JP2019062021A - 半導体モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐圧を確保し且つ十分な放熱性を有する半導体モジュールおよびその製造方法を提供する。【解決手段】 半導体モジュール10は、半導体素子11と、導電性を有し、半導体素子が載置される第1ベース基板13と、導電性を有し、第1ベース基板13より面積が大きい第2ベース基板14と、第2ベース基板14に固着されるヒートシンク12と、第1ベース基板13より面積が大きく、第1ベース基板13と第2ベース基板14との間に配置される絶縁シート15と、を具備する。絶縁シート15は、第1ベース基板13と第2ベース基板14とに挟まれた第1の部分15aと第1の部分15aを除く第2の部分15bとを有し、第1の部分15aの第1の厚さt1と第2の部分15bの第2の厚さt2とが実質的に等しい。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、半導体モジュールおよびその製造方法に関する。
照明用高出力半導体発光素子または電力用パワー半導体素子などの発熱する半導体素子と、半導体素子から生じる熱を放散するための放熱器とを有する半導体モジュールが知られている。
半導体モジュールでは、半導体モジュールと放熱器との間の絶縁性を確保するために、半導体モジュールはセラミックス等の絶縁物を介して放熱器に接続されている。
然しながら、半導体モジュールが絶縁性の規格を満足するためには、半導体モジュールと放熱器の全体を覆うように絶縁性が担保されるカバーで覆う必要がある。そのため、照明機器のサイズが大きくなるという問題がある。
特開2015−165545号公報
絶縁性を確保して十分な放熱性を有する半導体モジュールおよびその製造方法を提供する。
一つの実施形態によれば、半導体モジュールは、半導体素子と、導電性を有し、前記半導体素子が載置される第1ベース基板と、導電性を有し、前記第1の基板より面積が大きい第2ベース基板と、前記第2ベース基板に固着されるヒートシンクと、前記第1ベース基板より面積が大きく、前記第1ベース基板と前記第2ベース基板との間に配置される絶縁シートと、を具備し、前記絶縁シートは、前記第1ベース基板と前記第2ベース基板とに挟まれた第1の部分と前記第1の部分を除く第2の部分とを有し、前記第1の部分の第1の厚さと前記第2の部分の第2の厚さとが実質的に等しい。
実施形態1に係る半導体モジュールを示す断面図。 実施形態1に係る半導体モジュールを示す斜視図。 実施形態1に係る半導体モジュールが組み込まれた機器を示す斜視図。 実施形態1に係る半導体モジュールの製造工程を順に示す断面図。 実施形態1に係る半導体モジュールの製造工程の要部を示す図。 実施形態1に係る半導体モジュールの製造工程を順に示す断面図。 実施形態1に係る絶縁シートを比較例と対比して示す断面図。 実施形態1に係る半導体モジュールの別の製造工程を示す断面図。 実施形態2に係る半導体モジュールを示す図。 実施形態2に係る半導体モジュールの製造工程を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施形態に係る半導体モジュールについて、図1乃至図3を用いて説明する。図1は半導体モジュールを示す断面図、図2は半導体モジュールを示す斜視図、図3は半導体モジュールが組み込まれた機器を示す斜視図である。なお本実施形態は単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。
始めに、半導体モジュールの概要を説明する。
図1および図2に示すように、半導体モジュール10は、半導体素子11と、半導体素子11から生じる熱を放散するためのヒートシンク(放熱器)12とを有している。
半導体素子11は、導電性を有する第1ベース基板13に載置されている。ヒートシンク12は、導電性を有し、第1ベース基板13より面積が大きい第2ベース基板14に固着されている。
