JP2019064176A - 印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲率の変化が一様でないワークに高画質の画像を形成すること。【解決手段】複数のノズルを有するインクジェットヘッドで非対称物の表面の曲面にパターンを印刷する方法であり、曲面の塗布領域に対してインクジェットでインクを塗布する塗布線を決定する第1工程と、塗布線を塗布幅に分割する第2工程と前記塗布幅内に印刷座標を設定する第3工程と、ノズル面と前記曲面との接線とが平行になるように、曲面またはインクジェットヘッドを配置する配置工程と、配置工程で、ノズルと曲面との最短距離が、座標の点で、一定距離範囲内となるノズルを選定する選定工程と、そのノズルで塗布できる領域に、インクを塗布する工程と、を含む曲面への印刷方法。【選択図】図1

Description

本発明は、3次元形状の曲面に液滴を配置することにより画像を印刷する印刷方法及び印刷装置に関する。
近年、柄や模様といわれるデザインや写真などの画像をクリーナー、ドライヤー、カメラなど家電製品の表面へ加飾し、その製品を提供することが注目されている。
例えば、あるブランドのロゴやそのブランドイメージから連想されるデザインなどを製品に追加した製品がある。また、ある販売店だけにデザインを既存品から変更した製品もある。インターネットでの購入に限定し、既存品にデザインを追加・変更をした製品もある。さらに、消費者自身にデザインを考えてもらい、製品に印刷するサービスなどもある。
これらは製品の外観上のデザインを消費者の細かなニーズに対応させることで、商品の付加価値を高めている。
このような少量多品種な製品を加飾する技術として、オンデマンドやバリアブルに適した印刷方法であるインクジェット技術の利用が考えられる。
しかしながら、従来のインクジェット技術は、液滴を吐出するインクジェットヘッドと印刷対象物であるワークとの距離を一定に保って、画像を紙面などに2次元に形成する方法である。この方法を3次元形状へ応用する場合、ワークが曲面であるため、インクジェットヘッドとワークとの距離は、場所によって変わる。インクジェット技術は、ノズル内の液滴をピエゾ振動や気泡などにより吐出させ、その吐出した微小の液滴を空間中で飛翔させワークへ着弾させるプロセスであるため、インクジェットヘッドとワークとの距離が長い場合は、特に周囲の気流の影響を受けやすい。このため、インクジェットヘッドとワークとの距離が変わるところで、液滴が配置されるべき位置にずれが発生し、にじみやかすれ、さらには色ずれなどの現象が起こる。つまり、3次元の曲面上に液滴を所定の位置に精度良く配置させなければ、印刷画像が低画質となる問題がある。
この課題を解決するための特許文献1の方法を、図15の斜視図で説明する。この方法では、楕円柱のワーク300をその回転軸であるB軸を中心として回転させて、ワーク300の表面において印刷位置が等間隔になるように印刷位置を特定し、その印刷位置に対してインクジェットヘッド210により液滴を塗布する。
特許第5445674号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、1つの回転軸のみを中心にワークを回転させて印刷位置を特定するので、3次元形状といっても、1軸のみの回転中心を持つ曲面を備えた3次元形状(例えば、楕円柱、三角柱、または四角柱など)に限定される。家電製品においては、このような1軸のみの回転中心を持つ曲面を備えた3次元形状の製品は少ないので、特許文献1の方法は、汎用性に欠ける。
また、特許文献1の方法では、ワークの表面で印刷位置が等間隔になるように印刷位置を特定するものであるので、ワーク表面の曲率の変化が一様でない場合に対応できない。曲率の変化が一様ではないワークに対して、特許文献1の方法により印刷位置を変化させずに印刷を行うと、曲率が大きい箇所と曲率が小さい箇所において、画像が伸びたり縮んだりすることによるムラが発生し、人が見た際に違和感を生じ、低画質な画像であると認識されてしまう。
本発明の目的は、曲率の変化が一様でないワークに対して高画質の画像を形成できる印刷方法及び印刷装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る印刷方法は、インクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの液滴によりワークに所定の画像を印刷する印刷方法であって、曲率の変化が一様でない前記ワークの曲面に対し、前記インクの液滴が配置される印刷座標を、印刷解像度に応じて設定する印刷座標設定工程と、前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けることにより、前記印刷座標を再設定する印刷座標再設定工程と、前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを用いて、前記印刷座標に前記インクの液滴を配置することにより、前記曲面に前記画像を形成する塗布工程と、を含む。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る印刷装置は、インクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの液滴によりワークに所定の画像を印刷する印刷装置であって、前記ノズルを傾けることが可能な機構と、前記インクジェットヘッド及び前記機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、曲率の変化が一様でない前記ワークの曲面に対し、前記インクの液滴が配置される印刷座標を、印刷解像度に応じて設定し、前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けることにより、前記印刷座標を再設定し、前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを用いて、前記印刷座標に前記インクの液滴を配置することにより、前記曲面に前記画像を形成する。
