様の振る舞いを示す。そのために第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値|T1−T2|はほとんど変化していない。
時間t1に至ると第1温度T1は第1温度閾値Tth1を超える。そのためにマイコン10は制御信号の出力を停止する。これによりドライバ30とスイッチ50それぞれの通電による発熱が停止する。
時間t2に至ると第1温度T1が第1温度閾値Tth1を下回る。そこでマイコン10は制御信号の出力を開始する。これによりドライバ30とスイッチ50それぞれの通電による発熱が始まる。
時間t3に至ると第2温度T2が第2温度閾値Tth2を超える。そのためにマイコン10は制御信号の出力を再び停止する。これによりドライバ30とスイッチ50それぞれの通電による発熱が停止する。
時間t4に至ると第2温度T2が第2温度閾値Tth2を下回る。そこでマイコン10は制御信号の出力を再び開始する。これによりドライバ30とスイッチ50それぞれの通電による発熱が再び始まる。
以上に示したようにマイコン10は、|T1−T2|が判定閾値Tth3よりも低い場合、第1温度T1と第2温度T2それぞれの第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2に対する振る舞いに応じて制御信号の出力を制限する。
しかしながら図6に示す時間t5で第2温度センサ70に故障が生じる。それにより、破線で示すように本来であれば第2温度T2は第1温度T1と同様にして温度上昇するところ、実線で示すように第2温度T2は例えば一定値に固定される。このような故障が生じると、いままでほとんど一定の振る舞いを示していた|T1−T2|の値が上昇する。
時間t6に至ると、|T1−T2|が判定閾値Tth3を超える。そこでマイコン10は第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれを一律に減少温度閾値Tth4に下げる。時間t6において第1温度T1は減少温度閾値Tth4を超えている。そのためにマイコン10は制御信号の出力を停止する。この後、図示しないが、第1温度T1が減少温度閾値Tth4を下回ると、マイコン10は制御信号の出力を再び開始する。
以上に示したようにマイコン10は、|T1−T2|が判定閾値Tth3を上回る場合、第1温度T1と第2温度T2それぞれの減少温度閾値Tth4に対する振る舞いに応じて制御信号の出力を制限する。
なお、マイコン10は|T1−T2|が判定閾値Tth3を上回ると、温度センサの故障判定フラグを0から1にして記憶する。そしてそれとともにマイコン10は車両に搭載されたインジケータを点灯させて温度センサの故障を車両の搭乗者に通知する。
<通電制御のフローチャート>
次に、図7に基づいてマイコン10によるドライバ30とスイッチ50の通電制御を説明する。
ステップS10においてマイコン10は、第1温度T1と第2温度T2を第1温度センサ60と第2温度センサ70から取得する。そしてマイコン10は第1温度T1と第2温度T2の差の絶対値|T1−T2|を算出する。マイコン10は算出した|T1−T2|が判定閾値Tth3よりも低いか否かを判定する。|T1−T2|が判定閾値Tth3よりも低い場合、マイコン10はステップS20へと進む。これとは反対に|T1−T2|が判定閾値Tth3以上の場合、マイコン10はステップS30へと進む。
ステップS20へ進むとマイコン10は第2温度T2が第2温度閾値Tth2よりも低いか否かを判定する。第2温度T2が第2温度閾値Tth2よりも低い場合、マイコン10はステップS40へと進む。これとは反対に第2温度T2が第2温度閾値Tth2以上の場合、マイコン10はステップS50へと進む。
ステップS40へ進むとマイコン10は第1温度T1が第1温度閾値Tth1よりも低いか否かを判定する。第1温度T1が第1温度閾値Tth1よりも低い場合、マイコン10はステップS60へと進む。これとは反対に第1温度T1が第1温度閾値Tth1以上の場合、マイコン10はステップS50へと進む。
ステップS60へ進むとマイコン10はドライバ30への制御信号の出力を決定する。これによりドライバ30はオン状態となる。これとは異なり、ステップS50へ進むとマイコン10はドライバ30への制御信号の出力の停止を決定する。これによりドライバ30はオフ状態となる。
フローを遡り、ステップS10において|T1−T2|が判定閾値Tth3以上と判断してステップS30へ進むとマイコン10は、第2温度T2が減少温度閾値Tth4よりも低いか否かを判定する。第2温度T2が減少温度閾値Tth4よりも低い場合、マイコン10はステップS70へと進む。これとは反対に第2温度T2が減少温度閾値Tth4以上の場合、マイコン10はステップS80へと進む。
ステップS70へ進むとマイコン10は第1温度T1が減少温度閾値Tth4よりも低いか否かを判定する。第1温度T1が減少温度閾値Tth4よりも低い場合、マイコン10はステップS90へと進む。これとは反対に第1温度T1が減少温度閾値Tth4以上の場合、マイコン10はステップS80へと進む。
ステップS90へ進むとマイコン10はドライバ30への制御信号の出力を決定する。これによりドライバ30はオン状態となる。これとは異なり、ステップS80へ進むとマイコン10はドライバ30への制御信号の出力の停止を決定する。これによりドライバ30はオフ状態となる。