第1ベース基板13と第2ベース基板14との間には、第1ベース基板13より面積が大きい絶縁シート15が配置されている。絶縁シート15は、第1ベース基板13と第2ベース基板14とを電気的に絶縁するとともに、半導体素子11からヒートシンク12への十分な熱伝導性を確保するために設けられている。
本明細書において、第1ベース基板13より面積が大きい第2ベース基板14とは、第1ベース基板13の平面積より第2ベース基板14の平面積が大きく、且つ第1ベース基板13と第2ベース基板14とを重ねたときに、第1ベース基板13が第2ベース基板14からせり出していないことを意味している。第1ベース基板13より面積が大きい絶縁シート15に関しても、同様である。以後、「面積が大きい」を、単に「大きい」と称する場合もある。
絶縁シート15が第1ベース基板13より大きいのは、ベース基板13とヒートシンク12との間の沿面耐圧を確保するためである。絶縁シート15は、少なくともベース基板13とヒートシンク12との間の沿面耐圧を確保するための沿面距離Lだけ、第1ベース基板13より大きく設定する必要がある。例えば、沿面耐圧が5kVのとき、好ましい沿面距離Lは4mm程度である。より好ましい沿面距離Lは5mm程度である。
絶縁シート15は、熱伝導率が高いフィラーを含有する樹脂である。絶縁シート15は、加熱・加圧することにより、圧縮されてフィラーが密集し熱伝導性が向上するとともに、バインダー成分が染み出して接着性が発現する。
これにより、絶縁シート15を介して第1ベース基板13と第2ベース基板14とが接合される。第1ベース基板13と第2ベース基板14との接合に、別途接着剤等を用いる必要はない。
絶縁シート15は、第1ベース基板13と第2ベース基板14とに挟まれた第1の部分15aと、第1の部分15aを除く第2の部分15bとを有している。第1の部分15aは、第1ベース基板13および第2ベース基板14に密着している。第2の部分15bは、第2ベース基板14にのみ密着している。
絶縁シート15は、第1の部分15aの第1の厚さt1と第2の部分15bの第2の厚さt2とが実質的に等しくなっている。本明細書では、第1の厚さt1と第2の厚さt2とが実質的に等しいとは、両者が数学的に等しいだけでなく、目的とする熱伝導性が得られる範囲内にあることを意味している。例えば、第1の厚さt1、第2の厚さt2は、規定の絶縁性と放熱を発現する厚み以下になっており、絶縁シートの大半がフィラーであるので、一定以上圧縮されることが無く、すなわち十分圧縮された状態では第1の厚さt1と第2の厚さt2は、ほぼ等しい事になる。
例えば、第1の厚さt1、第2の厚さt2は、ランダムに選択した複数箇所の厚さを測定し、それらの平均値とすることができる。
第1の厚さt1と第2の厚さt2とが実質的に等しいとき、第1の部分15aの熱伝導性と第2の部分15bの熱伝導性が等しくなるので、絶縁シート15全体としての熱伝導性を向上させることが可能である。
第2ベース基板14を絶縁シート15より大きくすることで放熱性は多少向上するが、コスト増大の原因となり、放熱効果に見合う効果は少ない。それよりも、第2ベース基板14が小さいほど、ヒートシンク12を小型化するのに有利であり、部材コストの低減効果が大きく、第2ベース基板14は絶縁シート15と同じ大きさにすることでトータルのメリットを得る。
次に、半導体モジュールの詳細を説明する。
半導体素子11は、発熱部品である複数の半導体発光チップが基板に実装されたCOB(Chip On Board)である。半導体発光チップは、例えば青色光を放出するGaN系の発光ダイオード(LED)である。半導体発光チップには、青色光を吸収して黄色光を放出する蛍光体、例えばYAG蛍光体が塗布されている。
半導体素子11に大電流(アンペアオーダ)を流すことにより、半導体素子11は、青色光と黄色光が混合された白色光を放出する。半導体素子11から生じる大量の熱をヒートシンク12により速やかに放散することにより、半導体素子11は、高い光出力を維持することができる。