本発明によれば、曲率の変化が一様でないワークに対して高画質の画像を形成できる。
実施の形態におけるワークとインクジェットヘッドとの関係を示す斜視図 実施の形態におけるワークとインクジェットヘッドとの関係を示す断面図 実施の形態における塗布領域の拡大図 実施の形態における印刷装置の斜視図 曲面上の全体に塗布する画像の位置と大きさを示し、その画像に塗布線を設定する例を曲面の上面から見て説明する図 曲面上の一部に塗布する画像の位置と大きさを示し、その画像に塗布線を設定する例を曲面の上面から見て説明する図 図5Aに示した曲面上の全体に画像を印刷する場合を示した斜視図 塗布線に沿って設定する塗布幅線の位置と長さを、曲面の上面から見て説明する図 塗布線と複数本の塗布幅線との関係を示す曲面の断面図 塗布幅線の間隔と曲面の曲率との関係を示すグラフ 複数の塗布幅線の間に複数の印刷座標を設定する例を曲面の上面から見て説明する図 複数の塗布幅線の間に複数の印刷座標を設定する例を曲面の上面から見て説明する図 塗布幅線にインクジェットヘッドを移動させて配置する例を曲面の上面から見て説明する図 図9Aに示した塗布幅線に沿った断面図 2つの塗布幅線により囲まれた領域を塗布する様子を示す上面図 図10Aとは別の2つの塗布幅線により囲まれた領域を塗布する様子を示す上面図 曲面の曲率が変化している2つの塗布幅線に囲まれた領域へインクジェットヘッドを移動した様子を示す上面図 曲面側からインクジェットヘッドのノズルを見た上面図 曲面側からインクジェットヘッドのノズルを見た上面図 傾けていない状態の各ノズルのインク吐出により形成された画像と、各ノズルとを示す上面図 傾けた状態の各ノズルのインク吐出により形成された画像と、各ノズルとの関係を示す上面図 傾けた状態の各ノズルのインク吐出により形成された画像と、各ノズルとを示す上面図 各ノズルを傾けた状態で、使用するノズルを半分にし、各ノズルのインク吐出により形成された画像と、各ノズルとを示す上面図 曲面側からインクジェットヘッドのノズルを見た上面図 従来のインクジェット技術による曲面の塗布方法を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態におけるワークとインクジェットヘッドとの関係を表す斜視図である。
図1に示すように、印刷対象物であるワークの曲面10(画像の印刷が行われる面)に、インクジェットヘッド11を配置する。インクジェットヘッド11は、曲面10に対向する側に複数のノズル12(図1では図示略。図2等参照)を備えている。
その後、複数のノズル12からインクを吐出して曲面10上に画像を形成する。
本実施の形態における曲面10は、1軸のみの回転中心を持つ曲面(例えば、円柱、楕円柱、三角柱、または四角柱などの3次元形状における曲面)ではなく、少なくとも2方向に曲率を有し、曲率が一様ではない曲面である。当然、本実施の形態で説明する方法及び装置は、1軸のみの回転中心を持つ曲面へも適用できる。
インクジェットヘッド11は、複数の色のヘッド(ノズルの搭載部分)から成り立っている。複数の色としては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色が必要とされる。なお、これらのほかに、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)、グリーン(G)、または、オレンジ(Or)などのヘッドを加えてもよい。色の配列順序は、求める色合いに合わせて任意である。
インクジェットヘッド11の外側には、インクを硬化させる硬化機構13が配列してある。硬化機構13は、ハロゲンランプやLED―UVなどの紫外線、IRやレーザーダイオードなどの赤外線、ヒータによる熱源、または、塗布するインク材料によって選択できる。
インクジェットヘッド11の複数の色のヘッドの配列方向20に対する平行方向21に、インクジェットヘッド11を移動させて、ノズル12よりインクを吐出して曲面10に画像を形成する。このとき、曲面10とインクジェットヘッド11とを相対的に移動させればよい。
図2は、実施の形態におけるワークとインクジェットヘッドとの関係を表す断面図である。
上述したとおり、インクジェット11は、曲面10に対向する側に複数のノズル12を備えている。図2に示すように、インクジェットヘッド11を、ヘッドの配列方向20と平行である平行方向21(図1参照。図2では、紙面奥行き方向)に移動させ、複数のノズル12からインクを吐出させる。その結果、曲面10上に画像30が形成される。
図2では、画像30が形成された領域を、塗布領域31として示す。その後、インクジェットヘッド11を、次の画像30を塗布する塗布領域33へ、曲面10上を移動方向22へ移動させる。