なお、制御信号の出力制限としては、上記のように出力停止だけではなく、例えば制御信号のデューティ比やパルス周期を変更することで、ドライバ30とスイッチ50の駆動時間を短くして発熱を抑制してもよい。すなわち、パルス幅を狭めたりパルス周期を長くしたりすることで制御信号の出力を制限してもよい。
<作用効果>
次に、本実施形態にかかるモータ制御装置100の作用効果を説明する。上記したように、スイッチ50とドライバ30は熱的に連結されている。そのために第1温度センサ60で検出されるスイッチ50の温度(第1温度T1)と第2温度センサ70で検出されるドライバ30の温度(第2温度T2)は同様の振る舞いを示すことが期待される。また、第1温度センサ60と第2温度センサ70の両方が同時に故障することは起こり難い。そのため、第1温度T1と第2温度T2との差の絶対値|T1−T2|が判定閾値Tth3を上回ると、第1温度センサ60と第2温度センサ70のうちの一方が故障したとみなせる。
そこでマイコン10は、|T1−T2|が判定閾値Tth3を上回ると第1温度閾値Tth1と第2温度閾値Tth2それぞれを減少温度閾値Tth4に減少する。これにより第1温度T1と第2温度T2のうちの正常なほうの温度が、減少温度閾値Tth4を上回りやすくなる。同様にして、第1温度T1と第2温度T2のうちの異常なほうの温度が、減少温度閾値Tth4を上回りやすくなる。この結果、スイッチ50の温度が第1温度閾値Tth1を上回る前に制御信号が制限されやすくなる。同様にして、ドライバ30の温度が第2温度閾値Tth2を上回る前に制御信号が制限されやすくなる。
以上に示したように、第1温度センサ60若しくは第2温度センサ70が故障したとしても、スイッチ50およびドライバ30の温度が減少前の温度閾値(動作保障温度)を上回ることが抑制される。この結果、スイッチ50とドライバ30の過熱が抑制される。またそれとともに、動作上限温度は低められるが、スイッチ50の駆動を継続することができる。すなわちインバータ40を介したモータ200の駆動を継続することができる。
図3に基づいて説明したように、第1温度閾値Tth1を、閾値差|Tth1−Tth2|から温度差|Tsw−Tdr|を減算した第1減少温度Td1以上減少する。本実施形態では、第1温度閾値Tth1を図5に示す減少温度閾値Tth4まで下げている。これによれば、第1温度T1が減少温度閾値Tth4を上回る際、第2温度T2は第2温度閾値Tth2よりも低くなる。これによりドライバ30が動作保障温度を超えるほどに過熱することが抑制される。
図4に基づいて説明したように、第2温度閾値Tth2を、温度差|Tsw−Tdr|から閾値差|Tth1−Tth2|を減算した第2減少温度Td2以上減少する。本実施形態では、第2温度閾値Tth2を図5に示す減少温度閾値Tth4まで下げている。これによれば、第2温度T2が減少温度閾値Tth4を上回る際、第1温度T1は第1温度閾値Tth1よりも低くなる。これによりスイッチ50が動作保障温度を超えるほどに過熱することが抑制される。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、配線基板80に搭載された複数のスイッチ50のうちの1つと、複数のドライバ30のうちの1つの電子素子31とが搭載された形態を具体的に説明した。しかしながら配線基板80に搭載される複数のスイッチと電子素子31の形態としては、この例に限定されない、その搭載形態としては、例えば図8〜図14に示す構成を適宜採用することもできる。
(第1の変形例)
図8〜図10に示すように、1つの電子素子31に対して2つのスイッチ50が一面80aで隣接配置される構成を採用することができる。図8では電子素子31が配線基板80の端側に位置し、2つのスイッチ50それぞれと並んでいる。これら2つのスイッチ50は配線基板80の対角方向で並んでいる。図9では電子素子31が2つのスイッチ50の間に位置している。これら2つのスイッチ50は配線基板80の対向辺間で並んでいる。図10では2つの電子素子31それぞれが配線基板80の異なる端側に位置し、2つのスイッチ50それぞれと並んでいる。2つの電子素子31の間に1つのスイッチ50が位置している。
(第2の変形例)
図11に示すように、1つの電子素子31に対して3つのスイッチ50が一面80aで隣接配置される構成を採用することができる。
(第3の変形例)
図12〜図14に示すように、配線基板80の一面80aにスイッチ50が搭載され、裏面80bに電子素子31が搭載される構成を採用することもできる。図12〜図14に示す変形例では、配線基板80とともに電子素子31とスイッチ50それぞれが空気よりも熱伝導率の高い樹脂材料90によって一体的に被覆されている。これにより電子素子31とスイッチ50は空気ではなく樹脂材料90を介して熱的に接続されている。なお図12〜図14それぞれの(a)欄では、配置を明示するために、樹脂材料90の中にあるスイッチ50を実線で示し、電子素子31を破線で示している。
図12では、電子素子31とスイッチ50は配線基板80を介して対向配置されている。電子素子31はスイッチ50の配線基板80の厚み方向への投影領域内に位置している。配線基板80の厚みは一面80aと裏面80bとの間の長さである。
図13では、3つのスイッチ50が一面80aに搭載され、1つの電子素子31が裏面80bに搭載されている。そして一面80aにおけるこの3つのスイッチ50の間の領域の裏側の裏面80bに電子素子31が搭載されている。
図14では、3つのスイッチ50が一面80aに搭載され、2つの電子素子31が裏面80bに搭載されている。そして一面80aにおける2つのスイッチ50の間の領域の裏側の裏面80bに電子素子31が搭載されている。