第1ベース基板13は、例えばニッケル(Ni)めっきされたアルミニウム(Al)板である。半導体素子11と第1ベース基板13は、例えばハンダ層16を介して接合されている。
第2ベース基板14は、例えば熱伝導率の高い銅(Cu)板、または第1ベース基板13と同じニッケル(Ni)めっきされたアルミニウム(Al)板などである。
絶縁シート15に用いられるフィラーとしては、例えば窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)等種々の粒子を用いることができ、特に限定されない。樹脂は高耐熱性樹脂で、例えばエポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等種々の樹脂を用いることができ、特に限定されない。フィラーの平均粒径、含有率等は目的の熱伝導率が得られる範囲であればよく、特に限定されない。
絶縁シート15として、厚さが200乃至500μm程度、熱伝導率が6乃至12W/m・K程度、シート自体が接着力を有するものが利用可能である。
ヒートシンク12は、複数の放熱フィン12aと複数のヒートパイフ12bとを有している。複数の放熱フィン12aは、例えば矩形状の金属板であり、第2ベース基板14の絶縁シート15側と反対側の面から立設され、所定の間隔を置いて一方向(図のY方向)に並置されている。
ヒートパイプ12bは、所謂コの字状のパイプで、対向する第1部分および第2部分と、第1部分と第2部分とを連接する第3部分を有している。第2ベース基板14の絶縁シート15側と反対側には、複数のヒートパイプ12bを固着するために、断面が半円状でY方向に延在する図示されない複数の溝が設けられている。
複数のヒートパイプ12bは、第1部分が溝に内接し、第2部分が複数の放熱フィン12aを串刺しするように、所定の間隔を置いてY方向に直交するX方向に並置されている。
尚、ヒートパイプ(heat pipe)とは、熱の移動効率を上げる技術・仕組みの一つで、熱伝導性が高い材質からなるパイプ中に揮発性の液体(作動液, Working fluid)を封入したものである。
パイプ中の一方を加熱し、もう一方を冷却することで、作動液の蒸発(潜熱の吸収)と、作動液の凝縮(潜熱の放出)のサイクルが発生し熱が移動する。冷却部を加熱部より高い位置に設定することにより、凝縮後の作動液を加熱部に戻すことができるが、パイプ内壁をウィックと呼ばれる毛細管構造にすることにより、高低差がない場合や無重力の宇宙空間でも利用できるものである。
図3は半導体モジュール10を組み込んだ投光器20を示す斜視図である。投光器20は、6個の半導体モジュール10と、半導体モジュール10の光放出面側に設けられた遮光用のフード21と、半導体モジュール10およびフード21を保持するスタンド22と、光を放出する方向を調節するための角度調節レバー23等を有している。
投光器20の光出力が、例えば2kW程度の場合、放熱フィン12aの長さは、例えば200mm程度が適当である。
次に、半導体モジュールの製造方法について説明する。図4乃至図6は半導体モジュール10の製造方法を順に示す図である。
図4(a)に示すように、第2ベース基板14に絶縁シート15および第1ベース基板13をこの順に重ねる。第2ベース基板14と絶縁シート15とは、同じ大きさである。絶縁シート15は、第1ベース基板13の外縁より沿面距離L以上せり出している。第2ベース基板14における破線は、断面が半円状でY方向に延在する図示されない複数の溝14aを示している。
図4(b)に示すように、絶縁シート15に第1ベース基板13を囲むようにダミー基板31を配置する。ダミー基板31は、第1ベース基板13と同じ厚さであり、第1ベース基板13の外周面に沿って第1ベース基板13に隙間なく接していることが好ましい。
第2ベース基板14と、第1ベース基板13およびダミー基板31とで、絶縁シート15を挟んだ状態で、両側から押圧治具32a、32bで加圧し、加熱する。加熱温度は、絶縁シート15の接着性か発現する温度であるが、一般に100℃乃至200℃程度である。