インクジェットヘッド11は、図2の実線部分から点線部分へと、曲面10に対して移動方向22へ相対的に移動する。図2に示す曲面10は、移動方向22に対して、紙面奥行き方向(図1の平行方向21)の曲率の方が大きい。
図3は、曲面10の塗布領域31の拡大図である。
図3に示すように、複数のノズル12としては、曲面10の移動方向22に配列された、ノズル12a、12b、12cがある。ノズル12bはインクジェットヘッド11の中央付近に位置し、ノズル12a及び12cは、インクジェットヘッド11の端に位置する。
図3において、ノズル12aからノズル12cまでの距離を、塗布幅領域14とする。また、インクジェットヘッド11の複数のノズル12の中央付近、すなわち塗布幅領域14の中央に位置するノズル12bから曲面10に垂直に降ろした垂線40と、曲面10との交点を交点41とする。また、交点41に接する接線50は、インクジェットヘッド11の下面(ノズル12が配置された面)と平行である。また、ノズル12a、12b、12cから曲面10上に降ろした垂線の距離を距離60a、距離60b、距離60cとする。
このインクジェットヘッド11からの曲面10上までの距離である距離60a、距離60b、距離60cが5mmより大きい場合、気流の影響を受け、着弾精度が悪くなることが知られている。つまり、高精度に液滴を配置するためには、距離60a、距離60b、距離60cを一定に保つように塗布幅領域14を変え、曲面10上の塗布領域31を決定する必要がある。換言すれば、曲面10の曲率に応じて塗布幅領域14を変える必要がある。塗布幅領域14を変えるには、曲面10の移動方向22の向きで、インクジェットヘッド11の両端に存在するノズル12aとノズル12cの位置を、インクジェットヘッド11の中央に向けて、それぞれ内側のノズルを選ぶことで行う。
<印刷装置>
図4は、曲面10に対してインクの塗布を行う印刷装置の構成を示す斜視図である。
印刷装置は、曲面10を保持する側に、2軸の並進移動機構2000(Y軸200、Z軸201)と、2つの回転機構2001(回転A軸202、回転B軸203)と、を備えている。回転機構2001の先端には、曲面10を保持する機構(図示略)が備えられている。インクジェットヘッド11及び硬化機構13は、ガントリー2002に保持している1軸の並進移動機構(X軸204)に付属した構成となっている。インクジェットヘッド11の各色(C、M、Y、K)に対応するヘッド(ノズル12)は、C軸205に付属して取り付けてある。
なお、図4において、曲面10を保持する側である並進移動機構2000及び回転機構2001の代わりに、5軸以上の6軸ロボット(図示略)やパラレルリンクロボット(図示略)を用いてもよい。
また、印刷装置は、図4に示した各構成要素やインクジェットヘッド11等の動作を制御する制御部(図示略)を備えている。制御部は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。この制御部による制御によって、後述する塗布プロセスが実現される。
<塗布プロセス>
CADデータやレーザー変位計などで3Dスキャンした曲面10の形状データを用いて、下記塗布プロセスにより、曲面10上の塗布したい領域に、順次インクを塗布し、画像を印刷(形成)していく。以下、塗布プロセスの具体的な工程(1)〜(6)について、各図を用いて順に説明する。
(1)第1工程
第1工程は、曲面10に形成する画像の位置と大きさを決定し、塗布線51を設定する工程(塗布線設定工程)である。この第1工程について、図5A〜図5Cを用いて以下に説明する。
図5A及び図5Bは、曲面10上に塗布する画像の位置と大きさを示し、その画像に塗布線51を設定する例を曲面10の上面から見て説明する図である。塗布線51とは、ヘッドの軌道を作る際に基準となる線である。
図5Aは、曲面10上の全体に画像を印刷する場合を示しており、図5Bは、曲面10上の一部に画像を印刷する場合を示している。画像領域(印刷領域)301は、曲面10上において画像が塗布(印刷)される領域である。
図5A、図5Bにおいて、ヘッドの配列方向20及び平行方向21が画像領域301の横幅に対応し、移動方向22が画像領域301の縦幅に対応する。画像領域301の横幅の中央の位置に、塗布線51を設定する。また、画像領域301の縦幅にインクジェットヘッド11の塗布幅領域14を加えた長さを、塗布線51の長さとして設定する。
図5Cは、図5Aの曲面10上の全体に画像を印刷する場合(曲面10全体が画像領域301である場合)を示した斜視図である。
図5Cでは、図5Aに示した画像領域301の図示を省略している。図5Cに示すように、塗布線51は、曲面10上にあり、複数の色のヘッドの配列方向20と直角方向である移動方向22に沿って設定されている。また、図5Cにおいて、塗布線51の位置は、曲面10の中央に設定されており、塗布線51の長さは、曲面10から塗布幅領域14のひとつ分上下にはみ出す長さで設定されている。
(2)第2工程
第2工程は、第1工程で設定された塗布線51に沿って、塗布幅線52を設定する工程(塗布幅線設定工程)である。この第2工程について、図6A〜図6Cを用いて以下に説明する。
図6Aは、塗布線51に沿って設定する塗布幅線52の位置と長さを、曲面10の上面から見て説明する図である。