(その他の変形例)
本実施形態では制御装置がモータ200とともにISGを構成する例を示した。しかしながら制御装置の適用としては上記例に限定されない。制御装置としては、例えば電動パワーステアリングや電動エアコンプレッサーなどに適用することもできる。
本実施形態ではモータ200はベルトを介して車両に搭載された内燃機関のクランクシャフトと連結されている例を示した。しかしながらモータ200は動力分配機構を介してクランクシャフトと連結された構成を採用することもできる。
本実施形態ではインバータ40を構成するスイッチ50がMOSFET51を有する例を示した。しかしながらスイッチ50は例えばIGBTを有してもよい。この場合、スイッチ50はIGBTに逆並列接続された還流ダイオードも有する。
10…マイコン、30…ドライバ、50…スイッチ、51…MOSFET、52…樹脂部、53…リード、60…第1温度センサ、70…第2温度センサ、80…配線基板、80a…一面、80b…裏面、90…樹脂材料

Claims (10)

  1. スイッチ(50)に駆動信号を出力する駆動部(30)と、
    前記スイッチの温度を検出する第1温度センサ(60)と、
    前記駆動部の温度を検出する第2温度センサ(70)と、
    前記第1温度センサによって検出された第1温度が記憶している第1温度閾値を上回る場合に前記駆動信号の出力を制限し、前記第2温度センサによって検出された第2温度が記憶している第2温度閾値を上回る場合に前記駆動信号の出力を制限する制限部(10)と、を有し、
    前記スイッチと前記駆動部とは熱的に接続されており、
    前記制限部は、前記第1温度閾値と前記第2温度閾値の他に判定閾値を記憶しており、前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値が前記判定閾値を上回る場合、前記第1温度閾値および前記第2温度閾値それぞれを減少する制御装置。
  2. 前記第1温度閾値は前記第2温度閾値よりも大きく、
    前記第1温度閾値と前記第2温度閾値との差の絶対値を閾値差、
    前記第1温度センサと前記第2温度センサそれぞれが正常な場合に前記第1温度センサと前記第2温度センサで検出される前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値を正常温度差とすると、
    前記制限部は、前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値が前記判定閾値を上回る場合、前記閾値差と前記正常温度差との差の絶対値である減算値以上、前記第1温度閾値と前記第2温度閾値それぞれを減少する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制限部は、前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値が前記判定閾値よりも小さい場合の前記第1温度と前記第2温度とを所定周期で検出するとともに、前記所定周期毎に検出した前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値の平均値に基づいて前記正常温度差を算出する請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記制限部は、前記所定周期毎に検出した前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値が一定値とみなせる期間における前記第1温度と前記第2温度との差の絶対値の平均値に基づいて前記正常温度差を算出する請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記判定閾値は、前記スイッチの発熱量、前記駆動部の発熱量、および、前記スイッチと前記駆動部との間の熱伝導率によって定められる請求項1〜4いずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記駆動部と前記スイッチは同一の配線基板(80)に搭載されている請求項1〜5いずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記スイッチは、半導体スイッチ素子(51)と、半導体スイッチ素子を内包する樹脂部(52)と、樹脂部から外に突出したリード(53)と、を有し、
    前記リードが前記配線基板に接続され、前記樹脂部が前記駆動部と対向配置されている請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記配線基板の一面(80a)に前記駆動部と複数の前記スイッチが搭載され、
    前記一面において、前記駆動部は複数の前記スイッチの間に位置している請求項6に記載の制御装置。
  9. 前記配線基板の一面(80a)に前記駆動部が搭載され、前記一面の裏面(80b)に前記スイッチが搭載され、
    前記駆動部と前記スイッチは前記配線基板を介して対向配置されている請求項6に記載の制御装置。
  10. 前記駆動部と前記スイッチは、空気よりも熱伝導率の高い樹脂材料(90)を介して熱的に連結されている請求項6〜9いずれか1項に記載の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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