これにより、第1ベース基板13と第2ベース基板14とは、絶縁シート15を介して接合される。絶縁シート15は、第1ベース基板13と第2ベース基板14に挟まれた第1の部分15aと、第1の部分15aを除く第2の部分15bとを有するシートになる。
このとき、ダミー基板31と第2ベース基板14とは、絶縁シート15を介して接合されないようにしておくことが必要である。ダミー基板31には、例えば絶縁シート15と接する面に離型作用を有する保護膜を形成しておくとよい。保護膜として、ダミー基板31にフッ素系樹脂膜をコートする、または絶縁シート15とダミー基板31との間に薄いフッ素系樹脂シートを配置することでもよい。
この段階では、第1の部分15aの第1の厚さt1と、第2の部分15bの第2の厚さt2とは等しい。その後、ダミー基板31を取り除く。
ダミー基板31を取り除くと、第2の部分15bは、第1ベース基板13側の面がフリーなので、復元力が働き第2の厚さt2が若干大きくなることも予想されるが、第1の厚さt1と第2の厚さt2は規定の絶縁性と放熱を発現する厚み以下になっており、絶縁シートの大半がフィラーであるので、一定以上圧縮されることが無く、すなわち十分圧縮された状態では第1の厚さt1と第2の厚さt2は、実質的に等しいと見なされる。
図4(c)に示すように、第2ベース基板14の絶縁シート15側と反対側の面に、ヒートシンク12を、例えばハンダ33で接合する。ハンダ33は、例えば錫ビスマス(SnBi)系ハンダ(融点139℃)が適当である。ハンダ接合は、窒素雰囲気中で温度140℃乃至150℃で行うことが望ましい。
図5は、絶縁シート15に第1ベース基板13を囲むように配置されたダミー基板31を示す図で、図5(a)はその平面図、図5(b)はその断面図である。
ダミー基板31は、4つの矩形状のダミーブロック31a、31b、31c、31dを有している。ダミーブロック31a乃至31dは、短辺の長さが沿面距離Lに等しく、長辺の長さが第2ベース基板14の一辺の長さと沿面距離Lとの和に等しい。
ダミーブロック31a乃至31dは、それぞれ第1ベース基板13の側面に隙間なく接するように配置されている。また、ダミーブロック31a乃至31d同士も互いに隙間なく接するように配置されている。
このようなダミー基板31によれば、図4(b)に示す加熱・加圧工程において、第1ベース基板13およびダミー基板31が熱膨張しても、第1ベース基板13とダミーブロック31a乃至31dが隙間なく接している状態が維持される。ダミー基板31が第1ベース基板13と同じ材質、即ち同じ熱膨張係数を有していることがより好ましい。
ダミーブロック31a乃至31dは、短辺の長さが沿面距離Lに等しく、長辺の長さが第2ベース基板14の一辺の長さと沿面距離Lとの和に等しい場合を示したが、これには限定されない。ダミーブロック31a乃至31dは、短辺の長さが沿面距離L以上であればよく、長辺の長さが第2ベース基板14の一辺の長さと沿面距離Lとの和以上であればよい。
次に、図6(a)に示すように、第1ベース基板13上にハンダ34として、例えばペースト状のSnBi系ハンダを塗布する。
図6(b)に示すように、ハンダ34上に半導体素子11を載置する。
図6(c)に示すように、半導体素子11に押さえ治具35を被せ、押さえ治具35に錘36を載置する。錘36はハンダ34が融解した時に半導体素子11の位置がずれないようにするための錘である。押さえ治具35は半導体素子11に錘36を載置するための土台である。
さらに、半導体素子11と押さえ治具35とを収納可能な矩形状の開口37aを有する固定治具37を用いることが好ましい。開口37aの直交する2辺に押さえ治具35の直交する2辺が内接し、他の2辺は互いに離間するように固定治具37を配置する。固定治具37は、第1ベース基板13にネジ等で仮止めするとよい。
ハンダ接合は、窒素雰囲気中で温度140℃乃至150℃、10分以内で行うことが望ましい。先に接合したハンダ33の再融解を防止するためである。あるいは、ハンダ34として、ハンダ33の融解温度より低い融解温度を有するハンダを用いることが望ましい。