図6Aに示すように、曲面10上には塗布線51がされている。そして、この塗布線51に沿って、必要な塗布幅に応じて曲面10上の表面を分割することにより、塗布幅線52を設定する。塗布幅線52は、移動方向22の向きに配列されたノズル12のうち端に位置するノズル12aと12cとの間の距離(図3参照)、すなわち塗布幅領域14を最大幅として、塗布線51の塗布していく側の端から順に設定していく。
ヘッドの配列方向20の向きである塗布幅線52の長さは、画像領域301の横幅より長く、インクジェットヘッド11を紙面で左右に含む長さにする。図6Aでは、複数ある塗布幅線52の各間隔は、一定ではない。曲面10の曲率が小さい部分は、塗布幅線52の各間隔を塗布幅領域14より小さくなるように設定する。一方、曲面10の曲率が大きい部分は、塗布幅線52の各間隔を塗布幅領域14と同じ間隔に設定する。この具体例については、図6Bを用いて説明する。
図6Bは、塗布線51と複数本の塗布幅線52との関係を示す曲面10の断面図である。
図6Bにおいて、曲面10の曲率が大きい部分(例えば、インクジェットヘッド11aの位置)である塗布幅線52a−1と52a−2との間隔及び塗布幅線52a−2と52a−3との間隔は、塗布幅領域14と等しく設定される。同様に、曲面10の曲率が大きい部分(例えば、インクジェットヘッド11cの位置)である塗布幅線52c−1と52c−2との間隔及び塗布幅線52c−2と52c−3との間隔も、塗布幅領域14と等しく設定される。
これに対し、図6Bにおいて、曲面10の曲率が小さい部分(例えば、インクジェットヘッド11bの位置)である塗布幅線52b−1と52b−2との間隔及び塗布幅線52b−2と52b−3との間隔は、塗布幅領域14より小さく設定される。なお、図中では、各塗布幅線52が曲面10上から伸びているように見えるが、これは断面での位置をわかり易く示すためであり、各塗布幅線52は、曲面10上に存在する。
図6Cは、塗布幅線52の間隔と曲面10の曲率との関係を示すグラフである。
図6Cに示すように、複数本ある塗布幅線52の最大間隔は、塗布幅領域14と同じである。また、図6Cに示すように、曲面10の曲率に比例して、塗布幅線52の間隔は決定される。ただし、塗布幅線52の間隔に一次的に比例して細かく変えるのではなく、ある範囲に分けて設定することで、データ処理の時間の削減を行う。実用上は、図6Cに示すように、塗布幅線52の間隔を、例えば3段階から5段階に分けることで十分である。
(3)第3工程
第3工程は、第2工程で設定された塗布幅線52に基づいて印刷座標53を設定し、曲面10の曲率に応じて印刷座標53の再設定を行う工程である。この第3工程について、図7及び図8を用いて以下に説明する。
図7は、塗布線51に沿って設定された複数本の塗布幅線52の間(及び塗布幅線52上)に、印刷座標53を設定する例を曲面10の上面から見て説明する図である。
図7は、第2工程で設定された塗布幅線52内の曲面10の表面上を印刷解像度(パターン解像度)に応じて分割した印刷座標53を示している。図7では、塗布幅線52として、塗布幅線52a−1、52a−2、52a−3、52b−1、52b−2、52b−3の例を示している。
図7中の丸印が印刷座標53の位置を示している。印刷座標53は、インクジェット11から吐出されたインクの液滴が配置される座標である。印刷座標53は、曲面10上の座標であるとともに、曲面10を保持する並進移動機構2000(図4参照)と回転機構2001(図4参照)の軸の長さが既知であるので、印刷装置がある空間上の座標としても表すことができる。
そして、印刷座標53を設定することで、各軸の動作量を逆運動学から計算することができる。隣合う印刷座標53間の距離x54、距離y55は印刷解像度である。たとえば1200dpiであれば、約21ミクロンである。距離x54と距離y55は同じである必要はない。たとえば、距離x54の印刷解像度が1200dpi、距離y55の印刷解像度が900dpiなど、整数倍になるような印刷解像度が設定されてもよい。距離x54、距離y55は、曲面10上に設定されており、曲面10上の2点を直線で近似した距離である。
図7に示すように距離x54及び距離y55が曲面10の全面に対して等間隔である場合、曲面10で曲率が異なる部分が存在すると、曲率の大小によって絵の見え方が異なる。たとえば、距離x54、距離y55は、表面上の直線で近似した距離であるので、曲率が小さい箇所では間隔が広がることで画像が伸びる。このことにより、人が見た際に違和感が生じ、印刷品位が悪いと認識されるおそれがある。
そこで、たとえば曲率が小さい場合は、塗布幅線52の間隔を小さくするだけでなく、印刷座標53の位置を曲率に応じて変更する処理(印刷座標53の再設定処理)を行う。この詳細について図8を用いて以下に説明する。
図8は、塗布線51に沿って設定された複数本の塗布幅線52の間(及び塗布幅線52上)に、複数の印刷座標53を設定する例を曲面10の上面から見て説明する図である。
図8において、塗布幅線52a−1、52a−2、52a−3の場所における曲率と、塗布幅線52b−1、52b−2、52b−3の場所における曲率とを比べると、後者の曲率の方が小さい。このように曲面10上に曲率が異なる場所が存在する場合、距離x’56が距離x54より小さくなるように設定(再設定)し、距離y’57が距離y55より小さくなるように設定(再設定)する。なお、距離x’56または距離y’57のいずれかのみを小さくしてもよい。図8では、距離y’57を小さくした場合を例示している。