ハンダ接合後、押さえ治具35、錘36、固定治具37を取り外す。これにより、図1に示す絶縁性を確保して十分な放熱性を有する半導体素子モジュール10が得られる。
次に、本実施形態の絶縁性シートの構造と、熱伝導性について比較例と対比して説明する。
図7は、絶縁シート15を比較例の絶縁シートと対比して示す断面図で、図7(a)は加熱・加圧前(初期状態)の絶縁シート、図7(b)は本実施形態の加熱・加圧後の絶縁シート、図7(c)は比較例の加熱・加圧後の絶縁シートを示す断面図である。
ここで、比較例の絶縁シートとは、第2の部分(沿面距離Lを稼ぐための部分)を加圧していない絶縁シートのことである。図7(a)乃至図7(c)において、黒丸は絶縁シートに含まれるフィラーを示し、白丸は絶縁シートに残留するボイドを示している。
図7(a)に示すように、加熱・加圧前の絶縁シート41は、樹脂内にフィラー(●)およびボイド(○)がランダムに散在している。絶縁シート41の厚さt0は、例えば280μmである。フィラーは絶縁シートの熱伝導率を高めるので、できるだけ密集していることが望ましい。ボイドは、絶縁シートの熱伝導率を悪化させるので、できるだけ消滅させることが望ましい。
図7(b)に示すように、本実施形態の絶縁シート15は、第2ベース基板14と、第1ベース基板13およびダミー基板31とに挟まれて、加熱・加圧されている。加熱・加圧により、樹脂は軟化して圧縮され、第1の部分15aは初期の厚さt0より小さい第1の厚さt1になり、第2の部分15bも初期の厚さt0より小さい第2の厚さt2になる。第1の厚さt1と、第2の厚さt2とは等しい。第1、第2の厚さt1、t2は、例えば初期の厚さt0の1/2程度である。
このとき、フィラーは密集し、一部が接触するまでになる。一方、ボイトは膨張し、押し出されて多くは外部に飛散する。従って、絶縁シート15全体の熱伝導率を向上させることが可能である。
絶縁シート15は、第1の部分15aが第1ベース基板13および第2ベース基板14に密着し、第2の部分15bが第2ベース基板14に密着している。従って、絶縁シート15全面で第2ベース基板14に熱を伝えることが可能である。
一方、図7(c)に示すように、比較例の絶縁シート42は、第2ベース基板14と、第1ベース基板13のみに挟まれて、加熱・加圧されている。
絶縁シート42は、第1ベース基板13と第2ベース基板14とに挟まれた第1の部分42aのみが軟化して圧縮され、初期の厚さt0より小さい第1の厚さt1になり、第2の部分42bは軟化すれども圧縮されないので略初期の厚さt0を保っている。
従って、第1の部分42aの熱伝導率は向上するが、第2の部分42bの熱伝導率は向上しない。絶縁シート42全体の熱伝導率を向上させることは難しい。
また、絶縁シート42の第2の部分42bと第2ベース基板14との密着も得られないので、絶縁シート42全面で第2ベース基板14に熱を伝えることは難しい。
以上説明したように、本実施形態の半導体モジュール10では、絶縁シート15は、第2ベース基板14と、第1ベース基板13およびダミー基板31とに挟まれて、加熱・加圧されるので、絶縁シート15の第1の部分15aの第1の厚さt1と第2の部分15bの第2の厚さt2とが実質的に等しく、第1部分15aが第1ベース基板13および第2ベース基板14に密着し、第2部分15bが第2ベース基板14に密着している。
その結果、縁面および垂直方向の絶縁性も確保して十分な放熱性を有する半導体モジュールおよびその製造方法が得られる。
ここでは、半導体素子11がハンダ層16を介して第1ベース基板13に接合される場合について説明したが、その他の手段、例えば自己伝播発熱反応膜で接合することもできる。
自己伝播発熱反応膜とは、アルミニウム(Al)とニッケル(Ni)が交互に積層された多層膜で、一端にスパーク等の刺激を与えると瞬間発熱し、他端に向かってAlとNiが合金化する反応が伝播する膜である。自己伝播発熱反応膜によれば、限られた領域のみを極短時間で接合できるため、例えば熱に弱いデバイス等の実装に適した方法である。
図8は半導体素子11と第1ベース基板13とを自己伝播発熱反応膜で接合する工程を示す断面図である。
図8(a)に示すように、第1ベース基板13上に自己伝播発熱反応膜50を、例えばスパッタにより形成し、自己伝播発熱反応膜50上に半導体素子11を載置する。大気中で自己伝播発熱反応膜50の一端に電極棒を近づけ電圧、例えばDC9Vを印加して発生するスパークにより着火する。これにより、1秒程度の短時間で半導体素子11と第1ベース基板13との接合が完了する。
自己伝播発熱反応膜50は、合金化により体積が減少するので、半導体素子11の位置がずれする場合があり得る。その場合は、図8(b)に示すように、図6(c)と同様に、押さえ治具35、錘36を用いるとよい。固定治具37を併用することがさらに望ましい。
これにより、半導体素子11と第1ベース基板13との接合を短時間行うことができる。ハンダ33を介した第2ベース基板14とヒートシンク12との接合部の温度上昇が抑制される。
半導体素子11が、複数の半導体発光チップが基板に実装されたCOB(Chip On Board)である場合について説明したが、MOSトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワー半導体素子にも同様に適用することができる。
(実施形態2)
本実施形態に係る半導体モジュールについて図9および図10を用いて説明する。図9は本実施形態の半導体モジュールを示す図で、図9(a)はその平面図、図9(b)はその断面図である。図10は半導体モジュールの製造工程の要部を示す図である。尚、図9(b)においては、ヒートシンク12は表示されていない。
本実施形態が実施形態1と同様の部分の説明は省略し、異なる点について説明する。本実施形態が実施形態1と異なる点は、第2ベース基板の外周部に凹凸を設けたことにある。
即ち、図9に示すように本実施形態の半導体モジュール60では、第2ベース基板61の外周部(絶縁シートの第2の部分が密着する領域)に凹凸63aが設けられている。凹凸63aは、例えば断面が波状のストライプで、第2ベース基板61の外縁に沿って延在している。
絶縁シート62の第2の部分62bは、第2ベース基板61の凹凸63aに倣った凹凸63bを有している。絶縁シート62の第1の部分62aの第1の厚さt1と第2の部分62bの第2の厚さt2は実質的に等しい。
凹凸63bを有する第2の部分62bは、凹凸63aを有する第2ベース基板61に密着している。凹凸63bに沿った第2の部分62bの長さは、沿面距離Lになるように設定されている。
図10に示すように、ダミー基板64は、凹凸63aに倣った凹凸63cが設けられたダミーブロック64a、64b、64c、64dを有している。
外周部に凹凸63aを有する第2ベース基板61に絶縁シート62および第1ベース基板13をこの順に重ねるとともに、第1ベース基板13を囲むように凹凸63cを有するダミー基板64を配置する。
第2ベース基板61と、第1ベース基板13およびダミー基板64とで絶縁シート62を挟んだ状態で加熱・加圧することにより、絶縁シート62の第2の部分62bに凹凸63bが形成される。
絶縁シート62の第2の部分62bの水平方向の長さL1は、図1に示す絶縁シート15の第2の部分15bの水平方向の長さL(=沿面距離L)よりも短いので、第2ベース基板61は、図1に示す第2ベース基板14より、(L−L1)だけ小さくなる。第2ベース基板61に合わせてヒートシンク12を小型化することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の半導体モジュール60は、第2ベース基板61の外周部に凹凸63aを設けている。その結果、第2ベース基板61を小さくしても絶縁シート62の沿面距離Lを確保することができる。従って、ヒートシンクを小型化することができる。