以上説明した第2工程(塗布幅線52の設定)及び第3工程(印刷座標53の設定及び印刷座標53の再設定)を、あらかじめ塗布する画像領域301(図5A、図5B等参照)のすべてで行う。
(4)配置工程
配置工程は、第3工程の後で、曲面10上から伸びた塗布幅線52(図6B参照)にインクジェットヘッド11を移動させて配置する工程である。この配置工程について、図9A及び図9Bを用いて以下に説明する。
図9Aは、複数本の塗布幅線52および印刷座標53を設定した後に、曲面10上から伸びた塗布幅線52にインクジェットヘッド11を移動させて配置する例を曲面10の上面から見て説明する図である。
図9Aにおいて、例えば、曲面10上の塗布幅線52a−1及び52a−2が最初に塗布が行われる塗布幅線である場合、画像領域301から伸びている塗布幅線52a−1と52a−2(図中において、画像領域301の右側にある塗布幅線52a−1と52a−2)の位置にインクジェットヘッド11を配置する。このときの詳細を、図9Bを用いて以下に説明する。
図9Bは、図9Aに示した塗布幅線52a−1、52a−2に沿った断面図である。
図9Bに示すように、インクジェットヘッド11は、インクジェットヘッド11中央のノズル12bから下ろした垂線40が塗布幅線52a−1と52a−2の中点となるように、曲面10の上に配置されている。このとき、図3を用いて説明したように、垂線40と曲面10との交点41に接する接線50は、インクジェットヘッド11の下面(ノズル12が配置された面)と平行である。
インクジェットヘッド11を配置するにあたり、曲面10を保持する並進移動機構2000(図4参照)と回転機構2001(図4参照)の軸の長さが既知であるので、逆運動学を計算することで、2軸の並進移動機構2000(Y軸200、Z軸201。図4参照)と、2つの回転機構2001(回転A軸202、回転B軸203。図4参照)の移動量がわかる。よって、その移動量に基づいて2軸の並進移動機構2000(Y軸200、Z軸201)及び2つの回転機構2001(回転A軸202、回転B軸203)を動作させ、インクジェットヘッド11を、距離60bが一定となるように相対的に移動させる。
(5)選定工程
選定工程は、上記配置工程の後に行われ、塗布幅領域14内におけるすべての印刷座標53において、複数のノズル12のうち、ノズル12と曲面10との距離が一定の範囲であるノズル12のみを選定する工程である。
インクジェットヘッド11が曲面10と接触することを避け、かつ、インクジェットヘッド11が安定的にインクを吐出できる距離にするためには、例えば図9Bにおいて、ノズル12a、12b、12cの中から、距離60a、距離60b、距離60cが0.5〜5mmの範囲になるものを選定する。この範囲は、対象となる曲面、印刷精度に合わせて適宜変更可能である。
(6)塗布工程
塗布工程は、選定工程で選定されたノズルを用いて、塗布幅線52で囲まれた領域ごとにインクを塗布する工程である。この塗布工程について、図10A及び図10Bを用いて以下に説明する。
図10Aは、塗布幅線52a−1と52a−2により囲まれた領域を塗布する様子を示す上面図である。
図10Aの状態Aは、インクジェットヘッド11がインクを塗布する前の位置にあるときを示している。このときのインクジェットヘッド11の位置は、上記配置工程で設定された、画像領域301外(画像領域301の右側)にあり、印刷座標53が設定されていない塗布幅線52a−1、52a−2上の位置である。
その位置から、インクジェットヘッド11を、ヘッドの配列方向20、平行方向21(図中の左方向)へ移動させる。このとき、インクジェットヘッド11は、曲面10に対して、配置工程で設定された高さ(ノズル12と曲面10との距離)を維持して移動する。
図10Aの状態Bは、インクジェットヘッド11が、画像領域301上を通過中に、選定されたノズル12から液滴を吐出し、印刷座標53の各位置に向けて液滴を着弾させるときを示している。
図10Aの状態Cは、インクジェットヘッド11が、画像領域301外(画像領域301の左側)にあり、印刷座標53が設定されていない塗布幅線52a−1、52a−2上の位置まで移動したときを示している。
以上が、塗布幅線52a−1と52a−2により囲まれた領域を塗布する工程の一連の流れである。
なお、インクジェットヘッド11は、状態Cの位置に到達した後、ヘッドの配列方向20、平行方向21(図中の右方向)に移動して一旦状態Aの位置まで戻り、再び、状態A〜状態Cに示した移動および塗布を繰り返してもよい。または、インクジェットヘッド11は、状態Cの位置に到達した後、ヘッドの配列方向20、平行方向21(図中の右方向)に移動する際に、状態Bの位置にて塗布を行ってから、状態Aの位置に戻ってもよい。
いずれにしても、インクジェットヘッド11は、塗布幅線52a−1と52a−2とで囲まれた領域にある印刷座標53に対して、塗布する画像に応じた液滴を配置するように動作する。
図10Bは、塗布幅線52a−2と52a−3とで囲まれた領域へインクジェットヘッド11を移動する様子を示す上面図である。
塗布幅線52a−1と52a−2とで囲まれた領域の印刷座標53に液滴を配置した後、インクジェットヘッド11は、移動方向22(図中の上方向)に移動し、上記配置工程及び選定工程を行う。そして、インクジェットヘッド11は、図10Bの状態Dの位置から、図10A〜図10Cを用いて説明した動作と同じ動作を行う。