ここでは、凹凸63aの断面が波状である場合について説明したが、凹凸63aに沿って絶縁シート62の沿面距離Lが確保できればよく、断面形状は特に限定されない。凹凸63aの断面形状は、例えば方形状、三角形状でも、いくつかの形状を組み合わせたものでも構わない。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、60 半導体モジュール
11 半導体素子
12 ヒートシンク
12a 放熱フィン
12b ヒートパイプ
13 第1ベース基板
14、61 第2ベース基板
15、41、42、62 絶縁シート
15a、42a、62a 第1の部分
15b、42b、62b 第2の部分
16 ハンダ層
20 投光器
21 フード
22 スタンド
23 角度調節レバー
31、64 ダミー基板
31a〜31d、64a〜64d ダミーブロック
32a、32b 押圧治具
33、34 ハンダ
35 押さえ治具
36 錘
37 固定治具
37a 開口
50 自己伝播発熱反応膜
63a、63b、63c 凹凸
L 沿面距離
t1、t2 第1、第2の厚さ

Claims (8)

  1. 半導体素子と、
    導電性を有し、前記半導体素子が載置される第1ベース基板と、
    導電性を有し、前記第1ベース基板より面積が大きい第2ベース基板と、
    前記第2ベース基板に固着されるヒートシンクと、
    前記第1ベース基板より面積が大きく、前記第1ベース基板と前記第2ベース基板との間に配置される絶縁シートと、
    を具備し、
    前記絶縁シートは、前記第1ベース基板と前記第2ベース基板とに挟まれた第1の部分と前記第1の部分を除く第2の部分とを有し、前記第1の部分の第1の厚さと前記第2の部分の第2の厚さとが実質的に等しい半導体モジュール。
  2. 前記絶縁シートは、前記第1ベース基板と前記ヒートシンクとの間の沿面耐圧を確保するための沿面距離分以上、前記第1ベース基板よりせり出している請求項1記載の半導体素子モジュール。
  3. 前記絶縁シートは、前記第1部分が前記第1ベース基板および前記第2ベース基板に密着し、前記第2部分が前記第2ベース基板に密着している請求項1または2記載の半導体モジュール。
  4. 前記絶縁シートは、フィラーを含有する樹脂である請求項1乃至3のいずれか1項記載の半導体モジュール。
  5. 導電性を有する第1ベース基板と、導電性を有し前記第1ベース基板より面積が大きい第2ベース基板と、前記第1ベース基板より面積が大きい絶縁シートと、前記第1ベース基板と等しい厚さを有するダミー基板とを用意する工程と、
    前記第2ベース基板に前記絶縁シートおよび前記第1ベース基板をこの順に重ねるとともに、前記絶縁シートに前記第1ベース基板を囲むように前記ダミー基板を配置する工程と、
    前記第2ベース基板と、前記第1ベース基板および前記ダミー基板とで、前記絶縁シートを挟んだ状態で加熱・加圧し、前記第1ベース基板と前記第2ベース基板とを接合する工程と、
    前記ダミー基板を除去する工程と、
    前記第2ベース基板の前記絶縁シート側と反対側の面に、ヒートシンクを接合する工程と、
    前記第1ベース基板の前記絶縁シート側と反対側の面に、半導体素子を接合する工程と、
    を具備する半導体モジュールの製造方法。
  6. 前記絶縁シートは、前記第1ベース基板と前記ヒートシンクとの間の沿面耐圧を確保するための沿面距離分以上、前記第1ベース基板よりせり出している請求項5記載の半導体モジュールの製造方法。
  7. 前記ダミー基板には、前記第2ベース基板と対向する面に前記絶縁シートに対して離型作用を有する保護膜が形成される請求項5または請求項6記載の半導体モジュールの製造方法。
  8. 前記ダミー基板として、前記第1ベース基板の外周面に沿って当接する複数のダミーブロックを配置する請求項5乃至請求項7のいずれか1項記載の半導体モジュールの製造方法。
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