このように、上述した配置工程、選定工程、および塗布工程を繰り返すことで、画像領域301の全ての印刷座標53に対して液滴の配置が行われ、画像が形成(印刷)される。
ここで、曲面10上の曲率が変化した場合に行われる、上記第3工程における印刷座標53の再設定処理の詳細について、図11、図12A、図12B、図13A〜図13Dを用いて、以下に説明する。
図11は、曲面10の曲率が変化している、塗布幅線52b−1と52b−2とで囲まれた領域へインクジェットヘッド11を移動した様子を示す上面図である。
曲面の曲率が異なる場所において印刷座標53の距離x54、距離y55(図8参照)が同じであると、画像(絵)の見え方が異なる。これは、曲率が変わっても距離x54、距離y55が一定であると、曲率が大きい箇所と曲率が小さい箇所では、画像が伸びたり縮んだりするからである。このような画像は、ムラとして認識されてしまう。
そこで、曲率が変化している部分(図11の例では、塗布幅線52b−1と52b−2)では、上記第3工程の説明で述べたように、印刷座標53の距離x54、距離y55を、それぞれ、距離x’56、距離y’57に変更する(図8参照)。この変更方法について、図12A、図12Bを用いて以下に説明する。
図12Aおよび図12Bは、曲面10側(ワークの印刷面側)からインクジェットヘッド11のノズルを見た上面図である。
インクジェットヘッド11では、その各色のヘッドを固定している回転軸C205(図4参照)を回転させることで、各ヘッドを傾けることができる。これにより、印刷座標53の距離x54、距離y55をそれぞれ距離x’56、距離y’57に変更する方法の一例を以下に説明する。
図12Aは、回転軸205を回転させる前の状態を示している。図12Aにおいて、距離70aは、移動方向22におけるノズル12間の距離(以下、移動側ノズル距離という)を示しており、距離71aは、ヘッドの配列方向20、平行方向21におけるノズル12間の距離(以下、塗布側ノズル距離という)を示している。
そして、図12Aの状態のときにインクジェットヘッド11を取り付けてある回転軸C205を回転させる。これにより、図12Bに示すように、移動方向22に対してインクジェットヘッド11の各ヘッド及びノズル12が傾く。このとき、図12Aに示した移動側ノズル距離70a>図12Bに示した移動側ノズル距離70bとなる。すなわち、距離y55から距離y’57へと変更できる。このように、距離y’57は、回転軸C205の角度によって制御することができる。
また、上記のように各ヘッドが傾いたとき、図12Aに示した塗布側ノズル距離71a<塗布側ノズル距離71bとなる。そこで、距離x’56は、吐出するタイミングを変更することで制御する。
以上のように、回転軸C205を回転させてインクジェットヘッド11の各色のヘッドを傾けたことによる距離y55から距離y57’の変更と、塗布した際の画像及び塗布幅との関係について、図13A〜図13Dを用いて以下に説明する。
図13A〜図13Dは、インクジェットヘッド11から吐出されたインクの液滴が各印刷座標53に配置された結果、曲面10上に形成された画像30を示す上面図である。なお、これら各図において、インクジェットヘッド11及び各ヘッドは、図示を省略している。
図13Aは、傾いていない初期状態(図12Aに示した状態)のノズル12のインク吐出により形成された画像30と、各ノズル12とを示している。図13Aにおいて、ノズル12が斜め方向に配列されているのは、ノズル12間の密度、すなわち画像30(印刷座標53)を高密度化するとともに、曲面10に対してヘッドの幅を狭くするためである。
図13B及び図13Cは、図13Aに示した初期状態よりも傾けたノズル12のインク吐出により形成された画像30と、各ノズル12とを示している。図13B及び図13Cに示す距離y’57(距離画像30を構成する液滴間の距離)は、図13Aに示した距離y55(距離画像30を構成する液滴間の距離)よりも短くなっている。
図13Dは、各ノズル12を傾けた状態で、使用するノズル12を半分にし、各ノズル12のインク吐出により形成された画像30と、各ノズル12とを示している。使用するノズル12の数を減らすことで、塗布幅を変更できる。なお、塗布幅の変更は、図13Aに示したノズル12を傾けていない初期状態の場合、または、図13B、図13Cに示したノズル12を傾けた場合において、任意で行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、1軸のみの回転中心でない3次元の曲面10を有するワークに対して、曲面10上の印刷座標53の位置を曲率に応じて変えることができる。すなわち、塗布した画像30の位置を曲率に応じて変えることができる。よって、曲率が大きい部分でも曲率が小さい部分でも、ゆがみや伸びがない画像30を曲面10上に形成することができる。したがって、本実施の形態では、1軸の回転中心では塗布できない、つまり2方向に曲率を有し、その曲率の変化が一様でないワークに対しても、高画質の画像を形成できる。
<変形例>
本発明は、上記実施の形態の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下、各変形例について説明する。
例えば、上記第2工程において塗布幅線52を設定する際、塗布幅領域14、すなわちノズル12aとノズル12cとの間の距離(図3参照)の1/4から1/8を塗布幅線52と設定することで、移動方向22へオーバーラップする領域を発生させて塗布してもよい。これにより、ノズル12の不吐出やノズル12毎の体積量の違いを緩和させることができる。
また、例えば、上記配置工程の際、図9に示したように、インクジェットヘッド11を、インクジェットヘッド11中央のノズル12bから下ろした垂線40が塗布幅線52a−1と52a−2の中点となるように、曲面10の上に配置したが、これに限定されない。例えば、垂線40は、インクジェットヘッド11中央のノズル12b以外のノズルから下ろした垂線であってもよい。
また、本実施の形態では、インクジェットヘッド11においてノズル12が一列である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。図14は、曲面10側からインクジェットヘッド11のノズル12を見た上面図である。この図14に示すように、ノズル12は、2列であってもよい。このように、複数列のノズル12を有するインクジェットヘッド11を用いて塗布を行うことにより、生産性(例えば、印刷速度)を向上させることができる。
<本開示のまとめ>
本開示の印刷方法は、インクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの液滴によりワークに所定の画像を印刷する印刷方法であって、曲率の変化が一様でない前記ワークの曲面に対し、前記インクの液滴が配置される印刷座標を、印刷解像度に応じて設定する印刷座標設定工程と、前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けることにより、前記印刷座標を再設定する印刷座標再設定工程と、前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを用いて、前記印刷座標に前記インクの液滴を配置することにより、前記曲面に前記画像を形成する塗布工程と、を含む。
なお、上記本開示の印刷方法において、前記曲面において前記画像を印刷する画像領域を決定し、前記画像領域に塗布線を設定する塗布線設定工程と、前記塗布線を分割する複数の塗布幅線を、前記曲面の曲率に応じて前記塗布幅線同士の間隔が異なるように、前記画像領域に設定する塗布幅線設定工程と、をさらに含み、前記塗布線設定工程及び前記塗布幅線設定工程は、前記印刷座標設定工程の前に行われ、前記印刷座標設定工程は、前記塗布幅線上及び前記塗布幅線の間に、複数の前記印刷座標を設定してもよい。
また、上記本開示の印刷方法において、前記複数の塗布幅線のうちの第1塗布幅線と第2塗布幅線とで囲まれた第1領域が塗布対象である場合、前記インクジェットヘッドの中央に設けられた前記ノズルから前記曲面に下ろした垂線が前記第1塗布幅線と前記第2塗布幅線の中点となり、かつ、前記垂線と前記曲面との交点に接する接線が前記インクジェットヘッドにおける前記ノズルの配置面と平行になるように、前記インクジェットヘッドを前記曲面に対向させて配置する配置工程と、前記インクジェットヘッドに備えられた複数の前記ノズルのうち、前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを選定する選定工程と、をさらに含み、前記配置工程及び前記選定工程は、前記塗布工程の前に行われ、前記塗布工程は、前記第1領域に設定された前記印刷座標に対し、前記インクの液滴を配置してもよい。
また、上記本開示の印刷方法において、前記第1領域に対する前記塗布工程の終了後、前記第1領域に隣接する領域に対して、前記配置工程、前記選定工程、及び前記塗布工程が行われてもよい。
また、上記本開示の印刷方法において、前記配置工程、前記選定工程、及び前記塗布工程は、前記画像領域に設定された全ての前記印刷座標に対して前記インクの液滴が配置されるまで繰り返し行われてもよい。
また、上記本開示の印刷方法において、複数回行われる前記配置工程及び前記選定工程では、使用される前記ノズルの数が異なってもよい。
また、上記本開示の印刷方法において、複数回行われる前記塗布工程では、前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けた状態で前記インクの液滴の吐出を行ってもよい。
また、上記本開示の印刷方法において、前記最短距離は、0.5〜5mm以内であってもよい。
本開示の印刷装置は、インクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの液滴によりワークに所定の画像を印刷する印刷装置であって、前記ノズルを傾けることが可能な機構と、前記インクジェットヘッド及び前記機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、曲率の変化が一様でない前記ワークの曲面に対し、前記インクの液滴が配置される印刷座標を、印刷解像度に応じて設定し、前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けることにより、前記印刷座標を再設定し、前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを用いて、前記印刷座標に前記インクの液滴を配置することにより、前記曲面に前記画像を形成する。
本発明は、曲面を有するワークに対して印刷座標を生成する方法であって、直接その曲面上にパターンを高精度に描画することができるので、製品外観のデザイン形成や3次元表面の配線パターン描画などに利用できる。
10 曲面
11、11a、11b、11c インクジェットヘッド
12、12a、12b、12c ノズル
13 硬化機構
14 塗布幅領域
20 配列方向
21 平行方向
22 移動方向
30 画像
31、33 塗布領域
40 垂線
41 交点
50 接線
51 塗布線
52 塗布幅線
53 印刷座標
54 印刷座標距離x
55 印刷座標距離y
56 印刷座標距離x’
57 印刷座標距離y’
60a、60b、60c 距離
70a、70b 移動側ノズル距離
71a、71b 塗布側ノズル距離
200 Y軸
201 Z軸
202 回転A軸
203 回転B軸
204 X軸
205 C軸
210 インクジェットヘッド(先行例)
300 ワーク(先行例)
301 画像領域
2000 並進移動機構
2001 回転機構
2002 ガントリー

Claims (9)

  1. インクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの液滴によりワークに所定の画像を印刷する印刷方法であって、
    曲率の変化が一様でない前記ワークの曲面に対し、前記インクの液滴が配置される印刷座標を、印刷解像度に応じて設定する印刷座標設定工程と、
    前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けることにより、前記印刷座標を再設定する印刷座標再設定工程と、
    前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを用いて、前記印刷座標に前記インクの液滴を配置することにより、前記曲面に前記画像を形成する塗布工程と、を含む、
    印刷方法。
  2. 前記曲面において前記画像を印刷する画像領域を決定し、前記画像領域に塗布線を設定する塗布線設定工程と、
    前記塗布線を分割する複数の塗布幅線を、前記曲面の曲率に応じて前記塗布幅線同士の間隔が異なるように、前記画像領域に設定する塗布幅線設定工程と、をさらに含み、
    前記塗布線設定工程及び前記塗布幅線設定工程は、前記印刷座標設定工程の前に行われ、
    前記印刷座標設定工程は、
    前記塗布幅線上及び前記塗布幅線の間に、複数の前記印刷座標を設定する、
    請求項1に記載の印刷方法。
  3. 前記複数の塗布幅線のうちの第1塗布幅線と第2塗布幅線とで囲まれた第1領域が塗布対象である場合、前記インクジェットヘッドの中央に設けられた前記ノズルから前記曲面に下ろした垂線が前記第1塗布幅線と前記第2塗布幅線の中点となり、かつ、前記垂線と前記曲面との交点に接する接線が前記インクジェットヘッドにおける前記ノズルの配置面と平行になるように、前記インクジェットヘッドを前記曲面に対向させて配置する配置工程と、
    前記インクジェットヘッドに備えられた複数の前記ノズルのうち、前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを選定する選定工程と、をさらに含み、
    前記配置工程及び前記選定工程は、前記塗布工程の前に行われ、
    前記塗布工程は、
    前記第1領域に設定された前記印刷座標に対し、前記インクの液滴を配置する、
    請求項2に記載の印刷方法。
  4. 前記第1領域に対する前記塗布工程の終了後、
    前記第1領域に隣接する領域に対して、前記配置工程、前記選定工程、及び前記塗布工程が行われる、
    請求項3に記載の印刷方法。
  5. 前記配置工程、前記選定工程、及び前記塗布工程は、
    前記画像領域に設定された全ての前記印刷座標に対して前記インクの液滴が配置されるまで繰り返し行われる、
    請求項4に記載の印刷方法。
  6. 複数回行われる前記配置工程及び前記選定工程では、使用される前記ノズルの数が異なる、
    請求項4または5に記載の印刷方法。
  7. 複数回行われる前記塗布工程では、前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けた状態で前記インクの液滴の吐出を行う、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の印刷方法。
  8. 前記最短距離は、0.5〜5mm以内である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の印刷方法。
  9. インクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの液滴によりワークに所定の画像を印刷する印刷装置であって、
    前記ノズルを傾けることが可能な機構と、
    前記インクジェットヘッド及び前記機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    曲率の変化が一様でない前記ワークの曲面に対し、前記インクの液滴が配置される印刷座標を、印刷解像度に応じて設定し、
    前記曲面の曲率に応じて前記ノズルを傾けることにより、前記印刷座標を再設定し、
    前記曲面との最短距離が一定範囲内である前記ノズルを用いて、前記印刷座標に前記インクの液滴を配置することにより、前記曲面に前記画像を形成する、
    印刷装置。
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